JP6338376B2 - 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、プログラム、および、記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、プログラム、および、記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、撮影画像を回復させる画像処理装置に関する。
特許文献1には、撮像系の光学伝達関数に基づいて生成または選択された画像回復フィルタを用いて、レンズの収差により劣化した画像を回復させる画像処理方法が開示されている。
特開2011−123589号公報
しかしながら、撮像系により結像された画像データには、撮像素子に起因するランダムノイズが含まれている。このランダムノイズは、レンズの収差に起因するノイズではない。このため、光学伝達関数に基づいて生成または選択された画像回復フィルタを適用すると、被写体の劣化画像は回復するが、ランダムノイズ成分は変形または強調されてしまう(ノイズ特性が変化してしまう)。
そこで本発明は、光学系に起因する劣化画像の回復処理において、撮像素子に起因するノイズの変形または強調を低減可能な画像処理装置、撮像装置、撮像システム、画像処理方法、プログラム、および、記憶媒体を提供する。
本発明の一側面としての画像処理装置は、光学系を介して得られた第1の画像に対して前記光学系に起因する収差を低減するための画像回復処理を行うことにより第2の画像を生成する画像回復部と、前記第1の画像と前記第2の画像との差分絶対値に応じ合成比率前記第1の画像と前記第2の画像との合成画像を生成する合成部とを有し、前記合成部は、前記差分絶対値が第1の閾値以上である第1の画素位置では、前記差分絶対値が前記第1の閾値よりも小さい第2の画素位置よりも、前記第1の画像に対する前記第2の画像の合成比率が高くなるように、前記合成画像を生成する
本発明の他の側面としての撮像装置は、光学系を介して得られた光学像を光電変換して画像信号を得る撮像素子と、前記画像信号に基づく第1の画像に対して前記光学系に起因する収差を低減するための画像回復処理を行うことにより第2の画像を生成する画像回復部と、前記第1の画像と前記第2の画像との差分絶対値に応じ合成比率前記第1の画像と前記第2の画像との合成画像を生成する合成部とを有し、前記合成部は、前記差分絶対値が第1の閾値以上である第1の画素位置では、前記差分絶対値が前記第1の閾値よりも小さい第2の画素位置よりも、前記第1の画像に対する前記第2の画像の合成比率が高くなるように、前記合成画像を生成する。
本発明の他の側面としての画像処理方法は、光学系を介して得られた第1の画像に対して前記光学系に起因する収差を低減するための画像回復処理を行うことにより第2の画像を生成する画像回復ステップと、前記第1の画像と前記第2の画像との差分絶対値に応じた合成比率に応じて前記第1の画像と前記第2の画像との合成画像を生成する合成ステップとを有し、前記合成ステップでは、前記差分絶対値が第1の閾値以上である第1の画素位置では、前記差分絶対値が前記第1の閾値よりも小さい第2の画素位置よりも、前記第1の画像に対する前記第2の画像の合成比率が高くなるように、前記合成画像を生成する
本発明の他の側面としてのプログラムは、コンピュータに、前記画像処理方法を実行させる。
本発明の他の側面としての記憶媒体は、前記プログラムを記憶している。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施形態において説明される。
本発明によれば、光学系に起因する劣化画像の回復処理において、撮像素子に起因するノイズの変形または強調を低減可能な画像処理装置、撮像装置、撮像システム、画像処理方法、プログラム、および、記憶媒体を提供することができる。
実施形態1における画像処理装置を備えた撮像装置のブロック図である。 画像回復処理前後の画像の変化を示す図である。 前処理画像と回復画像の差分絶対値を示す図である。 実施形態2における画像処理装置を備えた撮像装置のブロック図である。 実施形態2において、画像回復処理による色滲みの減少およびノイズの変形を示す図である。 実施形態3における画像処理装置を備えた撮像装置のブロック図である。 実施形態3における合成比率算出部のブロック図である。 実施形態3におけるエッジ検出部のブロック図およびフィルタ係数の説明図である。 実施形態3におけるコアリング部の入力画素値と出力画素値との関係を示すグラフである。 実施形態3におけるリミッタ部の入力画素値と出力画素値との関係を示すグラフである。 実施形態1において、前処理画像の画素値pと回復画像の画素値rとの合成比率を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[実施形態1]
