JP6332848B2 - Egrガス分配機能付き樹脂製吸気マニホールド - Google Patents

Egrガス分配機能付き樹脂製吸気マニホールド Download PDF

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Description

本願発明は、EGR通路及びサージタンク一体式の合成樹脂製吸気マニホールドに関するものである。
排気ガス浄化等のために排気ガスの一部(EGRガス)を吸気系に戻すEGR装置は、車両用内燃機関で広く普及している。そして、EGRガスを吸気マニホールドの各枝管に分配する手段として、特許文献1には、鋳造製の吸気マニホールドにおいて、EGR通路を、吸気マニホールドの枝管に、当該枝管を横切る姿勢で一体的に設けて、EGR通路及び枝管に開口した連通穴から各枝管にEGRガスを供給することが開示されている。
また、特許文献2には、EGR通路を吸気マニホールドとは別体に製造して、これを枝管の群に固定することが開示されている。吸気マニホールドに一体に設けた場合においても、別体に製造してこれを固定した場合においても、EGR通路はパイプ状の単一構造になっている。
更に、吸気マニホールドを樹脂の成形品とすることも行われており、この場合は、EGRガス分配部は吸気マニホールドとシリンダヘッドとの間に配置したスペーサ板に設けている(例えば特許文献3)。
実開昭63−177653号のマイクロフィムル 実開平03−112561号のマイクロフィムル 特開2010−255485号公報
EGR通路を吸気マニホールドに一体に設けると、振動による緩みのような問題を無くせる利点や、組み付けの手間を抑制できる利点、或いは、シール性を確実化できる等の利点があるが、金属製の鋳造品は砂型を使用して製造されるため、量産性が悪くて製造に多大の手間がかかるのみならず、重量も増大しがちであるという問題がある。
この問題は、吸気マニホールドを樹脂の成形品とすることで改善できると云える。しかし、樹脂の成形品合は、型抜きの点から形状に制約があり、EGR通路を中空にしたまま成形することは困難である(通路が曲がっている場合は、製造は不可能になる。)。
この点については、EGR通路を、吸気マニホールドに一体化されたEGRガス分配部とこれに被さる蓋板とで構成して、両者の合わせ面に溝式EGR通路を形成したらよいと云える。しかし、単にEGR通路を吸気マニホールドに一体化しただけでは、熱害が発生したりコンパクト化が十分でなくなったりするおそれがある。
本願発明はこのような知見をもとに成されたものであり、吸気マニホールドにはサージタンクを一体に設けていることが多い点に着目し、サージタンクと関連させて改良された吸気マニホールドを提供せんとするものである。
本願発明は請求項1,2の構成を含んでいる。このうち請求項1の発明は、 「複数の樹脂パーツを接合することにより、サージタンクとこれから分岐して並列状に配置された複数本の枝管とを有する中空構造に形成されており、
前記各枝管は、その始端を前記サージタンクに連通させつつ、前記サージタンクと一体化した状態に延びており、隣り合った枝管の間に間隔が空いていることにより、前記枝管の外面とサージタンクの外面とが、前記枝管の箇所が山になって前記サージタンクの箇所が谷になった状態で凹凸状に一連に連続している
という基本構成である。
そして、上記基本構成において、前記複数のパーツのうち1つのパーツにおいて前記各枝管の外面とサージタンクの外面とが凹凸状に連続した部位に、当該凹凸状の部位を横切って延びる左右横長のEGRガス分配部が一体に設けられていて、前記EGRガス分配部に蓋板が重ね固着されており、それらEGRガス分配部と蓋板との合わせ面にEGR通路が形成されて、前記EGR通路と各枝管とが連通している。
