JP6333526B2 - 仮設トイレ設置用配管ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、仮設トイレ設置用配管ユニットに関する。
地震等の災害が発生した場合、多数の人々が避難場所に避難することがある。このような場合、多数のトイレが必要となるが、避難場所にはトイレが殆ど設置されていないか、或いは少数のトイレしか設置されていないのが通常である。
このため、従来、避難場所において、災害時に複数の仮設トイレを設置できるようにした仮設トイレ設置用配管ユニットが提案されている(例えば、特許文献1〜4参照。)。この仮設トイレ用配管ユニットは、仮設トイレを省略した状態で、災害が発生する前に予め避難場所に埋設しておく。そして、災害発生時には、仮設トイレ用配管ユニットに複数の仮設トイレを簡単に設置できるようにする。
特許文献1の仮設トイレ設置用配管ユニットは、地中に埋設され横方向に延伸する排水管と、この排水管の外周面に互いに間隔をあけて接続され、上端部が地表面に開口されて、その上に便器を設置可能な複数の縦管とを有している。また、排水管の一端部が接続されたマンホールと、マンホールと既設の下水管とを連結し、マンホール内の汚物や流体を下水管に流出させる流出管とを有している。更に、排水管の一端部は、マンホール内に突出している。マンホール内には、マンホール内の排水管の開口を開閉する貯水ゲート(弁装置)が設けられている。
特許文献2の仮設トイレ設置用配管ユニットは、地中に埋設され横方向に延びる排水管で接続された複数のマンホールと、排水管の途中に設けられ、排水管内の流体の流速を加速させる流下加速部とを備えている。特許文献2の仮設トイレ設置用配管ユニットは、排水管内の汚物を水でマンホールに排出する水かけ流し方式であり、排水管に汚物や流体を貯留しない。
特許文献3の仮設トイレ設置用配管ユニットは、特許文献1と同様な排水管及び複数の縦管と、排水管と既設の下水管との間に接続された中継管と、中継管に設けられた第1弁装置、及び第1弁装置から離間して設けられた第2弁装置とを備えている。
第1弁装置としてはゲート弁を使用し、第2弁装置としてはバタフライ弁が使用されている。これは、ゲート弁は止水性が悪いため、バラフライ弁で止水性を確保しているものである。バタフライ弁は、流路を横切るシャフトに弁体を回動自在に取り付けたものであり、弁体を流路を開く方向に回動させて横向きとした際には、シャフトと横向きになった弁体とが流路を上下に横切るようにして残される。
特許文献4の仮設トイレ設置用配管ユニットは、特許文献3と同様な排水管、及び複数の縦管と、排水管が接続された大型貯留槽とを有している。大型貯留槽の底部には開口部が設けられ、底部の開口部と既設の下水管とが中継管で接続されている。大型貯留槽内には、底部の開口部を開閉する弁蓋が設けられている。
特許文献4においては、弁蓋上の汚物や流体の圧力が、弁蓋を底部の開口部側に付勢する方向に作用するので、弁蓋の止水性が劣化するおそれはない。
特許第4104197号公報 特許第4093895号公報 特許第4679426号公報 特許第4849945号公報
しかしながら、特許文献1においては、マンホール内に排水管の一端部が突出し、この排水管の一端部の開口を開閉する貯水ゲート(弁装置)が、マンホール内に大きく張り出した状態で設けられている。従って、マンホール内における貯水ゲート近辺のスペースが狭くなり、貯水ゲートのメンテナンスが困難になるおそれがある。
また、排水管内の汚物や流体の圧力が、貯水ゲートを排水管から離間させる方向に作用するため、貯水ゲートの止水性が劣化するおそれがある。
さらに、既設の下水管が損傷した場合には、貯水ゲートを開放せずにマンホールに最も近い便器から汲み取り回収するしかなく、しかも容量の小さい排水管路に溜め込むことになるので、回収のタイミングが遅れると便器まで汚水が上がってくるおそれがある。しかも、下水管が損傷しているにもかかわらず、構造的には一旦ゲートを開放してマンホール内に出さないと回収できない場合があり、マンホールに汚水を流すと損傷した下水管に汚水が流れてしまい、汚水が下水管から漏れ出すという問題もある。
