JP6354984B2 - 車両用シートリクライニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートクッションに対するシートバックの傾斜角度を調整するための車両用シートリクライニング装置に関する。
従来、このような車両用シートリクライニング装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この車両用シートリクライニング装置は、シートクッションとシートバックのいずれか一方に、シートバックの傾動中心部に位置させて固定される外歯歯車と、外歯歯車の外歯に噛み合う外歯よりも歯数が多い内歯が形成され、シートクッションとシートバックの他方に固定される内歯歯車とを備え、外歯歯車と内歯歯車との間で楔作用によりトルクを伝達する一対の楔状部材と、一対の楔状部材を、外歯歯車と内歯歯車の相対運動を規制する楔打ち込み方向に付勢する付勢手段と、外歯歯車と内歯歯車の一方を他方に対して偏心運動させながら外歯と内歯の噛合位置を変化させる楔解除部材とを備えたリクライニング装置において、一対の楔状部材のそれぞれの楔解除部材に押圧される側の端部に、楔解除部材の回転軸に沿う方向に位置を異ならせて、外筒面と内筒面を両側面とし、楔解除部材の当接面を有する通常肉厚部と外筒面と内筒面の延長仮想面によって定義される肉厚よりも薄肉の潤滑剤流入部とを形成している。
引用文献1においては、楔解除部材の回転軸に沿う方向の一部として、楔状部材の外筒面と内筒面の延長仮想面によって定義される肉厚よりも薄肉の潤滑剤流入部を形成し、残部を切り欠き部とし、この切り欠き部に臨む位置に楔解除部材の当接面を形成したことにより、潤滑剤流入部によって摺動の円滑性を向上させつつ、楔状部材の成形が容易となる。すなわち、楔状部材の一端の一部を薄肉化することで潤滑剤流入部を設けて摺動面に潤滑剤を導きやすくし、楔状部材の摺動の円滑性を向上させている。
特開2009−165647号公報
しかしながら、引用文献1に記載の車両用シートリクライニング装置では、潤滑剤流入部が楔状部材の端部の一部にのみ設けられているため、回転摺動時に摺動面全体へグリスなどの潤滑剤を取り入れられないという課題があった。
本発明はこのような課題を解決するために、シートリクライニング装置作動中に回転摺動部や摺動面に潤滑剤を安定して取り込むことができ、摺動部の磨耗を抑え、作動悪化や異音の発生を防ぐことができる車両用シートリクライニング装置を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するため、本発明は、
車両シートのシートクッションまたはシートバックのいずれか一方に設けられた内歯ギアを有する第1部材と、
前記車両シートのシートクッションまたはシートバックのいずれか他方に設けられ、前記内歯ギアより少なくとも1歯以上少ない歯数を有し前記内歯ギアに噛み合う外歯ギアを有する第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材との間に介在され、該第1部材及び該第2部材に摩擦係合して両部材の相対移動を抑制するとともに、該摩擦係合を解除して両部材の相対移動を可能とする一対の楔部材と、
前記一対の楔部材の間に配設され前記楔部材を前記第1部材及び前記第2部材と摩擦係合する方向に常時付勢するスプリングと、
前記摩擦係合を解除する方向に前記一対の楔部材のいずれか一方を前記スプリングのばね力に抗して移動させ、前記スプリングを介して前記一対の楔部材を前記第1部材及び前記第2部材の回転軸線回りに回転させる駆動部が設けられた駆動シャフトと、
前記第1部材及び前記第2部材と前記一対の楔部材との間に相対回転自在に配設され前記駆動部の回転時に前記駆動シャフトを介して前記一対の楔部材のいずれか他方と当接して前記第1部材及び前記第2部材に対して前記一対の楔部材と共に回転するカム部材と、を有し、
前記一対の楔部材の前記第1部材及び前記第2部材との摺擦面における回転方向の少なくとも一端部に、前記一対の楔部材の回転軸に沿った両側端から前記回転方向に突出する一対の突出部が形成されるとともに、前記一対の突出部の対向する側面に囲われて形成される凹部を備え
前記凹部は、前記第1部材との摺擦面及び前記第2部材との摺擦面の両方に設けられるとともに、互いに連通するように構成されていることを特徴としている。
