JP6340981B2 - 車両移動量算出装置,プログラム及び方法 - Google Patents

車両移動量算出装置,プログラム及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両の移動量を算出する装置,プログラム及び方法に関する。
従来、エンジン車両や電気自動車,ハイブリッド自動車などの車両において、車輪速センサを用いて車速を算出する技術が普及している。すなわち、車輪(ホイール)の回転速度を車輪速センサで検出し、その回転速度をタイヤ周囲長に乗じることで、単位時間当たりの走行距離(車速)を算出するものである。一方、タイヤ周囲長は、タイヤ温度や外気温,タイヤ内の圧力,タイヤの摩耗状態等に応じて変化する。このようなタイヤ周囲長の変化は、車速や移動量の算出精度を低下させ、車両の制御性を損なう要因の一つとなる。
例えば、近年開発されている車両の自動操縦技術の一つとして、測距センサで計測された障害物を避けつつ、車両を駐車場内の駐車枠に誘導するものがある。このとき、タイヤ周囲長がその設計値から変化すると、車速の算出値も実際の値とは異なる値になり、その算出値から推定される車両の移動量の誤差が生じる。ここで、駐車場内での車両の移動量が10[m]程度であり、タイヤ周囲長の変化量が5[%]であると仮定すれば、車両の最終的な位置ずれ量は最大で50[cm]にも及ぶことになり、車両が駐車枠からはみ出す可能性が生じうる。
このような課題に対し、タイヤ周囲長の変化を校正する手法が提案されている。すなわち、車両が直進している状態で、複数の車輪についての車輪速度を検出し、それらを用いて各タイヤ周囲長を校正するものである。
例えば、車両が直進状態にあるときに、各車輪の移動距離に対応する値と少なくとも一つの車輪の移動距離に対応する値との比を補正係数として算出し、その補正係数で各車輪の車輪速度を補正する手法が知られている。また、車両の前後又は左右に位置する一組の車輪の各々に車輪速センサを設け、車輪速センサが出力するパルス信号のパルス数差に基づいて各車輪の車輪速度を補正する手法も知られている(特許文献1,2参照)。
特開平10-067313号公報 特開平08-099625号公報
しかしながら、特許文献1に記載された校正手法は、車両の直進時でなければタイヤ周囲長を校正することができない。したがって、ステアリングを頻繁に切り返しながら車両を駐車場内で移動させることが想定される自動操縦制御では、校正精度の面でこの校正手法を適用することが難しい。また、特許文献2に記載された補正手法も、各車輪のタイヤ周囲長の変化が同一であるとの仮定に基づく補正手法であることから、良好な補正精度を得ることが困難である。
このように、タイヤ周囲長を校正,補正するための従来の手法は、タイヤ周囲長の推定精度を向上させることが難しく、結果的に車両の移動量(移動距離)や車速を精度よく測定することが困難であるという課題がある。
本件の目的の一つは、上記のような課題に鑑み創案されたものであり、車両の移動量の推定精度を向上させた車両移動量算出装置,プログラム及び方法を提供することである。また、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的として位置づけることができる。
車両移動量算出装置には、車両の操舵角から算出される旋回軌跡の曲率と、車輪速センサのパルス信号及び1パルスあたりのタイヤ転がり長から算出される車速と、ヨーレートセンサの出力信号から算出される角速度とを取得する取得部が設けられる。また、この車両移動量算出装置には、前記取得部で取得された前記曲率及び前記車速の積が前記角速度に一致する旋回幾何特性に基づき、タイヤの設計周囲長に対する実際の周囲長の割合を表す校正量と、前記出力信号に対応するヨーレートと実際のヨーレートとのずれに相当するドリフト量とを推定する推定部が設けられる。
前記推定部は、前記旋回幾何特性を満たす前記校正量及び前記ドリフト量の組み合わせについての最小二乗解を算出する。あるいは、式『C (i) ×(k×P (i) ×S)=ω (i) −m』で表される旋回幾何特性に基づき、前記校正量及び前記ドリフト量を推定する(C (i) :曲率,k:校正量,P (i) :単位時間あたりのパルス信号のパルス数,S:一パルス信号あたりのタイヤ転がり長,ω (i) :角速度,m:ドリフト量)。
車両の移動量の推定精度を向上させることができる。
車両移動量算出装置が適用された車両の構成を例示する図である。 車両移動量算出装置のハードウェア構成を例示する図である。 車両移動量算出プログラムの機能構成を例示するブロック図である。 (A)はラック&ピニオン機構を有するステアリングの構造を示す模式図、(B)はタイヤ切れ角を説明するための図である。 車両の旋回幾何特性を説明するための図である。 (A),(B)は車両移動量算出装置で算出される校正量,ドリフト量の変動を例示するグラフである。 車両移動量算出方法の手順を例示するフローチャートである。 車両の走行状態と車両移動量算出装置の制御との関係を説明するための模式図である。
図面を参照して、実施形態としての車両移動量算出装置,車両移動量算出プログラム及び車両移動量算出方法について説明する。ただし、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態をその趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(実施形態及び各変形例を組み合わせる等)して実施することができる。
[1.適用車両]
本実施形態の車両移動量算出装置10は、車輪を持つ車両(移動体)に適用される。ここでいう車両には、エンジン車両,電気自動車,ハイブリッド自動車などの四輪車両や、オートバイ,電動二輪車,自転車などの二輪車両が含まれる。図1に例示するのは、アッカーマン式のステアリング機構を有する車両1である。この車両1の車輪2(ホイール)は、リム2Aの外周にタイヤ2Bが環装されてなる。また、各車輪2のリム2Aにはナックルアーム2Cの一端が連結され、ナックルアーム2Cの他端にはタイロッド2Dが連結される。ナックルアーム2Cの両端部は、ジョイントを介して揺動自在とされる。
タイロッド2Dは、ステアリング3の回転量に応じて車幅方向(左右方向)に移動可能とされる。例えば、ステアリング3に連結されたステアリングシャフトとタイロッド2Dとの間に、ラック&ピニオン機構やボールナット機構等が介装される。ステアリング3を回転操作することでタイロッド2Dが左右に移動し、ナックルアーム2Cとともにリム2Aの角度が変動して、車輪2の切れ角φ(タイヤ切れ角)が変化する。
車両1には、操舵角センサ4,車輪速センサ5,ヨーレートセンサ6が設けられる。
