JP6349978B2 - 物体検出装置及び物体検出方法 - Google Patents

物体検出装置及び物体検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、物体検出装置及び物体検出方法に関する。
物体の移動を感知するフォトデテクタの出力に基づいて、物体の移動方向を判定する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
米国特許出願公開第2013/0334398号明細書
しかしながら、上述の従来技術は、物体の近接状態にかかわらず(例えば、感知対象の物体が離れていても)、フォトデテクタの出力を常時モニタするので、そのモニタ動作によって消費電力が増加する。
そこで、消費電力の低減が可能な、物体検出装置及び物体検出方法の提供を目的とする。
一つの案では、
物体の近接状態を感知する第1の光センサの出力に基づいて、前記近接状態に応じた近接検出信号を出力する近接検出部と、
物体の移動方向を感知する第2の光センサの出力をモニタするモニタ部と、
前記モニタ部への給電を前記近接検出信号に基づいて制限する制御部とを備える、物体検出装置が提供される。
一態様によれば、モニタ部への給電が近接検出信号に基づいて制限されるので、物体の近接状態に応じて消費電力を低減できる。
物体検出装置の一例を示す構成図 第1の光センサ及び第2の光センサの配置の一例を示す平面図 モニタ部及び制御部の一例を示す構成図 物体検出方法の一例を示すフローチャート モニタ部への給電を制限する制御信号の一例を示すタイミングチャート モニタ部への給電を制限する制御信号の一例を示すタイミングチャート モニタ部への給電を制限する制御信号の一例を示すタイミングチャート 第1の光センサ及び第2の光センサの配置の他の一例を示す平面図 第1の光センサ及び第2の光センサの配置の他の一例を示す平面図 第1の光センサ及び第2の光センサの配置の他の一例を示す平面図 第1の光センサ及び第2の光センサの配置の他の一例を示す平面図 第1の光センサ及び第2の光センサの配置の他の一例を示す平面図
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。
図1は、一実施形態に係る物体検出装置1の一例を示す構成図である。物体検出装置1は、到来する光を検出することによって、物体の近接状態及び移動方向(ジェスチャ)を検出する装置である。物体検出装置1は、例えば、光が発光素子から放射されるように発光素子を駆動し、発光素子から放射される光が物体で反射することにより到来する光を受光素子で受光することによって、物体の近接状態及び移動方向を検出する。
物体検出装置1は、例えば、スマートフォンなどの携帯型情報機器に搭載される半導体集積回路であり、人の手又は指等の物体の近接状態及び移動方向を検出する。
物体検出装置1は、ドライバ50を備える。ドライバ50は、例えば、赤外線を放射するように発光素子等の光源を駆動する回路である。発光素子の具体例として、発光ダイオードなどが挙げられる。ドライバ50は、制御部20からの駆動制御信号に従って、赤外線を放射するように発光素子等の光源を駆動する。
物体検出装置1は、フォトダイオードWを備える。フォトダイオードWは、物体の近接状態(近接度合い)を光電効果を利用して感知する第1の光センサの一例であり、例えば、光起電型の受光素子である。フォトダイオードWは、自身と物体との近接度合いに応じた大きさの電流を出力し、例えば、物体が自身に近接するほど大きな電流を出力する。
物体検出装置1は、近接検出部10を備える。近接検出部10は、フォトダイオードWの出力に基づいて、フォトダイオードWで感知された物体の近接状態に応じた近接検出信号を制御部20に対して出力する。近接検出部10は、例えば、変換回路11と、近接判定回路12とを有する回路である。
変換回路11は、フォトダイオードWのアナログの電流出力を、フォトダイオードWで感知された物体の近接状態に応じたデジタルデータに変換して出力する。変換回路11は、例えば、フォトダイオードWの出力が入力されるトランスインピーダンスアンプ(TIA)と、トランスインピーダンスアンプの出力が入力されるAD(analog-to-digital)コンバータとを有する。
