JP6353249B2 - 表示素子及び表示装置 - Google Patents

表示素子及び表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6353249B2
JP6353249B2 JP2014057597A JP2014057597A JP6353249B2 JP 6353249 B2 JP6353249 B2 JP 6353249B2 JP 2014057597 A JP2014057597 A JP 2014057597A JP 2014057597 A JP2014057597 A JP 2014057597A JP 6353249 B2 JP6353249 B2 JP 6353249B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
piezoelectric
display element
aperture
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014057597A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015184293A (ja
Inventor
修 川崎
修 川崎
徹治 今村
徹治 今村
一哉 小森
一哉 小森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokuriku Electric Industry Co Ltd filed Critical Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2014057597A priority Critical patent/JP6353249B2/ja
Publication of JP2015184293A publication Critical patent/JP2015184293A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6353249B2 publication Critical patent/JP6353249B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Micromachines (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

本発明は、表示素子及び表示装置に関し、より詳細には、圧電材料を駆動材料とするマイクロ・エレクトリカル・メカニカルシステム(MEMS)素子を利用する表示素子及び表示装置に関する。
現在、ディスプレイは長い期間主役であったCRTディスプレイにとって替って、液晶ディスプレイ、PDPを代表とするフラットパネル・ディスプレイが社会の主流になっており、大型画面ではTVやパソコンのモニタとして、小型画面では携帯電話、タブレット、携帯用オーディオプレーヤなど多くの機器のディスプレイとして広く使用されている。フラットパネル・ディスプレイの中でも、現在のディスプレイの主役は液晶ディスプレイであるが、動作上の大きな制約として偏光照明光を必要とする。一般に、照明光の偏光により光量は著しく減衰し、それによってディスプレイの輝度が低下し、輝度を上げようとすれば消費電力が大きくなり、また比較的高価な光構成部品が必要となる。このため、液晶ディスプレイの有するコントラスト比は一般に低く、表示イメージの明瞭度と表示イメージ全体の品質を低下させる。特に、屋外でディスプレイを使用する時には輝度が低いので見にくいという大きな問題がある。輝度を高くしようとすれば消費電力が大きくなるので、電池を電源とするモバイル機器にとっては大きな欠点になる。また、一般に複雑で高価な部品構成と困難な製造工程を必要とするという問題点も有する。
上述した画面の輝度が低い、コントラスト比が低い、消費電力が大きい、構造が複雑であるなどの問題を解決するために、マイクロ・エレクトリカル・メカニカルシステム(MEMS)を利用した表示素子及び表示装置が提案されている。
