JP6326506B2 - ダウンリンク送信電力を向上させる方法及びネットワーク側ネットワークエレメント、記憶媒体 - Google Patents

Description

本発明は拡張セル間干渉調整（ｅＩＣＩＣ、enhanced Inter-Cell Interference Coordination）技術に関し、特にダウンリンク送信電力を向上させる方法及びネットワーク側ネットワークエレメント、記憶媒体に関する。

ロングタームエボリューション（ＬＴＥ、Long Term Evolution）は第３世代パートナープログラム（３ＧＰＰ、The 3rd Generation Partnership Project）により規定されたユニバーサル移動通信システム（ＵＭＴＳ、Universal Mobile Telecommunications System）技術標準のロングタームエボリューションの結果である。

ＬＴＥネットワークにおけるヘテロジニアスネットワーク方式は、市街区域やホットスポット地区において非常に普通のネットワーキング方式である。高層ビルが密集し、ユーザの分布が集中する市街区域又はホットスポット区域において、建物の遮蔽や吸収作用により、マクロ基地局が送信した信号が多くのバリアを越えて室内通信環境に到達する時には、多量の伝送損失を受け、信号は非常に微弱になるため、ユーザに高品質のデータ伝送を提供できない。マクロ基地局がカバーする市街区域又はホットスポット区域にマイクロ基地局を設置すれば、信号を強化し、ネットワーク速度を向上させ、更にデータ伝送速度を向上させることができる。そして、マイクロ基地局は、低電力、低コストで、操作し易く、且つ必要に応じて自分で購入し、自分で配置し、及び自分で取付けることができる小型セルラー移動通信基地局である。実際の使用において、マイクロ基地局は大量に存在し、且つマクロ基地局のカバレッジと重なるため、干渉の問題が深刻である。

従来のセル間干渉調整（ＩＣＩＣ、Inter-Cell Interference Coordination）技術は、セル間干渉問題を効果的に解決することができない。従って、セル間干渉問題を効果的に解決するために、３ＧＰＰ会議ではｅＩＣＩＣ技術が提案されたが、ｅＩＣＩＣ技術において基地局のダウンリンク送信電力は効果的に利用されることができなく、ユーザエクスペリエンスを低下させる。

従来の技術的問題を解決するために、本発明の実施例は、ダウンリンク送信電力を向上させる方法及びネットワーク側ネットワークエレメント、記憶媒体を提供し、無線周波数の能力の基本を超えない上で、最大限にネットワーク側ネットワークエレメントのダウンリンク送信電力を向上させることができる。

本発明の実施例の技術的手段は、以下のように実現される。ダウンリンク送信電力を向上させる方法であって、
ネットワーク側ネットワークエレメントは、無線フレームにおけるダウンリンクサブフレームがオールモストブランクサブフレーム（ＡＢＳ、Almost Blank Subframe）であることを確定すると、ユーザレベルパラメータに対応する値のうちの最大値を前記ユーザレベルパラメータにアサインし、且つセルレベルパラメータに対応する値のうちの最大値を前記セルレベルパラメータにアサインすることと、
ユーザレベルパラメータ値とセルレベルパラメータ値に基づいてダウンリンク送信電力を決定することと、を含む。

好ましくは、ユーザレベルパラメータ値とセルレベルパラメータ値に基づいてダウンリンク送信電力を決定した後、前記方法は、
前記ネットワーク側ネットワークエレメントは、前記ダウンリンク送信電力が前記ネットワーク側ネットワークエレメントの無線周波数の最大電力よりも大きいかどうかを確定し、大きいときには、前記ユーザレベルパラメータに対応する値のうちの第２位の最大値を前記ユーザレベルパラメータにアサインし、前記セルレベルパラメータに対応する値のうちの第２位の最大値を前記セルレベルパラメータにアサインすることと、
改めてユーザレベルパラメータ値とセルレベルパラメータ値に基づいてダウンリンク送信電力を決定することと、
決定されたダウンリンク送信電力が前記ネットワーク側ネットワークエレメントの無線周波数の最大電力以下になるまで、順に繰り返すことと、を更に含む。