近接判定回路12は、変換回路11のADコンバータから出力されるデジタルデータに基づいて、フォトダイオードWで感知された物体の近接状態に応じた近接検出信号を制御部20に対して出力する。近接判定回路12は、例えば、変換回路11のADコンバータからのデジタルデータに基づいて、フォトダイオードWで感知された物体が近づいていることを示す近接検出信号又はフォトダイオードWで感知された物体が離れていることを示す近接検出信号を出力する。
変換回路11のADコンバータから出力されるデジタルデータ(或いは、近接検出部10の近接判定回路12から出力される近接検出信号)は、物体の近接状態を表す信号として、物体検出装置1の外部に出力されてもよい。物体検出装置1の外部とは、例えば、物体検出装置1を搭載する電子機器に内蔵されるマイクロコンピュータなどの制御装置である。
物体検出装置1は、4つのフォトダイオードA,B,C,Dを備える。フォトダイオードA,B,C,Dは、いずれも、物体の移動方向を光電効果を利用して感知する第2の光センサの一例であり、例えば、光起電型の受光素子である。フォトダイオードA,B,C,Dは、それぞれ、フォトダイオードWと同様に、自身と物体との近接度合いに応じた大きさの電流を出力し、例えば、物体が自身に近接するほど大きな電流を出力する。
図2は、物体の近接状態の感知に用いられるフォトダイオードW及び物体の移動方向を感知するためのフォトダイオードA,B,C,Dの配置の一例を示す平面図である。
フォトダイオードWは、光を受光する受光表面をXY平面に平行に有し、当該受光表面側に位置する物体の近接状態に応じた大きさの電流を出力する。フォトダイオードWは、XY平面に直交するZ軸方向から見ると(XY平面視において)、円環状の受光表面を有する。フォトダイオードWは、円環状の受光表面を有することにより、XY平面視において、どの方向から到来する光も等価に受光できるので、任意の方向に位置する物体の近接状態を等価に感知できる。
フォトダイオードA,B,C,Dは、それぞれ、光を受光する受光表面をXY平面に平行に有し、当該受光表面側に位置する物体の移動方向に応じた大きさの電流を出力する。フォトダイオードA,B,C,Dは、それぞれ、フォトダイオードWの円環状の受光表面の内側に、隣接するフォトダイオードの受光表面との間に一定の間隔が空くように配置される扇形の受光表面を有する。例えば、フォトダイオードA,B,C,Dの扇形の受光表面は、いずれも、90°の中心角を有する。
フォトダイオードWの円環状の受光表面とフォトダイオードA,B,C,Dの扇形の受光表面とは、同一平面上に存在する。これにより、フォトダイオードA,B,C,Dに近接する物体の近接状態を、フォトダイオードWの出力に基づいて検出することが可能となる。
フォトダイオードA,B,C,Dの扇形の受光表面は、それぞれ、中心側の受光面積よりも広い受光面積を円周側(弧側)に有するので、弧の外側から到来する光の検出感度は、中心側から到来する光の検出感度よりも高い。そのため、フォトダイオードA,B,C,Dは、それぞれ、物体が近づく方向の違いに応じて、比較的明確に区別可能な電流波形を出力できる。
図1において、物体検出装置1は、変換部30を備える。変換部30は、フォトダイオードA,B,C,Dの出力をモニタするモニタ部の一例であり、例えば、フォトダイオードA,B,C,Dのアナログの電流出力を、物体の移動方向に応じたデジタルデータに変換して出力する回路である。
変換部30は、各々のフォトダイオードに対して変換回路を有する。変換回路30Aは、フォトダイオードAのアナログの電流出力をデジタルデータに変換して出力し、変換回路30Bは、フォトダイオードBのアナログの電流出力をデジタルデータに変換して出力し、変換回路30Cは、フォトダイオードCのアナログの電流出力をデジタルデータに変換して出力し、変換回路30Dは、フォトダイオードDのアナログの電流出力をデジタルデータに変換して出力する。
物体検出装置1は、制御部20を備える。制御部20は、近接検出部10の近接判定回路12から出力される近接検出信号に基づいて、変換部30への給電を制限する制御信号を出力する回路の一例である。変換部30への給電が近接検出部10の近接判定回路12からの近接検出信号に基づいて制限されるので、物体の近接状態に応じて物体検出装置1の消費電力を低減することが可能となる。
