JP6355753B2 - 列車運転間隔制御システム及び列車運転間隔制御装置 - Google Patents

列車運転間隔制御システム及び列車運転間隔制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、列車運転間隔制御システム及び列車運転間隔制御装置に関するものである。
従来、列車の運転間隔を制御するシステムでは、列車の遅延が発生すると、遅延の発生場所を特定し、遅延の程度を示す「遅延時分」を算出し、遅延を起こしている先行列車と直後の後続列車との間に確保すべき、時間的な運転間隔である運転時隔の新たな目標値を設定する。
例えば、特許文献1には、線区の輸送能力を高めるべく運行計画を左右する基準運転時隔を短くしても遅延発散現象を回避できるようにすることを目的とし、位置及び速度情報と運行ダイヤグラムとを比較して遅延判定を行い、遅延の発生場所と遅延の程度とを算出し、遅延を起こしている列車とその直後に後続する列車との間に確保すべき運転時隔の新たな目標値を設定し、この後続列車の新たな運転時隔目標と本来の線区全体に定められている最小運転時隔との差に対応して、後続列車の現在位置から遅延発生場所までの間の各地点に対して本来の運行ダイヤグラムにて予定されていた到達時刻よりも遅い到達時刻となるように、後続列車に対する運行ダイヤグラムを局所的に変更し、これに沿って後続列車の位置及び速度制御を行い、その後、遅延列車が回復運転を開始すると、後続列車に対しても回復運転を行うことで遅延の後方への発散減少を防止できるので、元々の運行ダイヤグラム作成時の最小運転時隔をぎりぎりに設定することができ、より高密度の列車運行が可能になる技術が開示されている。
特開平9−76913号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、回復運転時の回復完了までの過渡期に停車時間を最短時間まで短縮するが、最短時間は、例えば、乗降客数が増減することにより停車駅において設定すべき停車時間が増減する場合にはその変動により調整されるべきである。すなわち、乗降客数が多いときには停車時間は長く設定されるべきであるし、乗降客数が少ないときには停車時間は短く設定されるべきである。そのため、設定される最短時間が適切でなく、列車運行の高密度化の余地があり、遅延回復完了までの過渡期の列車遅延時分が長い、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ダイヤの乱れが生じた際に、先行列車と後続列車との目標とする運転間隔を確保しつつ、遅延を小さく抑える遅延回復運転を行う際に遅延回復完了までの過渡期を可能な限り短くすることが可能な列車運転間隔制御システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、地上に設置された列車運行管理装置との間で情報の授受を行う列車運転間隔制御装置及び乗降客数推定装置を備える列車運転間隔制御システムであって、前記列車運転間隔制御装置は、各駅の最小停車時分、乗降客数による変動停車時分及び各駅の最小運転時隔を記憶するデータベース記憶部と、遅延の先頭である先行列車の現在位置、後続列車の現在位置及び信号現示情報に基づいて先行列車及び後続列車の列車走行を予測する列車走行予測部、および、前記データベース記憶部に記憶されている前記先行列車が停車している駅の最小停車時分、前記乗降客数推定装置によって乗降客数から推定された前記先行列車が停車している駅の変動停車時分、及び各駅の最小運転時隔を用いて前記先行列車の停車駅における停車時分を予測する停車時分予測部、を含み、前記先行列車が走行中は次駅まで進めて停車させた後に、前記列車走行予測部が予測した列車走行及び前記停車時分予測部が予測した前記停車時分を用いて前記先行列車と前記後続列車が確保すべき時隔を確保しつつ前記先行列車と前記後続列車の間隔をできるだけ短くした運行予測を行う列車運行予測部を備え、前記列車運転間隔制御装置から送信された前記運行予測に基づき、前記列車運行管理装置が前記後続列車に速度指令を送信することを特徴とする。
