最初に、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ管理システムの概要を、図1を参照して説明する。図1に示すコンテンツ管理システム1は、コンテンツ管理サーバ40を含み、複数のコンテンツ提供者2(2a、2b、2c・・・)の操作に応じて、それぞれのコンテンツ提供端末20(20a、20b、20c・・・)からコンテンツ4(4a、4b、4c・・・)を受信し、これらのコンテンツ4に基づいて構成されるコンテンツ8を、コンテンツ視聴者6の操作に応じて、コンテンツ視聴端末30に提供する。
このようなシステムが利用される典型的なシーンは、退職する会社の同僚に対して寄せ書きを贈る場面であったり、結婚する友人宛てにお祝いのメッセージを送る場面であったりする。この場合、一般的に、コンテンツ提供者2は複数であるのに対し、コンテンツ視聴者6は1人、又は2人である。
上述したコンテンツ管理システム1の仕組みには、メッセージセットMSが関与する。例えば、メッセージセットMSは、図1に示すように、1つのメッセージボードMBと、複数(ここでは、6個)のメッセージピースMPを含んでいる。メッセージボードMBは、例えば、いわゆる色紙や、板状の紙製・木製ボードである。
メッセージピースMP(MPa、MPb、MPc・・・)は、図1の例では、1枚のシート状の形態(メッセージシート)で提供され、例えば、ミシン目等に沿って切り離すことにより、それぞれのメッセージピースとして分離することができる。メッセージピースMPの表面は、コンテンツ提供者2が手書きメッセージ等を記入できる記入面を有した記入部となっている。各メッセージピースMPの裏面には、個々のメッセージピースMPに対応するコード3(3a、3b、3c・・・)が表示されている。コード3は、図1の例では、QRコード(登録商標)のような2次元コードである。
それぞれのメッセージピースMPは、裏面をはがすとシール面を有したシール部が表出し、このシール部によって、メッセージピースMPをメッセージボードMBに貼付できるようになっている。また、メッセージボードMBの表面には、コード7が表示されている。コード7は、図1の例では、コード3と同様の2次元コードである。
次に、コンテンツ提供者2によるコンテンツ提供方法の例を、より具体的に説明する。最初に、上記のメッセージシートを切り離して、そのなかの1つのメッセージピースMPaがコンテンツ提供者2aに手渡される。そのほか、残りの5個のメッセージピースMPが、それぞれ異なる5人のコンテンツ提供者2に渡される。
まず、コンテンツ提供者2aは、そのメッセージピースMPaの記入部に、相手(すなわち、コンテンツ視聴者6)に対するメッセージを記入する。この場合、相手は、例えば、退職する会社の同僚であったり、結婚する友人であったりする。
その後、コンテンツ提供者2aは、手書きメッセージが記入されたメッセージピースMPaを、幹事役のコンテンツ提供者2cに渡す。
この時、コンテンツ提供者2aの手元にメッセージボードMBがあれば、コンテンツ提供者2a自身が、メッセージピースMPaの裏面をはがしてシール部を露出させ、そのメッセージピースMPaをメッセージボードMBに貼り付けてもよい。例えば、最初にコンテンツ提供者2aが、メッセージセットMS(メッセージボードMBと、メッセージピースMPaを含むメッセージシート)を受け取り、自身の分としてメッセージピースMPaをメッセージシートから切り離し、そこにメッセージを記入してメッセージボードMBに貼付し、その後、メッセージボードMBと残りのメッセージピースMPが含まれるメッセージシートを次のコンテンツ提供者2に渡すようにすることができる。このように、メッセージボードMBとメッセージシートを順に手渡して複数の人が順に手書きメッセージを貼付してゆく運用は、従来の「寄せ書き」の手順に近いものである。
さらに、コンテンツ提供者2aは、メッセージピースMPaの裏面に表示されているコード3aをコンテンツ提供端末20aで読み取り、コンテンツ提供端末20aのディスプレイに、コンテンツ登録画面を表示させる。ここで、コンテンツ提供者2aは、コンテンツ視聴者6に視聴させる動画等のコンテンツ4aを指定する。コンテンツ提供端末20aは、例えば、コンテンツ提供者2aが所有する、スマートフォン等のカメラ付き携帯機器である。
コンテンツ提供者2bもコンテンツ提供者2aと同様に、手書きメッセージの記入とコンテンツの提供を行う。すなわち、上記のメッセージシートが切り離され、そのなかの1つのメッセージピースMPbがコンテンツ提供者2bに手渡される。コンテンツ提供者2bは、そのメッセージピースMPbの記入部に、相手(すなわち、コンテンツ視聴者6)に対するメッセージを記入する。
その後、コンテンツ提供者2bは、手書きメッセージが記入されたメッセージピースMPbを、幹事役のコンテンツ提供者2cに渡す。この時、コンテンツ提供者2bの手元にメッセージボードMBがあれば、コンテンツ提供者2b自身が、メッセージピースMPbの裏面をはがしてシール部を露出させ、そのメッセージピースMPbをメッセージボードMBに貼り付けてもよい。
なお、図1の例では、便宜上、6人のコンテンツ提供者2が存在し(4〜6人目のコンテンツ提供者2d〜2fは省略)3人目のコンテンツ提供者2cを幹事役としたが、コンテンツ提供者2は何人でもよく、幹事役はどのコンテンツ提供者2でもよい。ただし、コンテンツ提供者2の人数に対応する数のメッセージピースMPを含んだメッセージシートが必要となる。
さらに、コンテンツ提供者2bは、メッセージピースMPbの裏面に表示されているコード3bをコンテンツ提供端末20bで読み取り、コンテンツ提供端末20bのディスプレイに、コンテンツ登録画面を表示させる。ここで、コンテンツ提供者2bは、コンテンツ視聴者6に視聴させる動画等のコンテンツ4bを指定する。
コンテンツ提供者2cは、上記のように幹事役であり、コンテンツ提供者2aとコンテンツ提供者2bから、手書きメッセージの記入されたメッセージピースMPa、MPbをそれぞれ受領し、それらをメッセージボードMBに貼付する。
また、コンテンツ提供者2cは、コンテンツ提供者2でもあり、コンテンツ提供者2aやコンテンツ提供者2bと同様に、手書きメッセージをメッセージピースMPcに記入してメッセージボードMBに貼付するとともに、自身のコンテンツ提供端末20cでコード3cを読み取ることにより、コンテンツ視聴者6に視聴させる動画等のコンテンツ4cを指定する。
コンテンツ提供者2cは、すべてのコンテンツ提供者2のメッセージピースMPをメッセージボードMBに貼付すると、そのメッセージボードMBを、コンテンツ視聴者6に手渡しする。
次に、コンテンツ視聴者6によるコンテンツ視聴方法の例を、より具体的に説明する。コンテンツ視聴者6は、コンテンツ提供者2がそれぞれ手書きでメッセージを記入したメッセージピースMPの貼付されたメッセージボードMBを、幹事役のコンテンツ提供者2cから受け取る。このメッセージボードMBには、複数の人の手書きメッセージが表示され、まさに、「寄せ書き」と同じ態様となっている。
その後、コンテンツ視聴者6は、メッセージボードMBに表示されているコード7をコンテンツ視聴端末30で読み取り、コンテンツ視聴端末30のディスプレイに、コンテンツ視聴画面を表示させる。ここで、コンテンツ視聴者6は、コンテンツ管理サーバ40から送信されてくるコンテンツ8を視聴することができる。コンテンツ視聴端末30は、例えば、コンテンツ視聴者6が所有する、スマートフォン等のカメラ付き携帯機器である。
コンテンツ8は、コンテンツ提供者2(2a、2b、2c・・・)から提供されたコンテンツ4(4a、4b、4c・・・)に基づいて構成されるコンテンツであり、例えば、登録されたコンテンツ4が、所定の様式で連結されたコンテンツとなっている。
コンテンツ8は、コンテンツ管理サーバ40で事前に生成されていてもよいし、コンテンツ視聴者6が視聴する際に、適宜編集されて配信されるように構成してもよい。
このように、メッセージボードMBには、コンテンツ提供者2の手書きメッセージが記入されたメッセージピースMPが貼付され、一方で、それぞれのコンテンツ提供者2からコンテンツ4がコンテンツ管理サーバ40に登録されるため、コンテンツ視聴者6は、物理的媒体であるメッセージボードMBと、電子的媒体であるコンテンツ8をともに目にすることができる。
そのため、コンテンツ視聴者6は、従来の手書きによる「寄せ書き」による風情や情緒を感じつつも、これに加えて、コンテンツ提供者2がそれぞれ登録した電子的なコンテンツ8を、メッセージボードMBに表示されたコード7を用いて、容易に視聴することができる。
なお、図1に示す例では、未記入のメッセージピースMPはコンテンツ提供者2に手渡しされ、コンテンツ提供者2によってメッセージが記入されたメッセージピースMPは幹事役のコンテンツ提供者2に手渡しされ、さらに、メッセージボードMBは、幹事役のコンテンツ提供者2からコンテンツ視聴者6に手渡しされるように示したが、必要に応じて、郵便や宅配便といった他の手段を用いて対象物を相手に届けることができる。
なお、図1に示す例では、コンテンツ提供者2であるコンテンツ提供者2cを幹事役として、受領したメッセージピースMPの貼付と、メッセージボードMBのコンテンツ視聴者6への手渡しを行うようにしているが、コンテンツ提供者2でない者を幹事役として上記の作業をさせるよう運用することもできる。この場合、幹事役は、自身がメッセージを記入等するためのメッセージピースMPを必要としない。
次に、図2を参照して、メッセージピースMPの様々なタイプについて説明する。図2Aは、図1に示したメッセージピースMPと同じタイプのメッセージピースMP−1である。このメッセージピースMP−1は、6個1組で1つのメッセージシートを構成する。上述のように、このメッセージシートから1つのメッセージピースMP−1が切り離されて、それぞれのコンテンツ提供者2に渡される。
そのメッセージピースMP−1の表面は、コンテンツ提供者2が手書きメッセージ等を記入できる記入面を有する記入部となっており、裏面には、コンテンツ提供者2がコンテンツ4を登録するために使用するコード3が表示されている。また、メッセージピースMP−1の裏面に表示されたコード3の上部には、メッセージピースMP−1を識別するためのIDを表示することができる。
裏面をはがすと、メッセージピースMP−1の記入部の裏側がシール面になっており、メッセージピースMP−1を、対応するメッセージボードMBの表面に貼り付けることができる。なお、図2Aでは、メッセージボードMBが1枚に対してメッセージピースMP−1を6個含む1つのメッセージシートがセットとなって、メッセージセットMSを構成するが、メッセージボード1枚に対していくつのメッセージピースMP−1が対応するかは、適宜決定することができ、様々なパターンのメッセージセットMSが(販売等されることにより)市場に提供されうる。
図2Bに示すメッセージピースMP−2は、図2AのメッセージピースMP−1と同様に、6個1組で1つのメッセージシートを構成する。また、これも1つのメッセージボードMBに対応付けられるが、上述のように、メッセージボード1枚に対していくつのメッセージピースMP−2が対応するかは、適宜決定することができる。
図2BのメッセージピースMP−2では、図2AのメッセージピースMP−1と同様に、メッセージピースMP−2ごとに6つに切り離されるが、それぞれのメッセージピースMP−2は、さらに、上側の記入部と下側のコード部とに切り離し可能となっている。
記入部には、図2AのメッセージピースMP−1と同様の記入部が設けられ、記入部の裏面をはがすと、メッセージピースMP−1の裏側と同様のシール面が表出し、これによって、記入部がメッセージボードMBに貼り付け可能となる。
コード部の表面には、コンテンツ提供者2がコンテンツ4を登録するために使用するコード3が表示されている。また、メッセージピースMP−2の記入部の下側とコード部の上側には、メッセージピースMP−2を識別するためのIDがそれぞれ表示されており、メッセージピースMP−2の記入部とコード部が切り離されても、これらの対応付けが可能となっている。
図2Bに示すメッセージピースMP−2のような構成により、先に記入部にメッセージを書き込んで、幹事役のコンテンツ提供者2等に渡した後、所望のタイミングで、コード部のコード3を読み取ってコンテンツ4を登録することができる。
