JP6325830B2 - 開閉装置の開閉体停止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、開閉移動する開閉体が閉じ移動中に障害物に当接したときにこの閉じ移動を停止させるための開閉装置の開閉体停止装置に係り、例えば、シャッターカーテンが開閉体となっている管理及び防災併用(兼用)等のシャッター装置や、オーニング装置、さらには、防煙垂れ壁装置等の各種の開閉装置に利用できるものである。
開閉装置となっていて、シャッターカーテンが開閉移動する開閉体となっている管理用シャッター装置では、出入口等の開口部を開閉するためのシャッターカーテンが、操作装置の操作により開き移動、閉じ移動、移動停止する。また、同じく開閉装置となっている防災用シャッター装置では、防煙等の防災機能を有しているシャッターカーテンが火災等の異常事態の発生時に閉じ移動し、これにより、建物等の構造物内に防災区画が形成される。このような管理用シャッター装置や、防災用シャッター装置、さらには、管理及び防災併用のシャッター装置では、シャッターカーテンの閉じ方向に障害物が存在し、閉じ移動中のシャッターカーテンがこの障害物に当接したときに、シャッターカーテンの閉じ移動を停止させることが行われる。この停止を実行させるためのシャッターカーテン停止装置が下記の特許文献1及び特許文献2に示されている。
これらの特許文献1,2に開示されているシャッターカーテン停止装置は、シャッターカーテンに配置されていて、閉じ移動中のシャッターカーテンが障害物に当接したときにシャッターカーテンと紐状部材とを機械式に結合することにより、この紐状部材に緊張力をシャッターカーテンの自重により作用させるための機械式結合装置を備えている。
特開2009−13647号公報(0027段落、0028段落、図1) 特開2011−185034号公報(0192段落、図25)
ところで、上述した特許文献1,2に開示されているシャッターカーテン停止装置では、機械式結合装置からシャッターカーテンの開き移動方向に延びる紐状部材を90度方向変換するための方向変換装置が備えられている。
しかし、紐状部材が90度方向変換されることにより、この紐状部材にクセが生じ、これにより、緊張力が紐状部材に迅速に作用しないおそれがある。すなわち、紐状部材にクセが生じることによるこの紐状部材に対する緊張力の作用にロスが発生するおそれがある。
このため、緊張力が紐状部材に迅速に作用するための方向変換装置の工夫が求められている。
本発明の目的は、緊張力が紐状部材に迅速に作用する開閉装置の開閉体停止装置を提供するところにある。
本発明に係る開閉装置の開閉体停止装置は、開閉移動自在の開閉体に配置されていて、閉じ移動中の前記開閉体が障害物に当接したときに前記開閉体と紐状部材とを機械式に結合することにより、この紐状部材に緊張力を前記開閉体の自重により作用させるための機械式結合装置を備えた開閉装置の開閉体停止装置において、前記機械式結合装置から前記開閉体の開き移動方向に延びている前記紐状部材は、前記開閉体により開閉される開口部の上辺を形成している上辺形成部材の高さ位置又はその近傍位置よりも上の高さ位置において、前記開閉体の開閉移動方向の成分を有する方向に延びていることを特徴とするものである。
本発明では、機械式結合装置から開閉体の開き移動方向に延びている紐状部材を、前述した従来のように、方向変換装置に備えられているガイドローラにより90度方向変換させることはしないで、開閉体により開閉される開口部の上辺を形成している上辺形成部材の高さ位置又はその近傍位置よりも上の高さ位置において、開閉体の開閉移動方向の成分を有する方向に延ばしている。
すなわち、本発明では、紐状部材をより真っ直ぐな方向で延出させているため、紐状部材にクセが生じることが防止され、紐状部材に対する緊張力の作用にロスが発生することが防止される。
このため、本発明によると、緊張力が紐状部材に迅速に作用するようになる。
また、本発明では、前述した従来のような方向変換装置が不要となるため、開閉装置の開閉体停止装置の部品点数の削減化、構造の簡単化を図ることができるようになる。
本発明において、紐状部材は、上辺形成部材に設けられた支持部材に挿通支持されていてもよく、いなくてもよい。
支持部材の形状、構造は、紐状部材を挿通支持するものであれば任意なものでよく、例えば、支持部材は、上辺形成部材に取り付けられる基部と、この基部から開閉体の厚さ方向の成分を有する方向に突出し、先端又はその近傍に紐状部材が挿通可能な貫通孔が設けられている突片部と、を有しているものでもよい。
本発明において、不動部材である上辺形成部材は、開閉体により開閉される開口部の上辺を形成しているものであれば任意なものでよく、この上辺形成部材は、例えば、開閉体及び紐状部材が挿通されるスリットを有するまぐさでもよく、このまぐさの近傍に配置された天井部材等でもよい。
支持部材が、上述したように、基部と突片部とを有するものである場合には、この支持部材の突片部は、スリットの手前まで延びるものとしてもよく、スリットまで延びるものとしてもよい。
前者の場合には、開閉体が全開位置又は略全開位置に達したとき、紐状部材のうち、支持部材の突片部の貫通孔より下側の部分は、開閉体の開閉移動方向と角度をなす方向に屈曲した第1屈曲部と、この第1屈曲部とは逆向きに屈曲した第2屈曲部と、これらの屈曲部同士の間の水平部又は略水平部と、を有する部分となるようにしてもよい。すなわち、開閉体が全開位置又は略全開位置に達したとき、紐状部材のうち、支持部材の突片部の貫通孔より下側の部分は、開閉体の開閉移動方向と角度をなす方向に屈曲した後、水平方向又は略水平方向に延び、この後、前記方向と逆向きに屈曲した状態となるようにしてもよい。
前者の場合、すなわち、支持部材の突片部がスリットの手前まで延びるものとした場合には、紐状部材のうち、機械式結合装置から開閉体の開き移動方向に延びている部分の位置と、支持部材の突片部で支持される部分の位置とは、開閉体の厚さ方向のギャップ(言い換えると、ずれ)が生じる。
このため、開閉体が全開位置又は略全開位置に達したとき、紐状部材のうち、支持部材の突片部の貫通孔より下側の部分が、S字状に大きく曲がった状態となるおそれがあり、この結果、紐状部材のうち、支持部材の突片部の貫通孔より下側の部分に大きな曲がり癖が生じ、紐状部材に対する緊張力の作用にロスが発生するおそれがある。
しかし、上述したように、開閉体が全開位置又は略全開位置に達したとき、紐状部材のうち、支持部材の突片部の貫通孔より下側の部分は、開閉体の開閉移動方向と角度をなす方向に屈曲した第1屈曲部と、この第1屈曲部とは逆向きに屈曲した第2屈曲部と、これらの屈曲部同士の間の水平部又は略水平部と、を有する部分となるようにすることにより、紐状部材のうち、支持部材の突片部の貫通孔より下側の部分に大きな曲がり癖が生じることを防止することができる。
なお、上述したように、支持部材の突片部がスリットの手前まで延びるものとした場合には、紐状部材が、開閉移動する開閉体に対して不動となっている不動部材と接触するおそれがある。このため、紐状部材と、開閉移動する開閉体に対して不動となっている不動部材との接触を防止するための接触防止部材を備えるようにしてもよい。
接触防止部材の形状、構造は、紐状部材が不動部材と接触することを防止することができるものであれば、任意なものでよく、この接触防止部材の一例は、不動部材よりも開閉体側に突出して配置されたローラ部材である。
なお、上辺形成部材が、前述したように、開閉体及び紐状部材が挿通されるスリットを有するまぐさである場合であって、支持部材の突片部をスリットまで延びるものとした場合には、紐状部材が不動部材と接触するおそれは少ないため、紐状部材と不動部材との接触を防止するための接触防止部材を備えなくてもよい。
以上の本発明において、紐状部材は、上辺形成部材の高さ位置又はその近傍位置よりも上の高さ位置に配置されていて可撓性を有する管状部材の内部にスライド自在に挿通されるようにしてもよく、しなくてもよい。
前者の場合によると、紐状部材の延出方向が管状部材により案内されるとともに、紐状部が外力から保護されるようになる。
なお、管状部材とは、紐状部材を完全に覆うものであってもよく、覆わないもの(例えば、網目状のもの)であってもよい。
前者の場合の一例は、可撓性を有するアウターケーブルである。
なお、管状部材は、上述したように可撓性を有するだけでなく、容易には曲げ変形等をしない剛性を有するものであることが好ましい。
また、管状部材の内径寸法は、紐状部材の直径寸法よりも若干大きいものとなっていることが好ましい。すなわち、管状部材は、この管状部材の内径寸法と紐状部材の直径寸法との差がほとんど無くて、紐状部材の遊びが希少になるように構成することが好ましい。
また、管状部材は、挿通される紐状部材との摩擦が少なくなるように、内側部分を潤滑部材等で被覆したり、内側部分自体を潤滑部材等で形成したりすることが好ましい。
以上の本発明において、オン、オフすることで開閉体を停止、移動可能とするためのブレーキ装置と、このブレーキ装置をオン、オフ切り替えるためにスライド自在となっているスライド部材を備えるようにし、機械式結合装置は、閉じ移動中の開閉体が障害物に当接したときに開閉体と紐状部材とを機械式に結合することにより、紐状部材に、スライド部材をスライドさせてブレーキ装置をオンとするための緊張力を開閉体の自重により作用させるものとしてもよい。
上記の場合において、紐状部材は、スライド部材の側まで延ばすようにしてもよく、しなくてもよい。
ここで、「スライド部材の側まで延ばす」とは、紐状部材をスライド部材に直接連結するものでもよく、紐状部材をスライド部材に他の部材を介して間接的に連結するものでもよい意味である。
なお、スライド部材の側まで延ばす紐状部材は、1本の紐状部材で構成されるものでもよく、複数本の紐状部材で構成されるものでもよい。すなわち、1本の紐状部材をスライド部材の側まで延ばすようにしてもよく、連結部材により連結された複数本の紐状部材をスライド部材の側まで延ばすようにしてもよい。
以上の本発明において、機械式結合装置は、開閉体の開閉移動時に紐状部材により回転する回転部材を備えていてもよく、備えていなくてもよい。
前者の場合において、紐状部材は、回転部材から開閉体の開き移動方向に延ばすようにしてもよい、しなくてもよい。
上述したように、機械式結合装置には、開閉体の開閉移動時に紐状部材により回転する回転部材を備え、紐状部材は、回転部材から開閉体の開き移動方向に延ばすようにした場合において、紐状部材を繰り出し自在に巻き取るための巻取りリールを有し、この巻き取りリールは第1回転部材であり、開閉体の開閉移動時に紐状部材により回転する前記回転部材は、第1回転部材から離間し、かつ、最上部の高さ位置が第1回転部材の最上部の高さ位置よりも低い第2回転部材であり、紐状部材は、第1回転部材から第2回転部材を経由して開閉体の開き移動方向に延びるようにしてもよい。
これによると、紐状部材の回転部材からの繰り出し位置をより低いものとすることができる。
なお、第2回転部材の形状、構造等は、最上部の高さ位置が第1回転部材の最上部の高さ位置よりも低くなるものであれば任意なものでよく、例えば、第2回転部材の形状、構造等は、第2回転部材の直径寸法を、第1回転部材の直径寸法よりも小さくすることでもよく、第2回転部材の回転中心軸の高さ位置を、第1回転部材の回転中心軸の高さ位置よりも低くすることでもよく、これらを併用すること(第2回転部材の直径寸法を第1回転部材の直径寸法よりも小さくし、かつ、第2回転部材の回転中心軸の高さ位置を第1回転部材の回転中心軸の高さ位置よりも低くすること)でもよい。また、第2回転部材の形状、構造等を、第2回転部材の直径寸法が第1回転部材の直径寸法よりも大きなものとした場合には、第2回転部材を、この第2回転部材の最上部の高さ位置が第1回転部材の最上部の高さ位置よりも低くなるように配置する。
なお、紐状部材を上述したように第1回転部材から第2回転部材を経由して延ばさずに、第1回転部材から開閉体の開き移動方向に延ばすようにしてもよい。すなわち、第2回転部材を備えずに、回転部材は、紐状部材を繰り出し自在に巻き取るための巻取りリールとし、この巻取りリールから紐状部材を開閉体の開き移動方向に延ばすようにしてもよい。
なお、回転部材は、紐状部材を案内するためのガイドローラでもよい。この場合において、紐状部材は、回転部材でU字状やL字状に折り返されているものでもよく、折り返されていないものでもよい。
前述したように、オン、オフすることで開閉体を停止、移動可能とするためのブレーキ装置と、このブレーキ装置をオン、オフ切り替えるためにスライド自在となっているスライド部材を備えるようにした場合において、機械式結合装置は、閉じ移動中の開閉体が障害物に当接したときに開閉体と紐状部材とを機械式に結合することにより、この紐状部材に、スライド部材をスライドさせてブレーキ装置をオンとするための緊張力を開閉体の自重により作用させることができるものであれば、任意な形式、構造のものでもよい。
この機械式結合装置の形式、構造の一例は、外周部に複数の歯部が設けられていて、開閉体の移動時に紐状部材により回転する回転ギア(回転歯車)と、この回転ギアの歯部に係合可能となっている係合部を備え、閉じ移動中の開閉体が障害物に当接したときに運動し、この運動によって前記係合部が前記歯部に係合して回転ギアを回転不能とするロック部材と、を含んで構成され、回転ギアが、前述した第1回転部材である巻取りリールと結合一体化されている構造のものである。また、機械式結合装置の形式、構造の他の一例は、開閉体に配置されたレバー部材等による一対の挟着部材で紐状部材を挟着する構造のものである。
なお、開閉体の移動時に紐状部材により回転する回転ギアは、上記巻き取りリールと結合一体化された回転ギアと噛合し、外周部に複数の歯部が設けられたアイドルギア(アイドル歯車)でもよい。
なお、閉じ移動中の開閉体が障害物に当接したときにロック部材が行う前記運動は、このロック部材の係合部が回転ギアの歯部に係合してこの回転ギアを回転不能できるものであれば、任意の運動でよく、その一例の運動は、軸を中心とする回動であり、他の例の運動は、スライド運動である。
なお、第1回転部材である巻取りリールは、ケースの内部に設けてもよく、設けなくてもよい。
前者の場合において、第2回転部材も、巻取りリールが配置されたケースの内部に設けるようにし、第2回転部材が配置されている部分の前記ケースの上面の高さ位置を、巻取りリールが配置されている部分のケースの上面の高さ位置よりも低くし、第2回転部材が配置されている部分のケースの上面に、紐状部材がケースの外部へ挿通する孔を形成するようにしてもよい。
これによると、紐状部材の巻取りリールからの繰り出し位置は、第2回転部材が配置されている部分のケースの上面の高さ位置となる。
