JP6342916B2 - Al/TiCナノコンポジット材料を製造する方法 - Google Patents

Al/TiCナノコンポジット材料を製造する方法 Download PDF

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Description

本発明は、ナノサイズTiC強化材が分散されているアルミニウムマトリックスを含む材料であるAl/TiCナノコンポジット材料を製造する方法に関する。
本方法は、特に、航空学および自動車工業の分野に適用される。
自動車工業および航空学の分野では、製造業者は、軽量の、耐久性のある材料を得ることを目指す。しかし、工業化可能な軽量材料のほとんどは、極めて低い強度しか有さない。
これが、金属またはセラミック強化材(粒子、繊維他)が組み込まれている金属マトリックス(金属または金属合金)を含む金属マトリックス複合材料(MMC)が特に高く評価される理由である。実際、軽合金(アルミニウム、マグネシウムまたはチタンをベースとする)に関するMMCの興味は、それらが、極めて高いE/ρ(弾性係数/密度)およびσ/ρ(降伏強度/密度)比を有するという点である。
軽合金マトリックスを有するMMC材料の中でも、炭化チタン粒子によって強化されたアルミニウム合金であるAl/TiCコンポジットは、それらが、アルミニウムマトリックスの延性、電気および熱伝導性を、炭化チタンの機械的強度、剛性および硬度と組み合わせているために特に興味深い材料である。Al/TiCコンポジットは、この特性の組合せによって、その機械的特性に加えて、目的の軽量化も可能にするので、自動車工業および航空学において使用するのに特に魅力的なものとなる。
Al/TiCコンポジットはまた、炭化チタンの良好な熱化学安定性のために多くの関心を引き付け、その特徴は3種の構成元素Al、Ti、Cから出発する液体状態からの固形化の方法による、これらのコンポジットの現場製造を可能にする。しかし、Al/TiCコンポジットを作製することは、それほど簡単なことではない。
実際、固形化(撹拌、浸透…)によって、または拡散溶接によって得られるMMC材料は、製造要件(溶融金属による強化材の湿潤性問題、強化材の均質分布を得ることの困難性、強化材/溶融金属界面での副反応の発生)を有し、それはこのように作製されるMMC材料の機械的特性の悪化をもたらす。
Al/TiCコンポジットの場合には、コンポジットの現場製造の際に、多数の反応が生じ、最大3種の異なる化合物(AlTi、AlおよびTiC)が共存し得る。しかし、これらの反応の発生および大きさは、出発成分の性質および反応が行われる温度だけでなく、形成される炭化チタンの炭素含量に応じても異なる。従って、このようなコンポジットの製造は手ごわいものである。
例として、NukamiおよびFlemingsは、非特許文献1において、固形化によるTiC粒子によって強化されたアルミニウムマトリックスコンポジットの現場合成を記載している。より詳しくは、コンポジットは、Al、Ti、C粉末を圧縮することによって得られたAl−Ti−Cプリフォームへの、溶融アルミニウムによる浸透を実施することによって得られる。したがって、NukamiおよびFlemingsは、コンポジット合成の際のいくつかの反応、すなわち:
Ti(s)+3Al(s)→AlTi(s) (1)
Al(s)→Al(l) (2)
Ti(s)+3Al(l)→AlTi(s) (3)
3AlTi(s)+Al3(s)→3TiC(s)+13Al(l) (4)
AlTi(s)+C(s)→TiC(s)+3Al(l) (5)
の発生を観察した。
Al/TiCコンポジットは、種々の反応経路に従って種々の方法でこのように製造され得、このように得られるコンポジットの化学組成および微細構造を制御することが困難であるという結果を伴う。
Al/TiCコンポジットを得る別の方法は、3種の基本構成成分、Al、Ti、Cを微粉砕することからなる。この解決策の主な利点は、コンポジット組成が制御されることを可能にすることであるが、主な欠点は、多かれ少なかれ延性のある化合物から出発して、粉末の結合の危険に加えて、得られたコンポジット内に組成不均等性が生じる危険があるということである。
最後に、アルミニウム中にマイクロサイズのTiC粒子を分散することによって、例えば、アルミニウムを、マイクロサイズのTiC粒子と同時微粉砕することによって、Al/TiCコンポジットを合成することが考慮され得る。しかし、このように得られたAl/TiCコンポジットの機械的特性(破断強度、ヤング率、耐疲労性)が実際に改善される場合には、これは、切削道具および引き裂かれた材料の磨耗の促進を引き起こす、使用される強化材の粒子の大きさのために、材料の被削性を、またはさらにその表面品質でさえも犠牲にして行われる。