図2Cに示すメッセージピースMP−3は、図2BのメッセージピースMP−2と同様に、記入部とコード部とに分かれているが、すでに切り離された状態であり、これらが1組として所定の包装袋に包装されている。図2Cの例でも、6つのメッセージピースMP−3が示されているが、上述のように、1枚のメッセージボードMBに対していくつのメッセージピースMP−3が対応するかは、適宜決定することができる。
図2Cに示すメッセージピースMP−3は、例えば、記入部が花びらの形状をしており、これらが最終に集められて花の形状に形成され、メッセージボードMBに保持される。なお、この例では、メッセージピースMP−3の記入部を花びらの形状としたが、様々な形状とすることができ、複数の記入部を集合的に配置することによって所定形状を形成し、それを相手(コンテンツ視聴者6)に渡すようにすることができる。また、このようなメッセージピースMP−3の場合は、メッセージボードMBを省略することもできる。
メッセージピースMP−3のコード部の表面には、図2BのメッセージピースMP−2と同様に、コンテンツ提供者2がコンテンツ4を登録するために使用するコード3が表示されている。また、メッセージピースMP−3では、記入部とコード部が別になっているので、先に記入部にメッセージを書き込んで、幹事役のコンテンツ提供者2等に渡した後、所望のタイミングで、コード部のコード3を読み取ってコンテンツ4を登録することができる。
以上、図2を参照して3つのパターンのメッセージピースMP(MP−1、MP−2、MP−3)の構成について説明したが、本発明では、他の様々な構成のメッセージピースMPを物理的媒体として採用することができる。また、同様に、メッセージボードMBも、様々な形態の物理的媒体として採用することができる。
このように、様々な形態のメッセージセットMSを考えることができるが、このようなメッセージセットMSを単位として市場等で提供されることにより、メッセージピースMPのそれぞれが、すでに、メッセージボードMB等と関連付けられていることが分かる。また、システム的には、メッセージピースMPに対応付けられたコードとメッセージボードMB等に対応付けられたコードが、すでに対応付けられた状態で、所定の記憶手段内に記憶されている。
また、メッセージピースMPに、コンテンツ登録用のコード3が対応付けられる場合、図2では、このようなコードが裏面に表示されたり、切り離し可能に接続されていたり、包装袋に同梱されていたりするが、この他にも様々な態様が考えられる。一方、メッセージボードMB等に、コンテンツ視聴用のコード7が対応付けられる場合、図1では、メッセージボードMBにコード7が表示されているが、メッセージボードMBに紐等で連結されていたり、メッセージボードMBに包装袋で同梱されていたりするなど、これについても他の様々な態様が考えられる。例えば、メッセージボードMBが旅行鞄等の鞄類を模した形状であり、コンテンツ視聴用のコード7が、その鞄に紐等で連結されたラゲッジタグを模した形状のものに印刷されるといった態様も考えられる。また、メッセージボードMBがボックスタイプの形状であり、そのボックスタイプのメッセージボードMBを開いた際に、上蓋にコンテンツ視聴用のコード7が付与されていたり印刷されていたりするといった態様も考えられる(なお、本明細書では、メッセージボードMBは、「ボード」状のものに限られず、上記の例のようにボックス形状のもの等も採用されうるが、便宜上、メッセージボードMBとして総称することにする)。
例えば、メッセージピースMPのそれぞれとコード3を様々な形態で対応付けすることができる。また、コード3は、この例では、それぞれ異なるコードとなっているが、特段、コンテンツ提供者2を区別する必要がない場合は、メッセージセットMSに含まれるコード3を、すべて同じコードにすることができる。また、コンテンツ提供者2を、所定のカテゴリで分類したい場合は、同じコード3のグループをいくつか用意することもできる。
また、本実施形態では、コンテンツ提供者2がコンテンツ4を登録する際、及びコンテンツ視聴者6がコンテンツ8を視聴する場合に、2次元コードをそれぞれの携帯端末で読み取るようにしているが、こうした2次元コードの代わりに、ICタグ(非接触ICチップ)等をメッセージピースMPやメッセージボードMBに埋め込み、そこに記憶されたコードを読み取ることで、コンテンツ4の登録やコンテンツ8の視聴を可能とするよう構成してもよい。
本実施形態のコンテンツ管理システム1では、コンテンツ提供端末20やコンテンツ視聴端末30が標準で備えるWEBブラウザを用いて、それぞれコンテンツ4の登録、コンテンツ8の視聴を行うことができるが、専用アプリケーションをインストールして、上記機能を実現させることもできる。
次に、図3を参照して、コンテンツ提供端末20のハードウェア構成の例について説明する。コンテンツ視聴端末30も、図3に示すものと同様の構成を有する。また図3の構成は、スマートフォンについての代表的な構成を例示したにすぎない。他の様々なコンピュータをコンテンツ提供端末20、コンテンツ視聴端末30として利用することができる。
コンテンツ提供端末20は、CPU(Central Processing Unit)201、メモリ202、インカメラ203a、アウトカメラ203b、GPS制御部204、GPS用アンテナ205、無線信号処理部206、無線通信用アンテナ207、オーディオ制御部208、マイクロフォン209、スピーカ210、ディスプレイ制御部211、入力機器インタフェース212、タッチスクリーン213、非接触ICカードリーダ/ライタ214、センサー215、補助記憶装置216、及び外部記録媒体インタフェース217を含んでいる。
CPU201は、コンテンツ提供端末20の各構成要素の動作を制御し、OSの制御下で、各機能を実行する。
メモリ202は通常RAM(Random Access Memory)で構成される。メモリ202には、CPU201で実行される各機能を実現するためのプログラムが実行時にロードされ、当該プログラムに必要なデータ等が一時的に記憶される。
インカメラ203a、アウトカメラ203bは、コンテンツ提供端末20に内蔵される小型の撮像装置で、撮像素子がCCDやCMOSといったタイプのものがある。これらのカメラによって、メッセージピースMPのコード3が読み取られる。また、これらのカメラによって撮像された動画や静止画が、コンテンツ4として登録され、コンテンツ管理サーバ40に送信されうる。インカメラ203aは、後述するタッチスクリーン213の付近に設けられた内側のカメラであり、通常はアウトカメラ203bより解像度が低いサブカメラの位置付けである。アウトカメラ203bは、後述するタッチスクリーン213の反対側に設けられた外側のカメラであり、通常はアウトカメラ203bより解像度が高いメインカメラの位置付けである。
また、コンテンツ視聴端末30においては、これらのカメラによって、メッセージボードMBのコード7が読み取られる。
GPS制御部204は、GPS用アンテナ205を介して、複数のGPSから信号を受信し、コンテンツ提供端末20の位置を調べる。こうして求められた位置情報は、後述する補助記憶装置216等に記憶され、必要に応じてプログラムで利用される。
無線信号処理部206は、無線通信用アンテナ207を介して携帯電話基地局と通信を行い、他の機器との間での通話データの送受信や、(インターネットを介した)他端末との間でのWEBページやメールデータの送受信を制御する。また、無線信号処理部206は、無線通信用アンテナ207を用いて無線LANアクセスポイントとの間で無線LANによる通信を実現し、インターネット経由のデータ送受信を行う(ここでは、便宜上、無線信号処理部206と無線通信用アンテナ207が、携帯電話基地局との間の無線通信及び無線LANアクセスポイントとの間の無線通信を行うものとした)。
オーディオ制御部208は、マイクロフォン209とスピーカ210を制御して無線通信による通話を実現し、一方で、アプリケーションにおいて動画や音楽を再生する場合に、音声を出力するよう制御する。
タッチスクリーン213は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などで構成される表示装置で、情報を表示するとともに、ユーザが指などで画面表面をタッチした(押した)位置を、抵抗膜方式や静電容量方式などのタッチセンサーで検知する。ディスプレイ制御部211は、CPU201が発行する描画データを処理して、例えば、WEBページや動画等を、タッチスクリーン213の表示装置に出力する。入力機器インタフェース212は、タッチスクリーン213のタッチセンサーが、ユーザによる操作を検知し、これを所定の信号としてCPU201に送信する。
非接触ICカードリーダ/ライタ214は、非接触ICチップが埋め込まれたカードがコンテンツ提供端末20の所定の位置にかざされた場合に、CPU201の指令に基づいて、そのICチップに記憶されているデータを読み取り、又は、ICチップに所定のデータを書き込む。本実施形態では、メッセージピースMPのコード3やメッセージボードMBのコード7が、このようなICチップに記憶されている場合に、それらのデータを読み出すことができる。
センサー215は、タッチスクリーン213のタッチセンサー以外のセンサーであり、モーションセンサー、光センサー、近接センサーなどがある。
補助記憶装置216は、例えば、フラッシュメモリと呼ばれる半導体メモリやハードディスクで構成される。補助記憶装置216は、CPU201で実行される各機能を実現するためのプログラムを記憶するほか、各種データを記憶する。
外部記録媒体インタフェース217は、外部記録媒体220にアクセスして、そこに記録されているデータを読み取る。外部記録媒体220は、例えば、可搬型のフラッシュメモリである。CPU201で実行され本発明の各機能を実現するためのプログラムは、この外部記録媒体インタフェース217や、前述したような、無線信号処理部206及び無線通信用アンテナ207を介した携帯電話網やネットワークを経由してコンテンツ提供端末20に提供される。
図3は、スマートフォンがコンテンツ提供端末20として用いられた場合の構成を示しているが、例えば、携帯電話等がコンテンツ提供端末20として用いられた場合、これらがタッチスクリーンを備えていなければ、ディスプレイ制御部211には、LCD等からなる表示装置が接続され、入力機器インタフェース212にはボタン等が接続される。
また、一般的なPCがコンテンツ提供端末20として用いられた場合、外部ネットワークに接続するためのネットワークインタフェースが追加され、ディスプレイ制御部211には、LCD等からなる組み込み型又は別筐体の表示装置が接続され、入力機器インタフェース212には、キーボードやマウスが接続される。また、メッセージピースMPのコード3やメッセージボードMBのコード7を読み取るためのカメラやスキャナ、非接触ICカードリーダ等が接続されうる。
次に、図4を参照して、コンテンツ管理サーバ40のハードウェア構成の例について説明する。ただし、図4のコンテンツ管理サーバ40は、一般的なサーバコンピュータについての代表的な構成を例示したにすぎない。他の様々なコンピュータをコンテンツ管理サーバ40として利用することができる。
コンテンツ管理サーバ40は、CPU401、メモリ402、ネットワークインタフェース403、ディスプレイコントローラ404、ディスプレイ405、入力機器インタフェース406、キーボード407、マウス408、外部記憶装置409、及び外部記録媒体駆動装置410を含んでいる。
CPU401は、コンテンツ管理サーバ40のコンテンツ提供端末20の各構成要素の動作を制御し、OSの制御下で、各機能を実行する。
メモリ402は通常、不揮発性メモリであるROM(Read Only Memory)、及び揮発性メモリであるRAM(Random Access Memory)から構成される。ROMには、コンテンツ管理サーバ40の起動時に実行されるプログラム等が格納される。RAMには、CPU401で実行されるプログラムや、それらのプログラムが実行中に使用するデータ等が一時的に格納される。
ネットワークインタフェース403は、ネットワーク420に接続するためのインタフェースである。ネットワーク420は、例えば、無線通信ネットワーク、及びインターネットを含むネットワークである。
