アスレチック活動の概要
この開示の態様は、アスレチックならびに非アスレチック情報の測定、収集、表示、および管理に関する。当業者は認識されようが、最初は個人からアスレチック情報が獲得されなければならない。本発明の多様な実装を用いれば、個人によって行なわれたアスレチック活動に対応するアスレチック・データの測定ならびに記録、および何らかの流通形へのその情報の変換に1つまたは複数の異なるアスレチック情報モニタリング・デバイスを使用できる。通常、アスレチック情報モニタリング・デバイスには、モニタされる人に関係するパラメータを測定するための1つまたは複数のセンサ、およびそのセンサ(1つまたは複数)によって測定されたパラメータを処理するためのコンピューティング・デバイスが組み込まれることになる。
アスレチック情報モニタリング・デバイスによってアスレチック活動のためのアスレチック情報が記録された個人は、その後、記録されたアスレチック・データを検討するために、記録されたアスレチック情報を1つまたは複数の別々のデバイスに転送できる。たとえば、ユーザは、アスレチック情報モニタリング・デバイスから別の収集デバイスへ記録済みのアスレチック情報をダウンロードできる。この収集デバイスもまた、アスレチック情報モニタリング・デバイスから収集したアスレチック情報を別の表示構成デバイスへ転送し、そこで、たとえばその後に続くさらに別のデバイスを用いた検討のために、そのアスレチック情報の系統化および構成を行なうことができる。さらに詳細を後述するとおり、本発明の多様な実装は、インターネット等のネットワーク越しに通信するコンピューティング・デバイス群を使用したアスレチック情報の記録、収集、および表示を可能にする。
たとえば、この中で述べられいるいくつかの態様は、ユーザによる専用のコンピューティング・デバイスを使用したアスレチック情報の測定および記録を可能にする。続いてユーザは、記録されたアスレチック情報を、デスクトップ型またはラップトップ型のパーソナル・コンピュータ等のローカル・コンピューティング・デバイスへ転送できる。より特定的に述べれば、ユーザは、アスレチック情報モニタリング・デバイスからコンピュータ・ネットワーク内で『クライアント』として働くローカル・コンピュータ上の収集ソフトウェア・ツールへ記録済みアスレチック情報をダウンロードできる。続いてその収集ソフトウェア・ツールが、このダウンロード済みのアスレチック情報をリモート『サーバ』コンピュータへネットワークを通じて転送する。転送されたアスレチック情報は、リモート・サーバ・コンピュータ上の表示構成ソフトウェア・ツールによって保存される。その後ユーザは、クライアント・コンピュータまたは別のローカル・コンピュータを使用して保存済みのアスレチック情報をサーバ・コンピュータから取り出すことができる。表示構成ソウトウェア・ツールは、ローカル・コンピュータからの表示要求に応答して要求されたアスレチック情報をローカル・コンピュータ上における表示のために構成し、その後、構成したそのアスレチック情報をローカル・コンピュータへ表示のために送信する。
コンピューティング・デバイス
本発明の多様な例は、1つまたは複数の機能を実行するべく構成された電子回路を使用して実装され得る。たとえば、本発明のいくつかの実施態様を用いて、アスレチック情報モニタリング・デバイス、収集デバイス、表示デバイス、またはこれらの任意の組み合わせを、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)を用いて実装できる。しかしながらより典型的には、ファームウエアまたはソフトウェア・インストラクションを実行するプログラマブル・コンピューティング・デバイスを使用するか、または目的専用電子回路とプログラマブル・コンピューティング・デバイス上で実行するファームウエアまたはソフトウェア・インストラクションの組合せによって本発明の多様な例の構成要素を実装できる。
したがって、図1は、本発明の多様な実施態様の実装に使用可能なコンピュータ101を図解した1つの例を示す。この図からわかるとおり、コンピュータ101は、コンピューティング・ユニット103を有する。コンピューティング・ユニット103は、一般に処理ユニット105およびシステム・メモリ107を含む。処理ユニット105は、ソフトウェア・インストラクションを実行するための任意タイプのプロセッシング・デバイスとし得るが、通例に従えばマイクロプロセッサ・デバイスになるであろう。システム・メモリ107は、読出し専用メモリ(ROM)109およびランダム・アクセス・メモリ(RAM)111の両方を含み得る。当業者は認識されるであろうが、読出し専用メモリ(ROM)109およびランダム・アクセス・メモリ(RAM)111はいずれも、処理ユニット105によって実行されるソフトウェア・インストラクションをストアできる。
処理ユニット105とシステム・メモリ107は、1つまたは複数の周辺デバイスと直接またはバス113または代替通信構造を通じて間接的に接続することができる。たとえば、処理ユニット105またはシステム・メモリ107は、ハード・ディスク・ドライブ115、リムーバブル磁気ディスク・ドライブ117、光ディスク・ドライブ119、およびフラッシュ・メモリ・カード121等の追加のメモリ・ストレージと直接または間接的に接続できる。また、処理ユニット105およびシステム・メモリ107は、直接または間接的に1つまたは複数の入力デバイス123および1つまたは複数の出力デバイス125とも接続できる。入力デバイス123は、たとえば、キーボード、タッチ・スクリーン、リモート・コントロール・パッド、ポインティング・デバイス(マウス、タッチパッド、スタイラス、トラックボール、またはジョイスティック等)、スキャナ、カメラ、またはマイクロフォンを含めることができる。出力デバイス125は、たとえばモニタ・ディスプレイ、触覚フィードバック・デバイス、テレビジョン、プリンタ、ステレオ、またはスピーカを含めることができる。
さらにまたコンピューティング・ユニット103は、ネットワークとの通信のために、1つまたは複数のネットワーク・インターフェース127と直接または間接的に接続されることになる。このタイプのネットワーク・インターフェース127は、しばしばネットワーク・アダプタまたはネットワーク・インターフェース・カード(NIC)と呼ばれることもあり、コンピューティング・ユニット103からのデータおよびコントロール信号を、伝送制御プロトコル(TCP)、インターネット・プロトコル(IP)、およびユーザ・データグラム・プロトコル(UDP)といった1つまたは複数の通信プロトコルに従ってネットワーク・メッセージへ翻訳する。これらのプロトコルはこの分野で周知であり、したがってここでは、これより詳細な説明はしない。インターフェース127は、たとえばワイヤレス・トランシーバ、電力線通信アダプタ、モデム、またはイーサネット接続を含むネットワークへの接続のための任意の適切な接続エージェントを採用できる。
認識されるものとするが、コンピューティング・デバイスは、上で具体的に列挙した入力、出力、およびストレージ周辺デバイスに加えて、入力、出力、ストレージ機能、またはそれらの機能の何らかの組合せを実行できるいくつかの周辺デバイスを含め、このほかの多様な周辺デバイスと接続できる。たとえば、コンピュータ101は、カリフォルニア州クパチーノのアップル・インク(Apple,Inc.)から入手できるIPOD(登録商標)ブランドのデジタル音楽プレーヤ等のデジタル音楽プレーヤと接続できる。この分野で知られているとおり、デジタル音楽プレーヤは、コンピュータのための出力デバイス(たとえば、サウンド・ファイルから音楽を、または画像ファイルから写真を出力する)およびストレージ・デバイスの両方として働くことが可能である。それに加えて、このタイプのデジタル音楽プレーヤーは、さらに詳細を後述するとおり、記録されるアスレチック情報を入力するための入力デバイスとしても働くことができる。
デジタル音楽プレーヤに加えて、コンピュータ101は、電話等の1つまたは複数のこのほかの周辺デバイスと接続されるか、そのほかの形でそれを含み得る。電話は、たとえばワイヤレス『スマートフォン』とし得る。1つの例においては、通信デバイスを、カリフォルニア州クパチーノのアップル・インク(Apple,Inc.)から入手できるIPHONE(登録商標)ブランドのポータブル通信デバイスとし得る。この分野において周知であるとおり、このタイプの電話は、無線周波伝送を使用するワイヤレス・ネットワークを通じて通信する。また『スマートフォン』は、単純な通信機能に加えて、電子メッセージ(たとえば、電子メール・メッセージ、SMSテキスト・メッセージ等)の送信、受信、および閲覧、サウンド・ファイルの記録または再生、画像ファイル(たとえば、静止画または動画ファイル)の記録または再生、テキストを伴うファイル(たとえば、Microsoft WordまたはExcelファイル、またはAdobe Acrobatファイル)の閲覧および編集等々の1つまたは複数のデータ管理機能をユーザに提供できる。このタイプの電話のデータ管理機能のために、ユーザは、維持されているユーザのデータが同期されるように電話とコンピュータ101を接続できる。
当然のことながら、さらに別の周辺デバイスを、この分野において周知のとおり、図1に示されるタイプのコンピュータ101に含めるか、またはそのほかの方法でそれと接続できる。場合によっては、周辺デバイスとコンピューティング・ユニット103を永続的にまたは半永続的に接続できる。たとえば、多くのコンピュータにおいては、コンピューティング・ユニット103、ハード・ディスク・ドライブ117、リムーバブル光ディスク・ドライブ119、およびディスプレイが、単一のハウジング内に半永続的に収められる。しかしながら、さらに別の周辺デバイスをコンピュータ101に着脱可能に接続できる。たとえばコンピュータ101が1つまたは複数の通信ポートを含み、それを通じて周辺デバイスをコンピューティング・ユニット103に(バス113を通じて間接的に、または直接)接続できる。したがって、これらの通信ポートは、パラレル・バス・ポートまたはシリアル・バス・ポート、たとえばユニバーサル・シリアル・バス(USB)標準またはIEEE1394高速シリアル・バス標準(たとえば、Firewireポート)を使用するシリアル・バス・ポートを含むことができる。それに代えて、またはそれに加えて、コンピュータ101は、ブルートゥース(Bluetooth)インターフェース、Wi‐Fiインターフェース、IRデータ・ポート、またはこれらの類といったワイヤレス・データ『ポート』を含み得る。
認識されるものとするが、本発明の多様な例に従って採用されるコンピューティング・デバイスは、図1に図解されているコンピュータ101よりも多くの構成要素、コンピュータ101よりも少ない構成要素、またはコンピュータ101とは異なる構成要素の組合せを含むことができる。本発明のいくつかの実装は、たとえば、デジタル音楽プレーヤまたはサーバ・コンピュータ等のように、非常に特定的な機能を有することが意図された1つまたは複数のコンピューティング・デバイスを採用できる。したがって、これらのコンピューティング・デバイスにおいては、ネットワーク・インターフェース115、リムーバブル光ディスク・ドライブ119、プリンタ、スキャナ、外付けハード・ディスク・ドライブ等の不必要な周辺デバイスを省略できる。本発明のいくつかの実装においては、これらに代えて、またはこれらに加えて、広汎多様な機能を持ち得るべく意図されたデスクトップ型またはラップトップ型パーソナル・コンピュータ等のコンピューティング・デバイスを採用できる。これらのコンピューティング・デバイスは、希望に応じて周辺デバイスまたは追加の構成要素の任意の組合せを有し得る。
アスレチック情報モニタリング・デバイス
図2に、ユーザのアスレチック活動に対応するアスレチック情報を測定するために、本発明の多様な例に従って採用できる一例のアスレチック情報モニタリング・デバイス201を図解する。この図に示されているとおり、アスレチック情報モニタリング・デバイス201は、デジタル音楽プレーヤ203、電子インターフェース・デバイス205、アスレチック・パラメータ測定デバイス207を含む。より詳細を後述するとおり、デジタル音楽プレーヤ203は、電子インターフェース・デバイス205に(解放可能に)接続され、結合した状態で、ユーザがランニングまたはウォーキング等のアスレチック活動を実行している間にユーザによって装着されるか、またはそのほかの形で持ち運ばれる。それに加えてデジタル音楽プレーヤ203は、電話通信、テキスト・メッセージ、マルチメディア・メッセージ、およびこれらの類の送受のための通信構成要素も含むことができる。1つまたは複数の例においては、デジタル音楽プレーヤ203が、コンピュータ・アプリケーションの実行、通信機能の提供、オーディオやビデオの再生、触覚フィードバックの提供、ローカルおよびワイド・エリア・ネットワークへのアクセス、およびこれらの類を行うべく構成されたスマートフォンに対応し得る。
ユーザは、ユーザが実施しているアスレチック・パフォーマンスに関係する1つまたは複数のアスレチック・パラメータを測定するべく、アスレチック活動を実施している間にわたってアスレチック・パラメータ測定デバイス207を装着するか、または持ち運ぶことができる。アスレチック・パラメータ測定デバイス207は、測定したアスレチック・パラメータに対応する信号を電子インターフェース・デバイス205へ送信する。電子インターフェース・デバイス205は、アスレチック・パラメータ測定デバイス207からこれらの信号を受信し、受信した情報をデジタル音楽プレーヤ203へ提供する。1つまたは複数の構成においては、電子インターフェース・デバイス205が、アスレチック情報モニタリング・デバイス201の一部として含まれないことがあり得る。それに代えてデジタル音楽プレーヤ203が、1つまたは複数のアスレチック測定センサからセンサ・データを受信し、そこへインストラクションを送信するべく構成された通信デバイスを含み得る。
図3により詳細に示されているとおり、アスレチック・パラメータ測定デバイス207は、アスレチック・パラメータ測定デバイス207を装着するか、そのほかの形でそれを使用するユーザと関連付けされたアスレチック・パラメータを測定するために、1つまたは複数のセンサ301を含み得る。図解されている実装の場合は、たとえばセンサ301Aおよびセンサ301Bを、アスレチック・パラメータ測定デバイス207の加速度を直交2方向において測定する加速度計(たとえば、圧電加速度計)とし得る。アスレチック・パラメータ測定デバイス207は、ユーザによって持ち運ばれるか、またはそのほかの形で装着されて、そのユーザのエクササイズの間の所望のアスレチック・パラメータを測定する。たとえば、図4に示されているとおり、ユーザがウォーキングまたはランニングをしている間、ユーザの靴401の靴底にアスレチック・パラメータ測定デバイス207を配置できる。このアレンジメントの場合には、センサ301が、ユーザの足の動きに対応する電気信号を生成することになる。この分野で周知のとおり、その後これらの電気信号を使用し、ユーザによって実施されるアスレチック活動を代表するアスレチック・データを生成できる。このほかの例においては、アスレチック・パラメータ測定デバイス207を、チェスト・ストラップ上またはユーザの手首に装着するか、またはデジタル音楽プレーヤ203内に組み込むことができる。
アスレチック・パラメータ測定デバイス207は、センサ301により出力された電気信号を処理するプロセッサ303も含む。本発明のいくつかの実装においては、プロセッサ303をプログラマブル・マイクロプロセッサとし得る。しかしながら本発明のさらに別の実装においては、プロセッサ303をASIC等の特定用途向け回路デバイスとし得る。プロセッサ303は、センサ301から出力された信号に対して、曲線スムージング、ノイズ・フィルタリング、アウトライア除去、増幅、加算、積分、またはこれらの類といった任意の望ましい処理を実行できる。プロセッサ303は、処理済み信号を送信機307へ提供する。アスレチック・パラメータ測定デバイス207は、必要に応じてセンサ301、プロセッサ303、送信機305へ電力を供給する電源307も含み得る。電源307は、たとえばバッテリとし得る。
アスレチック・パラメータ測定デバイス207は、図4に見られるとおり処理済み信号を電子インターフェース・デバイス205へ送信するか、またはデジタル音楽プレーヤ203へ直接送信する。ここで図3に戻るが、電子インターフェース・デバイス205は、アスレチック・パラメータ測定デバイス207内の送信機305によって送信された処理済み信号を受信する受信機309を含んでいる。受信機309は、その処理済み信号を第2のプロセッサ311へ中継し、それがそれらの信号をさらに処理する。プロセッサ303と同様にプロセッサ311は、この処理済み信号に対して、曲線スムージング、ノイズ・フィルタリング、アウトライア除去、増幅、加算、積分またはこれらの類といった任意の望ましい処理を実行できる。
プロセッサ303は、処理後の信号をデジタル音楽プレーヤ203へ提供する。図2に戻って参照するが、1つのアレンジメントにおいては、デジタル音楽プレーヤ203上に備えられた従来的な入力ポート211内に物理的に差し込み、電子インターフェース・デバイス205を接続するコネクタ・システム209を含む。電子インターフェース・デバイス205のコネクタ・システム209に接続する入力ポート211は、パラレル・データ・ポート、シリアル・データ・ポート、イアホンまたはマイクロフォンのジャック等々のデータを転送するための任意の所望のタイプの入力ポートとし得る。コネクタ・システム209は、デジタル音楽プレーヤ203の入力ポート211に備えられた対応する要素との電気的な接続またはそのほかの適切な接続(たとえば、インターフェース・デバイス205と電子インターフェース・デバイス205との間における電子的通信および/またはデータ通信を可能にする接続)が行われるように、ワイヤ、ピン、電気コネクタ等の任意の適切な接続デバイスを含み得る。必要であるか、または望ましい場合には、電子インターフェース・デバイス205をデジタル音楽プレーヤ203に確実に接続するために、ストラップ、フック、バックル、クリップ、クランプ、クラスプ、保持要素、機械的なコネクタ、およびこれらの類等の追加の固定要素を備えることができる。
図3に戻るが、プロセッサ311は、処理後の信号をコンピューティング・ユニット313へ提供する。コンピューティング・ユニット313は、当初その処理後の信号をメモリ315内にストアできる。さらに、本発明のいくつかの実装を用いると、コンピューティング・ユニット313が、アスレチック情報モニタリング・デバイス201から提供された処理済み信号を操作し、ユーザが実施するアスレチック活動に対応するアスレチック・データを生成できる。たとえば、ユーザの足の動きを測定するためにアスレチック情報モニタリング・デバイス201が加速度計を含んでいる場合には、コンピューティング・ユニット313が、アスレチック情報モニタリング・デバイス201からの処理済み信号を分析し、ユーザのアスレチック活動の間の特定の事例におけるユーザの速度および、これらの特定の事例のそれぞれにおいてユーザが移動した合計距離を記述するアスレチック・データのセットを生成できる。加速度計信号からユーザの速度を決定するための多様なテクニックは、たとえば、2005年5月24日にブラッカダー(Blackadar)ほかに対して発行された『モニタリング・アクティビティ・オブ・ア・ユーザ・イン・ロコモーション・オン・フット(Monitoring Activity Of A User In Locomotion On Foot)』と題された米国特許第6,898,550号、2005年4月19日にオーレンブッシュ(Ohlenbusch)ほかに対して発行された『モニタリング・アクティビティ・オブ・ア・ユーザ・イン・ロコモーション・オン・フット(Monitoring Activity Of A User In Locomotion On Foot)』と題された米国特許第6,882,955号、2005年4月5日にダーレイ(Darley)ほかに対して発行された『モニタリング・アクティビティ・オブ・ア・ユーザ・イン・ロコモーション・オン・フット(Monitoring Activity Of A User In Locomotion On Foot)』と題された米国特許第6,876,947号、2002年12月10日にオーレンブッシュ(Ohlenbusch)ほかに対して発行された『モニタリング・アクティビティ・オブ・ア・ユーザ・イン・ロコモーション・オン・フット(Monitoring Activity Of A User In Locomotion On Foot)』と題された米国特許第6,493,652号、2001年10月2日にブラッカダー(Blackadar)ほかに対して発行された『ディテクティング・ザ・スターティング・アンド・ストッピング・オブ・ムーブメント・オブ・ア・パーソン・オン・フット(Detecting The Starting And Stopping Of Movement Of A Person On Foot)』と題された米国特許第6,298,314号、2000年4月18日にゴウデット(Gaudet)ほかに対して発行された『メジャリング・フット・コンタクト・タイム・アンド・フット・ロフト・タイム・オブ・ア・パーソン・イン・ロコモーション(Measuring Foot Contact Time And Foot Loft Time Of A Person In Locomotion)』と題された米国特許第6,052,654号、2000年1月25日にゴウデット(Gaudet)ほかに対して発行された『メジャリング・フット・コンタクト・タイム・アンド・フット・ロフト・タイム・オブ・ア・パーソン・イン・ロコモーション(Measuring Foot Contact Time And Foot Loft Time Of A Person In Locomotion)』と題された米国特許第6,018,705号の中に記述があり、これらの特許はそれぞれ、参照によりその全体がこれに援用される。
アスレチック・データ・セットは、各速度値および/または各距離値に関連付けされた時間値も含み得る。アスレチック情報モニタリング・デバイス201を採用して異なるユーザからのアスレチック情報の収集が可能な場合には、アスレチック・データ・コンピューティング・ユニット313からユーザに何らかの方法で自分自身を識別するべく付加的に促すことができる。この識別情報は、アスレチック情報モニタリング・デバイス201によって提供される情報から生成されるアスレチック・データ・セットに含めることができる。コンピューティング・ユニット313がアスレチック情報モニタリング・デバイス201によって提供される情報からアスレチック・データのセットを生成した後は、コンピューティング・ユニット313がそのアスレチック・データ・セットをメモリ315内に格納できる。さらに詳細を後述するとおり、その後に続いてデジタル音楽プレーヤ203が、アスレチック情報収集ツールを実装したコンピューティング・デバイスと接続されると、コンピューティング・ユニット313が、そのアスレチック・データを、リモート・コンピューティング・デバイス上においてホストされている表示構成ツールへダウンロードする。
図2乃至4に図解された実施態様については、アスレチック・パラメータ測定デバイス207とインターフェース・デバイス205の間のワイヤレス通信が記述されているが、有線接続を含め、アスレチック・パラメータ測定デバイス207とインターフェース・デバイス205の間における任意の所望の形の通信を、本発明から逸脱することなく使用できる。また、アスレチック・パラメータ測定デバイス207からの身体的または生理学的データから引き出されるデータを、電子デバイス210上における表示またはそれからの出力のために適した形式またはフォーマットに整える任意の所望の方法を本発明からの逸脱を伴うことなく提供できる。たとえば望ましい場合には、1つまたは複数の特定の電子デバイスとともに使用するためにアスレチック・パラメータ測定デバイス207を特別に設計および/またはプログラムすることができ、たとえば特定の1つまたは複数のデバイスとともに動作するべく、かつこれらのデバイスに適した形式またはフォーマットの出力データを提供するべく、あらかじめプログラムおよび/または配線を行ない得る。この状況について言えば、インターフェース・デバイス205は、特定モデルのデジタル音楽プレーヤ等の何らかの電子デバイス、および電話、腕時計、携帯情報端末等のそのほかの電子デバイスさえも具体的なターゲットとして市場化ならびに販売ができる。別の代替方法として、望ましい場合には、後の時点で、たとえばインターネット、ディスク、または別のソースから特定の電子デバイスのためのディスプレイまたはデバイス・ドライバおよび/またはフォーマット・データをダウンロードすることによって、広汎多様な異なる電子デバイスとともに動作するべくインターフェース・デバイス205をプログラムできる。
望ましい場合には、本発明の少なくともいくつかの例に従って、さらに、ディスプレイ220、および/または1つまたは複数のロータリ入力デバイス、スイッチ、ボタン(図2に図解された例に示されるとおり)、マウスまたはトラックボール要素、タッチ・スクリーン、もしくはこれらの類、またはこれらの何らかの組合せといったユーザ入力システム222を電子インターフェース・デバイス205に含めることもできる。ディスプレイ220は、たとえばデジタル音楽プレーヤ203によって再生されている音楽に関係する情報、デジタル音楽プレーヤ203によって受信されているアスレチック情報信号に関係する情報、受信されたアスレチック情報信号からデジタル音楽プレーヤ203によって生成されるアスレチック・データ等々を表示するために採用できる。ユーザ入力システム222は、たとえばインターフェース・デバイス205を介して受信される入力データの処理の1つまたは複数の態様のコントロール、入力データの受信のコントロール(たとえば、タイミング、受信情報のタイプ、オンデマンドのデータ要求等)、電子デバイス203に対して出力されるか、またはそれによって出力されるデータのコントロール、アスレチック・パラメータ測定デバイス207のコントロール等々のために使用できる。それに代えて、またはそれに加えて、望ましい場合には、インターフェース・デバイス205および/またはアスレチック・パラメータ測定デバイス207へのユーザ入力データの提供に、デジタル音楽プレーヤ203上の入力システム(たとえば、ボタン222、タッチ・スクリーン、デジタイザ/スタイラス・ベースの入力、ロータリ入力デバイス、トラックボールまたはローラ・ボール、マウス等)を使用できる。さらに別の例として、望ましい場合には、たとえば音声コマンドを介したユーザ入力を可能にするべく音声入力システムをインターフェース・デバイス205および/またはデジタル音楽プレーヤ203に備えることができる。任意システム要素のコントロールおよび/または任意目的のために、このほかの任意の望ましいタイプのユーザ入力システムを本発明から逸脱することなく提供できる。
デジタル音楽プレーヤ203は、たとえばヘッドホン(または、そのほかのオーディオ出力)、電源、ワイヤレス通信、赤外線入力、マイクロフォン入力、またはそのほかのデバイスのための、たとえば、図2に示されているポート224および226といった追加の入力要素および/または出力要素を含むことができる。望ましい場合、およびインターフェース・デバイス205が電子デバイス203に取り付けられるときにこれらのポート224および/または226が覆われる場合には、ユーザが、デジタル音楽プレーヤ203に差し込むことができる追加のデバイスと同じ追加のデバイスをインターフェース・デバイス205に差し込み、その場合においてもなお同一機能の利用を可能にするべく、インターフェース・デバイス205がポート224および/またはポート226と類似する外部ポートを備え、インターフェース・デバイス205に内部回路を備えることができる(たとえば、それによってユーザ、別の出力、および/またはデジタル音楽プレーヤ203への必要なデータ、信号、電力、および/または情報がインターフェース・デバイス205を通過できる)。
認識されるものとするが、上で述べた本発明のいくつかの特定の実施態様は、デジタル音楽プレーヤ203に関係するが、本発明の代替例は、任意のポータブル電子デバイスを用いて実装できる。たとえば、本発明のいくつかの実装を用いると、アスレチック・パラメータ測定デバイス207が、携帯電話、腕時計、携帯情報端末、別のタイプの音楽プレーヤ(コンパクトディスク、または衛星ラジオ音楽プレーヤ等)、ポータブル・コンピュータ、またはそのほかの任意の所望の電子デバイスととともに使用できる。さらにまた、本発明のいくつかの実装では、上記に代えて、または上記に加えてインターフェース・デバイス205の使用を省略できる。たとえば、Bluetooth対応の携帯電話、携帯情報端末、腕時計、またはパーソナル・コンピュータとともにアスレチック・パラメータ測定デバイス207の使用が可能になるようにブルートゥース(Bluetooth)ワイヤレス通信プロトコルを用いて通信するべくそれを構成できる。当然のことながら、インターフェース・デバイス205を省略する一方で、さらに別のワイヤレスまたは有線の通信テクニックを使用することは可能である。
ここでは容易に理解するためにアスレチック・パラメータ測定デバイス207の特定の例を述べてきたが、本発明の多様な実施態様を用いて任意の所望のタイプのアスレチック・パラメータ測定デバイス207が採用できることは認識されるものとする。たとえば、本発明のいくつかの実装を用いると、アスレチック・パラメータ測定デバイス207を、心拍計、血中酸素モニタ、衛星測位デバイス(たとえば、全地球測位衛星(GPS)ナビゲーション・デバイス)またはそのほかの位置決定システム、ユーザの電気的活動を測定するためのデバイス(たとえば、EKGモニタ)、またはそのほかの任意の、ユーザの1つまたは複数の身体的パラメータを測定するデバイスとし得る。さらにまた、アスレチック・パラメータ測定デバイス207は、ユーザによって操作されている何らかのデバイスの1つまたは複数の動作パラメータ、たとえば自転車の速度および/または距離、トレッドミル、ローイング・マシン、エリプティカル・マシン、ステーショナリ・バイシクルの速度および/またはそれらによってなされた仕事、ユーザによって装着されているスキー(水上または雪上)、スケート(ローラースケートまたはアイススケート)、またはスノーシューの移動の速度および/または距離、またはこれらの類を測定できる。
また、ここでは、アスレチック・パラメータ測定デバイス207と、アスレチック・パラメータ測定デバイス207から信号を受信するデジタル音楽プレーヤ203またはそのほかのポータブル電子デバイスが別々であるとして述べてきたが、本発明のいくつかの実装を用いると、アスレチック・パラメータ測定デバイス207をデジタル音楽プレーヤ203またはそのほかのポータブル電子デバイス内に組み込むことができる。たとえば本発明のいくつかの実装は、加速度計、衛星測位デバイス、またはアスレチック活動を測定するそのほかの任意の望ましいデバイスを組み込んだ、音楽プレーヤ、携帯電話、腕時計、または携帯情報端末を使用できる。さらにまた、認識されるものとするが、本発明の多様な実装は、デジタル音楽プレーヤ203またはそのほかのポータブル電子デバイスに組み込まれるか、デジタル音楽プレーヤ203またはそのほかのポータブル電子デバイスとは別体であるか、またはこれらの何らかの組合せとなる複数のアスレチック・パラメータ測定デバイス207採用できる。
アスレチック・データの収集および表示ツール
図5は、本発明の多様な例に従ったアスレチック・データの収集および/または表示に採用できるアスレチック情報収集および表示デバイス501の例を図解している。より詳細を後述するとおり、アスレチック情報収集および表示デバイス501は、アスレチック・データの収集および表示の両方を行なうことができる。アスレチック情報収集および表示デバイス501は、前述したコンピューティング・デバイス101の任意の適切な変形を用いて実装できる。しかしながら状況によっては、アスレチック情報収集および表示デバイス501を、たとえば、ワシントン州レッドモンドのマイクロソフト・コーポレーション(Microsoft Corporation)から入手できるいずれかのバージョンのマイクロソフト・ウインドウズ(Microsoft Windows)オペレーティング・システム、カリフォルニア州クパチーノのアップル・インク(Apple,Inc.)から入手できるいずれかのバージョンのアップル・マッキントッシュ(Apple Macintosh)オペレーティング・システム、または複数のベンダーから入手できるいずれかのバージョンのユニックス(Unix)またはリナクス(Linux)オペレーティング・システムを使用するデスクトップまたはラップトップ型のパーソナル・コンピュータを使用して商業的に実装できる。
図5に示されているとおり、アスレチック情報収集および表示デバイス501は、アスレチック情報モニタリング・デバイス201からデータを受信するためのインターフェース503を含む。インターフェース503は、たとえば、電気的な構成要素、ソフトウェア構成要素(アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)等)、またはそれらの何らかの組み合せを使用して実装できる。またアスレチック情報収集および表示デバイス501は、アスレチック・データ収集モジュール505も有している。本発明の多様な例を用いると、アスレチック・データ収集モジュール505は、1つまたは複数のアスレチック・データ・セットをストアしているデジタル音楽プレーヤ203またはそのほかのポータブル電子デバイスがインターフェース503を通じてアスレチック情報収集および表示デバイス501に接続されるときにそれらを検出し、アスレチック・データ・セット(1つまたは複数)を取り出すべくデジタル音楽プレーヤ203またはそのほかのポータブル電子デバイスとの通信セッションを確立することができる。本発明のいくつかの実装においては、アスレチック・データ収集モジュール505が、これらのアスレチック・データ・セットを取り出した後に、そのアスレチック・データ・セットをデジタル音楽プレーヤ203またはそのほかのポータブル電子デバイスから削除することができる。
本発明のいくつかの例を用いると、アスレチック・データ収集モジュール505は、デジタル音楽プレーヤ203またはそのほかのポータブル電子デバイスから取り出されたアスレチック・データ・セットに何らかの追加の処理を行うことができる。たとえば、異なるユーザからのアスレチック情報の収集にアスレチック情報モニタリング・デバイス201を採用できる場合には、アスレチック・データ収集モジュール505からユーザに(アスレチック情報収集および表示デバイス501によって前もってこの情報が獲得されていない場合に)自分自身を識別するべく付加的に促すことができる。その後この識別情報を、取り出されたアスレチック・データ・セットに含めることができる。
前述したとおり、アスレチック情報収集および表示デバイス501は、通常、1つまたは複数のアスレチック・パラメータ測定デバイス207によって測定された情報からアスレチック・データのセットを生成する。しかしながら、本発明のいくつかの実施態様を用いると、それに代えてアスレチック情報収集および表示デバイス501が、アスレチック・パラメータ測定デバイス207によって提供される生の情報をストアできる。これらの実施態様を用いると、アスレチック・データ収集モジュール505が、デジタル音楽プレーヤ203またはそのほかのポータブル電子デバイスから生の情報を取り出し、続いてその生の情報自体から、アスレチック・データ・セットを生成できる。当然のことながら、本発明のさらにほかの例は、望ましい場合に、アスレチック・パラメータ測定デバイス207によって測定された生の情報からのアスレチック・データ生成に関係する機能を、アスレチック・データ収集モジュール505とデジタル音楽プレーヤ203またはそのほかのポータブル電子デバイスの間において分割できる。
アスレチック・データ収集モジュール505は、たとえばコンピューティング・デバイス101のコンピューティング・ユニット113が実行するソフトウェア・インストラクションによって実装できる。本発明のいくつかを用いれば、アスレチック・データ収集モジュール505を、ブラウザ等の従来的なソフトウェア・ツールによって実装できる。それに代えて、アスレチック・データ収集モジュール505を、目的専用ソフトウェア・ツールによって、またはアスレチック・データ収集機能を行なうべく強化された従来的なソフトウェア・ツールによって実装できる。たとえば、アスレチック・データ収集モジュール505を、多様な機能を実行するべく従来的なブラウザを組み込んだソフトウェア・ツールによって実装できる。これらの機能は、デジタル音楽プレーヤ203またはそのほかのポータブル電子デバイスからのアスレチック・データの収集に加えて、たとえば音楽およびビデオ・コンテントの選択、購入、ダウンロードを含むことができる。
アスレチック・データ収集モジュール505がアスレチック情報モニタリング・デバイス201によって提供された処理済み信号を収集した後、アスレチック・データ収集モジュール505は、インターフェース・モジュール507を通じてアスレチック・データ表示構成デバイス601へアスレチック・データ・セットを送信する。アスレチック情報収集および表示デバイス501は、インターネット等の従来的なネットワークを通じてアスレチック・データ表示構成デバイス601と通信できる。これらの構成を用いると、インターフェース・モジュール507を、ネットワーク・インターフェース・カード等の従来的な任意タイプのネットワーク・インターフェースを使用して実装できる。当然のことながら、それに代えて、任意タイプの望ましいハードウェアまたはソフトウェアの組合せを使用し、アスレチック・データ収集モジュール505が、収集されたアスレチック・データをアスレチック・データ表示構成デバイス601へ送信することを可能にし得る。本発明のいくつかの実装を用いれば、アスレチック・データ収集モジュール505が、収集されたアスレチック・データをアスレチック・データ表示構成デバイス601へ自動的に転送できる。たとえば、アスレチック・データ収集モジュール505は、アスレチック・データ表示構成デバイス601への収集されたアスレチック・データの転送を、収集の直後、あらかじめスケジュール済みの間隔、アスレチック・データ表示構成デバイス601へのネットワーク接続の検出時、またはこれらの何らかの組み合せにおいて試みることができる。それに代えて、またはそれに加えて、アスレチック・データ収集モジュール505は、収集されたアスレチック・データをアスレチック・データ表示構成デバイス601へ送信する時期の指定をユーザに促すことができる。
図6は、本発明の多様な例に従って採用できるアスレチック・データ表示構成デバイス601の例を図解している。この図からわかるとおり、アスレチック・データ表示構成デバイス601は、アスレチック情報収集および表示デバイス501と通信するためのインターフェース・モジュール603を含む。前述したとおり、アスレチック情報収集および表示デバイス501は、インターネット等の従来的なネットワークを通じてアスレチック・データ表示構成デバイス601と通信できる。それらの構成を用いると、ネットワーク・インターフェース・カード等の任意の従来的なタイプのネットワーク・インターフェースを用いてインターフェース・モジュール603を実装できる。当然のことながら、それに代えて任意タイプの望ましいハードウェアまたはソフトウェアの組合せを使用して、アスレチック・データ表示構成デバイス601とアスレチック情報収集および表示デバイス501の通信を可能にし得る。
またアスレチック・データ表示構成デバイス601は、アスレチック・データ表示構成モジュール605とアスレチック・データ・ストレージ・デバイス607も含む。アスレチック・データ表示構成デバイス601のインターフェース603は、それがアスレチック情報収集および表示デバイス501からアスレチック・データを受信すると、受信したアスレチック・データをアスレチック・データ表示構成モジュール605へ提供する。その後アスレチック・データ表示構成モジュール603は、将来の使用のためにそのアスレチック・データを、アスレチック・データ・ストレージ607内にストアできる。より詳細を後述するとおり、アスレチック・データ表示構成モジュール605は、アスレチック・データ・ストレージ607からアスレチック・データを取り出し、取り出したアスレチック・データを、1つまたは複数のユーザ・インターフェースを通じてユーザにとって意味をなす形で表示するべく構成する。
ここで図5に戻るが、ユーザが自分のアスレチック活動(または、より詳細を後述するとおり、ほかの人のアスレチック活動)に関する情報の表示を希望するとき、ユーザは、この要求をアスレチック情報収集および表示デバイス501に提出する。さらに具体的に言えば、ユーザは、キーボード、マウス、ディスプレイ、およびこれらの類といった従来的な入出力デバイスを使用できる。表示要求は、従来的なインターフェース入力/出力インターフェース511を通じてアスレチック・データ表示モジュール509に提出される。この分野において周知のとおり、インターフェース入力/出力インターフェース511は、入力デバイスからの入力の検出および処理、および出力デバイスへのデータの送出およびそのほかの形での出力デバイスのコントロールを行なうべく、従来的なアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)等のハードウェアおよびソフトウェア構成要素の任意の所望の組み合せを使用して実装できる。