この発明によれば、ダイヤの乱れが生じた際に、先行列車と後続列車との目標とする運転間隔を確保しつつ、遅延を小さく抑えて遅延回復運転を行う際に遅延回復完了までの過渡期を可能な限り短くすることができる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる列車運転間隔制御システムの構成を示す図 実施の形態1にかかる列車運転間隔制御システムの「時間帯別及び曜日別乗降客数データベース」の例を示す図 実施の形態1にかかる列車運転間隔制御システムの後続列車の構成を示す図 実施の形態1にかかる列車運転間隔制御システムの拠点装置、列車運行管理装置、列車運転間隔制御装置及び乗降客数推定装置の構成を示す図 実施の形態1にかかる列車運転間隔制御システムの列車運転間隔制御装置が行う列車運行予測の手順を示すフローチャート 実施の形態1にかかる列車運転間隔制御システムを適用した場合における列車の位置の時間変化と比較例1から3とを示すダイヤ図 実施の形態2にかかる列車運転間隔制御システムの拠点装置、列車運行管理装置、列車運転間隔制御装置及び乗降客数推定装置の構成を示す図 実施の形態2にかかる列車運転間隔制御システムの拠点装置、列車運行管理装置、列車運転間隔制御装置及び乗降客数推定装置の構成を示す図
以下に、本発明にかかる列車運転間隔制御システム及び列車運転間隔制御装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる列車運転間隔制御システムの実施の形態1の構成を示す図である。図1に示す列車運転間隔制御システムにおいて、拠点装置1、列車運行管理装置2、列車運転間隔制御装置3、乗降客数推定装置4、無線統括装置6及び無線基地局8は、地上装置である。これらの地上装置は、無線基地局8を介して先行列車9及び後続列車10と地車間双方向の無線通信が可能であり、先行列車9及び後続列車10の「位置情報及び速度情報」と、図示しない地上信号設備の信号現示情報と、をリアルタイムで取得可能である。先行列車9及び後続列車10の運行は、無線により制御される。
拠点装置1は、各列車の車上制御装置からの「位置情報及び速度情報」に基づいて各列車の「列車在線位置情報」を取得し、「信号現示情報」とともに列車運行管理装置2に送信する。列車運行管理装置2は、列車を定められたスケジュールで運行させるための列車の運行を制御及び管理する。列車運行管理装置2に接続された列車運転間隔制御装置3は、列車の運行ダイヤが乱れた際に、先行列車9及び後続列車10の「列車在線位置及び速度情報」と、地上信号設備の「信号現示情報」と、を用いて先行列車9の運行予測を行い、複数の列車間の「運転間隔」を決定して列車運行管理装置2に送信する。列車運行管理装置2は、列車運転間隔制御装置3から受信した「運転間隔」に基づき、後続列車10の運転速度を決定して送信する。乗降客数推定装置4は、各停車駅における列車乗降人数を列車毎に推定し、「推定した乗降客数」の情報を列車運転間隔制御装置3に送信する。乗降客数推定装置4が行う列車乗降人数の推定には、例えば、各駅の過去の「時間帯別及び曜日別乗降客数データベース」を用いて、現在の時間帯及び曜日に一致するデータによって、乗降客数を推定する。列車運転間隔制御装置3は、この「推定した乗降客数」の情報を用いて、「停車時分」の予測を行う。なお、図2は、各駅の過去の「時間帯別及び曜日別乗降客数データベース」の例を示す図である。
ネットワーク5は、拠点装置1と無線統括装置6との間におけるデータの授受を行うためのネットワークである。無線統括装置6は、ネットワーク7を介して無線基地局8に接続されており、拠点装置1から先行列車9及び後続列車10の車上制御装置に制御情報を送信する際に、列車位置によって無線基地局8を選択して送信する。無線基地局8は、先行列車9及び後続列車10の車上制御装置に制御情報を無線で送信し、該車上制御装置からの「位置情報及び速度情報」を受信して拠点装置1に送信する。先行列車9は、遅延を起こした先行列車である。後続列車10は、遅延が発生した先行列車9の直後を走行する後続列車である。
図3は、後続列車10の本実施の形態1の構成を示す図である。無線車上局11は、拠点装置1と車上制御装置12との間で情報の授受を行う。車上制御装置12は、地上側の列車運転間隔制御装置3から地車間双方向の無線通信によりリアルタイムに速度指令を受信し、車上制御装置12が管理する自列車の「位置情報及び速度情報」と、路線データベース及び車両データベース記憶部16のデータと、を用いて自列車の運行を制御する。速度制御部13は、検出速度である実際の列車速度と、制御指令と、を比較して、「自列車速度制御指令」を出力する。位置演算部14は、「速度情報」をもとに自列車の位置を算出する。なお、「速度情報」は検出速度である実際の列車速度に基づくものである。速度検出部15は、自列車の検出速度である実際の列車速度を検出する。路線データベース及び車両データベース記憶部16は、一例として、軌道回路境界位置、地上信号設備の位置、運行路線における曲線及び勾配、並びに車両の重量及び長さが集積して記憶されたデータベース記憶部である。路線データベース及び車両データベース記憶部16に記憶されたデータは、車上主体型の車上制御装置が自列車の位置を検知して拠点装置1からの指令による速度制御を行うために必要なデータである。