請求項2の発明は、請求項1において、前記各枝管は、前記サージタンクを巻くように形成されており、前記各枝管の終端にはシリンダヘッドに固定される接合部が設けられている一方、前記EGRガス分配部は、前記枝管の終端部の箇所に設けており、かつ、隣り合った2本の枝管の間の部位のうちEGRガス分配部を挟んで前記接合部と反対側の部位に、前記サージタンクに連通した吸気導入口が、前記EGRガス分配部に寄せた状態で形成されている。
本願発明において、EGRガス分配部と蓋板との合わせ面にEGR通路を形成するに当たっては、EGRガス分配部と蓋板とのうち片方に溝を形成してこの溝を塞ぐことで通路と成してもよいし、両者に相対向した溝を形成してもよい。
本願発明では、EGR通路は、枝管を含むパーツに一体成形されたEGRガス分配部とこれに被さった蓋板とで構成されているため、枝管を含むパーツは、密着・離反する金型(成形型)を使用した成形によって容易に製造できる。すなわち、EGR通路を一体的に設けた吸気マニホールドでありながら、樹脂成形品を採用できて、コストダウンや軽量化に貢献できる。また、EGR通路が枝管及びサージタンクに一体化されていることで、コンパクト化にも貢献できる。
更に本願発明では、EGRガス分配部は各枝管を横切るのみならずサージタンクの外面にも連続しているため、枝管及びサージタンクを通過する吸気によってEGRガス分配部が効率良く冷却される。このため、EGRガス分配部が熱害を受けることを抑制して、耐久性を向上できる。
従って、EGRクーラに不具合が発生してEGRガスの冷却性が不完全になった場合でも、EGRガス分配部及び蓋板のダメージを低減できる。また、車両に搭載される内燃機関の場合、エンジンルームの内部温度が高くなることがあるが、EGRガス分配部は枝管及びサージタンクの内部を流れる吸気で内側から冷却されているため、昇温を抑制して熱によるダメージを抑制できる。特に、実施形態のように、EGRガス分配部の枝管をサージタンクの上面に配置すると、EGRガス分配部及び蓋板からの放熱性が良好になって好適である。
また、枝管群及びサージタンクがEGRガスに対する空冷式クーラと同様の役割を発揮するため、EGRガスの冷却性を高めて充填効率のアップにも貢献できる。更に、EGRガス分配部及び蓋板は吸気マニホールドに対する補強リブの役割も発揮するため、吸気マニホールドの剛性をアップして振動の抑制にも貢献できる。
EGRガス分配部にはEGR配管に接続される入口部を設ける必要があるが、請求項2の構成を採用すると、入口部がシリンダヘッドに対する接合部の側に寄るため、吸気マニホールドとしても内燃機関としてもコンパクト化することができる。また、吸気マニホールドのうちシリンダヘッドに固定される接合部の側がEGRガス分配部及び蓋板で補強されるため、シリンダヘッドに対する締結強度を向上させて振動に強い構造とすることもできる。
更に、請求項2の構成を採用すると、EGR通路が各枝管の終端寄りに配置されるため、EGRガスが枝管の内面に触れる面積を少なくできる。このため、枝管の内面が汚れてデポジットが付着することも抑制できる。また、EGR通路と吸気導入口とをサージタンクの同じ面に設けているため、一層コンパクト化できる。
実施形態に係る吸気マニホールドを示す図であり、(A)はシリンダヘッドの側から見た斜視図、(B)はシリンダヘッドと反対側から見た斜視図である。 (A)は正面図、(B)は背面図である。 (A)は左側面図、(B)は側面図である。 本体部の分離した左側面図である。 上パーツと蓋板との分離斜視図である。 全体の平面図である。 (A)は蓋板をした状態での要部平面図、(B)は蓋板を外した状態での要部平面図である。 (A)は蓋板をした状態での図7(B)の VIII-VIII視断面図、(B)は上パーツの成形手段を示す部分断面図である。 図7(B)のIX-IX 視断面図である。 図7(B)の X-X視断面図である。 (A)は図7(B)の XI-XI視断面図、(B)は溶着前の分離図である。
(1).吸気マニホールドの基本構造
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、車両に搭載される内燃機関の吸気マニホールドに適用している。まず、吸気マニホールドの基本構造を、主として図1〜4,図8に基づいて説明する。
