JP6330147B2 - 光源装置及び投写型映像表示装置 - Google Patents

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Description

本開示は、レーザ光源を使用した光源装置、及びそれを使用した投写型映像表示装置に関する。
特許文献1では、レーザ素子から出射された光を拡散板等の拡散層が配置された円形基板状の回転ホイールに照射することで、投写映像における輝度ムラやスペックルノイズを低減できるプロジェクタが開示されている。
特開2013−61525号公報
本開示は、レーザ光源を用いた場合でも、簡易な構成で、投写映像における輝度ムラやスペックルノイズの抑制を可能とする光源装置及び投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
本開示の光源装置及び投写型映像表示装置は、レーザ光源と、平行平板の対向する第1の面に所定の反射率を有する部分反射膜が形成され、第2の面に全反射膜が形成された多重反射ミラーと、を備える。多重反射ミラーは、レーザ光源からの出射光の光路に対して、第1の面から入射するよう傾斜して配置される。
本開示によれば、レーザ光源を用いた場合でも、簡易な構成で、投写映像における輝度ムラやスペックルノイズの抑制を可能とする光源装置及び投写型映像表示装置を提供することができる。
実施の形態1における投写型映像表示装置を示す図 実施の形態1における蛍光体ホイールを示す(a)平面図および(b)側面図 実施の形態1における光源装置を示す図 実施の形態1における(a)第1の光源ユニットおよび(b)第2の光源ユニットを示す図 実施の形態1における分離合成ミラーを示す図 実施の形態1における光束の分離合成を示す図 実施の形態1における多重反射ミラーでの光線を示す図 実施の形態1における多重反射ミラーの作用を説明する図 実施の形態1における多重反射ミラーの部分反射膜の反射率と各光束の光強度との関係を示す図 実施の形態2における光源装置を示す図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
[実施の形態1]
(投写型映像表示装置)
以下において、実施の形態1に係る投写型映像表示装置の構成について、図1および図2を用いて説明する。図1は、実施の形態1に係る投写型映像表示装置100を示す図である。
図1に示すように、第1に、投写型映像表示装置100は、第1の光源ユニット10Aと、第2の光源ユニット10Bと、蛍光体ホイール20と、ロッドインテグレータ30と、DMD(Digital Micromirror Device)40R、DMD40G及びDMD40BからなるDMD40と、投写ユニット50とを有する。
第1の光源ユニット10Aおよび第2の光源ユニット10Bは、例えば、レーザダイオード(LD:Laser Diode)や発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などの複数の固体光源によって構成される。本実施の形態では固体光源としてレーザダイオード、特に青色光を出射するレーザダイオードを使用している。ここで、レーザダイオードは、レーザ光源であり発光素子の一例である。
第1の光源ユニット10Aおよび第2の光源ユニット10Bからの出射光は、例えば、波長440〜470nmの青色光であり、この青色光は蛍光体を励起するための励起光としても用いられる。なお、第1の光源ユニット10Aおよび第2の光源ユニット10Bの詳細については、後述する(図4を参照)。
蛍光体ホイール20は、励起光の光軸に沿って延びる回転軸20Xを中心として回転するように構成される。蛍光体ホイール20は、励起光の入射方向と反対方向に発光光を発する反射型蛍光体ホイールである。
詳細には、図2(a)(b)に示すように、蛍光体ホイール20は、基板21と、基板21上に基板21の回転方向に円環状に塗布形成された蛍光体22と、蛍光体22が形成された基板21を回転させるためのモーター23とにより構成されている。なお、基板21の表面には、反射膜が形成されて反射面とされ、この反射面に蛍光体22が形成されている。蛍光体22は、第1の光源ユニット10Aおよび第2の光源ユニット10Bから出射される励起光に応じて、発光光を発光する。蛍光体22の発光光である黄色光のうち反射面に向かって出射された光は、反射面にて反射される。蛍光体22は、発光体の一例、蛍光体ホイールはホイールの一例である。
