JP6344715B2 - インターホン親機及びインターホンシステム - Google Patents

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Description

本発明は、インターホン親機及びインターホンシステムに関するものである。
従来、集合住宅で使用されるインターホン親機は、それぞれの住戸に設置されるものであり、集合住宅の共用玄関(ロビー)に設けられる共用部装置(ロビーインターホン)との間で通話等が可能となっている(例えば特許文献1参照)。
特開2005−117470号公報
ところで、インターホン親機は、例えば、共用部装置に備えられる電源から電力供給して動作させることが考えられる。
しかしながら、例えば、共用部装置に接続するインターホン親機の数が増えることで共用部装置に備えられる電源のみでは電力供給がまかなえない場合がある。その際、共用部装置に備えられる電源以外の別電源から各親機に対して電力供給を行う必要が生じる。
このとき、共用部装置に備えられる電源の電源電圧と、前記別電源との電源電圧が異なる場合では、親機に印加される電圧が異なるため、インターホン親機側において適切に動作できない虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、電源電圧が異なる複数の電源が接続されても適切に動作することができるインターホン親機及びインターホンシステムを提供することにある。
上記課題を解決するために、インターホン親機は、複数の異なる供給電圧に対応したインターホン親機であって、前記供給電圧が印加されると、供給電圧の電圧値を測定する電圧測定部と、複数の供給電圧の範囲と動作モードとが対応付けられて格納された対応モードテーブルを参照して、前記電圧測定部で測定された電圧値から対応する動作モードを決定し、決定した動作モードで動作させる制御部と、を備えたことを特徴とする。
また上記構成において、撮像部無しドアホンと撮像部付きドアホンのいずれか一方が接続可能なものであり、前記対応モードテーブルは、供給される複数の異なる供給電圧毎に、前記撮像部無しドアホンが接続されている状態における供給電圧の範囲と、前記撮像部付きドアホンが接続されて電圧降下している状態における複数の供給電圧の範囲とが設定されていることが好ましい。
また上記構成において、前記供給電圧の範囲内で、フェイルセーフ値が設定され、前記制御部は、前記フェイルセーフ値以下となると、低消費電量モードに移行させることが好ましい。
また上記構成において、前記フェイルセーフ値は、施工時閾値と、施工時閾値よりも低い値の運用時閾値とでなり、前記制御部は、電圧が初めて印加された場合は前記施工時閾値を設定し、施工終了後に所定の動作を行うことで前記運用時閾値に変更することが好ましい。
また上記構成において、前記低消費電量モードに移行した際、動作が制限されている旨を報知する報知手段を備えることが好ましい。
また上記構成において、前記制御部は、前記フェイルセーフ値以下の範囲で、供給電圧が下がるにつれて動作を段階的に制限することが好ましい。
また上記課題を解決するために、インターホンシステムは、上記いずれかの構成のインターホン親機と、前記インターホン親機に電力供給を行う電源とを備えることを特徴とする。
また上記構成において、集合住宅の共用玄関に設置されるとともに前記インターホン親機と通信可能に接続される共用玄関機を備え、前記インターホン親機は、前記共用玄関機に対して、自身の識別情報と前記電源から受信した前記電源の識別情報とを送信することが好ましい。
また上記構成において、前記インターホン親機は、自身が前記電源の識別情報を受信していない場合に、前記識別情報を受信していない旨の報知、及び、他の端末に対して前記識別情報を受信していない旨の通知の少なくとも一方を行うことが好ましい。
本発明のインターホン親機及びインターホンシステムによれば、電源電圧が異なる複数の電源が接続されても適切に動作することができる。
第1実施形態におけるインターホンシステムの概略構成図である。 同上におけるインターホンシステムのブロック図である。 対応モードテーブル及び閾値について説明するための説明図である。 制限モードについて説明するための説明図である。 施工時テストの一例について説明するためのフローチャートである。 システム運用時におけるフェイルセーフ動作について説明するためのフローチャートである。 システム運用時におけるフェイルセーフ動作について説明するためのフローチャートである。 システム運用時におけるフェイルセーフ動作について説明するためのフローチャートである。 第2実施形態におけるインターホンシステムの概略構成を示すブロック図である。 同上におけるインターホンシステムの共用部装置と共用部装置のロビー電源から電力供給されるインターホン親機のブロック図である。 同上におけるインターホンシステムのインターホン親機とインターホン親機に電力供給を行う別置電源のブロック図である。 同上におけるインターホンシステムの商用電源から電力供給されるインターホン親機のブロック図である。
(第1実施形態)
以下、インターホンシステムの第1実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態のインターホンシステムは、集合住宅の共用玄関(ロビー)に設置される共用部装置(ロビーインターホン)10と、集合住宅の各住戸内にそれぞれ設置される複数のインターホン親機20とを備える。さらに、インターホンシステムは、各住戸の外玄関(室外)に設置された住戸子機(ドアホン)40を備える。
図1に示すように、共用部装置10は、幹線TLに接続されている。なお、幹線TLには複数の分岐器Bが設けられており、各分岐器Bで分岐された分岐線(住戸線)BLにインターホン親機20が接続されている。さらに、インターホン親機20と住戸子機40とが子機接続線CLで接続されている。
[共用部装置(ロビーインターホン)]
図1及び図2に示すように、共用部装置10は、撮像部11と、音声入力部12と、音声出力部13と、住戸番号入力部14と、住戸番号表示部15と、呼出ボタン16とを有する。
撮像部11は、来訪者の顔等を撮像するものであり、例えばCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどの撮像素子と、レンズと、映像信号処理回路などを有する。映像信号処理回路は、撮像素子の出力信号からYUVフォーマット等のディジタル映像信号を生成する。
