JP6349605B1 - 乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】含水物の含水物量の均一化、乾燥状態の適正化を図り、乾燥効率を向上させる。【解決手段】第一投入口7A、第二投入口7Bを備えたケーシング3と、投入口7A、7Bに含水物を供給する含水物供給装置50と、前部側から見て右回りに回転する複数の回転軸を備えた第一回転軸組21と、前部側から見て第一回転軸組21の右側に配置され且つ左回りに回転する複数の回転軸を備えた第二回転軸組22と、制御装置60と、を有し、第一投入口7Aは、最も近接した2つの回転軸のうち、第一回転軸組の回転軸5bの直上に配置され、第二投入口7Bは、最も近接した2つの回転軸のうち、第二回転軸組22の回転軸5cの直上に配置され、制御装置60は、回転軸組21、22の一方の回転軸組の回転軸の負荷が所定値より高い場合、一方の回転軸組への含水物の供給量を減少させると共に、一方の回転軸組の回転速度を低下させる乾燥装置1を提供する。【選択図】図3

Description

本発明は、乾燥装置に関する。
各種バイオマスや廃棄物等の被処理物からなる汚泥は、多量の水分を含有しているため、乾燥装置を用いて加熱による乾燥処理が実施される場合がある。
乾燥装置は、搬送方向下流側に向かって下がるようにケーシングが設置されている。ケーシングの上流端には、汚泥を投入するための投入口が形成されている。ケーシングに投入された汚泥は、回転可能な中空軸の外周に取り付けられたディスク(中空ディスクであり間接加熱を行う)により攪拌されながら、ディスクの回転による搬送作用とケーシングの傾斜による重力作用によって搬送方向下流側に向かって徐々に移動する。
乾燥装置としては、2本の回転軸を1組の回転軸組として、2組の回転軸組(4本の回転軸)を有する四軸汚泥乾燥装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。各々の回転軸は、回転軸の軸方向に間隔を開けて配置され、汚泥に対して間接加熱を行う複数のディスクを有している。
図9に示すように、四軸汚泥乾燥装置101Aの汚泥投入口107A、107Bは、各々の回転軸組121、122に個別に配置されている。また、汚泥投入口107A、107Bは、各々の回転軸組121、122を構成する回転軸105の軸間に配置されている。即ち、汚泥Pは、隣り合う回転軸105と回転軸105の間の空間Sに投入される。
特開2016−6371号公報
ところで、上記従来の乾燥装置101Aにおいては、2つの汚泥投入口107に投入される汚泥Pの性状(含水率、粘性等)は経時的に同一とは限らないため、2つの汚泥投入口107への汚泥投入量が同じであっても、第一回転軸組121と第二回転軸組122とで、汚泥Pの乾燥状態に偏りが生じる恐れがある。
例えば、第一回転軸組121は定格運転が可能であっても、第二回転軸組122は、過負荷となる場合がある。四軸汚泥乾燥装置の場合、一方の回転軸組で過負荷となった場合や、排出される汚泥が粉粒体とならない場合、他方の回転軸組で良好に粉粒体が排出されていても、四軸汚泥乾燥装置全体を停止させる必要がある。
また、回転軸組121、122の軸間Sに汚泥Pを投入する場合、各々の回転軸105で汚泥Pの乾燥状態に偏りが生じる恐れがある。
ここで、図9に示すように、回転軸105が、その上部がケーシング3の幅方向Wの中央側に向かって移動する方向R1に回転する場合と、図10に示すように、各々の回転軸組を構成する2本の回転軸が互いに異なる方向であって、その上部が互いに近づく方向R2に回転する場合とについて、汚泥の挙動を説明する。
図9に示すように、回転軸105の上部がケーシング3の幅方向Wの中央側に向かって移動する方向に回転する場合、汚泥投入時は、汚泥の含水率が高く、粘度が低いため、半分以上の円周を乾燥に使用することができない。そして、各回転軸組の回転軸のうちケーシング3の中央に近い回転軸(内側の回転軸)105b、105c側の汚泥は、各回転軸組の回転軸のうちケーシング3に近い回転軸(外側の回転軸)105a、105d側へ移動しやすい。
一方、汚泥投入時は粘度が低いため、外側の回転軸105a、105d側の汚泥は、内側の回転軸105b、105c側へ掻き上げ移動させることができない。このため、投入した汚泥の量の半分以上が外側の回転軸105a、105d側へ流れ込む。
また、図10に示すように、各々の回転軸組121、122を構成する2本の回転軸105が互いに異なる方向であって、その上部が互いに近づく方向に回転する場合、投入した汚泥Pは、各々の回転軸組121、122を構成する回転軸105の両方に半分程度が流れ込む。しかしながら、上述の通り、汚泥投入時は粘度が低いため、各々の回転軸105は、汚泥Pを掻き上げて反対側まで移動させることができない。即ち、回転軸105の外周面の内、半分程度しか乾燥に寄与しない。
よって、いずれの場合も、汚泥Pを十分に乾燥できないまま、乾燥装置の排出口近くの端部まで流れ出す恐れがある。
