JP6346581B2 - 省電力機能を有する電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、人を検知して省電力状態から通常状態に復帰する機能を有する電子機器に関し、特に、省電力状態に応じた適切なタイミングで待機状態への復帰処理を開始することができる電子機器に関する。
電子機器である画像処理装置の1種として、多くの事業所(会社、事務所等)に、記録紙に画像を形成する画像形成装置(代表的にはコピー機)が導入されている。このような画像形成装置の1種である複合機(MFP(MultiFunction Peripheral))は、コピーモード、ファクシミリモード(以下、ファクシミリをFAXともいう)、ネットワーク対応のプリンタモード、及びスキャナモードのように、複数の基本的な動作モードを備える。
近年、省エネルギーが提唱されており、オフィス内で常時通電されて使用される機器は、省電力状態(以下、省エネ状態又は省エネモードともいう)に遷移する機能を有するものが増えている。例えば、画像形成装置においては、通常の待機状態(指示された機能(コピー等)を直ちに実行可能な状態)から消費電力の少ない省エネモードへ移行するスケジュールが設定される。
図1を参照して、従来の画像形成装置の省電力機能(省エネ機能)を説明する。画像形成装置は、電源がオンされると、各部に電力を供給し、ウォームアップを実行した後、時刻T1で待機状態、即ち、通常動作が可能な状態となる。その後、画像形成装置が操作されることなく所定時間(第1時間Δt1)が経過すると(時刻T2)、画像形成装置は予熱状態に遷移する。予熱状態は、例えば、記録紙への画像形成のための定着部の温度を下げて、消費電力を小さくした状態である。この状態は、後述のオートパワーシャットオフ状態よりは、節電率は低いが、操作を受けた場合に比較的短時間で、待機状態に復帰することができる。
さらに、予熱状態のまま所定時間(第2時間Δt2)が経過すると(時刻T3)、画像形成装置はオートパワーシャットオフ状態となる。オートパワーシャットオフ状態とは、操作部が操作されていないときに操作部及び定着部等への電力供給を停止し、最も消費電力を小さくして待機する状態である。
オートパワーシャットオフ状態で、ユーザが所定のボタンを押下する等の復帰操作を行なうと(時刻Ta)、画像形成装置は、オートパワーシャットオフ状態から待機状態に戻る。オートパワーシャットオフ状態では、節電率が高い反面、操作を受けた場合、復帰に比較的長い時間がかかる。
このような、省エネ機能を有する画像形成装置は、図2のようなスケジュールが設定され、画像形成装置の使用状況に応じた省エネ機能を実現する。図2の各レベルに対して異なる待機期間(第1時間Δt1及び第2時間Δt2)が設定される。待機期間は、例えば表1のように設定される。
Figure 0006346581
即ち、画像形成装置の使用頻度が高い時間帯にはレベル1が設定され(待機期間は比較的長い)、使用頻度が低い時間帯にはレベル3が設定され(待機期間は比較的短い)、それらの間の使用頻度(通常の使用頻度)の時間帯にはレベル2が設定される(待機期間はレベル1及び2の中間)。
第1時間Δt1及び第2時間Δt2は、例えば、第1時間Δt1が長くなると、第2時間Δt2も長くなるように設定される。また、待機期間は、第1時間Δt1を一定にし、第2時間Δt2(予熱期間)が異なるように設定されることもある。
下記特許文献1には、大型船舶等において、時間帯に応じて省電力に移行するまでの時間を設定するエネルギー最適運用システムが開示されている。このシステムは、居住区も含めた船内のエネルギー予測モデル、事前の運航計画、及び予測情報に基づいて、予め必要となる推進電力、補機の加熱に必要な熱量、冷暖房の熱量についての需要予測を行い、その需要予測に基づいて、複数台のエンジンの各々の出力比率を最適化する。そして、最適条件を基に、船内のエネルギー予測モデルを用いて運航計画・時間、乗客数、気象予報、海象予報から推進電力の予測を行い、船内全体のエネルギー運用計画を立案することが開示されている。
また、下記特許文献2には、撮像機能を備えた検出装置を含み、動作中の消費電力及び動作仕様が相互に異なる複数種類の検出装置を用いて、省エネ性及び利便性の向上を両立させる画像処理装置が開示されている。この画像処理装置は、周囲の人の有無を監視するために第1〜第3のセンサとして、人感センサ、アクセスカメラ及び認証カメラを備えている。この画像処理装置は、スリープモードにおいて、人感センサにより移動体(人)を検知すると、アクセスカメラに通電して移動体の接近の有無を判定し、接近していればスリープを解除する。
特開2014−125123号公報 特開2014−99205号公報
上記したように、従来の技術によっても所定の省エネルギー効果を得ることはできる。しかし、さらなる省エネルギーを実現することが好ましい。
従来、画像形成装置の省エネ状態への移行に関しては、種々の提案がなされているが、画像形成装置の省エネ状態から通常状態への復帰に関しては十分に検討されていない。したがって、画像形成装置の使用頻度が高い時間帯であるにもかかわらず、省エネ状態から通常状態に復帰するまでに時間がかかり、業務効率が低下し、ユーザにストレスを感じさせる等の問題が依然として生じ得る。
上記の特許文献1及び2によっても、これらの問題を解決することはできない。特許文献2に記載された画像処理装置は、人感センサ及びカメラにより人の接近を検知して省エネ状態から復帰することができるが、省エネ状態から復帰するタイミングは、検出された人の画像処理装置に対する位置により決まる。したがって、省エネ状態のレベルによっては、適切なタイミングで復帰することができないことがあり得る。
したがって、本発明は、画像形成装置等の電子機器の使用頻度に応じた省エネレベルに遷移することができ、人を検知して省電力状態から待機状態に復帰するときに、省電力状態に応じた適切なタイミングで待機状態への復帰処理を開始することができる電子機器を提供することを目的とする。
本発明の第1の局面に係る電子機器は、時間帯毎に設定された省エネレベルに応じて動作状態を遷移させる電子機器である。この電子機器は、省エネレベルを含むスケジュールを記憶する記憶部と、記憶部からスケジュールを読出し、現在の時間帯に対応する省エネレベルを判定する判定部と、電子機器の電力消費状態を制御する制御部と、人を検知する検知部と、検知部の検知感度を省エネレベルに応じて設定する設定とを含む。制御部は、電子機器が待機状態のまま所定時間が経過し、判定部により、現在の時間帯に対応する省エネレベルが第1の省エネレベルであると判定されたことを受けて、電子機器を第1の省エネレベルに遷移させ、電子機器が待機状態のまま所定時間が経過し、判定部により、現在の時間帯に対応する省エネレベルが第2の省エネレベルであると判定されたことを受けて、電子機器を第2の省エネレベルに遷移させ、且つ、検知部により人が検知されたことを受けて、電子機器を待機状態に遷移させる。電子機器の消費電力は、待機状態、第1の省エネレベル、第2の省エネレベルの順に小さくなり、設定部は、電子機器が第2の省エネレベルに遷移した状態において、電子機器が第1の省エネレベルに遷移した状態よりも、検知部の検知感度を高く設定する。
これにより、電子機器の使用頻度に応じて予め設定されたスケジュールにしたがって、電子機器を省エネ状態に遷移させ、検知部により人が検知されると、省エネ状態から待機状態に復帰させることができる。スケジュールにおいて、使用頻度が高い時間帯には第1の省エネレベルを設定し、使用頻度が低い時間帯には第2の省エネレベルを設定しておけば、使用頻度が低い時間帯では、高い省電力効果を実現することができる。また、検知部の検知感度は、第2の省エネレベルの省エネ状態では、第1の省エネレベルの省エネ状態よりも高く設定されるので、離れた位置にいる人を検知し、早いタイミングで待機状態への復帰処理を開始することができる。また、使用頻度が高い時間帯では、人が電子機器の近くに来るまで省エネ状態を維持することができ、人が検知されると速やかに待機状態に復帰させることができる。したがって、電子機器のところに来たユーザは、速やかに電子機器を使用することができる。
