JP6343805B2 - 冷凍装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蒸気圧縮機式の冷凍装置に関する。
従来、空気調和装置などに用いられる冷凍装置は、運転時に、環境温度の変化などにより圧縮機の吐出冷媒の温度が所定の基準値を越えるような過負荷状態となった場合、圧縮機の絶縁材料の劣化や冷凍機油の変質など信頼性面に問題が発生する。この問題を解決するために、絞り機構として絞り量可変の電動膨張弁を使用したり、圧縮機として能力可変圧縮機を使用したりして、吐出冷媒温度を調整してきた(例えば、特許文献1)。
絞り量可変の電動膨張弁を用いることにより、圧縮機の吸入冷媒の過熱度(スーパーヒート)や、圧縮機の吐出冷媒の温度を制御することができ、冷凍サイクルを最適な状態で運転することができる。このため、冷凍装置はサイクル効率(COP)の高い運転ができる。
また、絞り機構に流入する前の液冷媒を圧縮機の吸入口に導入するバイパス回路(液バイパス機構)を設けることにより、吐出冷媒の温度の上昇を抑えて圧縮機の信頼性を確保してきた(例えば、特許文献2)。
一方、冷凍装置には冷媒としては、HCFC系冷媒の代替冷媒としてHFC系冷媒が採用されているが、オゾン層の保護に加え、地球温暖化の防止が必要とされている。そこで、従来冷媒(R410A、R407Cなど)に比較して、地球温暖化係数の低い(低GWP)冷媒であるR32やR32を含む混合冷媒の使用が提案されている。
R32を冷凍装置に用いた場合には、R22、R410A、R407Cなどの従来冷媒を用いた場合に比べて理論COPや熱伝達率が高く、圧力損失が小さいため、実際のサイクル効率が高くなる。しかし、R32は、従来冷媒と比べて冷媒の熱物性である断熱指数が大きいため、圧縮機の吐出冷媒温度が約10℃以上高くなってしまう。特に、外気温度の高い過負荷条件時にはさらに吐出冷媒温度が上昇する。
また、グローバル市場においては、価格を低く抑えるため、絞り機構として、固定絞りであるキャピラリーチューブを用いる場合が多い。その場合、標準的な運転条件や過負荷運転条件等の時に、圧縮機吸入冷媒のスーパーヒートや圧縮機吐出冷媒温度等を制御して、冷凍サイクルをそれぞれの条件の最適な状態に調整できなかった。
特開2001−174075号公報 実開昭61−101369号公報
絞り機構として、固定絞りを採用した冷凍装置に、R32単一冷媒やR32を主成分とする混合冷媒を用いる場合、過負荷運転時に吐出冷媒温度を許容温度以下になるようにキャピラリーチューブの流量を設定すると、標準的な運転条件では、キャピラリーチューブの流量が大きくなりすぎる。このため、冷凍サイクルを最適な状態に調整できず、冷凍能力やサイクル効率が低下するという課題がある。特に、R32単一冷媒やR32を主成分
とする混合冷媒を用いる場合には、従来の冷媒を用いる場合に比べてこの傾向が大きい。
また、液バイパス機構を採用した冷凍装置には、吐出冷媒温度が一定以上となった時に開成する電磁弁が必要である。また、電磁弁を動作させる電気回路なども必要となり、冷凍装置を製造する上でのコストアップの要因となっていた。
本発明の目的は、高価な電動膨張弁や電磁弁を用いることなく、圧縮機の吐出冷媒温度が所定の基準値を越えるような過負荷状態となった場合においても、吐出冷媒温度の上昇を抑制して、圧縮機の信頼性を確保するとともに、標準的な運転時にはサイクル効率の高い運転が可能な冷凍装置を提供することである。
前記従来の課題を解決するために、第1の発明は、冷媒としてR32単一冷媒またはR32を主成分とする混合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器を環状に連接して冷凍サイクルを構成し、前記絞り装置と並列に制御弁を設け、前記制御弁は、前記凝縮器の出口冷媒が流れる第1流路と、前記圧縮機の吐出冷媒が流れる第2流路と、前記第1流路の流路断面積を変化させる弁体と、前記第2流路に設けられた形状記憶合金バネとを備え、前記第2流路を流れる冷媒が一定以上の温度になると前記形状記憶合金バネが変態して前記弁体を駆動するものである。
