JP6340044B2 - 張出歩道構成体と、これらを用いた張出歩道の建設方法 - Google Patents

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Description

本発明は、道路の周囲に歩道を拡幅する用地の乏しい場所、たとえば、山間部の切り立った崖に沿って配された道路や、川岸や海岸あるいは湖岸の道路などにおいて、歩道を片持ち状に張出すように形成させることによって、歩道の真下に歩道を直接支承する路盤を必要としない、張出歩道を構成するコンクリートブロック製の構造体に関する。
一般に歩道の設置にあたっては、「道路構造令」の規定に基づき、地形や当該道路の歩行者等の交通の状況を考慮し、かつ、対象とする道路の種類、ネットワーク特性、沿道の立地状況等の地域特性を十分に考慮し、歩道の設置の要否や幅員等の構造を決定するものとされている。特に、地方部における第三種の道路においては、道路構造令第11条第2項により、必要な場合に歩道を設置する規定となっている。
すると、既存の道路でも、交通事情や必要性に応じて、後から歩道を拡幅工事で敷設することも少なくない。ところが、山間の道路では、山側の斜面が切り立った岩壁である一方、谷側の道路脇は、全く拡幅できる土地ではなく、宙に張り出す以外に方法がないことも多い。このように、地勢上、車道及び歩道を全体として一体の高架物として構築してしまえる余地のない、狭隘な路肩の既存道路では、歩道のための拡幅は困難となるので、従来から、張出歩道としてコンクリートブロックを片持式に車道側から空中に歩道を張り出すことで空間を利用する工夫がなされてきている。
ところが、片持式のブロックを安定的に設置するためには、ブロックには、張り出す部分と、これのカウンターとなる埋設部位となる基板側部分を車道下に設けて一体とする必要がある。張出部位の自重に加えて、設計安全上求められる歩道上に加わる荷重を支承しなければならないので、カウンターウエイトとなる埋設部位は、基本的に重量が必要となってくる。そこで、カウンターウエイトを十分に備えた片持ち式ブロック構造体をプレキャストコンクリートで形成すると、強固で設置も簡便な張出歩道を提供しうることとなる。しかし、一方で、それでは地面に埋設する部分が巨大化して重くなりすぎることから、現場までの搬送、現場での設置作業への負担が大きくなり、大がかりな重機や輸送手段が必要となるほか、施工の際の安全への配慮もさらに厚くする必要が生じるなどするので、重量増や大型化による負荷の影響は実際上は極めて大きいものとなってくる。
そこで、片持ち式のブロックのカウンターウエイトとなる埋設部分側について、コンクリートを現場打ちする工法も採用されている。たしかに現場へのブロックの搬送は必要なくなるが、他方、現場打ちでは、コンクリートを養生して硬化させるのに3日程度は要することとなるので、工期を短縮することができなくなる。しかしながら、歩道の工事のために車道に大幅な影響が長期に渡って生じることは、昨今の交通事情にそぐわない。さらに、一般的な工法では、その養生期間中は、打設した間詰コンクリートの上部に車道側の路盤材あるいは側溝ブロックや歩車道境界ブロックなどを敷設するなどの、上部工事である埋め戻しが実施できないままとなるのが通常であった。
そこで、本願出願人は、プレキャストブロックを用いつつも、設置の際に間詰コンクリートの養生による固化を待つことなく上方の作業を進行できる方法を発明した。具体的には、間詰コンクリートの養生を待たずに、間詰コンクリートの上に床版拡張用平板を載置することで、さらに車道側の路盤材あるいは側溝ブロックや歩車道境界ブロックなどを敷設するなどの上部工事である埋め戻しを可能とすることを意図したものであって、これによりコンクリート製張出歩道構成体を用いた片持ち形式からなる張出歩道や、張出歩道を備えた車道を建設する、という方法の発明である(たとえば特許文献1参照。)。
具体的には「車道方向に延びる車道側基礎部と該車道側基礎部に平行な縦壁側基礎部からなり、該車道側基礎部と該縦壁側基礎部との間の両基礎部の中央部を直角に係合する直角接合部を有し、該縦壁側基礎部から垂直に路面まで立ち上がる縦壁と該縦壁の上端から車道側基礎部と反対側に水平に張り出す張出歩道部を有し、該直角接合部の上面に車道側基礎部と平行な複数本の半円溝からなる抜き型を配設し、該張出歩道部の端部に手摺用柱挿着用孔を有する縁石状の防護壁部を形成し、該縦壁背面部に張出支柱及び該張出歩道下面部に張出梁部を一体形成して張出歩道コンクリートブロックとし、該車道側基礎部と該縦壁側基礎部の間に打設する間詰コンクリートを被覆防護するための床版及び該張出歩道コンクリートブロックからなることを特徴とするコンクリート製張出歩道構成体」である。
また、この構成体を用いた「車道の下部の基礎工の路盤上に基礎コンクリートを打設し、該基礎コンクリートの上に車道側に張り出した張出歩道コンクリートブロックの車道側基礎部を載置し、車道側基礎部と縦壁側基礎部の間の中央部の直角接合部と、隣接配置した他の張出歩道コンクリートブロックの車道側基礎部と縦壁側基礎部の間の中央部の直角接合部との両者間に間詰コンクリートを現場打ちし、該間詰コンクリートの養生を待つことなく直ちに間詰コンクリート上に床版を車道基礎部と縦壁基礎部の上に載置して車道路用の路盤材を敷設し、さらにアスファルト舗装し、かつ縦壁に沿って円形水路を内在する側溝を設置しかつ歩車道境界ブロックである縁石を敷設することを特徴とする張出歩道を有する車道の建設方法」である。
特許第5318257号公報
たしかに従前に本願出願人が発明した構成体や建設方法によれば、プレキャストコンクリートブロックを用い、カウンターウエイトとなる間詰コンクリートの上を床版で蓋をすることができるので、養生を待たずとも支障なく作業を進めることができる。
