JP6350114B2 - 検出センサ及び始動発電機 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車のエンジンに設けられる検出センサ及び始動発電機に関する。
従来、エンジンの始動時にはスタータモータとして機能し、エンジンの始動後には発電機として機能する始動発電機が知られている(例えば、特許文献1参照)。始動発電機は、エンジンケースに固定されたステータの周囲を、エンジンの駆動軸に連結されたロータが回転可能なブラシレス型の回転機として構成されている。エンジンの始動時には、ステータの各ティースに巻回されたコイルに通電することで、マグネットが付いたロータを回転させてエンジンを始動させ、エンジンの始動後には、エンジンの駆動軸と共にロータがステータの周囲を回転することで、ステータの各コイルに起電力を生じさせて発電する。
この始動発電機には、エンジン始動時のコイルへの通電タイミングを調整するために、ロータの回転位置を検出する検出センサが取り付けられている。検出センサには、ホールIC等の複数のセンサ素子が配設され、複数のセンサ素子によってロータの回転に伴う磁界の変化を検出することでロータの回転位置を検出している。検出センサのセンサケースは、ステータの中心付近から外周側に広がる略扇状に形成されており、外周側で複数のセンサ素子をステータのティース間に位置付けて、センサ素子をロータのマグネットに対向させて磁界の変化を検出させている。
特許第5064279号公報
ところで、特許文献1に記載の検出センサは、ステータの中心側でセンサケースがボルトによってネジ止めされ、ステータの外周側でセンサケースがエンジンケースにボルトによってネジ止めされている。これによって、始動発電機に対して検出センサを安定的に取り付けることが可能になるが、ボルトによるネジ止め箇所が多くなり、さらにボルトと他部材との干渉によって取り付け作業が煩雑になっていた。ボルトの本数が多くなると共に、作業工数も多くなってコストが増加するという問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、取り付け作業を簡略化できると共に、部品点数及び作業工数を削減することができる検出センサ及び始動発電機を提供することを目的とする。
本発明の検出センサは、コイルを巻回した複数のティースが周方向に並んだステータと、前記ステータの外周に対向するようにマグネットが配設されたロータとを備えた始動発電機に取り付けられ、前記ステータの周りを回る前記ロータの回転位置を検出する検出センサであって、前記ステータの中心側から外周側に向かって延びるセンサケースと、前記ステータの外周側で隣り合う前記ティースの間に入り込むように前記センサケースから起立した起立部と、前記ロータの回転に伴う磁界の変化を検出するように前記起立部に配設されたセンサ素子とを備え、前記センサケースには前記ステータの中心側に固定される固定部が形成されており、前記起立部には前記起立部の起立方向で前記ステータに係合する係合部が形成されていることを特徴とする。
本発明の他の検出センサは、コイルを巻回した複数のティースが周方向に並んだステータと、前記ステータの外周に対向するようにマグネットが配設されたロータとを備えた始動発電機に取り付けられ、前記ステータの周りを回る前記ロータの回転位置を検出する検出センサであって、前記ステータの中心側から外周側に向かって延びるセンサケースと、前記ステータの外周側で隣り合う前記ティースの間に入り込むように前記センサケースから起立した起立部と、前記ロータの回転に伴う磁界の変化を検出するように前記起立部に配設されたセンサ素子とを備え、前記センサケースには前記ステータの中心側に固定される固定部が形成されており、前記起立部には前記ステータに係合する係合部が形成され、前記起立部が隣り合う前記ティースの間を軸方向に突き抜け、当該起立部の先端側で前記係合部が前記ステータの外面に係合することを特徴とする。
れらの構成によれば、ステータの中心側ではセンサケースの固定部が固定され、ステータの外周側では隣り合うティースの間に入り込んだ起立部が係合部によって抜け止めされる。センサケースがステータの中心側と外周側の2カ所で保持されているため、検出センサを始動発電機に対して安定的に取り付けることができる。また、ステータの外周側では、ボルトを用いることなくセンサケースをステータに取り付けることができるため、取り付け作業を簡略化することができる。ステータの外周側でのボルトの締結作業を省略すると共にボルトの本数を削減することでコストを低減することができる。
