JP6359667B2 - 酸化染毛剤、酸化染毛用混合剤の製造方法、及び酸化染毛方法 - Google Patents

酸化染毛剤、酸化染毛用混合剤の製造方法、及び酸化染毛方法 Download PDF

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Description

本発明は、アルカリ剤及び酸化染料を含む第1剤と、過酸化水素を含む第2剤とを少なくとも備えており、上記第1剤と上記第2剤とが混合して用いられる酸化染毛剤に関する。また、本発明は、酸化染毛剤を用いる酸化染毛用混合剤の製造方法、及び酸化染毛方法に関する。
毛髪を染色するために、アルカリ剤及び酸化染料を含む第1剤と、過酸化水素を含む第2剤とを備える多剤式の酸化染毛剤が広く用いられている。上記第1剤と上記第2剤とを混合した混合剤によって、毛髪が染色される。
毛髪を明るい色調に染色する際には、脱色力が求められることが多い。また、白髪と黒髪とが混ざった毛髪では、黒髪を脱色して明るくすることによって、染毛後に染色された白髪と染色された黒髪との差異を小さくすることが望ましい。
通常、酸化染毛剤のアルカリ剤としては、脱色力を高くすることができ、毛髪を明るくすることによって染色力を高くすることができることから、アンモニアが最も広く用いられている。また、上記アルカリ剤としては、アンモニアの他に、水酸化ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、及び2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、並びに、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム及びバリウムなどを含む炭酸塩、炭酸水素塩、乳酸塩、クエン酸塩及びグリコール酸塩等の数多くのアルカリ剤も知られている。
また、酸化染毛剤においては、混合剤中の過酸化水素の含有量が少ないと、毛髪及び頭皮のダメージを低減することができる一方で、混合剤中の過酸化水素の含有量が多いと、脱色力を高くすることができ、毛髪を明るくすることによって染色力を高くすることができる。見方を変えれば、混合剤中の過酸化水素の含有量が多いと、毛髪及び頭皮のダメージが大きくなる一方で、混合剤中の過酸化水素の含有量が少ないと、脱色力を高くすることができず、毛髪が明るくならずに染色力を高くすることができない。
従来、基本性能である染色力を発現させるために、混合剤中の過酸化水素の含有量は、一般に2.7質量%以上に設定されている。
下記の特許文献1には、酸化染毛剤ではなく脱色剤が開示されている。特許文献1に記載の脱色剤は、混合剤中にアンモニアもしくはアンモニウムイオンと炭酸イオンと過酸化水素とを含む。この脱色剤では、混合剤において、アンモニア及びアンモニウムイオンの含有量がアンモニア換算で0.5質量%以上であり、炭酸イオンの含有量が1〜10質量%であり、過酸化水素の含有量が3質量%を超える。
下記の特許文献2には、酸化染毛剤が開示されている。特許文献2に記載の酸化染毛剤(組成物)は、混合剤中に、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、及びこれらの混合物からなる群から選択される非アンモニアアルカリ化剤を少なくとも1.5重量%と、過酸化水素を0.5〜4重量%と、酸化的一次染料とを含む。上記非アンモニアアルカリ化剤の過酸化水素に対する重量比は、1.10以上である。また、特許文献2に記載の酸化染毛剤は、混合剤中に、アンモニアを0.5重量%未満で含んでいてもよいが、アンモニアを含まないことが好ましい。
特開平11−343219号公報 WO2012/099935A1
特許文献1に記載の脱色剤は、酸化染料を含まず、酸化染毛剤ではない。また、特許文献1では、混合剤中の過酸化水素の含有量が3質量%を超えるために、毛髪及び頭皮のダメージが大きくなる。
特許文献2では、アンモニア以外の非アンモニアアルカリ化剤に関しては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、及び2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオールが、包括的に記載されているにすぎない。特許文献2では、これらの非アンモニアアルカリ化剤の中で、モノエタノールアミンと、他の非アンモニアアルカリ化剤とを併用することに関する具体的な記載はなく、実施例及び比較例でも、モノエタノールアミンと、他の非アンモニアアルカリ化剤とは併用されていない。
さらに、特許文献2の実施例及び比較例では、混合剤中の過酸化水素の含有量を2〜4.7重量%とすることが記載されているが、混合剤中の過酸化水素の含有量が2〜3質量%である場合には、アンモニアは用いられておらず、モノエタノールアミンのみが用いられているにすぎない。このような酸化染毛剤では、基本性能である染色力が十分に得られない。
また、従来、1)使用時の刺激臭を低減することと、2)毛髪に対するダメージを低減することと、3)頭皮に対する刺激感を低減することと、4)毛髪を充分に染色することとの4つの性能について、1つや2つや3つの性能だけでなく、4つの全ての性能を良好にすることは極めて困難であるという問題がある。
本発明の目的は、アンモニア及びアンモニウムイオンの量が少ないので、使用時の刺激臭を低減することができ、過酸化水素の量がかなり少ないので、毛髪に対するダメージを低減することができ、更に、過酸化水素の量がかなり少ないにも関わらず、毛髪を充分に染色することができ、頭皮における刺激感が少ない酸化染毛剤、酸化染毛用混合剤の製造方法、及び酸化染毛方法を提供することである。
本発明に係る酸化染毛剤は、第1剤と第2剤とを少なくとも備え、前記第1剤と前記第2剤とは混合して用いられ、前記第1剤が、下記成分Aと、下記成分Bと、下記成分Dとを含み、前記第1剤が、下記成分Cを含むか、又は前記成分Bとして炭酸アンモニウム及び炭酸水素アンモニウムからなる群より選ばれた化合物を含み、前記第2剤が、下記成分Xを含み、前記第1剤と前記第2剤との混合剤において、前記成分Aの含有量が4.0質量%以上、7.0質量%以下であり、前記成分Bの含有量が0.20mmol/g以上、0.70mmol/g以下であり、アンモニア及びアンモニウムイオンの合計の含有量がアンモニア換算で0.20mmol/g以上、0.45mmol/g以下であり、前記成分Xの含有量が1.5質量%以上、2.7質量%未満である。
成分A:モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及びイソプロパノールアミンからなる群より選ばれた化合物
成分B:炭酸塩及び炭酸水素塩からなる群より選ばれた化合物