しかしながら、そもそも、プレキャスト製のコンクリートブロックが全体として大きく重いことから、さらなる軽量化によってプレキャストコンクリートブロックの搬送・設置にかかる作業を軽減化することが望まれている。また、カウンターウエイトとして、養生後に硬化してコンクリートブロックと一体化する必要があることから、間詰コンクリートを大量に投入する必要があるが、レディミクストコンクリート(生コン)をミキサー車で運び込むとき、現場周辺が何台ものミキサー車に起因して混雑する要因ともなっている。そこで、養生の必要がなくとも現場打ちのコンクリート投入量自体も減らしていくことが望まれている。
また、張出歩道の敷設のためには、コンクリートブロックの基礎部を埋設するために、既存道路を一部大きく掘り下げる必要がある。すると、残土が大量に発生するので、これを適切に廃棄処理する必要があり、そのための搬送トラックも必要となり、さらに周囲が混雑することともなる。片持ち式の張出歩道においては、基礎部にカウンターウエイトを付与することが重要だが、掘り下げつつも、一方では排出する残土を減らすことも要請されている。
なお、間詰コンクリートを用いて(基礎ブロック部内にも鉄筋を縦貫させて)一体固化しているのは、張出歩道面が片持ちであることから、この重量を余裕をもって支えるだけのカウンターウエイトを得るには、単に残土を埋め戻すだけでは不十分だからである。残土を埋め戻して転圧したぐらいでは、基礎部のコンクリートが仮に動こうとしたとき、土砂が崩れて動く余地があるので、土圧が押さえにならないのである。土砂が移動できるとなれば、それはカウンターウエイトとして十分な効きとはいえないからである。そこで、残土を埋め戻す場合には、カウンターウエイトとして機能するように、基礎部が動かないよう、簡単に崩れないようにカウンターウエイトとしてコンクリートブロックと協働して維持できなければならない。そこで、これまでは鉄筋を通したうえで、間詰コンクリートを流し込んで一体化している。
また、ブロックを埋めるには、一度地面を掘削するので、その土砂を残土として処理する必要が生じる。また、カウンターウエイトは、間詰コンクリートを用いる関係で、それらの残土は外部への排出が前提となるので、搬出用の車両がさらに待機することとなり、周辺交通を阻害することとなる。そこで、残土の排出を減らすことができるのであれば、そうした工夫も望まれている。
さらに、山間部などの斜面や崖と隣接する道路では、道路が崩れないよう道路下の排水への配慮が重要となる。そして、基礎部を埋設することから、埋設箇所のあたりの強度を下げないように、基礎部内の雨水や地下水を適切に排出処理する仕組みを簡易に構築できる構造であることも望まれている。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、狭道部に盛り土を要することなく、歩行者や自転車が通行可能な張出歩道を構築できる片持ち式の張出歩道ものであって、現場への搬送・設置が容易なプレキャストコンクリートブロックがさらに軽量化されたものであって、コンクリートの養生を要さず工期を短縮しうるもので、さらに、掘削で発生する土砂にもカウンターウエイトとしての積極的な利用価値をもたせることで残土排出量を抑制せしめた、張出歩道構造体およびこれを用いた張出歩道の建設方法を提供することである。そして、排水が適切にできうるよう顧慮された構造体を提供することである。
本発明の課題を解決するための第1の手段は、上段の歩道用の上平面を備えた張出床版と、該張出床版の一端から下方に立設された縦壁を介して該張出床版を片持式に支持する下段の埋設基礎部とを備えたコンクリートブロック製の張出歩道構成体であって、該埋設基礎部には、該縦壁の下方に縦壁埋設基礎部と、該縦壁埋設基礎部と離間対向する内部埋設基礎部と、該縦壁埋設基礎部と該内部埋設基礎部とを接合する接合部とを有し、該縦壁埋設基礎部と該内部埋設基礎部は、その対向する面の下端がそれぞれ肉厚となるようにして縦壁埋設基礎部傾斜壁と内部埋設基礎部傾斜壁を備えており、該縦壁埋設基礎部傾斜壁と該内部埋設基礎部傾斜壁とで形成された逆テーパ状の離間空間には、その下底部に、鍔部を備えた受け板部材が渡されており、該受け板部材の鍔部には、該縦壁埋設基礎部傾斜壁と当接する前傾鍔部と、該内部埋設基礎部傾斜壁と当接する後傾鍔部とが備わっていること、を特徴とする受け板部材を備えたコンクリートブロック製の張出歩道構成体である。
その第2の手段は、前記接合部が縦壁埋設基礎部と内部埋設基礎部との中央に柱状に設けられており、接合部を挟んで左右の離間空間にそれぞれ受け板部材を配していること、を特徴とする第1の手段に記載の張出歩道構成体である。
その第3の手段は、前記受け板部材は、その1枚の横幅が一方の離間空間の横幅の略倍の幅を有していることを特徴とする、第2の手段に記載の張出歩道構成体である。
その第4の手段は、前記縦壁埋設基礎部の下端に、縦壁埋設基礎部斜面壁から縦壁の外表面に向かって挿通された排水口が設けられていること、を特徴とする第1から第3の手段のいずれか1の手段に記載の張出歩道構成体である。
その第5の手段は、前記第1ないし第4の手段のいずれか1の手段に記載の張出歩道構成体の、その上段と下段の段差方向を張出方向とし、この張出方向と水平に直交する向きを幅方向とするとき、複数基の該張出歩道構成体のコンクリートブロックを、順次、幅方向に並列させていくことで、張出床版の上平面の高さを隣接する上平面とを揃えて形成せしめた、張出床版上平面を通行面とする張出歩道である。
その第6の手段は、車道路盤下に基盤面を設け、該基盤面上に基礎コンクリートを打設し、打設された該基礎コンクリートの上には、上段の張出床版と下段の埋設基礎部とを縦壁を介して一体形成させた階段状の張出歩道構成体のコンクリートブロックのうち、上段の該張出床版を道路路盤脇の中空空間へと張り出させるように下段の該埋設基礎部を載置し、縦壁の下部に設けられた縦壁埋設基礎部と内部埋設基礎部とが離間対向する間を柱状の接続部によって連結された前記埋設基礎部は、その該縦壁埋設基礎部と内部埋設基礎部とを離間空間を挟んで対向させかつ対向する側の下端部分が根太となるように縦壁埋設基礎部傾斜壁と内部埋設基礎部傾斜壁とを備えたものであって、この離間空間下底に前傾鍔部と後傾鍔部とを備えた受け板部材を、該前傾鍔部を該縦壁埋設基礎部傾斜壁に、該後傾鍔部を該内部埋設基礎部傾斜壁にそれぞれ当接させるようにして、該離間空間下底部に配し、埋設基礎部及び受け板部材の上に土砂を埋め戻し、さらにその上に車道路盤を敷設せしめることで、張出床版を片持式に支持しうるものとした、受け板部材を備えた張出歩道構成体による張出歩道の片持式の支持方法である。