本発明の実施例は、ダウンリンク送信電力を向上させるネットワーク側ネットワークエレメントを更に提供し、前記ネットワーク側ネットワークエレメントは、
無線フレームにおけるダウンリンクサブフレームがオールモストブランクサブフレームであることを確定すると、ユーザレベルパラメータに対応する値のうちの最大値を前記ユーザレベルパラメータにアサインし、且つセルレベルパラメータに対応する値のうちの最大値を前記セルレベルパラメータにアサインするように設定されるアサインメントユニットと、
ユーザレベルパラメータ値とセルレベルパラメータ値に基づいてダウンリンク送信電力を決定するように設定される決定ユニットと、を含む。

好ましくは、前記ネットワーク側ネットワークエレメントは、
前記ダウンリンク送信電力が前記ネットワーク側ネットワークエレメントの無線周波数の最大電力よりも大きいかどうかを確定するように設定される判断ユニットを更に含み、
前記アサインメントユニットは更に、前記ダウンリンク送信電力が前記ネットワーク側ネットワークエレメントの無線周波数の最大電力よりも大きいときには、前記ユーザレベルパラメータに対応する値のうちの第２位の最大値を前記ユーザレベルパラメータにアサインし、前記セルレベルパラメータに対応する値のうちの第２位の最大値を前記セルレベルパラメータにアサインするように設定され、
前記決定ユニットは更に、アサインされた前記ユーザレベルパラメータ値とセルレベルパラメータ値に基づいてダウンリンク送信電力を決定し、決定されたダウンリンク送信電力が前記ネットワーク側ネットワークエレメントの無線周波数の最大電力以下になるまで、順に繰り返すように設定される。

図１は、本発明の実施例によるダウンリンク送信電力を向上させる方法を実現するフローチャート模式図である。 図２は、本発明の実施例によるダウンリンク送信電力を向上させるネットワーク側ネットワークエレメントの構造模式図である。 図３は、本発明の実施例による決定ユニットの構造模式図である。

以下、具体的な実施例及び図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳しく説明する。

図１は、本発明の実施例によるダウンリンク送信電力を向上させる方法を実現するフローチャート模式図である。図１に示すように、前記方法は、
ステップ１０１：ネットワーク側ネットワークエレメントは、無線フレームにおけるダウンリンクサブフレームがオールモストブランクサブフレームであることを確定すると、ユーザレベルパラメータＰ_Ａに、前記ユーザレベルパラメータに対応する値のうちの最大値をアサインし、且つセルレベルパラメータＰ_Ｂに、前記セルレベルパラメータに対応する値のうちの最大値をアサインすること、
ステップ１０２：ユーザレベルパラメータＰ_Ａ値とセルレベルパラメータＰ_Ｂ値に基づいてダウンリンク送信電力を決定すること、
を含む。

ここで、前記オールモストブランクサブフレームは、時間領域拡張セル干渉調整技術において、ネットワーク側ネットワークエレメント（例えば、マクロ基地局）が送信した物理ダウンリンク制御チャンネルとダウンリンクデータチャンネルがほとんどいずれもブランクであるサブフレームであり、前記ネットワーク側ネットワークエレメントはマクロ基地局であってよく、マイクロ基地局であってもよい。

前記ユーザレベルパラメータＰ_Ａに対応する値は、集合｛−６，−４.７７，−３，−１.７７，０，１，２，３｝における値であってよく、前記セルレベルパラメータＰ_Ｂに対応する値は集合｛０，１，２，３｝における値であってよい。

好ましくは、前記のユーザレベルパラメータＰ_Ａ値とセルレベルパラメータＰ_Ｂ値に基づいてダウンリンク送信電力を決定した後、前記方法は、
前記ネットワーク側ネットワークエレメントは、前記ダウンリンク送信電力が前記ネットワーク側ネットワークエレメントの無線周波数の最大電力よりも大きいかどうかを確定し、大きいときには、前記ユーザレベルパラメータに対応する値のうちの第２位の最大値を前記ユーザレベルパラメータＰ_Ａにアサインし、前記セルレベルパラメータに対応する値のうちの第２位の最大値を前記セルレベルパラメータＰ_Ｂにアサインすることと、
改めてユーザレベルパラメータＰ_Ａ値とセルレベルパラメータＰ_Ｂ値に基づいてダウンリンク送信電力を決定することと、
決定されたダウンリンク送信電力が前記ネットワーク側ネットワークエレメントの無線周波数の最大電力以下になるまで、順に繰り返すことと、を更に含む。