特許文献2においては、排水管に水を貯留せずに水をかけ流しにするため、水の使用量が非常に多くなる。通常、災害時は水が不足するが、水を節約しようとすると、汚物が縦管及び排水管内に堆積したままになるので、排水管に汚水を貯留する場合に比べて悪臭が発生しやすい。更に、水の使用量を減少すると汚物が塊状となり、これがマンホールの流入口、排出口、或いは下水管等に詰まってしまうおそれがある。
特許文献3においては、バタフライ弁を全開としたときでも、そのシャフト及び横向きとなった弁体が中継管を上下に横切るように残るため、シャフトや弁体に汚物が引っかかるおそれがある。また、中継管は地中に埋設されるため、中継管内の第1弁装置及び第2弁装置のメンテナンスが困難となる。
特許文献4においては、底部の弁蓋に、その上にある汚物や流体の重量が作用するので、弁蓋の開放操作が困難となるおそれがある。このため、弁蓋に作用する汚物や流体の重量がそれ程大となる前に弁蓋を頻繁に開放する必要があるため、その作業が面倒である。
また、大型貯留槽の底部に汚物や流体を排出する開口部が設けられているので、底部の下に、開口部から汚物や流体を排出するための配管を通す穴を掘る必要があり、作業工数が増大する。
さらに、底部の開口部と下水管へとつながる流出管とを接続するエルボが必要なので、マンホールと下水管の深さにあまり差が無い場合やマンホールと下水管が近い場合には、流出管に下水管へと自然流下させる勾配をつけるため、マンホールの深さを浅くしなければならず、マンホールが十分な容量を持つことができなくなる。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、汚物や流体の流路を開閉する弁装置のメンテンスを容易にすること、弁装置の止水性を向上させること、既設の下水管が損傷した場合でも、マンホール内及び排水管内の汚物や流体を、適切なタイミングで簡単に収集することができる仮設トイレ設置用配管ユニットを提供することを目的とする。
また、本発明は、水の使用量を減少させることができ、この場合でも、汚物が縦管及び排水管内に堆積したり、マンホールや下水管に詰まるのを抑制できる仮設トイレ設置用配管ユニットを提供することを目的とする。
更に、本発明は、弁装置に汚物が引っ掛かかるのを防止すること、汚物や流体の流路を開閉する弁装置の操作を容易にすること、及びマンホールの下に穴を掘る作業を省略し、深くない位置に設置された下水管と接続する場合でも十分なマンホール深さを確保することができる仮設トイレ設置用配管ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る仮設トイレ設置用配管ユニットでは、横方向に沿って地中に埋設された排水管と、前記排水管に、その長手方向に沿って互いに間隔をあけて接続され、上下方向に延伸する複数の縦管と、前記排水管の一端部が接続されたマンホールと、前記マンホールの側壁に接続され、前記マンホールと既設の下水管とを連結する流出管と、前記マンホール内において、前記流出管の開口を開閉する弁装置と、を具備し、前記流出管が前記マンホールの側壁の底部側に設けられ、前記弁装置の弁体は上下方向に移動可能であり、前記マンホールの底部には、前記弁装置における前記弁体の下端部を嵌め込む凹溝が設けられ、前記凹溝は、前記排水管の一端から前記流出管の開口へ向けて延びていて、前記排水管内の排水を前記流出管へ導く誘導路をなしていることを特徴としている。
本発明に係る仮設トイレ設置用配管ユニットによれば、流出管をマンホール内に突出させることなく、流出管の開口を弁装置により開閉することができるので、弁装置は、マンホールの側壁に接近させて配置することができる。従って、弁装置がマンホール内に大きく張り出すことがなく、マンホール内における弁装置のメンテナンス用スペースを広くすることができ、このスペースを利用して弁装置のメンテンスを容易にすることができる。
また、弁装置で流出管を閉塞した状態では、マンホール内の汚物や流体の圧力が、弁装置を流出管側に付勢する方向に作用するので、弁装置の止水性を向上させることができる。
弁装置は、弁体を側壁に沿って配置できるので、弁体にマンホール内の汚物や流体の全重量が直接作用することがなく、弁装置の操作性を向上させることができる。