その第7の手段は、第6の手段に示した方法で埋設設置する張出歩道構成体を、車道脇に片持式の張出歩道として複数基埋設していくことで、車道脇に連続的な片持式のブロックによる張出歩道を備えた車道を全体として構築する方法である。すなわち、第7の手段では、車道路盤下に基盤面を設け、該基盤面上に基礎コンクリートを打設し、打設された該基礎コンクリートの上には、上段の張出床版と下段の埋設基礎部とを縦壁を介して一体形成させた階段状の張出歩道構成体のコンクリートブロックのうち、上段の該張出床版を道路路盤脇の中空空間へと張り出させるように下段の該埋設基礎部を載置し、さらに張出歩道構成体の上段と下段の段差方向を張出方向とし、この張出方向と水平に直交する向きを幅方向とするとき、張出床版の上平面の高さを隣接する上平面が揃うようにしながら、複数基の張出歩道構成体のコンクリートブロックを、その下段の埋設基礎部を順次幅方向に並列させるように基礎コンクリート上に載置し、また、これらの各コンクリートブロックは、その縦壁の下部に設けられた縦壁埋設基礎部と内部埋設基礎部とが離間対向する間を柱状の接続部によって連結された前記埋設基礎部は、その該縦壁埋設基礎部と内部埋設基礎部とを離間空間を挟んで対向させかつ対向する側の下端部分が根太となるように縦壁埋設基礎部傾斜壁と内部埋設基礎部傾斜壁とを備えたものであって、この離間空間下底に前傾鍔部と後傾鍔部とを備えた受け板部材を、該前傾鍔部を該縦壁埋設基礎部傾斜壁に、該後傾鍔部を該内部埋設基礎部傾斜壁にそれぞれ当接させるようにして、該離間空間下底部に配したものであって、埋設基礎部及び受け板部材の上に土砂を埋め戻した後、さらにその上に車道路盤を敷設することで、受け板部材を備えた張出歩道構成体を複数並列させることで形成する片持式の張出歩道を備えた車道の構築方法である。
さて、これらの手段の張出歩道構成体に用いるコンクリートブロックは、狭隘な路肩の既存道路に沿って中空に片持式に張出した歩道を形成させるためのものであって、上段と下段の1段からなる階段状のブロックであり、上段の上平面を通行面とする張出床版は、その一端を道路端に位置させて、その一端から下に延びる縦壁と、その縦壁の下部から車道下に埋設されるように展開された下段側の埋設基礎部とで階段状となったコンクリートブロックである。
そして、埋設基礎部が道路下に埋設されることで、張出床版は中空に張り出すようにして歩道部分を形成することができるので、こうしたコンクリートブロック複数を、その上段同士と下段同士が隣り合うようにしながら順次に並べていくことで、張出床版の上平面を歩行面とした張出歩道を連続して形成させていくことができる。
こうしたコンクリートブロックは、あらかじめ工場で型枠にコンクリートを流し込んで成形したプレキャストコンクリートブロックとして一体に得ることができる。張出歩道は、この張出歩道構成体を複数並列させていくことから、同じ形状のブロックを複数得ることが必要であって、工場で型枠製造をすると、安定的に同一の形状を繰り返し得ることができる。
そして、張出歩道構成体は、張出床版が道路から外に張り出す上段と下段の段差方向を張出方向とし、張出方向と水平に直交する方向を幅方向とするとき、複数の張出歩道構成体のコンクリートブロックを、張出床版の上平面の高さを隣接する上平面と揃えるようにして幅方向に連続的に並べていくことができ、これにより張出床版上平面を通行面とする連続的な張出歩道を形成せしめることができる。
そして、隣同士の縦壁が幅方向に並び、張出床版の上平面側面は、幅方向に隣接配置される張出床版の上平面側面と高さを揃って配置させてあるので、歩行者がスムーズに通行できるものとなる。水平のみならず、ゆるやかに張出床版を幅方向に傾けることで、緩やかな坂路を形成させることもできる。
また、縦壁埋設基礎部と内部埋設基礎部とは、互いに対向離間しているものであって、その間を1本もしくは複数本の柱状の接続部で連結させることで一体の埋設基礎部を備えたコンクリートブロックとなっている。張出床版を片持式に支えるために埋設されることとなるので、縦壁埋設基礎部と内部埋設基礎部は離間しているものの、接続部によって一体に接続されている必要がある。一方で、埋設基礎部がカウンターウエイトとしての土圧を十分に確保するためには、従来の埋設部のように大きな平板の底板状のものであると、荷重が増すこととなるので、本発明の手段では、途中に離間空間を設けつつ、柱状の接続部を設けることによって、軽量化している。搬送や設置時にはコンクリートブロックは吊り上げられることから、縦壁埋設基礎部と内部埋設基礎部との間の接続部は、たとえば中央底部に設けた太さのある柱状のものであって、さらに内部に適宜鉄筋などが配されて強化されているものを用いることができる。第2の手段では、接続部は中央に位置するものであるが、第1の手段においては、中央以外にも、左右に接続部の柱を設けて中央底部を離間空間としているものであってもよい。
さて、縦壁埋設基礎部と内部埋設基礎部とは対向離間しているところ、接続部以外の対向離間空間には、底板となるようなコンクリートが一面に配されているわけではない。そこでコンクリートブロック全体の重量増は避けられ軽量化が得られているものの、一方で、底板のない対向空間となっているので、埋設されることで得られるはずの埋設基礎部上方に埋設される土や路版基礎がカウンターウエイトとして効きにくくなり、これだけでは上方の土が流動しやすく捉えきることができない。すなわち、内部埋設基礎部が動いてしまいやすいので、そのままでは片持式に張出床版を支持するためには十分といえないものとなる。
