JP6338122B2 - 発電装置 - Google Patents
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Description
次に、実施の形態1について説明する。この形態は、波力伝達手段の収容手段の一部をブリッジ状に形成した形態である。
実施の形態1に係る発電装置の適用対象は、例えば養殖用の生簀、浮き灯台、風力発電用風車、海上ヘリポート等の海上施設の周囲全体又は一部を取り囲むように設置される浮消波堤1や浮き桟橋等に用いることができるが、以下では、発電装置を浮消波堤1に適用した場合を例として説明を行う。
浮遊体10は、発電装置2の基本構造体であって、発電装置2を水面上に浮遊させるための浮遊手段である。図1、図2に示すように、浮遊体10は、略箱状体(図1では直方体等)であり、例えば金属材、樹脂材、ゴム材等にて形成されている。ここで、浮遊体10の形成方法は任意であるが、例えば、正面壁、背面壁と、下面壁と、左面壁と、右面壁とは一体成型により形成されており、上面壁は、これら一体成型されたものから着脱自在に形成される方法が該当する。また、図2に示すように、発電装置2aの浮遊体10と発電装置2bの浮遊体10は、相互に間隔を隔てて配置されている。
接続部20は、発電装置2a、2bの浮遊体10の相互の間隔が伸縮可能となるように、これら浮遊体10を接続する接続手段である。図1、図2に示すように、接続部20は、例えば金属材、樹脂材等にて形成されており、回転軸21と、継手部22a、22bとを備えて構成されている。
波力伝達部30は、発電部90に波力を伝達する波力伝達手段である。図1、図3に示すように、発電装置2a、2bの波力伝達部30の各々は、発電装置2a、2bの浮遊体10にわたって配置されており、収容部40と、流動部80とを備えている。
収容部40は、流体を収容する収容手段である。ここで、「流体」とは、流動性を有するものであり、例えば空気、ヘリウムガス等の気体と、水、油等の液体と、高分子ゲル等の半固体ないし固体とを含む概念である。図1、図3に示すように、収容部40は、例えば金属材、樹脂材等にて形成された中空管体であり、例えば公知の配管等を用いて構成されている。また、発電装置2aの収容部40は、発電装置2aの浮遊体10の内部に配置されており、当該浮遊体10に対して固定具等により固定されている。同様に、発電装置2bの収容部40は、発電装置2bの浮遊体10の内部に配置されており、当該浮遊体10に対して固定具等により固定されている。また、収容部40は、ポンプ流路50と、ブリッジ流路60と、発電流路70とを備えている。ここで、この収容部40の形成方法は任意であるが、例えば、ポンプ流路50と、ブリッジ流路60と、発電流路70とが一体成型により形成される方法が該当する。
ポンプ流路50は、流動部80によって流動された流体をブリッジ流路60に向けて送出する流路であり、シリンダ流路51と、連通流路52、53とを備えている。
ブリッジ流路60は、シリンダ流路51から発電流路70に流れる流体の流動方向を調整するための流路であり、第1の流路61aと、第2の流路61bと、第3の流路61cと、第4の流路61dと、第1の接続部62aと、第2の接続部62bと、第3の接続部62cと、第4の接続部62dと、第1の弁63aと、第2の弁63bと、第3の弁63cと、第4の弁63dとを備えている。
発電流路70は、ポンプ流路50から送られた流体の流動によって、当該発電流路70内に配置された後述する発電部90のダイナモ91を駆動させる流路であり、ダイナモ収容流路71と、調整流路72とを備えている。
流動部80は、収容部40に収容された流体を流動させる流動手段である。図1、図3に示すように、流動部80は、例えば金属材、樹脂材等にて形成された略逆凸状の棒状体である。また、発電装置2aの流動部80は、当該流動部80の長手方向の突起部分側の端部が自由端となり、当該長手方向の突起部分側とは反対側の端部が固定端となるように、発電装置2bの浮遊体10に対して溶接等によって固定されている。また、発電装置2aの流動部80は、当該流動部80の長手方向の突起部分側の端部が自由端となり、当該長手方向の突起部分側とは反対側の端部が固定端となるように、発電装置2aの浮遊体10に対して溶接等によって固定されている。