JP6350055B2 - 色差評価装置、画像形成装置及びプログラム - Google Patents

色差評価装置、画像形成装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、色差評価装置、画像形成装置及びプログラムに関する。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の出力機器の色再現特性を把握するため、色パッチを形成したパッチシートを出力し、そのパッチシート上の色パッチの色を測色して測色データを生成し、測色データと目標色データとの間の色差情報を算出している(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1には、ラスタ画像データの各ページ内を分割し、各分割領域について色のヒストグラムを生成し、ヒストグラムに応じて生成したカラーパッチデータをプリンタ部で紙に出力してカラーチャートを作成するカラーパッチ提供方法が記載されている。
特許文献2には、各所定色のカラーパッチからなる固定パッチ群と、取得されたカラー画像の各部の色が色空間上の複数の領域それぞれに出現する頻度が高い方から優先的に選択された各領域を代表する各色のカラーパッチからなる画像依存パッチ群とが並んだカラーチャートを作成するカラーチャート作成方法が記載されている。
特許文献3には、プロファイル作成用の参照画像を入力し、これを解析して画像特性を取得し、該画像特性に応じてカラーパッチの配色を設定し、該設定されたカラーパッチによるテストチャートをプリンタに出力させ、プリンタから出力されたテストチャートにおけるカラーパッチを測色し、該測色値に基づいてプロファイルを作成し、解析した画像特性に応じてプロファイルのLUTの格子点位置を設定する画像処理システムが記載されている。
特開2006−93987号公報 特開2006−197457号公報 特開2009−89008号公報
本発明の目的は、出力画像に対応する測色データと目標色データとの間の色差情報を、人間の視覚特性を考慮して領域毎に評価することが可能な色差評価装置、画像形成装置及びプログラムを提供することにある。
[1]入力された画像データの予め定められた領域毎に当該領域を代表する代表色と当該領域における前記代表色の面積を含む特徴情報を生成する特徴情報生成手段と、
前記代表色による色パッチを形成するためのパッチデータを生成するパッチデータ生成手段と、
前記パッチデータに基づいて出力された出力画像に対応する測色データを受け付ける測色データ受付手段と、
前記測色データと予め設定された目標色データとの間の色差情報を算出する色差情報算出手段と、
前記特徴情報に基づいて人間の視覚特性が反映するように前記色差情報を補正する視覚補正手段と、
を備えた色差評価装置。
[2]前記視覚補正手段は、前記代表色の面積が大きいほど前記色差情報が大きくなるように補正し、又は前記代表色の面積が小さいほど前記色差情報が小さくなるように補正する、前記[1]に記載の色差評価装置。
[3]前記特徴情報生成手段は、前記特徴情報として前記代表色の分散を算出し、
前記パッチデータ生成手段は、前記代表色の分散に基づいて求まるパッチ優先度指標が予め定められた閾値よりも大きい前記代表色については前記色パッチを形成しないようにする、前記[1]に記載の色差評価装置。
[4]入力された画像データの予め定められた領域毎に当該領域を代表する代表色と当該領域における前記代表色の面積とを含む特徴情報を生成する特徴情報生成手段と、
前記代表色による色パッチを形成するためのパッチデータを生成するパッチデータ生成手段と、
前記パッチデータに基づいて記録媒体に色パッチを形成して出力画像を出力する画像形成手段と、
前記出力画像を測色して測色データを生成する測色手段と、
前記測色データと予め設定された目標色データとの間の色差情報を算出する色差情報算出手段と、
前記特徴情報に基づいて人間の視覚特性が反映するように前記色差情報を補正する視覚補正手段と、
を備えた画像形成装置。
[5]コンピュータを、
入力された画像データの予め定められた領域毎に当該領域を代表する代表色と当該領域における前記代表色の面積を含む特徴情報を生成する特徴情報生成手段と、
前記代表色による色パッチを形成するためのパッチデータを生成するパッチデータ生成手段と、
前記パッチデータに基づいて出力された出力画像に対応する測色データを受け付ける測色データ受付手段と、
前記測色データと予め設定された目標色データとの間の色差情報を算出する色差情報算出手段と、
前記特徴情報に基づいて人間の視覚特性が反映するように前記色差情報を補正する視覚補正手段として機能させるためのプログラム。