図4は、拠点装置1、列車運行管理装置2、列車運転間隔制御装置3及び乗降客数推定装置4の本実施の形態1の構成を示す図である。列車運行管理装置2は、列車を定められたスケジュールで運行させるための実行ダイヤを保有し、「信号現示情報」及び「列車在線位置及び速度情報」を、列車運転間隔制御装置3に送信する。列車運転間隔制御装置3は、列車運行予測部30及びデータベース記憶部31を備える。列車運行予測部30は、列車走行予測部32と、停車時分予測部33と、を備える。データベース記憶部31は、実行ダイヤデータベースと、各駅の最小停車時分データベースと、乗降客数による変動停車時分データベースと、各駅の最小運転時隔データベースと、を備える。列車走行予測部32は、列車運行管理装置2からの「信号現示情報」及び「列車在線位置及び速度情報」を一定の周期で取得して先行列車9及び後続列車10の走行を予測する。「信号現示情報」は、地上信号設備からリアルタイムに取得した信号の表示情報である。「列車在線位置及び速度情報」は、後続列車10及び先行列車9が送信した「位置情報及び速度情報」である。停車時分予測部33は、データベース記憶部31の「各駅の最小停車時分データベース」、「変動停車時分データベース」及び「各駅の最小運転時隔データベース」から、各データを取得して先行列車9の停車時分を予測する。実行ダイヤデータベースには、当日の運行開始時に送信された列車運行管理装置2が保有する実行ダイヤが記憶されている。「実行ダイヤ」に乱れが生じて運転整理が行われると、その変更内容が送信される。
乗降客数推定装置4は、予め計画されたOD(Origin Destination)表(計画)を記憶しており、列車運行管理装置2から受信した「列車到着及び出発実績」に基づいてこれを更新する(OD表(更新))。なお、OD表は、日別及び時間帯別のテーブルデータで記憶されていればよい。
次に、列車運転間隔制御システムの動作について説明する。路線上を走行するすべての列車は、後続列車10と同様に、車上制御装置12及び無線車上局11を備える。車上制御装置12が備える速度制御部13は、速度検出部15から検出速度を取得し、該検出速度と、路線データベース及び車両データベース記憶部16に記憶された路線のデータと、例えば地上子を基準点とした絶対位置と、に基づいて自列車の「位置情報及び速度情報」を算出して生成する。生成された自列車の「位置情報及び速度情報」は、無線車上局11を介して地上に送信される。一方で、地上においては、無線統括装置6が、各列車の位置によって無線基地局8のいずれか一つを選択し、選択された無線基地局8を経由して、該列車の無線車上局11と通信する。無線基地局8で受信された列車の「位置情報及び速度情報」は、無線統括装置6及びネットワーク5を経由して拠点装置1に受信される。拠点装置1は、管轄エリア内の全ての列車の「位置情報及び速度情報」を管理してすべての列車の「位置情報及び速度情報」から「列車在線位置及び速度情報」を生成し、この情報及び地上信号設備から受信した「信号現示情報」に基づいて列車間の間隔を決定し、各列車に対して「制御情報」を送信する。ここで、送信される「制御情報」には、複数の列車間の間隔を確保するために各列車が停止すべき進入禁止の軌道回路の番号を例示することができる。列車運行管理装置2は、通常時においては、保有する実行ダイヤに従って列車を制御するよう、拠点装置1に対して進路出力情報、一例として出発進路を送信する。
しかしながら、ひとたび列車の運行ダイヤが乱れると、遅延が発生した列車である先行列車9及び後続列車10の運行は、実行ダイヤより遅れてしまうことになる。列車の運行が実行ダイヤから遅延して実行ダイヤに乱れが生じると、運転整理が行われ、その変更内容が送信される。列車運行管理装置2の実行ダイヤからデータベース記憶部31の実行ダイヤデータベースに変更内容が送信されると、列車運転間隔制御装置3は、列車運行予測部30を起動して、列車運行予測部30は遅延が発生した先行列車9及び後続列車10の運行予測を行う。列車走行予測部32は、列車運行管理装置2から取得した先行列車9及び後続列車10の「位置情報及び速度情報」と「信号現示情報」から先行列車9及び後続列車10の走行を予測する。さらには、停車時分予測部33は、各駅の最小停車時分データベースに記憶された各停車駅で確保すべき「最小停車時分」と、乗降客数推定装置4によって得た停車駅の乗降客数による「変動停車時分データベース」から取得した「変動停車時分」と、各駅の最小運転時隔データベースのデータと、に基づき、停車時分を予測する。