音声入力部12は、例えばマイクロホン等で構成され、来訪者の声が入力可能となっている。
音声出力部13は、例えばスピーカ等で構成され、後述するインターホン親機20側からの声が出力可能となっている。
住戸番号入力部14は、例えばテンキースイッチ又はタッチパネル等で構成され、来訪者が訪問先の住戸の住戸番号を入力可能となっている。呼出ボタン16は、前記住戸番号入力部14に入力された住戸番号に対して呼出を実施するボタンである。
住戸番号表示部15は、前記住戸番号入力部14に入力された住戸番号を表示して来訪者に報知するものである。
図2に示すように、共用部装置10は、音声や映像を幹線TL及び分岐線BLを通じて通信を行う通信部17と、各種の制御を行うロビー制御部18とを有する。
共用部装置10のロビー制御部18は、各住戸のインターホン親機20に割り当てられているアドレスと、住戸の住戸番号との関係である住戸情報を記憶している。そして、ロビー制御部18は、共用部装置10の住戸番号入力部14で入力された住戸番号を、住戸情報と照合してアドレスに変換する。さらにロビー制御部18は、前記アドレスを宛先アドレスフィールドに格納し且つ共用部装置10からの呼出を通知するための呼出コマンドをデータフィールドに格納したパケット、並びに前記撮像部11の映像情報又は音声入力部12の音声情報をデータフィールドに格納したパケットを通信部17を介して幹線TLに送出する。
図2に示すように、共用部装置10は、共用部装置10並びに各インターホン親機20に電力供給を行うためのロビー電源19を備える。このロビー電源19は、商用電源と接続されて例えば48Vの直流電源として動作する。
[住戸子機(ドアホン子機)]
図2に示すように、住戸子機40は、その一例として撮像部41を有する住戸子機40aと、撮像部を有さない住戸子機40bとあり、いずれの住戸子機40a,40bも撮像部41の有無以外は概ねの構成が同じである。このため、主に撮像部を有する住戸子機40aについて説明する。
図2に示すように、住戸子機40aは、撮像部41、音声入力部42、音声出力部43、呼出ボタン44、通信部45、子機制御部46を有する。
撮像部41は、来訪者の顔等を撮像するものであり、例えばCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどの撮像素子と、レンズと、映像信号処理回路などを有する。映像信号処理回路は、撮像素子の出力信号からYUVフォーマット等のディジタル映像信号を生成する。
音声入力部42は、例えばマイクロホン等で構成され、来訪者の声が入力可能となっている。音声出力部43は、例えばスピーカ等で構成され、後述するインターホン親機20側からの声が出力可能となっている。呼出ボタン44は、子機接続線CLによって接続されるインターホン親機20に対して呼出を実施するボタンである。
子機制御部46は、住戸子機40a内の通信部45を介して子機接続線CLによって接続されるインターホン親機20と映像情報や音声情報等のやり取りが可能とされる。
[インターホン親機]
図1及び図2に示すように、インターホン親機20は、映像表示部21と、音声入力部22と、音声出力部23と、音量切替ボタン24と、明るさ切替ボタン25と、通話ボタン26と、解錠ボタン27と、親機制御部28と、通信部29,30とを有する。
映像表示部21は、例えば液晶モニタであり、共用部装置10の撮像部11で撮像された映像情報又は住戸子機40の撮像部41で撮像された映像情報を表示するものである。なお、各映像情報は、パケットとして各線TL,BL,CLに送出され、それらの情報を通信部29,30及び親機制御部28で適宜処理されて映像表示部21に表示されることとなる。
音声入力部22は、例えばマイクロホン等で構成され、居住者の声が入力可能となっている。
音声出力部23は、例えばスピーカ等で構成され、前記共用部装置10又は住戸子機40側からの声が出力可能となっている。
音量切替ボタン24は、共用部装置10の音声入力部12又は住戸子機40の音声入力部42に入力された来訪者の声の音量や、共用部装置10の呼出ボタン16又は住戸子機40の呼出ボタン44が押下されたことによる呼出音の音量を調整するものである。
明るさ切替ボタン25は、映像表示部21の輝度を調整するものである。
通話ボタン26は、共用部装置10の前に居る来訪者又は住戸子機40の前に居る来訪者と通話する際に使用するものである。
解錠ボタン27は、図示しない集合住宅の共有玄関の解錠(開閉)を実施するものである。
親機制御部28は、インターホン親機20内の通信部29,30を介して各線TL,BL,CLによって接続される共用部装置10又は住戸子機40と映像情報や音声情報等のやり取りが可能とされる。また、親機制御部28は、前述の通話ボタン26が居住者(インターホン親機20の操作者)により操作されると、映像表示部21に撮像部41で撮像された映像を表示するモニタリング機能を有する。
図2に示すように、インターホン親機20は、前記ロビー電源19又は別置電源50と電源線PSLにより接続される電源部31を有する。この電源部31は、ロビー電源19又は別置電源50と接続されて、インターホン親機20内の各部に電力供給を行うものである。ちなみに、別置電源50は、商用電源と接続されて例えば30Vの直流電源として動作する。
電源部31には、インターホン親機20内に供給される供給電圧を測定する電圧測定部32が接続される。この電圧測定部32は、親機制御部28と電気的に接続され、供給電圧の測定結果を親機制御部28に出力するようになっている。
ここで、複数の供給電圧の範囲と動作モードとが対応付けられて格納された対応モードテーブルが図示しないメモリに記憶されている。そして、親機制御部28は、電圧測定部32で測定された電圧値がいずれの供給電圧の範囲であるかを判定し、当該対応モードテーブルを参照して対応する動作モードを取得し、供給電圧に対応した動作モードでインターホン親機20を動作させるようになっている。
ここで、本実施形態のインターホン親機20内で利用する対応モードテーブルについて説明する。対応モードテーブルは、インターホン親機20で利用する供給電圧の違いに応じて、住戸子機40の撮像部の有無で動作モードが変更されるようになっている。この対応モードテーブルは、図示しない記憶部に記憶されており、親機制御部28により適宜参照されるようになっている。