この表面の粗さの問題を克服するために、強化材の大きさを低減することおよびサブミクロンの大きさの(1μmより小さく、100nmより大きい)、またはさらにはナノサイズの粒子を使用することが示唆されている。しかし、ナノサイズ粒子の組込みから得られたコンポジットについて(これらのコンポジットは、MMNCと呼ばれ、Nは、「ナノ」またはナノコンポジットを意味する)、予測される機械的特性は、破断伸びについては達成されないと観察されている。実際、例えば、Al/TiCの場合には、破断伸び約0.3%という値が得られるが、MMC材料の使用に必要な最小破断伸びの低値は3%である。これらの不十分な結果は、もともと極めて反応性の高いナノサイズ粒子の使用のための、コンポジット中への不純物の導入と関連している可能性が高い。もしくは、これらの不純物は、粒界に位置し、コンポジットの機械的挙動の減少につながる第2の相を生じ得る。
Nukami and Flemings 「In Situ Synthesis of TiC Particulate−Reinforced Aluminum Matrix Composites」、Metallurgical and Materials Transactions A、第26A巻、1877〜1884頁、7月(1995年)
上記の欠点を考慮して、本発明者らは、アルミニウムマトリックスを強化するだけでなく、極めて小さい表面の粗さを確実にすることを可能にする、極めて微細な炭化チタン分散を有するAl/TiC MMNC材料を製造する方法を実行するという目的を設定した。
本発明者らは、これを行うために、TiCを含むナノサイズ粒子が分散しているアルミニウムマトリックスを含むAl/TiCナノコンポジット材料を調製する方法を実行し、前記方法は、以下のステップ:
a)黒鉛粉末を、式AlTiのチタンアルミナイド粉末と接触させる(両粉末がマイクロサイズ以上の粒子を有する)ことによって第1の粉末混合物を調製するステップと、
b)第1の粉末混合物のメカノ合成によってチタンアルミナイドおよび黒鉛の両方を含む粒子によってすべてまたは幾分か形成される第2の粉末混合物を調製するステップと、
c)第2の粉末混合物を圧縮して、1種または複数のタブレットを得ることと、
d)タブレット(複数可)を反応的に焼結し、それによって、Al/TiCナノコンポジット材料が得られるステップと
を含む。
本発明の範囲内で、「ナノコンポジット」は、少なくとも2相を有し、これらの相のうち少なくとも1相が、少なくとも1ナノサイズの寸法を有するコンポジットを意味する。本場合には、これらは、ナノサイズである強化材(TiC粒子)である。
以上および以下、粒子または結晶子に適用される用語「サイズの」は、これらの粒子またはこれらの結晶子の最大寸法を表す。用語「ナノサイズの」とは、1nm以上、100ナノメートル以下を意味する。用語「マイクロサイズの」とは、1マイクロメートル以上、1000マイクロメートル未満を意味する。
さらに、用語「粒子」は、最大寸法対最小寸法の比が2以下である成分を表すと想起される。したがって、粒子は、球形または準球形、立方体または準立方体、菱面体または準菱面体などであり得る。
本発明の方法目的は、ナノサイズ炭化チタン(TiC)粒子によって強化されたアルミニウムマトリックスを含むナノコンポジット材料を作製するためにナノサイズ原材料を必要としない2種の補足的技術の組合せに基づいている。
第1の技術は、メカノ合成(高エネルギー機械的微粉砕または「機械的合金化」としても知られる)であり、その役割は、二重である:目的は、一方では、その後の熱処理(反応性焼結)によるAl/TiCコンポジットの完全形成を促進するために、前駆体、AlTiおよびCを最も微細な可能な限りの規模で均質化することであり、他方、極めて堅く、極めてざらざらしているTiC粒子の存在が、微粉砕装置からの成分(例えば、微粉砕筐体からの引きはがされた鋼鉄粒子)による粉末の避けられない汚染を引き起こすので、微粉砕の際に形成されるTiC量を最小化することである。
