JP6326271B2 - 電線のシールド構造 - Google Patents

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Description

本発明は、電線のシールド構造に関する。
従来、自動車等の車両において電装品間を電線で接続する場合、該電装品から生じる電磁波等のノイズの伝播を防ぐため、複数本の電線を一括して筒状のシールド部材(編組や金属箔など)で包囲するとともに、シールド部材の端部にはシールドシェルが組み付けられており、該シールドシェルを電装品の筐体や車体パネルなどに接触させることで、ノイズをアースさせるシールド構造がある。
例えば、特許文献1に開示されている機器取付け用ワイヤハーネスでは、複数の電線を一括してシールドする単一のシールド部材を設け、そのシールド部材をシールドシェルによってシールドケースに取り付けるようにしたので、電線が複数本であってもシールドシェルは1つだけで済む。
ところが、シールド部材として筒状の編組が用いられ、筒状の編組の端末部にはインナシェルとアウタシェルからなるシールドシェルがカシメ付けにより固着されている。そのため、シールドシェルをカシメ付けるプレス機などが必要となり加工設備が大型化するという問題があった。また、複数の電線は、基本的にはその末端にコネクタなどの端末部材が取付けられる前に、筒状の編組に挿通される必要がある(所謂、先通し)。このような電線の先通しが必要となると、ワイヤハーネスの製造及び配線の手順の自由度が制限されるという問題があった。
そこで、例えば特許文献2に開示されている電磁シールド具(シールド部材)のように、予め筒状に形成されていないシールド部材を用いることで、電線に対する後付けを可能としたシールド構造が提案されている。
特許文献2に開示されている電磁シールド具501は、図8に示すように、2つのブラケット部材502と、複数のシールド用電線503とを備えている。ブラケット部材502は、環状に変形可能な長尺の導電性部材である。複数のシールド用電線503は、間隔を空けて並ぶ2つのブラケット部材502の一方から他方へ亘って配置されている。さらに、複数のシールド用電線503は、両端が2つのブラケット部材502各々におけるその長手方向において分布する複数の接合部位512のいずれかに接合されている。そして、ブラケット部材502は、シールドシェル507の外周面に沿って環状に形成された状態で、重ねられた2つのブラケット連結部520がネジ514及びナット部材516によって合体した状態に保持されることによって、シールドシェル507に固定される。
従って、2つのブラケット部材502は、電力ケーブル(電線)509が貫通したシールド枠部の周囲に沿って環状に保持されることにより、2つのブラケット部材502と接合された複数のシールド用電線503は、電力ケーブル509の周囲を取り囲んで配列される。
即ち、上述の電磁シールド具501は、予め筒状に形成された部材ではないため、電力ケーブル509に対する後付けが可能である。
特開2003−197037号公報 特開2013−214690号公報
しかしながら、特許文献2に開示された電磁シールド具501の場合、2つのブラケット部材502の各々における接合部位512に、複数のシールド用電線503を溶接又はかしめ圧着等によって1本ずつ接合しなければならず、接合工数が嵩んで製造コストが増大するという問題があった。
また、上記ブラケット部材502は、シールドシェル507の外周面に沿って環状に形成された状態でシールドシェル507に固定されることにより、シールドシェル507と接触し、電気的に接続されている。そこで、シールドシェル507とブラケット部材502との安定的な電気的接続が難しく、充分なシールド性能を確保することができなくなる可能性がある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、製造が容易でシールド性能が良好な電線のシールド構造を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 筒状に変形可能なシート状のシールド部材と、複数の電線を包囲するように筒状に巻き付けられた前記シールド部材の筒状開口端に固定されて前記シールド部材を筒状態に固定するためのシールド部材固定部を有し、前記シールド部材を被取付部にアースするシールドシェルと、前記複数の電線の両端部各々を一定の位置関係で保持するとともに、前記複数の電線相互間を電気的に絶縁する一対の電線保持部材と、を備え、前記シールドシェルは、前記一対の電線保持部材のそれぞれを包囲するように前記電線保持部材に固定される枠状部材であることを特徴とする電線のシールド構造。
(2) 前記シールド部材における巻き付け方向と直交する幅方向両端部には、前記シールドシェルに固定するための固定部が形成されていることを特徴とする上記(1)に記載の電線のシールド構造。
(3) 前記シールド部材固定部が、前記シールドシェルの一部を折り曲げて形成されていることを特徴とする上記(1)また(2)に記載の電線のシールド構造。
