JP6357699B1 - 霧描画装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】霧によって空中に図形を描画する。【解決手段】霧を用いて空中に図形を描画する霧描画装置は、超音波振動子を備え、超音波振動子を収容する筐体を備え、筐体上に配置された振動部材を備え、振動部材は、超音波振動子の超音波振動を振動部材上の液体に伝播することにより、振動部材上の液体を霧化させる。振動部材は振動分布を有し、霧化した液体が振動分布に応じた円柱状の形態を形成することにより、振動分布に応じた図形を空中に描画する、霧描画装置。【選択図】図5

Description

本発明は、霧描画装置に関する。
一般に、超音波振動が液滴に伝播すると、液滴の一部が霧化することが知られている。この原理は、水を噴霧する加湿器、及び、香料を含む薬液を噴霧するアロマディフューザに応用されている。
例えば、特許文献1には、この原理を応用した超音波霧化装置が開示されている。
特開2013−230430号公報
本発明者は、霧化した液体が様々な形態を成す(つまり、霧によって空中に図形が描画される)ことを発見した。
しかし、従来の超音波霧化装置は、霧化した液体を拡散させることを目的とするものである。例えば、特許文献1の超音波霧化装置は、噴霧する薬液の拡散性を高めることを目的とするので、振動板が筐体の内部に配置されている。そのため、霧化した液体は、空気中に広く拡がる。そのため、ユーザは、霧化した液体によって描画される図形を観察することができない。
つまり、従来の超音波霧化装置は、霧化した液体によって図形を空中に描画することを目的としていない。
本発明の目的は、霧によって図形を空中に描画することである。
本発明の一態様は、
超音波振動子を備え、
前記超音波振動子を収容する筐体を備え、
前記筐体上に配置された振動部材を備え、
前記振動部材は、前記超音波振動子の超音波振動を前記振動部材上の液体に伝播することにより、前記振動部材上の液体を霧化させる、
霧描画装置である。
本発明によれば、霧によって図形を空中に描画することができる。
本実施形態の霧描画装置の構成を示す概略図である。 図1の霧描画装置をI−I線で切断したときの断面図(図2A)、及び、霧描画装置の上面図(図2B)である。 図1の霧描画装置の使用方法を示す図である。 図3の霧描画装置をII−II線で切断したときの断面図(図4A)、及び、霧描画装置の上面図(図4B)である。 図1の霧描画装置の動作原理の説明図である。 図1の超音波振動装置によって霧化された液体の形態の一例を示す概略図である。 図6の状態から時間が経過した後の液体の形態の一例を示す図である。 変形例1の振動部材の上面の形状の一例を示す概略図である。 変形例2の振動部材の上面の形状の一例を示す概略図である。 変形例3の霧描画装置の構成を示す概略図である。 変形例4の霧描画装置の構成を示す概略図である。 変形例6の振動部材の突出部の形態の一例を示す概略図である。 変形例7の霧描画装置の構成を示す概略図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
以下の説明において、Y方向は鉛直方向である。X方向及びZ方向は、鉛直方向に直交する方向である。X方向、Y方向、及び、Z方向は、互いに直交する。
(1)霧描画装置の構成
霧描画装置の構成について説明する。図1は、本実施形態の霧描画装置の構成を示す概略図である。図2は、図1の霧描画装置をI−I線で切断したときの断面図(図2A)、及び、霧描画装置の上面図(図2B)である。本実施形態の霧描画装置1の動作原理を説明する。
図1の霧描画装置1は、霧を用いて空中に図形を描画するように構成される。
霧描画装置1は、筐体10と、振動部材11と、ネジ12と、超音波振動子13と、制御部14と、を備える。
筐体10は、超音波振動子13と、制御部14と、を収容する。
図1に示すように、振動部材11は、鉛直方向(Y方向)について、筐体10の上部に着脱可能に配置される。つまり、振動部材11は、超音波振動子13の上方Y+に配置される。
振動部材11の上面11aは、平面である。
振動部材11は、例えば、以下の材料の少なくとも1つを含む。
・金属(一例として、アルミニウム、ステンレス、真鍮、又は、それらの合金)
・金属箔(一例として、アルミニウム、ステンレス、真鍮、又は、それらの合金からなる金属箔)
・ガラス
・セラミック
