JP6330184B2 - リチウムマンガン系複合酸化物の製造方法 - Google Patents

リチウムマンガン系複合酸化物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、リチウム二次電池の正極活物質等に有用な一般式Li1+xMn24+δ〔−0.2≦x≦0.2、−0.5≦δ≦0.5〕で表されるリチウムマンガン系複合酸化物および一般式Li1+xyMn2-y4+δ〔−0.2≦x≦0.2、0.01≦y≦0.8、−0.5≦δ≦0.5であり、MがFe、Co、Niおよび希土類元素(Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、YbおよびLu)から選ばれる金属元素の内、1種または2種以上〕で表されるリチウムマンガン系複合酸化物の微粉末の製造方法に関する。
従来のスピネル構造のリチウムマンガン系複合酸化物の合成方法としては、LiMn24を例に取ると、固相法および湿式法(共沈法、水熱法、ゾル−ゲル法,噴霧熱分解法等)の合成方法などが知られている。更に、本発明のようなメカノケミカル合成法も提案されている。例えば、メカノケミカル合成法としては、γ−MnO2とLiOHを遊星ミルにより、乾式で混合粉砕処理を行ない、更に400℃以上で熱処理をすることにより、LiMn24を得ている非特許文献1、MnOとLi2CO3を振動ボールミルにより、乾式で混合粉砕処理を行ない、更に400℃以上で熱処理をすることにより、LiMn24を得ている非特許文献2、Li2Oとγ−MnO2をシェーカーミルにより、乾式で混合粉砕処理を行ない、熱処理なしにLiMn24を得ている非特許文献3、β−MnO2とLiOHをミルにより、乾式で混合粉砕処理を行ない、更に800℃以上で熱処理をすることにより、LiMn24を得ている非特許文献4が挙げられる。通常の固相法に比べ均一性の高い混合粉砕物が得られているものの、いずれも乾式での混合粉砕処理であり、ミルからのコンタミが多く、また、容器からの回収率が低いなど、充分に満足のいくものではなかった。
また水熱法としては、LiOHとγ−MnOOHおよび酸化剤(H22)をオートクレーブ中で水熱処理をしてLiMn24を得ている特許文献1が挙げられる。
共沈法と水熱法を組み合わせた特許文献2においては、Mn・Ni塩水溶液とLiOH・H22(酸化剤)水溶液を混合し、リチウムマンガン複合酸化物の前駆体を析出させ、水熱処理を行ない、更に400〜700℃の熱処理を行ないLiMn24を得ている。
なお、合成中の前駆体物質に溶媒中で圧力と温度を加え、溶媒の大気圧での沸点以上まで昇温することにより、前駆体物質の相互作用を促進するための方法である「ソルボサーマル法」において、水を溶媒とするソルボサーマル法の場合には、特に、水熱法と言われる(非特許文献5)。本発明は有機溶媒系によるソルボサーマル法である。有機溶媒の還元作用を利用したソルボサーマル法の例はこれまでなかった。
前記の水熱法では酸化剤の添加が必須となり、耐食性のある高価な反応容器を具備したオートクレーブなどの装置が必要であった。また、金属塩の共沈法では、副生物や塩化物原料等の未反応物などを除去する水洗などの工程が必要であった。
また、本出願人らは、複合酸化物の合成方法について各元素の酸化物、水酸化物、酸化水酸化物および金属単体の少なくとも1種を含有する原料を、水系有機溶媒中で混合粉砕処理することにより、目的の複合酸化物の前駆体を調製する工程と、その前駆体を熱処理する工程とを含む製造方法を先に提案している(特許文献3)。しかしながら、特許文献3に記載された製造方法が対象としているのは、リチウムマンガン系複合酸化物ではない。
特開2001−180940号公報 特開2005−038772号公報 特開2008−007394号公報
Transaction of the Material Research Society of Japan 33(2008)941 Journal of Solid State Chemistry 179(2006)590 Journal of the American Ceramics Society 84(2001)242 Journal of Solid State Chemistry 146(1999)184 微粒子工学大系第II巻応用技術〔(株)フジ・テクノシステム2002年1月18日発行、32頁〕
