JP6341329B1 - プラズマ発生用のアンテナ及びそれを備えるプラズマ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンテナのインピーダンスを低減させるとともに、容量素子を構成する電極及び誘電体の間に生じる隙間を無くす。【解決手段】誘導結合型のプラズマPを発生させるためのアンテナ3であって、少なくとも2つの導体要素31と、互いに隣り合う導体要素31の間に設けられて、それら導体要素31を絶縁する絶縁要素32と、互いに隣り合う導体要素31と電気的に直列接続された容量素子33とを備え、容量素子33は、互いに隣り合う導体要素21の一方と電気的に接続された第1の電極33Aと、互いに隣り合う導体要素31の他方と電気的に接続された第2の電極33Bと、第1の電極33A及び第2の電極33Bの間の空間を満たす液体の誘電体とから構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、高周波電流が流されて誘導結合型のプラズマを発生させるためのアンテナ、及び、当該アンテナを備えたプラズマ処理装置に関するものである。
アンテナに高周波電流を流し、それによって生じる誘導電界によって誘導結合型のプラズマ(略称ICP)を発生させ、この誘導結合型のプラズマを用いて基板Wに処理を施すプラズマ処理装置が従来から提案されている。
この種のプラズマ処理装置においては、大型の基板に対応する等のためにアンテナを長くすると、当該アンテナのインピーダンスが大きくなり、それによってアンテナの両端間に大きな電位差が発生する。その結果、この大きな電位差の影響を受けてプラズマの密度分布、電位分布、電子温度分布等のプラズマの均一性が悪くなり、ひいては基板処理の均一性が悪くなるという問題がある。また、アンテナのインピーダンスが大きくなると、アンテナに高周波電流を流しにくくなるという問題もある。
このような問題を解決する等のために、特許文献1に示すように、複数の金属パイプを、隣り合う金属パイプ間に中空絶縁体を介在させて接続するとともに、中空絶縁体の外周部に容量素子であるコンデンサを配置したものが考えられている。このコンデンサは、中空絶縁体の両側の金属パイプに電気的に直列接続されており、中空絶縁体の一方側の金属パイプに電気的に接続された第1の電極と、中空絶縁体の他方側の金属パイプに電気的に接続されるとともに第1の電極と重なる第2の電極と、第1の電極及び第2の電極間に配置された誘電体シートとを有している。
特開2016−72168号公報
しかしながら、上記のコンデンサは、第1の電極、誘電体シート及び第2の電極の積層構造であるため、電極及び誘電体の間に隙間が生じる可能性がある。そうすると、この隙間においてアーク放電が発生し、コンデンサの劣化に繋がる可能性が考えられるため、コンデンサの構造に改善の余地がある。
ここで、電極及び誘電体の間に隙間が生じないようにするために、誘電体シートの両面に接着剤を塗布して電極を接着させることが考えられる。ところが、この接着剤の電気的な性能が誘電体シートの性能を変化させてしまい、必要なキャパシタンス値等の製作が困難となってしまう。
なお、電極及び誘電体の間に生じる隙間を埋めるに、それらを周囲から押圧する構造を設けることも考えられる。ところが、押圧構造を設けることによってアンテナ周辺の構造が複雑になってしまい、周囲に発生するプラズマの均一性を悪くする可能性がある。
そこで本発明は、上記問題点を解決すべくなされたものであり、アンテナに容量素子を組み込んでアンテナのインピーダンスを低減させるとともに、容量素子を構成する電極及び誘電体の間に生じる隙間を無くすことをその主たる課題とするものである。
すなわち本発明に係るプラズマ発生用のアンテナは、高周波電流が流されて、プラズマを発生させるためのアンテナであって、少なくとも2つの導体要素と、互いに隣り合う前記導体要素の間に設けられて、それら導体要素を絶縁する絶縁要素と、互いに隣り合う前記導体要素と電気的に直列接続された容量素子とを備え、前記容量素子は、互いに隣り合う前記導体要素の一方と電気的に接続された第1の電極と、互いに隣り合う前記導体要素の他方と電気的に接続されるとともに、前記第1の電極に対向して配置された第2の電極と、前記第1の電極及び前記第2の電極の間の空間を満たす誘電体とからなり、前記誘電体は液体であることを特徴とする。
このようなプラズマ発生用のアンテナであれば、絶縁要素を介して互いに隣り合う導体要素に容量素子を電気的に直列接続しているので、アンテナの合成リアクタンスは、簡単に言えば、誘導性リアクタンスから容量性リアクタンスを引いた形になるので、アンテナのインピーダンスを低減させることができる。その結果、アンテナを長くする場合でもそのインピーダンスの増大を抑えることができ、アンテナに高周波電流が流れやすくなり、プラズマを効率良く発生させることができる。
