JP6341801B2 - 飲料ディスペンサ - Google Patents

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Description

この発明は、複数の飲料ノズルを備えると共に、給水タンクへの給水弁や該タンクの水位を検知するフロートスイッチ等の電気制御素子を前記複数の飲料ノズルに共用している飲料ディスペンサにおいて、前記電気制御素子を制御するコントローラに不調を生じた場合の対処手段に関するものである。
顆粒状やペースト状の可食性原料を冷水または温湯で希釈して、ジュースや味噌汁等の飲料を注出する飲料ディスペンサが普及している。この飲料ディスペンサの飲料ノズルは一般に1つであるが、大型レストランやレジャースポット等では、多くの人が同じ飲料を同時に注出したい場合や、1つのディスペンサで異種の飲料を注出したい場合があるので、一基のディスペンサに複数の飲料ノズルを配設したものが使用されている。これら複数のノズルを備えるディスペンサ(以下「複数タイプ」という)は、単一のノズルを備えるディスペンサ(以下「単一タイプ」という)と基本的に同じ構成を有し、各種飲料向けの冷水や温湯を供給する給水タンクを共用している。一般的に複数タイプであれば、単一タイプよりも前記給水タンクの容量は大きくなるが、該タンクへ外部水道系から水を供給するための給水弁(電磁弁)や、該タンク中の水を加熱したり冷却したりする電気的手段、その他該タンク中の水位を監視するフロートスイッチ等は、何れのタイプのディスペンサであっても共通に使用される。
ところで前記単一タイプの飲料ディスペンサでは、単一のノズルから注出される飲料における可食性原料と、該原料を希釈する液体との混合割合や、一回の注出に要する分量等が最も適切になるように、専用のコントローラによって電気的に制御するようになっている。しかし、前記複数タイプのディスペンサでは、当然のことながら、注出される飲料の混合割合や注出分量等が各飲料ノズル毎に条件を異にするので、各ノズル毎の制御をコントローラで行わなければならない。
また、前記単一タイプまたは複数タイプの何れであっても、飲料ディスペンサにおける給水タンクは1つであるから、前記可食性原料を希釈する湯(または冷水)の注出量は、該タンクに貯留されている水の量(水位)によって影響を受けるものである。すなわち、飲料ノズルから一杯分の飲料を注出する際の注出量は固定されているが、前記給水タンクの水位は水頭圧(位置水頭)の変数を伴うために、前記注出量にばらつきを来すことになる。このような水頭圧の差(水位の差)が存在しても、飲料ノズルからの一杯分の注出量を一定にするための提案が、特開2004−65851号公報でなされている。
この先行技術に係る発明の飲料ディスペンサは、例えば図8および図9に示すコーヒーサーバーであって、ディスペンサ本体10の上部にコーヒー粉末を収納したコーヒーチャンバ12が設置され、該本体10の正面パネル14にはコーヒー液取り出しコック16が設けられている。図9の縦断面に示すように、ディスペンサ本体10の内部に貯湯タンク18が配置され、外部水道系からの水が給水弁20を介して該タンク18へ供給される。また貯湯タンク18の内部には、該タンクにおける液位を監視するフロートスイッチ22が縦に配置され、そのフロートと連動する上限水位センサ、中間水位センサおよび下限水位スイッチにより段階的な水位の確認をなし得るようになっている。また、貯湯タンク18の底部には電熱ヒータ24が設けられ、該タンク18中の水を所定の温度に加熱し得るようになっている。更に貯湯タンク18の湯は、該タンク底部から水平に引出したパイプ26を介してポンプ28により吸い出され、該ポンプ28の吐出側に接続して上方へ延出する給湯パイプ29により前記コーヒーチャンバ12へ給湯されるようになっている。
貯湯タンク18の内部には、前述したように、縦方向に多段に水位を検知するセンサ(フロートスイッチ)を備えている。そして前記発明では、貯湯タンク18中の水位が如何なるレベルにあっても(上限・下限はあるが)、コーヒー液取り出しコック16からの注出量を一定にするもので、該タンク18の残水量を注出量や給水量から算出し、注出時に前記ポンプ28の回転時間を適宜補正するようになっている。また、貯湯タンク18のフロートスイッチ22は前述した水位を多段に検出するセンサを備えているので、その水位が各レベルに到達する毎に、図示しないコントローラにおいて補正値を既知の所定値に設定し直すことによって、給水圧や電圧の変動等による貯湯タンク18における残水量の誤差の累積を防止している。