本発明のいくつかの例を用いれば、アスレチック・データ表示モジュール509を、データの表示の要求およびコントロールを行なう入力を受信し、その後に続いて、そのデータを要求された態様で表示するための任意の従来的なツールを使用して実装できる。たとえば、コンピューティング・ユニット113上で実行するマイクロソフト・インターネット・エクスプローラ(Microsoft Internet Explorer)、モジラ・ファイヤーフォックス(Mozilla Firefox)、またはオペラ(Opera)といった従来的なブラウザ・プログラムを使用してアスレチック・データ表示モジュール509を実装できる。本発明のさらに別の実施態様を用いると、アクティブエックス(ActiveX)プラグイン、ジャバスクリプト(Java script)、またはカリフォルニア州サンノゼのアドビ・システムズ・インコーポレーテッド(Adobe Systems Incorporated)から入手できるマクロメディア・フラッシュ・プレーヤ(Macromedia Flash Player)またはアドビ・フラッシュ・プレーヤ(Adobe Flash Player)のいずれかのバージョンといった1つまたは複数の表示ツールで強化された従来的なブラウザ・プログラムを用いてアスレチック・データ表示モジュール509を実装できる。本発明のさらに別の実施態様においては、たとえばアスレチック・データを表示するための目的専用ソフトウェア・ツールによってアスレチック・データ表示モジュール509を実装できる。
より詳細を後述するとおり、ユーザがアスレチック・データ表示モジュール509を起動すると、ユーザが表示を希望する収集済みのアスレチック・データ、ユーザが表示を希望する収集済みのアスレチック・データのフォーマット等の選択を促すユーザ・インターフェースが提供される。このユーザ・インターフェースは、アスレチック・データ表示モジュール509、アスレチック・データ表示構成モジュール605、またはそれらの何らかの組合せによって生成できる。ユーザが、与えられたユーザ・インターフェースを使用してアスレチック・データを表示する要求を提出すると、アスレチック・データ表示モジュール509が、その要求をアスレチック・データ表示構成モジュール605へ中継する。アスレチック・データ表示構成モジュール605は、それに応答して、アスレチック・データ表示モジュール509による表示のために要求のあったアスレチック・データを構成する。たとえばユーザは、より詳細を後述するとおり、1週間の期間内のユーザが毎日走った合計距離の表示を要求できる。アスレチック・データ表示構成モジュール605は、それに応答して関係のある距離データをアスレチック・データ・ストレージ607から取り出す。続いてそれが、取り出した距離データを、望ましい画像(たとえば、棒グラフ)を通じて表示されるべく構成し、構成済みアスレチック・データを、ユーザへの表示のためにアスレチック・データ表示モジュール509に提供する。
本発明のいくつかの実施態様を用いれば、アスレチック・データ表示モジュール509とアスレチック・データ表示構成モジュール605の間においてデータ表示構成機能を分割できることに注意されたい。たとえば、アスレチック・データ表示モジュール509が単純なブラウザによって実装される場合には、アスレチック・データ表示モジュール509が、アスレチック・データ表示構成モジュール605のための「シンクライアント」として働くことができる。言い換えると、データ表示構成機能のすべてを、アスレチック・データ表示構成モジュール605によって実行できる。その場合のアスレチック・データ表示モジュール509は、提供された情報を表示するだけになる。それに代えて、アスレチック・データ表示モジュール509が目的専用ソフトウェア・ツールによって実装される場合には、データ表示構成機能の殆どまたは全部を、アスレチック・データ表示モジュール509によって実行できる。これらの例を用いれば、アスレチック・データ表示構成モジュール605を、アスレチック・データ・ストレージ607からのアスレチック・データのストアおよび取り出しのみのために使用できる。
GPS対応のモバイル・デバイスを用いるアスレチック活動モニタリング
上で述べたとおり、多様なソフトウェア(たとえば、図5のアスレチック表示モジュール509)およびハードウェア(たとえば、図2のデジタル音楽プレーヤ203、および/または図5のアスレチック情報収集および表示デバイス501)を、アスレチック活動の追跡および個人へのその種の情報の提供に使用できる。1つのアレンジメントにおいては、このソフトウェアおよび/またはハードウェアを、モバイル通信デバイスまたはモバイル・コンピューティング・デバイス等のモバイル・デバイスに含めることができる。アスレチック情報の検出、収集、処理、および表示にモバイル・デバイスを使用すると、アスリートに多様な環境におけるアスレチック活動情報を提供できる。たとえば、処理済みまたは収集済みのアスレチック活動情報を検討するために、アスリートが、据え置きのコンピューティング・システムを使用しなければならないということがなくなり、それに代えて自分のモバイル・デバイスを使用できる。その種のモバイル・デバイスには、スマートフォン、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ・コンピューティング・デバイス、デジタル音楽プレーヤ、タブレット・コンピュータ、手首装着デバイス、およびこれらの類を含めることができる。ソフトウェア・アプリケーションまたはアプレットの形式のコンピュータ実行可能インストラクションをモバイル・デバイス内にストアし、そのモバイル・デバイスによる多様なアスレチック活動の追跡およびモニタリング機能の実行を可能にできる。たとえば、このモバイル・デバイスは、個人のアスレチック・パフォーマンスに応答してフィードバック、挑戦、提案、激励、およびそのほかのデータを提供できる。1つの例においては、個人の向上および、より大きな上達の達成を補助するために、このコンピューティング・デバイスが、敢えて、以前のワークアウト・セッションにおけるより激しいか、またはより困難なワークアウトをその個人に要求できる。より実質的な上達を達成することによって個人は、規則的なベースでエクササイズを継続するさらなる動機付けを得ることができる。別の例においては、モバイル・デバイスを、ユーザが自分のパフォーマンスに基づいて、および/またはほかの個人から受け取るコメントおよび激励に基づいて、励まされ、動機付けされるべく構成できる。
図7に、アスレチック活動情報を追跡し、多様なタイプのフィードバックを個人に提供するべく使用できるモバイル・デバイスの例のブロック図を図解する。特定の例においては、このモバイル・デバイスが、図2のデジタル音楽プレーヤ203等のデジタル音楽プレーヤに対応し得る。モバイル・デバイス700は、プロセッサ701、RAM 703、ROM 705、データベース707、無線トランシーバ709、ネットワーク・アダプタ711、全地球測位システム(GPS)デバイス713、加速度計715、I/Oアダプタ717を含み得る。RAM 703およびROM 703等のコンピュータ可読媒体は、実行時にモバイル・デバイス700等の機器に、この中で述べている1つまたは複数の機能を実行させるコンピュータ可読インストラクションをストアするべく構成できる。プロセッサ701は、多様な計算を行なうべく、またRAM 703およびROM 705にストアされているインストラクションを実行するべく構成できる。データベース707は、ユーザ情報、電話番号、ネットワーク・アドレス、eメール・アドレス、ソフトウェア、画像、文書、およびこれらの類を含むデータのためのストレージを提供できる。I/Oアダプタ717は、タッチスクリーン・ディスプレイ、スピーカ、オーディオ・ジャック、物理的なキーボード、マイクロフォン、およびこれらの類を含む1つまたは複数の入力または出力デバイスとのデータの授受を容易にするべく構成できる。
単一のモバイル・デバイス700へのGPSデバイス713および加速度計715の組み込みは、モバイル・デバイス700が、複数のワークアウト・セッティングにおいてアスレチック活動データを記録することを可能にする。たとえば、個人がトレッドミル上でのランニングを行なっている場合は、一般にその個人が移動せずにとどまり、GPS衛星信号が無効となり得るため、GPSデバイス713が有意なエクササイズ・データを検出できないか、または提供できなくなりがちである。したがってモバイル・デバイスは、それに代えて加速度計を使用し、その個人が踏んだステップ数、その個人の速度/加速度(たとえば、ペース)およびこれらの類を決定できる。それに対して、個人が1つの場所から別の場所へ移動するように、屋外でランニングを行なっている場合には、GPSデバイス713またはそれからのデータの記録(たとえば、GPSデバイスは常にアクティブであるが、記録がオン/オフされる)を有効化し、代わりに使用できる。1つまたは複数のアレンジメントにおいては、GPSデバイス713が使用されるべきか、または加速度計715が使用されるべきか(あるいは、GPSデバイス713からのデータが記録されるべきか、加速度計715からのデータが記録されるべきか)についてモバイル・デバイス700が自動的に検出できる。たとえば、その個人の場所に変化がないとデバイス700が決定した場合には、加速度計715またはそれからのデータの記録を有効化して使用できる(この場合においても、GPSデバイスは常にアクティブとし得るが、GPSデバイスからのデータの記録がオン/オフされる)。いくつかのアレンジメントにおいては、追加のデータ粒状度および/またはデータの正確度の向上を提供するべく、GPSデバイス713および加速度計715の両方を互いに協働させて使用できる。また、追加のタイプの活動データを提供するべく、そのほかの、心拍数モニタリング・デバイスを含めたセンサをモバイル・デバイス700に組み込むこともできる。それに加えて、場合によっては、GPSが使用できないとき、セルラ三角測量を使用して位置を決定できる。
1つまたは複数のアレンジメントにおいては、モバイル・デバイス700が、加速度計なしGPSセッティング、GPSなし加速度計セッティング、またはGPSと加速度計の組合せセッティング(および、場合によっては加速度計モード付きセルラ三角測量)の間を自動的に切換えることができる。使用するべきモードの決定および切換えは、検出された動き、GPS信号の強度および可用性、ユーザの好み、場所、およびこの類を含めた多様なファクタに依存し得る。たとえば、GPS信号が弱い(たとえば、強度50%未満、強度30%未満、強度10%未満等々)場合には、欠落しているか、または正確でないおそれのあるGPS情報を加速度計715のデータで補うことができるように、モバイル・デバイス700が、GPSデバイス713および加速度計715の両方を運用(たとえば、両方からのデータを記録)できる。それに代えて、またはそれに加えて、ユーザによって実施されたアスレチック活動の量を決定するべくGPSデータおよび加速度計データを平均するかまたはそのほかの形で組み合わせることができる。別の例においては、信号強度があらかじめ決定済みのレベル(たとえば、50%、70%、90%等々)を超えているときには、モバイル・デバイス700が、加速度計715からのデータの使用または記録を伴うことなく、GPSデバイス613からのデータを使用し、記録できる。さらに別の例においては、モバイル・デバイス700が、加速度計715を介して動きを検出したが、GPSデバイス713使用での位置の変更を検出しなかった場合に、モバイル・デバイス700は、そのワークアウトについてGPSデバイス713を用いずに加速度計715を使用できる。さらに、モバイル・デバイス700がGPS信号の検出を開始する場合に、モバイル・デバイス700は、GPSモードまたは組合せGPS/加速度計モードに切り換えことができる。そのほかの場合として利用可能なGPS信号がないか、かつ/またはユーザの場所が屋内であるとき、GPSデバイス713を伴うことなく、加速度計715が使用され得る。ユーザの場所は、GPS(たとえば、位置、信号強度)を使用するか、またはマニュアル入力に基づいて自動的に決定できる。
1つまたは複数のアレンジメントによれば、モバイル・デバイス700が、あらかじめ定義済みのペースで踏まれるステップの検出、ユーザによるアスレチック活動の開始表示の受信、心拍数の上昇の(たとえば、心拍数センサを通じた)検出、およびこれらの類によって、ユーザがその場アスレチック活動を実施していると決定できる。1つの例においては、モバイル・デバイス700が、加速度計715からのデータを使用して、スレッショルド・ペースを超えて踏まれているステップを検出できる。ステップが踏まれていることを検出すると、モバイル・デバイス700は、GPSデバイス713からのGPSデータが利用できるか否か、および/または場所の変化が示されているか否かを決定できる。否であれば(たとえば、GPS信号がないか、またはその変化がない)、モバイル・デバイス700は、ユーザがその場アスレチック活動を実施していると記録できる。さらにモバイル・デバイス700は、この決定をユーザに確認できる。それに加えて、またはそれに代えて、モバイル・デバイス700は、心拍数の上昇が検出されたか否かについても決定できる。
別の例においては、代替または追加の活動情報を提供するべく、そのほかのセンサを位置決定システムと調和させて使用できる。たとえば、位置決定システムがユーザの物理的な場所の変化(あるいは、あらかじめ定義済みのスレッショルド距離または標高を超える変化)を検出しなければ、ユーザがアスレチック活動を実行しているか否かの判定に心拍数センサが使用できる。それに加えて、またはそれに代えて、GPSデバイス713および/または加速度計715とモバイル・デバイス700を、物理的に別々のデバイスとし得る。たとえば加速度計715は、手首装着センサ、または靴組み込みセンサに対応できる。たとえばGPSデバイス713を、手首装着デバイス内に組み込むことができる。モバイル・デバイス700は、ブルートゥース(BLUETOOTH)、Wi‐Fi、赤外線、およびこれらの類を含む多様なワイヤレスまたは有線の通信システムを使用して、これらの別々のデバイスのそれぞれと通信し、データを受信できる。
モバイル・デバイス700またはそのほかのコンピューティング・システムは、ワークアウトを定義するための多様な機能およびオプションを提供できる。たとえばシステムは、ゼロから開始するランニングまたは以前の完了済みランの向上を目指すランニングのユーザ・オプションを提案できる。その後、このランニングがカスタマイズされることがあり、ランニング中およびそれの後は、激励および/またはステータス情報をユーザに提供できる。
ランニングの定義‐‐概要
ユーザは、図7のデバイス700等のアスレチック活動モニタリング・デバイスを使用して、アスレチック活動セッションの登録、およびそのセッションからのデータの記録ができる。アスレチック活動セッションの登録は、活動のタイプ、活動の持続時間、提供されることになるオーディオ、ビデオ、または触覚のフィードバック等の定義を含むことができる。この情報は、デバイス700上における1つまたは複数のアプリケーションの実行を通じて入力され得る。したがってユーザは、モバイル環境において、またアスレチック活動セッションに係わる直前にそのアスレチック活動セッションを設定できる。
図8は、ユーザが、図7のデバイス700またはそのほかのフィットネス・モニタリング・デバイス等のモバイル・デバイスを使用してランニングを定義できるプロセスの例を図解したフローチャートである。ステップ800においてシステムは、ワークアウトの開始するコマンドに対応するユーザ入力を受信できる。たとえば、そのユーザ入力は、システム上において利用可能なアプリケーションまたは機能のメニューからワークアウトのオプションを選択するユーザ選択を包含できる。その後に続いてシステムは、ブロック805において、そのコマンドに応答してユーザに複数のワークアウトのオプションを提案できる。たとえばシステムは、最後のランニングの反復、基本的なランニングの開始、過去のランニングの向上、1つまたは複数の検知デバイスの較正、ワークアウト履歴の表示、および/または目標の設定のためのオプションを提供できる。これらのオプションは、カテゴリ分けしてユーザ・インターフェースの別々のセクションまたはスクリーンに表示できる。たとえば、ホーム・スクリーンが、最後のランニングの反復オプション、向上オプション、基本的ランニング・オプションを、ワークアウト・スクリーンが、基本的ランニング・オプション、向上のオプション、目標設定オプション、履歴オプション、較正オプションをそれぞれ含むことができる。
ユーザが最後のランニングの反復オプションを選択した場合には、ステップ810において、データベースからそのユーザの最後のランニングを取り出すことができる。このデータベースは、このシステムにローカルとすること、またはリモート・サーバに置くことができる。次のステップ815においては、システムが、たとえば屋外または屋内といったそのランニングが生じた場所について決定するが、これはランニングの場所が活動の追跡に使用されるセンサを決定できることがあるためである。たとえば、以前のランニングが屋外で生じていた場合にシステムは、ブロック820において、GPSデバイスを使用して追跡およびモニタリングが行なわれるランニングを開始できる。それに対して、そのランニングが屋内で生じていた場合には、ブロック825に示されているとおりシステムが、加速度計システムを使用して追跡およびモニタリングが行なわれるランニングを開始できる。ランニングの開始は、関連するファームウエア、ハードウェア、および/または、ソフトウェアのアクティブ化、ワークアウト・パラメータの定義(たとえば、屋内の燃焼カロリー目標対屋外の距離目標の設定)、ワークアウト・インターフェース(たとえば、屋内ランニングのためのジムの画像および屋外ランニングのための屋外の風景)の作成、およびこれらの類を含み得る。この中で述べたとおり、いくつかのアレンジメントにおいては、このワークアウトにGPSが使用可能であれば多様なワークアウト統計の追跡に加速度計およびGPSシステムの両方を使用できるが、屋内ワークアウトのために非GPSデバイスのみを使用することができる。デバイスの使用は、そのデバイスからのデータの記録、および指定時間における(または連続的な)そのデバイスへのデータの送信指示を含むことができる。最後のランニングの反復は、以前のランニングと同じ音楽プレイリストまたはそのほかのオーディオ・コンテンツの使用を含むこともできる。それに代えて、またはそれに加えて、現在のランニングのためのオーディオ・コンテンツをカスタマイズするオプションおよび機会をユーザに提供することができる。
ユーザが、自分のワークアウト・パフォーマンスの向上を選択した場合には、ブロック830において、ユーザに第2のオプションのセットを提示できる。これらのオプションは、特定ルートのランニング、より速いランニング、より長いランニング、より遠くへのランニング、1Kまたは5K走の個人ベスト(タイム)の設定、または距離ランニングにおける個人ベストの設定を含む多様な向上の方法を提案できる。ユーザが特定ルートを完走するオプションを選択した場合には、ブロック835において、ルートのリストをユーザに提示できる。ルートのリストは、以前にユーザが走ったルートおよび/または保存したルート、リモート・ネットワーク・サイトからダウンロードされたルート、友人またはそのほかの知人が走ったルート、およびこれらの類を含むことができる。いくつかのアレンジメントにおいては、ユーザが以前に走ったルートのタイプを含めて、ユーザの過去のアスレチック・パフォーマンスに基づいてユーザへのルートの推奨ができる。たとえば、以前に実質的に平坦な地形上で3マイル走ったユーザのために、このモバイル・デバイスまたは別のシステムが、類似の地形を有する類似距離のルートを識別できる。いくつかのアレンジメントにおいては、推奨されたルートが、このユーザに挑戦を求めるルートを含むことができる。たとえばその推奨は、ユーザの向上を補助するべく、3.5マイルまたは4マイルのルートを含むこと、またはより有意な上り坂プロファイルを有するルートを含むことができる。
それに対して、そのほかのオプションのうちの1つをユーザが選択した場合には、ブロック840において、対応する向上の量の入力をユーザに求めることができる。それに続いてシステムは、ブロック845において、そのワークアウトための目標をユーザ入力に基づいて設定できる。ユーザが自分のパフォーマンスの向上を望む量は、百分率または絶対値を用いて定義できる。たとえば、ユーザがより遠くへのランニングを望んでいる場合には、ユーザは、ランニング・マイル数への追加マイル数または増加パーセンテージの希望を定義できる。次に、最後のランニングに基づいて、または選択された向上タイプに応じた個人ベストに基づいて合計マイル数が計算できる。1つの例においては、ユーザがより遠くへのランニング・オプションを選択した場合に、そのユーザの最後のランニングに基づいて向上の目標を定義できる。しかしながらユーザが、距離ランニングにおける個人ベストの設定オプションを選択した場合には、距離ランニングにおける以前または現在の個人ベストに基づいて、自動的に、半自動的に、および/またはマニュアルで向上の目標を定義できる。たとえばシステムは、ユーザの距離ランニングにおける個人ベストをいくらか超えるパーセンテージ(たとえば、5%)として目標を自動的に設定できる。それに代えて、またはそれに加えて、ユーザに、以前の全記録済みワークアウトからユーザが向上を望むワークアウトを選択するオプションを与ることができる。
ユーザが、ワークアウト・メニューから目標設定オプションを選択した場合には、ブロック850において、設定を希望する目標タイプの選択をユーザに求めることができる。多様な目標のタイプには、距離、時間、カロリーを含めることができる。そのほかの、ペース、心拍数、百分率勾配ランニング、およびこれらの類といった目標タイプも設定できる。1つまたは複数のアレンジメントにおいては、ユーザが、ランニングのために複数の目標タイプを選択し、したがって複数の目標パラメータを設定できる。目標タイプの選択時にシステムは、ブロック855において、ユーザに目標のリストを表示できる。この目標のリストは、マラソン、指定時間(たとえば、30分)のランニング、および/または、いくらかのカロリー数(たとえば、300カロリー)の燃焼といった、あらかじめ定義されるか、かつ/または自動的に定義される1つまたは複数の目標を含む。また目標リストは、ユーザが目標をカスタム化するためのオプションも提供できる。たとえば、10マイルのランニングためにあらかじめ定義済みの選択肢が利用可能でない場合に、ユーザは、カスタム化された目標を10マイルのランニングために設定できる。別の例として、ユーザが500カロリーの燃焼を希望しているが、あらかじめ定義済みのカロリー目標が200カロリー刻みであれば、ユーザは、400または600カロリーのいずれかの選択が強制されるのではなく、それに代えてカスタム化した500カロリーの目標を設定できる。
ユーザがワークアウトのタイプを選択し、かつ/またはこのワークアウト・タイプのための目標を定義すると、ブロック860においてシステムからユーザに、ワークアウト中に聴くことを望んでいる音楽のタイプの選択を促すことができる。多様な選択肢には、あらかじめ定義済みのプレイリスト(ユーザまたはシステムが作成)、シャッフル(たとえば、曲のランダム選択、または曲のランダムな順序)、または、音楽なしを含めることができる。ブロック865においてシステムは、ユーザがフェイスブック(FACEBOOK)等のソーシャル・ネットワーキング・サイト上でのワークアウト情報の公開を希望するか否かを決定できる。それに代えて、またはそれに加えて、システムは、ユーザがワークアウト・データとアスレチック活動モニタリング・サービスの同期を希望するか否かを決定できる。希望していれば、システムがユーザのアカウントに自動的にアクセスし、そこの情報との同期またはそこへの投稿ができるように多様な識別情報またはログイン情報の入力をユーザに促すことができる。またユーザに、この情報を、一般大衆または選択した友人またはユーザのグループに利用可能とするか否か、すべてのデータまたは特定タイプのデータだけ(たとえば、カロリー、走った距離、ルート等々)の同期を行なうか否かといったことを含め、公開または同期のオプションの入力を促すことができる。
ユーザがデータの公開または同期を希望しないか、またはブロック870においてユーザが同期/公開の情報の空欄埋めを完了した後は、ブロック875においてシステムが、ワークアウトが生じる環境の定義をユーザが行なうことを可能にし得る。たとえば、ユーザは、屋外または屋内いずれかのワークアウトを選択できる。いくつかのアレンジメントにおいては、ユーザが、特定の場所または特定のタイプの装備の選択も行なうことができる。たとえばユーザは、自分の希望としてトレッドミル上でのランニングまたはエリプティカル・マシンの使用を示すことができる。システムは、ブロック820とブロック825に関して述べるとおり、定義された環境に応じて、そのワークアウトの結果の検出に適切なデバイスおよびセンサの識別、選択、および起動ができる。いくつかのアレンジメントにおいては、場所または環境の選択が、デバイスによるその特定の環境のためのセンサおよびデバイスのより正確な較正を可能にすることもある。異なるワークアウト、ワークアウトのタイプ、ワークアウトの環境のために異なる較正データのセットをストアできる。
これらの処理の間には、そのほかのアスレチック活動セッションの設定オプションも提供され得る。たとえばそれらの設定から、ソーシャル・ネットワーキング・サイトまたはニュース・フィードへのパフォーマンス情報の投稿を行なうか否か、アスレチック活動パフォーマンス・モニタリング・サービスとのデータの同期またはそれへの送信を行なうか否かといったことをアスリートが指定することが可能になり得る。
図9は、ユーザがワークアウトを定義し、それを開始できる別のプロセス・フローを図解している。図9のプロセス・フローは、図8に記述したそれと類似であるが、追加のオプションおよび特徴を含む。たとえば図9のプロセス・フローは、ブロック901‐905においてユーザが向上のための過去のランニングを選択できる向上オプションを含むことができる。システムがユーザの向上すべきワークアウト・パラメータを自動的に選択すること、またはユーザ自身が向上を望むパラメータを選択することができる。それに代えて、ワークアウトの間に、いくつかまたは全部のパラメータ(たとえば、カロリーおよび距離)の向上がユーザに期待されていること、またはユーザ自身がそれらのパラメータを選択することができる。さらにまたこのプロセス・フローは、ブロック907に、ユーザが市街地の騒音(たとえば、自動車のクラクション/通り過ぎる騒音、警察車両のサイレン、子供たちが遊ぶ声等々)および郊外で発生する音(たとえば、コオロギの声、風音、家畜の鳴き声)等の多様な周囲音や雑音にかぶせることを可能にするオーディオのオプションを含むことができる。これらの周囲音および雑音は、選択のために都市、場所、および/または環境のリストに関連してユーザに示すことができる。たとえばそのリストは、ニューヨーク、コロンビア特別区、ボストン、ロサンゼルス、シカゴ等の都市、およびバー、クラブ、公園、ビーチ等の場所、およびこれらの類を含むことができる。
プロセス・フローは、ブロック909に、ユーザがワークアウトの間に示されるワークアウトをさらに向上させるための助言を希望するか否かを選択できる別のオプションを含むことができる。たとえばシステムは、ワークアウトの途中でユーザにランニング時間の5分の延長を希望するか否か、または追加50カロリーの燃焼を希望するか否かを訊ねるプロンプトを自動的に生成して表示できる。向上の量または追加の量は、変更前の目標/ワークアウトのパーセンテージ、すなわちアスレチック活動メトリック等で表わされる個人ベストを超える量のワークアウトの増加分に対応できる。ユーザがその種の助言または通知の受け取りを希望しない場合には、そのワークアウトのための助言を無効にできる。それに代えて、ユーザが、助言を受け取るオプションを選択した場合に、助言が与えられる時期および与えられる条件をユーザが定義できる。たとえばユーザは、助言が1時間のランニングの最後の30分の間に、ユーザの心拍数が所定値より低いときにだけ与えられることを指定できる。別の例においては、ユーザのペースが距離目標を超えるペースであり、期待されたペースより速いときに助言が与えられることを要求できる。そのほかの多様なタイプのパラメータおよび条件もまた、個人のワークアウト・パフォーマンスのさらなる向上を求める助言のためのトリガの定義に使用できる。
1つまたは複数のアレンジメントによれば、2つのタイプの向上ワークアウト・オプションをユーザに与えることができる。第1の向上ワークアウト・オプションは、以前のワークアウトを超えて向上する標準的な量(たとえば、個人によらない5%の向上)に基づいて生成される向上ワークアウト選択肢を提供するべく構成できる。第2の向上ワークアウト・オプションは、ユーザの属性および/または過去のワークアウト統計に基づいて生成される向上ワークアウトを生成するべく構成できる。1つの例においては、第2の向上ワークアウト・オプションのための向上ワークアウトに組み込まれる向上の量を、ユーザの以前の傾向に基づいて動的に決定できる。それに代えて、またはそれに加えて、第2の向上ワークアウト・オプションにおける向上ワークアウトのために設定される向上の量に、ユーザの体重、身長、性別、および/または、それらの組合せを考慮できる。たとえば、ユーザの傾向が、指定時間フレーム(たとえば、1ヶ月)にわたって、より遅い、またはより漸進的な上達を示している場合には、より低い向上の量(たとえば、百分率の向上)を設定できるが、ユーザの傾向が、指定時間フレームにわたって、より速い上達を示す場合には、そのユーザのための向上ワークアウトの生成に、より高い向上の量を使用できる。向上ランニングまたはワークアウトのための推奨には、ワークアウトのための特定の推奨ルート、推奨時間帯、または曜日を含めることもできる。1つの例においては、これらの推奨が、GPS等の位置決定システムによって決定された場所に固有の天候および/または状況の予報に基づくことができる。
ユーザのワークアウト・セッションのより容易な設定を可能にするべく多様なタイプのユーザ・インターフェースを生成できる。たとえば、ワークアウト・タイプの選択および定義、オーディオの選択、およびこれらの類をグラフィカルに図解できる。活動セッションの設定を通じてより論理的に、かつより効率的にユーザを案内するべく一連のユーザ・インターフェースも定義できる。
図10A乃至10Gは、個人が最初のランニングを開始するときに生成され、表示され得る一連のユーザ・インターフェースを図解している。最初のランニングは、以前に記録済みのワークアウト履歴を有していない個人のための新しいランニングとすることができる。ユーザが最初のランニングを作成するとき、そのユーザには、最初に図10Aのウェルカム・インターフェース1000が提示され得る。インターフェース1000は、ユーザおよびワークアウトの情報を表示できるが、それには以前のランニング回数1001(たとえば、このユーザが以前の記録済みランニングを有していないことから0)、平均のペース1003、持続時間1005、および燃焼カロリー1007が含まれる。持続時間1005および燃焼カロリー1007の測定値は、実施されたすべてのランニングを通じた合計の持続時間および合計の燃焼カロリーとすること、または各ランニングについての平均とすることができる。インターフェース1000はさらに、新しいランニングを開始するオプション1009およびワークアウト・アプリケーションの機能を巡るツアー・オプション1011を含め、複数のオプションを表示できる。それに加えて、またはそれに代えて、インターフェース1000は、以前の記録済みワークアウトのリストを表示するための履歴オプション1013、およびセッティング・オプション1015を含むワークアウト・アプリケーションのそのほかの態様にアクセスするためのオプションを含むことができる。セッティング・オプション1015の選択は、プロファイル設定/編集インターフェースを表示させることができる。1つのアレンジメントにおいては、新しいランニングのオプション1009の選択もまた、ユーザが以前のランニング履歴を有していなければ、プロファイル設定/編集インターフェースを表示させることができる。
1つの例においては、以前の記録済みランニングがない場合に、履歴インターフェースを空とすることができる。図10Gは、保存されたランニングがないというメッセージ1051を表示している履歴インターフェース(たとえば、図10Aの履歴のオプション1013の選択時の表示)を図解している。このインターフェースはさらに、最初のランニングへ参加するべくユーザを激励するランニングの設定または開始オプション1053も含むことができる。
図10Bは、ユーザが多様なワークアウトおよびワークアウト登録パラメータを構成できるプロファイル設定/編集インターフェース1020を図解している。たとえば、インターフェース1020は、ユーザが使用測定単位を定義すること、およびユーザの身長、体重、性別を設定することを可能にできる。プロファイル設定/編集インターフェース1020は、ユーザによる新しいランニング・セッションを開始するオプション(図10A)の選択および/またはユーザによるセッティング・オプション1015(図10A)の選択に応答して表示できる。追加または代替のパラメータは、インターフェース1020を通じて変更可能にできる。ユーザに、プロファイル設定/編集機能をスキップするオプション1021を提供できる。ユーザがプロファイルの設定の完了を選択するとき、ユーザは、オプション1023を使用して、そのプロファイル情報を保存できる。ユーザは、ホームへ移動オプション1005を選択することによってホーム・スクリーン1000(図10A)へ移動するというように、そのほかのインターフェースおよびスクリーンへ移動できる。
ユーザが自分のプロファイルの設定を完了するか、またはユーザがプロファイル定義メニューのスキップを選択すると、それに応答してユーザに、図10Cに図解されているとおりのランニング設定インターフェース1030を提示できる。ランニング設定インターフェース1030は、ユーザによる新しいランニングのためのワークアウト・パラメータの定義を可能にするべく構成できる。たとえばユーザは、それぞれの詳細は後述するが、ランニングのタイプ、ワークアウトの間に再生する音楽、および場所を定義できる。これらのパラメータの定義が済むと、ユーザは、オプション1031を使用してランニングを開始できる。
図10Dは、ペース1038、およびワークアウトに費やされた時間1040とともに現在のランニング距離1037を表示するランニング間インターフェース1035を示している。また、ユーザに、オーディオ・コンテントの再生をコントロールするためのオプション1039、再生されるオーディオ・コンテントを変更するオプション1041、およびワークアウトを終了するオプション1043をユーザに提供することもできる。
図10Eにおいては、インターフェース1045が、ランニングの完了時または終了時にワークアウト・サマリーを表示している。たとえば、サマリー・インターフェース1045は、ランニング総距離1051、ペース1052、ランニング時間1053、および燃焼カロリー1055を含む。さらに、ランニングの記録にGPSデバイスが使用された場合には、インターフェース1045は、ユーザが走ったルートを表示するためのオプション1054も表示できる。そのほかのオプションには、ユーザの感情状態または精神状態(たとえば、気分)を用いてランニングにタグ付けするオプション1056と、アスレチック活動サービス・プロバイダのサイトを訪問するオプション1057を含めることができる。タグ付けは、活動データの1つまたは複数のパラメータまたはメトリックと関連付けしたメタデータ、属性、またはそのほかのタイプの情報のストアを伴うことができる。ワークアウトの間に使用されたアスレチック装備(たとえば、靴)を識別するタグ、およびワークアウトの間の天候を指定するタグを含め、そのほかの、または追加のタグも使用できる。ワークアウトへの使用されたアスレチック装備のタグ付けを行なうことによって、システムは、そのアスレチック装備に係る損耗のモニタ、および損耗またはユーザ(たとえば、このアスレチック装備を使用して実施されたアスレチック活動「実施アスレチック活動」の量)のスレッショルド量への到達時に交換を推奨できる。1つの例においては、損耗またはユーザ/実施アスレチック活動の量は、ランニング距離によって測定でき、アスレチック装備には靴を含めることができる。そのほかの例においては、実施アスレチック活動の量を、燃焼カロリーおよび/またはペースに基づいて決定できる。アスレチック装備へのタグ付けは、製品をどのように、どこで使用するか、製品の期待寿命、人気(たとえば、異なるスポーツに固有の人気)およびこれらの類といった洞察(たとえば、追跡)も提供できる。したがって、アスレチック活動モニタリング・サービスまたは製品のプロバイダは、製品のねらい、開発、および/または改良をより良好にするべくこの情報を使用できる。アスレチック活動サービス・プロバイダのサイトの訪問は、ユーザが、そのユーザのためにサービス・プロバイダによって収集された追加のワークアウト情報を見ることを可能にし得る。これは、モバイル・デバイスが、そのモバイル・デバイス内に必要とされるストレージ量を最小にしつつ、それに代えてアスレチック活動サービス・プロバイダのサイト内にワークアウト・データをストアすることを可能にし得る。
ユーザが自分の最初のランニングを完了した後は、図10Fのインターフェース1070等の履歴インターフェースが、この最初のランニングに対応するエントリ1075を含むことができる。ワークアウトのエントリ1075は、インターフェース1070内において、ランニングの距離等の1つまたは複数のワークアウト統計によって識別され得る。それに加えて、またはそれに代えて、エントリ1075のために何らかのタイプの情報が利用可能であることを示すべく、エントリ1075に関連してアイコン1073等の多様なアイコンまたはタグを表示できる。たとえば、アイコン1073は、このワークアウトのためにGPSルートが記録されたことを示し得る。エントリ1075の選択は、ワークアウトのそのほかの詳細(たとえば、燃焼カロリー、ワークアウトの持続時間、ワークアウト後のユーザの気分)とともに記録されたGPSルートをユーザが見ることを可能にできる。
それに加えて、またはそれに代えて、図10Aのインターフェース1000等のウェルカムまたはホーム・インターフェースは、さらに、ユーザが自分のワークアウトのためのフィードバックを有効または無効にできるフィードバック・オプションも含み得る。フィードバックは、オーディオ、ビデオ、または触覚のフィードバックを含むことができ、ほかのアスリート、友人、著名人、家族、サービス・プロバイダ(たとえば、アスレチック・トレーニンおよびモニタリング・サービス)およびこれらの類から生じ得る。いくつかの例においては、フィードバックが、ワークアウトの間にユーザが何らかの目標を達成するか、または指定スレッショルド値に達すると引き渡されるべく構成されたオーディオ、ビデオ、または、触覚のコンテントを包含できる。ユーザが何らかの目標を達成するか、またはスレッショルド値に到達する場合に、ワークアウト後においてもフィードバックを提供できる。別の例においては、フェイスブック(FACEBOOK)やツイッター(TWITTER)等のソーシャル・ネットワーキングの情報取り出し口を通じてほか人から受信したいくつかのコメント等、そのほかのトリガ・イベントに基づいてフィードバックを与えることができる。またフィードバックのオプションは、ユーザによるワークアウトの間における希望フィードバック・ソースおよび非希望フィードバック・ソースの選択を可能にする多様なレベルの粒状度を含むこともできる。追加のフィードバックのオプションは、ワークアウトの間に再生されるオーディオがフィードバックの間にわたって一時停止されるべきか否かを含むことができる。
フィードバックは、祝賀、激励、または動機付けとし得る。たとえば、ユーザが何らかの目標を達成した場合のフィードバックを祝賀メッセージとし得る。いくつかの例においては、ユーザが目標を満たすべく順調に進んでいない場合は、動機付けまたは奨励メッセージとし得る。フィードバックは、向上のための提案を含むこともできる。したがって、ユーザに提供されるメッセージのタイプは、ユーザのワークアウトの結果または現在の状態に依存できる。モニタリング・デバイスまたはシステムは、ワークアウトの結果またはステータスに応じて適切なタイプのメッセージを自動的に選択するべく構成できる。
