JP6341136B2 - 温度センサ - Google Patents

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Description

本発明は、サーミスタ素子を用いた温度センサに関する。
トランジスタのような電子部品やその他の装置の温度状態を検出するために、サーミスタ素子を用いた温度センサが用いられている。従来の温度センサでは、ビス等による他の装置への固定に用いる孔が形成された金属端子に、サーミスタ素子が設置されており、設置されたサーミスタ素子が樹脂で覆われた構造を有している。
しかしながら、温度センサでは、他の装置へ固定する際の外力や、他の装置から伝えられる熱等により、金属端子を変形させる力が作用する場合がある。従来の温度センサでは、そのような外力によって金属端子が変形すると、金属端子と樹脂の接合部分に亀裂が入る問題や、金属と樹脂の接合部分が破断する問題が生じる場合がある。金属端子と樹脂の接合強度を高めてこのような問題を解決するものとして、インサート成形により樹脂と金属端子とを一体に成形する技術が提案されている(特許文献1参照)。
実用新案登録第2504977号
しかしながら、インサート成形によって樹脂と金属端子を一体に成形した従来技術であっても、固定時に加えられる外力によって金属端子が変形すると、金属端子と樹脂とを引き剥がす力が接合部分に加えられ、接合部分が損傷する場合がある。
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、端子部と樹脂部との接合部分に損傷が生じ難く、良好な検出特性を得られる温度センサに関する。
上記目的を達成するために、本発明に係る温度センサは、
サーミスタ素子を有し温度を検知するセンサ部と、
前記センサ部が設置される設置面を有する設置部と、固定に用いる孔が形成された固定部と、前記設置部と前記固定部とを接続する接続部と、を有する端子部と、
前記センサ部及び前記設置部の少なくとも一部を被覆する樹脂部と、を有しており、
前記設置面に垂直な方向に関して、前記設置面から前記センサ部へ向かう方向を上方向とした場合、前記接続部は、前記設置面より前記上方向に位置する上方凸部を有し、
前記上方凸部は、前記樹脂部に被覆される第1部分と、前記第1部分より前記固定部の近くに位置しており前記樹脂部から露出している第2部分と、を有することを特徴とする。
本発明に係る温度センサにおいて、端子部の接続部は、設置面より上方向に位置する上方凸部を有し、その上方凸部は、樹脂部に被覆される第1部分と、樹脂部から露出している第2部分とを有する。上方凸部は、設置面より上方に位置しているため、固定部や設置部に対して屈曲部分を介して接続されることになり、固定部や設置部が変形した場合でも、上方凸部の変形は抑制される。また、上方凸部は、設置部や固定部ほど広い平坦面を有しないため、外力が加えられた場合にも、設置部や固定部より変形しにくい。したがって、上方凸部の第1部分は、これを被覆する樹脂部との接合が解除され難く、第1部分を被覆する樹脂部は、接続端子に対して強固に接合される。したがって、本発明に係る温度センサは、端子部と樹脂部との接合部分に損傷が生じ難く、良好な検出特性を有する。
また、上方凸部を有する端子部は、センサ部に対して効率的に熱を伝えることができるため、このような温度センサは、熱応答性に優れており、良好な検出特性を有する。
また、例えば、前記設置面に垂直な方向に関して、前記センサ部から前記設置面へ向かう方向を下方向とした場合、前記第1部分を被覆する前記樹脂部の少なくとも一部は、前記第1部分より前記下方向に位置してもよい。
このような温度センサにおける樹脂部は、端子部の上方向に位置してセンサ部や設置部を被覆する部分と、端子部の下方向に位置して上方凸部の第1部分を被覆する部分とを有している。すなわち、樹脂部が端子部の上下両方向から端子部を被覆することにより、このような温度センサでは、端子部と樹脂部との接合部分に損傷が生じる問題を効果的に防止できる。
また、例えば、前記樹脂部は、前記設置部、前記接続部及び前記固定部の配列方向に直交する断面において、前記第1部分の外周を囲んでいてもよい。
樹脂部が第1部分の外周を囲んでいると、樹脂部と端子部の接合がより強固になり、端子部と樹脂部との接合部分に損傷が生じる問題を、さらに効果的に防止できる。
また、例えば、前記上方凸部の前記上方向の端部は、前記設置面に垂直な方向に関して、前記センサ部の中心より前記上方向に位置してもよい。
このような温度センサは、上方凸部からセンサ部に対して効率的に熱を伝えることができるため、良好な熱応答性を奏する。
また、例えば、前記センサ部は、前記設置面に接していても良い。
また、例えば、前記センサ部は、前記上方凸部に接していても良い。
このような温度センサは、センサ部が端子部に接触しているため、端子部からセンサ部へ効率的に熱を伝えることができ、良好な熱応答性を奏する。
また、例えば、前記センサ部は、前記樹脂部を介して間接的に前記設置面に設置されていてもよい。
このような温度センサは、センサ部が樹脂部を介して間接的に設置面に設置されているため、センサ部と端子部の絶縁距離が大きくなり、絶縁特性のマージンを広げることができる。
