JP6357953B2 - 伝送装置およびアクティベーション方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、伝送装置、ネットワーク設計装置、アクティベーション方法およびネットワーク設計方法に関する。
近年、通信事業者向けの伝送装置(以下、ノードともいう)として、光伝送ネットワーク(OTN:Optical Transport Network)等に対応する伝送装置が提供されている。通信事業者は、サービスの可用性を保証するために、複数の冗長なパス(以下、経路ともいう)を用意して、現用パスが障害によって通信不能になっても、現用パスを迂回する予備パスを用いてサービスを継続して提供することができるネットワークを構築することが要請される。また、サービス提供価格を抑えるために、より少ない設備によってネットワークを構築することが要請される。
このような要請に対応したネットワーク構築の方式として、例えば、シェアードメッシュレストレーション(Shared mesh restoration)方式がある。シェアードメッシュレストレーション方式は、予備パスが帯域を共有する方式であって、障害からの回復のためのリソースを減らすことができ、少ないコストで高いサービスの可用性が実現できる。
例えば、図12および図13を用いてシェアードメッシュレストレーションの動作を説明する。図12および図13は、既存技術のシェアードメッシュレストレーションを説明する説明図である。
図12に示すように、従来のシェアードメッシュレストレーションを説明するためのネットワーク1aでは、ノード10A〜10Kまでの11個のノード10が、12個のリンク50A〜50Lによって接続されているようなネットワークをあらわしている。このようなネットワーク1aに対して、ノード10A、10B、10C、10Dの経路で第1現用パスP10が設定されている。また、この第1現用パスP10に対する第1予備パスP11として、ノード10A、10E、10F、10G、10Dの経路が設定されているとする。
また、ノード10H、10I、10J、10Kの経路で別の第2現用パスP20が設定されている。また、この第2現用パスP20に対する第2予備パスP21として、ノード10H、10E、10F、10G、10Kの経路が設定されているとする。
図12は障害発生前の状態をあらわしている。第1現用パスP10及び第2現用パスP20については、HEノード(先頭ノード)からこの経路に沿って送られるシグナリングメッセージにより要求された帯域が確保される。例えば、第1現用パスP10のHEノード(先頭ノード)をノード10Aとし、第2現用パスのHEノード(先頭ノード)をノード10Hとする。また、このシグナリングメッセージによって、入出力のインタフェース設定およびインタフェース間のクロスコネクションの設定などを含むデータプレーンに対する設定が行われ、ユーザトラフィックを流す用意ができている。
このネットワーク1aにおいて、第1現用パスP10と、第2現用パスP20とはそれぞれ異なるノード及び異なるリンクを通過するので、第1現用パスP10と第2現用パスP20とは同時に同じ単一リンク障害あるいは単一ノード障害の影響を受けることがない。シェアードメッシュレストレーションでは、このような場合に第1予備パスP11と第2予備パスP21が利用する帯域を共有することを許容し、これにより経済的な予備パスの提供を実現している。
第1予備パスP11と、第2予備パスP21とに対するシグナリングメッセージは、それぞれHEノードから第1予備パスP11及び第2予備パスP21の経路に沿って送られる。ここで、第1予備パスP11のHEノード(先頭ノード)は第1現用パスP10のHEノード(先頭ノード)と同じであり、第2予備パスP21のHEノード(先頭ノード)は第2現用パスP20のHEノード(先頭ノード)と同じである。また第1予備パスP11及び第2予備パスP21のシグナリングメッセージの中には、それぞれ第1現用パスP10及び第2現用パスP20の経路情報が含まれている。したがって、ノード10E、10F、10Gは、第1現用パスP10と、第2現用パスP20とがそれぞれ異なるノード及びリンクを通過することを知ることができるので、第1予備パスP11と第2予備パスP21の帯域を共有してもよいと判断することができる。
第1予備パスP11と第2予備パスP21の帯域は共有されるので、この予備パスに沿った経路上では、シグナリングにより要求された帯域の予約が行われるが、入力および出力インタフェースの設定、およびインタフェース間のクロスコネクションの設定を含むデータプレーンに対する設定は行われない。これは、共有されている帯域が第1予備パスP11によって利用されるのか第2予備パスP21によって利用されるのかが障害発生前には決まらないため、データプレーンに対する設定が投入できないためである。
図13は、図12のネットワークにおいてノード10J、10Kの間のリンク50Lで障害が発生した場合を示している。第2予備パスP21はこの障害の影響を受けるので、障害情報は第2予備パスP21の先頭ノードであるノード10Hに通知される。この通知を受信すると、ノード10Hでは第2現用パスP20の通信を第2予備パスP21に切り替えるためのアクティベーション処理を開始する。
上述したとおり、第2予備パスP21に対しては帯域は予約されているが、第2予備パスP21の経路上の入出力インタフェースの設定およびインタフェース間のクロスコネクションの設定は終わっていないので、切り替える前にこれらの設定を行う必要がある。これらの設定を行うために、ノード10Hは第2予備パスP21のアクティベーションを要求するシグナリングメッセージを送る。このシグナリングメッセージを受けると、第2予備パスP21に沿ったノード10H、10E、10F、10G、10Kでは、第2予備パスP21に対して共有予約された帯域を第2予備パスP21で利用するように入出力インタフェースの設定を行い、インタフェース間のクロスコネクションを設定する。この手続きにより第2予備パスP21の上でユーザトラフィックを流す準備ができると、ノード10H、10Kは、ユーザトラフィックを第2予備パスP21経由で流すように設定することによりサービスを復旧させる。
特開2007−14032号公報