本発明の第2の局面に係る電子機器は、時間帯毎に設定された省エネレベルに応じて動作状態を遷移させる電子機器である。この電子機器は、画像形成装置であり、省エネレベルを含むスケジュールを記憶する記憶部と、記憶部からスケジュールを読出し、現在の時間帯に対応する省エネレベルを判定する判定部と、電子機器の電力消費状態を制御する制御部と、人を検知する検知部と、検知部の検知感度を省エネレベルに応じて設定する設定部とを含む。制御部は、電子機器が待機状態のまま所定の第1時間が経過したことを受けて、画像形成に使用される定着部のヒータ温度を低下させた予熱状態に、電子機器を遷移させ、電子機器が予熱状態のまま所定の第2時間が経過し、判定部により、現在の時間帯に対応する省エネレベルが第1の省エネレベルであると判定されたことを受けて、電子機器を第1の省エネレベルに遷移させ、電子機器が予熱状態のまま第2時間が経過し、判定部により、現在の時間帯に対応する省エネレベルが第2の省エネレベルであると判定されたことを受けて、電子機器を第2の省エネレベルに遷移させ、且つ、検知部により人が検知されたことを受けて、電子機器を待機状態に遷移させる。電子機器の消費電力は、待機状態、予熱状態、第1の省エネレベル、第2の省エネレベルの順に小さくなり、設定部は、電子機器が第2の省エネレベルに遷移した状態において、電子機器が第1の省エネレベルに遷移した状態よりも、検知部の検知感度を高く設定する。
これにより、画像形成装置を、待機状態からまず予熱状態に遷移させることにより、効率的に省エネを実現することができる。さらに、画像形成装置の使用頻度に応じて予め設定されたスケジュールにしたがって、画像形成装置を予熱状態から省エネ状態に遷移させ、検知部により人が検知されると、省エネ状態から待機状態に復帰させることができる。スケジュールにおいて、使用頻度が高い時間帯には第1の省エネレベルを設定し、使用頻度が低い時間帯には第2の省エネレベルを設定しておけば、使用頻度が低い時間帯では、高い省電力効果を実現することができる。また、検知部の検知感度は、第2の省エネレベルの省エネ状態では、第1の省エネレベルの省エネ状態よりも高く設定されるので、離れた位置にいる人を検知し、早いタイミングで待機状態への復帰処理を開始することができる。また、使用頻度が高い時間帯では、人が画像形成装置の近くに来るまで省エネ状態を維持することができ、人が検知されると速やかに待機状態に復帰させることができる。したがって、画像形成装置のところに来たユーザは、速やかに画像形成装置を使用することができる。
好ましくは、検知感度は、検知距離により設定され、設定部は、電子機器が第2の省エネレベルに遷移した状態において、電子機器が第1の省エネレベルに遷移した状態よりも、検知部の検知距離を長く設定する。
より好ましくは、検知感度は、検知角度により設定され、設定部は、電子機器が第2の省エネレベルに遷移した状態において、電子機器が第1の省エネレベルに遷移した状態よりも、検知部の検知角度を広く設定する。
さらに好ましくは、検知感度は、検知角度及び検知距離により設定され、設定部は、電子機器が第2の省エネレベルに遷移した状態において、電子機器が第1の省エネレベルに遷移した状態よりも、検知部の検知距離を長く且つ検知角度を広く設定する。
これらにより、電子機器に、省エネレベルに応じて、適切なタイミングで待機状態への復帰処理を開始させることができる。また、使用頻度が高い時間帯において、検知部による誤検知を軽減することができる。
本発明によれば、画像形成装置等の電子機器を、予め設定されたスケジュールにしたがって、電子機器の使用頻度に応じた省エネレベルに遷移させることができる。また、電子機器に、省電力状態に応じた適切なタイミングで待機状態への復帰処理を開始させることができる。
使用頻度が低い時間帯では、高い省電力効果を実現することができ、比較的離れた位置で人が検知されると、通常状態への復帰処理が開始されるので、電子機器のところに来たユーザを待たせることを回避することができる。また、使用頻度が高い時間帯では、人が電子機器の近くに来るまで、電子機器を省電力状態に維持することができるので、省電力効果が高くなる。この場合にも、短時間で通常状態に復帰することができるので、電子機器のところに来たユーザを待たせることを回避することができる。したがって、業務効率の低下を防止し、ユーザにストレスを与えることを回避することができる。
従来の画像形成装置における動作モード(電力消費状態)の遷移を示すグラフである。 省エネ機能を実現するためのスケジュールを示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置を示す正面図である。 図3の画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 図3の画像形成装置における省エネ状態への遷移を示すグラフである。 人感センサの検知距離の違いを模式的に示す平面図である。 図3の画像形成装置において省エネ制御を実現するためのプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図3の画像形成装置における待機状態への復帰を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置における人感センサの検知範囲の違いを模式的に示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置において省エネ制御を実現するためのプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置における人感センサの検知領域の違いを模式的に示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置において省エネ制御を実現するためのプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 変形例の画像形成装置において省エネ制御を実現するためのプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
(第1の実施の形態)
図3を参照して、画像形成装置100は、画像読取部110、画像形成部120、操作部130、給紙部140、排紙トレイ150及び人感センサ170を備えている。操作部130は、タッチパネルディスプレイ132及び操作キー部134を備えている。
人感センサ170は、人の存在を検知するためのセンサであり、画像形成装置100の前面に配置されている。人感センサ170は、例えば赤外線センサである。人感センサ170は赤外線を受信し、受信した信号強度に応じた信号を出力する。
図4を参照して、画像形成装置100は、上記の構成要素に加えて、制御部160、ハードディスクドライブ(以下、HDDという)162、管理部164、画像処理部166、通信部168、電力供給部174、及びタイマ176を備えている。