特に本発明によれば、第1の電極及び第2の電極の間の空間を液体の誘電体で満たしているので、容量素子を構成する電極及び誘電体の間に生じる隙間を無くすことができる。その結果、電極及び誘電体の間の隙間に発生しうるアーク放電を無くし、アーク放電に起因する容量素子の破損を無くすことができる。また、隙間を考慮することなく、第1の電極及び第2の電極の距離、対向面積及び液体の誘電体の比誘電率からキャパシタンス値を精度良く設定することができる。さらに、隙間を埋めるための電極及び誘電体を押圧する構造も不要にすることができ、当該押圧構造によるアンテナ周辺の構造の複雑化及びそれにより生じるプラズマの均一性の悪化を防ぐことができる。
アンテナの周辺構造をより簡略化して、プラズマの均一性を向上させるためには、前記絶縁要素は、管状をなすものであり、前記容量素子は、前記絶縁要素の内部に設けられていることが望ましい。
アンテナを冷却してプラズマを安定して発生させるためには、前記導体要素及び前記絶縁要素を管状をなすものとして、前記導体要素及び前記絶縁要素の内部に冷却液を流通させる構成とすることが考えられる。この構成において、前記冷却液を第1の電極及び第2の電極の間の空間に供給して、前記冷却液を前記誘電体とすることが望ましい。
冷却液を誘電体とすることで、冷却液とは別に誘電体を準備する必要が無く、また、第1の電極及び第2の電極を冷却することができる。通常、冷却液は温調機構により一定温度に調整されており、この冷却液を誘電体として用いることによって、温度変化による比誘電率の変化を抑えて、キャパシタンス値の変化を抑えることができる。さらに、冷却液として水を用いた場合には、水の比誘電率は約80(20℃)であり樹脂製の誘電体シートよりも大きいため、高電圧に耐えうる容量素子を構成することができる。
各電極の具体的な実施の態様としては、前記各電極は、前記導体要素における前記絶縁要素側の端部に電気的に接触するフランジ部と、当該フランジ部から前記絶縁要素側に延出した延出部とを有することが望ましい。
この構成であれば、フランジ部により導体要素との接触面積を大きくしつつ、延出部により電極間の対向面積を設定することができる。
前記各電極の延出部は、管状をなすものであり、互いに同軸上に配置されていることが望ましい。
この構成であれば、電極間の対向面積を大きくしつつ、導体要素に流れる高周波電流の分布を周方向において均一にして、均一性の良いプラズマを発生させることができる。
前記各電極のフランジ部は、前記絶縁要素の軸方向の端面に形成された凹部に嵌合されていることが望ましい。
この構成であれば、絶縁要素の凹部にフランジ部を嵌合させることによって、各電極の延出部の相対位置を決めることができ、その組み立てを容易にすることができる。
また本発明に係るプラズマ処理装置は、真空排気されかつガスが導入される真空容器と、前記真空容器内に配置されたアンテナと、前記アンテナに高周波電流を流す高周波電源とを備え、前記アンテナによって発生させたプラズマを用いて基板に処理を施すように構成されており、前記アンテナが上述した構成であることを特徴とする。
このプラズマ処理装置によれば、上述したアンテナにより均一性の良いプラズマを効率良く発生させることができるので、基板処理の均一性及び効率を高めることができる。
このプラズマ処理装置において大面積の基板に対して処理を施すためには、複数の前記アンテナを備えることが考えられる。この場合、前記アンテナの両端部は、前記真空容器外に延び出ており、互いに隣接する前記アンテナにおいて一方の前記アンテナの端部と他方の前記アンテナの端部とを接続導体により電気的に接続して、前記互いに隣接する前記アンテナに互いに逆向きの高周波電流が流れるように構成することが望ましい。
前記接続導体は内部に流路を有しており、その流路に冷却液が流れるものであることが望ましい。
前記導体要素及び前記絶縁要素の内部に冷却液が流れるものであり、互いに隣接する前記アンテナにおいて一方の前記アンテナを流れた冷却液が前記接続導体の流路を介して他方の前記アンテナに流れるものであることが望ましい。
この構成であれば、共通の冷却液によりアンテナ及び接続導体の両方を冷却することができる。また、1本の流路によって複数のアンテナを冷却することができるので、冷却液を循環させる循環流路の構成を簡略化することができる。なお、アンテナの流路及び接続導体の流路が長くなると冷却液の上昇により、下流側での誘電率の低下が生じる可能性がある。このため、接続導体によって接続されるアンテナの本数は冷却液の温度上昇分を考慮して設定され、例えばアンテナの本数は4本程度である。
2本のアンテナの給電側端部と接地側端部とを接続導体で接続した場合には、当該接続導体によるインピーダンスの増加が生じる。その結果、高周波電流の通電により最も接地側の端部に対して最も給電側の端部の電位が上昇することがある、又は、接続導体のインピーダンスによっては電圧の上昇・下降を生じる可能性がある。これは、発生するプラズマの不均一の原因となる。