操舵角センサ4は、ステアリング3の操舵角γを検出するセンサである。この操舵角センサ4は、例えばステアリングシャフトの内部に設けられる。ここで検出される操舵角γの情報は、後述する車両移動量算出装置10に伝達される。なお、操舵角γは、車輪2の切れ角φに対応する。このことから、操舵角センサ4に代えて、あるいは加えて、車輪2の切れ角φを検出する舵角センサを用いてもよい。
車輪速センサ5は、車輪2の回転速度(車軸回りの角速度)に対応するパルス信号を出力するセンサである。車輪速センサ5の具体的な構造は任意である。例えば、車輪2の車軸やリム2Aに歯車状のロータが固定され、ロータの外縁近傍に磁気検出素子(ホール素子)や近接スイッチ(静電型,誘電型)等が配置される。ロータの歯車数をPとおけば、車輪2が一回転する間に車輪速センサ5から出力されるパルス信号のパルス数もPとなる。つまり、P個のパルス信号が検出されるのに要する時間は車輪2の一回転分の時間に相当し、パルス信号の振動数(周波数)は車輪2の角速度に相当する。車輪速センサ5から出力されるパルス信号は、車両移動量算出装置10に伝達される。
ヨーレートセンサ6は、ヨーレートω(ヨー方向の角速度)を検出するためのジャイロセンサである。ここでは、車体に作用するヨー方向の角速度によって生じるコリオリ力の大きさが検出され、そのコリオリ力に応じた大きさの電圧信号が出力される。このヨーレートセンサ6は、車両1の任意の位置に固定される。ヨーレートセンサ6から出力される電圧信号は、車両移動量算出装置10に伝達される。なお、ヨーレートωの値は電圧信号の大きさから換算可能である。したがって、ヨーレートセンサ6が直接的にヨーレートωの情報を出力することとしてもよい。
図1中に示すように、この車両1には車両移動量算出装置10,車両制御装置40,測距装置50,挙動制御装置60等の電子制御装置が搭載される。これらの電子制御装置は、例えばCPU(Central Processing Unit),MPU(Micro Processing Unit)等のマイクロプロセッサやROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)等を集積した電子デバイスである。また、これらの電子制御装置は、車両1の内部に設けられた車載ネットワーク網の通信ラインに接続され、互いに通信可能とされる。
車両移動量算出装置10は、車両1の旋回幾何特性に基づき、車輪2の校正量k及びヨーレートセンサ6のドリフト量mを推定するものである。これらの補正値(校正量k,ドリフト量m)は、車両1の実際の車速v,移動量d,ヨーレートω等を算出,補正するのに用いることができる。以下、上記の補正値の影響が考慮された後に得られる車速v,移動量d,ヨーレートωのことを、それぞれ補正車速vC,補正移動量dC,補正ヨーレートωCと呼ぶ。また、実際の車速v,ヨーレートωのことを、実車速va,実ヨーレートωaと呼ぶ。
車輪2の校正量kとは、タイヤ2Bの周囲長を補正するための係数であり、タイヤ2Bの設計周囲長に対する実際の周囲長の割合を表す。つまり、校正量kは、パルス信号に基づいて算出されるタイヤ周囲長と実際のタイヤ転がり長とのずれに相当する。また、ドリフト量mとは、温度に応じて変化するヨーレートセンサ6の出力特性を表すパラメータである。ドリフト量mは、出力信号に対応するヨーレートと実際のヨーレートとのずれに相当する。
車両制御装置40,測距装置50,挙動制御装置60は、車両移動量算出装置10で算出された補正値を用いて各種制御を実施する電子制御装置を例示したものである。車両制御装置40は、補正車速vC,補正移動量dCに基づいて車両1の走行状態を高精度に把握し、その走行状態に基づいてナビゲーションシステムやトリップメーターを制御する。また、測距装置50は、補正車速vC,補正移動量dCに基づいて車両1の移動軌跡を高精度に把握し、その移動軌跡に基づいて自動操縦制御を実施する。挙動制御装置60は、補正ヨーレートωCに基づいて車両1の姿勢を高精度に把握し、その姿勢に基づいてABS(Antilock Brake System)制御やトラクション制御,舵角制御,駆動力配分制御等を実施する。
上記以外にも、ブレーキ制御装置,変速機制御装置,空調制御装置,電装品制御装置といったさまざまな種類の電子制御装置が、車載ネットワーク網の通信ラインに接続される。車両移動量算出装置10で得られた補正値の情報は、これらのあらゆる電子制御装置での制御で活用することができる。また、車両1が車々間通信,路車間通信等を利用して外部ネットワークに接続可能である場合には、補正値の情報を外部ネットワーク上での制御で活用することができる。さらに、車両移動量算出装置10で得られた補正値の情報は、オフラインでのデータ解析に活用することも可能である。
[2.ハードウェア構成]
車両移動量算出装置10のハードウェア構成を図2に例示する。車両移動量算出装置10には、CPU11(Central Processor Unit,中央処理装置),メモリ12(メインメモリ,主記憶装置),補助記憶装置13,インタフェース装置14等が内蔵され、内部バス15を介して互いに通信可能に接続される。これらの各装置11〜14は、図示しない電力源(例えば、車載バッテリーやボタン電池等)からの電力供給を受けて動作する。
CPU11は、制御ユニット(制御回路)や演算ユニット(演算回路),キャッシュメモリ(レジスタ群)等を内蔵する処理装置(プロセッサ)である。また、メモリ12は、プログラムや作業中のデータが格納される記憶装置であり、例えばROM,RAMがこれに含まれる。一方、補助記憶装置13は、メモリ12よりも長期的に保持されるデータやプログラムが格納されるメモリ装置であり、例えばフラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の不揮発性メモリがこれに含まれる。
インタフェース装置14は、車両移動量算出装置10と外部との間の入出力(Input and Output;I/O)を司るものである。例えば、車両移動量算出装置10は、インタフェース装置14を介して車載ネットワーク網と接続される。あるいは、インタフェース装置14を介して、車両1に搭載された各種センサ(操舵角センサ4,車輪速センサ5,ヨーレートセンサ6)に接続される。各種センサや外部制御システムと車両移動量算出装置10との情報の授受は、インタフェース装置14を介してなされる。
車両移動量算出装置10で実施される制御のプログラム(車両移動量算出プログラム20)は、例えばメモリ12内に記録,保存されることとしてもよいし、補助記憶装置13の内部に記録,保存されることとしてもよい。あるいは、図示しないリムーバブルメディア(情報記録媒体)上にプログラムが記録,保存され、そのリムーバブルメディアに書き込まれている情報が、インタフェース装置14を介して車両移動量算出装置10に読み込まれることとしてもよい。
[3.プログラム]