ディスプレイコントローラ404は、CPU401が発行する描画命令を実際に処理するための専用コントローラである。ディスプレイコントローラ404で処理された描画データは、一旦グラフィックメモリに書き込まれ、その後、ディスプレイ405に出力される。ディスプレイ405は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)で構成される表示装置である。
入力機器インタフェース406は、キーボード407やマウス408から入力された信号を受信して、その信号パターンに応じて所定の指令をCPU401に送信する。
外部記憶装置409は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)のような記憶装置であり、この装置内には上述したプログラムやデータが記録され、実行時に、必要に応じてそこからメモリ402のRAMにロードされる。
外部記録媒体駆動装置410は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などの可搬型の外部記録媒体430の記録面にアクセスして、そこに記録されているデータを読み取る装置である。外部記録媒体430には、本発明に係るコンテンツ管理方法を実現するためのプログラムも記録することが可能である。外部記録媒体430に記録されているデータは、外部記録媒体駆動装置410を介して外部記憶装置409に格納され、プログラムであれば、実行時にメモリ402のRAMにロードされる。
なお、コンテンツ管理サーバ40では、管理者等による操作の必要がない場合や、リモート接続によって操作される場合は、上述したディスプレイコントローラ404、ディスプレイ405、入力機器インタフェース406、キーボード407、及びマウス408は不要である。
次に、図5の機能ブロック図を参照して、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ管理システム1におけるコンテンツ提供端末20の機能の概要について説明する。図5に示すように、コンテンツ提供端末20は、撮像制御部251、デコード部252、アクセス制御部253、コンテンツ登録制御部254、入出力制御部255、及びネットワークI/F部256を含んでいる。また、コンテンツ提供端末20の補助記憶装置260には、コンテンツファイル記憶領域261が確保される。
撮像制御部251は、コンテンツ提供端末20のユーザ(コンテンツ提供者2)による操作に基づいて、図2に示すコンテンツ提供端末20のインカメラ203aやアウトカメラ203bを制御し、メッセージピースMPのコード3を読み取る。コード3は、上述のように、メッセージピースMPの裏面に表示されている場合や(メッセージピースMP−1)、メッセージピースMPの記入部と切り離し可能なコード部に表示されている場合や(MP−2)、メッセージピースMPの記入部とは事前に切り離された状態で梱包されるコード部に表示されている場合など(MP−3)、様々な態様が考えられる。
また、撮像制御部251は、一方で、コンテンツ4を作成するための動画や静止画を撮影し、コンテンツファイル記憶領域261に記憶する。
デコード部252は、撮像制御部251によりコンテンツ提供端末20のインカメラ203aやアウトカメラ203bで撮影されたコード3の画像を受信し、所定のデコードロジックにより、コード3の画像から、テキスト列を取り出す。この例では、コード3はQRコード(登録商標)であり、デコードロジックにより、URLパラメータを含むURLのテキスト列が抽出される。
アクセス制御部253は、デコード部252により抽出されたURLを用い、WEBブラウザ等によるアクセスを行い、WEBサーバ(ここでは、コンテンツ管理サーバ40)に対してHTTPリクエストを送信するとともに、当該WEBサーバからHTTPレスポンスを受け取る。
コンテンツ登録制御部254は、上記のWEBサーバとの間のHTTPリクエスト、HTTPレスポンスを介して、コンテンツ提供端末20のタッチスクリーン213にコンテンツ登録画面等を表示させ、コンテンツ提供者2がコンテンツ4を登録することを可能とする。こうして登録されたコンテンツ4は、コンテンツ管理サーバ40に記憶される。また、コンテンツ4は、コンテンツ提供者2によって、コンテンツファイル記憶領域261等のなかから指定されたデータである。
入出力制御部255は、図3に示すコンテンツ提供端末20のタッチスクリーン213、及び入力機器インタフェース212を介して得られるユーザの操作に係る信号をCPU201に送信するとともに、CPU201の指令に基づいて、コンテンツ登録画面等を、ディスプレイ制御部211を介してタッチスクリーン213に表示するよう制御する。
ネットワークI/F部256は、図3に示すコンテンツ提供端末20の無線信号処理部206等を制御して、コンテンツ管理サーバ40との間のデータ送受信を実現する。
上述したアクセス制御部253〜ネットワークI/F部256の各機能は、基本的には、汎用アプリケーションであるWEBブラウザで実現されるが、コンテンツ提供端末20にインストールされた専用アプリケーションによって実現することもできる。
次に、図6の機能ブロック図を参照して、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ管理システム1におけるコンテンツ視聴端末30の機能の概要について説明する。図6に示すように、コンテンツ視聴端末30は、撮像制御部351、デコード部352、アクセス制御部353、コンテンツ再生制御部354、入出力制御部355、及びネットワークI/F部356を含んでいる。
撮像制御部351は、コンテンツ視聴端末30のユーザ(コンテンツ視聴者6)による操作に基づいて、コンテンツ視聴端末30のインカメラやアウトカメラを制御し、メッセージボードMBのコード7を読み取る。なお、コード7は、メッセージボードMB以外の物に表示される場合もある。
デコード部352は、撮像制御部351によりコンテンツ視聴端末30で撮影されたコード7の画像を受信し、所定のデコードロジックにより、コード7の画像から、テキスト列を取り出す。この例では、コード7はQRコード(登録商標)であり、デコードロジックにより、URLパラメータを含むURLのテキスト列が抽出される。
アクセス制御部353は、デコード部352により抽出されたURLを用い、WEBブラウザ等によるアクセスを行い、WEBサーバ(ここでは、コンテンツ管理サーバ40)に対してHTTPリクエストを送信するとともに、当該WEBサーバからHTTPレスポンスを受け取る。
コンテンツ再生制御部354は、上記のWEBサーバとの間のHTTPリクエスト、HTTPレスポンスを介して、コンテンツ視聴端末30のタッチスクリーンにコンテンツ再生画面等を表示させ、コンテンツ視聴者6がコンテンツ8を視聴することを可能とする。
入出力制御部355は、コンテンツ視聴端末30のタッチスクリーン、及び入力機器インタフェースを介して得られるユーザの操作に係る信号をCPUに送信するとともに、CPUの指令に基づいて、コンテンツ再生画面等を、ディスプレイ制御部を介してタッチスクリーンに表示するよう制御する。
ネットワークI/F部356は、コンテンツ視聴端末30の無線信号処理部等を制御して、コンテンツ管理サーバ40との間のデータ送受信を実現する。
上述したアクセス制御部353〜ネットワークI/F部356の各機能は、基本的には、汎用アプリケーションであるWEBブラウザで実現されるが、コンテンツ視聴端末30にインストールされた専用アプリケーションによって実現することもできる。
次に、図7の機能ブロック図を参照して、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ管理サーバ40の機能の概要について説明する。図7に示すように、コンテンツ管理サーバ40は、アクセス制御管理部451、コンテンツ登録管理部452、再生リスト生成部453、コンテンツ再生管理部454、ユーザ管理部455、及びネットワークI/F部456を含んでいる。また、外部記憶装置460には、コンテンツ管理テーブル461、再生リストテーブル462、及びユーザ管理テーブル463が記憶されるとともに、コンテンツファイル記憶領域464、及び再生リスト記憶領域465が設けられる。
アクセス制御管理部451は、コンテンツ提供端末20がコード3を読み取った後に、そのコード3から読み取ったURLに基づいて行うアクセスや、コンテンツ視聴端末30がコード7を読み取った後に、そのコード7から読み取ったURLに基づいて行うアクセス(すなわち、HTTPリクエスト)に応じて、対応するHTTPレスポンスをそれぞれの端末に送信し、WEBサーバとしての機能を実現する。
コンテンツ登録管理部452は、コンテンツ提供端末20によるコンテンツ登録操作に応じて、コンテンツ4をコンテンツ提供端末20から受信し、これに関連して、コンテンツ管理テーブル461を更新し、コンテンツ4をコンテンツファイル記憶領域464に格納する。
再生リスト生成部453は、コンテンツ提供端末20でコンテンツ登録操作が行われた場合に、そのコンテンツ提供端末20から提供されたコンテンツIDに対応するボードIDについて、コンテンツの再生順や再生態様等を定義した再生リストを生成し、これに関連して、再生リストテーブル462を更新し、生成された再生リストを再生リスト記憶領域465に格納する。
なお、再生リストに定義される、コンテンツの再生順や再生態様等が、下記のコンテンツ再生管理部454において、コンテンツ8の再生時に動的に決定される場合、再生リスト生成部453は不要である。
コンテンツ再生管理部454は、コンテンツ視聴端末30によるコンテンツ再生操作に応じて、コンテンツ8をコンテンツ視聴端末30に送信し、コンテンツ視聴端末30によるコンテンツ8の再生を可能とする。コンテンツ8は、複数の関連するコンテンツ提供端末20から送信されたコンテンツ4に基づいて構成されたコンテンツである。
ユーザ管理部455は、コンテンツ提供端末20の利用によってコンテンツ提供者2の識別情報を取得するとともに、コンテンツ視聴端末30の利用によってコンテンツ視聴者6の識別情報を取得し、これらの関係性(すなわち、複数のコンテンツ提供者2が、1人(又は2人)のコンテンツ視聴者6にコンテンツを提供するという関係性)をユーザ管理テーブル463に保持する。
ネットワークI/F部456は、図4に示すコンテンツ管理サーバ40のネットワークインタフェース403等を制御して、インターネット等のネットワークに接続し、コンテンツ提供端末20やコンテンツ視聴端末30との間のデータ送受信を実現する。
次に、図8ないし図10を参照して、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ管理システム1におけるテーブルの例について説明する。
図8Aには、コンテンツ管理テーブル461の例が示されている。コンテンツ管理テーブル461は、コンテンツID、ボードID、コンテンツデータ名、登録日時、再生順、及びロック状態の各項目を記憶する。
ここで、コンテンツIDは、各メッセージピースMPを識別するためのIDであり、ボードIDは、メッセージボードMBを識別するためのIDである。これらのIDは、メッセージピースMPとメッセージボードMBとが、メッセージセットMSとして市場に提供される際に、あらかじめ対応付けられた状態でコンテンツ管理テーブル461に記憶される。
コンテンツIDは、メッセージピースMPに対応付けられているコード3に含まれており、コンテンツ提供者2がコード3を読み取ると、コンテンツ4を登録するためのURLと、このコンテンツIDが取得され、当該URLに基づいてコンテンツ管理サーバ40にアクセスすることで、コンテンツIDもコンテンツ管理サーバ40に(例えば、URLパラメータとして)送信される。そこで、このコンテンツIDに対応するボードIDが特定される。
コンテンツデータ名には、コンテンツ提供者2からコンテンツ提供端末20を介して登録されたコンテンツ4のファイル名が記憶され、そのコンテンツの実体であるコンテンツ4は、コンテンツファイル記憶領域464に記憶される。登録日時は、コンテンツ提供者2がコンテンツ提供端末20によりコンテンツ4を登録した日時である。この例では、コンテンツ提供者2は、後述するロックが設定されるまで、何度でもコンテンツ4を登録することができ、そのたびに、コンテンツデータ名、コンテンツファイル記憶領域464に記憶されたコンテンツ4、及び登録日時は上書きされる。