本発明の実施例では、Ｐ_Ａ、Ｐ_Ｂの値を調整できるため、Ｐ_Ａ、Ｐ_Ｂの値によりダウンリンク送信電力を調整することができ、ネットワーク側ネットワークエレメントの無線周波数の能力を超えない条件で前記ダウンリンク送信電力値を最大値にし、更にｅＩＣＩＣ技術の性能を向上させ、ＬＴＥシステムの性能を向上させることができる。

本発明の実施例は、上記方法に対応するダウンリンク送信電力を向上させるネットワーク側ネットワークエレメントを提供し、図２に示すように、前記ネットワーク側ネットワークエレメントは、
無線フレームにおけるダウンリンクサブフレームがオールモストブランクサブフレームであることを確定すると、ユーザレベルパラメータに対応する値のうちの最大値を前記ユーザレベルパラメータにアサインし、且つセルレベルパラメータに対応する値のうちの最大値を前記セルレベルパラメータにアサインするように設定されるアサインメントユニット２１と、
ユーザレベルパラメータ値とセルレベルパラメータ値に基づいてダウンリンク送信電力を決定するように設定される決定ユニット２２と、
を含む。

好ましくは、前記ネットワーク側ネットワークエレメントは、
前記ダウンリンク送信電力が前記ネットワーク側ネットワークエレメントの無線周波数の最大電力よりも大きいかどうかを確定するように設定される判断ユニット２３を更に含み、
前記アサインメントユニット２１は更に、前記ダウンリンク送信電力が前記ネットワーク側ネットワークエレメントの無線周波数の最大電力よりも大きいときには、前記ユーザレベルパラメータに対応する値のうちの第２位の最大値を前記ユーザレベルパラメータにアサインし、前記セルレベルパラメータに対応する値のうちの第２位の最大値を前記セルレベルパラメータにアサインするように設定され、
前記決定ユニット２２は更に、アサインされた前記ユーザレベルパラメータ値とセルレベルパラメータ値に基づいてダウンリンク送信電力を決定し、決定されたダウンリンク送信電力が前記ネットワーク側ネットワークエレメントの無線周波数の最大電力以下になるまで、順に繰り返すように設定される。

本発明の実施例は、コンピュータ記憶媒体を更に提供し、前記コンピュータ記憶媒体にはコンピュータ実行可能な指令が記憶され、前記コンピュータ実行可能な指令は、本実施例に記載のダウンリンク送信電力を向上させる方法を実行するためのものである。

実際の応用において、前記アサインメントユニット２１、決定ユニット２２、判断ユニット２３、第１決定サブユニット２２１、及び第２決定サブユニット２２２はいずれも、中央処理装置（ＣＰＵ、Central Processing Unit）、又はデジタルシグナルプロセッサ（ＤＳＰ、Digital Signal Processor）、或いはフィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ、Field Programmable Gate Array）等により実現されることができ、前記ＣＰＵ、ＤＳＰ、ＦＰＧＡはいずれもデータクエリシステムに内蔵されることができる。

当業者は、本発明の実施例が、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供されることができることを理解すべきである。従って、本発明は、ハードウェアの実施例、ソフトウェアの実施例、又はソフトウェアとハードウェアとの組合せの実施例の形態を採用することができる。そして、本発明は、コンピュータ使用可能なプログラムコードが含まれる１つ又は複数のコンピュータ使用可能な記憶媒体（ディスク記憶装置と光記憶装置を含むがこれらに限定されない）において実施されたコンピュータプログラム製品の形態を採用することができる。

本発明は、本発明の実施例による方法、装置（システム）、及びコンピュータプログラム製品のフロー図及び/又はブロック図を参照して記載されるものである。コンピュータプログラム指令によりフロー図及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、及びフロー図及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組合せを実現できることを理解すべきである。これらのコンピュータプログラム指令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込みプロセッサ、又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供して１つの機器を作り出すことができ、これにより、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサにより実行される指令により、フロー図における１つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図における１つのブロック又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現するための装置を作り出す。

これらのコンピュータプログラム指令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置を特定方式により作動するように導くことができるコンピュータ読み取り可能な記憶装置に記憶されることもでき、これにより、該コンピュータ読み取り可能な記憶装置に記憶される指令は指令装置を含む製造品を作り出し、該指令装置はフロー図における１つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図における１つのブロック又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現する。

これらのコンピュータプログラム指令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置にインストールされることもでき、これにより、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置において一連の操作ステップを実行してコンピュータが実現した処理を作り出し、更にコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置において実行された指令はフロー図における１つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図における１つのブロック又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現するためのステップを提供する。