この問題を好適に解決するためには、前記接続導体は、互いに隣接する前記アンテナにおいて一方の前記アンテナに接続される一方の導体部と、他方の前記アンテナに接続される他方の導体部と、前記一方の導体部及び前記他方の導体部に電気的に直列接続された容量素子とを有することが望ましい。このように接続導体に容量素子を設けることによって接続導体のインピーダンスを零相当にすることができ、接続導体によるインピーダンスの増加を無くすことができる。
さらに本発明に係るプラズマ処理装置は、真空排気されかつガスが導入される処理室と、前記処理室外に配置された請求項1乃至6の何れか一項に記載のアンテナと、前記アンテナに高周波電流を流す高周波電源とを備え、前記アンテナによって発生させたプラズマを用いて前記処理室内の基板に処理を施すように構成されていることを特徴とする。
このプラズマ処理装置によれば、処理室の圧力などの条件と、アンテナが配置されるアンテナ室の圧力などの条件とを個別に制御することができ、プラズマの発生を効率的にできるとともに、基板の処理を効率的にできる。
このプラズマ処理装置において大面積の基板に対して処理を施すためには、複数の前記アンテナを備えており、互いに隣接する前記アンテナにおいて一方の前記アンテナの端部と他方の前記アンテナの端部とを接続導体により電気的に接続して、前記互いに隣接する前記アンテナに互いに逆向きの高周波電流が流れるように構成されていることが望ましい。
このように構成した本発明によれば、アンテナに容量素子を組み込むことによってアンテナのインピーダンスを低減させるとともに、容量素子を構成する電極及び誘電体の間に生じる隙間を無くすことができるので、均一性の良いプラズマを効率良く発生させることができる。
本実施形態のプラズマ処理装置の構成を模式的に示す縦断面図である。 同実施形態のアンテナにおける容量素子の周辺構造を模式的に示す拡大断面図である。 変形実施形態の容量素子を模式的に示す拡大断面図である。 変形実施形態の容量素子を模式的に示す拡大断面図である。 変形実施形態のアンテナにおける容量素子の周辺構造を模式的に示す拡大断面図である。 変形実施形態のプラズマ処理装置の構成を模式的に示す横断面図である。 変形実施形態のプラズマ処理装置の構成を模式的に示す横断面図である。 変形実施形態のプラズマ処理装置の構成を模式的に示す図である。
以下に、本発明に係るプラズマ処理装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
<装置構成>
本実施形態のプラズマ処理装置100は、誘導結合型のプラズマPを用いて基板Wに処理を施すものである。ここで、基板Wは、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)用の基板、フレキシブルディスプレイ用のフレキシブル基板等である。また、基板Wに施す処理は、例えば、プラズマCVD法による膜形成、エッチング、アッシング、スパッタリング等である。
なお、このプラズマ処理装置100は、プラズマCVD法によって膜形成を行う場合はプラズマCVD装置、エッチングを行う場合はプラズマエッチング装置、アッシングを行う場合はプラズマアッシング装置、スパッタリングを行う場合はプラズマスパッタリング装置とも呼ばれる。
具体的にプラズマ処理装置100は、図1に示すように、真空排気され且つガス7が導入される真空容器2と、真空容器2内に配置された直線状のアンテナ3と、真空容器2内に誘導結合型のプラズマPを生成するための高周波をアンテナ3に印加する高周波電源4とを備えている。なお、アンテナ3に高周波電源4から高周波を印加することによりアンテナ3には高周波電流IRが流れて、真空容器2内に誘導電界が発生して誘導結合型のプラズマPが生成される。
真空容器2は、例えば金属製の容器であり、その内部は真空排気装置6によって真空排気される。真空容器2はこの例では電気的に接地されている。
真空容器2内に、例えば流量調整器(図示省略)及びアンテナ3に沿う方向に配置された複数のガス導入口21を経由して、ガス7が導入される。ガス7は、基板Wに施す処理内容に応じたものにすれば良い。例えば、プラズマCVD法によって基板Wに膜形成を行う場合には、ガス7は、原料ガス又はそれを希釈ガス(例えばH)で希釈したガスである。より具体例を挙げると、原料ガスがSiHの場合はSi膜を、SiH+NHの場合はSiN膜を、SiH+Oの場合はSiO膜を、SiF+Nの場合はSiN:F膜(フッ素化シリコン窒化膜)を、それぞれ基板W上に形成することができる。
また、真空容器2内には、基板Wを保持する基板ホルダ8が設けられている。この例のように、基板ホルダ8にバイアス電源9からバイアス電圧を印加するようにしても良い。バイアス電圧は、例えば負の直流電圧、負のバイアス電圧等であるが、これに限られるものではない。このようなバイアス電圧によって、例えば、プラズマP中の正イオンが基板Wに入射する時のエネルギーを制御して、基板Wの表面に形成される膜の結晶化度の制御等を行うことができる。基板ホルダ8内に、基板Wを加熱するヒータ81を設けておいても良い。