また、例えば、前記設置部、前記接続部及び前記固定部の配列方向に平行であって前記設置面に垂直な断面において、前記第1部分はL字状であり、前記第2部分は前記第1部分に対して対称なL字状であってもよい。
このような温度センサでは、樹脂部に被覆されている第1部分と樹脂部から露出している第2部分との境界が、上方凸部における上方向の端部中央に位置する。ここで、樹脂部の損傷は、樹脂部による被覆・露出境界近傍で生じ易い傾向にあるが、上方凸部における上方向の端部中央は、固定部及び設置部のいずれが外力を受けた場合であっても変形し難い位置である。したがって、このような温度センサでは、端子部と樹脂部との接合部分に損傷が生じる問題を、さらに効果的に防止できる。
また、例えば、前記設置部は、前記設置面とは反対方向を向く端子底面を有してもよく、
前記固定部は、前記端子底面と同一平面上に位置する固定底面を有していてもよく、
前記端子底面及び前記固定底面は、前記樹脂部から露出していてもよい。
このような温度センサは、温度センサを取り付ける装置の表面と端子部との接触面積を広く確保することができるため、熱応答性に優れており、良好な検出特性を有する。
また、前記端子部は、前記設置部に対して、前記接続部とは反対側に接続しており、前記設置面に垂直な方向に関して、前記設置面より前記上方向に位置する端子壁部を有してもよい。
このような端子壁部を有する温度センサは、端子部における上方凸部、設置部及び端子壁部が、3方向からセンサ部を囲む構造となる。したがって、このような温度センサは、端子部からセンサ部へ効率的に熱を伝えることが可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る温度センサを表す概略斜視図である。 図2は、図1に示す温度センサの断面図である。 図3は、本発明の第2実施形態に係る温度センサの概略斜視図である。 図4は、図3に示す温度センサの断面図である。 図5は、図3に示す温度センサの他の断面図である。 図6は、変形例に係る温度センサを示す断面図である。 図7は、実施例及び参考例に係る温度センサを示す断面図である。 図8は、実施例及び参考例の温度シミュレーション結果を示す図である。 図9は、実施例及び参考例の応力シミュレーション結果を示す図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
第1実施形態
図1(a)及び(b)は、本発明の第1実施形態に係る温度センサ10を表す概略斜視図である。温度センサ10は、トランジスタ等の他の電子部品や、その他の装置、若しくは温度センサ10が設置された空間の温度を測定するセンサとして使用される。温度センサ10は、例えば、端子部30に形成された固定用孔34cにビスを通すことにより、そのビスと一緒に基板等の固定対象にねじ止めされる。固定対象が熱源であったり、熱源からの熱を伝え易い放熱板等である時は、温度センサ10は固定対象の表面温度を測定する表面温度センサとして機能する。その反対に、固定対象が熱源からの熱を伝えにくいものである場合は、温度センサ10は、温度センサ10が設置された空間の温度を測定する空間温度センサとして機能する。なお、温度センサ10の固定方法は、固定用孔34cを用いたねじ止めに限定されず、接着剤その他による固定方法を採用してもよい。
図1に示すように、温度センサ10は、端子部30と樹脂部40とを有している。また、端子部30及び樹脂部40によって覆われており、外部からは視認できないが、温度センサ10は、内部に収納されたセンサ部20(図2(a)参照)を有している。樹脂部40から露出している導線52は、センサ部20から引き出されたものである。
図2(a)〜図2(c)は、温度センサ10の断面図である。図2(a)は、図1の平面IIaによる断面図であり、図2(b)は、図1の平面IIbによる断面図であり、図2(c)は図1の平面IIcによる断面図である。図2(a)から図2(c)に示すように、温度センサ10の内部には、温度を検知するセンサ部20を有する。センサ部20は、サーミスタ素子21を有する。センサ部20が有するサーミスタ素子21としては、例えばNTCサーミスタ、PTCサーミスタ、CRTサーミスタが挙げられるが、特に限定されない。
図2(b)に示すように、サーミスタ素子21を有するセンサ部20は、端子部30における設置部32の設置面32aに設置されている。なお、温度センサ10の説明では、設置面32aからセンサ部20へ向かう方向を上方向、センサ部20から設置面32aへ向かう方向を下方向と定義して説明を行う。上方向と下方向は、互いに反対を向く方向である。
図2(a)に示すように、サーミスタ素子21は、保持部22によって両側から保持されており、サーミスタ素子21及び保持部22は、第1被覆部26によって被覆されている。保持部22はジュメット、第1被覆部26はガラス等で構成されるが、特に限定されない。センサ部20は、サーミスタ素子21、保持部22及び第1被覆部26の他に、引き出し部24と、第2被覆部27とを有する。