請求項1、2、4、5に係る発明によれば、出力画像に対応する測色データと目標色データとの間の色差情報を、人間の視覚特性を考慮して領域毎に評価することが可能になる。
請求項3に係る発明によれば、分散が閾値を超える代表色についても色パッチとして生成する構成と比較してパッチデータの生成時間、測色時間を削減することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る色差評価装置が適用された画像形成装置の概略の構成例を示すブロック図である。 図2は、第1の実施の形態に係る画像形成装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図3は、走査対象のラスタ画像データの一例を示す図である。 図4は、特徴情報生成手段による注目領域の走査の一例を説明するための図である。 図5(a)〜(c)は、注目領域を拡大して示す図である。 図6(a)〜(c)は、それぞれ図5(a)〜(c)に示す注目領域の位置におけるヒストグラムの一例を示す図である。 図7(a)、(b)は、パッチデータの一例を示す図である。 図8は、パッチ情報の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図中、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
図1は、本発明の実施の形態に係る色差評価装置が適用された画像形成装置の概略の構成例を示すブロック図である。
この画像形成装置1は、本装置1の各部を制御する制御部2と、各種の情報を記憶する記憶部3と、ネットワークを介して外部装置と通信を行うネットワーク通信部4と、用紙50に色パッチ51やユーザからの画像を形成する画像形成手段の一例としての画像形成部5と、用紙50に形成された色パッチ51の色を測色して測色データを生成する測色手段の一例としての測色器6と、各種の情報の入力及び表示を行う操作表示部7とを有して概略構成されている。
上記のように構成された画像形成装置1として、例えば、電子写真方式、インクジェット方式等のカラー複写機、カラープリンタ、カラーファクシミリや、複写機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能、スキャナ機能等の複数の機能を複合した複合機等の画像形成装置を用いることができる。
制御部2は、CPU(Central Processing Unit)等によって構成され、プログラム30を実行することにより、印刷ジョブ受付手段20、画像処理手段21、特徴情報生成手段22、パッチデータ生成手段23、測色データ受付手段24、色差情報算出手段25、視覚補正手段26、色補正手段27等として機能する。なお、制御部2の各手段20〜27は、全部又は一部がASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウエアによって実現されてもよい。
記憶部3は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard disk drive)等から構成され、後述する図2のフローチャートに対応するようなプログラム30、パッチ情報31等を記憶する。
画像形成部5は、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の色材(トナー、インク等)を用いて、画像処理手段21から出力された画像データに基づいて用紙50等の記録媒体に画像を印刷して出力する。画像形成部5は、例えば、電子写真方式、インクジェット方式等により用紙50に画像を形成する。
測色器6は、画像形成部5から出力された用紙50上の色パッチ51の画像を光学的に読み取り、その用紙50に記録されている各々の色パッチ51の色を測色して、デバイスに依存しない測色データを生成する。測色データとしては、例えば1976年にCIE(国際照明委員会)により定められたL表色系のL値が用いられる。測色器6は、色パッチ51の色を測色して得られた測色データを測色データ受付手段25に出力する。なお、測色手段として、用紙上の画像を光学的に読み取るスキャナ等の画像入力装置でもよい。
操作表示部7は、例えば、タッチパネルディスプレイであり、液晶ディスプレイ等のディスプレイの前面にタッチパネルを重合配置した構成を有する。
(各手段の構成)
印刷ジョブ受付手段20は、画像データの印刷要求の一例としての印刷ジョブを受け付ける。印刷ジョブは、例えば、ページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述されたPDLデータである。ページ記述言語には、PS(Post Script)、PDF(Portable Document Format)、ART等がある。印刷ジョブには、例えばCMYK値で表現された画像データと、ジョブ名、ページ数、印刷条件等の属性情報とが含まれる。印刷条件には、例えば、印刷部数、カラー印刷/白黒印刷、印刷用紙サイズ、片面印刷/両面印刷等がある。