本明細書では、方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、クランク軸線方向を左右方向、これと直交した水平方向を前後方向として特定している。方向は、図1及び図3に明記している。前後方向に関しては、シリンダヘッド1に向いて手前を前、シリンダヘッドを向いた方向を後ろとしている(従って、シリンダヘッド1を基準にして、前後左右を定義している。)。
車両に搭載する場合、吸気マニホールドは、機関本体のうち車両の前進方向に向いた前面に配置する場合と後面に配置する場合とがあるが、本明細書の前後はこの前後とは関係はない。上下方向は、シリンダボアの軸線方向を基準にしている。図面は、シリンダボアが略鉛直姿勢になっている状態を想定しているが、当然ながら、前傾式等のスラント型にも適用できる。
吸気マニホールドの本体は、いずれも樹脂の成形品である上パーツ2と中パーツ3と下パーツ4との3つのパーツで構成されており、上パーツ2と中パーツ3とを溶着すると共に、中パーツ3と下パーツ4とを溶着することで、全体が一体化されて中空に形成されている。図1(A)では中パーツ3に平行線を付し、図1(B)では上パーツ2と下パーツ4とに平行線を表示することで三者の形状と境界とを視認しやすくしている。各パーツ2,3,4の合わせ面には、フランジ2a,3a,4aを設けている。各パーツ2,3,4の材料には、ガラス繊維入りPA6(ポリアミド6、ナイロン6)のようなポリアミド系合成樹脂を使用しているが、他の種類の合成樹脂も使用できる。
敢えて説明するまでもないが、吸気マニホールドを各パーツ2,3,4で構成したのは、成形に際しての型抜きの制約があるからであり、図8(A)に示すように、中パーツ3は下向きに開口した容器状の形態であり、上パーツ2と中パーツ3と下パーツ4とでサージタンク5が構成されている。
本実施形態は3気筒内燃機関用の吸気マニホールドであり、従って、左右方向に並べた第1〜第3の3本の枝管6,7,8を備えている。各枝管6,7,8は、下パーツ4の後部下面の箇所を始端として、下向き、前向き、上向き、後ろ向きと方向を変えた側面視略円形の形態を成している。従って、吸気は略円形の動きをして(旋回して)シリンダヘッド1の吸気ポートに向かう。
各枝管6,7,8の下半部は下パーツ4によって形成されており、上半部は上パーツ2と中パーツ3とで構成されている。下パーツ4は図では単一構造に表示しているが、複数のパーツを接合して製造されている。各枝管6,7,8の終端部は、側面視で略水平姿勢の直線状部6a,7a,8aになっている。従って、吸気は、各枝管6,7,8からシリンダヘッド1の吸気ポートに向けて直進性を持って進入していく。
図2から容易に理解できるように、枝管6,7,8の始端部の間隔は、終端部の間隔よりも狭くなっている。このため、第2枝管7と第3枝管8の下半部は、下流に行くほど第1枝管6から遠ざかるように曲がっている。
図1から容易に理解できるように、中パーツ3の上部には、各枝管6,7,8の出口穴6b,7b,8bが開口したフランジ状の接合部9を設けており、接合部9が、スペーサ10(図3参照)を介して複数本のボルト(図示せず)でシリンダヘッド1に固定される(接合部9は、シリンダヘッド1に直接固定してもよい。)。従って、上パーツ2は、中パーツ3のうち接合部10よりも手前に配置されている。接合部9のボルト挿通穴を、符号11で表示している。図1(A)に示すように、接合部9の後面には軽量化のため、リブ付きの空所が空いているが、図2(B)ではリブ付き空所は省略している。
例えば図1(B)に示すように、隣り合った枝管6,7,8の間に間隔が空いている。従って、枝管6,7,8の外面とサージタンク5の外面とは、枝管6,7,8の箇所が山になってサージタンク5の箇所が谷になるように、左右方向に凹凸形状になっている。上パーツ2のうち第1枝管6と第2枝管7との間の箇所には穴12が空いているが、この穴12は、中パーツ3における接合部9の左下部をシリンダヘッド1に固定するボルト及びレンチを挿通するためのものである。従って、この穴12の箇所では、中パーツ3は前向きに開口した筒状になっている。