1つまたは複数の例においては、ワークアウトの設定が望ましいコーチングの追加または定義を含み得る。コーチングは、指導的、管理統制的、かつ構造的であり、ワークアウト前、中、または後に提供されることが意図されたタイプのフィードバックを表わし、イベント固有および/またはユーザ固有とすることができる。たとえば、ユーザがワークアウト・イベントのタイプとしてマラソンを選択した場合には、コーチングが、マラソン固有の指導を提供できる。別の例においては、コーチングが、インターバル・トレーニングのための具体的な指導(たとえば、第1のペースまでゆっくり走り、第2のペースまで加速し、クールダウン、ウォームアップ等)を提供できる。インターバルは、身長、体重、性別、ワークアウト履歴、およびこれらの類を含むユーザ属性に基づいて定義できる。したがって、ユーザ固有のインターバルまたはそのほかの講じられるべきイベント固有のアクションに基づいて、時間基準または距離基準で指導を与えることができる。ユーザが所望のランニングを定義するとき、望ましいランニングのタイプ、距離、ペース、およびこれらの類の選択を含む適切なコーチング(たとえば、指導)を選択できる。さらにコーチングは、ワークアウト前、中、および/またはワークアウト後にユーザに提供されるヒントまたはアドバイスを含むこともでき、聴覚的、視覚的、および/または触覚的に提供できる。たとえば、振動、視覚的な標識、または可聴トーンまたは音声の使用を通じて指導が示すことができる。
コーチングは、特定の場所または時刻に固有とすることもできる。たとえば、所定の場所がより有意な坂道プロファイルを有する場合(たとえば、サンフランシスコ)、コーチングは、上り坂ランニングを向上させるための推奨を含み得る。別の例においては、コーチングが、代謝サイクル、ユーザの好み、食事時間、およびこれらの類に応じて、その日は早めに、またはより遅くに、より強度の低いワークアウトを推奨できる。さらにほかの例においては、コーチングが、多様な地形のタイプについて、および/または、異なるタイプの天候条件の間はどのようにして速く走るか(たとえば、ペース)についての推奨を提供できる。
ユーザが最初のランニングを完了すると、アプリケーションが、記録されたワークアウト履歴を反映する種々のユーザ・インターフェースを提供できる。たとえば図11A乃至11Fは、ユーザが最初のランニングを完了し、記録した後に作成され、表示され得る一連のユーザ・インターフェースを図解している。図11Aは、その後に続くランニングまたはワークアウトのために表示できるホーム・インターフェース1100を図解している。ツアー・オプション(たとえば、図10Aの1011)の表示に代えて、ホーム・インターフェース1100は、ユーザが以前のワークアウトを向上するワークアウトを実施することを可能にするオプション1101を表示できる。以前のワークアウトは、ユーザによって選択されるか、または自動的に選択され得る。1つの例においては、選択されるその以前のワークアウトを、最後に記録されたワークアウトとし得る。それに加えて、図10Aのインターフェース1000内に表示される全般画像とは対照的に、インターフェース1100には、記録済みの全ワークアウトについての合計の距離1103またはそのほかのメトリックを表示できる。
図11Bは、ユーザが選択できる異なる多様なワークアウト1111またはワークアウトのタイプを表示するインターフェース1110を図解している。各ワークアウト1111は、それぞれ、以前のワークアウトからあらかじめ定義済みの量の向上を得る目標を設定することによって生成できる。たとえば、インターフェース1110においては、以前のワークアウトの1つまたは複数のパラメータを、5%またはそのほかの何らかのパーセンテージ、またはあらかじめ決定済みの値だけ増加することによって、ワークアウト1111が自動的に生成される。したがって、ユーザは、より遠く、より長く、またはより速く走ることに対して自分自身を試すことができる。1つまたは複数のアレンジメントにおいては、ユーザが、提案されたワークアウト1111を定義するべく、以前のワークアウトの結果を向上させる量を選択できる。提案されたワークアウト1111のそれぞれは、前のワークアウト1113のための記録済みメトリックを、現在のワークアウトのために提案されるか、または目標とするメトリック1115とともに表示できる。これは、ユーザが、提案されたワークアウト1111のそれぞれの選択において、達成しようとしている向上の量を決定することを可能にする。
図11Cのインターフェース1120を通じた向上ワークアウトの選択の代替として、ユーザは、以前のワークアウトに基づかないランニングを定義する選択ができる。図10Cのインターフェース1030と同様に、インターフェース1120は、ランニングのタイプ、ワークアウトの間に再生されるオーディオ・コンテント、および場所を含む、そのランニングの多様なパラメータをユーザが定義することを可能にできる。
1つまたは複数のアレンジメントにおいては、ユーザが向上ランニングを完了するとき、ワークアウト・サマリーが追加の情報を含むことができる。たとえば、図11Dのサマリー・インターフェース1130は、ユーザが向上ランニングを完了したことを祝福するメダルまたはそのほかの標識/メッセージ1131を含む。オーディオ・アイコン1133は、ユーザがオーディオ・メッセージを利用できることの表示を提供できる。たとえば、オーディオ・メッセージは、激励の言葉(たとえば、著名人、友人の声、または一般的な声)を含み得る。声援または祝賀メッセージの詳細は後述する。アイコン1133を選択すると、そのメッセージを再生できる。表示/メッセージ1131は、そのほかのあらかじめ定義済みの目標、たとえば50回のワークアウトの実施、合計で(たとえば、以前の全ワークアウトを通じて)100マイルのランニング、1セッションでの10マイルのランニング、1セッションでの26.2マイルのランニング、単一セッションでの30分間のランニング、全セッションを通じた100時間のランニング、およびこれらの類の達成時においても表示できる。成果、目標、褒賞は、ユーザ、アスレチック・トレーニングおよび/またはモニタリング・サービス・プロバイダ、または家族、友人、および知人が定義できる。たとえば、ユーザが5日間に10マイルのランニングを行なう場合に、友人からそのユーザにクーポンを申し出ることができる。
図11Eは、以前に記録された複数のワークアウトのリストを含む履歴インターフェース1140の別の例を図解している。リスト内の各エントリ1141は、ランニング・タイプ・ラベル1151によって識別できる。たとえば、ランニング・タイプ・ラベル1151は、このランニングが、時間ランニング、向上ランニング、距離ランニング、および/または基本ランニングであることを示し得る。ルート標識1143に加えて、リスト1141は、それぞれのエントリについて、対応するワークアウトの多様な属性を示す追加の標識を含むことができる。たとえば、アイコン1145等の顔アイコンは、そのワークアウトのために気分情報のタグ付けが行なわれたことを示し得る。それに加えて、道路アイコン1147は、ワークアウトが屋外で実施されたことを示し、メダル・アイコン1149は、ワークアウトの間に達成完了したことを示し得る。ワークアウトの間に使用されたアスレチック装備のタイプを識別するアスレチック装備標識、およびワークアウトの間の天候を指定する天候アイコンを含むそのほかの標識も使用できる。履歴インターフェース1140は、このデバイスにストア済みのすべてのワークアウトのリストを表示するか、場合によって、あらかじめ定義済みの数の最近の記録済みワークアウトだけを表示できる。
図12Aおよび図12Bは、生成および表示できるホーム・スクリーン・インターフェースの別の例を図解している。
ランニング前、中、またはランニング後にユーザへ提供されるメッセージは、ユーザのアスレチック活動レベルに基づいて選択できる。したがって、あらかじめ定義済みの期間にわたってユーザが、高レベルのアスレチック活動(たとえば、平均ペースが指定スレッショルドを超えるランニング、または平均距離が特定のスレッショルドを超えるランニング)を呈する場合に、そのユーザを、第1のアスレチック活動レベルに分類できる。ユーザが、中レベルの活動(たとえば、平均ペースまたは平均距離が2つのスレッショルドの間になる)を呈する場合に、そのユーザは、第2のアスレチック活動レベルに分類できる。ユーザが、低レベルの活動(たとえば、指定スレッショルドに届かない)を呈する場合には、そのユーザを、第3のアスレチック活動レベルに分類できる。それに加えて、またはそれに代えて、所望または必要に応じて活動レベルを定義できる。その後ユーザのアスレチック活動レベルの分類に基づいて、メッセージ、ヒント、情報、コーチング、アドバイス、およびこの類を選択できる。たとえば、ユーザが低い範囲の活動レベルに分類される場合には、より多くの指導的メッセージをユーザに提供できる。それに加えてデバイスは、ユーザへの製品の推奨において、より具体的となり得る。
それに対して、ユーザが、高い範囲の活動レベルに分類される場合には、低い活動レベルのユーザのように多くの指導、または充分な量の指導をそのユーザに提供しなくてもよい。たとえば、高い活動レベルのユーザには(たとえば、製品の推奨を伴わない)損耗の警告を提供できるが、低い活動レベルのユーザには、特定の製品の推奨および製品の損耗の危険性を説明する情報をとともに損耗の警告を提供できる。中範囲の活動レベルのユーザには、高い活動レベルと低い活動レベルのユーザに提供される情報のレベルの間となるレベルの情報を提供できる。1つの例においては、中範囲の活動レベルのユーザには、説明的な情報を伴わずに、製品の推奨を伴う損耗の警告を提供できる。
メッセージもまた、ユーザの活動レベルに応じて、トーン、文言、期待、およびこれらの類において異なるものとなり得る。たとえば、高活動レベルのユーザは、指定した目標に達しようとする気、または設定目標を越えようとする気をより強力に起こさせるメッセージを受け取る。より低い活動レベルのユーザについては、このメッセージを、挑戦的というよりはより激励に近いものとし得る。そのメッセージは、たとえば指定目標にユーザが届かないことが予測されるときでさえ奨励の文言を提供できる。別の例においては、これらのメッセージが、このユーザが到達できる次の活動レベルおよび次のレベルへの到達に必要なアスレチック活動の量を識別できる。したがって、その種のメッセージは、活動レベルおよびユーザに固有とし得る。メッセージ内には、ユーザの多様な活動レベルに基づいて、そのほかのタイプの特徴も適用できる。
ランニングの定義‐‐ランニング・タイプの選択
図10Cに図解されているとおり、ランニング設定インターフェースは、ユーザによるランニング・タイプの定義を可能にできる。たとえば、ユーザは、所定の距離への到達を目的とする距離ランニング、所定時間量のランニングを目標とする時間ランニング、および/または目的が設定されない基本ランニングの実施を希望することがある。ユーザが最初のランニングを少なくとも完了し、記録している場合に、ユーザが、以前のワークアウトからの少なくとも1つのメトリックの向上を目標とする向上ランニング・タイプも選択できるとし得る。この後者のオプションは、以前のランニングを完了し、記録している場合にのみ、利用可能となり、表示され得る。
図13Aおよび13Bは、ユーザが以前のランニング履歴を有していないときに表示するためのランニング・タイプ選択インターフェース1300と、ユーザが記録済みのランニング履歴を有しているときに表示できるランニング・タイプ選択インターフェース1350をそれぞれ図解している。図13Bのインターフェース1350内に「Do More」または向上ランニングのオプション1353が含まれていることを除けば、インターフェース1300とインターフェース1350は類似とし得る。現在選択されているランニング・タイプは、チェックマーク1303等の標識によって識別できる。
図14A乃至14Gは、時間ランニングを定義するための一連のユーザ・インターフェースを図解している。図14Aは、ユーザが時間オプションを選択したことを示す。したがって、時間ランニング・タイプを、ほかの利用可能なランニング・タイプとは異なって表示できる。続いてそのユーザに、図14Bの時間選択インターフェース1400を提示できる。時間選択インターフェース1400は、あらかじめ定義済みの複数の時間(たとえば、5分、15分、30分、45分、および60分)およびカスタム時間オプションを含むことができる。現在選択されている時間(たとえば、30分)は、選択マーク1403で識別できる。ユーザが時間を選択した後、ユーザは、ランニング・タイプ選択インターフェースに戻ることができるが、その場合は、時間ランニング・タイプのオプションとともに選択済みのランニング時間が表示される。図14Cは、ユーザが時間ランニング・タイプを選択し、かつ対応する時間的な量を(たとえば、図14Bのインターフェース1400によって)選択したときに表示されるランニング・タイプ・インターフェース1430を示している。
図14Dは、ユーザがカスタム時間オプションを選択しているインターフェース1440を図解している。図14Eにおいては、ユーザがランニング時間をマニュアル定義できるインターフェース1450をユーザへ提示できる。たとえば、ユーザが時間数と分数をそれぞれ定義することを可能にするスクロール・ホイール1453および1455を提供できる。現在選択されている時間は、部分1457に表示できる。図14Cと同様に、図14Fは、選択済みのランニング・タイプとともに選択済みの時間を表示できるインターフェース1460等のインターフェースを表示できる。図14Gは、別の例において、30分ランニングとしてランニング・タイプを示すランニング設定メイン・メニューを図解している。「30min」(30分)のタグを用いてそのランニングを識別することによって、アプリケーションおよびデバイスは、現在の定義済みランニング・タイプが時間ランニングであり、現在の時間設定が30分であることをユーザへ示すことができる。
図15A乃至15Fは、距離ランニングのタイプをユーザが選択するときに表示できる一連のユーザ・インターフェースを図解している。時間選択と同様に、ユーザが図15Aのインターフェース1510において距離のオプションを選択すると、その後に続いてそのユーザへ図15Bのインターフェース1520においてランニング距離オプションのリストを提示できる。たとえばそのリストは、1Kランニング、5マイル・ランニング、5Kランニング、10Kランニング、ハーフマラソン、マラソン、およびカスタム距離を含むことができる。5Kランニング等のあらかじめ定義済みの距離のうちの1つの選択は、この5Kのあらかじめ定義済みの距離に選択標識を含ませることができる。それに代えて、図15Cおよび15Dに示されているとおり、ユーザは、図15Cのインターフェース1530内においてカスタム距離を選択し、その後に続いて図15Dのインターフェース1540内においてカスタム距離をマニュアルで定義できる。カスタム距離を定義した後、ユーザは、ランニング・タイプ選択インターフェースへ戻ることができるが、そこには図15Eおよび15Fに図解されているとおり、距離のオプションが選択標識とともに表示されている。この選択された距離も、距離ランニング・タイプのオプションとともに表示できる。たとえば、図15Eのインターフェース1550おいては、距離ランニング・タイプのオプションに「5K」を表示して、このランニングの目標として5Kの距離が定義されたことを示すことができる。図15Fは、別の例において、4.25マイル等のカスタム・ランニング距離を表示するインターフェース1560を図解している。
ユーザは、ランニング・タイプおよびランニング・タイプのセッティングが正しいことを確認した後、オプション1563を使用してメイン設定インターフェースへ戻ることができる。メイン・ランニング設定メニューへ戻ると、ユーザは、現在定義済みのランニング・パラメータを見ることができる。たとえば、図15Gは、ランニング・タイプ・パラメータとともに12.3マイルの距離を表示するインターフェース1570を図解している。時間に対立するものとしてのマイル数の表示は、このランニングが時間ランニングではなく距離ランニングであることを意味し得る。
図16A乃至16Fは、向上ランニングのタイプをユーザが選択するときに作成および表示できる一連のユーザ・インターフェースを図解している。図16Aの図1600に示されるように、「Do More」または向上ランニング・タイプは、ユーザがこの向上ランニング・タイプを選択するときに、交番して生じる状態(時間、基本、および距離のランニング・タイプとの比較として)で表示できる。図16Bおよび16Cは、向上のオプションのリストおよび選択インターフェース1605の部分1610と部分1620を図解している。たとえば部分1610においては、ユーザが、最後のランニングのオプションから(たとえば、以前のランニングの1つまたは複数の統計を凌ぐべく)もっとも遠くまでのランニング、もっとも長時間のランニング、およびもっとも速い1Kランニングを選択できる。部分1620は、もっとも速い10Kランニング、もっとも速いハーフマラソン、もっとも速いマラソン、および履歴選択のオプションを含むことができる。向上ランニングの目標は、以前のランニング(たとえば、もっとも長いランニング、もっとも遠くまでのランニング、またはもっとも速い1Kランニング)を、あらかじめ定義済みの量で超えるべく自動的に定義できる。1つの例においては、この目標を、以前のワークアウトを5%超えることとし得る。この向上量は、図16Bの部分1607に示すことができる。向上量は、ユーザ定義、デバイスまたはアプリケーションによる自動設定、アスレチック活動モニタリング・サービス・プロバイダによる定義、およびこの類とすることができる。
履歴のオプションが、たとえば図16Cの部分1620から選択される場合には、記録済みランニングのリストをユーザに提示できる。図16Dは、記録済みの以前のランニングのリストを表示する履歴インターフェース1630を図解している。続いてユーザは、以前の記録済みランニングから向上するべき1つを選択できる。たとえばユーザは、以前の14.7マイル・ランニングを5%向上することを選択できる。以前に記録済みの14.7マイル・ランニングを選択すると、図16Eのインターフェース1640がユーザに提示されて、ユーザは、向上するべき14.7マイルの記録済みの統計値またはメトリックを選択できる。システムおよびアプリケーションは、加算される向上量を用いて目標を自動的に計算できる。たとえば、ユーザは、より遠くまでのランニング、より長い時間のランニング、およびより速いペースのランニングのオプションを選択できる。
所望の向上を選択し、定義した後、ユーザは、図16Fのインターフェース1650等の、ランニング・タイプに関連して選択された目標が表示されるランニング設定メニューへ戻ることができる。
1つまたは複数のアレンジメントにおいては、所望のランニング・タイプが定義されると、さらにデバイスが、定義されたランニング・パラメータに基づいて、コーチングを生成できる。1つの例においては、このコーチングが、意図されたランニングがより長い距離(たとえば、10マイル)である場合に、ランニングがより短い距離(たとえば、3マイル)であった場合よりも長い時間期間のウォームアップをユーザにアドバイスできる。それに代えて、またはそれに加えて、所望のペースまたは距離に応じて異なるウォームアップ活動を推奨できる。コーチングは、アスリートまたは著名人からのオーディオとして提供できる。特定の例においては、ユーザが、著名人またはよく知られているコーチを選択できる。各コーチは、異なるレベルのトレーニングの難易度および積極性に対応できる。たとえば、1人のコーチは、ユーザに、定義済みの自分の目標を10%超える要求を(たとえば、ワークアウトの間に、平均ペースより速く走る指示をユーザに与えることによって)敢えて行なうことができる。別のコーチは、ユーザに、定義済みの自分の目標を30%超える要求を(たとえば、ワークアウトの間に、より多くの回数および/またはより長い持続時間にわたって平均ペースより速く走る指示をユーザに与えることによって)敢えて行なうことができる。一部のコーチは、異なるタイプのワークアウトに対応できる。たとえば、1人のコーチはインターバル・トレーニングの方を好み、別のコーチは、より長く遅いランニングより全力疾走の方を好むといったことがあり得る。
それに加えて、ユーザへ提供されるヒントおよびアドバイスに、アスレチック装備、サービス、およびそのほかの製品の推奨を含めることもできる。たとえば、ユーザが新しいワークアウトを計画していると決定したとき、デバイスは、ユーザの現在の靴が、スレッショルド損耗状態に到達しつつあれば、1足の新しい靴の購入を推奨できる。このデバイスはまた、圧迫ソックス、レギンス、Tシャツ、ショーツ、パンツ、およびこの類を、また風の強い地域のためにはウインドブレーカを、より寒い地域のためには防寒下着を、より暑い気候にはヘッドバンドまたは汗止めバンドをというように多様なタイプの衣類も推奨できる。1つまたは複数の態様によれば、製品の推奨を、以前のワークアウトのユーザの記述に基づいて生成できる。たとえば、ユーザがワークアウトで疲労したことを示していた場合に、デバイスは、次のワークアウトの開始時にスポーツ・ドリンクの購入を推奨できる。別の例においては、以前の1つまたは複数ワークアウトにおいて明示された気候または地形が、推奨される製品のタイプに影響し得る。たとえば、ロード走には1つのタイプの靴を推奨できるが、トラック走には別のタイプの靴を推奨できる。さらに別の例においては、より暖かい気候のために吸湿性の衣類を推奨できるが、一方、より寒い気候のために防寒性の衣類を推奨できる。
この中で述べられている態様に関連して、そのほかの多様なタイプの推奨および推奨ファクタを使用できる。たとえば、推奨される製品をデジタルまたはサービス関連とし得る。特に、デバイスは、ルートの地理的な地図に関してユーザがより良好にランニングの多様な属性を視覚化することを可能にするべく、ランニングの完了時に、ルートのマッピング・アプリケーションまたはサービスへの訪問を推奨できる。別の例においては、コーチングまたはそのほかのタイプのヒントおよび情報が、場所固有のアドバイスを含み得る。ユーザが特定ルートに差し掛かろうとしていることをモバイル・デバイスが検出すると、このモバイル・デバイスは、そのルートに沿った多様な地形に関係するアドバイスを提供できる。特定の例においては、デバイスが、地形、天候、勾配、高度、およびこれらの類を含む場所固有の情報または属性に応じて、コーチング(たとえば、走る速さ、速度を緩める場所または速める場所、このルートの特定の間に消費されるエネルギ)を提供できる。その場所は、この中で述べられるとおり、GPSデバイスを使用するか、またはマニュアルで座標、郵便番号、市外局番、都市名、および/またはこれらの組合せを使用して場所を識別することによって検出できる。そのほかのタイプの位置情報は、特定エリア(国内の地域、世界、特定のルート、都市、州、郵便番号、市外局番等々)内においてランニングを行なっているユーザの数を含むことができる。場所固有の情報は、ワークアウトの間にユーザがその場所に到達するか、あるいはその場所からあらかじめ定義済みの距離内に入ったときに提供することもできる。
ランニングの定義‐‐トレーニングのオーディオおよび環境の選択
ランニング・タイプの選択に関連してユーザは、ワークアウトの間に再生するオーディオ・コンテントも選択できる。またユーザは、ワークアウトの間にオーディオ・コンテントを再生させないことも選択できる。図17は、ユーザがインターフェース1700から音楽オプションを選択していることを図解している。音楽オプションは、現在選択されているオーディオのオプションの表示を含むことができる。たとえば、オーディオ・コンテントが選択されていなければ、選択ボタン内に「None」が表示される。上記に代えて、選択されたプレイリスト名または選択アルゴリズム/パラメータ(たとえば、ランダム、音楽のジャンル)を表示できる。
図18A乃至18Eは、オーディオ・コンテント定義オプションの選択時に作成および表示ができる一連のオーディオ・コンテント選択インターフェースを図解している。たとえば図18Aにおいては、インターフェース1800が、プレイリスト選択オプション、シャッフル・オプション、再生中オプション、音楽なしオプションを含め、あらかじめ定義済みの複数のオーディオ・コンテントのオプションを含むことができる。シャッフル・オプションは、ユーザが、利用可能なすべての曲の中からランダムに曲を選択できる。いくつかのアレンジメントにおいては、シャッフル・オプションが、オーディオ・コンテントの再生も同様にランダムな順序(たとえば、利用可能なすべての曲のデータベース内においてオーディオ・コンテントがストアまたはリストされている順序に必ずしも従わない順序)で行なうことができる。再生中オプションの選択は、現在のプレイリストまたはオーディオ・コンテントのジャンル、アーティスト、アルバム、またはこれらの類が選択できる。現在、オーディオが再生されていない場合には、再生中オプションが、最後に再生または選択がなされたオーディオ・コンテントを選択できる。図18Bは、音楽選択オプションにおいて、ユーザによる現在再生中オプションの選択が反映されたランニング設定インターフェース1810を示している。
これに対してユーザがプレイリスト・オプションを(図18Cの図解のとおりに)選択した場合には、プレイリスト選択インターフェースをユーザに提示できる。図18Dは、例示的なプレイリスト選択インターフェース、すなわちユーザが新しいプレイリストを作成し、お気に入りのラン・ミックス・プレイリスト、購入済みのすべての曲を含むプレイリスト、および最多再生上位25曲のオーディオ項目を含むプレイリストをユーザが作成できるインターフェース1830を図解している。お気に入りのラン・ミックス・プレイリストは、ワークアウトの間に再生されるオーディオ・コンテントまたはオーディオ・コンテント・プレイリストの頻度に基づいてデバイスによって自動的に作成され得る。したがって、最多再生上位25曲がワークアウトおよび非ワークアウト回数全体を通じた合計の頻度に基づいて決定され、お気に入りのラン・ミックス・プレイリストがワークアウトの間に再生されたオーディオ・コンテントだけに基づいて作成されることから、お気に入りのラン・ミックス・プレイリストと最多再生上位25曲のオーディオ項目は異なるものとなり得る。
プレイリスト作成オプションの選択によって、図18Eの曲選択インターフェース1840内に、ユーザに向けたオーディオ・コンテント・リスト1841を提示できる。ユーザは、オプション1843を使用して、オーディオ・コンテント・リストの項目を並べ替えできる。たとえばユーザは、プレイリストの会員、アーティスト、曲、およびビデオによってリストの並べ替えまたは表示を行なうことができる。ユーザは、リストから各所望の項目を選択することによって、プレイリストにオーディオ・コンテント項目を追加できる。追加/除去標識1845は、対応するオーディオ・コンテント項目が現在作成中のプレイリスト内にあるか否かに応じて変化し得る。たとえば、オーディオ・コンテント項目がプレイリスト内に存在しない場合には、追加/除去標識1845をプラスの記号として表示できるが、オーディオ・コンテントがプレイリスト内に存在する場合には、追加/除去標識1845をマイナスの記号として表示できる。ユーザがプレイリストへのオーディオ・コンテントの追加を終了した後、ユーザは、ランニング設定を続けるべくオプション1847を選択できる。それに代えて、ユーザは、キャンセル・オプション1849の選択によってプレイリストの作成を取り消すことができる。1つまたは複数のアレンジメントにおいては、これらのオーディオ・コンテント項目の間のユーザの以前のワークアウト・パフォーマンスに基づいてユーザへのオーディオ・コンテントの提案または推奨ができる。たとえば、特定のオーディオ・コンテント項目の間に、ユーザのランニングが平均ペースを超えたか、または平均距離を超えた場合に、デバイスは、ユーザに対してプレイリストへのそのオーディオ・コンテント項目の追加を提案できる。同じプロセスを使用して、提案プレイリストを自動的に作成できる。たとえば、ユーザが(たとえば、燃焼カロリー、距離、ペース、および/またはそれらの組合せ等の特定の統計またはメトリックによって定義されるところの)最良のワークアウト・パフォーマンスを示したときの25曲、30曲、40曲、50曲、またはそのほかの数の曲を選択することによってプレイリストを作成できる。
1つまたは複数のアレンジメントによれば、モバイル・デバイスおよびワークアウト・モニタリング・アプリケーションは、ワークアウトの持続時間に基づいてオーディオの選択および/または提案ができる。ワークアウトの持続時間は、ユーザ定義としてもよく、または同じ長さまたはタイプの以前のワークアウトに基づいて近似すること/見積もることができる。たとえば、ユーザが以前に5マイルを45分内で走った場合に、モバイル・デバイスまたはトレーニング・アプリケーションは、次に到来する5マイル・ランニングのワークアウトのために持続時間を近似できる。持続時間を決定すると、その後に続いてモバイル・デバイスまたはアプリケーションは、期待される持続時間に基づいて、次に到来するワークアウトのために、音楽、オーディオブック、コメディーショー、インターネット・ラジオ、またはこの類の1つまたは複数のオーディオ・コンテント項目を選択する。したがって、上記の例においては、モバイル・デバイスが、45分のランニング持続時間に合わせてコンテントを選択できる。いくつかのアレンジメントにおいては、モバイル・デバイスが、各コンテント選択の間にあらかじめ定義済みの間隔(たとえば、1秒、2秒、3秒、5秒、10秒等々)を追加できる。その間隔は、オーディオ・コンテントの合計持続時間に決定要因を求めることができる。類似の態様において、ビデオ・コンテントまたはビデオ・コンテントおよびオーディオ・コンテントの混合を選択できる。
ユーザは、提案されたプレイリストを受け入れること、受け入れないこと、または希望に応じてプレイリストを編集することができる。プレイリストは、合計の持続時間の表示(コンテント項目間の間隔とともに、および/またはそれを伴わずに)とともに表示できる。したがって、ユーザのプレイリスト編集時には持続時間がリアルタイムで更新され得る。それに加えて、コンテントの持続時間は、容易な視覚的比較のために、ワークアウトの持続時間に照らして表示できる。たとえば、ワークアウトの持続時間を第1の棒グラフとして表示し、コンテントの持続時間を第1の棒グラフにオーバーラップする第2の棒グラフとして表示できる。そのほかの視覚的表現(たとえば、円グラフ)も使用できる。
音楽の選択およびランニング・タイプの定義に加えて、さらにユーザは、ワークアウトの場所も定義できる。図19A乃至19Cは、一連の場所定義インターフェースを図解する。ユーザによる場所設定オプションの選択に応答し、図19Bのインターフェース1900内において、あらかじめ定義済みの利用可能な複数の場所1901をユーザに提示できる。場所1901は、屋外環境および屋内ワークアウト環境を含み得る。都市、ランドマーク、およびそのほかの場所カテゴリ(たとえば、公園)等の、そのほかの場所および場所タイプも定義できる。この中に記載されているとおり、特定の場所または場所タイプの選択は、アスレチック活動モニタリングのために使用できるセンサまたはデバイスのタイプに影響を及ぼし得る。それに加えて、またはそれに代えて、アスレチック活動の測定に使用されるアルゴリズムもまた、選択された場所による影響を受けることがあり得る。
図20A乃至20Zおよび図21A乃至21Dは、ランニングの設定のために表示できるインターフェースの追加の例を図解している。たとえば、図20Nは、ユーザによる以前のランニングの(たとえば、同じ目標、ルート、装備、音楽を伴う)反復を可能にするインターフェースを図解している。図20P、図20Q、図20S、および図20Tは、向上ランニングための目標をユーザがマニュアル定義できるユーザ・インターフェースの例を図解している。ユーザは、そのランニングについてユーザが達成希望するペースを変更できる。これらのインターフェースは、選択されたペースによって反映される向上の量を示すことができる。たとえば、8:00/miは、もっとも速いペースの8:15/miを超える3%の向上を表わすことができる。別の例において、3.5miは、以前のもっとも遠くまでのランニングの3.2miを超える10%の向上を表わすことができる。さらに別の例においては、16miの目標設定が、以前のもっとも遠いランニングの14.7miを超える9%向上を表わすことができる。
図20Xと図20Yは、ユーザによるルート・ランニングの選択に応答して表示できるインターフェースを図解している。ルート・ランニングは、ユーザが特定ルートの選択を希望しているランニングを含むことができる。ルートは、図20Yに示されているとおり、そのルートについての以前のランニング時間、またはそのルートの距離といった対応するルート情報とともにリストできる。このランニング時間は、このルートについて達成された最速時間に対応するか、最後に達成された時間に対応できる。そのほかのルート情報には、そのルートのために使用されたアスレチック装備の識別、そのルートの平均、最低、および/または最高のペース、そのルートを走ったユーザの数、およびこれらの類を含めることができる。
中間ランニング
図22A乃至22Dは、ユーザのワークアウトの間にユーザに表示できる多様なインターフェースの例を図解している。図22Aおよび22Bは、たとえば、横長モードのランニング間インターフェースを図解し、図22Cおよび22Dは、縦長モードのランニング間インターフェースを図解している。図22Aと図22Cにおいては、インターフェース2200が、現在のワークアウト進捗状況2203(たとえば、距離、時間、およびペース)、現在再生中のオーディオ・コンテント2205、およびランニング・タイプ2207を表示しているが、オーディオ・コンテントは一時停止されている。さらにインターフェース2200は、再生オプション2209(たとえば、オーディオ・コンテントの再生を再開または開始する)を含むことができる。オーディオの一時停止の間は、インターフェース2200が、音楽の変更またはワークアウトの終了のオプション2211および2213を提供できる。さらに2200は、GPS情報/データが利用可能である時を識別するGPS標識2215、このデバイスが(たとえば、偶発的な入力を防止するべく)入力ロックされているか否かを示すロック標識2217などの追加標識を提供できる。1つまたは複数のアレンジメントにおいては、インターフェース2200の1つまたは複数の視覚的要素の背景色またはそのほかの視覚的な見掛けの特徴を、現在のペース、距離、目標までの進捗状況、およびこれらの類に応じて変化させることができる。1つの例においては、色またはそのほかの視覚的な特徴を、ユーザの目標超えが予測されるか否か、ユーザの目標達成が順調であるか否か、および/または、ユーザの目標未達が予測されるか否かに応じて変化させることができる。たとえば、緑色の背景は、ユーザに指定量の目標超えが予測されることを示し、黄色は、ユーザに目標達成が予測されること(たとえば、目標に到達するが、指定量の目標超えはない)を示すことができる。赤色は、ユーザに目標未達が予測されることを示し得る。
図22Bおよび22Dのインターフェース2250は、オーディオ・コンテントがまだ再生されている間に上達情報を表示する。インターフェース2250は、図22Aおよび22Cのインターフェース2200における表示と類似の情報を含むことができるが、インターフェース2250は、音楽変更のオプションおよびワークアウト終了のオプションの表示に代えて、パワー・ソング・オプション2251を含むことができる。パワー・ソング・オプション2251は、ユーザが特に動機付けとなると考える曲を賦活することを可能にする。したがって、ユーザは、自分がスローダウンしているか、またはその逆に充分なエネルギがあるとユーザが感じているとき、ワークアウトのその部分の間におけるパフォーマンスを最大化するべくパワー・ソングを賦活できる。1つまたは複数のアレンジメントにおいては、インターフェース2250が、偶発的な入力を防止するべくそのインターフェースをロックする方法をユーザにアドバイスする指導的メッセージを含むことができる。このメッセージは、たとえばロック標識2253のタップまたはそのほかのインタラクションを含むことができる。
いくつかのアレンジメントにおいては、パワー・ソングが選択されていないか、または利用できないことがあり得る。したがって、インターフェースがパワー・ソング・オプションを提供しないことがあり得る。図23Aおよび23Bは、パワー・ソング・オプションを伴わずにワークアウト情報を表示するランニング間インターフェースの例を図解している。
図24A乃至24Fは、ユーザによるインターフェースのロック(たとえば、入力を防止するため)に応答して、またはユーザ入力を検出しない時間期間の満了時に表示できるロック・インターフェースの例を図解している。たとえば、図24A乃至24Cは、ユーザがロック記号2401を左位置から右位置へ移動させることによってインターフェースをアンロックできることを図解している。アンロックの進み具合は、ロック記号2401の位置だけでなく、画像2403等のアウトライン化された画像の塗り込みによって示すこともできる。言い換えるとデバイスは、画像2403の塗り込み完了時に入力の受取りためにアンロックされる。画像2403の塗り込みは、ロック記号2401を左位置から右位置へ移動させることによって達成できる。多様な異なる動き、パターン、および画像を、デバイスのアンロックのために使用できる。たとえば、図24D乃至24Fの図解は、アンロック記号がプラス記号2413で表わされるインターフェース2410であり、ユーザは、2415から曲線のチェックマーク経路に沿って記号2413を移動させなければならない。移動経路は、画像(たとえば、画像2417)またはそれの一部の形状あるいは見掛けに対応できる。
いくつかの実施態様においては、これらのロック・アイコンまたは画像があらかじめ定義され、ロック・アイコンまたは画像のメニューから選択できる。たとえば、利用可能なロック・アイコンおよび画像をオンラインのサイトからダウンロードできる。したがってユーザは、ワークアウト・トレーニング・アプリケーションの間に使用されるロック・アイコンまたは画像をカスタマイズできる。それに加えていくつかの例においては、ワークアウト・トレーニング・アプリケーションのために使用されるロック・アイコンまたは画像が、デバイス上でのワークアウト・トレーニング・アプリケーションの使用がないときに使用されるロック・アイコンまたは画像とは異なることができる。
図25A乃至25Eは、GPSの可用性およびステータスの伝達に使用できる多様なインターフェースの例を図解している。たとえば、図25Aは、信号サーチ・モードにおけるGPS標識2501を図解している。図25Bは、信号が利用可能でないか、検出されない場合のGPS標識2501を図解している。特に、GPS標識2501の外側リングを第1の状態で(たとえば、アウトラインまたは実質的に透明な標識として)表示できる。図25Cおよび25Dはそれぞれ、弱い信号を示す第2の状態および強い信号を示す第3の状態においてGPS標識2501を図解している。信号強度は、透明度レベル(たとえば、信号が弱いほど透明になる)、色、パターン、アニメーション(たとえば、回転、点滅、フェードイン、フェードアウト等)、および/またはこれらの組合せを含む標識2501の多様な態様によって表現できる。
1つまたは複数のアレンジメントにおいては、GPS信号が弱い場合に、それをユーザに知らせるメッセージを表示できる。たとえば、図25Eのインターフェース2520は、GPS信号は弱いが、ランニングの時間と距離の追跡はまだ可能性があることを示すメッセージ2521を表示している。たとえばデバイスは、GPSデータが利用できないときにはGPSデータの使用に代えて、加速度計データの有効化および/または記録の開始を行なうことができる。1つまたは複数のアレンジメントにおいては、加速度計またはそのほかのセンサ(たとえば、携帯電話三角測量)の使用もまた、インターフェース内に視覚的に(たとえば、アイコン、文言、またはこれらの類を使用して)示すことができる。
それに加えてユーザは、図25A乃至25DのGPS標識2501を選択してユーザの現在位置を識別する地図を表示できる。ユーザによる地図モードへのアクセスを可能にするためのそのほかのオプションまたは標識も表示できる。図25Fは、標識2533によって識別されたユーザの現在位置を伴う地図2530を図解している。
ランニングの間においては、多様なイベントの検出に応答して多様なアラートをユーザに提供できる。たとえば、図26Aのインターフェース2600においては、ランニングの一時的な休止があったことを示すメッセージをユーザに提供できる。さらにメッセージは、ワークアウトを再開する方法に関する指導(たとえば、タップして再開)を含むことができる。別の例においては、図26Bのインターフェース2650が、バッテリ残量がなくなりつつあることが検出されたときにメッセージを表示できる。このメッセージは、バッテリが枯渇する前のワークアウトの保存をユーザにアドバイスできる。メッセージは、たとえば、5分、10分、15分、30秒等々の指定時間内にバッテリの枯渇が予測されるときに表示できる。