上記の既存技術でも説明したように、シェアードメッシュレストレーションでは、障害が発生した後に、予備パスをアクティベーションするためのシグナリングが行われ、予備パス上の各ノードで、データプレーン部の設定を行ってから、アクティベーションを行う。その結果、複数の予備パスをアクティベーションする場合であっても、それぞれの予備パスごとに独立してアクティベーションが行われることから、シグナリングが行われてから全ての予備パスに切り替わるまでに時間を要する場合がある。
図14、図15および図16を用いて、シグナリングが行われてから全ての予備パスに切り替わるまでに時間を要することが起こるケースを説明する。図14および図15は、既存技術のシェアードメッシュレストレーションを説明する説明図である。図16は、既存技術による切り替えを行う場合を例示するラダーチャートである。
図14のネットワーク1bは、既存技術の説明の際に利用した図12のネットワーク1aに対して、ノード10F、10J間のリンク50M、第3現用パスP30および第3予備パスP31が追加されている。すなわち、第1現用パスP10および第2現用パスP20の他に、ノード10J、10Kの経路を持つ第3現用パスP30が設定されている。また、第1予備パスP11および第2予備パスP21の他に、ノード10J、10F、10G、10Kの経路を持つ第3予備パスP31が設定されている。
第3現用パスP30および第3予備パス31に対するシグナリングメッセージは、それぞれHEノード(先頭ノード)から第3現用パスP30及び第3予備パスP31の経路に沿って送られる。ここで、第3現用パスP30と第3予備パスP31のHEノード(先頭ノード)は同じであり、例えばノード10Jであるとする。
第1予備パスP11、第2予備パスP21および第3予備パスP31のシグナリングメッセージの中には、それぞれ第1現用パスP10、第2現用パスP20および第3現用パスP30の経路情報が含まれている。このシグナリングメッセージに含まれる経路情報を元に、第1現用パスP10と第2現用パスP20とは、それぞれ異なるノードおよびリンクを通過するので、対応する第1予備パスP11および第2予備パスP21は帯域を共有する。また、第2現用パスP20と第3現用パスP30とは、ノードおよびリンクを共有するので、第2予備パスP21および第3予備パスP31は帯域を共有しない。
図15は、図14のネットワークにおいてノード10J、10Kの間のリンク50Lで障害が発生した場合を示している。第2現用パスP20と、第3現用パスP30とがこの障害を受けるので、障害情報は第2現用パスP20および第3現用パスP30のHEノード(先頭ノード)にそれぞれ通知される。この通知を受信すると、ノード10Hは第2予備パスP21のアクティベーションについてのシグナリングメッセージの送信を開始する。同様にして、ノード10Jは第3予備パスP31のアクティベーションを開始する。
図16は、従来技術を使って第2予備パスP21及び第3予備パスP31をアクティベーションする場合を例示するラダーチャートである。具体的には、図16は、図15に例示した障害が発生した場合のアクティベーションの様子を説明する図である。
図16に示すように、従来技術を使って第2予備パスP21及び第3予備パスP31をアクティベーションする場合、第2現用パスP20の障害通知が第2現用パスP20のHEノード(先頭ノード)10Hに通知された後には、ノード10Hから第2予備パスP21の経路に沿って第2予備パスP21をActivateするためのシグナリングが行われる。同様に、第3現用パスP30の障害通知が第3現用パスP30のHEノード(先頭ノード)10Fに通知された後には、ノード10Fから第3予備パスP31の経路に沿って第3予備パスP31をActivateするためのシグナリングが行われる。これらのシグナリングによる第2予備パスP21および第3予備パスP31のアクティベーションは互いに独立して行われる。よって、同じ経路であるリンク50Lの障害であることの推定による第2予備パスP21のアクティベーションが行われず、第2予備パスP21への切り替えが完了する時刻は時刻t1となる。
一つの側面では、シェアードメッシュレストレーションにおいて、複数の予備パスをアクティベーションする場合の切り替え完了までの時間を短縮化できる伝送装置およびアクティベーション方法、およびこの方法を有効に利用するためのネットワーク設計装置およびネットワーク設計方法を提供することにある。
一つの態様では、複数の現用経路と、複数の現用経路ごとに現用経路を迂回する複数の予備経路とを有するネットワークに用いられる伝送装置は、データプレーン部と、シグナリング処理部とを有する。データプレーン部は、他の伝送装置との間でデータを送受信する。シグナリング処理部は、第1現用経路に対応した第1予備経路に切り替えるアクティベーションを要求するシグナリングメッセージを受信した場合、第1現用経路から第1予備経路へ切り替える。また、シグナリング処理部は、第1現用経路が第2現用経路の部分集合を構成し、第2現用経路に対応した第2予備経路がある場合、第1現用経路から第1予備経路への切り替えとともに、第2現用経路から第2予備経路へ切り替える。また、ネットワーク設計装置は、複数の予備経路ごとに、予備経路のホップ数と、他の予備経路と重複する部分のホップ数とに基づいて、予備経路とともに他の予備経路へ切り替えた場合の切り替え時間を短くする伝送装置を、予備経路にかかるシグナリングメッセージの起点と設定する設定部を備える。
一つの側面として、シェアードメッシュレストレーションにおいて、複数の予備パスをアクティベーションする場合の切り替え完了までの時間を短縮化できる。
図1は、実施形態の一例を示す説明図である。 図2は、ネットワーク設計装置のハードウエア構成を示すブロック図である。 図3は、ネットワーク設計装置の機能構成を示すブロック図である。 図4は、HEノードを決める処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、時間短縮の一例を示す説明図である。 図6は、実施形態のノードの構成の一例を示すブロック図である。 図7は、実施形態のノードの処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、シグナリングメッセージの一例を示す説明図である。 図9は、タイマー処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、障害予測による切り替えを行う場合を例示するラダーチャートである。 図11は、伝送装置の一例を示す説明図である。 図12は、既存技術のシェアードメッシュレストレーションを説明する説明図である。 図13は、既存技術のシェアードメッシュレストレーションを説明する説明図である。 図14は、既存技術のシェアードメッシュレストレーションを説明する説明図である。 図15は、既存技術のシェアードメッシュレストレーションを説明する説明図である。 図16は、既存技術による切り替えを行う場合を例示するラダーチャートである。