本発明によれば、一対の楔部材の第1部材及び第2部材との摺擦面における回転方向の少なくとも一端部に、一対の楔部材の回転軸に沿った両側端が中央部よりも回転方向に突出するように構成された凹部を設けたため、シートリクライニング装置の作動中に回転摺動部に潤滑剤を安定して取り込む(楔部材の横(回転方向と直交する側)へ流れ出ようとする潤滑剤を中央部に回収する)ことで、摺動部の磨耗を抑え、作動悪化や異音の発生を防ぐことができる。
楔部材に設けた凹部に潤滑剤が溜まるため潤滑剤切れを起こすことを防止できる。また、摺動面全体に効果的に潤滑油を供給できる。
本発明の実施形態に係る車両用シートリクライニング装置を取り付けた車両シートの側面図である。 図1のA−A線に沿った、本発明の実施形態に係る車両用シートリクライニング装置の軸方向断面図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートリクライニング装置の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートリクライニング装置の楔部材を示す斜視図である。 楔部材の端部に形成された凹部の一例を示す模式軸方向断面である。 楔部材の端部に形成された凹部の他例を示す模式軸方向断面である。 楔部材の端部に形成された凹部の他例を示す模式軸方向断面である。 本発明の実施形態の変形例を示す部分斜視図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る車両用シートリクライニング装置を取り付けた車両シートの側面図である。図1に示すように、車両用シートリクライニング装置10(以下「シートリクライニング装置)と称する)は、シートクッション30に対してシートバック20の傾斜角を調整するものである。本実施形態では、車両シート3の左右に、概略対称の構造を採るシートリクライニング装置10がそれぞれ取り付けられ、双方のシートリクライニング装置10は後述する連動シャフト27によって連結されている。
シートリクライニング装置10の一方には電動モータ(不図示)を備える駆動装置28(図2参照)が取り付けられ、他方には駆動装置が設けられていない。駆動装置28が設けられた車両用シートリクライニング装置10と駆動装置28が設けられていないシートリクライニング装置10とは、連動シャフト27(図2参照)を介して連動して作動する。以下、駆動装置28を有するシートリクライニング装置10を中心に構造と作動を説明する。
図1及び図2に示すように、シートリクライニング装置10は、取付プレート11の取付穴11aにボトルを挿通することで取付プレート11を介してシートクッション30に固定されている。同様に、シートリクライニング装置10は、不図示のプレートを介してシートバック20に固定されている。
図2は、本発明の実施形態に係る車両用シートリクライニング装置の軸方向断面図である。車両シート3は図示を省略している。車両シート3のシートバック20の傾動点に設けられたシートリクライニング装置10は、車両シート3の左右に一つずつ設けられている。しかしながら、電動モータを有する駆動装置28は左右どちらか一方寄りに設けられている。
図2に示すように、シートリクライニング装置10は、内歯ギア12aを有する第1部材12、内歯ギア12と噛み合う外歯ギア22aを有する第2部材22、第1部材12と第2部材22が軸方向に離れることを規制するため、第1部材12と第2部材22とを挟み込んで、第1部材12と第2部材22に嵌合する押さえリング部材23を備えている。
シート3の左右一対で設けられているシートリクライニング装置10は、駆動装置28によって駆動される。図2に示すように、第1部材12のシャフト穴14にはカム部材26が介装されている。カム部材26には、駆動シャフト(不図示)が回転自在に貫挿している。このとき、駆動シャフトの外周の断面形状とカム部材26の軸部26aの内周の断面形状はそれぞれ六角形となっているため、相対的に回転することはない。第1部材12と第2部材22との間であって、カム部材26の周囲には一対の楔部材35a及び35bが介装されている。一対の楔部材35a及び35bは、第1部材12及び第2部材22との摺擦面において、第1部材12及び第2部材22に摩擦係合して両部材の相対移動を抑制するとともに、摩擦係合を解除して両部材の相対移動を可能とする。
カム部材26は、第1部材12と一対の楔部材35a及び35bとの間に相対回転自在に配設され、駆動装置28の回転時において一対の楔部材35a及び35bのいずれか一方と当接して第1部材12に対して一対の楔部材35a及び35bと共に回転する。