各成分酸化物、水酸化物または塩類を混合して高温で熱処理する固相反応法により得られるリチウムマンガン系複合酸化物には、不純物相や未反応物が残存しやすいという問題がある。また各成分酸化物あるいは水酸化物などの原料の混合時にメカノケミカル法を応用して固相反応を促進したとしても、乾式ではミルからのコンタミが多くなってしまう。金属塩からの共沈法では、副生物等を除去するために水洗などの工程が必要であった。2価あるいは3価のMnを原料とする従来の水熱法では、Mnを4価に酸化するための酸化剤の添加が必須となり、耐食性のあるオートクレーブなどの装置が必要となり、工業的にはコストアップとなっていた。
本発明は、上記のような課題が解決された、未反応物や不純物を除去するための工程を必要とせず、さらに腐食性添加剤の添加や特殊な溶媒の使用がなく、撹拌も必要としない安価なオートクレーブの使用が可能であり、熱処理なしあるいは高温での熱処理工程なしに結晶化物を得ることができる、リチウムマンガン系複合酸化物の高品位で安価な製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、かかる問題点を解決すべく鋭意検討を進めた結果、一般式Li1+xMn24+δ〔−0.2≦x≦0.2、−0.5≦δ≦0.5〕で表されるリチウムマンガン系複合酸化物および一般式Li1+xyMn2-y4+δ〔−0.2≦x≦0.2、0.01≦y≦0.8、−0.5≦δ≦0.5であり、Mが鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)および希土類元素(Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、YbおよびLu)から選ばれる金属元素の内、1種または2種以上〕で表されるリチウムマンガン系複合酸化物の微粉末の製造方法であって、水酸化リチウム、炭酸リチウムおよびリチウムカルボン酸塩などのリチウム塩のうち少なくとも1種と、二酸化マンガン(MnO2)およびMサイトを占める元素の酸化物、水酸化物および酸化水酸化物のうち少なくとも1種を含有する原料を、有機溶媒中、好ましくはアセトンあるいは2−プロパノール中で湿式混合粉砕処理し、好ましくは湿式混合粉砕処理したスラリーをソルボサーマル処理することにより、熱処理なしにリチウム二次電池の正極活物質等に有用な結晶化物の微粉末を得ること、あるいは高温での熱処理なしに結晶化物の微粉末を得ることができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明の製造方法(湿式混合粉砕処理工程、ソルボサーマル処理工程、および任意で行われる熱処理工程)は、特殊な機材や高価な原料を用いることなく行うことができ、また副生成物としては、水および気体状の生成物しか生成しないため特別な不純物の除去工程も不要である。したがって、各種用途における性能の劣化を招く不純物が混在しない高品質のリチウムマンガン系複合酸化物の結晶化物の微粉末を、高温での熱処理工程なしに、安価で効率的に製造することができる。
実施例1において3時間湿式混合粉砕処理した処理物のX線回折図形の加熱変化 実施例1において6時間湿式混合粉砕処理した処理物のX線回折図形の加熱変化 実施例2においてソルボサーマル処理した処理物の300℃と400℃で加熱処理したときのX線回折図形 実施例3において3時間湿式混合粉砕処理した処理物のX線回折図形の加熱変化 実施例3において湿式混合粉砕処理後、ソルボサーマル処理した処理物のX線回折図形の加熱変化 実施例4において3時間湿式混合粉砕処理した処理物のX線回折図形の加熱変化 実施例4において湿式混合粉砕処理後、ソルボサーマル処理した処理物のX線回折図形の加熱変化 実施例5においてLi/Mn比を変化させて湿式混合粉砕処理+ソルボサーマル処理した処理物の400℃で加熱処理したときのX線回折図形比較 実施例6において温度を変化させてソルボサーマル処理した処理物の400℃で加熱処理したときのX線回折図形比較 実施例7のLiFe0.5Mn1.54の合成において、湿式混合粉砕処理のみと湿式混合粉砕処理+ソルボサーマル処理した処理物の300℃と600℃で加熱処理したときのX線回折図形比較 実施例8のLiNi0.5Mn1.54の合成において、湿式混合粉砕処理のみと湿式混合粉砕処理+ソルボサーマル処理した処理物の300℃と600℃で加熱処理したときのX線回折図形比較 実施例9のLiLa0.05Mn1.954の合成において、湿式混合粉砕処理のみと湿式混合粉砕処理+ソルボサーマル処理した処理物の300℃と600℃で加熱処理したときのX線回折図形比較