制御部20は、例えば、物体が近づいていると近接検出信号に基づいて判定されるとき、変換部30への給電を開始する。これにより、制御部20は、物体が近づいていると近接検出信号に基づいて判定されるまで、変換部30への給電を制限できる。なぜならば、物体が近づいていると判定されるまでは、フォトダイオードA,B,C,Dの出力に基づいて物体の移動方向の判定がそもそも不能であり、変換部30はフォトダイオードA,B,C,Dの出力を常時モニタする必要はないからである。
また、フォトダイオードWは、図2のように、XY平面視において、フォトダイオードA,B,C,Dの受光表面の外側に受光表面を有する。これにより、フォトダイオードWの外側から接近する物体が速やかに感知されるので、制御部20は、変換部30への給電を速やかに開始できる。
図3は、変換部30及び制御部20の一例を示す構成図である。図1に示される変換回路30A,30B,30C,30Dのそれぞれについて、トランスインピーダンスアンプ31と、ADコンバータ35とを有する。図3は、説明の便宜上、変換回路30A,30B,30C,30Dのうちの一つの変換回路への給電が制御部20により制限される場合を示す。もちろん、制御部20は、変換回路30A,30B,30C,30Dの全ての給電を制限することにより、物体検出装置1の消費電力を大幅に削減できる。
トランスインピーダンスアンプ31は、フォトダイオードPD(フォトダイオードA,B,C,Dのうちのいずれか一つ)の出力が入力される回路である。トランスインピーダンスアンプ31は、フォトダイオードPDの出力電流をトランスインピーダンス33で電圧に変換して出力する回路であり、トランスインピーダンス33で負帰還されるオペアンプ32を有する。オペアンプ32は、基準電圧源34の基準電圧が入力される非反転入力端子と、フォトダイオードPDのカソードが接続される反転入力端子とを有する。フォトダイオードPDのアノードは、図示の場合、グランド電位のグランドノード71に接続される。
なお、フォトダイオードPD又はフォトダイオードWは、アノードを電流出力端子とする構造を有する受光素子でもよい。
ADコンバータ35は、トランスインピーダンスアンプ31の出力が入力される回路であり、トランスインピーダンスアンプ31のアナログの出力電圧を、フォトダイオードPDで感知された物体の移動方向に応じたデジタルデータに変換して出力する回路である。
制御部20は、トランスインピーダンスアンプ31とADコンバータ35の少なくとも一方への給電を制限することで、物体検出装置1の消費電力を低減できる。制御部20は、例えば、制御ロジック回路21と、スイッチ22と、スイッチ23とを有する。
制御ロジック回路21は、図1に示される近接検出部10の近接判定回路12からの近接検出信号に従って、スイッチ22及び/又はスイッチ23をオンオフする制御信号を出力する。制御ロジック回路21は、例えば、スイッチ22をオンからオフに切り替えることにより、電源ノード72からトランスインピーダンスアンプ31のオペアンプ32に供給される電力を遮断できる。同様に、制御ロジック回路21は、スイッチ23をオンからオフに切り替えることにより、電源ノード72からADコンバータ35に供給される電力を遮断できる。スイッチ22,23は、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等のトランジスタである。
図1において、物体検出装置1は、レジスタ40を備える。レジスタ40は、変換部30から出力される、物体の移動方向に応じたデジタルデータが格納されるメモリの一例である。制御部20は、近接検出部10の近接判定回路12からの近接検出信号に基づいて、当該デジタルデータをレジスタ40に格納する。これにより、物体の近接状態に応じた適切なタイミングで、物体の移動判定に応じたデジタルデータをレジスタ40に格納することができる。レジスタ40は、例えば、第1のレジスタ41と、第2のレジスタ42とを有する。
物体検出装置1は、判定回路60を備える。判定回路60は、レジスタ40に格納されたデジタルデータに基づいて、物体の移動方向を判定する判定部の一例である。判定回路60は、例えば、物体の移動方向の判定結果を表す信号を、物体検出装置1の外部(例えば、物体検出装置1を搭載する電子機器のマイクロコンピュータなどの制御装置)に出力する。
図4は、物体検出方法の一例を示すフローチャートである。図4の物体検出方法は、制御部20により実行される。図4に示される各ステップを図5,6,7を参照して以下説明するが、各ステップを説明する前に図5,6,7について簡単に説明する。