乗降客数推定装置4は、例えば、各駅の過去の「時間帯別及び曜日別の乗降客数データベース」に基づいて、各駅での乗降人数を列車毎に推定して変動停車時分データベースに停車時分を記憶する。このように導き出した先行列車9の「列車走行予測」の結果と、先行列車9の「停車時分予測」の結果と、に基づいて、先行列車9の「列車運行予測」が行われることで、後続列車10は、目標とする運転間隔を確保しつつ、遅延回復運転を行う際に遅延回復完了までの過渡期を短くすることができる。
図5は、列車運転間隔制御装置3の列車運行予測部30が行う列車運行予測の手順を示すフローチャートである。まず、処理をスタートし、「実行ダイヤ」、「信号現示情報」、「列車在線位置及び速度情報」を取得し(ステップS1)、「実行ダイヤ」と「列車走行実績」と、を比較し(ステップS2)、遅延が発生しているか否かを判定する(ステップS3)。遅延が発生していない場合、すなわちステップS3においてNoに分岐する場合には、処理を終了する。遅延が発生している場合、すなわちステップS3においてYesに分岐する場合には、列車運行予測部30を起動し(ステップS4)、遅延の先頭列車を抽出し(ステップS5)、列車走行予測を行う(ステップS6からS8)。その後、先頭列車が走行中であるか否かを判定する(ステップS6)。走行中である場合、すなわちステップS6においてYesに分岐する場合には、運転間隔を維持しつつ次駅まで進められて停車する(ステップS7)。走行中でない場合、すなわちステップS6においてNoに分岐する場合、または、走行中であって列車走行予測により列車が次駅まで進められて停車すると、「停車時分」の予測を行う(ステップS8)。「停車時分」の予測により、「最小停車時分」に基づいて乗降客数推定装置4から得られた当該駅の「推定停車時分」及び乗降客数による「変動停車時分」をもとに当該駅における停車時分を予測する。その後、ステップS6からS8の列車走行予測の予測どおりに走行すると先行列車9の影響により後続列車10が停止してしまうか否かを判定する(ステップS9)。停止してしまう場合、すなわちステップS9においてYesに分岐する場合には、列車走行予測を再度行う(ステップS10)。停止しない場合、すなわちステップS9においてNoに分岐する場合、または列車走行予測が再度行われると、対象列車の予測による走行が1駅以上となったか否かの判定を行う(ステップS11)。対象列車の予測による走行が1駅以上となっていない場合、すなわちステップS11においてNoに分岐する場合には、ステップS6に戻り、列車走行予測を行う(ステップS6からS8)。対象列車の予測による走行が1駅以上となった場合、すなわちステップS11においてYesに分岐する場合には、全列車の予測が完了したか否かの判定を行う(ステップS12)。全列車の予測が完了していない場合、すなわちステップS12においてNoに分岐する場合には、次の列車を抽出し(ステップS13)、ステップS6に戻り、列車走行予測を行う。全列車の予測が完了した場合、すなわちステップS12においてYesに分岐する場合には、処理を終了する。
なお、ここでは予測範囲が1駅分であるためステップS11において対象列車の予測による走行が1駅以上となったか否かの判定を行っているが本発明はこれに限定されず、予測範囲は2駅以上であってもよい。または、予測範囲を時間によって規定してもよい。時間により規定する場合には、予測範囲を例えば10分とする。時間により予測範囲を規定する場合には、ステップS11においては、例えば、対象列車の予測による走行が10分以上となったか否かの判定を行えばよい。または、予測範囲を距離によって規定してもよい。