メカノ合成技術は、化合物A(ここで、黒鉛)および化合物B(チタンアルミナイドAlTi)のナノサイズ以上の粉末を、十分な時間(しばしば、数時間)、ミルまたは摩砕機型装置において微粉砕して、A相およびB相を有する密接に混合された粉末を得ようとすることからなるということが想起される。実際、微粉砕の間に、交互の塑性変形、破砕および結合があり、その結果、最初の粉末AおよびBは、その最初の組成を保ち得るか、または微粉砕の最後に化合物Cを作り出すことさえもあり得る(この場合には、これは反応性メカノ合成と呼ばれる)。
ステップb)の最後に、その粒子のすべてまたは一部が黒鉛相および黒鉛アルミナイドAlTi相によって形成される第2の粉末混合物(同一粒子内にこれら両相が共存する)が、このように得られる。好ましくは、粒子内で、これらの両相が密接に混合され、これら2相の分布は、最も微細なあり得る規模で均質である。
第2の技術は、一方では、所望のコンポジット材料を形成すること、他方では、得られた材料を最大限に高密度化することを目的とする反応性焼結である。
第2の混合物を調製するステップb)に関して、メカノ合成は、特定の条件に従って行われ得る。
メカノ合成は、24から48時間の期間行われ得、この期間は、36時間に等しいことが好ましい。
メカノ合成は、微粉砕装置の筐体中で行われ得、前記筐体は、メカノ合成の間冷却されない。実際、微粉砕の間、粒子間の、または筐体壁に対する反復される衝突が熱を生成する。したがって、筐体が冷却されない場合には、メカノ合成は、室温よりも高い温度で行われ、例えば、80℃という温度に達し得る。
メカノ合成は、微粉砕装置の筐体中で行われ得、この筐体には、メカノ合成の間、連続微粉砕および脱集塊サイクルを実施するローターが提供され、ローターは、各サイクルで、第1の期間、前記サイクルの微粉砕段階の間、第1の速度で、および第2の期間、前記サイクルの脱集塊段階の間、第2の速度で回転し、第1の速度は、第2の速度よりも少なくとも200rpm速く、第1の期間は、第2の期間よりも少なくとも2倍長い。第1の速度は、1,400および800rpmの間、第2の速度は、1,000および400rpmの間であり得る。第1の期間は、1から5分の間、第2の期間は、20秒から3分の間であり得る。
メカノ合成は、微粉砕装置の筐体において行われ得、前記筐体は、その容量の15から30%の間、好ましくは、25%充填される。
本発明のあり得る代替法によれば、微粉砕装置の筐体は、微粉砕ボールを含み、微粉砕ボールの体積に対する第1の粉末混合物の体積の比率は、好ましくは、5から12%の間である。
好ましくは、第2の粉末混合物は、TiCの最大でも35重量%を占める。
第2の混合物を圧縮するステップc)に関しては、例えば、1種以上のペレットを得るためのペレット化であり得る。いずれにせよ、第2の混合物の圧縮は、第2の混合物を、1種以上のタブレットを形成するよう適合した形状を有する型中に入れることおよび前記型の内容物に一軸加圧成形または冷間静水圧成形を加えることを含み得る。
焼結ステップd)に関して、900℃から1,400℃の間の温度で行われ得る。
1から15分間の期間行われ得る。もちろん、焼結期間は、焼結温度が到達された時点からの期間を意味する。
焼結温度は、タブレット(複数可)を100℃/分から400℃/分の間の速度で加熱することによって到達され得る。この加熱速度は、少なくとも300℃/分であることが好ましい。迅速な加熱速度によって、材料高密度化を保ちながら粒子(結晶子)成長が制限されることが可能になる。冷却速度は、好ましくは、加熱速度と同一であるか、または実質的に同一である(多かれ少なかれ5%)と示される。
焼結は、1000℃の温度で、1から5分間の間行われることが好ましく、焼結温度は、タブレット(複数可)を300℃/分の速度で加熱することによって到達される。
好ましくは、本発明の方法は、ステップb)後およびステップc)前に、第2の粉末混合物を篩にかけて、50から200マイクロメートルの間のサイズを有する粒子を選択するステップをさらに含む。
本発明の方法目的に従って得られた材料は、多数の利点を有する。
本発明の方法によって、3%である、MMCの使用のために必要な破断伸びの低値を達成することが困難である、マイクロサイズの炭化物の分散相をアルミニウム中に入れることによって得られる先行技術のナノコンポジットによって得られるものよりもかなり良好である7%近い破断伸びを有するナノコンポジットを得ることが可能となる。
他方、本発明の方法は、MMNCの製造の際にナノサイズ粉末を使用しないという利点を有し、これは、工業におけるナノサイズ材料の使用のための極端な要件(普及、自然発火性…)の点で主な利点である。提供される方法では、出発製品は、マイクロサイズ以上の(好ましくは、マイクロサイズであるが、100μmより大きい)である。ナノ構造は、最終熱処理の際に現場で生じ、これが、ナノサイズ粒子の使用と関連するあらゆるリスクを取り除く。