第2の発明は、冷媒としてR32単一冷媒またはR32を主成分とする混合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器を環状に連接して冷凍サイクルを構成し、前記絞り装置と直列に制御弁を設け、前記制御弁は、前記凝縮器の出口冷媒が流れる第1流路と、前記圧縮機の吐出冷媒が流れる第2流路と、前記第1流路の流路断面積を変化させる弁体と、前記第2流路に設けられた形状記憶合金バネとを備え、前記第2流路を流れる冷媒が一定以上の温度になると前記形状記憶合金バネが変態して前記弁体を駆動するものである。
本発明によれば、過負荷状態となった場合においても、圧縮機の吐出冷媒温度の上昇を抑制して圧縮機の信頼性を確保できるとともに、標準的な運転時にはサイクル効率の高い運転が可能である冷凍装置を低コストで実現できる。
本発明の実施の形態1における冷凍装置の冷凍サイクル構成図 本発明の実施の形態1における制御弁の縦断面図 本発明の実施の形態1における制御弁に用いられる形状記憶合金バネの温度−ひずみ曲線図 本発明の実施の形態1における制御弁の縦断面図 本発明の実施の形態2における空気調和機の冷凍サイクル構成図 本発明の実施の形態2における制御弁の縦断面図 本発明の実施の形態2における制御弁の縦断面図
第1の発明は、冷媒としてR32単一冷媒またはR32を主成分とする混合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器を環状に連接して冷凍サイクルを構成し、前記絞り装置と並列に制御弁を設け、前記制御弁は、前記凝縮器の出口冷媒が流れる第1流路と、前記圧縮機の吐出冷媒が流れる第2流路と、前記第1流路の流路断面積を変化させる弁体と、前記第2流路に設けられた形状記憶合金バネとを備え、前記第2流路を流れる冷媒が一定以上の温度になると前記形状記憶合金バネが変態して前記弁体を駆動するものである
これにより、低コストで、過負荷時の吐出冷媒温度の上昇を抑制することで圧縮機の信頼性を確保し、標準的な運転時にはサイクル効率の高い運転が可能な冷凍装置を提供することができる。
第2の発明は、冷媒としてR32単一冷媒またはR32を主成分とする混合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器を環状に連接して冷凍サイクルを構成し、前記絞り装置と直列に制御弁を設け、前記制御弁は、前記凝縮器の出口冷媒が流れる第1流路と、前記圧縮機の吐出冷媒が流れる第2流路と、前記第1流路の流路断面積を変化させる弁体と、前記第2流路に設けられた形状記憶合金バネとを備え、前記第2流路を流れる冷媒が一定以上の温度になると前記形状記憶合金バネが変態して前記弁体を駆動するものである。
これにより、低コストで、過負荷時の吐出冷媒温度の上昇を抑制することで圧縮機の信頼性を確保し、標準的な運転時にはサイクル効率の高い運転が可能な冷凍装置を提供することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、R32を主成分とする混合冷媒は、R32とハイドロフルオロオレフィンの混合冷媒としたものである。
これにより、R32とハイドロフルオロオレフィンの混合冷媒を使用した場合においても、低コストで、過負荷時の吐出冷媒温度の上昇を抑制することで圧縮機の信頼性を確保し、標準的な運転時にはサイクル効率の高い運転が可能な冷凍装置を提供することができる。さらに冷媒の温暖化係数を低減でき、サイクル効率が高く温暖化影響を低減可能な冷凍装置を提供することができる。
第4の発明は、第3の発明において、ハイドロフルオロオレフィンは、HFO1234yfとしたものである。
これにより、R32とHFO1234yfの混合冷媒を使用した場合においても、低コストで、過負荷時の吐出冷媒温度の上昇を抑制することで圧縮機の信頼性を確保し、標準的な運転時にはサイクル効率の高い運転が可能な冷凍装置を提供することができる。さらに冷媒の温暖化係数を低減でき、サイクル効率が高く温暖化影響を低減可能な冷凍装置を提供することができる。
第5の発明は、第3の発明において、ハイドロフルオロオレフィンは、HFO1234zeとしたものである。
これにより、R32とHFO1234zeの混合冷媒を使用した場合においても、低コストで、過負荷時の吐出冷媒温度の上昇を抑制することで圧縮機の信頼性を確保し、標準的な運転時にはサイクル効率の高い運転が可能な冷凍装置を提供することができる。さらに冷媒の温暖化係数を低減でき、サイクル効率が高く温暖化影響を低減可能な冷凍装置を提供することができる。