引き出し部24は、保持部22を介してサーミスタ素子21の両側から引き出されている。それぞれの引き出し部24は、保持部22を介してサーミスタ素子21に電気的に接続されている。第2被覆部27は、サーミスタ素子21、保持部22及び第1被覆部と、引き出し部24の一部とを被覆している。引き出し部24において、第2被覆部27から露出する端部は、保持部22に接続される端部とは反対側の端部である。引き出し部24は、第2被覆部27から露出する端部で、導線52に接続されている。引き出し部24としては、例えばCP線のような腰の強い電線を採用することができるが、特に限定されない。また、第2被覆部27は、サーミスタ素子21等を絶縁被覆できる樹脂等で構成されるが、特に限定されない。
図2(b)に示すように、端子部30は、固定部34と、接続部36と、設置部32と、端子壁部33とを有する。図2(c)に示すように、固定部34は、略矩形平板上であり、固定部34には、温度センサ10の固定に用いる固定用孔34cが形成されている。温度センサ10において、固定用孔34cは固定部34を上下方向に貫通する円形の貫通孔であるが、温度センサ10の固定に用いる孔であれば固定用孔34cの形状は特に限定されない。固定部34は樹脂部40に被覆されておらず、固定部34の全体が、樹脂部40から露出している。
図2(b)に示すように、設置部32は、センサ部20が設置される設置面32aを有する。センサ部20のサーミスタ素子21は、設置面32aの直上に配置される。温度センサ10の設置部32は、固定部34と同様に平板状であるが、屈曲部分や凹凸部分を有していても構わない。設置部32は、上述した設置面32aの他に、設置面32aとは反対方向を向く端子底面32bを有する。設置面32aは、固定部34が有する面のうち上方向を向く面である固定上面34aと同一面上に位置している。また、端子底面32bは、固定部34が有する面のうち下方向を向く固定底面34bと同一面上に位置している。
設置部32のうち、設置面32aは樹脂部40によって被覆されているが、端子底面32bは樹脂部40から露出している。端子底面32bが樹脂部40から露出しており、固定底面34bと同一面上に位置していることにより、温度センサ10を表面温度センサとして使用する際、端子部30は、固定対象の熱をセンサ部20に対して効率的に伝えることができる。
図2(b)に示すように、端子部30の一部である接続部36は、端子部30の他の一部である固定部34と設置部32とを接続する。接続部36は、設置部32の設置面32aより上方向に位置する上方凸部37を有する。また、上方凸部37は、樹脂部40に被覆される第1部分37aと、第1部分37aより固定部34の近くに位置しており樹脂部40から露出する第2部分37bとを有する。第1部分37aは設置部32に接続しており、第2部分37bは固定部34に接続している。設置部32、接続部36及び固定部34の配列方向に平行であって設置面32aに垂直な断面(図2(b)の断面)において、第1部分37a及び第2部分37bはL字状である。また、第2部分37bは第1部分37aに対して対称な形状を有しており、第1部分37aと第2部分37bとは、上方凸部37の中央部分で接続している。
図2(b)に示すように、上方凸部37の上方向の端部である凸部上端部37cは、設置面32aに垂直な方向に関して、センサ部20の中心(本実施形態ではサーミスタ素子21が配置されており、そのサーミスタ素子21の中心と同位置)より上方向に位置している。なお、本実施形態において、上方凸部37は、略対称な第1部分37aと第2部分37bとを組み合わせたコの字状であるが、上方凸部37の形状はこれに限定されず、上方向に突出するU字状や、中央に凹みを有するM字状であってもよい。また、本実施形態では、接続部36の全体が上方凸部37で構成されているが、接続部36の一部は設置面32aと同じか、設置面32aより下方向に位置していてもよい。また、上方凸部37における第1部分37aと第2部分37bとは、図2(b)に示すように直接接続されていてもよいが、接続部36に含まれる他の部分を介して接続されていても良い。
図2(b)に示すように、第1部分37aを被覆する樹脂部40の一部は、第1部分37aより下方向に配置されている。また、第1部分37aの上方向にも、樹脂部40の他の一部が配置されており、第1部分37aは、上下方向から樹脂部40に挟まれている。さらに、図2(c)に示すように、設置面32aに平行であって第1部分37aと第2部分37bとの接続部分を通る断面においても、第1部分37aは、両側から樹脂部40に挟まれている。すなわち、設置部32、接続部36及び固定部34の配列方向に直交し、第1部分37aにおける第2部分37bとの接続部36近傍を通る断面(図1における面IIaに平行であって、面IIaより固定部34に近い樹脂部40を通る面による断面)において、樹脂部40は、第1部分37aの外周を囲んでいる。
図2(b)に示すように、端子部30の端子壁部33は、設置部32に接続している。ただし、設置部32に対する端子壁部33の接続位置は、設置部32、接続部36及び固定部34の配列方向に関して、接続部36とは反対側である。端子壁部33は、設置面32aより上方向に位置している。したがって、設置面32aに設置されたセンサ部20は、設置部32、接続部36及び固定部34の配列方向に関して両方向を、接続部36の第1部分37aと、端子壁部33によって挟まれている。なお、端子壁部33も、第1部分37aと同様に、樹脂部40に被覆されている。