アンテナ3は、真空容器2内における基板Wの上方に、基板Wの表面に沿うように(例えば、基板Wの表面と実質的に平行に)配置されている。真空容器2内に配置するアンテナ3は、1つでも良いし、複数でも良い。
アンテナ3の両端部付近は、真空容器2の相対向する側壁をそれぞれ貫通している。アンテナ3の両端部を真空容器2外へ貫通させる部分には、絶縁部材11がそれぞれ設けられている。この各絶縁部材11を、アンテナ3の両端部が貫通しており、その貫通部は例えばパッキン12によって真空シールされている。各絶縁部材11と真空容器2との間も、例えばパッキン13によって真空シールされている。なお、絶縁部材11の材質は、例えば、アルミナ等のセラミックス、石英、又はポリフェニンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等のエンジニアリングプラスチック等である。
さらに、アンテナ3において、真空容器2内に位置する部分は、直管状の絶縁カバー10により覆われている。この絶縁カバー10の両端部は絶縁部材11によって支持されている。なお、絶縁カバー10の両端部と絶縁部材11間はシールしなくても良い。絶縁カバー10内の空間にガス7が入っても、当該空間は小さくて電子の移動距離が短いので、通常は空間にプラズマPは発生しないからである。なお、絶縁カバー10の材質は、例えば、石英、アルミナ、フッ素樹脂、窒化シリコン、炭化シリコン、シリコン等である。
絶縁カバー10を設けることによって、プラズマP中の荷電粒子がアンテナ3を構成する金属パイプ31に入射するのを抑制することができるので、金属パイプ31に荷電粒子(主として電子)が入射することによるプラズマ電位の上昇を抑制することができると共に、金属パイプ31が荷電粒子(主としてイオン)によってスパッタされてプラズマPおよび基板Wに対して金属汚染(メタルコンタミネーション)が生じるのを抑制することができる。
アンテナ3の一端部である給電端部3aには、整合回路41を介して高周波電源4が接続されており、他端部である終端部3bは直接接地されている。なお、終端部3bは、コンデンサ又はコイル等を介して接地しても良い。
上記構成によって、高周波電源4から、整合回路41を介して、アンテナ3に高周波電流IRを流すことができる。高周波の周波数は、例えば、一般的な13.56MHzであるが、これに限られるものではない。
アンテナ3は、内部に冷却液CLが流通する流路を有する中空構造のものである。具体的にアンテナ3は、図2に示すように、少なくとも2つの管状をなす金属製の導体要素31(以下、「金属パイプ31」という。)と、互いに隣り合う金属パイプ31の間に設けられて、それら金属パイプ31を絶縁する管状の絶縁要素32(以下、「絶縁パイプ32」という。)と、互いに隣り合う金属パイプ31と電気的に直列接続された容量素子であるコンデンサ33とを備えている。
本実施形態では金属パイプ31の数は2つであり、絶縁パイプ32及びコンデンサ33の数は各1つである。以下の説明において、一方の金属パイプ31を「第1の金属パイプ31A」、他方の金属パイプを「第2の金属パイプ31B」ともいう。なお、アンテナ3は、3つ以上の金属パイプ31を有する構成であってもしても良く、この場合、絶縁パイプ32及びコンデンサ33の数はいずれも金属パイプ31の数よりも1つ少ないものになる。
なお、冷却液CLは、真空容器2の外部に設けられた循環流路14によりアンテナ3を流通するものであり、前記循環流路14には、冷却液CLを一定温度に調整するための熱交換器などの温調機構141と、循環流路14において冷却液CLを循環させるためのポンプなどの循環機構142とが設けられている。冷却液CLとしては、電気絶縁の観点から、高抵抗の水が好ましく、例えば純水またはそれに近い水が好ましい。その他、例えばフッ素系不活性液体などの水以外の液冷媒を用いても良い。
金属パイプ31は、内部に冷却液CLが流れる直線状の流路31xが形成された直管状をなすものである。そして、金属パイプ31の少なくとも長手方向一端部の外周部には、雄ねじ部31aが形成されている。本実施形態の金属パイプ31は、雄ねじ部31aが形成された端部とそれ以外の部材とを別部品により形成してそれらを接合しているが、単一の部材から形成しても良い。なお、複数の金属パイプ31を接続する構成との部品の共通化を図るべく、金属パイプ31の長手方向両端部に雄ねじ部31aを形成して互換性を持たせておくことが望ましい。金属パイプ31の材質は、例えば、銅、アルミニウム、これらの合金、ステンレス等である。