また、排水管内の汚物や流体をマンホール内に排出するために、マンホール内の弁装置を操作する必要がない。そのため、既設の下水管が破損した場合でも、弁装置の弁体を閉じてから、衛生車等によりマンホール内及び排水管内の汚物や流体を適切なタイミングで、マンホールから簡単に収集することができる。従って、汚物や流体が下水管に流さずに済み、破損した下水管から汚水が漏れ出すといった不具合を無くすことができる。
また、マンホール内の弁装置を操作することなく、かつ水を使用することなく、排水管内の汚物や流体をマンホールに排出できるので、水の使用量を減少することができる。この場合でも、汚物が塊状となることがないので、汚物が縦管及び排水管内に堆積したり、マンホールや下水管に詰まるのを抑制することができる。
更に、弁装置として、流路を開放したときに、バタフライ弁のように汚物や流体の流路の中央にシャフト及び横向きとなった弁体が残存するようなものを使用する必要がないので、流路の途中で汚物が引っ掛かかるのを防止することができる。
また、マンホールの側壁に流出管が接続されているので、マンホールの下に穴を掘る作業を省略することができる。
更に、本発明に係る仮設トイレ設置用配管ユニットでは、マンホールの側壁に既設の下水管に連結される流出管の端部(開口部)が接続されているので、マンホールと下水管の深さにあまり差が無い場合やマンホールと下水管が近い場合であっても、その開口部がマンホールの底部に設けられる場合よりも大きな勾配を流出管に対してつけることができる。そのため、深くない位置に設置された下水管との接続する場合であっても、十分なマンホール深さと容量を確保することができる。
また、この場合、弁体の下端部を底部の凹溝に嵌め込むことにより、弁装置の止水性を更に向上させることができる。また、弁体を降下させたときに弁体がぐら付くのを防止することができる。
また、この場合には、排水管から排水され、マンホール内に貯留された貯留物や流体が流出管の開口へスムーズに導かれることから、汚物がマンホール内で堆積するのを抑制することができる。
また、本発明に係る仮設トイレ設置用配管ユニットでは、前記排水管の端部は前記マンホール内に突出せず、前記流出管の端部は前記マンホールの底部の前記凹溝に向かって突出していてもよい。
本発明の仮設トイレ設置用配管ユニットによれば、流路を開閉する弁装置のメンテンスを容易にすること、弁装置の止水性を向上させること、弁装置の操作性を向上させること、既設の下水管が破損した場合でも、衛生車等により、マンホール内及び排水管内の汚物や流体を適切なタイミングで、簡単に収集することができるという効果を奏する。
また、本発明の仮設トイレ設置用配管ユニットによれば、水の使用量を減少することができ、水の使用量を減少した場合でも、マンホールや下水管に汚物が詰まるのを抑制することができるという効果を奏する。
更に、本発明の仮設トイレ設置用配管ユニットによれば、弁装置に汚物が引っ掛かかるのを防止することが可能となり、マンホールの下に穴を掘る作業を省略し、深くない位置に設置された下水管と接続する場合でも十分なマンホール深さを確保することができるという効果を奏する。
本発明に係る仮設トイレ設置用配管ユニットの実施形態を示す図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 マンホール内に設けたオーバーフロー管を示す図である。 オーバーフロー管の構成を示す断面図である。 オーバーフロー管の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態による仮設トイレ設置用配管ユニットについて、図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態の仮設トイレ設置用配管ユニット1は、横方向に沿って、すなわち地表面2に沿って地中3に埋設された排水管4と、排水管4に、その長手方向に沿って互いに間隔をあけて接続され、上下方向に延伸する複数の縦管5と、排水管4の一端部4aが接続されたマンホール6と、マンホール6の側壁7に接続されマンホール6と既設の下水管8とを連結する流出管9と、マンホール6内において、流出管9の開口9a(図3参照)を開閉する弁装置10とを具備している。
次に、上記各構成要素について詳細に説明する。