この発明は、供給された含水物の含水物量の均一化、乾燥状態の適正化を図ることができ、乾燥効率を向上させつつ安定運転を継続することができる乾燥装置を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様によれば、乾燥装置は、含水物を粉粒体にして排出する乾燥装置であって、前部に形成されて前記含水物が投入される第一投入口及び第二投入口と、後部の両側面に形成された一対の側面排出口と、を備えたケーシングと、前記第一投入口及び前記第二投入口に前記含水物を供給する含水物供給装置と、軸線を前記ケーシングの前記前部から前記後部へ配し、前記前部側から見て右回りに回転する複数の回転軸を備えた第一回転軸組と、前記前部側から見て前記第一回転軸組の右側に配置され且つ左回りに回転する複数の回転軸を備えた第二回転軸組と、前記回転軸の軸方向に間隔を開けて配置され、前記含水物に対して間接加熱を行う複数のディスクと、前記第一回転軸組及び前記第二回転軸組の前記回転軸の回転速度、並びに、前記含水物供給装置を制御する制御装置と、を有し、前記第一回転軸組と前記第二回転軸組で最も近接した2つの前記回転軸に配置された前記ディスクは、回転軌跡が重ならないように配置され、前記第一投入口は、前記最も近接した2つの回転軸のうち、前記第一回転軸組の回転軸の直上に配置され、前記第二投入口は、前記最も近接した2つの回転軸のうち、前記第二回転軸組の回転軸の直上に配置され、前記制御装置は、前記第一回転軸組と前記第二回転軸組との一方の回転軸組の前記回転軸の負荷が所定値より高い場合、前記含水物供給装置を制御して、前記一方の回転軸組への前記含水物の供給量を減少させるとともに、前記一方の回転軸組の回転速度を低下させることを特徴とする。
このような構成によれば、第一回転軸組と第二回転軸組とに供給された含水物の含水物量の均一化、乾燥状態の適正化を図ることができる。また、含水物を第一回転軸組と第二回転軸組で最も近接した2つの回転軸の直上に投入することによって、回転軸の表面が有効活用されるため、乾燥効率を向上させることができる。これにより、投入される含水物の粘度が低い場合であっても高い場合であっても、回転軸組の間で含水物の乾燥状態が異なって排出されたり、乾燥されない含水物が排出されてやむをえず装置を停止したりすることもなく、回転軸間で均一な乾燥状態で粉粒体を排出できる。即ち、安定運転を継続できる乾燥装置を提供することができる。
上記乾燥装置において、前記含水物供給装置は、前記含水物を貯留するタンクと、一端が前記タンクに接続され、他端が前記第一投入口に接続された第一配管と、一端が前記タンクに接続され、他端が前記第二投入口に接続された第二配管と、前記第一配管に接続され、前記含水物を搬送する第一供給ポンプと、前記第二配管に接続され、前記含水物を搬送する第二供給ポンプと、を備え、前記制御装置は、前記一方の回転軸組の前記回転軸の負荷が所定値より高い場合、前記第一供給ポンプまたは第二供給ポンプを制御して、前記一方の回転軸組への前記含水物の供給量を減少させてよい。
このような構成によれば、2つの供給ポンプを制御することにより、確実に含水物の供給量を調整することができる。
上記乾燥装置において、前記含水物供給装置は、前記含水物を貯留するタンクと、前記タンクから前記含水物を搬送する供給ポンプと、一端が前記供給ポンプに接続され、他端が第一分岐管と第二分岐管に分岐し、前記第一分岐管が前記第一投入口に接続され、前記第二分岐管が前記第二投入口に接続された配管と、前記第一分岐管に接続された第一弁と、前記第二分岐管に接続された第二弁と、備え、前記制御装置は、前記一方の回転軸組の前記回転軸の負荷が所定値より高い場合、前記第一弁または第二弁を制御して、前記一方の回転軸組への前記含水物の供給量を減少させてよい。
このような構成によれば、配管数、及び供給ポンプ数を低減でき、装置全体のコストを低減することができる。
上記乾燥装置において、前記第一回転軸組の前記複数の回転軸は、前記ケーシングの側面に最も近い回転軸の回転速度が最も速く、前記第二回転軸組の前記複数の回転軸は、前記ケーシングの側面に最も近い回転軸の回転速度が最も速く、前記制御装置は、前記一方の回転軸組の前記回転軸の負荷が所定値より高い場合、前記一方の回転軸組の回転軸のうち、前記ケーシングの側面に最も近い回転軸の回転速度を低下させてよい。
このような構成によれば、回転速度を制御する回転軸を限定することによって、制御構成を簡素化することができる。
上記乾燥装置において、前記含水物は汚泥であり、前記ディスクは、前記回転軸の外側から見て回転方向前方に向かうに従って幅が狭くなるくさび形状であってよい。
このような構成によれば、汚泥を効果的に撹拌、搬送することができる。
本発明によれば、供給された含水物の含水物量の均一化、乾燥状態の適正化を図り、乾燥効率を向上させつつ安定運転を継続することができる。
本発明の実施形態の乾燥装置を側方から見た断面図である。 本発明の実施形態の乾燥装置を軸線方向から見た断面図である。 本発明の実施形態の乾燥装置を上方から見た断面図である。 本発明の実施形態の乾燥装置の内部に収容された回転軸およびディスクの斜視図である。 本発明の実施形態の乾燥装置の回転軸およびディスクの平面展開図である。 本発明の実施形態の汚泥の移動を説明する図である。 本発明の実施形態の第一変形例の乾燥装置を上方から見た断面図である。 本発明の実施形態の第二変形例の乾燥装置について説明する断面図である。 従来の乾燥装置における汚泥の挙動について説明する断面図である。 従来の乾燥装置における汚泥の挙動について説明する断面図である。