以下、図面を参照して、実施形態にかかる伝送装置、ネットワーク設計装置、アクティベーション方法およびネットワーク設計方法を説明する。実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の実施形態で説明する伝送装置、ネットワーク設計装置、アクティベーション方法およびネットワーク設計方法は、一例を示すに過ぎず、実施形態を限定するものではない。また、以下の各実施形態は、矛盾しない範囲内で適宜組みあわせてもよい。
図1は、実施形態の一例を示す説明図である。図1に示すように、ネットワーク1は、シェアードメッシュレストレーションで構築されており、例えば、ノード10A〜10Kまでの11個のノード10が、リンク50A〜50Mまでの13個のリンクによって接続される。
ネットワーク1は、第1現用パスP10として、ノード10A、10B、10C、10Dを経由するパスを設定する。この第1現用パスP10は、ネットワーク設計装置100(図2参照)によって第1現用パスP10が設定される前にHEノード(先頭ノード)が決定される。また、ネットワーク1は、第2現用パスP20として、ノード10H、10I、10J、10Kを経由するパスを設定する。この第2現用パスP20は、ネットワーク設計装置100(図2参照)によって第2現用パスP20が設定される前にHEノード(先頭ノード)が決定される。また、ネットワーク1は、第3現用パスP30として、ノード10J、10Kを経由するパスを設定する。この第3現用パスは、ネットワーク設計装置100(図2参照)によって第3現用パスP30が設定される前にHEノード(先頭ノード)が決定される。
ネットワーク1は、第1現用パスP10を迂回する第1予備パスP11として、ノード10A、10E、10F、10G、10Dを経由するパスを設定する。第1予備パスP11のHEノード(先頭ノード)は、第1現用パスのHEノード(先頭ノード)と同じである。また、ネットワーク1は、第2現用パスP20を迂回する第2予備パスP21として、ノード10H、10E、10F、10G、10Kを経由するパスを設定する。第2予備パスP21のHEノード(先頭ノード)は、第2現用パスのHEノード(先頭ノード)と同じである。また、ネットワーク1は、第3現用パスP30を迂回する第3予備パスP31として、ノード10J、10F、10G、10Kを経由するパスを設定する。第3予備パスP31のHEノード(先頭ノード)は、第3現用パスのHEノード(先頭ノード)と同じである。ここで、第3現用パスP30の経路はノード10J、リンク50L、ノード10Kを経由し、第2現用パスP20の経路はノード10H、リンク50J、ノード10I、リンク50K、ノード10J、リンク50L、ノード10Kであるので、第3現用パスP30の経路は第2現用パスP20の経路の部分集合を構成している。
それぞれのパスは、例えば双方向でデータ伝送するものである。第1現用パスP10、第1予備パスP11、第2現用パスP20、第2予備パスP21、第3現用パスP30、第3予備パスP31のそれぞれにおいては、シグナリングメッセージによって通信制御が行われている。各ノード10は、それぞれのパスに対して帯域の確保等の情報を含むシグナリングメッセージを相互に伝達する。第1現用パスP10、第1予備パスP11、第2現用パスP20、第2予備パスP21、第3現用パスP30、第3予備パスP31に対するパスの設定は、シグナリングメッセージを用いて行う。
例えば、現用パス(P10、P20、P30)は、シグナリングされると帯域の割り当て/予約が行われ、ノード10のパスデータベースに設定が書き込まれるとともに、直ちにデータプレーン部に設定(反映)される。なお、データプレーン部の設定は、入出力インタフェースであるラインインタフェース部の設定および各ラインインタフェース部間を接続するクロスコネクト部の設定を含む。
このため、ノード10間のリンク(50A〜50M)において割り当てられた帯域は一つの現用パスに占有される。また、現用パスでは、シグナリングされると直ちにユーザトラフィックを流通させることができる。
予備パス(P11、P21、P31)は、最初にシグナリングされた段階では帯域の割り当て/予約が行われ、ノード10のパスデータベースに設定が書き込まれるが、データプレーン部に設定(反映)されない。このため、最初にシグナリングされた段階では、予備パスにユーザトラフィックを流通させることはできないが、予備パスに割り当てられた帯域は他の予備パスとの間で共有することができる。例えば、第1予備パスP11と、第2予備パスP21とでは、ノード10E、10F、10Gを経由するパスに割り当てられた帯域を共有することができる。また、第1予備パスP11と、第3予備パスP31とでは、ノード10F、10Gを経由するパスに割り当てられた帯域を共有することができる。
また、予備パスでは、現用パスに障害が発生して予備パスにユーザトラフィックを流通させることが必要になったとき、シグナリングの起点となるヘッドエンドノード(HE(head end)ノード)は、予備パスをアクティベーションするためのシグナリングメッセージを下流側の隣接ノードに送る。また、HEノードは、パスデータベースの情報を元に予備パスのためのインタフェース設定やクロスコネクション設定をデータプレーン部に対して行う。このHEノードは、ネットワーク設計装置100により決定される。
予備パスに沿った各ノード10は、アクティベーションのためのシグナリングメッセージを受け取ると、HEノードと同様、予備パスの下流側の隣接ノードにシグナリングメッセージを送るとともに、データプレーン部への設定を行う。そして、予備パスの終点ノードにアクティベーションのためのシグナリングメッセージが到達すると、予備パスにユーザトラフィックを流通させることができるようになる。なお、予備パスでユーザトラフィックを流通させることができるようになった段階では、予備パスのために割り当てた帯域はアクティベートされた予備パスによって占有される。