第6の発明は、第3の発明において、ハイドロフルオロオレフィンは、HFO1123としたものである。
これにより、R32とHFO1123の混合冷媒を使用した場合においても、低コストで、過負荷時の吐出冷媒温度の上昇を抑制することで圧縮機の信頼性を確保し、標準的な
運転時にはサイクル効率の高い運転が可能である。さらに冷媒の温暖化係数を低減でき、サイクル効率が高く温暖化影響を低減可能な冷凍装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下に、本発明の冷凍装置について説明する。本発明の冷凍装置の適用例として、空気調和機について図1を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態1における空気調和機の冷凍サイクル構成図である。
実施の形態1に係る空気調和機は、屋外に設置される室外機8と屋内に設置される室内機9とを備えた、いわゆるセパレート式の空気調和機である。室外機8は、冷媒を圧縮する圧縮機1、冷媒と外気の熱を交換する室外熱交換器2、室外熱交換器2内を流れる冷媒と外気の熱交換を促進する室外ファン6、絞り装置としてのキャピラリーチューブ3、制御弁4等を備えている。室内機9は、冷媒と室内空気の熱を交換する室内熱交換器5、室内熱交換器5内を流れる冷媒と室内空気の熱交換を促進する室内ファン7等を備えている。室外機8と室内機9は液側接続管21とガス側接続管22で接続されている。
空気調和機の冷房運転時には、室外熱交換器2が凝縮器として作用し、室内熱交換器5が蒸発器として作用する。圧縮機1、室外熱交換器2、絞り装置としてのキャピラリーチューブ3、室内熱交換器5を配管により環状に接続して、冷凍サイクルを構成している。
冷凍サイクル内には、ジフルオロメタン(R32)単一冷媒またはR32を主成分とする混合冷媒が封入されている。R32を主成分とする混合冷媒としては、R32と2,3,3,3−テトラフルオロ−1−プロペン(HFO1234yf)との混合冷媒、R32とトランス−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO1234ze)、またはR32とトリフルオロエチレン(HFO1123)との混合冷媒が、冷媒そのものの持つ温暖化係数の低減と、高いサイクル効率による冷凍サイクルとしての温暖化影響を低減との効果を両立する上で望ましい。
また、使用される冷媒で、R32とHFO1123の混合冷媒は、R32が30重量%以上60重量%以下とする。R1123にR32を30重量%以上混合することで、R1123の不均化反応を抑制できる。また、R32とHFO1123混合冷媒は、従来冷媒と比べて冷媒の熱物性である断熱指数が大きいため、圧縮機の吐出冷媒温度が高くなる。このため、過負荷条件時に吐出冷媒温度を低減することにより、圧縮機の信頼性を確保できるという効果が大きく影響する。
この冷凍装置において、絞り装置はキャピラリーチューブ3であり、制御弁4は、キャピラリーチューブ3と並列に接続されている。制御弁4は、凝縮器の出口冷媒が流れる第1流路14と、圧縮機1の吐出冷媒が流れる第2流路15とを備えている。つまり、制御弁4の第1流路14は、室外熱交換器2の出口とキャピラリーチューブ3の入口とを分岐し、キャピラリーチューブ3の出口と液側接続管21とに合流するバイパス回路に接続されている。また、制御弁4の第2流路15は、圧縮機1の出口と室外熱交換器2との間に接続されている。
図2は、実施の形態1における冷凍装置に用いられる制御弁4の縦断面図である。図2において、10は弁体、11は弁座、12はバイアスバネ、13は形状記憶合金バネ、14は第1流路、15は第2流路、16はバイアスバネ12と形状記憶合金バネ13のバネ力の差により駆動され磁性体である弁駆動体である。弁体10は磁性体である弁駆動体1
6の動きに従って移動するものである。
制御弁4は、外殻を構成する略円筒状の本体41と、本体41内に設けられ本体41の内径より外径の小さい略円筒状の仕切体42と、本体41および仕切体42の両側には、それぞれの端部を塞ぐ側版を備えている。第1流路14は、仕切体42の内壁と2枚の側板とで形成される略密閉空間で形成される円筒状の流路である。第2流路15は、本体41の内壁と仕切体42の外壁と2枚の側板とで形成される略密閉空間で形成される円環柱状の流路である。第1流路14、第2流路15の側板にはそれぞれ、配管が接続される入口部、出口部が設けられている。第2流路15の出口部が設けられた側の側板には、側面がテーパ状に形成された孔である弁座11が設けられている。