画像読取部110は、原稿を読取って画像データを入力する。制御部160は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部160は、プログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)(図示せず)と、揮発性の記憶装置であるRAM(Random Access Memory)(図示せず)とを使用して、画像形成装置100が備える各部を制御する。ROMには、画像形成装置100の動作を制御するのに必要なプログラム及びデータが記憶されている。制御部160は、ROMからプログラムをRAM上に読出して、RAMの一部を作業領域としてプログラムを実行する。即ち、制御部160は、ROMに格納されているプログラムにしたがって画像形成装置100を構成する各部の制御を行ない、画像形成装置100の各機能を実現する。
操作部130は、ユーザによる画像形成装置100に対する指示等の入力を受付ける。通信部168は、ネットワーク190を介してコンピュータ等の外部装置と通信する。画像形成部120は、画像データを記録紙に印刷する。HDD162は画像データを記憶する。管理部164は、画像形成装置100の制御情報、設定情報等を記憶する。
制御部160は、管理部164に記憶された情報をもとに、画像形成装置100全体の動作を制御する。画像処理部166は、読取った画像データに対して種々の画像処理を実行する。また、制御部160は、適宜タイマ176から現在時刻を取得し、HDD162に記憶されているスケジュールにしたがって、所定の動作モードで動作する。スケジュールは、管理者等によって操作部130を介して予め設定される。通常モードでは、制御部160は、電力供給部174を制御して、外部から画像形成装置100に供給される電力を、電力供給ライン(図示せず)を介して各部に供給する。省エネモードでは、制御部160は、電力供給部174を制御して所定のユニット(例えば、操作部130、後述の定着部等)への電力供給を制限又は停止する。
給紙部140は、複数の給紙トレイを備えている。図4では、代表的に第1給紙トレイ142及び第2給紙トレイ144を示す。
以下、画像形成装置100の各部について、より具体的に説明する。画像読取部110は、例えば、画像読取デバイスとしてのCCD(Charge−Coupled Device:電荷結合素子)112と、原稿台、自動原稿送り装置(ADF)等にセットされた原稿を検知する原稿検知センサ114とを備えている。
操作部130は、各種の入力キー(ハードウェアキー)を備えた操作キー部134と、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)等の表示パネルの上にタッチパネルが配置されたタッチパネルディスプレイ132とを備えている。ユーザは、操作部130を介して、画像形成装置100に対して操作の入力や、各種設定の入力を行なう。
制御部160は、操作部130に設けられたタッチパネルディスプレイ132、入力ボタン等に対するユーザの操作を監視するとともに、タッチパネルディスプレイ132に画像形成装置100の状態に関する情報等のユーザに通知すべき情報等を表示する。
画像形成部120は、画像データを処理して出力する。画像形成部120は、メモリ122と印字部124とを備えている。
画像形成部120は、画像読取部110によって読取られた画像データをメモリ122に一旦記憶し、その後、メモリ122上の画像データをHDD162に記憶する。また、画像形成部120は、HDD162に記憶した画像データをメモリ122に読出し、印字部124に伝送し、記録紙に印刷して出力する。印刷された記録紙は、排紙トレイ150に排出される。
HDD162は、入力された画像データを記憶する。HDD162は、磁気記憶媒体であり、大量の画像データを蓄積して順次処理することが可能である。これにより、画像形成装置100は、複数のユーザからの指示を効率良く処理することができる。
画像処理部166は、操作部130からユーザの指示を受けた制御部160により制御されて、メモリ122から画像データを読出して、指示された画像処理を実行し、その結果をメモリ122に記憶する。処理結果の画像データは、制御部160を介して、タッチパネルディスプレイ132に表示される。その後、メモリ122上の画像データは、ユーザの指示を受けて、印字部124に伝送されて記録紙に印刷される、又は、通信部168を介してネットワーク190に出力される。画像形成装置100がFAXモデムを備えており、電話回線網に接続されていれば、メモリ122上の画像データは、FAXモデムを介して電話回線に出力され得る。
印字部124は、光走査装置、現像器、感光体ドラム、帯電器、中間転写ベルトユニット、及び定着部等を備えている。画像形成装置100が、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)の各色のトナーを用いたカラー印刷が可能な装置であれば、現像器、感光体ドラム、及び帯電器は、各色に応じた4種類の潜像を形成するように、それぞれ4つずつ設けられている。
光走査装置により感光体ドラム上に画像データに応じた静電潜像が形成された後、現像器により、静電潜像に対応するトナー像が感光体ドラム上に形成される。中間転写ベルトユニットは、感光体ドラムのトナー像を中間転写ベルト上に転写した後、トレイから搬送される記録紙に転写する。定着部は、ヒートローラ及び加圧ローラを備えている。ヒートローラはヒータにより加熱され、ヒートローラ及び加圧ローラが記録紙を挟んで回転し、熱圧着することにより、記録紙に転写された多色トナー像を溶融、混合、及び圧接し、記録紙に対して熱定着させる。これによって、記録紙に画像が形成される。
以下、画像形成装置100の省エネ制御に関して説明する。ここでは、画像形成装置100には、図2と同じスケジュールが設定されているとする。また、オートパワーシャットオフ状態には、複数のレベル(具体的にはレベル1〜3)が含まれるとし、各レベルは、例えば、表2のように定められているとする。即ち、レベル1〜3は、上記した従来技術とは異なり、画像形成装置100の消費電力レベルを設定するためのものである。
Figure 0006346581
このとき、画像形成装置100は、図5に示されているように動作モードを制御する。画像形成装置100は、電源がオンされると、各部に電力を供給し、ウォームアップを実行した後、時刻T1で待機状態、即ち、通常動作が可能な状態となる。その後、画像形成装置100が操作されることなく所定時間(第1時間Δt1)が経過すると(時刻T2)、画像形成装置100は予熱状態に遷移する。さらに、予熱状態のまま所定時間(第2時間Δt2)が経過すると(時刻T3)、画像形成装置100はオートパワーシャットオフ状態となる。このとき、画像形成装置100は、スケジュールにしたがって、現在の時間帯に応じた省エネモードに遷移する。スケジュールにおいて、現在の時間帯の省エネモードがレベル1に設定されていれば、消費電力が比較的高い省エネレベルに遷移する。現在の時間帯の省エネモードがレベル3に設定されていれば、消費電力が比較的低い省エネレベルに遷移する。現在の時間帯の省エネモードがレベル2に設定されていれば、消費電力がレベル1及び3の間の省エネレベルに遷移する。
以下において、レベル1〜3は、スケジュールに設定されている省エネモードの情報を表すと共に、実際の画像形成装置100が遷移する消費電力(省エネレベル)をも表すとする。
人感センサ170の検知感度は、各省エネレベルに応じて設定される。ここでは、検知感度として検知距離を使用し、例えば表2のように、レベル1〜3に対応させて距離L1〜L3が設定される。人感センサ170は、設定された検知距離以内にいる人を検知することができる。距離L1〜L3は、図6に示すように、L1、L2、L3の順で長くなる。図6において、破線は画像形成装置100の外周を示す。
なお、図6は、人感センサ170の検知範囲(2次元分布)を扇方として、検知距離の違いを模式的に示すものであり、実際に使用されるセンサに応じて検知範囲の形状は異なる。