〔第一実施形態〕
以下、本発明の第一実施形態の乾燥装置1について図面に基づき説明する。
本実施形態の乾燥装置1は、下水汚泥、工場排水汚泥、食品廃棄物・厨芥、し尿汚泥、家畜糞尿、植物搾汁粕など各種バイオマスや廃棄物、などの高粘性の含水物(以下、汚泥と呼ぶ)を攪拌および搬送しながら加熱乾燥(含水率を低減)して粉粒体にして排出する装置である。汚泥は、例えば100(Pa・s)以上の粘度を有し、かつ、30(%)以上の灰分含有率を有している。
なお汚泥の測定方法としては、例えば灰分含有率であれば、投入汚泥固形物中の無機分含有率として、JIS M8812に準拠して求めることができ、さらに、粘度の測定方法はJIS K7199:1999(ISO 11443:1995、キャピラリーレオメータ使用)に準拠して求めることができる。
図1、図2、及び図3に示すように、本実施形態の乾燥装置1は、第一投入口7A及び第二投入口7Bを有するケーシング3と、第一投入口7A及び第二投入口7Bに汚泥Pを供給する汚泥供給装置50(含水物供給装置)と、ケーシング3(ひいては汚泥P)を加熱するジャケット4と、軸線Aをケーシング3の前部Fから後部Bへ配する2本の回転軸5a、5bを備えた第一回転軸組21と、前部F側から見て第一回転軸組21の右側に配置された2本の回転軸5c、5dを備えた第二回転軸組22と、各々の回転軸5に間隔を開けて配置され、汚泥Pに対して間接加熱を行う複数のディスク6(撹拌翼)と、汚泥供給装置50などの制御を行う制御装置60と、を備えている。即ち、本実施形態の乾燥装置1は、4本の回転軸5を備えている。
また、乾燥装置1は、各々の回転軸5を駆動する駆動モータ72を有している。制御装置60とモータとは電気的に接続されている。制御装置60には、駆動モータ72の電流値が入力される。
4本の回転軸5のうち、前部F側(搬送方向Tの上流側)から見て乾燥装置1の幅方向Wの左側、すなわち第一回転軸組の2本の回転軸5a、5bは、前部F側から見て共に右回り(時計回り)に回転する。換言すれば、2本の回転軸5a、5bは、その上部がケーシング3の幅方向Wの中央側に向かって移動する方向に回転している。
4本の回転軸5のうち、前部F側から見て乾燥装置1の幅方向Wの右側、即ち、第二回転軸組22の2本の回転軸5c、5dは、前部F側から見て共に左回り(反時計回り)に回転している。換言すれば、2本の回転軸5c、5dは、その上部がケーシング3の幅方向Wの中央側に向かって移動する方向に回転している。
4本の回転軸5のうち、幅方向Wの一方側の2本の回転軸5a、5bと、幅方向Wの他方側の2本の回転軸5c、5dとは、逆方向に回転する。幅方向Wの一方側の2本の回転軸5a、5bと、幅方向Wの他方側の2本の回転軸5c、5dとは、その上部が互いに近づく方向に回転する。
各々のディスク6の内周端は、回転軸5に接続され、回転軸5の径方向に突出するとともに周方向に延びて略扇形に形成されている。
ケーシング3は、前部Fを後部Bよりも上方に傾けて配置されている。すなわちケーシング3は、回転軸5とともに所定の傾斜角度で傾斜している。
ケーシング3の底面3aは、4本の回転軸5の形状に沿った略U字形状が連なる形状である。ケーシング3の底面3aは、4つの円筒面24を有しており、隣り合う円筒面24同士は、軸線Aに沿って途切れなく延在する稜線25を介して接続されている。各々の円筒面24は、略扇形のディスク6の外周側端部に沿うように形成されている。なお、第一回転軸組と第二回転軸組の間に配置される稜線25の高さは、各回転軸組の備える複数の回転軸の間に配置される稜線25の高さよりも、高く設計される。
ケーシング3の前部Fの上面には、汚泥Pが投入される第一投入口7A、及び第二投入口7Bが形成されている。ケーシング3の後部B付近の両側面(2つの側面3b)には、乾燥された汚泥である粉粒体が排出される一対の側面排出口9が設けられている。
側面排出口9は、搬送方向Tの最も下流側(ケーシング3の後部B付近)の側面3bに形成されている。側面排出口9には、昇降装置(図示せず)によって昇降自在、すなわち高さ調節可能な排出ゲート26が設けられている。排出ゲート26は、堰板として機能し、粉粒体が越流して排出される。
側面排出口9の下辺9aは、円筒面24の下端よりも十分に高い位置に配置されている。なお、排出ゲート26に変えて高さ調節可能な堰板を配置してもよい。
汚泥供給装置50は、汚泥Pを貯留するタンク51と、タンク51と第一投入口7Aとを接続する第一配管52Aと、タンク51と第二投入口7Bとを接続する第二配管52Bと、第一配管52Aに配置されている第一供給ポンプ53Aと、第二配管52Bに配置されている第二供給ポンプ53Bと、を有している。
即ち、第一配管52Aの一端はタンク51に接続され、第一配管52Aの他端は第一投入口7Aに接続されている。また、第二配管52Bの一端はタンク51に接続され、第二配管52Bの他端は第二投入口7Bに接続されている。