これにより、例えば、発電装置2aの浮遊体10(又は発電装置2bの浮遊体10)が左斜め方向(又は右斜め方向)に沿った波力を受けた場合に、当該浮遊体10がX方向に沿って移動することにより、発電装置2a、2bの浮遊体10の相互の間隔を伸縮させることができる。なお、発電装置2a、2bの浮遊体10の高さが高い場合であって、且つ、浮遊体10の上端部近傍に流動部80が配置されると共に、浮遊体10の下端部近傍に接続部20が配置されている場合には(あるいは、流動部80と接続部20とが逆の位置に配置されてもよい)、発電装置2aの浮遊体10(又は発電装置2bの浮遊体10)がX方向に略沿った波力を受けた場合にも、当該浮遊体10がX方向に沿って移動することにより、発電装置2a、2bの浮遊体10の相互の間隔を伸縮させることができる。
発電部90は、波力伝達部30にて伝達された波力によって駆動されることにより発電を行う発電手段である。図3に示すように、発電装置2aの発電部90は、発電装置2aの浮遊体10の内部に収容されていると共に、発電装置2bの発電部90は、発電装置2bの浮遊体10の内部に収容されている。また、この発電部90は、ダイナモ91と、発電基板(図示省略)とを備えている。
ダイナモ91は、流動部80による流体の流動によって駆動されることにより発電を行うものである。ダイナモ91は、例えば、当該ダイナモ91の回転子(図示省略)の発電可能な回転方向が一方向(例えば、時計回りの方向等)である公知のダイナモ等を用いて構成されている。また、このダイナモ91は、収容部40におけるダイナモ収容流路71の内部に収容され、当該ダイナモ収容流路71に対して固定具等にて固定されている。
発電基板は、発電装置2の各種機能を実現するための電気回路(図示省略)が実装された基板である。この発電基板は、収容部40近傍に配置されており、当該収容部40が設けられた浮遊体10に対して固定具等にて固定されている。また、この発電基板24には、電力変換部(図示省略)や電力出力部(図示省略)も実装されている。ここで、電力変換部は、ダイナモ91にて発電された電力を所定の電力に変換する電力変換手段であり、ダイナモ91と図示しない配線を介して電気的に接続されている。また、電力出力部は、電力変換部にて変換された電力を外部機器に出力するための電力出力手段であり、外部機器と図示しない配線を介して電気的に接続されている。
このように構成された発電装置2の機能について説明する。図4は、発電装置2の発電状況を示す図であり、(a)は発電装置2aの浮遊体10の下面が正圧を受けた状態示す図であり、(b)は(a)の時の発電装置2aの収容部40内部における流体の流動状態を示す図である。図5は、発電装置2の発電状況を示す図であり、(a)は発電装置2aの浮遊体10の下面が負圧を受けた状態を示す図であり、(b)は(a)の時の発電装置2aの収容部40内部における流体の流動状態を示す図である。
このように実施の形態1によれば、発電装置2a、2bの浮遊体10のいずれか一方が波力を受けた場合に、これら浮遊体10の相互の間隔が伸縮することに伴って、これら浮遊体10のいずれか他方が押し引きされることにより、発電装置2a、2bの各々の波力伝達部30は、対応する発電部90のダイナモ91に当該波力を伝達し、発電装置2a、2bの発電部90のダイナモ91は、対応する波力伝達部30にて伝達された波力によって当該発電部90のダイナモ91が駆動されることにより発電を行うので、波の上下の動き及び左右斜めの動きに応じて発電を行うことができ、従来の発電装置に比べて発電の効率を向上させることが可能となる。
次に、実施の形態2について説明する。この形態は、波力伝達手段の収容手段を単純構造とした形態である。なお、実施の形態1と略同様の構成要素については、必要に応じて、実施の形態1で用いたのと同一の符号又は名称を付してその説明を省略する。
まず、実施の形態2に係る発電装置の構成について説明する。図6は、実施の形態2に係る発電装置の波力伝達部の内部構造を示す平面図である。図6に示すように、実施の形態2に係る発電装置102は、実施の形態1に係る発電装置2とほぼ同様に構成されている。ただし、波力伝達部30の収容部140の構成内容について、下記に示す工夫が施されている。
図6に示すように、収容部140は、ポンプ流路150と、発電流路170と、第1の連通流路180と、第2の連通流路190とを備えている。ここで、この収容部140の形成方法は任意であるが、例えば、図6に示すように、ポンプ流路150と、発電流路170と、第1の連通流路180と、第2の連通流路190とが一体成型により形成される方法が該当する。また、収容部140の流路径の大きさについては、例えば、図6に示すように、収容部140におけるポンプ流路150のシリンダ流路151の流路径を、当該シリンダ流路151の流路径以外の他の流路径よりも大きくしている。