・樹脂(一例として、プラスチック)
超音波振動子13は、超音波振動を発生させるように構成される。
図2に示すように、XZ平面において、超音波振動子13の直径は、振動部材11の辺より長い。つまり、上面視において、超音波振動子13の上方Y+は、振動部材11に覆われる。
超音波振動子13の中心13cの位置は、鉛直方向(Y方向)に直交する方向(X方向及びZ方向)について、振動部材11の中心11cと一致する(つまり、振動部材11及び超音波振動子13は、X方向及びZ方向について、同心に位置する)。
超音波振動子13は、例えば、以下の少なくとも1つを含む。
・ボルト締めランジュバン振動子
・圧電素子
・磁歪素子
図2Aに示すように、振動部材11は、突出部11bを有する。
突出部11bは、下方Y−に突出する。突出部11b及び超音波振動子13は、ネジ12を介して、鉛直方向(Y方向)に接合される。
図2A及び図2Bに示すように、X方向及びZ方向について、振動部材11の幅は、超音波振動子13の径より大きい。
制御部14は、超音波振動子13を駆動するための駆動制御信号を生成するように構成される。
超音波振動子13は、駆動制御信号に従って駆動することにより、超音波振動を発生させる。つまり、制御部14は、駆動制御信号を生成することにより、超音波振動子13の超音波振動を制御するように構成される。
(2)霧描画装置の動作原理
本実施形態の霧描画装置の動作原理を説明する。図3は、図1の霧描画装置の使用方法を示す図である。図4は、図3の霧描画装置をII−II線で切断したときの断面図(図4A)、及び、霧描画装置の上面図(図4B)である。図5は、図1の霧描画装置の動作原理の説明図である。
図3に示すように、霧描画装置1のユーザは、原液L0が収容されたパッケージPから、原液L0を振動部材11の上面11aに滴下する。
図4に示すように、パッケージPから滴下された原液L0は、液滴L1となって、上面11aに滞留する。
ユーザが所定の操作(例えば、スタートボタン(不図示)の押下)を行うと、図5に示すように、制御部14は、超音波振動子13に駆動制御信号を生成する。
超音波振動子13は、制御部14によって生成された駆動制御信号に従って超音波振動を発生させる。超音波振動子13の超音波振動は、振動部材11の突出部11bを介して、上面11aに伝播する。上面11aに伝播した超音波振動は、上面11aを含むXZ平面で振動分布を形成する。その結果、上面11aには、振動が強い位置と、振動が弱い位置と、が混在する。
振動部材11の上面11a上の液滴L1には、上面11aを含むXZ平面上の位置に応じた強さの超音波振動が伝播する。超音波振動が液滴L1に伝播すると、液滴L1は、振動部材11の上方Y+に向かって徐々に霧化する。つまり、振動部材11は、超音波振動子13の超音波振動に応じて液滴L1を霧化させるように構成される。
(3)霧描画装置によって霧化された液体の形態
本実施形態の霧描画装置1によって霧化された液体の形態を説明する。図6は、図1の超音波振動装置によって霧化された液体の形態の一例を示す概略図である。図7は、図6の状態から時間が経過した後の液体の形態の一例を示す図である。
超音波振動が液滴L1に伝播すると、図6に示すように、液滴L1は、上方Y+に向かって上昇する。霧化した液滴L1は、上方Y+に延びる円柱状の形態(以下「霧柱」という)L2を形成する。
液滴L1の霧化量は、伝播した超音波振動の強さによって決まるので、上面11aを含むXZ平面上の振動分布に依存する。振動が強い位置では、液滴L1の霧化量は多くなる。振動が弱い位置では、液滴L1の霧化量は少なくなる。振動が著しく弱い位置又は振動しない位置では、液滴L1は霧化しない。その結果、上面視(Y−方向の視点)において、振動が強い位置又は弱い位置で、霧柱L2が観察されるが、振動が著しく弱い位置又は振動しない位置では、霧柱L2は観察されない。
つまり、上面視(Y−方向の視点)において、霧柱L2は、振動分布に応じた霧化分布を描く。換言すると、上面視(Y−方向の視点)では、霧柱L2が存在しない空間は、上面11aを含むXZ平面において振動が著しく弱い位置又は振動しない位置に対応する。
一般に、砂によって振動分布が可視化された図形をクラドニ図形と言う。霧描画装置1は、クラドニ図形のように、霧柱L2を用いて、振動分布に応じた図形を空中に描画する。
振動分布は、振動部材11の特性に依存する。振動分布に影響を与える特性は、例えば、以下の少なくとも1つである。