第一供給ポンプ53Aは、第一配管52Aに接続されており、第一配管52Aを流れる汚泥を搬送する機能を有している。第二供給ポンプ53Bは、第二配管52Bに接続されており、第二配管52Bを流れる汚泥を搬送する機能を有している。
制御装置60と第一供給ポンプ53Aとは電気的に接続されている。制御装置60は、第一供給ポンプ53Aを制御することで、第一配管52Aを介して第一投入口7Aから投入される汚泥の投入量を変更することができる。
また、制御装置60と第二供給ポンプ53Bとは電気的に接続されている。制御装置60は、第二供給ポンプ53Bを制御することで、第二配管52Bを介して第二投入口7Bから投入される汚泥の投入量を変更することができる。
次に、第一回転軸組21の詳細構造について説明する。なお、第二回転軸組22の詳細構造は、第一回転軸組21と同様であるため、説明を省略する。
図1、図2、図3、及び図4に示すように、ディスク6は、各々の回転軸5の軸線A方向の同位置に、軸線Aの周方向に所定の隙間をあけて2つずつ設けられている。ディスク6は、軸線A方向の同位置に配された2つのディスク6を一つの段とし、前部から後部まで、軸線A方向に所定の間隔をあけ、複数段設けられている。このとき、各段における2つのディスク6に形成された所定の隙間は、汚泥Pをケーシング3の前部から後部に流通させるための流路開口Cとしている。回転軸5とディスク6とは、中空状に形成され、内部に蒸気を流通させ、接触する汚泥Pを加熱可能としている。なお、加熱媒体は蒸気に限ることはなく、熱媒油、温水などでもよい。
第一回転軸組21の2本の回転軸5a、5bのうち、一方の回転軸5aに設けられたディスク6aと、他方の回転軸5bに設けられたディスク6bとは、軸線A方向で所定の隙間をあけて交互に配置されている。
一方の回転軸5aに設けられたディスク6aと、他方の回転軸5bに設けられたディスク6bとは、回転軸5がそれぞれ回転しているときに軸線A方向から見て径方向で重なるように配されている。即ち、一方の回転軸5aに設けられたディスク6aは、他方の回転軸5bに設けられた各段のディスク6b間を通過可能に配置され、他方の回転軸5bに設けられたディスク6bも、一方の回転軸5aに設けられた各段のディスク6a間を通過可能に配置されている。
回転軸5に設けられたディスク6は、径方向外側から見て、回転方向前方に向かうにつれて幅が狭くなるくさび形状となっている。
さらに、軸線A方向に隣り合うディスク6同士は、くさび型を形成する傾斜面とされる側面18に、軸線A方向で互いに対向する対向部10を有している。さらに、軸線A方向で隣り合うディスク6同士は、回転軸5の周方向で互いの位相がずれるように配されている。
ディスク6は、軸線A方向の両側に突出するパドル部11(掻き揚げ羽根)を備えている。パドル部11は、それぞれ回転方向で異なる位置に配される第一パドル部13と第二パドル部15とを備えている。
第一パドル部13及び第二パドル部15は、それぞれ軸線A方向の両側に突出形成された部分に、回転方向前方を向く面16、17を備えている。第一パドル部13及び第二パドル部15は、回転方向前方を向く面16、17によって、軸線A方向で隣り合うディスク6間に存在する汚泥Pをひっかけることが可能となっている。
図5は、軸線A方向で回転軸5およびディスク6を部分的に平面展開した図である。回転軸5の回転方向を図5中の矢印で示している。図5においては、回転方向と同方向が回転軸5の周方向であり、回転方向と垂直方向が回転軸5の軸線A方向である。
図5に示すように、複数のディスク6は、それぞれ周方向に延びるように形成され、回転方向の前方および後方に、軸線A方向で隣り合うディスク6と対向する対向部10を備えている。複数のディスク6は、対向部10の後端にそれぞれパドル部11を備えている。より具体的には、ディスク6の回転方向の後端部12に第一パドル部13を備え、第一パドル部13よりも回転方向前方の中間部14に第二パドル部15を備えている。第二パドル部15は、隣り合うディスク6の第一パドル部13の配置に対応して配される。
第一パドル部13、および、第二パドル部15は、軸線A方向で隣り合うディスク6の対向部10に向かって張り出すように形成されている。第二パドル部15は、軸線A方向で隣り合うディスク6の第一パドル部13に対して互いの端部同士が対向するように、同位相で配置されている。
次に、隣り合う回転軸5同士の軸間距離について説明する。
第一回転軸組21の回転軸5aに設けられたディスク6aと、回転軸5bに設けられたディスク6bとは、回転軸5がそれぞれ回転しているときに軸線A方向から見て両軸間の径方向で重なるように配されている。
同様に、第二回転軸組22の回転軸5cに設けられたディスク6cと、回転軸5dに設けられたディスク6dとは、回転軸5がそれぞれ回転しているときに軸線A方向から見て両軸間の径方向で重なるように配されている。
一方、4本の回転軸5のうち、幅方向Wの中央寄りの2本の回転軸5b、5cに設けられたディスク6b、6cは、回転軸5b、5cがそれぞれ回転しているときに軸線A方向から見て径方向で重ならないように配されている。即ち、ディスク6bの回転軌跡とディスク6cの回転軌跡との間には、所定の間隔Gが設けられている。