図6は、本発明にかかる列車運転間隔制御システムを適用した場合における列車の位置の時間変化を示すダイヤ図である。図6において、横軸には時間を示し、縦軸には路線上の位置を示す。曲線C1は、通常走行における先行列車9の先頭車両の軌跡を示す。なお、T1は計画停車時分である。曲線C2は、例えば車両故障により先行列車9が停止してしまい、その後回復した場合の先行列車9の先頭車両の軌跡を示す。先行列車9の先頭車両の軌跡が曲線C2である場合には、後続列車10が通常走行しても、後続列車10は閉塞Bに進入できずに停止してしまう。これは、比較例1として曲線C3に示す。曲線C5は、先行列車9の駅1への到着が遅れたことを運行管理システムで検知し、駅2にてしばらく停止してから出発する場合の後続列車10の先頭車両の軌跡を示す。この場合には、曲線C3のようにブレーキにより停止してしまうことを避けつつ低速走行し、運行管理システムにより先行列車9が駅1を出発したことを検知すると、通常走行における速度まで加速して走行する。これは、比較例2である。曲線C6は、先行列車9が駅1を出発したことを運行管理システムにより検知するまで後続列車10が駅2に停止する場合の後続列車10の先頭車両の軌跡を示す。これは、比較例3である。
本発明を適用した場合である曲線C4では、先行列車9の運行予測及び駅1における停車時間T1’が予測される。先行列車9が駅1の存在する閉塞を尻抜けするタイミングで閉塞Bに進入するように後続列車10を制御することで、駅1への到着遅れを可能な限り小さくすることができる。このように、停車時間T1’を予測することで、先行列車9が駅1の存在する閉塞を尻抜けするタイミングで閉塞Bに進入することができる。すなわち、停車時間T1’を予測することで曲線C4の傾きを適切なものとし、最も好ましいタイミングで後続列車10を閉塞Bに進入させることができる。また、後続列車10を曲線C4のように制御すると、後続列車10は停車することなく走行するため、曲線C3のように一旦停車した状態から立ち上がる場合よりも消費エネルギーを小さくすることができる。
本実施の形態によれば、ダイヤの乱れが生じた際に、先行列車と後続列車との目標とする運転間隔を確保しつつ、遅延を小さく抑えて遅延回復運転を行う際に遅延回復完了までの過渡期を可能な限り短くすることができる。
なお、本実施の形態においては、乗降客数推定装置が列車運転間隔制御装置とは別に設けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、列車運転間隔制御装置が、乗降客数推定装置と同様に機能する乗降客数推定部を備えていてもよい。
実施の形態2.
実施の形態1においては、乗降客数推定装置4が行う列車乗降人数の推定には、例えば、各駅の過去の時間帯別及び曜日別乗降客数データベースを用いるとしたが、本発明はこれに限定されない。乗降客数推定装置4が列車乗降人数を推定するに際して、自動改札機通過データを用いてもよい。
図7は、本実施の形態にかかる列車運転間隔制御システムの拠点装置、列車運行管理装置、列車運転間隔制御装置及び乗降客数推定装置の構成を示す図である。図7においては、自動改札機40のデータが自動改札機データ収集装置41に送られ、収集されたデータが日別及び時間帯別に分配されて自動改札機データ収集システム実績として乗降客数推定装置4のOD表に記憶され、当該データに基づいてOD表を更新する。
乗降客数推定装置4が自動改札機40の通過データを自動改札機データ収集装置41から取り込み、計画と実績乗降人数とを比較し、その差分を以降の乗降数予測人数に反映させてもよい。また、複数日の自動改札機通過データをOD表と比較し、大きな差異がある場合には、OD表を更新してもよい。
または、乗降客数推定装置4が列車乗降人数を推定するに際して、駅構内に設置されている監視カメラ42(例えば、CCTV(Closed Circuit TV(television)))の画像を用いてもよい。
図8は、本実施の形態にかかる列車運転間隔制御システムの拠点装置、列車運行管理装置、列車運転間隔制御装置及び乗降客数推定装置の構成を示す図である。図8においては、監視カメラ42により取得された画像データが通過人数カウント装置43に送信され、通過人数カウント装置43は、画像データを分析及び処理することで通過人数をカウントし、このデータが日別及び時間帯別に分配されてCCTV画像処理によるデータ収集システム実績である乗降客数推定装置4のOD表に記憶され、当該データに基づいてOD表を更新する。
本発明にかかる乗降客数推定装置は、自動改札機40の通過データ及び監視カメラ42の画像データに基づいて乗降客数を推定し、推定された乗降客数に基づいて列車運転間隔制御装置3が列車間隔を決定してもよい。
