JP6331085B2 - 鍵盤装置のアクション機構および鍵盤楽器 - Google Patents

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Description

この発明は、ピアノなどの鍵盤装置のアクション機構およびそれを備えた鍵盤楽器に関する。
例えば、鍵盤装置のアクション機構においては、特許文献1に記載されているように、鍵の押鍵操作によって回転するウイペンと、このウイペンの回転動作に応じて駆動されるジャックと、このジャックによって駆動されて弦を打撃するハンマー部材とを備え、これらが複数の鍵それぞれに対応して設けられた構成のものが知られている。
特開2002−258835号公報
このような鍵盤装置のアクション機構は、複数の鍵の配列方向にその全長に亘って梁渡されたウイペンレールとハンマーレールとを備えている。ウイペンレールには、複数のウイペン保持部が複数の鍵それぞれに対応して取り付けられており、これらウイペン保持部には、複数のウイペンがそれぞれピンによって回転可能に取り付けられている。
また、ハンマーレールには、複数のハンマー保持部が複数のウイペンそれぞれに対応して取り付けられており、これらハンマー保持部には、複数のハンマー部材の各シャンクがそれぞれピンによって回転可能に取り付けられている。
このような鍵盤装置のアクション機構では、ハンマー部材をピンによってハンマー保持部に個別に取り付けなければならないため、複数のハンマー部材をハンマーレールに取り付ける際に、複数のハンマー部材の取付手順に応じて複数のハンマー保持部を順番にハンマーレールに個別に取り付ける必要がある。このため、部品点数が多く、組立て作業が煩雑で面倒であり、生産性が悪く、低コスト化を図ることができないという問題がある。
また、この鍵盤装置のアクション機構では、ウイペンをピンによってウイペン保持部に個別に取り付けなければならないため、複数のウイペンをウイペンレールに取り付ける際に、複数のウイペンの取付手順に応じて複数のウイペン保持部を順番にウイペンレールに個別に取り付ける必要がある。このため、部品点数が多く、組立て作業が煩雑で面倒であり、生産性が悪く、低コスト化を図ることができないという問題がある。
この発明によれば、組み立て作業性および生産性の向上を図り、回転動作する部材を良好に保持できる鍵盤装置のアクション機構およびそれを備えた鍵盤楽器を提供することである。
この発明の一実施態様は、並列に配列された複数の鍵と、押鍵操作されている前記鍵に対してアクション荷重を付与する複数のハンマー部材と、前記複数のハンマー部材それぞれを保持するハンマー保持部材と、前記ハンマー保持部材に挿入されており、かつ前記複数のハンマー部材それぞれが回転動作可能に取り付けられているハンマー保持軸と、を備えていることを特徴とする鍵盤装置のアクション機構である。
また、この発明の一実施態様は、並列に配列された複数の鍵と、前記複数の鍵それぞれに対応して配置され、当該複数の鍵それぞれの押鍵操作に応じて回転動作する複数の伝達部材と、前記複数の伝達部材それぞれを保持する伝達保持部材と、前記伝達保持部材に挿入されており、かつ前記複数の伝達部材それぞれが回転動作可能に取り付けられている伝達保持軸と、を備えていることを特徴とする鍵盤装置のアクション機構である。
この発明によれば、組み立て作業性および生産性の向上を図り、回転動作するハンマー部材を良好に保持できる。
この発明によれば、組み立て作業性および生産性の向上を図り、回転動作する伝達部材を良好に保持できる。
この発明を電子鍵盤楽器に適用した第1実施形態における鍵盤装置を示した平面図である。 図1に示された鍵盤装置のA−A矢視における拡大側面図である。 図2に示された鍵盤装置において、複数の支持部材に伝達支持レールおよびハンマー支持レールを鍵の配列方向の全長に亘って配置した状態を示した拡大側面図である。 図3に示された支持部材を示した拡大斜視図である。 図2に示された伝達保持部材および伝達部材の各一部を示し、(a)はその拡大平面図、(b)はそのB−B矢視における拡大断面図である。 図2に示された伝達保持部材および伝達部材を示し、(a)はその拡大側面図、(b)はその伝達部材の拡大底面図である。 図2に示された伝達保持部材に伝達部材を取り付けて、鍵の上側に配置した状態を示した拡大側面図である。 図2に示されたハンマー保持部材およびハンマー部材の各一部を示し、(a)はその拡大平面図、(b)はそのC−C矢視における拡大断面図である。 図8(a)に示されたハンマー保持部材およびハンマー部材を示した拡大側面図である。 図2に示されたハンマー保持部材にハンマー部材を取り付けて、伝達部材の上側に配置した状態を示した拡大側面図である。 この発明を電子鍵盤楽器に適用した第2実施形態において、ハンマー保持部材を示した拡大斜視図である。 図11に示されたハンマー保持部材の拡大平面図である。 図12に示されたハンマー保持部材の各側面を示し、(a)はその左側を示した拡大側面図、(b)はその右側を示した拡大側面図、(c)はそのD−D矢視における拡大断面図、(d)はそのE−E矢視における拡大断面図である。 この発明を電子鍵盤楽器に適用した第2実施形態において、伝達保持部材を示した要部の拡大平面図である。 図14に示された伝達保持部材の各側面を示し、(a)はその上辺側を示した拡大側面図、(b)はその下辺側を示した拡大側面図、(c)はそのF−F矢視における拡大断面図、(d)はそのG−G矢視における拡大断面図である。
(第1実施形態)
以下、図1〜図10を参照して、この発明を電子鍵盤楽器に適用した第1実施形態について説明する。
この電子鍵盤楽器は、図1および図2に示すように、鍵盤装置1を備えている。この鍵盤装置1は、楽器ケース(図示せず)内に組み込まれるものである。この鍵盤装置1は、並列に配列された複数の鍵2と、これら複数の鍵2の押鍵操作に応じて各鍵2それぞれにアクション荷重を付与するアクション機構3と、を備えている。
複数の鍵2は、図1および図2に示すように、白鍵2aおよび黒鍵2bを有し、これら白鍵2aおよび黒鍵2bが例えば88個並列に配列されている。これら複数の鍵2は、その前後方向(図2では左右方向)におけるほぼ中間部がそれぞれバランスピン4a、4bによって上下方向に回転可能に支持され、この状態でベース板5上に並列に配列されている。
この場合、ベース板5上には、図2に示すように、複数の鍵2の各前端部(図2では右端部)の各下面がそれぞれ接離可能に当接するクッション材6a、6bが鍵2の配列方向に沿って設けられている。また、このベース板5上には、複数の鍵2の各後端部(図2では左端部)の各下面がそれぞれ接離可能に当接するクッション材7が鍵2の配列方向に沿って設けられている。さらに、このベース板5上には、複数の鍵2がその配列方向に横振れするのを防ぐためのガイドピン8a、8bがそれぞれ起立して設けられている。
アクション機構3は、図1および図2に示すように、複数の鍵2それぞれの押鍵操作に応じてそれぞれ上下方向に回転動作する複数の伝達部材10と、これら複数の伝達部材10の各回転動作に応じてそれぞれ上下方向に回転動作して複数の鍵2それぞれにアクション荷重を付与する複数のハンマー部材11と、を備えている。
また、このアクション機構3は、図2に示すように、複数の伝達部材10をそれぞれ回転自在に保持する複数の伝達保持部13が鍵2の配列方向に沿って一体に形成された伝達保持部材12と、複数のハンマー部材11をそれぞれ回転自在に保持する複数のハンマー保持部15が鍵2の配列方向に沿って一体に形成されたハンマー保持部材14と、を備えている。
この場合、伝達保持部材12は、図2および図3に示すように、鍵2の配列方向に沿って配置された伝達支持レール17上に取り付けられている。また、ハンマー保持部材14は、鍵2の配列方向に沿って配置されたハンマー支持レール18上に取り付けられている。これら伝達支持レール17およびハンマー支持レール18は、複数の支持部材20に支持されて、複数の鍵2の上方に配置されている。
複数の支持部材20は、図1〜図3に示すように、鍵2の配列方向の全長における予め定められた複数個所にそれぞれ位置した状態で、ベース板5上に起立して取り付けられている。この場合、複数の鍵2は全体で例えば88個配列されている。これに応じて、複数の支持部材20は、複数の鍵2の配列方向における両端部と、例えば20個の鍵2ごとに位置する3箇所の各鍵2間と、の個所に配置されている。すなわち、この実施形態では、支持部材20が鍵2の配列方向の全長における5箇所に配置されている。
この支持部材20は、ABS樹脂などの硬質の合成樹脂からなり、図3および図4に示すように、ベース板5上に取り付けられる取付部20aと、この取付部20a上に一体に形成されたブリッジ部20bと、を有している。これにより、支持部材20は、取付部20aがベース板5上に取り付けられることにより、ブリッジ部20bが鍵2の上方に突出した状態で、複数の鍵2の後部間に配置されるように構成されている。
この場合、ブリッジ部20bの後端下部、つまり取付部20aの後側上部(図3では左側上部)には、図3および図4に示すように、伝達支持レール17を支持する後側レール支持部20cが設けられている。また、ブリッジ部20bの前側上部(図3では右側上部)には、ハンマー支持レール18を支持する前側レール支持部20dが設けられている。さらに、ブリッジ部20bの後側上部(図3では左側上部)には、ストッパレール支持部20eが設けられており、ブリッジ部20bの上部には、基板レール支持部20fが設けられている。