図3は、車両移動量算出装置10で実行される車両移動量算出プログラム20の処理内容を説明するためのブロック図である。このプログラム20は、例えばアプリケーションプログラムとして補助記憶装置13やリムーバブルメディアに記録され、CPU11内のメモリ空間やメモリ12上に展開されて実行される。
処理内容を機能的に分類すると、本プログラム20には、取得部21,旋回判定部25,補正値推定部26(推定部),終了条件判定部27,タイムアウト判定部28,パラメータ算出部29が設けられるとともに、計算値データベース30及び補正値データベース31が設けられる。また、取得部21には、車速取得部22,曲率取得部23,ヨーレート取得部24が設けられる。
上記の各要素のうち、取得部21,旋回判定部25及び補正値推定部26は、暫定的な補正値を推定,算出する機能を提供する。この暫定的な補正値は、計算値データベース30に記録,保存される。また、終了条件判定部27及びタイムアウト判定部28は、暫定的な補正値の中から信頼性の高い最終的な補正値を抽出,決定する機能を提供する。最終的な補正値は、補正値データベース31に記録,保存される。
[3−1.取得部]
取得部21は、二つの補正量(すなわち、校正量k及びドリフト量m)の推定に使用されるパラメータを周期的に算出,推定するものである。ここでは、車両1の旋回幾何特性に関する三種類のパラメータとして、旋回軌跡の曲率c,車速v,ヨーレートωの値が取得される。これらのパラメータは、車速取得部22,曲率取得部23及びヨーレート取得部24の各々で取得される。各々のパラメータの算出周期は、例えば10〜60[Hz]以上とする。
車速取得部22は、車輪速センサ5から伝達されたパルス信号に基づき、車両1の車速vを推定して算出するものである。ここでは、車輪2のタイヤ周囲長が設計周囲長に等しいものと仮定され、例えば以下の式1に基づいて車速vが算出される。パルス信号における単位時間当たりのパルス数をPとし、1パルスあたりのタイヤ転がり長(設計値)をSとすると、これらの積が車速vとなる。ここで算出された車速vの情報は、補正値推定部26に伝達される。
車輪速センサ5のパルス信号に基づいて算出されるタイヤ周囲長と実際のタイヤ転がり長とのずれは、ここで算出される車速vの値には反映されない。言い換えれば、ここで算出される車速vの値は、実際の正確な速度であるとは限らない。つまり、この車速vの値には、校正量kに対応する誤差が含まれている。一方、この誤差は、後述するパラメータ算出部29で補正されることになる。
Figure 0006340981
曲率取得部23は、操舵角センサ4から伝達された操舵角γに基づき、車両1の旋回軌跡の曲率cを推定して算出するものである。曲率cは、例えば以下の式2に基づいて算出される。式2中のLは、車両1のホイールベース長である。また、式2中のeは、車両1のホイールベース長Lやステアリング機構の構造といった幾何学的特性に応じて決定される定数(システム定数)であり、予め設定された値とする。ここで算出された曲率cの情報は、補正値推定部26に伝達される。
Figure 0006340981
ここで、図4(A),(B)を用いて、ラック&ピニオンを有するステアリング機構の操舵角γと車輪2のタイヤ切れ角φとの関係を説明する。タイロッド2Dに固定されたラックの変位量Uは、ステアリングの幾何学的な関係を用いて、以下の式3で表すことができ、タイヤ切れ角φは、ラックの変位量U及びナックルアーム2Cの長さAKを用いて、式4で表すことができる。式3中のqはラックギア比であり、ラック&ピニオン機構の構造から決定される定数である。
Figure 0006340981
一方、車両1のホイールベース長をLとおくと、車両1の旋回軌跡の曲率半径Rは、以下の式5で与えられる。よって、旋回の曲率cは、以下の式6で与えられる。なお、式6中でAK=e×qとおけば、上記の式2が得られる。したがって、前述の定数eは、ナックルアーム2Cの長さAKをラックギア比qで除した値に相当する。
Figure 0006340981
ヨーレート取得部24は、ヨーレートセンサ6から伝達された電圧信号に基づき、ヨーレートωを推定して算出するものである。ここには、例えば電圧信号とヨーレートωとの関係を規定する数式,マップ等が記録,保存されている。ヨーレート取得部24は、これらの数式,マップ等を用いて、電圧信号の大きさに応じたヨーレートωの値を算出する。ここで算出されたヨーレートωの情報は、旋回判定部25及び補正値推定部26に伝達される。
ヨーレートセンサ6の電圧信号に対応するヨーレートと実際のヨーレートとのずれは、ここで算出されるヨーレートωの値に反映されない。言い換えれば、ここで算出されるヨーレートωの値は、実際の正確な角速度であるとは限らない。つまり、このヨーレートωの値には、ドリフト量mに対応する誤差が含まれている。一方、この誤差は、後述するパラメータ算出部29で補正されることになる。
[3−2.旋回判定部]
旋回判定部25は、車両1が旋回中であるか否かを判定するものである。ここでは、操舵角センサ4から伝達された操舵角γの情報とヨーレート取得部24で算出されたヨーレートωの値とに基づき、車両1の旋回状態が判断される。車両1が旋回中であるか否かを判定するための具体的な手法はこれに限定されず、公知の手法を適用することも可能である。例えば、車両1の横加速度やロールレート等を使用,併用してもよい。
本実施形態では、以下の条件1,2の何れかが成立する場合に、車両1が旋回中である(旋回条件が成立する)と判定される。ここでの判定結果は、補正値推定部26に伝達される。なお、旋回条件中の閾値γTH,ωTHは、予め設定された値である。具体的な閾値γTH,ωTHの値は任意に設定可能であり、好ましくは、閾値γTHが60[度]以上(例えば90[度]以上)、閾値ωTHが20[度/秒]以上(例えば30[度/秒]以上)に設定される。
=旋回条件=
条件1.操舵角γの絶対値が閾値γTHを超える
条件2.ヨーレートωの絶対値が閾値ωTHを超える
[3−3.補正値推定部]
補正値推定部26(推定部)は、取得部21で取得された車速v,曲率c及びヨーレートωに基づき、校正量k及びドリフト量mを推定して算出するものである。校正量k及びドリフト量mは、長期的に見れば時間経過とともに変化するが、秒単位の短時間では変化が少なく、ほぼ変動しない定数であるとみなすことができる。そこで補正値推定部26は、式7に示す車両1の旋回幾何特性に基づいて、二つの補正量を算出する。以下、これらの補正量を暫定補正量(暫定校正量kZN,暫定ドリフト量mZN)とも呼ぶ。式7は、曲率及び車速の積が角速度に一致することを示している。添字iは、時間的に変化する変数を離散的に表現するための序数である。式7中における車速は、校正量kが加味された実際の車速であり、式7中における角速度は、ドリフト量mが加味された実際の角速度である。