リチウムマンガン系複合酸化物
本発明の製造方法の対象となるリチウムマンガン系複合酸化物は、一般式Li1+xMn24+δ〔−0.2≦x≦0.2、−0.5≦δ≦0.5〕、あるいは一般式Li1+xyMn2-y4+δ〔−0.2≦x≦0.2、0.01≦y≦0.8、−0.5≦δ≦0.5であり、MがFe、Co、Ni、および希土類元素(Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、YbおよびLu)から選ばれる金属元素の内、1種または2種以上〕で表される化合物である。
原料
Li源としては、水酸化リチウム(LiOH)、炭酸リチウム(Li2CO3)およびリチウムカルボン酸塩のようなリチウム塩うち少なくとも1種が好適に使用できる。リチウムカルボン酸塩を構成するカルボン酸として、モノカルボン酸としては、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸などが挙げられ、ジカルボン酸としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸などの飽和ジカルボン酸と、マレイン酸、フマル酸などの不飽和ジカルボン酸が挙げられ、芳香族カルボン酸としては、安息香酸、フタル酸、テレフタル酸などが挙げられ、ヒドロキシ酸としては、乳酸、リンゴ酸、クエン酸などが挙げられる。工業性を考慮すると、酢酸リチウムおよびシュウ酸リチウムがより好ましい。これらは水和物(結晶水含有)であっても構わない。またこれらの物質は結晶質、非晶質のどちらであっても構わない。
Mn源としては、電解二酸化マンガン(γ-MnO2)や電解二酸化マンガン(γ-MnO2)を熱処理して得られたβ−MnO2等の二酸化マンガン(MnO2)が好適に使用される。これらは水和物(結晶水含有)であっても構わない。またこれらの物質は結晶質、非晶質のどちらであっても構わない。
リチウムマンガン系複合酸化物としては、LiMn24を例に取ると、LiMn(III)Mn(IV) O4で示され、合成過程でマンガン(Mn)の価数を制御する必要がある。Mnの価数制御法としては、(a)4価のMnを部分還元しつつ合成する方法、(b)3価のMnを部分酸化しつつ合成する方法、(c)3価と4価のMnが1:1の組成比のMn原料を用いる方法が考えられる。本発明者等は、鋭意検討を行なった結果、LiMn24と構造相関性を持つ二酸化マンガン[Mn(IV)O2]の使用が好適であることを見出した。
Mサイトを占めるFe、Co、Niおよび希土類源としては、これら金属元素の酸化物[MO、M23、MO2]、水酸化物[M(OH)2、M(OH)3、M(OH)4]または酸化水酸化物[MO(OH)、MOOH]が好適に使用できる。これらは水和物(結晶水含有)であっても構わない。これらの物質は結晶質、非晶質のどちらであっても構わない。
上記のような原料となる物質の粒径は、100μm以下が好ましく、50μm以下がより好ましく、10μm以下が更に好ましい。但し、湿式混合粉砕処理の過程で、粒子の微細化と、メカノケミカル反応により、例えば複合化や価数変化(還元等)が起こるので、初期の粒径は小さい方が好ましいが、前記粒径に制限されるものではない。
また、原料の各成分の配合量は、目的とするリチウムマンガン系複合酸化物における組成比と同じとなるようにすればよい。
湿式混合粉砕処理