伝達支持レール17は、図2および図3に示すように、断面が矩形状の角筒状に形成され、複数の鍵2の配列方向の全長に亘る長さに形成されている。この伝達支持レール17は、鍵2の配列方向における所定箇所が複数の支持部材20の各後側レール支持部20c上に取り付けられるように構成されている。
この伝達支持レール17上には、図2および図3に示すように、複数の伝達保持部材12および複数のストッパ支持部21が鍵2の配列方向に沿って取り付けられている。この場合、複数のストッパ支持部21は、金属板からなり、複数の支持部材10に対応する伝達支持レール17上の5箇所に、図3に示すように、複数の伝達保持部材12の上方に突出した状態で取り付けられている。
伝達保持部材12は、ABS樹脂などの硬質の合成樹脂からなり、図5(a)および図5(b)に示すように、本体板12a上の後端部(図3では左端部)に複数の伝達保持部13が例えば10個程度の各鍵2に対した状態で鍵2の配列方向に沿って一体に形成されている。これら複数の伝達保持部13それぞれは、伝達部材10が回転自在に取り付けられた状態で、伝達部材10の横触れを防ぐ軸支持部22と、梱包輸送時に伝達部材10の横触れを規制する規制部23と、を有している。
この場合、軸支持部22は、図3および図5に示すように、伝達保持部材12の本体板12a上の後端部(図3では左端部)に各鍵2と対応してそれぞれ形成された一対のガイド壁22aを有している。これら一対のガイド壁22aは、伝達部材10の後述する伝達嵌合部26を両側から摺動可能に挟んだ状態で、伝達部材10の伝達嵌合部26を回転可能にガイドするガイド部を構成している。
また、これら一対のガイド壁22aには、図5(a)および図5(b)に示すように、伝達部材10を回転可能に保持する伝達保持軸24が挿入する伝達軸挿入部22bが互いに対応して設けられている。すなわち、この伝達軸挿入部22bは、円形状の孔であり、複数の伝達保持部13の各軸支持部22における各一対のガイド壁22aそれぞれに同一軸上に対応して設けられている。
伝達保持軸24は、図5(a)および図5(b)に示すように、アルミニウムやステンレスなどの金属製のパイプであり、その外径が伝達軸挿入部22bの内径とほぼ同じ大きさに形成されている。この伝達保持軸24は、その軸方向の長さが、鍵配列方向における伝達保持部材12の全長と同じ長さに形成されている。
これにより、伝達保持軸24は、図5(a)および図5(b)に示すように、その一端部が伝達保持部材12の一方の端部側から複数の伝達保持部13の各軸支持部22それぞれに設けられた複数の伝達軸挿入部22bに順次挿入されて、伝達保持部材12の他方の端部に位置する軸支持部22の伝達軸挿入部22bに挿入されるように構成されている。
これにより、伝達保持軸24は、図5(a)に示すように、鍵配列方向における伝達保持部材12の全長に亘って取り付けられるように構成されている。この場合、鍵2の配列方向における伝達保持部材12の両端部には、伝達保持軸24が伝達保持部材12から抜け出すのを防ぐための蓋部(図示せず)が取り付けられている。
また、伝達保持部13の規制部23は、図3および図5に示すように、伝達保持部材12の本体板12aの前部(図3では右側部)上に各伝達部材10と対応して形成された一対の規制壁である。この規制部23は、図5(a)に示すように、伝達部材10の後側下部を挟んだ状態で、伝達部材10を回転可能にガイドするほか、梱包輸送時に伝達部材10の横振れを規制するように構成されている。
伝達部材10は、ABS樹脂などの硬質の合成樹脂からなり、図2および図6に示すように、鍵2の押鍵操作に応じて上下方向に回転してハンマー部材11を上下方向に回転させる伝達本体部25と、この伝達本体部25に一体に形成されて、伝達保持部材12に取り付けられた伝達保持軸24に回転自在に取り付けられる伝達嵌合部26と、を有している。
伝達本体部25は、図6(a)および図6(b)に示すように、ワッフル形状に形成されている。すなわち、この伝達本体部25は、厚みの薄い縦板部25aと、この縦板部25aの外周部および両側面に格子状に形成された複数のリブ部25bと、を有し、これらがワッフル形状に形成されている。
この伝達本体部25は、図6(a)および図6(b)に示すように、縦板部25aの形状および複数のリブ部25bの形成密度によって、伝達部材10の重量を調整するように構成されている。また、この伝達本体部25は、縦板部25aの厚みを薄く形成しても、複数のリブ部25bによって強度が確保されると共に、成形時に縦板部25aにヒケの発生を防ぐように構成されている。
伝達嵌合部26は、図6および図7に示すように、全体がほぼ半円形状に形成され、伝達本体部25の後端部に連結首部26aを介して後方に突出して形成されている。すなわち、この伝達嵌合部26は、図5(a)に示すように、鍵2の配列方向の厚みが伝達保持部13の軸支持部22の一対のガイド壁22a間とほぼ同じ長さに形成されて、一対のガイド壁22a間に摺動可能に挿入されるように構成されている。
また、この伝達嵌合部26の中心部には、図6および図7に示すように、伝達保持部材12に取り付けられる伝達保持軸24が挿入する伝達嵌合孔26bが円形状に形成されている。この伝達嵌合孔26bは、その内径が伝達保持軸24の外形とほぼ同じ大きさに形成されている。
これにより、伝達嵌合部26は、図6および図7に示すように、伝達保持部13の軸支持部22の一対のガイド壁22a間に配置された状態で、一対のガイド壁22aに設けられた伝達挿入部22bに伝達保持軸24を挿入する際に、その伝達保持軸24が伝達嵌合孔26bに挿入することにより、伝達保持軸24に回転可能に取り付けられるように構成されている。
また、この伝達嵌合部26は、図5(a)および図6(b)に示すように、その厚み方向における中間部にスリット溝26cが、伝達保持軸24の軸方向と直交する方向、つまり伝達部材10の長手方向に沿って形成された構成になっている。これにより、伝達嵌合部26は、その厚み方向である伝達保持軸24の軸方向に弾性変形するように構成されている。これにより、伝達嵌合部26は、一対のガイド壁22a間に挿入された際に、スリット溝26cによって一対のガイド壁22aの各対向面に摺動可能に弾接するように構成されている。
ところで、伝達部材10の伝達本体部25における後側下部には、図6(a)および図6(b)に示すように、伝達保持部材12の規制部23に規制される肉厚の薄い係合部27が設けられている。この係合部27は、伝達本体部25の後側下部の両側面を切り欠くことにより、その厚みが規制部23の一対の規制壁間とほぼ同じ長さに形成されている。これにより、係合部27は、規制部23の一対の規制壁間に挿入されることにより、伝達部材10を回転可能にガイドするほか、梱包輸送時に伝達部材10の横振れを規制するように構成されている。
また、この伝達部材10の伝達本体部25は、図2および図7に示すように、その下部が鍵2の上面に向けて突出して形成されている。この伝達本体部25の下端部には、第1伝達フェルト28が設けられている。この第1伝達フェルト28は、鍵2の後側上部に設けられたキャプスタン29が下側から当接するように構成されている。これにより、伝達部材10は、鍵2が押鍵された際に、第1伝達フェルト28に下側から当接する鍵2のキャプスタン29によって押し上げられて、伝達保持軸24を中心に反時計回りに回転するように構成されている。
さらに、伝達部材10の伝達本体部25は、図2および図7に示すように、その前端上部が後端上部よりも高く形成されている。これにより、伝達本体部25は、その上辺部が後部下がりに傾斜するように形成されている。この伝達本体部25の前端上部には、第2伝達フェルト30が設けられている。
この第2伝達フェルト30は、図2に示すように、ハンマー部材11の後述するハンマー突起部31が上方から当接するように構成されている。これにより、伝達部材10は、鍵2が押鍵されて伝達保持軸24を中心に反時計回りに回転した際に、ハンマー部材11のハンマー突起部31を押し上げてハンマー部材11を時計回りに回転させるように構成されている。
一方、ハンマー支持レール18は、図1〜図3に示すように、伝達支持レール17と同様、断面が矩形状の角筒状に形成され、複数の鍵2の配列方向の全長に亘る長さに形成されている。このハンマー支持レール18は、鍵2の配列方向における所定箇所が複数の支持部材20の各前側レール支持部20d上に取り付けられるように構成されている。このハンマー支持レール18上には、複数のハンマー保持部材14が鍵2の配列方向に沿って取り付けられている。
ハンマー保持部材14は、ABS樹脂などの硬質の合成樹脂からなり、図8(a)および図8(b)に示すように、上方が開放されたレール状の本体板14aの後端部に複数のハンマー保持部15が例えば10個程度の各鍵2に対した状態で鍵2の配列方向に沿って一体に形成されている。このハンマー保持部15は、ハンマー部材11が回転自在に取り付けられた状態で、ハンマー部材11の横振れを防ぐ軸支持部32を有している。
この場合、軸支持部32は、図8(a)および図8(b)に示すように、ハンマー保持部材14の本体板14a上の後端部(図8(a)では左端部)に各伝達部材10と対応して形成された一対のガイド壁32aを有している。一対のガイド壁32aは、ハンマー部材11の後述するハンマー嵌合部37を両側から摺動可能に挟んだ状態で、ハンマー部材11のハンマー嵌合部37を回転可能にガイドするガイド部を構成している。