蛍光体22は、緑色〜黄色を主たる波長域として、蛍光光を発する蛍光体である。この蛍光体22は、青色の励起光を効率的に吸収して蛍光を効率的に発光し、且つ温度消光に対する耐性が高い蛍光体であることが好ましい。蛍光体22は、例えば、セリウム付活ガーネット構造蛍光体であるY3Al5O12:Ce3+である。
ロッドインテグレータ30は、ガラスなどの透明部材によって構成される中実のロッドである。ロッドインテグレータ30は、光源ユニット10から出射される光を均一化する。なお、ロッドインテグレータ30は、内壁がミラー面によって構成される中空のロッドであってもよい。
DMD40は、第1の光源ユニット10Aおよび第2の光源ユニット10B、蛍光体ホイール20から出射される光を変調する。詳細には、DMD40は、複数の微小ミラーによって構成されており、複数の微小ミラーは可動式である。各微小ミラーは、基本的に1画素に相当する。DMD40は、各微小ミラーの角度を変更することによって、投写ユニット50側に光を反射するか否かを切り替える。
実施の形態1では、DMD40として、DMD40R、DMD40G及びDMD40Bが設けられる。DMD40Rは、赤映像信号Rに基づいて赤成分光Rを変調する。DMD40Gは、緑映像信号Gに基づいて緑成分光Gを変調する。DMD40Bは、青映像信号Bに基づいて青成分光Bを変調する。
投写ユニット50は、DMD40によって変調された映像光を投写面上に投写する。
第2に、投写型映像表示装置100は、分離合成ミラー110を有する。分離合成ミラー110は、第1の光源ユニット10Aおよび第2の光源ユニット10Bからの出射光を合成し、かつ一部分を分離するミラーである。なお、分離合成ミラー110は、分離合成光学素子の一例であり、その詳細については後述する(図5を参照)。
また、投写型映像表示装置100は、必要なミラー群を有する。ミラー群としては、ミラー131〜ミラー133および、ミラー170が設けられている。ミラー131、ミラー133、ミラー170は、光路を折り曲げるミラーである。ダイクロイックミラー132は、青色光を透過し、黄色光を反射する特性を有するダイクロイックミラーであり、合成光学素子の一例である。
また、投写型映像表示装置100は、多重反射ミラー160を有する。多重反射ミラー160は、第1の光源ユニット10Aからの出射光が、分離合成ミラー110によって分離された光路において、各光束をさらに複数の光束に分割しながら反射するミラーである。なお、多重反射ミラー160の詳細については後述する(図7および図8参照)。
また、投写型映像表示装置100は、必要なレンズ群を有する。レンズ群としては、レンズ121〜レンズ128およびレンズ151〜レンズ153が設けられている。レンズ121は、第1の光源ユニット10Aおよび第2の光源ユニット10Bからの出射光を集光するコンデンサレンズである。レンズ122は、レンズ121により集光された光を平行光化する凹レンズである。レンズ123及びレンズ124は、励起光を蛍光体ホイールの蛍光体上に集光し、かつ蛍光体から出射される光を平行光化するコンデンサレンズである。レンズ125は、第1の光源ユニット10Aからの出射光を集光するコンデンサレンズである。レンズ126は、レンズ125による光の集光点の後段に配置され、集光された光を再び平行光化するコンデンサレンズである。レンズ127およびレンズ128は、第1の光源ユニット10Aおよび第2の光源ユニット10Bからの出射光、蛍光体ホイールからの出射光をロッドインテグレータ30へ導くリレーレンズである。レンズ151、レンズ152、レンズ153は、ロッドインテグレータ30からの出射光を各DMD40上に略結像するリレーレンズである。
また、投写型映像表示装置100は、必要な拡散板群を有する。拡散板群としては、拡散板141および拡散板142が設けられている。拡散板141は、略平行光で入射する光を拡散する拡散板である。拡散板142は、レンズ125による光束の集光点近傍に配置され、光束を拡散させる拡散板である。拡散板141および拡散板142は、例えば、ガラス基板の表面に微細な凹凸が形成された構成となっている。また、微細な凹凸面の形成は、片面であっても、両面であっても良い。