ここでいう車両1の旋回幾何特性とは、車両1の旋回中における曲率,車速及び角速度の関係についての特性を意味する。本実施形態の補正値推定部26は、少なくとも車両1の旋回中に取得部21で取得された車速v,曲率c及びヨーレートωに基づき、校正量k及びドリフト量mを推定して算出する。なお、車速v,曲率c及びヨーレートωの推定精度が十分に高ければ、車両1の旋回中以外に取得部21で取得された車速v,曲率c及びヨーレートωに基づき、桁落ちによる誤差の影響を受けない範囲で校正量k及びドリフト量mを推定して算出することが可能である。したがって、車両1が旋回中でない状態で、校正量k及びドリフト量mを推定して算出する制御構成としてもよい。
Figure 0006340981
ここで、車両1の実車速va,実曲率ca及び実ヨーレートωaの関係を図5に例示する。車両1の旋回時における実曲率caと実車速vaとの積は、実ヨーレートωaに一致し、すなわち、ca×va=ωaが成立する。一方、上記の式7では、車輪速センサ5の出力信号から算出される車速〔単位時間当たりのパルス数P(i)×1パルスあたりのタイヤ転がり長S〕に校正量kを乗じたものが、実車速vaに相当する。同様に、ヨーレートセンサ6の出力信号に対応するヨーレートω(i)からドリフト量mを減じたものが、実ヨーレートωaに相当する。
式7中の校正量k及びドリフト量mは、二つの時刻における車速v,曲率c及びヨーレートωが既知であれば、一意に求めることができる。一方、各時刻に得られる車速v,曲率c及びヨーレートωの値には誤差が含まれることから、ここではより多数の時刻における車速v,曲率c及びヨーレートωを用いて、近似的に校正量k及びドリフト量mを推定する。具体的な推定手法としては、例えば最小二乗法や主成分分析の手法等を用いて回帰直線を求め、その傾きを計算することが考えられる。ここでは、疑似逆行列を用いた最小二乗解の算出手法について説明する。
上記の式7は、式8を用いて式9のように書き表すことができる。したがって、車両1の旋回中に得られたデータ数がN(i=1,2,3,…,N)個であるとき、式9は式10に示す行列式で表現することができる。
Figure 0006340981
ここで、行列A,B,Xのそれぞれを、式11〜式13のように定義する。
Figure 0006340981
上記の行列A,B,Xを用いれば、式10は式14のように表すことができる。したがって、式15〜17に示すように、行列Aの疑似逆行列ATを用いて行列Xを求めることができる。
Figure 0006340981
このように、時系列で取得されたデータ(車速v,曲率c及びヨーレートω)がN個存在するとき、N個のデータから推定される校正量kN及びドリフト量mNは、以下の式18〜式20で近似的に算出される。これらの暫定補正量は、車両1の旋回幾何特性を満たす校正量k及びドリフト量mの組み合わせについての最小二乗解である。ここでいう最小二乗解とは、誤差(式14の左辺に含まれうる誤差)の二乗和が最小となる解を意味する。行列Xは、この誤差の二乗ノルムの極値(最小値)を与える解である。
暫定補正量は、Nが増大するほど平均化(最小二乗平均化)され、ほぼ一定の値に収束する。補正値推定部26は、N個のデータから得られるこれらの補正量を暫定補正量(暫定校正量kZN,暫定ドリフト量mZN)として計算値データベース30に記録,保存する。これらの暫定補正量は、データの個数Nが増加する度に算出され、徐々に収束することになる。
Figure 0006340981
なお、N個のデータに基づく暫定補正量は、その直前までに取得されていたN−1個のデータに基づく算出結果を利用して、再帰的に算出することができる。例えば、N−1個のデータに基づいて算出される行列QN-1,RN-1を式21,式22のように表現すれば、N個のデータに基づいて算出される行列QN,RNは、式23,式24に示す漸化式で与えられる。したがって、行列QN,RNは、その直前の行列QN-1,RN-1を用いた計算を繰り返すことで、容易に算出可能である。
Figure 0006340981
[3−4.終了条件推定部]
終了条件判定部27は、補正値推定部26で算出される暫定補正量(暫定校正量kZN,暫定ドリフト量mZN)が収束したか否かを判断し、その収束値を最終的な補正量として補正値データベース31に記録,保存するものである。ここでは、二つの暫定補正量のそれぞれについて、その変動が十分に小さくなったか否か(すなわち、収束条件が成立したか否か)が判定される。暫定校正量kZNの収束条件は、その前回値と今回値との差が所定閾値kZTH未満であることとされる。同様に、暫定ドリフト量mZNの収束条件も、その前回値と今回値との差が所定閾値mZTH未満であることとされる。
本実施形態では、少なくとも暫定校正量kZNの収束条件が成立した場合に、暫定補正量が収束したものと判定される。ただし、暫定ドリフト量mZNの収束条件のみを考慮して、暫定補正量が収束したものと判定してもよいし、二つの収束条件を考慮してもよい。終了条件判定部27は、暫定補正量が収束した場合に、その時点での最新の暫定補正量(暫定校正量kZN,暫定ドリフト量mZN)を補正値データベース31に記録,保存する。以下、補正値データベース31に記録,保存される補正量のことを収束補正量(収束校正量kS,収束ドリフト量mS)と呼ぶ。一方、暫定補正量が収束しない場合、終了条件判定部27は、最新の暫定補正量(暫定校正量kZN,暫定ドリフト量mZN)をその前回値(暫定校正量kZN-1,暫定ドリフト量mZN-1)として補正値データベース31に記録,保存する。
図6(A),(B)は、暫定補正量(暫定校正量kZN,暫定ドリフト量mZN)の経時変動を例示するグラフである。図6(A)中のN1は、暫定校正量kZNの収束条件が成立した時刻に対応するデータ数であり、図6(B)中のN2は、暫定ドリフト量mZNの収束条件が成立した時刻に対応するデータ数である。収束条件を満たすデータ数N1,N2は、所定閾値kZTH,mZTHの設定に応じて変化するが、何れも十分な数のデータ数が揃えば、ほぼ一定の値に収束する。
[3−5.タイムアウト判定部]
タイムアウト判定部28は、補正値推定部26での推定処理に制限時間を設けて、処理内容をリセット(初期化)するものである。タイムアウト判定部28は、補正値推定部26での推定処理の経過時間tを計測し、その経過時間tが所定時間tTHを超えた場合に、計算値データベース30に記録,保存されている暫定補正量(暫定校正量kZN,暫定ドリフト量mZN)をクリア(消去)する。例えば、車両1の旋回中に補正値推定部26での推定処理が実施された場合であって、暫定補正量が長時間収束しなかったような場合には、その暫定補正量が消去される。経過時間tの計測には、例えば車両移動量算出装置10に内蔵されている公知のタイマーカウンタ(TC)が使用される。