ポンプ流路150は、シリンダ流路151と、連通流路152、153、154とを備えている。
発電流路170は、ダイナモ収容流路171と、調整流路172とを備えている。ここで、ダイナモ収容流路171は、ポンプ流路150における連通流路152の接続口152aを介して当該連通流路152と接続されている。また、調整流路172は、ポンプ流路150における連通流路153の接続口153aを介して当該連通流路153と接続されている。また、調整流路172には、接続口172aが設けられている。接続口172aは、第2の連通流路190を調整流路172に接続するための接続口である。
第1の連通流路180は、ポンプ流路150の連通流路153をポンプ流路150の連通流路152に連通させる流路である。この第1の連通流路180は、連通流路152の接続口152bを介して連通流路152と接続されていると共に、連通流路154の接続口154aを介して連通流路154と接続されている。また、この第1の連通流路180には、第7の弁181が設けられている。第7の弁181は、連通流路152から連通流路154への流体の流入を制限する弁である。
第2の連通流路190は、ポンプ流路150の連通流路154を発電流路170の調整流路172に連通させる流路である。この第2の連通流路190は、調整流路172の接続口172aを介して調整流路172と接続されていると共に、連通流路154の接続口154bを介して連通流路154と接続されている。また、この第2の連通流路190には、第8の弁191が設けられている。第8の弁191は、連通流路154から調整流路172への流体の流入を制限する弁である。
このように構成された発電装置102の機能について説明する。図7は、発電装置102の発電状況を示す図であり、(a)は発電装置102aの浮遊体10の下面が正圧を受けた状態示す図であり、(b)は(a)の時の発電装置102aの収容部140内部における流体の流動状態を示す図である。図8は、発電装置102の発電状況を示す図であり、(a)は発電装置102aの浮遊体10の下面が負圧を受けた状態を示す図であり、(b)は(a)の時の発電装置102aの収容部140内部における流体の流動状態を示す図である。
このように実施の形態2によれば、ポンプ流路150の連通流路152、154、及び第1の連通流路180を介してポンプ流路150のシリンダ流路151と発電流路170のダイナモ収容流路171とを接続すると共に、ポンプ流路150の連通流路153、154、及び第2の連通流路190を介してポンプ流路150のシリンダ流路151と調整流路172とを接続することにより、収容部140を構成したので、実施の形態1の発電装置1に比べて、コンパクトな構成とすることができ、設置性を向上させることができる。
次に、実施の形態3について説明する。この形態は、実施の形態2の発電装置とは異なる形態であって、波力伝達手段の収容手段を単純構造とした形態である。なお、実施の形態2と略同様の構成要素については、必要に応じて、実施の形態2で用いたのと同一の符号又は名称を付してその説明を省略する。
まず、実施の形態3に係る発電装置の構成について説明する。図9は、実施の形態3に係る発電装置の波力伝達部の内部構造を示す平面図である。図9に示すように、実施の形態2に係る発電装置202は、実施の形態2に係る発電装置102とほぼ同様に構成されている。ただし、波力伝達部30の収容部240の構成内容について、下記に示す工夫が施されている。
図9に示すように、収容部240は、ポンプ流路250と、発電流路270と、第1の連通流路280と、第2の連通流路290とを備えている。
ポンプ流路250は、シリンダ流路251と、連通流路252、253、254とを備えている。
発電流路270は、ダイナモ収容流路271と、調整流路272とを備えている。ここで、ダイナモ収容流路271は、ポンプ流路250における連通流路253の接続口253bを介して当該連通流路253と接続されている。また、調整流路272は、ポンプ流路250における連通流路254の接続口254bを介して当該連通流路254と接続されている。また、調整流路272には、接続口272aが設けられている。接続口272aは、第2の連通流路290を調整流路に接続するための接続口である。