なお、蛍光体ホイール20からの発光光の発光点と、ロッドインテグレータ30の入射面が略共役となり、また、拡散板142と、ロッドインテグレータ30の入射面が略共役となるように、各レンズの形状が調整されている。
第3に、投写型映像表示装置100は、必要なプリズム群を有する。プリズム群として、プリズム210、プリズム220、プリズム230、プリズム240及びプリズム250が設けられる。
プリズム210は、透光性部材によって構成されており、面211及び面212を有する。プリズム210(面211)とプリズム250(面251)との間にはエアギャップが設けられており、プリズム210に入射した光が面211に入射する角度(入射角)が全反射角よりも大きいため、プリズム210に入射した光は面211で反射される。一方で、プリズム210(面212)とプリズム220(面221)との間にはエアギャップが設けられるが、面211で反射された光が面212に入射する角度(入射角)が全反射角よりも小さいため、面211で反射された光は面212を透過する。
プリズム220は、透光性部材によって構成されており、面221及び面222を有する。面222は、赤成分光R及び緑成分光Gを透過して、青成分光Bを反射するダイクロイックミラー面である。従って、面211で反射された光のうち、赤成分光R及び緑成分光Gは面222を透過し、青成分光Bは面222で反射される。面222で反射された青成分光Bは面221で反射され、DMD40Bに入射する。なお、DMD40Rから出射された赤成分光R及びDMD40Gから出射された緑成分光Gは、面222及び面221を透過する。
プリズム210(面212)とプリズム220(面221)との間にはエアギャップが設けられており、面222で最初に反射された青成分光B及びDMD40Bから出射された青成分光Bが面221に入射する角度(入射角)が全反射角よりも大きいため、面222で最初に反射された青成分光B及びDMD40Bから出射された青成分光Bは面221で反射される。一方で、面221で反射された後に面222で2回目に反射された青成分光Bが面221に入射する角度(入射角)が全反射角よりも小さいため、面221で反射された後に面222で2回目に反射された青成分光Bは面221を透過する。
プリズム230は、透光性部材によって構成されており、面231及び面232を有する。面232は、緑成分光Gを透過して、赤成分光Rを反射するダイクロイックミラー面である。従って、面231を透過した光のうち、緑成分光Gは面232を透過し、赤成分光Rは面232で反射される。面232で反射された赤成分光Rは面231で反射され、DMD40Rに入射する。なお、DMD40Gから出射された緑成分光Gは面232及び面231を透過する。
プリズム220(面222)とプリズム230(面231)との間にはエアギャップが設けられており、面231を透過して面232で反射された赤成分光R及びDMD40Rから出射された赤成分光Rが再び面231に入射する角度(入射角)が全反射角よりも大きいため、面231を透過して面232で反射された赤成分光R及びDMD40Rから出射された赤成分光Rは面231で反射される。一方で、DMD40Rから出射されて面231で反射された後に面232で反射された赤成分光Rが再び面231に入射する角度(入射角)が全反射角よりも小さいため、DMD40Rから出射されて面231で反射された後に面232で反射された赤成分光Rは面231を透過する。
プリズム240は、透光性部材によって構成されており、面241を有する。面241は、緑成分光Gを透過するように構成されている。なお、DMD40Gへ入射する緑成分光G及びDMD40Gから出射された緑成分光Gは面241を透過する。
プリズム250は、透光性部材によって構成されており、面251を有する。
言い換えると、青成分光Bは、(1)面211で反射されて、(2)面212及び面221を透過した上で、面222で反射されて、(3)面221で反射されて、(4)DMD40Bで反射されて、(5)面221で反射されて、(6)面222で反射されて、(7)面221、面212、面211及び面251を透過する。これによって、青成分光Bは、DMD40Bで変調されて、投写ユニット50に導かれる。