特許文献1(特開2003−270589号公報)は、ディスプレイの各画素に対応したアパーチャと反射板を形成した静電型MEMSアクチュエータを有し、到来する光を反射板で反射し、反射した光をアパーチャを通して表示に利用してディスプレイする機構を有する。静電型MEMSアクチュエータは片持ち梁型アクチュエータであり、通電して静電力により静電型MEMSアクチュエータを変形させると反射板の角度が変わりことによって、到来光の反射される反射光の角度が変わり、その結果、アパーチャを通過する光量が変化するという動作原理を有する。しかし、各画素に対する静電型MEMSアクチュエータ部が占める面積が大きい割りに反射板の変位が小さく、加えてアパーチャの面積が小さいので通過する光量が少なく、また、静電型MEMSアクチュエータ部の形状が大きいので画素が大きくなり高精細化が難しい。また、静電型アクチュエータは高電圧駆動なので消費電力が大きく、静電型MEMSアクチュエータが大きいので構成した機器が大きくなるという欠点も有する。
特許文献2(特開2008−197668号公報)及び特許文献3(特開2011−039534号公報)は、静電型MEMSアクチュエータのディスプレイであり、各画素に対応したアパーチャとシャッタを駆動する静電型MEMSアクチュエータを有し、高電圧通電により静電型MEMSアクチュエータを変形させてシャッタを駆動し、アパーチャをシャッタで開閉して到来する光の通過量を制御してディスプレイを構築する。静電型MEMSアクチュエータは二つの片持ち梁型アクチュエータである。しかし、画素の面積に対して静電型MEMSアクチュエータの占める面積が大きく、その結果、光を通過させるアパーチャの面積が小さいので通過する光量が少なく、また、静電型MEMSアクチュエータが大きいので高精細化が難しい、また、静電アクチュエータは高電圧駆動を必要とし、消費電力が大きくなるという欠点を有する。
上述するように、静電型MEMS型ディスプレイは、静電力を駆動力として採用していたため、駆動電圧が高くなり、駆動力が小さく、反射板やシャッタなどを駆動するのに大きな形状のアクチュエータが必要になる。結果として画素の面積に対してアクチュエータの占める面積が大きくなり、その結果、アパーチャの面積が小さくなって制御できる光量が少なくなり高効率で明るいディスプレイの実現が困難である。また、大きな形状のアクチュエータが必要になることによりディスプレイの高精細化が難しい、加えて、高電圧が必要となることにより消費電力が大きいという欠点を有する。
これに対し、特許文献4(特開2001−356281号公報)は、シャッタアクチュエータ材料に有機圧電材料を用いており、アクチュエータ形状として片持ち梁型アクチュエータを採用しているので、駆動電圧を低くでき、消費電力を小さくすることができる。また、アクチュエータ材料が有機であるため可動域が大きく、比較的、シャッタアクチュエータの形状を小さくでき、表示装置の高精細化が可能である。しかし、有機圧電材料は弾性定数及び圧電定数の温度特性が大きく、環境温度の変化によりシャッタ動作の変化が大きくなり、また、経時変化により有機圧電材料の特性が変化する。すなわち、表示素子及び表示装置の動作が不安定になるという問題を有する。
特許文献5(特表2002−512701号公報)は、シャッタアクチュエータ材料にPZT、PLZTなどの無機圧電材料を用いており、アクチュエータ形状として基本的に片持ち梁型アクチュエータを採用しているので、同様に駆動電圧を低くでき消費電力を小さくすることができる。そして、無機圧電材料は弾性定数及び圧電定数の温度特性が小さく、環境温度の変化に対して表示素子及び表示装置の動作が安定である。しかし、アクチュエータ材料が無機であるため可動域は小さく、シャッタアクチュエータの形状は特許文献4よりも大きくなり、表示装置の高精細化は困難である。
以上に述べたように、圧電型MEMS型ディスプレイは、アクチュエータとして圧電力を駆動力として採用しているため、駆動電圧が低く、駆動力が大きい。従って、反射板やシャッタなどを駆動するのに静電型より小さなアクチュエータでよい。結果として画素の面積に対してアクチュエータの占める面積が小さくなり、アパーチャの面積が大きくなって静電型より制御できる光量が大きくなる。しかし、将来の高精細化に対応する高精細化は依然として難しい。この理由は、圧電アクチュエータが片持ち梁構造の単純動作であり十分な可動領域が実現できない、そのため十分な小型化を達成できていないことが原因である。
特開2003−270589号公報 特開2008−197668号公報 特開2011−039534号公報 特開2001−356281号公報 特表2002−512701号公報
本発明の目的は、シャッタアクチュエータの小型化を実現して高精細化に対応でき、しかも、低消費電力で、高コントラストで輝度が高く、構造が簡単で信頼性の高い表示素子及び表示装置を提供することにある。