画像処理手段21は、印刷ジョブ受付手段20が受け付けた印刷ジョブのPDLデータに対して色変換処理、ラスタライズ処理等の画像処理を行う。色変換処理は、目標とする出力値を得るため、CMYK色空間で表現されたPDLデータに対して4次元LUT(Look-Up Table)等を用いて別のCMYK色空間に変換する処理である。ラスタライズ処理は、PDLデータをラスタ画像データに変換する処理である。ラスタ画像データは、色の付いた点の羅列として表現された印刷用の画像データである。画像処理手段21は、ラスタ画像データを画像形成部5に出力する。なお、ラスタライズ処理を行った後に色変換処理を行ってもよい。また、印刷ジョブに含まれるPDLデータがRGB色空間で表現されている場合には、RGB色空間をCMYK色空間に変換してもよい。
特徴情報生成手段22は、ラスタ画像データのうち評価対象の領域を代表する代表色と上記領域における代表色の面積とを含む特徴情報を生成する。すなわち、特徴情報生成手段22は、ラスタ画像データの予め定められた評価対象の領域毎に当該領域を代表する代表色と当該領域における代表色の面積とを含む特徴情報を生成する。より具体的には、特徴情報生成手段22は、ラスタ画像データに対して予め定められたサイズの評価対象の一例としての注目領域を走査し、注目領域の走査位置毎にCMYK4次元のヒストグラムを生成し、このヒストグラムから最頻度の色をその走査位置における注目領域の代表色として決定し、注目領域から代表色の特徴情報を生成する。代表色の特徴情報は、例えば代表色を構成するCYMKの各平均値、頻度(面積、辺の長さ)、分散である。面積は頻度で表され、辺の長さは(面積)1/2で表される。そして特徴情報生成手段22は、注目領域の各走査位置を示す位置情報及び各走査位置に対応する代表色の特徴情報をパッチデータ生成手段23に出力する。
パッチデータ生成手段23は、特徴情報生成手段22から出力された注目領域の各走査位置を示す位置情報及び各走査位置に対応する代表色の特徴情報に基づいて、代表色による色パッチを形成するためのパッチデータ及びパッチ情報31を生成する。すなわち、パッチデータ生成手段23は、注目領域の各走査位置の中心に代表色による矩形の色パッチを配置したパッチデータを生成する。パッチデータ生成手段23は、色パッチ毎にその位置情報(注目領域の走査位置)に関係付けて、代表色を構成するCYMKの各平均値、面積、辺の長さ、分散をパッチ情報31として記憶部3に格納する。また、パッチデータ生成手段23は、生成したパッチデータを画像形成部5に出力する。
また、パッチデータ生成手段23は、人間の視覚特性を考慮して必要な色パッチのみを生成する。すなわち、パッチデータ生成手段23は、代表色の分散に基づいて定まるパッチ優先度指標が閾値以下のものを色パッチとして生成し、閾値を超えるものは色パッチを生成しない。これにより、閾値を超えるものも色パッチとして生成する構成と比較してパッチデータの生成時間、測色時間が削減される。発明者らの実験によれば、人間は、分散が小さいほど、色の違いを判断しやすい視覚特性を有することが分かった。このような人間の視覚特性からパッチ優先度指標を以下の式(1)のように定める。
パッチ優先度指標=αCMYK分散・・・式(1)
ここで、αは係数(ゼロを含む。)である。
測色データ受付手段24は、パッチデータに基づいて出力された出力画像に対応する測色データを測色器6から受け付ける。測色器6は、画像形成部5がパッチデータに基づいて用紙50に色パッチ51を形成して出力した出力画像を測色して測色データを生成し、測色データ受付手段24に出力する。そして、測色データ受付手段24は、測色器6から出力された測色データを色差情報算出手段25に出力する。
色差情報算出手段25は、ラスタ画像データに基づいて出力された出力画像に対応する測色データと予め設定された目標色データとの間の色差情報を算出する。色差情報算出手段25は、色差情報をL色空間(均等色空間)上での距離(色差)として算出する。色差情報としては、L色空間における色差ΔE、明度差ΔL、色度差Δa、色度差Δb等を用いることができる。ΔL、Δa、Δbは、それぞれL色空間におけるL成分、a成分、b成分の2色間の距離である。ΔEは、ΔE=(ΔL*2+Δa*2+Δb*21/2で表されるユークリッド距離である。そして色差情報算出手段25は、算出した色差情報を視覚補正手段26に出力する。ここで、「目標色データ」とは、画像処理手段21で生成したパッチデータを用いて画像形成部5が色パッチ51を出力したときに、この色パッチ51の色を測色器6で測色して得られる測色データを一致させる目標となる色データである。したがって、色差情報算出手段26で算出される色差情報の理想的な値はゼロとなる。