まず、図1を参照して、本発明の実施形態1における画像処理装置および撮像装置について説明する。図1は、本実施形態における画像処理装置15を備えた撮像装置10の構成を示すブロック図である。
図1において、100は光学系(撮影光学系)である。なお本実施形態において、撮像装置10は、光学系100とともに一体的に構成されているが、これに限定されるものではない。本実施形態は、画像処理装置15を備えた撮像装置本体と、撮像装置本体に着脱可能な光学系100(レンズ装置)とにより構成された撮像システムにも適用可能である。
101はCMOSセンサやCCDセンサを備えた撮像素子である。撮像素子101は、光学系100を介して得られた被写体像(光学像)を光電変換して画像信号を出力する。102はA/D変換部である。A/D変換部102は、撮像素子101から出力された画像信号(アナログ画像信号)をデジタル画像信号へ変換する。103は前処理部である。前処理部103は、A/D変換部102から出力されたデジタル画像信号に対して前処理を実施する。
104は画像回復部である。画像回復部104は、前処理部103からの出力信号(前処理画像)に対して画像回復処理を行う。すなわち画像回復部104は、光学系100を介して得られた前処理画像(第1の画像)に対して画像回復処理を行うことにより、回復画像(第2の画像)を生成する。これにより、光学系100の収差により劣化した第1の画像(劣化画像)から第2の画像(回復画像)が生成される。
105は合成比率算出部である。合成比率算出部105は、前処理部103からの出力信号(前処理画像、すなわち第1の画像)と画像回復部104からの出力信号(回復画像、すなわち第2の画像)との合成比率を算出する。106は合成部である。合成部106は、合成比率算出部105により算出された合成比率に応じて、前処理部103からの出力信号(第1の画像)と画像回復部104からの出力信号(第2の画像)とを合成して合成画像を生成する。
107は信号処理部である。信号処理部107は、合成部106からの出力信号(合成画像)に対して所定の信号処理を行い、信号処理後の信号を出力端子108に出力する。本実施形態において、撮像装置10は画像処理装置15を備え、画像処理装置15は、画像回復部104、合成比率算出部105、合成部106、および、信号処理部107により構成されている。
光学系100は、1枚以上のレンズや絞りなどにより構成され、少なくとも光学的な収差(歪曲収差、軸上色収差、倍率色収差など)を含む。撮像素子101は、光学系100を介して投影される像を結像する素子であり、撮影画像(結像画像)にはノイズ(ランダムノイズ)が含まれている。A/D変換部102は、撮像素子101から得られるランダムノイズを含む撮影画像を量子化してデジタル画像信号へ変換する。前処理部103は、A/D変換部102から得られるデジタル画像信号に対して前処理を実施する。前処理とは、撮像素子101の欠陥画素補正や周辺光量落ち補正など、画像回復処理前に必要な補正処理である。ただし本実施形態において、画像回復処理を行う前に補正処理(前処理)を必要としない場合、前処理部103は不要である。
画像回復部104は、前処理部103からの出力信号(前処理画像)に対して画像回復処理を行う。画像回復処理とは、レンズ(光学系100)に起因する収差を低減するための処理である。具体的な画像回復方法としては、特許文献1のように種々の公知例が知られている。画像回復処理の結果、例えば図2に示されるような結果が得られる。図2は、画像回復処理前後の画像の変化を示す図である。撮影画像(前処理画像)には、前処理画像の一部分204として示されるように、被写体のエッジ202の周囲に収差による滲み201、203が生じている。また、前処理画像の一部分204には、ノイズ200も含まれている。このような撮影画像(前処理画像)に対して画像回復処理を行うと、回復画像の一部分206として示されるように、回復したエッジ207の周囲の滲みは低減する。しかしながら、ノイズ200は、画像回復フィルタの効果によって、変形したノイズ205のようにその形状が変形してしまう。
合成比率算出部105は、前処理画像と回復画像とを比較し、合成比率を算出する。この合成比率は、後段の合成部106による前処理画像と回復画像との混合比に相当する。ここで、図3を参照して、合成比率の算出方法について説明する。図3は、前処理画像と回復画像の差分絶対値を示す図である。図3において、多くの収差が発生する高像高の領域(レンズの光軸中心位置から遠い領域)を切り出した一部領域を取り上げているが、処理対象としては画像の全領域に実施してもよい。
図3において、差分絶対値302は、前処理画像の一部300と回復画像の一部301の差分絶対値であり、エッジ情報を示している。合成比率算出部105は、差分絶対値302に対応する画素値に基づいて合成比率を決定する。