本発明において、紐状部材は、ワイヤーでもよく、合成樹脂製の紐でもよく、ローラチェーン等のチェーンでもよく、任意な紐状部材でよい。
さらに、本発明に係るブレーキ装置は、それ単独で一つの装置になっているものでもよく、あるいは、例えば、開閉体を開閉移動させるための電動モータ装置と組み合わせられて開閉体を開閉移動させるための開閉機の一部となっているものでもよい。
また、本発明において、前述したブレーキ装置をオン、オフ切り替えるためのスライド部材は、全開位置に達していた開閉体を閉じ移動等させるための自動閉鎖装置を構成する部材となっているものでもよく、あるいは、この自動閉鎖装置とは別の装置を構成する部材となっているものでもよい。
また、本発明は、任意な開閉体が開閉移動自在となっている任意な開閉装置に適用することができ、その開閉装置の一例は、開閉体がシャッターカーテンとなっているシャッター装置であり、また、本発明は、オーニング装置、さらには、防煙垂れ壁装置等の各種の開閉装置に適用することができる。
さらに、シャッター装置は、操作装置の操作によりシャッターカーテンが開閉移動、移動停止を行う管理用シャッター装置でもよく、あるいは、全閉となったシャッターカーテンにより防災区画を形成する防災用シャッター装置でもよく、あるいは、管理及び防災併用(兼用)のシャッター装置でもよい。
また、管理用シャッター装置の上記操作装置の信号送信方式は、有線方式でもよく、無線方式でもよい。
本発明によると、スライド部材をスライドさせてブレーキ装置をオンとするための緊張力が紐状部材に迅速に作用するという効果を得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る開閉装置となっているシャッター装置の全体を示す正面図である。 図2は、図1のS2−S2線断面図である。 図3は、図1及び図2で示されている開閉機の内部構造を示す断面図である。 図4は、図1のS4−S4線断面図である。 図5は、閉じ移動中のシャッターカーテンが障害物に当接したときを示す図4と同様の図である。 図6は、図4及び図5で示されたケースの内部の内部構造を示す側断面図である。 図7は、図6のケースの内部構造を示す正断面図である。 図8は、閉じ移動中のシャッターカーテンが障害物に当接したときを示す図7と同様の図である。 図9は、図7及び図8で示されたロック部材を拡大して示す正面図である。 図10は、シャッターカーテンが全開位置又は略全開位置に達したときにおける上辺形成部材であるまぐさ付近の紐状部材であるロック用ワイヤーを示す図である。 図11は、シャッターカーテンの移動中におけるまぐさ付近のロック用ワイヤーを示す図である。 図12は、図1〜図3で示されている自動閉鎖装置等からなる複合装置の内部構造を示す正面図である 図13は、複合装置の内部構造を示す平面図である。 図14(A)(B)は、複合装置を構成する装置となっている中間装置と自動閉鎖装置を分離して示した平面図である。 図15(A)(B)は、火災等の災害が発生したことで自動閉鎖装置のソレノイドが通電、励磁されたときにおける中間装置と自動閉鎖装置を分離して示した平面図である。 図16(A)(B)は、自動閉鎖装置のソレノイドの通電、励磁が停止されたときにおける中間装置と自動閉鎖装置を分離して示した平面図である。 図17(A)(B)は、閉じ移動中のシャッターカーテンが障害物に当接したときにおける中間装置と自動閉鎖装置を分離して示した平面図である。 図18は、図10及び図11で示されているロック用ワイヤーを支持している支持部材の別実施形態を示す図10と同様の図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。本実施形態に係る開閉装置は、開閉体がシャッターカーテンとなっているシャッター装置である。また、本実施形態に係るシャッター装置は、管理及び防災の併用シャッター装置である。すなわち、本実施形態に係るシャッター装置は、防煙等の防災機能を有しているシャッターカーテンが火災等の異常事態の発生時に閉じ移動することにより、全閉となったこのシャッターカーテンによって建物等の構造物内に防災区画を形成するための防災用シャッター装置としての機能と、シャッターカーテンにより出入口等の開口部を開閉するために、シャッターカーテンが操作装置の操作により開き移動、閉じ移動、移動停止を行う管理用シャッター装置としての機能と、を有している。
図1には本実施形態に係るシャッター装置の全体が示されており、この図1は、開閉移動方向が上下方向になっていて、下向きに閉じ移動するシャッターカーテン1が半分程度まで閉じた半閉状態になっているときを示している。シャッターカーテン1で開閉される開口部は、建物に形成された出入口2であり、この出入口2は、壁等の左右の建物躯体3と、全閉となったときのシャッターカーテン1の下端部が当たる相手部材となっている床4と、天井部材5とで囲まれている。左右の建物躯体3には、シャッターカーテン1の左右方向の両端部、言い換えると、シャッターカーテン1の幅方向の両端部がスライド自在に挿入された左右一対のガイドレール6が取り付けられており、ガイド部材となっているこれらのガイドレール6に案内されてシャッターカーテン1は上下に開閉移動する。
出入口2に対して天井部材5で仕切られている天井裏空間7には、シャッターボックス8が配置されており、このシャッターボックス8は、図1のS2−S2線断面図である図2に示されているように、天井裏空間7に存在する下がり壁等の建物躯体9にボルト等の結合具10で結合されている。シャッターボックス8の内部には巻取軸11が水平に収納配置され、この巻取軸11は、シャッターボックス8の図1で示されている左右の側面部8A,8Bに回転自在に支持されている。また、図1に示されているように、巻取軸11の一方の端部には、スプロケットホイールとローラチェーンによる駆動力伝達手段12を介して開閉機13が接続されている。巻取軸11を駆動させるための駆動装置となっているこの開閉機13は図2でも示されており、開閉機13の駆動軸14の回転力は、この駆動軸14に取り付けられた駆動スプロケットホイール12Aと、巻取軸11の上記一方の端部に取り付けられた被動スプロケットホイール12Bと、これらのスプロケットホイール12A、12Bの間に架け渡された無端ローラチェーン12Cとによる駆動力伝達手段12を経て巻取軸11に伝達される。
なお、本実施形態の開閉機13は、図2に示されているように、シャッターボックス8の左右の側面部8A,8Bのうち、一方の側面部8Bに結合されたブラケット部材15に取り付けられている。
図2から分かるように、シャッターカーテン1は巻取軸11に巻回されているとともに、シャッターカーテン1の上端は巻取軸11の外周面に結合されている。また、シャッターカーテン1における巻取軸11より下側の部分は、天井部材5に配置されているまぐさ16に設けられたスリット17を通って天井部材5の下側へ垂下され、さらに、シャッターカーテン1の幅方向の両端部は、前述のように左右のガイドレール6にスライド自在に挿入されている。シャッターカーテン1やこのシャッターカーテン1と共に動く部材(例えば、巻取軸11や、開閉機13の駆動軸14等)に対して不動となっている不動部材であるまぐさ16は、互いに対向配置されたまぐさ部材16A,16Bにより形成され、これらのまぐさ部材16A,16Bの間がスリット17となっている。そして、このスリット17に、シャッターカーテン1及び後述する紐状部材であるロック用ワイヤー36が挿通されるようになっている。すなわち、まぐさ16は、シャッターカーテン1及びロック用ワイヤー36が挿通されるスリット17を有するものとなっている。
本実施形態では、まぐさ16は、シャッターカーテン1により開閉される出入口2の上辺を形成する上辺形成部材となっているとともに、開閉移動するシャッターカーテン1に対して不動となっている不動部材となっている。
図3は、開閉機13の内部構造を示す断面図である。この図3に示されているように、開閉機13は、直流又は交流の電動モータ装置18とブレーキ装置19とを軸方向に並設したものであり、上述の駆動軸14は、電動モータ装置18の回転する回転子18Aの中心に配置された回転軸となっている。この駆動軸14におけるブレーキ装置19側の端部には、円盤状の第1ブレーキ部材20が結合されている。ブレーキ装置19には、軸方向に一定距離だけスライド自在となっているブレーキ軸21が設けられ、このブレーキ軸21には、第1ブレーキ部材20と軸方向に対面する第2ブレーキ部材22が結合されている。通常時のブレーキ軸21及び第2ブレーキ部材22は、ばね23で電動モータ装置18側へ押圧されており、このため、第1ブレーキ部材20と第2ブレーキ部材22との圧接によりブレーキ装置19はオンとなっている。したがって、このときの電動モータ装置18の駆動軸14は、ブレーキ装置19の制動力によって回転しない。
一方、ブレーキ装置19に配置されているソレノイド24に通電されたときには、このソレノイド24の磁力により、ブレーキ軸21及び第2ブレーキ部材22はばね23に対抗して電動モータ装置18から離れる方向へスライドする。このため、第1ブレーキ部材20と第2ブレーキ部材22との圧接が解除され、ブレーキ装置19はオフとなる。したがって、このときには、電動モータ装置18の駆動軸14は、コイル25への通電により回転できることになる。
このようにソレノイド24への通電により、ブレーキ装置19はオフとなり、この通電を停止すると、ブレーキ装置19はオンとなるため、このブレーキ装置19は電気的にオン、オフするブレーキ装置となっている。
本実施形態では、図1に示されているように、開閉機13には、リレー回路等の電気回路又はコンピュータによる制御装置26が取り付けられており、この制御装置26は、開閉機13の電動モータ装置18及びブレーキ装置19を電気的に制御するものである。なお、制御装置26は、開閉機13とは別の部材や手段、装置等に取り付けてもよく、その配置箇所は任意である。
図1で示した左右の建物躯体3A,3Bのうち、一方の建物躯体3Aには、シャッターカーテン1を出入口2に対して上向きに開き移動させることと、下向きに閉じ移動させることと、移動停止させることとを行わせるための操作装置30が取り付けられている。この操作装置30には、「開」ボタンと、「閉」ボタンと、「停」ボタンとが設けられている。また、シャッターカーテン1は、シャッターカーテン1の大部分の面積を占めていて、上端が巻取軸11に結合されているカーテン本体1Aと、このカーテン本体1Aの下端部に設けられた座板1Bとを有するものとなっている。本実施形態のカーテン本体1Aは、多数のスラットを上下に連設することによって形成されている。
カーテン本体1Aは、本実施形態における開閉体本体となっており、座板1Bは、本実施形態におけるエンド部材となっている。また、座板1Bは、本実施形態におけるシャッターカーテン1の閉じ側の端部を形成している。
座板1Bが前述の天井部材5に配置されたまぐさ16の高さ位置に達しているシャッターカーテン1の全開時に、又は、座板1Bが図1に示すようにまぐさ16と床4との間の途中位置に達しているシャッターカーテン1の半閉状態(半開状態)のときに、操作装置30の「閉」ボタンを操作すると、この「閉」ボタンからの信号が入力する制御装置26の制御により、ブレーキ装置19のソレノイド24に通電されるため、ブレーキ装置19がオフとなる。これにより、シャッターカーテン1は、シャッターカーテン1の自重により巻取軸11及び駆動軸14を正回転させて巻取軸11から下向きに繰り出され、これにより閉じ移動したシャッターカーテン1が全閉位置に達すると、この全閉位置を検知した図示しないセンサからの信号が入力する制御装置26の制御により、ソレノイド24への通電は遮断され、ブレーキ装置19はばね23でオンに復帰する。また、シャッターカーテン1が全閉となっているときに、又は、座板1Bが図1に示すようにまぐさ16と床4との間の途中位置に達しているシャッターカーテン1の半開状態(半閉状態)のときに、「開」ボタンを操作すると、この「開」ボタンからの信号が入力する制御装置26の制御により、ブレーキ装置19のソレノイド24に通電されるため、ブレーキ装置19がオフになるとともに、制御装置26の制御により電動モータ装置18のコイル25に通電される。このため、駆動軸14は逆回転し、この回転は前述の駆動力伝達手段12を介して巻取軸11に伝達され、巻取軸11の逆回転により、シャッターカーテン1は巻取軸11に巻き取られて開き移動する。シャッターカーテン1が全開位置に達すると、この全開位置を検知した図示しないセンサからの信号が入力する制御装置26の制御により、ソレノイド24への通電は遮断され、ブレーキ装置19がばね23でオンに復帰するとともに、制御装置26の制御によりコイル25への通電が遮断される。
また、シャッターカーテン1が閉じ移動している途中で「停」ボタンを操作すると、この「停」ボタンからの信号が入力する制御装置26の制御により、ソレノイド24への通電は遮断されるため、ブレーキ装置19がばね23でオンに復帰することにより、シャッターカーテン1はその位置で停止する。さらに、シャッターカーテン1が開き移動している途中で「停」ボタンを操作すると、この「停」ボタンからの信号が入力する制御装置26の制御により、ソレノイド24への通電は遮断されるため、ブレーキ装置19がばね23でオンに復帰するとともに、制御装置26の制御により電動モータ装置18のコイル25への通電が遮断され、これにより、シャッターカーテン1はその位置で停止する。
このように、ブレーキ装置19は、オン、オフすることでシャッターカーテン1を停止、移動可能とするための装置となっている。
以上の説明から分かるように、開閉移動するシャッターカーテン1に対して、前述の床4やガイドレール6、シャッターボックス8、このシャッターボックス8に結合されたブラケット部材15、さらには、まぐさ16等は不動となっているため、これらの床4、ガイドレール6、シャッターボックス8、ブラケット部材15、まぐさ16等は、シャッターカーテン1に対する不動部材となっている。
なお、シャッターカーテン1の下向きの閉じ移動をシャッターカーテン1の自重だけで行わせるのではなく、この自重と、電気モータ装置18の駆動による駆動軸14の正回転とにより、シャッターカーテン1を閉じ移動させるようにしてもよい。
また、前述のように正逆回転自在となっている巻取軸11に、シャッターカーテン1の閉じ移動中に戻し力が蓄圧されるねじりコイルばねやぜんまいばねによる戻しばねを設けておき、シャッターカーテン1の上向きの開き移動を、この戻しばねに蓄圧された戻し力を補助力として利用して行うようにしてもよい。