図5は、各フォトダイオードの電流出力(又は、電流出力に対応するデジタルデータ出力)と変換部30への給電を制限する制御信号との関係の一例を示すタイミングチャートである。図5は、図2の構成において、物体がフォトダイオードA側からフォトダイオードB側へ向かう方向に移動する場合を示す。物体が各フォトダイオードの受光表面に近づくにつれて、各フォトダイオードの電流出力は上昇し、物体が各フォトダイオードの受光表面から離れるにつれて、各フォトダイオードの電流出力は低下する。図6は、図5の立ち上がり波形の部分を拡大した図であり、図7は、図5の立ち下がり波形の部分を拡大した図である。
次に、図4に示される各ステップを図5,6,7を参照して以下説明する。
制御部20は、ステップS10で起動信号(図1参照)が制御部20よりも上位の制御装置から入力されると、ステップS20で近接検出部10への給電を開始する。これにより、起動信号が入力されるまで近接検出部10への給電が制限されるので、物体検出装置1の消費電力を低減できる。
ステップS30は、フォトダイオードWの出力に基づいて、物体の近接状態に応じた近接検出信号を出力するステップである。ステップS30において、近接判定回路12は、フォトダイオードWの電流出力が所定のトリガレベルよりも小さな値から大きな値に変化することが検出されるタイミングt1で、近接検出信号をローレベルからハイレベルに切り替える。制御部20は、近接検出信号がローレベルからハイレベルに切り替わることに基づいて、物体とフォトダイオードWとの距離が短くなるように物体が近づいていると判定できる。制御部20は、近接検出信号がローレベルからハイレベルに切り替わるタイミングt1に同期して変換部30への給電を開始させるため、制御信号をローレベルからハイレベルに切り替える(ステップS40)。
制御信号がローレベルである場合、変換部30への給電が制限され、制御信号がハイレベルである場合、変換部30への給電が実行される。
制御部20は、ステップS40で変換部30への給電を開始させてから、タイミングt1で変換部30から出力されるデジタルデータを第1のレジスタ41に取り込む(ステップS50)。これにより、制御部20は、フォトダイオードA,B,C,Dそれぞれのタイミングt1での電流出力に対応する各デジタルデータを、第1のレジスタ41に格納できる。
制御部20は、デジタルデータが第1のレジスタ41に格納された後、物体が離れていると近接検出信号に基づいて判定されるタイミングt3の前に、変換部30への給電を終了させる。そのため、制御部20は、タイミングt1から所定時間経過したタイミングt2で、制御信号をハイレベルからローレベルに切り替える。制御部20は、制御信号がハイレベルからローレベルに切り替わるタイミングt2で、変換部30への給電を終了する(ステップS60)。このように、制御部20は、物体が近づいていることを示す近接検出信号に同期して、タイミングt1からタイミングt2までの期間に変換部30から出力されるデジタルデータを、第1のレジスタ41に格納する。
ステップS70において、近接判定回路12は、フォトダイオードWの電流出力が所定のトリガレベルよりも大きな値から小さな値に変化することが検出されるタイミングt3で、近接検出信号をハイレベルからローレベルに切り替える。制御部20は、近接検出信号がハイレベルからローレベルに切り替わることに基づいて、物体とフォトダイオードWとの距離が長くなるように物体が離れていると判定できる。制御部20は、近接検出信号がハイレベルからローレベルに切り替わるタイミングt3に同期して変換部30への給電を開始させるため、制御信号をローレベルからハイレベルに切り替える(ステップS80)。
制御部20は、ステップS80で変換部30への給電を開始させてから、タイミングt3で変換部30から出力されるデジタルデータを第2のレジスタ42に取り込む(ステップS90)。これにより、制御部20は、フォトダイオードA,B,C,Dそれぞれのタイミングt3での電流出力に対応する各デジタルデータを、第2のレジスタ42に格納できる。
制御部20は、デジタルデータが第2のレジスタ42に格納された後、物体が再び近づいていると近接検出信号に基づいて判定されるタイミングの前に、変換部30への給電を終了させる。そのため、制御部20は、タイミングt3から所定時間経過したタイミングt4で、制御信号をハイレベルからローレベルに切り替える。制御部20は、制御信号がハイレベルからローレベルに切り替わるタイミングt4で、変換部30への給電を終了する(ステップS100)。このように、制御部20は、物体が離れていることを示す近接検出信号に同期して、タイミングt3からタイミングt4までの期間に変換部30から出力されるデジタルデータを、第2のレジスタ42に格納する。