成分C:アンモニア
成分D:酸化染料
成分X:過酸化水素
本発明に係る酸化染毛剤では、前記第1剤と前記第2剤との混合剤の25℃でのpHが9.4以上、10.0以下であることが好ましい。
本発明に係る酸化染毛剤では、前記第1剤が、下記成分Eをさらに含むことが好ましい。
成分E:リン酸ジアルキル
本発明に係る酸化染毛剤では、前記第1剤と前記第2剤とが、質量比で1:1.5〜1.5:1であることが好ましい。
本発明に係る酸化染毛用混合剤の製造方法は、前記成分Aと、前記成分Bと、前記成分Dとを含む第1剤、及び前記成分Xを含む第2剤を少なくとも備える酸化染毛剤を用いて、前記第1剤と前記第2剤とを混合し、混合剤を得る混合工程を備え、前記第1剤が、前記成分Cを含むか、又は前記成分Bとして炭酸アンモニウム及び炭酸水素アンモニウムからなる群より選ばれた化合物を含み、得られる混合剤において、前記成分Aの含有量を4.0質量%以上、7.0質量%以下にし、前記成分Bの含有量を0.20mmol/g以上、0.70mmol/g以下にし、アンモニア及びアンモニウムイオンの合計の含有量をアンモニア換算で0.20mmol/g以上、0.45mmol/g以下にし、前記成分Xの含有量を1.5質量%以上、2.7質量%未満にする。
本発明に係る酸化染毛方法は、前記成分Aと、前記成分Bと、前記成分Dとを含む第1剤、及び前記成分Xを含む第2剤を少なくとも備える酸化染毛剤を用いて、前記第1剤と前記第2剤とを混合し、混合剤を得る混合工程と、前記混合剤を用いて、毛髪を染色する染毛工程とを備え、前記第1剤が、前記成分Cを含むか、又は前記成分Bとして炭酸アンモニウム及び炭酸水素アンモニウムからなる群より選ばれた化合物を含み、得られる混合剤において、前記成分Aの含有量を4.0質量%以上、7.0質量%以下にし、前記成分Bの含有量を0.20mmol/g以上、0.70mmol/g以下にし、アンモニア及びアンモニウムイオンの合計の含有量をアンモニア換算で0.20mmol/g以上、0.45mmol/g以下にし、前記成分Xの含有量を1.5質量%以上、2.7質量%未満にする。
本発明に係る酸化染毛用混合剤の製造方法及び本発明に係る酸化染毛方法では、得られる混合剤において、25℃でのpHを9.4以上、10.0以下にすることが好ましい。
本発明に係る酸化染毛用混合剤の製造方法及び本発明に係る酸化染毛方法では、得られる混合剤において、前記第1剤と前記第2剤とが、質量比で、1:1.5〜1.5:1になるように、前記第1剤と前記第2剤とを混合することが好ましい。
本発明に係る酸化染毛剤、本発明に係る酸化染毛用混合剤の製造方法及び本発明に係る酸化染毛方法は、第1剤が、成分A:モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及びイソプロパノールアミンからなる群より選ばれた化合物と、成分B:炭酸塩及び炭酸水素塩からなる群より選ばれた化合物と、成分D:酸化染料とを含み、第1剤が、成分C:アンモニアを含むか、又は上記成分Bとして炭酸アンモニウム及び炭酸水素アンモニウムからなる群より選ばれた化合物を含み、第2剤が、成分X:過酸化水素を含み、更に、上記第1剤と上記第2剤との混合剤において、上記成分Aの含有量が4.0質量%以上、7.0質量%以下であり、上記成分Bの含有量が0.20mmol/g以上、0.70mmol/g以下であり、上記アンモニア及びアンモニウムイオンの合計の含有量がアンモニア換算で0.20mmol/g以上、0.45mmol/g以下であり、上記成分Xの含有量が1.5質量%以上、2.7質量%未満であるので、使用時の刺激臭を低減することができ、毛髪に対するダメージを低減することができ、頭皮における刺激感を低減することができ、更に、毛髪を充分に染色することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る酸化染毛剤は、第1剤と第2剤とを少なくとも備える。本発明に係る酸化染毛用混合剤の製造方法及び本発明に係る酸化染毛方法で用いられる酸化染毛剤は、第1剤と第2剤とを少なくとも備える。上記第1剤と上記第2剤とは混合して用いられる。上記第1剤と上記第2剤とは、使用時に混合される。
上記酸化染毛剤では、上記第1剤が、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及びイソプロパノールアミンからなる群より選ばれた化合物と、炭酸塩及び炭酸水素塩からなる群より選ばれた化合物と、酸化染料とを含み、上記第1剤が、アンモニアを含むか、又は上記炭酸塩及び炭酸水素塩からなる群より選ばれた化合物として炭酸アンモニウム及び炭酸水素アンモニウムからなる群より選ばれた化合物を含む。本発明に係る酸化染毛剤では、上記第2剤が、過酸化水素を含む。
本明細書においては、上記「モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及びイソプロパノールアミンからなる群より選ばれた化合物」を「成分(A)」と称する場合がある。また、上記「炭酸塩及び炭酸水素塩からなる群より選ばれた化合物」を「成分(B)」と称する場合がある。また更に、上記「アンモニア」を「成分(C)」と称する場合がある。さらに、上記「酸化染料」を「成分(D)」と称する場合がある。また、上記「過酸化水素」を「成分(X)」と称する場合がある。
本発明に係る酸化染毛剤では、上記第1剤と上記第2剤との混合剤において、成分(A)の含有量が4.0質量%以上、7.0質量%以下であり、成分(B)の含有量が0.20mmol/g以上、0.70mmol/g以下であり、アンモニア及びアンモニウムイオンの合計の含有量がアンモニア換算で0.20mmol/g以上、0.45mmol/g以下であり、成分(X)の含有量が1.5質量%以上、2.7質量%未満である。上記第1剤と上記第2剤との混合剤は、上記第1剤と上記第2剤とを混合した混合剤である。
本発明に係る酸化染毛用混合剤の製造方法は、上記酸化染毛剤を用いて、上記第1剤と上記第2剤とを混合し、混合剤を得る混合工程を備える。本発明に係る酸化染毛方法は、上記酸化染毛剤を用いて、上記第1剤と上記第2剤とを混合し、混合剤を得る混合工程と、上記混合剤を用いて、毛髪を染色する染毛工程とを備る。
本発明に係る酸化染毛用混合剤の製造方法及び本発明に係る酸化染毛方法では、得られる混合剤において、成分(A)の含有量を4.0質量%以上、7.0質量%以下にし、成分(B)の含有量を0.20mmol/g以上、0.70mmol/g以下にし、アンモニア及びアンモニウムイオンの合計の含有量をアンモニア換算で0.20mmol/g以上、0.45mmol/g以下にし、成分(X)の含有量を1.5質量%以上、2.7質量%未満にする。