ネットワーク設計装置100は、コンピュータ上のプログラムによって実現される情報処理装置であり、入力装置の入力操作などによるユーザの要求を元に、ネットワーク1におけるパスの経路・帯域、HEノードなどの情報を決定する。例えば、ネットワーク設計は、新規のトラフィック要求が発生した場合に、ユーザが入力操作することでネットワーク設計装置100により実施される。具体例としては、HEノード等が決定されている既設のパス(現用パス、予備パス)に加え、HEノード等が決定されていない新規のパスを設定する場合にネットワーク設計装置100におけるネットワーク設計が実施される。
図2は、ネットワーク設計装置100のハードウエア構成を示すブロック図である。図2に示すように、ネットワーク設計装置100は、プロセッサ101と、記憶装置102と、入力装置103と、表示装置104とがバスを介して各種信号やデータの入出力が可能なように接続されている。プロセッサ101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)である。記憶装置102は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置の他、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAMを含む。また、入力装置103は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルにより構成され、表示装置104は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、ELD(Electro Luminescence Display)により構成される。ネットワーク設計装置100は、例えばプロセッサ101が記憶装置102に記憶されたプログラムを実行することで、ネットワーク設計に関する機能を実現する。
図3は、ネットワーク設計装置100の機能構成を示すブロック図である。図3に示すように、ネットワーク設計装置100は、短縮量計算部110、ヘッドエンド決定部111の機能部を有する。短縮量計算部110は、例えばネットワーク設計時におけるユーザの入力操作などにより入力される情報をもとに、あるパスのいずれかのエンドノードの一方のノード10をHEノードとした場合の、前記パスと異なる他のトラフィックの予備パスへの切り替え時間短縮効果(短縮量)を計算する。
短縮量計算部110に入力される情報には、トポロジ情報120、トラフィック情報121及びパス情報122がある。そして、短縮量計算部110は、計算した短縮量を短縮量情報123として出力する。
トポロジ情報120は、ネットワーク1を構成する複数のノード10間を結ぶリンク(50A〜50M)の接続に関する情報である。トポロジ情報120は、リンクごとに、リンクにより接続される一方のノード10、リンクにより接続される他方のノード10およびリンクの長さの情報等を含んでいる。
トラフィック情報121は、既設のパス(現用パス、予備パス)に関する情報であり、パスの経路・帯域、HEノードなどのネットワーク1における既設のトラフィックを示す情報である。
パス情報122は、新規に設定するパス(現用パス、予備パス)に関する情報である。このパス情報122には、パスの経路・帯域などの情報は含まれているが、HEノードが未決定であることから、HEノードについての情報は含まれていない。
ヘッドエンド決定部111は、短縮量計算部110が出力した短縮量情報123をもとに、新規に設定するパスのHEノードを決定し、決定したHEノードを示すヘッドエンド情報124を出力する。このヘッドエンド情報124は、ネットワーク1上の各ノード10に伝送され、ネットワーク1において新規に設定するパス(現用パス、予備パス)のHEノードが設定されることとなる。
図4は、HEノードを決める処理の一例を示すフローチャートである。図4に示すように、短縮量計算部110は、入力されたトポロジ情報120、トラフィック情報121およびパス情報122をもとに、新規に設定するパス(現用パス及びその予備パス)の各エンドのノード10について、当該ノード10をHEノードとした場合の切り替え時間の短縮効果を計算する(S1)。
HEノードは、トラフィックの2つのエンドのノード10のうち、現用パスから予備パスへ切り替えるアクティベーション処理において、アクティベーションを要求するシグナリングメッセージの起点となる。このため、2つの予備パスが重複する部分を有する場合は、2つの予備パスへの切り替えを行う際のHEノードを適宜設定することで、切り替え時間を短くすることができる。
具体的には、短縮量計算部110は、複数の予備パスごとに、その予備パスのホップ数と、他の予備パスと重複する部分のホップ数とを求める。そして、短縮量計算部110は、2つの予備パスがエンドのノード10を含んだ重複部分を有する場合は、2つの予備パスへの切り替えを行う時間の短縮効果を見積もる。例えば、重複する部分のホップ数を短縮可能な短縮量と見積もることができる。S1において計算された短縮量は、短縮量情報123として出力される。
次いで、ヘッドエンド決定部111は、切り替え時間の短縮効果が最大のトラフィック(パス)の終端ノード(例えば第3予備パスP31ではノード10J)をHEノードに決定する(S2)。また、S2でのHEノードの決定によって切り替え時間が短縮される他のトラフィックのうち、HEノードが未定のものについて同効果が大きい方のエンドのノード10にHEノードを決定する(S3)。次いで、ヘッドエンド決定部111は、HEノードが未定のトラフィックが有るか否かを判定し(S4)、ある場合はS1へ処理を戻す。
図5は、時間短縮の一例を示す説明図である。S1では、各トラフィックのそれぞれのエンドのノードについて、それをHEノードとした場合の短縮量が計算される。したがって、図5に示すように、第1パス(P10、P11)、第2パス(P20、P21)および第3パス(P30、P31)については、第3パスP31においてHEノードを10Jとした場合が短縮量「2」で、その他の場合はすべて短縮量「0」とされる。よって、S2において、第3パス(P30、P31)のHEノードは10Jに決まる。