絶縁パイプ32は、内部に冷却液CLが流れる直線状の流路32xが形成された直管状をなすものである。そして、絶縁パイプ32の軸方向両端部の側周壁には、金属パイプ31の雄ねじ部31aと螺合して接続される雌ねじ部32aが形成されている。また、絶縁パイプ32の軸方向両端部の側周壁には、雌ねじ部32aよりも軸方向中央側に、コンデンサ33の各電極33A、33Bを嵌合させるための凹部32bが周方向全体に亘って形成されている。本実施形態の絶縁パイプ32は、単一の部材から形成しているが、これに限られない。なお、絶縁パイプ32の材質は、例えば、アルミナ、フッ素樹脂、ポリエチレン(PE)、エンジニアリングプラスチック(例えばポリフェニンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)など)等である。
コンデンサ33は、絶縁パイプ32の内部に設けられており、具体的には、絶縁パイプ32の冷却液CLが流れる流路32xに設けられている。
具体的にコンデンサ33は、互いに隣り合う金属パイプ31の一方(第1の金属パイプ31A)と電気的に接続された第1の電極33Aと、互いに隣り合う金属パイプ31の他方(第2の金属パイプ31B)と電気的に接続されるとともに、第1の電極33Aに対向して配置された第2の電極33Bとを備えており、第1の電極33A及び第2の電極33Bの間の空間を冷却液CLが満たすように構成されている。つまり、この第1の電極33A及び第2の電極33Bの間の空間を流れる冷却液CLが、コンデンサ33を構成する誘電体となる。
各電極33A、33Bは、概略回転体形状をなすとともに、その中心軸に沿って中央部に主流路33xが形成されている。具体的に各電極33A、33Bは、金属パイプ31における絶縁パイプ32側の端部に電気的に接触するフランジ部331と、当該フランジ部331から絶縁パイプ32側に延出した延出部332とを有している。本実施形態の各電極33A、33Bは、フランジ部331及び延出部332を単一の部材から形成しても良いし、別部品により形成してそれらを接合しても良い。電極33A、33Bの材質は、例えば、アルミニウム、銅、これらの合金等である。
フランジ部331は、金属パイプ31における絶縁パイプ32側の端部に周方向全体に亘って接触している。具体的には、フランジ部331の軸方向端面は、金属パイプ31の端部に形成された円筒状の接触部311の先端面に周方向全体に亘って接触するとともに、金属パイプ31の接触部311の外周に設けられたリング状多面接触子15を介して金属パイプ31の端面に電気的に接触する。なお、フランジ部331は、それらの何れか一方により、金属パイプ31に電気的に接触するものであっても良い。
また、フランジ部331には、厚み方向に複数の貫通孔331hが形成されている。このフランジ部331に貫通孔331hを設けることによって、フランジ部331による冷却液CLの流路抵抗を小さくするとともに、絶縁パイプ32内での冷却液CLの滞留、及び、絶縁パイプ32内に気泡が溜まることを防ぐことができる。
延出部332は、円筒形状をなすものであり、その内部に主流路33xが形成されている。第1の電極33Aの延出部332及び第2の電極33Bの延出部332は、互いに同軸上に配置されている。つまり、第1の電極33Aの延出部332の内部に第2の電極33Bの延出部332が挿し込まれた状態で設けられている。これにより、第1の電極33Aの延出部332と第2の電極33Bの延出部332との間に、流路方向に沿った円筒状の空間が形成される。
このように構成された各電極33A、33Bは、絶縁パイプ32の側周壁に形成された凹部32bに嵌合されている。具体的には、絶縁パイプ32の軸方向一端側に形成された凹部32bに第1の電極33Aが嵌合され、絶縁パイプ32の軸方向他端側に形成された凹部32bに第2の電極33Bが嵌合されている。このように各凹部32bに各電極33A、33Bを嵌合させることによって、第1の電極33Aの延出部332及び第2の電極33Bの延出部332は、互いに同軸上に配置される。また、各凹部32bの軸方向外側を向く面に各電極33A、33Bのフランジ部331の端面が接触することによって、第1の電極33Aの延出部332に対する第2の電極33Bの延出部332の挿入寸法が規定される。
また、絶縁パイプ32の各凹部32bに各電極33A、33Bを嵌合させるとともに、当該絶縁パイプ32の雌ねじ部32aに金属パイプ31の雄ねじ部31aを螺合させることによって、金属パイプ31の接触部311の先端面が電極33A、33Bのフランジ部331に接触して各電極33A、33Bが、絶縁パイプ32と金属パイプ31との間に挟まれて固定される。このように本実施形態のアンテナ3は、金属パイプ31、絶縁パイプ32、第1の電極33A及び第2の電極33Bが同軸上に配置された構造となる。なお、金属パイプ31及び絶縁パイプ32の接続部は、真空及び冷却液CLに対するシール構造を有している。本実施形態のシール構造は、雄ねじ部31aの基端部に設けられたパッキン等のシール部材16により実現されている。なお、管用テーパねじ構造を用いても良い。
このように、金属パイプ31及び絶縁パイプ32の間のシール構造、金属パイプ31と各電極33A、33Bとの電気的接触が、雄ねじ部31a及び雌ねじ部32aの締結と共に行われるので、組み立て作業が非常に簡便となる。