第1の連通流路280は、ポンプ流路250の連通流路252をポンプ流路250の連通流路253に連通させる流路である。この第1の連通流路280は、連通流路252の接続口252aを介して連通流路252と接続されていると共に、連通流路253の接続口253aを介して連通流路253と接続されている。また、この第1の連通流路280には、第11の弁281が設けられている。第11の弁281は、連通流路253から連通流路252への流体の流入を制限する弁である。
第2の連通流路290は、ポンプ流路250の連通流路252を発電流路270の調整流路272に連通させる流路である。この第2の連通流路290は、連通流路252の接続口252bを介して連通流路252と接続されていると共に、調整流路272の接続口272aを介して調整流路272と接続されている。また、この第2の連通流路290には、第12の弁291が設けられている。第12の弁291は、連通流路252から調整流路272への流体の流入を制限する弁である。
このように構成された発電装置202の機能について説明する。図10は、発電装置202の発電状況を示す図であり、(a)は発電装置202aの浮遊体10の下面が正圧を受けた状態示す図であり、(b)は(a)の時の発電装置202aの収容部240内部における流体の流動状態を示す図である。図11は、発電装置202の発電状況を示す図であり、(a)は発電装置202aの浮遊体10の下面が負圧を受けた状態を示す図であり、(b)は(a)の時の発電装置202aの収容部240内部における流体の流動状態を示す図である。
このように実施の形態3によれば、ポンプ流路250の連通流路252、253、及び第1の連通流路280を介してポンプ流路250のシリンダ流路251と発電流路270のダイナモ収容流路271とを接続すると共に、ポンプ流路250の連通流路252、254及び第2の連通流路290を介してポンプ流路250のシリンダ流路251と調整流路272とを接続することにより、収容部240を構成したので、実施の形態1の発電装置1に比べて、コンパクトな構成とすることができ、設置性を向上させることができる。
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、波力伝達部30が従来より発電手段に波力を正確に伝達できない場合であっても、この波力の伝達を、従来とは異なる技術により従来と同様に達成できている場合には、本願発明の課題が解決されている。
上記実施の形態1から3に示した構成は、相互に組み合わせることができる。例えば、図12に示すように、実施の形態2に係る発電装置102と、実施の形態3に係る発電装置202の収容部240におけるポンプ流路250の連通流路254、第9の弁253a、及び第10の弁254aとを組み合わせてもよい。この図12の例に示すように、ポンプ流路250に直接的に弁を設けてもよい。あるいは、実施の形態1に係る発電装置1と、実施の形態2に係る発電装置102の収容部140におけるポンプ流路250の連通流路152、153、又は、実施の形態3に係る発電装置202の収容部240におけるポンプ流路250の連通流路253、254とを組み合わせてもよい。
上記実施の形態1から3では、海上施設の照明等に対して利用すると説明したが、これに限られない。例えば、発電した電力を非常用蓄電池に蓄電して、非常用蓄電池を非常用電源として利用できるようにしてもよい。
上記実施の形態1から3では、発電装置は前後左右に複数列に設置されていると説明したが、これに限られない。例えば、図13に示すように、この発電装置は、任意の海上施設(例えば、図13に示す風力発電施設の他、海洋発電施設、石油採掘施設、灯台、ヘリポート等)の周囲の全体や一部を取り囲むように複数設置されてもよい。このような設置形態を採用することで、発電装置を、波のエネルギーを吸収して発電を行い、この波のエネルギーにより海上施設が悪影響を受けることを防止する、消波ブロックとしても機能させることができる。
上記実施の形態1から3では、浮遊体10の形状は略箱状体であると説明したが、これに限られず、例えば柱状体(例えば、三角柱、円柱等)や錐状体(円錐状体、三角錘状体等)、扇状体等にて形成されてもよい。また、上記図1に示すように、複数の発電装置が設けられている場合において、これら複数の発電装置のうち、最外縁側に位置する発電装置の浮遊体10の形状については、例えば水平方向に沿った波力が効果的に受けられるように、浮遊体10の前後左右の側面のうち、波力を受ける側の側面を、他の側面よりも平面形状が大きな斜面を有する略箱状体にて形成されてもよい。