本発明の方法は、表面粗さの小さい、軽量と良好な熱機械特性を組み合わせる、成形性(特に、被削性)の改善された高密度のコンポジット材料を得ることを可能にする。このような材料は、航空学において、また自動車工業において、例えば、燃焼機関のピストンを作製するために使用され得る。
本発明のさらなる特徴および利点は、以下の、本発明の方法目的のAl/TiCナノコンポジット材料の特定の実施形態に関するさらなる説明を読むと明らかとなる。
もちろん、このさらなる説明は、単に、本発明の例示として与えられるのであって、決してその制限ではない。
文献[2]に見られる、チタン−アルミニウム系の相図を表す図である。 24時間の微粉砕期間の間、アルゴン下、80℃で微粉砕されたAlTiおよびC粉末のX線回折パターンを表す図である。 48時間の微粉砕期間の間、アルゴン下、80℃で微粉砕されたAlTiおよびC粉末のX線回折パターンを表す図である。 900℃、950℃および1000℃の温度で焼結を受けた、36時間微粉砕された粉末ペレットで作製されたX線回折パターンを表す図である。 10℃/分、100℃/分および300℃/分の加熱速度(温度上昇速度である)で、アルゴン下、1000℃の温度で15分間の焼結を受けた、36時間微粉砕された粉末ペレットで作製されたX線回折パターンを表す図である。 300℃/分で1分間、1000℃でのアニーリング後に得られた焼結材料の後方散乱電子(BSE)検出器を使用して得られた像を示す図である。 300℃/分で5分間、1000℃でのアニーリング後に得られた焼結材料の後方散乱電子(BSE)検出器を使用して得られた像を示す図である。 300℃/分で15分間、1000℃でのアニーリング後に得られた焼結材料の後方散乱電子(BSE)検出器を使用して得られた像を示す図である。
本発明の方法目的を例示するために、Al/TiCナノコンポジット材料を作製するためにたどるステップを、ここで、詳細に説明する。
本発明によれば、以下の反応に従ってナノコンポジット材料が得られる。:
AlTi(s)+C(s)→TiC(s)+3Al(l)
この反応は、文献[1]においてNukamiおよびFlemingsによって言及される反応(5)に対応する。この文献で言及される反応(4)も、理論上、Al/TiCコンポジットを達成することを可能にする。
熱力学計算は、反応(4)は、777℃(1,050K)から容易に行われるが、反応(5)は、温度に関わらず起こり得るということを示す。
したがって、Al/TiCコンポジットは、種々の反応経路に従って種々の方法で製造され得ると思われる。また、反応(5)は、高エネルギー微粉砕によって全く実現可能であり得ると思われる。
しかし、微粉砕が、反応(5)に従ってAl/TiCコンポジットのほとんどすべての形成をもたらし得るが、微粉砕は、本発明の範囲内で、最も微細なあり得る規模で種々の成分を混合し、微粉砕道具による汚染を最小化するために使用される。反応(5)は、反応性焼結の熱処理の際にのみ本当に始まり、Al/TiCコンポジットの形成につながる。AlTiおよびC相が、微粉砕の間に均質に分散されているので、反応性焼結によって、ナノサイズTiC強化材を有するAl/TiCナノコンポジットを得ることが可能となる。
本発明の範囲内で高エネルギー微粉砕を実施するために、摩砕機型高エネルギーミルが使用される。本明細書では、製造業者Zoz GmbHによって提供されるSimoloyer(登録商標)CM01である。このミルは、回転の水平軸を有し、0.5Lの容量を有する微粉砕チャンバーは、1000〜2000gのボール(100C6ボール)を用いて15から50gの粉末を製造することを可能にする。このミルでは、回転の速度および期間を変化させて、微粉砕の間の粉末の集塊化を制限することが可能である。最後に、種々の機器が、制御された雰囲気(低真空またはガス)下で微粉砕が実施されることを可能にする。
微粉砕条件
できる限り密接したAlTiおよびCの混合物が作製され、微粉砕道具による汚染が最小化されることを可能にする最良の微粉砕条件を決定するために、ミルの5種のパラメータを含む要因実験が実行された。
5種のうち2種のパラメータは、ミルに入れられる粉末の量と関わる。微粉砕チャンバー(筐体)の充填率、および入れられる粉末の体積とボールの体積の間の比率である。