人感センサ170の検知距離は電気的又は機械的に変更可能であり、そのための回路又は機構等は公知のものを使用すればよい。例えば、人感センサ170として赤外線センサ(焦電型センサ等)を使用する場合、赤外線センサからの出力信号をアンプで増幅して出力する。アンプからの出力信号が所定レベル以上であれば、人を検知したと判定することができる。センサの検知感度は、センサからの距離が遠くなるにしたがって低下する。したがって、センサからの出力信号を増幅するアンプの増幅率を変化させることによって、センサの検知距離を変更することができる。
図7を参照して、画像形成装置100が上記した省エネ機能を実現するためのプログラムの制御構造について説明する。このプログラムは、画像形成装置100の電源がオンされ、操作部130に操作画面(例えば、動作モードを選択するためのホーム画面)が表示されると起動される。プログラムが起動された時点では、人感センサ170はオフされている。
ステップ300において、制御部160は、タイマ176から現在時刻を表す情報(以下、単に現在時刻という)を取得して、RAMに記憶する。
ステップ302において、制御部160は、ステップ300で現在時刻を記憶してから所定の第1時間Δt1が経過したか否かを判定する。具体的には、制御部160は、タイマ176から現在時刻を取得し、取得した時刻と、ステップ300でRAMに記憶した時刻とを比較し、第1時間Δt1が経過したか否かを判定する。第1時間Δt1が経過したと判定された場合、制御はステップ306に移行する。このとき、制御部160は、取得した現在時刻をRAMに記憶する。そうでなければ、制御はステップ304に移行する。
ステップ304において、制御部160は、操作部130が操作されたか否かを判定する。操作されたと判定された場合、制御部160は、該当する処理を実行した後、制御はステップ300に戻る。例えば、制御部160は、操作に対応する指示を実行するためのプログラムを起動する。そうでなければ(操作されていない場合)、制御はステップ302に戻る。
画像形成装置100が操作されないまま、第1時間Δt1が経過すると、ステップ306において、制御部160は、画像形成装置100を予め設定されている予熱状態に遷移させる。具体的には、制御部160は、電力供給部174を制御して、予熱状態にするために、予め定められたユニットへの電力供給を制限又は停止する。例えば、定着部のヒータへの供給電力量を減少させて、定着温度を低下させる。ここでは、操作部130のタッチパネルディスプレイ132への電力供給は維持され、バックライトはオン(点灯)されており、人感センサ170はオフされたままであるとする。
ステップ308において、制御部160は、ステップ302で現在時刻を記憶してから所定の第2時間Δt2が経過したか否かを判定する。具体的には、制御部160は、タイマ176から現在時刻を取得し、取得した時刻と、ステップ302でRAMに記憶した時刻とを比較し、第2時間Δt2が経過したか否かを判定する。経過したと判定された場合、制御はステップ314に移行する。そうでなければ、制御はステップ310に移行する。
ステップ310において、制御部160は、操作部130が操作されたか否かを判定する。操作されたと判定された場合、制御はステップ312に移行する。そうでなければ(操作されていない場合)、制御はステップ308に戻る。
ステップ312において、制御部160は、画像形成装置100を待機状態に遷移させる。その後、制御はステップ300に戻る。具体的には、制御部160は、電力供給部174を制御して、電力供給を制限又は停止していたユニットへの電力供給を再開する。
ステップ314において、制御部160は、現在の時間帯に対応する省エネモードがレベル1であるか否かを判定する。制御部160は、タイマ176から現在時刻を取得して、取得した時刻で、HDD162に記憶されているスケジュールを参照し、現在の時間帯に設定されている省エネモードを決定することができる。レベル1であると判定された場合、制御はステップ318に移行する。そうでなければ、制御はステップ316に移行する。
ステップ316において、制御部160は、ステップ310でスケジュールから決定した省エネモードがレベル2であるか否かを判定する。レベル2であると判定された場合、制御はステップ320に移行する。そうでなければ(スケジュールから決定した省エネモードがレベル3)、制御はステップ322に移行する。
ステップ318において、制御部160は、画像形成装置100をレベル1の省エネモードに遷移させ、設定した省エネモードに対応する検知距離を設定して人感センサ170をオンさせる。具体的には、制御部160は、電力供給部174を制御して、予熱状態での電力制御に加えて、レベル1にするために、予め定められたユニットへの電力供給を制限又は停止する。例えば、複数の制御基板のうち、サブ基板への電力供給を維持したままメイン基板への電力供給を停止する等の処理を実行する。このとき、タッチパネルディスプレイ132のバックライトはオフされ、操作部の表示画面は視認できなくなる。人感センサ170はオンされ、検知距離は距離L1に設定される。その後、制御はステップ324に移行する。
ステップ320において、制御部160は、画像形成装置100をレベル2の省エネモードに遷移させ、設定した省エネモードに対応する検知距離を設定して人感センサ170をオンさせる。具体的には、制御部160は、電力供給部174を制御して、予熱状態での電力制御に加えて、レベル2にするために、予め定められたユニットへの電力供給を制限又は停止する。例えば、複数の制御基板(メイン基板及びサブ基板)及びモータ等への電力供給を制限又は停止し、タッチパネルディスプレイ132のバックライトをオフする。人感センサ170がオンされ、検知距離は距離L2に設定される。その後、制御はステップ324に移行する。
ステップ322において、制御部160は、画像形成装置100をレベル3の省エネモードに遷移させ、設定した省エネモードに対応する検知距離を設定して人感センサ170をオンさせる。具体的には、制御部160は、電力供給部174を制御して、予熱状態での電力制御に加えて、レベル3にするために、予め定められたユニットへの電力供給を制限又は停止する。例えば、複数の制御基板(メイン基板及びサブ基板)、モータ、及び、定着部のヒータ等への電力供給を停止し、タッチパネルディスプレイ132のバックライトをオフする。人感センサ170がオンされ、検知距離は距離L3に設定される。その後、制御はステップ324に移行する。
ステップ324において、制御部160は、人を検知したか否かを判定する。具体的には、制御部160は、人感センサ170から所定レベル以上の信号を受信したか否かを判定する。人感センサ170から所定レベル以上の信号を受信した場合、制御はステップ322に移行する。そうでなければ、ステップ324が繰返される。このとき、人が、画像形成装置100にどの程度接近した時点で、人感センサ170により検知されるかは、ステップ318〜320で設定された検知距離に依存する。
ステップ326において、制御部160は、画像形成装置100を省エネモードから待機状態に遷移させ、人感センサ170をオフする。具体的には、制御部160は、電力供給部174を制御して、電力供給を制限又は停止していたユニットへの電力供給を再開し、人感センサ170への電力供給を停止する。タッチパネルディスプレイ132のバックライトはオンする。その後、制御はステップ300に戻る。
本プログラムは、画像形成装置100の電源がオンされている間実行され、画像形成装置100の電源がオフされると終了する。