(条件A1)
ロビー電源による給電の場合である。この場合、撮像部付きの住戸子機であっても撮像部無しの住戸子機であっても動作モードは同じである。
(条件A2)
別置電源による給電+撮像部付き住戸子機の場合である。
(条件A3)
別置電源による給電+撮像部無し住戸子機の場合である。
さらに、本実施形態のインターホン親機20では、施工時テストであるか運用時であるかで2種類の閾値が設定されている。即ち、本実施形態では図3及び以下に示す6パターンの条件が存在する。なお、施工時テストの閾値(施工時閾値)は運用時の閾値(運用時閾値)よりも概ね閾値が高く設定される。また、施工時閾値とは、インターホンシステムに内でのインターホン親機20を最大接続台数で接続し、最大の配線長さで全端末が待機状態で消費し得る電力から算出したものであり、以下に示すものは一例であって仕様等によって変動する。また、運用時閾値とは、仕様の範囲内において想定される、インターホンシステムが最も稼動した状態時の消費し得る電力から算出したものであり、以下に示すものは一例であって仕様等によって変動する。
(条件A1−1)
条件A1に施工時閾値を考慮した動作モードであり、施工時閾値の下限値として40Vが設定されている。
(条件A1−2)
条件A1に運用時閾値を考慮した動作モードであり、運用時閾値の下限値(フェイルセーフ値)として35Vが設定されている。
(条件A2−1)
条件A2に施工時閾値を考慮した動作モードであり、施工時閾値の上限値として33Vが設定され、施工時閾値の下限値として27Vが設定されている。
(条件A2−2)
条件A2に運用時閾値を考慮した動作モードであり、運用時閾値の下限値(フェイルセーフ値)として24Vが設定されている。
(条件A3−1)
条件A3に施工時閾値を考慮した動作モードであり、施工時閾値の上限値として33Vが設定され、施工時閾値の下限値として25Vが設定されている。
(条件A3−2)
条件A3に運用時閾値を考慮した動作モードであり、運用時閾値の下限値(フェイルセーフ値)として18Vが設定されている。
また、図1に示すように本実施形態のインターホン親機20には、火災警報器60が電気的に接続される。火災警報器60は、住戸内に設置されて煙又は熱が検知することで火災の有無を判断するものである。この火災警報器60には、その内部に音を発する音出力部を備え、火災が生じた場合にはその旨を音で知らせるようになっている。さらに火災警報器60は、火災と判断すると、その旨の信号をインターホン親機20に出力し、インターホン親機20の音声出力部23からも音が出力され、火災が生じた旨を知らせることが可能となっている。
次に、上記のように構成されたインターホンシステムを集合住宅に施工してから実際の運用までにおける施工時テストについて説明する。
図5に示すように、集合住宅にインターホンシステムが施工されると(ステップS10)、インターホンシステムへの通電を開始してインターホンシステム全体を稼動させる(ステップS11)。この際、インターホンシステムの共用部装置10やインターホン親機20等では種々のイニシャル処理がなされる。また、インターホンシステムの各インターホン親機20に電圧が初めて印加された場合、親機制御部28は、施工時閾値を設定(選択)し、その施工時閾値(対応モードテーブルにおける条件A1−1,A2−1,A3−1)を用いて適宜判定するようになっている。
次いで、親機制御部28は、例えば、インターホン親機20に接続されている住戸子機40が撮像部付きか否かを判定する(ステップS12)。その一例としては、例えばインターホン親機20にイネーブルスイッチを備え、そのスイッチの状態で接続されている住戸子機40が撮像部付きか否かを判定する。
(撮像部付き住戸子機40a接続時の施工時テスト)
例えば、インターホン親機20に接続されている住戸子機40が撮像部付きの場合(ステップS12:Yes)、親機制御部28は、電圧測定部32により測定された測定電圧値(供給電圧値)が40V以上であるか否かを判定する(ステップS20)。
測定電圧値が40V以上である場合(ステップS20:Yes)、親機制御部28は、施工終了と判断して運用時閾値が設定された前記条件A1−2の動作モードで運用を開始する(ステップS40)。
一方、測定電圧値が40V未満である場合(ステップS20:No)、親機制御部28は、前記測定電圧値が33V以上であるか否かを判定する(ステップS21)。
測定電圧値が33V以上である場合(ステップS21:Yes)、親機制御部28は、測定電圧値が別置電源50の供給電圧以上であるためロビー電源19の供給電圧と判断する。しかしながら、ロビー電源19の供給電圧が条件A1−1の施工時閾値(下限値)である40Vに達していないため、異常施工であると判断する(ステップS50)。このとき、親機制御部28は、例えば共用部装置10の音声出力部13から異常施工である旨を知らせる警告音やメッセージ音声を出力してもよい。その後、インターホンシステム全体の電源を手動又は自動でオフとする(ステップS51)。次いで、施工者によって再施工される(ステップS52)。その後は運用可能となるまでステップS11から一連の流れが繰り返し実施される。
一方、測定電圧値が33V未満である場合(ステップS21:No)、親機制御部28は、前記測定電圧値が27V以上であるか否かを判定する(ステップS22)。
測定電圧値が27V以上である場合(ステップS22:Yes)、親機制御部28は、施工終了と判断して運用時閾値が設定された前記条件A2−2の動作モードで運用を開始する(ステップS70)。
一方、測定電圧値が27V未満である場合(ステップS22:No)、親機制御部28は別置電源50の供給電圧と判断する。しかしながら、別置電源50の供給電圧が条件A2−1の施工時閾値(下限値)である27Vに達していないため、異常施工であると判断する(ステップS60)。このとき、親機制御部28は、例えば共用部装置10の音声出力部13から異常施工である旨を知らせる警告音やメッセージ音声を出力してもよい。その後、インターホンシステム全体の電源を手動又は自動でオフとする(ステップS61)。次いで、施工者によって再施工される(ステップS62)。その後は運用可能となるまでステップS11から一連の流れが繰り返し実施される。