図10に、前述した従来発明に係るコーヒーサーバーの動作フローを示す。図10において、図9に示した給水弁20がONしているかをステップS1で確認し、それが肯定(YES)されれば、ステップS2で貯湯タンク18への給水による給水量の加算を行う。また、結果が否定(NO)であれば、次のステップS3に進む。そして、前記ステップS3で前記フロートスイッチ22が貯湯タンク18の水位変化を検知したかを確認し、結果が肯定(YES)されれば、ステップS4に移行し、ここで注出量が既知の所定値であり、かつ給水量は零(0)である旨をコントローラに設定する。次いでステップS5に移行し、貯湯タンク18から湯を注出する旨の信号が有るか否かを確認し、結果が否定(NO)されれば前記ステップS1に戻って前述のルーティンを繰り返す。
なお、図10のステップS5において、貯湯タンク18の水位は、例えば下から上の順にE、L、C、H、Fの5段階に設定してあり、各レベルに設けた前記センサが各対応のレベルを検出するようになっている。ここで最下位のEは、前記ヒータ24が水上に露出するのを防止するため、該レベルEより以下での湯の注出は不可であることを示している。下より2段目のレベルLから最上位のレベルFまでの前記貯湯タンク18の貯湯量は、例えば12,000mlである。そして、一例として、水位Eから水位Lまで上昇変化した場合は、注出量12,000mlで給水量0mlと設定する。また水位Lから水位Cまで上昇変化した場合は、注出量8,000mlで給水量0mlに再設定する。
前記ステップS5での確認結果が肯定(YES)であれば、次のステップS6に移行して、前記ポンプ28による湯の注出時間の補正を算出する。そして、算出されたポンプ28の注出補正時間を基にして、次のステップS7で該ポンプ28による注出動作を行い、更にステップS8で注出量の加算を行う。
特開2004−65851号公報
前述した単一タイプのディスペンサを開発する際に、複数タイプのディスペンサの開発も見据えて、それらを共用するコントローラを開発出来れば良いが、何口のノズルまで対応できるようにするかによっては、逆に単一タイプのコントローラの単価が上昇してしまう。そこで、これとは別に、単一タイプの専用コントローラおよび複数タイプの専用コントローラの夫々を開発する方法もあるが、その場合は個別に開発費用が必要になってしまうし、また数が纏まらないと単価を下げられない。また複数タイプの専用コントローラ以上のディスペンサの開発があった場合には、更なるコントローラの開発が必要になる。そこで、前述した単一タイプの飲料ディスペンサ用に開発したコントローラを各ノズル毎に設け、一方のコントローラをマスターとし、他方のコントローラをスレーブとする主従関係に設定すると共に、両コントローラをシリアル通信で結ぶことが提案される。例えば飲料ノズルを2口設ける飲料ディスペンサにおいて、マスターおよびスレーブのコントローラの制御分担を以下のように設定する。
図1に示した2つの飲料ノズルを備える2口タイプでは、1つの飲料ノズルを備える1口タイプの飲料ディスペンサに使用するコントローラ(基板)を各ノズル毎に1つ使用し、一方のコントローラをマスターとし、他方のコントローラをスレーブとして設計する。
Figure 0006341801
マスター側のコントローラとスレーブ側のコントローラとはシリアル通信で連携を図り、例えば以下の内容を通信データで相互に交換する。
Figure 0006341801
ここで問題となるのが、各水位レベルになる毎に補正値を既知の所定値に設定する部分である。1口タイプの場合、水位レベルが変化した場合に注出量を所定値に、給水量を0としていた。しかし、2口タイプの場合は、注出量、給水量を夫々のコントローラで算出しているため、例えばノイズや通信線の断線によりマスター側のコントローラとスレーブ側のコントローラとの通信が出来なかった場合、夫々の量をリセットするタイミングが異なると、補正値が本来の値と大きく違ってしまう。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、複数の飲料ノズルを有し、外部水道系からの水を給水タンクへ供給する給水弁や、該タンクの水位を監視するフロートスイッチ等の各種電気制御対象を前記複数の飲料ノズルに共通して配置した飲料ディスペンサにおいて、
前記各種電気制御対象の電気制御を専ら行うと共に、前記複数の飲料ノズルの一方へ飲料供給を行うための第1飲料供給素子群を電気制御するマスターコントローラと、