ステップ324において、人が検知された場合の待機状態への遷移は、図8のようになる。即ち、図8は、ステップ318において画像形成装置100がレベル1に遷移した後、ステップ320において画像形成装置100がレベル2に遷移した後、又は、ステップ322において画像形成装置100がレベル3に遷移した後、時刻Taで人感センサ170により人が検知された場合の、画像形成装置100の消費電力の変化を模式的に示している。図8から分かるように、レベル1の状態から待機状態に復帰するまでの時間が最も短く、レベル3の状態から待機状態に復帰するまでの時間が最も長い。レベル2の状態から待機状態に復帰するまでの時間は、レベル1及びレベル3から遷移する場合の中間である。
図8では、レベル1〜3から待機状態への遷移をほぼ同じ傾斜で示しているが、実際には、それらの傾斜は同じではない。レベル1〜3の各レベルに関する傾斜は、各レベルにおいてどのユニットへの電力供給が制限又は停止されるように設定されているかに依存する。通常、レベル3では、定着ユニットのヒータへの通電を停止する等、通電を再開してから通常状態に復帰するまでに要する時間が比較的長くかかるユニットへの通電が停止されるので、レベル3の傾斜は、レベル1及び2よりも緩やかであり、待機状態に復帰するまでの時間は、より長くなる。
以上により、図2のスケジュールにおいて、画像形成装置100の使用頻度が高い時間帯にはレベル1を設定し、画像形成装置100の使用頻度が低い時間帯にはレベル3を設定し、それらの中間の使用頻度の時間帯にはレベル2を設定しておけば、画像形成装置100は、使用頻度の高い時間帯では、省エネモードに遷移する場合、浅い省エネモードであるレベル1に遷移し、人感センサ170の検知距離は比較的短い距離L1に設定される(ステップ318)。人感センサ170により人が画像形成装置100に接近したことが検知されると、画像形成装置100は待機状態に戻る。このとき、画像形成装置100は比較的短い時間で待機状態に戻ることができるので、人が画像形成装置100の近くまで接近した(距離L1以内)ことが検知されてから待機状態への復帰処理を開始しても、人が画像形成装置100を操作可能な位置に到着したときに、画像形成装置100が待機状態になっているようにすることができる。したがって、より長い時間、画像形成装置100を省エネ状態に維持することができる。
また、画像形成装置100は、使用頻度が低い時間帯では、省エネモードに遷移する場合、深い省エネモードであるレベル3に遷移し、人感センサ170の検知距離は比較的長い距離L3に設定される(ステップ322)。したがって、画像形成装置100の消費電力を最小にすることができる。人感センサ170により人が検知されると、画像形成装置100は待機状態に戻る。このとき、画像形成装置100が待機状態に戻るには比較的長い時間がかかるが、人感センサ170は、画像形成装置100から比較的遠い位置にいる人を検知することができる(距離L3以内)ので、待機状態への復帰処理の開始タイミングを早くすることができる。したがって、人が画像形成装置100を操作可能な位置に到着したときに、画像形成装置100が待機状態になっているようにすることができる。
また、画像形成装置100は、通常の使用頻度の時間帯では、省エネモードに遷移する場合、中間の省エネモードであるレベル2に遷移し、人感センサ170の検知距離は中程度の距離L2に設定される(ステップ320)。したがって、消費電力の低減と、人感センサ170により人が検知された場合の待機状態への復帰処理の開始タイミングとを共に、バランスよく実現することができる。この場合にも、人が画像形成装置100を操作可能な位置に到着したときに、画像形成装置100が待機状態になっているようにすることができる。
このように、人感センサ170の検知感度(検知距離)を省エネレベルに応じて設定することにより、消費電力の低減を実現することができ、省エネモードから待機状態への復帰の速さに応じて、適切なタイミングで復帰処理を開始させることができる。したがって、画像形成装置100が待機状態に復帰するまで、人が操作できないまま画像形成装置100の前で待つような状況を回避することができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、省エネレベルに応じて人感センサ170の検知距離を設定した。これに対して、第2の実施の形態では、省エネレベルに応じて人感センサ170の検知角度を設定する。
本実施の形態に係る画像形成装置は、第1の実施の形態に係る画像形成装置と同じであり、図3及び図4の参照番号を引用する。また、本実施の形態に係る画像形成装置の省エネ機能は、第1の実施の形態に係る画像形成装置と同じである。即ち、画像形成装置100には、図2に示されたスケジュールが設定されており、図5に示されたように省エネモードに遷移する。人感センサ170の検知感度は、第1の実施の形態と同様に、各省エネレベルに応じて設定される。但し、第1の実施の形態とは異なり、検知感度として検知範囲を使用する。例えば、表3のように、レベル1〜3に対応させて範囲R1〜R3が設定される。
Figure 0006346581
範囲R1〜R3は、図9に示すように検知角度を表し、R1、R2、R3の順で広くなる。図9において、破線は画像形成装置100の外周を示す。
なお、図9は、人感センサ170の検知範囲(2次元分布)を扇方として、検知範囲の違いを模式的に示すものであり、実際に使用されるセンサに応じて検知範囲の形状は異なる。人感センサ170の検知範囲は電気的又は機械的に変更可能であり、そのための回路又は機構等は公知のものを使用すればよい。例えば、人感センサ170として赤外線センサ(焦電型センサ等)を使用する場合、赤外線の透過範囲を電気的に制御することができるシャッタ部材(偏向フィルタ等)を、センサの前面に配置することにより、検知角度を電気的に変更することができる。例えば、シャッタ部材において、センサの中心と対向する部分を、赤外線を透過可能にし、それ以外の部分を、赤外線を透過不可能にすることにより、狭い検知範囲R1を実現することができる。さらに、赤外線を透過可能にする部分の面積を順次広くすることにより、検知範囲R2及びR3を実現することができる。
図10を参照して、画像形成装置100が上記した省エネ機能を実現するためのプログラムの制御構造について説明する。図10のフローチャートは、図7のフローチャートにおいて、ステップ318〜322をステップ400〜404で置換えたものである。
このプログラムは、画像形成装置100の電源がオンされ、操作部130に操作画面(ホーム画面)が表示されると起動される。プログラムが起動された時点では、人感センサ170はオフされている。
ステップ300〜308において、制御部160は、第1時間Δt1が経過すれば、画像形成装置100を予熱状態に遷移させ、予熱状態のまま第2時間Δt2が経過したか否かを判定する。予熱状態では制御部160は、例えば、操作部130のタッチパネルディスプレイ132への電力供給を維持したまま、定着部のヒータへの供給電力量を減少させて定着温度を低下させる。バックライトはオン(点灯)されており、人感センサ170はオフされたままである。
第2時間が経過すると、ステップ314において、現在の時間帯に対応する省エネモードがレベル1であるか否かが判定される。レベル1であると判定された場合、ステップ400において、制御部160は、画像形成装置100をレベル1の省エネモードに遷移させ、設定した省エネモードに対応する検知範囲を設定して人感センサ170をオンさせる。具体的には、制御部160は、電力供給部174を制御して、予熱状態での電力制御に加えて、レベル1にするために、予め定められたユニットへの電力供給を制限又は停止する。タッチパネルディスプレイ132のバックライトはオフされ、操作部の表示画面は視認できなくなる。人感センサ170はオンされ、検知範囲は範囲R1に設定される。その後、制御はステップ324に移行する。