また、これら一対の一対のガイド壁32aには、図8(a)および図8(b)に示すように、ハンマー部材11を回転可能に保持するハンマー保持軸34が挿入するハンマー軸挿入部32bが互いに対応して設けられている。すなわち、このハンマー軸挿入部32bは、円形状の孔であり、複数のハンマー保持部15の各軸支持部32における各一対のガイド壁32aそれぞれに同一軸上に対応して設けられている。
ハンマー保持軸34は、図8(a)および図8(b)に示すように、伝達保持軸24と同様、アルミニウムやステンレスなどの金属製のパイプであり、その外径がハンマー軸挿入部32bの内径とほぼ同じ大きさに形成されている。このハンマー保持軸34は、その軸方向の長さが、鍵配列方向におけるハンマー保持部材14の全長と同じ長さに形成されている。
これにより、ハンマー保持軸34は、図8(a)および図8(b)に示すように、その一端部がハンマー保持部材14の一方の端部側から複数のハンマー保持部15の各軸支持部32それぞれに設けられた複数のハンマー軸挿入部32bに順次挿入されて、ハンマー保持部材13の他方の端部に位置する軸支持部32のハンマー軸挿入部32bに挿入されるように構成されている。
これにより、ハンマー保持軸34は、図8(a)に示すように、ハンマー保持部材14における鍵2の配列方向の全長に亘って取り付けられるように構成されている。この場合、鍵2の配列方向におけるハンマー保持部材14の両端部には、ハンマー保持軸34がハンマー保持部材14から抜け出すのを防ぐための蓋部(図示せず)が取り付けられている。
ハンマー部材11は、ABS樹脂などの硬質の合成樹脂からなり、図8および図9に示すように、ハンマー部35とハンマーアーム36とを有し、これらが一体に形成された構成になっている。ハンマー部35は、杓形状の縦板部35aを有し、その外周部およびその両側面にリブ部35bが形成された構成になっている。ハンマーアーム36は、前後方向の長さが伝達部材10とほぼ同じ長さの横板部36aを有し、その外周部および両側面にリブ部36bが形成された構成になっている。
このハンマーアーム36の前端部(図9では右端部)には、図8および図9に示すように、ハンマー保持部材14の軸支持部32に回転自在に取り付けられるハンマー嵌合部37が形成されている。このハンマー嵌合部37は、伝達嵌合部26と同様、全体がほぼ半円形状に形成され、ハンマーアーム36の前端部に連結首部37aを介して前方に突出して形成されている。すなわち、このハンマー嵌合部37は、鍵2の配列方向の厚みが軸支持部32の一対のガイド壁32a間とほぼ同じ長さに形成されて、一対のガイド壁32a間に摺動可能に挿入されるように構成されている。
また、このハンマー嵌合部37の中心には、図8〜図10に示すように、ハンマー保持部15に取り付けられるハンマー保持軸34が挿入するハンマー嵌合孔37bが円形状に形成されている。このハンマー嵌合孔37bは、その内径が伝達保持軸24の外形とほぼ同じ大きさに形成されている。
これにより、ハンマー嵌合部37は、図8〜図10に示すように、ハンマー保持部15の軸支持部32における一対のガイド壁32a間に配置された状態で、一対のガイド壁32aに設けられたハンマー軸挿入部52にハンマー保持軸34を挿入する際に、そのハンマー保持軸34がハンマー嵌合孔37bに挿入することにより、ハンマー保持軸34に回転可能に取り付けられるように構成されている。
また、このハンマー嵌合部37は、図8(a)に示すように、その厚み方向における中間部にスリット溝37cが、ハンマー保持軸34の軸方向と直交する方向、つまりハンマー部材11の長手方向に沿って形成された構成になっている。これにより、ハンマー嵌合部37は、その厚み方向であるハンマー保持軸34の軸方向に弾性変形するように構成されている。これにより、ハンマー嵌合部37は、一対のガイド壁32a間に挿入された際に、スリット溝37cによって一対のガイド壁32aの各対向面に摺動可能に弾接するように構成されている。
さらに、ハンマーアーム36の前端下部には、図9および図10に示すように、伝達部材10の伝達本体部25の前端上部に設けられた第2伝達フェルト30に上方から当接するハンマー突起部31が設けられている。これにより、ハンマー部材11は、伝達部材10が反時計回りに回転すると、その回転に応じてハンマー突起部31が押し上げられることにより、ハンマー保持部15のハンマー保持軸34を中心に時計回りに回転するように構成されている。
また、このハンマーアーム36は、図2および図10に示すように、その後端下部が下限ストッパ38に上方から当接することにより、初期位置である下限位置に規制されるように構成されている。すなわち、この下限ストッパ38は、伝達支持レール17上に設けられた複数のストッパ支持部21に支持された下限ストッパレール39上に取り付けられている。この場合、複数のストッパ支持部21は、図10に示すように、その各上部が後部下がりに傾斜して形成されている。
下限ストッパレール39は、図2および図10に示すように、下側に開放されたレール状に形成され、鍵2の配列方向の全長に亘る長さに形成されている。この下限ストッパレール39は、複数のストッパ支持部21の各上部に後部下りに傾斜した状態で取り付けられている。このため、下限ストッパ38は、下限ストッパレール39上に後部下がりに傾斜した状態で設けられている。これにより、ハンマー部材10は、ハンマーアーム36の後端下部が下限ストッパ38に上方から当接することにより、後部下がりに傾斜した状態で、初期位置に位置規制されるように構成されている。
また、このハンマーアーム36は、図2および図10に示すように、その後端上部が上限ストッパ40に下方から当接することにより、上限位置が規制されるように構成されている。すなわち、この上限ストッパ40は、複数の支持部材20の各ストッパレール支持部20eに取り付けられた上限ストッパレール41の下面に取り付けられている。
この場合、上限ストッパレール41は、図2および図10に示すように、断面がほぼL字形状に形成された長板であり、鍵2の配列方向の全長に亘る長さに形成されている。この上限ストッパレール41は、その水平部が複数の支持部材20の各ストッパレール支持部20eから後方に突出した状態で、垂直部が各ストッパレール支持部20eにビス41aによって取り付けられている。
上限ストッパ40は、図2および図10に示すように、上限ストッパレール41の水平部の下面に設けられている。これにより、ハンマー部材10は、ハンマーアーム36がハンマー保持部15のハンマー保持軸34を中心に時計回りに回転した際に、ハンマーアーム36の後端上部が上限ストッパ40に下方から当接することにより、上限位置が規制されるように構成されている。
さらに、ハンマーアーム36の前端上部には、図2および図10に示すように、スイッチ押圧部42が形成されている。このハンマーアーム36のスイッチ押圧部42に対応する上方には、スイッチ基板43が一対の基板支持レール44によって配置されている。これら一対の基板支持レール44は、それぞれ断面がL字形状に形成された長板であり、鍵2の配列方向の全長に亘る長さに形成されている。
これら一対の基板支持レール44は、図2および図10に示すように、その各水平部が複数の支持部材20の各基板レール支持部20f上に所定間隔離れた状態で取り付けられている。スイッチ基板43は、図1に示すように、複数に分割されている。すなわち、この実施形態では、スイッチ基板43が例えば4つに分割されて20個程度の各鍵2に対応する長さで、一対の基板支持レール44上に取り付けられている。
これらスイッチ基板43の下面には、図2および図10に示すように、ゴムスイッチ45がそれぞれ設けられている。このゴムスイッチ45は、鍵2の配列方向に長いゴムシートに逆ドーム状の膨出部45aが複数のハンマーアーム36にそれぞれ対応して形成された構成になっている。この膨出部45aの内部には、スイッチ基板43の下面に設けられた複数の固定接点(図示せず)に接離可能に接触する複数の可動接点45bがハンマーアーム36の前後方向に沿って設けられている。
これにより、ゴムスイッチ45は、図2に示すように、ハンマー部材11がハンマー保持部15のハンマー保持軸34を中心に時計回りに回転して、ハンマーアーム36のスイッチ押圧部42によって下側から押圧された際に、逆ドーム状の膨出部45aが弾性変形して、複数の可動接点45bが時間を持って順次、複数の固定接点に接触することにより、鍵2の押鍵強さに応じたスイッチ信号を出力するように構成されている。
次に、このような電子鍵盤楽器の鍵盤装置1を組み立てる場合について説明する。
まず、ベース板5上に複数の鍵2および複数の支持部材20を設置する。この場合には、図1および図2に示すように、88個の鍵2をベース板5上にバランスピン4a、4bによってそれぞれ上下方向に回転可能に取り付けた状態で並列に配列させる。また、支持部材20をベース板5上における鍵2の配列方向における両端部に位置する箇所と、20個の鍵2ごとに位置する3箇所の各鍵2間の箇所とに取り付ける。
この状態で、図3に示すように、複数の支持部材20の各後側レール支持部20c上に伝達支持レール17を取り付けて鍵2の配列方向の全長に亘って配置すると共に、この伝達支持レール17上に複数の伝達保持部材12および複数のストッパ支持部21を鍵2の配列方向に沿って取り付ける。同様に、複数の支持部材20の各前側レール支持部20d上にハンマー支持レール18を取り付けて鍵2の配列方向の全長に亘って配置すると共に、このハンマー支持レール18上に複数のハンマー保持部材14を鍵2の配列方向に沿って取り付ける。