排水管4は、例えば、上部外周面の曲率半径が下部外周面の曲率半径よりも大きくなった断面卵形状で、合成樹脂管によって構成されたものを使用できる。排水管4の図1中の左側の一端部4aは、マンホール6の側壁7における図1中右側の下部側に、マンホール継手等(図示せず)を介して、又は直接接続されている。
排水管4の外周面における上部には、排水管4の長手方向に沿って、互いに間隔をあけて複数本ここでは6本の上下方向に延伸する縦管5が接続されている。各縦管5の内部は、排水管4の内部と連通している。縦管5の上端部5aは、地表面2より僅かに下方に位置している。各縦管5は、管継手(図示せず)を介して排水管4に接続されている。これにより、縦管5の下部が周方向に回動自在となるため、災害発生時等に排水管4及び縦管5に振動等が作用した場合でも、縦管5が破損するのを抑制できる。
各縦管5の上端部5aには、仮設トイレを支持する円筒状の支持部材11、縦管5の上部開口を開閉する内蓋12、支持部材11の上部開口を開閉する外蓋13等が設けられている。支持部材11の下部には、外方に張り出すフランジ11aが設けられている。
災害発生時に、各縦管5の上端部5aに仮設トイレ14(1個のみ図示)を設置する場合は、内蓋12及び外蓋13を外し、支持部材11上に仮設トイレ14を載置して取り付ける。
なお、各縦管5の上端部5aに設けられている支持部材11、内蓋12及び外蓋13及びその他の構成部は、例えば特許第414197号公報に記載されている発明と同様の構成とすることができる。
マンホール6は、上下方向に伸びる筒状の側壁7と、側壁7の下端部に設けられた底部15と、側壁7の上部開口を開閉する上蓋16とを有している。上蓋16の上面は、地表面2とほぼ同一、又は地表面2の僅かに上若しくは下に配置される。マンホール6の側壁7には、既設の下水管8に接続された流出管9が接続されている。
なお、排水管4と流出管9はマンホール6内において必ずしも対向している必要はなく、また排水管4がマンホール6の側壁7の下部側(底部)に設けられることに限定されることはない。
流出管9のマンホール6側の端部には、マンホール6における側壁7の内面に当接させて又は接近させてフランジ9bが設けられている。また、マンホール6内には、弁装置10が、側壁7における流出管9が接続された部分に接近させて設けられている。弁装置10の弁体10aは、上方に延出する操作部17によって手動又は自動で上下移動させることができる。
弁装置10の弁体10aを下限位置まで移動させると、弁体10aは流出管9のフランジ9bの表面に全面的に当接して流出管9の開口9a(図3参照)を閉塞する。弁体10aを上方に移動させることにより、流出管9の開口9aを開口させることができる。弁装置10としては、弁体10aを開いたときに、流出管9の開口9a内に残留する部分のない公知のものを使用することが好ましい。
従来は、排水管4を開閉するために弁装置を使用していたが(特許文献1参照)、本発明においては、流出管9を開閉するために弁装置10を用いている。
マンホール6の底部15における上面には、排水管4側から流出管9側まで下り傾斜となる傾斜面が設けられている。底部15の上面には、排水管4から流出管9の開口9aまで延びる凹溝18が設けられている。この凹溝18は、図2に示すように、断面が半円弧状に形成されており、排水管4内の排水を流出管9へ導く誘導路をなしている。底部15における凹溝18の両側の側面は、凹溝18に向かって下り傾斜となるように形成されている。
底部15上の汚物等は、凹溝18の両側面を落下して凹溝18内に挿入される。弁装置10により流出管9の開口9a(図3)が開放されている場合は、凹溝18内に落下した汚物等が流出管9の開口9aから下水管8に排出される。
なお、凹溝18の半円弧部の半径は、流出管9の半径と同程度とするのが好ましい。
凹溝18における流出管9側の端部には、図3に示すように、パッキン19が設けられている。また、弁装置10の弁体10aの下部側には、凹溝18内に挿入可能な円弧部10bが形成され、円弧部10bの上側に底部15の傾斜面に当接可能な幅広部10cが設けられている。操作部17は、幅広部10cの上面中央から上方に延びるように設けられている。
なお、図3には、流出管9、流出管の開口9a、及びフランジ9bを2点鎖線で示している。