次に、このS2の決定によって、短縮できるのは第2パス(P20、P21)の切り替え時間であり、かつ第2パス(P20、P21)のHEノードが10Hのときである。よって、S3では、第2パス(P20、P21)のHEノードを10Hに決定する。第1パス(P10、P11)については、HEノードが未定なので、S4からS1に戻り、HEノード未定のトラフィックとして短縮量が再計算される。この再計算において、第1パス(P10、P11)の短縮量はいずれのノードでも「0」である。よって、S2では、第1パス(P10、P11)のHEノードを任意の一方に決定し、処理を終了する。
ここで、第3パス(P30、P31)のHEノードがノード10Jに設定(既設)されている場合を説明する。第3パス(P30、P31)のHEノードがノード10Jで既設の場合、短縮量は「2」で最大である。S2では、第3パスのHEは既設なので、具体的な処理はない。S3において短縮できるのは第2パス(P20、P21)の切り替え時間であり、かつ第2パス(P20、P21)のHEノードが10Hのときである。よって、S3では、第2パス(P20、P21)のHEノードを10Hに決定する。以後、同様にS1に戻り第1パス(P10、P11)のHEノードを任意の一方に決定し、処理を終了する。
次に、ノード10の詳細について説明する。図6は、実施形態のノード10の構成の一例を示すブロック図である。図6に示すように、ノード10は、データプレーン部11と、制御部16とを有する。
データプレーン部11は、2つのラインインタフェース部12と、クロスコネクト部14とを有する。ラインインタフェース部12は、他のノード10(伝送装置)と光ファイバによるリンクで接続され、ユーザトラフィックを伝送するものである。なお、図示例のノード10では、説明の便宜上、ラインインタフェース部12が2つの場合を説明したが、例えば、分岐または合流するパスの数に応じてラインインタフェース部12の数は適宜変更可能である。例えば、データプレーン部11は、3つ以上のラインインタフェース部12を有してもよい。
ラインインタフェース部12は、OTU(Optical Transport Unit)デカプセル化部34と、ODU(Optical Data Unit)デマルチプレクサ(Demux)部36と、ODUマルチプレクサ(Mux)部40と、OTUカプセル化部42とを有する。また、ラインインタフェース部12は、ラインインタフェース設定に従って設定される。なお、ラインインタフェース設定は、ラインインタフェース部12の、パスの経路情報、帯域情報、および割当てられたタイムスロットの情報等の設定を表したものである。
OTUデカプセル化部34は、他のノードからリンクを通じて受信したOTUフレームをデカプセル化して、ODUフレームを抽出する。また、OTUデカプセル化部34は、OTUフレームの誤り訂正結果に基づいて、誤り訂正データを出力する。ODUデマルチプレクサ部36は、OTUデカプセル化部34で抽出されたサーバレイヤODUフレームからクライアントレイヤODUフレームを抽出する。
ODUマルチプレクサ部40は、クロスコネクト部14から出力されたODU(Optical channel Data Unit)フレームを、サーバレイヤODUフレームの中に多重化する。OTUカプセル化部42は、ODUマルチプレクサ部40で生成されたODUフレームをカプセル化して、OTUフレームを生成してリンクに出力する。
クロスコネクト部14は、各ラインインタフェース部12で抽出されたODUフレームを、クロスコネクション設定に従い、目的のノードへのパスが設定されたラインインタフェース部12へと出力する。なお、クロスコネクション設定は、ODUフレームを、どのラインインタフェース部12へ出力すべきかを定めたものである。
制御部16は、障害予測部18と、ノード設定部20と、シグナリング処理部22とを有する。なお、制御部16の具体的なハードウエア構成としては、CPUと、RAMおよびROM等のメモリと、SSD(Solid State Drive)およびHDD等の不揮発性記憶装置とを有する。
障害予測部18は、現用パスから予備パスへ切り替えるアクティベーション処理において、現用パスで起こった障害を、他の現用パスでも受けているか否かを予測する。具体的には、障害予測部18は、パスデータベース28の経路情報をもとに、障害が生じた現用パスが通過するノード及びリンクの集合が、別の現用パスが通過するノード及びリンクの集合の部分集合であるか否かを判定する。部分集合である場合、障害予測部18は、別の現用パスでも同じ障害を受けていると予測する。部分集合でない場合、障害予測部18は、別の現用パスでは同じ障害を受けていないと予測する。この予測結果はシグナリング処理部22に出力される。
ノード設定部20は、シグナリング処理部22の指示によりパスデータベース28を参照して、データプレーン部11の設定を行う。なお、データプレーン部11の設定とは、ラインインタフェース部12およびクロスコネクト部14に対するラインインタフェース設定およびクロスコネクション設定、つまり、パスの経路情報、帯域情報、および割当てられたタイムスロットの情報等である。
ノード設定部20は、シグナリング処理部22から予備パスのアクティベーション処理が要求された場合には、データプレーン部11に対して、予備パスのアクティベーション処理を行う。データプレーン部11は、予備パスのアクティベーション処理が完了すると、現用パスから予備パスへと切り替わる。なお、ノード設定部20が、データプレーン部11の設定を行っても、予備パスのアクティベーション処理が完了するまでは、ユーザトラフィックを流すことができる状態とはならない。
パスデータベース28は、現用パスおよび予備パスの、ラインインタフェース設定およびクロスコネクション設定、つまり、パスの経路情報、帯域情報、および割当てられたタイムスロットの情報等を格納する。
シグナリング処理部22は、リンクとは別回線であるシグナリングネットワークを用いて、他のノードとの間でシグナリングメッセージを交換する。シグナリングメッセージには、例えば、RSVP−TE(Resource ReSerVation Protocol − Traffic Engineering)を用いることができる。
シグナリング処理部22は、受信したシグナリングメッセージ内に、予備パスをアクティベーションするための、アクティベーション処理の要求情報がある場合には、現用パスから予備パスへ切り替えるアクティベーション処理をノード設定部20に要求する。