つまり、第一回転軸組21の一対の回転軸5a、5bのうち、第二回転軸組22と隣り合う回転軸5bに設けられたディスク6bと、第二回転軸組22の一対の回転軸5c、5dのうち第一回転軸組21と隣り合う回転軸5cに設けられたディスク6cとは、軸線A方向から見てディスク6の回転軌跡が重なっていない。ディスク6bは、回転軸5cに設けられた各段のディスク6c間を通過せず、ディスク6cも、回転軸5bに設けられた各段のディスク6b間を通過しない。換言すれば、第一回転軸組21と第二回転軸組22で最も近接した2つの回転軸5b、5cに配置されたディスク6b、6cは、回転軌跡が重ならないように配置されている。
先述のとおり、第一回転軸組21と第二回転軸組22の間に配置される稜線25は、他の回転軸間の稜線25よりも高く設計され、また、第一回転軸組21と第二回転軸組22との間に間隔Gを設けているので、各回転軸組同士で汚泥のやり取りがなく、ケーシング3内の2つの回転軸組21、22の間の閉塞を防止することができる。
次に、第一投入口7A及び第二投入口7Bの位置について説明する。
第一投入口7Aは、第一回転軸組21と第二回転軸組22で最も近接した2つの回転軸5b、5cのうち、第一回転軸組21の回転軸5bの直上に配置されている。第一投入口7Aは、上方から見て第一投入口7Aの中央近傍と、回転軸5bの軸線Aとが略一致する位置に設けられている。換言すれば、第一投入口7Aは、投入される汚泥が可能な限り回転軸5b上に落下するように形成されている。
第二投入口7Bは、第一回転軸組21と第二回転軸組22で最も近接した2つの回転軸5b、5cのうち、第二回転軸組22の回転軸5cの直上に配置されている。第二投入口7Bは、上方から見て第二投入口7Bの中央近傍と、回転軸5cの軸線Aとが略一致する位置に設けられている。換言すれば、第二投入口7Bは、投入される汚泥が可能な限り
回転軸5c上に落下するように形成されている。
即ち、本実施形態の投入口7A、7Bは、隣り合う回転軸5の軸間に設けられておらず、各々の回転軸組21、22を構成する回転軸5のうち、最もケーシング3の幅方向W中央に近い回転軸5の直上に設けられている。
次に、本実施形態の乾燥装置1に投入された汚泥Pの挙動について説明する。
図6(a)に示すように、回転軸5b、5cの直上から投入された含水率が約70%以上の汚泥Pは、回転軸5b、5cの外周面に衝突した後、回転軸5b、5cの各々の両側へ流れ落ちるので、回転軸5b、5cの外周面全周によって効率的に乾燥される。
含水率が約70%以上の状態では、ケーシング3内に充填されている汚泥Pの性状は液体状(流動体)である。例えば、液体状の汚泥Pは、ケーシング3内における上流の位置、すなわち図1及び図3のR1で示す範囲にある。含水率が約70%以上の汚泥Pの液面は、略水平である。
本実施形態の乾燥装置1の回転軸5は上部が幅方向Wの中央側に向かって移動する方向に回転し、ディスク6の回転により汚泥Pが撹拌され、ディスク6の両側面のパドル部11が汚泥Pを掻き揚げる度に、幅方向Wの両端側の水面が一時的にその水面が盛り上がる状態を繰り返す。
含水率が約40%〜70%の状態では、ケーシング3内に充填された汚泥Pの性状は、粘土・塊状、粘性体(特に含水率50%〜60%付近では極めて高粘度)である。上記R1の範囲で乾燥が進行して粘土・塊状、粘性体となった汚泥Pは、ケーシング3内における搬送方向Tの中央付近の位置、すなわち図1及び図3のR2で示す範囲にある。図6(b)に示すように、含水率が約40%〜70%の汚泥Pは、粒径が大きく塊状となっているため、ディスク6のパドルへの引っ掛かりが良い。このため、搬送用の軸である中央の2軸(回転軸5b、5c)が、粒径が大きな塊状の汚泥Pを搬送方向Tの下流側へ搬送する。
また、第一回転軸組21を構成する回転軸5a、5bが同一方向に回転しているため、ケーシング3内の汚泥Pが、回転軸5aの軸方向において隣り合うディスク6a、及びディスク6aの各パドル部11aによって回転方向上側に掻きあげられる。すると、汚泥Pは、大きな塊の状態で、回転軸5aの軸上で隣り合うディスク6a間に留まる。
一方で、ディスク6bは、回転軸5bの回転により、回転軸5aの軸上で隣り合うディスク6a間を下から上に向かって通過する。そのため、ディスク6b、及びディスク6bの各パドル部11bが、隣り合うディスク6a間に留まっている汚泥Pに切り込みながら衝突する。すると、隣り合うディスク6a間に留まっている汚泥Pが、ディスク6b及びパドル部11bによって上方に掻きあげられる。これにより、汚泥Pは、回転軸5aの周回から離脱して、回転軸5b周りに移動する。この際、掻きあげられた汚泥Pは、ケーシング3の傾斜によって、ディスク6bと、その搬送方向Tの下流側で隣り合うディスク6bとの間に落とし込まれ入り込む。
これら回転軸5bの軸上で隣り合うディスク6b間に落とし込まれた汚泥Pは、ディスク6bの側面に十分接触しながら各ディスク6bに対して、回転方向の後方に相対移動する。すると、汚泥Pは、回転方向後側に配されたディスク6bのパドル部11bによって、軸線A方向両側から押圧されて、回転軸5b周りを回転軸5bの回転に伴い移動する。