2種のその他のパラメータは、微粉砕サイクル:微粉砕の際にローターが回転する2種の異なる速度、微粉砕段階の間の第1の速度および脱集塊段階の間の第1の速度よりも遅い第2の速度でのプラトーの期間と関連している。これらの速度は、1,200および800rpmに等しく任意に選択される。
最後に、種々の試験の間で変動する最後のパラメータは、微粉砕温度である。
要因実験は、考慮される種々の因子間のすべてのあり得る組合せを行うことからなる。
この場合には、2つのレベルを有する5種の因子があり、各パラメータは、2つの値を想定し得るので、したがって、2、すなわち、32種の試験が行われなければならない。
したがって、実験は、すべての因子の効果が測定されることおよびこれらの因子の相互作用が考慮されることを可能にする。
2レベルを有する5種の因子を用いるこれらの要因実験から、5次相互作用、すなわち、5種のパラメータ間が1つのレベルである試験のみを維持することによって分割実験が決定された。これらの実験は、試験数を16に減らす。
各因子のレベルの値は、以下の通りに定義された:
筐体の充填率
試験されるよう選択された2種の値は、15および25%である。最低値は、2リットルの筐体が提供された同様のミルにおいて実施される微粉砕の際にミル製造業者によって推奨される充填率に相当する。
粉末およびボール体積の比率:V/V
試験される選択された両方の値は、使用されるボール体積の5および12%の使用される粉末体積に対応する。
充填率については、製造業者によって推奨される値(5%)が、参照として役目を務める。
回転速度の持続期間(プラトー)
微粉砕は、n回のサイクルに従って行われ、各サイクルは、第1の速度で行われる微粉砕段階および第1の速度よりも遅い別の速度で行われる脱集塊段階を含む。
n回のサイクルの各段階の期間は、高速について2または4分、低速について、30秒または2分に等しく任意で定義され、これは、微粉砕サイクル(破断、溶接)を「停止し」、従って、粒子脱集塊を促進するよう主に作用するよう意図される。
微粉砕温度
微粉砕温度は、ミルが調節系を全く備えていないので厳密には考慮されるパラメータではない。しかし、筐体の両壁の間の水循環によって筐体を冷却するための系が提供される。水循環のために、温度は、約25℃で平衡化される。温度調節装置、例えば、Eurotherm型装置によって駆動される加熱テープの実装によって、筐体が最大80℃に加熱されることが可能となる。それによって微粉砕が、25℃および80℃で試験されるよう選択される。
得られた結果は、V/V比率および充填率の重要な役割を強調する。したがって、得られた結果を踏まえて、強力な汚染を避けるために高いV/V比率(5%ではなく12%)を使用することおよび反応進行を促進するために高い充填率(15%ではなく25%)を使用することが好ましいようである。
これらの両因子が設定される場合には、筐体を冷却するのではなく(25℃ではなく80℃)、汚染を制限することおよび短いプラトーで作られる(800rpmでの第1の速度は、2分のプラトーを有し、第2の速度1200rpmは、30秒のプラトーを有する)微粉砕サイクルを使用することが好ましいようである。実際、反応収率を改善するために、より少ない程度ではあるが、反応進行を促進するためにプラトーが使用される。
実施された16種の微粉砕の結果の解釈によって、選択された値の中で、どちらの値が混合を促進し、汚染を制限する最適微粉砕条件が得られることを可能にするかを明確にすることが可能となった。しかし、要因実験において使用されたもの以外のレベル値を使用することによって、より良好な微粉砕条件が明確にされ得る可能性は極めて高い。
これらの最適微粉砕条件を使用して、微粉砕の最後に、チタン原子あたり約2.7アルミニウム原子からなる粉末が得られ、これは、16種の微粉砕について得られた平均に相当する。
混合物の調製
炭素は、3種の同素形:黒鉛、フラーレンおよびダイヤモンド炭素として存在する。本発明の範囲内で、黒鉛が、TiCを合成するための炭素供給源として使用される。したがって、黒鉛の固体潤滑特性が、リーフレット状のその構造のために、微粉砕の際の金属粉末と筐体の壁との結合を制限するために使用される。
酸素汚染を避けるために、黒鉛粉末が高温脱気熱処理を受け、その後、微粉砕筐体中に入れられることが好ましい。
AlTiについては、この金属間化合物の選択は、微粉砕の際により容易に黒鉛と混合され、汚染を最小化することを可能にするその壊れやすい特徴によって妥当性が証明される。AlTiの選択は、他方では、この金属間化合物が、平衡状態図Al−Ti(図1)で観察され得るように、アルミニウムが最も豊富な金属間化合物であるという事実によって妥当性が証明される。