図27A乃至27Hは、ユーザがランニングを行っている間に表示できる追加または代替ユーザ・インターフェースを図解している。たとえば図27Cは、ボタンを無効化し、ジェスチャ・コマンドを有効化するための指示を提供する通知メッセージを表示するインターフェースを図解している。ジェスチャは、多様なコマンドに対応するタッチ感応の動きを含むことができる。たとえば、右方へのユーザの指のスワイプは、以前のオーディオ・コンテント項目への移動に、左方へのユーザの指のスワイプは、次のオーディオ・コンテント項目への移動に使用できる。別の例においては、ユーザが(たとえば、デバイスの向きに関して)下方にフリックまたはスワイプして音声フィードバックを受け取ることができる。音声フィードバックは、進捗状況の現在の量(たとえば、現在のランニングの距離、時間、ペース、燃焼カロリー)の読み上げを含むことができる。さらに、1回のタップがランニングおよび/またはオーディオ・コンテントの一時停止に対応し、2回のタップでパワー・ソングの自動的に起動するといったことができる。したがって、ユーザは、表示を見ることを必要とせずにデバイスをコントロールできる。それに加えて、ユーザは、視覚的なオプションおよびボタンを含む情報をまったく必要とすることなく、アプリケーションおよびデバイスの機能および特徴を適切に調整できる。
図27Gのインターフェースは、ワークアウトの間にユーザが音声通話呼び出しを受信すると表示される。このインターフェースは、図27Cおよび27Dに表示されているランニング間のインターフェースに代わって自動的に表示され得る。ユーザがその呼び出しに応じる場合には、ワークアウトおよびオーディオ・コンテントの再生を自動的に一時停止できる。それに代えて、ユーザが呼び出しを辞退する場合には、中断を伴うことなくワークアウトを自動的に継続できる(たとえば、図27Cおよび27Dのインターフェースを再び表示できる)。
フィットネス・モニタリング・デバイスおよびアプリケーションは、選択済みのオーディオ・コンテントに加えて、ユーザの激励またはなんらかのイベントまたは状況の通知を行なうべく構成されたそのほかのオーディオ・コンテントを再生できる。たとえば、マイル毎または1Kのランニングの完了、指定距離のための新しい最速ペースの設定、およびこの類といった何らかのマイルストーンまたは目標にユーザが到達したときに、ファンファーレ、拍手喝采、花火、または、そのほかの一般な激励のオーディオ等の多様なサウンドを再生できる。そのほかの例においては、「目標のペースよりも5秒遅れています。スピードアップしてください」、または「目標よりも20秒早いペースです。その調子を維持してください」等の激励メッセージまたは指導メッセージをユーザに提供できる。そのほかのメッセージとしては、『目標の半分まで来ました。目標よりも(速い/遅い)ペースです』および『もうすぐです。もう一曲分のランニングの余裕はありますか?OKであればダブルタップしてください!』を含めることができる。後者の例においては、ランニングの間に、そのランニングをさらに向上させることをユーザに敢えて要求できる。ユーザは、その挑戦を受け入れることができ、その時点においてワークアウトが、その挑戦に従って自動的に延長され得る(たとえば、もう1曲分のランニングの延長)。
図28Aおよび28Bは、本質的にテキスト形式とし得るが、対応するオーディオ・メッセージを伴うこともできる追加のアラートを図解している。たとえば、図28Aのインターフェースにおいては、特定のルート(たとえば、以前にこのルートでランニングを行なったことがある場合)のためのベスト・タイムを凌ぐべく自分自身への挑戦を行なわせるアラートがユーザに提示される。図28Bのインターフェースにおいては、ベスト・ルート・タイムを達成するべく現在のペースの維持に挑戦するアラートをユーザに提示できる。それぞれの場合においては、多様なタイプのジェスチャまたはそのほかのインタラクションを挑戦の受け入れに使用できる。これらのインタラクションは、デバイスのスクリーンをタップすること、ジェスチャを行なうこと、音声コマンドを発すること、デバイス上の物理的なボタンを押すこと、およびこれらの類を含むことができる。
またオーディオ・メッセージは、アドバイスまたは警告を与えることもできる。たとえばメッセージによりルート上に上り坂が近づきつつあること(たとえば、0.25マイル内、0.5マイル内等々)を示すことができる。
それに加えてデバイスは、指定済みの目標をユーザが達成する補助となるランニング間のヒントを提供できる。このヒントまたは情報は、たとえば、スタートからあらかじめ定義済みの時間にわたって速度を遅めにし、第2の時間にわたって望ましいペースまたは目標ペースまで加速するといったユーザへのアドバイスを含むことができる。説明したとおり、これらのヒントおよびアドバイスは、実在するアスリートおよび/またはそのほかのフィットネス著名人から提供できる。いくつかのアレンジメントにおいては、これらのヒントおよびアドバイスを場所固有とし得る。たとえば、モバイル・デバイスは、そのルート上でランニングを行なっているほかのユーザをGPS情報に基づいて検出し、それらのほかのユーザに関してユーザのパフォーマンスがどのようであるかの表示を提供できる。ほかの例においては、モバイル・デバイスが、ランドマーク、地形、天候、坂道、およびこれらの類に関する情報を提供できる。特定の例においては、ルートの一部についてのアドバイスを、そのルートの一部への到達前にあらかじめ定義済みの時間をユーザに提供できる。システムは、ユーザがそのルートの一部へ到達するまでの時間を、現在のペースおよび距離に基づいて計算できる。
別の例またはアレンジメントにおいては、ランニングの間に場所固有の情報をユーザに提供できる。たとえば、アスレチック・モニタリング・デバイスは、GPSまたはそのほかの位置決定システムの信号に基づいて、通過しようとしているランドマークまたは注目ポイントを決定できる。したがってデバイスは、そのランドマークまたは注目ポイントに関連付けされたオーディオまたはビデオ情報を検索し、ランニングの間、および場合によってはユーザがその注目ポイントを通過するときに、その情報をユーザへ提供できる。たとえば、オーディオおよびビデオ情報のレンダリングのタイミングは、ユーザの、検出された現在のペースおよびその注目ポイントからの距離に基づいて決定できる。
ランニング後
ユーザのランニング完了後は、ワークアウト・サマリーをユーザに提示できる。それに加えてデバイスは、激励の言葉、またはユーザが目標またはマイルストーンに達したという表示を選択し、作成し、かつ/または表示できる。たとえば、ユーザが自分自身の中での最長ランニング(持続時間または距離)または最速ランニング(たとえば、1K、10K、またはそのほかのあらかじめ定義済みの距離について)の記録を打ち立てたときに、ユーザは、称賛または動機付けメッセージを受け取ることができる。このメッセージは、本質的にテキスト形式とすること、オーディオ出力を含むこと、触覚フィードバックを提供すること、および/またはこれらの組み合わせとすることができる。ワークアウト・サマリーは、ワークアウトの場所(たとえば、屋内または屋外)に応じて異なる情報またはオプションを含ことができる。たとえば、屋内のワークアウトのためのワークアウト・サマリーは、記録されたデータの正確度を保証するための較正機能を含むことができるが、屋外ワークアウト・サマリーは、その較正機能を含まない可能性がある。このワークアウト・サマリーの機能における相違は、GPSデバイスが距離および/またはペースを追跡し得る精度に帰属できる。
図29は、屋内ランニングのためのワークアウト・サマリーを図解している。ランニングの距離、ペース、時間、燃焼カロリーといったランニングの統計に加えて、インターフェース2900は、較正ランニング・オプション2901、気分タグ付けオプション2903、サービス・プロバイダ・サイト・オプション2905を含む。較正ランニング・オプション2901の選択は、ユーザが、そのランニングで記録された統計が正確であると保証することを可能にし得る。たとえば、ユーザが4マイルのランニングを行なったとデバイスが決定しても、実際にユーザが4.25マイルのランニングを行なったのであれば、ユーザは、較正オプション2901を通じてその距離数の調整ができる。
図30A乃至30Cは、ユーザが距離ランニングを較正できる一連のユーザ・インターフェースを図解している。図30Aのインターフェース3001においては、ワークアウト・サマリーが、ユーザによる合計で4.03マイルのランニングをデバイスが検出したことを示している。この値が正確でない場合に、ユーザは、較正オプション3003を選択できる。図30Bは、ユーザが、スクロール・ホイール3011および3013を使用して、実際のランニングのマイル数を選択できる較正インターフェース3010を図解している。ユーザは、較正を完了した後に、図30Cのインターフェース3020等のワークアウト・サマリー・インターフェースに戻ることができる。その後のインターフェース3020は、デバイスによって検出されたオリジナルの距離に代えて、較正後の距離を含むことができる。
図31A乃至31Cは、ユーザが加速度計ランニングまたは非GPSランニングを較正できる追加のインターフェースの例を図解している。
図32A乃至32Dは、場所固有の属性を含む多様なタイプの情報およびパラメータを用いてユーザがランニングにタグ付けできるユーザ・インターフェースの例を図解している。たとえば、図32Bのインターフェース3201においてユーザは、気分の標識3203の選択によってそのランニング後に自分がどのように感じたかを、また天候オプション3205の選択によってランニング中の天候状態を、地形オプション3207の選択によって選択し、それによって地形タイプを指定することができ、またメモ・セクション3209にはメモを入力できる。場合によってはGPS機能を使用して天候のタグ付けを自動的にできる。すなわちモバイル・デバイスは、GPSデバイスを使用して検出された所定の場所の天候を自動的に検索し、その検索した天候データを使用してワークアウトにタグ付けを行なうことができる。地形オプション3207は、トレッドミル等のエクササイズ機器、直線道路、未舗装道路、曲がりくねった道路、およびこれらの類といった屋外地形を含むことができる。また受信したGPS情報に基づいて地形が自動的に登録されることもあり得る。場合によってはユーザに、いずれのタグの入力も必要なくなることがあり得る。一方、これらのタグのいくつかは自動的に登録または入力され得るが、ユーザがそれらのエントリを編集することを可能にできる。したがってユーザは、希望に応じて、タグ付けオプション3203乃至3209のうちの1つ、2つ、または全部のタグ付けを行なうことができる。
そのほかのタグを使用すること、およびユーザ独自のカスタマイズされたタグを定義することも同様にできる。たとえば、図32Cにおいては、ユーザがワークアウトの間に使用または装着したアスレチック装備のタイプを示すべくアスレチック装備タグを選択することを可能にできる。特定の例においてユーザは、靴のタイプまたはランニング中に装着した特定の一足の靴を識別できる。ユーザは、具体的な靴を定義して、デバイスまたはリモート・システムにストアできる。アスレチック装備へのタグ付けは、このアプリケーション、デバイス、またはリモート・システムが、そのほかの情報の中でもとりわけ、そのアスレチック装備の損耗または使用(たとえば、実施されたアスレチック活動の量)を追跡することを可能にできる。損耗が特定のスレッショルド値(たとえば、マイル数またはワークアウト数)に到達すると、デバイスは、取替えが推奨される旨のアラートをユーザに発することができる。デバイスは、また、たとえば、ユーザの現在の靴またはそのほかのアスレチック装備のタイプ、身長、体重、性別、靴のサイズ、走り方の特徴、およびこれらの類に基づいて取替え装備を推奨することもできる。推奨は随時許され、取替えの条件に限定されることはない。たとえばシステムは、ユーザの現在または過去のアスレチック装備、実施した活動、頻繁にランニングを行なう地形、一般的な天候状態、およびこれらの類に基づいて、そのユーザに整合するか、または適すると判断される新しい製品の発売時に、推奨を提供できる。
それに加えて、またはそれに代えて、ユーザは、セッションの間に使用した1つまたは複数のデバイス(たとえば、センサ、音楽デバイス、アスレチック活動データ収集デバイス等々)を伴うワークアウトのタグ付けができる。たとえばユーザは、GPSデバイスが使用されたこと、および/または心拍数センサまたは加速度計が使用されたことを識別できる。いくつかのアレンジメントにおいては、ワークアウトの間に使用されたデバイスを、タグ付けのメニュー内に自動的に登録できる。ユーザは、自動的に登録されたデバイスを、希望または必要に応じて編集できる。
モニタリングおよびトレーニング・アプリケーションはさらに、ワークアウト・セッションに関連付けされた友人またはそのほかの個人を、ユーザがタグ付けまたはそのほかの形で登録する機能を提供できる。したがって、ユーザが友人とともにランニングを実施した場合に、ユーザは、その友人の情報を用いてそのランニングのタグ付けができる。特定の例においては、ユーザが、アプリケーションのタグ付けメニューの中からその友人に関連付けされたユーザ名またはそのほかの識別子を選択できる。このユーザ名または識別子は、アスレチック追跡およびモニタリング・サービス、ソーシャル・ネットワーキング・サイト、電話番号、ユーザの電話帳内の指定されたニックネーム、およびこれらの類を用いて登録される識別子に対応できる。複数の友人またはワークアウトのパートナーを、適宜、単一のワークアウト・セッションにタグ付けできる。いくつかのアレンジメントにおいては、デバイスが、同じ時に同じルートを走っている既知の個人を用いて、そのワークアウト・セッションへの自動的なタグ付けができる。デバイスは、ユーザとの確認済みの関係を有する個人を用いるタグ付けだけをそのワークアウト・セッションに行なうことができる。たとえば、互いに確認済みの関係を有する個人のみを、互いのワークアウト・セッションの中でタグ付けできる。
タグの使用は、ユーザが、タグ付きパラメータのうちの1つまたは複数による並べ替えを行なうことを可能にできる。したがって、ユーザは、天候、使用デバイスのタイプ、ワークアウトのパートナー、使用装備、およびこれらの類といった1つまたは複数のフィルタリング・パラメータに基づいて、ワークアウト履歴およびそのほかのワークアウト関連情報を所望のセットに限定して自分用に表示できる。
ユーザが所望のタグの入力を完了した後は、デバイスが、ユーザをワークアウト・サマリー・インターフェースへ戻すことができる。図32Dは、ユーザによってワークアウト・サマリー内に定義されたタグを表示するサマリー・インターフェース3210を図解している。特に、タグ・アイコン(たとえば、良い気分のためのハッピーな顔、あるいは、雨降り状態のための傘)を、タグ・オプション・セクション3213内に表示できる。これらのタグ・アイコンは、タグ付け完了前に以前表示されていた(たとえば、図32Aのインターフェースに示される)テキストに取って代わることができる。1つまたは複数のアレンジメントにおいては、タグ付けするアイコンの選択、それらへの指乗せ、またはそのほかの形でのそれらとのインタラクションが、詳細情報の表示(たとえば、情報の吹き出し)を生じさせることができる。
図33A乃至33Cは、屋外ランニングのためのワークアウト・サマリーを図解している。図33Aは、基本ランニング(たとえば、目的または目標を伴わないランニング)のためのワークアウト・サマリーを図解し、図33Bは距離ランニングのためのワークアウト・サマリーを図解し、図33Cは、時間ランニングのためのワークアウト・サマリーを図解している。ランニング・タイプは、アイコン3301によって識別できる。前述したとおり、GPSが、屋内ワークアウトの決定に使用されるセンサ(たとえば、加速度計)よりも信頼性があり、かつ正確であると見なし得ることから、屋外ワークアウト・サマリーには較正機能を含めなくてもよいであろう。したがって、図33A乃至33Cのインターフェースのそれぞれは、ランニングの間にユーザによって採用されたルートを表示するルート情報オプションを含むことができる。たとえばルート情報オプションの選択に応答して、ユーザに、採用された経路を識別するライン付き地図を提示できる。
図34は、ユーザのランニング経路を表わすライン3403とともに地図3401を表示するルート情報インターフェースを図解している。ライン3403上には、このランニングの多様なマイレージ・ポイントを識別するマイル・マーカ3405も表示できる。それに加えてこのインターフェース内には、開始および終了の標識、それぞれ3407および3409を提供できる。さらにまた、マーカ3411および3413によって、それぞれユーザの最速および最低ペースのポイントが識別され得る。ユーザの好みに応じてそのほかの情報もユーザに表示できる。たとえばユーザは、時間マーカ(たとえば、5分ごと、1分ごと、10分ごと、1時間ごとの)表示を要求できる。マーカ3405‐3413の選択、それらへの指乗せ、またはそのほかの形でのそれらとのインタラクションは、そのマーカによって識別されるポイントにおいて再生された曲、ペース、距離、時間、ユーザの心拍数、および/またはそのほかの情報を含め、追加の詳細情報を提供できる。標高ポイントを示すマーカを含めて、そのほかのマークも地図3401に追加できる。たとえば、ルート上のもっとも高い標高およびもっとも低い標高を地図3401上に指定できる。別の例においては、50フィートの標高の変化を地図3401上に示すことができる。標高マーカは、ユーザが最高および最低のペースを記録したポイントにも置くことができる。
それに代えて、またはそれに加えて、ユーザは、GPS検出位置に基づいてタグを入力できる。たとえば、ユーザは、そのルートに沿った特定のポイントにおいて疲労を感じたことを示すメモの登録を望むことがある。その場合にはそのメモが、そのメモを入力した場所に対応する特定のGPS座標とともに自動的に登録され得る。それに代えて、そのメモをランニング後に入力し、ユーザがGPS座標を使用してその場所をマニュアル指定できる。注目に値するランドマークおよびこれの類といった場所固有の記述等のそのほかの情報も、検出されたGSP位置に基づいて自動的に登録できる。
図35A乃至35Cは、GPSまたはそのほかの位置決定システムを使用してランニングが記録された場合に地図を表示できる例のルート・サマリー・インターフェースを図解しているが、非GPSによるランニングの記録は地図を含まないことがあり得る。たとえば、図35Aにおいては、ランニングの間にユーザが取ったルートを表わすライン3503とともに地図3501を表示できる。このルートに名前を付けるオプション3507を伴うサマリー表示3505も表示できる。ルートに名前を付けることによって、ユーザが、将来のワークアウトためのルートをより容易に識別し、選択することができる可能性が生まれる。1つまたは複数のアレンジメントによれば、さらにこのインターフェースは、ユーザにメッセージ、称賛、または動機付けアイテムが送られたことを示す通知3509、およびこれらのメッセージ、称賛、および動機付けアイテムへアクセスするオプション3511を含むこともできる。1つの例においては、ユーザのアスレチック活動モニタリング・デバイスおよび/またはアカウントへのリンク付けができるソーシャル・ネットワーキング・サイトを通じてこれらのメッセージまたは動機付けアイテムが提供できる。
図36は、ルート名前付けインターフェースの例を示している。いくつかの例においては、GPS情報を使用してユーザのワークアウト・ルートが記録された場合にだけルート名前付けインターフェースが提供される可能性がある。それ以外の場合には、名前を付けるルートを見分ける充分な情報が得られないことがある。それに代えて、ユーザが、すべてのルートに名前を付けることができるとし得る。たとえば、ユーザは、GPS情報が追加されなかった場合に地図上のルートをマニュアルで識別できる。それに代えて、またはそれに加えてユーザは、GPSを使用して自動的に検出されたルートを、希望または必要に応じて修正できる。ユーザがランニングを行なったルートに名前を付けてストアすることによって、システムは、その後に続くワークアウトにおいてそれのルートが以前のストア済みルートと整合するときにその識別ができる。その場合にシステムは、当該その後に続くワークアウトを、識別されたルートと関連付けして自動的にストアできる。
図35Cは、GPSデバイスを使用して一部分だけが記録されたランニングについてのルート・サマリーを含む地図3521を図解している。それによれば、ルート3523の一部は、ランニングのこれら部分のためのGPSデータの欠落から失われていることがある。それに加えて、またはそれに代えて、ルートおよびワークアウト情報を、1人または複数人のそのほかのユーザ、友人、ソーシャル・ネットワーク・サイトおよびこれらの類との共有ができる。たとえば、共有オプション3525は、この情報を共有するべく表示され、ユーザによって選択され得る。ワークアウトおよびルートの情報、成果、およびこれらの類の共有については、さらに詳しい説明を後述する。1つまたは複数のアレンジメントにおいては、GPSデータが利用可能でない場合に、モバイル・デバイスがセルラ信号による三角測量に切り換えて、現在位置を決定できる。欠落しているGPS情報があれば、加速度計データとともにこの情報が、それを埋める代用ワークアウト情報を提供できる。たとえば、セルラ三角測量は、あらかじめ定義済みのスケジュール(たとえば、連続、30秒ごと、5秒ごと、15秒ごと、1分ごと、または無周期のスケジュール)に基づいてランナーの位置を提供でき、加速度計は、三角測量データを使用して決定されたユーザの位置を証拠立てるべく、ペースおよび距離の情報を提供できる。セルラ三角測量および加速度計のシステムを使用して測定されたルートの部分(たとえば、ルート3523)は、GPSデータを使用して記録されたルートの部分とは違えて(たとえば、異なる色、異なるパターンで)表示できる。
ユーザが向上ランニングを完了すると、ワークアウト・サマリー内においてユーザに追加情報を提示できる。たとえば、ユーザが、向上ランニング内において設定した目標を完遂した場合には、その成果のためのメダルまたはそのほかの標識をユーザに提供できる。図37Aにおいては、サマリー・インターフェース3700が、新しい距離レコードの樹立のためのマイレージ・メダルを表示している。このメダルは、ワークアウト履歴内のワークアウト・エントリのための標識またはタグとして追加できる。
しかしながら、ユーザが向上ランニングの目標または目的に届かない場合には、このデバイスが、ユーザを激励して(たとえば、同一の目的または目標を伴う)向上ランニングの再挑戦を行なわせる図37Bのインターフェース3710を表示できる。たとえば、インターフェース3710は、向上ランニングに再挑戦するまでの時間(たとえば、3日以内、1週間以内、2週間以内等)の設定をユーザに求める選択メニューを提供できる。
備忘合図は、ユーザが向上ランニングを完了したか否かとは関係なく、ユーザに提供できる。備忘合図は、さらなる向上の達成に向けてユーザに動機付けを行なうべく、またはユーザに以前試みたが完遂しなかった向上ランニングへの再挑戦を想起させるべく、使用できる。図37Cは、備忘合図インターフェースの例を示している。インターフェース3720においてユーザは、ランニングの開始またはスケジュール、または予定するか、またはこの備忘合図閉じる選択ができる。
図38A乃至38Bは、ユーザに表示できるアラートおよび備忘合図メッセージの追加の例を図解している。これらのアラートまたはメッセージは、モバイル・デバイスによってトリガされ、生成されるか、またはリモート・ネットワーク・サーバーから受信できる。たとえばモバイル・デバイスは、リモート・フィットネス・モニタリング・サービス・プロバイダからプッシュ通知を受信できる。通知には、ほかのユーザ、友人、システム管理者、コーチ、およびこれらの類からのメッセージも含めることができる。
この中で述べているとおり、ユーザは、アスレチック活動モニタリング・サービス・プロバイダとワークアウト・データの同期を行なうことができる。ユーザが最初のランニングを完了していれば、デバイスが、ワークアウト・サマリーとともに多様なインターフェースを表示でき、それによりユーザは、アスレチック活動モニタリング・サービス・プロバイダと自分のデータの同期を行なうことができる。図39Aは、ユーザがフィットネス・モニタリング・サービス・プロバイダによって提供されるサービスの会員である場合に表示できるインターフェース3901を図解している。それに対して図39Bは、サービス・プロバイダに登録するオプション3905を含むワークアウト・サマリー・インターフェース3903を図解している。
ワークアウト・データは、ワークアウト・サマリー段階、またはワークアウト履歴を見ている間に同期され得る。図40A乃至40Cは、サービス・プロバイダとデータの同期ができる一連のインターフェースの例を図解している。たとえば、図40Aのインターフェースにおいては、インターフェースが、同期が進行中である旨のメッセージを示しているとし得るが、図40Bのインターフェースは、同期が成功した旨のメッセージを示している。別の例においては、図40Cのインターフェースが、同期が失敗であった旨のメッセージとともに同期の再試行を促すオプション4001を示している。
同期は、図41A乃至41Cに示されているようなルート・サマリー・スクリーンにおいても実行できる。たとえば、これらのルート・サマリー・インターフェースのそれぞれに、データが同期中であること、同期が完了したこと、または接続が利用できないことをそれぞれ示す半透明のメッセージを重ねることができる。
それに加えて、またはそれに代えて、図42Aに示されているとおり、同期メッセージが、登録またはログインをユーザに求める内容を含むことができる。その後に続いてユーザは、図42Bおよび42Cそれぞれのインターフェースを通じてアカウントへのログインまたはアカウントの作成を行なうことができる。
1つまたは複数の態様によれば、ランニングが、完遂されずにタイムアウトしてしまった場合に、その旨の通知を伴うアラート・メッセージをユーザに提供できる。図43は、その種のメッセージを伴うインターフェースを図解している。指定量の時間にわたってアスレチック活動がまったく検出されない場合にランニングがタイムアウトし得る。たとえば、連続5分間、連続10分間、連続30分間等々にわたってユーザのアスレチック活動がまったく示されないと、デバイスは、このランニングを自動的に終了し、タイムアウト状態を伝えるアラート・メッセージを伴うワークアウト・サマリーを生成できる。1つまたは複数の態様によれば、GPSまたはそのほかの位置決定システムを使用してこのランニングが追跡されていた場合には、ランニングがタイムアウトしたポイントをルート地図上に表示できる。そのほかの位置決定システムには、セルラ信号を使用した三角測量、Wi‐Fi(たとえば、Wi‐Fiサービス・プロバイダの位置をユーザの位置と見なす)、ネットワーク・サービス・プロバイダの位置の決定、およびこれらの類を含めることができる。
コーチングを含め、そのほかのタイプのランニング後メッセージをユーザに提供できる。1つまたは複数の例においては、その後に続くワークアウト・セッションにおいて新たに完遂したランニングの1つまたは複数のメトリックを超える挑戦を敢えてユーザに求めるランニング後メッセージを作成できる。またこれらのメッセージは、成果への到達に必要とされる距離、ペース、時間も示すことができる。それに加えて、またはそれに代えて、これらのメッセージは、完遂したワークアウトにおけるユーザのパフォーマンスに基づいて生成される向上のヒントを提供できる。たとえば、ユーザが、上り坂で有意に遅いペース(たとえば、平均のペースを30%下回る)を呈していた場合に、デバイスは、上り坂のパフォーマンスが向上するヒントを提供できる。別の例においては、3マイルを過ぎた後に、ユーザが急激なペース低下(たとえば、10%、20%、30%、40%、50%、60%、またはより大きな率の低下)を呈していた場合に、デバイスが、4マイル以下でのペース維持、および/またはワークアウトの全体を通じたより規則的なペース維持のためのアドバイスを提供できる。
ランニング完遂時には、視覚的なメッセージ(たとえば、テキストおよび/またはグラフィック・メッセージ)に加えてオーディオ・メッセージも提供できる。たとえばユーザは、最長の(たとえば、持続時間または距離のいずれかにおいて)ワークアウトの完遂に対しての祝いを受け取ることができる。ランニングの途中の挑戦を受け入れ、それを満たすことに対しては、別のメッセージが提供され得る。オーディオ・メッセージは、自動化された音声によって、または著名人もしくは友人によって提供できる。
履歴
履歴リスト表示においては、ユーザが、以前に実施済み、かつ記録済みのワークアウトの詳細およびサマリーを閲覧できることがある。それに加えて、またはそれに代えて、履歴表示においては、サービス・プロバイダとのデータの同期ができる。図44A乃至44Cは、その同期プロセスを図解した一連のインターフェースである。同期は、自動的に、またはユーザ・コマンドによってトリガできる。同期が失敗した場合には、ユーザ・コマンドによって、またはあらかじめ定義済みの再試行スケジュールに基づいて自動的にその同期を再試行できる。同期は、履歴表示のロードの都度、または直前の同期の時以降に新しいワークアウトの追加があったときに実行できる。同期の履歴は、将来の同期のスケジューリングを容易にするべくストアしておくことができる。
ユーザは、履歴リストをさらに編集して、望ましくないワークアウト記録があれば、それを削除できる。たとえば、図45Aのインターフェース4500においてユーザは、編集オプション01を選択できる。編集オプション4501が選択されると、それに応答してインターフェース4500は、削除オプションを提供するべく変化できる。図45Bは、削除インターフェース4503であり、それを通じてユーザは1つまたは複数のエントリを削除できる。ユーザは、オプション4505を使用して削除を希望するエントリを選択できる。ユーザには、その後に続く第2の削除オプション4507の選択によるその削除の確認を求めることができる。それに代えて、ユーザは、オプション4505を選択して、削除予定のエントリ(1つまたは複数)にマーク付けできる。完了または確認オプション4509を選択すると、マーク付けしたエントリ(1つまたは複数)を自動的に削除できる。いずれの場合においてもユーザに削除の確認を求めることができる。
図46A乃至46Cは、ユーザへ履歴情報を伝えるべく表示できるインターフェースの追加の例を図解している。図46Bと図46Cにおいては、たとえば、これらのインターフェースが、サービス・プロバイダとの同期が済んでいないランニング情報があるか否かを識別する標識またはメッセージを表示できる。同期未済の場合には、インターフェースから、ユーザがそのデータを直ちに同期することを可能にする(図46Cに示されるとおりの)同期のオプションを提供できる。それに代えて、またはそれに加えて、ユーザは、後日またはタイミングでの同期をスケジュールできる。
設定
ユーザは、ワークアウトのモニタリング、データの記録、およびデータの同期に影響を及ぼす可能性のある多様な設定を定義できる。図47Aおよび図47Bは、多様な設定インターフェースの例示的な部分を図解している。図47Aは、ユーザによる距離のメトリック(たとえば、マイル、フィート、メートル)、フィードバックの頻度、スクリーンをロックするべきか否か、較正オプション、およびサービス・プロバイダのアカウント情報(たとえば、データの同期を可能にするため)の定義を可能にするオプションを含む。図47Aにおいては、ユーザが、サービス・プロバイダの定義および登録をまだ行なっていない。したがって、ユーザの登録に応答してサービス・プロバイダから提供される特徴またはサービスをユーザが見て回ることを可能にするツアー・オプションも含めることができる。
ツアー・オプションの選択は、基礎となるアプリケーションおよびデバイスのフィットネス・モニタリングおよび動機付けの特徴および機能についての追加情報をユーザに提供できる。たとえば、図48A乃至48Fは、利用可能な特徴および機能を記述した詳細な情報を提供するツアー・インターフェースを図解している。
図47Bは、ユーザがサービス・プロバイダのアカウント情報を提供した場合に表示され得る設定インターフェースの部分を図解している。サービス・プロバイダのアカウント情報を定義することによって、ユーザに、自動的な同期が行われるべきか否かを定義する追加のオプションが提供され得る。図47Bのインターフェースには、図47Aに含まれているツアー・オプションが含まれない可能性がある。このサービス・プロバイダからサインアウトするオプションもユーザに提供できる。サインアウトによって、インターフェースが図47Aのインターフェースに戻ることができる。それに代えて、サービス・プロバイダのアカウント情報をストアし、サインアウト・オプションをサインイン・オプションに取り替えることができる。
図49A乃至49Eは、ユーザがサービス・プロバイダへの登録時に通ることができる一連のインターフェースを図解している。ユーザ名、eメール、パスワード、誕生日、およびこれらの類を含めていくつかの情報を必須またはオプションとし得る。
ユーザにパワー・ソングの選択を求めるか、または選択を許可することができる。パワー・ソングは、ユーザが、特に動機付けになると考えているオーディオ・コンテントに対応できる。図50Aおよび50Bは、ユーザが最初にパワー・ソング・オプションを選択し、その後に続いて曲のリストから曲を選択する一連のインターフェースを図解している。曲のリストは、ユーザがすでに所有しているか、またはオーディオ・コンテント・プロバイダを通じて入手できる曲を含む曲のリストとし得る。図50Aにおいて、パワー・ソングが選択されていないときには、パワー・ソング・オプションが、その旨を選択ボタンの一部に示すことができる。これとは対照的に、パワー・ソングが選択されている場合には、そのパワー・ソングの名前を、選択ボタンの一部に表示できる。
図51A乃至51Cは、それぞれユーザによる距離メトリック、フィードバック頻度、およびスクリーンの向きのロックを可能にするインターフェースを図解している。たとえば、図51Aは、測定の単位としてマイルまたはキロメートルのいずれかをユーザが選択できるインターフェースを図解している。一方、図51Bは、どの程度頻繁に(オーディオまたはビジュアル)フィードバックを提供するべきかをユーザが定義することを可能にする。頻度は、距離ベースまたは時間ベースとすることができる。図51Cは、ユーザによるインターフェースをロックする向きの定義を可能にするインターフェースを図解している。たとえば、ユーザは、縦長の向き、または、横長の向きを選択できる。その選択は、ユーザの好み、ランニング中のデバイスの向き、および/またはこれらの組合せに基づいて行うことができる。
図52A乃至52Hは、アスレチック活動統計のより正確なモニタリングおよび追跡を可能にし得る多様なユーザ属性およびパフォーマンスを定義するための較正インターフェースを図解している。ユーザは、較正メニューを通じて(たとえば、図52Bに表示されるとおり)測定の単位、ユーザの身長、ユーザの体重、ユーザの性別を選択できる。たとえば、測定の単位は、「英語表示」およびメトリックを含むオプションから選択できる。身長および体重は、スクロール・ホイールまたはそのほかのスクロール方法を使用した定義、および選択済みの測定の単位の値からの選択を可能にできる。デバイスは、ユーザのアスレチック活動の結果をより良好に決定するべくこのデータを使用できる。たとえば、ユーザの体重、身長、性別を使用して、加速度計の読みから燃焼カロリーまたは走行距離への読み替えまたは変換を行なうことができる。
図53A乃至53Vは、モバイル・フィットネス・モニタリング・デバイスを通じて生成および表示ができる代替または追加のセッティング・インターフェースを図解している。図53A乃至53Cのインターフェースは、1つまたは複数の例において、初心者ユーザのために構成できるが、図53D乃至53Fのインターフェースは、より上級のユーザまたはパワー・ユーザのために構成できる。上級またはパワー・ユーザは、フィットネス・モニタリング・サービス・プロバイダへの登録がすでに済んでいるユーザを含むことができる。したがって、図53Eは、登録未済のユーザのために表示されないことがあり得る追加のアカウントおよびモニタリング設定情報を含むことができる。それに加えてユーザは、図53Fのインターフェースにおいて、プライバシー設定が選択可能になることがある。ユーザがプライベート設定を選択する場合には、ほかのユーザがそのユーザを探すこと、またはそのユーザの情報を見ることができなくなることがあり得る。その逆にパブリック設定が選択されていれば、ほかのユーザがそのユーザを公にサーチし、そのユーザについての多様なタイプの情報を見ることができる。またパブリック設定は、ソーシャル・ネットワーク・サイトおよびニュース・フィードといったほかのサイト上における情報の共有を可能にし得る。
そのほかの態様においては、ユーザが、情報共有設定を定義できる。たとえば、図53S乃至53Vは、情報アカウントおよび共有設定の構成に使用できる多様な設定インターフェースを図解している。図53Sは、ニュース・フィード・サービスへのユーザのログイン時にワークアウト情報が直接ニュース・フィードへ自動的に送信され得ることを図解している。ニュース・フィード・サービスへのログインは、自動共有機能の承認と対応できる。
一方、図53Vは、フェイスブック(FACEBOOK)等のソーシャル・ネットワーク・サイト等のネットワーク・サイト上において共有する情報のための多様な設定をユーザが設定することを可能にし得る。特に、ユーザによる活動のブロードキャストをイネーブルまたはディセーブルを可能にし得る。活動ブロードキャストは、完遂済みのランニング、目標、および挑戦の自動的な共有を含むことができる。それに加えて、またはそれに代えて、ユーザがランニングまたはそのほかのワークアウトの実施中であるときは常時、ほかのユーザへの通知が行なわれる機能(たとえば、ユーザのネットワーク・サイトのページへの掲示またはステータスの更新)をユーザがイネーブルまたはディセーブルできる。これは、ほかのユーザが激励のメッセージを投稿すること、およびランニングの間におけるそのユーザの進捗状況を追跡することを可能にし得る。ワークアウト・データは、ランニングの間にリアルタイムでソーシャル・ネットワーク・サイトおよびソーシャル・ネットワーキング・フィードへの掲示ができる。ユーザは、情報を共有するためにそのほかの多様な特徴および機能を構成することもできる。
ワークアウトの共有
ユーザは、1人または複数人のそのほかのユーザまたは友人とのワークアウト情報またはその一部の共有を、またはソーシャル・ネットワーキング・サイトを通じたそれを選択できる。図54A乃至54Cは、ユーザがソーシャル・ネットワーク・サイトおよびニュース・フィード上においてワークアウト情報を共有できるインターフェースの例を図解している。図54Aにおいては、フェイスブック(FACEBOOK)やツイッター(TWITTER)を含む複数の共有情報取り出し口を含む共有メニュー5401をユーザに提示できる。メニュー5401は、フィットネス・モニタリング・サービス・プロバイダとのワークアウト情報の同期を行なうオプションも含むことができる。
ユーザがフェイスブック(FACEBOOK)等のソーシャル・ネットワーク・サイトを通じたワークアウト・データの共有を選択したときには、図54Bのインターフェース5410等のインターフェースを表示できる。インターフェース5410は、自動的に生成されたワークアウト更新メッセージ5413を含むことができ、加えてユーザが追加の情報またはメモをフォーム5415内に含めることを可能にし得る。このメッセージの承認時にユーザは、公開オプション5417を選択することによってデータをソーシャル・ネットワーク・サイトに公開できる。
ツイッター(TWITTER)等のニュース・フィード・サービスを通じたワークアウト・データの共有は、図54Cのインターフェース5420等のインターフェースを通じて実行できる。特に、インターフェース5420は、ニュース・フィード・サービスへの自動的なアクセスのためにログインおよびパスワード情報をユーザに要求できる。ニュース・フィード・メッセージは、ワークアウトおよび/またはルート情報を含む自動的に生成されたメッセージとし得る。たとえば、メッセージは、1つまたは複数の記録済みメトリック、実施済みアスレチック活動のタイプ、および/またはそのアスレチック活動の場所に基づいて自動生成され得る。そのメッセージをユーザが編集するか、かつ/または独自のメッセージを作成することを可能にすることはできる。
図83は、一例のツイッター(TWITTER)メッセージ生成インターフェースを図解している。
図55Aおよび図55Bは、ワークアウト/ランニング情報を共有するための別の例のインターフェースを図解している。たとえば、図55Bのインターフェース5501は、ユーザのソーシャル・ネットワーキング・サイトまたはそのほかの情報取り出し口のためのログイン情報の入力を可能にし得る。情報取り出し口とのデータの自動的な同期および公開のために、このログイン情報をストアし、フィットネス・モニタリング・サービス・プロバイダと関連付けして使用できる。ユーザがログインを行なった後は、システムが、情報取り出し口を通じて、新しいランニング情報を自動的に共有できる。いくつかのアレンジメントにおいては、ユーザからのコマンドまたは確認の受信に応答してのみ、情報が共有され得る。
フィットネス・モニタリング・サービス・プロバイダのサイト、個人のホームページ、およびこれらの類を含むそのほかのチャンネルを通じて、ワークアウト情報を共有できる。いくつかのアレンジメントにおいては、ユーザが、単一の共有インターフェースを通じて、複数のサイトまたはサービスにワークアウト情報を同時にまたは非同時に公開できる。