第1流路14内には、第1流路14の流路断面積を変化させる弁体10が設けられている。弁体10は、仕切体42内を中心軸方向に摺動しながら移動する円盤状の弁体基部10aと、弁座11のテーパ形状に相対する円錐台形状の弁部10bと、弁体基部10aと弁部10bとを接続する軸とを備えている。弁体基部10aには、第1流路14の入口部から出口部へと冷媒が流れる第1流通孔10cが設けられている。弁体10のうち、少なくとも弁体基部10aは、弁駆動体16が発生する磁力を受ける被磁性体で形成されている。
第2流路15内には、本体41と仕切体42との間を中心軸方向に摺動しながら移動する円環形状の弁駆動体16が設けられている。弁駆動体16には、第2流路15の入口部から出口部へと冷媒が流れる第2流通孔16aが設けられている。また、弁駆動体16と第2流路15の一方の側版との間には、コイルバネ形状のバイアスバネ12が設けられている。そして、弁駆動体16と他方の側板との間には、コイルバネ形状の形状記憶合金バネ13が設けられている。形状記憶合金バネ13は、第2流路15内を流れる冷媒、つまり、圧縮機1の吐出冷媒にさらされており、圧縮機1の吐出冷媒が一定以上の温度になると変態する。
バイアスバネ12と形状記憶合金バネ13の変位量のバランスにより、弁駆動体16は本体41内を軸方向に移動する。そして、磁性体である弁駆動体16の移動にともなって、被磁性体で形成された弁体10が仕切体42内を軸方向に移動する。これによって、弁部10bと弁座11との間に形成される隙間が変化する。
図3は形状記憶合金バネ13の温度−ひずみ曲線(ヒステリシス曲線)である。加熱時と冷却時の動作温度には温度差、すなわち温度ヒステリシスがあり、形状記憶合金バネ13は加熱時の変態温度T1(例えば110℃)に、冷却時の変態温度T2(例えば90℃)に調節している。
上記構成において、制御弁4の動作を説明する。圧縮機1の吐出冷媒温度が上昇した時、形状記憶合金バネ13は設定した変態温度T1以上になると伸長し、バイアスバネ12のバネ力に抗して弁駆動体16を押動する。その動きに従って弁体10も移動して、図6に示すように、第1流路14は開状態となる。そのため、凝縮器である室外熱交換器2の出口冷媒の一部は第1流路14を流れ、キャピラリーチューブ3を流れる冷媒は減少する。
一方、圧縮機1の吐出冷媒温度が低下して、設定変態温度T2より低くなると、形状記憶合金バネ13は変形し、弁駆動体16はバイアスバネ12に押動される。それに従って弁体10の弁部10bが弁座11に押し当てられ、図2に示すように、第1流路14は閉状態となる。そのため、冷媒はキャピラリーチューブ3にしか流れることができない。
この様に構成された、空気調和機について動作を説明する。まず、通常の運転状態について冷房運転を例にして説明する。通常の運転状態では、圧縮機1の吐出冷媒温度は設定変態温度T2より低いために、制御弁4は閉状態となっている。圧縮機1によって圧縮された冷媒は高温高圧の冷媒となり、室外熱交換器2に流入し、室外ファン6によって外気と熱交換を促進して放熱し高圧の液冷媒となり、キャピラリーチューブ3に送られる。この時、制御弁4は閉止している。
キャピラリーチューブ3で、冷媒は減圧されて低温低圧の二相冷媒となり、液側接続管21を通って、室内熱交換器5に送られる。
室内ファン7によって吸い込まれた室内空気は室内熱交換器5を通って低温低圧の二相冷媒と熱交換し、冷媒は室内空気の熱を吸熱し蒸発気化して低温のガス冷媒となる。このとき冷媒によって吸熱された室内空気は温度湿度が低下して室内ファン7によって室内に吹き出され室内を冷房する。また、ガス冷媒は、ガス側接続管22を通過して圧縮機1に戻る。
次に室外気温が高い状態などの過負荷運転時の運転状態について説明する。冷房運転時、室外気温が高く、制御弁4の第2流路15を流れる圧縮機1の吐出冷媒の温度が設定変態温度T1より高い時は、形状記憶合金バネ13はバイアスバネ12のバネ力に抗して弁駆動体16を押動しバイアスバネ12を圧縮する。このため、弁体10は磁性体である弁駆動体16の動きに従って移動して、第1流路14は開状態となる。これにより、圧縮機1から吐出された冷媒が流れる冷媒流路が第1流路14とキャピラリーチューブ3の両方に増加する。このため、キャピラリーチューブ3を流れる冷媒は減少する。その結果、絞り装置での減圧量が減少し、吐出冷媒温度が低下する。