上記実施の形態1から3では、接続部20は、回転軸21と、継手部22a、22bとを備えて構成されていると説明したが、これに限られない。例えば、波の上下動及び水平動によって一対の浮遊体10の相互の間隔が伸縮可能となるように、接続部20自体が、ゴム等の弾性体にて形成されたブロック体又は棒状体等にて構成されてもよい。
また、上記実施の形態1から3では、波力伝達部30の少なくとも一部(例えば、収容部等)は、浮遊体10の内部に配置されていると説明したが、例えば、これら波力伝達部30は、浮遊体10の外部に配置されてもよい。この場合において、浮遊体10の形状については、例えば中空体であってもよく、あるいは中実体であってもよい。
上記実施の形態2、3では、収容部の流路径の大きさについては、収容部におけるポンプ流路のシリンダ流路の流路径を、当該シリンダ流路の流路径以外の他の流路径よりも大きくしていると説明したが、これに限られない。例えば、発電流路における調整流路の流路径の大きさを、収容部におけるポンプ流路のシリンダ流路の流路径と略同一の大きさとしてもよい。
上記実施の形態1では、ポンプ流路50の連通流路52の形状については、当該連通流路52の流路径DBの大きさを、シリンダ流路51の流路径DAよりも小さくしていると説明したが、例えば、当該連通流路52のシリンダ流路51側の端部の流路径の大きさを、シリンダ流路51の流路径DAよりも大きくしてもよい。これにより、シリンダ流路51から送出される流体の圧力を小さくして、連通流路52における流体の流動性を高めることができる(なお、上記実施の形態2におけるポンプ流路の連通流路152の形状、上記実施の形態3におけるポンプ流路の連通流路252の形状についても同様とする)。なお、このシリンダ流路51は、特許請求の範囲における「ポンプ流路のうち、流動手段が移動可能な部分」に対応する。
上記実施の形態1では、第1の弁63a〜第4の弁63dとして、回転軸を中心に回転する弁体を1つのみ設けた例を示しているが、回転軸を中心に回転する弁体を2つ対向するように配置した構造等、任意の弁構造を採用することができる。
(付記)
付記1の発電装置は、波力を電気に変換する発電手段を備えた発電装置であって、相互に間隔を隔てて設けられた一対の浮遊体と、前記一対の浮遊体の相互の間隔が伸縮可能となるように、当該一対の浮遊体同士を接続する接続手段と、前記一対の浮遊体のいずれか一方が波力を受けた場合に、前記一対の浮遊体の相互の間隔が伸縮することに伴って、前記一対の浮遊体のいずれか他方が押し引きされることにより、前記発電手段に当該波力を伝達する波力伝達手段と、を備え、前記発電手段は、前記波力伝達手段にて伝達された波力によって当該発電手段が駆動されることにより発電を行う。
付記2の発電装置は、付記1に記載の発電装置において、前記接続手段は、前記一対の浮遊体同士を回転軸を中心に回転可能に接続し、前記波力伝達手段は、前記一対の浮遊体の少なくとも一方に設けられた収容手段であって、流体を収容する収容手段と、前記一対の浮遊体の少なくとも他方に設けられた流動手段であって、前記一対の浮遊体のいずれか一方が前記波力を受けた場合に、前記回転軸を中心とした当該一対の浮遊体のいずれか一方の回転により前記一対の浮遊体の相互の間隔が伸縮することに伴って、前記一対の浮遊体のいずれか他方が押し引きされることにより、前記収容手段に収容された前記流体を流動させる流動手段と、を備え、前記発電手段は、前記収容手段の内部に収容されており、前記流動手段による前記流体の流動によって当該発電手段が駆動されることにより発電を行う。