本発明における湿式混合粉砕処理は、有機溶媒中で、一般的には混合粉砕機を用いて行われる。前記した4価のMnを有機溶媒により、部分還元しつつ合成する本発明の方法においては、使用する有機溶媒は、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類やメタノール、エタノール、2−プロパノール、1−ブタノールなどのアルコール類、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒドなどのアルデヒド類が好適である。またこれらの有機溶媒は、組み合わせて使用することも可能である。更に、これらの必須である有機溶媒にメカノケミカル反応の促進効果を向上させるため、あるいは凝集粒子の少ない、微細で結晶性に優れた目的化合物を得るために、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)や直鎖状ないし芳香族炭化水素(ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等)を加えて使用することも可能である。
また、混合粉砕機は、原料に機械的に粉砕、摩砕の力が働くものであればよく、たとえば、粉砕容器内に原料と粉砕媒体(ロッド、シリンダー、ボール、ビーズ等)とを入れて撹拌することにより原料を粉砕する、転動ボールミル、振動ボールミル、撹拌ボールミル、遊星ボールミル等のボールミルが好適である。このようなボールミルを連続型にした粉砕機(たとえば、三井鉱山(株)製「SCミル」、(株)シンマルエンタープライゼス製「ダイノーミル」)や、直径1mm以下の非常に小さいボール(ビーズ)を使用できるボールミルなども推奨される。
代表的な粉砕媒体であるボール(ビーズ)としては、直径0.1〜10mm程度の、ZrO2(ジルコニア)、Si34(窒化ケイ素)、SiC(炭化ケイ素)、WC(タングステンカーバイド)、ステンレスなどの素材からなるものを用いることができ、たとえば、東ソー(株)製のジルコニアボール「YTZ」(登録商標)が好適である。
湿式混合粉砕の処理条件は混合粉砕機の種類に応じて適切に調整すればよい。たとえば、遊星ボールミルを使用する場合には、容器容積100mL当たり、粉砕媒体であるボール(ビーズ)の充填量を15〜60mL、有機溶媒および原料の合計の充填量を10〜30mLとし、かつ有機溶媒と原料の混合物中の原料の濃度を2〜80体積%とすることが好ましい。また、遊星ボールミルの公転回転数は通常1〜10Hz、好ましくは4〜6Hzであり、混合粉砕の処理時間は1〜10時間が好ましい。
ソルボサーマル処理工程
結晶質のリチウムマンガン系複合酸化物の合成方法として、LiOHとMnO2を原料として、有機溶媒中で湿式混合粉砕処理およびソルボサーマル処理し、LiMn24を合成することを例に取ると、以下の反応式のような反応により、LiMn24が生成すると考えられる。
16LiOH+32MnO2+CH3COCH3
→16LiMn(III)Mn(IV)O4+11H2O+3CO2
湿式混合粉砕処理およびソルボサーマル処理の反応は、アセトンを例にとると以下のような反応が起きていると推定している(MnO2の1/2が以下のように還元されると推定)。
16MnO2+CH3COCH3→8Mn23+3CO3+3H2
Mnの4価の酸化物を使用し、アセトン中で、Mnの4価が3価に還元される反応が起こることを見出したことが、本発明を優れたものにしている。また、前記の反応は混合粉砕処理工程においても一部起こっているが、続けてソルボサーマル処理を行なうことにより、より一層促進される。
従って、ソルボサーマル処理の溶媒としては、前記混合粉砕処理に使用される有機溶媒の条件をそのまま適用することができる。また還元能力に適した有機溶媒を混合粉砕処理工程から使用することが好適である。
有機溶媒によるMnO2の4価から3価への還元は、液相中よりも蒸気雰囲気中でより顕著に進行する。従って、ソルボサーマル処理時の前記還元能力に適した有機溶媒の使用量は、処理容器の大きさに合わせて、きるだけ多くの有機溶媒蒸気が被処理物に接触するようにすることが好ましい。容器容積100mL当たり、0.01〜1.00モルの有機溶媒を使用すれば、有機溶媒蒸気と被処理物との接触が増加し、MnO2の還元をより促進することができる。本発明のソルボサーマル処理工程には、反応時に有機溶媒の液相の存在しない、蒸気(気相)のみでの処理も含まれる。