さらに、本発明の他の検出センサによれば、隣り合うティースを突き抜けた起立部の先端でステータの外面に係合するため、ステータを形状変更することなく、起立部を抜け止めすることができる。
本発明の検出センサにおいて、前記係合部は、前記起立部の先端側から周方向に突出した突起である。この構成によれば、起立部の先端の突起がティースに引っ掛って抜け止めされるため、簡易な構成でセンサケースをステータの外周側に保持することができる。また、隣り合うティースの間に起立部を差し込む際に、起立部の突起がティースに対する摺動面になり、起立部とティースの接触面積を最小限に抑えて弱い力でティースの間に圧入することができる。
本発明の検出センサにおいて、前記隣り合うティースには、前記突起に係合する凹部が形成されている。この構成によれば、起立部の先端の突起がティースの凹部に入り込むことで、起立部を抜け止めすると共に、隣り合うティース間で起立部を位置決めすることができる。
本発明の始動発電機は、上記の前記検出センサと、前記ステータと、前記ロータとを備える構成にした。この構成によれば、エンジンケースに対する始動発電機の組み付け作業を簡略化することができる。
本発明の検出センサによれば、センサケースの固定部でステータの中心側に固定され、起立部に設けた係合部によってステータの外周側に係合するため、ステータの外周側でのボルトの締結作業を省略すると共にボルトの本数を削減してコストを低減することができる。
本実施の形態に係る検出センサが組み付けられた始動発電機の断面図である。 比較例に係る検出センサが組み付けられた始動発電機の断面図である。 本実施の形態に係る検出センサの斜視図である。 本実施の形態に係る検出センサの平面模式図である。 本実施の形態に係るセンサケースの取り付け作業の説明図である。
以下、本実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係る検出センサが組み付けられた始動発電機の断面図である。なお、本実施の形態に係る検出センサ及び始動発電機は一例に過ぎず、適宜変更が可能である。また、本実施の形態に係る検出センサ及び始動発電機は、自動二輪車に限らず、四輪車や船外機等にも適用可能である。
図1に示すように、始動発電機1は、自動二輪車のエンジンケース3から突出した駆動軸4の先端に連結して、エンジン2の始動時にはスタータモータとして機能し、エンジン2の始動後には発電機として機能している。始動発電機1は、エンジンケース3に固定されたステータ10の周囲に、エンジン2の駆動軸4に固定されたロータ20を回転可能に配置して構成される。ステータ10は、複数枚の鋼板が積層されて、駆動軸4の周囲でエンジンケース3に固定される環状部11と、環状部11から放射方向に延びる複数のティース12とが形成されている。
環状部11は、中央にエンジン2の駆動軸4が挿通される開口が形成され、開口の周囲にエンジンケース3のネジ穴に対応した複数(1つのみ図示)の貫通穴13が形成されている。ステータ10は、貫通穴13に差し込まれた複数(1つのみ図示)のボルト19がエンジンケース3のネジ穴に締め付けられることで、駆動軸4の周囲においてエンジンケース3に固定される。複数のティース12は、環状部11から外周側に延びる脚部14と脚部14の先端側で周方向に広がる鍔部15とによって、軸方向から見て略T字状に形成されている(図4B参照)。各ティース12の脚部14は、合成樹脂等の薄肉のインシュレータ16によって周囲が覆われている。
各ティース12の脚部14には、それぞれコイル17が巻回されており、脚部14の表面を覆うインシュレータ16によってコイル17がステータ10から絶縁されている。コイル17が巻回されたティース12は周方向に並んでおり、隣り合うティース12の鍔部15の間には所定の間隔(図5参照)が空けられている。また、各コイル17は、コントローラ6を介してバッテリ5に接続されており、コントローラ6によってバッテリ5からコイル17への通電とコイル17からバッテリ5への充電が制御されている。ステータ10によってエンジン2の駆動軸4の周囲に複数のコイル17が周方向に配置されている。