もっとも、従来のように現場打ちで間詰コンクリートを流し込んで周囲を固めながらカウンターウエイトを確保しようとすると、現場での養生に時間を数日単位で要することとなるので、交通規制などの影響が数日間にもわたることとなってしまう。そこで、本発明では、縦壁埋設基礎部と内部埋設基礎部との間に鍔部を有する土砂受け用の受け板部材を渡して、間詰コンクリートで固めずに、埋め戻す上方の土砂の重量を受け板部材から縦壁埋設基礎部と内部埋設基礎部に伝えて、土砂がすべて流動しないカウンターウエイトとして機能させるようにしている。そこで、縦壁埋設基礎部及び内部埋設基礎部は、その離間空間に面した対向面同士が側面視で逆テーパとなるように傾斜した面となっており、下方の離間空間が狭まるような、縦壁埋設基礎部傾斜面と、内部埋設基礎傾斜面とを備えている。
さて、土砂受け用の受け板部材には、前記の各傾斜面とそれぞれ面接触できるように、少なくとも前傾鍔部と後傾鍔部が備わっている。さらに受け板の鍔部は全周にわたっていてもよい。そして、受け板部材は、硬質プラスチック樹脂や、ステンレス鋼板など、一定の土圧に耐えうるものであれば、好適に適用できる。たとえば、ステンレス鋼板の場合は、平板の両端を鍔部として鈑金加工で曲げ加工して得ることができるので、特段金型を要することなく、平板のみから簡易に製造しうるものとなる。
そして、受け板部材は、受け板部材の前傾鍔部が縦壁埋設基礎部傾斜壁と、受け板部材の後傾鍔部が内部埋設基礎部傾斜壁と面接触しているので、受け板部材の上に土砂を投入すると、その荷重が埋設基礎部全体に一体的にかかってくることとなる。そこで、特段間詰コンクリートを流し込まずとも、張出床版に対して、これを片持式に支承する際にそのカウンターウエイトとして投入された埋戻しの土砂のみでも十分に作用しうることとなる。
なお、この受け板部材も、段差方向の断面が逆テーパー状となる鍔を備えており、受け板底面が鍔の上端よりも狭まっている。そこで、鍔のついた皿が鍔の部分が埋設基礎部の傾斜壁と面接触しやすいものとなっており、離間空間にいわば底抜けしないようバケット状に嵌まり込むものとなっている。このように、受け板部材を備えたコンクリートブロック製の張出歩道構成体は、離間空間下底に受け板部材を配した埋設基礎部によるカウンターウエイトを効かせることで片持式に張出床版を支持しうるものである。
なお、前記縦壁埋設基礎部の下端に、縦壁埋設基礎部斜面壁から縦壁の外表面に向かって挿通された開口が設けることができ、この開口は水抜き孔として機能するので、受け板部材のバケット部分に雨水や地下水が浸入してきても、これを適切に排水することができる。開口は、たとえば、縦壁埋設基礎部の両側面下端を縦壁埋設基礎部斜面壁から縦壁の外表面に向かって切欠くことで、開口となるよに形成せしめてもよい。
本発明の受け板部材を備えた張出歩道構成体を用いることで、現場で埋設基礎部上に間詰コンクリートを打設する必要がなくなり、現場打ちの間詰コンクリートのための養生期間を設けること必要がなく、埋め戻し土砂の上に車道路面の路盤材を敷設し、又アスファルト舗装を行うことができ、早期な施工が可能となる。したがって、現場で工事のために車両規制をする期間が短期間で済み、早期に工事区間を解放できるので、交通を大きく妨げることなく安全であり、かつ、建設コストを大幅に低減できる。
また、片持式に張り出す張出歩道を支えるカウンターウエイトを、埋設基礎部とその上に埋め戻す土砂や車道路盤とで十分に付与しうる一方で、埋設基礎部内に離間空間を設けて受け板部材と組み合わせることにすることで、コンクリートブロックの面積を減らして、大きく軽量化することができることとなったので、搬送、施工の際の作業負担が軽減され、安全な作業手順を簡易に構築しやすくなっている。
そして、受け板部材を設けたことで、埋設基礎部を載置する基礎面まで掘削した土砂を、埋設基礎部上に土砂として埋め戻すことができることとなり、現場から排出する残土の搬出量を大幅に低減することができるうえに、残土排出のための搬出トラックの台数を削減できるとなれば、周辺に待機するトラックによる周辺交通の阻害しにくくなる。そして、間詰コンクリートを使用せずともよくなることから、さらにコンクリートミキサー車の台数も削減できることとなり、円滑な周辺交通の維持に資することができる。
さらに、受け板部材を幅広なものとして、隣接するブロックの埋設基礎部の離間空間と兼用で嵌め込むようにすると、カウンターウエイトとして埋め戻される土砂がより広い面積の受け板部材で押圧されることとなるので、より流動しにくくなることから、片持式に支持する際の安定度を向上させることができる。
また、縦壁の下方に設けた縦壁埋設基礎部の下端に切欠き等の開口を設けることで埋設基礎部内部の離間空間及び受け板部材上の排水が適切になされるので、土砂が水を含んで流動性が高まってしまうこともなく、適切にカウンターウエイトを確保しつづけるものとして機能させることができる。
本発明の一実施の形態の張出歩道と車道の全体を側面視する説明図である。 本発明の一実施の形態の平面図である。 本発明の一実施の形態の張出歩道構成体を複数並置する様子を示した図である。 本発明のその他の実施の形態における複数のブロックを兼用する幅広の受け板部材を用いた場合のコンクリートブロックの並置様子を示した図である。 本発明の一実施の左右の離間空間にそれぞれ配置される受け板部材である。 本発明の他の実施の形態の受け板部材である。 本発明の一実施の形態の張出歩道構成体を多数円弧状に並べた図である。 本発明の一実施の形態の張出歩道構成体を多数扇状に並べた図である。 本発明の第3の手段の実施の形態における複数のブロックを兼用する幅広の受け板部材の(a)平面図と(b)側面図である。 本発明の張出歩道を備えた車道を形成する作業手順の一般的なフロー例のひとつである。 本発明の一実施の形態の張出歩道構成体を用いて床版拡張用平板を用いない場合の設置図である。
本発明の実施の形態について、適宜図面を参照しつつ以下に説明する。