発明者らの実験によれば、人間は、面積が大きいほど色の違いが識別できるという視覚特性を有することが分かった。このため、色差情報に対して視覚補正を行わない場合、色差情報が人間の視覚と比較して過大又は過少評価されてしまうおそれがある。そこで、本実施の形態では、視覚補正手段26は、代表色の面積を含む特徴情報に基づいて人間の視覚特性が反映するように色差情報を補正する。すなわち、視覚補正手段26は、色差情報算出手段25が算出した色差情報を、記憶部3に格納されているパッチ情報31に基づいて、代表色の面積が大きいほど色差情報が大きくなるように補正し、又は代表色の面積が小さいほど色差情報が小さくなるように補正する。このように、注目領域内の面積の違いを色差に反映させることで、人間の視覚特性を考慮した色差評価が可能となる。
そこで、視覚補正手段26は、色差情報算出手段25が算出した色差情報を以下の式(2)を用いて主観対応色差に補正する。
主観対応色差=重み関数×色差情報(ΔE等)・・・式(2)
重み関数は、辺の長さが大きいほど、大きな値となる関数を使用する。このような重み関数として、例えば特徴情報の面積に対して直線的に変化するものや、その他のものを用いることができる。
視覚補正手段26は、複数のパッチデータの主観対応色差の代表値(例えば、平均値、95パーセンタイル値、最大値など)とこれに対応して予め定められた閾値とを比較し、主観対応色差の代表値が閾値を超えた場合には、操作表示部7にその旨(警告)を表示し、色補正手段27に色補正を行わせる。
色補正手段27は、視覚補正手段26により主観対応色差の代表値が対応する閾値を超えると判断されたとき、主観対応色差の代表値が閾値以下となるように例えば画像処理手段21が使用する4次元LUTの色補正を行う。
(本実施の形態の動作)
図2は、本実施の形態に係る画像形成装置1の動作の一例を示すフローチャートである。図4は、特徴情報生成手段22による注目領域の走査の一例を説明するための図である。
外部装置から印刷ジョブがネットワークを介して画像形成装置1に送信されると、画像形成装置1の印刷ジョブ受付手段20は、送信された印刷ジョブをネットワーク通信部4を介して受け付ける(S1)。
画像処理手段21は、印刷ジョブ受付手段20が受け付けした、例えば、CMYK色空間で表されたPDLデータを4次元LUT等を用いて別のCMYK色空間に色変換し、その色変換後のPDLデータをラスタライズ処理によりラスタ画像データに変換する画像処理を行う(S2)。
図3は、そのラスタ画像データの一例を示す図である。ラスタ画像データ103には、水色のオブジェクトa、ピンク色のオブジェクトb、肌色のオブジェクトc、灰色のオブジェクトd、黄緑色のオブジェクトeが含まれているものとする。
次に、特徴情報生成手段22は、図3に示すラスタ画像データ103に対して図4に示す注目領域110を走査する(S3)。この走査では、走査する範囲(例えば、全体)、注目領域110のサイズ(例えば、20mm×20mm)、シフト量(例えば、10mm)を設定し、走査対象のラスタ画像データ103に対して注目領域110を図4に示すように左上から右下に向かって走査を開始する。シフト量は、注目領域110を走査する方向Aと方向Aに直交する方向において注目領域が重複する量である。
図5(a)〜(c)は、注目領域を拡大して示す図である。図5(a)に示す注目領域はピンク色と肌色が、図5(b)に示す注目領域は黄緑色が、図5(c)に示す注目領域は灰色がそれぞれ表示されている。特徴情報生成手段22は、注目領域の走査位置毎にCMYK4次元のヒストグラムを生成する(S4)。
図6(a)〜(c)は、それぞれ図5(a)〜(c)に示す注目領域の走査位置におけるヒストグラムの一例を示す図である。ヒストグラムは、各CMYKを4階調で表現した256色毎に注目領域110に占める画素数で頻度を表している。図6(a)に示すヒストグラムでは、ピンク色の頻度が最も高く、次に肌色の頻度が高く現れている。図6(b)に示すヒストグラムでは、黄緑色のみの頻度が現れている。ここで、紙白に相当するC=0、M=0、Y=0、K=0、の画素は除外している。