本発明では、上述した構成が備えられているため、1)アンモニア及びアンモニウムイオンの量が少ないので、使用時の刺激臭を低減することができ、2)過酸化水素の含有量がかなり少ないので、毛髪に対するダメージを低減することができ、3)頭皮における刺激感を低減することができ、更に4)過酸化水素の量がかなり少ないにもかかわらず、毛髪を充分に染色することができる。また、本発明では、アンモニア及びアンモニウムイオンの量が少ないにもかかわらず、4)毛髪を充分に染色することができる。
従来、1)使用時の刺激臭を低減することと、2)毛髪に対するダメージを低減することと、3)頭皮における刺激感を低減することと、4)毛髪を充分に染色することとの4つの性能について、1つや2つや3つの性能だけでなく、4つの全ての性能を良好にすることは極めて困難であるという問題がある。この問題に対して、本発明者らは、1)使用時の刺激臭を低減することができ、2)毛髪に対するダメージを低減することができ、3)頭皮における刺激感を低減することができ、更に、4)毛髪を充分に染色することができるという4つの全ての性能を良好にすることができる上記の構成を見出した。
上記酸化染毛剤では、上記第1剤が、リン酸ジアルキルを含むことが好ましい。
本明細書においては、上記「リン酸ジアルキル」を「成分(E)」と称する場合がある。
上記第1剤は、成分(A)と成分(B)と成分(D)とを少なくとも含む。上記第1剤は、成分(E)を含むことが好ましい。上記第1剤は、他の成分を含んでいてもよい。上記第2剤は、成分(X)を少なくとも含む。上記第2剤は、他の成分を含んでいてもよい。成分(A)、成分(B)、成分(D)、成分(E)及び他の成分はそれぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
アンモニアである成分(C)は、混合剤中で、アンモニア又はアンモニウムイオンの状態である。成分(B)が炭酸アンモニウム及び炭酸水素アンモニウムからなる群より選ばれた化合物(少なくとも1の化合物)である場合には、炭酸アンモニウム及び炭酸水素アンモニウムは、混合剤中で、アンモニア又はアンモニウムイオンを生じさせる。また、成分(B)及び成分(C)以外に、混合剤中で、アンモニア又はアンモニウムイオンを生じさせる他の成分を用いてもよい。
上記酸化染毛剤では、上記第1剤と上記第2剤とが混合された混合剤において、アンモニア及びアンモニウムイオンの合計の含有量はアンモニア換算で、0.20mmol/g以上、0.45mmol/g以下である。混合剤において、アンモニア及びアンモニウムイオンの合計の含有量はアンモニア換算で、より好ましくは0.25mmol/g以上である。アンモニア及びアンモニウムイオンの合計の含有量が上記下限以上であると、脱色力及び染色力がより一層高くなる。
また、成分(B)が炭酸アンモニウム及び炭酸水素アンモニウムからなる群より選ばれた化合物(少なくとも1の化合物)でない場合には、混合剤において、成分(C)に由来するアンモニア及びアンモニウムイオンの合計の含有量はアンモニア換算で、好ましくは0.20mmol/g以上、より好ましくは0.25mmol/g以上、好ましくは0.45mmol/g以下である。
また更に、成分(B)が炭酸アンモニウム及び炭酸水素アンモニウムからなる群より選ばれた化合物(少なくとも1の化合物)である場合に、混合剤において、成分(C)と炭酸アンモニウムと炭酸水素アンモニウムとに由来するアンモニア及びアンモニウムイオンの合計の含有量)の含有量はアンモニア換算で、好ましくは0.20mmol/g以上、より好ましくは0.25mmol/g以上、好ましくは0.45mmol/g以下である。
以下、上記酸化染毛剤に用いられる各成分の詳細を説明する。
(成分(A))
成分(A)はアルカリ剤である。成分(A)は、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及びイソプロパノールアミンからなる群より選ばれた化合物(少なくとも1のアミン化合物)である。成分(A)は、成分(C)の量を少なくしたことによる脱色力の不足を補う役割を果たし、毛髪を明るくすることによって染色力を向上させる。成分(C)及び成分(X)の量が少なくても、成分(A)と成分(B)とを所定量で用いることで、脱色力を高め、かつ染色力を高めることができる。また、成分(A)の量を多くすることで、成分(C)の量を少なくすることができ、使用時の刺激臭を効果的に抑えることができる。
脱色力及び染色力をより一層高める観点からは、成分(A)は、モノエタノールアミン及びイソプロパノールアミンからなる群より選ばれた化合物(少なくとも1のアミン化合物)であることが好ましく、モノエタノールアミン(以下、上記「モノエタノールアミン」を成分(A’)と称する場合がある)であることがより好ましい。上記第1剤が、成分(A)として、成分(A’)を含むことが好ましい。
混合剤において、成分(A)の含有量は4.0質量%以上、7.0質量%以下である。混合剤において、成分(A’)の含有量は好ましくは4.0質量%以上、好ましくは7.0質量%以下である。
混合剤100質量%中において、成分(A)の含有量及び成分(A’)の含有量はそれぞれ、好ましくは4.0質量%以上、好ましくは7.0質量%以下であり、より好ましくは4.0質量%以上、より好ましくは6.0質量%以下である。成分(A)及び成分(A’)の各含有量が上記下限以上であると、脱色力及び染色力がより一層高くなる。成分(A)及び成分(A’)の各含有量が上記上限以下であると、毛髪へのダメージ及び頭皮における刺激感がより一層低減される。
(成分(B))
成分(B)はアルカリ剤である。成分(B)は、炭酸塩及び炭酸水素塩からなる群より選ばれた化合物(少なくとも1の化合物)である。成分(B)を用いることにより、混合剤のpHを低く設定することができ、頭皮における刺激感をより一層抑えることが可能となる。成分(B)は、成分(C)の量を少なくしたことによる脱色力の不足を補う役割を果たし、毛髪を明るくすることによって染色力を向上させる。成分(C)及び成分(X)の量が少なくても、成分(A)と成分(B)とを所定量で用いることで、脱色力を高め、かつ染色力を高めることができる。
成分(B)としては、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸グアニジン、炭酸水素グアニジン、炭酸リチウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム及び炭酸バリウム等が挙げられる。上記成分(B)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