本発明は、光を透過させない遮蔽板と、遮蔽板に設けられて光を通過させるアパーチャと、アパーチャを開閉させるシャッタと、圧電材料を駆動材料とするマイクロ・エレクトリカル・メカニカルシステム素子を利用する圧電駆動部とを有する表示素子であって、シャッタに接して角棒部を構成し、角棒部の両端近傍に圧電駆動部を形成し、圧電駆動部に交流電圧を印加することにより角棒部に弾性進行波を励振し、上記シャッタを移動させることにより上記アパーチャを開閉させることにより、アパーチャを通過する光を制御する表示素子である。
本発明は、角棒部の両側に設置した圧電駆動部に交流電圧を印加して弾性進行波を励振し、弾性進行波で繰り返し駆動を行うことによりシャッタを移動させているので、片持ち梁構造などの単純構造で一回動作のアクチュエータに比べて、シャッタアクチュエータを小型化できる。
また、本発明は、光を透過させない遮蔽板と、遮蔽板に設けられて光を通過させるアパーチャと、アパーチャを開閉させるシャッタと、圧電材料を駆動材料とするマイクロ・エレクトリカル・メカニカルシステム素子を利用する圧電駆動部とを有する表示素子であって、シャッタに傾けて接した突起部を構成し、突起部に圧電駆動部を形成し、圧電駆動部に交流電圧を印加することにより弾性定在波を励振し、シャッタを移動させることによりアパーチャを開閉させることにより、アパーチャを通過する光を制御する圧電駆動部を構成する表示素子である。
本発明は、突起部に設置した圧電駆動部に交流電圧を印加して弾性定在波を励振することにより繰り返し突っつき駆動を行うことによりシャッタを移動させているので、片持ち梁構造などの単純構造の一回動作のアクチュエータに比べて、シャッタアクチュエータを小型化できる。
本発明の表示装置は、上記表示素子を含んで構成される。
本発明の目的は、シャッタアクチュエータの小型化を実現して、高精細化に対応可能にし、しかも、低消費電力で、高コントラストで輝度が高く、構造が簡単で信頼性の高い表示素子及び表示装置を提供することができる。
実施の形態1の表示素子の平面図である。 (A)乃至(D)は、実施の形態1の表示素子の一つのユニットの平面図である。 実施の形態1の表示素子の動作を説明する部分図である。 実施の形態1の表示素子の動作を説明する別の部分図である。 実施の形態2の表示素子の平面図である。 (A)乃至(D)は、実施の形態2の表示素子の一つのユニットの平面図である。 (A)及び(B)は、実施の形態1の表示素子の動作を説明する部分図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の表示装置を構成する表示素子100の平面図である。同図において101はシリコン、ガラス板等の精密加工が容易な薄板であり、材料が透明である場合には光が透過しないように表面を金属薄膜、セラミック薄膜などで被覆した遮蔽板である。遮蔽板101には、光を透過させるアパーチャ(窓)102a1、102a2・・・、102b1、102b2・・・、102c1、102c2・・・が開けられており、これらのアパーチャを光が通過する。103a1、103a2・・・、103b1、103b2・・・、103c1、103c2・・・はシャッタであり、実際には遮蔽板101の後ろに存在しているので見えていないが、ここでは動作をわかりやすくするため透過して表示している。104a1−1、104a1−2、104a1−3、104a1−4・・・はPZT、PLZT、PLT、ZnOなどの圧電薄膜(圧電材料)で形成されたマイクロ・エレクトリカル・メカニカルシステム素子を利用する圧電駆動部である。ここでは、アパーチャ102a1とシャッタ103a1を取り囲む箇所のみ記号を記入しているが、アパーチャ103a2とシャッタ103a2、アパーチャ103b1とシャッタ103b1、・・・などを取り囲む箇所にも同様に記号を付与する。アパーチャ102a1、シャッタ103a1、圧電駆動部104a1−1、104a1−2、104a1−3、104a1−4で一つのユニット(表示素子)を構成し、このユニットが表示装置の画素に対応している。つまり、表示装置の画素数だけユニットが遮蔽板101に形成される。105a1、105b1・・・などは振動的に分離するためのスリットで、図1にはわかりやすさのため一部にのみ符号を付与しており、同図に示された縦方向の各ユニットを分離している。