端子部30の材質は特に限定されないが、熱伝導性の観点から、金属材料で作製されることが好ましい。また、端子部30は、金属の板材をプレス加工等することにより作製されており、固定部34、接続部36、設置部32及び端子壁部33は一体に形成されているが、端子部30の製造方法は特に限定されない。
樹脂部40は、センサ部20の全体と、端子部30における設置部32の一部を被覆している。図2(a)及び図2(b)に示すように、設置部32のうち設置面32aは樹脂部40に被覆されており、端子底面32bは樹脂部40から露出している。
図2(a)〜図2(c)に示すように、樹脂部40は、フレーム樹脂部44と外装樹脂部42とを有する。フレーム樹脂部44は、外装樹脂部42によって最終的な固定を行う前に、端子部30に対して、センサ部20を位置決めする役割を有する。図2(b)及び図2(c)に示すように、フレーム樹脂部44は、端子部30の端子壁部33が係合する係合孔44cを有している。また、フレーム樹脂部44には、センサ部20のサーミスタ素子21周辺を配置する配置溝44aと、センサ部20の引き出し部24と導線52との接続部分を配置するガイド溝44bとが形成されている。
図2(a)に示すように、センサ部20のうちサーミスタ素子21の周辺部分は楕円体状の外形状を有しているため、この部分を安定して設置するために、フレーム樹脂部44における配置溝44aの底部には段差が形成されている。また、センサ部20と端子部30の設置面32aとの間には、フレーム樹脂部44における配置溝44aの底部があり、センサ部20は、設置面32aに直接接触しない。すなわち、センサ部20は、フレーム樹脂部44を介して間接的に、設置面32aに設置されている。なお、センサ部20と上方凸部37との間にもフレーム樹脂部44が配置されており、センサ部20が端子部30に直接接触しない構造となっている。このような温度センサ10は、センサ部20と端子部30の絶縁距離が大きくなり、絶縁特性のマージンを広げることができる。
外装樹脂部42は、センサ部20及びフレーム樹脂部44と、端子部30の一部とを被覆している。また、外装樹脂部42は、センサ部20と導線52の接続部分も被覆している。図2(b)及び図2(c)に示すように、樹脂部40の固定部側の端部である固定側樹脂端面40bの位置は、端子部30における上方凸部37の第1部分37aと第2部分37bとの境界位置に相当する。
樹脂部40の材質は樹脂であれば特に限定されないが、例えば、フレーム樹脂部44としてはPPS樹脂、PBT樹脂、ABS樹脂等を採用することができ、外装樹脂部42としてはPPS樹脂、PBT樹脂、ABS樹脂等を採用することができる。
図1及び図2に示す温度センサ10は、例えば以下のような方法で製造される。まず、端子部30に対して、フレーム樹脂部44、センサ部20及び導線52を配置する。この際、センサ部20と導線52とは、センサ部20及び導線52をフレーム樹脂部44に配置する前に接合される。
次に、フレーム樹脂部44及びセンサ部20等を配置した端子部30を、所定の金型に設置する。さらに、金型内に外装樹脂部42の原材料である溶融状態の樹脂組成物を導入する。このように、インサート成形により外装樹脂部42を端子部30と一体に形成し、温度センサ10を得る。
以上のように、温度センサ10の端子部30は、接続部36としての上方凸部37を有しており、上方凸部37は、樹脂部40に被覆される第1部分37aと、樹脂部40から露出している第2部分37bとを有する。上方凸部37は、設置面32aや固定上面34aより上方に位置しているため、固定部34や設置部32に対して屈曲部分(第1部分37aと設置部32との接続部分や、第2部分37bと固定部34との接続部分など)を介して接続されることになる。したがって、固定部34や設置部32が外力を受けて変形した場合でも、上方凸部37の変形は抑制される。特に、固定部34をねじ止めする際に、固定部34や設置部32は捻じり方向の変形力を受ける場合があるが、このような場合にも上方凸部37の変形は抑制されるため、温度センサ10は、端子部30と樹脂部40との接合部分に損傷が生じる問題を防止できる。
また、上方凸部37は、設置部32や固定部34ほど広い平坦面を有しないため、外力が加えられた場合にも設置部32や固定部34より変形しにくい。したがって、上方凸部37の第1部分37aは、これを被覆する樹脂部40との接合が解除され難く、第1部分37aを被覆する樹脂部40は、端子部30に対して強固に接合される。したがって、係る温度センサ10は、端子部30と樹脂部40との接合部分に損傷が生じ難く、安定した精度の高い検出特性を奏することができる。