(撮像部無し住戸子機40b接続時の施工時テスト)
また、インターホン親機20に接続されている住戸子機40が撮像部無しの場合(ステップS30:No)、親機制御部28は、電圧測定部32により測定された測定電圧値(供給電圧値)が40V以上であるか否かを判定する(ステップS30)。
測定電圧値が40V以上である場合(ステップS30:Yes)、親機制御部28は、前記条件A1−2の動作モードで運用を開始する(ステップS40)。
一方、測定電圧値が40V未満である場合(ステップS30:No)、親機制御部28は、前記測定電圧値が33V以上であるか否かを判定する(ステップS31)。
測定電圧値が33V以上である場合(ステップS31:Yes)、親機制御部28は、測定電圧値が別置電源50の供給電圧以上であるためロビー電源19の供給電圧と判断する。しかしながら、ロビー電源19の供給電圧が条件A1−1の施工時閾値(下限値)である40Vに達していないため、異常施工であると判断する(ステップS50)。このとき、親機制御部28は、例えば共用部装置10の音声出力部13から異常施工である旨を知らせる警告音やメッセージ音声を出力してもよい。その後、インターホンシステム全体の電源を手動又は自動でオフとする(ステップS51)。次いで、施工者によって再施工される(ステップS52)。その後は運用可能となるまでステップS11から一連の流れが繰り返し実施される。
一方、測定電圧値が33V未満である場合(ステップS31:No)、親機制御部28は、前記測定電圧値が25V以上であるか否かを判定する(ステップS32)。
測定電圧値が25V以上である場合(ステップS22:Yes)、親機制御部28は、施工終了と判断して運用時閾値が設定された前記条件A3−2の動作モードで運用を開始する(ステップS80)。
一方、測定電圧値が25V未満である場合(ステップS32:No)、親機制御部28は別置電源50の供給電圧と判断する。しかしながら、別置電源50の供給電圧が条件A3−1の施工時閾値(下限値)である25Vに達していないため、異常施工であると判断する(ステップS60)。このとき、親機制御部28は、例えば共用部装置10の音声出力部13から異常施工である旨を知らせる警告音やメッセージ音声を出力してもよい。その後、インターホンシステム全体の電源を手動又は自動でオフとする(ステップS61)。次いで、施工者によって再施工される(ステップS62)。その後は運用可能となるまでステップS11から一連の流れが繰り返し実施される。
上述したように、異なる供給電圧で供給可能な電源19,50を用いても、各電源19,50のいずれかにおける仕様範囲から逸脱した異常施工であるか否かを判定できるため、各電源19,50における給電能力の超過を抑制することが可能となっている。
次に、インターホンシステムの施工時テストを終えて実際に運用開始された場合におけるフェイルセーフ動作の一例を説明する。ちなみに本実施形態では、図4に示すように測定電圧次第で制限モード1〜3の3種類のフェイルセーフ動作が設定されており、測定電圧値が下がるにつれて制限モード1、制限モード2、制限モード3の順で動作の制限が拡大されるようになっている。
ここで、制限モード1〜3について図4を用いて説明する。なお、これらは一例であって、仕様等によって適宜変更してもよい。
[制限モード1]
インターホン親機20と共用部装置10との間、又は、インターホン親機20と住戸子機40との間で通話している際に記録された映像や音声の再生が禁止される。また、共用部装置10により特定の住戸のインターホン親機20が呼び出された際に記録された映像や音声、又は、住戸子機40によりインターホン親機20が呼び出された際に記録された映像や音声の再生が禁止される。
更に、前記モニタリング機能が禁止される。
更に、明るさ切替ボタン25による映像表示部21の輝度調整や音量切替ボタン24による呼出音の音量調整等のユーザー設定の変更が禁止される。
[制限モード2]
上記制限モード1に加えて、映像表示部21の輝度が点灯される範囲内で最も低い状態に変更される。または、映像表示部21が消灯される。
[制限モード3]
上記制限モード2に加えて、音声出力部23で出力される音の範囲内で最も小さい状態に変更される。または、音声出力部23及び音声入力部22への電力供給(信号伝達)が禁止されて通話が禁止される。
施工時テストの判定で条件A1−2での運用が開始されると、前記親機制御部28は、電圧測定部32によって測定された測定電圧値を定期的に監視しながらインターホンシステムの運用が継続されるようになっている。
図6に示すように、親機制御部28は測定電圧値の値によって、動作が制限されるフェイルセーフ動作(低消費電量モード)か、動作制限無しの通常動作かを選択する(ステップS41)。
測定電圧値が条件A1−2のフェイルセーフ値である35Vよりも高い場合、親機制御部28は、動作制限無しの通常動作でインターホン親機20を動作させる(ステップS42)。
測定電圧値が条件A1−2のフェイルセーフ値である35V以下となった場合、親機制御部28は、動作が制限されるフェイルセーフ動作(低消費電量モード)でインターホン親機20を動作させる。
このとき、例えば測定電圧値が35V以下で33Vよりも高い場合、親機制御部28は、前記制限モード1でインターホン親機20を動作させる(ステップS43)。
また、例えば測定電圧値が33V以下で30Vよりも高い場合、親機制御部28は、前記制限モード1よりも動作制限数が多い前記制限モード2でインターホン親機20を動作させる(ステップS44)。
また、例えば測定電圧値が30V以下の場合、親機制御部28は、前記制限モード2よりも動作制限数が多い前記制限モード3でインターホン親機20を動作させる(ステップS45)。
施工時テストの判定で条件A2−2での運用が開始されると、前記親機制御部28は、電圧測定部32によって測定された測定電圧値を定期的に監視しながらインターホンシステムの運用が継続されるようになっている。
図7に示すように、親機制御部28は測定電圧値の値によって、動作が制限されるフェイルセーフ動作(低消費電量モード)か、動作制限無しの通常動作かを選択する(ステップS71)。
測定電圧値が条件A2−2のフェイルセーフ値である24Vよりも高い場合、親機制御部28は、動作制限無しの通常動作でインターホン親機20を動作させる(ステップS72)。