赤成分光Rは、(1)面211で反射されて、(2)面212、面221、面222及び面231を透過した上で、面232で反射されて、(3)面231で反射されて、(4)DMD40Rで反射されて、(5)面231で反射されて、(6)面232で反射されて、(7)面231、面232、面221、面212、面211及び面251を透過する。これによって、赤成分光Rは、DMD40Rで変調されて、投写ユニット50に導かれる。
緑成分光Gは、(1)面211で反射されて、(2)面212、面221、面222、面231、面232、面241を透過した上で、DMD40Gで反射されて、(3)面241、面232、面231、面222、面221、面212、面211及び面251を透過する。これによって、緑成分光Gは、DMD40Gで変調されて、投写ユニット50に導かれる。
(光源装置)
以下において、実施の形態1に係る光源装置について、図3〜図6を用いて説明する。図3は、実施の形態1に係る光源装置200を示す図である。
図1で示した投写型映像表示装置100に使用される光源装置200は、主として、第1の光源ユニット10A、第2の光源ユニット10B、分離合成ミラー110、および蛍光体ホイール20によって構成される。また、光源装置200は、必要なレンズ群及びミラー群を含む。これらの構成要素とその説明は投写型映像表示装置100で説明した内容と同じであるので、これ以上の重複説明は省略する。
図4(a)は、第1の光源ユニット10Aを図1の−z方向に向かって見た図、図4(b)は、第2の光源ユニット10Bを図1の−x方向に向かって見た図である。
第1の光源ユニット10Aは、青色光を発光する複数のレーザダイオード11B1、11B2をそれぞれ含む光源ブロック12B1、12B2および、ヒートシンク13によって構成され、第2の光源ユニット10Bは、青色光を発光する複数のレーザダイオード11B1を含む光源ブロック12B1および、ヒートシンク13によって構成される。レーザダイオード11B1、11B2を総称してレーザダイオード11と、光源ブロック12B1、12B2を総称して光源ブロック12という。
第1の光源ユニット10Aは、3つの光源ブロック12で構成されており、上部および下部に光源ブロック12B1が、中央部に光源ブロック12B2が配置されている。一方、第2の光源ユニット10Bは、3つの同一の光源ブロック12B1で構成されている。
第1の光源ユニット10Aの上部と下部の光源ブロック12B1および第2の光源ユニット10Bの3つの光源ブロック12B1と、第1の光源ユニット10Aの中央部の光源ブロック12B2とには、説明の都合上、異なる符号が付されている。また、レーザダイオード11B2は破線で図示されており、実施の形態1では、レーザダイオード11B1およびレーザダイオード11B2も説明の都合上異なる符号を付しているが、同じ特性のもの(波長は455nm)である。
光源ブロック12B1は、水平方向に4個、垂直方向に2個、計8個のレーザダイオード11B1が配列された構成となっている。光源ブロック12B2は、水平方向に4個、垂直方向に2個、計8個のレーザダイオード11B2が配列された構成となっている。
レーザダイオード11は、出射光を平行光化するコリメートレンズとの一体型となっており、レーザダイオード11からは略平行の光が出射される。
ヒートシンク13は、光源ブロックの裏面に、例えば、熱伝導性グリス等を介して、接着されている。
分離合成ミラー110は、図5に示すように、基板111上に反射領域112(ハッチングを施した部分)および透過領域113a、113b(網掛けを施した部分)が形成された構成となっている。基板111は、例えばガラス基板である。反射領域112には、第1の光源ユニット10Aからの出射光を反射する反射膜が形成されている。透過領域113a、113bには、第1の光源ユニット10Aおよび第2の光源ユニット10Bからの出射光が透過するよう反射防止膜が形成されている。なお、基板111の裏面側にも同様に反射防止膜を形成するのが望ましい。
ここで、分離合成ミラー110による分離合成作用について、図6を用いて説明する。
図6に示すように第1の光源ユニット10Aはz方向(第1の方向)に青色光を出射し、第2の光源ユニット10Bはx方向(第2の方向)に出射する。このように第1の光源ユニット10Aと第2の光源ユニット10Bは、それぞれの出射方向、すなわち、第1の方向と第2の方向が90°で交差するように配置される。分離合成ミラー110は、この交差領域において、第1の光源ユニット10Aと第2の光源ユニット10Bからの青色光の出射方向に対して傾斜して配置される。