この際、汚泥Pは、回転軸5bとケーシング3との間に溜まっている汚泥Pと一体にされる。パドル部11bは、さらに回転軸5bとケーシング3との間に溜まっている汚泥Pの中を通過して、汚泥Pを回転軸5a側へと移動させる。
そして、回転軸5aのディスク6aは、回転軸5aの回転により、回転軸5bの隣り合うディスク6b間を上から下に通過するため、パドル部11bによって回転軸5a側に移動された汚泥Pは、回転軸5aのディスク6aによって攪拌される。この際、汚泥Pは、ケーシング3の傾斜により、汚泥Pを押圧したディスク6aの下流側に移動して、隣り合うディスク6a間に入り込むこととなる。そして、隣り合うディスク6a間に入り込んだ汚泥Pは、上述した移動を繰り返して、ケーシング3や回転軸5a、5bなどにより加熱されながら、徐々に下流側へと搬送されていくこととなる。
つまり、汚泥Pは、回転軸5a周りと回転軸5b周りとを交互に周回し、その軸線A方向から見た搬送軌跡が、図6(b)及び図6(c)中の矢印で示すような「8の字状」となる。「8の字状」に撹拌された汚泥Pは、図6(c)に示すように、底面3aの幅方向Wの中央部に集約される。
図6(d)に示すように、含水率が約40%未満の状態では、ケーシング3内の汚泥Pは粉粒体P2となっている。上記R2の範囲で乾燥が進行して粉粒体となった汚泥Pは、ケーシング3内における下流の位置、すなわち図1及び図3のR3で示す範囲にある。含水率が約40%未満の汚泥Pの粒径は小さいため、ケーシング3の底面3aではディスク6のパドル部11によりケーシング3の幅方向Wの中央部の汚泥Pが外側へ運ばれる一方、ケーシング3の幅方向Wの両側面のパドル部11により粉粒体P2が滑り落ちるため、粉粒体P2を持ち上げる(中央側へ汚泥Pを搬送する)ことはできない。このため、底面3aの中央部に粉粒体P2は存在せず、外側へ粉粒体P2が集中する。
ここで、季節変動・時間変動等による汚泥性状不安定、或いは補機の不具合等による汚泥供給不安定などにより乾燥不十分となった場合、含水率が概ね40%〜60%の高含水率で、粘土・塊状の汚泥Pが乾燥装置1のR3の範囲、さらには後部Bに接するまで搬送されうる。この状態になってしまうと、乾燥装置を停止させてメンテナンスを行う必要があるため、本発明では、当該状態とならないよう後述の制御を行っている。
なお、図1に示すように、含水率50%付近の高粘度汚泥堰Dが、R2で示す範囲に存在する半液状汚泥をケーシング3の前方(前部F側)に留める堰の役割を果たす。乾燥装置1においては、この高粘度汚泥堰Dが搬送方向Tの中央か、中央よりやや出口側で変動しない状態が、いずれの回転軸5においても達成できている状態が安定運転状態と言える。図1は、高粘度汚泥堰Dが理想的な位置に配置された汚泥充填状態を示している。
次に、本実施形態の乾燥装置1の制御方法について説明する。
通常の運転時は、制御装置60は、回転軸5a、5dの回転速度が、回転軸5b、5cの回転速度よりも速くなるように、制御を行っている。制御装置60は、例えば、回転軸5a、5dの回転速度が約8rpm、回転軸5b、5cの回転速度が約5rpmとなるように制御している。
即ち、制御装置60は、幅方向Wの外側の回転軸5a、5dの回転速度が、幅方向Wの内側の回転軸5b、5cよりも速くなるように、制御を行っている。換言すれば、第一回転軸組21の2本の回転軸5a、5bは、ケーシング3の側面3bに最も近い回転軸5aの回転速度が最も速く、第二回転軸組22の2本の回転軸5c、5dは、ケーシング3の側面3bに最も近い回転軸5dの回転速度が最も速い。
本実施形態の乾燥装置1の制御装置60は、回転軸5の負荷に基づいて汚泥Pの投入量、及び回転軸5の回転速度を制御する。
制御装置60は、4本の回転軸5の負荷を監視し、いずれかの回転軸5の負荷が所定値よりも高い場合、当該回転軸5が属する回転軸組21、22への汚泥Pの供給量を減少させるとともに、当該回転軸組21、22を構成する回転軸5の回転速度を低下させる制御を行う。
制御装置60による回転軸5の負荷の監視は、駆動モータ72の電流値を用いて監視してもよい。すなわち、制御装置60は、4本の回転軸5を駆動する各々の駆動モータ72の電流値を監視し、いずれかの電流値が所定値より高い場合、電流値が高い駆動モータ72に対応する回転軸5が属する回転軸組21、22への汚泥の供給量を減少させるとともに、当該回転軸組21、22を構成する回転軸5の回転速度を低下させる制御を行ってもよい。
制御装置60による上記回転速度を低下させる制御については、例えば、制御装置は、一方の回転軸組のうち、ケーシング3に最も近い回転軸5の回転速度を低下させる。即ち、制御装置60は、回転軸組を構成する2本の回転軸5のうち、通常運転時に回転速度が速い方の回転軸の回転速度を低下させる制御を行うのが、制御構成の簡素化の観点から望ましい。ただし、これに限らず、回転軸の負荷の高い回転軸組の全ての回転軸の回転速度を低下させてもよい。
また、制御装置60は、汚泥供給装置50の第一供給ポンプ53A又は第二供給ポンプ53Bを制御することによって、回転軸の負荷が高い一方の回転軸組への汚泥Pの供給量を減少させる。