本実施形態では、図3に示されているとおり、ブレーキ軸21における電動モータ装置18側とは反対側の端部にはレバー部材31が配置されている。このレバー部材31はブレーキ軸21を貫通したものであって、ブレーキ軸21を境界として区分される第1部分31Aと第2部分31Bとからなる。第1部分31Aには第1屈曲部31Cが形成され、第2部分31Bには第2屈曲部31Dが形成されている。第1部分31AにA方向、すなわち、電動モータ装置18側とは反対側への荷重が作用したときには、第1部分31Aが第2屈曲部31Dを支点としてA方向へ揺動するため、ブレーキ軸21及び第2ブレーキ部材22は、A方向と同じ方向であるA’方向へスライドする。このため、ソレノイド24に通電しなくても、ブレーキ装置19をオフとすることができる。
このため、ブレーキ装置19は、第1部分31AへのA方向の荷重の作用と、この荷重が解除されたときのばね23とにより、オン、オフする機械的のブレーキ装置にもなっている。
なお、第1部分31AにA方向への荷重が作用することは、開閉機13に取り付けられている複合装置100の一部の構成装置となっている後述の自動閉鎖装置32によって行われる。この自動閉鎖装置32は、後述の説明で分かるように、シャッターカーテン1の駆動装置となっている開閉機13のブレーキ装置19を機械式に制御するための機械式制御装置である。
また、第2部分31BにA方向と同じ方向の荷重が作用したときには、第2部分31Bが第1屈曲部31Cを支点としてA方向と同じ方向へ揺動するため、この場合にも、ブレーキ軸21及び第2ブレーキ部材22は、A’方向へスライドする。このため、このときにもソレノイド24に通電しなくても、ブレーキ装置19をオフとすることができる。
このように第2部分31BにA方向と同じ方向の荷重を作用させることは、手作業により行うことができる。このため、この実施形態に係る開閉機13は、手操作によってもブレーキ装置19をオフにすることができるようになっている。なお、第2部分31Bは、第2屈曲部31Dを残して省略してもよい。
図4は、図1で示されているシャッターカーテン1の座板1Bの部分の構造を示す図1のS4−S4線断面図である。本実施形態のシャッターカーテン1は、前述したようにカーテン本体1Aと座板1Bとを有し、座板1Bは、固定部70Aと可動部70Bとからなる。また、シャッターカーテン1は、カーテン主部71Aと、カーテン副部71Bとを有し、カーテン主部71Aは、カーテン本体1Aと、座板1Bのうちの固定部70Aとによって構成されており、カーテン副部71Bは、座板1Bのうちの可動部70Bによって構成されている。したがって、このカーテン副部71Bは、シャッターカーテン1の閉じ側の端部に配置されている。そして、カーテン主部71Aは、本実施形態における開閉体主部となっており、カーテン副部71Bは、本実施形態における開閉体副部となっている。
また、図4に示されているように座板1Bのうち、カーテン本体1Aと結合されている固定部70Aは、共に断面箱型となった内外の部材75,76で形成され、この固定部70Aに対して可動部70Bは上下動自在となっている。図4から分かるように、固定部70Aを形成している内外の部材75,76の下面は開口部78となっており、この開口部78から可動部70Bの立上り部79の上端が固定部70Aの内部空間に挿入されている。立上り部79の上端には、シャッターカーテン1の厚さ方向外側へ延出する延出部79A,79Bが形成され、これらの延出部79A,79Bが、固定部70Aの内部材76の下端に形成された突片部76A,76Bの上面に乗ることにより、固定部70Aに対する可動部70Bの下側への移動限が規定される。
固定部70Aの内部には、シャッターカーテン1の幅方向に延びる支点軸80を中心に上下揺動自在となった揺動部材81が収納されている。この揺動部材81は、図5で示されているように、可動部70Bが固定部70Aに対して上昇したときには、すなわち、閉じ移動中のシャッターカーテン1が図1で示した障害物34等に当接したときには、可動部70Bの立上り部79の延出部79Aが揺動部材81を押し上げることにより、揺動部材81は支点軸80を中心に上向きに揺動する。
図4及び図5に示されているように、座板1Bの固定部70Aには、図1にも示されているケース33が取り付けられており、このケース33の内部は図6及び図7に示されている。図7に示されているように、ケース33の内部には、外周部に多数の歯部35Aが円周方向に等間隔で形成された歯車となっている回転ギア35と、巻取りリール37とが、ケース33に固定された固定軸となっている軸41を中心に回転自在に収納され、これらの回転ギア35と巻取りリール37は結合一体化されている。また、巻取りリール37には、ロック用ワイヤー36の下端が結合され、前述のまぐさ16の部分から下方へ延びているこのロック用ワイヤー36の下側部分は、ケース33の内部に軸29Aを中心に回転自在に収納されているガイドローラ29を経て、巻取りリール37に巻き取られており、ロック用ワイヤー36の上側部分は、ケース33の上面33Gに形成されている孔33Aから上方、すなわち、シャッターカーテン1の開き移動方向へ延びている。
そして、図2に示されているように、まぐさ16のスリット17に挿通されて天井裏空間7に達したロック用ワイヤー36は、シャッターボックス8の底面部8Cに設けられた貫通孔11Fに挿通され、シャッターボックス8の内部の下部を経由してブラケット部材15の正面部15Aに設けられた貫通孔15Bからシャッターボックス8の外部に露出した後、開閉機13の上部に載置固定された具体的な構造を後述する複合装置100まで延びている。
具体的な構造を後述する機械式結合装置55からシャッターカーテン1の開き移動方向である上方向に延びているロック用ワイヤー36は、まぐさ16の高さ位置又はその近傍位置よりも上の高さ位置において、シャッターカーテン1の開閉移動方向である上下方向の成分を有する方向に延びている。
本実施形態では、図2に示されているように、可撓性を有する管状部材であるアウターケーブル114が、まぐさ16の高さ位置よりも上の高さ位置から、複合装置100まで延びている。
図7に示すように、ガイドローラ29の直径寸法D2は、巻取りリール37の直径寸法D1よりも小さくなっており、また、ガイドローラ29の回転中心軸である軸29Aの高さ位置は、巻取りリール37の回転中心軸である軸41Aの高さ位置よりも低くなっている。
このため、巻取りリール37からシャッターカーテン1の幅方向に離間して配置されているガイドローラ29の最上部29Bの高さ位置は、図7に示されているように、巻取りリール37の最上部37Bの高さ位置よりも低くなっている。
図7に示すように、ガイドローラ29は、少なくとも巻取りリール37が配置されたケース33の内部に設けられており、ガイドローラ29が配置されている部分のケース33の第2上面部である上面33Gの高さ位置は、巻取りリール37が配置されている部分のケース33の第1上面部である上面33Fの高さ位置よりも低くなっており、ガイドローラ29のケース33の上面33Gに、ロック用ワイヤー36がケース33の外部へ挿通する前述した孔33Aが形成されている。
以上において、下側部分が巻取りリール37に繰り出し自在に巻き取られているロック用ワイヤー36は、可撓性を有する紐状部材である。そして、シャッターカーテン1が下方へ閉じ移動するときには、図7の軸41を中心にS方向に回転する巻取りリール37からロック用ワイヤー36が繰り出されながら、シャッターカーテン1は閉じ移動することになる。このため、巻取りリール37は、シャッターカーテン1の移動時にロック用ワイヤー36により回転する第1回転部材となっている。また、この巻取りリール37と結合一体化されている回転ギア35も、シャッターカーテン1の移動時にロック用ワイヤー36により回転する。そして、ガイドローラ29は、巻取りリール37の最下部からシャッターカーテン1の幅方向である水平方向又は略水平方向に延びているロック用ワイヤー36を、巻取りリール37からシャッターカーテン1の幅方向に離間した位置で、シャッターカーテン1の開き移動方向である鉛直上向き又は略鉛直上向きに延ばすための第2回転部材となっている。
図6に示されているように、巻取りリール37の内部には空間部37Aが形成されており、この空間部37Aに、図7では一部が省略されて示されている戻しばね39が収納され、回転ギア35と巻取りリール37との回転中心軸である軸41の外周に巻回された状態となっているこの戻しばね39はぜんまいばねであり、戻しばね39の一方の端部はケース33側の部材となっている軸41に結合され、他方の端部は回転ギア35と一体化されている巻取りリール37に連結されている。このため、回転ギア35及び巻取りリール37がS方向に回転してシャッターカーテン1が下方へ閉じ移動するときに、戻しばね39には、ロック用ワイヤー36を繰り出すために回転する巻取りリール37によって蓄圧力が蓄圧され、シャッターカーテン1が上方へ開き移動するときに、戻しばね39に蓄圧された蓄圧力によって巻取りリール37がS方向とは逆のT方向に回転することにより、ロック用ワイヤー36は巻取りリール37に巻き取られるようになっている。
このため、本実施形態では、巻取りリール37と戻しばね39により、ロック用ワイヤー36を繰り出し自在に巻き取るための巻取装置40が構成されている。また、シャッターカーテン1が開閉移動するときには、ロック用ワイヤー36により回転ギア35及び巻取りリール37は回転する。
本実施形態では、ぜんまいばねによる戻しばね39は、巻取りリール37の内部に形成された空間部37Aに収納されているため、ケース33についてのシャッターカーテン1の厚さ方向の寸法が小さくても、図6から分かるように巻取りリール37についてのシャッターカーテン1の厚さ方向の寸法を充分に大きくすることができ、これにより、巻取りリール37によるロック用ワイヤー36の巻取り長さが充分に長くなり、シャッターカーテン1の開閉移動距離が長いシャッター装置にも対応できるようになっている。
図7に示されているように、ケース33の内部には、このケース33に設けられた軸56を中心に上下方向に回動自在となったロック部材50が収納されている。本実施形態のロック部材50は、歯車となっている回転ギア35の歯部35Aに係合可能となっている係合部53を有していない主部材52と、シャッターカーテン1の幅方向への長さを有しているこの主部材52に締結され、係合部53を有している副部材51とからなる。このようにロック部材50を、それぞれ別部品となっている副部材51と主部材52をシャッターカーテン1の厚さ方向に重ね合わせた組み合わせ構造体とすることにより、回転ギア35の歯部35Aに係合する係合部53が形成されている副部材51を焼入れ処理等することでロック部材50全体を焼入れ処理等しなくても、係合部53に、回転ギア35の歯部35Aと同様に、大きな強度を付与することができる。また、副部材51を主部材52よりも硬質の超硬金属製等とすることにより、ロック部材50全体を高価な硬質の材料で形成しなくてよくなる。
なお、本実施形態では、ロック部材50の係合部53として、図9に示されているように、軸56を中心とするロック部材50の回動方向に離れた複数個の係合部が設けられ、本実施形態におけるこれらの係合部53は、第1係合部53Aと第2係合部53Bと第3係合部53Cになっており、これらの係合部53A,53B,53Cは、ロック部材50の回動の中心部となっている軸56を中心とする円弧上又は略円弧上に設けられている。
また、図4に示されているように、前述した座板1Bの固定部70A(カーテン主部71A)の内部に支点軸80を中心に上下揺動自在となって配置されている揺動部材81には、押圧部材54が取り付けられている。
また、図7から分かるように、ロック部材50にはねじりコイルばね57が設けられている。図9に示されているように、コイル部57Aが軸56の外周に巻回されているこのねじりコイルばね57の一方の端部57Bは、主部材52と副部材51とに形成された長孔50Aに挿入されることにより、ロック部材50に係止されており、また、他方の端部57Cは、図6に示されているように、ケース33の両方の側面部33B,33Cのうち、側面部33Cの下端に形成された屈曲部33Dの孔に挿入されることにより、ケース33に係止されている。このため、ねじりコイルばね57は、軸56及びロック部材50とケース33との間に設けられているとともに、ロック部材50は、図7において、ねじりコイルばね57のばね力により軸56を中心にM方向に回動付勢されている。これにより、ロック部材50の一部が、シャッターカーテン1に設けられた押圧部材54に、すなわち、シャッターカーテン1のカーテン主部71Aに設けられた支点軸80を中心に上下揺動自在な揺動部材81に配置されている押圧部材54に当接するようになっている。
このため、シャッターカーテン1及びロック部材50には、後述の説明で分かるように、閉じ移動中のシャッターカーテン1が障害物34に当接したときに、ロック部材50を図7のM方向とは反対方向のN方向に回動させるために互いに当接するシャッターカーテン側当接部58とロック部材側当接部59とが設けられていることになる。そして、シャッターカーテン側当接部58は、押圧部材54によるものであり、ロック部材側当接部59は、ロック部材50の主部材52において、第1ロック部材側当接部59Aと第2ロック部材側当接部59Bとして2個存在している。これらの第1ロック部材側当接部59Aと第2ロック部材側当接部59Bは、シャッターカーテン1の幅方向に離れている。
また、このような第1ロック部材側当接部59Aと第2ロック部材側当接部59Bをロック部材50に設けることは、図7及び図9に示されているように、ロック部材50を構成する主部材52のうち、副部材51と重複していない部分をL字又は略L字の形状とすることにより、実現することができる。
なお、本実施形態では、ロック部材側当接部59のうち、第1ロック部材側当接部59Aは、主部材52に結合された板ばね60によって形成されており、このため、第1ロック部材側当接部59Aは弾性変形可能となった弾性部となっている。
また、回転ギア35や巻取りリール37、ガイドローラ29等が内部に収納配置されたケース33がシャッターカーテン1の固定部70Aに取り付けられる前に、ロック部材50がねじりコイルばね57のばね力により軸56を中心に図7のM方向に回動付勢されていても、ロック部材50の第1ロック部材側当接部59Aが大きくケース33の下面開口部から突出することをなくすために、図6に示されているケース33の側面部33Bの下端屈曲部33Eに当接するストップ部材63がロック部材50に設けられている。
閉じ移動中のシャッターカーテン1の座板1Bが図1に示されている障害物34に当接するなどにより、図6に示されているように、シャッターカーテン1の座板1Bの固定部70A(カーテン主部71A)に対して可動部70B(カーテン副部71B)が相対的に上昇したときには、支点軸80を中心に揺動部材81が上向きに揺動するため、押圧部材54により、ロック部材50は、図7において、軸56を中心にN方向に回動する。これにより、ロック部材50の係合部53は、図8に示されているように、回転ギア35の歯部35Aに係合し、この係合により、回転ギア35と、この回転ギア35と結合一体化されている巻取りリール37は、シャッターカーテン1が閉じ方向へ移動しているときの回転方向(図7のS方向)へは回転できなくなり、このため、回転ギア35と巻取りリール37は、ロック部材50によりロックされて回転不能となる。このように、ロック部材50は、閉じ移動中のシャッターカーテン1が障害物34に当接したときに運動し、この運動によって係合部53が歯部35Aに係合して回転ギア35と巻取りリール37を回転不能とする部材となっている。
このため、このときには、一部が巻取りリール37に巻き取られているロック用ワイヤー36と、巻取りリール37が配置されているシャッターカーテン1とが機械式に結合されたことになる。したがって、本実施形態では、回転ギア35やロック部材50等により、ロック用ワイヤー36とシャッターカーテン1とを機械式に結合するための機械式結合装置55が構成されていることになる。
前述したようにロック部材50は、シャッターカーテン1の幅方向の長さを有している主部材52と、副部材51とをシャッターカーテン1の厚さ方向に重ねることにより構成されており、また、図9に示されているように、副部材51は、主部材52に回動中心軸61を中心に回動自在に取り付けられる。主部材52には、回動中心軸61を中心とする円弧状の長孔52Aが形成され、この長孔52Aに、副部材51の丸孔に挿入された締結用のねじ部材となっているボルト62の軸部が挿入されており、長孔52Aから突出したボルト62の軸部の端部に螺合されたナットを締め付けることにより、副部材51は主部材52にボルト62及びナットで締結される。また、ナットを緩めると、主部材52に対して副部材51を、ボルト62の軸部を案内する長孔52Aにより回動中心軸61を中心に回動させることができ、この回動後にナットを締め付けると、主部材52に対する位置が変更、調整された副部材51をボルト62及びナットで主部材52に再度締結することができる。
このため、本実施形態では、ナットが軸部に螺合されているボルト62は、主部材52と副部材51とを締結、締結解除するための締結部材となっている。
そして、主部材52に対して副部材51を、回動中心軸61を中心に回動させることができるようにするために、主部材52の丸孔に前述の軸56の小径部56Aが挿入されているとともに、この小径部56Aを挿入するために副部材51に形成されている孔51Aは、図9に示されているように、回動中心軸61を中心とする円弧状の長孔となっている。なお、前述のねじりコイルばね57のコイル部57Aは、軸56の大径部56Bの外周に巻回されている。
本実施形態では、回動中心軸61と、ナットが軸部に螺合されているボルト62とにより、主部材52に対する副部材51の位置を、より具体的には、回動中心軸61を中心とする主部材52に対する副部材51の位置を調整するための図9で示す位置調整手段64が構成されている。
この位置調整手段64により、主部材52に対する副部材51の位置を、回動中心軸61を中心に調整すると、図9から分かるように、ロック部材50の係合部53の先端と、回転ギア35の歯部35Aの先端との間の隙間65の大きさが変化し、調整されるため、位置調整手段64は、この隙間65の大きさを調整することができる隙間調整手段66にもなっており、本実施形態では、この隙間調整手段66はロック部材50に設けられていることになる。
なお、ケース33には、ボルト62の軸部に螺合されているナットを緩めたり、締め付けたりすることができて、隙間調整手段66で調整された隙間65の大きさを確認することができる窓孔等を設けてもよい。
また、本実施形態において、隙間調整手段66で隙間65の大きさを調整できるようにするために、回動中心軸61の位置は、ロック部材50全体の回動の中心軸となっている前述の軸56の位置からシャッターカーテン1の幅方向にずれており、このずれている方向は、図9から分かるように、回動中心軸61の位置が、軸56に対して回転ギア35とは反対側となる方向である。
ロック部材50全体の回動の中心軸となっている軸56の両端部は、図6で示されているケース33の両方の側面部33B,33Cに形成されている孔に挿入されている。これらの孔は、図9において、長孔67として示されている。この長孔67の長さ方向は、回転ギア35に向かう方向である。すなわち、ケース33に軸56の両端部を挿入、支持させるために形成されている孔67は、回転ギア35の方向へ長くなっている長孔となっている。このため、ロック部材50及び軸56は、回転ギア35に対して接近、離間方向に移動自在となっている。
そして、コイル部57Aが軸56の外周に巻回されていて、ケース33と軸56及びロック部材50との間に設けられているねじりコイルばね57は、ばね力により軸56及びロック部材50を図9の矢印Xで示す回転ギア35側へ常時付勢しており、ねじりコイルばね57は、このような付勢力を有している弾性部材となっている。この弾性部材の弾性付勢力により、軸56が長孔67における回転ギア35側の端部に押圧されることにより、隙間65の大きさは、隙間調整手段66で設定された大きさとなる。
前述した図7に示されているように、巻取りリール37からシャッターカーテン1の幅方向に離間して配置されているガイドローラ29の最上部29Bの高さ位置は、巻取りリール37の最上部37Bの高さ位置よりも低くなっており、ロック用ワイヤー36は、巻取りリール37を経由してガイドローラ29からシャッターカーテン1の開き移動方向に延びている。そして、図10や図7に示されているように、ロック用ワイヤー36は、高さ位置が上面33F(巻取りリール37が配置されている部分のケース33の第1上面部)よりも低くなっている上面33G(ガイドローラ29が配置されている部分のケース33の第2上面部)に形成された孔33Aからケース33の外部へ挿通されている。
図10は、シャッターカーテン1が全開位置又は略全開位置に達したときにおけるまぐさ16付近のロック用ワイヤー36を示す図である。
アウターケーブル114の両端部のうちの一方の端部114Aは、図10に示されているように、まぐさ16を構成するまぐさ部材16Aに設けられている支持部材38に挿通支持されており、機械式結合装置55からシャッターカーテン1の開き移動方向に延びているロック用ワイヤー36は、まぐさ16の高さ位置又はその近傍位置よりも上の高さ位置において、アウターケーブル114の一方の端部114Aから、このアウターケーブル114の内部にスライド自在に挿通されている。
なお、アウターケーブル114は、前述したように可撓性するとともに、容易には曲げ変形等をしない剛性を有するものとなっている。また、アウターケーブル114の内径寸法は、ロック用ワイヤー36の直径寸法よりも若干大きいものとなっている。これにより、アウターケーブル114の内部におけるロック用ワイヤー36の遊びが希少となっている。また、アウターケーブル114の内側部分は、挿通されるロック用ワイヤー36との摩擦が少なくなるように、潤滑部材で被覆されている。
図10に示されているように、支持部材38は、まぐさ16を構成するまぐさ部材16Aの段部16Cに取り付けられる(載置固定される)基部38Aを有しており、この基部38Aは、シャッターカーテン1の幅方向(図10では前後方向、言い換えると、図10ではシャッターカーテン1の厚さ方向である左右方向と直交する方向)に離間した2個の側面部38B(一方の側面部38Bである奥側の側面部38Bは図示せず)と、これらの側面部38B同士を結合し、かつ、これらの側面部38Bよりも上方に延出する正面部38Cと、を有している。
また、この支持部材38は、基部38Aの正面部38Cの上端からシャッターカーテン1の厚さ方向の成分を有する方向である斜め上方向に突出した突片部38Dを有しており、この突片部38Dの先端の近傍には、内部にロック用ワイヤー36がスライド自在に挿通されるアウターケーブル114が挿通可能な貫通孔38Eが設けられている。このため、アウターケーブル114の両端部のうちの一方の端部114Aは、支持部材38の突片部38Dの貫通孔38Eに挿通支持されている。なお、側面部38Bのシャッターカーテン1側の上部の角部は、面取りされている。
なお、この支持部材38の突片部38Dは、シャッターカーテン1及びロック用ワイヤー36が挿通されるスリット17の手前まで延びている。
このように、ロック用ワイヤー36は、まぐさ16に設けられた支持部材38に挿通支持されるようになっている。
なお、アウターケーブル114の両端部のうちの他方の端部114Bは、後述する図13に示されている複合装置100の機枠110立上り部110Cに挿通固定されている。
したがって、ロック用ワイヤー36が内部にスライド自在に挿通されているアウターケーブル114は、支持部材38の突片部38Dから、複合装置100の機枠110立上り部110Cまで延びている。
このため、ロック用ワイヤー36は、図2で示されているように、まぐさ16の高さ位置よりも上の高さ位置において、アウターケーブル114により案内されて、シャッターカーテン1の開閉移動方向の成分を有する方向、すなわち、シャッターカーテン1の厚さ方向において、このシャッターカーテン1からは離間する方向及び/又は自動閉鎖装置32を有する複合装置100に接近する方向に延びるものとなっている。
図10に示されているように、ロック用ワイヤー36のうち、支持部材38の突片部38Dの貫通孔38Eより下側の部分36Aは、シャッターカーテン1の開閉移動方向と角度をなす方向に屈曲した第1屈曲部36Bと、この第1屈曲部36Bとは逆向きに屈曲した第2屈曲部36Cと、これらの屈曲部36B,36C同士の間の略水平部36Dと、を有する部分となっている。
すなわち、本実施形態では、シャッターカーテン1が全開位置又は略全開位置に達したとき、ロック用ワイヤー36のうち、支持部材38の突片部38Dの貫通孔38Eより下側の部分36Aは、シャッターカーテン1の開閉移動方向と角度をなす方向に屈曲した後、水平方向又は略水平方向に延びており、この後、前記方向とは逆向きに屈曲した状態となっている。
このように、本実施形態では、シャッターカーテン1が全開位置又は略全開位置に達したとき、ロック用ワイヤー36のうち、支持部材38の突片部38Dの貫通孔38Eより下側の部分が、S字状に大きく曲がった状態とならないため、ロック用ワイヤー36のうち、支持部材38の突片部38Dの貫通孔38Eより下側の部分に大きな曲がり癖が生じるおそれは少なく、ロック用ワイヤー36に対する緊張力の作用にロスが発生するおそれは少ないものとなっている。
また、図10に示されているように、支持部材38の左右の側面部38Bの下部におけるシャッターカーテン1側(言い換えると、まぐさ16のスリット17側)の部分には、軸部材が架設されており、この軸部材の両端部には、支持部材38に対して回転自在となっているローラ部材42が取り付けられている。このローラ部材42は、開閉移動するシャッターカーテン1に対して不動となっている不動部材であるまぐさ16のまぐさ部材16Aや支持部材38の側面部38Bよりも、シャッターカーテン1側に突出して配置されている。
図11は、シャッターカーテン1の移動中におけるまぐさ16付近のロック用ワイヤー36を示す図である。
この図11に示されているように、シャッターカーテン1の移動中において、機械式結合装置55からシャッターカーテン1の開閉移動方向に延びるロック用ワイヤー36は、開閉移動するシャッターカーテン1に対して不動となっている不動部材であるまぐさ16や支持部材38とは接触することはなく、回転自在なローラ部材42の外周面に接触するようになっている。これにより、ロック用ワイヤー36は、まぐさ16や支持部材38に接触して損傷することが防止されるようになっている。
このため、ロック部材42は、ロック用ワイヤー36と、開閉移動するシャッターカーテン1に対して不動となっている不動部材であるまぐさ16や支持部材38との接触を防止するための接触防止部材となっている。
このように、本実施形態では、機械式結合装置55からシャッターカーテン1の開き移動方向に延びているロック用ワイヤー36は、まぐさ16の高さ位置又はその近傍位置よりも上の高さ位置において、アウターケーブル114の内部にスライド自在に挿通されるものとなっている。
すなわち、ロック用ワイヤー36は、まぐさ16の高さ位置又はその近傍位置よりも上の高さ位置に配置されていて可撓性を有する管状部材であるアウターケーブル114の内部にスライド自在に挿通され、シャッターカーテン1の開閉移動方向の成分を有する方向である斜め上向きに延びている。
図1〜図3に示されているように、開閉機13の上部には複合装置100が載置固定されている。図12は、この複合装置100の内部構造を示す正面図であり、図13は、複合装置100の内部構造を示す平面図である。複合装置100は、自動閉鎖装置32と、中間装置200と、遅延装置300とを複合的に組み合わせた装置であり、自動閉鎖装置32は、火災等の災害の発生時において、開閉機13のブレーキ装置19を機械式に制御することにより、全開位置又は開閉方向途中位置で停止していたシャッターカーテン1を自動的に閉じ移動させて全閉とし、防煙性及び/又は防火性を有しているシャッターカーテン1により図1の出入口2を閉鎖するためのものである。
複合装置100は、この複合装置100の機枠110に設けられている図12のブラケット部110Aにより、開閉機13の上部に取り付けられている。この状態は図2でも示されている。また、図13に示されているように、複合装置100まで、ロック用ワイヤー36、ワイヤー112、ワイヤー113のそれぞれの端部が延伸されている。ワイヤー112,113は、ロック用ワイヤー36と同様に、可撓性を有する紐状部材となっていて、細長部材ともなっている。
本実施形態では、ロック用ワイヤー36は、複合装置100を制御するための第1制御用ワイヤーとなっており、ワイヤー112は、複合装置100を制御するための第2制御用ワイヤーとなっており、ワイヤー113は、複合装置100を制御するための第3制御用ワイヤーとなっている。
また、ワイヤー112,113は、ロック用ワイヤー36と同様に、可撓性を有するアウターケーブル115,116の内部にスライド自在に挿通されている。このため、ワイヤー112,113はアウターケーブル115,116により保護されている。
図12及び図13に示されているように、それぞれが複合装置100の一部の構成要素となっている上述の自動閉鎖装置32と中間装置200は、複合装置100の機枠110に配置されている。言い換えると、自動閉鎖装置32が配置されている機枠と中間装置200が配置されている機枠は、同じ機枠110であり、この機枠110において、自動閉鎖装置32と中間装置200が互いに隣接配置されている。また、後述する説明で明らかになるように、機枠110には、前述の遅延装置300も配置されている。このため、自動閉鎖装置32と中間装置200と遅延装置300は、1個のユニット化された装置となっており、このため、これらの自動閉鎖装置32と中間装置200と遅延装置300についての工場からシャッター装置設置現場への搬送等の取り扱い作業や、メンテナンス作業等を容易に行えるようになっている。
また、自動閉鎖装置32と中間装置200と遅延装置300のうち、中間装置200と遅延装置300は機枠110の内部の上部に配設されており、これらの中間装置200と遅延装置300の平面図は、図14(A)に示されている。また、自動閉鎖装置32は機枠110の内部の下部に配設されており、この自動閉鎖装置32の平面図は、図14(B)に示されている。
そして、中間装置200は、図7及び図8で示した前述の機械式結合装置55に連結されているロック用ワイヤー36と、自動閉鎖装置32との間に配置された装置になっている。言い換えると、中間装置200は、ロック用ワイヤー36と自動閉鎖装置32とを直接接続するための接続装置になっている。
次に、自動閉鎖装置32について説明する。
図12及び図13に示されているように、複合装置100の機枠110には、互いに対向する2個の立上り部110B,110Cが設けられており、これらの立上り部110B,110Cに形成された図13の孔110D,110Eに、2個の立上り部110B,110Cに跨る長さを有している図14(B)の板状の第1スライド部材120がスライド自在に挿入されている。この第1スライド部材120の外周にはばね121が巻回されており、このばね121のばね力により、第1スライド部材120には立上り部110B側への前進力が常時作用している。この前進力の方向は、図3で説明した開閉機13に設けられている前述のレバー部材31の第1部分31AをA方向へ移動させる方向である。
図3及び図12に示されているとおり、第1スライド部材120の前端に下向きに折曲形成された折曲部120Aには、作動部材122が取り付けられており、また、図3のレバー部材31の第1部分31Aには、被作動部材123が立設結合されている。第1スライド部材120がばね121のばね力によって前進したときには、作動部材122が被作動部材123に当接することにより、レバー部材31の第1部分31Aに図3で示したA方向への荷重が作用するようになっている。図12に示されているように、本実施形態の作動部材122はボルト124の頭部124Aとなっているため、この頭部124Aを回転操作してボルト124を第1スライド部材120の折曲部120Aに対して進退させることにより、作動部材122と被作動部材123との間の間隔を適切な寸法に調整できる。この調整を行った後に、ボルト124に螺合させておいたロックナット125を回転操作し、このロックナット125を折曲部120Aに圧接させることにより、被作動部材123に対する作動部材122の位置を、適切な位置にして固定できることになる。
図14(B)に示されているように、複合装置100の機枠110には、ソレノイド126が取り付けられており、このソレノイド126のプランジャ127には、ばね128のばね力がプランジャ127をソレノイド126から突出させる方向へ常時作用している。このプランジャ127の先端には先端部材140が取り付けられ、この先端部材140には、中心軸129Aを中心に回動自在となっているL字形の屈曲レバー部材129の一方の端部が接触している。図12から分かるように、逆L字形状となっている先端部材140には、屈曲レバー部材129の上記一方の端部が接触している面とは反対側の面において、起倒部材141が接触しており、この起倒部材141は、図14(B)で示されているブラケット142の立上り部に設けられたビスによる中心軸142A(図12も参照)が挿通している下部を中心に起倒自在となっている。
そして、トリガーレバー部材となっている屈曲レバー部材129の他方の端部には、図14(B)に示されているように、ローラ130が回転自在に設けられている。このローラ130と対面する第1スライド部材120の部分には凹部120Bが形成されており、この凹部120Bにおける第1スライド部材120の後退側の部分は、傾斜面120Cとなっている。
図14(B)に示されているとおり、自動閉鎖装置32には第1電気スイッチ135が設けられ、機枠110に取り付けられているこの第1電気スイッチ135は、ばねで第1電気スイッチ135から突出する方向へ付勢されている揺動自在なアクチュエータ136を有する。また、第1スライド部材120には、凹部120Bと反対側の部分において、ドグ部材137が取り付けられており、アクチュエータ136はこのドグ部材137に当接している。
第1スライド部材120には、連結部138Aを備えている連結部材138が取り付けられている。前述の第3制御用ワイヤー113の他方の端部は、この連結部138Aに連結されており、また、第2制御用ワイヤー112の端部は、上述の起倒部材141の上部に連結されている(図12も参照)。
図14(B)に示されているとおり、自動閉鎖装置32には、屈曲レバー部材129に中心軸129Aを中心とするK方向への回動力を付与するためのばね131と、第2制御用ワイヤー112の端部が連結されている起倒部材141が中心軸142Aを中心にソレノイド126側へ倒れたときに、起倒部材141を直立状態に戻すためのばね132とが設けられており、ばね131のばね力により、屈曲レバー部材129の上述の他方の端部に設けられている通常時のローラ130が、図14(B)に示されているように、第1スライド部材120の凹部120Bに嵌合するようになっている。
また、ローラ130が凹部120Bに嵌合することにより、前述したばね121による第1スライド部材120の前進は止められている。このように凹部120Bに嵌合したローラ130で前進が止められているときにおける第1スライド部材120の前端の位置は、図13及び図14(B)で示す3個の位置H,I,Jのうち、H位置である。
起倒部材141に端部が連結されていて、アウターケーブル115の内部に挿通された第2制御用ワイヤー112は、図1で示した操作装置30まで延びており、アウターケーブル115から突出している第2制御用ワイヤー112の端部には、操作装置30に配置されているレバー部材等の手動操作部材が連結されている。さらに、第1スライド部材120に端部が連結されていて、アウターケーブル116の内部に挿通された第3制御用ワイヤー113も、操作装置30まで延びており、アウターケーブル116から突出している第3制御用ワイヤー113の端部にも、操作装置30に配置されているレバー部材等の手動操作部材が連結されている。
以上の説明から分かるように、自動閉鎖装置32は、凹部120Bが形成された第1スライド部材120や、ソレノイド126、ローラ130を備えた屈曲レバー部材129、第1電気スイッチ135等により構成されており、そして、機枠110に対して直線的に往復動自在の往復動部材となっている第1スライド部材120は、後述の説明から分かるように、前述のブレーキ装置19を機械的にオン、オフ切り替えるために作動する切替部材となっている。
次に、図14(A)に示されている中間装置200について説明する。
複合装置100の前述の機枠110には、図14(A)に示されているように、中心軸201Aを中心に回動自在の第1回動部材201と、中心軸202Aを中心に回動自在の第2回動部材202とが設けられ、これらの回動部材201,202は水平方向に回動する。また、中心軸201A,202Aの下端は機枠110の底部110Fで支持され、中心軸201A,202Aの上端は、図13で示されているとおり、機枠110に結合されているブラケット203で支持されている。図14(A)に示されているとおり、第1回動部材201には、中心軸201Aを中心とする扇形状となっている扇形状部201Bが水平に設けられ、前述したロック用ワイヤー36のうち、機枠110の内部に挿入されている部分は、この扇形状部201Bの外周面に接触、分離可能に巻き付いた状態となっており、このロック用ワイヤー36の他方の端部114Bは、結合具204により第1回動部材201に結合されている。
このように、ロック用ワイヤー36は、第1スライド部材120の側まで延びている。
そして、本実施形態では、図14(A)に示されているように、扇形状部201Bから機枠110の外側へ延びているロック用ワイヤー36の延伸方向は、扇形状部201Bの接線方向と一致又は略一致している。
第1回動部材201には、扇形状部201Bの下側において、中心軸201Aを中心とする円周方向の長さを有しているカム部201Cが水平に形成されており、扇形状部201Bよりも中心軸201Aからの半径方向への長い突出長さを有しているこのカム部201Cの外周面は、中心軸201Aを中心とする円弧状の面となっている。また、中心軸201Aの外周には、ねじりコイルばね205のコイル部が巻回され、このばね205の一方の端部は、機枠110に取り付けられた係止部材206に係止され、他方の端部は、第1回動部材201に設けられた凸部201Eに係止されている。このため、第1回動部材201は、ばね205により中心軸201Aを中心に図14(A)のB方向へ常時回動付勢されており、このB方向への第1回動部材201の回動限は、機枠110に取り付けられ、カム部201Cの一方の側面が当接するストップ部材207により規定されている。
第2回動部材202には、中心軸202Aを中心とする扇形状部202Bが設けられ、この扇形状部202Bは、中心軸202Aから突出状態で水平に形成されている突出部202Cの一部となっており、この突出部202Cの上面に凸部208が設けられている。本実施形態におけるこの凸部208は、ローラベアリング等による回転自在のローラである。そして、凸部208には、第1回動部材201のカム部201Cの側面201Dが当接している。このため、この側面201Dは、言い換えると、第1回動部材201のカム部201Cにおけるストップ部材207に当接している上記側面とは反対側になっている側面201Dは、第1回動部材201における第2回動部材202と当接している当接部となっており、また、凸部208は、第2回動部材202における第1回動部材201と当接している当接部となっている。
図13に示されているように、複合装置100の機枠110の2個の立上り部110B,110Cには、孔110G,110Hが形成され、これらの孔110G,110Hに、2個の立上り部110B,110Cに跨る長さを有している図14(A)の板状の第2スライド部材210がスライド自在に挿入されている。この第2スライド部材210は、第1スライド部材120と同じ方向へ直線的に往復動自在の往復動部材となっている。また、第2スライド部材210には開口孔210Aが形成され、この開口孔210Aの内部に第2回動部材202の突出部202Cの下面に設けられ凸部211が挿入されている。本実施形態におけるこの凸部211は、ローラベアリング等による回転自在のローラである。
また、第2スライド部材210には、機枠110と第2スライド部材210との間に架設されたばね212のばね力により、前進方向への付勢力が付与されており、この前進方向は、第1スライド部材120の前進方向と同じ方向である。そして、第2スライド部材210の前進限は、開口孔210Aの端部に第2回動部材202の凸部211が当接し、第2回動部材202の凸部208が第1回動部材201のカム部201Cの側面201Dに当接し、この側面201Dとは反対側のカム部201Cの側面がストップ部材207に当接することにより、規定されている。
図12に示されているとおり、中間装置200の構成部材となっている第2スライド部材210は、自動閉鎖装置32の構成部材となっている第1スライド部材120よりも上側の高さ位置において、機枠110に配置されている。また、図14(A)に示されているように、第2スライド部材210には、第1スライド部材120に設けられている前述の連結部材138の連結部138Aに対して、第1及び第2スライド部材120,210の前進側において、これらのスライド部材120,210の前後進方向に対向して形成されている段差面210Bが設けられている。連結部138Aは、図12に示されているように、上側へ延びる長さを有しており、この連結部138Aと段差面210Bは、図14(A)(B)で示す通常時において、第1及び第2スライド部材120,210の移動方向の大きな間隔を開けて対向している。そして、図15(A)(B)及び図16(A)(B)で示すように、第1スライド部材120が前進することによって連結部138Aが段差面210Bに当接又は僅かな隙間を開けて対向した後に、図17(A)に示すように、第2スライド部材210が後退すると、段差面210Bによる連結部138Aの押圧作用により、図17(B)に示すように、第1スライド部材120も後退するようになっている。
以上の説明から分かるように、前述のロック用ワイヤー36と自動閉鎖装置32とを直接接続するための接続装置になっている中間装置200は、第1回動部材201や、第2回動部材202、第2スライド部材210等により構成されており、そして、第1回動部材201と第2回動部材202のうち、第1回動部材201は、紐状部材であるロック用ワイヤー36の側の部材となっているとともに、第2回動部材202は、自動閉鎖装置32の前述の切替部材となっている第1スライド部材120の側の部材となっている。また、第1回動部材201は、前述の側面201Dが第2回動部材202の凸部208に当接しているため、回動式の当接部材となっており、これに対して第2回動部材202も、この当接部材が当接している回動式の被当接部材となっている。
前述したように、第2回動部材202には、中心軸202Aを中心とする扇形状部202Bが設けられており、図14(A)に示されているように、この扇形状部202Bの外周面には多数の歯部202Dが形成されている。これらの歯部202Dには、前述した遅延装置300の回転自在の中心軸300Aに結合されたピニオンギヤ300Bが噛合している。遅延装置300はロータリー式のダンパーであり、遅延装置300の内部には、ワンウエイクラッチを介して中心軸300Aと連結されている複数のブレードが取り付けられており、第2回動部材202が中心軸202Aを中心にF方向に回動して、ピニオンギヤ300B及び中心軸300AがD方向に回転した場合には、ワンウエイクラッチの接続作用により、それぞれのブレードが遅延装置300の内部に充填されている粘性流体内において回転する。このため、粘性流体の抵抗力により第2回動部材202はF方向へ低速で回動することになる。一方、第2回動部材202がF方向とは逆のG方向に回動し、ピニオンギヤ300B及び中心軸300AがE方向に回転した場合には、この方向への回転は、ワンウエイクラッチの切断作用によりそれぞれのブレードに伝達されない。このため、第2回動部材202はG方向へ高速で回動することができる。
なお、以上のように作動する遅延装置300は、図12及び図13に示されているとおり、前述したブラケット203に下面に取り付けられていることにより、複合装置100の機枠110の内部に配置されている。
また、図14(A)に示されているように、機枠110には第2電気スイッチ220が取り付けられ、この第2電気スイッチ220は、ばねで第2電気スイッチ220から突出する方向へ付勢されている揺動自在なアクチュエータ221を有する。また、第1回動部材201にはドグ部材222が設けられており、アクチュエータ221はこのドグ部材222に当接している。
次に、本実施形態に係るシャッター装置の作動について説明する。
本実施形態に係るシャッター装置が設置された建物において、シャッターカーテン1が全開位置又は開閉移動方向途中位置で停止しているときに、火災等の災害が発生すると、この災害を検知したセンサからの信号が入力する図示しないリレー回路等の電気回路又はコンピュータによる制御装置(この制御装置は、図1の制御装置26が兼ねていてもよい。)の制御により、図14(B)で示す自動閉鎖装置32のソレノイド126は通電され、このソレノイド126が励磁されるため、このソレノイド126のプランジャ127は、ばね128のばね力に抗して後退する。これにより、前述の先端部材140に一方の端部が当接している屈曲レバー部材129は、ばね131のばね力に抗して中心軸129Aを中心に図14(B)のK方向とは逆方向のL方向に回動することになる。このときの状態が図15(B)で示されている。屈曲レバー部材129が中心軸129Aを中心にL方向に回動すると、屈曲レバー部材129のローラ130は第1スライド部材120の凹部120Bから脱出するため、第1スライド部材120はばね121のばね力で前進し、この前進は、第1スライド部材120に設けられている連結部材138の前端が機枠110の前述の立上り部110Bに当接することにより停止する。すなわち、本実施形態の連結部材138は、第1スライド部材120の前進限を規定するための第1スライド部材120における前進限規定部ともなっている。
また、このときにおける第1スライド部材120の前端の位置は、図13及び図14(B)で示した3個の位置H,I,Jのうち、図15(B)に示されているように、最前位置であるI位置である。
また、以上のように第1スライド部材120が前進すると、第1電気スイッチ135のアクチュエータ136は、第1スライド部材120に取り付けられているドグ部材137から外れるため、これによって第1電気スイッチ135から発生する信号により、上述の制御装置はソレノイド126への通電を停止する。
このソレノイド126への通電の停止により、プランジャ127はばね128のばね力でソレノイド126から突出移動し、屈曲レバー部材129はばね131のばね力で中心軸129Aを中心に図14(B)のK方向へ回動する。このときの第1スライド部材120は、この第1スライド部材120の前端がI位置まで達している移動限まで前進しているため、屈曲レバー部材129のローラ130は、図16(B)に示されているように、第1スライド部材120の前述した傾斜面120Cに当たる。このため、中心軸129Aを中心とする屈曲レバー部材129のK方向への回動は、途中で停止する。
以上のようにして第1スライド部材120が前進すると、この第1スライド部材120の前端に設けられている図3の作動部材122が、被作動部材123を介して開閉機13のレバー部材31の第1部分31Aを図3のA方向に押圧する。このため、前述したようにこの第1部分31Aが、レバー部材31の第2屈曲部31Dを支点としてA方向へ揺動することにより、開閉機13のブレーキ装置19のブレーキ軸21及び第2ブレーキ部材22は、A方向と同じ方向であるA’方向へスライドし、これにより、それまでオンとなっていたブレーキ装置19は、オフとなる。このため、全開又は開閉移動方向途中位置で停止していたシャッターカーテン1は、巻取軸11よりも下側の部分の座板1B等の自重により、前述した巻取軸11を回転させながら下向きに閉じ移動することになり、開閉機13の前述した駆動軸14も駆動力伝達手段12を介して自由回転し、シャッターカーテン1が全閉となることにより、このシャッターカーテン1による防災区画が形成されることになる。
また、火災等の災害が発生したことを人が発見した場合には、この人が、図1で示した操作装置30に配置されていて、前述した第2制御用ワイヤー112の端部に連結されているレバー部材等の手動操作部材により、第2制御用ワイヤー112を引っ張り操作する。第2制御用ワイヤー112の他方の端部は、図14(B)で説明したように、前述の起倒部材141に連結されているため、第2制御用ワイヤー112が引っ張り操作されることにより、この起倒部材141が中心軸142Aを中心にソレノイド126の側へ倒れ回動し、起倒部材141の押圧作用により、前述の先端部材140及びプランジャ127は後退する。これにより、ソレノイド126が通電、励磁される前であっても、ソレノイド126が通電、励磁されたときと同じく、屈曲レバー部材129は、起倒部材141からの押圧力により先端部材140を介して、中心軸129Aを中心に図14(B)のL方向へ回動するため、屈曲レバー部材129のローラ130は第1スライド部材120の凹部120Bから脱出し、第1スライド部材120はばね121のばね力で前進することになる。
このため、第2制御用ワイヤー112の端部に連結されているレバー部材等の手動操作部材を操作することによっても、シャッターカーテン1は全閉となり、このシャッターカーテン1により防災区画を形成することができる。
なお、以上のように第1スライド部材120が前進限まで移動したときには、この第1スライド部材120の連結部材138に設けられている連結部138Aは、図15(A)及び図16(A)に示されているように、第2スライド部材210の前述の段差面210Bに当接又はこの段差面210Bに近づく。このため、第1スライド部材120が図15(B)及び図16(B)で示す前進限まで移動しても、第2スライド部材210は、図15(A)及び図16(A)で示されているように、図14(A)で示した位置に停止したままとなっている。したがって、この第2スライド部材210が構成部材となって構成され、図15(A)及び図16(A)で示されている中間装置200は、図14(A)のときと同じ状態を維持する。
前述のようにしてシャッターカーテン1が全閉位置に達し、そして、火災等の災害が解消したときには、操作装置30に配置されていて、前述した第3制御用ワイヤー113の端部に連結されているレバー部材等の手動操作部材により、第3制御用ワイヤー113を引っ張り操作する。これにより、第3制御用ワイヤー113は、第1スライド部材120の連結部材138の連結部138Aに連結されているため、この第1スライド部材120はばね121のばね力に抗して後退することになる。このため、第1スライド部材120は、図16(B)に示されている位置から、第1スライド部材120の前端が図13及び図14(B)のH位置となる初期位置へ後退復帰することになる。また、第1スライド部材120がこの初期位置へ復帰するときに、屈曲レバー部材129が中心軸129Aを中心としてばね131のばね力で図14(B)のK方向へ回動するため、屈曲レバー部材129のローラ130は、第1スライド部材120の凹部120Bに嵌合することになり、これにより、ばね121のばね力が作用している第1スライド部材120は、第1スライド部材120の前端がH位置に達して停止する。これにより、自動閉鎖装置32は、火災等の災害が発生する前の初期状態に戻る。
なお、第3制御用ワイヤー113を上述のようにレバー部材等の手動操作部材により引っ張り操作したときに、連結部材138の連結部138Aが図13で示されているブラケット203に当接するようにし、これにより、レバー部材等の手動操作部材により第3制御用ワイヤー113を過大な操作力で引っ張り操作した場合に、この過大な操作力が連結部材138及び第1スライド部材120に作用することをブラケット203で防止するようにしてもよい。
上述のように第1スライド部材120が初期位置へ復帰すると、開閉機13のブレーキ装置19のブレーキ軸21及び第2ブレーキ部材22は図3の前述したばね23でA’方向とは逆方向へ移動するため、ブレーキ装置19はオフからオンに復帰する。この後に、操作装置30に設けられている前述の「開」ボタンを操作することにより、シャッターカーテン1は、前述したとおり、全開位置まで開き移動する。
以上説明したように火災等の災害の発生が前述のセンサで検出されたり、火災等の災害の発生を発見した人が第2制御用ワイヤー112を引っ張り操作することにより、シャッターカーテン1が防災区画を形成するために全閉位置まで閉じ移動するときは、本実施形態に係るシャッター装置が前述の防災用シャッター装置となっているときである。これに対して前述したように、操作装置30の「開」「閉」「停」のそれぞれのボタン操作により、シャッターカーテン1の開閉移動、移動停止を行わせているときが、本実施形態に係るシャッター装置が前述の管理用シャッター装置となっているときである。
本実施形態に係るシャッター装置が防災用シャッター装置となってシャッターカーテン1が閉じ移動しているときに、言い換えると、自動閉鎖装置32が図16(B)で示す状態に、また、中間装置200が図16(A)で示す状態にそれぞれなっていて、シャッターカーテン1が閉じ移動しているときに、閉じ移動方向であるシャッターカーテン1の下側に図1で示す障害物34が存在している場合には、シャッターカーテン1の閉じ移動の途中において、このシャッターカーテン1の閉じ側の先端部に配置されているカーテン副部71Bが、言い換えると、シャッターカーテン1の座板1Bの下側部分を形成している図4の可動部70Bが障害物34に当接することになり、この可動部70Bの下降が停止する。
可動部70Bの下降が停止しても、カーテン本体1Aと、座板1Bのうち、図4の固定部70Aとで構成される前述のカーテン主部71Aは、図4の状態から下降するため、この下降で生ずるカーテン主部71Aに対するカーテン副部71B(可動部70B)の相対的な上昇により、図5に示されているように、固定部70Aの内部に配置されている揺動部材81が支点軸80を中心に上向きに揺動する。これにより、揺動部材81に設けられている押圧部材54により、前述した機械式結合装置55を構成しているロック部材50は、図7のN方向に回転することで図8の状態となり、ロック部材50の係合部53は回転ギア35の歯部35Aに係合する。
これにより、シャッターカーテン1が閉じ移動しているときに図7のS方向へ回転していた回転ギア35及び巻取りリール37は、このS方向に回転できなくなり、すなわち、回転ギア35及び巻取りリール37は回転不能となり、シャッターカーテン1と、巻取りリール37から繰り出されていたロック用ワイヤー36とが、回転ギア35とロック部材50を構成要素とする機械式結合装置55によって結合されたことになる。このため、ロック用ワイヤー36には、シャッターカーテン1の重量のうち、可動部70Bを除く重量、すなわち、カーテン主部71Aの重量による下向きの緊張力が作用する。
閉じ移動しているシャッターカーテン1が上述のように障害物34に当接して、ロック用ワイヤー36に、シャッターカーテン1の重量のうち、可動部70Bを除く重量による下向きの緊張力が作用した後に、障害物34がへこみ変形すると、機械式結合装置55でシャッターカーテン1と結合されたロック用ワイヤー36は、このへこみ変形分だけ下方へ引っ張られることになる。
また、障害物34がへこみ変形しない又は殆どしない硬質のものであっても、揺動部材81の押圧部材54によりロック部材50が図7のN方向に回動すると、図9に示されているように、このロック部材50に係合部53として設けられている第1係合部53Aと第2係合部53Bと第3係合部53Cのうち、初めに第1係合部53Aが回転ギア35の歯部35Aに係合し、次いで第2係合部53B、第3係合部53Cが回転ギア35の歯部35Aに係合する。これらの係合のうち、少なくとも第1係合部53Aの歯部35Aへの係合は、図7に示されているように、ロック部材50に、このロック部材50の長さ方向に離れてロック部材側当接部59として2個設けられている第1ロック部材側当接部59Aと第2ロック部材側当接部59Bのうち、ロック部材50の回動中心軸となっている軸56から遠い箇所にある第1ロック部材側当接部59Aが、シャッターカーテン側当接部58となっている押圧部材54により押し上げられることにより行われる。
そして、第1係合部53Aと第2係合部53Bと第3係合部53Cの間隔寸法は、回転ギア35に等間隔で多数形成されている歯部35A同士の間隔寸法(歯ピッチ)と同じ寸法もしくは略同じ寸法、又は歯部35A同士の間隔寸法の2以上の整数倍の寸法もしくは略整数倍の寸法となっている。このため、第1係合部53Aが歯部35Aに係合することにより、第2係合部53B及び第3係合部53Cも歯部35Aに係合するようになっている。
また、上述のように第1ロック部材側当接部59Aが押圧部材54により押し上げられると、次に、図8に示されているように、ロック部材50の第2ロック部材側当接部59Bが押圧部材54に当接し、この第2ロック部材側当接部59Bが押し上げられることになる。すなわち、押圧部材54によるロック部材50のロック部材側当接部59の押し上げは、第1ロック部材側当接部59Aから第2ロック部材側当接部59Bへと移行して行われ、2段階でこの押し上げが行われることになる。
このため、ロック部材50の図7で示されているN方向への回動は、2段階となって継続されることになり、これにより、ロック部材50の第1係合部53Aが回転ギア35の歯部35Aとの係合から外れても、第2係合部53Bや第3係合部53Cが回転ギア35の歯部35Aとの係合を継続し、これらの第2係合部53B及び第3係合部53Cが回転ギア35を図7のT方向へ少し回転させる。このT方向への回転は、巻取りリール37がロック用ワイヤー36を巻き取る方向への回転であって、このロック用ワイヤー36を下方へ引っ張る方向である。
そして、このようにして第2係合部53B及び第3係合部53Cが回転ギア35をT方向へ回転させることは、ロック部材50の回動中心となっている軸56からの距離が第1ロック部材側当接部59Aよりも短い第2ロック部材側当接部59Bが押圧部材54によって押し上げられることにより行われるため、第2係合部53B及び第3係合部53Cによる回転ギア35のT方向へ回転量は大きくなる。したがって、閉じ移動中のシャッターカーテン1が障害物34に当接したときのカーテン主部71Aに対するカーテン副部71Bの相対的上昇量が一定量となっていても、障害物34がへこみ変形した場合と同様に、ロック用ワイヤー36の下方への引っ張り量を充分に確保することができる。
このため、障害物34がへこみ変形しない又は殆どしない硬質のものである場合にも、機械式結合装置55でシャッターカーテン1と結合されたロック用ワイヤー36を、障害物34がへこみ変形したときのように、充分に下方へ引っ張ることができる。
なお、本実施形態では、ロック部材50に設ける係合部53の個数を3個としたが、この個数を4個以上としてもよい。
また、シャッターカーテン1が障害物34に当接すると、前述したようにシャッターカーテン側当接部58となっている押圧部材54によりロック部材50の第1ロック部材側当接部59Aが押し上げられ、これにより、図7の軸56を中心にN方向に回動するロック部材50の第1係合部53Aが回転ギア35の歯部35Aに係合しようとするが、ロック部材50の回動タイミングや回転ギア35の回転タイミングにより、第1係合部53Aの先端と歯部35Aの先端とが当接してしまい、これにより、ロック部材50と回転ギア35が突き当て状態となって、これらのロック部材50と回転ギア35がいわばデッドロック状態になるおそれがある。
しかし、本実施形態では、図9で説明したように、ロック部材50及びこのロック部材50の回動中心軸となっている軸56は、前述のケース33に形成された長孔67により、回転ギア35に対して接近、離間方向に移動自在となっていて、弾性部材であるねじりコイルばね57の弾性付勢力により、回転ギア35側であるX方向へ常時付勢されているため、上述のデッドロック状態が生じた場合には、ロック部材50及び軸56は、回転ギア35からの反力により、回転ギア35から後退する方向に少し移動してデッドロック状態が解消するとともに、ねじりコイルばね57の弾性付勢力により回転ギア35側へ前進し、これにより、ロック部材50の第1係合部53Aが、回転を継続している回転ギア35の歯部35Aに係合することになる。
このため、本実施形態によると、ロック部材50の第1係合部53Aの先端と回転ギア35の歯部35Aの先端とが当接してロック部材50と回転ギア35がデッドロック状態となることを回避することができ、このデッドロック状態が生じたときにロック部材50等に発生する過大な荷重をなくすことができる。
また、本実施形態では、ロック部材50に設けられている前述の第1ロック部材側当接部59Aは、板ばね60による弾性部となっているため、上述のデッドロック状態が生じた場合には、回転ギア35からの反力によってこの弾性部が弾性変形することにより、ロック部材50は、軸56を中心に図7のM方向に少し回動した後に、N方向に回動するため、これによってもデッドロック状態を解消することができる。
前述したように、閉じ移動中のシャッターカーテン1が障害物34に当接してロック用ワイヤー36が下方へ引っ張られると、このロック用ワイヤー36の他方の端部は、前述したように図16(A)の状態になっている中間装置200の構成部材である第1回動部材201に連結されているため、この第1回動部材201は、図14(A)のC方向へ回動し、この回動により、第1回動部材201のカム部201Cの側面201Dに凸部208が当接している第2回動部材202は図14(A)のG方向へ回動する。これにより、第2回動部材202の凸部211が開口孔210Aに挿入されている第2スライド部材210は、凸部211からの押圧力により、図17(A)に示されているように、ばね212のばね力に抗して後退する。
これにより、第2スライド部材210は、段差面210Bによって第1スライド部材120の連結部材138の連結部138Aを押圧することになり、このため、第1スライド部材120も後退し、この後退により、前述のブレーキ装置19はオフからオンに切り替わる。このため、閉じ移動中に図1の障害物34に当接したシャッターカーテン1は、閉じ移動を停止する。このときの自動閉鎖装置32の状態が図17(B)に示されており、このときの第1スライド部材120の前端の位置は、図13及び図14で示すJ位置である。
また、上述したようにロック用ワイヤー36が引っ張られることにより、後退する第2スライド部材210の段差面210Bが第1スライド部材120の連結部材138の連結部138Aを押圧することにより、第1スライド部材120が後退するため、段差面210Bは、第1スライド部材120を押圧するための第2スライド部材210の押圧部になっており、連結部138Aは、第2スライド部材210からの押圧力を受けるための第1スライド部材120の被押圧部となっている。
また、以上の作動において、上述したように第2回動部材202が図14(A)のG方向に回動したときには、遅延装置300のピニオンギア300BはE方向に回転するが、このE方向にピニオンギア300Bが回転したときには、前述したように、遅延装置300のワンウエイクラッチの切断作用が機能するため、ピニオンギア300BはE方向へ高速で回転し、第2回動部材202もG方向へ高速で回動することができる。言い換えると、このときの遅延装置300には遅延作用が生じない。
また、上述のようにロック用ワイヤー36が引っ張られることにより、第1回動部材201が図14(A)のC方向へ回動して第2回動部材202がG方向へ回動したときに、これらの第1回動部材201及び第2回動部材202が行う運動は、回動する運動であるため、ロック用ワイヤー36の引っ張られる長さが長くなっていても、第1回動部材201の全部の回動量が、第2回動部材202に伝達されることはない。
すなわち、本実施形態では、前述したように、障害物34がへこみ変形しない又はへこみ変形が小さい硬質のものである場合のことを考慮してロック部材50に3個の係合部553A,53B,53C設け、これらの係合部53A,53B,53Cの作用によりロック用ワイヤー36が引っ張られる長さを長くしていても、第1回動部材201の全部の回動量のうち、第1回動部材201のカム部201Cの側面201Dが第2回動部材202の凸部208に当接しているときだけ、第1回動部材201のC方向への回動が第2回動部材202に、この第2回動部材202のG方向への回動として伝達されることになる。そして、第1回動部材201のカム部201Cの側面201Dが第2回動部材202の凸部208に当接しなくなった後に、第1回動部材201がC方向へ回動しても、この回動は、いわば空振りの回動となり、この空振りの回動を第1回動部材201が行っているときの第2回動部材202は停止している。
このため、ロック用ワイヤー36が引っ張られる長さが長くなっていて、第1回動部材201の回動量が大きくなっていても、第1スライド部材120が後退する距離は長くならず、これにより、閉じ移動中のシャッターカーテン1が障害物34に当接したときに、第1スライド部材120が後退する位置は、この第1スライド部材120の前端が、図17(B)に示されているように、図13及び図14(B)で示した3個の位置I,J,Hのうち、J位置に達する位置となる。このJ位置は、初期位置であるH位置よりも前側の位置であって、ブレーキ装置19を第1スライド部材120により機械的にオフからオンに切り替えることができる位置であるとともに、図14(B)で示されている屈曲レバー部材129のローラ130が、図16(B)と同様に、第1スライド部材120の凹部120Bから脱出している状態を維持している位置である。このようにローラ130が凹部120Bから脱出している状態を維持していることは、閉じ移動中のシャッターカーテン1が障害物34に当接したときを示している図17(B)に示されている。
以上の説明から分かるように、火災等の発生によりシャッターカーテン1が閉じ移動を開始した後に、火災等を原因として、あるいは、他の理由を原因として、本実施形態に係るシャッター装置が設置された建物が停電になっても、シャッターカーテン1が閉じ移動中に障害物34に当接したときには、自動閉鎖装置32の第1スライド部材120が開閉機13のブレーキ装置19をオフからオンに切り替えることにより、このシャッターカーテン1を電気を用いることなく機械的に停止させることができる。そして、機械式結合装置55は、閉じ移動中のシャッターカーテン1が障害物34に当接したときに、シャッターカーテン1とロック用ワイヤー36とを機械式に結合することにより、ロック用ワイヤー36に、第1スライド部材120をスライドさせてブレーキ装置19をオンとするための緊張力をシャッターカーテン1の自重により作用させるための装置となっている。
上述したように、前述のブレーキ装置19がオフからオンに切り替わり、これにより、閉じ移動中のシャッターカーテン1が停止した後に、障害物34が除去されると、シャッターカーテン1のカーテン副部71Bが下降するため、機械式結合装置55によるシャッターカーテン1とロック用ワイヤー36との結合は解除される。これにより、ロック用ワイヤー36に作用していた緊張力は消滅するため、第1回動部材201は、ばね205により図14(A)のB方向の回動を行い、第2回動部材202は、第2スライド部材210がばね212で前進することにより、図14(A)のF方向へ回動し、第2スライド部材210が前進することにより、自動閉鎖装置32の第1スライド部材120は、ばね121のばね力により、前端の位置が図17(B)のJ位置から図13及び図14(B)で示すI位置へ移行する前進を行う。このため、開閉機13のブレーキ装置19は、オンからオフへ機械的に再度切り替られ、シャッターカーテン1は閉じ移動を再開することになる。
また、このときに、第2回動部材202が図14(A)のF方向へ回動することにより、遅延装置300のピニオンギア300BはD方向へ回転し、このピニオンギア300BのD方向へ回転については、前述したように、ロータリ式ダンパーとなっている遅延装置300には、粘性流体による抵抗力が生ずることになる。このため、第1スライド部材120の前端の位置が、図17(B)のJ位置から図13及び図14(B)のI位置へ移行すること、及びこの移行により開閉機13のブレーキ装置19がオンからオフへ切り替られることは、遅延装置300の遅延作用のために瞬時に行われず、この切替時期は遅延することになる。したがって、障害物34の除去によりシャッターカーテン1が閉じ移動を再開することは、障害物34の除去から時間遅れをもって開始されることになり、このため、障害物34の除去作業を時間的余裕をもって行うことができる。
以上において、閉じ移動中のシャッターカーテン1が障害物34に当接したときに第1スライド部材120が後退する距離が、この第1スライド部材120の前端がJ位置よりも後側の位置となる長い距離である場合には、屈曲レバー部材129のローラ130は、第1スライド部材120の凹部120Bに嵌合してしまうことになる。このような事態が生じた場合には、閉じ移動中のシャッターカーテン1が当接した障害物34の除去が行われても、ローラ130のストッパー作用により、第1スライド部材120は、ブレーキ装置19をオンからオフに切り替えることできるI位置まで前端が達する前進を行うことができない。
すなわち、ブレーキ装置19をオン、オフ切り替える切替部材となっている自動閉鎖装置32の第1スライド部材120の作動可能範囲には、ブレーキ装置19をオンからオフに切り替え不能となる範囲が存在していることになる。
しかし、本実施形態によると、前述から明らかなように、ロック用ワイヤー36の側の当接部材となっている第1回動部材201と、自動閉鎖装置32の第1スライド部材120の側の被当接部材となっている第2回動部材202は、中心軸201A,202Aを中心に回動する部材となっているため、第1回動部材201の全部の回動量のうち、一部の回動量だけが第2回動部材202に伝達されることになり、このため、閉じ移動中のシャッターカーテン1が障害物34に当接したときに第1スライド部材120が後退する距離は、この第1スライド部材120の前端がJ位置よりも後側の位置となる長い距離とはならない。このため、第1スライド部材120を、前端の位置がJ位置となる後退距離で停止させることができ、これにより、閉じ移動中のシャッターカーテン1が当接した障害物34が除去された後に、ブレーキ装置19をオンからオフに切り替えることが可能となる。
このため、本実施形態によると、第1回動部材201や第2回動部材202等により、第1スライド部材120を上述の切り替え不能の範囲まで作動させない作動範囲制限手段230が構成されていることになる。
そして、本実施形態では、図7及び図8で示されている機械式結合装置55の構成部材となっているロック部材50には、図9で説明したように、ロック部材50の係合部53の先端と、回転ギア35の歯部35Aの先端との間の隙間65の大きさを調整するための隙間調整手段66が設けられているため、シャッターカーテン1が障害物に当接していない通常時において、この隙間65の大きさを適正値に設定することができる。このため、隙間65の大きさが適正値よりも大きくなっている場合に生ずる問題点、すなわち、閉じ移動中のシャッターカーテン1が障害物34に当接したときに、直ちにロック部材50の係合部53が回転ギア35歯部35Aに係合しないことにより、障害物感知が遅れて、シャッターカーテン1を瞬時に停止させることが難しくなるという問題点を解決することができ、また、通常時における隙間65の大きさが適正値よりも小さい場合に生ずる問題点、すなわち、シャッターカーテン1が障害物34に当接していないときでも、例えば、回転ギア35やロック部材50が振動等したときに、係合部53が歯部35Aに接触したり係合したりしてしまう問題点を解決することができる。
以上の説明は、本実施形態に係るシャッター装置が前述の防災用シャッター装置となっているときのことであった。このシャッター装置が前述の管理用シャッター装置となっているときに、すなわち、シャッターカーテン1が前述の操作装置30の操作で閉じ移動しているときに、シャッターカーテン1が障害物34に当接したときにも、ロック用ワイヤー36には緊張力や引っ張り力が作用するため、中間装置200の第1回動部材201は図14(A)のC方向へ回動し、この回動により、第2回動部材202を介して第2スライド部材210は後退するが、このときの第1スライド部材120は、前端の位置がH位置となっている後退限まで後退しているため、図14(A)に示されているように、第2スライド部材210の段差面210Bと第1スライド部材120の連結部材138の連結部138Aとの間には大きな間隔があり、このため、第2スライド部材210が後退しても、この後退は第1スライド部材120に影響を与えない。