また、旋回判定部25で車両1が旋回中であると判定されなかった場合(例えば、車両1が直進している場合)や、収束補正量が決定された場合にも、暫定補正量をクリアする。経過時間tの計測が開始されるタイミング(基準となる時点)は、以下に示す時点1〜時点3の何れかである。なお、本実施形態では、車両1が旋回していなければ校正量k及びドリフト量mが算出されないため、下記の時点3を省略してもよい。
時点1.暫定補正量がクリアされた時点
時点2.収束補正量が決定された時点
時点3.旋回判定部25で車両1が旋回中であると判定された時点
[3−6.パラメータ算出部]
パラメータ算出部29は、上記の演算で得られた収束補正量(収束校正量kS,収束ドリフト量mS)に基づき、補正車速vC,補正移動量dC及び補正ヨーレートωCを算出するものである。これらのパラメータの算出式(式25〜式27)を以下に例示する。補正車速vCは、取得部21で取得された車速v(=P×S)に収束校正量kSを乗じて算出される。補正移動量dCはこの補正車速vCに移動時間yを乗じて算出される。また、補正ヨーレートωCは、取得部21で取得されたヨーレートωから収束ドリフト量mSを減じて算出される。これらの情報は、車載ネットワーク網を介して車両移動量算出装置10から他の電子制御装置へと伝達され、各種制御に活用される。
Figure 0006340981
[3−7.データベース]
計算値データベース30は、補正値推定部26で算出された暫定補正量の情報を記憶するものである。本実施形態の計算値データベース30は、タイムアウト判定部28での判定結果により記録内容をクリアされない限り、少なくとも最新の暫定補正量の情報を記憶する。なお、暫定補正量の変動履歴を後で確認できるように、直近の所定時間内に得られた全ての暫定補正量を記録,保存しておいてもよい。
補正値データベース31は、終了条件判定部27で抽出された収束補正量の情報を記憶するものである。収束補正量の情報は、暫定補正量の情報と比較して信頼性の高い情報である。しかし、実際の収束校正量kS,収束ドリフト量mSの値は、車両1の走行状態や外気温,外気圧等に応じて時々刻々と変化する。したがって、補正値データベース31には、少なくとも最新の収束補正量の情報を記憶させておくことが好ましい。一方、収束補正量の変動履歴を後で確認できるように、直近の所定時間内に得られた全ての収束補正量を記録,保存しておいてもよい。
[4.フローチャート]
図7は、車両移動量算出装置10内で実行される車両移動量算出プログラム20の手順を例示するフローチャートである。このフローは、例えばアプリケーションプログラムとして補助記憶装置13に記録され、CPU11に読み込まれて所定の周期で繰り返し実行される。実行周期は、例えば数ミリ秒〜数百ミリ秒程度の間で設定される。
ステップA1では、取得部21において、車両1の旋回幾何特性に関する三種類のパラメータを算出するためのセンサ値が入力される。車速取得部22には車輪速センサ5から伝達されたパルス信号が入力され、曲率取得部23には操舵角センサ4から伝達された操舵角γが入力される。また、ヨーレート取得部24にはヨーレートセンサ6から伝達された電圧信号が入力され、これに対応するヨーレートωが算出される。この時点で算出されるヨーレートωには、ドリフト量mに相当する誤差が含まれている。
ステップA2,A3では、旋回判定部25で旋回条件が判定される。まず、ステップA2では、ステップA1で取得された操舵角γの絶対値が閾値γTHを超えるか否かが判定される。また、ステップA3では、ステップA1で算出されたヨーレートωの絶対値が閾値ωTHを超えるか否かが判定される。これらの何れかの条件が成立した場合には、車両1が旋回中であるものと判断され、ステップA4に進む。一方、何れも不成立の場合には、車両1が旋回中でない(直進している状態)であるものと判断され、ステップA12に進む。このステップA12では、タイムアウト判定部28において、タイマーカウンタTCの値がリセットされるとともに、計算値データベース30に記録,保存されている暫定補正量の情報がクリアされる。したがって、車両1が旋回中でなければタイマーカウンタTCが進まず、暫定補正量の情報も保管されない。
ステップA4では、タイムアウト判定部28において、タイマーカウンタの値に基づいて経過時間tが所定時間tTHを超えたか否かが判定される。ここでt>tTHである場合にはステップA5に進み、t≦tTHである場合にはステップA5をスキップしてステップA6に進む。ステップA5では、ステップA12と同様に、タイマーカウンタTCの値がリセットされ、計算値データベース30の暫定補正量の情報がクリアされる。これにより、暫定補正量が長時間収束しない場合にその暫定補正量が消去され、新たな暫定補正量の算出が続行される。
ステップA6では、曲率取得部23において、操舵角γに基づいて旋回軌跡の曲率cが算出される。曲率cは、例えば式2に基づいて算出される。また、続くステップA7では、車速取得部22において、車輪速センサ5のパルス信号に基づいて車速vが算出される。車速vは、例えば式1に基づいて算出される。この時点で算出される車速vには誤差が含まれており、車輪2の校正量kが反映されていない。
ステップA8では、補正値推定部26において、車速v,曲率c及びヨーレートωに基づき、暫定校正量kZN及び暫定ドリフト量mZNが算出される。これらの暫定補正量は、例えば式8,式18〜式20に基づいて算出される。そしてステップA9では、前ステップで算出された暫定補正量が計算値データベース30に記録,保存される。暫定校正量kZN,暫定ドリフト量mZNのそれぞれは、図6(A),(B)に示すように、データの個数Nが増加するに連れてほぼ一定の値に向かって収束する。
ステップA10では、終了条件判定部27において、暫定補正量の収束判定がなされる。例えば、暫定校正量kZNについて、前回値と今回値との差が所定閾値kZTH未満である場合には、暫定補正量が収束したものと判定されてステップA11に進む。ステップA11では、暫定補正量の今回値が補正値データベース31に記録,保存される。補正値データベース31に記録,保存される情報は、最終的な収束補正量(収束校正量kS,収束ドリフト量mS)となり、パラメータ算出部29で補正車速vC,補正移動量dC及び補正ヨーレートωCが算出される際に用いられる。
その後のステップA12では、タイムアウト判定部28において、タイマーカウンタTCの値がリセットされるとともに、計算値データベース30に記録,保存されている暫定補正量の情報がクリアされる。したがって、収束補正量が決定した時点でタイマーカウンタTCがリセットされ、暫定補正量の情報が消去される。
また、ステップA10で暫定補正量が収束していない場合には、その演算周期での制御を終了し、次の演算周期で制御がステップA1から実行される。この場合、タイマーカウンタTCの値はリセットされないため、その後の演算周期では引き続き、暫定補正量が算出されるとともに、収束判定が実施される。
[5.作用]