駆動シャフトにはセレーション部(不図示)が設けられ、このセレーション部にシートリクライニング装置10を構成する連動シャフト27の一端が嵌着されている。従って、スイッチ操作によりモータが回転すると、減速装置を介して駆動シャフトの回転はそのまま連動シャフト27に伝達される。これにより、駆動シャフトの回転が連動シャフト27を介して、もう一方のシートリクライニング装置10に伝達でき、車両シート3両側のシートリクライニング装置10をほぼ同時に作動させることができる。
一対の(2個の)楔部材35a及び35bの厚肉の端部38及び39には、軸方向に突出する突起部31が形成されている。また、カム部材26の切欠き部分の端面26cは、駆動シャフトが一方向に回転すると、楔部材35a及び35bのいずれか一方の突起部31の端面33に当接して、スプリング24の力に抗して楔部材35a及び35bの隙間34が狭くなるように楔部材35a及び35bを周方向に移動させる。
スイッチ操作によりモータが逆回転すると、駆動シャフトが逆方向に回転すると、他方の楔部材35a及び35bを移動させ、同様に隙間34を狭くするように移動させる。楔部材35a及び35bの端部38及び39に突起部31を形成し、駆動シャフトの上に設けられたカム部材26に突起部31が当接する。カム部材26の円盤部26bは、楔部材35a及び35bの端部38及び39の突起部31以外の端面を覆う大きさの外径を有する。このため、シートバック20から過大な荷重が作用し、楔部材35a及び35bに過大な荷重が作用した場合でも、楔部材35a及び35bが所定位置から外れることが防止できる。
は、本発明の実施形態に係る車両用シートリクライニング装置の分解斜視図である。シートリクライニング装置10は、内歯ギア12aを有する第1部材12、内歯ギア12aと噛み合う外歯ギア22aを有する第2部材22、第1部材12と第2部材22が軸方向に離れることを規制する押さえリング部材23、第1部材12のバーリング部13に嵌合する一対の楔部材35a及び35b、楔部材35a及び35bを離間させるために配置されるスプリング24、第1部材12に嵌合するカム部材26を備えている。
次に、シートリクライニング装置10の角度調整作動を説明する。駆動シャフトが回転していない場合には、スプリング24により楔部材35a及び35bが互いに離間する方向に付勢されている。スプリング24により楔部材35a及び35bが離間すると、楔部材35a及び35bの内周面37が第1部材12の円筒形のバーリング部13に強く押されて楔面として作用する。
楔部材35a及び35bとバーリング部13との間に摩擦力が働き、楔部材35a及び35bの回転が規制される。また、楔部材35a及び35bは、バーリング部13により径方向外方に押しつけられるため、外周面36が第2部材22の中心孔22bの内周面に対して強く押し付けられる。これにより、外周面36が摩擦面として作用し、第2部材22と摩擦係合する。この結果、楔部材35a及び35bと第1部材12に対する回転が規制される。この回転規制により、第2部材22と第1部材12の噛合いが所定位置で保持される。
第1部材12は、車両シート3のシートクッション30またはシートバック20のいずれか一方に設けられ、第2部材22は、車両シートのシートクッション30またはシートバック20のいずれか他方に設けられている。内歯ギア12aに噛み合う外歯ギア22aは、内歯ギア12aより少なくとも1歯以上少ない歯数を有しており、偏心しながら互いに噛み合っている。
内歯ギア12aと外歯ギア22aは、一対の楔部材35a及び35bにより噛合いが保持されている。一対の楔部材35a及び35bは、第2部材22の中心孔22bとカム部材26の軸部26aとの間の径方向の隙間に配置されている。
図4に示すように、一対の楔部材35a及び35bは、それぞれ楔形状を有しており、周方向の一方の端部38及び39には前述のように軸方向に突出する突起部31が設けられている。また、他方の端部48には突起部31が設けられていない。楔部材35a及び35bの径方向の厚さは、突出部の設けられた厚肉の端部38及び39において最大で、他方の薄肉の端部48に向かって小さくなっている。これによって楔部材35a及び35bは全体が楔形の形状を呈している。突起部31に隣接して設けられる段部43には、スプリング24の端部24aが係合する。