合成部106は、差分絶対値302に対応する画素値が第1の閾値以上である場合、その画素位置においては回復画像の画素値を出力する。また合成部106は、差分絶対値302に対応する画素値が第1の閾値よりも小さく、かつ、第2の閾値よりも大きい場合、その画素位置においては前処理画像の画素値と回復画像の画素値との荷重平均値を出力する。また合成部106は、差分絶対値302に対応する画素値が第2の閾値以下である場合、その画素位置においては前処理画像の画素値を出力する。以下、合成部106による演算方法について、数式を用いて詳述する。
前処理画像の画素値をp1、回復画像の画素値をr1、第1の閾値をT1、第2の閾値をT2、差分絶対値をd1、出力画素値(合成部106からの出力信号)をoとする。また、閾値パラメータの設定条件として、T1>T2を満たす必要がある。
まず、差分絶対値d1は、以下の式(1)の演算により求められる。
d1=|p1−r1| … (1)
出力画素値oは、式(1)により算出された差分絶対値d1を重みとみなし、閾値パラメータT1、T2を用いて、以下の式(2)の演算により算出される。
o=r1 (d1≧T1の場合)
o={r1・(d1−T2)+p1・(T1−d1)}/(T1−T2) (T1>d1>T2の場合)
o=p1 (T2≧d1の場合) … (2)
図11は、前処理画像の画素値p1と回復画像の画素値r1との合成比率を示すグラフであり、式(2)の関係に対応している。図11(a)は回復画像の画素値r1の合成比率とエッジ情報(差分絶対値d1)との関係、図11(b)は前処理画像の画素値p1とエッジ情報(差分絶対値d1)との関係をそれぞれ示している。出力画素値oにより構成される出力画像が、合成部106による合成結果となる。信号処理部107は、合成部106による合成結果に対して、絵作り(画像形成)に必要な、ガンマ補正やシャープネス補正などの信号処理を実施する。信号処理部107からの出力信号は、出力端子108へ出力される。
このように本実施形態において、合成比率算出部105は、第1の画像(前処理画像、すなわち撮影画像)または第2の画像(回復画像)に含まれる情報に基づいて、第1の画像と第2の画像との合成比率を算出する。好ましくは、第1の画像または第2の画像に含まれる情報とは、エッジ情報である。
好ましくは、合成比率算出部105は、第1の画像と第2の画像との差分絶対値に基づいて合成比率を算出する。より好ましくは、合成部106は、差分絶対値が第1の閾値以上(d1≧T1)である第1の画素位置において、第2の画像(回復画像)を用いて合成画像を生成する。また合成部106は、差分絶対値が第1の閾値よりも小さい第2の閾値以下(T2≧d1)である第2の画素位置において、第1の画像(前処理画像、すなわち撮影画像)を用いて合成画像を生成する。また合成部106は、差分絶対値が第1の閾値よりも小さく、かつ、第2の閾値よりも大きい(T1>d1>T2が成立する)第3の画素位置において、第1の画像および第2の画像の両方を用いて合成画像を生成する。更に好ましくは、合成部106は、第3の画素位置において、差分絶対値が第1の閾値よりも第2の閾値に近い場合、第2の画像よりも第1の画像の合成比率を高める。すなわち、主に第1の画像を用いて画像合成を行う。一方、差分絶対値が第2の閾値よりも第1の閾値に近い場合、第1の画像よりも第2の画像の合成比率を高める。すなわち、主に第2の画像を用いて画像合成を行う。
本実施形態によれば、画像回復部104による回復効果が大きい領域に対しては光学系100に起因して劣化した画像を適切に回復させ、画像回復部104による回復効果が小さい領域に対しては自然なノイズ形状の出力画像を得ることができる。
[実施形態2]
次に、図4を参照して、本発明の実施形態2における画像処理装置および撮像装置について説明する。図4は、本実施形態における画像処理装置45を備えた撮像装置40の構成を示すブロック図である。図4において、光学系400、撮像素子401、A/D変換402、前処理部403、画像回復部404は、図1の光学系100、撮像素子101、A/D変換部102、前処理部103、および、画像回復部104とそれぞれ同様である。
405は第2の信号処理部である。第2の信号処理部405は、画像回復部404からの出力信号(回復画像、すなわち第2の画像)に対してガンマ補正やシャープネス補正などの信号処理を行う。406は第1の信号処理部である。第1の信号処理部406は、前処理部403からの出力信号(前処理画像、すなわち第1の画像)に対して、第2の信号処理部405と同等の信号処理を行う。
407は合成比率算出部である。合成比率算出部407は、第2の信号処理部405からの第2の出力信号(第2の画像に基づく出力信号)と第1の信号処理部406からの第1の出力信号(第1の画像に基づく出力信号)との合成比率を算出する。すなわち合成比率算出部407は、第1の信号処理部406からの第1の出力信号と第2の信号処理部405からの第2の出力信号とを用いて、第1の画像と第2の画像との合成比率を算出する。