そして、複数のストッパ支持部21を、複数の支持部材10に対応する伝達支持レール17上の5箇所に、複数の伝達保持部材12の上方に突出させた状態で取り付ける。この状態で、複数の伝達部材10を複数の伝達保持部材12の各伝達保持部13に順次取り付ける。この場合には、図7に示すように、伝達部材10の伝達嵌合部26を伝達保持部13の軸支持部22における一対のガイド壁22a間に順次配置する。
このときには、伝達部材10の伝達嵌合部26の伝達嵌合孔26bを、複数の伝達保持部13の各軸支持部22における各一対のガイド壁22aに設けられた各伝達軸挿入部22bに同一軸上に対応させる。この状態で、伝達保持軸24の一端部を、伝達保持部材12の一方の端部側から複数の伝達保持部13の各伝達軸挿入部22bに順次挿入すると共に、複数の伝達部材10の各伝達嵌合孔26bに順次挿入する。
そして、伝達保持軸24の一端部を、伝達保持部材12の他方の端部に位置する軸支持部22の伝達軸挿入部22bに挿入する。これにより、伝達保持軸24が伝達保持部材12にその鍵配列方向の全長に亘って取り付けられ、複数の伝達部材10が鍵配列方向に沿って並列に配列された状態で、伝達保持軸24に回転可能に取り付けられる。
このときには、伝達嵌合部26が軸支持部22の一対のガイド壁22a間に挿入された際に、伝達嵌合部26のスリット溝26cによって、伝達嵌合部26が一対のガイド壁22aの各対向面に摺動可能に弾接して挟まれた状態で回転する。このため、伝達部材10が鍵2の配列方向に横触れすることがなく、上下方向に回転する。
また、このときには、伝達部材10の下部の第1伝達フェルト28が鍵2のキャプスタン29に上方から当接し、伝達部材10が初期位置に規制される。この場合には、伝達部材10の後側下部に設けられた係合部27が伝達保持部15の規制部23である一対の規制壁間に挿入されて、伝達部材10を回転可能にガイドするほか、梱包輸送時に伝達部材10が鍵2の配列方向に横振れするのを規制する。
このように、複数の伝達部材10それぞれを伝達保持部材12の複数の伝達保持部13に対応させ、この状態で伝達部材10の伝達嵌合部26を複数の伝達保持部13の各軸支持部22における各一対のガイド壁22a間に順次配置し、伝達部材10の伝達嵌合部26の伝達嵌合孔26bを、軸支持部22の一対のガイド壁22aに設けられた各伝達軸挿入部22bに同一軸上に対応させる。
この状態で、伝達保持軸24を複数の伝達保持部13の各伝達軸挿入部22bに順次挿入すると共に、複数の伝達部材10の各伝達嵌合孔26bに順次挿入する。これにより、複数の伝達部材10が伝達保持部材12の各伝達保持部13に伝達保持軸24によって順次取り付けられ、すべての鍵2に対応してすべての伝達部材10が取り付けられる。この状態で、伝達保持部材12の両端部に蓋部(図示せず)を取り付けて伝達保持軸24の抜け出しを防ぐ。
この後、複数のストッパ支持部21の上部に下限ストッパレール39を取り付け、この下限ストッパレール39上に下限ストッパ38を取り付ける。そして、複数のハンマー部材11をそれぞれ複数のハンマー保持部材14の各ハンマー保持部15に順次取り付ける。この場合には、図10に示すように、ハンマー部材11のハンマー嵌合部37を複数のハンマー保持部15の各軸支持部32における各一対のガイド壁32a間に順次配置する。
このときには、ハンマー部材11のハンマー嵌合部37のハンマー嵌合孔37bを、複数のハンマー保持部15の各軸支持部32における各一対のガイド壁32aに設けられた各ハンマー軸挿入部32bに同一軸上に対応させる。この状態で、ハンマー保持軸34の一端部を、ハンマー保持部材14の一方の端部側から複数のハンマー保持部15の各ハンマー軸挿入部32bに順次挿入すると共に、複数のハンマー部材11の各ハンマー嵌合孔37bに順次挿入する。
そして、ハンマー保持軸34の一端部を、ハンマー保持部材14の他方の端部に位置する軸支持部32のハンマー軸挿入部32bに挿入する。これにより、ハンマー保持軸34がハンマー保持部材14にその鍵配列方向の全長に亘って取り付けられ、複数のハンマー部材11が鍵配列方向に沿って並列に配列された状態で、ハンマー保持軸34に回転可能に取り付けられる。
このときには、ハンマー嵌合部37が軸支持部32の一対のガイド壁32a間に挿入された際に、ハンマー嵌合部37のスリット溝37cによって、ハンマー嵌合部37が一対のガイド壁32aの各対向面に摺動可能に弾接して挟まれた状態で回転する。これにより、ハンマー部材11が、鍵2の配列方向に横触れすることがなく、上下方向に回転する。
この状態で、ハンマー保持軸34を中心にハンマー部材11を回転させ、ハンマー部材11のハンマー突起部31を伝達部材10の第2伝達フェルト30に上方から当接させると共に、ハンマーアーム36の後側下部を下限ストッパ38に上方から当接させる。これにより、ハンマー部材11が後部下がりに傾斜した状態で初期位置に規制される。
このように、複数のハンマー部材11それぞれをハンマー保持部材14の複数のハンマー保持部15に対応させ、この状態でハンマー部材11のハンマー嵌合部37を複数のハンマー保持部15の各軸支持部32における各一対のガイド壁32a間に順次配置し、ハンマー部材11のハンマー嵌合部37のハンマー嵌合孔37bを、軸支持部32の一対のガイド壁32aに設けられた各ハンマー軸挿入部32bに同一軸上に対応させる。
この状態で、ハンマー保持軸34を複数のハンマー保持部15の各ハンマー軸挿入部32bに順次挿入すると共に、複数のハンマー部材11の各ハンマー嵌合孔37bに順次挿入する。これにより、複数のハンマー部材11がハンマー保持部材14の各ハンマー保持部14にハンマー保持軸34によって順次取り付けられ、すべての鍵2に対応してすべてのハンマー部材11が取り付けられる。この状態で、ハンマー保持部材14の両端部に蓋部(図示せず)を取り付けてハンマー保持軸34の抜け出しを防ぐ。
この後、複数の支持部材20の各ストッパレール支持部20eに上限ストッパレール41を取り付け、この上限ストッパレール41の下面に上限ストッパ40を取り付ける。また、複数の支持部材20の各基板レール支持部20f上に所定間隔離して一対の基板支持レール44を取り付け、これら一対の基板支持レール44上に複数のスイッチ基板43を鍵2の配列方向に沿って取り付ける。
この場合には、予め、スイッチ基板43の下面にゴムスイッチ45を取り付ける。そして、このスイッチ基板43を一対の基板支持レール44上に取り付ける際には、ゴムスイッチ45の各膨出部45aを複数のハンマーアーム36の各スイッチ押圧部42にそれぞれ対応させる。この状態で、スイッチ基板43を一対の基板支持レール44上に取り付ける。
次に、このような電子鍵盤楽器の鍵盤装置1の作用について説明する。
この鍵盤装置1では、鍵2を押鍵操作して演奏することができる。このときには、鍵2が押鍵されると、鍵2がバランスピン4a、4bを中心に時計回りに回転し、鍵2のキャプスタン29が伝達部材10を押し上げる。これにより、伝達部材10が伝達保持部13に取り付けられた伝達保持軸24を中心に反時計回りに回転する。
このときには、伝達部材10の伝達嵌合部26の伝達嵌合孔26aに伝達保持軸24が嵌合しているので、伝達部材10がガタつくことなく、伝達保持軸24を中心に円滑に回転する。また、このときには、伝達部材10の伝達嵌合部26が伝達保持部13の一対のガイド壁22a間に摺動回転可能に挟まれた状態でガイドされるので、伝達部材10が横振れすることなく、円滑に上下方向に回転する。
このように、伝達部材10が鍵2のキャプスタン29によって押し上げられて反時計回りに回転すると、この伝達部材10の第2フェルト30によってハンマー部材11のハンマー突起部31が押上げられる。これにより、ハンマー部材11がハンマー保持部15のハンマー保持軸34を中心に時計回りに回転して、鍵2にアクション荷重を付与する。
このときには、伝達部材10と同様、ハンマー部材11のハンマー嵌合部37のハンマー嵌合孔37aにハンマー保持部15に取り付けられたハンマー保持軸34が嵌合しているので、ハンマー部材11がガタつくことなく、ハンマー保持軸34を中心に円滑に回転する。また、このときには、ハンマー部材11のハンマー嵌合部37がハンマー保持部15の一対のガイド壁32a間に摺動回転可能に挟まれた状態でガイドされるので、ハンマー部材11が横振れすることなく、円滑に上下方向に回転する。
このようにハンマー部材11がハンマー保持軸34を中心に時計回りに回転する際には、ハンマー部材11の慣性モーメントによって鍵2にアクション荷重が付与される。すなわち、ハンマーアーム36は、鍵2の前後方向の長さが伝達部材10とほぼ同じ長さに形成され、このハンマーハンマーアーム36の後端部にハンマー部35が形成され、この状態でハンマーアーム36の前端部のハンマー嵌合部37がハンマー保持軸34に回転可能に取り付けられている。
このため、ハンマー部材11がハンマー保持軸34を中心に時計回りに回転する際には、ハンマー部材11に慣性モーメントが発生し、この慣性モーメントによって鍵2にアクション荷重が付与される。これにより、アコースティックピアノの鍵タッチ感に極めて近似した鍵タッチ感が得られる。