・振動部材11の弾性率(例えば、ヤング率)
・上面11aの形状(一例として、四角形、円形、星形、又は、ハート形)
図1に示すように、振動部材11は、筐体10上に配置されるので、振動部材11の上面11aは、霧描画装置1の上端に位置する。つまり、上面11aの全体が露出しているこれにより、ユーザは、霧柱L2が振動分布に応じた図形を描く様子を観察することができる。
液滴L1が霧化し始めてから一定時間が経過すると、振動部材11の上面11aに滞留する液滴L1の残量が減少する。霧柱L2の形態は、振動部材11上の液滴L1の残量に応じて変化する。液滴L1の残量は、時間の経過と共に減少する。従って、霧柱L2の形態は、時間の経過と共に変化する。つまり、霧描画装置1は、霧柱L2の形態が経時的に変化する様子を演出することができる。
一例として、図7Aに示すように、霧柱L2の位置が経時的に変化する。つまり、ユーザは、霧柱L2が振動部材11上を移動する様子を観察することができる。
別の例として、図7Bに示すように、霧柱L2が、他の霧柱L2と合流する。つまり、ユーザは、霧柱L2が振動部材11上で合体する様子を観察することができる。
別の例として、振動部材11の上面11aに滞留する液滴L1が少なくなると、図7Cに示すように、霧柱L2は、XZ平面において細くなる。つまり、ユーザは、霧柱L2のサイズが振動部材11上で変化する様子を観察することができる。
実際には、図6及び図7に示すような形態が、振動部材11の上面11aに滞留する液滴L1が消失するまで、変化し続ける。
(4)変形例
本実施形態の変形例について説明する。
(4−1)変形例1
変形例1について説明する。変形例1は、振動部材11の形状の変形例である。図8は、変形例1の振動部材の上面の形状の一例を示す概略図である。
図8Aに示すように、振動部材11の上面11aは、凹凸11aaを有してもよい。
この場合、液滴L1が凹部(つまり、特定の位置)に滞留する。このように、凹凸11aaは、滞留部として機能する。
図8Bに示すように、振動部材11の上面11aは、くぼみ11abを有してもよい。
この場合、液滴L1がくぼみ11ab(つまり、特定の位置)に集まる。このように、くぼみ11abは、滞留部として機能する。
図8Cに示すように、振動部材11の上面11aは、中心11cに向かうほど低位になる(つまり、鉛直方向(Y方向)について下方Y−に位置する)傾斜面11acであってもよい。
この場合、液滴L1が中心11c(つまり、特定の位置)に滞留する。このように、傾斜面11acは、滞留部として機能する。
図8に示すように、振動部材11の上面11aの形状に応じて、振動分布が変化する。振動分布に応じて、霧柱L2の形態が変化する。
変形例1によれば、滞留部が、上面11aの特定の位置で液滴L1を滞留させる。これにより、より確実に霧柱L2を形成することができる。
(4−2)変形例2
変形例2について説明する。変形例2は、液体を滞留させる流路を有する振動部材11の例である。図9は、変形例2の振動部材の上面の形状の一例を示す概略図である。
図9Aは、変形例2の振動部材11の上面図である。図9Bは、図9Aの線III−IIIで切断したときの断面図である。
図9に示すように、振動部材11の上面11aは、流路11adを有する。流路11adは、XY平面に延在している。
この場合、液滴L1が流路11adに沿って移動しながら滞留する。このように、流路11adは、一定範囲内で移動する液滴L1を滞留させる滞留部として機能する。
変形例2によれば、流路11adが、流路11adによって画定される上面11a上の領域内を移動する液滴L1を滞留させる。霧柱L2が成す形態は、液滴L1の量だけでなく、流路11ad上に滞留する液滴L1の滞留分布に応じて変化する。液滴L1は、振動部材11の振動の影響を受けて流路11ad上を移動するので、滞留分布は、時間の経過と共に変化する。つまり、霧化量、及び、滞留分布の両方が経時的に変化する。
これにより、時間の経過と共に、霧柱L2の形態がより複雑に変化する様子を演出することができる。
(4−3)変形例3
変形例3について説明する。変形例3は、霧描画装置1に対して着脱可能なカートリッジに収容された原液L0を振動部材11の上面11aに供給する例である。図10は、変形例3の霧描画装置の構成を示す概略図である。
図10に示すように、霧描画装置1は、図1の構成に加えて、カートリッジ受入部20と、供給パイプ21と、を備える。