408は合成部である。合成部408は、合成比率算出部407により算出された合成比率に基づいて、第2の信号処理部405からの出力信号と第1の信号処理部406からの出力信号とを合成する。合成後の信号は、出力端子409に出力される。本実施形態において、撮像装置40は画像処理装置45を備え、画像処理装置45は、画像回復部404、第2の信号処理部405、第1の信号処理部406、合成比率算出部407、および、合成部408により構成されている。
第2の信号処理部405は、画像回復部404により回復された画像(回復画像)に対して、絵作り(画像形成)に必要な、ガンマ補正やシャープネス補正などの信号処理を行う。第1の信号処理部406は、前処理部403からの出力信号(前処理画像)に対して、第2の信号処理部405と等価な信号処理を行う。このように本実施形態では、信号処理後(画像形成後)に合成比率の算出および信号の合成が行われる。なお本実施形態において、第2の信号処理部405からの第2の出力信号を回復画像、第1の信号処理部406からの第1の出力信号を回復前画像という場合がある。
続いて、図5を参照して、合成比率算出部407について説明する。図5は、画像回復処理による色滲みの減少およびノイズの変形を示す図である。図5に示されるように、撮影画像(回復前画像)には、回復前画像の一部分504として示されるように、被写体のエッジ502の周囲に収差による滲み501、503が生じている。このような回復前画像に対して画像回復処理を行うと、回復画像の一部分506として示されるように、収差による色滲み501、503は低減する。しかしながら、画像回復処理によりノイズ500の周囲には色滲みが発生し、ノイズ500は変形したノイズ505となる。
合成比算出部407は、回復前画像と回復画像とを比較して、合成比率を算出する。以下、数式を用いて、合成比率の具体的な算出方法について説明する。画素値が光の三原色(R,G,B)で示されるとき、彩度Sは、例えば以下の式(3)のように表現することができる。
M=max(R,G,B)
m=min(R,G,B)
S=0 (M=0の場合)
S=(M−m)/M (M≠0の場合) … (3)
式(3)において、max()は与えられた要素の最大値を求める関数、min()は与えられた要素の最小値を求める関数である。回復前画像と回復画像を重ね合わせ、同一位置にある画素値の彩度Sを比較する。このとき合成比算出部407は、回復前画像と回復画像の彩度Sが低いほうの画素値を選択されるように合成比率を算出する。
回復前画像の彩度をS1、回復画像の彩度をS2とすると、合成比率d2は、例えば以下の式(4)のように算出される。
d2=0 (S1>S2)
d2=1 (S2≧S1) … (4)
合成部408は、画素単位で個別に求められた合成比率d2を用いて回復画像と回復前画像とを合成する。回復画像の画素値をr2、回復前画像の画素値をp2、出力画素値(合成部408からの出力信号)をoとする。このとき、出力画素値o(合成結果)は、例えば以下の式(5)のように算出される。
o=p2・(1−d2)+r2・d2 … (5)
合成部408は、式(5)により算出された出力画素値oにより構成される画像を、出力端子409に出力する。
このように本実施形態において、合成比率算出部407は、第1の出力信号(回復前画像)および第2の出力信号(回復後画像)のそれぞれの彩度に基づいて合成比率を算出する。好ましくは、合成部408は、第1の出力信号の彩度が第2の出力信号の彩度よりも低い第4の画素位置において、第1の出力信号を用いて合成画像を生成する。また合成部408は、第2の出力信号の彩度が第1の出力信号の彩度よりも低い第5の画素位置において、第2の出力信号を用いて合成画像を生成する。なお、本実施形態における合成比率算出部407の合成比率の算出方法と、実施形態1における合成比率算出部105の合成比率の算出方法は、入れ替えることが可能である。
本実施形態によれば、光学系100に起因する画像劣化により色つきが発生している領域に対しては色つきを低減させ、それ以外の領域に対しては自然なノイズ形状の出力画像を得ることができる。
[実施形態3]
次に、図6を参照して、本発明の実施形態3における画像処理装置について説明する。図6は、本実施形態における画像処理装置の構成を示すブロック図である。
次に、図6を参照して、本発明の実施形態3における画像処理装置および撮像装置について説明する。図6は、本実施形態における画像処理装置65を備えた撮像装置60の構成を示すブロック図である。図6において、光学系600、撮像素子601、A/D変換602、前処理部603、画像回復部604は、図1の光学系100、撮像素子101、A/D変換部102、前処理部103、および、画像回復部104とそれぞれ同様である。また、合成部606および信号処理部607は、図1の合成部106および信号処理部107とそれぞれ同様である。すなわち図6の撮像装置60は、合成比率算出部605のみが図1の撮像装置10と異なる。