このようにハンマー部材11がハンマー保持軸34を中心に時計回りに回転すると、ハンマーアーム36のスイッチ押圧部42がスイッチ基板43に設けられたゴムスイッチ45の逆ドーム状の膨出部45aを下側から押圧する。これにより、逆ドーム状の膨出部45aが弾性変形して、膨出部45a内の複数の可動接点45bが時間を持って順次、複数の固定接点に接触することにより、鍵2の押鍵強さに応じたスイッチ信号を出力し、スピーカ(図示せず)から楽音を発生する。
そして、ハンマー部材11がハンマー保持軸34を中心に更に時計回りに回転すると、ハンマーアーム36の後端上部が上限ストッパ40に下側から当接して、ハンマー部材11の回転が規制される。この後、鍵2が離鍵動作を開始すると、伝達部材10が時計回りに回転して初期位置に戻ると共に、ハンマー部材11が反時計回りに回転して初期位置に戻る。これに伴って、鍵2が初期位置に戻る。
このように、この電子鍵盤装置のアクション機構3によれば、並列に配列された複数の鍵2それぞれの押鍵操作に応じて回転動作する複数の伝達部材10と、伝達部材10の回転動作に応じて回転動作し、鍵2に対してアクション荷重を付与する複数のハンマー部材11と、これら複数のハンマー部材11それぞれに対応する複数のハンマー保持部15が鍵2の配列方向に沿って一体に形成され、かつ複数のハンマー保持部15それぞれにハンマー軸挿入部37bが同一軸上に対応して設けられたハンマー保持部材14と、これら複数のハンマー保持部15それぞれのハンマー軸挿入部37bに挿入されてハンマー保持部材14の全長に亘って取り付けられ、複数のハンマー部材11それぞれが回転動作可能に取り付けられるハンマー保持軸34と、を備えているので、部品点数が少なく、組立て作業性および生産性の向上を図り、低コスト化を図ることができる。
すなわち、この電子鍵盤装置のアクション機構3では、複数のハンマー部材11をハンマー保持部材14に取り付ける前に、予め、複数のハンマー保持部15を個別に製作して組み付ける必要がなく、複数のハンマー保持部15を一度に設置することができ、この状態で複数のハンマー保持部15の各ハンマー軸挿入部32bにハンマー保持軸34を挿入して取り付ける際に、複数のハンマー部材15それぞれをハンマー保持軸34に順次回転動作可能に取り付けることができる。このため、部品点数が少なく、組立て作業が容易にできるので、生産性が良く、低コスト化を図ることができる。
この場合、複数のハンマー部材11それぞれは、ハンマー保持軸34が挿入するハンマー嵌合孔37bが設けられたハンマー嵌合部37を有し、複数のハンマー保持部15それぞれは、ハンマー嵌合部37が挿入する一対のガイド壁32aからなる軸支持部32を有し、この軸支持部32の一対のガイド壁32aにハンマー軸挿入部32bが同一軸上に設けられていることにより、ハンマー保持軸34を複数のハンマー保持部15の各ハンマー軸挿入部32bに挿入する際に、ハンマー保持軸34をハンマー嵌合部37のハンマー嵌合孔37bに順次挿入するだけで、簡単にかつ容易に取り付けることができるので、組立て作業性が良い。
すなわち、ハンマー部材11のハンマー嵌合部37を複数のハンマー保持部15の各軸支持部32における各一対のガイド壁32a間に配置した状態で、ハンマー部材11のハンマー嵌合部37のハンマー嵌合孔37bを各一対のガイド壁32aそれぞれに設けられた各ハンマー挿入部32bに同一軸上に正確にかつ良好に対応させることができる。
この状態で、ハンマー保持軸34を複数のハンマー保持部15の各ハンマー挿入部32bとハンマー部材11のハンマー嵌合孔37bとに順次挿入することができるので、ハンマー保持部材14の全長に亘って複数のハンマー部材11を一度に取り付けることができる。これにより、ハンマー部材11をハンマー保持軸34に回転可能な状態で確実にかつ良好に取り付けることができるので、ハンマー部材11がガタつくことなく、ハンマー部材11を円滑にかつ良好に回転させることができる。
このため、複数のハンマー部材11をハンマー保持部材14に取り付ける前に、予め、複数のハンマー保持部15が鍵2の配列方向に沿って形成されたハンマー保持部材14を設置しても、ハンマー部材11のハンマー嵌合部37を複数のハンマー保持部15の各一対のガイド壁32a間に配置することができると共に、ハンマー部材11のハンマー嵌合部37のハンマー嵌合孔37bを各一対のガイド壁32aそれぞれに設けられた各ハンマー挿入部32bに同一軸上に確実に対応させることができる。
この状態で、ハンマー保持軸34を一対のガイド壁32aの各ハンマー挿入部22bとハンマー部材11のハンマー嵌合孔37bとに順次挿入することができるので、ハンマー部材11をハンマー保持軸34によって複数のハンマー保持部15に簡単にかつ容易に順次取り付けることができる。このため、組立て作業が容易にでき、生産性の向上を図ることができる。
この場合、ハンマー保持部15には、ハンマー部材11の横振れを防ぐ一対のガイド壁32aが設けられていることにより、ハンマー保持部15のハンマー保持軸34にハンマー部材11のハンマー嵌合部37を回転可能に取り付けると、ハンマー嵌合部37を一対のガイド壁32aで摺動可能に挟むことができる。また、ハンマー嵌合部37には、スリット溝37cがハンマー部材11の長手方向に沿って形成されているので、ハンマー嵌合部37が一対のガイド壁32a間に挿入された際に、スリット溝37cによって一対のガイド壁32aに摺動可能に弾接させることができる。
このため、このアクション機構3では、押鍵操作に応じてハンマー部材11が回転する際に、ハンマー保持部15の一対のガイド壁32aによってハンマー部材11が鍵2の配列方向に横振れするのを防ぐことができる。これにより、ハンマー部材11を極めて円滑にかつ良好に回転させることができると共に、ハンマー部材11の位置精度と動作精度とを高めることができる。
また、この電子鍵盤装置のアクション機構3によれば、複数の伝達部材10それぞれに対応する複数の伝達保持部13が鍵2の配列方向に沿って一体に形成されていると共に、複数の伝達保持部13それぞれに伝達軸挿入部22bが同一軸上に設けられた伝達保持部材12と、複数の伝達保持部13それぞれの伝達軸挿入部22bに挿入されて伝達保持部材12の全長に亘って取り付けられ、複数の伝達部材10それぞれが回転動作可能に取り付けられる伝達保持軸24と、を備えているので、部品点数が少なく、組立て作業が容易にできるので、生産性が良く、低コスト化を図ることができる。
すなわち、この電子鍵盤装置のアクション機構3では、複数の伝達部材10を伝達保持部材12に取り付ける前に、予め、複数の伝達保持部13を個別に製作して組み付ける必要がなく、複数の伝達保持部13を一度に設置することができ、この状態で伝達軸挿入部22bに伝達保持軸24を挿入する際に、複数の伝達部材12それぞれを伝達保持軸24に回転動作可能に取り付けることができる。このため、ハンマー保持部材14と同様、部品点数が少なく、組立て作業が容易にできるので、生産性が良く、低コスト化を図ることができる。
この場合、複数の伝達部材10それぞれは、伝達保持軸24が挿入する伝達嵌合孔26bが設けられた伝達嵌合部26を有し、複数の伝達保持部13それぞれは、伝達嵌合部26が挿入する一対のガイド壁22aからなる軸支持部22を有し、この軸支持部22の一対のガイド壁22aに伝達軸挿入部22bが同一軸上に設けられていることにより、伝達保持軸24を複数の伝達保持部13の各伝達軸挿入部22bに挿入する際に、伝達保持軸24を伝達部材10の伝達嵌合孔26bに順次挿入するだけで、ハンマー部材11と同様、伝達部材10を簡単にかつ容易に取り付けることができるので、組立て作業性が良い。
すなわち、伝達部材10の伝達嵌合部26を複数の伝達保持部13の各軸支持部22における各一対のガイド壁22a間に配置した状態で、伝達部材10の伝達嵌合部26の伝達嵌合孔37bを各一対のガイド壁22aそれぞれに設けられた各伝達軸挿入部22bに同一軸上に正確にかつ良好に対応させることができる。
この状態で、伝達保持軸24を複数の伝達保持部13の各伝達軸挿入部22bと伝達部材10の伝達嵌合孔37bとに順次挿入することができるので、伝達保持部材12の全長に亘って複数の伝達部材10を一度に取り付けることができる。これにより、伝達部材10を伝達保持軸24に回転可能な状態で確実にかつ良好に取り付けることができるので、伝達部材10がガタつくことなく、伝達部材10を円滑にかつ良好に回転動作させることができる。
このため、複数の伝達部材10を伝達保持部材12に取り付ける前に、予め、複数の伝達保持部13が鍵2の配列方向に沿って形成された伝達保持部材12を設置しても、複数の伝達保持部13の伝達嵌合部26を複数の伝達保持部13の各一対のガイド壁22a間に配置することができると共に、伝達部材10の伝達嵌合部26の伝達嵌合孔36bを各一対のガイド壁22aそれぞれに設けられた各伝達挿入部22bに同一軸上に確実に対応させることができる。
この状態で、伝達保持軸24を一対のガイド壁22aの各伝達軸挿入部22bと伝達部材10の伝達嵌合孔37bとに順次挿入することができるので、伝達部材10を伝達保持軸24によって複数の伝達保持部13に簡単にかつ容易に順次取り付けることができる。このため、組立て作業が容易にでき、生産性の向上を図ることができる。