前記飲料ノズルの他方へ飲料供給を行うための第2飲料供給素子群を電気制御するスレーブコントローラとからなり、
前記マスターコントローラとスレーブコントローラとはシリアル通信で接続されて制御データの交換が行われ、
前記両コントローラ間のシリアル通信に不調を生じた場合は、前記スレーブコントローラは前記給水タンクの状態を知り得ないために、前記スレーブコントローラにより支配される飲料ノズルからの飲料供給を停止するようにしたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、マスターコントローラとスレーブコントローラとを接続するシリアル通信に不調を生じた場合は、前記スレーブコントローラにより支配される側の飲料注出を停止させるので、無制御状態でスレーブ側の飲料供給がなされることがない。また、マスターコントローラにより支配される側の飲料注出は継続されるために、ユーザーに大きな迷惑を掛けることがない。
本発明によれば、単一タイプの飲料ディスペンサに使用されているコントローラを、複数タイプの飲料ディスペンサの各飲料ノズル毎に用いることができるので、複数タイプの飲料ディスペンサに特化したコントローラを別途開発する必要がなく、開発費用を節減することができる。またマスター側のコントローラとスレーブ側のコントローラとのシリアル通信に不調を生じた場合は、スレーブ側のコントローラにより支配される飲料供給を停止することで、スレーブ側の飲料が無制御状態で供給されることがない。しかも、マスター側の飲料からは正常に制御された飲料を供給するので、ユーザーに及ぼす迷惑を低減させることができる。
本発明の実施例に係る2つの飲料ノズルを有する飲料ディスペンサの正面図である。 図1に示す飲料ディスペンサを縦断して内部構造を示す右側面図である。 図1に示す飲料ディスペンサの内部構造を示す正面図である。 図1に示す飲料ディスペンサにおいて、正面パネルを上方へ撥ね上げた状態を示す正面図である。 実施例に係る2つの飲料ノズルを有する飲料ディスペンサのマスター動作を示すフローチャート図である。 実施例に係る2つの飲料ノズルを有する飲料ディスペンサのスレーブ動作を示すフローチャート図である。 実施例に係るマスターコントローラおよびスレーブコントローラがシリアル通信で結ばれていることを示すと共に、各コントローラにより制御される対象を例示したブロック回路図である。 単一の飲料ノズルを備える飲料ディスペンサとしてのコーヒーサーバーの正面図である。 図8に示すコーヒーサーバーの縦断側面図である。 従来の単一の飲料ノズルを有する飲料ディスペンサの経時動作を示すフローチャート図である。
次に、本発明の好適な実施例を、図1〜図7を参照して説明する。なお、本実施例に係る飲料ディスペンサは、飲料ノズルを2基備える複数タイプであって、得られる飲料は味噌汁である。すなわち実施例は味噌ディスペンサを示し、その可食性原料はペースト状の味噌であり、これを希釈する液体は湯である。このため図示の飲料ディスペンサは、味噌ペーストを各飲料ノズルへ供給するためのチュービングポンプと、これを回転駆動するギアードモータとを備えている。また給水タンクは、熱湯を供給するための電熱ヒータを備えた貯湯タンクである。
図1は、実施例に係る2つの飲料ノズルを備えた味噌汁ディスペンサ30を示し、正面パネル32には第1飲料ノズル34と第2飲料ノズル36とが離間配置されている。第1飲料ノズル34は、後述するマスターコントローラMCの制御下にあり、また第2飲料ノズル36は後述するスレーブコントローラSCの制御下にある。また操作パネル38には、マスターになる第1飲料ノズル34から飲料を注出するマスター用注出ボタン(第1注出ボタン)40と、スレーブになる第2飲料ノズル36から飲料を注出するスレーブ用注出ボタン(第2注出ボタン)42とが併設されている。更に操作パネル38には、マスター用の原料(ここでは味噌ペースト)お知らせ解除用スイッチ44と、スレーブ用の原料お知らせ解除用スイッチ46も併設されている。