ステップ314で、現在の時間帯に対応する省エネモードがレベル1でないと判定されると、ステップ316において、現在の時間帯に対応する省エネモードがレベル2であるか否かが判定される。レベル2であると判定された場合、ステップ402において、制御部160は、画像形成装置100をレベル2の省エネモードに遷移させ、設定した省エネモードに対応する検知範囲を設定して人感センサ170をオンさせる。具体的には、制御部160は、電力供給部174を制御して、予熱状態での電力制御に加えて、レベル2にするために、予め定められたユニットへの電力供給を制限又は停止する。タッチパネルディスプレイ132のバックライトはオフする。人感センサ170はオンされ、検知範囲は範囲R2に設定される。その後、制御はステップ324に移行する。
ステップ316で、現在の時間帯に対応する省エネモードがレベル2でないと判定されると、ステップ404において、制御部160は、画像形成装置100をレベル3の省エネモードに遷移させ、設定した省エネモードに対応する検知範囲を設定して人感センサ170をオンさせる。具体的には、制御部160は、電力供給部174を制御して、予熱状態での電力制御に加えて、レベル3にするために、予め定められたユニットへの電力供給を制限又は停止する。タッチパネルディスプレイ132のバックライトはオフする。人感センサ170はオンされ、検知範囲は範囲R3に設定される。その後、制御はステップ324に移行する。
その後、ステップ324及び326により、人が検知されると、画像形成装置100は省エネモードから待機状態に遷移し、人感センサ170はオフする。このとき、人が、画像形成装置100にどの程度接近した時点で、人感センサ170により検知されるかは、ステップ400〜404で設定された検知範囲に依存する。画像形成装置100の待機状態への遷移は、第1の実施の形態と同様に、図8に示されたようになる。
以上により、図2のスケジュールにおいて、画像形成装置100の使用頻度が高い時間帯にはレベル1を設定し、画像形成装置100の使用頻度が低い時間帯にはレベル3を設定し、それらの中間の使用頻度の時間帯にはレベル2を設定しておけば、画像形成装置100は、使用頻度の高い時間帯では、省エネモードに遷移する場合、浅い省エネモードであるレベル1に遷移し、人感センサ170の検知範囲は比較的狭い範囲(狭い角度)R1に設定される(ステップ400)。人感センサ170により人が画像形成装置100に接近したことが検知されると、画像形成装置100は待機状態に戻る。このとき、画像形成装置100は比較的短い時間で待機状態に戻ることができるので、人が画像形成装置100の近くまで接近した(範囲R1以内)ことが検知されてから待機状態への復帰処理を実行しても、人が画像形成装置100を操作可能な位置に到着したときに、画像形成装置100が待機状態になっているようにすることができる。したがって、より長い時間、画像形成装置100を省エネ状態に維持することができる。
また、画像形成装置100は、使用頻度が低い時間帯では、省エネモードに遷移する場合、深い省エネモードであるレベル3に遷移し、人感センサ170の検知範囲は比較的広い範囲(広い角度)R3に設定される(ステップ404)。したがって、画像形成装置100の消費電力を最小にすることができる。人感センサ170により人が検知されると、画像形成装置100は待機状態に戻る。このとき、画像形成装置100が待機状態に戻るには比較的長い時間がかかるが、人感センサ170は、画像形成装置100から比較的遠い位置にいる人を検知することができる(範囲R3以内)ので、待機状態への復帰処理の開始タイミングを早くすることができる。したがって、人が画像形成装置100を操作可能な位置に到着したときに、画像形成装置100が待機状態になっているようにすることができる。
また、画像形成装置100は、通常の使用頻度の時間帯では、省エネモードに遷移する場合、中間の省エネモードであるレベル2に遷移し、人感センサ170の検知範囲は中程度の範囲(中程度の角度)R2に設定される(ステップ402)。したがって、消費電力の低減と、人感センサ170により人が検知された場合の待機状態への復帰処理の開始タイミングとを共に、バランスよく実現することができる。この場合にも、人が画像形成装置100を操作可能な位置に到着したときに、画像形成装置100が待機状態になっているようにすることができる。
(第3の実施の形態)
第1及び第2の実施の形態では、省エネレベルに応じて、それぞれ人感センサ170の検知距離又は検知角度を設定した。これに対して、第3の実施の形態では、省エネレベルに応じて人感センサ170の検知領域(面積)を設定する。
本実施の形態に係る画像形成装置は、第1の実施の形態に係る画像形成装置と同じであり、図3及び図4の参照番号を引用する。また、本実施の形態に係る画像形成装置の省エネ機能は、第1の実施の形態に係る画像形成装置と同じである。即ち、画像形成装置100には、図2に示されたスケジュールが設定されており、図5に示されたように省エネモードに遷移する。人感センサ170の検知感度は、第1の実施の形態と同様に、各省エネレベルに応じて設定される。但し、第1の実施の形態とは異なり、検知感度として検知距離及び検知角度を使用する。例えば、表4のように、レベル1〜3に対応させて領域A1〜A3が設定される。
Figure 0006346581
領域A1〜A3は、図11に示すように検知可能な面積を表し、A1、A2、A3の順で広くなる。領域Ai(i=1〜3)は、半径が距離Li(i=1〜3)、角度が範囲Ri(i=1〜3)の扇方の領域である。図11において、破線は画像形成装置100の外周を示す。
なお、図11は、人感センサ170の検知領域(2次元分布)を扇方として、検知領域の違いを模式的に示すものであり、実際に使用されるセンサに応じて検知領域の形状は異なる。人感センサ170の検知領域は電気的又は機械的に変更可能であり、そのための回路又は機構等は公知のものを使用すればよい。例えば、人感センサ170として赤外線センサ(焦電型センサ等)を使用する場合、赤外線の透過範囲を電気的に制御することができるシャッタ部材(偏向フィルタ等)をセンサの前面に配置し、センサからの出力信号を増幅するアンプの増幅率と、シャッタ部材の赤外線の透過範囲とを変化させることによって、検知領域(検知距離及び検知角度)を電気的に変更することができる。
図12を参照して、画像形成装置100が上記した省エネ機能を実現するためのプログラムの制御構造について説明する。図12のフローチャートは、図7のフローチャートにおいて、ステップ318〜322をステップ500〜504で置換えたものである。
このプログラムは、画像形成装置100の電源がオンされ、操作部130に操作画面(ホーム画面)が表示されると起動される。プログラムが起動された時点では、人感センサ170はオフされている。
ステップ300〜308において、制御部160は、第1時間Δt1が経過すれば、画像形成装置100を予熱状態に遷移させ、予熱状態のまま第2時間Δt2が経過したか否かを判定する。予熱状態では制御部160は、例えば、操作部130のタッチパネルディスプレイ132への電力供給を維持したまま、定着部のヒータへの供給電力量を減少させて定着温度を低下させる。バックライトはオン(点灯)されており、人感センサ170はオフされている。
第2時間が経過すると、ステップ314において、現在の時間帯に対応する省エネモードがレベル1であるか否かが判定される。レベル1であると判定された場合、ステップ500において、制御部160は、画像形成装置100をレベル1の省エネモードに遷移させ、設定した省エネモードに対応する検知範囲を設定して人感センサ170をオンさせる。具体的には、制御部160は、電力供給部174を制御して、予熱状態での電力制御に加えて、レベル1にするために、予め定められたユニットへの電力供給を制限又は停止する。タッチパネルディスプレイ132のバックライトはオフされ、操作部の表示画面は視認できなくなる。人感センサ170はオンされ、検知領域は領域A1に設定される。その後、制御はステップ324に移行する。