カートリッジ受入部20は、原液L0が収容されたカートリッジCAを受け入れるように構成される。つまり、カートリッジCAは、霧描画装置1に対して着脱可能である。
振動部材11の上面11aは、供給孔22を有する。
供給パイプ21の一端は、カートリッジ受入部20に挿通され、供給パイプ21の他端は、供給孔22に挿通される。供給パイプ21は、カートリッジ受入部20に取り付けられたカートリッジCAに収容された原液L0を供給孔22から上面11aに供給するように構成される。
制御部14は、供給部(不図示)を制御するための供給制御信号を生成する。供給部は、例えば、電動ポンプである。
供給部は、制御部14によって生成された供給制御信号に従って、カートリッジ受入部20に取り付けられたカートリッジCAから原液L0を吸い出す。
供給部によって吸い出された原液L0は、供給パイプ21を通って振動部材11の供給孔22から上面11aに供給される。
変形例3によれば、原液L0が供給孔22から振動部材11の上面11aに供給される(つまり、上面11aにおける特定の位置から原液L0が供給される)。これにより、上面11aに滞留する液滴L1の分布を安定させることができる。その結果、霧柱L2の形態をより安定させることができる。
また、ユーザは、カートリッジCAを交換することにより、様々な種類の原液L0から発生する霧柱L2による図形を空中に描画させることができる。
(4−4)変形例4
変形例4について説明する。変形例4は、霧描画装置1内に配置された収容部に収容された原液L0を振動部材11の上面11aに供給する例である。図11は、変形例4の霧描画装置の構成を示す概略図である。
図11に示すように、霧描画装置1は、図1の構成に加えて、収容部30と、供給パイプ31と、を備える。
収容部30は、原液L0を収容するように構成される。
筐体10は、収容部30を収容する。つまり、収容部30は、筐体10内に配置される。
振動部材11の上面11aは、供給孔32を有する。
供給パイプ31の一端は、収容部30に挿通され、供給パイプ31の他端は、供給孔32に挿通される。供給パイプ31は、収容部30に収容された原液L0を供給孔32から上面11aに供給するように構成される。
制御部14は、供給部(不図示)を制御するための供給制御信号を生成する。供給部は、例えば、電動ポンプである。
供給部は、制御部14によって生成された供給制御信号に従って、収容部30から原液L0を吸い出す。
供給部によって吸い出された原液L0は、供給パイプ31を通って振動部材11の供給孔32から上面11aに供給される。
変形例4によれば、原液L0が供給孔32から振動部材11の上面11aに供給される(つまり、上面11aにおける特定の位置から原液L0が供給される)。これにより、上面11aに滞留する液滴L1の分布を安定させることができる。その結果、霧柱L2の形態をより安定させることができる。
また、変形例4によれば、ユーザは、収容部30に収容する原液L0を交換することにより、様々な種類の原液L0から発生する霧柱L2による図形を空中に描画させることができる。
(4−5)変形例5
変形例5について説明する。変形例5は、複数の超音波振動子を備える霧描画装置1の例である。
変形例5の霧描画装置1は、複数の超音波振動子13を備える。複数の超音波振動子13は、中心11cを軸として互いに対称となる位置に配置される。
一例として、制御部14は、各超音波振動子13に同一のタイミングで駆動制御信号を供給する。この場合、複数の超音波振動子13は同時に超音波振動を発生させる。
振動部材11には、同時に複数の超音波振動が伝播する。従って、振動分布は、本実施形態より複雑になる。
これにより、本実施形態より複雑な形態を有する霧柱L2を形成することができる。
別の例として、制御部14は、各超音波振動子13に個別のタイミングで駆動制御信号を供給する。この場合、各超音波振動子13は、異なるタイミングで超音波振動を発生させる。つまり、複数の超音波振動子13の超音波振動は、互いに位相差を有する。
振動部材11には、異なる位相の超音波振動が伝播する。つまり、振動部材11は、フェーズドアレイを形成する。従って、振動分布は、各超音波振動子13に駆動制御信号が供給されるタイミングに応じて変化する。
換言すると、制御部14は、各超音波振動子13に駆動制御信号を供給するタイミングを動的に変えることにより、振動分布を動的に変化させることができる。その結果、霧柱L2の形態は、液滴L1の残量、及び、駆動制御信号が供給されるタイミングの両方に応じて変わる。