ここで、前記マスター用およびスレーブ用の原料お知らせ解除用スイッチ44,46について、その機能を簡単に説明する。前記注出ボタン40(42)は、これを1回押すと予め設定された時間だけ湯の注出と、後述するスラリーポンプ60(62)のギアードモータを回転させ、前記可食性原料(実施例ではペースト状味噌)を必要量だけ飲料ノズル34(36)から注出させる。前記注出ボタン40(42)は1回押す毎に、注出された可食性原料の分量をトリップメータ(図示せず)に加算する。そして、前記加算された分量の総計がトリップメータに予め設定した数値を超えると、前記解除用スイッチ44(46)に内蔵したLEDを点灯または点滅させる。すなわち、これ以上は可食性原料の注出が出来ないことをLED表示により知らせるので、飲料サーバーの管理者は可食性原料の容器を新たな容器に交換する。そして、解除用スイッチ44(46)を押して前記トリップメータの可算値をリセットすると、前記LEDは消灯する。
図2は、図1に示す味噌汁ディスペンサ30の縦断側面図であって、筐体内部には給水タンク(貯湯タンク)48が設けられ、タンク底部には電熱ヒータ50および温度検出用のサーミスタTHが配設されている。また貯湯タンク48の内部には、水位の上限、下限並びにその中間の各水位を多段階に検出するフロートスイッチFSが配設されている。このフロートスイッチFSは、先に例示した如く、下方から上方へ向けてE、L、C、H、Fの5段階の水位を検出し得るようになっている。
貯湯タンク48へは、図2に示す如く、外部水道系に接続する管路から給水弁WVを介して水の供給がなされる。また図3に示す貯湯タンク48の前方位置に、マスターとなる第1飲料ノズル34に接続する第1注出弁52および第1注出ポンプ54のユニットと、スレーブとなる第2飲料ノズル36に接続する第2注出弁56および第2注出ポンプ58のユニットとが設けられ、該タンク48から湯を第1飲料ノズル34または第2飲料ノズル36へ選択的に注出し得るようになっている。なお、図3の右側上方には、電装箱EBが設けられ、この内部に後述するマスターおよびスレーブの各コントローラが収納されている。
実施例のディスペンサ30は、味噌汁を飲料として注出するものである。従って図4に示すように、可食性原料であるペースト状味噌を、前記第1または第2飲料ノズル34,36へ供給する第1スラリーポンプ60および第2スラリーポンプ62が設けられている。このスラリーポンプは、粘度の高いスラリー状物品を連続供給するためのものであって、例えばペースト状味噌を収容したチューブをギアードモータで回転させたローラで扱くことで、味噌を一方向へ圧送するチュービングポンプが好適に使用される。
本発明の実施例では、第1飲料ノズル34を基本的に支配するマスターコントローラMCと、第2飲料ノズル36だけを専ら支配するスレーブコントローラSCとが設けられ、両コントローラMC,SCはシリアル通信により接続されて各制御データの交換が行われる。このマスターコントローラMCとスレーブコントローラSCとの制御関係を、図7に示す。すなわち図7において、マスターコントローラMCは、前記ディスプレイパネルDP、サーミスタTH、フロートスイッチFS、電熱ヒータ50および給水弁WVを専ら制御すると共に、第1飲料ノズル34へ飲料を供給するための第1制御対象(第1飲料供給素子群)の制御も行う。ここで第1制御対象となる第1飲料供給素子群は、前述した第1注出ボタン40、第1注出ポンプ54、第1注出弁52、第1原料お知らせ解除用スイッチ44および第1スラリーポンプ60であって、これらはマスターコントローラMCによってのみ電気的に制御される。また第2制御対象となる第2飲料供給素子群は、前述した第2注出ボタン42、第2注出ポンプ58、第2注出弁56、第2原料お知らせ解除用スイッチ46および第2スラリーポンプ62であって、これらはスレーブコントローラSCによってのみ電気的に制御される。
前記マスターコントローラMCとスレーブコントローラSCとは、シリアル通信によって接続され、各種データの相互交換をリアルタイムで行っている。ここでシリアル通信はIT用語であって、1本または2本の回線を使って1ビットずつデータを送信側と受信側に連続的に送受信する通信方法である。このシリアル通信は信号の伝送路を少なく済ませることができるため簡易で低コストになる利点がある。但し、頻度は極めて少ないものの、相互の通信が偶に不調になるデメリットがある。
前記マスターコントローラMCの動作を、図5のフローチャートを参照して説明する。このマスターコントローラMCには、第1飲料ノズル34での湯の注出量、貯湯タンク48への給水量および第2飲料ノズル36での湯の注出量という変数が存在する。同様にスレーブコントローラSCには、第2飲料ノズル36での湯の注出量、貯湯タンク48への給水量および第1飲料ノズル34での湯の注出量という変数が存在する。