ステップ314で、現在の時間帯に対応する省エネモードがレベル1でないと判定されると、ステップ316において、現在の時間帯に対応する省エネモードがレベル2であるか否かが判定される。レベル2であると判定された場合、ステップ502において、制御部160は、画像形成装置100をレベル2の省エネモードに遷移させ、設定した省エネモードに対応する検知範囲を設定して人感センサ170をオンさせる。具体的には、制御部160は、電力供給部174を制御して、予熱状態での電力制御に加えて、レベル2にするために、予め定められたユニットへの電力供給を制限又は停止する。タッチパネルディスプレイ132のバックライトはオフする。人感センサ170はオンされ、検知領域は領域A2に設定される。その後、制御はステップ324に移行する。
ステップ316で、現在の時間帯に対応する省エネモードがレベル2でないと判定されると、ステップ504において、制御部160は、画像形成装置100をレベル3の省エネモードに遷移させ、設定した省エネモードに対応する検知範囲を設定して人感センサ170をオンさせる。具体的には、制御部160は、電力供給部174を制御して、予熱状態での電力制御に加えて、レベル3にするために、予め定められたユニットへの電力供給を制限又は停止する。タッチパネルディスプレイ132のバックライトはオフする。人感センサ170はオンされ、検知領域は領域R3に設定される。その後、制御はステップ324に移行する。
その後、ステップ324及び326により、人が検知されると、画像形成装置100は省エネモードから待機状態に遷移し、人感センサ170はオフする。このとき、人が、画像形成装置100にどの程度接近した時点で、人感センサ170により検知されるかは、ステップ500〜504で設定された検知領域に依存する。画像形成装置100の待機状態への遷移は、第1の実施の形態と同様に、図8に示されたようになる。
以上により、図2のスケジュールにおいて、画像形成装置100の使用頻度が高い時間帯にはレベル1を設定し、画像形成装置100の使用頻度が低い時間帯にはレベル3を設定し、それらの中間の使用頻度の時間帯にはレベル2を設定しておけば、画像形成装置100は、使用頻度の高い時間帯では、省エネモードに遷移する場合、浅い省エネモードであるレベル1に遷移し、人感センサ170の検知範囲は比較的狭い領域(狭い面積)A1に設定される(ステップ500)。人感センサ170により人が画像形成装置100に接近したことが検知されると、画像形成装置100は待機状態に戻る。このとき、画像形成装置100は比較的短い時間で待機状態に戻ることができるので、人が画像形成装置100の近くまで接近した(領域A1以内)ことが検知されてから待機状態への復帰処理を実行しても、人が画像形成装置100を操作可能な位置に到着したときに、画像形成装置100は待機状態になっているようにすることができる。したがって、より長い時間、画像形成装置100を省エネ状態に維持することができる。
また、画像形成装置100は、使用頻度が低い時間帯では、省エネモードに遷移する場合、深い省エネモードであるレベル3に遷移し、人感センサ170の検知領域は比較的広い領域(広い面積)A3に設定される(ステップ504)。したがって、画像形成装置100の消費電力を最小にすることができる。人感センサ170により人が検知されると、画像形成装置100は待機状態に戻る。このとき、画像形成装置100が待機状態に戻るには比較的長い時間がかかるが、人感センサ170は、画像形成装置100から比較的遠い位置にいる人を検知することができる(領域A3以内)ので、待機状態への復帰処理の開始タイミングを早くすることができる。したがって、人が画像形成装置100を操作可能な位置に到着したときに、画像形成装置100が待機状態になっているようにすることができる。
また、画像形成装置100は、通常の使用頻度の時間帯では、省エネモードに遷移する場合、中間の省エネモードであるレベル2に遷移し、人感センサ170の検知領域は中程度の領域(中程度の面積)A2に設定される(ステップ502)。したがって、消費電力の低減と、人感センサ170により人が検知された場合の待機状態への復帰処理の開始タイミングとを共に、バランスよく実現することができる。この場合にも、人が画像形成装置100を操作可能な位置に到着したときに、画像形成装置100が待機状態になっているようにすることができる。
(変形例)
上記の第1〜第3の実施の形態では、予熱状態において、タッチパネルディスプレイ132のバックライトがオンしている場合を説明したが、これに限定されない。予熱状態でバックライトがオフされてもよい。その場合には、予熱状態において人が画像形成装置100に接近すると、タッチパネルディスプレイ132のバックライトをオンさせる必要があり、予熱状態に遷移するときに人感センサ170をオンすることが好ましい。これは、例えば図13に示すプログラムにより実現され得る。図13のフローチャートは、図7のフローチャートにおいて、ステップ306、310及び312を、それぞれステップ600、602及び604で置換えたものである。
図13のプログラムは、第1の実施の形態と同様に、画像形成装置100の電源がオンされ、操作部130に操作画面(ホーム画面)が表示されると起動される。プログラムが起動された時点では、人感センサ170はオフされている。
ステップ302で第1時間Δt1が経過したと判定されると、ステップ600において、制御部160は、画像形成装置100を予め設定されている予熱状態に遷移させ、人感センサ170をオンさせる。具体的には、制御部160は、電力供給部174を制御して、予熱状態にするために、予め定められたユニットへの電力供給を制限又は停止する。ここでは、タッチパネルディスプレイ132への電力供給も停止され、バックライトはオフ(消灯)する。人感センサ170はオンされる。検知距離は、予め設定されている初期値に設定される。初期値は、例えば距離L1(表2参照)よりも短い距離である。初期値は、距離L1と同じであってもよい。
その後、ステップ308で、第2時間Δt2が経過したと判定されると、ステップ602において、制御部160は、人を検知したか否かを判定する。具体的には、制御部160は、人感センサ170から所定レベル以上の信号を受信したか否かを判定する。人感センサ170から所定レベル以上の信号を受信した場合、制御はステップ604に移行する。そうでなければ、制御はステップ308に戻る。
ステップ604において、制御部160は、画像形成装置100を省エネモードから待機状態に遷移させ、人感センサ170をオフする。その後、制御はステップ300に戻る。具体的には、制御部160は、電力供給部174を制御して、電力供給を制限又は停止していたユニットへの電力供給を再開し、人感センサ170への電力供給を停止する。
その後、ステップ314〜322により、画像形成装置100は、現在の時間帯に対応する省エネモードに応じたレベルに遷移する。その状態で、ステップ324及び326により、人が検知されると、画像形成装置100は省エネ状態から待機状態に遷移し、人感センサ170はオフする。
以上により、予熱状態において、タッチパネルディスプレイ132のバックライトをオフすることができるので、より一層の省電力を実現することができる。
第2及び第3の実施の形態においても、図10及び図12のフローチャートを、上記と同様に変更することにより、予熱状態でタッチパネルディスプレイ132のバックライトをオフすることができる。