混合粉砕処理工程において得られたスラリーをそのままソルボサーマル処理することもできるが、使用した有機溶媒を一部蒸留や固液分離などにより除去して、ソルボサーマル処理を行なうことも、前記有機溶媒蒸気との接触を増加させる観点から有効である。混合粉砕処理工程において得られたスラリー、有機溶媒を一部除去したスラリーに前記ケトン類,アルコール類,アルデヒド類,エーテル類、直鎖状および芳香族炭化水素を加えた混合溶媒としてもよい。また、混合粉砕処理工程において得られたスラリーを固液分離し、固形分(リチウムマンガン系複合酸化物)を再度前記した還元能力に適した有機溶媒を含む有機溶媒に分散してスラリー化し、ソルボサーマル処理を行なうことも可能である。
処理温度は、有機溶媒の大気圧での沸点以上、通常250℃以下、好ましくは200℃以下に保持し、反応させることが好適である。反応温度が低すぎるとMn(IV)からMn(III)への還元が不充分になったり、生成物の結晶性が低下することがある。一方反応温度が高すぎることは、ソルボサーマル処理容器が高価になり工業的でない。通常処理圧力は、処理温度における有機溶媒の蒸気圧である。適宜目的とする化合物の組成に適した温度条件と圧力条件を選択することが望ましい。処理時間は通常4時間から48時間であり、好ましくは8時間から24時間である。
ソルボサーマル処理に供する反応容器であるが、バッチ式の混合粉砕機を使用した場合には、粉砕容器を密閉してそのまま使用し、加熱することも可能である。連続式の混合粉砕機を使用した場合には、スラリーをオートクレーブに移し、ソルボサーマル処理を行なうことができる。前記処理温度、処理圧力が得られれば特に限定されるものではない。
以上のような湿式混合粉砕処理の後、あるいは続けて行なうソルボサーマル処理後の生成物を濾別して乾燥することにより、結晶化したリチウムマンガン系複合酸化物、あるいは、低温の加熱処理で結晶化する前駆体を回収することができる。
濾別の方法は、一般的な加圧ろ過、吸引ろ過、遠心分離等の方法から適宜選択すればよい。また乾燥の方法も通常の通風乾燥、真空乾燥等のいずれの方法であってもよい。本発明の湿式混合粉砕処理では有機溶媒中で水以外の副生物(塩類等)が生成しないため、湿式混合粉砕処理後あるいは続けて行なうソルボサーマル処理をした後のスラリーを蒸発乾固、スプレードライ等により乾燥することも可能である。乾燥温度は特に限定されないが50〜300℃が好ましい。乾燥時間は十分に乾燥できる時間であれば特に限定されない。
熱処理工程
湿式混合粉砕処理後にソルボサーマル処理することにより調製された結晶化したリチウムマンガン系複合酸化物は熱処理しなくても結晶性が高く、熱処理を省略することができるが、大気中で熱処理することにより、結晶性の更なる向上を図ることができる。また湿式混合粉砕処理により調製されたリチウムマンガン系複合酸化物をソルボサーマル処理することなく、熱処理して、供することも所望により可能である。熱処理を必要とするかどうかは、適宜所望により決めればよい。熱処理の温度は、好ましくは300〜1000℃である。必要に応じて適宜調整すればよい。なお、リチウムマンガン系複合酸化物の結晶性はX線回折図形(所定のピークの有無)により確認することができる。
[実施例1]混合粉砕処理(メカノケミカル処理)
栗本鐵工所製遊星ボールミル(ステンレス製ポット,容積420mL)に原料粉末LiOH1.987gと電解MnO214.424g,2mmφYTZボール168mL,アセトン75mLを充填し、公転及び自転回転数6Hzで3時間および6時間の処理を行なった。処理物を吸引ろ過後、85℃で16時間の真空乾燥を行ない、LiMn24の複合酸化物の前駆体を得た。LiMn24の複合酸化物の前駆体を大気中各温度で1時間熱処理したときのX線回折図形の加熱変化を図1(混合粉砕処理3時間)と図2(混合粉砕処理6時間)に示す。低温での結晶化が進み、600℃で1時間熱処理したLiMn24単一相の比表面積は、14m2/g(混合粉砕処理3時間品)と23m2/g(混合粉砕処理6時間)であった。
[実施例2]ソルボサーマル処理