ロータ20は、ステータ10を覆う断面U字状の環状のヨーク21と、ヨーク21と共に磁気回路を形成するマグネット22と有している。ヨーク21は、ステータ10を挟んで径方向に対向する内壁部23と外壁部24を底壁部25で接続した有底筒状に形成されている。ロータ20は、ヨーク21の内壁部23がエンジン2の駆動軸4にボルト29によってネジ止めされることで、エンジン2の駆動軸4と一体に回転するように構成されている。ヨーク21の外壁部24の内周面には、ステータ10の外周と僅かな隙間を空けて対向するように、複数のマグネット22が配設されている。
マグネット22とヨーク21の内壁部23がステータ10を挟んで対向することで、マグネット22からコイル17を通過して内壁部23に向かう磁束が作られる。このため、始動発電機1がスタータとして機能する場合には、バッテリ5からコントローラ6を介してコイル17に駆動電流が通電されることで、ロータ20内の磁界とコイル17に流れる電流の作用でロータ20が回転されてエンジン2が始動される。一方で、始動発電機1が発電機として機能する場合には、マグネット22からヨーク21の内壁部23に向かう磁束をコイル17が横切ることで起電力が発生して、コイル17からコントローラ6を介してバッテリ5に電力が供給される。
また、始動発電機1には、ステータ10の周りを回るロータ20の回転位置を検出する検出センサ30が取り付けられている。検出センサ30は、ロータ20の回転に伴う磁界の変化をホールIC等のセンサ素子31(図4参照)を検出している。検出センサ30はコントローラに接続されており、検出センサ30からコントローラに入力されたロータ20の検出信号に応じてエンジン2の始動タイミングが制御されている。検出センサ30のセンサケース32はステータ10の中心側から外周側に広がる略扇状に形成されており(図4B参照)、センサケース32の外周側ではセンサ素子31が配設された複数の起立部33がセンサケース32から起立している。
この形状の検出センサ30を始動発電機1に取り付ける際には、センサケース32の中心側だけでなく外周側もステータ10に固定することが望まれている。しかしながら、ステータ10の中央側にはセンサケース32のネジ止め用のスペースを確保できるものの、ステータ10の外周側にはネジ止め用のスペースを確保することはできない。このため通常は、図2に示す比較例のように、センサケース42の中心側にナット45を配設して、センサケース42の中心側をステータ10にネジ止めし、センサケース42の外周側にブラケット43を設けて、ブラケット43をエンジンケース3にネジ止めしている。
比較例に係る検出センサ40では、ステータ10及びエンジンケース3に対してそれぞれセンサケース42をネジ止めしなければならず、取り付け作業が煩雑になっていた。このため、ボルトの本数が多くなると共に、作業工数も多くなってコストが増大していた。そこで、本実施の形態に係る検出センサ30では、センサケース32の外周側の起立部33をステータ10の隣り合うティース12間から突き抜けさせて、起立部33の先端側でステータ10に係合させている。これにより、ネジ止め用のスペースを確保できないステータ10の外周側でセンサケース32を係合させて、センサケース32を両持ちで保持させている。
以下、図3及び図4を参照して、本実施の形態に係る検出センサについて説明する。図3は、本実施の形態に係る検出センサの斜視図である。図4は、本実施の形態に係る検出センサの平面模式図である。なお、図4Aは検出センサの側面模式図、図4Bは検出センサの上面模式図をそれぞれ示している。また、図4Bにおいては、説明の便宜上、ステータの外形形状を2点鎖線で示している。
図3及び図4に示すように、検出センサ30のセンサケース32は、合成樹脂等により、幅広円弧状のケース本体38の内周側に、幅狭円弧状の固定部34を設けて上面視略扇状に形成されている。ケース本体38の内周面に一対のアーム35を介して固定部34が設けられており、固定部34にはネジ止め用のナット36がインサート成形されている。固定部34は、ケース本体38のステータ10側の一面よりも持ち上げられており、ステータ10の環状部11の表面に当接可能に形成されている(図1参照)。このように、センサケース32の中心側には、ステータ10の環状部11に固定される固定部34が形成されている。