図2は図1の表示素子100の一つのユニットの平面図であり、同図中の記号は図1と同じである。図2において、遮蔽板101に小さなスリット106a1、106b1が設けられ、シャッタ103b1はこのスリット106a1、106b1にはめ込まれて、スリット106a1、106b1に沿って紙面に平行で横方向に移動するように構成されている。スリット105a1とスリット106a1は弾性振動的に分離された角棒部を形成し、スリット105b1とスリット106b1も弾性振動的に分離された角棒部を形成する。これらの角棒部の両端付近に圧電駆動部104a1−1、104a1−2、104a1−3、104a1−4が形成されている。図2では角棒部は2箇所設けられているが、シャッタ103b1が紙面に平行で横方向に安定に移動すれば、どちらか1箇所設ければ良い。図2(A)はシャッタ103b1が完全に開いた状態である。
ここで、圧電薄膜からなる圧電駆動部104b1−1と104b1−2に駆動交流電圧を印加すると、図2(B)で矢印で示すように、弾性進行波がスリット105a1とスリット106a1の間の角棒部、及びスリット105b1とスリット106b1の間の角棒部を左から右へ進行する。2つの弾性進行波はシャッタ103b1を駆動して、シャッタ103b1は図2(B)のように紙面の左から右に向かって移動し、アパーチャ102b1を閉じていく。ここで、圧電駆動部104b1−1と104b1−2に印加する駆動電圧はのこぎり波のような非対称の電圧波形であれば駆動効率を高めることができる。また、圧電薄膜104b1−3と104b1−4を整合インピーダンス近傍のインピーダンスで終端すれば、進行してきた弾性波を吸収でき駆動効率を上げることができる。図2(C)はアパーチャ102b1がシャッタ103b1で完全に閉じられた状態である。
逆に、圧電駆動部104b1−3と104b1−4に駆動交流電圧を印加すると、図2(D)に矢印で示すように、弾性進行波がスリット105a1とスリット106a1の間の角棒部、及びスリット105b1とスリット106b1の間の角棒部を図2(B)の時と逆の方向(右から左)に進行する。同様に、弾性進行波はシャッタ103b1を駆動して、シャッタ103b1は図2(D)のように紙面の右から左に向かって進行し、アパーチャ102b1を開いていく。結果的に、圧電薄膜104b1−1と104b1−2、または圧電薄膜104b1−3と104b1−4を交流電圧駆動することによってアパーチャ102b1の開閉を行うことができる。
図3は弾性進行波によりシャッタ103b1を駆動する動作を詳細に説明するための角棒部の部分図であり、遮蔽板101のスリット105a1とスリット106a1の間の角棒部を拡大してある。図3に示す部分はスリット105a1とスリット106a1により弾性的に分離されており、弾性振動的にはほぼ独立した角棒のように見なせる。この角棒部110の両端には、PZTやPLZTなどの圧電材料がスパッタ法、CVD法、ゾルゲル法などの方法で圧電駆動部(圧電薄膜)104b1−1、104b1−3として形成されている。例えば、圧電駆動部104b1−1に交流電圧を印加すると、圧電駆動部104b1−1は圧電効果で弾性振動を開始し、この圧電振動(弾性波)は角棒部110を同図中の矢印の方向に進行する。圧電振動進行波は圧電駆動部104b1−3で反射して定在波成分となるので、圧電駆動部104b1−3には整合インピーダンスに近い抵抗で電気的に短絡しておき、角棒部110を進行してきた弾性進行波を圧電駆動部104b1−3で電圧に変換して抵抗で損失することにより、定在波成分の少ない弾性進行波が得る。この弾性進行波と遮蔽板101のスリット105b1とスリット106b1の間の角棒部の弾性進行波は共にシャッタ103b1を駆動し、弾性進行波の進行方向にシャッタ103b1を移動させる。同図ではシャッタ103b1を紙面の左から右に駆動する場合を示しているが、紙面の右から左に駆動する場合も同様である。
図4は弾性進行波によりシャッタ103b1を駆動する動作を詳細に説明するための別の角棒部の部分図であり、図3と同様に遮蔽板101のスリット105a1とスリット106a1の間の箇所を拡大してある。図3の説明では圧電振動は圧電駆動部104b1−1に交流電圧で駆動するのみであったので、圧電振動は圧電駆動部104b1−1の両側に進行するので約半分の振動エネルギーが無駄になったが、図4では圧電駆動部104b1−1、104b1−3の両側に切り欠き部111を形成しているので、圧電振動は圧電駆動部104b1−1の右側に主に進行するので、より高効率で弾性進行波が得られ、より高効率でシャッタ103b1の駆動が可能である。