(4) 前記シールド部材と前記シールドシェルとが、シート材から一体成形されていることを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか1つに記載の電線のシールド構造。
(5) 上記(1)〜(4)の構成の何れかの電線のシールド構造を備えたことを特徴とするワイヤハーネス。
上記(1)の構成の電線のシールド構造によれば、複数の電線の周囲を取り囲んで筒状に巻き付けられたシート状のシールド部材は、筒状開口端がシールドシェルのシールド部材固定部に固定されることにより筒状態に固定される。即ち、シート状のシールド部材は、予め筒状に形成された部材ではないので、電線に対する後付けが可能となり、時間がかかっていた先通し作業などの加工工程を簡素化することができる。
また、シート状のシールド部材の筒状態が維持できるようにシールド部材の筒状開口端をシールド部材固定部に固定する接合工数は、ブラケット部材の接合部位に複数のシールド用電線を1本ずつ接合していた従来の電磁シールド具における接合工数に比べて大幅に減らすことができる。更に、シールド部材の筒状開口端をシールド部材固定部に固定するには、ネジ、リベット及びクリップなどの固定部材を用いたり、溶着及び接着などの固定方法を用いたりすることができ、プレス機など大掛かりな設備を必要とするカシメ付け作業が不要となる。従って、シールド部材をシールドシェルに容易に取り付けることができ、製造コストを低減することができる。
また、筒状態のシールド部材は、筒状開口端がシールドシェルのシールド部材固定部に直接固定され、シールドシェルを介して被取付部にアースされる。そこで、シールドシェルとシールド部材との安定的な電気的接続が容易となり、充分なシールド性能を確保することができる。
上記(2)の構成の電線のシールド構造によれば、シールドシェルに対して筒状態に固定されるシールド部材の巻き付け方向と直交する幅方向両端部には、シールドシェルに固定するための固定部が形成される。即ち、シールド部材は、固定穴や固定片等の種々の固定部が形成されることで、シールドシェルに対する取付け自由度が高くなると共に、取付け時の作業性も向上する。
上記(3)の構成の電線シールド構造によれば、シールド部材の筒状開口端を固定するためのシールド部材固定部が、シールドシェルの一部を折り曲げて一体に形成されるので、シールド部材をシールドシェルに確実に固定することができると共に、シールドシェルとシールド部材との間の電気的な接続信頼性が低下することはない。
上記(4)の構成の電線のシールド構造によれば、シールド部材とシールドシェルとがシート材から一体成形されることにより、組立作業性が向上する。即ち、シールド部材とシールドシェルとがそれぞれ別体に形成されたものを組み立てる場合、シールド部材の筒状開口端にそれぞれ固定される一対のシールドシェルを治具などで互いに位置決め保持した状態で、シート状のシールド部材を筒状に巻き付けなければならない。これに対し、シールド部材とシールドシェルとが一定に形成されている場合には、シールド部材の筒状開口端にそれぞれ固定される一対のシールドシェルが予め位置決めされるので、シート状のシールド部材を筒状に巻き付ける際の作業性が向上する。
上記(5)の構成のワイヤハーネスによれば、製造が容易でシールド性能が良好なワイヤハーネスを得ることができる。
本発明に係る電線のシールド構造によれば、製造が容易でシールド性能が良好な電線のシールド構造を提供することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の一実施形態に係る電線のシールド構造を備えたワイヤハーネスの全体構成を示す斜視図である。 図1に示したワイヤハーネスの部分破断平面図である。 図2におけるIII−III断面図である。 図1に示したワイヤハーネスの組立手順を説明する説明図であり、(a)は電線を包囲するシールド部材の一部がシールドシェルに固定された状態を示す斜視図であり、(b)は(a)の裏側から見た斜視図である。 図1に示したワイヤハーネスの組立手順を説明する説明図であり、(a)は電線を包囲するシールド部材がほぼ巻き終わった状態を示す斜視図であり、(b)は巻き終わったシールド部材の終端部が固定されて完成した状態を示す斜視図である。 (a)及び(b)は図4に示したワイヤハーネスの変形例をそれぞれ示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る電線のシールド構造におけるシールド部材とシールドシェルを示す展開図である。 従来の電磁シールド具を示す斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
本発明の一実施形態に係る電線のシールド構造は、車両に配線される複数の電線9をシールド部材31で包囲してシールドするためのものであり、筒状に変形可能なシート状のシールド部材31と、複数の電線9を包囲するように筒状に巻き付けられたシールド部材31の筒状開口端に固定されてシールド部材31を筒状態に固定するためのシールド部材固定部22を有し、被取付部である筐体5にシールド部材31をアースするシールドシェル21と、を備える。