実施例1の混合粉砕処理3時間により得られたスラリー(20mL)を、テフロン製の密閉容器(容量50mL)に充填し、150℃で16時間のソルボサーマル処理を行なった(この時の密閉容器内の圧力は、アセトン溶媒の加熱による自己発生圧力である。)。ソルボサーマル処理物を吸引ろ過後、85℃で16時間の真空乾燥を行ない、LiMn24の複合酸化物の前駆体を得た.LiMn24の複合酸化物の前駆体を大気中300℃と400℃の温度で1時間熱処理したときのX線回折図形を、混合粉砕処理のみと比較して図3に示す。混合粉砕処理後に、ソルボサーマル処理を加えることにより、大幅に低温結晶化が促進されていた。300℃と400℃でソルボサーマル処理した生成物の比表面積はそれぞれ44m2/g,26m2/gであった。
[実施例3]THF添加
栗本鐵工所製遊星ボールミル(ステンレス製ポット,容積420mL)に原料粉末LiOH1.987gと電解MnO214.424g,2mmφYTZボール168mL,アセトン1.0mL,THF(テトラヒドロフラン)74mLを充填し、公転及び自転回転数6Hzで3時間の処理を行なった。処理物を吸引ろ過後、85℃で16時間の真空乾燥を行ない、LiMn24の複合酸化物の前駆体を得た。LiMn24の複合酸化物の前駆体を大気中各温度で1時間熱処理したときのX線回折図形の加熱変化を図4に示す。
また別に混合粉砕処理3時間により得られたスラリー(20mL)を、テフロン製の密閉容器(容量50mL)に充填し、150℃で16時間のソルボサーマル処理を行なった(この時の密閉容器内の圧力は、アセトン溶媒の加熱による自己発生圧力である。)。ソルボサーマル処理物を吸引ろ過後、85℃で16時間の真空乾燥を行ない、LiMn24の複合酸化物の前駆体を得た。LiMn24の複合酸化物の前駆体を大気中各温度で1時間熱処理したときのX線回折図形を図5に示す。また600℃で1時間の熱処理を行なった時の比表面積は、28m2/gであった。THF未添加の場合の比表面積が10m2/g(実施例2)に比べ大幅に大きくなっていた。
[実施例4]有機溶媒蒸気処理
栗本鐵工所製遊星ボールミル(ステンレス製ポット,容積420mL)に原料粉末LiOH1.987gと電解MnO214.424g,2mmφYTZボール168mL,アセトン10mLを充填し、公転及び自転回転数6Hzで3時間の処理を行なった。処理物を吸引ろ過後,85℃で16時間の真空乾燥を行ない、LiMn24の複合酸化物の前駆体を得た。LiMn24の複合酸化物の前駆体を大気中各温度で1時間熱処理したときのX線回折図形の加熱変化を図6に示す。
また別に混合粉砕処理3時間により得られたスラリーを、そのまま混合粉砕容器内に密閉して、150℃で16時間のソルボサーマル処理を行なった(この時の密閉容器内の圧力は、アセトン溶媒の加熱による自己発生圧力である。)。ソルボサーマル処理物を吸引ろ過後、85℃で16時間の真空乾燥を行ない、LiMn24の複合酸化物の前駆体を得た。LiMn24の複合酸化物の前駆体を大気中各温度で1時間熱処理したときのX線回折図形を図7に示す。実施例1および実施例2に比べ、低温の熱処理により大幅な結晶性の向上が見られた。また600℃で1時間の熱処理を行なった時の比表面積は、メカノケミカル処理(混合粉砕処理)だけの場合14m2/g、ソルボサーマル処理を施した場合15m2/gであった。
[実施例5]混合粉砕処理+ソルボサーマル処理、Li/Mn比の変化
栗本鐵工所製遊星ボールミル(ステンレス製ポット,容積420mL)に原料粉末Li2CO32.758g(Li/Mnモル比=0.90/2.00)あるいはLi2CO33.065g(Li/Mnモル比=1.00/2.00)あるいはLi2CO33.371g(Li/Mnモル比=1.10/2.00)あるいはLi2CO33.678g(Li/Mnモル比=1.20/2.00)と、電解MnO214.424g,蒸留水0.747g2mmφ,YTZボール168mL,アセトン75mLを充填し、公転及び自転回転数6Hzで3時間の処理を行なった。引き続き得られたスラリーを、混合粉砕容器を密閉して、150℃で16時間のソルボサーマル処理を行なった(この時の密閉容器内の圧力は、アセトン溶媒の加熱による自己発生圧力である。)。ソルボサーマル処理物を吸引ろ過後、85℃で16時間の真空乾燥を行ない、LiMn24の複合酸化物の前駆体を得た。LiMn24の複合酸化物の前駆体を大気中400℃の温度で1時間熱処理したときのX線回折図形を図8に示す。ピーク位置のシフトからLiが全てスピネル構造に固溶していることが分かる。また、Li固溶量に応じてMn(IV)/Mn(III)のモル比が変化していることがわかる。また、400℃で熱処理したこれらのLiMn24粉末の比表面積は、13m2/g(Li/Mnモル比=0.90/2.00)あるいは16m2/g(Li/Mnモル比=1.00/2.00)あるいは18m2/g(Li/Mnモル比=1.10/2.00)あるいは20m2/g(Li/Mnモル比=1.20/2.00)であった。