さらに、制御弁4の第2流路15を流れる圧縮機1の吐出冷媒の温度が形状記憶合金バネ13の設定変態温度T2より低くなると、再び、図4のように形状記憶合金バネ13は変形し、弁駆動体16はバイアスバネ12に押動される。それに従って弁体10の弁部10bが弁座11に押し当てられ、第1流路14は閉状態となる。冷媒はキャピラリーチューブ3しか流れることができず、絞り装置前後で圧力差が大きくなり、最適な冷凍サイクルを実現し、サイクル効率が向上する。
このように、室外気温が非常に高く、圧縮機1の吐出冷媒の温度が高くなるような場合は、絞り装置の冷媒流量が増加し、圧縮機1の吐出冷媒温度を低減する。一方、外気温度が通常の温度の場合は、通常の絞り装置の流量に制御でき、サイクル効率の良い冷房運転が可能となる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の冷凍装置の第2の実施の形態における冷凍サイクル図である。第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同じ構成は同じ符号を付して説明を省略する。
図5において、第2の制御弁19は、キャピラリーチューブ3と直列に接続された制御弁である。つまり、第2の制御弁19の第1流路14は、キャピラリーチューブ3の出口と液側接続管21との間に接続されている。また、第2の制御弁19の第2流路15は、圧縮機1の出口と室外熱交換器2との間に接続されている。
第2の制御弁19は、第1の実施の形態1で説明した制御弁4とは構造が異なり、減圧機構を備えている。
図6は、第2の制御弁19の縦断面図である。図6において、弁体10は、弁体基部1
0aと弁部10bとを接続する軸内に連通する第3流路20を備えている。第3流路20の一端は、弁体基部10aの弁部10bが設けられていない側に開口し、他端は、弁部10bの円錐台形状の天面に開口している。なお、形状記憶合金バネ13の温度−ひずみ曲線(ヒステリシス曲線)は、図3の実施の形態1のものと同一である。
上記構成において、第2の制御弁19の動作を説明する。圧縮機1の吐出冷媒温度が上昇した時、形状記憶合金バネ13は設定した変態温度T1以上になると伸長し、バイアスバネ12のバネ力に抗して弁駆動体16を押動する。その動きに従って弁体10も移動して、図6に示すように、第1流路14は開状態となる。このとき、第1流路14内では、冷媒は、第1流通孔10cと第3流路20とを流れることができる。
一方、圧縮機1の吐出冷媒温度が低下して、設定変態温度T2より低くなると、形状記憶合金バネ13は変形し、弁駆動体16はバイアスバネ12に押動さる。それに従って弁体10の弁部10bは弁座11に押し当てられる。これにより、第1流路14内では、冷媒は第1流通孔10cを通って流れることができず、第3流路20のみを通って流れることとなる。そのため、第2の制御弁19を流れる室外熱交換器2の出口冷媒の流路が狭められるため、減圧される。
次に、空気調和機の動作を説明する。通常の運転状態では、圧縮機1の吐出冷媒温度は設定変態温度T2より低いために、第2の制御弁19は弁体10が弁座11に押し付けられた状態となっている。
室外気温が高い状態などの過負荷運転時の運転状態では、第2の制御弁19の第2流路15を流れる圧縮機1の吐出冷媒の温度が設定変態温度T1より高い時は、図6のように形状記憶合金バネ13はバイアスバネ12のバネ力に抗して弁駆動体16を押動しバイアスバネ12を圧縮する。このため、弁体10は磁性体である弁駆動体16の動きに従って移動して、第1流路14は開状態となる。冷媒は第1流通孔10cと第3流路20を流れるため、第2の制御弁19により減圧されず、第2の制御弁19前後で冷媒温度の差は生じない。その結果、圧縮機1の吐出冷媒温度を低下させることができる。