そこで、複数本の電線9が束ねられて自動車等の車両に搭載された比較的高圧の電装品間、例えば、ハイブリッド自動車に搭載された電動モータのインバータと電源装置との間などに配線されるワイヤハーネス1に使用した場合を例に説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る電線のシールド構造を備えたワイヤハーネス1は、複数本の電線9と、これら電線9の伸延方向(図2においては、上下方向)の端末部に設けられた各線共有のコネクタ41と、複数の電線9を包囲するシールド部材31と、筐体5にシールド部材31をアースするためのシールドシェル21と、を備える。なお、本実施形態に係るワイヤハーネス1は、電動モータのインバータと電源装置との間をつなぐ長尺部材なので、図中においては中間部を省略して図示している。
電線9は、芯線である導体の外周が絶縁被覆で被覆された構成である。電線9の端末部の芯線には、端子金具10が接続されている。なお、本実施形態のワイヤハーネス1は、並列配置された6本の電線9を備えているが、5本以下の電線9又は7本以上の電線9を備えることもできる。また、端子金具10は、所謂LA端子形状に形成されているが、雄端子形状や雌端子形状など種々の端子形状を採り得ることは云うまでもない。
一対のコネクタ41は、並列配置された6本の電線9の両端部各々を一定の位置関係で保持するとともに、6本の電線9相互間を電気的に絶縁する電線保持部材である。コネクタ41は、非導電性の合成樹脂製である。コネクタ41は、例えば、6本の電線9をインサート部材とするインサート成形によって成形される。
シールド部材31は、金網、パンチングメタル、エキスパンドメタル或いは薄い金属プレートなどを矩形のシート状に形成した導体であって、筒状に変形可能な可撓性を有している。
そして、図4に示すように、シールド部材31は、電線9の両端部を一定の位置関係で保持している一対のコネクタ41の間隔と同等長さの幅寸法Wと、並列配置された6本の電線9の周囲を囲むのに必要な長さ寸法Lとを有している。シールド部材31における巻き付け方向と直交する幅方向両端部には、シールドシェル21に固定するための固定部である固定穴33が、長さ方向に沿って所定間隔で形成されている。シールド部材31が6本の電線9の周囲に巻き付けられる際には、固定穴33を貫通したネジ35によってシールドシェル21のシールド部材固定部22に適宜固定される。
なお、シールド部材31は、電線9の保護材となる強度と、加工性、ある程度の柔軟性を有していることが望ましい。シールド部材31が柔軟性を有することで、ワイヤハーネス1が車両に組付けられる際の組付け性を確保できる。
シールドシェル21は、図1及び図2に示すように、一対のコネクタ41のそれぞれの周囲に設けられた導電性の枠状部材であり、例えば導電性を有する金属板をプレス加工することにより形成されている。また、各シールドシェル21は、モータ側やインバータ側の導電性の筐体5に連結される構造として、連結用のネジ25が挿通される孔26が形成されている。そこで、シールドシェル21は、ネジ25によって筐体5における電線9が通される開口の周囲の部分に連結される。なお、筐体5は、図2において、想像線(二点鎖線)により図示されている。
更に、シールドシェル21の長円状開口における平行な対向縁部(シールドシェルの一部)には、それぞれ一対のシールド部材固定部22が折り曲げ形成されている。これらシールド部材固定部22は、それぞれの長円状開口を貫通した状態の6本の電線9を包囲するように筒状に巻き付けられたシールド部材31の筒状開口端に固定されてシールド部材31を筒状態に固定する。シールド部材固定部22には、固定用のネジ35が挿通される孔24が形成されており、内側面には孔24に挿通されたネジ35に螺合するナット38が固定されている。
次に、本実施形態に係る電線のシールド構造を備えたワイヤハーネス1の作用を説明する。
先ず、本実施形態に係るワイヤハーネス1を組み立てる際には、図4(a),(b)に示すように、端末部に端子金具10が接続された所定長を有する6本の電線9が、並列に配置された状態で両端部をそれぞれコネクタ41により保持される。
そして、それぞれのコネクタ41には、シールドシェル21が固定される。この際、シールドシェル21は、シールド部材固定部22が電線9の中間部側に位置する向きに装着される。
次に、所定長を有する電線9の長さに応じた幅寸法Wと、並列配置された6本の電線9の周囲を囲むのに必要な長さ寸法Lとを有する矩形状に形成されたシート状のシールド部材31が、並列配置された6本の電線9の周囲を囲むように巻き付けられる。