[実施例6]混合粉砕処理+ソルボサーマル処理(150℃,180℃)
栗本鐵工所製遊星ボールミル(ステンレス製ポット,容積420mL)に原料粉末LiOH2.086g(Li/Mnモル比=1.05)と電解MnO2を400℃で1時間熱処理して得たβ−MnO214.424g,2mmφYTZボール168mL,2−プロパノール74mLを充填し,公転及び自転回転数5Hzで3時間の処理を行なった。得られたスラリー(20mL)をテフロン製の密閉容器(容量50mL)に充填し、150℃で16時間あるいは180℃で16時間のソルボサーマル処理を行なった(この時の密閉容器内の圧力は、アセトン溶媒の加熱による自己発生圧力である。)。ソルボサーマル処理物を吸引ろ過後、85℃で16時間の真空乾燥を行ない、LiMn24の複合酸化物の前駆体を得た。LiMn24の複合酸化物の前駆体を大気中400℃の温度で1時間熱処理したときのX線回折図形を図9に示す。ソルボサーマル処理の温度が高い程、低温で結晶性が向上していた。また、400℃で熱処理したこれらのLiMn24粉末の比表面積は、35m2/g(ソルボサーマル処理なし)、36m2/g(150℃ソルボサーマル処理)、26m2/g(180℃ソルボサーマル処理)であった。
[実施例7]LiFe0.5Mn1.54の合成
栗本鐵工所製遊星ボールミル(ステンレス製ポット,容積420mL)にLiFe0.5Mn1.54の組成比になるように、原料粉末LiOH1.982gと電解MnO210.791g,α−Fe233.303g,2mmφYTZボール168mL,アセトン75mLを充填し,公転及び自転回転数6Hzで3時間の処理を行なった。得られたスラリー(20mL)をテフロン製の密閉容器(容量50mL)に充填し、150℃で16時間のソルボサーマル処理を行なった(この時の密閉容器内の圧力は、アセトン溶媒の加熱による自己発生圧力である。)。ソルボサーマル処理物を吸引ろ過後、85℃で16時間の真空乾燥を行ない、LiFe0.5Mn1.54の複合酸化物の前駆体を得た。LiFe0.5Mn1.54の複合酸化物の前駆体を大気中300℃と600℃の温度で1時間熱処理したときのX線回折図形を図10に示す。ソルボサーマル処理により、結晶性が改善され、低温での熱処理においても結晶性の良いLiFe0.5Mn1.54が得られた。また、600℃で熱処理したLiFe0.5Mn1.54粉末の比表面積は、17m2/g(ソルボサーマル処理なし)、12m2/g(ソルボサーマル処理あり)であった。
[実施例8]LiNi0.5Mn1.54の合成
栗本鐵工所製遊星ボールミル(ステンレス製ポット,容積420mL)にLiNi0.5Mn1.54の組成比になるように、原料粉末LiOH1.966gと電解MnO210.707g,水酸化ニッケル[Ni(OH)2]3.806g,2mmφYTZボール168mL,アセトン75mLを充填し、公転及び自転回転数6Hzで3時間の処理を行なった。得られたスラリー(20mL)をテフロン製の密閉容器(容量50mL)に充填し、150℃で16時間のソルボサーマル処理を行なった(この時の密閉容器内の圧力は、アセトン溶媒の加熱による自己発生圧力である。)。ソルボサーマル処理物を吸引ろ過後、85℃で16時間の真空乾燥を行ない、LiNi0.5Mn1.54の複合酸化物の前駆体を得た。LiNi0.5Mn1.54の複合酸化物の前駆体を大気中300℃と600℃の温度で1時間熱処理したときのX線回折図形を図11に示す。ソルボサーマル処理により、結晶性が改善され、低温での熱処理においても結晶性の良いLiNi0.5Mn1.54が得られた。また,600℃で熱処理したLiNi0.5Mn1.54粉末の比表面積は、30m2/g(ソルボサーマル処理なし)、10m2/g(ソルボサーマル処理あり)であった。