次に、特徴情報生成手段22は、生成したヒストグラムから最頻度の色をその走査位置における注目領域の代表色として決定する。図6(a)ではピンク色が、図6(b)では黄緑色が代表色となる。次に、特徴情報生成手段22は、注目領域から代表色の特徴情報を生成する(S5)。代表色の特徴情報として、例えば代表色を構成するCYMKの各平均値、頻度(面積、辺の長さ)、分散を算出する。ここで、分散とは、代表色として抽出した画素群のC、M、Y、Kのばらつきのことである。例えば、分散値として、C値の分散(σ)、M値の分散(σ)、Y値の分散(σ)、K値の分散(σ)の総和(σ+σ+σ+σ)を算出する。図5(a)に示す場合は、平均値はC=24、M=70、Y=2、K=0となり、分散は0.0、図5(b)に示す場合は、平均値はC=35、M=0、Y=89、K=0となり、分散は0.0、となる。代表色が注目領域110に対して占める面積は、図5(a)に示す場合は、112.3mm、辺の長さは、10.6mm、図5(b)に示す場合は、222.0mm、辺の長さは、14.9mmとなる。また、図5(c)に示すように、代表色の分散(37.3)がパッチ優先度指標の閾値(例えば、30)を超えるものは色パッチを生成しない。これにより、閾値を超えるものも色パッチとして生成する構成と比較してパッチデータの生成時間、測色時間が削減される。
走査する範囲の全てが終了するまで、ステップS2〜S5の処理が実施される(S6)。走査する範囲の全てが終了すると(S6:Yes)、特徴情報生成手段23は、注目領域110の走査位置に応じて生成した代表色の特徴情報をパッチデータ生成手段24に出力する。
図7(a)、(b)は、図5に対応するパッチデータの一例を示す図である。図8は、パッチ情報31の一例を示す図である。
パッチデータ生成手段23は、特徴情報生成手段23から出力された注目領域毎の代表色の特徴情報に基づいて図7に示すようなパッチデータ130を生成し(S7)、そのパッチデータを画像形成部5に出力する。パッチデータ生成手段24は、図7(a)、(b)に示すように、注目領域110の走査位置の中心に代表色による矩形(例えば10mm×10mm)の色パッチb’、e’を配置する。これと同様に、パッチデータ生成手段23は、注目領域の各走査位置の中心に代表色による色パッチa’、c’を配置することでパッチデータ130を生成する。
次に、パッチデータ生成手段23は、図8に示すように、色パッチの位置情報(x座標、y座標)に関係付けて、代表色の特徴情報(CMYKの各平均値、面積、辺の長さ、分散)をパッチ情報31として記憶部3に格納する(S8)。
一方、パッチデータ生成手段23は、パッチデータを画像形成部5に出力する。画像形成部5は、画像処理手段21から出力されたパッチデータに基づいて用紙50に色パッチ51を印刷して出力する(S9)。
測色器6は、画像形成部5がパッチデータに基づいて用紙50に色パッチ51を形成して出力した出力画像を測色して測色データを生成し、その測色データを測色データ受付手段24に出力する(S10)。
測色データ受付手段24は、測色器6から測色データを受け付け、その測色データを色差情報算出手段25に出力する。
色差情報算出手段25は、測色データ受付手段24が受け付けた測色データと予め設定された目標色データとの間の色差情報を算出し、色差情報を視覚補正手段26に出力する(S11)。
視覚補正手段26は、色差情報算出手段25が算出した色差情報を上記式(2)を用いて主観対応色差に補正する(S12)。すなわち、図7(a)のピンク色の色パッチb’の代表色の面積(112.3mm)は、図7(b)の黄緑色の色パッチe’の代表色の面積(222.0mm)より小さいため、ピンク色のパッチデータの色差には黄緑色のパッチデータの色差よりも小さい重みを乗じる。このように、注目領域110内の面積の違いを色差に反映させることで、人間の視覚特性を考慮した色差評価が可能となる。また、視覚補正手段26は、複数のパッチデータの主観対応色差の代表値(例えば、平均値、95パーセンタイル値、最大値など)とこれに対応して予め定められた閾値とを比較し(S14)、主観対応色差の代表値が閾値を超えた場合には(S14:Yes)、操作表示部7にその旨(警告)を表示し、色補正手段27に色補正を行わせる(S15)。
色補正手段27は、視覚補正手段26により主観対応色差の代表値が閾値を超えると判断されたとき、主観対応色差の代表値が閾値以下となるように画像処理手段21が使用する4次元LUTの色補正を行う。
(本実施の形態の作用・効果)
本実施の形態によれば、視覚補正手段26は、色差情報算出手段25が算出した色差情報を主観対応色差に補正することで、出力画像に対応する測色データと目標色データとの間の色差情報を、人間の視覚特性を考慮して評価することが可能になる。パッチデータを生成するためのパッチ情報は、色差情報を補正する際にも使用されることから、パッチデータの生成用のパッチ情報と色差情報の補正用のパッチ情報の両方を生成する場合と比較して処理が簡素化する。
[変形例2]