センサケース32の外周側には、周方向に並んだ5つのティース12の間に入り込むように、複数(本実施の形態では4つ)の起立部33がケース本体38から起立している。各起立部33は、軸方向に長い板状に形成されており、隣り合うティース12の間を軸方向に奥方まで入り込むような長さを有している。また、起立部33は、隣り合うティース12の鍔部15の間隔に対応した幅を有しており、ティース12の鍔部15に対応した厚みを有している。このように、起立部33は、隣り合うティース12の鍔部15の間隔を埋めるように形成されている。
各起立部33の先端側には、側面から周方向に一対の突起37が半円状に突出しており、後述するティース12の凹部26(図5参照)に係合可能に形成されている。一対の突起37がティース12の凹部26に引っ掛ることで、隣り合うティース12の間で各起立部33が抜け止めされる。起立部33は隣り合うティース12の鍔部15に対して軸方向に差し込まれるが、一対の突起37が僅かに押し潰されることで圧入が可能になっている。このとき、一対の突起37が半円状に形成されることで、隣り合うティース12の鍔部15の間に起立部33が差し込まれる際の接触面積が最小限に抑えられている。
また、一対の突起37は、滑り性の高い合成樹脂で形成されており、ティース12の接触面との摩擦力が抑えられている。よって、突起37の接触面積が最小限で、かつ滑り性が高く形成されているため、起立部33を弱い力で隣り合うティース12の間に圧入することが可能になっている。また、各起立部33内には、ティース12の間で磁界の変化を検出するようにセンサ素子31が配設されている。各起立部33がティース12の鍔部15の間に位置付けられることで、各センサ素子31がロータ20(図1参照)のマグネット22に対して僅かな隙間を空けて対向される。
検出センサ30をステータ10に取り付ける際に、センサケース32の中心側では、ステータ10の環状部11の貫通穴18(図1参照)にボルト39(図1参照)が差し込まれ、ボルト39がセンサケース32のナット36に締め付けられる。また、センサケース32の外周側では、各起立部33がティース12の間に差し込まれて、起立部33の先端側で一対の突起37がティース12の凹部26(図5参照)に係合してステータ10に抜け止めされる。よって、センサケース32の中心側だけをステータ10にネジ止めすることで、センサケース32の外周側をステータ10にネジ止めすることなく、センサケース32の中心側と外周側をステータ10に対して取り付けることが可能になっている。
以下、図5を参照して、ステータに対するセンサケースの取り付け作業について説明する。図5は、本実施の形態に係るセンサケースの取り付け作業の説明図である。なお、図5A及び図5Bは、ステータの外周側に対するセンサケースの取り付け作業、図5Cは、ステータの中心側に対するセンサケースの取り付け作業をそれぞれ示している。なお、図5においては、説明の便宜上、ステータにおけるセンサケース側を下側とし、その逆側を上側として説明する。また、図5においては、ステータ及びセンサケースの一部の部材を省略して記載している。
図5Aに示すように、ステータ10の各ティース12の鍔部15は、検出センサ30の起立部33に対応した高さ及び厚みを有しており、隣り合うティース12の鍔部15の間は起立部33の幅に対応した間隔が空けられている。起立部33が差し込まれる隣り合うティース12には、鍔部15の上側の角が切り欠かれて凹部26が形成されている。凹部26は、起立部33から半円状に突出した突起37に係合するように逆R状に切り欠かれている。このようにして、隣り合うティース12の鍔部15の間には、起立部33を差し込み可能なスロットが形成されている。
検出センサ30をティース12に取り付ける際には、先ず、検出センサ30の各起立部33の先端側が、隣り合うティース12の鍔部15の間に位置合わせされる。そして、隣り合う鍔部15の間に起立部33の先端側から差し込まれる。起立部33の先端側には一対の突起37が形成されているため、隣り合う鍔部15の間で一対の突起37が押し潰されながら起立部33が差し込まれる。このとき、一対の突起37が半円状に形成されているため、ティース12との接触面積が最小限に抑えられ、さらに一対の突起37が滑り性のある合成樹脂で形成されている。よって、起立部33の差し込みに対する抵抗を抑えて、隣り合うティース12の鍔部15の間に小さな力で圧入することが可能になっている。