楔部材35a及び35bのそれぞれの外周面36は、第2部材22の中心孔22bと摺擦可能に当接し、内周面37はカム部材26の軸部26aに摺擦可能に当接している。一対の楔部材35a及び35bの間には隙間34が設けられている。この隙間34には、隙間34を広げるように作用するスプリング24が配設されている。スプリング24の一端部24aは一方の楔部材35aの厚肉の端部38に係止され、他端24bは他方の楔部材35bの厚肉の端部39に係止されている。
楔部材35a及び35bは、それぞれ対向する厚肉の端部39及び38側に周方向に延在し、楔部材の回転軸に沿って中央部よりも回転方向に突出する両側端が突出部40として形成されている。突出部40は、楔部材35a及び35bの軸方向の両縁部(両側)に互いに対向して一つずつ設けられている。突出部40の間には凹部41が形成されている。
楔部材35a及び35bの外周面36は、回転する部材の回転摺動部分にグリスなどの潤滑剤を供給する機能を有する。従来の楔部材では、突出部40のない端面から潤滑剤を外周面36に供給していたが、この場合、楔部材の軸方向両側に潤滑剤が流れ出てしまう恐れがあった。シートリクライニング装置10は、一旦組みつけられると外部から潤滑剤を供給し難い。しかしながら、突出部40を設けることで、凹部41が形成され、この凹部41に潤滑剤が溜まるため潤滑剤切れを起こすことを防止できる。また、摺動面全体に効果的に潤滑油を供給できる。
楔部材35a及び35bの周方向の他端部48には、端部38及び39と同様に、周方向に突出する突部49が設けられている。この突出部49も、突出部40と同様に、軸方向の片側または両側に設けることができる。突出部49を軸方向の両縁部に設けることで、凹部42が形成される。この凹部42は潤滑剤溜りとしての機能を果たし、楔部材35a及び35bの外周面36に潤滑剤を供給することができる。
凹部41と凹部42は、一対の楔部材35a及び35bの第1部材12及び第2部材22との摺擦面における回転方向の少なくとも一端部に、一対の楔部材35a及び35bの回転軸に沿った両側端が中央部よりも回転方向に突出するように構成されている。また、凹部41と凹部42は、第1部材12との摺擦面及び第2部材22との摺擦面の両方に設けられるとともに、互いに連通している。
突出部40を設けることで、シートリクライニング装置10の作動中に、第1部材12、第2部材22、カム部材26などの回転する部材の回転摺動部位にグリスを安定して取り込むことができる。突出部40により、供給されたグリスが軸方向に流れ出るのを防ぐことができ、摺動部位の磨耗を抑え、作動悪化や異音の発生を防ぐことが可能となる。
楔部材35a及び35bの端面の軸方向の両縁部に突出部40を設けることで、突出部40が囲む空間が形成され、摺動面全体で潤滑剤を逃すことなく安定して取り込むことができる。楔部材35a及び35bの端面の軸方向両縁部に突出部40を設けることで、2つの突出部40によって囲まれた凹部41が潤滑剤溜りの役目をすることになり、潤滑剤を逃すことなく取り込むことができる。
突出部40側から供給される潤滑剤は、外周面36のみでなく、内周面37の方向へも流れて、カム部材26及び第1部材12との摺動部分を潤滑する。また、図4に示すように、楔部材35a及び35bの外周面36に曲線溝45、また内周面37に曲線溝46を設けることで、外周面36及び内周面37にも潤滑油溜りが形成され、摺動部分がより有効に潤滑できる。
外周面36に形成する溝は、周方向に延びる直線溝として形成してもよい。突出部40と曲線溝45または直線溝とを組み合わせることで、シートリクライニング装置10の摺動部分の潤滑が更に効果的に行われる。
突出部40及び49が形成する凹部41及び42の軸方向断面の形状は、図4に示すように台形でも良いが、その他の形状、例えば図5に示すようにV字型、図6に示すようにU字型、図7に示すようにコの字型などが可能である。潤滑剤の保持量が大きい形状に設定できる。また、突出部40及び49は、摺動界面から潤滑剤をかき集めることができる形状が好ましい。
図6及び図7に示す形状の凹部においても、凹部41の内面を構成する突出部40の側面40aは突出部40の先端から楔部材35a及び35bへ向かって先細りとなるテーパ状に形成することができる。同様に、凹部42の内面を構成する突出部49の側面49aもテーパ状に形成することができる。凹部41及び42は、凹部41及び42の中央部から両側端である突出部40に向かって徐変傾斜するテーパ状をなしている。図5乃至図7においては、突出部40について説明しているが、突出部49及び凹部42についても同様の変形が可能なことは言うまでもない。