以上で説明した表示素子100の片側に光源を設置して、アパーチャ102をシャッタ103で開閉して、もう一方の側から見れば透過型表示装置が構成でき、表示素子100の片側にミラーを設置するか、シャッタ103にミラーを構成して、アパーチャ102をシャッタ103で開閉して、光と同じ側から見れば反射型表示装置が構成できる。また、ミラーをハーフミラーとすれば、透過型と反射型の両方の機能を持つ表示装置を構成することもできる。
(実施の形態2)
図5は別の本発明の表示装置を構成するのに用いられる表示素子200の平面図である。同図において201はシリコン、ガラス板等の精密加工が可能な薄板であり、光を透過する材料の場合は光が透過しないように表面を金属薄膜、セラミック薄膜などで被覆した遮蔽板である。遮蔽板201にはアパーチャ(窓)202a1、202a2・・・、202b1、202b2・・・、202c1、202c2・・・が開けられており、これらのアパーチャを光が通過する。203a1、203a2・・・、203b1、203b2・・・、203c1、203c2・・・はシャッタであり、アパーチャを開閉する。シャッタは実際には遮蔽板201の後ろに存在しているので見えていないが、ここでは動作をわかりやすくするため透過して表示している。204a1−1、204a1−2、204a1−3、204a1−4、・・・は、それぞれ突起部205a1−1、205a1−2、205a1−3、205a1−4、・・・に形成されたPZT、PLZT、PLT、ZnOなどの圧電薄膜で形成された圧電駆動部である。ここでは、図を見やすくするため一部にのみ記号を付与している。アパーチャ202a1、シャッタ203a1、突起部205a1−1、205a1−2、205a1−3、205a1−4と圧電駆動部204a1−1、204a1−2、204a1−3、204a1−4で一つのユニットを構成し、このユニットが表示素子あるいは表示装置の画素に対応している。つまり、表示装置の画素数だけユニットが遮蔽板201に形成される。
図6は図5の表示装置200の一つのユニットの平面図であり、同図中の記号は図5と同じである。図6(A)はシャッタ203a1が完全に開いた状態である。
ここで、圧電薄膜からなる圧電駆動部204a1−1と204a1−2に駆動交流電圧を印加すると、図6(B)に示すように、突起部205a1−1と205a1−2が白い矢印の方向に弾性振動し、突起部205a1−1と205a1−2とシャッタ203a1は傾けて形成しているので、突起部205a1−1と205a1−2は共にシャッタ203a1を突っついて駆動して、シャッタ203a1は図6(A)のように紙面の左から右に向かって移動し、アパーチャ202b1を閉じていく。ここで、圧電薄膜204a1−1と204a1−2に印加する駆動交流電圧は突起部205a1−1と205a1−2の共振近傍の周波数であれば駆動効率を高めることができる。図6(C)はアパーチャ202a1がシャッタ203a1で完全に閉じられた状態である。
逆に、圧電薄膜204a1−3と204a1−4に駆動交流電圧を印加すると、図6(D)に示すように、突起部205a1−3と205a1−4が矢印の方向に変形し、シャッタ203a1を突っついて駆動して、シャッタ203a1は図6(D)のように紙面の右から左に向かって移動し、アパーチャ202a1を開いていく。すなわち、圧電薄膜204a1−1と204a1−2、または圧電薄膜204a1−3と204a1−4に駆動交流電圧を印加することによってアパーチャ202a1の開閉を行うことができる。ここで、突起部はシャッタの両側に設置されているが、シャッタがスムーズに移動すれば片側に設置するだけでも良い。
図7は突起の弾性定在波によりシャッタ203a1を突っついて駆動する動作を詳細に説明するための部分図であり、図6のユニットの上半分が描かれている。突起部205a1−3と205a1−3には、PZTやPLZTなどの圧電材料がスパッタ法、CVD法、ゾルゲル法などの方法で圧電駆動部(圧電薄膜)204a1−1、204a1−3として形成されている。例えば、図6(A)において、圧電駆動部204b1−1に交流電圧を印加すると、突起部204a1−1は圧電効果で同図中の白い矢印の方向に弾性振動を開始する。突起部204a1−1はシャッタ203a1に接触して傾けて設置されているので、突起部204a1−1はシャッタ203a1を突っついてシャッタ203a1を矢印の方向(紙面の左から右)に移動させる。図6(B)ではシャッタ203a1を紙面の右から左に駆動する場合を示している。