図8を用いて、車両1の走行状態と車両移動量算出装置10の制御内容との関係を説明する。車両1がカーブAに到達するまで直進時には、操舵角γ,ヨーレートωが閾値γTH,ωTH以下であり、旋回条件が成立しない。そのため、補正値推定部26で暫定補正量が算出されることはなく、計算値データベース30の記録内容もリセットされ続ける。
時刻T0に車両1がカーブAに進入すると、操舵角γ,ヨーレートωが閾値γTH,ωTHよりも大きくなり、旋回条件が成立する。これにより、補正値推定部26では暫定補正量の算出が開始され、その暫定補正量が計算値データベース30に記録,保存される。また、終了条件判定部27では、その暫定補正量が収束したか否かが判定され、十分に収束していなければ暫定補正量の算出が継続される。一方、タイムアウト判定部28では、暫定補正量についての推定処理の経過時間tが計測され、推定処理時間に制限が課される。
カーブAの旋回中における制限時間内の時刻T1に暫定補正量が収束したと判定された場合、その時点での暫定補正量が補正値データベース31に記録,保存され、これが収束補正量となる。この時点で、計算値データベース30に記録,保存されていた暫定補正量はクリアされる。また、補正値推定部26は、再び暫定補正量の算出を開始する。しかし、時刻T2に車両1がカーブAを脱すると、旋回条件が不成立となり、暫定補正量の算出は終了する。
その後の時刻T3に車両1がカーブBに進入すると、旋回条件が成立する。これにより、暫定補正量の算出が開始され、暫定補正量の収束判定が開始されるとともに、推定処理のタイムアウト処理も開始される。例えば、時刻T3からの経過時間tが所定時間tTHを超えた時刻T4の時点で、暫定補正量がまだ収束していない場合には、計算値データベース30に記録,保存されていた暫定補正量のデータがクリアされる。また、補正値推定部26では、時刻T4を基準とした新たな暫定補正量の算出が開始される。時刻T5に車両1が再び直進状態になると、旋回条件が不成立となり、暫定補正量の算出が終了する。このように、暫定補正量の収束が不十分となる緩旋回では、収束補正量が更新されることがなく、既存の収束補正量が維持される。
その後の車両1の走行中においても、例えばカーブC,カーブDの旋回中に同様の処理が繰り返される。そして、暫定補正量が所定時間tTH内で収束した場合には、収束補正量が記録,更新される。このように、車両1が旋回する度に暫定補正量が算出され、その収束判定が実施されるため、タイヤ2Bの空気圧変動や温度変化に対応する、精度の高い収束補正量を算出することができる。したがって、例えば駐車場内での車両1の自動操縦制御に際し、時間的に最も近いカーブDでの旋回中に推定された収束校正量kSや収束ドリフト量mSを用いて、車両1の実車速vaや実際の移動量,実ヨーレートωa等を推定することが可能となる。
[6.効果]
(1)本実施形態では、曲率c及び車速vの積が角速度ωに一致するという車両1の旋回幾何特性に基づいて、校正量k及びドリフト量mが推定される。このように、車両1の旋回幾何特性に基づく推定手法を採用することで、任意のタイミングで校正量k及びドリフト量mを推定することができる。したがって、タイヤ周囲長及びヨーレートの推定精度を向上させることができ、車両1の移動量d(補正移動量dC),車速v(補正車速vC),ヨーレートω(補正ヨーレートωC)の各々についての推定精度を向上させることができる。
なお、既存の校正量kの推定手法の一つとして、リファレンス車速を用いた推定手法が存在する。すなわち、車両1の真の車速をリファレンス車速vrとし、車両1の直進走行時に車輪速センサ5から出力されるパルス信号の単位時間当たりのパルス数Pとリファレンス車速vrとに基づいて校正量kを算出するものである。校正量kは、1パルスあたりのタイヤ転がり長S(設計値)とパルス数Pとの積でリファレンス車速vrを除したものに相当する。
しかし、この推定手法は、車両1の真の車速が既知であることが求められるため、例えば工場での調整過程のようなリファレンス車速vrを別途計測できるような環境が用意された状況でなければ、使用することできない。また、車両1が直進走行している状態でなければ、校正量kを算出することができず、すなわち、校正量kを精度よく算出しうるタイミングが制限されるという課題がある。
これに対し、本実施形態では、リファレンス車速vrを使用することなく校正量kを算出することができ、かつ、校正量kの推定精度を向上させることができる。また、校正量kの算出タイミングが車両直進時に制限されないため、任意のタイミングで校正量kを推定することができ、車両1の移動量d(補正移動量dC)及び車速v(補正車速vC)の推定精度を向上させることができる。
(2)本実施形態では、車両1の旋回中に取得されるパラメータを用いて、その旋回中にリアルタイムに校正量k及びドリフト量mが推定される。これにより、車両1が旋回する度に最新の校正量k及びドリフト量mを推定することができ、車両1の走行状態に見合った適切な収束補正量を算出することができる。また、車両1が直進状態でない場合であっても、任意のタイミングで校正量k及びドリフト量mを推定することができる。
(3)本実施形態では、車両1の旋回幾何特性を満たす校正量k及びドリフト量mの組み合わせについての最小二乗解が、暫定補正量として算出される。このように、最小二乗解を算出することで、校正量及びドリフト量の近似解を迅速かつ容易に算出することができる。
(4)本実施形態では、図6(A),(B)に示すように、暫定補正量の収束値、すなわち最小二乗解の収束値が算出される。このように、暫定補正量を繰り返し算出して収束値を推定することにより、校正量k及びドリフト量mの推定精度を著しく向上させることができる。延いては、車速v(補正車速vC)や移動量d(補正移動量dC),ヨーレートω(補正ヨーレートωC)の推定精度を格段に向上させることができる。
(5)本実施形態では、補正値推定部26での推定処理に制限時間が設けられ、経過時間tが所定時間tTHを超えたときに計算値データベース30に記録,保存されている暫定補正量がクリアされる。このように、暫定補正量の収束時間に制限を設けることで、例えば暫定補正量が収束しにくい緩旋回では、既存の収束補正量を維持することができ、収束補正量の精度低下を抑制することができる。また、緩旋回に限らず、収束時間が過度に長引いてしまうような事態を回避することができる。
(6)本実施形態では、式7で表される旋回幾何特性に基づき、校正量k及びドリフト量mが推定される。このような算定式を用いることで、旋回中の車両1の運動状態を精度よく把握することができ、校正量k及びドリフト量mの推定精度を高めることができる。
[7.変形例]
上述した実施形態に関わらず、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