本実施の形態の変形例2は、図1のパッチデータ生成手段23で作成したパッチデータを、印刷ジョブの途中に挿入し、挿入したパッチデータを測色し、予め設定された目標色データとの間の色差情報を視覚補正手段26で補正して、ジョブ中の色変動をモニタリングする。この場合、印刷ジョブを出力する前に、パッチデータを挿入するページ間隔や部数間隔を設定しておく。また、パッチデータでモニタリングした色変動値が閾値を超えたときに、4次元LUTで色補正(図2に示すステップS14の処理)を実施してもよい。
[他の実施の形態]
なお、本発明の実施の形態は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で種々に変形実施が可能である。例えば、上記実施の形態では、プログラムが予めインストールされている構成として説明したが、プログラムをCD−ROM等のコンピュータ読取り可能な記憶媒体に格納して提供することも可能である。
また、本発明の要旨を変更しない範囲内で、上記実施の形態の構成要素の一部を省くことや変更することが可能である。また、上記実施の形態のフローにおいて、ステップの追加、削除、変更、入替え等が可能である。
1…画像形成装置、2…制御部、3…記憶部、4…ネットワーク通信部、
5…画像形成部、6…測色器、7…操作表示部、20…印刷ジョブ受付手段、
21…画像処理手段、22…収縮膨張手段、23…特徴情報生成手段、
24…パッチデータ生成手段、25…測色データ受付手段、26…色差情報算出手段、
27…視覚補正手段、8…色補正手段、30…プログラム、31…パッチ情報、
50…用紙、51…色パッチ、100…ラスタ画像データ、101…2化画像データ、
102…2値化画像データ、103…ラスタ画像データ、103a-103d…図形、
110…注目領域、120、120a-120d…色パッチ、130…パッチデータ

Claims (5)

  1. 入力された画像データの予め定められた領域毎に当該領域を代表する代表色と当該領域における前記代表色の面積を含む特徴情報を生成する特徴情報生成手段と、
    前記代表色による色パッチを形成するためのパッチデータを生成するパッチデータ生成手段と、
    前記パッチデータに基づいて出力された出力画像に対応する測色データを受け付ける測色データ受付手段と、
    前記測色データと予め設定された目標色データとの間の色差情報を算出する色差情報算出手段と、
    前記特徴情報に基づいて人間の視覚特性が反映するように前記色差情報を補正する視覚補正手段と、
    を備えた色差評価装置。
  2. 前記視覚補正手段は、前記代表色の面積が大きいほど前記色差情報が大きくなるように補正し、又は前記代表色の面積が小さいほど前記色差情報が小さくなるように補正する、
    請求項1に記載の色差評価装置。
  3. 前記特徴情報生成手段は、前記特徴情報として前記代表色の分散を算出し、
    前記パッチデータ生成手段は、前記代表色の分散に基づいて求まるパッチ優先度指標が予め定められた閾値よりも大きい前記代表色については前記色パッチを形成しないようにする、
    請求項1に記載の色差評価装置。
  4. 入力された画像データの予め定められた領域毎に当該領域を代表する代表色と当該領域における前記代表色の面積を含む特徴情報を生成する特徴情報生成手段と、
    前記代表色による色パッチを形成するためのパッチデータを生成するパッチデータ生成手段と、
    前記パッチデータに基づいて記録媒体に色パッチを形成して出力画像を出力する画像形成手段と、
    前記出力画像を測色して測色データを生成する測色手段と、
    前記測色データと予め設定された目標色データとの間の色差情報を算出する色差情報算出手段と、
    前記特徴情報に基づいて人間の視覚特性が反映するように前記色差情報を補正する視覚補正手段と、
    を備えた画像形成装置。
  5. コンピュータに、
    入力された画像データの予め定められた領域毎に当該領域を代表する代表色と当該領域における前記代表色の面積を含む特徴情報を生成する特徴情報生成手段と、
    前記代表色による色パッチを形成するためのパッチデータを生成するパッチデータ生成手段と、
    前記パッチデータに基づいて出力された出力画像に対応する測色データを受け付ける測色データ受付手段と、
    前記測色データと予め設定された目標色データとの間の色差情報を算出する色差情報算出手段と、
    前記特徴情報に基づいて人間の視覚特性が反映するように前記色差情報を補正する視覚補正手段として機能させるためのプログラム。
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