ここで、アクティベーション処理の詳細を説明する。図7は、実施形態のノード10の処理の一例を示すフローチャートである。例えば、第3現用パスP30の場合、第3予備パスP31への切り替えにかかるノード10F、10G、10Kが行う処理のフローチャートである。
第3予備パスP31への切り替えにかかるノード10F、10G、10Kのシグナリング処理部22は、予備パスへ切り替える、activate(アクティベート)を要求するシグナリングメッセージの受信を待ち(S11)、受信したか否かを判定する(S12)。予備パスへ切り替えるシグナリングメッセージを受信しない場合(S12:NO)、シグナリング処理部22はS11へ処理を戻して待機する。予備パスへ切り替えるシグナリングメッセージを受信した場合(S12:YES)、シグナリング処理部22はノード設定部20にアクティベーション処理を要求する。
ノード設定部20は、アクティベーション処理が要求されると、このシグナリングメッセージにより要求された予備パス(以下、予備パスAとする)が既に推測によりactivateされ、予備パスAへの切り替えが行われているか否かをパスデータベース28の経路情報を参照して判定する(S13)。
シグナリングメッセージによりactivate要求のある予備パスAが推測により切り替えられている場合(S13:YES)、ノード設定部20は、その予備パスAに対するタイマーを停止する(S14)。このタイマーは、S18、S27の処理(詳細は後述する)において、予備パスへの切り替えが行われた際に開始されるものである。
次いで、ノード設定部20は、パスデータベース28の経路情報をもとに、予備パスAのactivateを要求するシグナリングメッセージを予備パスAの次ホップのノード10にフォワーディングするとともに、直ちにシグナリングメッセージに対する応答メッセージを送り返す(S15)。
シグナリングメッセージによりactivate要求のある予備パスAが推測により切り替えられていない場合(S13:NO)、ノード設定部20は、受信したシグナリングメッセージが、前のノード10の推測によりactivateされた予備パスの識別子のリストを含んでいるか否かを判定する(S16)。
図8は、シグナリングメッセージM1の一例を示す説明図である。図8に示すように、シグナリングメッセージM1には、前のノード10の推測によりactivateされた予備パスがある場合、その予備パスを識別する識別子のリストM2が含まれている。ノード設定部20は、リストM2に含まれている識別子により、推測によりactivateされた予備パスを判別できる。
シグナリングメッセージM1において、activateされた予備パスの識別子のリストM2が含まれている場合(S16:YES)、ノード設定部20は、受信したシグナリングメッセージで要求された予備パスAの他に、前のノード10の推測によりactivateされた予備パスをactivateする(S17)。次いで、ノード設定部20は、それぞれの予備パスに対応するタイマーの計時を開始する(S18)。次いで、ノード設定部20は、パスデータベース28の経路情報をもとに、予備パスAのactivateを要求するシグナリングメッセージを予備パスAの次ホップのノード10に送信する(S19)。
シグナリングメッセージM1において、activateされた予備パスの識別子のリストM2が含まれていない場合(S16:NO)、ノード設定部20は、受信したシグナリングメッセージで要求された予備パスAをactivateする(S20)。次いで、ノード設定部20は、パスデータベース28を参照して予備パスAに対応する現用パス(以下、現用パスAとする)の経路(情報)を取得する(S21)。
次いで、ノード設定部20は、S21で取得した経路情報をもとに、パスデータベース28にある全ての経路の中から、現用パスAの経路を完全に含むような経路を持つ他の現用パスに対応する予備パスを探す(S23)。このS23において条件を満たす予備パスが見つからなかった場合(S24:NO)、ノード設定部20は、予備パスAのactivation要求に、推測によりactivateされた予備パスの識別子のリストを含めたシグナリングメッセージM1を次ホップのノード10に送る(S25)。
S23において条件を満たす予備パスが見つかった場合(S24:YES)、見つかった予備パスは、現用パスAの経路を含む現用パスの予備パスであるため、現用パスAの障害によって予備パスへの切り替えが行われると推測される。したがって、ノード設定部20は、見つかった予備パスを推測によりactivateし(S26)、推測によりactivateされた予備パスに対するタイマーの計時を開始する(S27)。
次いで、ノード設定部20は、パスデータベース28の経路情報をもとに、activateを要求された予備パスAと、見つかった予備パスの次ホップのノード10が同じであるか否かを判定する(S28)。同じである場合(S28:YES)、見つかった予備パスの識別子を、推測によりactivateされた予備パスの識別子のリストM2に追加する(S29)。
activateを要求された予備パスAと、見つかった予備パスの次ホップのノード10が異なる場合(S28:NO)、ノード設定部20は、パスデータベース28の経路情報をもとに、見つかった予備パスのactivateを要求するシグナリングメッセージを次ホップのノード10に送る(S30)。S29、S30の後、ノード設定部20は、別の予備パスを探すためにS23へ処理を戻す。
ここで、S18、S27において開始されたタイマーに関するタイマー処理の詳細を説明する。図9は、タイマー処理の一例を示すフローチャートである。
図9に示すように、ノード設定部20は、開始されたタイマーが予め設定された時間経過して終了したか否かを判定する(S41)。S18、S27において、推測によりactivateした予備パスは、所定時間内にactivateの要求がなかった場合、推測どおりに切り替える必要がないものとして現用パスに戻す必要がある。S41では、推測により予備パスに切り替えた後に、実際のactivateの要求を待つ時間(例えば所定のホップ数に対応する時間)が経過したか否かを判定する。
タイマーが終了していない場合(S41:NO)、ノード設定部20は、処理を待機し、推測によりactivateした予備パスのactivate要求を待つ。タイマーが終了した場合(S41:YES)、ノード設定部20は、推測どおりに切り替える必要がないものとして、タイマーに対応する予備パスをdeactivateする(S42)。