上述の実施形態では、少なくとも暫定校正量kZNの収束条件が成立した場合に、暫定補正量が収束したものと判定されるものを説明したが、暫定校正量kZNの代わりに暫定ドリフト量mZNを用いることも可能である。すなわち、少なくとも暫定ドリフト量mZNの前回値と今回値との差が所定閾値mZTH未満であるときに、暫定補正量が収束したものと判定してもよい。収束条件の設定手法は、収束補正量(収束校正量kS,収束ドリフト量mS)の用途に応じて適宜変更することができる。例えば、補正車速vCや補正移動量dCの推定精度を向上させるべく、暫定校正量kZNの収束条件を厳しく(所定閾値kZTHを小さく)設定してもよい。あるいは、補正ヨーレートωCの推定精度を向上させるべく、暫定ドリフト量mZNの収束条件を厳しく(所定閾値mZTHを小さく)設定してもよい。
また、上述の実施形態では、計算値データベース30及び補正値データベース31が車両移動量算出プログラム20内に含まれるものを例示したが、これらのデータベース30,31を車両移動量算出プログラム20から分離して設けることも可能である。例えば、これらのデータベース30,31を車両移動量算出プログラム20から独立して補助記憶装置13内に設けてもよいし、車載ネットワーク上の任意の記憶装置内に配置してもよい。
また、上述の実施形態では、車両1の旋回中にリアルタイムに校正量k及びドリフト量mを推定する手法について詳述したが、上記の手法はオフラインでの校正量k及びドリフト量mの推定(例えば、車両運行管理装置やドライブレコーダのように、過去の走行データに基づく事後的な解析を行う場合)にも使用することができる。
なお、上記の車両移動量算出プログラム20は、車両制御装置40,測距装置50,挙動制御装置60の各々で実行させることも可能である。また、図3に示すような車両移動量算出プログラム20の各機能を電子制御装置40〜60に分散させて実行させることも可能である。
[8.付記]
以上の変形例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
[8−1.車両移動量算出装置]
(付記1)
車両の操舵角から算出される旋回軌跡の曲率と、車輪速センサのパルス信号から算出される車速と、ヨーレートセンサの出力信号から算出される角速度とを取得する取得部と、
前記取得部で取得された前記曲率及び前記車速の積が前記角速度に一致する旋回幾何特性に基づき、前記パルス信号に基づいて算出されるタイヤ周囲長と実際のタイヤ転がり長とのずれに相当する校正量と、前記出力信号に対応するヨーレートと実際のヨーレートとのずれに相当するドリフト量とを推定する推定部と、
を備えることを特徴とする、車両移動量算出装置。
(付記2)
前記推定部が、前記車両の旋回中に前記校正量及び前記ドリフト量を推定する
ことを特徴とする、付記1記載の車両移動量算出装置。
(付記3)
前記推定部が、前記旋回幾何特性を満たす前記校正量及び前記ドリフト量の組み合わせについての最小二乗解を算出する
ことを特徴とする、付記1又は2記載の車両移動量算出装置。
(付記4)
前記推定部が、前記最小二乗解の収束値を算出する
ことを特徴とする、付記3記載の車両移動量算出装置。
(付記5)
前記推定部は、収束時間が所定時間以下の前記最小二乗解を用いて前記校正量及び前記ドリフト量を更新する
ことを特徴とする、付記4記載の車両移動量算出装置。
(付記6)
前記推定部が、以下の式で表される旋回幾何特性に基づき、前記校正量及び前記ドリフト量を推定する
ことを特徴とする、付記1〜5の何れか1項に記載の車両移動量算出装置。
Figure 0006340981
(C(i):曲率,k:校正量,P(i):単位時間あたりのパルス信号のパルス数,
S:一パルス信号あたりのタイヤ転がり長,ω(i):角速度,m:ドリフト量)
[8−2.車両移動量算出プログラム]
(付記7)
車両の操舵角から算出される旋回軌跡の曲率と、車輪速センサのパルス信号から算出される車速と、ヨーレートセンサの出力信号から算出される角速度とを取得し、
前記曲率及び前記車速の積が前記角速度に一致する旋回幾何特性に基づき、前記パルス信号に基づいて算出されるタイヤ周囲長と実際のタイヤ転がり長とのずれに相当する校正量と、前記出力信号に対応するヨーレートと実際のヨーレートとのずれに相当するドリフト量と、を推定する
処理をコンピュータに実行させる車両移動量算出プログラム。
(付記8)
前記車両の旋回中に前記校正量及び前記ドリフト量を推定する
処理をコンピュータに実行させる、付記7記載の車両移動量算出プログラム。
(付記9)
前記旋回幾何特性を満たす前記校正量及び前記ドリフト量の組み合わせについての最小二乗解を算出する
処理をコンピュータに実行させる、付記7又は8記載の車両移動量算出プログラム。
(付記10)
前記最小二乗解の収束値を算出する
処理をコンピュータに実行させる、付記9記載の車両移動量算出プログラム。
(付記11)
収束時間が所定時間以下の前記最小二乗解を用いて前記校正量及び前記ドリフト量を更新する
処理をコンピュータに実行させる、付記10記載の車両移動量算出プログラム。
(付記12)
以下の式で表される旋回幾何特性に基づき、前記校正量及び前記ドリフト量を推定する
処理をコンピュータに実行させる、付記7〜11の何れか1項に記載の車両移動量算出プログラム。
Figure 0006340981
(C(i):曲率,k:校正量,P(i):単位時間あたりのパルス信号のパルス数,
S:一パルス信号あたりのタイヤ転がり長,ω(i):角速度,m:ドリフト量)
[8−3.車両移動量算出方法]
(付記13)
車両の操舵角から算出される旋回軌跡の曲率と、車輪速センサのパルス信号から算出される車速と、ヨーレートセンサの出力信号から算出される角速度とを取得し、
前記曲率及び前記車速の積が前記角速度に一致する旋回幾何特性に基づき、前記パルス信号に基づいて算出されるタイヤ周囲長と実際のタイヤ転がり長とのずれに相当する校正量と、前記出力信号に対応するヨーレートと実際のヨーレートとのずれに相当するドリフト量と、を推定する
ことを特徴とする車両移動量算出方法。
(付記14)
前記車両の旋回中に前記校正量及び前記ドリフト量を推定する
ことを特徴とする、付記13記載の車両移動量算出方法。
(付記15)
前記旋回幾何特性を満たす前記校正量及び前記ドリフト量の組み合わせについての最小二乗解を算出する
ことを特徴とする、付記13又は14記載の車両移動量算出方法。
(付記16)
前記最小二乗解の収束値を算出する
ことを特徴とする、付記15記載の車両移動量算出方法。
(付記17)
収束時間が所定時間以下の前記最小二乗解を用いて前記校正量及び前記ドリフト量を更新する
ことを特徴とする、付記16記載の車両移動量算出方法。
(付記18)
以下の式で表される旋回幾何特性に基づき、前記校正量及び前記ドリフト量を推定する
ことを特徴とする、付記13〜17の何れか1項に記載の車両移動量算出方法。
Figure 0006340981
(C(i):曲率,k:校正量,P(i):単位時間あたりのパルス信号のパルス数,