また、樹脂部40の損傷は、樹脂部40による端子部30の被覆・露出境界近傍で生じ易い傾向にあるが、上方凸部37の凸部上端部37cは、固定部34及び設置部32のいずれが外力を受けた場合であっても変形し難い位置である。したがって、L字状の第1部分37aと第2部分37bとを対称に組み合わせた形状の上方凸部37を有する温度センサ10は、樹脂部40の損傷や端子部30からの剥離を効果的に防止できる。また、上方凸部37をこのような形状とすると樹脂で被覆すべき部分とそうでない部分の境界が平坦部分となる。したがって、このような温度センサ10は、インサート成形時において、端子部30を金型に対して配置することが容易となるため、温度センサ10は製造が容易である。ただし、上方凸部37の変形を抑制して樹脂部40の剥離を防止する観点及び小型化の観点から、凸部上端部37cに形成される平坦面の面積は、固定上面34aや設置面32aの面積より小さいことが好ましい。
また、上方凸部37はセンサ部20におけるサーミスタ素子21の近くに配置されるため、センサ部20のサーミスタ素子21には、設置面32aだけでなく、上方凸部37からも効率的に熱が伝えられる。さらに、端子部30が端子壁部33を有するため、サーミスタ素子21は、上方凸部37、設置面32a及び端子壁部33の3方向から、熱伝導性の良好な端子部30に囲まれる。したがって、温度センサ10は、従来の温度センサより良好な熱応答性を奏する。なお、温度センサ10の熱応答性を高める観点から、上方凸部37の上方向の端部37cは、センサ部20の中心より上方向に位置していることが好ましい。
第2実施形態
図3(a)及び(b)は、本発明の第2実施形態に係る温度センサ100を表す概略斜視図である。温度センサ100は、温度センサ10と同様に、端子部130と樹脂部140と、これらに内蔵されるセンサ部20(図4(a)参照)とを有する。温度センサ100の説明は、温度センサ10との相違点を中心に行い、共通点については適宜説明を省略する。
図4(a)〜図4(c)は、温度センサ100の断面図である。図4(a)は、図3の平面IVaによる断面図であり、図4(b)は、図3の平面IVbによる断面図であり、図4(c)は図3の平面IVcによる断面図である。温度センサ100は、第1実施形態に係る温度センサ10とは樹脂部140の形成方法が異なる。また、温度センサ100は、端子部130及び樹脂部140の形状が、第1実施形態に係る温度センサ10とは異なる。ただし、温度センサ100に含まれるセンサ部20は、第1実施形態に係る温度センサ10に含まれるものと同様であるため、センサ部20の説明は省略する。
図4(b)に示すように、端子部130は、固定部134と、接続部136と、設置部132とを有する。図4(c)と図2(c)との比較から理解できるように、固定部134は、第1実施形態に係る固定部34と同様の形状を有しており、固定部134の中央には、温度センサ100の固定に用いる固定用孔134cが形成されている。また、固定部134は樹脂部140に被覆されておらず、固定部134の全体が、樹脂部140から露出している。
図4(b)に示すように、設置部132は、センサ部20が設置される設置面132aを有する。センサ部20のサーミスタ素子21は、設置面132aの直上に配置される。設置部132の設置面132aと端子底面132bとが、固定部134の固定上面134aと固定底面134bとに対して、それぞれ同一面上に位置している点は、第1実施形態に係る温度センサ10と同様である。図4(a)及び図4(c)に示すように、温度センサ100では、設置面132aの一部が樹脂部140から露出している。樹脂部140から露出している露出部132aaは、注型樹脂部146を形成する際、端子部130を精度良く位置決めするために設けられたものである。
図4(b)に示すように、端子部130の一部である接続部136は、第1実施形態に係る接続部36と同様に、端子部130の他の一部である固定部134と設置部132とを接続する。接続部136は、設置面132a及び固定面上面134aより上方向に位置する上方凸部137によって構成されており、樹脂部140に被覆される第1部分137aと、第1部分137aより固定部134の近くに位置しており樹脂部140から露出する第2部分137bとを有する。第1部分137a及び第2部分137bを有する上方凸部137の形状は、第1実施形態に係る上方凸部37の形状と同様である。また、上方凸部137の上方向の端部である凸部上端部137cは、設置面132aに垂直な方向に関して、センサ部20の中心より上方向に位置している。また、図4(b)におけるV-V線に沿う断面図である図5に示すように、設置部132、接続部136及び固定部134の配列方向に直交し、第1部分137aにおける第2部分137bとの接続部近傍を通る断面において、樹脂部140は、第1部分137aの外周を囲んでいる。
図4(b)に示すように、端子部130は、第1実施形態に係る端子部30における端子壁部33に相当する部分を有しない。したがって、端子部130の製造の際には、端子部130の周りに外装樹脂部142を形成した後、外装樹脂部142に設けられた後方開口142aを介して設置面132aの直上位置まで、外装樹脂部142の内部にセンサ部20を挿入できる。端子部130は、端子部30と同様に、金属等の熱伝導性の良い材料等で作製されることが好ましい。