測定電圧値が条件A2−2のフェイルセーフ値である24V以下となった場合、親機制御部28は、動作が制限されるフェイルセーフ動作(低消費電量モード)でインターホン親機20を動作させる。
このとき、例えば測定電圧値が24V以下で22Vよりも高い場合、親機制御部28は、前記制限モード1でインターホン親機20を動作させる(ステップS73)。
また、例えば測定電圧値が22V以下で19Vよりも高い場合、親機制御部28は、前記制限モード1よりも動作制限数が多い前記制限モード2でインターホン親機20を動作させる(ステップS74)。
また、例えば測定電圧値が19V以下の場合、親機制御部28は、前記制限モード2よりも動作制限数が多い前記制限モード3でインターホン親機20を動作させる(ステップS75)。
また、施工時テストの判定で条件A3−2での運用が開始されると、前記親機制御部28は、電圧測定部32によって測定された測定電圧値を定期的に監視しながらインターホンシステムの運用が継続されるようになっている。
図8に示すように、親機制御部28は測定電圧値の値によって、動作が制限されるフェイルセーフ動作(低消費電量モード)か、動作制限無しの通常動作かを選択する(ステップS81)。
測定電圧値が条件A3−2のフェイルセーフ値である18Vよりも高い場合、親機制御部28は、動作制限無しの通常動作でインターホン親機20を動作させる(ステップS82)。
測定電圧値が条件A3−2のフェイルセーフ値である18V以下となった場合、親機制御部28は、動作が制限されるフェイルセーフ動作(低消費電量モード)でインターホン親機20を動作させる。
このとき、例えば測定電圧値が18V以下で16Vよりも高い場合、親機制御部28は、前記制限モード1でインターホン親機20を動作させる(ステップS73)。
また、例えば測定電圧値が16V以下で13Vよりも高い場合、親機制御部28は、前記制限モード1よりも動作制限数が多い前記制限モード2でインターホン親機20を動作させる(ステップS84)。
また、例えば測定電圧値が13V以下の場合、親機制御部28は、前記制限モード2よりも動作制限数が多い前記制限モード3でインターホン親機20を動作させる(ステップS85)。
上述したように、電圧の異なる複数の電源が接続された場合であっても、フェイルセーフ動作が可能となっている。更に、住戸子機40aと撮像部無しの住戸子機40bとのそれぞれで閾値を設定することでフェイルセーフ動作が可能となっている。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)親機制御部28により、複数の異なる供給電圧に対応して動作モードを決定し、決定した動作モード(条件)でインターホン親機20が動作される。このため、各電源19,50の給電能力を超えない範囲で適切にインターホン親機20を動作させることができる。
(2)対応モードテーブルは、供給される複数の異なる供給電圧毎に、撮像部無しの住戸子機40bが接続されている状態における供給電圧の範囲と、撮像部付き住戸子機40aが接続されて電圧降下している状態における複数の供給電圧の範囲とが設定されている。このため、撮像部41の有無によっても適切に動作させることができる。
(3)親機制御部28は、フェイルセーフ値以下となると、インターホン親機20の機能を制限させる低消費電量モードに移行させるため、各電源19、50の給電能力を超えない範囲で適切にインターホン親機20を動作させることができる。
(4)フェイルセーフ値は、施工時閾値と、施工時閾値よりも低い値の運用時閾値とが設定されている。このため、親機制御部28は、施工時に必要な電圧によるテストと運用時で想定する仕様範囲内でのシステムへの負荷で必要な電圧とで閾値を変更して、適切にインターホン親機20を動作させることができる。
(5)フェイルセーフ動作(低消費電量モード)に移行した際、インターホン親機20の動作が制限されている旨を報知する音声出力部23を備えるため、居住者や施工者等に報知することができる。
(6)親機制御部28によりフェイルセーフ値以下の範囲で、供給電圧が下がるにつれてインターホン親機20の動作を段階的に制限する。このため、インターホン親機20として最低限必要な機能を維持しつつ、インターホン親機20における必要電力を抑えることができる。
(第2実施形態)
次に、インターホンシステムの第2実施形態を図面に従って説明する。なお、以下の説明において第1実施形態と同様の構成については同じ番号を付して説明の一部又は全部を割愛する。
図9に示すように、本実施形態のインターホンシステムは、第1実施形態と同様に、集合住宅の共用玄関(ロビー)に設置される共用部装置(ロビーインターホン)10と、集合住宅の各住戸内にそれぞれ設置される複数のインターホン親機20とを備える。さらに、インターホンシステムは、各住戸の外玄関(室外)に設置された住戸子機(ドアホン)40を備える。
図10に示すように、共用部装置10は、第1実施形態の共用部装置と同様に、撮像部11と、音声入力部12と、音声出力部13と、住戸番号入力部14と、住戸番号表示部15と、呼出ボタン16とを有する。また、共用部装置10は、音声や映像を幹線TL及び分岐線BLを通じて通信を行う通信部17と、各種の制御を行うロビー制御部18とを有する。
共用部装置10は、商用電源と接続されて共用部装置10並びに各インターホン親機20に電力供給を行うためのロビー電源19を備える。
ロビー電源19は、電源部51と、混合/分離部52と、通信部53とを有する。
電源部51は、商用電源と接続されて共用部装置10並びに各インターホン親機20に電力供給を行うためのものである。電源部51は、電力と、ロビー電源19の識別情報などの通信信号を混合/分離する混合/分離部52と接続される。
混合/分離部52は、通信部53と接続される。通信部53は、例えばロビー電源19の識別情報を混合/分離部52を介してインターホン親機20側に送信する。このとき、混合/分離部52は、電力とロビー電源19の識別情報を重畳してインターホン親機20側に送信する。
インターホン親機20は、第1実施形態と同様に、映像表示部21と、音声入力部22と、音声出力部23と、音量切替ボタン24と、明るさ切替ボタン25と、通話ボタン26と、解錠ボタン27と、親機制御部28と、通信部29,30とを有する。