以上で説明した表示素子200の片側に光源を設置して、アパーチャ202をシャッタ203で開閉して、もう一方から見れば透過型表示装置が構成でき、表示素子200の片側にミラーを設置するか、シャッタ203にミラーを構成して、アパーチャ202をシャッタ203で開閉して、光をあてる方向から見れば反射型表示装置が構成できる。また、ミラーをハーフミラーとすれば、透過型と反射型の両方の機能を持つ表示装置を構成することもできる。
本発明は、表示素子及び表示装置に関し、より詳細には、圧電材料を駆動力とするマイクロ・エレクトリカル・メカニカルシステム(MEMS)素子を利用する表示素子及び表示装置に関する。本発明の表示素子及び表示装置は、コントラスト比が高く、表示イメージの明瞭度と表示イメージ全体の品質が高く、消費電力が小さい。従って、大型画面ではTVやパソコンのモニタとして、小型画面では携帯電話、タブレット、携帯用オーディオプレーヤなど多くの機器のディスプレイとして広く使用することができる。
100 表示素子
101 遮蔽板
102a1、102a2、・・・ アパーチャ(窓)
103a1、103a2、・・・ シャッタ
104a1−1、104a1−2、・・・ 圧電薄膜
105a1、104b1、・・・ スリット
110 角棒部
111 切り欠き部
200 表示素子
201 遮蔽板
202a1、202a2、・・・ アパーチャ(窓)
203a1、203a2、・・・ シャッタ
204a1−1、204a1−2、・・・ 圧電薄膜
205a1−1、205a1−2、・・・ 突起

Claims (5)

  1. 光を透過させない遮蔽板と、
    上記遮蔽板に設けられて光を通過させるアパーチャと、
    上記アパーチャを開閉させるシャッタと、
    圧電材料を駆動材料とするマイクロ・エレクトリカル・メカニカルシステム素子を利用する圧電駆動部とを有する表示素子であって、
    上記シャッタに傾けて接した突起部を構成し、
    前記圧電駆動部は、上記突起部に、交流電圧を印加することにより弾性定在波を励振し、上記弾性定在波で上記シャッタを移動させることにより上記アパーチャを開閉させ、上記アパーチャを通過する光を制御するように構成されていることを特徴とする表示素子。
  2. 上記突起部は上記シャッタの片側にのみ少なくとも2つ、もしくは両側に片側2つの少なくとも4つ接するように構成したことを特徴とする請求項に記載の表示素子。
  3. 上記突起部を上記シャッタの片側に接するように構成し、上記圧電駆動部の一つの片側に駆動交流電圧を印加することを特徴とする請求項に記載の表示素子。
  4. 上記突起部を上記シャッタの両側に接するように構成し、上記シャッタの移動方向の同じ側にある上記圧電駆動部の2つの片側に駆動交流電圧を印加することを特徴する請求項に記載の表示素子。
  5. 請求項1、2、3または4に記載の表示素子を含む表示装置。
JP2014057597A 2014-03-20 2014-03-20 表示素子及び表示装置 Expired - Fee Related JP6353249B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014057597A JP6353249B2 (ja) 2014-03-20 2014-03-20 表示素子及び表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014057597A JP6353249B2 (ja) 2014-03-20 2014-03-20 表示素子及び表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015184293A JP2015184293A (ja) 2015-10-22
JP6353249B2 true JP6353249B2 (ja) 2018-07-04

Family

ID=54350949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014057597A Expired - Fee Related JP6353249B2 (ja) 2014-03-20 2014-03-20 表示素子及び表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6353249B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60192910A (ja) * 1984-03-14 1985-10-01 Sanyo Electric Co Ltd 光制御器