まず、本発明の実施品のコンクリートブロック製の張出歩道構成体(1)は、図3に示すように、複数基を、互いの側面が隣合うように上段と下段の段差の向きを揃えて幅方向(23)に並列配置していくものであって、連続的に並べていくことで、張出床版(3)の上平面を通行面とする張出歩道(21)を車道(29)脇の中空に張り出すように形成させていくことができる。この張出歩道構成体(1)は、図1に示すように、車道(29)の一端から一部を掘削するなどして下方に基礎工の路盤(26)を形成し、その基板面(25)の上に張出歩道構成体(1)の埋設基礎部(6)を載置し、その上方に土砂を埋め戻した後、車道を舗装して車道路盤を形成することから、埋設基礎部(6)はその上に土砂や車道路盤材(28)をカウンターウエイトに利用しながら、縦壁(5)を介して車道脇に張り出した張出床版(6)を片持式に支持するようになっている。
なお、埋設基礎部(6)は、幅方向に車道縁に設けられる縦壁(5)の下部に設けられた縦壁埋設基礎部(7)と、これに離間して対向する内部埋設基礎部(9)とが、接合部(11)によって一体に連接されてることで形成されている。そして、対向する縦壁埋設基礎部(7)と内部埋設基礎部(9)との対向した箇所は、接合部(11)の柱状の部分以外はコンクリートがなく、軽量化のために離間空間(12)となっている。離間空間(12)だけでは、その周囲に埋め戻した土砂は荷重がかかると流動して動いてしまうことから、そのままではカウンターバランスを効かせにくいものとなっている。とりわけ、水分を帯びた土砂だと流動化しやすいので不都合となる。そこで、離間空間(12)の下底部に鍔のついた受け板部材(14)を渡しこんで、受け板部材(14)の前傾鍔部(16)を縦壁埋設基礎部斜面壁(8)に、後傾鍔部(17)を内部埋設基礎部斜面壁(10)に面接触させるようにしている。これにより受け板部材(14)は、埋設基礎部(6)の下底部(13)にひっかかって吊り下がる。すると、埋設基礎部(6)の離間空間(12)の下底部(13)に渡された受け板部材(14)の上方の間詰土砂は、受け板部材(14)によって、底抜けしないように下支えされることとなる。すると、埋設基礎部(6)には、大きな間詰土砂の重量がかかってきて、容易に動くことのないカウンターウイエトが十分に効くこととなる。
さて、柱状の接合部(11)は、図面上では中央に描かれているが、この構成に限られるものではなく、左右に2本の柱状の接合部であってもよい。これらの構成により柱状にした分だけ軽量化が実現されることとなる。もちろん、そのままでは底がないので、従来工法のように、離間空間には間詰コンクリートを現場打ちで流さないままでは、一体化したカウンターウエイトとして機能することにならないが、受け板部材(14)を渡すことで底抜けせず、カウンターウエイトとして機能しうるものとなる。そこで現場打ちの間詰コンクリートを省くことができる。さらに、排出するはずの土砂を用いて埋め戻しすることもできるので、カウンターウエイトを搬出搬入の無駄なしに簡便に得ることができる。
図1は、本発明の張出歩道構成体(1)を車道(29)と、車道路盤材(28)の下に埋設載置する様子を示す図である。車道路盤材(28)のアスファルト舗装面(32)には、車道路肩付近に側溝(30)の円形水路(30a)が配され、さらに張出床版(3)と車道との境界は、縁石ブロック(31)で区切られており、縁石ブロック(31)の上には、車道脇ガードレール(33)が設置されている。車道路盤材(28)の下は、受け板部材(14)を下底に配した埋設基礎部(6)のブロックは、その上に埋め戻し土砂によって間詰めされており、宙に張り出した張出床版(3)の先端部の外周縁石(40)上には、転落防止柵(34)が設置されている。なお、張出床版(3)の上平面(4)は、コンクリートブロックの平滑な面としてもよいが、降雨等で濡れると表面が滑りやすくなるので、上平面(4)に滑り止めの1mm程度の突起か、リング状の凹みを設けるなどをしておいてもよい。
さて、本発明の実施の形態として、具体的な張出歩道構成体(1)のコンクリートブロックの一例を以下に示す。サイズもその一例であり、これに限定はされない。このブロックは、横幅が約1.5m、段差方向の長さが約3.9m、張出床版(3)の上平面から埋設基礎部(6)の下端までの高さが1.3mである。この段差の高さは、必要に応じて適宜変更しうる。縦壁の厚みは約13cmで、縦壁の右に張出床版(3)、左に埋設基礎部(6)とすると、右が1.85m、左が1.85となっている。縦壁(5)の内面側には、中程に左右2カ所、吊り下げ穴が開口しており、縦壁のあたりからフックで吊り下げることが可能となっている。そして、埋設基礎部(6)の中央に配される接合部(11)は、上底50cm、下底60cm、高さ25cmの断面台形の柱構造である。内部埋設基礎部(9)は、側面からみて、上辺が長さ90cm、下辺が長さ105cm、高さ33cmであり、離間空間(12)に面する内部埋設基礎部斜面壁(10)は、下端側が上端側より15cmせり出した斜面となっている。他方、縦壁下の縦壁埋設基礎部(7)は、縦壁下に側面視が台形の束石のようであり、下底の長さが50cm、上底の長さが35cm、高さ28cmであり、離間空間(12)に面する縦壁埋設基礎部斜面壁(8)は、下端が15cm上端よりせり出している。そこで、離間空間は、下方に向かってすり鉢のようにすぼまっており、側面視すると逆テーパ状となっている。離間空間は左右にあるが、その1つの下底のサイズが、横幅約45cm、長さ55cmである。上記の張出歩道構成体(1)の1基の重量が約4トンである。
なお、縦壁埋設基礎部斜面壁(8)及び内部埋設基礎部斜面壁(10)の下方には、それぞれ、受け板部材を固定するためのアンカーボルトを挿し入れるインサート挿入孔(41)を設けることができる。このインサート挿入孔(41)にはあらかじめインサート用受け金具を入れ込んでおく。そして、受け板部材の固定に際しては、まず、受け板部材の鍔部のインサート用開口(39)を各埋設基礎部斜面壁のインサート挿入孔(41)と位置合わせするようにしながら、受け板部材(14)の鍔部(15,15)を各斜面壁(8,10)に載せ置く。そして、アンカーボルトを、受け板部材のインサート用開口(39)の上から、斜面壁のインサート挿入孔(41)内まで通してボルト締めする。こうすることで、アンカーボルトによって受け板部材(14)を斜面壁へとしっかり固定させることができる。