脱色力及び染色力をより一層高める観点からは、成分(B)は、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムからなる群より選ばれた化合物(少なくとも1の化合物)であることが好ましい。脱色力及び染色力をより一層高めつつ、頭皮における刺激感をより一層抑える観点からは、成分(B)は、炭酸水素アンモニウム及び炭酸水素ナトリウムからなる群より選ばれた化合物(少なくとも1の化合物)であることがより好ましく、炭酸水素アンモニウムであることが更に好ましい。上記第1剤は、成分(B)として、炭酸水素アンモニウムを含むことが好ましい。
混合剤において、成分(B)の含有量は、0.20mmol/g以上、0.70mmol/g以下である。混合剤において、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムからなる群より選ばれた化合物の含有量、炭酸水素アンモニウム及び炭酸水素ナトリウムからなる群より選ばれた化合物の含有量、及び炭酸水素アンモニウムの含有量はそれぞれ、好ましくは0.20mmol/g以上、好ましくは0.70mmol/g以下である。
混合剤において、成分(B)の含有量、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムからなる群より選ばれた化合物の含有量、炭酸水素アンモニウム及び炭酸水素ナトリウムからなる群より選ばれた化合物の含有量、及び炭酸水素アンモニウムの含有量はそれぞれ、より好ましくは0.25mmol/g以上、より好ましくは0.65mmol/g以下である。成分(B)等の各含有量が上記下限以上であると、脱色力及び染色力がより一層高くなる。成分(B)等の各含有量が上記上限以下であると、毛髪及び頭皮のダメージがより一層低減される。
(成分(C))
成分(C)はアルカリ剤である。成分(C)であるアンモニアを用いることで、脱色力及び染色力を大幅に高めることができる。
本発明では、使用時の刺激臭を低減するために、成分(C)は比較的少ない量で用いられる。すなわち、本発明では、上述したように、混合剤において、アンモニア及びアンモニウムイオンの合計の含有量がアンモニア換算で、0.20mmol/g以上、0.45mmol/g以下であるように、成分(C)が用いられる。アンモニア及びアンモニウムイオンの合計の含有量がアンモニア換算で、0.20mmol/g以上であっても、上記成分(B)を用いることで、使用時の刺激臭を低減することができる。
(成分(D))
酸化染料である成分(D)を用いることで、毛髪を所定の色に染色することができる。
「酸化染料」は、自身の酸化重合により発色する酸化染料前駆体と、酸化染料前駆体との反応により種々の色に発色させるカップラーとの双方を意味する。上記酸化染料前駆体及び上記カップラーはそれぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記酸化染料前駆体としては、フェニレンジアミン類、アミノフェノール類及びジアミノピリジン類、並びにこれらの塩類等が挙げられる。該塩類としては、塩酸塩及び硫酸塩等が挙げられる。
上記フェニレンジアミン類としては、p−フェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン、トルエン−3,4−ジアミン、2,5−ジアミノアニソール、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−メチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、6−メトキシ−3−メチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジエチル−2−メチル−p−フェニレンジアミン、N−エチル−N−(ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、N−(2−ヒドロキシプロピル)−p−フェニレンジアミン、2−クロル−6−メチル−p−フェニレンジアミン、2−クロロ−p−フェニレンジアミン、N,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、2,6−ジクロル−p−フェニレンジアミン及び2−クロル−6−ブロム−p−フェニレンジアミン等が挙げられる。上記アミノフェノール類としては、パラアミノフェノール、オルトアミノフェノール、パラメチルアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール、5−アミノサリチル酸、2−メチル−4−アミノフェノール、3−メチル−4−アミノフェノール、2,6−ジメチル−4−アミノフェノール、3,5−ジメチル−4−アミノフェノール、2,3−ジメチル−4−アミノフェノール、2,5−ジメチル−4−アミノフェノール、2−クロロ−4−アミノフェノール及び3−クロロ−4−アミノフェノール等が挙げられる。上記ジアミノピリジン類としては、2,5−ジアミノピリジン等が挙げられる。
上記カップラーとしては、例えば、レゾルシン、m−アミノフェノール、m−フェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、5−アミノ−o−クレゾール、2−メチル−5−ヒドロキシエチルアミノフェノール、2,6−ジアミノピリジン、カテコール、ピロガロール、α−ナフトール、没食子酸及びタンニン酸、並びにこれらの塩類等が挙げられる。
成分(D)の含有量は、染色する色調及び染色力を考慮して適宜調整される。混合剤100質量%中において、酸化染料の含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、好ましくは8.0質量%以下、より好ましくは6.0質量%以下、更に好ましくは4.0質量%以下である。成分(D)の含有量が上記下限以上であると、染色力がより一層高くなる。成分(D)の含有量が上記上限以下であると、皮膚刺激が少なくなる。
(成分(E))
上記第1剤が、リン酸ジアルキルである成分(E)を含むことが好ましい。成分(E)であるリン酸ジアルキルは、使用時の刺激臭をより一層低減し、毛髪に混合剤を浸透しやすくして、染色力をより一層高める。
使用時の刺激臭を更に一層低減し、染色力を更に一層高める観点からは、成分(E)のアルキル基の炭素数は、好ましくは12以上、好ましくは24以下、より好ましくは20以下である。
使用時の刺激臭を更に一層低減し、染色力を更に一層高める観点からは、成分(E)は、リン酸ジセチル(以下、成分(E’)と称する場合がある)であることが好ましい。上記第1剤は、成分(E)として、成分(E’)を含むことが好ましい。