第1の光源ユニット10Aからの出射光のうち、光源ブロック12B1を構成するレーザダイオード11B1からの出射光は、分離合成ミラー110の反射領域112によって、反射される。
一方、第1の光源ユニット10Aからの出射光のうち、光源ブロック12B2を構成するレーザダイオード11B2からの出射光(破線矢印で示す)は、分離合成ミラー110の透過領域113a(図6では省略)を透過する。
第2の光源ユニット10Bからの出射光は、全て光源ブロック12B1を構成するレーザダイオード11B1からの出射光であり、分離合成ミラー110の透過領域113bを透過する。
このとき、図6に示すように、第1の光源ユニット10Aからの出射光のうち、分離合成ミラー110によって反射される光束と、第2の光源ユニット10Bからの出射光が分離合成ミラー110を透過した光束は、交互に配置される形となる。これは、分離合成ミラー110に、第1の光源ユニット10A及び第2の光源ユニット10Bからの複数の出射光束の位置に対応して、選択的に反射領域および透過領域が形成されていることによりできる。
図3に戻って、第1の光源ユニット10Aおよび第2の光源ユニット10Bからの出射光の光束は、分離合成ミラー110によって、蛍光体ホイール20を励起するための励起光B1と、映像光として用いられる青色光B2に、分離かつ合成される。
分離合成ミラー110で反射により分離された第1の光源ユニット10Aからの青色光と第2の光源ユニット10Bの青色光とが合成された青色光は、励起光B1となる。この励起光B1は、レンズ121、ミラー131、レンズ122、拡散板141、ダイクロイックミラー132、レンズ123、レンズ124、蛍光体ホイール20の経路からなる光路(第1光路)を通る。これにより、励起光B1は、蛍光体ホイール20の蛍光体22に照射され、黄色光Y1を発光する。
一方、第1の光源ユニット10Aからの青色光の一部は、分離合成ミラー110を透過し、青色光B2となる。この青色光B2は、レンズ125、多重反射ミラー160、拡散板142、レンズ126、ダイクロイックミラー132の経路からなる光路(第2光路)を通る。そして、黄色光Y1と青色光B2は、ダイクロイックミラー132によって合成され(すなわち、第1光路と第2光路が1つの光路に纏められ)、白色光として出射される。
このとき、第2光路における多重反射ミラー160の作用について、図7および図8を用いて説明する。図7に示すように、第2光路におけるレンズ125によって集光された光束は、多重反射ミラー160によって複数の光束に分割され、拡散板142へと集光される。すなわち、多重反射ミラー160は、拡散板142の直前に配置される。拡散板142は、離散的な角度分布を持つ入射光を拡散することで、ロッドインテグレータ30での均一化効果を高める。拡散板は拡散素子の一例である。
多重反射ミラー160は、詳細には、図8に示すように、平行平板形状を成した基板161の光の入射側(第1の面)に部分反射膜162が形成されており、第1の面に対向する裏側の面(第2の面)には全反射膜163が形成されている。基板161は、光を透過するガラス基板である。部分反射膜162は、反射率30%(透過率70%)の誘電体多層膜であり、この部分反射膜が第1の面において少なくとも光が入射する領域の全域に均一に形成されている。全反射膜163は、100%に近い高反射率が得られる誘電体多層膜であり、全反射膜は第2の面において少なくとも光が入射する領域の全域に均一に形成されている。
このように多重反射ミラー160は、レーザ光源からの出射光の光路に対して、第1の面から入射するよう傾斜して配置される。
多重反射ミラー160への入射光は、部分反射膜162により、30%反射(1次光の光強度I=30%)されるとともに、70%を透過する。次に、透過した70%の光は、裏面の全反射膜163により、反射される。再び、部分反射膜162に到達したとき、70%のさらに30%(21%)は反射するとともに、70%のさらに70%(2次光の光強度I=49%)は透過する。同様に、順次計算すると、3次光の光強度I=14.7%、4次光の光強度I=4.4%、5次光の光強度I=1.3%・・・となる。
図8に示すように、多重反射ミラー160を出射した光は、上記の光強度の比率で、光束が分割される。分割された各光束は、拡散板142の異なる位置に入射する。