先ず図5のステップS1で給水弁WVがONになっているかを確認し、結果が肯定(YES)であればステップS2に進んで、貯湯タンク48への給水量を加算する。次いでステップS3へ進み、フロートスイッチFSが貯湯タンク48の水位変化を検知したかを確認する。その結果が肯定(YES)であれば、ステップS4で貯湯タンク48における水位リセット(TRUE)のフラグを立て、ステップS5へ移行する。なお、ここでは貯湯タンク48からの湯の注出量および該タンク48への給水量のリセットは行わない。
前記ステップS5に移行すると、前記スレーブコントローラSCへ現在の機器情報を前記シリアル通信を介してデータ送信する。そして次のステップS6で、前記マスターコントローラMCが前記スレーブコントローラSCからデータを受信したか否かを確認する。この確認結果が肯定(YES)であれば、次のステップS7において、前記スレーブコントローラSCから受信したデータのリセット(TRUE?)のフラグが立っているかを確認する。また、前記ステップS6での結果が否定(NO)、すなわちスレーブコントローラSCからデータを受信していないのであれば、ステップS8へ進んでリセット(TRUE?)のフラグが立っているかを確認する。その結果が否定であれば、ステップS9でマスター側となる第1飲料ノズル34での湯の注出量に、スレーブ側となる第2飲料ノズル36での注出量を加算する。このときスレーブ側の注出量=0とする。前記ステップS8での確認結果が肯定(YES)であれば、リセットのフラグが立っていることになるので、次のステップS10でマスター側の湯の注出量を既知の所定量に設定すると共に、スレーブ側の注出量=0とする。そしてリセット(=FALSE)として、前記リセットのフラグは倒される。
前記ステップS7に戻って、前記スレーブコントローラSCから受信したデータについてリセットのフラグが立っていない(否定NO)場合は、ステップS11でスレーブ側の湯の注出量が受信データの合算量であると設定する。またステップS7でスレーブコントローラSCから受信したデータについてリセットのフラグが立っている(肯定YES)場合は、ステップS12において、(1)注出量=既知の所定量、(2)貯湯タンク48への給水量=0および(3)スレーブ側の湯の注出量=受信データの合算量とする設定を行う。そして、前記リセットのフラグは倒される。
前記ステップS9〜ステップS12の設定を経た後に、次のステップ13でマスター側に湯の注出信号があるかを確認し、結果が否定(NO)であれば前記ステップS1に戻ってルーティンを反復する。また、ステップS13にマスター側へ湯を注出する信号が有った場合(具体的には、前記マスター用注出ボタン40をユーザーが押したとき)は、肯定(YES)としてステップS14へ移行し、ここで前記第1注出ポンプ54における注出時間の補正を前記マスターコントローラMCで算出する。そして次のステップS15で補正された注出時間だけ前記第1注出ポンプ54を回転させて、第1飲料ノズル34から湯の注出動作を行う。このステップS15で注出した湯の加算量を、次のステップS16でマスターコントローラMCに記憶させる。そしてステップS16から以降は、前記ステップS1に戻るルーティンを繰り返して、次の給湯を待機する。
以上から、マスター側の通信データの処理は表3のように纏められる。
Figure 0006341801
次に図6のフローチャートを参照して、前記スレーブコントローラSCの動作を説明する。なお、スレーブ側は貯湯タンク48へ給水する給水弁WVを制御する権限が無いので、給水量は常に0mlである。図6のステップS1で、前記スレーブコントローラSCが前記マスターコントローラMCからデータを受信したが否かを確認し、その結果が否定(NO)のときはステップS2でスレーブ側の注出量=0であると設定する。そしてステップS2による設定を受けて、前記ステップS1に戻るルーティンを反復する。また、ステップS1での確認結果が肯定(YES)であれば、ステップS3に進んで、前記マスターコントローラMCから受信したデータに関してリセット(TRUE?)のフラグが立っているかを確認する。その結果が否定(NO)であれば、ステップS4に進み、ここでマスター側の湯の注出量=受信データの合算量として、次のステップS6に進む。また前記ステップS3において、前記マスターコントローラMCから受信したデータに関しリセット(TRUE?)のフラグが立っていることが肯定(YES)されれば、ステップS5でスレーブ側の湯の注出量=0で、かつマスター側の湯の注出量=受信データの合算量であると設定する。そして、前記ステップS4およびステップS5の何れであっても、次のステップS6に進んで、前記スレーブコントローラSCから現在のスレーブ側における機器情報を、前記シリアル通信によりマスターコントローラMCへデータ送信を行う。