図7を参照して、本実施形態における合成比率算出部605について説明する。図7は、合成比率算出部605のブロック図である。合成比率算出部605において、700は、画像回復部604からの出力信号(回復画像)を入力する入力端子である。701は、回復画像のエッジを検出してエッジ信号を求めるエッジ検出部である。702は、エッジ信号に含まれるノイズを除去するコアリング部である。703は、ノイズが除去されたエッジ信号の上限クリップを実施するリミッタ部である。704は、リミッタ部703からの出力信号に対してMAXフィルタを適用するMAXフィルタ部である。705は、MAXフィルタ部704からの出力信号が出力される出力端子である。
エッジ検出部701は、エッジ検出を行い、各画素位置においてエッジ部または平坦部のいずれであるかを判定する。そしてエッジ検出部701は、エッジ部であると判定した画素位置には第1の値(大きな値)を出力する。一方、エッジ検出部701は、平坦部であると判定した画素位置には第1の値よりも小さい第2の値(小さな値)を出力する。エッジ検出部701としては種々の構成があるが、本実施形態では図8に示されるエッジ検出部701を採用する。
図8(a)は、本実施形態におけるエッジ検出部701のブロック図およびフィルタ係数の説明図である。図8(a)において、800は、入力画像(回復画像)を入力する入力端子である。801は水平Sobelフィルタ部である。水平Sobelフィルタ部801は、入力画像に対して水平方向のSobelフィルタを適用し、水平方向エッジを検出する。802は垂直Sobelフィルタ部である。垂直Sobelフィルタ部802は、入力画像に対して垂直方向のSobelフィルタを適用し、垂直方向エッジを検出する。
803は、水平方向エッジの絶対値を算出する絶対値部である。804は、垂直方向エッジの絶対値を算出する絶対値部である。805は、絶対値部803、804からの出力信号(水平方向エッジの絶対値と垂直方向エッジの絶対値)を加算する加算部である。加算部805からの出力信号(加算信号)は、出力端子806に出力される。
水平Sobelフィルタ部801は、着目画素を中心に3×3画素の空間FIRフィルタを適用する。水平Sobelフィルタ部801のフィルタ係数としては、例えば図8(b)に示される値が用いられる。垂直Sobelフィルタ部802は、着目画素を中心に3×3画素の空間FIRフィルタを適用する。垂直Sobelフィルタ部802のフィルタ係数としては、例えば図8(c)に示される値が用いられる。出力端子805から出力される値(エッジ情報)は、その値が大きいほどエッジ部である(エッジ部に近い)ことを示し、その値が小さいほど平坦部である(平坦部に近い)ことを示す。
コアリング部702は、所定の定数を減じ、負数になった画素値を0に置換する。図9は、コアリング部702の入力画素値と出力画素値との関係を示すグラフである。図9中のTは、減ずる所定の定数である。定数Tは、除去すべきノイズ成分の大きさと、残すべきエッジの大きさのバランスにより決定される。リミッタ部703は、上限を超えている値をクリップする。図10は、リミッタ部703の入力画素値と出力画素値との関係を示すグラフである。
MAXフィルタ部704は、着目画素を中心にn画素×n画素の範囲を参照し、その範囲内で最大値となる値を着目画素位置の出力とする。値nとしては、対象とする画像劣化による滲みの幅を画素数に変換した値が用いられる。例えば、最大で3画素の滲みが発生するレンズ収差の画像回復を行う場合、nは3・2+1=7である。MAXフィルタ部704からの出力信号は出力端子705に出力される。
このように本実施形態において、合成比率算出部605は、回復画像(第2の画像)のエッジ情報を検出するエッジ検出部701を有する。そして合成部606は、エッジ検出部701により検出されたエッジ情報に基づいて、前処理画像(第1の画像)と回復画像(第2の画像)との合成比率を算出する。合成部606は、エッジ検出部701で検出されたエッジ情報をd1とし、図11に従って前処理画像と回復画像の合成比率を算出すればよい。
本実施形態によれば、エッジ部に対しては光学系100に起因する画像劣化が回復し、平坦部に対しては自然なノイズ形状の出力画像を得ることができる。なお、実施形態2における第1の信号処理部406を、本実施形態の前処理部603と合成部606の間に設け、実施形態2における第2の信号処理部405を、本実施形態の画像回復部604と合成比率算出部605の間に設けても構わない。この場合、合成比率算出部605は、第2の信号処理部405からの第2の出力信号を用いて、エッジ情報を検出することになる。
[その他の実施形態]