ここで、拡散板142は、レーザ光源から出射される略平行光の各光束を各々拡散することで、スクリーン上の投写映像の輝度分布をより均一化する機能を持つが、同時に、レーザ光源の可干渉性により、微細な粒状の干渉パターンを発生する。詳細には、拡散板142における拡散面の微細なランダム凹凸面に、可干渉性が高いレーザ光が入射することで、ランダムな干渉パターンが発生する。この干渉パターンが、ロッドインテグレータ30等の均一化光学系を介しても十分均一化しきれず、投写映像光に残ってしまい、微細な粒上の輝度ムラとなって現れる場合がある。
なお、この干渉パターンを光学系内で発生するスペックルパターンと呼ぶことができるが、映像光が投写されるスクリーンの微細凹凸面での干渉により発生するスペックルパターン(いわゆるシンチレーション)とは区別される。スクリーンの微細凹凸面での干渉により生ずるスペックルパターンは、スクリーンに入射する映像光が完全に空間的に均一であったとしても、人間の目の網膜上において干渉パターンとして現れるものである。本実施の形態は、原理的には光学系内で発生するスペックルパターンの低減を主眼においており、したがって、スクリーンに到達する投写映像光そのものに含まれる輝度の均一化を目的としていることに留意すべきである。
拡散板142は、微細なランダム凹凸面を有しているため、光束の入射位置によって異なる干渉パターンを発生する。したがって、多重反射ミラー160によって拡散板に入射する光束を複数に分割することで、複数のランダムな干渉パターンを発生する。その結果、複数のランダムパターンが重畳され、投写映像における輝度ムラが低減される。なお、このとき、分割される各光束の光強度比はなるべく均等であることが望ましい。また、分割された各光束の拡散板への入射位置もしくは入射角度がわずかでも異なれば良く、各光束の光路長差とは無関係である。したがって、各光束の光路長差は、レーザ光のコヒーレンス長以上であってもコヒーレンス長以下であっても良く、例えば、多重反射ミラー160の厚みは、ガラス基板としてよく使われる0.7mmや1.1mm等、安価で汎用的な厚みを選択すれば良い。
実施の形態1では、部分反射膜162の反射率を30%としたが、これに限定されるものではない。部分反射膜162の反射率30%は、所定の反射率の一例である。図9は、部分反射膜162の反射率と各次における光強度Iとの関係を整理した表である。比較的均等な光強度の分割が可能となるのは、反射率が25〜50%の範囲であることが分かる。また、さらに均等な光強度の分割とするには、望ましくは、反射率が30〜45%の範囲であることが分かる。
(作用および効果)
実施の形態1では、複数の青色光の光束を多重反射ミラー160によって、さらに細分化した光束に分割することができる。これによって、投写映像における輝度ムラやスペックルノイズを低減することが可能となる。しかも、多重反射ミラー160によって細分化された光束を拡散板142に入射しているので、拡散板142の光の拡散作用と相俟って、更に、効果的に輝度ムラやスペックルノイズを低減することができる。また、部分反射膜162は、所定の反射率を有する反射膜を均一に形成するようにしているので、製造が容易になり、コスト的に有利であるという効果もある。
〔実施の形態2〕
実施の形態1では、映像光として、蛍光体ホイール20から発光した光を用いる光源装置を説明した。実施の形態2では、光源装置として、赤色光を出射する光源ユニット、緑色光を出射する光源ユニット、青色光を出射する光源ユニットを用いる場合について説明する。
以下において、実施の形態2に係る光源装置200aの構成について、図10を用いて説明する。図10は、実施の形態2に係る光源装置200aを示す図であり、実施の形態1と同一部分には同一符号を付して重複説明は省略する。
実施の形態2では、光源装置200aは、主として、光源ユニット10r、光源ユニット10g、光源ユニット10b、多重反射ミラー160、ミラー320、ミラー330を有する。
光源ユニット10r、光源ユニット10g、光源ユニット10bは、複数のレーザダイオードによって構成される。
光源ユニット10rからの出射光は、例えば、波長630〜650nmの赤色光である。
光源ユニット10gからの出射光は、例えば、波長520〜550nmの緑色光である。
光源ユニット10bからの出射光は、例えば、波長450〜470nmの青色光である。