化合物AlTiは、3種の結晶学的相:D022、D023およびL1として結晶化し得る。
電子構造の算出によって、D023相においてより大きな安定性が予測され、その後にD022相およびL1相が続く。しかし、この安定性は、極めて強く、原子環境、緩和効果および結晶シーディング様式に応じて変わる。実際、経験的に、主に最も頻繁に見られるのはD022相である。したがって、本発明の方法において出発粉末として使用されるAlTi粉末を形成するために、D022相のみを(または大部分で)含有するAlTiインゴットが使用される。
この例示的実施形態では、先に、二次真空下、1,000℃で12時間脱気されている、Mersen(以前はCarbone Lorraine)によって提供されるマイクロサイズの黒鉛粉末(100μmのサイズ)が使用され、AlTi粉末は、800μmを下回る大きさを有する小さな塊を得るようAlTiD022インゴットを砕くことによって得られる。
次いで、これらの両粉末を化学量論的割合で秤量して、焼結後に以下の反応につながる混合物を得る:
AlTi+C→3Al+TiC
微粉砕
これまでに見られたように、5%に等しい比率ではなく12%に等しいV/V比率および15%ではなく25%の充填率を使用することが好ましい。
使用されるミル筐体は、0.5Lの容量を有するので、従って、微粉砕チャンバー中に入れられる粉末の質量は、63gであるのに対して、ボールの質量は、1261.7gである。
筐体温度は、微粉砕期間を通じて80℃で維持される。
その他の微粉砕パラメータは以下のものである。ミルローターは、各々、
−900rpmで2分30秒間(微粉砕段階);
−600rpmで30秒間(脱集塊段階)
のn回のサイクルをまわす。
高エネルギーメカノ合成または微粉砕は、AlTi相およびC相を有する密接に混合された粉末を得るのに十分な時間行われなければならない。微粉砕に必要な時間は数時間である。
この例示的実施形態では、2種の微粉砕がアルゴン下で上記の微粉砕条件で、2種の異なる微粉砕期間:24時間の第1の微粉砕および48時間の第2の微粉砕の間、実施されている。
微粉砕時間の最後に、両粉末の組成が、X線回折技術(X線回折法技術またはDRX、この技術は、結晶化された相の性質を決定することを可能にする)によって分析された。
この微粉砕された粉末を用いて得られたDRXパターンを調べることによって(図2a)、この微粉砕期間は、第1の段階で、本発明者らの予想通りになるようである。実際、一方では、TiCの合成反応が不十分にしか進行しないことが観察され、他方では、鉄汚染が低いままであることが観察され、微粉砕された粉末のマイクロプローブ解析を実施することによって、粉末の鉄含量が0.07%であることがわかる。さらに、微粉砕収率は、良好な75%である。しかし、その後行われた種々の焼結は、得られた材料があまり均質でないことを示す。
48時間の微粉砕については(図2b)、十分反応性である:微粉砕期間に形成された高TiC量が、最終材料の鉄汚染を促進する:0.36%(マイクロプローブ)。さらに、粉末の相当な画分(30%)が、微粉砕筐体の壁と結合したままである。焼結後、マイクロプローブを用いて得られた組成分析結果は、48時間微粉砕された粉末から得られた焼結された材料は、24時間微粉砕された粉末を用いて得られた焼結された材料よりもかなり良好な均質性を有することを示す。
なお、図2aおよび2bでは、TiCに帰する回折ピークは、TiC0.98の理論値に対して強力に補われている。この補正は、その結晶構造がTiCのものと同一である、炭化酸化チタンTi(CO)の特徴であると思われる。その安定性は高くなく、これによって、その後の焼結処理の際に消失する理由が説明される。
得られた結果を考慮して、ミルの材料(特に、鉄)によってあまり汚染されていない粉末および均質な焼結材料を得るための最良の妥協点であると思われる、36時間の微粉砕を行うことが選択される。
篩分け
36時間微粉砕された粉末は、50から200μmの間の粒子サイズを有する粉末を選択するために篩分けられることが好ましい。
圧縮
36時間微粉砕され、おそらくは篩分けられた粉末は、次いで、ペレットに圧縮される。例えば、事前に脱気された、微粉砕された粉末の単一効果一軸圧縮(2GPa)または冷間静水圧圧縮(CIF)が、例えば、実施され得る。この脱気によって、圧縮の際に多孔形成を避けることが可能となる。
したがって、約80%の相対密度を有する8mmの直径を有するペレットが得られる。
反応性焼結
焼結温度の決定