これにより、本実施形態より複雑な形態を有する霧柱L2を形成することができる。
(4−6)変形例6
変形例6について説明する。変形例6は、振動部材11の突出部11bの形態の変形例である。図12は、変形例6の振動部材の突出部の形態の一例を示す概略図である。
図12Aに示すように、振動部材11の突出部11bのX方向及びZ方向のサイズは、Y−側の端部である下端が最も大きく、Y+側の端部である上端が最も小さい。つまり、突出部11bは、鉛直方向(Y方向)に沿って、X方向及びZ方向のサイズが変化する。
図12Bに示すように、振動部材11は、接合部11dを有する。
突出部11bは、接合部11dから下方Y−に突出する。
接合部11dのX方向及びZ方向のサイズは、Y+側の端部である上端が最も大きく、Y−側の端部である下端が最も小さい。つまり、接合部11dは、鉛直方向(Y方向)に沿って、X方向及びZ方向のサイズが変化する。
変形例6によれば、振動部材11は、鉛直方向(Y方向)に沿って、X方向及びZ方向のサイズが変化する部分を含む。その結果、超音波振動子13の超音波振動を効率的に上面11aに伝播させることができる。
(4−7)変形例7
変形例7について説明する。変形例7は、霧柱L2によって描画される図形と光とを組み合わせた演出を提供する例である。図13は、変形例7の霧描画装置の構成を示す概略図である。
図13に示すように、変形例7の霧描画装置1は、図1と同様の構成に加えて、光源40を備える。
光源40は、制御部14の制御に従って、光を発光するように構成される。光源40は、振動部材11の上面11aに配置される。つまり、光源40は、振動部材11の上方Y+に露出している。光源40の光は、振動部材11から上方Y+に向かって放射される。
光源40は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。
制御部14は、駆動制御信号と共に、光源40を発光させるための発光制御信号を生成するように構成される。
光源40は、発光制御信号に従って発光する。つまり、制御部14は、発光制御信号を生成することにより、光源40の発光を制御するように構成される。
変形例7によれば、霧柱L2の形態、及び、光源40の光の組合せを演出することができる。
(5)本実施形態の小括
本実施形態について小括する。
本実施形態の第1態様は、
霧を用いて空中に図形を描画する霧描画装置1であって、
超音波振動子13を備え、
超音波振動子13を収容する筐体10を備え、
筐体10上に配置された振動部材11を備え、
振動部材11は、超音波振動子13の超音波振動を振動部材11上の液体に伝播させさせることにより、振動部材11上の液体を霧化させる、
霧描画装置1である。
第1態様によれば、振動部材11が筐体10上に配置されている。従って、振動部材11上の液滴L1がユーザに視認可能である。これにより、振動部材11上の液滴L1が霧化する様子、及び、霧柱L2が成す態様をユーザに観察させることができる。
本実施形態の第2態様では、
振動部材11の上面は、液体を滞留させる滞留部(例えば、凹凸11aa、くぼみ11ab、傾斜面11ac、又は、流路11ad)を有する。
第2態様によれば、滞留部が、上面11aの特定の位置で液滴L1を滞留させる。これにより、より確実に霧柱L2を形成することができる。
本実施形態の第3態様は、
霧を用いて空中に図形を描画する霧描画装置1であって、
超音波振動子13を備え、
超音波振動子13の上方に配置された振動部材11を備え、
振動部材11の上面11aは、液体を滞留させる滞留部を有し、
振動部材11は、超音波振動子13の超音波振動を滞留部に滞留する液体に伝播することにより、液体を滞留部の上方に向かって霧化させるように構成される、
霧描画装置1である。
第3態様によれば、滞留部が、上面11aの特定の位置で液滴L1を滞留させる。これにより、より確実に霧柱L2を形成することができる。
本実施形態の第4態様では、
滞留部は、凹凸11aa、くぼみab、傾斜面11ac、及び、流路adの少なくとも1つである。
本実施形態の第5態様では、
振動部材11は、霧描画装置1に対して着脱可能である。
第5態様によれば、ユーザは、上面11aの形状が異なる振動部材11を取り付けることにより、様々な形態の霧柱L2を観察することができる。
本実施形態の第6態様では、
液体を収容するカートリッジを受け入れるカートリッジ受入部20を備え、