S:一パルス信号あたりのタイヤ転がり長,ω(i):角速度,m:ドリフト量)
1 車両
4 操舵角センサ
5 車輪速センサ
6 ヨーレートセンサ
10 車両移動量算出装置
20 車両移動量算出プログラム
21 取得部
26 補正値推定部(推定部)
27 終了条件判定部
28 タイムアウト判定部
k 校正量
m ドリフト量
v 車速
ω ヨーレート
c 曲率

Claims (10)

  1. 車両の操舵角から算出される旋回軌跡の曲率と、車輪速センサのパルス信号及び1パルスあたりのタイヤ転がり長から算出される車速と、ヨーレートセンサの出力信号から算出される角速度とを取得する取得部と、
    前記取得部で取得された前記曲率及び前記車速の積が前記角速度に一致する旋回幾何特性に基づき、タイヤの設計周囲長に対する実際の周囲長の割合を表す校正量と、前記出力信号に対応するヨーレートと実際のヨーレートとのずれに相当するドリフト量とを推定する推定部とを備え
    前記推定部が、前記旋回幾何特性を満たす前記校正量及び前記ドリフト量の組み合わせについての最小二乗解を算出する
    ことを特徴とする、車両移動量算出装置。
  2. 前記推定部が、前記車両の旋回中に前記校正量及び前記ドリフト量を推定する
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両移動量算出装置。
  3. 前記推定部が、前記最小二乗解の収束値を算出する
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の車両移動量算出装置。
  4. 前記推定部は、収束時間が所定時間以下の前記最小二乗解を用いて前記校正量及び前記ドリフト量を更新する
    ことを特徴とする、請求項記載の車両移動量算出装置。
  5. 前記推定部が、以下の式で表される旋回幾何特性に基づき、前記校正量及び前記ドリフト量を推定する
    ことを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載の車両移動量算出装置。
    Figure 0006340981
    (C(i):曲率,k:校正量,P(i):単位時間あたりのパルス信号のパルス数,
    S:一パルス信号あたりのタイヤ転がり長,ω(i):角速度,m:ドリフト量)
  6. 車両の操舵角から算出される旋回軌跡の曲率と、車輪速センサのパルス信号及び1パルスあたりのタイヤ転がり長から算出される車速と、ヨーレートセンサの出力信号から算出される角速度とを取得する取得部と、
    前記取得部で取得された前記曲率及び前記車速の積が前記角速度に一致する旋回幾何特性に基づき、タイヤの設計周囲長に対する実際の周囲長の割合を表す校正量と、前記出力信号に対応するヨーレートと実際のヨーレートとのずれに相当するドリフト量とを推定する推定部とを備え
    前記推定部が、以下の式で表される旋回幾何特性に基づき、前記校正量及び前記ドリフト量を推定する
    を備えることを特徴とする、車両移動量算出装置。
    Figure 0006340981
    (C (i) :曲率,k:校正量,P (i) :単位時間あたりのパルス信号のパルス数,
    S:一パルス信号あたりのタイヤ転がり長,ω (i) :角速度,m:ドリフト量)
  7. 車両の操舵角から算出される旋回軌跡の曲率と、車輪速センサのパルス信号及び1パルスあたりのタイヤ転がり長から算出される車速と、ヨーレートセンサの出力信号から算出される角速度とを取得し、
    前記曲率及び前記車速の積が前記角速度に一致する旋回幾何特性に基づき、タイヤの設計周囲長に対する実際の周囲長の割合を表す校正量と、前記出力信号に対応するヨーレートと実際のヨーレートとのずれに相当するドリフト量と、を推定するとともに、
    前記校正量及び前記ドリフト量の推定に際し、前記旋回幾何特性を満たす前記校正量及び前記ドリフト量の組み合わせについての最小二乗解を算出する
    処理をコンピュータに実行させる車両移動量算出プログラム。
  8. 車両の操舵角から算出される旋回軌跡の曲率と、車輪速センサのパルス信号及び1パルスあたりのタイヤ転がり長から算出される車速と、ヨーレートセンサの出力信号から算出される角速度とを取得し、
    前記曲率及び前記車速の積が前記角速度に一致する旋回幾何特性に基づき、タイヤの設計周囲長に対する実際の周囲長の割合を表す校正量と、前記出力信号に対応するヨーレートと実際のヨーレートとのずれに相当するドリフト量と、を推定するとともに、
    前記校正量及び前記ドリフト量の推定に際し、以下の式で表される旋回幾何特性に基づき、前記校正量及び前記ドリフト量を推定する
    処理をコンピュータに実行させる車両移動量算出プログラム。
    Figure 0006340981
    (C (i) :曲率,k:校正量,P (i) :単位時間あたりのパルス信号のパルス数,
    S:一パルス信号あたりのタイヤ転がり長,ω (i) :角速度,m:ドリフト量)
  9. 車両の操舵角から算出される旋回軌跡の曲率と、車輪速センサのパルス信号及び1パルスあたりのタイヤ転がり長から算出される車速と、ヨーレートセンサの出力信号から算出される角速度とを取得し、
    前記曲率及び前記車速の積が前記角速度に一致する旋回幾何特性に基づき、タイヤの設計周囲長に対する実際の周囲長の割合を表す校正量と、前記出力信号に対応するヨーレートと実際のヨーレートとのずれに相当するドリフト量と、を推定するとともに、
    前記校正量及び前記ドリフト量の推定に際し、前記旋回幾何特性を満たす前記校正量及び前記ドリフト量の組み合わせについての最小二乗解を算出する
    ことを特徴とする、車両移動量算出方法。
  10. 車両の操舵角から算出される旋回軌跡の曲率と、車輪速センサのパルス信号及び1パルスあたりのタイヤ転がり長から算出される車速と、ヨーレートセンサの出力信号から算出される角速度とを取得し、
    前記曲率及び前記車速の積が前記角速度に一致する旋回幾何特性に基づき、タイヤの設計周囲長に対する実際の周囲長の割合を表す校正量と、前記出力信号に対応するヨーレートと実際のヨーレートとのずれに相当するドリフト量と、を推定するとともに、
    前記校正量及び前記ドリフト量の推定に際し、以下の式で表される旋回幾何特性に基づき、前記校正量及び前記ドリフト量を推定する
    ことを特徴とする、車両移動量算出方法。
    Figure 0006340981
    (C (i) :曲率,k:校正量,P (i) :単位時間あたりのパルス信号のパルス数,
    S:一パルス信号あたりのタイヤ転がり長,ω (i) :角速度,m:ドリフト量)
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