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウエア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。この場合、撮像装置の制御方法の手順が記述されたコンピュータで実行可能なプログラムおよびそのプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。
各実施形態によれば、光学系に起因する劣化画像の回復処理において、撮像素子に起因するノイズの変形または強調(ノイズ特性の変化)を低減可能な画像処理装置、撮像装置、撮像システム、画像処理方法、プログラム、および、記憶媒体を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
15 画像処理装置
104 画像回復部
105 合成比率算出部
106 合成部

Claims (9)

  1. 光学系を介して得られた第1の画像に対して前記光学系に起因する収差を低減するための画像回復処理を行うことにより第2の画像を生成する画像回復部と、
    前記第1の画像と前記第2の画像との差分絶対値に応じ合成比率前記第1の画像と前記第2の画像との合成画像を生成する合成部と、を有し、
    前記合成部は、前記差分絶対値が第1の閾値以上である第1の画素位置では、前記差分絶対値が前記第1の閾値よりも小さい第2の画素位置よりも、前記第1の画像に対する前記第2の画像の合成比率が高くなるように、前記合成画像を生成する、ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記合成部は、
    前記差分絶対値が第1の閾値以上である第1の画素位置において、前記第2の画像を用いて前記合成画像を生成し、
    前記差分絶対値が前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値以下である第2の画素位置において、前記第1の画像を用いて前記合成画像を生成し、
    前記差分絶対値が前記第1の閾値よりも小さく、かつ、前記第2の閾値よりも大きい第3の画素位置において、前記第1の画像および前記第2の画像の両方を用いて前記合成画像を生成することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  3. 前記合成部は、前記第3の画素位置において、
    前記差分絶対値が前記第1の閾値よりも前記第2の閾値に近い場合、前記第2の画像よりも前記第1の画像の合成比率を高め、
    前記差分絶対値が前記第2の閾値よりも前記第1の閾値に近い場合、前記第1の画像よりも前記第2の画像の合成比率を高めることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像回復部は、前記光学系の収差により劣化した前記第1の画像に対して前記画像回復処理を行うことにより、前記第2の画像を生成することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 光学系を介して得られた光学像を光電変換して画像信号を得る撮像素子と、
    前記画像信号に基づく第1の画像に対して前記光学系に起因する収差を低減するための画像回復処理を行うことにより第2の画像を生成する画像回復部と、
    前記第1の画像と前記第2の画像との差分絶対値に応じ合成比率前記第1の画像と前記第2の画像との合成画像を生成する合成部と、を有し、
    前記合成部は、前記差分絶対値が第1の閾値以上である第1の画素位置では、前記差分絶対値が前記第1の閾値よりも小さい第2の画素位置よりも、前記第1の画像に対する前記第2の画像の合成比率が高くなるように、前記合成画像を生成する、ことを特徴とする撮像装置。
  6. 光学系を備えたレンズ装置と、
    請求項に記載の撮像装置と、を有することを特徴とする撮像システム。
  7. 光学系を介して得られた第1の画像に対して前記光学系に起因する収差を低減するための画像回復処理を行うことにより第2の画像を生成する画像回復ステップと、
    前記第1の画像と前記第2の画像との差分絶対値に応じ合成比率前記第1の画像と前記第2の画像との合成画像を生成する合成ステップと、を有し、
    前記合成ステップでは、前記差分絶対値が第1の閾値以上である第1の画素位置では、前記差分絶対値が前記第1の閾値よりも小さい第2の画素位置よりも、前記第1の画像に対する前記第2の画像の合成比率が高くなるように、前記合成画像を生成する、ことを特徴とする画像処理方法。
  8. コンピュータに、請求項に記載の画像処理方法を実行させるように構成されていることを特徴とするプログラム。
  9. 請求項に記載のプログラムを記憶していることを特徴とする記憶媒体。
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