図4(b)に示すように、樹脂部140は、注型樹脂部146と、外装樹脂部142とを有する。注型樹脂部146は、外装樹脂部142に形成された収容凹部142bに充填された樹脂で構成される。注型樹脂部146は、収容凹部142bに収納されたセンサ部20と、センサ部20と導線52の接続部分とを被覆している。また、注型樹脂部146は、センサ部20等を被覆した状態で、収容凹部142bの内部で固化している。注型樹脂部146の一部は、収容凹部142bの後方開口142aから一部がはみ出した状態で固化している。
外装樹脂部142は、センサ部20を被覆した注型樹脂部146と、端子部130の一部とを被覆している。外装樹脂部142は、端子部130のうち、設置面132aの一部と、上方凸部137の第1部分137aとを被覆している。
先述したように、外装樹脂部142の内部には、注型樹脂部146及びセンサ部20等を収容する収容凹部142bが形成されている。収容凹部142bの開口である後方開口142aは、外装樹脂部142における固定側樹脂端面140bとは反対側の端面に形成されている。収容凹部142bは、固定部134、接続部136及び設置部132の配列方向に直交する断面における断面積が、端子部130に近い側から後方開口142aに向かって徐々に拡大するテーパー状となっている。このような形状とすることにより、外装樹脂部142の成形の際、収容凹部142bの内部に挿入されていた金型を、外装樹脂部142から容易に取り外すことが可能となる。
樹脂部140の材質は、樹脂であれば特に限定されないが、例えば、注型樹脂部146としてはエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂等を採用することができ、外装樹脂部142としてはPPS樹脂、PBT樹脂、ABS樹脂等を採用することができる。
図3及び図4に示す温度センサ100は、例えば以下のような方法で製造される。まず、金型内に端子部130を設置し、外装樹脂部142をインサート成形により端子部130と一体に形成する。これにより、収容凹部142bが形成された外装樹脂部142が、端子部130に接合した状態で形成される。
次に、外装樹脂部142に形成された収容凹部142b内に注型樹脂部146の原材料である溶融状態の樹脂組成物を導入した後、さらにセンサ部20及び導線52を収容凹部142b内に挿入及び配置する。最後に、収容凹部142bに導入された樹脂組成物を固化させることにより注型樹脂部146が形成され、温度センサ100を得る。なお、センサ部20等の収容凹部142bへの配置と、収容凹部142b内への樹脂組成物の導入は、いずれが先であっても良い。このように、温度センサ100では、まず外装樹脂部142を形成した後、外装樹脂部142の内部に注型樹脂部146を形成する。
以上のような第2実施形態に係る温度センサ100は、第1実施形態に係る温度センサ10と同様の効果を奏する。また、温度センサ100は、外装樹脂140内に注型樹脂部146を形成する注型工程によって、センサ部20等を外装樹脂部142及び外装樹脂部142と接続する端子部130に対して固定するため、構造がシンプルであり製造が容易である。
上述した実施形態は、本発明に含まれる実施形態の一部にすぎず、これらの実施形態に含まれる構成部品の一部を変更した変形例の多くが、本発明に含まれることは言うまでもない。例えば、上述した実施形態に係る温度センサ10、100では、センサ部20は端子部30、130に直接接触しないように設置されているが、センサ部20の配置態様はこれに限定されない。
図6は、本発明の変形例に係る温度センサ200の断面図である。温度センサ200において、センサ部20は端子部30における設置面32aに接している。また、センサ部20は、端子部30における上方凸部37の第1部分37aにも接している。このような温度センサ200は、センサ部20が、樹脂部240より熱伝導性の高い端子部30に接触しているため、端子部30からセンサ部20(サーミスタ素子21)に効率的に熱を伝えることができる。
また、温度センサ200に含まれるセンサ部20の形状も、引き出し部24が保持部22から両サイドに(同軸上に)引き出されるアキシャル型に限定されない。たとえば、センサ部は、引き出し部が保持部から平行又は放射状に引き出されるラジアル型であってもよく、センサ部の具体的な形状は特に限定されない。
実施例
以下、熱応答性のシミュレーション及び樹脂部にかかる応力に関するシミュレーションを実施した実施例を示し、本発明を説明するが、これらの実施例は本発明を限定するものではない。
図7(a)は、実施例に係るシミュレーションモデルとしての温度センサ300の概略断面図であり、第2実施形態の温度センサ100における図4(b)に相当する断面を表す図である。温度センサ300の端子部330は、固定部334と、接続部336と、設置部332とを有する。また、接続部336は、樹脂部340に被覆されている第1部分337aと樹脂部340から露出している第2部分337bとを有する上方凸部337を有している。
センサ部20は、設置部332の設置面332aに接するように設置されており、サーミスタ素子21は設置面332aの直上に位置する。センサ部20は、設置面332aと、上方凸部337における第1部分337aとの双方に接している。