付記3の発電装置は、付記2に記載の発電装置において、前記収容手段は、第1の流路と、前記第1の流路の一方の端部と接続された第2の流路と、前記第1の流路の他方の端部と接続された第3の流路と、前記第2の流路における前記第1の流路側とは反対側の端部と、前記第3の流路における前記第1の流路側とは反対側の端部とに接続された第4の流路と、前記第1の流路内に配置された第1の弁であって、前記第1の流路と前記第2の流路とを接続する第1の接続部から前記第1の流路と前記第3の流路とを接続する第2の接続部への前記流体の流入を制限する第1の弁と、前記第2の流路内に配置された第2の弁であって、前記第2の流路と前記第4の流路とを接続する第3の接続部から前記第1の接続部への前記流体の流入を制限する第2の弁と、前記第3の流路内に配置された第3の弁であって、前記第3の流路と前記第4の流路とを接続する第4の接続部から前記第2の接続部への前記流体の流入を制限する第3の弁と、前記第4の流路内に配置された第4の弁であって、前記第3の接続部から前記第4の接続部への前記流体の流入を制限する第4の弁と、前記第1の接続部と、前記第4の接続部とに接続されたポンプ流路であって、前記流動手段によって流動された前記流体を前記第2の流路又は前記第4の流路に向けて送出するポンプ流路と、前記第2の接続部と、前記第3の接続部とに接続された発電流路であって、前記ポンプ流路から前記第2の流路又は前記第4の流路を介して送られた前記流体の流動によって、当該発電流路内に配置された前記発電手段を駆動させる発電流路と、を備えている。
付記4の発電装置は、付記3の発電装置において、前記発電流路のうち、前記発電手段の近傍部分であって、前記第3の接続部側とは反対側の近傍部分の流路径を、当該近傍部分以外の他の部分よりも大きくしている。
付記5の発電装置は、付記3又は4に記載の発電装置において、前記ポンプ流路のうち、前記流動手段が移動可能な部分の端部であって、前記第1の接続部側の端部の流路径を、当該端部以外の他の部分よりも大きくしている。
(付記の効果)
付記1に記載の発電装置によれば、一対の浮遊体のいずれか一方が波力を受けた場合に、一対の浮遊体の相互の間隔が伸縮することに伴って、一対の浮遊体のいずれか他方が押し引きされることにより、波力伝達手段は、発電手段に当該波力を伝達し、発電手段は、波力伝達手段にて伝達された波力によって当該発電手段が駆動されることにより発電を行うので、波の上下動及び波の水平動に応じて発電を行うことができ、従来の発電装置に比べて発電の効率を向上させることが可能となる。
付記2に記載の発電装置によれば、一対の浮遊体のいずれか一方が波力を受けた場合に、回転軸を中心とした当該一対の浮遊体のいずれか一方の回転により一対の浮遊体の相互の間隔が伸縮することに伴って、一対の浮遊体のいずれか他方が押し引きされることにより、流動手段は、収容手段に収容された流体を流動させ、発電手段は、収容手段の内部に収容されており、流動手段による流体の流動によって当該発電手段が駆動されることにより発電を行うので、流動手段による流体の特性を活かした工夫を施すことにより、当該発電手段に対して波力を効果的に伝達することができ、発電の効率を一層向上させることが可能となる。
付記3に記載の発電装置によれば、収容手段の第1の流路と、第2の流路と、第3の流路と、第4の流路とをブリッジ状に形成し、且つ各流路に第1の弁と、第2の弁と、第3の弁と、第4の弁とを設けて、ポンプ流路から第2の流路又は第4の流路を介して発電流路に流体が送られるようにすることにより、発電流路が、当該送られた流体の流動によって、当該発電流路内に配置された発電手段を駆動させるので、一対の浮遊体の相互の間隔が伸びたり又は縮んだ場合においても、波力によって発電手段が駆動される方向と、発電手段が発電可能な駆動方向とを一致させることによって、当該発電手段が発電を行うことが可能となる。
付記4に記載の発電装置によれば、発電流路のうち、発電手段の近傍部分であって、第3の接続部側とは反対側の近傍部分の流路径を、当該近傍部分以外の他の部分よりも大きくしたので、発電流路における第3の接続部側の部分から送出された流体の圧力を小さくして、当該近傍部分における流体の流動性を高めることができ、発電手段の発電効率をさらに一層高めることができる。
付記5に記載の発電装置によれば、ポンプ流路のうち、流動手段が移動可能な部分の端部であって、第1の接続部側の端部の流路径を、当該端部以外の他の部分よりも大きくしたので、ポンプ流路の第1の接続部側の部分から送出される流体の圧力を小さくして、第1の接続部側の端部近傍における流体の流動性を高めることができ、発電手段の発電効率をさらに一層高めることができる。
2、2a、2b、102、102a、102b、202、202a、202b 発電装置
10 浮遊体
10a、51a、151a、251a 開口
20 接続部
21 回転軸
22a、22b 継手部
30 波力伝達部
40、140、240 収容部
50、150、250 ポンプ流路
51、151、251 シリンダ流路