図56は、ワークアウト情報の投稿および伝達ができるソーシャル・ネットワーク・サイト・インターフェースの例を図解している。インターフェース5600は、ユーザの個人的なページに対応することができ、かつユーザがランニングのために出掛けているところであり、支えとなるコメントの提供をほかのユーザに奨励していることを示すステータス・メッセージ5601を含む。
図57は、友人またはほかのユーザによるテキスト書き込み形式5701での激励メッセージの書き込みを可能にするメッセージ書き込みインターフェース5700の例を図解している。ユーザは、あらかじめ定義済みのサウンドのリスト5703からオーディオ・コンテントを選択することもできる。
図58は、図57のインターフェース5700を通じて提出され、ユーザのモバイル・デバイス上に表示されたときのそのメッセージを示している。
1つまたは複数のアレンジメントによれば、さらにユーザは、リモート・フィットネス・モニタリング・サービス・サイトへアクセスし、モバイル・フィットネス・モニタリング・デバイスを通じてデータを受信できる。たとえば、モバイル・フィットネス・モニタリング・デバイスは、ネットワークを通じてリモート・フィットネス・モニタリング・サイトから受信したデータに基づいてインターフェースを作成できる。ユーザは、図59のインターフェース5900等のインターフェースを通じてリモート・フィットネス・モニタリング・サービスへのログインおよび/または登録ができる。
ユーザがユーザ情報および/またはログイン情報を入力した後は、ユーザのアスレチック活動記録、成果、スケジュール、上達、およびこれらの類を表示する多様なユーザ・インターフェースをユーザが渡り歩くことができる。図60A乃至60Dは、リモート・フィットネス・モニタリング・サイトを渡り歩き、そこから少なくとも部分的に受信できるワークアウト情報を見るために使用できるインターフェースの例を図解している。図60Aにおいては、リモート・サイトとの同期が未済のいくつかのランニングまたはワークアウトをユーザに知らせることができる。デバイスは、このデバイスとリモート・サイトのデータベースの間においてデータを調和させて、同期を必要としているワークアウトまたはランニングを識別できる。同期メッセージは、ユーザの達成済みまたは獲得済みいくつかの賞およびトロフィーのサマリーの一部として表示できる。それらのランニングの同期は、自動的に起動され得るか、またはマニュアル・コマンドによって起動され得る。
図60Bにおいては、インターフェース6010が、友人の招待6013、日毎の上達表示6015、目標表示6017および6019を含む多様なワークアウトおよびユーザ・データのサマリーを含むことができる。友人の招待6013は、アスレチック活動モニタリング・サイトのユーザによる互いのインタラクションを可能にし得る。友人には、友人以外とは異なり、多様なレベルの特典を提供できる。たとえば、友人には、ユーザについての写真、詳細なワークアウト情報、およびそのほかの個人データを見ることを可能にし得るが、友人以外には、名前、性別、一般的な活動レベルといった一般的なプロファイル・データを見る許可だけを与えることができる。したがって、ユーザは、友人要請の確認または受け入れによって、だれを友人に分類するかをコントロールできる。日毎の上達表示6015は、日毎の目標6019等の日毎の目標を完遂するために終わらせなければならない追加アスレチック活動の量(たとえば、マイル数)を識別する。日毎の目標に加えて、目標6017を定義できる。目標6017は、ユーザが到達を希望する別の成果に対応できる。それに代えて、またはそれに加えて、目標6017は、あらかじめ定義済みのフィットネス・レベルにおける向上、または複数のフィットネス・ユーザの間におけるユーザの順位の上昇に対応できる。
図60Cは、少なくとも部分的にリモート・フィットネス・モニタリング・サービスから受信され、かつ/またはリモート・フィットネス・モニタリング・サービスによって作成されるとし得る別のワークアウト・データ・サマリーを表示するインターフェース6020の例を図解している。たとえば、サマリー6021は、友人の招待回数、友人のフィードの更新回数、および、賞表示オプションに加えて、最後のランニングのサマリー(たとえば、ランニングのマイル数)を含むことができる。それに加えて、またはそれに代えて、サマリー6021は、行なったランニングの合計マイル数およびアスレチック活動の実施に費やした合計時間を含むことができる。友人のフィードの表示は、ユーザの友人(1人または複数人)のために投稿済みの更新の回数を示すことができる。たとえば、友人が新しいランニングを完了し、その情報を用いてその友人のプロファイルが更新された場合に、友人のフィードの表示は、その追加の更新を反映できる。フィードは、自動更新および投稿に加えて、マニュアルの投稿(たとえば、ユーザのコメントまたはメッセージ)を含むこともできる。ユーザは、賞表示オプションを使用して、自分のランニング履歴に蓄積した称賛、成績、成果、および目標を見ることができる。リモート・フィットネス・モニタリング・サイトのデータにアクセスすることによって、ユーザは、前もってモバイル・モニタリング・デバイスにストアされていないワークアウト情報および履歴も見ることが可能となり得る。したがって、ユーザは、その時点においてモバイル・デバイス上にあるものだけでなく、完全なワークアウト履歴を見ることが可能となり得る。
ワークアウト共有は、さらに、ユーザが現在使用しているか、完了したか、または将来の活動のために作成したルートおよび/またはルートの地図の共有を含むことができる。ルートまたはルート地図情報は、アスレチック活動追跡およびモニタリング・サービスまたはコミュニティ、および/またはフェイスブック(FACEBOOK)およびツイッター(TWITTER)等のソーシャル・ネットワークまたは情報取り出し口を含む多様な情報取り出し口を通じて共有できる。ユーザのモバイル・デバイス(たとえば、活動モニタリング・デバイス)上において実行している活動モニタリング・アプリケーションは、その種のサービスおよび情報取り出し口との地図および/またはルート情報を含むワークアウト情報の同期のためのセッティングを含むことができる。
図77は、一例の同期設定インターフェースの図解であり、ユーザは、それを通じて特定タイプの情報の自動共有を行なうべくアプリケーションを構成できる。オプション7701は、ワークアウトの自動共有および同期が全体として実行されるべきか否かを指定し、オプション7703および7705は、地図情報およびペース・データ等の特定タイプの情報の共有をユーザが個別に構成することを可能にする。またそのほかの、日付、ワークアウトの長さ、心拍数情報、目標情報、連続達成情報、およびこれらの類を含むタイプの情報に対しても個別の共有コントロールを提供できる。いくつかの場合においては、オーディオ共有オプション7701がオフのとき、情報固有のオプション7703および7705もまた自動的にオフにできる。同様に、オーディオ共有オプション7701がオンであれば、それに応答して情報固有のオプション7703および7705を自動的にオンにできる。自動共有オプションの設定を可能にすることによって、ユーザに各ワークアウトのマニュアル指定を強いることなく情報の共有を可能にし得るだけでなく、ユーザは、共有される情報および特徴のカスタマイズも可能になる。
ユーザは、さらに、情報を共有するための多様な条件およびパラメータを設定できる。たとえば、ユーザは、共有が許可される時間帯および共有が許可されないかまたは禁止される時間帯を定義できる。そのほかの例においては、条件がワークアウトのメトリックの範囲(たとえば、ランニングの距離の範囲、ワークアウトの持続時間の範囲、平均ペースの範囲)、共有の頻度(たとえば、7日毎に最大で3つのワークアウトの共有のみ)、ワークアウトを一人だけで行なったか、または他の人も一緒であったか、目標が達成されたか否か、およびこの類、および/またはこれらの組合せを含むことができる。特定の例においては、ワークアウトの1つまたは複数のメトリックが個人ベストを超えたときにワークアウトだけが共有されるとし得る。共有条件およびパラメータは、包括的な共有、情報のタイプのグループ毎に区別した共有、情報のタイプ毎ベースの共有、またはこれらの組合せについて指定できる。たとえば、第1のタイプの情報に1つまたは複数の共有条件の第1のセットが関連付けされ、第2のタイプの活動情報に1つまたは複数の共有条件の第2のセットが関連付けされるといったことができる。したがって、システムは、包括的な共有条件が満たされたか否かを最初に決定し、満たされていれば、各情報タイプ固有、または情報タイプ・グループ固有の条件が満たされたか否かを決定できる。包括的な共有条件が満たされなければ、個別の情報タイプの条件または情報グループの条件が満たされている場合であっても、あらゆる情報タイプの共有を禁止できる。
図78A乃至78Cは、ワークアウト・サマリー・インターフェースの例の図解であり、ユーザは、それを通じて共有されることになるワークアウト・データおよびコントロール情報の入力および同期を行なうことができる。図78Aにおいては、インターフェースが、たとえば、ワークアウトについてのメトリックのサマリーのためのセクション7801、およびコメント書き込みフィールド7803を含むことができる。ユーザは、そのワークアウトについてのコメントまたはメモの書き込みができる。コメントまたはメモは、サマリーの投稿時にほかのユーザへ向けられるメッセージも含むことができる。ユーザには、さらに、この中で説明しているとおりの気分、天候状態、および地形タイプを含むあらかじめ定義済みのワークアウト属性タグ7805を選択するためのオプションを提供できる。それに代えて、またはそれに加えてタグ7805は、自動的に事前設定されるとすること、またはユーザにより編集可能とすることができる。
オプション7807は、コミュニティまたはソーシャル・ネットワーク内の友人またはそのほかのユーザとワークアウトを関連付けするオプションをユーザへ提供する。ユーザのタグ付けは、ワークアウト参加者としてのそのユーザの識別を含むことができ、コミュニティまたはソーシャル・ネットワーク上のワークアウト書き込みがタグ付きユーザの活動フィードまたはタイムライン内に挿入され、ワークアウト書き込みがほかのユーザの活動フィード、プロファイル、またはタイムラインに投稿されるなど、および/またはこれらの組合せを生じさせる。1つの態様によれば、ユーザのワークアウトのためのタグ付けが別のユーザに行なわれた場合には、タグ付けされたユーザの共有ワークアウトのためのワークアウト情報を検索できる。1つの例においては、タグ付けされたユーザのパフォーマンス・データを、ソーシャル・ネットワーク・システム上のそのタグ付けされたユーザのアカウント、アスレチック活動モニタリング・システム、および/またはそのタグ付けされたユーザのアスレチック活動モニタリング・デバイスから検索できる。タグ付けされたユーザの、その共有ワークアウトのためのパフォーマンス・データが、続いて、そのタグ付けされたユーザのためのワークアウト書き込みに関連して投稿され得る(たとえば、それの一部として含められる)。1つの例においては、ワークアウト書き込みが、そのワークアウトに参加している複数のユーザについてのパフォーマンス情報をリストできる。したがって、システムは、タグ付けされたユーザ(たとえば、活動モニタリング・サイト上の識別子、ソーシャル・ネットワーク上の識別子等々)を識別し、ユーザがタグ付けされたワークアウトのためにワークアウト情報が利用可能であるか否かを決定できる。利用可能であれば、タグ付けされたユーザのワークアウト情報を取り出し、その同じワークアウトのためのタグ付けされたユーザのパフォーマンス情報とともにワークアウト書き込みに含めるか、または投稿することができる。
そのほかの態様によれば、1つのワークアウトのために複数のユーザがタグ付けされた場合に、ソーシャル・ネットワーク・サイトまたはコミュニティ上の対応するワークアウト投稿または書き込みに応答したコメントまたはフィードバックが、タグ付けされたすべてのユーザへの祝賀メッセージまたはそのほかのタイプのフィードバックを引き起こすことができる。それに代えて、投稿したユーザに対してのみ、フィードバックまたは祝賀メッセージを引き渡すことはできる。
データが同期されるか、または1つまたは複数のネットワーク・サイトまたはシステムへ送信されるとき、『同期完了』といったメッセージを情報バー7809上に表示できる。それに加えて、情報バー7809は、情報の送信または同期がなされたサービス、システム、またはサイトを識別できる。たとえば、アイコン、テキスト識別子、画像、およびこれらの類を、同期がなされたサービス、システム、またはサイトのための識別子として使用し、情報バー7809上に表示できる。これらの識別子は、システムまたはサービスのそれぞれについて同期が成功したか否かに応じて見掛けを変化させることもできる。1つの例においては、特定のシステムまたはサービスとの同期が成功しなかったとき、それのアイコン、画像、テキスト、またはこれらの類を、色または塗りがある形式ではなく、輪郭形式またはグレイスケールで表示できる。これは、ユーザが自分のコミュニティ/アカウント/システム/サービス等々のそれぞれとの同期状態をより容易に決定することを可能にし得る。
図78Bは、地図/ルート情報がワークアウト投稿または書き込みにおいて共有されるべきか否かをユーザがトグルできる追加の同期オプション7811を図解している。地図/ルート情報の共有が有効になると、活動ルートまたはそのほかのルート記述情報をワークアウト・サマリー投稿内に含めることができる。1つの例においては、地図/ルート情報が、ワークアウト情報の投稿が行なわれているソーシャル・ネットワークまたはそのほかのソーシャル情報取り出し口とは異なるシステムによって提供される地図またはルート図式化インターフェース(たとえば、グーグルマップ、マップクエスト等々)へのリンクと対応できる。1つの例においては、活動モニタリング・アプリケーションによってそのリンクを生成できる。地図/ルート情報の共有が有効化されないときには、投稿の中で地図および/またはそのほかの経路情報が共有されないとし得る。地図/ルート情報の共有のトグルは、投稿が提出され、ネットワーク・サイト上に書き込まれた後であってさえも行なうことができる。たとえば、ワークアウト書き込みが提出された後、またはすでにネットワーク・サイトへワークアウト情報が(たとえば、投稿のために)送信された後に地図/ルート情報共有オプション7811をユーザがトグルした場合、アプリケーションは、以前に投稿された書き込みに置き換わるか、またはそれを修正する編集後バージョンのワークアウト書き込み、またはトグルされた情報の削除要求を提出できる。特定の例においては、アプリケーションが、投稿または書き込みからの地図/経路のリンクの削除を要求できる。
図78Cは、地図/ルート情報共有オプションがトグルされてオフになったワークアウト・サマリー・インターフェースを図解している。
図79Aおよび79Bは、ソーシャル・ネットワーク等のネットワーク・サイト上におけるワークアウト投稿または書き込みの例を図解している。図79Aにおいては、メッセージ7901によって示されているとおり(たとえば、『クリックして私の経路とステータスをチェック』を表示している)地図/ルート情報がネットワーク・サイトに投稿される。いくつかのアレンジメントにおいては、地図/ルート情報の投稿を、アイコン、選択可能リンク、色、フォント・サイズ、特定のメッセージ、およびこれらの類、および/またはこれらの組合せ等の表示によって明示できる。たとえば、地図/ルート情報が投稿され、利用可能であるか否かに応じてアイコン7903が異なることができる。別の例においては、テキスト『クリックして私の経路とステータスをチェック』が、地図作成インターフェースへのリンク、および/またはこのサイトから離れた、これとは異なるシステムへのリンクを含むことができる。フィールド7803(図78A)等のコメント・フィールドに書き込まれたコメントは、ワークアウト書き込みのタイトル7903の一部として(たとえば『たった今、Abc+ GPSで別のランを打破したところ。クリックして私の経路とステータスをチェック』)、書き込み内のメッセージ7905(たとえば、『ランニングの地図作り、上達の追跡、そしてAbc+ GPSをつれてさらに先を行くために必要な動機付けをゲット』)として、またはその書き込みとは別々であるが、それに関するユーザのコメント7907として投稿できる。たとえば、ユーザ・コメント7907は、ネットワーク・サイト上の書き込みを記述するテーマ行と対応できる。
図79Bは、地図/ルート情報が利用可能でない一例のワークアウト書き込みを図解している。たとえば、この例の書き込みには、標識メッセージおよび/またはリンク『クリックして私の経路とステータスをチェック』が提供されない。
図80は、別のユーザのためのワークアウト書き込みの別の例を図解している。たとえば、第1のユーザは、自分のソーシャル・ネットワーク・ページ8001をブラウズして、ほかのユーザ(友人等)のメッセージ、イベント、および活動を示している活動フィード8003を見ることができる。フィード8003内の書き込み8005は、別のユーザのためのワークアウト書き込みを提供し、書き込み8005を選択すると、さらなる詳細を表示するポップアップ情報表示8007を表示できる。ポップアップ表示8007は、活動の場所またはルートの地図(その種の情報が共有される場合)をはじめ、そのほかのメトリックまたはサマリー情報を含むことができる。地図には、詳細を後述するとおり、ルートの識別(たとえば、緯度経度座標、セルラ三角測量座標等)、ペース情報、目標の識別、およびこれらの類を含む多様な情報を含めることができる。ウィンドウ8009内において地図の周りをユーザが歩き回ることができるように、地図をインタラクティブにすることができる。たとえば、ユーザは、希望に応じて、さらに東、西、北、南等へ向けて、地理、通り、地形、ランドマーク、およびこれらの類の表示を移動できる。また、同時により広範囲の地理をユーザが見ることができるように、ウィンドウ8009を広げることもできる。ワークアウト書き込みは、さらに、ほかの異なるワークアウトまたはそのワークアウトの追加の詳細を伴うインターフェース、ページ、またはサイトへのリンクを含むことができる。
ネットワーク・サイトまたはページ上の書き込みは、データ・オブジェクトまたは構成物によって識別できる。これらのデータ・オブジェクトまたは構成物は、分類、分析、およびストレージを容易にするためにあらかじめ定義できる。ネットワーク・サイト上におけるワークアウト・サマリーの書き込みのために、アクション・オブジェクト(たとえば、ユーザによって実施されたアクション)およびアクション・モニタリング・オブジェクト(たとえば、実施されたアクションのモニタおよび/または記録に使用されるデバイスまたはソフトウェア)をソーシャル・ネットワーキング・サイトまたはそのほかのネットワーク・システムに周知のオブジェクトとしてあらかじめ定義できる。1つの例においては、オブジェクトを、ソーシャル・ネットワーキング・サイトまたはシステムの多様なインターフェースおよびAPIを使用することによって、ソーシャル・ネットワーキング・サイトまたはそのほかのネットワーク・システムのコンテキス内において実行するべく構成されるアプリケーションまたはアプレットの一部として定義できる。アプリケーションまたはアプレットは、さらに、ソーシャル・ネットワーキング・サイトとは異なるアスレチック・モニタリング・サイト、システム、またはデバイスとインターフェースして活動データを受信し、ワークアウト書き込みを生成/作成し、活動データをパーズし、分析し、かつ/または要約し、活動データからメトリックを生成し、かつ/または活動データを系統化するべく構成できる。
アプリケーションまたはアプレットは、さらに、アスレチック・モニタリング・システムまたはデバイスから受信された座標情報またはルートに基づいて地図画像または映像、オンライン地図生成システム/サイトへのリンクを含む地図情報を生成するべく構成できる。1つの例においては、アプリケーションまたはアプレットが、開始座標および終了座標を、1つまたは複数の中間座標を伴うか、または伴わずに使用してルートの地図を生成するか(たとえば、グーグルマップとインターフェースしてルートをプロットする)、内部の地図作成機能を使用してルート地図を作成することができる。ほかの例においては、アスレチック・モニタリング・サイト、システム、またはデバイスから受信される活動データが地図画像またはインタラクティブ地図オブジェクトを含むことができる。また活動データは、この中で述べているとおり、ワークアウト内において共有したか、またはタグ付けされたそのほかのユーザの識別もできる。
ワークアウト書き込みの生成時に、ソーシャル・ネットワーク・サイトまたはそのサイト上で実行しているアプリケーションが、最初に地図またはルート情報が利用可能であるか否かを決定できる。可用性は、その種の情報が、活動モニタリング・サイト、システム、またはデバイスから受信された活動データ内に含められているか否かによって定義できるか、またはその種の情報の(たとえば、活動モニタリング・サイト、システム、またはデバイスへ送信された)要求に対する応答によって決定できる。地図/ルート情報が利用できない場合には、パフォーマンス・グラフ表示(たとえば、ランニングまたはそのほかのアスレチック活動についての時間対ペースまたは時間対心拍数をプロットする折れ線グラフ)またはそのほかのテキスト形式または画像指向のワークアウトの図解等の非位置指向サマリー・インターフェースへのリンクを伴うワークアウト書き込みを生成できる。地図/ルート情報が利用できる場合には、非位置指向サマリー・インターフェースへのリンクに代えて、またはそれに加えて視覚的な地図または視覚的なルート図示を伴うワークアウト書き込みを生成できる。いくつかのアレンジメントにおいては、その書き込みを生成するシステム、アプリケーション、またはデバイスが、ユーザのワークアウト情報がプライベートに設定されているか否かについても決定できる。そのように設定されているときには、それに代えて、マーケティング・ページ(たとえば、アスレチック活動モニタリング・サービス、ユーザのアスレチック活動のモニタに使用されたデバイス等のデバイスについてのページ)またはそのほかの公開ページへのリンクを書き込みの中に含めることができる。
再度図80を参照するが、ポップアップ情報表示8007内に示されているとおり、ワークアウト書き込みは、ランニング・アクション8011およびモニタリング・デバイス・オブジェクト8013に関して定義できる。これらのオブジェクトは、ソーシャル・ネットワーキング・サイトまたはそのサイト上で実行しているアプリケーションによって自動的に識別できる。1つの例においては、アプリケーションが、受信された活動データに関連付けされる活動タイプを決定し、かつ対応するアクション記述子オブジェクトを識別できる。各アクション記述子オブジェクトは、単一の活動タイプに固有とし得る。しかしながら、単一活動タイプは、複数のアクション記述子オブジェクトに対応できる。したがって、ランニング活動タイプのためにアクション記述子『run』を使用することができ、ウォーキング活動の記述には『walk』アクション記述子を使用できる。このほかの例においては、アクション記述子がウエイトリフティングのための『lift』、水泳のための『swam』、スキーのための『skied』、およびこれらの類を含むことができる。パフォーマンス・メトリックの値に応じて異なるアクション記述子を使用することもできる。たとえば、ユーザのペースが4.0と6.5マイル/時の間であった場合には、選択されるアクション記述子を『jogged』とすること、またユーザのペースが6.5マイル/時を超えていた場合にはアクション記述子を『ran』とすることができる。このように、同一の活動タイプが複数のアクション記述子を有することが許される。
それに加えて、アプリケーションまたはシステムは、自動的に活動記録デバイスおよび/またはアプリケーションを識別し、対応するモニタリング・デバイスおよび/またはモニタリング・アプリケーション記述子オブジェクトとワークアウト書き込みを関連付けすることができる。したがって、ユーザがGPSシステムを有するデバイスを使用した場合には、対応する記述子オブジェクトを『GPS device』とすることができる。別の例においては、GPSベースのアプリケーションを使用して活動が記録された場合には、対応する記述子オブジェクトを『GPS application』とし得る。デバイス記述子は、特定のオブジェクト(ブランドおよびモデル)に固有とすること、および/または機能に基づいて、たとえばそれに含まれているテクノロジのタイプまたはそれが検出するべき活動のタイプ、名前または識別子(たとえば、シリアル番号、モデル番号、ブランド名、ユーザ指定のデバイス名等々)、機能情報(たとえば、加速度計、GPS、ジャイロスコープ等々)およびこれらの類を含めた使用されるデバイスのタイプ、および/またはこれらの組合せに基づいて定義できる。同様にアプリケーション記述子についても、特定のタイプのアプリケーション、アプリケーション機能のカテゴリ、特定の応用、およびこれらの類に固有とし得る。
上記の情報を使用し、ソーシャル・ネットワーク・サイトまたはコミュニティ・サイト(またはそのサイト上で実行しているアプリケーション)は、<user>が<device/application>を使用して<metric>の<action>を行なった、といったイベントを構成することができ、それにおいて<user>はその活動を実施していつユーザを識別し、<action>はアクション記述子オブジェクトに対応し、<metric>は、走ったマイル数、泳いだ距離、持ち上げた重量等々に対応し、<device/application>は、モニタリング・デバイスまたはアプリケーション記述子オブジェクトに対応する。その後ワークアウトの組織化、サーチ、分類、および/または上記の記述子オブジェクトおよびパラメータを使用したパーズを行なうことができる。たとえば、アクション記述子オブジェクト『ran』または『run』を伴うすべてのワークアウト書き込みを識別することによって、すべてのランニングを一緒にグループ化するか分析して、走った距離または平均ペース等の平均のメトリックを決定できる。別の例においては、特定のモニタリング・デバイスまたはアプリケーションを使用するワークアウト書き込みを識別し、その特定のモニタリング・デバイスまたはアプリケーションに対応するワークアウトのグループに基づいて多様な統計またはワークアウト情報を生成できる。
図81は、活動サマリー・プロファイル・ページの例を図解している。活動サマリー・プロファイル・ページ8101は、ソーシャル・ネットワーキング・サイトまたはコミュニティ・サーバ上で実行している活動モニタリング・アプリケーションまたはアプレットに固有、および/またはそれによって提供されるとし得る。プロファイル・ページは、ワークアウト書き込み内においてあらかじめ定義済みの記述子オブジェクトを使用して、最長ランニング、最長活動持続時間、平均ペース、最後のランニング、最短ランニング、最速ランニング、最速ペース、およびこれらの類を含むサマリー・データを生成できる。ページ8101においては、ランニングの持続時間、そのランニングの平均ペース、および走ったルートの地図を伴って最長ランニングが識別されている。プロファイル・ページ8101は、さらに、ほかのユーザのセクション8103内において、ユーザが一緒に活動を実施したランニングの友人またはそのほかのユーザを識別できる。
いくつかのアレンジメントにおいては、セクション8103内に、あらかじめ定義済みの数のユーザだけを表示でき、それらのユーザは、このユーザとともに実施した活動の数、持続時間、距離、またはそのほかのメトリックに基づいて選択できる。たとえば、セクション8103は、頻度(たとえば、活動セッションの数または週、月、年等の時間期間当たりの活動セッションの数)に基づいて、プロファイリングされているこのユーザが一緒にアスレチック活動を実施した上位3人のユーザをリストするべく構成できる。別の例においては、セクション8103を、実施した活動の合計量(たとえば、持続時間、距離、試合、ゴルフのホール数等々)に基づいて、プロファイリングされているこのユーザが一緒にアスレチック活動を実施した上位5人のユーザをリストするべく構成できる。さらに別の例においては、セクション8103は、上位数人のユーザを、それらのユーザを伴ったプロファイリングされているこのユーザの平均パフォーマンスに基づいてリストできる。たとえば、上位のユーザは、ワークアウトの間にプロファイリングされているこのユーザが最速の平均ペースで走ったときに一緒だったユーザとして識別できる。別の例においては、ワークアウト毎にプロファイリングされているこのユーザがもっとも遠くまで走ったときに一緒だったユーザとして識別できる。
ページ8101は、さらに、都市のリストを含む。そのほかの、国、州、郵便番号、市外局番等々の場所のタイプをリストすることもできる。セクション8103と同様に、場所セクション8105は、上位X個の場所を、それらの場所において実施された活動の量、それらの場所におけるワークアウトの頻度、それらの場所のユーザ指定レート、それらの場所におけるワークアウトの平均メトリック、およびこれらの類に基づいて識別できる。さらにページ8101は、距離、持続時間、スコア、獲得点数、ゴール数等々といった累積的なメトリックをセクション8107内に表示できる。複数のメトリックを累積形式で表示できる。表示されるこれらのメトリックおよび/またはメトリックの数は、ユーザが選択し得るか、またはユーザによってもっとも頻繁に実施された活動または活動タイプ、またはユーザが最も多く(時間または距離に関して)実施した活動のためのメトリックに基づいて自動的に定義できる。
それに代えて、またはそれに加えて、さらにプロファイル・ページ8101は、最多使用、最良パフォーマンス、およびこれらの類に基づいて上位デバイスを含むことができる。プロファイル・ページ8101は、ユーザによって1つまたは複数のデバイス上に記録されたすべての活動データの全てまたは選択されたサブセットに基づいて、または活動モニタリング・サイトを通じて生成でき、投稿済みのワークアウト書き込みの中に提供されたワークアウト・データに限定されないとし得る。いくつかのアレンジメントにおいては、プロファイル・ページ8101に提供されているデータが、ソーシャル・ネットワークまたはコミュニティ・サイト上の書き込みに投稿されたワークアウト・データだけを反映できる。
図82は、共有パラメータの修正および共有許可の確認に使用できるアプリケーション構成インターフェース8201の例を図解している。インターフェース8201は、Eメール情報アクセス、プロファイル情報(年齢、名前、居所、電話番号)およびこれらの類といった、アプリケーションによってアクセスされるデータまたは許可を識別できる。インターフェース8201は、さらに、同じアプリケーションを使用しているほかのユーザを識別できる。アプリケーションによって生成された情報が提供されるか、または共有されるエンティティをユーザがコントロールすることを許可するべくセクション8203を含めることができる。セクション8203内には、パブリック(たとえば、ソーシャル・ネットワーキング・サイトまたはコミュニティ・システム上の全員)、友人の友人、友人、およびソーシャル・ネットワーク・サイトおよび友人を含むいくつかのオプションを事前設定できる。パブリックではないソーシャル・ネットワーキング・システムとの共有は、そのソーシャル・ネットワーキング・システムがそのデータを使用して、このアプリケーションがどの程度頻繁に使用されているか、ユーザが実施している活動のタイプ等の統計を決定することを可能にし得る。ソーシャル・ネットワーキング・システムは、各ユーザから獲得した具体的なデータを公開しないことがあるが、内部または外部ユーザについて決定された統計等の集合情報を使用できる。いくつかのアレンジメントにおいては、セクション8203が、ユーザによって定義されたグループまたはエンティティを含むことができる。たとえば、ユーザは、独自のグループを設定すること、およびそれらのグループ内にほかのユーザ(たとえば友人)を分類することができる。その後ユーザは、共有許可またはパラメータをそのユーザ定義グループに基づいて選択できる。
目標
ユーザは、当面のランニングの目標を設定するべく向上ランニングを定義できるが、複数のランニングにわたる長期目標をユーザが選択することも可能にし得る。図61A乃至61Cは、目標定義インターフェースの例を図解している。図61Aおよび61Bにおいて、ユーザは、向上のオプションを選択し、その後に続いて距離向上のオプションを選択できる。その後、図61Cにおいてユーザは、ユーザが希望するランニングの距離、およびその距離のランニングに使用する時間期間を選択することによって距離向上目標を定義できる。またユーザは、定義済みの目標を達成するために、ユーザがランニングを希望する日の選択もできる。多様なパラメータを選択した後、ユーザは、その目標を設定するか、または開始できる。時間目標、ペース目標、カロリー目標、およびこれらの類を含むそのほかのタイプの目標のために類似するインターフェースおよびオプションを定義できる。ユーザは、日々の目標も定義できる。たとえばユーザは、日々ベースで包括的な目標(たとえば、4週間で40マイルのランニング)を達成する希望の方法を指定できる。したがって、ユーザは、月曜日に3マイルの、水曜日に5マイルのランニングを行なう希望を指定できる。目標を結合することもできる。たとえば、ユーザは、4週間内に40マイルのランニングを行ない、かつ8.5マイル/時のペースを達成する希望を指定できる。
1つまたは複数の目標に向けての進捗は、多様な態様で追跡できる。たとえば図60Dは、目標のリストおよびそれと関連付けされる進捗を表示する目標追跡インターフェースを図解している。たとえば、月毎目標は、その月のためのランニングがまだ6回残っていることを示している。距離目標は、30マイルのランニングが残っていることを示し、カロリー目標または目的は、ユーザの目標達成に、2766カロリーの燃焼がまだ必要であることを示すことができる。
図60Eおよび図60Fは、目標追跡インターフェースの追加の例を図解している。たとえば、図60Eにおいては、目標タイプまたは目標が選択されるか、またはユーザがその目標タイプまたは目標に焦点するまで、進行バーを表示しないことができる。図60Fにおいては、このインターフェースが、目標および目標の進捗の詳細を表示できる。たとえば、インターフェース6030は、目標の完遂までにユーザが26.3マイルを有していることを図解しており、かつその目標が12月1日までの40マイルのランニングを示している。それに加えて、ユーザに、次のワークアウト(たとえば、2.2マイルのランニング)へ直接進むオプション6033を提供できる。
ユーザは、目標達成のために、多様なインターフェースを通じて目標およびワークアウト想起させることができる。図62Aおよび62Bは、その種の備忘合図を提供するためのインターフェースの例を図解している。図62Aにおいては、インターフェース6200が、ユーザが自分のあらかじめ定義済みの目標への到達まで2.2マイルのランニングを行なわなければならないという通知を提供する。図62Bにおいては、インターフェース6210が、ランニングの間に多様な音声通知を提供できる。この音声通知は、目標へ向かう進捗をユーザに通知できる。たとえば、この目標のうちの現在の部分が完遂され、包括的な目標に向かって上達していることを示すメッセージをユーザに提供できる。それに代えて、またはそれに加えて、メッセージを本質的にテキスト形式とすること、および「次のランニングは土曜日の3マイルです」または「あと5回の2.2マイル・ランニングで目標達成!」といった備忘合図をさらに含むことができる。
動機付け‐‐祝賀および応援
ユーザの目標完遂、マイルストーンへの到達、目的の完遂、上達、または向上ランニングの完遂時に、激励または祝賀メッセージをユーザに与えることができる。それに代えて、またはそれに加えて、応援、激励の言葉、および/またはそのほかのメッセージを、ランニングの前または最中に与えることができる。これらのメッセージは、オーディオ、ビデオ、画像、アニメーション、触感または触覚フィードバック(たとえば、振動)などを含むことができる。1つまたは複数のアレンジメントにおいては、祝賀メッセージが、よく知られているアスリート等の著名人からのオーディオおよび/またはビデオ・メッセージを含むことができる。ユーザは、その種のメッセージがレンダリングされて自分宛に伝えられるタイミングを設定できる。たとえば、ユーザがランニングの間の祝賀メッセージを希望しないことがあり、したがって、ワークアウト後、またはワークアウトを行なっていない間の全メッセージの再生を好む旨を示すことができる。したがって、ユーザは、メッセージが伝えられないタイミングについても同様に指定できる。それに加えて、またはそれに代えて、祝賀メッセージは、とりわけ、大勢からの応援、メガホン、鳴り響くカウベル、ブブゼラの高鳴り、花火の開く音、スロットマシンのジャックポット音等のサウンド・エフェクトを含むことができる。
図63A乃至63Cは、1つまたは複数の祝賀メッセージまたは動機付けメッセージをリスト表示できる祝賀インターフェースの例を図解している。モバイル・デバイスによっていくつかのメッセージが作成され得るが、ほかのユーザからそのほかのメッセージを受け取ることができる。1つまたは複数の例においては、テキスト読み上げシステムを使用してこれらのメッセージを変換し、オーディオ出力デバイスを通じて再生できる。それに代えて、またはそれに加えて、ほかのユーザがオーディオ・メッセージおよび/またはビデオ・メッセージを送ることができる。このメッセージの送り側は、そのユーザにメッセージを伝えるタイミングについてのトリガ・イベントを示すことができる。たとえば、送り側は、ユーザが単一ワークアウトの間に5マイル・マークまで到達すると、そのユーザに対してメッセージの表示または再生が行なわれることを指定できる。
いくつかの例においてユーザは、著名人からの祝賀を受けることができる。図64A乃至64Eは、著名人メッセージを含む祝賀インターフェースの例を図解している。メッセージは、オーディオおよび/またはビデオを含むことができる。メッセージは、向上ランニングの完遂、マイルストーン(たとえば、1週間で25マイル)への到達、最速ペース、最速距離、または最速時間の打ち立て等の多様な成果のために伝達され得る。1つまたは複数のアレンジメントにおいては、成果に、種々のフィットネス・レベルへの到達を含めることができる。たとえば、1週間のランニングが5マイル未満である場合を第1のフィットネス・レベルと考え、1週間ランニングが5マイルを超え、10マイル未満である場合を第2のフィットネス・レベル考えることができる。追加のフィットネス・レベルを定義し、それと多様な賞または特典を関連付けできる。たとえば、ユーザは、種々のワークアウトへのアクセス、多様な賞(たとえば、音楽、製品、サービス)、多様なパブリック・チャンネルを通じた(たとえば、フィットネス・モニタリング・サイトのメイン・ページ上における)表彰、およびこれらの類を受け取ることができる。
いくつかの態様においては、リモート・ソーシャル・ネットワーキング・サイト等のオンライン・コミュニティを通じてほかのユーザから受け取ったコメントまたはそのほかのインタラクションの数に基づいて、ユーザへの引き渡し(たとえば、送信、レンダリング、再生等)のための祝賀メッセージのタイプを選択できる。たとえば、ワークアウト・セッション前またはその間に、ユーザによって投稿されたワークアウト・アナウンスメントに対してほかのユーザがコメントするか、または『いいね!』を示すことができる。また、ほかのユーザは、そのワークアウト・アナウンスメントと、そのアナウンスメントをそのほかの者へ転送すること、そのアナウンスメントへのリンクをほかのサイトに貼ること、そのアナウンスメントにほかのタグ(たとえば、エモーティコン)をラベル付けすること、およびこれらの類を含む方法でもインタラクションできる。続いてアスレチック活動モニタリング・アプリケーションまたはサービスは、そのアナウンスメントに関連して、ソーシャル・ネットワーキング・サイトを通じて受信されたインタラクションの数を決定できる。次に、決定したインタラクションの数に応じて異なるタイプの祝賀メッセージ(たとえば、異なるサウンド・エフェクトまたは異なるカテゴリのメッセージ)が選択されて、トリガされ得る。たとえば、インタラクションの数の増加に従って、より大きい、より顕著な、またはより特色のあるサウンド・エフェクトまたはメッセージが選択されて、トリガされ得る。いくつかのアレンジメントにおいては、ほかのユーザからの肯定的なインタラクションだけをカウントできる。このように、ユーザのワークアウト・アナウンスメントへの『だめだね!』または不賛成の表現は、祝賀メッセージの選択またはトリガに使用されるインタラクションの合計にカウントされないことがある。
いくつかの場合においては、サウンド・エフェクトまたは祝賀メッセージが、それぞれ、フィードバックの量の範囲、および/またはフィードバックの内容に対応できる。たとえば、第1乃至第3のコメントまたはそのほかのタイプのフィードバックは、第1のメッセージをトリガでき、第4乃至第7のコメントは、第2のメッセージをトリガできる。異なるスレッショルド、トリガ、範囲を異なるメッセージのために設定できる。所望に応じて任意数の範囲が定義できる。いくつかのアレンジメントにおいては、ユーザのワークアウトに対してフィードバックを提供しているユーザが、そのユーザへ提供する動機付けまたは祝賀コンテントを選択できる。システムは、ユーザにより選択されたコンテントのうちの1つまたは複数を、人気に基づいて選択できる。たとえば、6人の者がコンテントAを選択し、2人の者がコンテントBを選択した場合には、コンテントAをワークアウトの実施者へ与えることができる。それに対して、選択されたすべてのコンテント・アイテムをその実施者へ与えることができる。