焼結温度は、炭化チタンの十分な形成およびAl/TiCの高密度化の両方を可能にしなければならない。
文献では、この焼結温度は、混合物中の主要な化合物の融点の2/3から3/4の間である。この場合には、この融点は、約1,370℃である。したがって、36時間微粉砕された粉末のペレットで膨張計を使用して、3種の焼結温度が試験された:900℃、950℃および1,000℃。
これらの試験について、加熱速度を、100℃/分とし、サンプルはプラトーで15分間維持され、次いで、100℃/分で冷却される。次いで、焼結された材料中に存在する相を分析するためにX線回折法(DRX)が使用される(図3)。
900℃では、反応が完了していない:D022相が、主要な相であり、TiCラインが現れることが観察される。
950℃では、アルミニウムが主要な相であり、炭化チタンを選択してオキシ炭化相(Ti−O−C)がほぼ消失した。
最後に、1000℃では、反応は、完全なようである。D022相のわずかな跡が観察される。
これら3種の焼結温度の中で、1,000℃の温度が好ましいようである。
温度上昇速度の決定
微粉砕された圧縮粉末の挙動は、使用される加熱速度に応じて異なり、焼結された材料の最終微細構造に対して影響をもたらす異なる現象を示す。
約900℃での炭化TiCの形成に加えて、約400℃でのD023相の著しい粒子成長はまた、粉末ナノ構造の喪失をもたらし、アルミナイドの黒鉛とのその後の制限された反応性を暗示するので考慮されるべき主要な事象である。
さらに、約800℃で、存在する炭化チタンが、液体アルミニウムと接触して分解されて、炭化アルミニウム(Al)およびD022相を形成することが確立されている(文献[3])。
これらの両事象は、発展した場合には、AlTiおよびCの間の完全反応を妨げる危険をもつ。
したがって、3種の別個の加熱速度、すなわち、10℃/分、100℃/分および300℃/分を用いて、1000℃での3種の15分焼結サイクルが試験され、反応進行、TiC粒子のサイズおよび相分布に対するその効果が観察された。
粒子サイズ
X線パターンからのアルミニウムおよび炭化チタン粒子サイズの評価(シェラーの式)によって、粒子サイズに対する加熱速度の効果を説明することが可能となる。
結果は、温度上昇速度の関数としてAlおよびTiC結晶子のサイズを与える以下の表で与えられる。
これらの結果を分析することによって、試験された加熱速度の中では、加熱速度が高くなればなるほど結晶子サイズが小さくなると思われる。これらの結果は、シーディング理論と一致する。
Figure 0006342916
反応進行
10℃/分、100℃/分および300℃/分で加熱されたサンプルのX線パターンを、図4に示す。
10℃/分で加熱されたサンプルは、相当な画分のD022相および重要な量の炭化アルミニウムを明確に含有することが観察される。
高い加熱速度については、結果はあまり明確ではない:100℃/分の加熱速度について、第2の相が観察されないのに対し、300℃/分で加熱されたサンプル中には少ない画分のD022が存在する。
結果を考慮して、最も微細な微細構造を促進する300℃/分の加熱速度が使用されることが好ましい。
プラトー期間の決定
微粉砕され、圧縮された粉末のサンプルが、アルミニウムの融解温度より高い温度で維持される場合には、第2の相の形成につながる望ましくない反応の源となり得、これらの相の性質は、炭化チタンの化学量論に応じて異なる。しかし、熱力学条件が、これらの反応を可能にするよう満たされる場合には、その進行度は、速度論によって制御される。それによって、Al/TiCナノコンポジットを形成し、これらの第2の相の形成を制限するのに必要な1000℃で、最適プラトー期間を決定するよう試みられる。
3種のプラトー期間が調べられた:1分、5分および15分、加熱速度は、300℃/分であり、プラトー温度は、1,000℃に設定される。
図5a〜5cは、アニーリング時間にわたる微細構造の進化を示す。
1分間のプラトーについて、微細構造が最も均質であることがわかる。実際、極めて短いアニーリングについては、TiCが豊富なAl/TiC領域がより多数あり、この設定は、より長いプラトー期間よりも、より一層、均質である。
焼結の最適条件に対する結論
その結果、試験される値の中の「理想的な」熱処理は、300℃/分の温度上昇速度を用いる、1000℃で1分間のアニーリングであろう。