混合剤100質量%中において、成分(E)の含有量及び成分(E’)の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、好ましくは4.0質量%以下、より好ましくは2.0質量%以下である。成分(E)及び成分(E’)の各含有量が上記下限以上であると、使用時の刺激臭がより一層低減され、染色力が更に一層高くなる。成分(E)及び成分(E’)の各含有量が上記上限以下であると、毛髪のダメージがより一層低減される。
(成分(X))
過酸化水素である成分(X)は、アルカリ剤と混合されると、毛髪を脱色及び染色させる。
本発明では、毛髪へのダメージ及び頭皮における刺激感を低減するために、成分(X)は比較的少ない量で用いられる。従来、基本性能である染色力を発現させるために、混合剤中の過酸化水素の含有量は、一般に2.7質量%以上に設定されているが、該2.7質量%以上では、毛髪へのダメージ及び頭皮への刺激が懸念される。これに対して、本発明では、成分(X)の含有量は、かなり低く設定されている。すなわち、本発明では、混合剤100質量%中において、成分(X)の含有量は、1.5質量%以上、2.7質量%未満である。成分(X)の含有量は、好ましくは1.7質量%以上、好ましくは2.5質量%以下である。成分(X)の含有量が上記下限以上であると、脱色力及び染色力がより一層高くなる。成分(X)の含有量が上記上限以下であると、毛髪のダメージ及び頭皮における刺激感がより一層低減される。
(その他の成分)
上記第1剤及び上記第2剤は、それぞれ水を含む。上記水は、特に限定されないが、精製水が好ましい。上記第1剤100質量%中の水の含有量、及び上記第2剤100質量%中の水の含有量は、特に限定されないが、それぞれ50質量%以上であることが好ましい。
色調を調整するために、上記第1剤は、直接染料を含んでいてもよい。直接染料としては、パラニトロオルトフェニレンジアミン、ニトロパラフェニレンジアミン、硫酸パラニトロメタフェニレンジアミン、2−アミノ−5−ニトロフェノール及びピクラミン酸等が挙げられる。上記直接染料は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記第1剤は、還元剤をさらに含むことが好ましい。上記還元剤は、第1剤が大気暴露された際に、酸化染料の発色を抑制する。
上記還元剤としては、N−アセチル−L−システイン、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム及びチオグリコール酸等が挙げられる。これらの塩を用いてもよい。上記還元剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
使用前に酸化染料の発色を効果的に抑える観点からは、上記第1剤100質量%中、上記還元剤の含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、好ましくは2.0質量%以下、より好ましくは1.0質量%以下である。
上記第1剤は、高級アルコールを含むことが好ましい。上記第2剤は、高級アルコールを含むことが好ましい。上記第1剤及び上記第2剤において、上記高級アルコールは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記高級アルコールの炭素数は、好ましくは12以上、より好ましくは14以上、好ましくは22以下、より好ましくは18以下である。混合剤の粘度をより一層良好な範囲に制御する観点からは、上記高級アルコールは、脂肪族1価の高級アルコールであることが好ましい。
上記高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール及びバチルアルコール等が挙げられる。
第1剤及び混合剤の粘度を良好な範囲に制御し、かつ第1剤の保存安定性を高める観点からは、上記第1剤が高級アルコールを含むことが好ましい。第1剤及び混合剤の粘度を良好な範囲に制御し、かつ第1剤の保存安定性を高めることができる結果として、上記1)〜4)の効果が高くなる。
第1剤及び混合剤の粘度をより一層良好な範囲に制御し、かつ第1剤の保存安定性をより一層高める観点からは、上記第1剤100質量%中、上記高級アルコールの含有量は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは2.0質量%以上、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは4.5質量%以下である。第2剤の保存安定性をより一層高める観点からは、上記第2剤100質量%中、上記高級アルコールの含有量は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは2.0質量%以上、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは7.0質量%以下である。
上記第1剤は、成分(E)以外の界面活性剤を含むことが好ましい。上記第2剤は、界面活性剤を含むことが好ましい。上記界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤等が挙げられる。上記界面活性剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記アニオン性界面活性剤としては、硫酸エステル型アニオン性界面活性剤、リン酸エーテル型アニオン性界面活性剤、リン酸エステル型アニオン性界面活性剤、スルホン酸型アニオン性界面活性剤及びカルボン酸型アニオン性界面活性剤等が挙げられる。
上記両性界面活性剤としては、グリシン型両性界面活性剤、アミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤及びスルホベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリニウム型両性界面活性剤、アミンオキサイド型両性界面活性剤及びホスホベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。
上記カチオン性界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤等が挙げられる。
上記ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンヒマシ油、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油、アルキルポリグルコシドを用いることが好ましく、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルを用いることがより好ましい。ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの具体例としては、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル及びポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル等が挙げられる。なお、上記ポリオキシアルキレンアルキルエーテルのアルキレンオキシドの付加モル数は特に限定されない。