カートリッジ受入部20によって受け入れられたカートリッジに収容された液体を振動部材11上に供給する供給部を備える。
第6態様によれば、ユーザは、カートリッジCAを交換することにより、様々な種類の原液L0から発生する霧柱L2による図形を空中に描画させることができる。
本実施形態の第7態様では、
液体を収容する収容部30を備え、
収容部30に収容された液体を振動部材11上に供給する供給部を備える。
第7態様によれば、ユーザは、収容部30に収容する原液L0を交換することにより、様々な種類の原液L0から発生する霧柱L2による図形を空中に描画させることができる。
第8態様では、
振動部材11と超音波振動子13は鉛直方向(Y方向)に接合され、
鉛直方向(Y方向)に対して直交する方向(X方向及びZ方向)について、振動部材11の幅は、超音波振動子13の径より大きい。
第9態様では、
振動部材11は、鉛直方向(Y方向)に沿って、鉛直方向(Y方向)に対して直交する方向(X方向及びZ方向)のサイズが変化する部分を含む。
第9態様によれば、超音波振動子13の超音波振動を効率的に上面11aに伝播させることができる。
(6)その他の変形例
その他の変形例について説明する。
振動部材11は、超音波振動子13と同心に位置する中心11cを有し、且つ、中心11cを軸として対称性を有する形状(例えば、正方形、又は、円形)であってもよい。この場合、振動分布は、振動部材11の中心11cを軸として対称になる。従って、霧柱L2が成す形態も対称性を有する。
振動部材11は、Y方向について、超音波振動子13から離間していても良い。この場合、超音波振動子13の超音波振動は、空気中を伝播する。振動部材11は、空気中を伝播した超音波振動を受けて振動する。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態及び変形例は、組合せ可能である。
1 :霧描画装置
10 :筐体
11 :振動部材
11b :突出部
11aa :凹凸
11ab :くぼみ
11ac :傾斜面
11ad :流路
11d :接合部
12 :ネジ
13 :超音波振動子
14 :制御部
20 :カートリッジ受入部
21 :供給パイプ
22 :供給孔
30 :収容部
31 :供給パイプ
32 :供給孔
40 :光源

Claims (9)

  1. 霧を用いて空中に図形を描画する霧描画装置であって、
    超音波振動子を備え、
    前記超音波振動子を収容する筐体を備え、
    前記筐体上に配置された振動部材を備え、
    前記振動部材の上面は、その全体が露出し、
    前記振動部材の上面は、前記振動部材の上方から滴下された液体を滞留させる滞留部を有し、
    前記振動部材は、前記超音波振動子の超音波振動を前記滞留部に滞留する液体に伝播することにより、前記滞留部に滞留する液体を霧化させるように構成される、
    霧描画装置。
  2. 前記滞留部は、前記振動部材の上面の凹凸により形成される、
    請求項1に記載の霧描画装置。
  3. 前記滞留部は、前記振動部材の上面のくぼみにより形成される、
    請求項1に記載の霧描画装置。
  4. 前記滞留部は、前記振動部材の上面の傾斜面により形成され、
    前記傾斜面は、前記振動部材の上面の中心に向かうほど低位になっている、
    請求項1に記載の霧描画装置。
  5. 前記滞留部は、前記振動部材の上面の流路により形成される、
    請求項1に記載の霧描画装置。
  6. 前記振動部材と前記超音波振動子は鉛直方向に接合され、
    前記鉛直方向に対して直交する方向について、前記振動部材の中心は、前記超音波振動子の中心と一致する、
    請求項1〜5の何れかに記載の霧描画装置。
  7. 前記振動部材は、前記霧描画装置に対して着脱可能である、
    請求項1〜の何れかに記載の霧描画装置。
  8. 前記振動部材と前記超音波振動子は鉛直方向に接合され、
    前記鉛直方向に対して直交する方向について、前記振動部材の幅は、前記超音波振動子の径より大きい、
    請求項1〜7の何れかに記載の霧描画装置。
  9. 前記振動部材は、鉛直方向に沿って、前記鉛直方向に対して直交する方向のサイズが変化する部分を含む、請求項8に記載の霧描画装置。
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