51b、51c、71a、151b、151c、151d、152b、152c、153b、154a、154b、172a、251b、251c、251d、252a、252b、253b、253c、254b、272a 接続口
52、53、152、153、154、252、253、254 連通流路
60 ブリッジ流路
61a 第1の流路
61b 第2の流路
61c 第3の流路
61d 第4の流路
62a 第1の接続部
62b 第2の接続部
62c 第3の接続部
62d 第4の接続部
63a 第1の弁
63b 第2の弁
63c 第3の弁
63d 第4の弁
70、170、270 発電流路
71、171、271 ダイナモ収容流路
72、172、272 調整流路
80 流動部
90 発電部
91 ダイナモ
152a 第5の弁
153a 第6の弁
180、280 第1の連通流路
181 第7の弁
190、290 第2の連通流路
191 第8の弁
253a 第9の弁
254a 第10の弁
281 第11の弁
291 第12の弁
Claims (3)
- 波力を電気に変換する発電手段を備えた発電装置であって、
相互に間隔を隔てて設けられた一対の浮遊体と、
前記一対の浮遊体の相互の間隔が伸縮可能となるように、当該一対の浮遊体同士を接続する接続手段と、
前記一対の浮遊体のいずれか一方が波力を受けた場合に、前記一対の浮遊体の相互の間隔が伸縮することに伴って、前記一対の浮遊体のいずれか他方が押し引きされることにより、前記発電手段に当該波力を伝達する波力伝達手段と、を備え、
前記波力伝達手段は、
前記発電手段及び流体を収容する収容手段と、
前記収容手段に収容された前記流体を流動させる流動手段と、を備え、
前記収容手段は、
前記流動手段によって流動された前記流体を送出するポンプ流路と、
前記ポンプ流路と接続された発電流路であって、前記ポンプ流路から送出された前記流体の流動によって当該発電流路内に配置された前記発電手段を駆動させる発電流路と、
前記ポンプ流路と接続された第1の連通流路と、
前記ポンプ流路及び前記発電流路の各々と接続された第2の連通流路と、を備え、
前記ポンプ流路は、
前記流動手段を収容するシリンダ流路と、
前記シリンダ流路と前記発電流路とを連通する一対の連通流路と、
前記シリンダ流路と前記第1の連通流路又は前記第2の連通流路と連通する連通流路と、
前記一対の連通流路の一方の内部に配置された弁であって、前記発電流路から前記シリンダ流路への流体の流入を制限する弁と、
前記一対の連通流路の他方の内部に配置された弁であって、前記シリンダ流路から前記発電流路への流体の流入を制限する弁と、を備え、
前記第1の連通流路には、前記一対の連通流路の一方から前記一対の連通流路の他方への流体の流入を制限し、又は前記一対の連通流路の一方から前記第1の連通流路又は前記第2の連通流路と連通する連通流路への流体の流入を制限する弁を設け、
前記第2の連通流路には、前記一対の連通流路の一方から前記発電流路への流体の流入を制限し、又は前記第1の連通流路又は前記第2の連通流路と連通する連通流路から前記発電流路への流体の流入を制限する弁を設け、
前記シリンダ流路に形成された接続口のうち、前記流体を前記シリンダ流路に流入させる接続口又は前記流体を前記シリンダ流路から流出させる接続口の少なくともいずれか一方を、前記一対の連通流路に直接接続し、
前記シリンダ流路から流入させる接続口及び前記シリンダ流路から流出させる接続口の各々を、前記一対の連通流路のいずれか一方、あるいは前記第1の連通流路又は前記第2の連通流路と連通する連通流路を介して、前記第1の連通流路に間接的に接続し、
前記シリンダ流路から流入させる接続口及び前記シリンダ流路から流出させる接続口の各々を、前記一対の連通流路のいずれか一方、あるいは前記第1の連通流路又は前記第2の連通流路と連通する連通流路を介して、前記第2の連通流路に間接的に接続した、
発電装置。 - 前記流体を前記シリンダ流路に流入させる前記接続口又は前記流体を前記シリンダ流路から流出させる前記接続口の少なくともいずれか一方と、前記発電手段とを、1つの直線状の前記連通流路のみを介して接続した、
請求項1に記載の発電装置。 - 当該発電装置を、前後左右に複数列に設置し、又は海上施設の周囲の全体又は一部を取り囲むように複数設置した、
請求項1又は2に記載の発電装置。
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