この構成において、第1の金属パイプ31Aから冷却液CLが流れてくると、冷却液CLは、第1の電極33Aの主流路33x及び貫通孔331hを通じて、第2の電極33B側に流れる。第2の電極33B側に流れた冷却液CLは、第2の電極33Bの主流路33x及び貫通孔331hを通じて第2の金属パイプ31Bに流れる。このとき、第1の電極33Aの延出部332と第2の電極33Bの延出部332との間の円筒状の空間が冷却液CLに満たされて、当該冷却液CLが誘電体となりコンデンサ33が構成される。
<本実施形態の効果>
このように構成した本実施形態のプラズマ処理装置100によれば、絶縁パイプ32を介して互いに隣り合う金属パイプ31にコンデンサ33を電気的に直列接続しているので、アンテナ3の合成リアクタンスは、簡単に言えば、誘導性リアクタンスから容量性リアクタンスを引いた形になるので、アンテナ3のインピーダンスを低減させることができる。その結果、アンテナ3を長くする場合でもそのインピーダンスの増大を抑えることができ、アンテナ3に高周波電流が流れやすくなり、誘導結合型のプラズマPを効率良く発生させることができる。
特に本実施形態によれば、第1の電極33A及び第2の電極33Bの間の空間を液体の誘電体(冷却液CL)で満たしているので、コンデンサ33を構成する電極33A、33B及び誘電体の間に生じる隙間を無くすことができる。その結果、電極33A、33B及び誘電体の間の隙間に発生しうるアーク放電を無くし、アーク放電に起因するコンデンサ33の破損を無くすことができる。また、隙間を考慮することなく、第1の電極33Aの延出部332と第2の電極33Bの延出部332との離間距離、対向面積及び液体の誘電体(冷却液CL)の比誘電率からキャパシタンス値を精度良く設定することができる。さらに、隙間を埋めるための電極33A、33B及び誘電体を押圧する構造も不要にすることができ、当該押圧構造によるアンテナ周辺の構造の複雑化及びそれにより生じるプラズマPの均一性の悪化を防ぐことができる。
アンテナ3を冷却する冷却液CLを誘電体としているので、冷却液CLとは別に誘電体を準備する必要が無く、電極33A、33Bを冷却することができる。また、通常、冷却液CLは温調機構141により一定温度に調整されており、この冷却液CLを誘電体として用いることによって、温度変化による比誘電率の変化を抑えて、キャパシタンス値の変化を抑えることができる。さらに、冷却液CLとして水を用いた場合には、水の比誘電率は約80(20℃)であり樹脂製の誘電体シートよりも大きいため、高電圧に耐えうるコンデンサ33を構成することができる。ここで、大きな比誘電率であるので、コンデンサ33は2つの延出部332からなる2筒構造であっても充分なキャパシタンス値を得ることができる。そのため、各電極33A、33Bのフランジ部331に対する延出部332の垂直度を精度良くしつつ各電極33A、33Bを製作することができ、キャパシタンス値を精度良く設定することができる。その他、水の電気分解により不純物が混入する可能性があるが、循環流路14上にイオン交換膜フィルタ等のフィルタを設けることによって除去することができ、コンデンサ33のキャパシタンス値が変化することを抑えることができる。
<その他の変形実施形態>
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、前記実施形態では、コンデンサ33が2つの円筒状の延出部からなる2筒構造であったが、図3に示すように、3つ以上の円筒状の延出部332を同軸上に配置しても良い。この場合、第1の電極33Aの延出部332と第2の電極33Bの延出部332が交互に配置されるように構成する。図3では、3つの延出部332のうち、内側及び外側の2つが第1の電極33Aの延出部332であり、中間の1つが第2の電極33Bの延出部332となる。この構成であれば、コンデンサ33の軸方向寸法を大きくすることなく対向面積を増やすことができる。
また、コンデンサ33の対向電極となる延出部332の先端角部での電界集中を緩和すべく、図4に示すように、延出部332の先端角部332aの一部をテーパ状に切り欠いても良い。具体的には、第1の電極33Aの延出部332の先端角部332aの内側周面をテーパ状に切り欠き、第2の電極33Bの延出部332の先端角部332aの外側周面をテーパ状に切り欠く。
さらに、電極33A、33Bと金属パイプ31との接触はそれら端面同士の接触の他に、図5に示すように、電極33A、33Bに接触端子333を設けて、当該接触端子333が金属パイプ31に接触するように構成しても良い。図5の構成は、電極33A、33Bのフランジ部331から軸方向外側に突出した接触端子333を設けて、当該接触端子333が金属パイプ31の接触部311の外側周面に押圧接触するものである。この構成において、各電極33A、33Bの相対位置は、絶縁パイプ32の凹部32bの軸方向外側を向く面により規定される。