熱応答性のシミュレーションでは、固定部334に接する熱源の温度が、温度センサ300が置かれている環境温度である25℃から、85℃に変化した条件で行った。シミュレーションでは、サーミスタ素子21の到達温度(平衡温度)と、サーミスタ素子21が初期温度の25℃から48.6℃に達するまでの所要時間(熱応答性)と、所用時間経過後における温度センサ300内の温度分布を算出した。なお、端子部330の材質は黄銅、樹脂部340の材質はPPS樹脂としてシミュレーションを行った。また、温度センサ300の外形寸法は、13×26×4.5mmとしてシミュレーションを行った。
応力状態に関するシミュレーションは、熱応答性のシミュレーションで用いたものと同様の温度センサ300を用いて実施した。応力状態に関するシミュレーションでは、図9(a)において矢印で示すように、端子部330における固定部334の端部に下方向(Z軸負方向)の捻り荷重(20N)が加えられた状態を想定し、その場合に端子部330に掛かる応力と、端子部330に接続する樹脂部340に掛かる応力とを算出した。
図7(b)は、参考例に係るシミュレーションモデルとしての温度センサ400の概略断面図である。温度センサ400の端子部430は、接続部436と、設置部432とを有する。また、端子部430の接続部436は、実施例の上方凸部337に相当する部分を有しておらず、端子部430全体が平板状である。
温度センサ400に含まれるセンサ部20は、実施例に係る温度センサ300に含まれるものと同様である。温度センサ400でも、センサ部20は設置面432aに接するように設置されており、サーミスタ素子21は設置面432aの直上に位置する。
温度センサ400を用いたシミュレーションの条件は、端子部430の形状が異なることを除き、温度センサ300を用いた場合と同様である。また、温度センサ400を用いた参考例に係るシミュレーションでも、サーミスタ素子21の到達温度(平衡温度)と、サーミスタ素子21が初期温度の25℃から48.6℃に達するまでの所要時間(熱応答性)と、所用時間経過後における温度センサ400内の温度分布を算出した。応力状態に関するシミュレーションについても、図9(c)に示すように、実施例と同様、端子部430における固定部434の端部に下方向(Z軸負方向)の捻り荷重(20N)が加えられた状態を想定して行った。
表1は、実施例に係る温度センサ300のシミュレーション結果と、参考例に係る温度センサ400のシミュレーション結果とを、対比して示したものである。温度シミュレーションに関して、端子部330が上方凸部337を有する実施例の温度センサ300は、端子部430全体が平板状である参考例に係る温度センサ400に比べて、到達温度及び熱応答性の双方が向上していた。また、応力シミュレーションに関して、実施例の温度センサ300は、参考例に係る温度センサ400に比べて、樹脂にかかる最大応力が半分以下に減少していた。
Figure 0006341136
図8(a)は、温度シミュレーションで算出された温度センサ300内の温度分布(平衡到達時)を示しており、図7(a)に示す断面の各部分を、到達温度の高低に応じて塗り分けたものである。図8(b)は、図7(b)の参考例に係る温度センサ400についてのシミュレーション結果を、同様に示したものである。図8(a)と図8(b)との比較から理解できるように、実施例に係る温度センサ300では、参考例に係る温度センサ400に比べて、サーミスタ素子21の到達温度が上昇している。このような違いは、実施例に係る温度センサ300において、樹脂部340に被覆され設置面332aより上方に位置している上方凸部337の第1部分337aから、サーミスタ素子21へ効率的に熱が伝達されたことに起因するものであると考えられる。
図9(a)及び(b)は、応力シミュレーションによる実施例の算出結果を図示したものであり、図9(a)は端子部330にかかる応力を、図9(b)は樹脂部340にかかる応力を、応力の大きさに応じて塗り分けたものである。同様に、図9(c)及び(d)は、参考例の端子部430にかかる応力と、樹脂部440にかかる応力とを表したものである。図9(b)と図9(d)の比較から理解できるように、実施例の温度センサ300における樹脂部340では、端子部330の周りの比較的広い範囲に、弱い応力がかかっている。これに対して、参考例の温度センサ400における樹脂部440では、端子部430の端部に隣接する狭い範囲に、強い応力がかかっている。このような差から、実施例の温度センサ300では、端子部330と、これを被覆する樹脂部340との接合が解除され難く、端子部330と樹脂部340との接合部分に損傷が生じ難いことが確認された。
10、100…温度センサ
20、120…センサ部
21…サーミスタ素子
30、130…端子部
32、132…設置部
32a、132a…設置面
32b、132b…端子底面
33 …端子壁部
34、134…固定部
34b、134b…固定底面
34c、134c…固定用孔
36、136…接続部
37、137…上方凸部
37a、137a…第1部分
37b、137b…第2部分
37c…凸部上端部