上記の第1〜第3の実施の形態では、人感センサ170が赤外線センサである場合を説明したがこれに限定されない。画像形成装置100に接近する人を検知することができ、検知感度を変更可能なセンサであればよい。
また、上記では、省エネレベルに応じて、人感センサ170の検知感度を設定する場合を説明したが、これに限定されない。例えば、検知感度の異なる複数のセンサを設けておき、省エネレベルに応じて使用するセンサを変更してもよい。
また、例えば、人感センサ170に、対象物までの距離を測定するためのセンサを使用し、画像形成装置100から検知された対象物(人)までの距離と検知距離L1〜L3(表2参照)とを比較して、待機状態に復帰させるか否かを判定してもよい。例えば、レベル1の状態においては、画像形成装置100から検知された対象物(人)までの距離Lが、L≦L1であれば、待機状態に復帰させ、L>L1であれば、省エネ状態を維持する。レベル2の状態においては、L≦L2であれば、待機状態に復帰させ、L>L2であれば、省エネ状態を維持する。レベル3の状態においては、L≦L3であれば、待機状態に復帰させ、L>L3であれば、省エネ状態を維持する。
同様に、角度を検知するセンサを使用し、センサの基準軸と検知された対象物(人)との成す角度と範囲(角度)R1〜R3(表3参照)とを比較して、待機状態に復帰させるか否かを判定してもよい。
上記の第1〜第3の実施の形態では、省エネレベル(省エネモード)がレベル1〜3の3段階である場合を説明したが、これに限定されない。省エネレベルは、2段階であってもよく、4段階以上であってもよい。
また、上記の第1〜第3の実施の形態では、画像形成装置は、待機状態から予熱状態に遷移した後、さらにレベル1〜3の何れかのレベルに遷移する場合を説明したが、予熱状態はなくてもよい。また、予熱状態をレベル1としてもよい。
上記第の1〜第3の実施の形態では、予熱状態からレベル1〜3の状態に遷移させるタイミングを、予熱状態への遷移を開始したときからの経過時間を計測して判定する場合を説明したが、これに限定されない。待機状態を開始したときからの経過時間を計測して、判定してもよい。
各省エネレベルにおいて、画像形成装置のどのユニットへの供給電力を制限又は停止するかは、上記した例に限定されず、画像形成装置の機能及び内部構成に応じて、任意に設定することができる。
上記の第1〜第3の実施の形態では、画像形成装置に関して説明したが、これに限定されない。本発明は、省電力機能を有している電子機器に適用することができる。
以上、実施の形態を説明することにより本発明を説明したが、上記した実施の形態は例示であって、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々変更して実施することができる。
100 画像形成装置
110 画像読取部
120 画像形成部
122 メモリ
124 印字部
130 操作部
132 タッチパネルディスプレイ
134 操作キー部
140 給紙部
150 排紙トレイ
160 制御部
166 画像処理部
170 人感センサ
174 電力供給部
176 タイマ
190 ネットワーク

Claims (5)

  1. 時間帯毎に設定された省エネレベルに応じて動作状態を遷移させる電子機器であって、
    前記省エネレベルを含むスケジュールを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段から前記スケジュールを読出し、現在の時間帯に対応する前記省エネレベルを判定する判定手段と、
    前記電子機器の電力消費状態を制御する制御手段と、
    人を検知する検知手段と、
    前記検知手段の検知感度を前記省エネレベルに応じて設定する設定手段とを含み、
    前記制御手段は、
    前記電子機器が前記待機状態のまま所定時間が経過し、前記判定手段により、現在の時間帯に対応する前記省エネレベルが第1の省エネレベルであると判定されたことを受けて、前記電子機器を前記第1の省エネレベルに遷移させ、
    前記電子機器が前記待機状態のまま前記所定時間が経過し、前記判定手段により、現在の時間帯に対応する前記省エネレベルが第2の省エネレベルであると判定されたことを受けて、前記電子機器を前記第2の省エネレベルに遷移させ、且つ、
    前記検知手段により人が検知されたことを受けて、前記電子機器を前記待機状態に遷移させ、
    前記電子機器の消費電力は、前記待機状態、前記第1の省エネレベル、前記第2の省エネレベルの順に小さくなり、
    前記設定手段は、前記電子機器が前記第2の省エネレベルに遷移した状態において、前記電子機器が前記第1の省エネレベルに遷移した状態よりも、前記検知手段の検知感度を高く設定する、電子機器。
  2. 時間帯毎に設定された省エネレベルに応じて動作状態を遷移させる電子機器であって、
    前記電子機器は、画像形成装置であり、
    前記省エネレベルを含むスケジュールを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段から前記スケジュールを読出し、現在の時間帯に対応する前記省エネレベルを判定する判定手段と、
    前記電子機器の電力消費状態を制御する制御手段と、
    人を検知する検知手段と、
    前記検知手段の検知感度を省エネレベルに応じて設定する設定手段とを含み、
    前記制御手段は、
    前記電子機器が待機状態のまま所定の第1時間が経過したことを受けて、画像形成に使用される定着部のヒータ温度を低下させた予熱状態に、前記電子機器を遷移させ、
    前記電子機器が前記予熱状態のまま所定の第2時間が経過し、前記判定手段により、現在の時間帯に対応する前記省エネレベルが第1の省エネレベルであると判定されたことを受けて、前記電子機器を前記第1の省エネレベルに遷移させ、
    前記電子機器が前記予熱状態のまま前記第2時間が経過し、前記判定手段により、現在の時間帯に対応する前記省エネレベルが第2の省エネレベルであると判定されたことを受けて、前記電子機器を前記第2の省エネレベルに遷移させ、且つ、
    前記検知手段により人が検知されたことを受けて、前記電子機器を前記待機状態に遷移させ、
    前記電子機器の消費電力は、前記待機状態、前記予熱状態、前記第1の省エネレベル、前記第2の省エネレベルの順に小さくなり、
    前記設定手段は、前記電子機器が前記第2の省エネレベルに遷移した状態において、前記電子機器が前記第1の省エネレベルに遷移した状態よりも、前記検知手段の検知感度を高く設定する、電子機器。
  3. 前記検知感度は、検知距離により設定され、
    前記設定手段は、前記電子機器が前記第2の省エネレベルに遷移した状態において、前記電子機器が前記第1の省エネレベルに遷移した状態よりも、前記検知手段の検知距離を長く設定する、請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 前記検知感度は、検知角度により設定され、
    前記設定手段は、前記電子機器が前記第2の省エネレベルに遷移した状態において、前記電子機器が前記第1の省エネレベルに遷移した状態よりも、前記検知手段の検知角度を広く設定する、請求項1又は2に記載の電子機器。
  5. 前記検知感度は、検知角度及び検知距離により設定され、
    前記設定手段は、前記電子機器が前記第2の省エネレベルに遷移した状態において、前記電子機器が前記第1の省エネレベルに遷移した状態よりも、前記検知手段の検知距離を長く且つ検知角度を広く設定する、請求項1又は2に記載の電子機器。
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