[実施例9]LiLa0.05Mn1.954の合成
栗本鐵工所製遊星ボールミル(ステンレス製ポット,容積420mL)にLiLa0.05Mn1.954の組成比になるように、原料粉末LiOH1.942gと電解MnO213.744g,酸化ランタン[La23]0.660g、2mmφYTZボール168mL,アセトン75mLを充填し,公転及び自転回転数6Hzで3時間の処理を行なった.得られたスラリー(20mL)をテフロン製の密閉容器(容量50mL)に充填し、150℃で16時間のソルボサーマル処理を行なった(この時の密閉容器内の圧力は、アセトン溶媒の加熱による自己発生圧力である。)。ソルボサーマル処理物を吸引ろ過後、85℃で16時間の真空乾燥を行ない、LiLa0.05Mn1.954の複合酸化物の前駆体を得た.LiLa0.05Mn1.954の複合酸化物の前駆体を大気中400℃と600℃の温度で1時間熱処理したときのX線回折図形を図12に示す。ソルボサーマル処理により、結晶性が改善され、低温での熱処理においても結晶性の良いLiLa0.05Mn1.954が得られた。また,600℃で熱処理したLiLa0.05Mn1.954粉末の比表面積は、27m2/g(ソルボサーマル処理なし)、13m2/g(ソルボサーマル処理あり)であった。

Claims (7)

  1. 一般式Li1+xMn24+δ〔−0.2≦x≦0.2、−0.5≦δ≦0.5〕で表されるリチウムマンガン系複合酸化物の製造方法であって、水酸化リチウム(LiOH)、炭酸リチウム(Li2CO3)およびリチウムカルボン酸塩のうち少なくとも1種と、二酸化マンガン(MnO2)とを含有する原料を、アセトンを含む有機溶媒中で湿式混合粉砕処理としてメカノケミカル処理する工程を含むことを特徴とする、リチウムマンガン系複合酸化物の製造方法。
  2. 一般式Li1+xyMn2-y4+δ〔−0.2≦x≦0.2、0.01≦y≦0.8、−0.5≦δ≦0.5であり、MがFe、Co、Niおよび希土類元素(Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、YbおよびLu)から選ばれる金属元素の内、1種または2種以上〕で表されるリチウムマンガン系複合酸化物の製造方法であって、水酸化リチウム(LiOH)、炭酸リチウム(Li2CO3)およびリチウムカルボン酸塩のうち少なくとも1種と、二酸化マンガン(MnO2)およびMサイトを占める元素の酸化物、水酸化物および酸化水酸化物のうち少なくとも1種を含有する原料を、アセトンを含む有機溶媒中で湿式混合粉砕処理としてメカノケミカル処理する工程を含むことを特徴とする、リチウムマンガン系複合酸化物の製造方法。
  3. 前記リチウムカルボン酸塩を構成するカルボン酸が、酢酸およびシュウ酸のうち少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1または2に記載のリチウムマンガン系複合酸化物の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のメカノケミカル処理工程により得られたリチウムマンガン系複合酸化物を熱処理する工程を含むことを特徴とする、リチウムマンガン系複合酸化物の結晶化物の製造方法。
  5. 前記熱処理する工程における熱処理の温度が300〜600℃であることを特徴とする、請求項4に記載のリチウムマンガン系複合酸化物の結晶化物の製造方法。
  6. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のメカノケミカル処理工程により得られたリチウムマンガン系複合酸化物を、アセトンを含む有機溶媒中でソルボサーマル処理する工程を含むことを特徴とする、リチウムマンガン系複合酸化物の結晶化物の製造方法。
  7. 前記ソルボサーマル処理工程により得られたリチウムマンガン系複合酸化物を熱処理する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項に記載のリチウムマンガン系複合酸化物の結晶化物の製造方法。
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