否定的なフィードバックが受信されたときには、コーチングまたは激励等のそのほかのタイプのメッセージをそのユーザへ送ることができる。たとえば、ユーザがソーシャル・ネットワーキング・サイト上で自分のワークアウト投稿に対して『だめだね!』投票または否定的なコメントを受け取った場合に、アスレチック・パフォーマンス・モニタリング・デバイスは、そのユーザが自分のパフォーマンスを向上させるべく動機付けされる激励メッセージを受け取ること、および/またはそのユーザへ与えることができる。祝賀メッセージと同様に、受け取った否定的フィードバックの数に応じて異なるタイプ、レベル、または深刻度の動機付け、コーチング、または激励メッセージをユーザへ提供できる。コーチングまたは激励メッセージは、パフォーマンスの向上のために提案されるインストラクションを含むことができる。
図65Aは、ユーザのソーシャル・ネットワーキング・サイト等のオンライン・コミュニティへの投稿またはそのほかの形で提供されるか、またはワークアウトの前、その間、またはその後に、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(たとえば、ツイッター(TWITTER))等のオンライン・コミュニティを通じて伝達され得るワークアウト・セッション・アナウンスメントの例を図解している。アナウンスメント6500は、ユーザが追求しているワークアウトのタイプ(たとえば、マラソン・トレーニングのランニング)および、そのほかのユーザ(たとえば、友人や家族)にコメントの書き込み、またはそのワークアウトへの賛成(または不賛成)の表示を勧めるメッセージを示すことができる。アナウンスメントとともにコメントの数6501または賛成の表示6503も表示され得る。いくつかのアレンジメントにおいては、複数タイプのフィードバックおよび/または複数の異なる、および/または区別できるオンライン・コミュニティまたはリモート・ネットワーク・サイト(たとえば、ソーシャル・ネットワーキング・サービス)からのフィードバックを集計し、受信したフィードバックの量を決定できる。たとえば、コメントの数を賛成の表示を受信した数に加算できる。別のアレンジメントにおいては、それぞれのタイプのフィードバックを別々にカウントできる。それに加えて、またはそれに代えて、肯定的なフィードバック、または1つまたは複数のあらかじめ定義済みの規則またはパラメータ(たとえば、フィードバック内に使用されているコンテントのタイプ、文言、文字、記号等、作成者/意見者の識別子、およびこの類)を満たすフィードバックだけを、このフィードバックの量としてカウントできる。さらにほかの例においては、フィードバックの量に代えて、またはそれに加えて、ユーザへの引き渡しのために選択されるメッセージまたはコンテントのタイプが、1つまたは複数のあらかじめ定義済みのパラメータまたは規則との整合に基づくことができる。たとえば、その種のパラメータまたは規則は、フィードバック内に使用されているコンテントのタイプ(ビデオ、オーディオ、テキスト)、文言、文字、記号等、作成者/意見者の識別子、およびこの類を含むことができる。
受信したフィードバックの量の決定は、オンライン・コミュニティ(たとえば、ソーシャル・ネットワーキング・サイト)からのコメントの受信、および受信したフィードバックの量(たとえば、コメント数)のカウントを含むことができる。別の例においては、フィードバックの量の決定が、投稿済みワークアウト情報に応答して受信されたコメントまたはフィードバックの数の表示の受信を含むことができる。ほかの例においては、フィードバックの量の決定を、別のデバイスによって実行できる。当該別のデバイスは、続いてフィードバックの量の決定をアスレチック・モニタリング・システムへ提供できる。当該別のデバイスは、ユーザへ提供されるコンテント(たとえば、サウンド・エフェクト、ビデオ、テキスト、触覚フィードバック)を選択するべく構成することもできる。またフィードバックの量の決定の提供が、デバイス(たとえば、アスレチック・パフォーマンス・モニタリング・デバイス)の1つのソフトウェア・モジュールまたはハードウェア・モジュールから、同一デバイスの別のソフトウェア・モジュールまたはハードウェア・モジュールに対して実行されることもある。またフィードバックの量の決定の提供は、メモリ内へのフィードバック量の決定のストアを含むこともできる。
いくつかのアレンジメントによれば、フィードバックの量の決定およびコンテントの選択を、アスレチック・パフォーマンス・モニタリング・サービスおよびアスレチック・パフォーマンス・モニタリング・デバイス等の異なるデバイスが実行できる。それに代えて、この決定およびコンテントの選択を同一のデバイスが実行できる。さらに別のアレンジメントにおいては、フィードバックの量の決定および/またはコンテントの選択が、オンライン・コミュニティ(たとえば、ソーシャル・ネットワーキング・システム)によって実行され得る。
図65Bおよび65Cは、ユーザのワークアウト完遂後に表示できるワークアウト・アナウンスメントの例を図解している。これらの説明的な例におけるワークアウト・アナウンスメントは、完遂済みワークアウトに関連付けされた統計およびメトリックを提供できる。たとえば、ランニング済みの距離、ランニング済みの時間、および/または、ペース(たとえば、平均ペース、最速ペース、最低ペース等々)をワークアウト・アナウンスメント内に表示できる。前述したとおり、ほかのユーザによるこのアナウンスメントへのコメントを可能にすること、および、ユーザに祝賀メッセージを提供することができる。
図65Dは、関連する友人またはそのほかのユーザのフィードバックを伴う別のワークアウト・アナウンスメントの例を図解している。ワークアウト・アナウンスメントに応答してテキスト形式のコメントおよび/または賛成の表示を提出することに代えて、またはそれに加えて、友人およびそのほかのユーザは、ユーザに向けて再生されるべきオーディオおよび/またはビデオ・メッセージも記録できる。たとえばアナウンスメント6511内においては、友人が、アナウンスメント6511に応答してオーディオ・メッセージ6513を録音している。オーディオ・メッセージ6513は、ユーザに向けて直ちに再生されるか、またはオーディオ・メッセージ6513の作成者によって選択されたトリガ(たとえば、ワークアウトの完遂、指定距離、時間、またはペースの目標への到達、所定数の合計コメント、またはそのほかのタイプのフィードバックの受信等々)に従って再生され得る。それに加えて、またはそれに代えて、ワークアウトを実施するユーザは、友人およびそのほかの個人が残したオーディオ・メッセージを受け取るためのトリガ・イベントを選択できる。
長々しい聴覚または視覚的メッセージを聞く、または見ることを求めることなく、所定量の肯定的なフィードバックを受信したことをユーザに通知する効率的な手段としてサウンド・エフェクトを使用できる。
アスレチック活動データの表示
アスレチック活動情報およびアスレチック活動情報から生成される情報(たとえば、統計、傾向、推奨等々)は、この中で述べられているとおり、1つまたは複数のインターフェース内に表示できる。1つのアレンジメントにおいては、ユーザが、アスレチック活動モニタリング・サービスの登録ユーザのためのアスレチック活動情報を生成し、表示するリモート・ネットワーク・サイトへアクセスできる。1つまたは複数のアレンジメントにおいては、情報表示およびインターフェースへのアクセスが、モバイル・デバイスおよび/またはそれの上で実行しているフィットネス・モニタリング・アプリケーションを通じて生じ得る。それに代えて、ユーザは、別のコンピューティング・デバイスを通じて情報表示へアクセスできる。いくつかのアレンジメントにおいては、情報表示が、リモート・フィットネス・モニタリング・サーバによって作成され、提供されることから、ユーザは、これらのデバイスまたは場所のそれぞれとのデータの同期またはそれぞれへのデータの転送を必要とせずに、多様な場所およびデバイスからワークアウト情報にアクセスできる。
図66Aおよび66Bは、ワークアウト・レビューを含むインターフェースの例を図解している。このワークアウト・レビューは、選択されたランニングについてのランニング済みの全体の距離にわたるユーザのペースのグラフ6601を含むことができる。ユーザは、リスト6605等のワークアウト・リストから異なるランニングを選択して見ることができる。リスト6605は、あらかじめ定義済みの数の最近のワークアウトを含むことができる。グラフ6601は、1マイル、1キロメートル、0.5マイル、およびこの類のランニング距離増分に対応するポイントを示す標識またはマーカ6607を含むことができる。さらにワークアウト・レビュー・インターフェースは、GPS標識6609等のワークアウト属性標識も含むことができる。GPS標識6609は、このワークアウトがGPS情報を用いて記録されたことを意味し得る。したがって、ワークアウト情報の一部としてユーザのルートが記録されたとすることができる。それに加えて、ユーザは、さらなる属性またはパラメータをワークアウトに追加できる。たとえばユーザは、気分選択オプション6611を選択して、ランニング後の自分の気分を入力できる。この気分は、ユーザが、ワークアウト完了後に、感情的および/または肉体的にどのように感じたかを含むことができる。ワークアウト・レビューには、ニュースまたはメッセージ・フィード、最後のランニングの簡単なサマリー、目標の進捗状況(または、目標への到達を完了するまでに残されている量)、挑戦の進捗状況または位置、およびこれらの類を含めたそのほかの情報を含ませることもできる。
図66Cおよび66Dは、ランニングまたはワークアウトの属性を入力するためのインターフェースを図解している。たとえば、図66Cにおいては、インターフェース6620が、ユーザの気分、天候状態、および/または地形を指定するための入力ウィンドウ6623を含む。さらにウィンドウ6623は、ワークアウトについての追加のユーザ・コメントを受け取るべく構成されたテキスト入力フォームも提供できる。1つまたは複数のアレンジメントにおいては、GPSデバイス等の位置決定システムを使用してワークアウトが記録された場合に、ウィンドウ6623が標識6625を表示できる。
図66Eおよび66Fは、複数のワークアウトのためのワークアウト・サマリーのカレンダまたはタイムライン・ビューを図解している。それぞれの日は、その日(または、時間、週、月等々といったそのほかの時間単位)のランニングの距離を示す棒グラフを含むことができる。それぞれの棒グラフ上への指乗せまたはそのほかの形でのインタラクションは、図66E内のウィンドウ6631等の、そのランニングについての追加情報を伴う詳細ウィンドウを表示させることができる。たとえばウィンドウ6631は、ランニング後のユーザの気分、天候状態、地形、およびそのワークアウトに位置およびルートの情報が含まれるか否かを示すことができる。ユーザがマニュアルまたはカスタム・メモを入力した場合には、対応するワークアウトを表わす棒グラフと関連させてメモ・アイコン6635を表示できる。サマリー・データ6637は、現在表示されている時間フレーム内のすべてのワークアウトについて合計の時間量、ワークアウト、距離、および燃焼カロリーを示すために表示され得る。
閲覧および/または分析のために特定のワークアウトを選択すると、選択したワークアウトについての詳細を提供するインターフェースがユーザに提示され得る。図66Gおよび66Hは、ランニングについて記録された統計のサマリーを提供するランニング詳細ページの例を図解している。図66Gに示されている説明的な例において、ユーザは、編集のオプション6641を使用し、そのワークアウトのためにストアされた多様なパラメータを編集できる。いくつかのアレンジメントにおいては、ランニングの距離および時間、および/または燃焼カロリー等のいくつかのパラメータを変更可能でないとし得る。ランニングが、GPSデバイスまたはそのほかの位置決定システムを用いて記録された場合には、そのランニング詳細インターフェースがGPS標識6643を含むことができる。それに加えて、ランニングが、位置情報とともに記録された場合には、このインターフェースが、ルート表示オプション6645を表示できる。ルートおよびルート情報については、詳細を後述する。
図66Iおよび66Jは、記録されたワークアウト情報の1つまたは複数のパラメータを修正するための編集インターフェースを図解している。たとえば、ランニング後のユーザの気分、天候状態、地形、および/または、メモを修正するオプションをユーザに提供できる。ユーザの好み、サービス・プロバイダの要件および規則、およびこの類に応じて、そのほかのパラメータも修正できる。
図66Kは、ワークアウト・セッションについての統計を表示しているワークアウト・データ・インターフェース6660の例を図解している。インターフェース6660は、時間対距離、距離対ペース、時間対ペース、および/またはこれらの多様な組合せに対応するランニング曲線6661を含むことができる。いくつかのアレンジメントにおいては、ランニング曲線6661が、ワークアウトのメトリックを表わす1つまたは複数の視覚的特性を含むことができる。たとえば、異なる色を使用して、ワークアウトにわたってユーザが呈した異なるペースを表わすことができる。別の例においては、パターンまたは透明度の異なるランニング曲線を使用して、異なる心拍数を表わすことができる。さらにインターフェース6660は、スプリットおよびインターバルの時間およびペースを含む追加のワークアウト・データ粒状度も提供できる。いくつかのアレンジメントにおいては、この追加の情報が、このワークアウトの記録またはワークアウト・データの表示ために、ユーザが特定のモードを選択した場合にのみ提供または記録されるとし得る。そのほかのアレンジメントにおいては、ワークアウト記録モードとは無関係に、その追加情報が利用可能であるとし得る。
そのほかのタイプのワークアウト・データの視覚化は、平均ペース曲線(たとえば、すべてのランニングまたは指定の時間期間内におけるすべてのランニング、同一ルートについてのすべてのランニング等々のランニングのセットの平均)と照らして、またはその上に重ねて、現在のランニングのペース曲線を表示することを含むことができる。それに加えて、またはそれに代えて、ランニング曲線またはそのほかのワークアウト・データ視覚化を、ワークアウトの間に使用された音楽プレイリストとともに表示できる。
ルートの追跡、表示、および作成
この中で述べているとおり、いくつかのアレンジメントにおいては、位置決定システムを使用してユーザのワークアウトの記録ができる。したがって、ワークアウト・データの一部としてユーザのルートを記録し、ストアできる。ワークアウト・データの取り出し時に、ユーザによる再検討のためにそのルートを表示できる。
図67A乃至67Gは、ルート情報を表示できる一連のルート詳細インターフェースを図解している。たとえば、図67Aのインターフェース6700においては、ユーザのルート6701を、地図上でのアニメーション態様で描写できる。ユーザを表わすアイコン6703をアニメーション化し、そのランニングのルートに従って移動させることができる。ルートは、仮のルート・ライン6705によって示すことができるが、アイコン6703がそのルートの上を移動すると、その後を追って行く第2のルート・ライン6707になる。アイコン6703は、このルートに沿ってユーザの速度に応じてアニメーション化される。たとえば、アイコン6703の移動は、ユーザのペースがより遅かったルート6701の部分の間においてより遅く、ユーザのペースがより速かったルート6701の部分の間においてより速くできる。この移動のアニメーションは、ユーザのペースに比例し、また、ユーザのペースに基づくアルゴリズムを使用して計算できる(たとえば、マイル/時間をピクセル/秒に変換できる)。インターフェース6700は、さらに、距離増分(たとえば、1マイル、1キロメートル、0.5マイル等々)を識別するべく、ルートに沿って距離マーカ6709を含むことができる。ユーザが最速ペースおよび最低ペースを呈したこのルート上のポイントを示すべくペース・マーカ6711も含めることができる。さらに、より高いか、もっとも高い高度のポイントを識別する高度マーカ6713を使用して高度情報も提供できる。
インターフェース6700は、部分6715に、ユーザのペースおよび高度対時間のグラフ6717を含むことができる。アイコン6703を使用するユーザのランニングのアニメーションが進むに従って、線6719および6721は、見掛けを(たとえば、アニメーション態様で)変化できる。たとえば、線6719の部分6723は、外観を太くして、アニメーションがルートのその部分の移動を終わったことを示すことができる。マーカ6725は、ルート内のアニメーションの現在位置を示している。距離、時間、ペース、および高度を含むその位置に関係する詳細な情報も同様に提供できる。リプレイ・オプション6727を選択すれば、アニメーションをリプレイできる。1つまたは複数のアレンジメントにおいては、リプレイにより、このランニングおよびルートの詳細の最初のロード時にアニメーションが示されるペースと比較して、より遅いペースでアニメーションを再生できる。凡例6729は、マーカ6709、6711、および6713をはじめ、対応するワークアウト・データのそれぞれについて説明を提供できる。たとえば、最良および最悪ペースの各1マイルと同時に、最速および最低ペースの情報も提供できる。さらに最高高度マーカ6713に対応する高度データも表示できる。またユーザは、自分独自のマーカをマニュアルで作成し、ワークアウトまたはランニングに沿った特定の位置とパフォーマンス統計のセットの関連付けを補助できる。
マーカ6709、6711、および6713のうちの1つまたは複数とのインタラクションは、ユーザのワークアウトのその特定ポイントについての対応するワークアウト・データを表示させることができる。図67Cは、ユーザがマーカ6713を選択するときのインターフェースの例を図解している。選択に応答して、対応するデータを表示するべくグラフ6717が相応じて修正され得る。1つまたは複数のアレンジメントにおいては、ユーザのアイコン(たとえば、図67Aのアイコン6703)を、選択された場所まで即座に移動できる。それに加えて、またはそれに代えて、ユーザのアイコンの位置を反映するべく表示されるルートも修正できる(たとえば、移動を反映するべくルートの選択されたポイントまでの部分を変化できる)。マークのない部分も、ワークアウト・データの表示に選択可能であるとし得る。凡例6729もまた、ルート上のマーカまたはそのほかのポイントの選択に応答して更新できる。
1つまたは複数の追加の態様によれば、地図ドロップダウン・メニュー・オプション6731(図67A)は、下にある地図のための多様なオプションを表示できる。たとえば、ユーザは、衛星画像、コンピュータ生成表現(図67Aに示されるとおり)、地形画像、および/または衛星と地形を組み合わせたハイブリッド画像を表示するべく地図の外観を変更できる。図67Fは、衛星画像モードで地図上のルートを図解している。
それに加えて、またはそれに代えて、視覚的な属性を使用して、ルートまたはワークアウトの多様なタイプの特性を視覚的に伝達できる。たとえば、ルートは、ランニングの間にユーザによって呈された種々の速度またはペース、心拍数、およびこの類を示す複数の色を含むことができる。特定の例においては、ユーザが第1のスレッショルドを超えるペースを呈したルート・ラインの部分を緑色で表示し、ほかの、ユーザが第2のスレッショルドを下回るペースを呈したルート・ラインの部分を赤色で表示できる。さらにそれ以外の、ユーザが第1と第2のスレッショルドとの間のペースを呈したルート・ラインの部分は黄色で表示できる。多様な色のグラデーションおよび特性を使用して、ペース、速度、心拍数、高度、地形、天候、およびこれらの類を表現できる。そのほかの、パターン、透明度、シェーディング、点画、およびこれらの類を含む視覚的属性を使用して多様なワークアウト属性を示すことができる。
図67Gは、心拍数情報が利用できる場合に心拍数タブ6751が表示されるルート情報インターフェース6750を図解している。心拍数タブ6751の選択は、心拍数対時間または距離またはペースのグラフを表示させることができる。心拍数情報が利用可能な場合には、このデータでルート情報および詳細を補うことができる。たとえば、ルート上に最高心拍数マーカおよび最低心拍数マーカを表示できる。
図68Aは、別の例のルート詳細インターフェース6800を図解している。インターフェース6800は、ランニングの洞察等の追加情報、またはそのルートのための新しい時間記録を打ち立てるべく最後の0.25マイルの間にパワー・ソングを再生することを推奨する提案6801等の提案を含むことができる。提案は、多様なアルゴリズムおよびパラメータに基づいて生成され、1つの例においては、ユーザが最低スペースを有していたランニングの部分の識別、およびそのペースを高めるべく動機付けの曲を再生する提案を含むことができる。別の例においては、ランニング/ルートの第1の部分においてユーザに有意の努力が見られる場合(たとえば、心拍数の情報に基づいて)、システムは、ルートの残りの部分で疲れないように、その第1の部分の間をより遅いペースで走る提案をユーザに与えることができる。
1つまたは複数のアレンジメントにおいては、公開オプション6803を選択することによってルート情報を公開できる。ユーザは、フェイスブック(FACEBOOK)、ツイッター(TWITTER)、および/または、そのほかのソーシャル・ネットワーキング・サイトおよびニュース・フィード・サービスを含む多様な情報取り出し口に情報を公開できる。公開オプション6803を選択すると、アカウント情報および公開オプションを指定するメニュー(図示せず)を表示できる。
さらにインターフェース6800は、同一または類似のルートについての以前のワークアウトのリスト6805を含むことができる。リスト6805は、1つまたは複数のエントリを含み、かつ、たとえば、ランニング時間および成果が記録されたか否かといったことを含むワークアウト詳細の簡単なサマリーを含むことができる。たとえば、ユーザの1月21日のこのルートのランニング・タイムが最速であった場合に、そのエントリは、その成果または重要性の標識としてトロフィー・アイコン6807を含むことができる。さらに、インターフェース6800は、部分6809内において、向上ランニングの提案も提供できる。特に、インターフェース6800は、あらかじめ定義済みの距離だけ現在のルートを上回る別のルートを表示できる。ルートの提案は、以前にユーザが走ったことのあるルート、またはほかのユーザが走ったことのあるルートに基づいて生成できる。
図68Bは、ユーザがルートの保存およびルート詳細の追加を行なうことができるインターフェースを図解している。インターフェース6810は、キーワードおよび説明に加えて、ルート名を指定できるフィールド6811を含んでいる。キーワードは、このユーザまたはほかのユーザがルート・データベースからルートをより容易に捜し出すことができるように、サーチ・ワードとして使用できる1つまたは複数の単語を含むことができる。説明は、風景、地形、困難、天候、交通、騒音、およびこれらの類を含め、このルートについてのより長い考察を含むことができる。さらにユーザは、オプション6813を使用して、ルートのプライバシーを選択できる。たとえば、ルートをプライベートに設定することによって、そのルートをほかのユーザが探すこと、または見ることができないとし得る。このルートを探し出すことおよび/または見ることが許される特定の個人または個人のグループを選択するオプションを含め、追加のプライバシー・パラメータおよび設定を提供できる。そのほかのオプションには、それぞれの個人または個人のグループに認められる閲覧およびアクセス特権の種類の定義を含めることができる。
図69Aは、ユーザがランニングを実施し、作成し、かつ/または保存した多様なルートをリストする保存済みルート・インターフェースを図解している。たとえば、ルート・リスト6901は、ユーザによって保存された4つの異なるルートを含む。ルート6903等のようにGPSを使用して作成/記録がなされたルートは、1つまたは複数の標識を含むか、または異なる態様で表示できる。たとえば、距離標識6905を、ルート6915等の非GPS作成のルートとは異なる見掛けにできる。保存済みルート・リスト6901は、地図の背景の上に表示できる。地図は、ルートの場所を識別する1つまたは複数のマーカを含むことができ、リスト6901内のルートは、それらのマーカに対応して番号を付けるか、そのほかの形で識別できる。またルートには、ユーザまたはそのルートでのランニング実施済みのほかのユーザによってレートが付けられることもある。そのレートは、たとえばレート表示6907に反映されるか、またはそこに示されることがある。このインターフェース内のそのほかのタブは、データベースまたはルート・リストをサーチするためのサーチ・タブ6909、ルートを作成するための作成タブ6911を含むことができる。それに加えて、キーワード・サーチのためのクイック・サーチ・バー6913も使用できるが、サーチ・タブ6909は、距離、地形、天候、およびこの類といった高度なサーチ・オプションを提供できる。
図69Bは、ユーザによるルート・リスト(たとえば、図69Aのルート・リスト6901)からのルート(たとえば、図69Aのルート6905)の選択時に表示できるルート・インターフェース6920の例を図解している。ルートの選択に応答して、ルート・リスト6921が、選択されたルートだけを表示し、複数ルートを含むルート・リスト(たとえば、図69Aのルート・リスト6901)内で提供される表示を超えた追加の詳細を提供できる。この追加の詳細は、ルートおよび説明との関連付けでストアされたキーワードを含むことができる。さらにこの情報は、このルートの作成者を示すことができる。下にある地図6923もまた、ルートの各部分の識別が可能な縮尺でルートを表示するべく変更され得る。1つの例においては、地図6923が、あらかじめ定義済みの量だけルートの境界線より広いエリアを表示できる。たとえば、表示されている地図6923のエリアは、そのルートがその表示エリアの60%、75%、90%、またはそのほかのパーセンテージを占めるように定義できる。
図70Aは、ユーザが新しいルートを定義できるルート作成インターフェースの例を図解している。新しいルートを作成するために、ユーザは、フォーム7001を通じて出発位置を定義できる。それに代えて、ユーザは、記録済みのGPSルートをそのルートの基礎とすることができる。ユーザはさらに、名前、キーワード(たとえば、サーチのため)、説明、およびそのルートの共有のありなしを指定できる。出発位置の選択に応答して、到着位置フォーム(図示せず)を表示できる。出発位置および到着位置は、地図7003とのインタラクションまたはアドレスの入力によって選択できる。1つまたは複数のアレンジメントにおいては、さらにユーザが、ランニングの間に通過を希望する中間地点を指定できる。さらにユーザは、自分のランニングに希望する距離およびそれが道路に追随するか否かを指定できる。これらのパラメータに基づいて、このシステムおよびインターフェースは、提案のルートを作成してそのルートを地図7003上に表示できる。ユーザは、追加の中間地点、距離の調整、出発地点および到着地点の修正、およびこの類を含めて地図7003上に表示されたルート・ラインとのインタラクションを行ない、それによってそのルートを修正できる。さらにユーザは、以前に取った1つまたは複数のステップを取り除くオプション7005を使用できる。たとえば、ユーザが、作成インターフェースがアクティブされた状態で、最初にルートのランニングまたはウォーキングを行なうことによってルートを作成しているときに、ユーザが自分の経路を誤った場合に、ユーザは、一時停止してその経路の最後の部分を削除できる。
それに代えて、ユーザは、データベースから以前に記録済みのGPSルートを取り出すことによってルートを作成できる。たとえば、ユーザは、GPSルートを検索するオプション7007を選択できる。図70Bは、以前に記録済みの複数のルートがリスト7011内に表示される選択メニュー7010を図解している。ミニマップ7013は、ルートの形状および場所の全体的な概観を提供するべく表示できる。リスト7011は、日付の降順、アルファベット順、距離順、およびこれらの類を用いて表示できる。
ユーザが以前に記録済みのGPSルートを選択すると、ルート作成インターフェース内の多様なフィールドが自動的に事前設定され得る。たとえば、図70Cの作成インターフェース7050は、事前設定されたそのルートの出発地点の住所、距離、および名前を有している。選択されたルートとともにキーワードまたは説明がストアされていれば、それらもまた、これらのフィールドに自動的に事前設定され得る。ルートがGPSデバイスを使用して作成されていることから、最後のステップのオプションおよび道路追随のオプションが無効になることがある。それに代えて、GPSデバイスによって記録されたルートの修正をユーザに許容するべく、それらのオプションを有効のまま残すこともできる。
図71Aおよび71Bは、ルート情報を検討するためのインターフェースの追加の例を図解している。図71Aにおいて、ルート情報表示7100は、同じかまたは類似するルートのランニングを行なっているか、または行なったことのある友人のリストをユーザが見ることを可能にする友人タブ7101を含むことができる。図71Bは、そのルートに関連付けされた挑戦のために、友人7111が現在のランキング順で表示された友人リスト表示7110を図解している。たとえば、そのルートについてペースの挑戦が定義できるが、その場合にリスト表示7110は、最速ペースから最低ペースへ向かう順に友人をリストできる。ペース・データがない友人は下側にアルファベット順にリストされ得る。またそのほかの、アルファベット順、年齢順、そのルートでのランニング回数の順、ペース順、およびこの類を含む順序を用いた友人の表示もできる。
図72A乃至72Fは、ルート追跡および検討インターフェースの例を図解している。1つまたは複数のアレンジメントにおいては、ルート追跡が、個人情報、自動決定による情報、および/またはユーザ入力による情報を用いてルートにタグ付けするオプションを含むことができる。たとえばユーザは、そのルートに沿ってのエクササイズの間に自分が感じたこと、そのルートの名前、ルートのレート(たとえば、自分はそのルートをどれくらい楽しめたか、風景のレート、騒音のレート、地形のレート)、音楽の連想、天候、地形、ルート上のランドマークまたは関心のある場所、およびこれらの類を用いてそのルートのタグ付けを行なうことができる。この情報は、その後、使用するルートを捜しているほかの個人と共有できる。複数のタグを用いてこのルートが表示できるように、異なるユーザが、このルートにタグ付けることができる。
ユーザのルートの追跡およびストアによって、さらにアスレチック活動モニタリングおよび追跡システムは、そのルート上のユーザのパフォーマンスを、同じルートのランニングを実施したほかのユーザと照らして評価できる。したがって、システムは、ほかのユーザに関連したユーザのパフォーマンスに基づいて多様な成果を定義できる。成果の例には、あらかじめ定義済みの期間内におけるこのルートのランニングの最多回数に対する称賛、および/またはあらかじめ定義済みの期間内ににおけるこのルートの最速ランニングに対する称賛が含まれる。このあらかじめ定義済みの期間は、常時、現在に至る指定した数の週、月、年、およびこれらの類に対応できる。
図73は、特定ルートのためにルート・リーダーボード7301および7303が表示される一例のインターフェース7300を図解している。そのルートは、地図エリア7305内に表示できる。リーダーボード7301は、このルートのランニングを実施したユーザを、実施回数に従ってリストしている。これに対してリーダーボード7303は、このルートのランニングを実施したユーザを、最速ペースに従ってリストしている。いくつかのアレンジメントにおいては、リーダーボード7301および7303が常に、現在のユーザおよび対応する回数およびペースをそれぞれ表示し、ユーザが各リーダーボード7301および7303内のリーダーとの比較を行なうことを可能にできる。ユーザが、リーダーボード上のいずれかの場所、たとえば1位、2位、3位、上位10位、上位10%、上位20%等々に届くとき、そのユーザに通知を提供できる。1つの例においては、ユーザが直ちにその達成に気づくことができるように、この通知を、ユーザのポータブル・デバイスに配信されるプッシュ通知とし得る。そのほかの例においては、eメール、テキスト・メッセージ、マルチメディア・メッセージ、ボイスメール、電話呼び出し、およびこれらの類を通じて通知を配信できる。
図73に図解されているようないくつかの場合においては、システムが、ルートまたはトラックに沿った多様な距離ランニングの追跡もできる。たとえば、リーダーボード7301が、識別された距離のランニング回数が最多のユーザを示す。これらのタイプのリーダーボードを、たとえばトラックのために使用することができ、それにおいては、トラックが、特定の距離ランニングを可能にする種々の距離マーカを提供する。
ユーザがワークアウトを実施した場所のそのユーザによる視覚化を補助するべく、地図上においてルートを表示するか、または識別できる。地図は、ユーザのワークアウトの識別に加えて、友人等のそのほかの個人のためのワークアウトの場所も識別できる。いくつかのアレンジメントにおいては、地図が、ユーザの友人の現在または最後の記録済みワークアウトしか表示できない。そのほかのアレンジメントにおいては、地図が、特定の時間期間(たとえば、無制限、現在に至る指定した数の月、日、週、年、時間、およびこれらの類)にわたるそのユーザの友人の全記録済みワークアウトを表示できる。さらに別の追加または代替アレンジメントにおいては、ユーザが、地図上に表示するワークアウトのためにフィルタを指定できる。これらのフィルタは、距離、ペース、高度、勾配、天候、地理的領域(たとえば、州、国、大陸、北/南半球、時間帯、郵便番号等々)といったパラメータを含み得る。ユーザが、ほかのユーザのルート位置標識を選択して、そのルートの詳細、そのルート上における当該ほかのユーザのワークアウト・セッション、およびこれらの類を見ることを可能にし得る。
GPSおよびそのほかの位置決定システムの使用は、アスレチック・パフォーマンスの追跡およびモニタリングのために、より高い粒状度および追加の機能を提供する。それに加えて、位置検出は、ユーザに、ほかのユーザとのパフォーマンスの比較、およびランニングを行ない得るほかの潜在的な場所の識別を行なう能力をユーザに提供する。位置決定およびルート追跡のこのほかの多様な利点および特徴も、この中で述べられている態様を使用して達成できる。
ライブ挑戦
1つまたは複数の追加または代替の態様によれば、モニタリング・デバイスおよび/またはサービス・プロバイダは、ライブ挑戦環境におけるユーザと競争相手のマッチングを容易にできる。図74に、ライブ挑戦の作成および処理のための一例の方法を図解する。たとえば、ステップ7400において、ユーザは、1Kのランニング等のワークアウトを選択できる。このワークアウトは、フィットネス・モニタリング・モバイル・デバイス等のデバイスを通じて定義し、開始できる。ユーザは、あらかじめ定義済みのランニングのタイプ/構成を選択するか、あるいは、自分独自のランニングをカスタマイズできる。その後に続くステップ7405において、ユーザは、1Kのランニングのための挑戦を、1人または複数人のそのほかのユーザに対して開始できる。ステップ7410においては、挑戦マッチング・システムが、そのユーザは特定の挑戦相手ユーザを指定しているか否かを決定できる。たとえば、ユーザは、友人を挑戦相手に選択していることがあり得る。挑戦相手が選択されていれば、システムは、選択されているユーザが、マッチング・システムに関連付けされたアスレチック活動サービスと現在オンラインであるか否かをステップ7415において決定できる。たとえば、ユーザがこのサービスにログインしていなければ、そのユーザは、オフラインであると決定できる。それに代えて、ユーザがオンラインであれば、そのユーザは、オンラインであると見なすことができる。1つまたは複数のアレンジメントにおいては、オンラインであることが、そのユーザとの有効なデータ通信接続をさらに含むとし得る。したがって、選択されたユーザとの有効なデータ接続が利用可能でなければ、そのユーザがオフラインであると見なすことができる。選択されたユーザがオフラインであると決定された場合に、このシステムは、ステップ7420において、選択されたユーザを設定できない旨を示すメッセージを送信できる。その後に続いてシステムは、ステップ7425において、ユーザが別のユーザに挑戦すること、またはそのままランニングに進むことを可能にするインターフェースを表示できる。ユーザが別のユーザへの挑戦決定した場合には、システムが、ステップ7410へ戻る。それに代えて、システムは、ステップ7430へ進み、挑戦の構成要素を伴わないランニングを開始できる。
ユーザが、挑戦相手となる特定のユーザを選択しなかった場合には、システムが、1人または複数人のユーザを自動的に識別して選択できる。たとえば、ステップ7435において、システムは、ランニングを開始するこのユーザの1つまたは複数の属性を識別できる。属性には、年齢、体重、身長、フィットネス・レベル、安静時心拍数、およびこの類を含めることができる。ステップ7440においては、システムが、このユーザとの類似するスレッショルド・レベルを有し得るオンライン・ユーザをサーチできる。その後に続くステップ7445においては、システムが、整合するオンライン・ユーザのそれぞれに挑戦招待状を送信できる。いくつかのアレンジメントにおいては、マッチング・システムが、アスレチック活動を現在実施中のユーザを(たとえば、それらのユーザの妨げないように)フィルタ・アウトできる。別のアレンジメントにおいては、マッチング・システムが、同一の経路またはルート、または類似するルート(たとえば、距離が類似するルート)の近くにいるユーザを識別できる。そのほかの多様なマッチング・パラメータおよびアルゴリズムを、挑戦相手ユーザの捜し出しに使用できる。たとえば、いくつかの例においては、そのサーチ範囲を、このサービスの全ユーザではなくて、ユーザの友人のリストに限定できる。
ステップ7450においては、マッチング・システムが、招待したユーザが挑戦を受け入れたか否かを決定できる。否であれば、システムからユーザへ、挑戦の招待が辞退された旨を、ステップ7455において通知できる。その後、システムは、ステップ7425において作成および表示が行なわれるメニュー等のメニューを表示できる。招待したユーザのうち1人または複数人が挑戦を受け入れた場合には、ステップ7460において、その旨をユーザに通知できる。その後は、受け入れた参加者の間における挑戦として、ステップ7430においてワークアウトを開始できる。
1つまたは複数のアレンジメントにおいては、参加者が、挑戦の間(たとえば、ランニングの最中)に目標の量(たとえば、距離、燃焼カロリー、ペース)を増加するオプションを選択することによって、挑戦を引き上げることができる。その場合には、ほかの参加者に、この挑戦の変更への同意を尋ねる通知を送信できる。そこであらかじめ定義済みの人数の参加者が同意すれば、自動的に、かつ即座にその場で挑戦の修正がされ得る。たとえば、参加者の過半数の同意、参加者の少なくとも75%の同意、または全参加者の同意がある場合(または、そのほかの何らかのスレッショルドまたは規則を満たす場合)に限って挑戦の修正ができるとし得る。そのほかの例においては、同意のあった参加者に対しては挑戦を修正し、同意のなかった参加者に対しては修正なしとし得る。その種の場合においては、2つの別々の挑戦、すなわちオリジナルの目標/挑戦に対応する挑戦、および修正後目標/挑戦に対応する挑戦がランニングの最中に作成されることがあり得る。修正後の目標/挑戦の参加者は、修正後の目標/挑戦がオリジナルの目標/挑戦を超える場合に、オリジナルの目標/挑戦の参加者にとどまることもできる。
挑戦の終わりに、ユーザの結果を比較し、勝利者を発表できる。いくつかのアレンジメントにおいては、サービス・プロバイダから勝利者へ、称賛、仮想メダル、仮想通過、またはそのほかの賞品を贈ることができる。それに加えて、またはそれに代えて、システムは、その挑戦の参加者のアスレチック活動へのさらなる係り合いを奨励するべく、スケジュールされた別の機会のランニングへの係り合いを促すことができる。
ワークアウト前およびワークアウト後の挑戦
アスレチック活動への係り合いおよび関心の維持をさらにユーザに動機付けするべく、トレーニング・アプリケーションおよびデバイスは、ワークアウト前および/またはワークアウト後に追加の挑戦を提供できる。たとえば、トレーニング・アプリケーションは、ユーザに、そのアプリケーションを使用した新しいランニング(たとえば、時間、距離、または基本ランニング)の定義を許可する前、または定義済みワークアウトの開始を許可する前に、ワークアウト前挑戦の完遂を要求できる。