インターホン親機20は、電源線PSLと接続される混合/分離部61と、電源部62と、通信部63とを有する。この混合/分離部61は、電力とロビー電源19の識別情報とを分離し、電力を電源部62に出力し、ロビー電源19の識別情報を通信部63に出力する。
電源部62は、混合/分離部61で分離された電力をインターホン親機20内の各部に電力供給を行うものである。また、この電源部62は、インターホン親機20内に供給される供給電圧を測定する。この電圧測定部32は、第1実施形態と同様に親機制御部28と電気的に接続され、供給電圧の測定結果を親機制御部28に出力するようになっている。
通信部63は、混合/分離部61で分離されたロビー電源19の識別情報を親機制御部28に出力する。
親機制御部28は、ロビー電源19の識別情報を図示しないメモリに記録する。親機制御部28は、通信部29と、分岐線BLと、分岐器Bと、幹線TLとを介して共用部装置10にインターホン親機20の識別情報を送信する。なお、共用部装置10では、インターホン親機20の電源部62の識別情報を通信部17で受信すると、ロビー制御部18でその数をカウントし、インターホン親機20の接続数を認識することができるようになっている。
また、インターホン親機20は、電圧の異なる電源に対応するものであり、電源とインターホン親機20との接続のパターンの一例として次のパターンが考えられる。
(接続パターンP1)
図12に示すようにインターホン親機20は、例えば各住戸内に予め設けられる商用電源と接続されて商用電源から直接電力供給される。この場合、特に共用部装置10との接続状態の確認が不要であれば、混合/分離部61や通信部63を省略する構成を採用してもよい。
(接続パターンP2)
図10に示すようにインターホン親機20は、例えばロビー電源19と接続されてロビー電源19から電力供給される。
(接続パターンP3)
図11に示すようにインターホン親機20は、例えば別置電源50と接続されて別置電源50から電力供給される。
次に、インターホンシステムの作用を説明する。
図5に示すように、集合住宅にインターホンシステムが施工されると(ステップS10)、インターホンシステムへの通電を開始してインターホンシステム全体を稼動させる(ステップS11)。この際、インターホンシステムの共用部装置10やインターホン親機20等では種々のイニシャル処理がなされる。また、インターホンシステムの各インターホン親機20に電圧が初めて印加された場合、親機制御部28は、施工時閾値を設定(選択)し、その施工時閾値(対応モードテーブルにおける条件A1−1,A2−1,A3−1)を用いて適宜判定するようになっている。
また、共用部装置10は、ロビー電源19による給電を実施するインターホン親機20が接続されると、混合/分離部52によって、電源部51からの電力とともに通信部53からのロビー電源19の識別情報を出力する。
一方インターホン親機20は、電力供給とともにロビー電源19の識別情報が入力されると、混合/分離部52によって電力とロビー電源19の識別情報とに分離され、電力が電源部62に出力され、ロビー電源19の識別情報が通信部63に出力される。そして、電源部62は、混合/分離部61で分離された電力をインターホン親機20内の各部に電力供給を行う。また、通信部63は、混合/分離部61で分離されたロビー電源19の識別情報を親機制御部28に出力する。
親機制御部28では、ロビー電源19の識別情報を記憶する。次いで、親機制御部28は、記憶したロビー電源19の識別情報とともに、インターホン親機20自身の識別情報を共用部装置10に対して送信する。この際、親機制御部28は、通信部29と、分岐線BLと、分岐器Bと、幹線TLとを介して共用部装置10にロビー電源19の識別情報及びインターホン親機20の識別情報を送信する。
共用部装置10では、ロビー電源19の識別情報及びインターホン親機20の識別情報を受信すると、ロビー制御部18によってロビー電源19の識別情報毎に接続されるインターホン親機20をカウントする。これによって、ロビー電源19に対してインターホン親機20が何台接続されるか認識することができるようになっている。そして、ロビー制御部18は、例えば施工時テストの際に接続台数を共用部装置10の例えば住戸番号表示部15に表示するようになっている。
また、インターホン親機20のロビー電源19の識別情報が入力されない場合には、親機制御部28は、インターホン親機20の映像表示部21にその旨を表示するようになっている。
上述したように、本第2実施形態によれば、上記第1実施形態の(1)〜(6)の効果に加えて以下の効果を有する。
(7)インターホン親機20は、共用玄関機としての共用部装置10に対して、自身の識別情報とロビー電源19から受信したロビー電源19の識別情報とを送信する。これによって、共用部装置10側でインターホン親機20が接続されているか否かの施工確認が行える。さらに、接続数の確認も行うことが可能となり、例えば接続数が規定以上か否かを共用部装置10側で認識することも可能となる。
(8)インターホン親機20は、ロビー電源19から受信したロビー電源19の識別情報に基づく報知をする。具体的には、インターホン親機20が共用部装置10と接続されて電力供給が可能か否かを報知することが可能となる。これによってインターホン親機20による報知によってインターホン親機20が電源19に接続されているか否かを施工者に知らせることが可能となる。
(9)さらに、インターホン親機20は、自身がロビー電源19の識別情報を受信していない場合に、識別情報を受信していない旨の報知をする。これによっても、例えば識別情報を受信してない旨を報知することで、共用部装置からの給電が行われていない旨を施工者に知らせることが可能となる。
(10)共用部装置10の通信部53は、電源線PSLを介してインターホン親機20に対してロビー電源19の識別情報を送信する。このように、線路としての電源線PSLを用いて通信することができるため、別の線を敷設する必要がなくなる。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態では、フェイルセーフ値以下の範囲で、供給電圧が下がるにつれてインターホン親機20の動作を段階的に制限する構成としたが、これに限らない。フェイルセーフ値以下となったら一度に制限モード3まで制限する構成など、適宜変更してもよい。