ミラー320は、赤色光を透過し、緑色光を反射するダイクロイックミラーである。
ミラー330は、赤色光および緑色光を透過し、青色光を反射するダイクロイックミラーである。
ここで、光源ユニット10r、光源ユニット10g、光源ユニット10bからの出射光は、ミラー320およびミラー330によって合成され、白色光となる。実施の形態1と同様に、多重反射ミラー160によって、光束が複数に分割され、拡散板142に入射される。拡散板142で拡散された白色光は、レンズ126を透過して出射される。レンズ126を透過した白色光は投写型映像表示装置のミラー170に入射する。
この実施の形態2でも、多重反射ミラー160と拡散板によって実施の形態1と同様の効果が得られる。
〔他の実施の形態〕
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、上記実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
上記実施の形態では、光変調素子として、3つのDMD40R、40G、40Bが例示されているが、実施形態は、これに限定されるものではない。光変調素子は、1つのDMDであってもよい。或いは、光変調素子は、1つの液晶パネル或いは3つの液晶パネル(赤液晶パネル、緑液晶パネル及び青液晶パネル)であってもよい。液晶パネルは、透過型であってもよく、反射型であってもよい。
実施の形態1および実施の形態2では、拡散板142の光路上における前段に多重反射ミラー160を配置しているが、配置位置はこれに限定されるものではない。光路におけるその他の折り返しミラーと置き換えることができる。実施の形態1に係る投写型映像表示装置において(図1参照)、例えば、ミラー133やミラー170の代わりに、多重反射ミラー160を用いても良い。或いは、分離合成ミラー110の反射領域112において、多重反射ミラー160と同様に、部分反射膜162および全反射膜163を形成しても良い。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、プロジェクタ等の投写型映像表示装置に適用できる。
10A 第1の光源ユニット
10B 第2の光源ユニット
11,11B1,11B2 レーザダイオード
12,12B1,12B2 光源ブロック
13 ヒートシンク
20 蛍光体ホイール
21 基板
22 蛍光体
30 ロッドインテグレータ
40,40R,40G,40B DMD
50 投写ユニット
100 投写型映像表示装置
110 分離合成ミラー
111 基板
112 反射領域
113a,113b 透過領域
121,122,123,124,125,126,127,128 レンズ
131,133 ミラー
132 ダイクロイックミラー
141,142 拡散板
151,152,153 レンズ
160 多重反射ミラー
161 基板
162 部分反射膜
163 全反射膜
170 ミラー
200,200a 光源装置
210,220,230,240,250 プリズム
320,330 ミラー

Claims (3)

  1. レーザ光源と、
    前記レーザ光源からの出射光を、映像光と励起光とに分離する分離ミラーと、
    前記励起光によって励起される蛍光体が円環状に塗布形成された蛍光体ホイールと、
    平行平板の対向する第1の面に所定の反射率を有する部分反射膜が形成され、第2の面に全反射膜が形成された多重反射ミラーと、
    前記レーザ光源からの映像光を拡散する拡散素子と、を備え、
    前記多重反射ミラーは、前記レーザ光源からの映像光の光路に対して、前記第1の面から入射するよう傾斜して配置されており、前記多重反射ミラー及び前記拡散素子は前記分離ミラーによって分離された映像光の光路上に設けられ、前記拡散素子は前記多重反射ミラーで反射された前記映像光の集光点近傍に配置され前記多重反射ミラーは前記拡散素子のであって、前記映像光が前記集光点に集光する過程に配置されている、光源装置。
  2. 前記所定の反射率が25〜50%である、請求項1に記載の光源装置。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の光源装置を備えた投写型映像表示装置。
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