この方法によって、アルミニウムマトリックス中でコーティングされた炭化チタンのナノサイズ粒子を含む材料が得られる。通常の微細構造は、主に、TiCが枯渇したドメインと共存している、ナノサイズTiC粒子中に豊富であるアルミニウムのマイクロサイズのドメインで作られており;すべてのこれらのドメインは、純粋なアルミニウムスレッドによって分離されている。したがって、均質な極めてわずかな鉄汚染しかされていないAl/TiCナノコンポジット材料が実際に得られる。
焼結された材料の比重は、3.07であり、これは、理論上の比重の約91%に相当する。
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[3]Vialaら
「Diffusion Paths and Reaction Mechanisms in the High−Temperature Chemical Interaction Between Carbon and Titanium Aluminides」、Mater. Sci. Eng. A、203(1995年)、222〜237頁。

Claims (14)

  1. TiCを含むナノサイズ粒子が分散されているアルミニウムマトリックスを含むAl/TiCナノコンポジット材料を調製する方法であって、
    a)マイクロサイズ以上の粒子である黒鉛粉末を、マイクロサイズ以上の粒子である式AlTiのチタンアルミナイド粉末と接触させることによって第1の粉末混合物を調製するステップと、
    b)第1の粉末混合物のメカノ合成によってチタンアルミナイドおよび黒鉛の両方を含む粒子によってすべてまたは幾分か形成される第2の粉末混合物を調製するステップと、
    c)第2の粉末混合物を圧縮して、1種以上のタブレットを得るステップと、
    d)タブレットを反応的に焼結し、それによってAl/TiCナノコンポジット材料が得られるステップと
    を含む、方法。
  2. メカノ合成が、24および48時間の間、好ましくは、36時間に等しい期間実施される、請求項1に記載の方法。
  3. メカノ合成が、微粉砕装置の筐体において実施され、前記筐体がメカノ合成の間冷却されない、請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. メカノ合成が、微粉砕装置の筐体において実施され、この筐体に、メカノ合成の間、連続微粉砕および脱集塊サイクルを実施するローターが提供され、ローターが、前記サイクルの微粉砕段階で第1の期間の間に第1の速度で、前記サイクルの脱集塊段階で第2の期間の間に第2の速度で回転し、第1の速度が、第2の速度よりも少なくとも200rpm速く、第1の期間が第2の期間の長さの少なくとも2倍である、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 第1の速度が、1400および800rpmの間であり、第2の速度が1,000および400rpmの間である、請求項4に記載の方法。
  6. 第1の期間が、1から5分の間であり、第2の期間が、20秒から3分の間である、請求項4または請求項5に記載の方法。
  7. メカノ合成が、微粉砕装置の筐体において実施され、前記筐体が、その容量の15から30%の間に充填される、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  8. 筐体が、微粉砕ボールを含み、微粉砕ボールの体積に対する第1の粉末混合物の体積の比率が、5および12%の間である、請求項7に記載の方法。
  9. 第2の粉末混合物が、最大でも35重量%のTiCを含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 焼結が、900℃から1,400℃の間の温度で実施される、請求項1に記載の方法。
  11. 焼結が、1から15分の間の期間で実施される、請求項10に記載の方法。
  12. 焼結温度が、タブレットを100℃/分から400℃/分の間の速度で加熱することによって到達される、請求項10または請求項11に記載の方法。
  13. 焼結が、1,000℃の温度で、1から5分間の間実施され、焼結温度が、300℃/分の速度でタブレットを加熱することによって到達される、請求項1に記載の方法。
  14. ステップb)の後およびステップc)の前に、第2の粉末混合物を篩い分けて、50から200マイクロメートルの間のサイズを有する粒子を選択するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
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