図5Bに示すように、起立部33の先端側が隣り合うティース12の鍔部15の間を軸方向に突き抜けると、潰された突起37が元の形状に復帰されて鍔部15の凹部26に係合される。一対の突起37がティース12の凹部26に係合されることで、隣り合うティース12の間で起立部33が抜け止めされる。また、一対の突起37とティース12の凹部26の係合によって、隣り合うティース12の間で起立部33を周方向に位置決めすることができる。よって、隣り合うティース12間での起立部33の位置ズレが抑えられて、センサ素子31(図4参照)による検出精度が高められる。
図5Cに示すように、所定のティース12の間に起立部33が奥まで差し込まれると、ステータ10の環状部11にセンサケース32の固定部34が当接される。これにより、センサケース32の固定部34のナット36(図4参照)が、ステータ10の環状部11に形成された貫通穴18(図1参照)に位置付けられる。この状態で、環状部11の貫通穴18にボルト39(図1参照)が差し込まれ、ボルト39の先端が固定部34のナット36に締め付けられることで、センサケース32がステータ10の内側で固定される。このようにして、検出センサ30のセンサケース32が、ステータ10の中心側と外周側の2カ所で取り付けられる。
この場合、図2に示す比較例とは異なり、センサケース32の外周側の起立部33をステータ10に差し込んで、センサケース32の中心側だけをボルト39でネジ止めすればよいため、ステータ10に対する取り付け作業を簡略化することができる。また、1箇所のネジ止めだけでセンサケース32をステータ10に取り付けることができるため、部品点数を削減することが可能になっている。さらに、エンジンケース3に対するネジ止めが不要となるため、比較例に示すセンサケース42のようなブラケット43を設ける必要がなく(図2参照)、検出センサ30を小型化することもできる。
以上のように、本実施の形態によれば、ステータ10の中心側ではセンサケース32の固定部34が固定され、ステータ10の外周側では隣り合うティース12の間に入り込んだ起立部33が一対の突起37によって抜け止めされる。センサケース32がステータ10の中心側と外周側の2カ所で保持されているため、検出センサ30を始動発電機1に対して安定的に組み付けることができる。また、ステータ10の外周側では、ボルト39を用いることなくセンサケース32をステータ10に取り付けることができるため、取り付け作業を簡略化することができる。ステータ10の外周側でのボルト39の締結作業を省略すると共にボルト39の本数を削減することでコストを低減することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記した実施の形態では、起立部33から突出した一対の突起37によって、ステータ10に係合する係合部を構成したが、この構成に限定されない。係合部は、ステータ10に係合可能な構成を有していればよく、例えば、摩擦係合、接着係合、磁着係合する構成でもよい。また、一対の突起37ではなく、単一の突起37でステータ10に係合するように構成されてもよい。
また、上記した実施の形態では、突起37が半円状に形成される構成にしたが、この構成に限定されない。突起37は、隣り合うティース12の間を突き抜け可能な大きさ、形状であれば、どのように構成されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、検出センサ30が4つの起立部33を有する構成にしたが、起立部33の数は特に限定されない。また、各起立部33に一対の突起37が形成される構成にしたが、少なくとも一つの起立部33に突起37が形成されていればよい。
また、上記した実施の形態では、ティース12に起立部33の突起37に係合する凹部26が形成される構成にしたが、この構成に限定されない。例えば、起立部33が隣り合うティース12の間を軸方向に突き抜ける構成であれば、凹部26を形成しなくても一対の突起37をティース12に係合させることができる。