以上のように、本発明にかかる列車運転間隔制御システムは、遅延を小さく抑える遅延回復運転を行う際に遅延回復完了までの過渡期を好ましい状態に調整することが可能であるため運行ダイヤが過密な路線に対して有用である。
1 拠点装置、2 列車運行管理装置、3 列車運転間隔制御装置、4 乗降客数推定装置、5,7 ネットワーク、6 無線統括装置、8 無線基地局、9 先行列車、10 後続列車、11 無線車上局、12 車上制御装置、13 速度制御部、14 位置演算部、15 速度検出部、16 路線データベース及び車両データベース記憶部、30 列車運行予測部、31 データベース記憶部、32 列車走行予測部、33 停車時分予測部、40 自動改札機、41 自動改札機データ収集装置、42 監視カメラ、43 通過人数カウント装置。

Claims (5)

  1. 地上に設置された列車運行管理装置との間で情報の授受を行う列車運転間隔制御装置及び乗降客数推定装置を備える列車運転間隔制御システムであって、
    前記列車運転間隔制御装置は、
    各駅の最小停車時分、乗降客数による変動停車時分及び各駅の最小運転時隔を記憶するデータベース記憶部と、
    遅延の先頭である先行列車の現在位置、後続列車の現在位置及び信号現示情報に基づいて先行列車及び後続列車の列車走行を予測する列車走行予測部、および、前記データベース記憶部に記憶されている前記先行列車が停車している駅の最小停車時分、前記乗降客数推定装置によって乗降客数から推定された前記先行列車が停車している駅の変動停車時分、及び各駅の最小運転時隔を用いて前記先行列車の停車駅における停車時分を予測する停車時分予測部、を含み、前記先行列車が走行中は次駅まで進めて停車させた後に、前記列車走行予測部が予測した列車走行及び前記停車時分予測部が予測した前記停車時分を用いて前記先行列車と前記後続列車が確保すべき時隔を確保しつつ前記先行列車と前記後続列車の間隔をできるだけ短くした運行予測を行う列車運行予測部と、を備え、
    前記列車運転間隔制御装置から送信された前記運行予測に基づき、前記列車運行管理装置が前記後続列車に速度指令を送信することを特徴とする列車運転間隔制御システム。
  2. 前記乗降客数推定装置は、
    各駅における時間帯別及び曜日別の過去の乗降客数のデータベースを記憶する記憶部を有し、
    前記時間帯別及び曜日別の過去の乗降客数に基づいて乗降客数推定情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の列車運転間隔制御システム。
  3. 自動改札機データ収集装置を備え、
    前記乗降客数推定装置は、該自動改札機データ収集装置が収集した自動改札機通過人数の情報に基づいて乗降客数を推定することを特徴とする請求項1に記載の列車運転間隔制御システム。
  4. 駅構内に設置された複数のカメラから取得した画像データを処理して通過人数をカウントする通過人数カウント装置を備え、
    前記乗降客数推定装置は、該通過人数カウント装置が収集した通過人数カウント情報に基づいて乗降客数を推定することを特徴とする請求項1に記載の列車運転間隔制御システム。
  5. 列車運行管理装置との間で情報の授受を行う列車運転間隔制御装置であって、
    停車駅における推定乗降人数を推定する乗降客数推定部と、
    各駅の最小停車時分、乗降客数による変動停車時分及び各駅の最小運転時隔を記憶するデータベース記憶部と、
    遅延の先頭である先行列車の現在位置、後続列車の現在位置及び信号現示情報に基づいて先行列車及び後続列車の列車走行を予測する列車走行予測部、および、前記データベース記憶部に記憶されている前記先行列車が停車している駅の最小停車時分、前記乗降客数推定によって乗降客数から推定された前記先行列車が停車している駅の変動停車時分、及び各駅の最小運転時隔を用いて前記先行列車の停車駅における停車時分を予測する停車時分予測部、を含み、前記先行列車が走行中は次駅まで進めて停車させた後に、前記列車走行予測部が予測した列車走行及び前記停車時分予測部が予測した前記停車時分を用いて前記先行列車と前記後続列車が確保すべき時隔を確保しつつ前記先行列車と前記後続列車の間隔をできるだけ短くした運行予測を行う列車運行予測部と、を備え、
    前記後続列車の運転速度を決定するための前記運行予測を前記列車運行管理装置に送信することを特徴とする列車運転間隔制御装置。
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