混合剤の毛髪への密着性をより一層高める観点からは、上記第2剤は、ノニオン性界面活性剤を含むことが好ましい。混合剤の毛髪への密着性が高いと、上記1)〜3)の効果が高くなる。
上記第1剤100質量%中、成分(E)以外の界面活性剤の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは7.0質量%以下である。上記第2剤100質量%中、上記成分(E)以外の界面活性剤の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは7.0質量%以下である。上記界面活性剤及び上記ノニオン性界面活性剤の各含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、第2剤の保存安定性がより一層高くなり、かつ混合剤の毛髪への密着性がより一層高くなる。特に、ノニオン性界面活性剤の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、混合剤の毛髪への密着性がかなり高くなる。
上記第1剤及び上記第2剤の内の少なくとも一方が、増粘性高分子を含んでいてもよい。増粘性高分子としては、カチオン化セルロース、カチオン性ポリマー、アニオン性ポリマー等が挙げられる。上記増粘性高分子は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記カチオン化セルロースとしては、塩化−O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース及び塩化ジアリルジメチルアンモニウム・ヒドロキシエチルセルロース等が挙げられる。
上記カチオン性ポリマーとしては、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル4級アンモニウム塩重合物、ジアリル4級アンモニウム塩/アクリル酸共重合物、ジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物及び4級ポリビニルピロリドン誘導体等が挙げられる。上記カチオン性ポリマーの具体例としては、塩化−O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グアーガム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体液、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体及びビニルピロリドン・ジメチルアミノメタクリレートの硫酸ジメチルによる4級化誘導体等が挙げられる。
上記アニオン性ポリマーとしては、キサンタンガム、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・ポリオキシエチレンステアリルエーテル共重合体、アクリル酸アルキル・メタクリル酸ポリオキシエチレンべへネスエーテル共重合体、アクリル酸アルキル・イタコン酸ポリオキシエチレンステアリルエーテル共重合体及びアクリル酸アルキル・メタクリル酸ポリオキシエチレンステアリルエーテルクロスポリマー等が挙げられる。
上記第1剤及び上記第2剤の内の少なくとも一方が、炭化水素類を含むことが好ましい。上記第1剤及び上記第2剤はそれぞれ、炭化水素類を含むことが好ましい。上記炭化水素類は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記炭化水素類としては、パラフィン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワレン及びスクワラン等が挙げられる。上記炭化水素類は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記第1剤100質量%中及び上記第2剤100質量%中、上記炭化水素類の各含有量はそれぞれ、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは4.0質量%以下である。混合剤100質量%中、上記炭化水素類の含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは4.0質量%以下である。上記炭化水素類の含有量が上記上限以下であると、染毛後の毛髪の滑らかさがより一層良好になり、更に過剰な炭化水素類による染色阻害が生じにくくなる。
上記第1剤及び上記第2剤の内の少なくとも一方が、シリコーン油を含むことが好ましい。上記第1剤及び上記第2剤はそれぞれ、シリコーン油を含むことが好ましい。シリコーン油の使用により、染毛後のすすぎ時の手触りがより一層良好になり、更に染毛後の毛髪の滑らかさがより一層良好になる。
上記シリコーン油としては、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、オクタメチルシクロペンタシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、アミノ変性シリコーン及びポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。上記シリコーン油は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記第1剤及び上記第2剤の内の少なくとも一方が、多価アルコールを含むことが好ましい。上記第1剤及び上記第2剤はそれぞれ、多価アルコールを含むことが好ましい。上記多価アルコールは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記多価アルコールとしては、ポリエチレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール及び1,2−オクタンジオール等が挙げられる。
上記第2剤は、過酸化水素の安定剤を含んでいてもよい。上記過酸化水素の安定剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記過酸化水素の安定剤としては、フェノキシエタノール、フェナセチン及びヒドロキシエタンジホスホン酸等が挙げられる。