前記ステップS6でのデータ送信が完了したら次のステップS7へ移行し、該ステップS7にスレーブ側へ湯を注出する信号が有った場合(具体的には、前記スレーブ用注水ボタン42がユーザーにより押されたとき)は、肯定(YES)としてステップS8へ移行し、ここで前記第2注出ポンプ58における注出時間の補正を前記スレーブコントローラSCで算出する。そして次のステップS9で補正された注出時間だけ前記第2注出ポンプ58を回転させて、第2飲料ノズル36から湯の注出動作を行う。このステップS9で注出した湯の加算量を、次のステップS10でスレーブコントローラSCに記憶させる。そしてステップS10から以降は、前記ステップS1に戻るルーティンを繰り返して、次の給湯を待機する。
以上から、スレーブ側の通信データの処理は表4のように纏められる。
Figure 0006341801
なお、スレーブ側のコントローラSCがマスター側のコントローラMCとデータ通信が不調である場合、貯湯タンク48の状態を前記スレーブコントローラSCは知り得ないので、第2飲料ノズル36からの湯の注出は不可とする。なお、以上の動作から、次の場合であっても正常に補正できる。
(A)通信正常時に水位が変化した場合
マスターコントローラMCからスレーブコントローラSCにリセット=TRUEを送信し、スレーブコントローラSCは注出量=0mlとする。その後、スレーブコントローラSCからマスターコントローラMCにリセット=TRUEで返信し、マスターコントローラMCはリセット=FALSE、注出量=所定値、給水量=0mlとする。これにより前記マスターコントローラMCおよびスレーブコントローラSCが互いにリセットを認識した上で注出量をリセットすることになるため、正常に補正できる。
(B)通信異常時に水位が変化した場合
マスターコントローラMCは注出量=所定値、給水量=0ml、またスレーブコントローラSCの注出量=0mlとし、湯の注出を可能とする。スレーブコントローラSCは注出量=0mlとし、湯の注出を禁止とする。これにより、マスター側だけでも正常に補正を行って、第1飲料ノズル34から湯を注出できる。
(C)通信正常から異常になった場合
マスターコントローラMCは注出量にスレーブコントローラSCの注出量を加算し、湯の注出を可能とする。スレーブコントローラSCは注出量=0mlとし、湯の注出を禁止とする。これにより前記スレーブコントローラSCの通信異常時の動作を、(B)と同様にでき、かつ通信異常があった前後でマスターコントローラMCとスレーブコントローラSCの注出量に差を生じること無く、マスターコントローラMCだけでも正常に補正を行って、第1飲料ノズル34から湯を注出できる。
34,36 飲料ノズル,48 給水タンク(貯湯タンク),FS フロートスイッチ,
MC マスターコントローラ,SC スレーブコントローラ,WV 給水弁

Claims (1)

  1. 複数の飲料ノズル(34,36)を有し、外部水道系からの水を給水タンク(48)へ供給する給水弁(WV)や、該タンク(48)の水位を監視するフロートスイッチ(FS)等の各種電気制御対象を前記複数の飲料ノズル(34,36)に共通して配置した飲料ディスペンサにおいて、
    前記各種電気制御対象の電気制御を専ら行うと共に、前記複数の飲料ノズル(34,36)の一方へ飲料供給を行うための第1飲料供給素子群を電気制御するマスターコントローラ(MC)と、
    前記飲料ノズル(34,36)の他方へ飲料供給を行うための第2飲料供給素子群を電気制御するスレーブコントローラ(SC)とからなり、
    前記マスターコントローラ(MC)とスレーブコントローラ(SC)とはシリアル通信で接続されて制御データの交換が行われ、
    前記両コントローラ(MC,SC)間のシリアル通信に不調を生じた場合は、前記スレーブコントローラ(SC)は前記給水タンク(48)の状態を知り得ないために、前記スレーブコントローラ(SC)により支配される飲料ノズル(36)からの飲料供給を停止するようにした
    ことを特徴とする複数の飲料ノズルを有する飲料ディスペンサ。
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