このような制御を行うことによって、回転速度を低下させた回転軸組21または22側に滞留する汚泥Pの滞留時間が長くなり、高粘度汚泥堰Dを適切な位置に保つことができる。
上記実施形態によれば、第一回転軸組21と第二回転軸組22とに供給された汚泥Pの含水物量の均一化、乾燥状態の適正化を図ることができる。
また、汚泥Pを第一回転軸組21と第二回転軸組22で最も近接した2つの回転軸5の直上に投入することによって、回転軸の表面が有効活用されるため、乾燥効率を向上させることができる。
これにより、投入される含水物の粘度が低い場合であっても高い場合であっても、回転軸組の間で含水物の乾燥状態が異なって排出されたり、乾燥されない含水物が排出されてやむをえず装置を停止することもなく、回転軸間で均一な乾燥状態で粉粒体を排出できる。即ち、安定運転を継続できる乾燥装置を提供することができる。
また、回転軸5の回転速度を低下させる際、回転速度を制御する回転軸5をケーシング3の側面3bに近い回転軸5a又は回転軸5dに限定することによって、制御構成を簡素化することができる。
また、汚泥供給装置50が、2つのポンプを有し、制御装置60が2つの供給ポンプ53A、53Bを制御することにより、確実に汚泥Pの供給量を調整することができる。
〔第一変形例〕
以下、本発明の実施形態の第一変形例の乾燥装置について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、上述した実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図7に示すように、本変形例の乾燥装置1Bの汚泥供給装置50Bは、汚泥Pを貯留するタンク51と、タンク51に貯留された汚泥Pが導入される配管54と、タンク51から汚泥Pを搬送する供給ポンプ55と、を有している。
配管54は、一端が供給ポンプ55に接続され、他端が第一分岐管56と第二分岐管57とに分岐している。第一分岐管56は第一投入口7Aに接続され、第二分岐管57は第二投入口7Bに接続されている。
第一分岐管56には、第一分岐管56を流れる汚泥Pの流量を調整する第一弁58が設けられ、第二分岐管57には、第二分岐管57を流れる汚泥Pの流量を調整する第二弁59が設けられている。
第一弁58及び第二弁59は、電磁弁(ソレノイドバルブ)を採用することができるが、これに限ることはない。例えば、第一弁58及び第二弁59として、圧縮空気によって作動する空気差動弁や、油圧弁の採用も可能である。
制御装置60は、一方の回転軸組の回転軸5の負荷が所定値より高い場合に、第一弁58または第二弁59を制御して、一方の回転軸組への汚泥Pの供給量を減少させる。
上記変形例によれば、及び供給ポンプ数を低減でき、装置全体のコストを低減することができる。
〔第二変形例〕
以下、本発明の実施形態の第二変形例の乾燥装置について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、上述した実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分についてはその説明を省略する。
図8に示すように、本変形例の乾燥装置1Cは、ケーシング3の上壁3c(図2参照)の下面に、R1、R2、R3の範囲に対応して、各回転軸組のそれぞれに複数の温度センサ62を有している。各温度センサ62は制御装置60(図示省略)に接続されており、制御装置60はケーシング3内の汚泥Pの温度分布を取得することができる。
本変形例では、制御装置60による回転軸5の負荷の監視を、駆動モータ72の電流値ではなく、温度センサ62により計測する汚泥Pの温度を用いて間接的に行う。すなわち、ケーシング3内の上流から下流の所定位置における汚泥の温度が、各々の所定位置に対応して設定される所定温度よりも低い場合に、当該温度が検知された温度センサ62に対応する回転軸組の回転軸の負荷が高いとみなし、上記実施形態及び第一変形例と同様に、当該回転軸組への汚泥Pの供給量を減少させるとともに、当該回転軸組の回転軸の回転速度を低下させる制御を行う。
図8には、温度センサ62によって測定される温度分布の一例であり、温度センサ62は、ケーシング3内のR1、R2、R3の範囲且つ各回転軸組の回転軸のそれぞれに対応して配置されている。図8において、R1で示す範囲の温度をT1、R2で示す範囲の温度をT2、R3で示す範囲の温度をT3とする。温度T1は、最も低い温度であり、温度T3は最も高い温度である。汚泥Pが乾燥している程、汚泥Pの温度は高くなる。
制御装置60は、汚泥Pの温度分布を監視し、温度センサ62を設置したいずれかの箇所の汚泥の温度が所定値より低い場合、温度が低い箇所に対応する回転軸5が属する回転軸組21、22への汚泥の供給量を減少させるとともに、当該回転軸組21、22を構成する回転軸5の回転速度を低下させる制御を行う。
以上、本発明の実施形態及び変形例について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこれらに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