受け板材は、3mm厚のステンレス鋼板で、その下底の大きさは、幅約45cm、長さ55cm、下底部にぴったり収まるものであって、約10cmの鍔部(15)は、たとえば前傾鍔部(16)が約107°、後傾鍔部(17)が約114°となるように平面から鍔が起き上がっている。この受け板材は、左右の離間空間にそれぞれ1枚ずつが嵌まり込むものとなっている。左右が図5に示すように左右対称のものであったり、あるいは、図6に示すように左右同形状のものであってもよい。また、図示しないが、鍔部(15)は、4方の周囲に側壁のように立設してもよい。さらに、取扱いの便宜のために、適宜把持部(18)を設けてもよい。なお、受け板部材の鍔部の両端または中央には、切れ込みや切欠きが設けられている部分があるが、これは、雨水等が皿状の受け板部材に溜まることがないように、水抜きのための切欠き(19)である。雨水が水抜きから抜けるので、内部の土砂が液状化したり流動化しやすくなりにくく、適切にカウンターウエイトとして機能することとなる。 なお、水抜きについては、さらに縦壁(5)の中腹にも、別途の水抜用の開口(43)を設けておくことで、下方に水が溜まりにくくしたりすることもできるので、そうした他の水抜用の開口と組み合わせてもよい。
なお、第3の手段に記載の場合のように、受け板部材を倍の横幅とすることもできる。中央に柱状の接合部を備えた張出歩道構成体(1)のコンクリートブロックを複数配列させる場合、左の隣接空間は、隣のブロックの右の隣接空間と連続的に形成されている。そこで、この二つの空間をあわせて1枚の受け板部材が嵌まり込むように、図9に示すように、幅が約89cmの受け板部材を用いてもよい。この場合、ステンレス製の板は幅広になると重いので、把持部(18)をとりつけて作業性を向上させてもよい。また、前傾鍔部(16)の中央に水抜き穴への排水用の見切りに切れ込みを設けておくなどする。さて、幅広の1枚板とすると、前傾鍔部(16)と後傾鍔部(17)は、2基のコンクリートブロックの各斜面壁(8,8)(10,10)と面接触するので、隣同士のコンクリートブロック(2)同士がカウンターウェイトとして連携して一体に張出歩道を片持式に支持しうるようになる。コンクリートブロック同士をつなぎあわさずとも、兼用の大型受け板部材を用意するだけで、簡易にカウンターウエイトが生じて安定しやすいもとなるので、連接しながら作業するなどする際に、わずかでも方持式の安定性が増すので、作業途中でのブロックの転倒が回避しやすくなり、安全性をより担保しやすくなる。
また、縦壁埋設基礎部(7)は、その両側下端を2cmほど面取りしておくことで、これを水抜き穴となる排水口の開口とすることができる。すなわち、隣合うブロックとの隙間が2cm角の穴となるので、ブロックの両側下端から外方向に排水することができることとなる。もちろん、両端以外にも、縦壁埋設基礎部(7)の下端付近を貫通する穴を開口させることでもよい。とはいえ、両下端を切り欠いて隣り合わせて排水路とするのが簡易であり、鍔部の脇から排水をすることができる。すると、埋設土砂が間詰のカウンターウエイトとして機能する際に、雨水の流入を速やかに外部に排出しうることとなる。そこで土砂が雨水を帯びて流動化しやすくなることが避けられ、適切なカウンターウエイトを維持しうることとなる。
なお、離間空間に間詰の土砂を埋め戻した後、床版拡張用平板(フラットボード)(36)で埋設基礎部(6)の上方を蓋するようにしておくと、埋設基礎部(6)全体が上方の車道路盤材(28)の荷重をフラットボードが面として受け止めることから、路盤が流動しにくく、埋設基礎部(6)が一体的なウエイトを得やすく、より万全にカウンターウエイトを確保しうるものとなる。また、床版拡張用平板(36)を用いると、その下の間詰の埋め戻し土砂を転圧して固めるなどしなくても、普通に充填するだけで作業を先に進めることができる。なお、図11に示すように、床版拡張用平板(36)を用いずとも、土砂を埋め戻すだけでも、本発明を適用することができる。
(張出歩道の構築方法手順について)
さて、本発明の受け板部材(14)を備えた張出歩道構成体(1)を用いた車道脇に形成する張出歩道(21)の構築手順について、以下説明する。一般的な手順のひとつは、図10のフロー図に一例として示している。たとえば、i)埋設基礎部載置のための掘削、ii)整地、iii)基礎工の路盤の形成のためのベースコンクリートの打設・養生、iv)プレキャストコンクリートブロックの搬入、v)据え付け、並列配置と受け板部材の設置、vi)離間空間への間詰土砂充填、vii)張出床版の端の転落防止柵の設置、viii)路盤下の土砂埋め戻し、側溝等配置、xi)目地等充填の仕上げ、x)車道路盤の舗装の順で構築される。これらの工程が要素として含まれていれば順番を入れ替えることもできる工程については、適宜入れ替えて作業が可能であるから、以下に記載の順序のみに限定する意図ではないことはもちろんである。
掘削、整地、打設、養生について
まず、掘削は、基盤面(25)の深さ1.3mより深い1.5m程度まで、重機などで道路端を幅2mほど掘削する。掘削深さは、埋設基礎部の設定レベルにみあった深さであればよいが、レベル出しができる高さを考慮する必要がある。そして、基礎工の路盤(26)は、たとえば、基礎砕石を所定の高さに敷いて十分な転圧作業をし、さらに切込砕石を補充して目つぶし作業を行い十分に充填することで整地したうえで、基礎コンクリート(27)を打設し、十分な強度が確保できるまで3日程度養生することで、基盤面(25)を得る。なお、掘削した土砂は間詰土砂(35)に転用しうるので、残土として排出せず、一部は確保しておくままとする。
搬入について
次に、あらかじめ工場で型枠生産されたプレキャストコンクリートブロック製の張出歩道構成体のコンクリートブロック(2)を周辺交通事情に配慮しつつ搬入する。搬入車両のトラックの荷台には、コンクリートブロック(2)を横倒しの状態で複数基を段差を少しずつずらして詰めて並べて積み込んでいくことにすると、現場に搬入するトラックの台数を減らすことができる。そして、製品重量の3倍の荷重に対応可能なクレーン車を用いて現場で吊り下げ据えつける。なお、縦壁の内面側にフック穴の吊り穴(37)があるので、回転自在なフックをアンカー止めしておけば(たとえばDリフトアンカーやDリフトカプラー)、吊り上げたときに、重量バランスから、埋設基礎部をやや下にして吊り下がるので、無理なく安全に吊り上げ吊り下げ作業を進めることができる。