そして、室外気温が低くなる等で、第2の制御弁19の第2流路15を流れる圧縮機1の吐出冷媒の温度が形状記憶合金バネ13の設定変態温度T2より低くなると、図7のように形状記憶合金バネ13は変形し、弁駆動体16はバイアスバネ12に押動される。それに従って弁体10の弁部10bが弁座11に押し当てられる。これにより、冷媒は第1流通孔10cを流れることができず、第3流路20しか流れることができず流路が狭められる。このため、第2の制御弁19前後で圧力差が生じ、絞り装置前後で圧力差が大きくなり、最適な冷凍サイクルを実現し、サイクル効率が向上する。
このように、減圧機構を持つ制御弁である第2の制御弁19を用いることで、低コストで環境温度の変化などにより圧縮機1の吐出冷媒の温度が所定の基準値を越えるような過負荷状態となった場合においても、圧縮機1の吐出冷媒温度の上昇を抑制して圧縮機1の信頼性を確保し、サイクル効率の高い運転を可能とした。
なお、以上の実施の形態では空気調和機の冷房運転時の動作と効果を説明したが、冷凍装置に四方弁を設け、暖房運転も可能な構成としてもよい。この場合には、室外熱交換器2が蒸発器として作用し、室内熱交換器5が凝縮器として作用する。そして、暖房運転時に圧縮機1の吐出冷媒温度が所定の基準値を越えるような過負荷状態となった場合においても、制御弁4や第2の制御弁19が動作し、圧縮機1の吐出冷媒温度の上昇を抑制して、圧縮機1の信頼性を確保し、サイクル効率の高い運転を可能とすることもできる。
また、空気調和機以外の冷凍装置においても同様の効果を奏す。
本発明によれば、圧縮機の吐出冷媒温度の上昇を抑制して圧縮機の信頼性を向上させ、サイクル効率の高い冷凍装置を提供できるので、家庭用や業務用の空気調和機、蒸気圧縮機の給湯器、自動車用エアコンなどに適用できる。
1 圧縮機
2 室外熱交換器
3 キャピラリーチューブ
4 制御弁
5 室内熱交換器
6 室外ファン
7 室内ファン
8 室外機
9 室内機
10 弁体
10a 弁体基部
10b 弁部
10c 第1流通孔
11 弁座
12 バイアスバネ
13 形状記憶合金バネ
14 第1流路
15 第2流路
16 弁駆動体
16a 第2流通孔
19 第2の制御弁
21 液側接続管
22 ガス側接続管
41 本体
42 仕切体

Claims (6)

  1. 冷媒としてR32単一冷媒またはR32を主成分とする混合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器を環状に連接して冷凍サイクルを構成し、前記絞り装置と並列に制御弁を設け、前記制御弁は、前記凝縮器の出口冷媒が流れる第1流路と、前記圧縮機の吐出冷媒が流れる第2流路とを備え、前記第1流路に前記第1流路の流路断面積を変化させる弁体を設け、前記第2流路に形状記憶合金バネと弁駆動体とを設け、前記形状記憶合金バネと前記弁駆動体とが連結されており、前記第2流路を流れる冷媒が一定以上の温度になると前記形状記憶合金バネが変態して前記弁駆動体を動かし、前記弁駆動体の動きに従って前記弁体駆動することを特徴とする冷凍装置。
  2. 冷媒としてR32単一冷媒またはR32を主成分とする混合冷媒を用い、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器を環状に連接して冷凍サイクルを構成し、前記絞り装置と直列に制御弁を設け、前記制御弁は、前記凝縮器の出口冷媒が流れる第1流路と、前記圧縮機の吐出冷媒が流れる第2流路とを備え、前記第1流路に前記第1流路の流路断面積を変化させる弁体を設け、前記第2流路に形状記憶合金バネと弁駆動体とを設け、前記形状記憶合金バネと前記弁駆動体とが連結されており、前記第2流路を流れる冷媒が一定以上の温度になると前記形状記憶合金バネが変態して前記弁駆動体を動かし、前記弁駆動体の動きに従って前記弁体駆動することを特徴とする冷凍装置。
  3. 前記R32を主成分とする混合冷媒は、R32とハイドロフルオロオレフィンの混合冷媒であることを特徴とする請求項1または2に記載の冷凍装置。
  4. 前記ハイドロフルオロオレフィンは、HFO1234yfであることを特徴とする請求項3に記載の冷凍装置。
  5. 前記ハイドロフルオロオレフィンは、HFO1234zeであることを特徴とする請求項3に記載の冷凍装置。
  6. 前記ハイドロフルオロオレフィンは、HFO1123であることを特徴とする請求項3に記載の冷凍装置。
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