具体的には、図4に示すように、一対のシールドシェル21の一方の縁部(図4(a)中の手前側の縁部)におけるそれぞれのシールド部材固定部22に対して、シールド部材31の幅方向両端部が固定される。ここで、シールド部材31の幅方向両端部は、固定穴33を貫通してシールド部材固定部22の孔24に挿通されたネジ35がナット38に螺合することで、シールド部材固定部22に固定される。
そして、図5(a)に示すように、シールド部材31が長さ方向の長手方向の略中間部で折り返され、一対のシールドシェル21の他方の縁部(図5(a)中の奥側の縁部)におけるそれぞれのシールド部材固定部22に対して、シールド部材31の幅方向両端部が固定される。その後、図5(a)に示すように、シールド部材31の長さ方向先端部32が再び折り返されて、シールド部材固定部22に固定される。
従って、6本の電線9の周囲を取り囲んで筒状に巻き付けられたシート状のシールド部材31は、筒状開口端がシールドシェル21のシールド部材固定部22に固定されることにより筒状態に固定される。
即ち、本実施形態に係る電線のシールド構造を備えたワイヤハーネス1によれば、シート状のシールド部材31は、予め筒状に形成された部材ではないので、電線9に対する後付けが可能となり、時間がかかっていた先通し作業などの加工工程を簡素化することができる。
また、シート状のシールド部材31の筒状態が維持できるようにシールド部材31の筒状開口端をシールド部材固定部22に固定する接合工数は、ブラケット部材502の接合部位512に複数のシールド用電線503を1本ずつ接合していた従来の電磁シールド具501(図8参照)における接合工数に比べて大幅に減らすことができる。
更に、シールド部材31の筒状開口端をシールド部材固定部22に固定するには、ネジ35とナット38を用いることができ、プレス機など大掛かりな設備を必要とするカシメ付け作業が不要となる。従って、シールド部材31をシールドシェル21に容易に取り付けることができ、製造コストを低減することができる。
また、6本の電線9の周囲を取り囲んで巻き付けられた筒状態のシールド部材31は、筒状開口端がシールドシェル21のシールド部材固定部22に直接固定され、シールドシェル21を介して筐体5にアースされる。そこで、シールドシェル21とシールド部材31との安定的な電気的接続が容易となり、充分なシールド性能を確保することができる。
また、本実施形態に係る電線のシールド構造を備えたワイヤハーネス1によれば、シールド部材31の筒状開口端を固定するためのシールド部材固定部22が、シールドシェル21の一部である長円状開口における平行な対向縁部を折り曲げて一体に形成されている。そこで、シールド部材31をシールドシェル21に確実に固定することができると共に、シールドシェル21とシールド部材31との間の電気的な接続信頼性が低下することはない。
図6(a)は上記実施形態に係る電線のシールド構造を備えたワイヤハーネス1の変形例を示す斜視図である。なお、ワイヤハーネス1の変形例に係るワイヤハーネス1Aは、シールド部材31に代えてシールド部材31Aを用いた以外はワイヤハーネス1と同様の構成であるので、同部材については同符号を付して詳細な説明を省略する。
シールド部材31Aには、図6(a)に示すように、幅方向両端部に亘る複数の折り目36がプレス等で予め付けられている。そこで、6本の電線9の周囲にシールド部材31Aを巻き付ける際には、シールド部材31Aが折り返し易くなり、巻き付け作業が容易となる。
図6(b)は上記実施形態に係る電線のシールド構造を備えたワイヤハーネス1の他の変形例を示す斜視図である。なお、ワイヤハーネス1の他の変形例に係るワイヤハーネス1Bは、シールドシェル21及びシールド部材31に代えてシールドシェル21B及びシールド部材31Bを用いた以外はワイヤハーネス1と同様の構成であるので、同部材については同符号を付して詳細な説明を省略する。
シールド部材31Bの幅方向両端部には、図6(b)に示すように、シールドシェル21Bに固定するための固定部である固定片37が形成されている。シールドシェル21Bには、上記シールドシェル21のようなシールド部材固定部22が折り曲げ形成されておらず、シールド部材31Bが6本の電線9の周囲に巻き付けられる際には、固定片37が外側に直角に折り曲げられてシールドシェル21Bのシールド部材固定部22Bにネジ35によって適宜固定される。
即ち、上述したシールド部材31(図4参照)やシールド部材31Bのように、固定穴33や固定片37等の種々の固定部が幅方向両端部に形成されることで、シールド部材31(31B)は、シールドシェル21(21B)に対する取付け自由度が高くなると共に、取付け時の作業性も向上する。
図7は本発明の他の実施形態に係る電線のシールド構造におけるシールド部材53とシールドシェル55を示す展開図である。なお、シールド部材53及びシールドシェル55における上記実施形態のシールド部材53及びシールドシェル55と同様の部材については同符号を付して詳細な説明を省略する。
本発明の他の実施形態に係る電線のシールド構造におけるシールド部材53とシールドシェル55とは、図7の展開図に示すように、導電性を有する薄い金属プレートをプレス加工することにより一体成形されている。