据え付けについて
据え付け時には、2cm程度の敷モルタルを敷き均してから、あらかじめ墨出しした位置にコンクリートブロック(2)を載置する。搬送時に横倒しになっているコンクリートブロックには、その縦壁の吊り穴(37)に軸芯となるリフトアンカー(たとえばDリフトアンカー)を打ち込み、この軸芯の回りを回動自在に回転しうるフック状の治具(たとえばDリフトカップラー)をとりつけることで、吊り下げる際にコンクリートブロックが荷重で回転してもフックがねじれてちぎれない構造のものとしておくとよい。すなわち、この治具は、半球の下穴にすっぽり嵌まり込むゴムの中央を貫く円柱突起のアンカーを備え、この円柱の軸芯の回りを回動する治具であるから、吊り上げる際、スムーズにブロックが回転するのである。そして、縦壁の吊り孔(37)の一方(横倒しされた状態で上側にくるフック穴)のリフトアンカーにとりつけた回転自在な治具のフックをクレーンで吊り上げ、横倒しされていたブロックを90°回転させる。回転後に残りのフック穴にも同様の治具をとりつけておき、左右のフック穴の位置でバランスよく吊り上げながら、ブロック全体をあらかじめ墨出しした静置位置に静かに載置する。
なお、張出床版(3)の上平面(4)の高さを隣接するブロックと揃えることとし、細かい高さやレベルの調整は、吊り下げワイヤーを張った状態で少し効かせるようにすると、適切に行うことができる。もっとも、いまだ張出床版は片持式のカウンターウエイトが十分ではないので、この段階では上平面(4)は歩行しないものとする。なお、こうした微調整時に、再度、敷モルタルの充填を行うことで、1つずつブロックの据えつけを完了させていく。
その際、隣同士のコンクリートブロック(2,2)は、段差の方向を揃えて幅方向(23)に順次並置していくこととなる。その際、縦壁(5)を長手に揃え、かつ、張出床版(3)の上平面(4)を揃えるようにして並置いていく。なお、道路がカーブしている場合には、曲率に応じて、図7に示すように張出床版の先端を隣接するブロックと接するようにしつつ縦壁のあたりを少し離間させたりして円弧状に配したり、図8に示すように内部埋設基礎部の端同士、あるいは縦壁側の端同士を隣接するブロックのそれと接するようにさせつつ張出床版の先端を離間させるようにするなどすることで扇状に配したりすることで、カーブの円弧にあわせていくこととする。開いた隙間はモルタル等で適宜目地埋めする。このように若干円弧に配することで、同一形状のコンクリートブロックを複数用いている場合であっても、適宜カーブにも対応させていくことができる構造となっている。
なお、さらに施工の安全性と確実性を担保するために、こうしたブロックの仮置き時に、隣接するブロックの縦壁同士をプレート状の連結金具(42)で固定しておくことが望ましい。内部埋設基礎部の立壁同士をプレート状の連結金具(42)も適宜固定してことが望ましい。こうした連結金具を埋め戻し前の仮置き時に締結しておくと、ブロックの位置ずれが防止しやすくなり、埋め戻し作業までの間の作業者の安全性や、ブロック自体の設置安定性が担保されやすくなるので、設置作業を迅速かつ的確に進めることになる。
間詰土砂(35)の埋め戻し充填について
まず、土砂の埋め戻しの前には、埋設基礎部(6)の離間空間(12)の下底部(13)に、鍔部を斜面壁に当節させるようにして受け板部材(14)を嵌めこんで、インサート挿入孔(41)にアンカーボルトで念のため固定しておく。この土砂受け用のステンレス鋼製のプレートは、耐食性があれば、硬質プラスチック樹脂であってもよい。
間詰土砂の埋め戻しは、片持式に張り出した張出床版(3)の早期の安定のために、可及的速やかに実施することが必要であるから、プレートの設置後、すぐに埋め戻しの間詰土砂(35)を離間空間内に充填する。本発明では、この充填作業までが極めて迅速に実施できるので、ブロックの転倒事故などを低減しやすいものとなっている。間詰土砂は、30cm以上投入して、離間空間を完全に埋めるように十分充填する。
なお、間詰土砂の一番底には、砕石などを若干底石に入れて、排水を考慮した対応をしてもよい。
転落防止柵の設置
間詰土砂(35)によって、張出床版に作業者が乗って作業しうる安全性が確保されたので、この段階で転落防止柵を速やかに設置する。支柱間隔は3m以下、支柱の埋め込み深さは20cm以上として、歩行者等の転落がないようにして、作業の安全性を確保する。コンクリートブロック(2)の張出床版(3)の上平面の先端中央に、転落防止柵の支柱基礎穴(38)を開口させておき、そこに支柱を投入して迅速かつ確実に固定しうるものとしておくことで、安定的に素早く柵が設置できる。
目地等充填の仕上げ、路盤下の土砂埋め戻し、側溝等配置
土砂の埋め戻しは、可及的速やかに行うことが望ましい。そこで、目地モルタルを充填したり、コンクリートブロック(2)の伸縮を見込んで伸縮目地などを挿入したのち、埋設基礎部(6)の上にたとえば床板拡張用平板(36)を載せ置いてから、車道路盤(28)の舗装厚みの手前まで土砂を埋め戻す。なお、図11のとおり、床板拡張用平板(36)を用いなくても実施できるのはいうまでもない。
また、コンクリートブロック(2)の損傷がないように留意しながら、ランマーなどで締め固めてもよい。また、車道(29)と張出歩道(21)の境界付近に、縁石ブロック(31)や、円形水路の側溝(30)をセットする。
車道路盤の舗装
車道(29)は、最後にアスファルト舗装することで車道路盤(28)を形成する。舗装には、大型の転圧ローラーは用いずに、プレートランマーないしは手押しローラーで無振動転圧を実施するなどする。
以上により、車道脇に張出歩道を備えた道路を簡易迅速かつ安全に構築することができる。
1 張出歩道構成体
2 コンクリートブロック
3 張出床版
4 上平面
5 縦壁
6 埋設基礎部
7 縦壁埋設基礎部
8 縦壁埋設基礎部斜面壁