ステップS100の処理の後、ステップS30以降の処理が繰り返される。
したがって、判定回路60は、ステップS50で第1のレジスタ41に格納されたデジタルデータと、ステップS90で第2のレジスタ42に格納されたデジタルデータとに基づいて、物体の移動方向を判定できる。
図2に示されるフォトダイオードA,B,C,Dの扇形の受光表面は、それぞれ、中心側の受光面積よりも広い受光面積を円周側(弧側)に有するので、弧の外側から到来する光の検出感度は、中心側から到来する光の検出感度よりも高い。
そのため、物体がX軸方向においてフォトダイオードA側からフォトダイオードB側に移動すると、各電流出力は、フォトダイオードA→フォトダイオードC,D→フォトダイオードBの順番に立ち上がり、タイミングt1での各電流出力の大きさは互いに異なる(図6参照)。タイミングt1での各電流出力の大きさは、その立ち上がりの順番が早いほど大きい。同様に、物体がX軸方向においてフォトダイオードA側からフォトダイオードB側に移動すると、各電流出力は、フォトダイオードA→フォトダイオードC,D→フォトダイオードBの順番に立ち下がり、タイミングt3での各電流出力の大きさは互いに異なる(図7参照)。タイミングt3での各電流出力の大きさは、その立ち下がりの順番が早いほど小さい。
判定回路60は、例えば、第1のレジスタ41にステップS50で格納されたデジタルデータを用いて、差X1(=A1−B1)と差Y1(=C1−D1)とを算出し、第2のレジスタ42にステップS90で格納されたデジタルデータを用いて、差X2(=A2−B2)と差Y2(=C2−D2)とを算出する。A1,B1,C1,D1は、フォトダイオードA,B,C,Dのタイミングt1での電流出力に対応するデジタルデータであり、A2,B2,C2,D2は、フォトダイオードA,B,C,Dのタイミングt3での電流出力に対応するデジタルデータである。
判定回路60は、差X1が正であり且つ差X2が負である場合、物体の移動方向はフォトダイオードA側からフォトダイオードB側に向かうX軸に平行な方向と判定する。判定回路60は、差X1が負であり且つ差X2が正である場合、物体の移動方向はフォトダイオードB側からフォトダイオードA側に向かうX軸に平行な方向と判定する。判定回路60は、差Y1が正であり且つ差Y2が負である場合、物体の移動方向はフォトダイオードC側からフォトダイオードD側に向かうY軸に平行な方向と判定する。判定回路60は、差Y1が負であり且つ差Y2が正である場合、物体の移動方向はフォトダイオードD側からフォトダイオードC側に向かうY軸に平行な方向と判定する。
判定回路60は、フォトダイオードWの電流出力の立ち上がり期間と立ち下がり期間の両方で取得されたフォトダイオードA,B,C,Dのデジタルデータを使用することにより、物体の移動方向の誤判定を防止できる。
図8は、物体の近接状態を感知するフォトダイオードW及び物体の移動を感知するフォトダイオードA,B,C,Dの配置の他の一例を示す平面図である。フォトダイオードWは、円環状とは異なる環形状(例えば、多角形の枠形状)で形成された受光表面を有するものでもよい。図8の場合、フォトダイオードWは、四角形の枠形状で形成された受光表面を有する。フォトダイオードA,B,C,Dは、扇形とは異なる形状で形成された受光表面を有するものでもよい。図8の場合、フォトダイオードA,B,C,Dは、それぞれ、正方形の受光表面を有する。
図9,10は、物体の近接状態を感知するフォトダイオードW及び物体の移動を感知するフォトダイオードA,B,C,Dの配置の他の一例を示す平面図である。フォトダイオードWの個数は、一つに限られず、複数(図示の場合4つ)であってもよい。
図11,12は、物体の近接状態を感知するフォトダイオードW及び物体の移動を感知するフォトダイオードA,B,C,Dの配置の他の一例を示す平面図である。フォトダイオードWの受光表面はフォトダイオードA,B,C,Dの受光表面の内側(フォトダイオードA,B,C,Dの受光表面はフォトダイオードWの受光表面の外側)に配置されてもよい。
以上、物体検出装置及び物体検出方法を実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