再生順は、コンテンツIDに応じて予め設定されている。なお、この例では、コンテンツ視聴者6が視聴するコンテンツ8は、複数のコンテンツ提供者2から登録されたコンテンツ4を順次再生するように構成される。
再生順は、この例では、1枚目のメッセージピースMPに対応するコンテンツID(0011001)によって登録されたコンテンツ4(コンテンツデータ名=「AA.mp4」)が最初に再生され、次に、2枚目のメッセージピースMPに対応するコンテンツID(0011002)によって登録されたコンテンツ4(コンテンツデータ名=「BB.mp4」)が再生され、最後に、6枚目のメッセージピースMPに対応するコンテンツID(0011006)によって登録されたコンテンツ4(コンテンツデータ名=「FF.mp4」)が再生される。
なお、この例では、4枚目のメッセージピースMPに対応するコンテンツID(0011004)によって登録されたコンテンツ4が、この時点では当該コンテンツの再生がスキップされ、第5の再生順であった「EE.mp4」が4番目に再生され、第6の再生順であった「FF.mp4」が4番目に再生される。その後、コンテンツID(0011004)によってコンテンツ4が登録された場合、その登録されたコンテンツが4番目に再生され、「EE.mp4」が5番目に再生され、「FF.mp4」が6番目に再生される。
また、このような再生順は、後述するように、管理者等により変更することが可能である。
ロック状態は、対応するコンテンツ4の登録を許可するか否かを示すフラグである。ロック状態が「0」の場合は、コンテンツ4の登録が可能であり、コンテンツ4が既に登録されている場合であっても、上書きして登録することができる。ロック状態が「1」の場合は、コンテンツ4の登録ができない。
なお、このようなロック状態の設定は、所定の条件により自動的に、又は、管理者により行うことができる。また、ロック状態の項目を省略することもできる。
図8Bには、再生リストテーブル462の例が示されている。再生リストテーブル462は、ボードID、及び再生リスト名の各項目を記憶する。
再生リストは、例えば、図7に示すコンテンツ管理サーバ40の再生リスト生成部453が、コンテンツ提供端末20でコンテンツ登録操作が行われた場合に、そのコンテンツ提供端末20から提供されたコンテンツIDに対応するボードIDについて、コンテンツの再生順や再生態様等を定義するよう生成したものである。再生リストテーブル462は、こうして生成された再生リストを管理するものであり、生成された再生リストの名称が、ボードIDに対応付けられて記憶されている。
生成された再生リストは、上述のように、再生リスト記憶領域465に、対応する再生リスト名で格納される。
図9には、ボードID=「0011」に対応する再生リスト(再生リスト名=「0011.lst」)が例示されている。コンテンツ視聴端末30、及びコンテンツ管理サーバ40の少なくとも一方は、この再生リストの内容を解釈して、コンテンツ視聴端末30のタッチスクリーンにコンテンツ8を再生するよう制御する。
図9に示す再生リストは、コンテンツ視聴者6が視聴するコンテンツ8が、複数のコンテンツ提供者2から登録されたコンテンツ4を順次再生するように構成されたコンテンツとなるよう定義するものである。
再生リストでは、最初に再生されるオープニングムービー、最後に再生されるエンディングムービー、コンテンツ8の映像とともに再生されるBGM、当該BGMの開始時間(BGMスタート)、終了時間(BGMエンド)、ボリューム(BGMボリューム)が指定されている。
また、コンテンツを切り替える際のエフェクトを定義するトランジション、コンテンツ提供者2から登録されたコンテンツ4が静止画だった場合の再生時間を定義する静止画再生時間が指定される。
このような再生リストでの指定は、自動的に固定値がセットされるが、管理者やコンテンツ提供者2等が指定するよう制御することもできる。
再生リストはさらに、再生対象となる元のコンテンツデータを示すコンテンツデータ名(1)〜(6)を含む。なお、この例では、図8に示すように、ボードID=「0011」に対応するコンテンツID(=「0011004」)について、コンテンツ4の登録がされていないため、5つのコンテンツデータ名が指定されている。
図10には、ユーザ管理テーブル463の例が示されている。ユーザ管理テーブル463は、コンテンツID/ボードID、ユーザ入力ID、及びユーザIDの各項目を記憶する。
コンテンツID/ボードIDには、図8に関連して説明したコンテンツID、ボードIDのどちらかが記憶される。ユーザ入力IDは、コンテンツ提供者2やコンテンツ視聴者6を識別するためのIDであり、このIDは、コンテンツ4を登録するためにコンテンツ提供端末20がコンテンツ管理サーバ40にアクセスした場合や、コンテンツ8を視聴するためにコンテンツ視聴端末30がコンテンツ管理サーバ40にアクセスした場合に、コンテンツ提供者2やコンテンツ視聴者6に入力させることで取得することができる。
ここで、コンテンツ提供者2やコンテンツ視聴者6に入力させるIDは、例えば、メールアドレスやSNSのID等である。また、コンテンツ提供者2やコンテンツ視聴者6に入力操作をさせることなく、コンテンツ提供端末20やコンテンツ視聴端末30の機器ID、ユーザID、MACアドレス、電話番号といった識別情報を取得するようにしてもよい。
なお、この例では、コンテンツ提供者2に係るユーザ入力IDは、コンテンツ提供者2がメッセージピースMPのコード3を読み取ってコンテンツ4を登録するため、コード3に対応するコンテンツIDに対応付けられる。一方、コンテンツ視聴者6に係るユーザ入力IDは、コンテンツ視聴者6がメッセージボードMBのコード7を読み取ってコンテンツ8を視聴するため、コード7に対応するボードIDに対応付けられる。
ユーザ管理テーブル463ではさらに、ユーザ入力IDが、コンテンツ管理システム1で標準化された体系であるユーザIDに対応付けられる。例えば、このようなユーザIDにより、1つのメッセージボードMB(ボードID)に関与したコンテンツ提供者2とコンテンツ視聴者6がユーザIDの一部の情報(例えば、上4桁の「0011」)で、1つのユーザグループとして関連づけられる。
また、第1ユーザグループのユーザID1と、第2ユーザグループのユーザID2が同じユーザ入力IDに対応している場合(すなわち、ユーザID1のユーザとユーザID2のユーザが、実質的に同じユーザである場合)、その関係性によって、第1グループと第2グループとを関連付けることができる。
また、コンテンツ視聴者6がコンテンツ8を視聴した場合に(例えば、すべてのコンテンツ8を視聴した後や、各コンテンツの再生の間等に)、マーケティング等を目的として、自動的に誘導させるSNSやWEBのアドレス(又は、誘導先を識別するコード等)を、それぞれのコンテンツ視聴者6に対応付けて、ユーザ管理テーブル463に設定しておくこともできる。
図11は、再生リストにより、コンテンツ視聴端末30におけるコンテンツ8の再生がどのように行われるかを概略表している。
図11Aは、図9に示す再生リストによるコンテンツ8の再生態様を示している。最初に、オープニングムービーに指定されたstart01.mp4の再生が行われ、次に、コンテンツ提供者2によって登録された第1の再生順のコンテンツ(「AA.mp4」)が再生され、次に、コンテンツ提供者2によって登録された第2の再生順のコンテンツ(「BB.mp4」)が再生される。ここで、トランジションに「cross fade」が指定されているため、「AA.mp4」の最後ではフェードアウトのエフェクトが実施され、「AA.mp4」の最初ではフェードインのエフェクトが実施される。
その後、同様に、「CC.mp4」、「EE.jpg」、「FF.mp4」の再生が行われる。なお、第4の再生順である「EE.jpg」は、静止画であるため、静止画再生時間の指定に基づいて、15秒間当該静止画の表示が継続される。
第5の再生順である「FF.mp4」の再生が終了すると、再生リストの指定に従って、エンディングムービーに指定されたend02.mp4の再生が行われ、再生が終了する。
また、再生リストのBGMに関する指定に従って、コンテンツ8の再生中、BGM01.mp3の再生が(ボリューム=「04」で)行われる。なお、BGMがコンテンツ8の再生時間より短い場合は、自動的にそのBGMが繰り返し再生されるよう制御される。
また、BGMが、コンテンツ8の再生時間より長い場合は、当該BGMのどの部分から再生するかを指定することもでき、それぞれのコンテンツ4に音声が含まれる場合は、BGMの再生を中止して、その音声を再生することもできる。
図11Bは、あらたなコンテンツ提供者2がコンテンツ4を追加した場合の、コンテンツ8の再生態様を示している。このとき、再生リストには、コンテンツ4の追加に応じて、第4の再生順に、「DD.jpg」が追加され、「EE.jpg」が第5の再生順に、「FF.mp4」が第6の再生順に変更される。また、コンテンツの再生順や再生態様等が、コンテンツ8の再生時に動的に決定される場合は、再生リストを更新することなく、図11Bに示すようなコンテンツ8の再生が行われる。
図11Bでは、「CC.mp4」と「EE.jpg」の間で、「DD.jpg」の再生が行われる。「DD.jpg」は静止画であるため、ここでも、静止画再生時間の指定に基づいて、15秒間当該静止画の表示が行われる。また、「CC.mp4」と「DD.jpg」の切り替え時、及び「DD.jpg」と「EE.jpg」の切り替え時には、「cross fade」のトランジションが行われる。
次に、図12ないし図18を参照して、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ管理システム1におけるコンテンツ登録処理とコンテンツ視聴処理について説明する。なお、図12ないし図15は、コンテンツ登録処理、コンテンツ視聴処理に関する手順を説明するためのフローチャートであり、コンテンツ提供端末20、コンテンツ管理サーバ40、及びコンテンツ視聴端末30の処理が、それぞれ時間の経過とともに表されている。
図12は、コンテンツ提供者2がコンテンツ提供端末20においてコンテンツ4を登録する場合の処理の手順を示した図である。
最初に、コンテンツ提供端末20が、コンテンツ提供者2の操作に応じて、コード読取画面をタッチスクリーン213に表示させ、そのコンテンツ提供者2に配布されたメッセージピースMPのコード3を読み取る(ステップS11)。ここで図16を参照すると、コンテンツ提供端末20のタッチスクリーン213に表示されたコード読取画面500が示されている。コード読取画面500では、撮像装置(インカメラ203aやアウトカメラ203b)による撮像映像が表示される撮像映像表示エリア501が配置される。
ここで、コンテンツ提供者2は、撮像映像表示エリア501に、コード3が表示されるようにコンテンツ提供端末20の位置(撮像装置の位置)を調整する。コンテンツ提供端末20の撮像制御部251は、コード3を読み取ることができると、自動的にコード読取画面500に、コード3の読み取りが完了した旨のメッセージを表示し、その後、デコード部252によって、読み取ったコード3をデコードする(ステップS12)。
コード3のデコード結果は、例えば、コンテンツ管理サーバ40のアドレスを含むURLとメッセージピースMPを識別するコンテンツIDであり、コンテンツ提供端末20のアクセス制御部253は、読み取ったコード3をデコードした後、コンテンツIDをURLパラメータにセットし、当該URLでコンテンツ管理サーバ40にアクセス(HTTPリクエストを送信)する(ステップS13)。
こうした、コンテンツ提供端末20の撮像制御部251、デコード部252、及びアクセス制御部253は、専用アプリケーションが行ってもよいが、既存のアプリケーションによって実現することもできる。
コンテンツ管理サーバ40のアクセス制御管理部451は、コンテンツ提供端末20からHTTPリクエストを受信すると(ステップS14)、URLパラメータとして取得したコンテンツIDに基づいてコンテンツ管理テーブル461を参照し、そのコンテンツIDに対応するロック状態を確認する(ステップS15)。
ロック状態が登録可(「0」)である場合(ステップS16のYES)、コンテンツ管理サーバ40のコンテンツ登録管理部452は、コンテンツ提供端末20にコンテンツ登録画面を表示するためのHTTPレスポンスをコンテンツ提供端末20に送信する(ステップS17)。