上記したものは、本発明の実施例の実施形態であるに過ぎず、なお、当業者にとって、本発明の実施例の原理を逸脱しない前提で、幾つかの改良や修正を行うことができるが、これらの改良や修正も本発明の実施例の保護範囲内にあるとみなされるべきである。

Claims (5)

1. ネットワーク側ネットワークエレメントは無線フレームにおけるダウンリンクサブフレームがオールモストブランクサブフレームであることを確定すると、ユーザレベルパラメータＰ _Ａ に対応する値のうちの最大値を前記ユーザレベルパラメータＰ _Ａ にアサインし、且つセルレベルパラメータＰ _Ｂ に対応する値のうちの最大値を前記セルレベルパラメータＰ _Ｂ にアサインすることと、
   ユーザレベルパラメータＰ _Ａ 値とセルレベルパラメータＰ _Ｂ 値に基づいてダウンリンク送信電力を決定することと、
   前記ネットワーク側ネットワークエレメントは、前記ダウンリンク送信電力が前記ネットワーク側ネットワークエレメントの無線周波数の最大電力よりも大きいかどうかを確定し、大きいときには、前記ユーザレベルパラメータＰ _Ａ に対応する値のうちの第２位の最大値を前記ユーザレベルパラメータＰ _Ａ にアサインし、前記セルレベルパラメータＰ _Ｂ に対応する値のうちの第２位の最大値を前記セルレベルパラメータＰ _Ｂ にアサインすることと、
   改めてユーザレベルパラメータＰ _Ａ 値とセルレベルパラメータＰ _Ｂ 値に基づいてダウンリンク送信電力を決定することと、
   決定されたダウンリンク送信電力が前記ネットワーク側ネットワークエレメントの無線周波数の最大電力以下になるまで、順に繰り返すことと、を含み、
   前記ユーザレベルパラメータＰ _Ａ に対応する値は、集合｛−６，−４.７７，−３，−１.７７，０，１，２，３｝における値であり、前記セルレベルパラメータＰ _Ｂ に対応する値は集合｛０，１，２，３｝における値である、ダウンリンク送信電力を向上させる方法。
2. 
3. 無線フレームにおけるダウンリンクサブフレームがオールモストブランクサブフレームであることを確定すると、ユーザレベルパラメータＰ _Ａ に対応する値のうちの最大値を前記ユーザレベルパラメータＰ _Ａ にアサインし、且つセルレベルパラメータＰ _Ｂ に対応する値のうちの最大値を前記セルレベルパラメータＰ _Ｂ にアサインするように設定されるアサインメントユニットと、
   ユーザレベルパラメータＰ _Ａ 値とセルレベルパラメータＰ _Ｂ 値に基づいてダウンリンク送信電力を決定するように設定される決定ユニットと、
   前記ダウンリンク送信電力が前記ネットワーク側ネットワークエレメントの無線周波数の最大電力よりも大きいかどうかを確定するように設定される判断ユニットと、を含み、
   前記アサインメントユニットは更に、前記ダウンリンク送信電力が前記ネットワーク側ネットワークエレメントの無線周波数の最大電力よりも大きいときには、前記ユーザレベルパラメータＰ _Ａ に対応する値のうちの第２位の最大値を前記ユーザレベルパラメータＰ _Ａ にアサインし、前記セルレベルパラメータＰ _Ｂ に対応する値のうちの第２位の最大値を前記セルレベルパラメータＰ _Ｂ にアサインするように設定され、
   前記決定ユニットは更に、アサインされた前記ユーザレベルパラメータＰ _Ａ 値とセルレベルパラメータＰ _Ｂ 値に基づいてダウンリンク送信電力を決定し、決定されたダウンリンク送信電力が前記ネットワーク側ネットワークエレメントの無線周波数の最大電力以下になるまで、順に繰り返すように設定され、
   前記ユーザレベルパラメータＰ _Ａ に対応する値は、集合｛−６，−４.７７，−３，−１.７７，０，１，２，３｝における値であり、前記セルレベルパラメータＰ _Ｂ に対応する値は集合｛０，１，２，３｝における値である、ダウンリンク送信電力を向上させるネットワーク側ネットワークエレメント。
4. 
5. コンピュータ実行可能な指令が記憶され、前記コンピュータ実行可能な指令は請求項１又は２に記載のダウンリンク送信電力を向上させる方法を実行するためのものであるコンピュータ記憶媒体。

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