前記実施形態では、コンデンサを絶縁パイプ内に収容した構成であったが、絶縁パイプの外部に設けた構成としても良い。例えば、コンデンサを構成する第1の電極及び第2の電極を絶縁パイプの外周部に設けるとともに、それら電極の間に液体の誘電体を充満させる構成とする。また、第1の電極及び第2の電極を金属パイプと電気的に接続しつつ、それら電極を絶縁パイプから離間した構成としても良い。これらの構成において、液体の誘電体は、アンテナの内部流路から分岐した分岐流路により供給される冷却液であっても良いし、冷却液とは別経路で供給される液体の誘電体であっても良い。また、第1の電極及び第2の電極の間に液体の誘電体を封止されたものであっても良い。なお、封止する場合には、当該液体の誘電体の温度を一定に調整するための温調機構を設ける必要がある。
さらに、図6に示すように、複数のアンテナ3を有するプラズマ処理装置100において、各アンテナ3の両端部を、真空容器2外に延出させて、互いに隣接するアンテナ3において一方のアンテナ3の端部と他方のアンテナ3の端部とを接続導体17により電気的に接続してもよい。ここで、接続導体17により接続される2つのアンテナの端部は同じ側壁側に位置する端部である。これにより、複数のアンテナ3は、互いに隣接するアンテナ4に互いに逆向きの高周波電流が流れるように構成される。このように複数のアンテナを接続導体17により1本のアンテナ構造にすることで、処理する基板の大型化を容易に展開することができる。
そして、接続導体17は内部に流路を有しており、その流路に冷却液が流れように構成されている。具体的には、接続導体17の一端部は、一方のアンテナ3の流路と連通しており、接続導体17の他端部は、他方のアンテナ3の流路と連通している。これにより、互いに隣接するアンテナ3において一方のアンテナ3を流れた冷却液が接続導体17の流路を介して他方のアンテナ3に流れる。これにより、共通の冷却液によりアンテナ3及び接続導体17の両方を冷却することができる。また、1本の流路によって複数のアンテナ3を冷却することができるので、循環流路14の構成を簡略化することができる。
さらに、接続導体17は、互いに隣接するアンテナ3において一方のアンテナ3に接続される一方の導体部17aと、他方のアンテナ3に接続される他方の導体部17cと、一方の導体部17a及び他方の導体部17bに電気的に直列接続された容量素子であるコンデンサ17cとを有する。なお、導体部17a、17bの構成は例えば前記実施形態の導体要素31と同様にすることが考えられ、コンデンサ17cの構成は例えば前記実施形態のコンデンサ33と同様にすることが考えられる。このように接続導体17にコンデンサ17cを設けることによって接続導体17のインピーダンスを零相当にすることができ、接続導体17によるインピーダンスの増加を無くすことができる。また、コンデンサ17cを可変コンデンサとして静電容量を調整できるものとしてもよい。
接続導体17の構成は図6に限られず、例えば図7に示すように接続導体17が容量素子を有さない構成としてもよい。この構成の場合には、互いに隣接するアンテナ3において、一方のアンテナ3の給電側端部3a及び他方のアンテナ3の接地側端部3b及び接続導体17を合わせたインダクタンスを、その他の導体要素31のインダクタンスと同じにして、複数のアンテナ3全体に亘って連続的に同じ誘導性リアクタンスと容量性リアクタンスとが繰り返される構成となる。その結果、複数のアンテナ3全体として接続導体によるインピーダンスの見かけ上の増加を無くすことができる。その結果、アンテナ3に沿って長さ方向及び配列方向において均一なプラズマPを発生させることができる。
前記実施形態のプラズマ処理装置100ではアンテナ3が基板Wの処理室内に配置されたものであったが、図8に示すように、アンテナ3を処理室18外に配置したものであってもよい。この場合、複数のアンテナ3は、真空容器2内において誘電体窓19によって処理室18とは区画されたアンテナ室20に配置されている。なお、アンテナ室20は真空排気装置21によって真空排気される。ここで、複数のアンテナ3は、上述した図6及び図7のように接続導体17により互いに接続されたものであってもよいし、接続導体17により接続されることなく、個別に配置されたものであってもよい。このプラズマ処理装置100であれば、処理室18の圧力などの条件と、アンテナ室20の圧力などの条件とを個別に制御することができ、プラズマPの発生を効率的にできるとともに、基板Wの処理を効率的にできる。
その上、前記実施形態では、アンテナは直線状をなすものであったが、湾曲又は屈曲した形状であっても良い。この場合、金属パイプが湾曲又は屈曲した形状であっても良いし、絶縁パイプが湾曲又は屈曲した形状であっても良い。
加えて、導体要素及び絶縁要素は、1つの内部流路を有する管状をなすものであったが、2以上の内部流路を有するもの、或いは、分岐した内部流路を有するものであっても良い。また、導体要素及び/又は絶縁要素が中実のものであっても良い。