コンテンツ提供端末20のコンテンツ登録制御部254は、コンテンツ管理サーバ40からのHTTPレスポンス受信に応じて、コンテンツ提供端末20のタッチスクリーン213に、コンテンツ登録画面を表示する(ステップS18)。ここで図17Aを参照すると、コンテンツ提供端末20のタッチスクリーン213に表示されたコンテンツ登録画面510が示されている。コンテンツ登録画面510には、「登録するコンテンツを指定してください」といったメッセージを表示するガイド部511、「写真又はビデオを挿入」と表示されたコンテンツ指定ボタン512、ユーザ入力ID入力エリア513、OKボタン514、及びキャンセルボタン515が配置されている。
コンテンツ提供者2が、コンテンツ登録画面510が表示された後、コンテンツ指定ボタン512をタッチすると、コンテンツ提供端末20がこの指定を受信し(ステップS19)、その後、コンテンツ提供者2が、所定のフォルダ(図5に示すコンテンツファイル記憶領域261)からコンテンツ4として登録するコンテンツを指示すると、コンテンツ提供端末20がこの登録指示を受信する(ステップS20)。
次に、OKボタン514をタッチすると、コンテンツ提供端末20は、この指示を受信して、当該指示されたコンテンツ等をコンテンツ管理サーバ40に送信する(ステップS21)。
なお、このとき、ユーザ入力ID入力エリア513に、コンテンツ提供者2を識別するためのメールアドレスやSNS−IDを入力することができるが、場合によっては省略することもできる。また、コンテンツ登録画面510において、コンテンツ提供者2の名前、ニックネーム、メッセージなど、コンテンツ視聴端末30のコンテンツ再生画面に表示させるテキスト情報を入力することもできる。
コンテンツ管理サーバ40のコンテンツ登録管理部452は、コンテンツ提供端末20からコンテンツを受信すると、コンテンツデータ名を、対応するコンテンツIDのレコードに記憶(既に記憶されている場合は更新)し、それとともに、受信したコンテンツをコンテンツファイル記憶領域464に記憶する(ステップS22)。
次に、コンテンツ管理サーバ40は、コンテンツ登録画面を表示させるためのデータをHTTPレスポンスとしてコンテンツ提供端末20に送信する(ステップS23)。コンテンツ提供端末20のコンテンツ登録制御部254は、このHTTPレスポンスを受信すると、これに応じて、コンテンツ登録画面をタッチスクリーン213に表示する(ステップS24)。ここで図17Bを参照すると、コンテンツ提供端末20のタッチスクリーン213に表示された登録完了画面520が示されている。登録完了画面520には、「コンテンツが登録されました」といったメッセージを表示するガイド部521と、コンテンツが登録されたコンテンツIDを示すコンテンツID表示部522が配置される。
なお、コンテンツ提供者2は、登録完了画面520等において、登録されたコンテンツ4をプレビューして最終的な確認を行い、その後、確認OKボタンをタッチしてコンテンツ4を登録するようにしてもよい。
ロック状態が登録不可(「1」)である場合(ステップS16のNO)、コンテンツ管理サーバ40のコンテンツ登録管理部452は、エラー画面を表示させるためのデータをHTTPレスポンスとしてコンテンツ提供端末20に送信する(ステップS25)。コンテンツ提供端末20のコンテンツ登録制御部254は、このHTTPレスポンスを受信すると、これに応じて、エラー画面をタッチスクリーン213に表示する(ステップS26)。ここで、エラー画面は、例えば、「ロックがされており、コンテンツの登録ができません」といったエラーメッセージを表示するものである。
このように、コンテンツ提供者2は、それぞれ、自身が所持するコンテンツ提供端末20を用いて、(ロック状態が登録不可でない限り)都合のよいタイミングでコンテンツ4を登録することができ、また、何度でもその登録をやり直すことができる。
図13は、コンテンツ視聴者6がコンテンツ視聴端末30においてコンテンツ8を視聴する場合の処理手順を示した図である。
最初に、コンテンツ視聴端末30が、コンテンツ視聴者6の操作に応じて、コード読取画面をタッチスクリーンに表示させ、そのコンテンツ視聴者6の手元にあるメッセージボードMBのコード7を読み取る(ステップS31)。コード読取画面は、図16に示した、コンテンツ提供端末20のタッチスクリーン213に表示されたコード読取画面500と同様の画面である。
ここで、コンテンツ視聴者6は、撮像映像表示エリア501に、コード7が表示されるようにコンテンツ視聴端末30の位置(撮像装置の位置)を調整する。コンテンツ視聴端末30の撮像制御部351は、コード7を読み取ることができると、自動的にコード読取画面に、コード7の読み取りが完了した旨のメッセージを表示し、その後、デコード部352によって、読み取ったコード7をデコードする(ステップS32)。
コード7のデコード結果は、例えば、コンテンツ管理サーバ40のアドレスを含むURLとメッセージボードMBを識別するボードIDであり、コンテンツ視聴端末30のアクセス制御部353は、読み取ったコード7をデコードした後、ボードIDをURLパラメータにセットし、当該URLでコンテンツ管理サーバ40にアクセス(HTTPリクエストを送信)する(ステップS33)。
こうした、コンテンツ視聴端末30の撮像制御部351、デコード部352、及びアクセス制御部353は、専用アプリケーションが行ってもよいが、既存のアプリケーションによって実現することもできる。
コンテンツ管理サーバ40のアクセス制御管理部451は、コンテンツ視聴端末30からHTTPリクエストを受信すると(ステップS34)、コンテンツ管理サーバ40の再生リスト生成部453は、URLパラメータとして取得したボードIDに基づいてコンテンツ管理テーブル461を参照し、そのボードIDに対応するコンテンツIDに関連付けられて登録されたコンテンツデータ名を取得し、さらに、取得されたコンテンツデータ名に対応するコンテンツ(すなわち、コンテンツ提供者2から登録された複数のコンテンツ4)を連続的に再生するよう定義した再生リストを生成する(ステップS35)。
なお、そのボードIDに対応するコンテンツIDに関連付けられたコンテンツデータ名が1つもない場合は、コンテンツ提供者2のすべてがコンテンツ4を登録していない状態であり、コンテンツ8の再生ができない旨のメッセージをコンテンツ視聴端末30に表示させるよう制御する。また、当該メッセージの代わりに、デモ画像、サンプル画面、広告画面等を再生するよう、コンテンツ視聴端末30に対してHTTPレスポンスを返すよう制御することもできる。
次に、コンテンツ管理サーバ40のコンテンツ再生管理部454は、コンテンツ視聴端末30にコンテンツ再生画面を表示するためのHTTPレスポンスをコンテンツ視聴端末30に送信する(ステップS36)。なお、ここでは、コンテンツ視聴端末30におけるコンテンツ8の再生を制御するために、ステップS35で生成された再生リストの内容も送信される。
コンテンツ視聴端末30のコンテンツ再生制御部354は、コンテンツ管理サーバ40からのHTTPレスポンス受信に応じて、コンテンツ視聴端末30のタッチスクリーンに、コンテンツ再生画面を表示する(ステップS37)。ここで図18を参照すると、コンテンツ視聴端末30のタッチスクリーンに表示されたコンテンツ再生画面530が示されている。コンテンツ再生画面530には、サムネイル表示エリア531、コンテンツ画像表示エリア532、再生位置表示バー533、再生時間表示エリア534、及び、再生等指示ボタン表示エリア535が配置されている。
サムネイル表示エリア531は、コンテンツ8を構成するコンテンツ4のそれぞれに対応するサムネイル(代表画像等)が、表示され、1つのサムネイルをタッチすると、そのサムネイルに対応するコンテンツ4以降のコンテンツの再生が開始される。コンテンツ4のサムネイルは、例えば、メッセージピースに付与された番号順に並べて表示されるが、コンテンツ提供者2からコンテンツ4の登録がない場合、その位置のコンテンツ4に係るサムネイルは表示されず、次のコンテンツ4のサムネイルが詰めて表示される。
また、サムネイル表示エリア531には、すべてのコンテンツ4に関するサムネイルが表示されているとは限らず、コンテンツ4の数が多い場合、コンテンツ視聴者6は、サムネイル表示エリア531をスワイプ等することによって非表示となっているコンテンツ4のサムネイルを表示させ、選択することができる。
コンテンツ画像表示エリア532には、再生されるコンテンツ8の画像が表示される。再生位置表示バー533には、現在の再生位置が、所定のマーク(ここでは、丸形のマーク)によって示されている。このような再生位置は、コンテンツ8の全体における現在位置でもよいし、それぞれのコンテンツ4における現在位置を表すものであってもよい。再生時間表示エリア534には、現在の再生位置における現在時間とコンテンツ4の合計時間が示されている。上記の現在時間は、コンテンツ8の全体における現在時間でもよいし、それぞれのコンテンツ4における現在時間を表すものであってもよい。これに対応して、コンテンツの合計時間は、コンテンツ8の全体における合計時間でもよいし、それぞれのコンテンツ4における合計時間を表すものであってもよい。
再生位置表示バー533と再生時間表示エリア534が、それぞれのコンテンツ4に関する再生位置と時間を表す場合、コンテンツ8の再生に伴ってコンテンツ4が切り替えられると、その時点でリセットされ、再生位置表示バー533のマークは左端に配置され、再生時間表示エリア534においては、現在時間がゼロにセットされ、合計時間には、切り替えられたコンテンツ4の合計時間がセットされる。
再生等指示ボタン表示エリア535は、この例では、コンテンツ8の再生等(共有等、早戻し、再生/一時停止、早送り、音声ON/OFF)を指示するための再生等指示ボタン表示エリア535が配置されている。共有等ボタンをタッチすると、SNS等での共有や不適切なコンテンツを通報するためのボタンを含むボタンメニューが表示される。再生/一時停止ボタンは、再生又は一時停止を指示するボタンであり、タッチされるたびに、再生ボタンと一時停止ボタンが交互に表示され選択可能となる。音声ON/OFFボタンは、再生されるコンテンツ8の音声をON/OFFするためのボタンであり、タッチされるたびに、音声ONボタンと音声OFFボタン(例えば、音声ONボタンをグレースケール表示としたボタン)が交互に表示され選択可能となる。
その後、コンテンツ視聴端末30のコンテンツ再生制御部354は、コンテンツ管理サーバ40から受信した再生リストに従って、動画、静止画、音声等を指定された順序・タイミングで再生するために、動画プレーヤといったコンテンツ再生アプリケーションの起動や制御を行う(ステップS38)。
なお、この例では、コンテンツ視聴端末30で再生されるコンテンツ8が、コンテンツ管理サーバ40から全体として一気にダウンロードして再生するのではなく、例えば、コンテンツ提供者2が登録したコンテンツ4の単位で、その再生タイミングに応じて個別に受信し再生する(ステップS39)。
より具体的には、コンテンツ視聴端末30が、コンテンツ視聴のために最初にコンテンツ管理サーバ40にアクセスしたときに、最初の2つのコンテンツ(すなわち、オープニングムービーと、その次のコンテンツ(ムービー))までバッファしており、それ以降は、視聴中のコンテンツ4と、その前後のコンテンツ4をバッファするよう制御している。このような構成により、ファイルが異なる動画を、再生、早戻し、又は早送りの操作に対して、途切れることなく、コンテンツ画像表示エリア532に表示させることができる。ただし、このような再生制御方法は、一例に過ぎず、他の様々な方法を採用することができる。
また、ここでは、コンテンツ再生制御部354が、動画、静止画、音声等の再生を、既存のアプリケーションで行うよう制御するが、専用アプリケーションによって再生するようにもできる。
また、この例では、ステップS37で、図18に示すコンテンツ再生画面530が表示された後すぐに、再生リストに従ったコンテンツ8の再生が行われるが、コンテンツ再生画面530が表示された後、コンテンツ視聴者6が、コンテンツ視聴端末30で所定の操作(例えば、視聴パスワードの入力や、再生ボタン・特別なスタートボタンのタッチ等)を行った場合に、コンテンツ8の再生を開始するよう制御してもよい。