9 内部埋設基礎部
10 内部埋設基礎部斜面壁
11 接合部
12 離間空間
13 下底部
14 受け板部材
15 鍔部
16 前傾鍔部
17 後傾鍔部
18 把手部
19 切欠き
20 インサート
21 張出歩道
22 段差方向
23 幅方向
24 排水穴
25 基盤面
26 基礎工の路盤
27 基礎コンクリート
28 車道路盤材
29 車道
30 側溝(円形水路)
31 縁石ブロック
32 アスファルト舗装面
33 車道脇ガードレール
34 転落防止柵
35 間詰土砂
36 床版拡張用平板(フラットボード)
37 吊り穴
38 支柱基礎穴
39 インサート用開口
40 外周縁石
41 インサート挿入孔
42 連結金具
43 水抜用の開口

Claims (7)

  1. 上段の歩道用の上平面を備えた張出床版と、
    該張出床版の一端から下方に立設された縦壁を介して該張出床版を片持式に支持する下段の埋設基礎部と
    を備えたコンクリートブロック製の張出歩道構成体であって、
    該埋設基礎部には、該縦壁の下方に縦壁埋設基礎部と、
    該縦壁埋設基礎部と離間対向する内部埋設基礎部と、
    該縦壁埋設基礎部と該内部埋設基礎部とを接合する接合部とを有し、
    該縦壁埋設基礎部と該内部埋設基礎部は、その対向する面の下端がそれぞれ肉厚となるようにして縦壁埋設基礎部傾斜壁と内部埋設基礎部傾斜壁を備えており、
    該縦壁埋設基礎部傾斜壁と該内部埋設基礎部傾斜壁とで形成された逆テーパ状の離間空間には、その下底部に、鍔部を備えた受け板部材が渡されており、
    該受け板部材の鍔部には、該縦壁埋設基礎部傾斜壁と当接する前傾鍔部と、該内部埋設基礎部傾斜壁と当接する後傾鍔部とが備わっていること、
    を特徴とする受け板部材を備えたコンクリートブロック製の張出歩道構成体。
  2. 前記接合部は縦壁埋設基礎部と内部埋設基礎部との中央に柱状に設けられており、接合部を挟んで左右の離間空間にそれぞれ受け板部材を配していること、を特徴とする請求項1に記載の張出歩道構成体。
  3. 前記張出歩道構成体の上段と下段の段差方向を張出方向とし、この張出方向と水平に直交する向きを幅方向とするとき、前記受け板部材は、その1枚の幅方向の横幅が接合部を挟んで左右の離間空間のいずれか一方の離間空間の横幅の略倍の幅を有していることを特徴とする、請求項2に記載の張出歩道構成体。
  4. 前記縦壁埋設基礎部の下端に、縦壁埋設基礎部斜面壁から縦壁の外表面に向かって挿通された排水口が設けられていること、を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の張出歩道構成体。
  5. 前記請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の張出歩道構成体の、その上段と下段の段差方向を張出方向とし、この張出方向と水平に直交する向きを幅方向とするとき、複数基の該張出歩道構成体のコンクリートブロックを、順次、幅方向に並列させていくことで、張出床版の上平面の高さを隣接する上平面とを揃えて形成せしめた、張出床版上平面を通行面とする張出歩道。
  6. 車道路盤下に基盤面を設け、
    該基盤面上に基礎コンクリートを打設し、
    打設された該基礎コンクリートの上には、上段の張出床版と下段の埋設基礎部とを縦壁を介して一体形成させた階段状の張出歩道構成体のコンクリートブロックのうち、上段の該張出床版を道路路盤脇の中空空間へと張り出させるように下段の該埋設基礎部を載置し、
    縦壁の下部に設けられた縦壁埋設基礎部と内部埋設基礎部とが離間対向する間を柱状の接続部によって連結された前記埋設基礎部は、その該縦壁埋設基礎部と内部埋設基礎部とを離間空間を挟んで対向させかつ対向する側の下端部分が根太となるように縦壁埋設基礎部傾斜壁と内部埋設基礎部傾斜壁とを備えたものであって、この離間空間下底に前傾鍔部と後傾鍔部とを備えた受け板部材を、該前傾鍔部を該縦壁埋設基礎部傾斜壁に、該後傾鍔部を該内部埋設基礎部傾斜壁にそれぞれ当接させるようにして、該離間空間下底部に配し、
    埋設基礎部及び受け板部材の上に土砂を埋め戻し、さらにその上に車道路盤を敷設せしめることで、
    張出床版を片持式に支持しうるものとした、受け板部材を備えた張出歩道構成体による張出歩道の片持式の支持方法。
  7. 車道路盤下に基盤面を設け、
    該基盤面上に基礎コンクリートを打設し、
    打設された該基礎コンクリートの上には、上段の張出床版と下段の埋設基礎部とを縦壁を介して一体形成させた階段状の張出歩道構成体のコンクリートブロックのうち、上段の該張出床版を道路路盤脇の中空空間へと張り出させるように下段の該埋設基礎部を載置し、
    さらに張出歩道構成体の上段と下段の段差方向を張出方向とし、この張出方向と水平に直交する向きを幅方向とするとき、張出床版の上平面の高さを隣接する上平面が揃うようにしながら、複数基の張出歩道構成体のコンクリートブロックを、その下段の埋設基礎部を順次幅方向に並列させるように基礎コンクリート上に載置し、
    また、これらの各コンクリートブロックは、その縦壁の下部に設けられた縦壁埋設基礎部と内部埋設基礎部とが離間対向する間を柱状の接続部によって連結された前記埋設基礎部は、その該縦壁埋設基礎部と内部埋設基礎部とを離間空間を挟んで対向させかつ対向する側の下端部分が根太となるように縦壁埋設基礎部傾斜壁と内部埋設基礎部傾斜壁とを備えたものであって、この離間空間下底に前傾鍔部と後傾鍔部とを備えた受け板部材を、該前傾鍔部を該縦壁埋設基礎部傾斜壁に、該後傾鍔部を該内部埋設基礎部傾斜壁にそれぞれ当接させるようにして、該離間空間下底部に配したものであって、
    埋設基礎部及び受け板部材の上に土砂を埋め戻した後、さらにその上に車道路盤を敷設することで、
    受け板部材を備えた張出歩道構成体を複数並列させることで形成する片持式の張出歩道を備えた車道の構築方法。
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