弁装置10の弁体10aが最下部まで下降すると、円弧部10bが凹溝18内に挿入され、パッキン19を押圧する。この状態では、弁体10aの流出管9側の表面が、流出管9におけるフランジ9bの排水管4側の表面に全面的に当接し、流出管9の開口9aが閉塞される。また、このときには、弁装置10の弁体10aと、凹溝18との間の隙間がパッキン19によってシールされているので、この隙間からマンホール6内の汚物や流体が流出管9側に漏れ出るのを抑制でき、弁装置10の止水性を向上させることができる。
弁体10aを凹溝18に挿入することにより、弁体10aがぐら付くのを防止して、安定よく所定の位置に保持できる。なお、弁装置10の弁体10aは、所定の軌道に沿って確実に上下移動するように、ガイド部(図示せず)によって案内するのが好ましい。
本実施形態の仮設トイレ設置用配管ユニット1によれば、平常時には各縦管5の上部開口を閉塞しておき、災害発生時等には、各縦管5の上部開口を開放することにより、その上に仮設トイレ14を簡単に設置して使用することができる。
そして、仮設トイレ14を利用した場合には、水を使用することなく、縦管5、排水管4を介してマンホール6内に汚物や流体を排出できる。
このとき、マンホール6内の弁装置10によって、流出管9の開口9aが閉塞されている場合は、マンホール6内に貯留した汚物や流体の圧力が、弁装置10の弁体10aを流出管9側に付勢するように作用する。これにより、弁装置10の弁体10aは、流出管9のフランジ9b側に付勢され、フランジ9bの全面に当接するため、弁装置10の止水性を向上させることができる。
また、弁装置10の止水性を向上させるために、弁体10aを流出管9側に付勢するための構造物を設ける必要がないので、構成を簡略化して、弁装置10の操作性を向上させることができる。
また、流出管9はマンホール内に突出させる必要がないので、弁装置10は、マンホール6内において側壁7に接近させて配置することができる。従って、弁装置10がマンホール6内に大きく張り出すことがなく、マンホール6内における弁装置10のメンテナンス用スペースを広くすることができ、弁装置10のメンテナンスを容易にすることができる。
更に、既設の下水管8が損傷した場合でも、弁装置10により流出管9の開口9aを閉塞し、マンホール6の上蓋16を開けることにより、マンホール6及び排水管4内の貯留物を衛生車等により簡単に収集することができる。従って、汚物や流体が下水管8に流さずに済み、破損した下水管から汚水が漏れ出すといった不具合を無くすことができる。
また、仮設トイレ14から排出された汚物や流体を、水を殆ど使用することなく、縦管5及び排水管4を介して確実にマンホール6に排出できるので、汚物が固まり状になるのを抑制し、汚物が排水管4、マンホール6、流出管9或いは下水管8に詰まるのを抑制できる。
更に、弁装置10は、流路を開放した際に、流路の中にシャフト及び横向きの弁体が残存することのないものを使用できるので、流出管9の途中に汚物が引っ掛かかるのを防止できる。また、マンホール6の側壁7に流出管9が接続されているので、マンホール6の下部に穴を掘る必要がなく、マンホール6の設置作業を簡単にすることができる。
更にまた、マンホール6の側壁7に既設の下水管8に連結される流出管9の端部(開口部)が接続されているので、マンホール6と下水管8の深さにあまり差が無い場合やマンホール6と下水管8が近い場合であっても、その開口部がマンホール6の底部に設けられる場合よりも大きな勾配を流出管9に対してつけることができる。そのため、深くない位置に設置された下水管8との接続する場合であっても、十分なマンホール深さと容量を確保することができる。
また、排水管4内の排水を流出管9へ導く凹溝18が設けられているので、排水管4から排水され、マンホール6内に貯留された貯留物や流体が流出管9の開口9aへスムーズに導かれることから、汚物がマンホール6内で堆積するのを抑制することができる。
図4は、マンホール6内に貯留した汚物や流体の貯留量を調整するオーバーフロー管20を示す。