このように、コンテンツ視聴者6は、メッセージボードMBを受領した後、そのメッセージボードMBに表示されているコード7を読み取ることによって、自身が都合のよいタイミングで容易に何度もコンテンツ8を再生することができる。また、上述したように、コンテンツ提供者2は、それぞれ、自身の都合のよいタイミングでコンテンツ4を登録することができるので、図11A、図11Bに示したように、コンテンツ視聴者6がコンテンツ8を再生するタイミングによって、異なる内容のコンテンツ8を視聴することができる。
また、コンテンツ視聴者6がコンテンツ8を視聴した場合に(例えば、すべてのコンテンツ8を視聴した後や、各コンテンツの再生の間等に)、マーケティング等を目的として、自動的に所定のSNSやWEBを表示するよう制御することもできる。このような制御は、ユーザ管理テーブル463に、コンテンツ視聴者6ごとに誘導先となるSNSやWEB等のアドレス(又は、誘導先を識別するコード等)を記憶しておき、誘導先のSNSやWEB等を表示するタイミングで、当該アドレスを読み取り(誘導先を識別するコードを読み取った場合は、そのコードに対応する誘導先のアドレスを別のテーブル等から取得し)、そのアドレスに自動的にアクセスして、SNSやWEB等の画面をコンテンツ視聴端末30に表示させる。
さらに、コンテンツ視聴端末30に表示されたSNSやWEB等の画面において、コンテンツ視聴者6が、所定の操作を行った場合に(例えば、「いいね」ボタンをタッチした場合に)、コンテンツ視聴端末30において特定の処理が可能とする(例えば、再度、コンテンツ視聴端末30においてコンテンツ8を視聴可能とする)よう制御することができる。
なお、図13に示すコンテンツ8の視聴処理手順では、コード7をコンテンツ視聴端末30で読み取った場合に、複数のコンテンツ4から構成されるコンテンツ8を視聴することができるが、単独のコンテンツ4に係るコード3をコンテンツ視聴端末30で読み取った場合には、読み取ったコード3に対応するコンテンツ4を再生することができるように制御することもできる。
図14は、コンテンツ管理サーバ40が、事前に再生リストを生成しておく場合の処理手順を示した図である。
この処理は、所定の時間間隔で起動されうる。起動後、最初に、コンテンツ管理サーバ40の再生リスト生成部453は、コンテンツ管理テーブル461を参照して、ボードIDごとに対応するコンテンツIDに関連付けられたコンテンツに関する登録日時を確認する(ステップS51)。ここで、それぞれの登録日時が、前回起動時から更新されているか否かを判定し、すなわち、前回起動時からコンテンツの新たな登録が行われたか否かを判定し(ステップS52)、新たな登録がない場合(ステップS52のNO)、当該処理を終了する。
新たな登録がある場合(ステップS52のYES)、必要に応じて、オープニングムービー、エンディングムービー、BGM等に関する情報を取得する(ステップS53)。こうした、再生リストの生成に係るデフォルト情報は、例えば、コンテンツ管理サーバ40の外部記憶装置460に予め記憶されている。
次に、再生リスト生成部453は、コンテンツ管理テーブル461を参照して、新たな登録があったコンテンツに係るボードIDについて、コンテンツ4の再生順を取得する(ステップS54)。その後、再生リスト生成部453は、ステップS53で取得した、オープニングムービー、エンディングムービー、BGM等に関する情報と、ステップS54で取得したコンテンツ4の再生順に基づいて、再生リストを生成する(ステップS55)。この場合、再生リストは新規に生成される場合もあるし、(コンテンツ4が他のコンテンツ提供者2から追加されたような場合には)再作成される場合もある。
次に、再生リスト生成部453は、生成された(再作成された)再生リストの名称を再生リストテーブル462に記憶し、再生リスト自体は、再生リスト記憶領域465に記憶する(ステップS56)。
図15は、コンテンツ視聴者6がコンテンツ視聴端末30においてコンテンツ8を視聴する場合の処理手順を示した図であり、図14に示す処理によって、コンテンツ管理サーバ40により、再生リストが事前に生成されている場合の処理手順を示すものである。
図15のステップS71〜ステップS74は、図13のステップS31〜ステップS34と同様の処理である。
コンテンツ管理サーバ40のアクセス制御管理部451は、コンテンツ視聴端末30からHTTPリクエストを受信すると(ステップS74)、コンテンツ管理サーバ40のコンテンツ再生管理部454は、URLパラメータとして取得したボードIDに基づいて再生リストテーブル462を参照し、そのボードIDに対応する再生リスト名を取得する(ステップS75)。
ここで、コンテンツ管理サーバ40のコンテンツ再生管理部454は、ボードIDに対応する再生リストが存在するか否かを判定し(ステップS76)、再生リストがある場合(ステップS76のYES)、コンテンツ視聴端末30にコンテンツ再生画面を表示するためのHTTPレスポンスをコンテンツ視聴端末30に送信する(ステップS77)。なお、ここでは、コンテンツ視聴端末30におけるコンテンツ8の再生を制御するために、図14に示す処理によって、事前に生成された再生リストの内容も送信される。
コンテンツ視聴端末30のコンテンツ再生制御部354は、コンテンツ管理サーバ40からのHTTPレスポンス受信に応じて、コンテンツ視聴端末30のタッチスクリーンに、コンテンツ再生画面を表示する(ステップS78)。コンテンツ再生画面は、図18に関連して上記で説明した通りである。
その後、コンテンツ視聴端末30のコンテンツ再生制御部354は、コンテンツ管理サーバ40から受信した再生リストに従って、動画、静止画、音声等を指定された順序・タイミングで再生するために、動画プレーヤといったコンテンツ再生アプリケーションの起動や制御を行う(ステップS79)。
なお、この例では、コンテンツ視聴端末30で再生されるコンテンツ8が、コンテンツ管理サーバ40から全体として一気にダウンロードして再生するのではなく、例えば、コンテンツ提供者2が登録したコンテンツ4の単位で、その再生タイミングに応じて個別に受信し再生する(ステップS80)。また、ここでは、コンテンツ再生制御部354が、動画、静止画、音声等の再生を、既存のアプリケーションで行うよう制御するが、専用アプリケーションによって再生するようにもできる。
ステップS76において、再生リストがないと判定された場合は(ステップS76のNO)、コンテンツ提供者2のすべてがコンテンツ4を登録していない状態であり、コンテンツ8の再生ができないことを示している。このため、コンテンツ視聴者6に、コンテンツ8の再生ができないことを知らせるメッセージやデモ画面等を表示するためのHTTPレスポンスを、コンテンツ視聴端末30に送信する(ステップS81)。
コンテンツ視聴端末30のコンテンツ再生制御部354は、コンテンツ管理サーバ40から、こうしたHTTPレスポンスを受信すると、これに応じて、対応するメッセージやデモ画面をコンテンツ視聴端末30のタッチスクリーンに表示する(ステップS82)。
次に、本発明の第2実施形態に係るコンテンツ管理システムの概要を、図19を参照して説明する。図19に示すコンテンツ管理システム1001は、コンテンツ管理サーバ1040を含み、複数のコンテンツ提供者1002(1002a、1002b・・・)の操作に応じて、それぞれのコンテンツ提供端末1020(1020a、1020b・・・)からコンテンツ1004(1004a、1004b・・・)を受信し、これらのコンテンツ1004に基づいて構成されるコンテンツ1008が、コンテンツ管理者1005によってチェック・編集等され、こうしてチェック・編集等されたコンテンツ1008’が、コンテンツ視聴者1006の操作に応じて、コンテンツ視聴端末1030で視聴される。
このようなシステムが利用される典型的なシーンは、退職する会社の同僚に対して寄せ書きを贈る場面であったり、結婚する友人宛てにお祝いのメッセージを送る場面であったりする。この場合、一般的に、コンテンツ提供者1002は複数であるのに対し、コンテンツ視聴者1006は1人、又は2人である。また、ここでは、(通常は)1人のコンテンツ管理者1005が配置される。
上述したコンテンツ管理システム1001の仕組みには、メッセージセットMS’が関与する。例えば、メッセージセットMS’は、図19に示すように、1つのメッセージボードMB’と、複数(ここでは、6個)のメッセージピースMP’を含んでいる。メッセージボードMB’は、例えば、いわゆる色紙や、板状の紙製・木製ボードである。
メッセージピースMP’(MPa’、MPb’・・・)は、図19の例では、1枚のシート状の形態(メッセージシート)で提供され、例えば、ミシン目等に沿って切り離すことにより、それぞれのメッセージピースとして分離することができる。メッセージピースMP’の表面は、コンテンツ提供者1002が手書きメッセージ等を記入できる記入面を有した記入部となっている。各メッセージピースMP’の裏面には、個々のメッセージピースMP’に対応するコード1003(1003a、1003b・・・)が表示されている。コード1003は、図19の例では、QRコード(登録商標)のような2次元コードである。
それぞれのメッセージピースMP’は、裏面をはがすとシール面を有したシール部が表出し、このシール部によって、メッセージピースMP’をメッセージボードMB’に貼付できるようになっている。また、メッセージボードMB’の表面には、コード1007が表示されている。コード1007は、図19の例では、コード1003と同様の2次元コードである。
次に、コンテンツ提供者1002によるコンテンツ提供方法の例を、より具体的に説明する。最初に、上記のメッセージシートを切り離して、そのなかの1つのメッセージピースMPa’がコンテンツ提供者1002aに手渡される。そのほか、残りの5個のメッセージピースMP’が、それぞれ異なる5人のコンテンツ提供者1002に渡される。
まず、コンテンツ提供者1002aは、そのメッセージピースMBa’の記入部に、相手(すなわち、コンテンツ視聴者1006)に対するメッセージを記入する。この場合、相手は、例えば、退職する会社の同僚であったり、結婚する友人であったりする。
その後、コンテンツ提供者1002aは、手書きメッセージが記入されたメッセージピースMPa’を、コンテンツ管理者1005に渡す。
この時、コンテンツ提供者1002aの手元にメッセージボードMB’があれば、コンテンツ提供者1002a自身が、メッセージピースMPa’の裏面をはがしてシール部を露出させ、そのメッセージピースMPa’をメッセージボードMB’に貼り付けてもよい。例えば、最初にコンテンツ提供者1002aが、メッセージセットMS’(メッセージボードMB’と、メッセージピースMPa’を含むメッセージシート)を受け取り、自身の分としてメッセージピースMPa’をメッセージシートから切り離し、そこにメッセージを記入してメッセージボードMB’に貼付し、その後、メッセージボードMB’と残りのメッセージピースMP’が含まれるメッセージシートを次のコンテンツ提供者1002に渡すようにすることができる。このように、メッセージボードMB’とメッセージシートを順に手渡して複数の人が順に手書きメッセージを貼付してゆく運用は、従来の「寄せ書き」の手順に近いものである。
さらに、コンテンツ提供者1002aは、メッセージピースMPa’の裏面に表示されているコード1003aをコンテンツ提供端末1020aで読み取り、コンテンツ提供端末1020aのディスプレイに、コンテンツ登録画面を表示させる。ここで、コンテンツ提供者1002aは、コンテンツ視聴者1006に視聴させる動画等のコンテンツ1004aを指定する。コンテンツ提供端末1020aは、例えば、コンテンツ提供者1002aが所有する、スマートフォン等のカメラ付き携帯機器である。
コンテンツ提供者1002bもコンテンツ提供者1002aと同様に、手書きメッセージの記入とコンテンツの提供を行う。すなわち、上記のメッセージシートが切り離され、そのなかの1つのメッセージピースMPb’がコンテンツ提供者1002bに手渡される。コンテンツ提供者1002bは、そのメッセージピースMPb’の記入部に、相手(すなわち、コンテンツ視聴者1006)に対するメッセージを記入する。
その後、コンテンツ提供者1002bは、手書きメッセージが記入されたメッセージピースMPb’を、コンテンツ管理者1005に渡す。この時、コンテンツ提供者1002bの手元にメッセージボードMB’があれば、コンテンツ提供者1002b自身が、メッセージピースMPb’の裏面をはがしてシール部を露出させ、そのメッセージピースMPb’をメッセージボードMB’に貼り付けてもよい。