・上記各実施形態では、制限モード1〜3の3つのモードを有する構成としたが、これ以外の制限モード(フェイルセーフ動作)を設定してもよい。例えば、図4に示すように、制限モード3の機能制限に加えて火災警報器60と連動して警報する機能について、音量や警報そのものを禁止する制限モード4を設定してもよい。
・また、例えば、フェイルセーフ動作内において、火災警報器60が火災を発見するとそれに連動してインターホン親機20の音声出力部23から音を出力する構成としたが、連動して音を出力する構成を省略してもよい。
・上記各実施形態では、インターホン親機20に火災警報器60を接続する構成としたが、これに限らず、インターホン親機20に火災警報器60を接続不能又は接続しない構成を採用してもよい。
・上記各実施形態では、映像表示部21と、音量切替ボタン24と、明るさ切替ボタン25とを別体で構成したがこれに限らない。例えば、タッチパネルを採用し、このタッチパネル上に音量切替スイッチや明るさ切替ボタン等の画像を表示し、パネル上の画像を押下することで音量や明るさの切替操作が可能な構成を採用してもよい。
・上記第1実施形態では、2つの電源19,50を用いる構成としたが、3つ以上の電源が接続されることが想定されるシステムにおいても同様に適用することが可能である。
・上記第2実施形態の通信部53では、電源線PSLを介して電力とともにロビー電源19の識別情報を送信する構成としたが、電源線PSLとは異なる通信線を別途敷設して、その通信線を用いてロビー電源19の識別情報を送信する構成を採用してもよい。
・上記第2実施形態では特に言及していないが、例えば、ロビー電源19に対してインターホン親機の接続数が所定台数(使用等で決まる接続限界数)を超えた場合に、その旨を知らせる構成を採用してもよい。この場合の例としては次のものが考えられる。また、以下の例以外の構成であってもよい。
(例X1)
例えば共用部装置10のロビー制御部18においてロビー電源19の識別情報毎にカウントしたインターホン親機20の接続台数を監視する。そして、接続台数が前記所定台数を超えた場合に、共用部装置10(ロビー制御部18)は、例えば音声出力部13から音声によって報知する。もちろん、表示等による報知であってもよい。
(例X2)
例えば共用部装置10のロビー制御部18においてロビー電源19の識別情報毎にカウントしたインターホン親機20の接続台数を監視する。そして、接続台数が前記所定台数を超えた場合に、共用部装置10(ロビー制御部18)は、インターホン親機20に出力し、インターホン親機20の映像表示部21や音声出力部23からその旨を報知する。
(例X3)
例えばロビー電源19自身でインターホン親機20の接続台数をカウントする。そして、接続台数が前記所定台数を超えた場合に、ロビー電源19から共用部装置10(ロビー制御部18)及びインターホン親機20の少なくとも一方に対して接続情報を通知する。そして、接続情報を受信した共用部装置10(ロビー制御部18)及びインターホン親機20の少なくとも一方は、自身の音声出力部13,23から音声によって報知する。もちろん、表示等による報知であってもよい。
このような構成により、インターホン親機20の接続数が所定台数を超えた場合に報知することで施工者にその旨を認識させることができる。その結果、ロビー電源19の給電能力超過を抑えることができる。なお、モニタ等の表示部を備えて報知することで、例えば文字や映像で容易に施工者に認識させることが可能となる。
・上記第2実施形態では特に言及していないが、例えば、ロビー電源19に接続されたインターホン親機20の接続数に応じてインターホン親機20の動作を切り替えるように構成してもよい。この場合の例としては次のものが考えられる。また、以下の例以外の構成であってもよい。
(例Y1)
例えば共用部装置10のロビー制御部18においてロビー電源19の識別情報毎にカウントしたインターホン親機20の接続台数を監視する。ロビー制御部18は、通信部17を介してインターホン親機20側に接続台数を示す数情報を出力する。インターホン親機20では、通信部29を介して親機制御部28に数情報が入力される。親機制御部28は、例えば数情報に含まれる接続台数が増えるに従って制限モード1、制限モード2、制限モード3、制限モード4の順にインターホン親機20の動作制限を実施する。
これによって、電源に対するインターホン親機の接続台数に応じてインターホン親機の動作制限を実施することができる。その一例として、例えば電源に対するインターホン親機の接続台数が多い場合に、通常よりも低消費電力となる低消費電力モードでインターホン親機を動作させることが可能となる。
・上記第2実施形態並びに上記各変形例では、共用部装置10やインターホン親機20によって報知する構成としたが、これに限らない。例えば、共用部装置10及びインターホン親機20の少なくとも一方と有線又は無線で接続される他の端末に対して各種の情報を通知する構成としてもよい。この他の端末としては、スマートフォン、タブレット型端末、テレビジョン、専用端末などが挙げられるが、これに限らない。
・上記各実施形態並びに上記各変形例は適宜組み合わせてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(付記1)
集合住宅に設置される1以上のインターホン親機に対して線路を介して給電する給電部と、前記インターホン親機と通信する通信部とを備え、
前記通信部は、前記インターホン親機に対して前記給電部の識別情報を送信することを特徴とする給電装置。
これによって、インターホン親機側においてインターホン親機に接続されている給電装置を確認することが可能となる。
(付記2)
付記1に記載の給電装置において、
前記通信部は、前記インターホン親機に対する給電経路となる前記線路を介して、前記インターホン親機に対して前記給電部の識別情報を送信することを特徴とする給電装置。
これによって、線路(電力線)を用いて通信することができるため、別の線を敷設する必要がなくなる。
(付記3)
付記1又は付記2に記載の給電装置と、該給電装置から線路を介して給電されるインターホン親機と、前記集合住宅の共用玄関に設置される共用玄関機とを有することを特徴とするインターホンシステム。
これによって、インターホン親機側においてインターホン親機に接続されている給電装置を確認することが可能となる。
(付記4)