次いで、ノード設定部20は、パスデータベース28の経路情報をもとに、タイマーに対応する予備パスと、要求された予備パスAの次ホップのノード10が同じであるか否かを判定する(S43)。同じでない場合(S43:NO)、ノード設定部20は、次ホップのノード10に対して、タイマーに対応した予備パスのdeactivateを要求するシグナリングメッセージを送り(S44)、S41へ処理を戻す。同じである場合(S43:YES)、ノード設定部20は、S44の処理を行うことなくS41へ処理を戻す。
図10は、障害予測による切り替えを行う場合を例示するラダーチャートである。具体的には、図10は、図1のネットワーク1においてノード10J、10Kの間のリンク50Lで障害が発生した場合の本実施形態のノード10が行うアクティベーションの様子を説明する図である。本実施形態のノード10では、推定(障害予測)による予備パスのアクティベーションを行う。
図10に示すように、ノード10Kは、ノード10J、10Kの間のリンク50Lで発生した障害を検出すると、ノード10H、10Jに障害発生を通知する。障害発生の通知を受けたノード10Hは、第2予備パスP21の経路に沿って第2予備パスP21をActivateするためのシグナリングを送る。また、障害発生の通知を受けたノード10Fは、第3予備パスP31の経路に沿って第3予備パスP31をActivateするためのシグナリングを送る(S101)。
この時、ノード10Fは、第3現用パスP30が通過するノードおよびリンクの集合が、第2現用パスP20が通過するノード及びリンクの集合の部分集合であることを、経路情報によって知っている。よって、ノード10Fは、第3現用パスP30で障害が起こった場合には、S24において肯定(YES)の判定となり、第2現用パスP20でも同じ障害を受けることを推測することができる。したがって、ノード10Fでは、第3予備パスP31をactivateするためのシグナリングメッセージを受信すると、S26の処理により、第3予備パスP31のみではなく第2予備パスP21も同時にactivateする。
この時、ノード10Fは、S27の処理により、推定によりactivateした第2予備パスP21に対応するタイマーをセットする。ノード10Fは、図9に例示したタイマー処理により、セットしたタイマーが終了するまでに実際に第2予備パスP21をactivateするシグナリングメッセージを受信しなければ、推測が外れたものと判断する。このため、ノード10Fは、S41において肯定(YES)と判定し、第2予備パスP21をdeactivateする。
また、ノード10Fは、第3予備パスP31のactivateを要求するシグナリングメッセージの中に、推測によりactivateした第2予備パスP21の識別子のリストを含める(S29)。そして、ノード10Fは、第3予備パスP31の次ホップにあるノード10Gに、第2予備パスP21の識別子のリストを含めて、第3予備パスP31のactivateを要求するシグナリングメッセージを送る(S25)。
ノード10Gでは、第3予備パスP31のactivateを要求するシグナリングメッセージの中に第2予備パスP21の識別子が含まれているので、S16において肯定(YES)の判定となる。したがって、ノード10Gでは、S17の処理により、第3予備パスP31の他に第2予備パスP21をactivateする。そして、ノード10Gは、S18の処理により、ノード10Fと同様に第2予備パスP21に対するタイマーを開始する。ノード10Kもノード10Gと同様の処理を行う。
ノード10Fがノード10Hから第2予備パスP21をactivateするシグナリングメッセージを受信すると(S12)、ノード10Fは、推測によりactivate済であるので、S13において肯定(YES)の判定となる。これにより、ノード10Fは、推測どおりであったものとしてタイマーを停止する(S14)。そして、ノード10Fは、第2予備パスP21の次ホップのノード10Gに対してノード10Hからのシグナリングメッセージをフォワーディングするとともに、ノード10H側には直ちに応答メッセージを送り返す。この応答メッセージがノード10Hに届いて、第2予備パスP21への切り替えが時刻t2に完了する。
図16と図10の時刻t1、t2を比較しても明らかなように、障害予測による予備パスへの切り替えを行うことで、切り替え完了までの時間を短縮化できる。
また、上記の実施形態では、複数の予備パスで共有するノード10において、予備パスを最大で3つとしたが、これに限定されず、より多数の予備パスでノード10を共有してもよい。さらに、ネットワーク構成も実施例に限定されず、迂回するパスが確保できれば、どのようなネットワーク構成でも適用可能である。また、パスを複数の現用パスで共有するネットワークであれば、シェアードメッシュレストレーションに限らず、いずれのネットワークにも適用可能である。
また、図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
更に、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行されるプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウエア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよいことは言うまでもない。
以上のように、複数の現用経路と、複数の現用経路ごとに現用経路を迂回する複数の予備経路とを有するネットワークに用いられる伝送装置(10)は、データプレーン部(11)と、シグナリング処理部(22)とを有する。データプレーン部(11)は、他の伝送装置との間でデータを送受信する。シグナリング処理部(22)は、シグナリングネットワークより、第1現用経路に対応した第1予備経路に切り替えるアクティベーションを要求するシグナリングメッセージを受信した場合、第1現用経路から第1予備経路へ切り替える。また、シグナリング処理部(22)は、第1現用経路が第2現用経路の部分集合を構成し、第2現用経路に対応した第2予備経路がある場合、第1予備経路への切り替えとともに、第2現用経路にも障害が発生したことを予測し、第2予備経路へ切り替える。よって、シェアードメッシュレストレーションにおいて、複数の予備パスをアクティベーションする場合の切り替え完了までの時間を短縮化できる。また、ネットワーク設計装置(100)は、障害予測を用いた切り替えの高速化が有効に機能するように、第1現用経路、第2現用経路、第1予備経路、第2予備経路が設定される前に、第1現用経路、第2現用経路に対するHEノード(先頭ノード)を選択する。