図75は、ワークアウト・セッションへの係り合いに先行するウォームアップ・ワークアウトの完遂をユーザに要求するべく構成された一例のインターフェースを図解している。インターフェース7500は、あらかじめ定義済みの複数のウォームアップ活動が事前設定されたスピン・ホイール7501等のインタラクティブ選択メカニズムを包含できる。選択メカニズム7501へのあらかじめ定義済みのウォームアップ活動の事前設定は、ユーザに、適切かつ効果的なウォームアップ・ルーチンについてさらに教示するか、またはアドバイスする。ユーザは、インターフェース・スクリーンを横切って指をスワイプするか、または「スピン」ボタン(図示せず)を押すことによって、ホイール7501とインタラクションできる(たとえば、このホイールをスピンさせる)。デバイスは、ホイール7501に事前設定されたウォームアップ活動のうちの1つをランダムに、または擬似ランダムに選択するアルゴリズムを有することができる。ポインタ7503は、スピンの視覚的な例証、および選択されたウォームアップ活動の識別に使用できる。いくつかのアレンジメントにおいては、デバイスおよびアプリケーションが、ユーザにワークアウト・セッションの開始を許可する前に、選択されたウォームアップ活動の遂行を要求できる。たとえば、アプリケーションは、ウォームアップ活動が完遂されるまで、インターフェースをウォームアップ活動に固定できる。完遂は、デバイスによって(たとえば、GPSまたは加速度計アルゴリズムを使用して)検出されるか、または自己申告とすることができる。いくつかのアレンジメントにおいては、ウォームアップ活動のデータベースから選択されたウォームアップ活動をホイール7501に事前設定できる。したがって、異なるタイミング(たとえば、異なるワークアウト・セッション)で異なるウォームアップ活動をホイール7501に事前設定できる。
アスレチック・トレーニング・アプリケーションは、図75に図示されているワークアウト前ウォームアップ活動選択メカニズムと同様に、さらにクールダウン活動選択メカニズムを提供できる。たとえば図76に、ワークアウトの遂行後にクールダウン活動を選択するためのクールダウン活動選択インターフェースを図解する。アスレチック・トレーニング・アプリケーションは、ユーザに、ワークアウト後のクールダウンの重要性およびそれを行なうための効果的な方法についてアドバイスするべくこのインターフェースを提供できる。インターフェース7600の選択メカニズム7601は、図75のスピン・ホイールの選択メカニズム7501と類似に動作できる。詳細に述べると、ホイール7601には、任意数の(たとえば、1、2、5、10、15、20等々)クールダウン活動を事前設定でき、スピンの例証、および選択されたタスクの識別を行なうべくポインタ7603が含めることができる。いくつかの環境においては、ホイール7601に、少なくとも2つのクールダウン活動を事前設定できる。クールダウン・タスクは、痛みの低減および柔軟性の向上に役立つストレッチ、ウォーキング、遅いジョギング、およびこの類を含むことができる。いくつかの例においては、クールダウンが実行されない場合に、関連付けされたワークアウトを記録しないこと、または認めないことによってクールダウンを要求し、強制できる。たとえば、仮想の貨幣またはメトリックの獲得にワークアウトを使用できる。したがって、ユーザは、クールダウンを実施しなかった場合に、対応する量の仮想貨幣または仮想アスレチック・パフォーマンス・メトリックを獲得できないことがある。
図75および76のスピン・ホイールの選択メカニズムに加えて、またはそれに代えて、そのほかの選択メカニズムも使用できる。たとえば、ユーザがレバーを引くことによって実施することになるウォームアップ活動またはクールダウン活動が識別されるスロットマシン形式の選択メカニズムを提供できる。そのほかの例においては、さいころの各目が異なるクールダウン活動またはウォームアップ活動をリストしている1つまたは複数のさいころを転がすシミュレーションをアプリケーションから提供できる。
そのほかの特徴
このなかで述べているアスレチック・トレーニング・アプリケーション、デバイス、およびシステムの一部として、追加の特徴を含めることができる。たとえば、アスレチック・トレーニング・アプリケーションまたはシステムは、ワークアウト・セッションの間にユーザが競うことができる仮想競争相手を生成できる。仮想競争相手は、ユーザのための追加の動機付けを提供できる。1つの例においては、ユーザが、仮想競争相手に希望する、意図しているワークアウトの平均ペースおよび距離または持続時間を指定できる。続いてアプリケーションまたはシステムは、指定の平均ペースに基づいて仮想競争相手の進捗のシミュレーションを行ない、そのシミュレーションによる仮想競争相手の進捗とユーザの実際の進捗を比較できる。その比較はユーザに伝えることができる。1つの例においては、「競争相手が迫ってきました。スピードアップ!」、または「その調子!競争相手を引き離しました」といった相対的なパフォーマンスを示す可聴メッセージをユーザに提供できる。そのほかの例においては、ユーザの進捗に関する仮想競争相手の進捗の仮想表示を、ルート地図に沿って表示できる。さらに別の例においては、仮想競争相手のパフォーマンスの数値的なメトリックを、ユーザのパフォーマンスと照らして表示できる。そのほかのタイプの相対的パフォーマンス表示も同様に使用できる。
天候/環境/場所の予測を使用する活動のスケジュール
別の態様によれば、この中で述べているシステムおよび方法は、実施が推奨される活動、活動の実施に推奨される時間、および/またはユーザのための活動または一連の活動のスケジュールを決定できる。たとえばシステムは、(i)活動を実施するための時間窓(1つまたは複数)(たとえば、ユーザのカレンダ上の既存の、またはそのほかの活動に利用可能となり得るか、または重要な衝突を招かない時間窓);(ii)活動を実施する場所(1つまたは複数)(たとえば、現在の場所、デフォルトの場所、好みの場所、ユーザが移動している場所、ユーザが過去に活動を実施した場所、現在の場所から時間的および/または距離的に充分に近い場所、システムによって維持されている場所のデータベースに基づく場所等);(iii)天候および/または状況の予報(たとえば、天気予報、過去または現在の天候事象、波高/形状/潮流、雪の深さ、圧雪状態、そのほかの1つまたは複数の活動に関係し得るデータ等を含む大気、地上、または環境データまたは状態);および(iv)1つまたは複数の活動(たとえば、ユーザが好むか、希望するタイプの活動等の活動情報に基づく)を決定できる。決定済みの窓(1つまたは複数)、決定済みの場所(1つまたは複数)、決定済みの天候/状況の予報(1つまたは複数)、決定済みの活動、および/またはそのほかのあらかじめ定義済み、またはユーザが構成したパラメータの任意の組合せから、システムは、たとえば実施する活動、それが実施できる場所および/または時間についてユーザに推奨できる。理解されるものとするが、上記の記述による活動スケジュールについて、(i)用語『決定』は、ユーザへの出力の提供に向けてシステム動作しているか、または動作したことを言い、したがって、その用語は、システムが出力を提供する予定であること、または提供された場合にそれが推奨される予定であること、またはその種の推奨が提供された場合に、たとえば時間、場所、活動、状態、またはそのほかの推奨の態様のいずれかについてのことを含めて、いかなる形、いかなる程度または信頼性レベルにおいても正確/不正確、正しい/正しくない、またはこの類であることを含意せず、(ii)用語『推奨』は、たとえばデータ、構成、およびロジックに応答するシステムの出力を言い、当該出力は(i)ユーザが1つまたは複数の場所、および/または1つまたは複数の時間/日における1つまたは複数の活動の考慮することをユーザに勧める提案であって、ユーザにとって何らかの形または何らかの程度で得策となり得るか、またはいかなる形またはいかなる程度においても得策となり得ない提案を含むことができ、(ii)ユーザが受け入れ可能となり得るか、またはなり得ないか、ユーザによって受け入れられるか、または受け入れられないか、ユーザが最終的にスケジュールするか、またはしないか(たとえば、システムによって本来スケジュールされた場合であってもユーザは拒否できる)、最終的にユーザによって実施されるか、またはされないものである可能性がある。
1つの実施態様においては、ユーザが活動の実施に利用可能なタイムスロットをシステムが決定できる。これらのスロットは、ユーザが活動の実施に利用可能であるか、かつ/または好ましいとする時間を直接入力することによって決定できる。たとえば、ユーザが自分の典型的なスケジュールを入力すること、および相応じてシステムが、ユーザの勤務時間の間は活動のスケジュールを行なわないことが考えられる。その種の仕事スケジュールについて、ユーザは、活動の推奨に対してより柔軟となり得るか、またはなり得ないか、またはそのほかの形でそれを受け入れることができるか、または受け入れることができない日等の追加の情報を入力することもできる。またユーザは、『日曜日を除外』等の追加の情報を入力することができ、システムは、活動の実施のための推奨時間の決定時に日曜日を考慮から外すことができる。
それに代えて、またはそれに加えて、システムは、ユーザが対応できるタイムスロットを決定するべくユーザのカレンダへのアクセス/同期ができる。いくつかの実施態様においては、そのカレンダをシステムに統合し、ユーザが、システムと関連付けされたユーザ・インターフェース(たとえば、マイクロソフト・アウトルック(MICROSOFT OUTLOOK))を使用して自分のスケジュール済みイベントをそのカレンダに直接入力することができる。別の実施態様においては、ユーザが、自分のスケジュール済みイベントを、たとえばカレンダを、モバイル・デバイス上にストアさせておくことができる。その種の実施態様においては、システムが、そのモバイル・デバイスとの同期を行ない、ユーザのスケジュール済みイベントまたは潜在的な衝突を活動のスケジュールにおいて使用するためにインポートできる。さらに別の実施態様においては、ユーザが、システムおよび/またはモバイル・デバイスから離れたデバイス上のカレンダ内に自分のスケジュール済みイベントをストアさせておくことができる。その種の実施態様においては、システムが、ユーザのスケジュール済みイベントをリモート・デバイスから、インターネットまたはセルラ電話ネットワーク等のネットワークを介して取り出すことができる。
いくつかの実施態様においては、システムが、ユーザのカレンダ/予定を調べることなく、活動の実施に推奨される時間を決定できる。たとえば、推奨について、システムは、日を通じた任意時間の活動をスケジュールすること、および/またはデフォルトの設定のみを使用して活動をスケジュールすることができる。特定の例においては、平日の午前9時から午後5時までの間は殆どのユーザが働いているとし得ることから、その時間帯の活動のスケジュールをシステムが行なうことを、ユーザの入力なしに、1つのデフォルトの設定によって妨げることができる。別のデフォルト設定は、陽の光がない時間帯の特定の屋外活動のスケジュールを防止できる。これらの設定は、ユーザ構成可能とすることもできる。
さらに別の実施態様においては、システムが、たとえばユーザの過去の活動からそのユーザのスケジュールを決定できる。たとえば、システムは、1つまたは複数の活動に関係する1つまたは複数のパターンが識別されるように、1つまたは複数の時間期間(たとえば、1または複数の日、月、年)にわたるユーザの活動を追跡できる。システムは、たとえば、(i)システムに関連付けされたモバイル・アプリケーション内において、所定時間期間にわたってアプリケーションを実行したままにしておくことをユーザに指示し、その間にわたってアプリケーションがユーザの活動を追跡する較正モードを提供すること、および/または(ii)システムと関連付けされた、たとえば1つまたは複数のユーザ活動に対するユーザの熱意、動機付けおよび/またはそのほかの係り合いを高めるモバイル・ソフトウエア・アプリケーション、たとえば時間/日、場所(1つまたは複数)、周囲条件等をスタンプできるか、またはスタンプされた活動データ、活動に関するユーザ入力(たとえば、活動に関する感情的応答)またはそのほかのデータをシステム・データベースへアップロードするモバイル・ソフトウエア・アプリケーションをユーザが採用することを含めて、多様な方法においてユーザの活動時間を追跡できる。
別の例として、システムは、そのほかのユーザ・データのソースを使用して1つまたは複数の時間期間にわたるユーザの活動時間を追跡できる。例証として述べるが、システムは、たとえばユーザのスケジュールを示す情報を明示的または暗示的に含むことができるユーザの投稿(たとえば、ランニングの前、その間、またはその後の、活動についてのデータを伴うか、またはそのほかの日の活動時間を提供するべく分析できるツィート等)の分析を介したユーザの活動の追跡を含め、ユーザのソーシャル・ネットワーク、ブログ、またはそのほかのオンライン・データ入力へのアクセスを介してユーザの活動を追跡できる。別の例として、システムは、ユーザの活動に関係するモバイル・ソフトウエア・アプリケーションの使用を介して1日または複数日にわたるユーザの活動を追跡でき、それにおいて任意のその種のアプリケーションは、システムに転送できるか、またはシステムがアクセスできる多様なデータであって、たとえば、時刻/日付、場所(1つまたは複数)、周囲の状態、その活動についてのユーザ入力(たとえば、その活動に対する感情的な応答)がスタンプされた活動データを含むことができるデータの取り込みおよびアップロードのためにイネーブルされ得る。
システムは、任意の追跡された時間を処理して、将来においてユーザが活動に対応できる時刻を決定できる。たとえば、システムがユーザの活動を追跡し、ユーザが毎週月曜日、水曜日、および金曜日の午後6時30分にランニングを行なう傾向にあると決定すると、システムは、概して月曜日、水曜日、および金曜日の夕刻は活動(たとえば、ランニング)をスケジュールできる時間があるか、かつ/またはそれが好まれると決定できる。さらに、システムがユーザの活動を追跡し、通常、ユーザがたとえば金曜日、土曜日、または日曜日のいずれかにスキーをしていると決定した場合には、システムは、金曜日、土曜日、および日曜日は、活動(たとえば、スキー)のスケジュールに適した日であると決定できる。
それに代えて、またはそれに加えて、システムは、推奨される活動が追跡された活動とは異なるタイプであった場合においても、到来する活動時間について活動を推奨できる。言い換えると、システムは、ユーザの過去の活動から空いていると決定された1つまたは複数のタイムスロットのいずれかにおいて任意タイプの活動を推奨できる。システムは、ユーザに、たとえば月曜日の夕刻に、それが、ユーザが通常、活動を行なっている時間(したがって、通常はユーザの空き時間)であると決定した場合には、(たとえばランニングだけでなく)ユーザが多様な活動を実施することを推奨できる。たとえば、ユーザが、通常、たとえば月曜日と水曜日の夕刻にランニングを行ない、木曜日の朝にボートを漕ぎ、金曜日の午後に自転車に乗り、土曜日の全日にわたってスキーを滑り、日曜日の午後にゴルフをプレーしている場合、システムは、ユーザのスケジュールが概して月曜日および水曜日の夕刻、木曜日の朝、金曜日の午後、土曜日の全日、および日曜日の午後に空いていると決定できる。したがって、その種の環境においては、活動のスケジュール時にシステムは、ユーザのカレンダおよび/またはデフォルトの設定を参照することに代えて、またはそれに加えて、空いていると決定した時間帯(たとえば、月曜日および水曜日の夕刻、木曜日の朝、金曜日の午後、土曜日の全日、および日曜日の午後)のいずれかにおいて、任意のタイプの活動(たとえば、ランニング、サイクリング、ゴルフ、スキー、漕艇等)を推奨できる。
いくつかの実施態様においては、システムが、活動を実行できる可能性のある場所を決定できる。たとえば、システムは、ユーザの現在の場所を使用し、相応じてその現在の場所からあらかじめ定義済みの距離内にある活動のための可能性のある場所を決定できる。現在の場所は、ユーザ入力によって(たとえば、ユーザが、自分が現在いる場所の郵便番号、または州および都市名を入力することによって)または、たとえば、モバイル・デバイスのGPS位置決定機能を使用して明らかにできる。あらかじめ定義済みの距離は、ユーザが現在いる場所についての最大許容移動時間またはそのほかの移動スレッショルドに基づいて適用できる。この移動スレッショルドは、デフォルト設定またはユーザ構成可能とすることができる。
そのほかの実施態様においては、システムが、ユーザの場所をそのユーザのカレンダおよび/または過去の活動から決定できる。カレンダ・ベースの決定について言えば、システムは、ユーザのカレンダのうちの1つまたは複数から日を獲得することが許され(前述したとおり)、それを行なうとき、活動の実施にユーザが対応できるタイムスロットについての情報だけでなく、ユーザがいる予定の場所についての情報も獲得できる。したがって、カレンダによってユーザが火曜日から木曜日まで旅行することが示される場合には、システムが、それらの日の間の活動のスケジュール時に、そのユーザの旅行先の場所を使用できる。過去の活動ペースの決定について言えば、システムは、多様なソースを介した活動データの獲得が許され(前述したとおり)、それを行なうとき、時間および/または日のデータだけでなく、場所データおよび/またはそのほかの、場所(1つまたは複数)が決定できるデータも獲得する。
活動が実施できる可能性のある場所の決定において、システムは、ユーザが現在いる場所または将来向かう場所のいずれかまたは両方を決定できる。言い換えるとシステムは、ユーザが現在いる場所および/またはユーザが将来いる場所を決定するべく実装できる。システムは、したがって、たとえば、この中で述べている実装等の多様な実装を通じてユーザの場所を決定できる。
活動が実施できる可能性のある場所の決定において、システムは、ユーザが現在いる場所または将来向かう場所のいずれも考慮せずにそれを行なうこともある。例示的な実施態様においてシステムは、可能性のある場所を、(i)好感を有したか、または気に入っている1つまたは複数の場所についてのユーザ入力(たとえば、その種の場所のための1つまたは複数の活動についてのユーザの入力が含まれているか、または含まれていない);(ii)予期される場所についてのユーザ入力(たとえば、その種の場所のための1つまたは複数の活動についてのユーザの入力が含まれているか、または含まれていない);(iii)ユーザが過去に活動を有した場所についての追跡済みデータ(この中で述べているとおり)またはカレンダ情報(この中で述べているとおり)の分析(たとえば、その種の場所において生じた1つまたは複数の活動についてのデータが含まれているか、または含まれていない);(iv)活動のために好ましい状態についてのユーザ入力(たとえば、その種の場所のための1つまたは複数の活動についてのユーザの入力が含まれているか、または含まれていない);(v)システムによって多様な活動についてアクセスされたオンライン・データ(たとえば、スキー・リゾート、スキー用具製造者、商業雑誌等の商業的または愛好者の関心によって提供されるサイト、ブログ、ソーシャル・ネットワーク・サイト、またはそのほかのオンライン・リソースを介する);(vi)ユーザの実際の友人または仮想の友人からのシステムによってアクセスされたオンライン・データ(たとえば、サイト、ブログ、ソーシャル・ネットワーク・サイト、およびそのほかのオンライン・リソースを介する);(vii)システムによって維持される場所の1つまたは複数のデータベース(たとえば、その種の場所のための1つまたは複数の活動が含まれているか、または含まれていない)を含む多様な方法で決定できる。
タイムスロットおよび場所の決定に加えて、システムは、天候および/または状況の予報を決定できる。一例としてシステムは、天候/状況の予報(この中で使用されている用語として)を、決定済みのタイムスロットおよび/または決定済みの場所に関して決定できる。言い換えるとシステムは、決定済みの場所および/またはタイムスロットのために予測される温度、降水、風の状態、湿度、雲量等についての情報を含む天候フィードにアクセスできる。別の例としてシステムは、決定済みの場所および/または決定済みのタイムスロットなしに天候/状況の予報(この中で使用されている用語として)を決定できる。言い換えるとシステムは、多様な要因、データ、構成、および/またはそのほかの、たとえば、地理的な範囲に関係するユーザ構成との関連性;年内の今または今に近い時期の間におけるユーザの典型的な、または好みの活動に関するシステムが追跡済みの、またはそのほかのストア済みデータ;ユーザの最近の活動等々を含むベースに影響される天候/状況の予報を決定できる。別の例として、システムは、天候/状況の予報(1つまたは複数)および/またはタイムスロット(1つまたは複数)および/または場所(1つまたは複数)の間における決定を任意の順序で、インタラクティブに、再帰的に、またはそのほかの形で行なうことができる。
いくつかの実施態様においては、システムが、たとえば決定済みのタイムスロット以外の時間期間のための天候/状況の予報を決定できる。より詳細に言えば、システムは、決定済みのタイムスロットの前、その間、および/またはその後の時間のための天候/状況の予報または事象を決定できる。たとえば、タイムスロットに先行する降雨の予報は、たとえば水浸しのフェアウェイまたは滑りやすいグリーンを招くことがあり、したがってシステムが、そのタイムスロットの間のゴルフ活動を推奨しないことがあり得る。対照的な例として、タイムスロットに先行する降雪の予報は、たとえばフレッシュな粉雪のスキー場を導く可能性があり、したがってシステムは、そのタイムスロットの間のスキーの活動を推奨できる。さらにシステムは、活動の前または後の天候/状況の予報が、たとえば決定された場所からの、またはそこへの移動にどのように影響し得るかを考慮に入れることができる。たとえば、空いているタイムスロットがあるが、天候/状況の予報によれば、そのタイムスロットの前または後に竜巻状態を予報するとシステムが決定した場合に、活動への移動および/またはそこららの移動が危険となり得ることから、システムは、竜巻状態の間に移動時間が必要となるあらゆる活動を推奨しないことができる。
ここで使用する場合に、天候/状況の予報は、1つまたは複数の活動への移動またはそれの実施を含む任意の活動に任意の形で関係し得る任意の大気、陸上、および/または環境事象または状態を広く参照する。したがって、いくつかの状態において、天候/状況の予報は、たとえば、過去、現在、または未来の予報(1つまたは複数)および/または事象(1つまたは複数)を包含でき、それには、たとえば、温度、風速および/または風向、降水確率およびタイプ、降水量、洪水、紫外線指数、湿度レベル、気圧、風冷却、熱指数、日出/日没時刻、雲量、満潮/干潮時刻、波高/形状/潮流またはそのほかの波の状態、雪の深さ、圧雪、またはそのほかのスキー状態、およびこれらの類が含まれる。その種の状態は、システムによってローカルに決定されるか、または1つまたは複数の外部ソースへのアクセスによって決定され得る。たとえば、いくつかの実施態様においては、システムが、たとえば米国海洋大気庁(NOAA)、国立気象局、商業ウェブサイト等の1つまたは複数のサイトから天候/状況の予報情報を獲得するべくRSSフィードを使用できる。
別の例としてシステムは、1つまたは複数のユーザ活動を決定できる。システムは、多様な要因、データ、構成、および/またはそのほかの、たとえば、ユーザの典型的な、または好みの活動に関するシステムが追跡済みの、またはそのほかのストア済みデータ(たとえば、その種の活動の間におけるランク付け、優先順位、またはそのほかの重み付けについてのシステムの評価を含むか、または含まず、その種の重み付けのいずれも、たとえば、活動と場所のペアリング、時刻、年内の時期、天候状態等の多様な要因を含むべく多様な形で実装でき、要因へは、ユーザが活動を実施した頻度、その種の実施の持続時間、その種の実施の間における支配的な天候状態、活動の間に使用された任意のモバイル・ソフトウエア・アプリケーションを介して行なわれるといったその種の実施についてのユーザ入力等々の多様な履歴データに基づいてアクセスできる);ユーザの最近の活動;ユーザのプロファイル情報(たとえば、システムは、ユーザの人口統計学的情報に基づいて活動を提案できる);および/または活動情報についてのユーザ入力(たとえば、ランニング、漕艇、スキー、ゴルフ等々のユーザが好むか、気に入っているか、または希望するタイプの活動;および/またはそのほかの、たとえば、その種の活動の間におけるランク付け、優先順位、またはそのほかの重み付けについてのユーザ入力;その種の重み付けのいずれも、たとえば、活動と場所のペアリング、時刻、年内の時期、支配的な天候状態等の多様な要因を含むべく多様な形で実装できる)を含むベースに影響される活動を決定できる。
決定済みのタイムスロット、決定済みの場所、決定済みの天候/状況の予報、および決定済みの活動のうちの1つまたは複数を使用し、システムは、ユーザのための1つまたは複数の推奨を決定できる。言い換えると、システムは、特定のタイムスロットの間における特定の場所の天候状態が決定済みの活動の実施に好ましくなると決定することができ、相応じてシステムは、その活動をスケジュールし、この中で述べられているとおりにユーザにアラートを発することができる。理解されるものとするが、任意の特定の推奨は、上記のリストのうちの1つまたは複数を排除する決定の組合せに基づくことができる。同じくこれも理解されるものとするが、この中に述べられているとおり、任意の特定の推奨は、追加のあらかじめ定義済みの条件および/またはユーザ固有の好みを考慮できる。これもまた理解されるものとするが、これにおける成句『システムはスケジュールできる』は、この中で述べられているとおり、ユーザへのアラートに向けたシステムの動作を言い、それにおいて動作は、推奨に関係する実際のスケジューリング(たとえば、カレンダのエントリを作成する)を含むこともあれば、含まないこともある。
一例の用法として、ユーザは、指定された活動の提供なしに、すなわちシステムが構成およびそのほかのデータに基づいて推奨を行なうことができるように、システムを構成するか、そのほかの形で使用できる。別の使用例として、ユーザは、活動を指定することによって、たとえばランニングまたは一連のランニングのスケジューリングに向けて、この中で述べられているシステムおよび方法の実施態様を使用できる。後者の例においては、ユーザがたとえば3マイルのランニングを希望するが、その3マイルのランニングに最適の窓がいつになるか(および、おそらくは場所がどこになるか)がわからないとすることができる。そこでユーザは、活動を『ランニング』とする入力を提供する。その入力に応答してシステムは、3マイルのランニングに充分な長さに対応できるタイムスロットをいつそのユーザが有するかを決定できる。すなわち、システムは、ユーザの過去のランニングからの平均ペースおよび/または年齢および経験においてユーザと等しいランナーについての平均ペースを使用して、そのユーザが3マイルのランニングに約30分を要するであろうと決定し、相応じてシステムは、そのランニングをスケジュールする30分(および、この中で述べているとおり、そのランニングの両側の必要なマージン)の窓を探すことができる。それに代えて、またはそれに加えて、システムは、ユーザがその活動(たとえば、ランニング)を実施するための場所を決定できる。たとえば、システムは、モバイル・デバイスのGPS位置決定機能を使用してユーザが現在いる場所を決定し、したがって近い将来のタイムスロットのために、現在の場所の近くの場所のためのランニングだけをスケジュールできる。それに代えてシステムは、ユーザのカレンダにアクセスし、たとえば、ユーザが2日内に旅行に出掛け、その間は、旅行先の場所の近くの場所のためにランニングだけがスケジュールされることになると決定できる。いくつかの実施態様においては、ユーザが好みの場所(たとえば、どこかの公園またはランニング・コース)だけを提供していることがあり、システムは、1つまたは複数のユーザの好みの場所を、たとえば、いずれかの与えられた日または条件またはそのほかの時間についてはその種の場所に関してユーザの中間的、平均的、代表的なものに関係があると見なすことを含めて使用することができる。さらに、いくつかの実施態様においては、システムが、決定済みタイムスロットおよび/または場所のための天候/状況の予報を使用して推奨されるランニング時間を決定できる。たとえば、システムは、各潜在的なタイムスロット/場所について、降水、温度、雲量、風の状態、湿度レベル等の変化を比較し、3マイルのランニングのための天候/状態がもっとも望ましいと予測される1つまたは複数の推奨時間を決定できる。
いくつかの実施態様においては、システムが、ユーザの、および/またはそのほかの者の、過去に類似の活動を実施した場所を使用して推奨場所を決定できる。たとえば、いくつかの実施態様においては、ユーザが過去に特定の場所において活動を実施し、その特定の場所が『好みの』場所であると示していることがある。したがって、その後に続く活動のための場所の推奨時に、システムは、たとえばそのユーザの好みの場所を参照できる。そのほかの実施態様において、ユーザが以前に活動を実施した特定の場所のタグ付け(たとえば、フィードバックの提供等)および/または等級分けを行なっていることがある。したがって、システムは、その後に続く活動のための場所の推奨において、このフィードバックおよび/または等級を参照できる。たとえば、システムは、その活動の実施に推奨される場所の選択において、ユーザによってほかより好ましい等級が付けられた場所を選択できる。ほかの実施態様においては、システムが、ユーザの過去のパフォーマンスに基づいて推奨場所を決定できる。たとえば、特定の場所においてユーザが活動を実施した回数がほかの場所より多かった場合に、システムは、その後に続く活動する場所の推奨において、その特定の場所を使用できる。さらに、特定の場所におけるユーザのパフォーマンスが特に良好であった場合に、システムは、その後に続く活動する場所の推奨において、その特定の場所を選択できる。
ほかの実施態様においては、システムが、場所の推奨時に、たとえばストア済みの場所のデータベースおよび/またはカタログを参照できる。たとえば、いくつかの実施態様においては、システムが、特定の活動を実施する複数のストア済みの場所を包含していることがあり、ユーザは、それらの複数の場所から、将来の活動の実施を希望する特定のいくつかの場所を選択できる。したがって、ユーザは、希望リストまたはその類(たとえば、ユーザが将来の活動の実施を希望するストア済みの場所からの1つまたは複数の場所のリスト)を作成することができ、場所の選択においてシステムは、この希望リストを参照し、リストされた場所の1つを推奨場所として選択できる。ほかの実施態様においては、システムが、そのほかのユーザの活動に基づいて推奨される活動を実施するためのストア済みの場所を選択できる。たとえば、システムは、ほかのユーザによって使用された人気のある場所(たとえば、その場所においてほかのユーザが活動を実施した回数、その場所に関係してほかのユーザが提供したフィードバックおよび/または等級、その場所におけるほかのユーザのパフォーマンス等々によって決定される場所)であるストア済みの場所を選択できる。さらにまた、システムは、たとえばユーザのソーシャル・メディアの情報取り出し口を参照し、そのソーシャル・メディアの情報取り出し口におけるユーザの過去の活動に基づいて場所を決定できる。たとえばシステムは、ソーシャル・ネットワーキング・ウェブサイト上のユーザの『友人』リストを参照し、それらの友人が過去にどのような場所で活動を実施しているか(ここで考察されているとおり、いくつかの実施態様においては、それらの場所の人気を含めて)を決定し、相応じてそのユーザが活動を実施する場所を推奨できる。
以上については、特定の例、たとえばランニングを参照するとよりよい理解が得られる。ランニングに推奨される場所の決定において、システムは、ユーザおよび/またはそのほかの者が過去にランニングを行なった場所を使用できる。たとえばシステムは、図67乃至73に関係して詳細を論じたとおり、ユーザおよび/またはそのほかの者によって使用された1つまたは複数のランニング・ルートを決定できる。いくつかの実施態様において、システムは、ユーザが好ましいと示したルートを推奨場所として選択できる。そのほかの実施態様においては、システムが、ルートに関係してユーザによって提供されたフィードバックおよび/または等級に従ったルートを推奨場所として選択できる。そのほかの実施態様においては、システムが、ユーザが通常にランニングを行なっているルートおよび/または過去においてユーザのパフォーマンスが良好だった(たとえば、時間、距離等における個人ベストを記録した)ルートを推奨場所として選択できる。
さらに別の実施態様においては、システムが、推奨場所の選択において、ストア済み(たとえば、登録済み)のルートのデータベースを参照できる。たとえば、ユーザがストア済みルートのカタログからランニングに希望する1つまたは複数のルートのリストを編集していることがあり、システムは、それらのリストされたルートのうちの1つを推奨場所として選択できる。そのほかの実施態様においては、システムが、ほかの者によって頻繁にランニングが行なわれているルート、ほかの者によって高いレートが付けられたルート、および/またはほかの者のパフォーマンスが良好だったルート(たとえば、個人記録を樹立した等)を推奨場所として選択できる。ほかの実施態様においては、システムが、推奨場所としてルートを選択するとき、ソーシャル・メディアの情報取り出し口にアクセスできる。たとえば、システムは、ソーシャル・ネットワーキング・サイト上のそのユーザの1人または複数人の『友人』によってランニングが行なわれたルートを推奨場所として選択できる。その種の実施態様においてシステムは、推奨場所の選択時に、たとえば各ルートにおける友人のランニング頻度、その友人が好みのルートであるとして示したか否か、そのルートに関係するその友人のフィードバックおよび/または等級、および/またはそのルートにおけるその友人のパフォーマンスを参照できる。
いくつかの実施態様においてシステムは、ユーザに、推奨活動、推奨時間、および/または推奨場所を通知できる。1つの実施態様においては、ユーザが活動および/または場所を指定した場合に、システムは、ユーザの詳述事項を参照するか、または参照せずに時間を推奨できる。別の例においては、ユーザが詳述事項を伴わずにシステムを使用しており、その場合にシステムは、活動の組合せを基礎として、時間および場所の多様なオプションを、そのユーザに、おそらくはそのユーザの、関連付けされる推奨の理解、またはそれについての決定に関係を有し得るメタデータ(たとえば、天候/状況の予報)とともに通知できる。
1つの実施態様においては、システムが、モバイル・デバイスへの1つまたは複数のプッシュ通知を通じてユーザに通知できる。たとえば、図84Aに図示されているとおり、ユーザは、モバイル・デバイス8400上においてプッシュ通知8402を受信できる。特にプッシュ通知8402は、ユーザのモバイル・デバイス8400に配信されて、そのユーザに、望ましい推奨活動を実施する推奨時刻および場所が決定されたことを通知できる。図解されている例においては、システムが、カリフォルニア州サンフランシスコにおける推奨活動の実施に推奨される時刻が8月27日の午前9時20分であることを(たとえば、ユーザの対応可能性、場所、および/または天候および/または状況の予報等々を使用して)決定する。したがって、システムは、推奨される時刻、場所、および/または活動をユーザに通知するプッシュ通知8402をユーザに送信する。当業者は認識されるであろうが、プッシュ通知8402の見掛けは、単なる図解であり、ほかの実施態様においては、この開示からの逸脱なしに多様な外観となり得る。これらの通知は、活動(たとえば、ランニング)のスケジュールの推奨を含むか、またはその活動が自動的にスケジュールされたことを通知する。通知が推奨を提供するとき、トレーニング・カレンダまたはスケジュールへの活動の追加の前に、活動のスケジューリングを受け入れるオプションの選択をユーザに求めることができる。
さらにシステムは、ユーザが、たとえば受信したプッシュ通知8402に応答して活動をスケジュールするためのインターフェースを提供できる。たとえば、ユーザは、プッシュ通知8402をクリックするか、そのほかの方法で選択し、その後、活動スケジューラ8404に移動することができる。活動スケジューラ8404は、ユーザが推奨時刻における推奨活動を容易にスケジュールできるようにデフォルトで決定済みの推奨時刻(図示の例においては、午前9時20分)を開くことができる。さらに活動スケジューラ8404は、スケジュールされた時刻における天候を示すアイコンを利便性のために含むことができる。図示されているとおり、活動スケジューラ8404は、8月26日は全体的に雨であり、8月28日は全体的に曇りがちであるが、8月28日(推奨活動の実行に推奨されている日)は全体的に晴れ(プッシュ通知8402に示されているとおり)となることを示す。いくつかの実施態様においては、ユーザが、活動スケジューラ8404の推奨時刻をさらに修正できることがある。たとえば、システムは、ユーザがその活動の実施を希望する別の時刻がある場合にユーザによる推奨活動の時刻の変更を許可するユーザ・インターフェースを含むことができる。
図84Aに図示されているとおり、プッシュ通知8202は、推奨活動に推奨される場所として都市(すなわち、サンフランシスコ)を示している。別の実施態様においては、場所がより具体的となり得る。たとえば、場所を、推奨活動が好ましく実施できるたとえば特定のビーチ、公園、またはそのほかのエリアとすることができる。したがって、推奨活動が『漕艇』であった場合には、場所が特定の湖になることがある。それに代えて、推奨活動がランニング、サーフィン、スキー、またはゴルフであった場合には、それぞれの場所をたとえば、好ましいコース(および/または、説明したとおりルート)、ビーチ、スキー場、またはゴルフ・コースとすることができる。
図84Bは、ユーザに提供できる通知の代替実施態様を図解している。具体的には、システムの1つの実施態様のユーザ・インターフェース内に埋め込まれた(たとえば、プッシュ通知8402によるというようにユーザにプッシュされるのではなく)通知8406が提供される。さらに、プッシュ通知8402とは異なり、埋め込み通知8406は、場所を含まない。換言すると、プッシュ通知8402は、推奨活動を実施する時刻および場所に関係する情報を含むが、いくつかの実施態様(たとえば、図84B)においては、たとえば推奨活動を実施する時刻を単純に提案できる。具体的には、いくつかの実施態様は、ユーザが現在いる場所またはデフォルトの場所を単純に使用することができ、したがって、そのユーザのスケジュール済みイベント、および/または現在の場所またはデフォルトの場所についての天候/状況の予報に基づいて推奨される活動を実施する時刻を返すことができる。図84Bに図示されている実施態様においては、システムが、推奨活動の実施に推奨される時刻を単純に決定すること、およびそれに従ってその活動を完遂する時刻(すなわち、日曜日の午後5時から午後9時までの間)を提供する通知(たとえば、埋め込み通知8406またはそれに代わるプッシュ通知8402に類似のプッシュ通知)を返すことができる。図84Aの実施態様と同様に、その後ユーザは、プッシュ通知8406を選択して確認すること、および/または活動スケジューラ8408を使用して推奨活動を再スケジュールすることができる。
いくつかの態様によれば、システムが、推奨活動を実施するための推奨時刻/場所をユーザのカレンダに直接追加できる。言い換えると、前述したとおり、システムがユーザのカレンダへのアクセスを有している場合には、システムは、アクセスしたカレンダ内に推奨活動の時刻および場所をさらに入力できる。たとえば、図84Aに示されているとおり、推奨活動の実施に推奨される時刻がサンフランシスコにおける8月27日の午後9時20分である場合に、システムは、そのスケジュールされた活動を含むべくユーザのカレンダのその日のその時刻を自動的に更新できる。
さらにシステムは、決定済みの情報に基づいて一連の推奨活動のための推奨時刻を決定できる。たとえば、ユーザは、週当たり特定量の時間にわたり活動的でありたいとする希望(いくつかの実施態様においては、ユーザが特定の活動の実施等の希望を示すことができる)を示すこと、および/またはユーザが実施を希望する1つまたは複数の活動の合計の量を提供することができ、システムは、相応じて週を通じた1つまたは複数の活動を実施するための推奨時間を決定できる。さらに、システムは、ユーザに、1つまたは複数の活動の実施に、何日の何時がもっとも好ましいかをわかるように、ユーザのカレンダ内に、それぞれの推奨される時刻を入力できる。