付記3に記載のインターホンシステムにおいて、
前記インターホン親機は、前記共用玄関機に対して、自身の識別情報と前記給電装置から受信した前記給電部の識別情報とを送信することを特徴とするインターホンシステム。
これによって、共用玄関機において給電装置にどのインターホン親機が接続されているか確認することが可能となる。このため、給電装置に対するインターホン親機の接続数を確認することも可能となる。
(付記5)
付記3又は付記4に記載のインターホンシステムにおいて、
前記インターホン親機は、前記給電装置から受信した前記給電部の識別情報に基づく報知、及び、他の端末に対して前記給電部の識別情報の通知の少なくとも一方を行うことを特徴とするインターホンシステム。
これにより、インターホン親機による報知や他の端末への通知によってインターホン親機が接続されている給電装置を施工者が知ることが可能となる。
(付記6)
付記3又は付記4に記載のインターホンシステムにおいて、
前記インターホン親機は、自身が前記給電部の識別情報を受信していない場合に、前記識別情報を受信していない旨の報知、及び、他の端末に対して前記識別情報を受信していない旨の通知の少なくとも一方を行うことを特徴とするインターホンシステム。
これにより、インターホン親機による報知や他の端末への通知によってインターホン親機が給電装置に接続されているか否かを施工者に知らせることが可能となる。
(付記7)
付記3又は付記4に記載のインターホンシステムにおいて、
前記給電装置の通信部は、前記インターホン親機の接続数が所定台数を超えた場合に、前記インターホン親機及び前記共用玄関機の少なくとも一方に対して超えた旨を知らせる接続情報を送信し、
前記接続情報を受信した前記インターホン親機及び前記共用玄関機の少なくとも一方は、前記インターホン親機の接続数が所定台数を超えた旨を報知、及び、他の端末に対して前記インターホン親機の接続数が所定台数を超えた旨の通知の少なくとも一方を行うことを特徴とするインターホンシステム。
これにより、インターホン親機の接続数が所定台数を超えた場合に報知することで施工者にその旨を認識させることができる。その結果、電源の給電能力超過を抑えることができる。
(付記8)
付記5〜付記7のいずれか一項に記載のインターホンシステムにおいて、
前記インターホン親機は、表示部を有し、表示による報知が可能に構成されることを特徴とするインターホンシステム。
これにより、表示による報知が可能となり、例えば文字や映像で容易に施工者に認識させることが可能となる。スピーカから出力する構成であってもよい。
(付記9)
付記3〜付記8のいずれか一項に記載のインターホンシステムにおいて、
前記電源の通信部は、前記電源に接続された前記インターホン親機の接続数を示す数情報を前記インターホン親機に対して送信し、
前記インターホン親機は、前記数情報を受信すると、前記数情報に応じて動作を切り替えることを特徴とするインターホンシステム。
これによって、電源に対するインターホン親機の接続台数に応じてインターホン親機の動作制限を実施することができる。その一例として、例えば電源に対するインターホン親機の接続台数が多い場合に、通常よりも低消費電力となる低消費電力モードでインターホン親機を動作させることが可能となる。
10…共用部装置(共用玄関機)、11…撮像部、19…ロビー電源(給電装置)、20…インターホン親機、23…音声出力部(報知手段)、28…親機制御部(制御部)、32…電圧測定部、40…住戸子機(ドアホン)、40a…撮像部付き住戸子機(撮像部付きドアホン)、40b…撮像部無し住戸子機(撮像部無しドアホン)、41…撮像部、50…電源(給電装置)、PSL…電源線(線路)。

Claims (8)

  1. 複数の異なる外部電源から供給される供給電圧に対応したインターホン親機であって、
    前記供給電圧が印加されると、供給電圧の電圧値を測定する電圧測定部と、
    記電圧測定部で測定された電圧値に基づいて対応する動作モードを決定し、決定した動作モードで動作させる制御部と、を備えたことを特徴とするインターホン親機。
  2. 請求項1に記載のインターホン親機において、
    前記供給電圧の範囲内で、フェイルセーフ値が設定され、
    前記制御部は、前記フェイルセーフ値以下となると、低消費電量モードに移行させることを特徴とするインターホン親機。
  3. 請求項2に記載のインターホン親機において、
    前記フェイルセーフ値は、施工時閾値と、施工時閾値よりも低い値の運用時閾値とでなり、
    前記制御部は、電圧が初めて印加された場合は前記施工時閾値を設定し、施工終了後に所定の動作を行うことで前記運用時閾値に変更することを特徴とするインターホン親機。
  4. 請求項2又は3に記載のインターホン親機において、
    前記低消費電量モードに移行した際、動作が制限されている旨を報知する報知手段を備えることを特徴とするインターホン親機。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項に記載のインターホン親機において、
    前記制御部は、前記フェイルセーフ値以下の範囲で、前記供給電圧が下がるにつれて動作を段階的に制限することを特徴とするインターホン親機。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のインターホン親機と、
    前記インターホン親機に電力供給を行う外部電源とを備えたことを特徴とするインターホンシステム。
  7. 請求項6に記載のインターホンシステムにおいて、
    集合住宅の共用玄関に設置されるとともに前記インターホン親機と通信可能に接続される共用玄関機を備え、
    前記インターホン親機は、前記共用玄関機に対して、自身の識別情報と前記外部電源から受信した前記外部電源の識別情報とを送信することを特徴とするインターホンシステム。
  8. 請求項7に記載のインターホンシステムにおいて、
    前記インターホン親機は、自身が前記外部電源の識別情報を受信していない場合に、前記識別情報を受信していない旨の報知、及び、他の端末に対して前記識別情報を受信していない旨の通知の少なくとも一方を行うことを特徴とするインターホンシステム。
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