上記酸化染毛剤では、本発明の効果を阻害しない範囲で、例えば、ソルビトール、マルチトール及びトレハロース等の糖アルコール;金属イオン封鎖剤;酸化防止剤;植物抽出エキス;顔料;pH調整剤;香料;防腐剤;溶剤等を用いてもよい。
(多剤式の酸化染毛剤の詳細)
上記酸化染毛剤は、上記第1剤と上記第2剤とを少なくとも備える。すなわち、上記酸化染毛剤は、上記第1剤と上記第2剤とを少なくとも備える酸化染毛剤キットである。上記酸化染毛剤は、上記第1剤及び上記第2剤に加えて、第3剤をさらに備えていてもよい。第3剤としては、ヘアリンス剤、ヘアトリートメント剤及びヘアコンディショニング剤等が挙げられる。上記酸化染毛剤が上記第3剤を含み、上記第3剤が上記第1剤及び上記第2剤と混合して用いられる場合に、上記混合剤は上記第3剤を含み、上記混合剤は、上記第1剤と上記第2剤と上記第3剤とを混合して得られる。
上記酸化染毛剤では、上記第1剤と上記第2剤とが混合されて混合剤として用いられる。上記第1剤、上記第2剤及び混合剤の性状としては、液状、乳液状、ジェル状及びクリーム状等が挙げられる。
上記混合剤の25℃での粘度は、好ましくは4000mPa・s以上、より好ましくは6000mPa・s以上、好ましくは25000mPa・s以下、より好ましくは20000mPa・s以下である。上記混合剤の粘度が上記下限以上及び上記上限以下であると、1)使用時の刺激臭がより一層低減され、2)毛髪に対するダメージがより一層低減され、3)頭皮における刺激感がより一層低減され、更に、4)毛髪がより一層効果的に染色される。
混合剤の粘度は、B型粘度計(トキメック社製)を用いて、混合剤の性状にあわせて、25℃にて、ロータNo.3、12rpm及び1分、若しくはロータNo.4、12rpm及び1分の各条件下で測定される。
上記混合剤の25℃でのpHは、好ましくは9.0以上、より好ましくは9.4以上、好ましくは10.5以下、より好ましくは10.0以下である。混合時のpHが上記下限以上及び上記上限以下であると、1)使用時の刺激臭の低減、2)毛髪に対するダメージの低減、3)頭皮における刺激感の低減、4)毛髪の染色の4つの性能をバランスよく高めることができる。
上記酸化染毛剤は、混合容器中で混合されてもよく、櫛上で混合されてもよく、毛髪上で混合されてもよい。第1剤及び第2剤は、別々の収容容器から混合された状態で吐出されてもよく、別々の収容容器から混合されていない状態で吐出されてもよい。
混合容器として、容器本体と、吐出ノズルを有する蓋とを備える混合容器が挙げられる。上記収容容器としては、エアゾール容器等が挙げられる。
上記酸化染毛剤では、上記第1剤と上記第2剤とは、質量比(第1剤:第2剤)で、1:5〜5:1で用いられることが好ましく、1:3〜3:1で用いられることがより好ましく、1:2〜2:1で用いられることが更に好ましい。第1剤と第2剤とを良好に混合し、更に1)使用時の刺激臭の低減、2)毛髪に対するダメージの低減、3)頭皮における刺激感の低減、4)毛髪の染色の4つの性能をバランスよく高める観点からは、上記第1剤と上記第2剤とは、質量比で、1:1.5〜1.5:1で用いられることが好ましい。従って、上記酸化染毛剤キットにおける上記第1剤と第2剤との質量比(第1剤:第2剤)は、好ましくは1:5〜5:1、より好ましくは1:3〜3:1、更に好ましくは1:2〜2:1、特に好ましくは1:1.5〜1.5:1である。即ち、上記混合剤(第1剤と第2剤との混合剤)は、第1剤と第2剤との質量比(第1剤:第2剤)が1:5〜5:1(より好ましくは1:3〜3:1、更に好ましくは1:2〜2:1、特に好ましくは1:1.5〜1.5:1)である混合剤であることが好ましい。
上記酸化染毛剤は、黒髪、茶髪、黄髪及び白髪入り毛髪等に用いることができる。染毛力に優れているので、本発明に係る酸化染毛剤は、白髪入り毛髪に好適に用いることができる。
以下、本発明について、実施例および比較例を挙げて具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
<試料の調製>
下記の表1,2に示す各成分を下記の表1,2に示す含有量で配合して、公知の方法を用いて混合撹拌することにより、第1剤及び第2剤を得た。
次いで、第1剤と第2剤とを下記の表1,2に示す混合比(質量比)(第1剤:第2剤)で混合し、実施例1〜12及び比較例1〜10の混合剤を得た。
<標準試料の調製>
後述する刺激感の評価のために、下記の表1,2に示す各成分を下記の表1,2に示す含有量で配合して、公知の方法を用いて混合撹拌することにより、第1剤及び第2剤を得た。
次いで、第1剤と第2剤とを下記の表1,2に示す混合比(質量比)(第1剤:第2剤)で混合し、モデル処方の混合剤を得た。
<評価用毛束の調製方法>
得られた混合剤を、黒色人毛毛束(スタッフス社製、長さ10cm、重さ1g)に2g塗布し、30℃で30分間放置した。その後、シャンプーで混合剤を水洗し、ドライヤーを用いて乾燥し、黒色人毛毛束を染色した評価用毛束を調製した。
(評価)
(1)混合剤のpH
得られた混合剤と、モデル処方で得られた混合剤とのpHを測定した。なお、pH測定には、pHメータ(型番:F−74,堀場製作所社製)を用いた。
(2)刺激感(官能評価)
被験者の頸部の正中線から外れた左右対称の約1cm×2cm四方の領域内に、混合直後の各混合剤(評価対象の混合剤)1gと、モデル処方の混合直後の混合剤1gとをそれぞれ同時に塗布し、塗布から5分経過時の刺激感を下記の基準で判定した。
[刺激感(官能評価)の判定基準]
○(良好):モデル処方の混合剤と比べて、評価対象の混合剤の方が、刺激感が少ない
×(不良):モデル処方の混合剤と比べて、評価対象の混合剤の方が、刺激感が多いか、又は、モデル処方の混合剤と、評価対象の混合剤との刺激感が同等である
(3)刺激臭(アンモニア検出濃度)
第1剤2.5g、第2剤2.5gを100mLビーカーに入れ、混合し、表面を平坦にした後、該100mLビーカーを2Lビーカー中に置き、密閉して1分間放置した。放置後、アンモニア検知管(ガステック社製、No.3M)を用いて、ビーカー内の気体100mLを吸引し、アンモニア濃度を測定した。アンモニア検出濃度から、刺激臭を下記の基準で判定した。
[刺激臭(アンモニア検出濃度)の判定基準]
○(良好):アンモニア検出濃度が150ppm以下
△(やや良好):アンモニア検出濃度が150ppmを超え、200ppm以下
×(不良):アンモニア検出濃度が200ppmを超える
(4)毛髪のダメージ
得られた混合剤によって黒色人毛毛束を染色した評価用毛束を用いて評価を行った。自動接触角計(協和界面化学社製、DM500型)を用い、上記評価用毛束から採取した毛髪に、精製水0.5μLを滴下し、毛髪における水の接触角を測定した。
なお、染色処理を施していない未処理の黒色人毛毛束における水の接触角は125°であった。