例えば、第1の光センサ又は第2の光センサは、フォトダイオード以外の他の光電素子でもよく、例えば、フォトトランジスタでもよい。
また、物体検出装置が搭載される製品は、携帯型情報機器以外の他の製品でもよく、例えば、自動車や家電機器などでもよい。
また、感知対象の物体は、手又は指等の人体の一部に限られず、操作棒又はタッチペン等の操作入力補助具でもよい。
また、図5において、制御部20は、タイミングt1からタイミングt2までの期間及びタイミングt3からタイミングt4までの期間に限らず、タイミングt2からタイミングt3までの期間、給電制限の解除を継続してもよい。
1 物体検出装置
10 近接検出部
11 変換回路
12 近接判定回路
20 制御部
21 制御ロジック回路
21,22 スイッチ
30 変換部
31 トランスインピーダンスアンプ
35 ADコンバータ
40 レジスタ(メモリの一例)
41 第1のレジスタ(第1のメモリの一例)
42 第2のレジスタ(第2のメモリの一例)
50 ドライバ
60 判定回路
71 グランドノード
72 電源ノード
A,B,C,D,W フォトダイオード

Claims (14)

  1. 物体の近接状態を感知する第1の光センサの出力に基づいて、前記近接状態に応じた近接検出信号を出力する近接検出部と、
    物体の移動方向を感知する第2の光センサの出力をモニタするモニタ部と、
    前記モニタ部への給電を前記近接検出信号に基づいて制限する制御部とを備える、物体検出装置。
  2. 前記制御部は、物体が近づいていると前記近接検出信号に基づいて判定されるとき、前記モニタ部への給電を開始する、請求項1に記載の物体検出装置。
  3. 前記制御部は、物体が離れていると前記近接検出信号に基づいて判定される前に、前記モニタ部への給電を終了する、請求項2に記載の物体検出装置。
  4. 前記制御部は、物体が離れていると前記近接検出信号に基づいて判定されるとき、前記モニタ部への給電を開始する、請求項3に記載の物体検出装置。
  5. 前記制御部は、物体が近づいていると前記近接検出信号に基づいて判定される前に、前記モニタ部への給電を終了する、請求項4に記載の物体検出装置。
  6. 前記モニタ部は、前記第2の光センサの出力を、前記移動方向に応じたデジタルデータに変換する、請求項1から5のいずれか一項に記載の物体検出装置。
  7. 前記モニタ部は、前記第2の光センサの出力が入力されるトランスインピーダンスアンプと、前記トランスインピーダンスアンプの出力を前記デジタルデータに変換するADコンバータとを有し、
    前記制御部は、前記トランスインピーダンスアンプと前記ADコンバータの少なくとも一方への給電を制限する、請求項6に記載の物体検出装置。
  8. 前記制御部は、前記近接検出信号に基づいて前記デジタルデータをメモリに格納する、請求項6又は7に記載の物体検出装置。
  9. 前記制御部は、物体が近づいていると前記近接検出信号に基づいて判定される時に前記モニタ部から出力される前記デジタルデータを、第1のメモリに取り込み、物体が離れていると前記近接検出信号に基づいて判定される時に前記モニタ部から出力される前記デジタルデータを、第2のメモリに取り込む、請求項8に記載の物体検出装置。
  10. 前記第1のメモリに取り込まれた前記デジタルデータと前記第2のメモリに取り込まれた前記デジタルデータとに基づいて、物体の移動方向を判定する判定部を備える、請求項9に記載の物体検出装置。
  11. 前記第1の光センサと前記第2の光センサとを備える、請求項1から10のいずれか一項に記載の物体検出装置。
  12. 前記第1の光センサの受光表面と前記第2の光センサの受光表面とは、同一平面上に存在する、請求項11に記載の物体検出装置。
  13. 前記第1の光センサは、前記第2の光センサの受光表面の外側に受光表面を有する、請求項11又は12に記載の物体検出装置。
  14. 物体の近接状態を感知する第1の光センサの出力に基づいて、前記近接状態に応じた近接検出信号を出力するステップと、
    物体の移動方向を感知する第2の光センサの出力をモニタするモニタ部への給電を前記近接検出信号に基づいて制限するステップとを備える、物体検出方法。
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