一対のシールドシェル55は、シールド部材53の長さ方向一端部(図7中、下端部)における幅方向両端部に、連結部57を介して一体に形成されている。そこで、それぞれのシールドシェル55におけるシールド部材固定部22を曲げ起した後、一対のシールドシェル55が互いに平行に対向するように連結部57が曲げ加工される。
そして、一対のシールドシェル55の長円状開口56が、それぞれコネクタ41に固定される。
その後、シールド部材53は、並列配置された6本の電線9の周囲を囲むように巻き付けられ、シールドシェル55のシールド部材固定部22に対して、シールド部材53の幅方向両端部が固定される。
従って、シールド部材53とシールドシェル55とがシート材から一体成形されることにより、組立作業性が向上する。
即ち、シールド部材31とシールドシェル21とがそれぞれ別体に形成されたものを組み立てる場合、シールド部材31の筒状開口端にそれぞれ固定される一対のシールドシェル21を治具などで互いに位置決め保持した状態で、シート状のシールド部材31を筒状に巻き付けなければならない(図4及び図5参照)。
これに対し、シールド部材53とシールドシェル21とが一定に形成されている場合には、シールド部材53の筒状開口端にそれぞれ固定される一対のシールドシェル55が予め位置決めされるので、シート状のシールド部材53を筒状に巻き付ける際の作業性が向上する。
従って、上記実施形態に係る電線のシールド構造によれば、製造が容易でシールド性能が良好なワイヤハーネス1を提供することができる。
ここで、上述した本発明に係る電線のシールド構造の実施形態の特徴をそれぞれ以下に簡潔に纏めて列記する。
[1] 筒状に変形可能なシート状のシールド部材(31)と、
複数の電線(9)を包囲するように筒状に巻き付けられた前記シールド部材(31)の筒状開口端に固定されて前記シールド部材(31)を筒状態に固定するためのシールド部材固定部(22)を有し、前記シールド部材(31)を被取付部(筐体5)にアースするシールドシェル(21)と、
を備えることを特徴とする電線のシールド構造。
[2] 前記シールド部材(31,31B)における巻き付け方向と直交する幅方向両端部には、前記シールドシェル(21,21B)に固定するための固定部(固定穴33,固定片37)が形成されていることを特徴とする上記[1]に記載の電線のシールド構造。
[3] 前記シールド部材固定部(22)が、前記シールドシェル(21)の一部を折り曲げて形成されていることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載の電線のシールド構造。
[4] 前記シールド部材(53)と前記シールドシェル(55)とが、シート材から一体成形されていることを特徴とする上記[1]〜[3]の何れか1つに記載の電線のシールド構造。
[5] 上記[1]〜[4]の構成の何れかの電線のシールド構造を備えたことを特徴とするワイヤハーネス(1)。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
1…ワイヤハーネス
5…筐体(被取付部)
9…電線
21…シールドシェル
22…シールド部材固定部
31…シールド部材

Claims (5)

  1. 筒状に変形可能なシート状のシールド部材と、
    複数の電線を包囲するように筒状に巻き付けられた前記シールド部材の筒状開口端に固定されて前記シールド部材を筒状態に固定するためのシールド部材固定部を有し、前記シールド部材を被取付部にアースするシールドシェルと、
    前記複数の電線の両端部各々を一定の位置関係で保持するとともに、前記複数の電線相互間を電気的に絶縁する一対の電線保持部材と、
    を備え
    前記シールドシェルは、前記一対の電線保持部材のそれぞれを包囲するように前記電線保持部材に固定される枠状部材であることを特徴とする電線のシールド構造。
  2. 前記シールド部材における巻き付け方向と直交する幅方向両端部には、前記シールドシェルに固定するための固定部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電線のシールド構造。
  3. 前記シールド部材固定部が、前記シールドシェルの一部を折り曲げて形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電線のシールド構造。
  4. 前記シールド部材と前記シールドシェルとが、シート材から一体成形されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電線のシールド構造。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の電線のシールド構造を備えたことを特徴とするワイヤハーネス。
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