なお、図19の例では、便宜上、6人のコンテンツ提供者1002が存在するものとしたが(3〜6人目のコンテンツ提供者1002c〜1002fは省略)、コンテンツ提供者1002は何人でもよい。ただし、コンテンツ提供者1002の人数に対応する数のメッセージピースMP’を含んだメッセージシートが必要となる。また、コンテンツ管理者1005は、基本的に1人であるが、複数人設定してもよい。
さらに、コンテンツ提供者1002bは、メッセージピースMPb’の裏面に表示されているコード1003bをコンテンツ提供端末1020bで読み取り、コンテンツ提供端末1020bのディスプレイに、コンテンツ登録画面を表示させる。ここで、コンテンツ提供者1002bは、コンテンツ視聴者1006に視聴させる動画等のコンテンツ1004bを指定する。
次に、コンテンツ管理者1005によるコンテンツ管理方法の例を、より具体的に説明する。コンテンツ管理者1005は、コンテンツ提供者1002から登録されたコンテンツ1004のそれぞれや、これらに基づいて構成されるコンテンツ1008をチェックし、必要に応じて編集を行う。また、コンテンツの視聴可能タイミング等、コンテンツ視聴に関する様々な設定を行うこともできる。そして、それぞれのコンテンツ提供者1002から、手書きメッセージの記入されたメッセージピースMP’を受領し、それらをメッセージボードMB’に貼付する。
ここで、コンテンツ管理者1005は、メッセージボードMB’に表示されているコード1007をコンテンツ管理端末1050で読み取り、コンテンツ管理端末1050のディスプレイに、コンテンツ管理画面を表示させる。
コンテンツ管理者1005は、コンテンツ管理画面から、コンテンツ1008(複数のコンテンツ1004)のチェックを行い、必要に応じて編集等の操作を行うが、詳細については後述する。
また、コンテンツ管理者1005は、この例では、コード1007を読み取ることでコンテンツ1008のチェック・編集等が行えるようにしたが、別途、管理者パスワードの入力を要求するようにできる。例えば、メッセージセットMS’のなかに、管理者パスワードを記入したカードが別途同梱される。
また、コンテンツ管理者1005は、コンテンツ提供者1002として、コンテンツ1004を登録できるようにしてもよく、コンテンツ管理端末1050は、コンテンツ提供端末1020としても機能する。この場合、メーセージピースMP’の1つが、コンテンツ管理者・コンテンツ提供者兼用のメッセージピースMP’として構成され、コンテンツ管理者1005は、このメッセージピースMP’のコード1003を読み取って、コンテンツ管理システム1001にログインすることができる。また、ここで、上記のように、管理者パスワードの入力を要求するようにできる。
コンテンツ管理者1005は、すべてのコンテンツ提供者1002のメッセージピースMP’をメッセージボードMB’に貼付すると、そのメッセージボードMB’を、コンテンツ視聴者1006に手渡しする。なお、このような、メッセージピースMP’の貼付と、メッセージボードMB’の手渡しは、コンテンツ管理者1005以外の者が行うようにすることもできる。
また、コンテンツ提供者1002から登録されたコンテンツ1004は、図19に示すように、別途、場内スクリーン(例えば、結構式場や他の施設のスクリーン)、WEBサイト、SNS等に、コンテンツ管理者1005のチェック・編集等を経て公開することができる。
次に、コンテンツ視聴者1006によるコンテンツ視聴方法の例を、より具体的に説明する。コンテンツ視聴者1006は、コンテンツ提供者1002がそれぞれ手書きでメッセージを記入したメッセージピースMP’の貼付されたメッセージボードMB’を、コンテンツ管理者1005等から受け取る。このメッセージボードMB’には、複数の人の手書きメッセージが表示され、まさに、「寄せ書き」と同じ態様となっている。
その後、コンテンツ視聴者1006は、メッセージボードMB’に表示されているコード7をコンテンツ視聴端末1030で読み取り、コンテンツ視聴端末1030のディスプレイに、コンテンツ視聴画面を表示させる。ここで、コンテンツ視聴者1006は、コンテンツ管理サーバ1040から送信されてくるコンテンツ1008’を視聴することができる。コンテンツ視聴端末1030は、例えば、コンテンツ視聴者1006が所有する、スマートフォン等のカメラ付き携帯機器である。
コンテンツ1008’は、コンテンツ提供者1002(1002a、1002b・・・)から提供されたコンテンツ1004(1004a、1004b・・・)に基づいて構成されるコンテンツであって、コンテンツ管理者1005によってチェック・編集等がされたコンテンツである。例えば、登録されたコンテンツ1004が、所定の様式で連結され、その後、コンテンツ管理者1005によってチェック・編集等が施されたコンテンツとなっている。
コンテンツ1008’は、コンテンツ管理サーバ1040で事前に生成されていてもよいし、コンテンツ視聴者1006が視聴する際に、コンテンツ管理者1005による設定に基づいて適宜編集等されて配信されるように構成してもよい。
このように、メッセージボードMB’には、コンテンツ提供者1002の手書きメッセージが記入されたメッセージピースMP’が貼付され、一方で、それぞれのコンテンツ提供者1002からコンテンツ1004がコンテンツ管理サーバ1040に登録されるため、コンテンツ視聴者1006は、物理的媒体であるメッセージボードMB’と、電子的媒体であるコンテンツ1008’をともに目にすることができる。
そのため、コンテンツ視聴者1006は、従来の手書きによる「寄せ書き」による風情や情緒を感じつつも、これに加えて、コンテンツ提供者1002がそれぞれ登録した電子的なコンテンツ1008’を、メッセージボードMB’に表示されたコード1007を用いて、容易に視聴することができる。
また、コンテンツ管理者1005は、コンテンツ視聴者1006がコンテンツ1008’を視聴する前にコンテンツ1008をチェックし、編集等を行うことができるので、適切でないコンテンツなどを容易に修正・排除することができる。
なお、図19に示す例では、未記入のメッセージピースMP’はコンテンツ提供者1002に手渡しされ、コンテンツ提供者1002によってメッセージが記入されたメッセージピースMP’はコンテンツ管理者1005に手渡しされ、さらに、メッセージボードMB’は、コンテンツ管理者1005からコンテンツ視聴者1006に手渡しされるように示したが、必要に応じて、郵便や宅配便といった他の手段を用いて対象物を相手に届けることができる。
次に、図20ないし図22を参照して、本発明の第2実施形態に係るコンテンツ管理システム1001におけるコンテンツ管理処理について説明する。なお、図20は、コンテンツ管理処理に関する手順を説明するためのフローチャートであり、コンテンツ管理端末1050、及びコンテンツ管理サーバ1040の処理が、それぞれ時間の経過とともに表されている。
図20では、最初に、コンテンツ管理端末1050が、例えば、図21Aに示すコンテンツ管理アプリTOP画面610で、スキャンボタン611をタッチするようなコンテンツ管理者1005の操作に応じて、コード読取画面をタッチスクリーンに表示させ、コンテンツ管理者1005が受領したメッセージボードMB’のコード1007を読み取る(ステップS91)。ここで図21Bを参照すると、コンテンツ管理端末1050のタッチスクリーンに表示されたコード読取画面620が示されている。コード読取画面620では、コンテンツ管理端末1050の撮像装置による撮像映像が表示される撮像映像表示エリア621が配置される。
ここで、コンテンツ管理者1005は、撮像映像表示エリア621に、コード1007が表示されるようにコンテンツ管理端末1050の位置(撮像装置の位置)を調整する。コンテンツ管理端末1050の撮像制御部は、コード1007を読み取ることができると、自動的にコード読取画面620に、コード1007の読み取りが完了した旨のメッセージを表示し、その後、デコード部によって、読み取ったコード1007をデコードする(ステップS92)。
コード1007のデコード結果は、例えば、コンテンツ管理サーバ1040のアドレスを含むURLとメッセージボードMB’を識別するボードIDであり、コンテンツ管理端末1050のアクセス制御部は、読み取ったコード1007をデコードした後、ボードIDをURLパラメータにセットし、当該URLでコンテンツ管理サーバ1040にアクセス(HTTPリクエストを送信)する(ステップS93)。
コンテンツ管理サーバ1040のアクセス制御管理部は、コンテンツ管理端末1050からHTTPリクエストを受信すると(ステップS94)、URLパラメータとして取得したボードIDに基づいてコンテンツ管理テーブルを参照し、そのボードIDに対応するコンテンツIDに関連付けられて登録されたコンテンツデータ名を取得し、さらに、取得されたコンテンツデータ名に対応するコンテンツ(すなわち、コンテンツ提供者1002から登録された複数のコンテンツ1004)を連続的に再生するよう定義した再生リストを生成する(ステップS95)。
なお、コンテンツ管理サーバ1040のアクセス制御管理部は、コンテンツ管理端末1050からHTTPリクエストを受信した場合に、必要に応じて、コンテンツ管理者1005に管理者用パスワードを入力させるためのポップアップ画面をコンテンツ管理端末1050のタッチスクリーンに表示させるよう制御することができる。管理者用パスワードは、例えば、メッセージセットMS’に含まれる管理者カードに記載されている。
次に、コンテンツ管理サーバ1040は、コンテンツ管理端末1050にコンテンツ管理処理を行わせるように、HTTPレスポンスをコンテンツ管理端末1050に送信する(ステップS96)。なお、ここでは、コンテンツ管理端末1050におけるコンテンツ1008の再生を制御するために、ステップS95で生成された再生リストの内容も送信される。なお、第2実施形態における再生リストは、第1実施形態で説明した再生リストと同じ構成であるとは限らない。例えば、トランジションの設定がコンテンツ1004ごとに設定可能となっていれば、それぞれのコンテンツに対応してトランジションを記憶しておく必要がある。
コンテンツ管理端末1050は、コンテンツ管理サーバ1040からのHTTPレスポンス受信に応じて、コンテンツ管理端末1050のタッチスクリーンに、コンテンツ管理画面を表示する(ステップS97)。ここで図22Aを参照すると、コンテンツ管理端末1050のタッチスクリーンに表示されたコンテンツ管理画面630が示されている。コンテンツ管理画面630には、コンテンツ管理者1005によって選択されるコンテンツ管理メニュー631が配置されている。コンテンツ管理者1005は、コンテンツ管理メニュー631に表示されたそれぞれの設定処理ボタンを選択することにより、当該選択された設定処理を実行することができる。
コンテンツ管理端末1050は、コンテンツ管理者1005から、こうした設定処理ボタンの選択や、これに続く操作を受信し(ステップS98)、これに応じて、コンテンツ管理者1005により設定された内容をコンテンツ管理データに記憶する(ステップS99)。また、このときに、コンテンツ提供者1002から提供されたコンテンツ1004が更新されたり、BGM自体が更新された場合は、それらのコンテンツを更新するよう、コンテンツ管理サーバ1040に指示を行う。また、コンテンツ1004の再生順を変更したような場合には、再生リストが更新される。さらに、コンテンツ1004に対するロック状態を変更したような場合には、当該情報を記憶するコンテンツ管理テーブルを更新するよう制御する。
コンテンツ管理メニュー631には、この例では、動画設定、楽曲設定、素材設定、公開設定、視聴制限設定、管理者設定、及びメッセージの各設定処理ボタンが表示される。
動画設定の設定処理ボタンを選択すると、コンテンツ管理端末1050のタッチスクリーンの表示は、図22Bに示すような動画設定画面640に遷移し、そこで、子動画表示エリア641〜643と、再生される子動画の代表画像が、上から順(コード1003の順)に表示される。このような、複数の子動画を順次再生することになる全体コンテンツを、ここではコンテンツ1008とし、ここで説明する、コンテンツ管理者1005によるコンテンツ管理処理によってチェック・編集等された全体コンテンツをコンテンツ1008’とする。子動画は、コンテンツ提供者1002によって登録されたそれぞれのコンテンツ1004である。