このオーバーフロー管20は、流出管9の上部に接続され上下方向に延びる固定パイプ21と、固定パイプ21内に上下移動自在に挿入され、上部が固定パイプ21から突出したスライドパイプ22とを有している。スライドパイプ22の上下端面は開口されている。弁装置10が閉じられている状態では、スライドパイプ22の上端の開口からスライドパイプ22内に進入した汚物や流体は、固定パイプ21及び流出管9を介して、下水管8に排出される。
オーバーフロー管20のスライドパイプ22における外周面の下部側には、図5に示すように、固定パイプ21に対して摺動可能なパッキン23が固定されている。パッキン23は2以上設けることができる。これにより、スライドパイプ22は、固定パイプ21に上下に摺動自在に、かつ任意の位置で停止可能に挿入されている。なお、固定パイプ21とスライドパイプ22との間には、スライドパイプ22が固定パイプ21から抜け出るのを防止するストッパ(不図示)を設けるのが好ましい。
このオーバーフロー管20は、スライドパイプ22の上下位置を調整することにより、マンホール6内に貯留される貯留物(汚物や流体)25の貯留量を調整することができる。なお、図4中の符号25aは、貯留物25の上面を示す。
以上、本発明による仮設トイレ設置用配管ユニットの実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態では、流出管9がマンホール6の側壁7における底部側に接続しているが、この位置であることに制限されることはなく、マンホール6の底部から上がった位置であってもかまわない。
また、排水管4についても、流出管9は対向している必要はない。例えば、凹溝18が設けられている場合には、流出管9と凹溝18とは連続して繋がっている必要はあるが、排水管4はマンホール6の底部よりも上に位置していて凹溝18に連続していなくてもよい。
また、オーバーフロー管20(図4参照)は、図6に示すように、逆L字状のパイプで形成されたオーバーフロー管24に置き換えることができる。この逆L字状のオーバーフロー管24は、L字の横長部分24aが上側に横に配置されその一端部の開口24cがマンホール6内に配置されている。オーバーフロー管24の縦長部分24bは、横長部分24aの他端部から下方に延びるように配置され、縦長部分24bの下端部が、マンホール6外において流出管9に接続されている。縦長部分24bの下端部は、マンホール6内において流出管9に接続してもよい。
また、本実施形態では、排水管4の一端部4aがマンホール6に開口した状態となっているが、これに限定されることはなく、排水管4の一端部4aも弁(第2弁体)により開閉可能に設けられていてもよい。この第2弁体を閉じることで、マンホール6内への排水管4からの流入を一時的に停止させることが可能となるので、マンホール6内を貯留物や流体が無い状態でメンテナンスすることができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
4 排水管
5 縦管
6 マンホール
7 側壁
8 下水管
9 流出管
9a 開口
10 弁装置
10a 弁体
15 マンホールの底部
18 凹溝
20、24 オーバーフロー管
25 貯留物

Claims (2)

  1. 横方向に沿って地中に埋設された排水管と、
    前記排水管に、その長手方向に沿って互いに間隔をあけて接続され、上下方向に延伸する複数の縦管と、
    前記排水管の一端部が接続されたマンホールと、
    前記マンホールの側壁に接続され、前記マンホールと既設の下水管とを連結する流出管と、
    前記マンホール内において、前記流出管の開口を開閉する弁装置と、
    を具備し、
    前記流出管が前記マンホールの側壁の底部側に設けられ、
    前記弁装置の弁体は上下方向に移動可能であり、前記マンホールの底部には、前記弁装置における前記弁体の下端部を嵌め込む凹溝が設けられ、
    前記凹溝は、前記排水管の一端から前記流出管の開口へ向けて延びていて、前記排水管内の排水を前記流出管へ導く誘導路をなしていることを特徴とする仮設トイレ設置用配管ユニット。
  2. 前記排水管の端部は前記マンホール内に突出せず、
    前記流出管の端部は前記マンホールの底部の前記凹溝に向かって突出していることを特徴とする請求項に記載の仮設トイレ設置用配管ユニット。
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