[毛髪のダメージの判定基準]
○(良好):接触角が116°以上
△(やや良好):接触角が110°以上、116°未満
×(不良):接触角が110°未満
(5)染色力
得られた混合剤によって黒色人毛毛束を染色した評価用毛束、及び染色処理を施していない未処理の黒色人毛毛束を用いて評価を行った。分光測色計(コニカミノルタ社製、CM3610d型)を用いて、評価用毛束と未処理の黒色人毛毛束とのそれぞれの、L表色系のL値、a値、b値を測定し、評価用毛束と未処理の黒色人毛毛束との色差ΔEabを算出した。
なお、ΔEabが高いほど、毛髪が明るく良好に染色されていた。
[染色力の判定基準]
○(良好):ΔEabが1.7以上
△(やや良好):ΔEabが1.5以上、1.7未満
×(不良):ΔEabが1.5未満
組成などの詳細及び評価結果を下記の表1,2に示す。下記の表1,2における各成分の含有量の配合単位は「質量%」である。なお、実施例6は参考例である。
Figure 0006359667
Figure 0006359667

Claims (13)

  1. 第1剤と第2剤とを少なくとも備え、
    前記第1剤と前記第2剤とは混合して用いられ、
    前記第1剤が、下記成分Aと、下記成分Bと、下記成分Dとを含み、
    前記第1剤が、下記成分Cを含むか、又は前記成分Bとして炭酸アンモニウム及び炭酸水素アンモニウムからなる群より選ばれた化合物を含み、
    前記第2剤が、下記成分Xを含み、
    前記第1剤と前記第2剤との混合剤において、前記成分Aの含有量が4.0質量%以上、7.0質量%以下であり、前記成分Bの含有量が0.20mmol/g以上、0.70mmol/g以下であり、アンモニア及びアンモニウムイオンの合計の含有量がアンモニア換算で0.20mmol/g以上、0.38mmol/g以下であり、前記成分Xの含有量が1.5質量%以上、2.7質量%未満である、酸化染毛剤。
    成分A:モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及びイソプロパノールアミンからなる群より選ばれた化合物
    成分B:炭酸塩及び炭酸水素塩からなる群より選ばれた化合物
    成分C:アンモニア
    成分D:酸化染料
    成分X:過酸化水素
  2. 前記第1剤と前記第2剤との混合剤の25℃でのpHが9.4以上、10.0以下である、請求項1に記載の酸化染毛剤。
  3. 前記第1剤が、下記成分Eをさらに含む、請求項1又は2に記載の酸化染毛剤。
    成分E:リン酸ジアルキル
  4. 前記第1剤と前記第2剤とが、質量比で、1:1.5〜1.5:1である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の酸化染毛剤。
  5. 前記第1剤と前記第2剤との混合剤において、前記成分Aの含有量/前記成分Xの含有量の質量比が1.9〜3.2である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の酸化染毛剤。
  6. 下記成分Aと、下記成分Bと、下記成分Dとを含む第1剤、及び下記成分Xを含む第2剤を少なくとも備える酸化染毛剤を用いて、前記第1剤と前記第2剤とを混合し、混合剤を得る混合工程を備え、
    前記第1剤が、下記成分Cを含むか、又は前記成分Bとして炭酸アンモニウム及び炭酸水素アンモニウムからなる群より選ばれた化合物を含み、
    得られる混合剤において、前記成分Aの含有量を4.0質量%以上、7.0質量%以下にし、前記成分Bの含有量を0.20mmol/g以上、0.70mmol/g以下にし、アンモニア及びアンモニウムイオンの合計の含有量をアンモニア換算で0.20mmol/g以上、0.38mmol/g以下にし、前記成分Xの含有量を1.5質量%以上、2.7質量%未満にする、酸化染毛用混合剤の製造方法。
    成分A:モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及びイソプロパノールアミンからなる群より選ばれた化合物
    成分B:炭酸塩及び炭酸水素塩からなる群より選ばれた化合物
    成分C:アンモニア
    成分D:酸化染料
    成分X:過酸化水素
  7. 得られる混合剤において、25℃でのpHを9.4以上、10.0以下にする、請求項に記載の酸化染毛用混合剤の製造方法。
  8. 得られる混合剤において、前記第1剤と前記第2剤とが、質量比で、1:1.5〜1.5:1になるように、前記第1剤と前記第2剤とを混合する、請求項又はに記載の酸化染毛用混合剤の製造方法。
  9. 得られる混合剤において、前記成分Aの含有量/前記成分Xの含有量の質量比が1.9〜3.2である、請求項6〜8のいずれか1項に記載の酸化染毛用混合剤の製造方法。
  10. 下記成分Aと、下記成分Bと、下記成分Dとを含む第1剤、及び下記成分Xを含む第2剤を少なくとも備える酸化染毛剤を用いて、前記第1剤と前記第2剤とを混合し、混合剤を得る混合工程と、
    前記混合剤を用いて、毛髪を染色する染毛工程とを備え、
    前記第1剤が、下記成分Cを含むか、又は前記成分Bとして炭酸アンモニウム及び炭酸水素アンモニウムからなる群より選ばれた化合物を含み、
    得られる混合剤において、前記成分Aの含有量を4.0質量%以上、7.0質量%以下にし、前記成分Bの含有量を0.20mmol/g以上、0.70mmol/g以下にし、アンモニア及びアンモニウムイオンの合計の含有量をアンモニア換算で0.20mmol/g以上、0.38mmol/g以下にし、前記成分Xの含有量を1.5質量%以上、2.7質量%未満にする、酸化染毛方法。
    成分A:モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及びイソプロパノールアミンからなる群より選ばれた化合物
    成分B:炭酸塩及び炭酸水素塩からなる群より選ばれた化合物
    成分C:アンモニア
    成分D:酸化染料
    成分X:過酸化水素
  11. 得られる混合剤において、25℃でのpHを9.4以上、10.0以下にする、請求項10に記載の酸化染毛方法。
  12. 得られる混合剤において、前記第1剤と前記第2剤とが、質量比で、1:1.5〜1.5:1になるように、前記第1剤と前記第2剤とを混合する、請求項10又は11に記載の酸化染毛方法。
  13. 得られる混合剤において、前記成分Aの含有量/前記成分Xの含有量の質量比が1.9〜3.2である、請求項10〜12のいずれか1項に記載の酸化染毛方法。
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