40、140…樹脂部
42、142…外装樹脂部

Claims (9)

  1. サーミスタ素子を有し温度を検知するセンサ部と、
    前記センサ部が設置される設置面を有する設置部と、固定に用いる孔が形成された固定部と、前記設置部と前記固定部とを接続する接続部と、を有する端子部と、
    前記センサ部及び前記設置部の少なくとも一部を被覆する樹脂部と、を有しており、
    前記設置面に垂直な方向に関して、前記設置面から前記センサ部へ向かう方向を上方向とした場合、前記接続部は、前記設置面より前記上方向に位置する上方凸部を有し、
    前記上方凸部は、前記樹脂部に被覆される第1部分と、前記第1部分より前記固定部の近くに位置しており前記樹脂部から露出している第2部分と、を有し、
    前記設置面に垂直な方向に関して、前記センサ部から前記設置面へ向かう方向を下方向とした場合、前記第1部分を被覆する前記樹脂部の少なくとも一部は、前記第1部分より前記下方向に位置することを特徴とする度センサ。
  2. サーミスタ素子を有し温度を検知するセンサ部と、
    前記センサ部が設置される設置面を有する設置部と、固定に用いる孔が形成された固定部と、前記設置部と前記固定部とを接続する接続部と、を有する端子部と、
    前記センサ部及び前記設置部の少なくとも一部を被覆する樹脂部と、を有しており、
    前記設置面に垂直な方向に関して、前記設置面から前記センサ部へ向かう方向を上方向とした場合、前記接続部は、前記設置面より前記上方向に位置する上方凸部を有し、
    前記上方凸部は、前記樹脂部に被覆される第1部分と、前記第1部分より前記固定部の近くに位置しており前記樹脂部から露出している第2部分と、を有し、
    前記樹脂部は、前記設置部、前記接続部及び前記固定部の配列方向に直交する断面において、前記第1部分の外周を囲んでいることを特徴とする度センサ。
  3. サーミスタ素子を有し温度を検知するセンサ部と、
    前記センサ部が設置される設置面を有する設置部と、固定に用いる孔が形成された固定部と、前記設置部と前記固定部とを接続する接続部と、を有する端子部と、
    前記センサ部及び前記設置部の少なくとも一部を被覆する樹脂部と、を有しており、
    前記設置面に垂直な方向に関して、前記設置面から前記センサ部へ向かう方向を上方向とした場合、前記接続部は、前記設置面より前記上方向に位置する上方凸部を有し、
    前記上方凸部は、前記樹脂部に被覆される第1部分と、前記第1部分より前記固定部の近くに位置しており前記樹脂部から露出している第2部分と、を有し、
    前記センサ部は、前記上方凸部に接していることを特徴とする度センサ。
  4. サーミスタ素子を有し温度を検知するセンサ部と、
    前記センサ部が設置される設置面を有する設置部と、固定に用いる孔が形成された固定部と、前記設置部と前記固定部とを接続する接続部と、を有する端子部と、
    前記センサ部及び前記設置部の少なくとも一部を被覆する樹脂部と、を有しており、
    前記設置面に垂直な方向に関して、前記設置面から前記センサ部へ向かう方向を上方向とした場合、前記接続部は、前記設置面より前記上方向に位置する上方凸部を有し、
    前記上方凸部は、前記樹脂部に被覆される第1部分と、前記第1部分より前記固定部の近くに位置しており前記樹脂部から露出している第2部分と、を有し、
    前記設置部、前記接続部及び前記固定部の配列方向に平行であって前記設置面に垂直な断面において、前記第1部分はL字状であり、前記第2部分は前記第1部分に対して対称なL字状であることを特徴とする度センサ。
  5. 上方凸部の前記上方向の端部は、前記設置面に垂直な方向に関して、前記センサ部の中心より前記上方向に位置していることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれかに記載の温度センサ。
  6. 前記センサ部は、前記設置面に接していることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれかに記載の温度センサ。
  7. 前記センサ部は、前記樹脂部を介して間接的に前記設置面に設置されていることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれかに記載の温度センサ。
  8. 前記設置部は、前記設置面とは反対方向を向く端子底面を有し、
    前記固定部は、前記端子底面と同一平面上に位置する固定底面を有しており、
    前記端子底面及び前記固定底面は、前記樹脂部から露出していることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれかに記載の温度センサ。
  9. 前記端子部は、前記設置部に対して、前記接続部とは反対側に接続しており、前記設置面に垂直な方向に関して、前記設置面より前記上方向に位置する端子壁部を有することを特徴とする請求項1から請求項までのいずれかに記載の温度センサ。
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