なお、上記実施形態の乾燥装置1においては、回転軸組21、22が2本の回転軸5を備える場合を一例にして説明したが、各回転軸組が備える回転軸5の本数はそれぞれ2本に限られず、3本以上であっても良い。
1、1B、1C 乾燥装置
3 ケーシング
3a 底面
3b 側面
3c 上壁
4 ジャケット
5 回転軸
6 ディスク
7A 第一投入口
7B 第二投入口
9 側面排出口
10 対向部
11 パドル部
13 第一パドル部
15 第二パドル部
21 第一回転軸組
22 第二回転軸組
24 円筒面
25 稜線
26 排出ゲート
50 汚泥供給装置(含水物供給装置)
51 タンク
52A 第一配管
52B 第二配管
53A 第一供給ポンプ
53B 第二供給ポンプ
54 配管
55 供給ポンプ
56 第一分岐管
57 第二分岐管
58 第一弁
59 第二弁
60 制御装置
62 温度センサ
72 駆動モータ
A 軸線
D 高粘度汚泥堰
G 間隔
P 汚泥
T 搬送方向
W 幅方向

Claims (5)

  1. 含水物を粉粒体にして排出する乾燥装置であって、
    前部に形成されて前記含水物が投入される第一投入口及び第二投入口と、後部の両側面に形成された一対の側面排出口と、を備えたケーシングと、
    前記第一投入口及び前記第二投入口に前記含水物を供給する含水物供給装置と、
    軸線を前記ケーシングの前記前部から前記後部へ配し、前記前部側から見て右回りに回転する複数の回転軸を備えた第一回転軸組と、
    前記前部側から見て前記第一回転軸組の右側に配置され且つ左回りに回転する複数の回転軸を備えた第二回転軸組と、
    前記回転軸の軸方向に間隔を開けて配置され、前記含水物に対して間接加熱を行う複数のディスクと、
    前記第一回転軸組及び前記第二回転軸組の前記回転軸の回転速度、並びに、前記含水物供給装置を制御する制御装置と、を有し、
    前記第一回転軸組と前記第二回転軸組で最も近接した2つの前記回転軸に配置された前記ディスクは、回転軌跡が重ならないように配置され、
    前記第一投入口は、前記最も近接した2つの回転軸のうち、前記第一回転軸組の回転軸の直上に配置され、前記第二投入口は、前記最も近接した2つの回転軸のうち、前記第二回転軸組の回転軸の直上に配置され、
    前記制御装置は、前記第一回転軸組と前記第二回転軸組との一方の回転軸組の前記回転軸の負荷が所定値より高い場合、前記含水物供給装置を制御して、前記一方の回転軸組への前記含水物の供給量を減少させるとともに、前記一方の回転軸組の回転速度を低下させることを特徴とする乾燥装置。
  2. 前記含水物供給装置は、
    前記含水物を貯留するタンクと、
    一端が前記タンクに接続され、他端が前記第一投入口に接続された第一配管と、
    一端が前記タンクに接続され、他端が前記第二投入口に接続された第二配管と、
    前記第一配管に接続され、前記含水物を搬送する第一供給ポンプと、
    前記第二配管に接続され、前記含水物を搬送する第二供給ポンプと、
    を備え、
    前記制御装置は、前記一方の回転軸組の前記回転軸の負荷が所定値より高い場合、前記第一供給ポンプまたは第二供給ポンプを制御して、前記一方の回転軸組への前記含水物の供給量を減少させることを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
  3. 前記含水物供給装置は、
    前記含水物を貯留するタンクと、
    前記タンクから前記含水物を搬送する供給ポンプと、
    一端が前記供給ポンプに接続され、他端が第一分岐管と第二分岐管に分岐し、前記第一分岐管が前記第一投入口に接続され、前記第二分岐管が前記第二投入口に接続された配管と、
    前記第一分岐管に接続された第一弁と、
    前記第二分岐管に接続された第二弁と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記一方の回転軸組の前記回転軸の負荷が所定値より高い場合、前記第一弁または第二弁を制御して、前記一方の回転軸組への前記含水物の供給量を減少させることを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
  4. 前記第一回転軸組の前記複数の回転軸は、前記ケーシングの側面に最も近い回転軸の回転速度が最も速く、
    前記第二回転軸組の前記複数の回転軸は、前記ケーシングの側面に最も近い回転軸の回転速度が最も速く、
    前記制御装置は、前記一方の回転軸組の前記回転軸の負荷が所定値より高い場合、前記一方の回転軸組の回転軸のうち、前記ケーシングの側面に最も近い回転軸の回転速度を低下させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の乾燥装置。
  5. 前記含水物は汚泥であり、
    前記ディスクは、前記回転軸の外側から見て回転方向前方に向かうに従って幅が狭くなるくさび形状であることを特徴とする請求項4に記載の乾燥装置。
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