例として述べるが、ユーザは、所定の週に15マイルのランニングを希望する旨を示すことができる。したがって、前述のテクニックのいずれかを使用してシステムは、最終的な15マイルの完遂のために、その週を通じたいくつかの推奨時刻および/または場所(たとえばルート)を決定できる。たとえば、システムは(そのユーザのカレンダにアクセスすることによって)そのユーザが月曜日と火曜日には首都ワシントンにいること、水曜日と木曜日にはロサンゼルスにいること、および金曜日から日曜日までのすべての日は、サンフランシスコのユニオンスクエアに滞在することを決定できる。さらにシステムは、そのユーザが月曜日および火曜日の午前9時から午後5時まで、水曜日の午前7時から午後10時まで、木曜日から日曜日までの午前7時から午後1時までがスケジュールされたイベントを有していると決定できる。最終的にシステムは、首都ワシントンにおいては月曜日の午後から火曜日に掛けて嵐が予想され、水曜日と木曜日のロサンゼルスにおいては気温が華氏100度を超え、かつ湿度も高く、ユーザがサンフランシスコにいる間は、毎日天気がよく、気温も華氏65度であるが、土曜日の午後は風が強くなると決定できる。したがって、システムは、首都ワシントンにおいては月曜日の午前7時(ユーザの最初のスケジュール済みイベントの前、かつ嵐が到来する前)にナショナルモール周囲の5マイルのランニングを、ロサンゼルスにおいては(極度の高温高湿により)ランニングなしを、サンフランシスコにおいては金曜日および日曜日の午後3時(予想される華氏65度の気温および無風を伴うそれぞれの日のスケジュール済みのイベントの後)にユニオンスクエアを回る5マイルのランニングをスケジュールできる。この場合においてもシステムは、ユーザの希望する活動(たとえば、ランニング)を実施する日および時刻がユーザにわかるように、推奨される時刻/場所のアラートをユーザに提供するか、かつ/またはこれらの推奨される時刻/場所のそれぞれをユーザのカレンダに入力できる。
いくつかの実施態様においては、ユーザが特定の活動(たとえば、ランニング)を示さず、むしろたとえば活動的でありたいとの希望を示すことができる。したがって、システムは、時刻、場所、およびそのユーザが実施する活動を推奨できる。言い換えると、ユーザ定義またはデフォルトの設定、ユーザのスケジュール、ユーザの過去の習慣、天候/状況の予報等々のうちの1つまたは複数を使用して、システムは、そのユーザに、時刻、場所、および/または活動(たとえば、月曜日の午前7時にナショナルモール周りのランニング、金曜日の午後3時にサンフランシスコ湾でのカヤック、日曜日の午後3時にサンフランシスコのユニオンスクエア周囲のサイクリング)を推奨できる。
いくつかの実施態様においては、1つまたは複数の活動を実施しない勧告をユーザに提供できる。たとえばシステムは、特定の時刻における活動の実施が、たとえば有害となり得ると決定できる。その種の実施態様において、システムは、最初に、ユーザが特定のタイムスロットにスケジュール済みの活動を有すること(そのユーザのカレンダの参照、デフォルトの設定の参照、そのユーザが受け入れた通知の参照等によって)、特定のタイムスロットにおいて活動を実施する推奨が提供されていること(たとえば、ここで述べたとおりの通知を介して)、および/または特定のタイムスロットにおいて活動を実施しがちであること(たとえば、そのユーザのスケジュールの空き時間、そのユーザの過去の習慣等に起因して)を決定できる。さらにシステムは、特定のタイムスロットがその活動の実施に望ましくないことを決定し、したがって、ユーザに、たとえばそのユーザが希望している活動を実施しないことを勧告する通知またはその類を提供できる。別の実施態様においては、ユーザがスケジュール済みの活動を有していない場合であっても、特定の時刻の間におけるユーザによる活動の実施の先取りの試みとして、活動を実施しない勧告が提供される。
例として述べるが、いくつかの実施態様においては、システムが、たとえば1つまたは複数の天候/状況の予報を参照し、特定の時刻が活動(たとえば、ランニング)の実施に危険となり得ると決定できる。たとえば天候/状況の予報が、月曜日の午後に竜巻が予想されること、または月曜日にオゾン警報日となること(たとえば、気温、湿度、および/または空気の淀みにより、ユーザの健康にとって屋外活動が有害となり得る)を示すことができる。したがって、システムは、ユーザに、月曜日の午後にランニングに出ないことを勧告する通知を送信できる。いくつかの実施態様においては、ユーザのスケジュールの参照なしに、したがって、ユーザが活動をスケジュールしていない場合等においてさえ、たとえばユーザの活動実施を先取りするために通知が送信され得る。
ほかの実施態様においては、ユーザがスケジュール済みイベント(たとえば、スケジュール済みのランニング)を有していると決定しても、システムは、天候/状況の予報の変化等に起因して、そのユーザに、その活動を実施しない勧告を送信できる(たとえば、ランニングを行なわないように告げる)。たとえば、ユーザが自分のカレンダ内にランニングのための時刻をストアしているか、またはたとえば、ユーザが毎日/毎週/そのほかの特定の時刻にランニングを行なうことを示すデフォルトの設定を構成済みであるか、またはシステムが以前にランニングのための時刻を推奨したことがあるか、またはシステムがユーザの過去の習慣からそのユーザはランニングを実施しがちである(たとえば、システムは、ユーザが毎日/毎週/そのほかの同じ時刻に概してランニングを行なう)と決定することがある。しかしながら、たとえば天候/状況の予報に起因して、システムは、スケジュール済み/実施しがちなランニングを実施することが有害になると決定できる。たとえば、以前に推奨されたランニングに関して、システムが、天候/状況の予報における急激な変化によって以前に推奨済みの活動実施のための時刻が危険になることを示している、たとえばRSSフィードまたその類を受信することがある。たとえばシステムが、スケジュール済み活動の時刻/場所に関して(または、前述したとおり、その活動の前または後の時刻に関して)竜巻警告が発令されたことを示すRSSフィードを受信し、したがって、ユーザに、その活動(たとえば、ランニング)を実施しないことを勧告する通知を送信できる。システムは、ユーザの習慣(たとえば、システムは、ユーザの活動を追跡し、そのユーザが毎木曜日の夕刻にランニングを行ない、したがって今週の木曜日の夕刻もランニングを行ないがちであると決定する)に関して、活動が行なわれがちな時刻(たとえば、木曜日の夕刻)が危険となり得ることを決定し(たとえば、予想される激しい嵐、オゾン警報日等々に起因して)、相応じてユーザに、その活動の実施を中止するべく通知を送信できる。いずれの実施態様においても、通知は、包括的(たとえば、『本日の屋外エクササイズは中止してください』)または具体的(たとえば『オゾン警報日のため月曜日にスケジュールされているランニングは中止してください』または『潮衝が予測されることから土曜日のボディサーフィンは中止してください』等)なものとし得る。さらに、通知を単なる情報提供目的とすること(たとえば、単にユーザにアラートを提供するだけ)、たとえば計画していた活動をキャンセルするインターフェースにリンクすること、および/または(かつ、いくつかの実施態様においては通知に戻ることに代えて)システムが自動的にユーザのカレンダを更新すること(たとえば、スケジュール済みの活動をキャンセルすること等)ができる。
さらに、いくつかの実施態様においては、ユーザに活動の実施の中止を勧告する通知の受け取りに関してユーザが1つまたは複数の設定を構成できる。たとえば、活動を実施しない勧告をいつ受信するかについて異なるユーザが異なるスレッショルドを有するということがあり、したがって、相応じて通知を送信するべくシステムを構成できる。たとえば、サーフィンに関して、第1のユーザが、たとえば予定のエリア内にクラゲの発生が予想されるときにサーフィンの中止を勧告する通知の受け取りを希望し、第2のユーザが、たとえば予定のエリア内にサメが来ることが予想されるときにのみサーフィンの中止を勧告する通知の受け取りを希望するということが許される。ランニングに関しては、たとえば多くの持久レースの経験がある第1のユーザは、非常に深刻な環境条件(たとえば、颶風、高オゾン警報等)においてのみランニング中止の勧告を送信するべくシステムを構成することができ、よりリクリエーションよりのランナーは、あまり深刻でない環境条件(たとえば、雷雨、高温高湿等)についてランニング中止の勧告を送信するべくシステムを構成できる。さらに、別のユーザは、特定の活動に応じて活動の中止の勧告の異なるレベルを提供するべくシステムを構成できる。たとえば、簡単にはくじけないサーファーであるが、ランナーとしてはリクリエーションよりのユーザは、サーフィン中止勧告を受け取るスレッショルド(たとえば、ハリケーンが予想される場合のみ等)より低いランニングの中止勧告を受け取るスレッショルド(たとえば、にわか雨が予想される場合等)を有することができる。
例示的なシステムは、推奨の決定時に一連のデフォルトの規則または設定を使用できる。たとえば、システムは、ユーザのほかのイベントについて、時間マージンを伴う活動時刻を推奨でき、たとえばシステムは、活動の前または後の1時間内にほかのスケジュール済みイベントが含まれることがなく、ユーザがほかの自分の係り合いのいずれとも干渉することなく活動ができるように、その活動を実施する時刻を推奨できる。さらにシステムは、概して、ユーザが活動の実施に長距離を移動しなくて済むように、ユーザの場所からあらかじめ定義済みの距離内にある活動を実施する場所を推奨できる。さらにシステムは、推奨場所に予測される日出および日没を決定し、陽の光がある間となる活動実施時刻だけを推奨できる。
別の実施態様においては、上記のデフォルトの規則または設定のうちの1つまたは複数をユーザ構成可能とし得る。たとえば、いくつかの実施態様においてユーザは、スケジュール済みイベントとのシステムのインタラクション方法を構成できる。したがって、ユーザは、システムが活動の前後に残すべき時間の量を定義できる。たとえばユーザが、活動の開始前は数分(たとえば、着替えに充分な時間)しか必要としないが、活動後はより多くの時間(たとえば、シャワーおよび着替え等に充分な時間)を希望することがあり得る。したがって、ユーザは、システムがスケジュール済みイベント後15分程度で活動を開始する時刻を推奨するが、次のスケジュール済みイベントの前1時間より遅くなることなく活動が終了する時刻を推奨するようにシステムを構成できる。さらに、ユーザは、活動のための時刻の推奨時に特定の日または時刻の回避(たとえば、午前6時前および日曜日を除外)を示すことが可能であり、システムが無視できる活動を指定することさえできる。言い換えるとユーザは、たとえばテレビ番組を毎週見ること、および自分のカレンダおよび/またはそのほかの、システムによってアクセスされるスケジューラにそれを含めることができる。しかしながらユーザは、さらに、活動のためのもっとも好ましい時刻がそのテレビ番組と干渉する場合に、システムがそのテレビ番組を無視して、その日はその活動のためにその時刻を推奨するべきであると指定することができる。
たとえば、いくつかの実施態様において、ユーザは、1つまたは複数の潜在的な衝突を示し、その1つまたは複数の衝突を乗り越えるためのスレッショルド・レベルを構成できる。ユーザは、いくつかの衝突は無視が許されない(たとえば、システムは、その種の衝突の間における活動の実施を決して推奨するべきでない)と示すことができる。しかしながらユーザは、可能であればそのほかの潜在的な衝突が回避されるべきであるが、必要な場合(たとえば、ほかにその活動に利用可能な時間がない、そのタイムスロットがその活動にとって特に好ましい、等々)には無視されてよい旨を示すことができる。さらにまた、ユーザは、特定の潜在的衝突が、必要に応じてより安易に無視され得る旨を示すことができる。例示的な実施態様においては、システムによる無視可能または不可能が、任意の適用可能な(たとえば望ましい天候/状況の予報等の条件の下における、たとえば特定の活動に関する)機会と適用可能なユーザ・イベントの比較に基づくように、システムまたはユーザは、活動の一方または両方および/またはそのほかのユーザのイベント(たとえば、結婚記念日)に対する(天候/状況の予報との関連付けあり、またはなしの)ランク付け、等級分け、優先順位設定、またはそのほかの形の重み付けを行なうことができる。
例として述べるが、ユーザは、毎週水曜日の朝に上司とのミーティングがあり、それには遅れたくないと考えている。したがって、ユーザは、水曜日の朝に衝突があることを示し、システムがこの衝突を決して無視しない構成を行なうことができる。その種の実施態様においてシステムは、水曜日の朝を除いて活動を実施する時刻の推奨を考慮する。しかしながら、ユーザは、さらに、金曜日の午前9時から午後5時までの間(たとえば、勤務中)に潜在的な衝突を有するが、たとえば活動のための条件がその間に特に好ましくなる場合、および/またはそのほかに活動を実施する時間がない場合等は、その種の衝突を無視するべくシステムを構成できる。たとえば、熱心なスキーヤは、特定のスキー場の雪の状態が特に望ましい場合に、金曜日の仕事を休み、スキーに出掛けることを望むことがある。したがって、活動(たとえば、スキー)の実施に推奨される時刻の決定において、システムは、金曜日の午前9時から午後5時までの間の回避を追求するが、状態が特に望ましいか(たとえば、降ったばかりの粉雪等)またはその活動の実施のための時間がほかにないときは、その間の活動の実施を推奨できる。さらにまた、ユーザは、無視のスレッショルドが低い特定の潜在的な衝突を示すことができる。たとえば、ユーザは、木曜日の夜の7時30分に特定のテレビ番組を見ること、およびできればその時間帯が避けられると好ましいとし得るが、システムがその時刻に活動を実施することを推奨するのであれば、それを無視できる旨を示すことができる。
いずれの実施態様においても、潜在的な衝突が無視されるとき(たとえば、潜在的な衝突と同じ時刻の間にシステムが活動のための時刻を推奨しているとき)、および/または潜在的な衝突に起因して活動が推奨されないか、かつ/またはスケジュールされないとき、システムは、ユーザに通知を提供できる。たとえば、ユーザに、潜在的な衝突に起因して活動が推奨されなかったか、かつ/またはスケジュールされなかった旨(たとえば、衝突に起因して水曜日の朝は活動がスケジュールされなかった旨、または潜在的な衝突が無視できるスレッショルドに満たなかったことから金曜日は活動がスケジュールされなかった旨)の通知を提供できる。または、ユーザが推奨活動の実施を辞退するか、または適切な手配を行なって(たとえば、仕事のない時間を要求する;録画をセットする等)推奨活動を実施できるように、ユーザに、潜在的な衝突と推奨時刻が一致する旨の通知とともに活動を実施する推奨時刻の通知を提供することができる。
さらにユーザは、所望の活動の実施に希望する最大移動距離を構成できる。ユーザは、いくつかの活動のための非常に遠くまでの移動に難色を示すことがある。たとえばユーザは、デフォルトまたは現在の場所等から短距離の歩き、または迅速なドライブで到着する場所でのランニングのみを希望することを指定できる。したがって、システムは、所望の活動(たとえば、ランニング)を実施するために推奨される、近所にある公園、コース、市街地だけを探すことになる。しかしながら、そのほかの活動については、より長い距離の移動をユーザが厭わないことがある。たとえば、スキーについては、スキー場の状態が理想的であれば、ユーザが、数百または数千マイルの移動でさえ厭わないことがある。したがって、システムは、たとえばランニングより遙かに遠い推奨場所を探すことができる。さらにユーザは、移動を厭わない具体的な場所を構成できる。たとえばユーザは、ロサンゼルスではなくサンフランシスコであれば移動を厭わないことを指定できる。したがって、システムは、ユーザの希望に従って特定の場所のみの天候/状況の予報に注目できる。
いくつかの実施態様においては、推奨活動および/またはその活動を実施する推奨時刻の決定において、移動時間および/または移動の費用を考慮に入れることができる。したがって、ユーザの近くの場所については、ユーザが先行時間をあまり多く必要としないことから、システムは、スケジュール衝突により近い活動の開始時刻を推奨できる。しかしながら、より遠くに離れている場所については、ユーザに所望の場所までの移動時間が確保されるように、システムは、スケジュール済みのイベントまたは現在の時刻から充分な時間を伴う活動の開始時刻を推奨できる。そのほかの実施態様においては、ユーザのほかの係り合いとの干渉を伴うことなく活動の前後にユーザが充分な移動時間を有するように、システムは、リアルタイムまたは予測される交通データを考慮に入れて活動を実施する時刻を推奨できる。スキーの例に戻るが、ユーザが首都ワシントンにいるときは、ユーザが推奨時刻の(たとえば、推奨されるスキーの時刻)の開始までにウインターパークへ移動する充分な時間を確保できるように、システムは、ユーザが活動の開始時刻まで1日または数日を有している場合にのみ、ウインターパークでのスキーを推奨できる。しかしながら、ユーザがデンバーにいるのであれば、ユーザが活動の開始までたとえば2時間しか有していない場合であっても、システムは、ウインターパークでのスキーを推奨できる。ほかの態様と同様に、この時間マージンは、適切な時間マージンがユーザの希望に従って提供されるようにユーザにより構成可能とし得る。
いくつかの実施態様においては、推奨活動時刻までに推奨場所への到達に必要な時間マージンの決定時に、システムは、複数の行き先を考慮に入れることができる。たとえば、いくつかの実施態様においてシステムは、ユーザが、推奨場所への到着前に、1つまたは複数の中間的な行き先への移動を必要としている旨を決定でき、相応じて、活動および/またはその活動を実施する時刻の推奨時に、その種の移動時間を考慮に入れることができる。たとえば、ユーザのカレンダへのアクセス、ユーザが構成した1つまたは複数の設定、ユーザの習慣の決定等によって、システムは、ユーザが、たとえば、推奨活動時刻前は勤務中であり、そのため(たとえば、着替え、必要な道具集め等のために)帰宅する必要があると決定でき、したがってユーザに、この中間場所(たとえば、自宅)への移動およびその後の推奨場所への移動に充分な時間を与える時刻のみが推奨できる。
いくつかの活動については、中間場所への移動の必要性が、ユーザが現在いる場所によって決定され得る。たとえば、活動がランニングであり、かつユーザが勤務中である場合には、システムは、ユーザが着替え等のために活動前に帰宅する必要があると決定できる。しかしながら、ユーザがすでに帰宅しているのであれば、システムは、推奨場所への移動前に中間場所への移動をユーザが必要としないと決定できる。ほかの活動については、中間場所への移動の必要性が、実施されることになる推奨活動のタイプによって決定され得る。たとえば、推奨活動が漕艇であれば、システムは、ユーザが艇庫へ行って自分のボートを取り出す必要があると決定し、活動がゴルフであれば、システムは、ユーザが自分のローカル・カントリー・クラブへ行って自分のゴルフクラブを取り出す必要があると決定できる。したがって、その種の活動の場合に、システムは、活動開始時刻を推奨するとき、推奨場所への移動前の中間的な行き先(たとえば、艇庫、カントリー・クラブ等)への移動時間を含めることができる。さらにシステムは、ユーザが推奨場所への移動前に複数の中間場所への移動を必要とすることを(たとえば、活動の場所および/またはタイプに基づいて)決定し、したがって、適切な先行時間を提供できる。たとえば、漕艇の例に戻るが、ユーザが勤務中である場合に、システムは、そのユーザは最初に着替えのために帰宅する必要があり、次に艇庫へ移動して自分のボートを取り出し、その後、漕艇のために推奨場所へ移動する必要があると決定できる。したがってシステムは、活動のための時刻を推奨するとき、複数の中間的な行き先のための充分な時間マージンを提供できる。同様に、システムは、活動後からユーザの次のスケジュール済みイベント(たとえば、ユーザが艇庫へボートを戻す必要があり、帰宅してシャワーを浴びるなど)の前までにどのくらいの時間が必要となるかを決定するときにおいても、1つまたは複数の中間的な行き先を決定できる。
いくつかの実施態様においては、たとえば各活動タイプのために提供される時間マージンをユーザが構成できる。したがって、いくつかの実施態様においてユーザは、自分が勤務中であるとき、中間的な行き先として自宅を含むべくシステムを構成できる。さらにユーザは、活動が漕艇のときは中間的な行き先として艇庫を含み、活動がゴルフのときは中間的な行き先としてカントリー・クラブを含み、活動がスキーのときは中間的な行き先として割引リフト券を入手するためにスキー・ショップを含む等々の形でシステムを構成できる。したがって、たとえば推奨活動の実施に推奨される場所および/または時刻の決定時に、システムは、ユーザが構成した1つまたは複数の設定に従い、たとえばユーザの場所および/または実施されることになる活動のタイプに応じて、適切な先行時間を組み入れることができる。
ユーザは、さらに、推奨活動の実施に推奨される時刻を示す通知を前もって受け取る早さを構成できる。たとえば、ユーザが自分のカレンダを変更することまたは突然の天候の変化に応答して、推奨活動の実施に推奨される時刻が直ちに生じ得る。いくつかの例においては、ユーザが、特定量の時間だけ先行して通知される希望を指定済みであることがあり、したがって、システムは、先行した通知に充分でない場合にユーザへの活動の推奨および/または通知を行なわない。しかしながらほかの例においては、ユーザが、開始時刻に非常に近い通知の送信の受け入れを示していることがあり、システムは、たとえば活動の推奨開始時刻に極めて近いプッシュ通知を送信できる。
例として述べるが、システムは、天候パターンのシフトに起因して、平均の波サイズの増加が近隣のビーチで生じており、サーフィンに理想的な状態となっていることを検出できる。さらに、ユーザが、その種の活動(たとえば、サーフィン)のためには、活動の推奨開始時刻にどの程度近いかとは関係なくプッシュ通知の受信を希望する旨を示していることがあり、したがって、システムは、今がサーフィンに推奨されるときであるとユーザに知らせるプッシュ通知を送信し、ユーザは、その波を逃さないように、やりかけのことを即座に中止してサーフィンに出掛けることができる。別のユーザは、その種の活動(たとえば、サーフィン)について、活動の推奨時刻に、またはその特定時間内に到着するように、その場所への移動が可能になるだけの充分に先行したプッシュ通知の受信を希望する旨を示していることがあり、したがって、システムは、サーフィンのために推奨される時刻に先行する決定済み時間内にユーザに知らせるプッシュ通知を送信するか、またはその決定済み時間がすでに過ぎている場合には、通知を送信しないか、またはその機会および時間の不足を喚起する通知を送信する。しかしながら別の例においては、ユーザが、たとえば仕事等を離れる要求を適切に行なう充分な時間が活動の開始前にあり、しかも活動の実施にまだ充分な時間がある場合にだけ、活動の推奨および/または通知を行なうべくシステムを構成できる。波サイズの増加の例に戻るが、その種の実施態様においては、システムが、ユーザへの活動(すなわち、サーフィン)の推奨および/または通知を直ちに行なうことによって、準備に指定された時間がユーザに与えられないことになるため、それを行なわないことがある。
以上のこの開示の態様が、いずれかの活動に限定されることはなく、広い範囲の活動にわたって採用され得る。したがって、推奨される時刻、場所、および天候/状況の予報は、活動に応じて異なることができる。言い換えると、異なるタイプの活動のために種々の好ましい天候および場所パラメータを定義できる。たとえば、推奨される活動が『5マイルのランニング』である場合に、システムは、その活動のために望ましい属性、すなわち、5マイルのランニングの完遂に充分な長さの時間ブロック(たとえば、45分)、近隣の場所(たとえば、ローカル・ランニング・コース)、およびランナーによって希望される天候条件(たとえば、穏やかな温度、降雨なし、低い湿度、陽の光のある時間等々)を有する推奨場所および時刻を決定できる。しかしながら、推奨される活動が『スキー』である場合に、システムは、はるかに異なる時間、場所、および天候状態を、その活動のために望ましい属性、すなわち、スキーに充分な長さの時間ブロック(たとえば、ローカル・スキー場の夜間スキーであれば半日)、夜間スキーができる場所、およびスキーに望ましい天候/状況の予報(たとえば、新雪、または良好な圧雪、相当量の積雪)を有するとして決定できる。したがって、この中に述べられているシステムは、広い範囲の活動(たとえば、ランニング、漕艇、サイクリング、スキー、サーフィン、ゴルフ等々)にわたって採用され、推奨される時刻および場所は、その特定の活動のために望ましい天候およびそのほかの特性に基づいてシステムによってスケジュールされ得る。
いくつかの実施態様においては、この中で述べているとおり、システムおよび方法が、たとえばソーシャル・ネットワーキング・サイト等の1つまたは複数のソーシャル情報取り出し口と結びつけられ得る。たとえば、アプリケーションまたはアプレットは、ユーザに活動時刻および場所の推奨においてシステムとインターフェースし、かつそれを容易にするべく構成できる。1つの実施態様においては、ユーザが活動の実施に推奨される時刻を示す通知および/またはカレンダの更新を受信するとき、ユーザが、たとえば好ましい場所に位置するほかの個人とインタラクションできることがある。したがって、当該ほかの個人は、推奨活動時刻を受け入れるか否かの決定のためのより多くの情報をそのユーザに提供できる。ほかの実施態様においては、個人がたとえば、活動の実施に推奨された時刻に合わせることができるように、ソーシャル情報取り出し口を通じてユーザが、推奨された活動時刻を共有できることがある。
たとえば、1つの実施態様においては、雨降りの日にシステムが、雨が小やみになることが予測される時間内に入る推奨時刻および場所を返すことができる。その推奨時刻および場所の詳細の、たとえばプッシュ通知またはスケジュール済み更新を受信すると、ユーザは、たとえばユーザの連絡先リストに含まれるほかのユーザとインターフェース可能になり得る。たとえばユーザは、近隣の公園におけるランニングが午後3時からできそうであるという通知を受け取ったこと、およびだれかが参加を希望するのであればランニングを行なう予定であることを示すメッセージを送出できる。別の実施態様においては、たとえばリアルタイムの状態についての迅速なフィードバックがユーザに提供されるように、すでにその公園にいるほかのユーザが、その通知に自動リンクされ得る。たとえば、システムが、推奨されるランニング時刻を午後3時、場所を近隣の公園として示す通知を提供する場合に、その通知および/またはそのシステムに関連付けされたユーザ・インターフェースをその公園にいるほかの個人とリンクできる。これらの個人は、たとえば『コース上の小川の水が溢れている』または『走路に倒木がある』といったリアルタイムの更新をその公園から提供できる。したがって、システムによって提供される推奨時刻が好ましい天候状態を有している場合であっても、ユーザは、たとえばこのシステムの実施態様を採用しているか、かつ/またはソーシャル情報取り出し口を通じて接続されているほかのユーザからのフィードバックを使用してその活動の実施を取りやめることができる。
図85は、活動のスケジュールのためにシステムの1つの実施態様によって実行される例示的な方法を図解したフローチャートである。具体的には、ステップ8502においてシステムが、ユーザのカレンダを使用すべきか否かを決定する。いくつかの実施態様においては、システムが、たとえば天候/状況の予報に基づいて活動のスケジューリングを単純に実施し、したがってユーザのスケジュールとの調和は行なわれない。ほかの実施態様においては、ユーザがカレンダ機能を有効にしていないか(たとえば、リモート・カレンダへのアクセスをブロックすることによって)、またはカレンダへのスケジュール済みイベントの書き込みを行なっていないことがある。その種の実施態様においては、システムがユーザのカレンダにアクセスしないのであれば(または、それに代わり、ユーザのカレンダ内に何もない場合には)、方法がステップ8506へ進み、システムがデフォルトの設定を使用する。いくつかの実施態様においては、活動を実施するための好ましい時刻の決定時にユーザのスケジュールを考慮しないことがデフォルトの設定となり得る。言い換えるとシステムは、望ましい場所についての、たとえば天候/状況の予報にのみ基づいて活動のスケジュールを行ない得る。またはそれに代えてシステムは、あらかじめ定義済みの(場合によっては、ユーザ定義の)平日の午前9時から午後5時までの間、土曜日の午前9時前、および日曜日は全日除外するといったデフォルトのスケジューリング設定を使用できる。いくつかの実施態様においては、スケジュール時にシステムがユーザのカレンダ(ステップ8504)およびデフォルトの設定(ステップ8506)の両方にアクセスできる。
しかしながら、ステップ8502において、システムが、ユーザのカレンダを使用することを決定すると、方法がステップ8504へ進み、システムは、ユーザのカレンダからスケジュール済みイベントを検索する。詳細を前述したとおり、カレンダは、システムに統合されていることもあるが、たとえばモバイル・デバイス上、および/またはシステムから離れたところにあり、ネットワークを介してアクセス可能であるとし得る。検索されたスケジュール済みイベントは、その後、活動の実施に推奨される時刻の決定時に回避され得る。さらに、デフォルトの設定(ステップ8506において検索される)および/またはユーザのスケジュール(ステップ8504において検索される)が、特定のスレッショルド条件が満たされたときに無視できることをユーザが示した1つまたは複数の潜在的な衝突を包含していることがある。その種の実施態様においては、システムが、潜在的な衝突を含む時間期間内の時刻を、活動を推奨するために可能性があると考えるが、最終的に、たとえばスレッショルド条件が満たされる場合に限り無視できる(たとえば、その衝突の間に活動を推奨する)。
ステップ8508においては、システムが、ユーザの場所および/または活動を実施するための場所を決定できる。決定される場所は、たとえば現在の場所(たとえば、ユーザ入力またはモバイル・デバイスのGPS位置決定機能を使用する)、デフォルトの場所(たとえば、ユーザの自宅、職場等)、または将来の場所(たとえば、ユーザの移動先の場所)とすることができる。この場合においても、システムは、たとえば特定の日にユーザがどこにいるかを決定するべく、ユーザのカレンダにアクセスできる。それに代えて、またはそれに加えて、ステップ8508において、システムは、活動を実施する望ましい場所としてユーザが指定した場所を決定できる。言い換えると、いくつかの実施態様においてシステムは、たとえばユーザの場所に基づいく近隣の場所を活動の実施のために提案できるが、別の実施態様においては、ユーザが望ましい場所または複数の場所(たとえば、特定の公園のランニング・コースまたは特定のビーチ等)を入力していることがあり、ステップ8508においてシステムは、それらの望ましい場所を決定する。
いくつかの実施態様においては、ステップ8508においてシステムが、このユーザまたはそのほかの者が過去に活動を実施した1つまたは複数の場所を決定できる。たとえばシステムは、システムによってアクセス可能な1つまたは複数のデータベースおよび/またはカタログ内にストアされたルートを選択できる。いくつかの実施態様においては、選択されるルートを、ユーザがランニングの希望を示したルート(たとえば、希望リストまたはその類にストアされたルート)、ユーザおよび/または他人によって頻繁に(ランニングされた/高く評価されたルートおよび/または他人がよく行ったルート(たとえば、パーソナルレコードなど))であるとし得る。その種の実施態様においては、他者によって過去に活動が実施された場所および/またはルートの決定時に、システムが1つまたは複数のソーシャル・メディアの情報取り出し口(たとえば、ソーシャル・ネットワーキング・ウェブサイトの友達リスト)とインターフェースできる。
さらに、ステップ8508の場所の決定において、システムは、たとえば決定された場所へ到着するため、および/またはその場所から戻るために必要となる時間を関係付けることができる。それを行なうとき、システムは、決定された場所へ到着する前またはその場所から戻るときにユーザが移動する必要のある1つまたは複数の中間的な行き先(たとえば、ユーザの自宅、艇庫、カントリー・クラブ、スキー・ショップ等)を決定できる。その種の実施態様においては、たとえばステップ8516(後述)において活動を推奨するとき、システムは、1つまたは複数の中間的な行き先の場所への移動、またはそこからの移動に充分な時間をユーザに提供する、活動を実施するための時刻を推奨できる。
ステップ8510においては、システムが、天候/状況の予報を決定できる。いくつかの実施態様においては、システムが、1つまたは複数の利用可能なタイムスロットおよび/または手前のステップにおいて決定された場所のための天候/状況の予報を決定できる。たとえば、上で述べたとおり、システムがカレンダにアクセスしないこと、および/またはユーザがカレンダ内にスケジュール情報を入力していないことがある。その種の実施態様においては、システムが、それぞれの可能性のある場所(たとえば、ユーザが現在いる場所、ユーザが現在いる場所の近隣の場所、ユーザが指定した場所、ユーザの好みの場所、人気のあるルート等)のための天候/状況の予報を検索し、その活動の実施に推奨される時刻を決定できる。そのほかの実施態様においては、ユーザのスケジュール済みイベントへのアクセス(たとえば、ユーザのカレンダへのアクセス)をシステムが行なっていれば、システムは、ステップ8502‐8508において識別された1つまたは複数の時刻/場所の組合せのための天候/状況の予報を決定できる。
いくつかの実施態様においては、さらにシステムが、ステップ8502‐8506において決定された1つまたは複数の決定済みタイムスロットの前および/または後の時間期間にわたる天候/状況の予報を決定できる。たとえばシステムは、活動の実施に影響を及ぼし得るタイムスロットに先行する時間期間にわたる天候/状態(たとえば、氾濫した小川、滑りやすいグリーン、新雪のスキー場等々)の予報を決定できる。さらにシステムは、たとえば活動の場所へ、またはそこからの移動に影響を及ぼし得る時間期間にわたる天候/状況の予報を決定できる。決定済みのタイムスロット、および/または決定済みのタイムスロットの前および/または後の時間期間にわたって決定される天候/状況の予報には、たとえば移動または活動の実施に関係する任意の関連する天候データ(たとえば、温度、風速/風向、降水、紫外線指数、湿度レベル、気圧、風冷却、熱指数、日出/日没時刻、雲量、満潮/干潮時刻、波の形等)が含まれ、任意の望ましい情報源(たとえば、RSSフィード、NOAA、国立気象局、商業ウェブサイト等)から検索できる。
ステップ8512において、システムは、ユーザが自分の好みを構成済みであるか否かを調べることができる。たとえば、前述したとおり、ユーザが、多様な好み(たとえば、ほかのイベント等の衝突の無視、望ましい先行時間、スケジュール済みの前/後の時間間隔、活動のタイプ等)を構成していることがあり得る。ステップ8512において、ユーザが好みを構成しているとシステムが決定した場合には、方法がステップ8514へ進み、システムは、ステップ8514への移動前にそれらの好みを決定することになる。しかしながらユーザが追加の好みを構成していなければ、方法がステップ8516へ進む。
ステップ8516においては、システムが、推奨される活動(たとえば、ユーザが入力した活動、状態に従って好ましいとして選択された活動、ユーザの希望リスト等に示されている活動、デフォルトの設定またはユーザが構成した設定内にストアされた活動等)、および活動を実施するために推奨される時刻を決定する。前述したとおり、システムは、ユーザのスケジュール、天候/状況の予報、および活動(たとえば、活動のタイプに好ましい天候パラメータ)のうちの1つまたは複数に基づいて推奨活動の実施のための時刻(または、一連の時刻)を決定できる。いくつかの実施態様においては、推奨活動の実施のために推奨される時刻を、ユーザの過去の活動習慣に基づいて決定できる。たとえば、システムは、過去においてユーザは、日/週の間のいつ、活動を実施したかを決定でき、したがって、システムは、日/週のその時刻に推奨される活動を実施するための時刻を推奨できる。さらに、推奨時刻を単一の時刻とすること(たとえば、現在の波の状態がサーフィンに望ましい)または一連の時刻とすること(たとえば、月曜の朝に5マイル、金曜日の午後に5マイルのランニング)ができる。さらにまた、いくつかの実施態様においてシステムは、ユーザの構成済みの好みに従って1つまたは複数のユーザの潜在的な衝突を無視できる。たとえば、潜在的な衝突の間における状態が特に望ましいといった場合に、システムは、ユーザがその潜在的な衝突を無視するべくシステム構成したか否か、また構成しているのであれば、潜在的な衝突を無視するためのスレッショルド条件が満たされたか否かを決定できる。否でなければ、システムは、潜在的な衝突のその時刻に推奨活動を実施することを勧める(たとえば、その衝突の無視を推奨する)ことができ;否であれば、システムは、潜在的な衝突のその時刻に推奨活動を実施することを勧めないことがある。
最後にシステムは、ステップ8518において、活動の実施に推奨される時刻をユーザに通知できる。たとえばシステムは、図84Aおよび84Bに関連して前述したとおり、プッシュ通知をユーザへ送信できる。それに代えてシステムは、推奨活動の実施に推奨される時刻を通知するEメールまたはテキスト・メッセージをユーザへ送信できる。またはシステムは、推奨活動の実施に推奨される時刻(または一連の時刻)をユーザのカレンダ内に入力できる。それに加えてシステムは、その推奨時刻/場所がほかの個人に通知され得るように、および/またはほかの個人が、その推奨時刻/場所についての追加の情報を提供できるように、たとえばソーシャル情報取り出し口とインターフェースできる。
1つまたは複数の潜在的な衝突に起因して特定時間における推奨をシステムが行なわなかった場合に、システムは、ステップ8518において、潜在的な衝突に起因して活動が推奨/スケジュールされなかった旨をユーザに知らせることができる。したがって、前述のとおり、システムが1つまたは複数の潜在的な衝突を無視しているときには(たとえば、潜在的な衝突のための1つまたは複数のスレッショルドが満たされる)、その通知が、推奨時刻がユーザの潜在的な衝突と一致するが、たとえば特定の望ましい天候状態等に起因してその潜在的な衝突が無視されたことの表示を包含できる。
いくつかの実施態様においては、ステップ8518においてユーザに、活動の実施を中止するべき勧告が返される。たとえば、システムが、特定の時刻および/または場所が活動の実施に(たとえば、激しい天候、オゾン警報等に起因して)危険となり得ると決定した場合に、システムは、ユーザに、活動の実施を中止するべく通知を提供できる。特定の時刻は、たとえば推奨活動の時刻(たとえば、ユーザのスケジュール上においてスケジュール済みの活動、ユーザが受け入れ、かつ/またはスケジュールした以前に推奨された活動、スケジュール済みの活動を示すユーザ構成のデフォルト設定、過去にユーザが活動を実施した日/週の間の時刻等)となること、またはスケジュール済み活動に関係がないが、それにもかかわらず情報提供目的(たとえば、ユーザの活動を先取りして提供される竜巻警報の表示等)のために提供されるものとなることがある。
この開示から恩典を受ける当業者は認識することになろうが、この中で述べられている任意のステップ(たとえば、図85に関連して述べられているステップ)および/またはシステムの説明において考察した任意の機能は、この開示の範囲からの逸脱を伴うことなく、活動の推奨時にアレンジし直され、補足され、かつ/または省略されることがある。たとえば、いくつかの実施態様においては、天候/状況の予報の決定(たとえば、図85のステップ8510)が、たとえば場所の決定(たとえば、図85のステップ8508)、ユーザのカレンダへのアクセス(たとえば、図85のステップ8504)、または実行されることになる活動のタイプの決定の前に行なわれることがあり得る。その種の実施態様においては、予測される天候/状況の予報が、推奨される活動のタイプおよび/またはそれらの活動のための場所を主導することができる。たとえば、システムが天候/状況の予報を受信し、たとえば特定の時刻における特定のビーチの波の状態がサーフィンに極めて望ましいものとなると決定した場合に、システムは、その特定の時刻におけるその特定のビーチでのサーフィンを、たとえばユーザの場所および/またはスケジュールを参照せずに(または、いくつかの実施態様においては、ユーザの場所および/またはスケジュールが提供し得るあらゆる潜在的な衝突に抗して)推奨できる。同様に、そのほかの任意のステップおよび/または特徴は、この開示の範囲からの逸脱を伴うことなく、アレンジし直され、補足され、かつ/または省略されることがあり得る。
結論
この中で述べられている特徴の1つまたは複数を有する活動モニタリング・システムおよび環境の提供は、ユーザに、アスレチック活動に係わらせ、ユーザのフィットネスを向上させるべくユーザを激励し、かつ動機付けする没入型の経験を提供する。別のランニングにおいて設定された以前の統計値を超えるべくユーザを激励することによって、ユーザが達成できる向上がユーザの動機付けとなり得る。それに加えて、ユーザが屋内および屋外両方のワークアウトのために単一のデバイスを使用できる可能性があり、したがって、単一のデバイス上でワークアウト・データの集計が可能になる。さらに、そのほかのユーザに発することができるライブ挑戦が、エクササイズに向けてユーザを動機付けできる。したがって、ユーザが物理的に単独でランニングを行なっている場合でさえ、あたかもほかのユーザとともにワークアウトを行なっているように感ずることができる。