この場合、伝達保持部13には、伝達部材10の横振れを防ぐ一対のガイド壁22aが設けられていることにより、伝達保持部13の伝達保持軸24に伝達部材10の伝達嵌合部26を回転可能に取り付けると、伝達嵌合部26を一対のガイド壁22aで摺動可能に挟むことができる。また、伝達嵌合部26には、スリット溝26cが伝達部材10の長手方向に沿って形成されているので、伝達嵌合部26が一対のガイド壁22a間に挿入された際に、スリット溝26cによって一対のガイド壁22aに摺動可能に弾接させることができる。
このため、このアクション機構3では、押鍵操作に応じて伝達部材10が回転する際に、伝達保持部13の一対のガイド壁22aによって伝達部材10が鍵2の配列方向に横振れするのを防ぐことができる。これにより、伝達部材10を極めて円滑にかつ良好に回転させることができると共に、伝達部材10の位置精度と動作精度とを高めることができる。
さらに、伝達保持部13には、伝達部材10の横方向の位置を規制する規制部23が設けられており、この規制部23は、伝達保持部材12の本体板12a上に形成された一対の規制壁であり、伝達部材10の伝達本体部25における後側下部の両側面が切り欠かれた係合部27を挟んだ状態で伝達部材10の横方向の位置を規制する構成であることにより、規制部23の一対の規制壁間で伝達部材10の係合部27を規制することができるので、伝達部材10を回転可能にガイドすることができるほか、梱包搬送時に伝達部材10を横振れさせずに、良好に位置規制できる。
また、この電子鍵盤装置のアクション機構3では、鍵2の配列方向に沿って配置されて伝達保持部材12が取り付けられる伝達支持レール17と、鍵2の配列方向に沿って配置されてハンマー保持部材14が取り付けられるハンマー支持レール18と、を備えていることにより、複数の伝達保持部13が鍵2の配列方向に沿って一体に形成された伝達保持部材12を伝達支持レール17上に順次取り付けることができると共に、複数のハンマー保持部15が鍵2の配列方向に沿って一体に形成されたハンマー保持部材14をハンマー支持レール18上に順次取り付けることができ、これによっても組立て作業の簡素化を図ることができる。
さらに、この電子鍵盤装置のアクション機構3では、鍵2の配列方向の全長における予め定められた複数個所にそれぞれ配置され、伝達支持レール17およびハンマー支持レール18を支持する複数の支持部材20を備えていることにより、これら複数の支持部材20によって伝達支持レール17およびハンマー支持レール18を鍵2の配列方向の全長に亘って安定した状態で確実にかつ良好に梁渡すことができるので、確実にかつ良好に複数の伝達部材10および複数のハンマー部材11を取り付けることができる。
(第2実施形態)
次に、図11〜図15を参照して、この発明を電子鍵盤楽器に適用した第2実施形態について説明する。なお、図1〜図10に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この電子鍵盤楽器は、図11〜図15に示すように、ハンマー保持部材50と伝達保持部材51とが第1実施形態と異なる構成であり、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構成になっている。
ハンマー保持部材50は、第1実施形態と同様、ABS樹脂などの硬質の合成によって形成されている。このハンマー保持部材50は、図11〜図13に示すように、複数のハンマー保持部15それぞれに設けられたハンマー軸挿入部52が、ハンマー保持部15の下側に開放された第1ハンマー切欠き部52aと、ハンマー保持部15の上側に開放された第2ハンマー切欠き部52bとを有し、第1ハンマー切欠き部52aと第2ハンマー切欠き部52bとが複数のハンマー保持部15に交互に設けられた構成になっている。
すなわち、複数のハンマー保持部15は、第1実施形態と同様、上方が開放されたレール状の本体板50aの後端部に、例えば10個程度の各鍵2に対した状態で鍵2の配列方向に沿って一体に形成されている。このハンマー保持部15は、ハンマー部材11が回転自在に取り付けられた状態で、ハンマー部材11の横振れを防ぐ軸支持部32を有している。
この場合、軸支持部32は、図11および図12に示すように、ハンマー保持部材50の本体板50a上の後端部(図12では上辺部)に各伝達部材10と対応して形成された一対のガイド壁32aを有している。一対のガイド壁32aは、ハンマー部材11の後述するハンマー嵌合部37を両側から摺動可能に挟んだ状態で、ハンマー部材11のハンマー嵌合部37を回転可能にガイドするガイド部を構成している。
また、これら一対のガイド壁32aには、図11〜図13に示すように、ハンマー部材11を回転可能に保持するハンマー保持軸34が挿入するハンマー軸挿入部52が互いに対応して設けられている。このハンマー軸挿入部52は、一対のガイド壁32aのうち、一方のガイド壁32aにその下方に向けて開放された第1ハンマー切欠き部52aと、他方のガイド壁32aにその上方に向けて開放された第2ハンマー切欠き部52bとを有している。
この場合、第1ハンマー切欠き部52aは、図11〜図13に示すように、その上端部がハンマー保持軸34の外径とほぼ同じ大きさの半円形状に形成されている。第2ハンマー切欠き部52bは、その下端部がハンマー保持軸34の外径とほぼ同じ大きさの半円形状に形成されている。これら第1ハンマー切欠き部52aの上端部に位置する半円形状の中心と、第2ハンマー切欠き部52bの下端部に位置する半円形状の中心とは、同一軸上に位置するように形成されている。
これにより、ハンマー保持軸34は、図11および図12に示すように、その一端部がハンマー保持部材50の一方の端部側から複数のハンマー保持部15の各軸支持部32それぞれに設けられた複数のハンマー軸挿入部52における第1ハンマー切欠き部52aと第2ハンマー切欠き部52bとに順次挿入されて、ハンマー保持部材13の他方の端部に位置する軸支持部32のハンマー軸挿入部52に挿入されるように構成されている。
これにより、ハンマー保持軸34は、図13(a)〜図13(d)に示すように、第1ハンマー切欠き部52aの上端部に位置する半円形状の縁部と、第2ハンマー切欠き部52bの下端部に位置する半円形状の縁部とで上下に挟まれ、この状態でハンマー保持部材50の全長に亘って配置されるように構成されている。
この場合にも、ハンマー部材11は、第1実施形態と同様、そのハンマー嵌合部37がハンマー保持部15の軸支持部32の一対のガイド壁32a間に配置された状態で、一対のガイド壁32aに設けられたハンマー軸挿入部52にハンマー保持軸34を挿入する際に、そのハンマー保持軸34がハンマー部材11のハンマー嵌合孔37bに挿入することにより、ハンマー保持軸34に回転可能に取り付けられるように構成されている。
一方、伝達保持部材51は、第1実施形態と同様、ABS樹脂などの硬質の合成によって形成されている。この伝達保持部材51は、図14および図15に示すように、複数の伝達保持部13それぞれに設けられた伝達軸挿入部53が、伝達保持部13の下側に開放された第1伝達切欠き部53aと、伝達保持部13の上側に開放された第2伝達切欠き部53bとを有し、第1伝達切欠き部53aと第2伝達切欠き部53bとが複数の伝達保持部13に交互に設けられた構成になっている。
すなわち、複数の伝達保持部13は、第1実施形態と同様、上方が開放されたレール状の本体板51aの後端部に、例えば10個程度の各鍵2に対した状態で鍵2の配列方向に沿って一体に形成されている。この伝達保持部13は、伝達部材10が回転自在に取り付けられた状態で、伝達部材10の横振れを防ぐ軸支持部22を有している。
この場合、軸支持部22は、図14および図15に示すように、伝達保持部材51の本体板51a上の後端部(図13では左端部)に各伝達部材10と対応して形成された一対のガイド壁22aを有している。一対のガイド壁22aは、伝達部材10の伝達嵌合部26を両側から摺動可能に挟んだ状態で、伝達部材10の伝達嵌合部26を回転可能にガイドするガイド部を構成している。
また、これら一対の一対のガイド壁22aには、図14および図15に示すように、伝達部材10を回転可能に保持する伝達保持軸24が挿入する伝達軸挿入部53が互いに対応して設けられている。この伝達軸挿入部53は、一対のガイド壁22aのうち、一方のガイド壁22aにその下方に向けて開放された第1伝達切欠き部53aと、他方のガイド壁22aにその上方に向けて開放された第2伝達切欠き部53bとを有している。
この場合、第1伝達切欠き部53aは、図14および図15に示すように、その上端部が伝達保持軸24の外径とほぼ同じ大きさの半円形状に形成されている。第2伝達切欠き部53bは、その下端部が伝達保持軸24の外径とほぼ同じ大きさの半円形状に形成されている。これら第1伝達切欠き部53aの上端部に位置する半円形状の中心と、第2伝達切欠き部53bの下端部に位置する半円形状の中心とは、同一軸上に位置するように形成されている。
これにより、伝達保持軸24は、図14に示すように、その一端部が伝達保持部材51の一方の端部側から複数の伝達保持部13の各軸支持部22それぞれに設けられた複数の伝達軸挿入部53における第1伝達切欠き部53aと第2伝達切欠き部53bとに順次挿入されて、伝達保持部材12の他方の端部に位置する軸支持部22の伝達軸挿入部53に挿入されるように構成されている。
これにより、伝達保持軸24は、図15(a)〜図15(d)に示すように、第1伝達切欠き部53aの上端部に位置する半円形状の縁部と、第2伝達切欠き部53bの下端部に位置する半円形状の縁部とで上下に挟まれ、この状態で伝達保持部材51の全長に亘って配置されるように構成されている。