図1(B)のとおり、上パーツ2のうち第2枝管7と第3枝管8との間の箇所には、スロットルバルブ13′(図3参照)を固定するためのスロットルバルブ取り付け座13が突設されている。スロットルバルブ取り付け座13は概ね三角形の形態を成しており、略中央部に吸気導入口14が空いて、3つの頂点部には、締結用ビスがねじ込まれるねじ穴15を設けている。
そして、このスロットルバルブ取り付け座13は、枝管6,7,8の下流側に位置しつつ、中パーツ3の接合部9とある程度の間隔を空けて配置されており、吸気穴14の軸心(或いは座面の垂線)は、上に行くほど手前にずれるように側面視で前傾している。従って、スロットルバルブをビスで締結するに当たっては、レンチは斜め下向きの姿勢で使用される。
(2).EGR分配通路
吸気マニホールドを構成する上パーツ2に、各枝管6,7,8の終端部にEGRガスを分配供給するためのEGR分配通路を設けている。この点を、他の図面も参照して説明する。
EGR通路は上パーツ2のうちスロットルバルブ取り付け座13よりも下流側の後端部に設けており、図5から理解できるように、上パーツ2に各枝管6,7,8の直線状部6a,7a,8aを横切る姿勢で一体に形成されたEGRガス分配部17と、これに上から被さって溶着された蓋板18とで構成されている。EGRガス分配部17は、枝管6,7,8の群の外側でかつスロットルバルブ取り付け座13から遠い側に突出した入口部19を有しており、入口部19には、EGR配管20の端板21にボルト22で締結されるフランジ23を一体に設けている。
図3(A)に明示するように、入口部19のフランジ23は側面視で略菱形になっており、その中央部にEGRガス流入穴24が開口していると共に、上下両端部にはボルト挿通穴25が空いている。そして、フランジ23は、上端はシリンダヘッド1に近くて下端はシリンダヘッド1から遠ざかるように、側面視で傾斜している(このため、ボルト22を視認しやすくて、締結作業を楽に行える。)。
図6や図7(B)に示すように、EGRガス分配部17には、上向きに開口して第3枝管8の箇所まで延びているメインEGR溝26と、メインEGR溝26の後ろでかつ第1枝管6と第2枝管7との間に位置してメインEGR溝26と平行に延びる枝EGR溝27と、両溝式EGR通路26,27を繋ぐ連通溝28とが形成されている。
他方、蓋板18の下面にも、上パーツ2に対応して、メインEGR溝26と枝EGR溝27と連通溝28とが形成されており、上下のメインEGR溝26によって断面円形のメイン溝式EGR通路が構成されて、上下の枝EGR溝27によって断面円形の枝溝式EGR通路が構成されている。また、上下の連通溝28により、小判形の溝式EGR通路が構成されている。従って、本実施形態では、EGRガス分配部17と蓋板18との両方に設けた溝で溝式EGR通路が形成されている。
図8(A)に示すように、枝EGR溝27の右端には、第1枝管6に開口した第1出口穴29が連通しており、枝EGR溝27の左端には、第2枝管7に開口した第2出口穴30が連通しており、メインEGR溝26の終端には、第3枝管8に開口した第3出口穴31が連通している。第1出口穴29は、下に行くほど第1枝管6の軸心に近づくように傾斜している。他方、第2出口穴30はほぼ鉛直姿勢になっており、第2枝管7の右端部の箇所に開口している。また、第3出口穴31は略水平姿勢(横向き)になっており、第3枝管8の上部に向いて開口している。なお、4気筒の場合は、2本の枝EGR溝27を形成したらよい。
EGRガス分配部17のうち、第1枝管6と第2枝管7との間の部分及びそれよりEGRガス流入穴24の側では平坦部17aになっており、従って、メインEGR溝26は第1枝管6と第2枝管7との間ではストレート状の姿勢になっている。また、枝EGR溝27もストレート状になっている。
他方、EGRガス分配部17のメインEGR溝26は第2枝管7と第3枝管8との間の箇所では、サージタンク5の内部に向けて入り込むように曲がった下向きの湾曲部17bになっており、このため、第3出口穴31を横向きの姿勢で第3枝管8に開口させている。正面視でEGRガス分配部17における湾曲部17bの上の位置に、中パーツ3に設けた上部の1つのボルト挿通穴11が位置している。従って、ボルトを締結するに際して、レンチを支障なく使用できる。
上パーツ2は、図8(B)に示すように、これを上下から挟むような形態のキャビ金型33及びコア金型34を使用して成形されるが、第1出口穴29は、両金型33,34に突起33a,34aを設けることで、抜き違いによって成形できる。
第2出口穴29は両金型33,34の相対動方向に向いているので、型抜きの問題はない。また、第3出口穴31は、コア金型34に設けた突起によって全体が成形されるため、この場合も問題なく成形できる。
図6や図7から容易に理解できるように、各出口穴29,30,31は、概ね前後位置を同じにした状態で左右方向に並んでいる。すなわち、各出口穴29,30,31は概ね横一線に並んでいる。従って、湾曲部17bは、その終端がシリンダヘッド1の側にずれるように平面視においても曲がっている
図9に示すように、EGRガス分配部17のうち第1枝管6の外側に位置した入口部19の上面を平坦部17aより高い段状の第1端平坦部17cと成すことで、メインEGR溝26の端を第1枝管6の上部で止めて、入口部19の略全長にわたってEGRガス流入穴24を形成し、上下のメインEGR溝26で構成されたメイン溝式EGR通路と入口部19のEGRガス流入穴24とを同心と成している。同じく図9に示すように、EGRガス分配部17のうち第3枝管8の上面の箇所は、第2端平坦部17dになっている。
蓋板18は、メインEGR溝26を超えてフランジ23に接近するように延びている。従って、蓋板18のうち入口部19に重なった部分は、段上がりした平坦状の第1延長部18cになっている。また、蓋板18のうちフランジ23と反対側の端部も、メインEGR溝26の終端を超えて延びる第2延長部18eになっており、この第2延長部18eも、EGRガス分配部17の第2平坦部17dに重なる平坦部になっている。
上記のとおり本実施形態では枝EGR溝27を有しており、蓋板18にも枝EGR溝27を設けているが、蓋板18の全体を枝EGR溝27の箇所の幅に合わせて等幅に設定するのではなく、枝EGR溝27を設けた平坦部17aの箇所のみを広幅に設定している。このため、EGRガス分配部17及び蓋板18の体積を抑制して、軽量化できる。
図10に示すように、EGRガス分配部17における平坦部17aのうち、連通溝28を挟んだ両側の仕切り部35の箇所には、ごく狭い間隔の補助通路36を形成している。補助通路36は、EGRガス分配部17の仕切り部35の上面を低くすることで構成してもよいし、一点鎖線で示すように、蓋板18の仕切り部35の下面を高くすることで構成してもよいし、両方を採用してもよい。
図11や図5,6,7(B)に示すように、EGRガス分配部17の上面と蓋板18の下面とには、超音波等を使用した振動溶着に際しての接着性を高めるため、細幅で低い高さのリブ37を2条ずつ形成している。リブ37は1条ずつでもよいし、或いは3条以上であってもよい。更に、リブ37は、EGRガス分配部17と蓋板18とのうち片方のみに形成してもよい。
既述のとおり、蓋板18はメインEGR溝26の左右両端よりも更に端までの延びており、リブ37も、メインEGR溝26の両端を超えて、EGRガス分配部17及び蓋板18の端部まで延びている。従って、蓋板18は、メインEGR溝26の左右外側においても広い面積でEGRガス分配部17に溶着されている。
(3).まとめ
次に、本実施形態の利点等を説明する。本願発明では、EGR通路を上パーツ2に一体成形されたEGRガス分配部17とこれに被さった蓋板18とで構成しているため、上パーツ2は、金型33,34を使用した射出成形によって容易に製造できる。従って、EGR通路を一体的に設けた吸気マニホールドでありながら、樹脂の成形品と成すことが簡単にできて、コストダウンや軽量化に貢献できる。
また、EGRガス分配部17及び蓋板18は枝管6,7,8及びサージタンク5の内部の吸気で冷却されるため、それらEGRガス分配部17及び蓋板18が熱によってダメージを受けることを抑制できるのみならず、EGRガスを冷却して充填効率のアップにも貢献できる。
更に、湾曲部17bはスロットルバルブ取り付け座13の後ろに位置しているため、湾曲部17bが平面視で後ろにも曲がっていることで、スロットルバルブ取り付け座13をできるだけ後ろにずらすことができる。その結果、スロットルバルブ13′をできるだけシリンダヘッド1に寄せることができて、内燃機関のコンパクト化に貢献できる。
この場合、本実施形態のようにEGRガス分配部17を各枝管6,7,8の直線状部6a,7a,8aに配置すると、EGRガス分配部17の体積をできるだけ少なくして、軽量化に貢献できる(円形の箇所にEGRガス分配部17を設けると、EGRガス分配部17の幅方向の端の部分(長手側縁)の箇所で枝管6,7,8からの高さが高くなるため、それだけEGRガス分配部17の体積が増えるおそれがある。)。
更に、スロットルバルブ取り付け座13にスロットルバルブ13′を取り付けると、吸気マニホールドの重心が第3枝管8の側に寄るため、振動しやすくなるおそれがあるが、本実施形態のようにEGRガス分配部17のEGRガス流入穴24をスロットルバルブ取り付け座13と反対側に突出させると、入口部19がバランサーの役割を果たして重心を吸気マニホールドの左右中間部に近付けることができるため、振動の抑制にも貢献できると云える。
更に、EGRガス分配部17を枝管6,7,8の円形の部分に設けると、吸気は枝管6,7,8の円形の箇所では接線方向に流れようとする傾向を呈することから、EGRガスが出口穴29,30,31に戻される傾向を呈することがあるが、本実施形態のようにEGRガス分配部17を各枝管6,7,8の直線状部6a,7a,8aに配置すると、出口穴29,30,31から噴出したEGRガスは直進性を持って流れる吸気に乗って速やかにシリンダヘッド1に運ばれるため、EGRガスが滞留することによって出口穴29,30,31の開口縁にデポジットが付着することを防止できる。
また、各出口穴29,30,31の前後位置が揃っているため、各枝管6,7,8へのEGRガスの供給量を均一化して、燃焼の安定化に貢献できる。しかも、各出口穴29,30,31は接合部9に近付けられているため、EGRガスは各枝管6,7,8の終端部(6a,7a,8a)の内面にしか触れず、従って、各枝管6,7,8の汚れを抑制できる。
更に、湾曲部17bの箇所に接合部9の1つのボルト挿通穴11が位置しているため、ボルト締結の容易性を確保しつつ、各枝管6,7,8にEGRガスを的確に供給できる。また、EGRガスは直進性を持ってメインEGR溝26を流れるが、湾曲部17bが抵抗になって流速が抑制されるため、第3枝管8だけにEGRガスが大量に供給されるという不具合も防止できる。
また、EGR通路がメインEGR溝26しか存在しないと、EGRガスが第1枝管6や第2枝管7の出口穴19,30に流れずに素通りしてしまいやすくなるが、実施形態のようにメインEGR溝26と平行な枝EGR溝27を設けて、その左右両端に出口穴29,30を設けると、大きい開口面積の連通溝28からEGRガスを枝EGR溝27に的確に分流させて、EGRガスを出口穴29,30に的確に導くことができる利点がある。
更に述べると、3つの気筒は順番に吸気するため、3つの出口穴29,30,31にも順番にEGRガスが供給されるが、いずれの出口穴29,30,31もEGR溝26,27の端に設けているため、EGRガスは直進性を持って各出口穴29,30,31に入り込むのであり、このため、EGRガスを各枝管6,7,8に的確に供給できるのである。
また、本実施形態では、各出口穴29,30,31は、隣り合った枝管6,7,8の軸心の間に位置している(すなわち、各出口穴29,30,31は、隣り合った枝管6,7,8で挟まれた凹所に位置している)が、このように構成すると、出口穴29,30,31の高さを下げることができるため、EGRガス分配部17の厚さをできるだけ低くして、吸気マニホールドのコンパクト化及び軽量化を図ることができる。
(4).その他
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば実施形態は3気筒用の吸気マニホールドに適用したが、2気筒又は4気筒以上の吸気マニホールドにも適用できる。また、吸気マニホールドの本体を複数パーツで構成するに当たっては、前後方向に分離したパーツを接合することも可能である。
実施形態のようにメインEGR通路と枝EGR通路とでEGR通路を構成する場合、枝EGR通路(枝EGR溝27)をメインEGR通路(メインEGR溝26)の手前に配置してもよい。この場合、各出口穴29,30,31を横一線に揃えると、EGRガス分配部17のうち第2枝管7より下流側の湾曲部17bは平面視で手前に曲がるが、スロットルバルブ取り付け座13を後ろに寄せる凹所が存在するので、コンパクト化に貢献できる。
各枝管は側面視で略円形に曲がっている必要はなく、サージタンクの前端部から立ち上がる円弧状(円の略1/4の形状)であってもよい。サージタンクの吸気導入口は、例えば正面視で側面部等に設けるといったことも可能である。
本願発明は、実際に樹脂製吸気マニホールドとして製造できる。従って、産業上利用できる。
1 シリンダヘッド
2 サージタンクを構成する上パーツ
3 サージタンクを構成する中パーツ
4 サージタンクを構成する下パーツ
5 サージタンク(の空間)
6,7,8 枝管
9 シリンダヘッドに固定される接合部
13 スロットルバルブ取り付け座
13′ スロットルバルブ
14 吸気導入口
17 EGRガス分配部
18 蓋板
19 入口部
20 EGR配管
26 メインEGR通路を構成するメインEGR溝
27 枝EGR通路を枝EGR溝
28 EGR連通路を構成する連通溝
29,30,31 出口穴(連通穴)

Claims (2)

  1. 複数の樹脂パーツを接合することにより、サージタンクとこれから分岐して並列状に配置された複数本の枝管とを有する中空構造に形成されており、
    前記各枝管は、その始端を前記サージタンクに連通させつつ、前記サージタンクと一体化した状態に延びており、隣り合った枝管の間に間隔が空いていることにより、前記枝管の外面とサージタンクの外面とが、前記枝管の箇所が山になって前記サージタンクの箇所が谷になった状態で凹凸状に一連に連続している構成であって、
    前記複数のパーツのうち1つのパーツにおいて前記各枝管の外面とサージタンクの外面とが凹凸状に連続した部位に、当該凹凸状の部位を横切って延びる左右横長のEGRガス分配部が一体に設けられていて、前記EGRガス分配部に蓋板が重ね固着されており、それらEGRガス分配部と蓋板との合わせ面にEGR通路が形成されて、前記EGR通路と各枝管とが連通している、
    EGRガス分配機能付き樹脂製吸気マニホールド。
  2. 前記各枝管は、前記サージタンクを巻くように形成されており、前記各枝管の終端にはシリンダヘッドに固定される接合部が設けられている一方、
    前記EGRガス分配部は、前記枝管の終端部の箇所に設けており、かつ、隣り合った2本の枝管の間の部位のうちEGRガス分配部を挟んで前記接合部と反対側の部位に、前記サージタンクに連通した吸気導入口が、前記EGRガス分配部に寄せた状態で形成されている、
    請求項1に記載したEGRガス分配機能付き樹脂製吸気マニホールド。
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