ところで、本実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムを伝送装置で実行することで実現できる。そこで、以下では、上記の実施形態と同様の機能を有するプログラムを実行する伝送装置の一例を説明する。図11は、伝送装置200の一例を示す説明図である。
図11に示すように、伝送装置200は、データプレーン部210と、RAM212と、ROM214と、プロセッサ216とを有する。データプレーン部210は、他の伝送装置と通信する。プロセッサ216は、伝送装置200全体を制御する。
ROM214には、上記の実施形態と同様の機能を発揮する伝送プログラムが予め記憶されている。なお、ROM214ではなく、図示せぬドライブで読取可能な記録媒体に伝送プログラムが記録されていてもよい。また、記録媒体としては、例えば、CD−ROM、DVDディスク、USBメモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ等でもよい。伝送プログラムとしては、障害予測プログラム214A、ノード設定プログラム214Bおよび処理プログラム214Cである。なお、障害予測プログラム214A、ノード設定プログラム214Bおよび処理プログラム214Cについては、適宜統合又は分散してもよい。また、RAM212には、伝送品質データ、ノード設定に関わるパス情報、経路情報等が記憶してある。
プロセッサ216は、これらの障害予測プログラム214A、ノード設定プログラム214Bおよび処理プログラム214CをROM214から読み出し、各プログラムを実行する。これにより、プロセッサ216は、障害予測部18、ノード設定部20およびシグナリング処理部22のそれぞれに対応する、障害予測プロセス216A、ノード設定プロセス216B及び処理プロセス216Cとして機能することになる。
1、1a…ネットワーク
10、10A〜10K…ノード
11…データプレーン部
12…ラインインタフェース部
14…クロスコネクト部
16…制御部
18…障害予測部
20…ノード設定部
22…シグナリング処理部
28…パスデータベース
50A〜50M…リンク
100…ネットワーク設計装置
110…短縮量計算部
111…ヘッドエンド決定部
120…トポロジ情報
121…トラフィック情報
122…パス情報
123…短縮量情報
124…ヘッドエンド情報
200…伝送装置
M1…シグナリングメッセージ
M2…リスト
P10、P20、P30…第1、第2、第3現用パス
P11、P21、P31…第1、第2、第3予備パス
t1、t2…時刻

Claims (6)

  1. 複数の現用経路と、前記複数の現用経路ごとに当該現用経路を迂回する複数の予備経路とを有するネットワークに用いられる伝送装置であって、
    他の伝送装置との間でデータを送受信するデータプレーン部と、
    第1現用経路に対応した第1予備経路に切り替えるアクティベーションを要求するシグナリングメッセージを受信した場合、前記第1現用経路から前記第1予備経路へ切り替えるシグナリング処理部と、を有し、
    前記シグナリング処理部は、前記複数の現用経路および前記複数の予備経路にかかる経路情報に基づき、前記第1現用経路が第2現用経路の部分集合を構成し、前記第2現用経路に対応した第2予備経路が前記経路情報にある場合、前記第1現用経路から前記第1予備経路への切り替えとともに、前記第2現用経路から前記第2予備経路へ切り替える
    ことを特徴とする伝送装置。
  2. 前記シグナリング処理部は、前記第1予備経路への切り替えとともに、前記第2現用経路から前記第2予備経路へ切り替えた後に、前記第2予備経路に切り替えるアクティベーションを要求するシグナリングメッセージを受信した場合、当該シグナリングメッセージに対する返信を行う
    請求項1に記載の伝送装置。
  3. 前記シグナリング処理部は、前記第1予備経路への切り替えとともに、前記第2現用経路から前記第2予備経路へ切り替えた場合に、前記第2予備経路に切り替えるアクティベーションを要求するシグナリングメッセージを前記他の伝送装置へ送信する
    請求項1又は2に記載の伝送装置。
  4. 前記シグナリング処理部は、前記第1予備経路に切り替えるアクティベーションを要求するシグナリングメッセージに、前記第2予備経路を識別する識別情報を含めたシグナリングメッセージを前記他の伝送装置へ送信する
    請求項3に記載の伝送装置。
  5. 前記シグナリング処理部は、前記第1予備経路への切り替えとともに、前記第2現用経路から前記第2予備経路へ切り替えた後に、所定時間内に前記第2予備経路に切り替えるアクティベーションを要求するシグナリングメッセージを受信しなかった場合、前記第2予備経路から前記第2現用経路へ切り替えを戻す
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の伝送装置。
  6. 複数の現用経路と、前記複数の現用経路ごとに当該現用経路を迂回する複数の予備経路とを有するネットワークに用いられる伝送装置が実行するアクティベーション方法であって、
    他の伝送装置との間でデータを送受信し、
    前記データの送受信をもとに、第1現用経路に対応した第1予備経路に切り替えるアクティベーションを要求するシグナリングメッセージを受信した場合、前記第1現用経路から前記第1予備経路へ切り替え、
    前記複数の現用経路および前記複数の予備経路にかかる経路情報に基づき、前記第1現用経路が第2現用経路の部分集合を構成し、前記第2現用経路に対応した第2予備経路が前記経路情報にある場合、前記第1現用経路から前記第1予備経路への切り替えとともに、前記第2現用経路から前記第2予備経路へ切り替える
    処理を実行することを特徴とするアクティベーション方法。
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