この場合にも、伝達部材10は、第1実施形態と同様、その伝達嵌合部26が伝達保持部13の軸支持部22の一対のガイド壁22a間に配置された状態で、一対のガイド壁22aに設けられた伝達軸挿入部53に伝達保持軸24が挿入される際に、その伝達保持軸24が伝達嵌合孔26bに挿入することにより、伝達保持軸24に回転可能に取り付けられるように構成されている。
次に、このような電子鍵盤楽器のハンマー保持部材50と伝達保持部材51とを製作する場合について説明する。
まず、ハンマー保持部材50を製作する場合には、ハンマー成型用金型(図示せず)によって製作する。このハンマー成型用金型は、上金型と下金型とで構成されている。すなわち、上金型と下金型との分割ライン(パーティングライン)は、複数のハンマー保持部15の各軸支持部32に設けられた第1ハンマー切欠き部52aの上端部に位置する半円形状の中心と、第2ハンマー切欠き部52bの下端部に位置する半円形状の中心とが位置する個所に設置されている。
これにより、上金型と下金型とを重ね合わせて、上金型と下金型との内部に形成された空洞部(キャビティ)内に樹脂を射出して充填し、この後、上金型と下金型とを分割ライン(パーティングライン)で分割して、上金型と下金型とを離型することにより、ハンマー保持部材50が成型される。このときには、スライドコアを用いずに、上金型によって第1ハンマー切欠き部52aの半円形状の中心より上側が成型され、下金型によって第2ハンマー切欠き部52bの半円形状の中心よりも下側が成型される。
一方、伝達保持部材51を製作する場合には、伝達成型用金型(図示せず)によって製作する。この伝達成型用金型は、上金型と下金型とで構成されている。すなわち、上金型と下金型との分割ライン(パーティングライン)は、複数の伝達保持部13の各軸支持部22に設けられた第1伝達切欠き部53aの上端部に位置する半円形状の中心と、第2伝達切欠き部53bの下端部に位置する半円形状の中心とが位置する個所に設置されている。
これにより、上金型と下金型とを重ね合わせて、上金型と下金型との内部に形成された空洞部(キャビティ)内に樹脂を射出して充填し、この後、上金型と下金型とを分割ライン(パーティングライン)で分割して、上金型と下金型とを離型することにより、伝達保持部材51が成型される。このときにも、スライドコアを用いずに、上金型によって第1伝達切欠き部53aの半円形状の中心よりが上側が成型され、下金型によって第2伝達切欠き部53bの半円形状の中心よりも下側が成型される。
次に、このような電子鍵盤楽器のアクション機構3を組み立てる場合について説明する。
まず、ハンマー部材11をハンマー保持部材50の各ハンマー保持部15に取り付ける場合には、第1実施形態と同様、ハンマー部材11のハンマー嵌合部37をハンマー保持部15の軸支持部32における一対のガイド壁32a間に順次配置する。
このときには、ハンマー部材11のハンマー嵌合部37のハンマー嵌合孔37bを、軸支持部32の一対のガイド壁32aに設けられた各ハンマー軸挿入部52に対応させる。すなわち、ハンマー部材11のハンマー嵌合孔37bの中心を、軸支持部32の第1ハンマー切欠き部52aの下端部に位置する半円形状の中心と、第2ハンマー切欠き部52bの上端部に位置する半円形状の中心とに対応させる。
この状態で、ハンマー保持軸34の一端部を、ハンマー保持部材14の一方の端部側から複数のハンマー保持部15の各第1ハンマー切欠き部52aの下端部に位置する半円形状の個所と、各第2ハンマー切欠き部52bの上端部に位置する半円形状の個所とに、順次挿入すると共に、複数のハンマー部材11の各ハンマー嵌合孔37bに順次挿入する。そして、ハンマー保持軸34の一端部を、ハンマー保持部材14の他方の端部に位置する軸支持部32のハンマー軸挿入部52に挿入する。
これにより、ハンマー保持軸34は、複数のハンマー保持部15における各第1ハンマー切欠き部52aの下端部に位置する半円形状の個所と、複数のハンマー保持部15における各第2ハンマー切欠き部52bの上端部に位置する半円形状の個所とに、交互に上下方向から挟まれる。この状態で、ハンマー保持軸34がハンマー保持部材14にその鍵配列方向の全長に亘って取り付けられ、複数のハンマー部材11が鍵配列方向に沿って並列に配列された状態で、ハンマー保持軸34に回転可能に取り付けられる。
一方、伝達部材10を伝達保持部材51の各伝達保持部13に取り付ける場合には、第1実施形態と同様、伝達部材10の伝達嵌合部26を伝達保持部13の軸支持部22における一対のガイド壁22a間に順次配置する。このときには、伝達部材10の伝達嵌合部26の伝達嵌合孔26bを、軸支持部22の一対のガイド壁22aに設けられた各伝達軸挿入部53に対応させる。
すなわち、伝達部材10の伝達嵌合孔26bの中心を、軸支持部22の第1伝達切欠き部53aの下端部に位置する半円形状の中心と、第2伝達切欠き部53bの上端部に位置する半円形状の中心とに対応させる。この状態で、伝達保持軸24の一端部を、伝達保持部材51の一方の端部側から複数の伝達保持部13の各第1伝達切欠き部53aの下端部に位置する半円形状の個所と、各第2伝達切欠き部53bの上端部に位置する半円形状の個所とに、順次挿入すると共に、複数の伝達部材10の各伝達嵌合孔26bに順次挿入する。
そして、伝達保持軸24の一端部を、伝達保持部材51の他方の端部に位置する軸支持部22の伝達軸挿入部53に挿入する。これにより、伝達保持軸24は、複数の伝達保持部13における各第1伝達切欠き部53aの下端部に位置する半円形状の個所と、複数の伝達保持部13における各第2伝達切欠き部53bの上端部に位置する半円形状の個所とに、交互に上下方向から挟まれる。この状態で、伝達保持軸24が伝達保持部材51にその鍵配列方向の全長に亘って取り付けられ、複数の伝達部材10が鍵配列方向に沿って並列に配列された状態で、伝達保持軸24に回転可能に取り付けられる。
このような第2実施形態の電子鍵盤楽器のアクション機構3によれば、第1実施形態と同様の作用効果があるほか、複数のハンマー保持部15それぞれに設けられたハンマー軸挿入部52が、ハンマー保持部15の下側に開放された第1ハンマー切欠き部52aと、ハンマー保持部15の上側に開放された第2ハンマー切欠き部52bとを有し、第1ハンマー切欠き部52aと第2ハンマー切欠き部52bとを複数のハンマー保持部15に交互に設けた構成であるから、複数のハンマー保持部15をハンマー成型用金型で一度に成型する際に、そのハンマー成型用金型の構造を簡素化することができ、これにより第1実施形態よりも生産性の向上および低コスト化を図ることができる。
すなわち、このハンマー成型用金型は、上金型と下金型との分割ライン(パーティングライン)を、複数のハンマー保持部15の各軸支持部32に設けられた第1ハンマー切欠き部52aの上端部に位置する半円形状の中心と、第2ハンマー切欠き部52bの下端部に位置する半円形状の中心とが位置する個所に、設置することができるので、スライドコアを用いずに、上金型によって第1ハンマー切欠き部52aの半円形状の中心より上側を成型することができ、下金型によって第2ハンマー切欠き部52bの半円形状の中心よりも下側を成型することができる。
また、この第2実施形態の電子鍵盤楽器のアクション機構3によれば、複数の伝達保持部13それぞれに設けられた伝達軸挿入部53が、伝達保持部13の下側に開放された第1伝達切欠き部53aと、伝達保持部13の上側に開放された第2伝達切欠き部53bとを有し、第1伝達切欠き部53aと第2伝達切欠き部53bとを複数の伝達保持部13に交互に設けた構成であるから、複数の伝達保持部13を伝達成型用金型で一度に成型する際に、その伝達成型用金型の構造を簡素化することができ、これにより第12実施形態よりも生産性の向上および低コスト化を図ることができる。
すなわち、この伝達成型用金型は、上金型と下金型との分割ライン(パーティングライン)を、複数の伝達保持部13の各軸支持部22に設けられた第1伝達切欠き部53aの上端部に位置する半円形状の中心と、第2伝達切欠き部53bの下端部に位置する半円形状の中心とが位置する個所に、設置することができるので、スライドコアを用いずに、上金型によって第1伝達切欠き部53aの半円形状の中心より上側を成型することができ、下金型によって第2伝達切欠き部53bの半円形状の中心よりも下側を成型することができる。
なお、上述した第2実施形態では、複数のハンマー保持部15それぞれにおける一対のガイド壁32aのうち、一方のガイド壁32aにハンマー軸挿入部52の第1ハンマー切欠き部52aを設け、他方のガイド壁32aにハンマー軸挿入部52の第2ハンマー切欠き部52bを設けた構成である場合について述べたが、これに限らず、複数のハンマー保持部15のうち、互いに隣接するハンマー保持部15ごとに第1ハンマー切欠き部52aと第2ハンマー切欠き部52bとを交互に設けた構成であっても良い。
同様に、上述した第2実施形態では、複数の伝達保持部13それぞれにおける一対のガイド壁22aのうち、一方のガイド壁22aに伝達軸挿入部53の第1伝達切欠き部53aを設け、他方のガイド壁22aに伝達軸挿入部53の第2伝達切欠き部53bを設けた構成である場合について述べたが、これに限らず、複数の伝達保持部13のうち、互いに隣接する伝達保持部13ごとに第1伝達切欠き部53aと第2伝達切欠き部53bとを交互に設けた構成であっても良い。