JPH02193836A (ja) * 1989-01-19 1990-07-31 Canon Inc シート送り装置
US5062622A (en) * 1989-01-19 1991-11-05 Canon Kabushiki Kaisha Vibratory sheet feeder which uses phase adjustment to control the sheet feeding speed
WO2001006543A2 (en) * 1999-07-20 2001-01-25 Memlink Ltd. Microelectromechanical device with moving element
US7417782B2 (en) * 2005-02-23 2008-08-26 Pixtronix, Incorporated Methods and apparatus for spatial light modulation
KR101832957B1 (ko) * 2011-05-31 2018-02-28 엘지전자 주식회사 미세 셔터 표시장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015184293A (ja) 2015-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101832957B1 (ko) 미세 셔터 표시장치
JP5911596B2 (ja) 電荷散逸表面を組み込んだ電気機械システムディスプレイ装置
US7505195B2 (en) Reflective spatial light modulator with high stiffness torsion spring hinge
TWI554794B (zh) 合倂反射及吸收偏振器之顯示裝置
US20070258124A1 (en) Method and system for resonant operation of a reflective spatial light modulator
JP2016504609A (ja) 光変調ディスプレイのための薄膜スタック
US9239487B2 (en) Display device
TWI518365B (zh) 顯示裝置及製造干涉式光吸收結構之方法
TW200944470A (en) Interferometric modulator in transmission mode
JP2011508252A (ja) Mems型光学ディスプレイの画素動作電圧を低減するための装置と方法
TW201329822A (zh) 包含光學觸控螢幕之顯示系統
TWI490541B (zh) 具有緻密堆積機電系統顯示元件之顯示裝置
US7489457B1 (en) Optical lens module
JP2005043726A (ja) 表示素子及びこれを用いた携帯用機器
WO2014115032A1 (ja) 画素回路およびそれを備えた表示装置
US20120307332A1 (en) Display device
TWI744445B (zh) 光路調整機構及其製造方法
JP6353249B2 (ja) 表示素子及び表示装置
JP2017504834A (ja) ディスプレイデバイスのために固定されたシャッタ電極および吊り下げられたシャッタ電極を含むmemsアクチュエータ
JP5762842B2 (ja) 表示装置及び表示装置の製造方法
JP3658965B2 (ja) 光スイッチング素子及び画像表示装置
JP4452741B2 (ja) ディスプレイ装置
WO2020203313A1 (ja) 表示装置およびレンズアレイ
JP2016511836A (ja) オイル充填プロセス中のガラス粒子注入の防止
KR20070033803A (ko) 1 패널 모바일용 모노 프로젝터

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180605

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180608

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6353249

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees