JP6324778B2 - ダイボンダの実装位置補正方法並びにダイボンダ及びボンディング方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ダイボンダの実装位置補正方法並びにダイボンダ及びボンディング方法に係わり、信頼性の高いダイボンダの実装位置補正方法並びにダイボンダ及びボンディング方法に関する。
ダイボンダでは、ボンディングヘッドでダイ(半導体チップ)を真空吸着して、高速で上昇してピックアップし、水平移動し、下降して搬送レーンで搬送されてきた配線基板やリードフレームなどのワークにダイを実装する。
このようなダイボンダの従来技術としては特許文献1がある。特許文献1では、リニアスケールの位置を読取り、読取位置になるようにフィードバック制御している。
特開2013−179206号公報
ダイ搭載密度の高度化に伴い、ダイを正確な位置に搬送し、正確にボンディングするために要求される位置精度も2〜3μm程度から更に小さくすることが望まれている。
従来技術のように、単なるリニアスケールによる位置フィードバック制御では、ボールネジなどの駆動系や、リニアスライド、リニアスケールなどの製造・取付誤差などによる位置精度のばらつきを吸収できないため、上記の要求精度を得ることは困難であった。このような位置精度のばらつきを低減する方法として、実際にダイをワークに実装する場合を想定して、ワークにダミーのダイを実装したり、ボンディングヘッドに針を装着したうえで仮想的にダイの実装動作を実行してワーク上にダイが実装される位置をプロットしたりすることにより、例えば約2000点にも及ぶダイを実装すべき位置情報データを取得し、このデータに基づいて位置情報を補正することが考えられる。しかし、このような方法では、非常に時間と労力がかかるうえ、膨大なデータ量の処理や取り扱いも困難である。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたもので、ダイボンダのリニアスケールやボールネジ等の駆動系が有する周期性を算出して位置精度を補正することにより、簡易かつ短時間で信頼性高く位置精度を補正することができるダイボンダの実装位置補正方法並びにダイボンダ及びボンディング方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、少なくとも以下の特徴を有する。
本発明は、ダイボンダの実装位置補正方法またはダイボンダであって、駆動対象の移動方向に平行に載置され、所定の間隔で設けられた複数のマークの位置を目標値として駆動対象を順次移動させ、駆動対象が目標値にきたマークをカメラで順次撮像し、複数のマークのそれぞれのあるべき画像位置と撮像して得られた実際の画像位置との移動方向の差である位置決め誤差を順次検出し、複数のマークに対して得られる位置決め誤差で形成される位置決め誤差曲線の周期性を示す誤差補正周期曲線に基づいて駆動対象が実装位置に向かう目標位置を補正することを特徴とする。
また、本発明は、移動方向は、第1の方向(駆動対象の移動方向と同一の方向?)と、ボンディングヘッドを搬送方向と平行な方向に移動させる第2の方向(第1の方向と直交する方向?)であり、第2の方向に対しても位置補正ステップを行い、ボンディングヘッドを第1の方向及び第2の方向に移動させてもよい。
さらに、本発明は、駆動対象は、ボンディングヘッドと、搬送されてきた基板を撮像し実装位置を規定する基板認識カメラであり、移動方向は、さらに基板認識カメラを搬送路上を移動させる第1の方向と平行な第3の方向を有し、第3の方向に対しても位置補正ステップを行い、実装位置を規定してもよい。
また、本発明は、移動方向は、第3の方向と、基板認識カメラを搬送路上を第2の方向と平行な方向に移動させる第4の方向であり、第4の方向に対しても位置補正ステップを行い、実装位置を規定してもよい。
さらに、本発明は、位置決め誤差曲線をフーリエ変換し周期性を有する周波数を抽出し、周波数と位置決め誤差曲線の波高値から誤差補正周期曲線を自動的に設定してもよい。
また、本発明は、本発明のダイボンダの実装位置補正方法を用いて記実装位置を補正し、
前記ボンディングヘッドでダイを補正された実装位置に実装することを特徴とする。
本発明によれば、簡易かつ短時間で信頼性高く位置精度を補正することができるダイボンダの実装位置補正方法並びにダイボンダ及びボンディング方法を提供できる。
本発明の一実施形態であるダイボンダを上から見た概念図である。 本発明の特徴である駆動制御方法を認識するきっかけとなった処理フローであり、本発明の特徴である駆動制御方法の前処理フローを示す図である。 駆動軸の位置決め誤差の検出方法を示す図である。 図2の処理によって得られたマークの間隔を狭めたときのボンディングヘッドの目標位置に対する実測位置を示した図である。 位置決め誤差で形成される位置決め誤差曲線の一部をフーリエ変換して得られた図である。 搬送レール22間のボンディング範囲を模式的に示した図である。 量産時における位置決め範囲を決定する方法を示すフロー図である。図2の示す処理フローで得られた位置決め誤差曲線に基づく実装処理フローを示す図である。 位置決め誤差曲線の例として、ボンディングヘッドY駆動軸の搬送レーン間のボンディング範囲における測定結果を示す図である。 図8で示す量産時に必要な精度が得られる位置決め誤差範囲の測定データをフーリエ変換して得られたデータを示し、図9(a)は誤差波高データを、図9(b)は誤差位相データを示す図である。 図8に周期性の誤差補正周期曲線を重ね合わせ、位置決め誤差曲線から周期性の誤差補正周期曲線を引いた補正後の位置決め誤差曲線を示した図である。 図2の示す処理フローで得られた位置決め誤差曲線に基づく実装処理フローを示す図である。 補正前の位置決め誤差曲線と補正後の位置決め誤差曲線のバラつきと平均値を示したものである。
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるダイボンダ10を上から見た概念図である。本実施形態のダイボンダは、大別してダイ供給部1と、ワーク搬送部2と、ワーク位置認識部3と、ダイボンディング部4と、これらを制御する制御部5とを有する。
ウェハ供給部1は、マトリックス状に配列されたダイDを有するウェハWを保持するピックアップ装置11と、ピックアップするダイDを認識するウェハ認識カメラ12とを有する。さらに、ウェハ供給部1は、図示していないが、ピックアップ装置11をXY方向移動させ、ダイDをピック位置に移動させるウェハXY駆動部と、ダイDをピックアップし易いようにダイDを突き上げる突き上げ装置とを有する。
ワーク搬送部2は、パレットPにワーク例えば基板Sを供給するスタックローダ21と、パレットPを搬送する搬送レーン22と、ダイDが実装された基板Sをダイボンダ10の外部に取出すアンローダ部23とを有する。基板Sは、ワーク搬送部によってダイDを実装するする位置に搬送される。
ワーク位置認識部3は、ダイDを実装する領域近傍であってワークを認識できる位置に設けられ、搬送された基板Sの認識マークを検出する。そして、ワーク位置認識部3は、基板Sの位置を検出する基板認識カメラ32と、実装する基板Sの位置に基板認識カメラ32を移動させる基板認識カメラX駆動軸33と、基板認識カメラY駆動軸34とを有する。本実施形態では、基板認識カメラX駆動軸33と基板認識カメラY駆動軸34は、例えば0.1μmの位置検出精度を有する図示しないリニアスケールによって位置を検出し、位置制御される。
ダイボンディング部3は、ウェハ11から所定のダイDをピックアップし、基板Sに実装するボンディングヘッド41と、ボンディングヘッド41の位置を認識するボンディングヘッドに搭載されたボンディングヘッド搭載カメラ42と、ボンディングヘッド41を実装位置に移動させるボンディングヘッドX駆動軸43と、ボンディングヘッドY駆動軸44とを有する。本実施形態では、ボンディングヘッドX駆動軸43とボンディングヘッドY駆動軸44は、例えば0.1μmの位置検出精度を有する図示しないリニアスケールによって位置を検出し、位置制御される。
このような構成によって、ボンディングヘッド41は、基板認識カメラ32で検出された基板Sの位置に、ウェハWからピックアップしたダイを実装する。
ワーク位置認識部3において、基板認識カメラ32の位置を決定する基板認識カメラX駆動軸33と基板認識カメラY駆動軸34がそれぞれ位置決め精度Δεxs、Δεysを有することによって、基板認識カメラ32による基板Sの検出位置がX、Y方向にそれぞれ位置誤差Δεxs、Δεysを有することになる。
そして、ボンディングヘッド41を駆動するボンディングヘッドX駆動軸43とボンディングヘッドY駆動軸44のそれぞれが有する位置決め精度Δεxb、Δεybによって、ボンディング位置が、ボンディングヘッド搭載カメラ42によって得られた検出位置に基づく実装位置に、X、Y方向にそれぞれ位置誤差Δεxb、Δεybをもって位置制御される。
従って、ダイを所定の位置決め誤差Δεμm以内に収めるためには、各軸の位置決め精度が式(1)を満足する必要がある。
Δεxs+Δεxb、Δεys+Δεyb ≦ Δε (1)
図2は、本発明の特徴である駆動制御方法を認識するきっかけとなった処理フローであり、本発明の特徴である駆動制御方法の前処理フローを示す図である。図2に示す処理フローおけるデータ処理は、制御部5に内蔵された画像処理ユニットを有する前処理部51で行われる。
まず、所定の間隔ΔL毎にマークが正確に設けられた測定スケールを駆動軸の移動方向に平行に設置する(ステップS1)。カメラは、例えば原点において最も外側にあるマ―クを基準マークMsとして撮像し、基準マークMsの基準画像位置Psを検出する(ステップS2)。図3に示すように、駆動軸が次のマークM1、M2、M3・・・に順次間隔ΔLで正確に移動していれば、カメラとマークMn(n=1、2、3・・・)の相対的位置は変わらないので、マークMnの基準画像位置は常にPsとなる。
そこで、駆動軸を間隔ΔL毎移動してマークMnを撮像し、マークMnの画像位置Pnを検出し(ステップS3)、画像位置PnのマークMnがあるべき位置である基準画像位置Psからずれが位置決め誤差Δε(ΔXまたはΔY)となる(ステップS4)。全てのマークに対してステップS3、S4を行う(ステップS5)。次に、各マークで得られた位置決め誤差Δεから位置決め誤差曲線fεを作成する(ステップS6)。
上記の方法は、駆動軸を間隔ΔL毎に移動させてマークを撮像し、得られた画像のマークのあるべき画像位置からのずれを位置決め誤差としたが、マ―クを常に画像上の所定の位置にくるように駆動軸を移動させ、そのときの駆動軸の位置ズレを位置決め誤差としてもよい。
なお、測定スケールが移動方向に対して平行でなくても、基準画像位置Psが一定の傾斜を持ってずれて行くので、その傾斜を補正することによって平行にした時と同じデータを得ることができる。
図4は、図2の処理によって得られたマークの間隔ΔLを25μmに狭めたときのボンディングヘッド41の目標位置に対する実測位置を示した図である。ftが目標位置直線ftであり、frが実測位置曲線である。図5は、位置決め誤差Δε=fr−ftで形成される位置決め誤差曲線fεの一部をフーリエ変換して得られた位置決め誤差の周期毎の大きさを示す波高値曲線を示す図である。勿論、位置決め誤差曲線fεの全範囲をフーリエ変換してもよい。
図5から分かるように、位置決め誤差曲線fεは、周波数fsを有する周期性を有していることが分かる。しかも、その周期性は、駆動系のボールネジやリニアモータの磁極のピッチに依存し、マークの間隔ΔLもそれほど大きくとる必要もないことが分かった。
そこで、位置決め誤差曲線fεを作成するに当たり、データを取得・測定する範囲を決定する必要がある。図6は、搬送レール22間のボンディング範囲を模式的に示した図である。従来では、予めマトリックス状に示す全てのクロスポイントにおける位置決め誤差を求め、メモリに記憶させ、量産時にその位置決め誤差で補正して、ボンディングしていた。
一方、本実施形態では、一部の範囲、例えば図6に示す太い実線枠や、太い破線枠で示す範囲内の位置決め誤差を求め、周期性の特性を利用して全ボンディング範囲を一部範囲で得た位置決め誤差に基づいて補正し、ボンディングする。
図7を用いて量産時における位置決め範囲を決定する方法をより具体的に説明する。本実施形態では、半導体装置を量産する前の段階であるいわゆる装置完成時においては、周期性誤差の原因となるボールねじピッチやリニアモータ磁石等の駆動系が有するピッチ等の2〜10倍程度の範囲、例えば太い破線枠で示す範囲を設定する(ステップS1)。設定した範囲を図2に基づき測定し、測定データにより位置決め誤差の特性すなわち周期性を確認する(ステップS2)。その後、量産時やダイボンダを出荷・移設・メンテナンス等を行った後の補正では、装置完成時に取得した上記周期性位置決め誤差のデータをもとに、必要とされる精度が得られる位置決め誤差範囲、例えば太い実線で示す範囲を得る(ステップS3乃至S6)。
この結果、太い破線で示す範囲のみ測定することで、補正に要する時間を大幅に短縮でき、太い実線で示す範囲のデータのみを記憶することで、位置決め誤差データ数を大幅に縮小できる。
次に、位置決め誤差曲線fε及び位置決め誤差に補正する誤差補正周期曲線の実例を、図8乃至図10を用いて説明する。
図8は、位置決め誤差曲線fεの例として、ボンディングヘッドY駆動軸44の搬送レーン22間のボンディング範囲のうち、例えば太い一点鎖線でY方向における測定結果を示す図である。このときのY駆動軸のボールネジのピッチは5mm、測定スケールのマーク間隔ΔLは1mmである。
図8に示す太い実線で示す曲線は、図7において得られた量産時に必要とされる精度が得られる位置決め誤差範囲の測定データを示し、細い実線で示す曲線は、本実施形態の効果を示すために仮に図示したもので、誤差補正周期曲線fhを求めるためには使用しないデータである。
図9は、図8で示す量産時に必要な精度が得られる位置決め誤差範囲の測定データをフーリエ変換して得られたデータを示し、図9(a)は誤差波高データを、図9(b)は誤差位相データを示す。
全ボンディング範囲に亘って周期性を利用して位置決め誤差Δεを補正する図10に太い破線で示す誤差補正周期曲線fh(y)は、位置決め誤差曲線fεをフーリエ変換から得られる大きさを表す誤差波高データm(y)と位相を表す誤差位相データp(y)から次式によって得られる。yは周波数範囲(0-0.5)におけるY方向の周波数を示す。
fh(y)=m(f1)×sin(y×f1+p(f1))+m(f2)×sin(y×f2+p(f2))+
m(f3)×sin(y×f3+p(f3)) (2)
ここで、f1、f2、f3は、誤差補正周期曲線fh(y)を規定する規定周波数である。
規定周波数は、目標とする位置精度から閾値を設定し、閾値以上の位置決め誤差のうち位置決め誤差の大きいまたは特徴的な周波数を選んで決める。設定した閾値で所定の位置精度が得られなければ、閾値を小さくする。本例では、規定周波数として図9(a)に示す3箇所のf1、f2、f3を設定している。
上記によって得られた誤差補正周期曲線fh(y)を図10に太い破線で示す、その後は、誤差補正周期曲線fh(y)を繰り返して利用し、補正後の位置決め誤差が得られる。
なお、本例では、規定周波数を3つ選んだが4つでも、5つでもよい。その数は多いほど精度よく補正できるが、誤差補正周期曲線fhが複雑になる。その場合は、誤差補正周期曲線fhを例えば2次関数でフィッティングしてもよい。
次に、図2の示す処理フローで得られた位置決め誤差曲線fεに基づく実装処理フローを図11を用いて説明する。
作業員は、図9(a)に示す位置決め誤差曲線fεのフーリエ変換から得られる誤差波高データm(y)を見て周期f1、f2、f3を選び、前処理部51は、式(2)により図10に破線で示す誤差補正周期曲線fhを定め、その一周期分の補正データを制御部5内のメモリに記憶する(ステップS7)。
本実施例では、作業員が図9(a)に示す誤差波高データm(y)を見てf1、f2、f3を定めた。勿論、前処理部51で、図9(a)に示す誤差波高データm(y)から閾値以上の位置決め誤差のうち位置決め誤差の大きいまたは特徴的な周波数等の予め定められた選定基準及び順序を定め、自動的にf1、f2、f3を選んでもよい。特徴的な周波数とは、例えば周期性を示す周波数fs(図9(a)ではf2)が挙げられる。
前処理部51は、上記に示した誤差補正周期曲線fhを図6に示した量産時等の位置決め測定範囲に示すX、Y方向の各線に対して求め、その各一周期分の補正データを制御部5内のメモリに記憶する(ステップS8)。
次に、ボンディングヘッド41のX駆動軸、基板認識カメラ32のX、Y駆動軸に対して、図10と同様にそれぞれの誤差補正周期曲線fhを定め、その一周期分の補正データをメモリに記憶する(ステップS9)。図10は、図8に示す位置決め誤差曲線fεに周期性の誤差補正周期曲線fhを重ね合わせ、さらに位置決め誤差曲線fεから周期性の誤差補正周期曲線fhを引いた補正後の位置決め誤差曲線fhεを示した図である。
図12は、補正前の位置決め誤差曲線fεと補正後の位置決め誤差曲線fhεの各データのバラつき3σと平均値を示したものである。補正後の位置決め誤差Δεybは、平均値として0.7μmである。
同様にボンディングヘッド41のX駆動軸、基板認識カメラ32のX、Y駆動軸に対しても補正後の位置決め誤差Δεyb、Δεxs、Δεysは、平均値として0.7μm程度を期待できる。従って、式(1)において、εは従来技術の7.4μmに対し1.5μm以下にすることができる。
また、本周期性がさらにX、Y方向に独立である場合には、前述したように量産時等の位置決め測定範囲全域において誤差補正周期曲線fhによる補正データを求める必要はなく、それぞれ一つの線に対して誤差補正周期曲線fhによる補正データを求めればよい。
従って、この場合は、補正の為に記憶する補正データも、X、Y方向にマトリックス状に補正データを求める方法と比べ、例えば5mm周期でマーク間隔ΔL=1mmであっても、ボンディング範囲が60mm(X)×30mm(Y)であれば、60×30=1800個の位置決め誤差である補正データに対し、本実施例では、最大60+30個の位置決め誤差を得、最終的にはX、Yに対して誤差補正周期曲線fhによる、例えばそれぞれ3個のf1、f2、f3の計6個の補正データで対処できる。
さらに、補正データを得る時間も、本実施例では30+60=90個の処理に対して2hrの処理時間であるので、マトリックス状に得るためには30×60=1800個で20倍の40hrの処理時間が必要である。従って、本実施例によれば、作業効率を向上させることができる。
マトリックス状にデータを採る方法においてマーク間隔ΔLをより小さい値に採れば、補正データの数、処理時間の効果は、より大きいものとなる。
次に、図11においてステップS10から入る実装処理を説明する。
ステップS10では、誤差補正曲線fhの補正データより実装位置を補正する。基板認識カメラ32により、次にボンディングする基板Sの認識マークにより実装位置をスケールの分解の0.1μmオーダーで検出する。例えば、Y方向の位置に対してY=12.1255mmと検出する。そこで、誤差補正曲線fhの12mmと13mmとの間を補間処理を行う。誤差補正曲線fhが5mm周期であるならば、誤差補正周期曲線fhの一周期分の2mmと3mmの補正データを直線補完して補正値を求めて補正する。補正値-3,8μmならば、補正された実装位置は12.1217mmとなる。
次に、補正された実装位置になるように、ボンディングヘッド41の目標位置を設定する。例えば、ステップ10の補正によって補正後のY方向の実装位置は12.1217mmであるので、図8においておける12.1217mmにおける誤差補正周期曲線fhの値をステップS10と同様に補完して実装位置である目標位置を補正する(ステップS11)。
補正された実装位置にボンディングヘッド41を制御し、ダイDを実装する(ステップS12)。ステップS9からステップ11を対象とする全てのダイDに対して実施する(ステップS13)。
以上説明した実施例によれば、位置精度よく実装できる信頼性の高いダイボンダの実装位置補正方法及びダイボンダを提供できる。
また、以上説明した実施例では、ボンディングヘッドのX、Yの2駆動軸、基板認識カメラのX、Yの2駆動軸、計4駆動軸全てに対して測定スケールを用い得られた位置決め誤差データに基づいて位置決め補正を行った。
しかしながら、例えば、基板認識カメラのX、Yの2駆動軸に対しては、他の方法で所定の精度を確保できる、或いは、ボンディングヘッドにおいてもX駆動軸は、可動範囲が小さく精度補正は必要でない等のケースがあり、必ずしも全ての駆動軸に対して本発明を適用する必要はない。特に重要なのは、可動範囲を大きいボンディングヘッドのY駆動軸において、精度よくダイを実装することである。
以上のように本発明の実施形態について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
1:ダイ供給部 2:ワーク搬送部
3:ワーク位置認識部 4:ダイボンディング部
5:制御部 10:ダイボンダ
11:ピックアップ装置 12:ウェハ認識カメラ
22:搬送レーン 32:基板認識カメラ
33:基板認識カメラX駆動軸 34:基板認識カメラY駆動軸
41:ボンディングヘッド 42:ボンディングヘッド搭載カメラ
43:ボンディングヘッドX駆動軸 44:ボンディングヘッドY駆動軸
51:前処理部 D:ダイ
fh:誤差補正周期曲線 fhε:位置決め誤差曲線
fr:実測位置曲線 fs:周期性を示す周波数
ft:目標位置直線 fε:位置決め誤差曲線
S:基板 W:ウェハ
ΔL:マーク間隔 Δε:位置決め誤差

Claims (15)

  1. ボンディングヘッドが搬送路上に搬送されてきたワークの実装位置に向かって移動し、装着したダイを前記実装位置に実装するダイボンダの実装位置補正方法であって、
    前記ボンディングヘッド動する移動方向に平行に載置され、等間隔に設けられた複数のマークの位置を目標値として前記ボンディングヘッドを順次移動させ、前記ボンディングヘッドが前記目標値にきた前記マークを前記ボンディングヘッドに搭載されたカメラで順次撮像し、複数の前記マークのそれぞれのあるべき画像位置と撮像して得られた実際の画像位置との前記移動方向の差である位置決め誤差を順次検出し、複数の前記マークに対して得られる前記位置決め誤差で形成される位置決め誤差曲線の周期性を示す誤差補正周期曲線に基づいて前記ボンディングヘッドが前記実装位置に向かって移動する目標位置を補正する位置補正ステップを有し、
    記移動方向は、前記ワークの搬送方向と垂直な第1の方向である、
    ことを特徴とするダイボンダの実装位置補正方法。
  2. 請求項1記載のダイボンダの実装位置補正方法であって、
    前記移動方向は、前記第1の方向と、前記ボンディングヘッドを前記搬送方向と平行な方向に移動させる第2の方向であり、
    前記第2の方向に対しても前記位置補正ステップを行い、前記ボンディングヘッドを前記第1の方向及び前記第2の方向に移動させる、
    ことを特徴とするダイボンダの実装位置補正方法。
  3. 請求項2記載のダイボンダの実装位置補正方法であって、
    さらに、基板の位置を検出する基板認識カメラの移動する移動方向に平行に載置され、等間隔に設けられた複数のマークの位置を目標値として前記基板認識カメラを順次移動させ、前記基板認識カメラが前記目標値にきた前記マークを順次撮像し、複数の前記マークのそれぞれのあるべき画像位置と前記撮像して得られた実際の画像位置との前記移動方向の差である位置決め誤差を順次検出し、複数の前記マークに対して得られる前記位置決め誤差で形成される位置決め誤差曲線の周期性を示す誤差補正周期曲線に基づいて前記基板認識カメラが前記実装位置に向かって移動する目標位置を補正する補正ステップを有し、
    前記移動方向は、さらに前記基板認識カメラを前記搬送路上を移動させる前記第1の方向と平行な第3の方向である、
    ことを特徴とするダイボンダの実装位置補正方法。
  4. 請求項記載のダイボンダの実装位置補正方法であって、
    前記移動方向は、前記第3の方向と、前記基板認識カメラを前記搬送路上を前記第2の方向と平行な方向に移動させる第4の方向であり、
    前記第4の方向に対しても前記補正ステップを行い、前記実装位置を規定する、
    ことを特徴とするダイボンダの実装位置補正方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のダイボンダの実装位置補正方法であって、
    前記位置決め誤差曲線をフーリエ変換し前記周期性を有する周波数を抽出し、前記周波数と前記位置決め誤差曲線の波高値から前記誤差補正周期曲線を自動的に設定する、
    ことを特徴とするダイボンダの実装位置補正方法。
  6. 請求項1または2記載のダイボンダの実装位置補正方法であって、
    記あるべき画像位置は、最初に前記撮像して得られた前記マークの撮像位置である、
    ことを特徴とするダイボンダの実装位置補正方法。
  7. 請求項3または4記載のダイボンダの実装位置補正方法であって、
    記あるべき画像位置は、最初に前記基板認識カメラが前記撮像して得られた前記マークの撮像位置である、
    ことを特徴とするダイボンダの実装位置補正方法。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載のダイボンダの実装位置補正方法を用いて前記実装位置を補正し、
    前記ボンディングヘッドで前記ダイを補正された前記実装位置に実装することを特徴とするボンディング方法。
  9. ボンディングヘッドが搬送路上に搬送されてきたワークの実装位置に向かって移動し、装着したダイを前記実装位置に実装するダイボンダであって、
    前記ボンディングヘッド動する移動方向に平行に載置され、等間隔に設けられた複数のマークの位置を目標値として前記ボンディングヘッドを順次移動させ、前記ボンディングヘッドが前記目標値にきた前記マークを前記ボンディングヘッドに搭載されたカメラで順次撮像し、複数の前記マークのそれぞれのあるべき画像位置と撮像して得られた実際の画像位置との前記移動方向の差である位置決め誤差を順次検出し、複数の前記マークに対して得られる前記位置決め誤差で形成される位置決め誤差曲線の周期性を示す予め得られた誤差補正周期曲線を記憶したメモリと、
    前記誤差補正周期曲線に基づいて前記ボンディングヘッドが前記実装位置に向かって移動する目標位置を補正する位置補正手段と、を有し、
    記移動方向は、前記ワークの搬送方向と垂直な第1の方向である、
    ことを特徴とするダイボンダ。
  10. 請求項9記載のダイボンダであって、
    前記移動方向は、前記第1の方向と、前記ボンディングヘッドを前記搬送方向と平行な方向に移動させる第2の方向であり、
    前記メモリは、前記第2の方向に対しても予め得られた前記誤差補正周期曲線を記憶し、
    前記位置補正手段は、前記第2の方向に対しても該誤差補正周期曲線に基づいて前記ボンディングヘッドの目標位置の補正を行い、前記ボンディングヘッドを前記第1の方向及び前記第2の方向に移動させる、
    ことを特徴とするダイボンダ。
  11. 請求項10記載のダイボンダであって、
    前記メモリは、さらに、基板の位置を検出する基板認識カメラの移動する移動方向に平行に載置され、等間隔に設けられた複数のマークの位置を目標値として前記基板認識カメラを順次移動させ、前記基板認識カメラが前記目標値にきた前記マークを順次撮像し、複数の前記マークのそれぞれのあるべき画像位置と前記撮像して得られた実際の画像位置との前記移動方向の差である位置決め誤差を順次検出し、複数の前記マークに対して得られる前記位置決め誤差で形成される位置決め誤差曲線の周期性を示す予め得られた誤差補正周期曲線を記憶し
    前記移動方向は、さらに前記基板認識カメラを前記搬送路上を移動させる前記第1の方向と平行な第3の方向を有し、
    記位置補正手段は、前記第3の方向に対しても該誤差補正周期曲線に基づいて前記基板認識カメラの目標位置の補正を行い、前記実装位置を規定する、
    ことを特徴とするダイボンダ。
  12. 請求項11記載のダイボンダであって、
    前記移動方向は、前記第3の方向と、前記基板認識カメラを前記搬送路上を前記第2の方向と平行な方向に移動させる第4の方向であり、
    前記メモリは、前記第4の方向に対しても予め得られた前記誤差補正周期曲線を記憶し、
    前記位置補正手段は、前記第4の方向に対しても該誤差補正周期曲線に基づいて前記基板認識カメラの目標位置の補正を行い、前記実装位置を規定する、
    ことを特徴とするダイボンダ。
  13. 請求項9乃至12のいずれかに記載のダイボンダであって、
    各前記位置決め誤差曲線をフーリエ変換し前記周期性を有する周波数を抽出し、前記周波数と前記位置決め誤差曲線の波高値からそれぞれの前記誤差補正周期曲線を自動的に設定する、
    ことを特徴とするダイボンダ。
  14. 請求項9または10記載のダイボンダであって、
    記あるべき画像位置は、最初に前記撮像して得られた前記マークの撮像位置である、
    ことを特徴とするダイボンダ。
  15. 請求項11または12記載のダイボンダであって、
    記あるべき画像位置は、最初に前記基板認識カメラが前記撮像して得られた前記マークの撮像位置である、
    ことを特徴とするダイボンダ。
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