また、上述した第1、第2の各実施形態では、ハンマー部材11をハンマー保持軸34によってハンマー保持部材14、50に保持し、伝達部材10を伝達保持軸24によって伝達保持部材12、51に保持した場合について述べたが、必ずしも伝達部材10は伝達保持軸24によって伝達保持部材12、51に保持される必要はなく、他の構造で伝達部材10を伝達保持部材12、51に保持するように構成しても良い。
また、上述した第1、第2の各実施形態では、伝達支持レール17とハンマー支持レール18とが鍵2の配列方向の全長に亘る長さに形成されている場合について述べたが、これに限らず、例えば伝達支持レールとハンマー支持レールとをそれぞれ複数に分割して鍵2の配列方向の全長に亘って配置するように構成して良い。
この場合、伝達支持レールとハンマー支持レールとを複数の支持部材20の配置間隔ごとに4つに分割しても良く、また鍵2の配列方向における全長の半分に分割しても良く、さらに3つに分割しても良い。また、同様に、下限ストッパレール39と上限ストッパレール41も、複数の支持部材20の配置間隔ごとに4つに分割しても良く、また鍵2の配列方向における全長の半分に分割しても良く、さらに3つに分割しても良い。
さらに、上述した第1、第2の各実施形態では、伝達保持部材12、51に複数の伝達保持部13を10個程度の鍵2にそれぞれ対応させて一体に形成し、ハンマー保持部材14、50に複数のハンマー保持部15を10個程度の鍵2にそれぞれ対応させて一体に形成した場合について述べたが、これに限らず、例えば複数の伝達保持部13および複数のハンマー保持部15をそれぞれ20個程度の鍵2にそれぞれ対応させて一体に形成しても良く、またこれらに限らず、5個程度の各鍵2に対応するように一体に形成しても良く、その数は自由に選択して一体に形成しても良い。
以上、この発明のいくつか実施形態について説明したが、この発明は、これらに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、並列に配列された複数の鍵と、前記複数の鍵それぞれに対応して配置され、当該複数の鍵それぞれの押鍵操作に応じて回転動作する複数の伝達部材と、前記複数の伝達部材それぞれに対応して配置され、押鍵操作に対応する前記伝達部材の回転動作に応じて回転動作することにより、押鍵操作されている前記鍵に対してアクション荷重を付与する複数のハンマー部材と、前記複数のハンマー部材それぞれを保持するために、前記複数の鍵の配列方向に沿って一体に形成された複数のハンマー保持部と、前記複数のハンマー保持部それぞれに対応して設けられたハンマー軸挿入部と、を有するハンマー保持部材と、前記ハンマー軸挿入部に挿入され、前記複数のハンマー部材それぞれが回転動作可能に取り付けられるハンマー保持軸と、を備えていることを特徴とする鍵盤装置のアクション機構である。
請求項2に記載の発明は、並列に配列された複数の鍵と、前記複数の鍵それぞれに対応して配置され、当該複数の鍵それぞれの押鍵操作に応じて回転動作する複数の伝達部材と、前記複数の伝達部材それぞれに対応して配置され、押鍵操作に対応する前記伝達部材の回転動作に応じて回転動作することにより、押鍵操作されている前記鍵に対してアクション荷重を付与する複数のハンマー部材と、前記複数の伝達部材それぞれを保持するために、前記複数の鍵の配列方向に沿って一体に形成された複数の伝達保持部と、前記複数の伝達保持部それぞれに対応して設けられた伝達軸挿入部と、を有する伝達保持部材と、前記伝達軸挿入部に挿入され、前記複数の伝達部材それぞれが回転動作可能に取り付けられる伝達保持軸と、を備えていることを特徴とする鍵盤装置のアクション機構である。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の鍵盤装置のアクション機構において、前記複数のハンマー部材それぞれは、前記ハンマー保持軸が挿入するハンマー嵌合孔が設けられたハンマー嵌合部を有し、前記複数のハンマー保持部それぞれは、前記ハンマー嵌合部が挿入する一対のガイド壁を有し、これら一対のガイド壁に前記ハンマー軸挿入部が同一軸上に設けられていることを特徴とする鍵盤装置のアクション機構である。
請求項4に記載の発明は、請求項1または請求項3に記載の鍵盤装置のアクション機構において、前記複数のハンマー保持部それぞれに設けられた前記ハンマー軸挿入部は、前記ハンマー保持部の下側に開放された第1ハンマー切欠き部と、前記ハンマー保持部の上側に開放された第2ハンマー切欠き部とを有し、前記第1ハンマー切欠き部と前記第2ハンマー切欠き部とが前記複数のハンマー保持部に交互に設けられていることを特徴とする鍵盤装置のアクション機構である。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の鍵盤装置のアクション機構において、前記複数の伝達部材それぞれは、前記伝達保持軸が挿入する伝達嵌合孔が設けられた伝達嵌合部を有し、前記複数の伝達保持部それぞれは、前記伝達嵌合部が挿入する一対のガイド壁を有し、これら一対のガイド壁に前記伝達軸挿入部が同一軸上に設けられていることを特徴とする鍵盤装置のアクション機構である。
請求項6に記載の発明は、請求項2または請求項5に記載の鍵盤装置のアクション機構において、前記複数の伝達保持部それぞれに設けられた前記伝達軸挿入部は、前記伝達保持部の下側に開放された第1伝達切欠き部と、前記伝達保持部の上側に開放された第2伝達切欠き部とを有し、前記第1伝達切欠き部と前記第2伝達切欠き部とが前記複数の伝達保持部に交互に設けられていることを特徴とする鍵盤装置のアクション機構である。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載された鍵盤装置のアクション機構を備えていることを特徴とする鍵盤楽器である。
1 鍵盤装置
2 鍵
3 アクション機構
10 伝達部材
11 ハンマー部材
12、51 伝達保持部材
13 伝達保持部
14、50 ハンマー保持部材
15 ハンマー保持部
17 伝達支持レール
18 ハンマー支持レール
20 支持部材
22 軸支持部
22a ガイド壁
22b、53 伝達軸挿入部
24 伝達保持軸
26 伝達嵌合部
26b 嵌合孔
26c スリット溝
31 ハンマー突起部
32 軸支持部
32a ガイド壁
32b、52 ハンマー軸挿入部
34 ハンマー保持軸
35 ハンマー部
36 ハンマーアーム
37 ハンマー嵌合部
37b 嵌合孔
37c スリット溝
38 下限ストッパ
41 上限ストッパ
43 スイッチ基板
45 ゴムスイッチ
52a 第1ハンマー切欠き部
52b 第2ハンマー切欠き部
53a 第1伝達切欠き部
53b 第2伝達切欠き部

Claims (9)

  1. 並列に配列された複数の鍵と
    鍵操作されている前記鍵に対してアクション荷重を付与する複数のハンマー部材と、
    前記複数のハンマー部材それぞれを保持するハンマー保持部材と、
    前記ハンマー保持部材に挿入されており、かつ前記複数のハンマー部材それぞれが回転動作可能に取り付けられているハンマー保持軸と、
    を備えていることを特徴とする鍵盤装置のアクション機構。
  2. 請求項1に記載の鍵盤装置のアクション機構において、前記ハンマー保持部材は、第1方向に開放された第1ハンマー切欠き部と、前記第1方向とは異なる方向に開放された第2ハンマー切欠き部と、を備えていることを特徴とする鍵盤装置のアクション機構。
  3. 求項に記載の鍵盤装置のアクション機構において、前記第1ハンマー切欠き部と前記第2ハンマー切欠き部とが前記ハンマー保持部に交互に設けられていることを特徴とする鍵盤装置のアクション機構。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の鍵盤装置のアクション機構において、前記複数のハンマー部材それぞれは、前記ハンマー保持軸が挿入するハンマー嵌合孔をることを特徴とする鍵盤装置のアクション機構。
  5. 並列に配列された複数の鍵と、
    前記複数の鍵それぞれに対応して配置され、当該複数の鍵それぞれの押鍵操作に応じて回転動作する複数の伝達部材と
    記複数の伝達部材それぞれを保持する伝達保持部材と、
    前記伝達保持部材に挿入されており、かつ前記複数の伝達部材それぞれが回転動作可能に取り付けられている伝達保持軸と、
    を備えていることを特徴とする鍵盤装置のアクション機構。
  6. 請求項5に記載の鍵盤装置のアクション機構において、前記伝達保持部材は、第1方向に開放された第1伝達切欠き部と、前記第1方向とは異なる方向に開放された第2伝達切欠き部と、を備えていることを特徴とする鍵盤装置のアクション機構。
  7. 求項に記載の鍵盤装置のアクション機構において、前記第1伝達切欠き部と前記第2伝達切欠き部とが前記伝達保持部に交互に設けられていることを特徴とする鍵盤装置のアクション機構。
  8. 請求項5乃至7のいずれか1項に記載の鍵盤装置のアクション機構において、前記複数の伝達部材それぞれは、前記伝達保持軸が挿入する伝達嵌合孔をることを特徴とする鍵盤装置のアクション機構。
  9. 請求項1〜請求項のいずれかに記載された鍵盤装置のアクション機構を備えていることを特徴とする鍵盤楽器。
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