前記実施形態の電極において延出部は、円筒状であったが、その他の角筒状であっても良いし、平板状又は湾曲又は屈曲した板状であっても良い。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
100・・・プラズマ処理装置
W ・・・基板
P ・・・誘導結合プラズマ
2 ・・・真空容器
3 ・・・アンテナ
31 ・・・金属パイプ(導体要素)
32 ・・・絶縁パイプ(絶縁要素)
32b・・・凹部
33 ・・・コンデンサ
33A・・・第1の電極
33B・・・第2の電極
331・・・フランジ部
332・・・延出部
CL ・・・冷却液(液体の誘電体)
4 ・・・高周波電源
17 ・・・接続導体
17a・・・一方の導体部
17b・・・他方の導体部
17c・・・容量素子
18 ・・・処理室

Claims (13)

  1. 高周波電流が流されて、プラズマを発生させるためのアンテナであって、
    少なくとも2つの導体要素と、互いに隣り合う前記導体要素の間に設けられて、それら導体要素を絶縁する絶縁要素と、互いに隣り合う前記導体要素と電気的に直列接続された容量素子とを備え、
    前記容量素子は、互いに隣り合う前記導体要素の一方と電気的に接続された第1の電極と、互いに隣り合う前記導体要素の他方と電気的に接続されるとともに、前記第1の電極に対向して配置された第2の電極と、前記第1の電極及び前記第2の電極の間の空間を満たす誘電体とからなり、前記誘電体が液体であるアンテナ。
  2. 前記絶縁要素は、管状をなすものであり、
    前記容量素子は、前記絶縁要素の内部に設けられている、請求項1記載のアンテナ。
  3. 前記導体要素は、管状をなすものであり、
    前記導体要素及び前記絶縁要素の内部に冷却液が流れるものであり、
    前記冷却液が前記誘電体となる、請求項2記載のアンテナ。
  4. 前記各電極は、前記導体要素における前記絶縁要素側の端部に電気的に接触するフランジ部と、当該フランジ部から前記絶縁要素側に延出した延出部とを有する、請求項2又は3記載のアンテナ。
  5. 前記各電極の延出部は、管状をなすものであり、互いに同軸上に配置されている、請求項4記載のアンテナ。
  6. 前記各電極のフランジ部は、前記絶縁要素の軸方向の端面に形成された凹部に嵌合されている、請求項4又は5記載のアンテナ。
  7. 真空排気されかつガスが導入される真空容器と、
    前記真空容器内に配置された請求項1乃至6の何れか一項に記載のアンテナと、
    前記アンテナに高周波電流を流す高周波電源とを備え、
    前記アンテナによって発生させたプラズマを用いて基板に処理を施すように構成されているプラズマ処理装置。
  8. 複数の前記アンテナを備えており、
    前記アンテナの両端部は、前記真空容器外に延び出ており、
    互いに隣接する前記アンテナにおいて一方の前記アンテナの端部と他方の前記アンテナの端部とを接続導体により電気的に接続して、前記互いに隣接する前記アンテナに互いに逆向きの高周波電流が流れるように構成されている、請求項7記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記接続導体は内部に流路を有しており、その流路に冷却液が流れるものである、請求項8記載のプラズマ処理装置。
  10. 前記導体要素及び前記絶縁要素の内部に冷却液が流れるものであり、
    互いに隣接する前記アンテナにおいて一方の前記アンテナを流れた冷却液が前記接続導体の流路を介して他方の前記アンテナに流れるものである、請求項9記載のプラズマ処理装置。
  11. 前記接続導体は、互いに隣接する前記アンテナにおいて一方の前記アンテナに接続される一方の導体部と、他方の前記アンテナに接続される他方の導体部と、前記一方の導体部及び前記他方の導体部に電気的に直列接続された容量素子とを有する、請求項8乃至10の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
  12. 真空排気されかつガスが導入される処理室と、
    前記処理室外に配置された請求項1乃至6の何れか一項に記載のアンテナと、
    前記アンテナに高周波電流を流す高周波電源とを備え、
    前記アンテナによって発生させたプラズマを用いて前記処理室内の基板に処理を施すように構成されているプラズマ処理装置。
  13. 複数の前記アンテナを備えており、
    互いに隣接する前記アンテナにおいて一方の前記アンテナの端部と他方の前記アンテナの端部とを接続導体により電気的に接続して、前記互いに隣接する前記アンテナに互いに逆向きの高周波電流が流れるように構成されている、請求項12記載のプラズマ処理装置。
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