言い換えると、本実施形態に係るシャッター装置が管理用シャッター装置となっているときに、閉じ移動中のシャッターカーテン1が障害物34に当接しても、第1スライド部材120が構成部材となっている自動閉鎖装置32が作動することはなく、この自動閉鎖装置32は、図14(B)で示されている状態を維持する。
そして、本実施形態では、シャッター装置が管理用シャッター装置となっているときに、閉じ移動中のシャッターカーテン1が障害物に当接してロック用ワイヤー36の緊張力や引っ張り力により、中間装置200の第1回動部材201がC方向へ回動すると、前述の第2電気スイッチ220のアクチュエータ221は、第1回動部材201のドク部材222から外れる作動を行うため、この第2電気スイッチ220からの信号で図1の制御装置26が開閉機13の電動モータ装置18とブレーキ装置19とを電気的に駆動制御することにより、シャッターカーテン1は、障害物に当接した位置から所定高さ位置まで開き移動して停止する反転上昇を行う。すなわち、管理用シャッター装置のシャッターカーテン1は、障害物への当接後に、この障害物から離れた高さ位置まで開き移動して停止する。
以上説明したように、本実施形態では、オン、オフすることでシャッターカーテン1を停止、移動可能とするためのブレーキ装置19と、このブレーキ装置19をオン、オフ切り替えるためにスライド自在となっているスライド部材120を備えており、機械式結合装置55は、閉じ移動中のシャッターカーテン1が障害物34に当接したときにシャッターカーテン1とロック用ワイヤー36とを機械式に結合することにより、ロック用ワイヤー36に、スライド部材120をスライドさせてブレーキ装置19をオンとするための緊張力をシャッターカーテン1の自重により作用させるようになっている。
そして、機械式結合装置55は、シャッターカーテン1の開閉移動時にロック用ワイヤー36により回転する回転部材であるガイドローラ29を備えており、ロック用ワイヤー36は、ガイドローラ29からシャッターカーテン1の開き移動方向に延びている。
また、機械式結合装置55は、ロック用ワイヤー36を繰り出し自在に巻き取るための巻取りリール37を有し、この巻き取りリール37は第1回転部材であり、ガイドローラ29は、巻取りリール37から離間し、かつ、最上部の高さ位置29Bが巻取りリール37の最上部の高さ位置37Bよりも低い第2回転部材となっており、ロック用ワイヤー36は、巻取りリール37からガイドローラ29を経由してシャッターカーテン1の開き移動方向に延びている。
さらに、機械式結合装置55は、外周部に複数の歯部35Aが設けられていて、シャッターカーテン1の移動時にロック用ワイヤー36により回転する回転ギア35と、この回転ギア35の歯部35Aに係合可能となっている係合部53を備え、閉じ移動中のシャッターカーテン1が障害物34に当接したときに運動し、この運動によって係合部53が歯部35Aに係合して回転ギア35を回転不能とするロック部材50と、を含んで構成されており、回転ギア35は、巻取りリール37と結合一体化されている。
以上説明した本実施形態では、機械式結合装置55からシャッターカーテン1の開き移動方向に延びているロック用ワイヤー36を、従来のように、方向変換装置に備えられているガイドローラにより90度方向変換させることはしないで、まぐさ16の高さ位置又はその近傍位置よりも上の高さ位置において、シャッターカーテン1の開閉移動方向の成分を有する方向に延ばしている。
すなわち、以上説明した本実施形態では、ロック用ワイヤー36をより真っ直ぐな方向で延出させているため、ロック用ワイヤー36にクセが生じることが防止され、ロック用ワイヤー36に対する緊張力の作用にロスが発生することが防止される。
このため、本実施形態によると、第1スライド部材120をスライドさせてブレーキ装置19をオンとするための緊張力がロック用ワイヤー36に迅速に作用するようになる。
また、本実施形態では、従来のような方向変換装置が不要となるため、シャッター装置のシャッターカーテン停止装置の部品点数の削減化、構造の簡単化を図ることができるようになる。
また、本実施形態では、図10に示されているように、シャッターカーテン1が全開位置又は略全開位置に達したとき、ロック用ワイヤー36のうち、支持部材38の突片部38Dの貫通孔38Eより下側の部分36Aは、シャッターカーテン1の開閉移動方向と角度をなす方向に屈曲した第1屈曲部36Bと、この第1屈曲部36Bとは逆向きに屈曲した第2屈曲部36Cと、これらの屈曲部36B,36C同士の間の略水平部36Dと、を有する部分となっている。
すなわち、本実施形態では、シャッターカーテン1が全開位置又は略全開位置に達したとき、ロック用ワイヤー36のうち、支持部材38の突片部38Dの貫通孔38Eより下側の部分が、S字状に大きく曲がった状態とならない。
このため、本実施形態によると、ロック用ワイヤー36のうち、支持部材38の突片部38Dの貫通孔38Eより下側の部分に大きな曲がり癖が生じるおそれは少なく、ロック用ワイヤー36に対する緊張力の作用にロスが発生するおそれは少ないものとなっている。
また、本実施形態では、図10に示されているように、支持部材38の左右の側面部38Bの下部におけるシャッターカーテン1側の部分には、ローラ部材42が取り付けられており、このローラ部材42は、まぐさ16のまぐさ部材16Aや支持部材38の側面部38Bよりも、シャッターカーテン1側に突出して配置されている。
そして、シャッターカーテン1の移動中におけるまぐさ16付近のロック用ワイヤー36を示す図11に示されているように、シャッターカーテン1の移動中において、機械式結合装置55からシャッターカーテン1の開閉移動方向に延びるロック用ワイヤー36は、まぐさ16や支持部材38とは接触することはなく、回転自在なローラ部材42の外周面に接触するようになっている。
このため、本実施形態によると、ロック用ワイヤー36は、まぐさ16や支持部材38に接触して磨耗や損傷することが防止されるようになっている。
なお、本実施形態では、支持部材38をまぐさ16に取り付ける作業は、シャッターカーテン1を設置する前に行ってもよく、設置した後に行ってもよい。
図18は、図10及び図11で示されているロック用ワイヤー36を支持している支持部材38の別実施形態を示す図であり、図10と同様に、シャッターカーテン1が全開位置又は略全開位置に達したときにおけるまぐさ16付近のロック用ワイヤー36を示す図である。
この図18に示されているように、本実施形態に係る支持部材148は、前述の実施形態に係る支持部材38と同様に、まぐさ16を構成するまぐさ部材16Aの段部16Cに取り付けられる(載置固定される)基部148Aを有しており、この基部148Aは、シャッターカーテン1の幅方向に離間した2個の側面部148Bと、これらの側面部148B同士を結合し、かつ、これらの側面部148Bよりも上方に延出する正面部148Cと、を有している。また、この支持部材148は、基部148Aの正面部148Cの上端からシャッターカーテン1の厚さ方向の成分を有する方向である斜め上方向に突出した突片部148Dを有しており、この突片部148Dの先端の近傍には、ロック用ワイヤー36が挿通可能な貫通孔148Eが設けられている。なお、側面部148Bのシャッターカーテン1側の上部の角部は、面取りされている。
しかし、本実施形態では、支持部材148の突片部148Dは、前述の実施形態に係る支持部材38の突片部38Dとは異なり、スリット17まで延びている。
これにより、シャッターカーテン1の移動中において、機械式結合装置55からシャッターカーテン1の開閉移動方向に延びるロック用ワイヤー36は、まぐさ16や支持部材38とは接触するおそれがないため、本実施形態では、ロック用ワイヤー36と、まぐさ16や支持部材38との接触を防止するための接触防止部材であるローラ部材42は備えられていない。
なお、本実施形態では、支持部材148をまぐさ16に取り付ける作業は、シャッターカーテン1を設置した後に行う。
なお、以上説明した各実施形態では、巻取りリール37から繰り出されているロック用ワイヤー36は、複合装置100まで延びているものであったが、巻取りリール37から繰り出されているロック用ワイヤー36と連結部材により連結された別部材である紐状部材を複合装置100まで延ばすようにしてもよい。すなわち、巻取りリール37から複合装置100まで延ばす紐状部材は、1本の紐状部材ではなく、連結部材により連結された複数本の紐状部材でもよい。
本発明は、シャッターカーテンが開閉体となっている管理及び防災併用等の各種シャッター装置や、オーニング装置、さらには、防煙垂れ壁装置等の各種の開閉装置に利用することができる。
1 開閉体であるシャッターカーテン
2 開口部である出入口
16 不動部材であって上辺形成部材であるまぐさ
16A,16B まぐさを構成するまぐさ部材
17 まぐさのスリット
19 ブレーキ装置
29 第2回転部材であるガイドローラ
29B ガイドローラの最上部
34 障害物
35 回転ギア
35A 歯部
36 紐状部材であるロック用ワイヤー
36A 紐状部材のうち、支持部材の突片部の貫通孔より下側の部分
36B 第1屈曲部
36C 第2屈曲部
36D 水平部又は略水平部
37 第1回転部材である巻取りリール
37B 巻取りリールの最上部
38,148 支持部材
38A,148A 基部
38D,148D 突片部
38E、148E 突片部に設けられた貫通孔
42 接触防止部材であるローラ部材
50 ロック部材
53 係合部
55 機械式結合装置
114 管状部材であるアウターケーブル
120 スライド部材

Claims (12)

  1. 開閉移動自在の開閉体に配置されていて、閉じ移動中の前記開閉体が障害物に当接したときに前記開閉体と紐状部材とを機械式に結合することにより、この紐状部材に緊張力を前記開閉体の自重により作用させるための機械式結合装置を備えた開閉装置の開閉体停止装置において、
    前記機械式結合装置から前記開閉体の開き移動方向に延びている前記紐状部材は、前記開閉体により開閉される開口部の上辺を形成している上辺形成部材の高さ位置又はその近傍位置よりも上の高さ位置において、前記開閉体の開閉移動方向の成分を有する方向に延びており、
    前記紐状部材は、前記上辺形成部材に設けられた支持部材に挿通支持されており、
    前記支持部材は、前記上辺形成部材に取り付けられる基部と、この基部から前記開閉体の厚さ方向の成分を有する方向に突出し、先端又はその近傍に前記紐状部材が挿通可能な貫通孔が設けられている突片部と、を有していることを特徴とする開閉装置の開閉体停止装置。
  2. 請求項に記載の開閉装置の開閉体停止装置において、前記上辺形成部材は、前記開閉体及び前記紐状部材が挿通されるスリットを有するまぐさであり、前記支持部材の前記突片部は、前記スリットの手前まで延びていることを特徴とする開閉装置の開閉体停止装置。
  3. 請求項に記載の開閉装置の開閉体停止装置において、前記開閉体が全開位置又は略全開位置に達したとき、前記紐状部材のうち、前記支持部材の前記突片部の前記貫通孔より下側の部分は、前記開閉体の開閉移動方向と角度をなす方向に屈曲した第1屈曲部と、この第1屈曲部とは逆向きに屈曲した第2屈曲部と、これらの屈曲部同士の間の水平部又は略水平部と、を有する部分となることを特徴とする開閉装置の開閉体停止装置。
  4. 請求項又はに記載の開閉装置の開閉体停止装置において、前記紐状部材と、開閉移動する前記開閉体に対して不動となっている不動部材との接触を防止するための接触防止部材を備えていることを特徴とする開閉装置の開閉体停止装置。
  5. 請求項に記載の開閉装置の開閉体停止装置において、前記接触防止部材は、前記不動部材よりも前記開閉体側に突出して配置されたローラ部材であることを特徴とする開閉装置の開閉体停止装置。
  6. 請求項に記載の開閉装置の開閉体停止装置において、前記上辺形成部材は、前記開閉体及び前記紐状部材が挿通されるスリットを有するまぐさであり、前記支持部材の前記突片部は、前記スリットまで延びていることを特徴とする開閉装置の開閉体停止装置。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載の開閉装置の開閉体停止装置において、前記紐状部材は、前記上辺形成部材の高さ位置又はその近傍位置よりも上の高さ位置に配置されていて可撓性を有する管状部材の内部にスライド自在に挿通されていることを特徴とする開閉装置の開閉体停止装置。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載の開閉装置の開閉体停止装置において、オン、オフすることで前記開閉体を停止、移動可能とするためのブレーキ装置と、このブレーキ装置をオン、オフ切り替えるためにスライド自在となっているスライド部材を備えており、前記機械式結合装置は、閉じ移動中の前記開閉体が前記障害物に当接したときに前記開閉体と前記紐状部材とを機械式に結合することにより、前記紐状部材に、前記スライド部材をスライドさせて前記ブレーキ装置をオンとするための前記緊張力を前記開閉体の自重により作用させることを特徴とする開閉装置の開閉体停止装置。
  9. 請求項に記載の開閉装置の開閉体停止装置において、前記紐状部材は、前記スライド部材の側まで延びていることを特徴とする開閉装置の開閉体停止装置。
  10. 請求項1〜のいずれかに記載の開閉装置の開閉体停止装置において、前記機械式結合装置は、前記開閉体の開閉移動時に前記紐状部材により回転する回転部材を備えており、前記紐状部材は、前記回転部材から前記開閉体の前記開き移動方向に延びていることを特徴する開閉装置の開閉体停止装置。
  11. 請求項10に記載の開閉装置の開閉体停止装置において、前記紐状部材を繰り出し自在に巻き取るための巻取りリールを有し、この巻き取りリールは第1回転部材であり、前記回転部材は、前記第1回転部材から離間し、かつ、最上部の高さ位置が前記第1回転部材の最上部の高さ位置よりも低い第2回転部材であり、前記紐状部材は、前記第1回転部材から前記第2回転部材を経由して前記開閉体の前記開き移動方向に延びていることを特徴とする開閉装置の開閉体停止装置。
  12. 請求項11に記載の開閉装置の開閉体停止装置において、前記機械式結合装置は、外周部に複数の歯部が設けられていて、前記開閉体の移動時に前記紐状部材により回転する回転ギアと、この回転ギアの前記歯部に係合可能となっている係合部を備え、閉じ移動中の前記開閉体が前記障害物に当接したときに運動し、この運動によって前記係合部が前記歯部に係合して前記回転ギアを回転不能とするロック部材と、を含んで構成されており、前記回転ギアは、前記巻取りリールと結合一体化されていることを特徴とする開閉装置の開閉体停止装置。
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