図8は、本発明の実施形態の変形例を示す部分斜視図である。上述の実施例では凹部41と凹部42は、楔部材35a及び35bの回転方向の一端部の端面全体に設けられているが、本変形例では、端面52の一部に設けられている。尚、図8は、一対の楔部材35a及び35bのうち、楔部材35bを例示しているが、他方の楔部材35aについても同様な構成とすることができる。また、楔部材35a及び35bの回転方向の両端面を同様な構成にすることもできる。
凹部50は、楔部材35bの回転方向の端面52の内径側及び外径側の2箇所に設けられている。内径側の凹部50は端面52に開口し、凹部50を囲む側端部51は開口部から曲線溝46に向かって軸方向の幅が収束するように形成されている。また、凹部50の底面も楔部材35bの内周面に向かって徐変傾斜するテーパ状に形成されている。外径側の凹部50も同様の構成である。
突出部40及び49は、楔部材35a及び35bと一体として形成することも別体として構成することもできる。別体の場合は、例えば、樹脂などのように楔部材35a及び35bと別材料で構成することも可能である。
突出部40及び49の間に形成される凹部の底面はテーパを有する形状として、周方向の先端に向かって楔部材の径方向の厚さが薄くなるようにすることもできる。このようにすることで、潤滑剤がさらに効率的に回収できる。
突出部40及び49を設けることで、楔部材35a及び35bの端面が摺動界面から潤滑剤をかき集めること、突出部間に形成される凹部に回収した潤滑剤を貯留し、潤滑界面に供給することが可能となる。これにより、潤滑剤の再利用が有効にできるため、潤滑油切れを防ぐことができる。
3:車両シート、10:車両用シートリクライニング装置、12:第1部材、12a:内歯ギア、13:バーリング部、20:シートバック、22:第2部材、22a:外歯ギア、24:スプリング、26:カム部材、27:連動シャフト、28:駆動装置、35a、35b:楔部材、30:シートクッション、40、49:突出部、41、42、50:凹部

Claims (2)

  1. 車両シートのシートクッションまたはシートバックのいずれか一方に設けられた内歯ギアを有する第1部材と、
    前記車両シートのシートクッションまたはシートバックのいずれか他方に設けられ、前記内歯ギアより少なくとも1歯以上少ない歯数を有し前記内歯ギアに噛み合う外歯ギアを有する第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材との間に介在され、該第1部材及び該第2部材に摩擦係合して両部材の相対移動を抑制するとともに、該摩擦係合を解除して両部材の相対移動を可能とする一対の楔部材と、
    前記一対の楔部材の間に配設され前記楔部材を前記第1部材及び前記第2部材と摩擦係合する方向に常時付勢するスプリングと、
    前記摩擦係合を解除する方向に前記一対の楔部材のいずれか一方を前記スプリングのばね力に抗して移動させ、前記スプリングを介して前記一対の楔部材を前記第1部材及び前記第2部材の回転軸線回りに回転させる駆動部が設けられた駆動シャフトと、
    前記第1部材及び前記第2部材と前記一対の楔部材との間に相対回転自在に配設され前記駆動部の回転時に前記駆動シャフトを介して前記一対の楔部材のいずれか他方と当接して前記第1部材及び前記第2部材に対して前記一対の楔部材と共に回転するカム部材と、を有し、
    前記一対の楔部材の前記第1部材及び前記第2部材との摺擦面における回転方向の少なくとも一端部に、前記一対の楔部材の回転軸に沿った両側端から前記回転方向に突出する一対の突出部が形成されるとともに、前記一対の突出部の対向する側面に囲われて形成される凹部を備え
    前記凹部は、前記第1部材との摺擦面及び前記第2部材との摺擦面の両方に設けられるとともに、互いに連通するように構成されている、車両用シートリクライニング装置。
  2. 前記凹部は、前記一対の突出部の対向する前記側面が前記一対の突出部の先端から楔部材へ向かって互いに近づくように徐変傾斜するテーパ状をなすように構成されている、請求項1に記載の車両用シートリクライニング装置。
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