また、上記した実施の形態では、ティース12の鍔部15の角を切り欠いて逆R状の凹部26を形成したが、この構成に限定されない。凹部26は、一対の突起37に係合可能な大きさ、形状であればよい。
また、上記した実施の形態では、起立部33の先端側に突起37が形成され、ティース12の鍔部15の角に凹部26が形成される構成にしたが、この構成に限定されない。起立部33の突起37とティース12の凹部26の位置が対応していれば、起立部33のどの位置に突起37が形成されていてもよいし、鍔部15のどの位置に凹部26が形成されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、ロータ20に複数のマグネット22を設ける構成にしたが、この構成に限定されない。例えば、複数のマグネット22を設ける代わりに、周方向で交互に異極になるように着磁された環状のマグネットを使用してもよい。
また、上記した実施の形態では、センサケース32が略扇状に形成されたが、この構成に限定されない。センサケース32は、ステータ10の中心側から外周側に向かって延びるように形成されていればよい。
以上説明したように、本発明は、取り付け作業を簡略化できると共に、部品点数及び作業工数を削減することができるという効果を有し、特に、自動二輪車のエンジンに設けられる検出センサ及び始動発電機に有用である。
1 始動発電機
10 ステータ
11 環状部
12 ティース
14 脚部
17 コイル
20 ロータ
21 ヨーク
22 マグネット
26 凹部
30 検出センサ
31 センサ素子
32 センサケース
33 起立部
34 固定部
37 突起

Claims (5)

  1. コイルを巻回した複数のティースが周方向に並んだステータと、前記ステータの外周に対向するようにマグネットが配設されたロータとを備えた始動発電機に取り付けられ、前記ステータの周りを回る前記ロータの回転位置を検出する検出センサであって、
    前記ステータの中心側から外周側に向かって延びるセンサケースと、
    前記ステータの外周側で隣り合う前記ティースの間に入り込むように前記センサケースから起立した起立部と、
    前記ロータの回転に伴う磁界の変化を検出するように前記起立部に配設されたセンサ素子とを備え、
    前記センサケースには前記ステータの中心側に固定される固定部が形成されており、前記起立部には前記起立部の起立方向で前記ステータに係合する係合部が形成されていることを特徴とする検出センサ。
  2. コイルを巻回した複数のティースが周方向に並んだステータと、前記ステータの外周に対向するようにマグネットが配設されたロータとを備えた始動発電機に取り付けられ、前記ステータの周りを回る前記ロータの回転位置を検出する検出センサであって、
    前記ステータの中心側から外周側に向かって延びるセンサケースと、
    前記ステータの外周側で隣り合う前記ティースの間に入り込むように前記センサケースから起立した起立部と、
    前記ロータの回転に伴う磁界の変化を検出するように前記起立部に配設されたセンサ素子とを備え、
    前記センサケースには前記ステータの中心側に固定される固定部が形成されており、前記起立部には前記ステータに係合する係合部が形成され
    前記起立部が隣り合う前記ティースの間を軸方向に突き抜け、当該起立部の先端側で前記係合部が前記ステータの外面に係合することを特徴とする検出センサ。
  3. 前記係合部は、前記起立部の先端側から周方向に突出した突起であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の検出センサ。
  4. 前記隣り合うティースには、前記突起に係合する凹部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の検出センサ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の前記検出センサと、前記ステータと、前記ロータとを備えたことを特徴とする始動発電機。
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