図22Bに示すマーク645、マーク646は、子動画の間のトランジションを定義するためのものであり、コンテンツ管理者1005が、このマークをタッチすると、当該マークが関係する子動画の切り替え方法が一覧表示され、そのなかから所望の切り替え方法を選択することができる。切り替え方法は、例えば、「cross fade」(デフォルトで設定済み)、「whiteout」、「none(なし)」のなかから選択される。マーク645は、子動画表示エリア641に表示された子動画と、子動画表示エリア642に表示された子動画の切り替えにおける態様に関連するものであり、マーク646は、子動画表示エリア642に表示された子動画と、子動画表示エリア643に表示された子動画の切り替えにおける態様に関連するものである。
子動画表示エリア641には、コンテンツ提供者1002によって登録されたそれぞれのコンテンツ1004が対応付けられており、コンテンツ管理者1005は、子動画表示エリア641に表示された代表画面の上にオーバーラップして表示される子動画編集メニュー647を操作して、個々の子動画について編集等を行うことができる。また、子動画表示エリア642、643や、それ以降の子動画表示エリアは、スワイプ等の操作により、コンテンツ管理端末1050のタッチスクリーンの表示をスクロールさせることにより完全に表示することができ、これらに表示された子動画に関しても、子動画編集メニューから編集等を指示することができる。
子動画表示エリア641に対する編集等は、子動画編集メニュー647に示されるように、「Preview」ボタン、「Edit」ボタン、「Delete」ボタン、「Replace」ボタン、「Message」ボタンによる操作があるが、他の様々な編集やその他の操作を加えることができる。なお、こうした子動画編集メニュー647は、子動画表示エリア643等についても同様である。
「Preview」ボタンをタッチすると、その動画を当該表示エリアで再生する。「Edit」ボタンをタッチすると、その動画を当該表示エリアで編集(例えば、各種エフェクト設定、部分カット、音声ON/OFF等)することができる。「Delete」ボタンをタッチすると、その動画を削除し、(例えば、不適切な動画等を)コンテンツ視聴者1006が視聴できないようにする。「Replace」ボタンをタッチすると、その動画を、コンテンツ管理者1005が指定する他の動画等に変更することができる。
「Message」ボタンをタッチすると、メッセージ入力画面が表示され、そこでメッセージを入力することにより、コンテンツ管理者1005から、その子動画を登録したコンテンツ提供者1002に対してメッセージを送信することができる。例えば、コンテンツ管理者1005が、コンテンツ提供者1002に対して、コンテンツ1004の作成のやり直しを指示したりすることができる。当該メッセージは、コンテンツ提供者1002が、専用アプリケーションを用いている場合は、その専用アプリケーションによって通知され、そうでない場合は、例えば、メールアドレスやSNS−ID等を用いて通知される。
図22Bの子動画表示エリア642には、対応する子動画の代表画面が表示されておらず、これは、この順番で再生されるべきコンテンツ1004がまだ登録されていないことを示している。この場合、子動画表示エリア642には、未登録動画メニュー648が配置され、そこで、「Import」ボタンと「Message」ボタンが表示される。
「Import」ボタンをタッチすると、動画等を指定する画面が表示され、そこで、コンテンツ管理者1005が動画等を指定すると、その再生位置に当該動画等を挿入することができる。こうして挿入される動画は、コンテンツ管理者1005の動画等でもよいし、コンテンツ提供者1002から依頼された、コンテンツ提供者1002のコンテンツ1004であってもよい。この処理には、例えば、その再生位置に対応するメッセージピースMP’のコード1003を入力することを条件とするようにもできる。
「Message」ボタンをタッチすると、メッセージ入力画面が表示され、そこでメッセージを入力することにより、コンテンツ管理者1005から、その子動画を登録すべきコンテンツ提供者1002に対してメッセージを送信することができる。例えば、コンテンツ提供者1002に対して、コンテンツ1004の登録を促すようなメッセージや、代わりに動画等を登録した旨を表すメッセージを送信することができる。
また、図22Bに示す動画設定画面640では、複数の子動画(コンテンツ1004)が、所定の再生順で上から下に配置されているが、コンテンツ管理者1005は、この動画設定画面640において、子動画表示エリア641〜643等をドラッグして他の位置にドロップすることにより、子動画の再生順を適宜変更することができる。
楽曲設定の設定処理ボタンをタッチすると、楽曲設定画面(不図示)が表示され、その画面で、コンテンツ管理システム1001の管理機能で用意されている楽曲や、コンテンツ管理者1005が保持する楽曲のなかから所望の楽曲を選択することができる。複数の子動画を順に再生するよう構成されたコンテンツ1008では、デフォルトで所定の1曲が自動的に選択され挿入されるが、ここでは、上記のように、コンテンツ管理者1005によって選択された楽曲に差し替えることができる。また、コンテンツ管理者1005は、楽曲なしとすることもできるし、子動画(コンテンツ1004)ごとに、その子動画に含まれる音声をそのまま出力するように指定することもできる。なお、コンテンツ視聴者1006は、図18に示すように、再生時にこれらの楽曲や音声の出力を停止するよう指示することができる。
素材設定の設定処理ボタンをタッチすると、素材設定画面(不図示)が表示され、その画面で、コンテンツ1008の最初に再生されるオープニングムービー、最後に再生されるエンディングムービーを指定することができる。これらの動画は、例えば、コンテンツ管理システム1001の管理機能で用意されている動画や、コンテンツ管理者1005が保持する動画のなかから所望の動画を選択することができる。コンテンツ管理者1005がこうした指定をしない場合は、デフォルトのオープニングムービー、エンディングムービーが設定される。また、動画の縁を囲むフレームを指定することもできる。
公開設定の設定処理ボタンをタッチすると、公開設定画面(不図示)が表示され、その画面で、コンテンツ管理者1005によってチェック・編集等がされたコンテンツ1008’の公開日時や公開終了日時を設定することができる。このような設定により、コンテンツ管理者1005は、チェック・編集等が終わるまで、コンテンツ1008’の公開を停止しておくなど、コンテンツ1008’の公開タイミングを自在にコントロールすることができる。また、コンテンツ管理者1005は、この公開設定画面において、即時公開停止を指示することもできる。
視聴制限設定の設定処理ボタンをタッチすると、視聴制限設定画面(不図示)が表示され、その画面で、コンテンツ管理者1005がパスワードを登録することができる。このようなパスワードを設定することにより、コンテンツ視聴者1006は、メッセージボードMB’のコード1007を読み取るだけでなく、当該パスワードを入手して入力しなければ、コンテンツ1008’を視聴することができない。コンテンツ管理者1005は、このように、コンテンツ視聴者1006を所定の範囲に絞り込むために、当該パスワードを利用することができる。また、コンテンツ管理者1005は、この画面において、そのパスワードを削除することもできる。
管理者設定の設定処理ボタンをタッチすると、管理者設定画面(不図示)が表示され、その画面で、コンテンツ管理者1005に、この管理処理を行うための権限を与える管理パスワードを設定し、又は削除することができる。こうした管理パスワードを設定することにより、コンテンツ管理者1005は、メッセージボードMB’のコード1007を読み取るだけでなく、当該パスワードを入手して入力しなければ、コンテンツ1008のチェック・編集等を行うことができない。また、コンテンツ管理者1005は、この管理者設定画面において、メッセージピースMP’に対応付けられたコンテンツIDごとに、コンテンツ1004の登録・更新をロックするか否かを設定・解除することができる。この設定は、例えば、図8Aに示すようなコンテンツ管理テーブルのロック状態の値に反映され、ロックが設定されている場合(ロック状態の値が「1」である場合)、コンテンツ提供者1002は、対応するコンテンツIDに対してコンテンツ1004の登録や更新ができなくなる。
メッセージの処理ボタンをタッチすると、メッセージ画面(不図示)が表示され、そこでメッセージを入力することにより、コンテンツ提供者1002の全員、あるいは特定のグループに対して、一斉にメッセージの通知を行うことができる。例えば、完成したコンテンツ1008’のURL(視聴用URL)を通知することにより、コンテンツ提供者1002が、当該URLの情報を共有することができる。また、このメッセージ画面において、特定のコンテンツ提供者1002やコンテンツ視聴者1006に、個別にメッセージを送信することもできる。
その他、図22Aのコンテンツ管理画面630では図示しないが、コンテンツ提供者1002によって登録されたそれぞれのコンテンツ1004が、場内スクリーン、WEB、SNSにおいて表示されるように自動的に配置される場合に、その状態を確認するためのメニューを表示することができる。コンテンツ管理者1005は、当該メニューを選択して、それぞれのコンテンツ1004の配置を調整したり、個別にプレビュー、編集、削除、置換、対応するコンテンツ1004のコンテンツ提供者1002へのメッセージ送信、表示されるコンテンツ1004についてのメッセージ付与等を行ったりすることができる。さらに、場内スクリーン、WEB、SNSにおける表示に関する各種設定を変更することもできる。
コンテンツ管理端末1050は、コンテンツ管理者1005によって、終了ボタン(不図示)等が選択されるまで、ステップS98、及びステップS99の処理を繰り返す(ステップS100のNO)。コンテンツ管理端末1050は、コンテンツ管理者1005によって、終了ボタンが選択されると(ステップS100のYES)、コンテンツ管理データ等をコンテンツ管理サーバ1040に送信する(ステップS101)。
コンテンツ管理サーバ1040は、コンテンツ管理端末1050からコンテンツ管理データ等を受信すると、必要に応じてデータ更新処理を行う。例えば、コンテンツ管理データを受信した場合は、そのコンテンツ管理データを、対応するボードIDに関連付けて記憶し、また、再生リストを受信した場合は、その再生リストを既存のものと置き換える(ステップS102)。
図19に示した、本発明の第2実施形態に係るコンテンツ提供端末1020、コンテンツ視聴端末1030、コンテンツ管理サーバ1040はそれぞれ、第1実施形態のコンテンツ提供端末20、コンテンツ視聴端末30、コンテンツ管理サーバ40と同様の構成の装置である。また、本発明の第2実施形態に係る各テーブルは、第1実施形態と同様の構成のテーブルである。さらに、本発明の第2実施形態に係るコンテンツ管理端末1050は、第1実施形態のコンテンツ提供端末20と同様の構成の装置である。
また、上述したコンテンツ管理処理は、コンテンツ管理端末1050にインストールされた専用アプリケーションによって実行されるが、撮像制御部、デコード部、及びアクセス制御部の処理等は、既存のアプリケーションによって実現することもできる。
またさらに、本発明の第2実施形態のコンテンツ登録処理は、上述した、第1実施形態のコンテンツ登録処理と同様であるが、コンテンツ視聴処理については、再生リストが、上記のようなコンテンツ管理者1005の設定(コンテンツ管理データ)に基づいて生成され、さらに、視聴制御が、コンテンツ管理データ(例えば、公開設定や視聴制限設定等)を参照して行う点で差異がある。
次に、本発明の第3実施形態に係るコンテンツ管理システムの概要を、図23を参照して説明する。図23に示すコンテンツ管理システム2001は、コンテンツ管理サーバ2040を含み、複数のコンテンツ提供者2002(2002a、2002b・・・)の操作に応じて、それぞれのコンテンツ提供端末2020(2020a、2020b・・・)からコンテンツ2004(2004a、2004b・・・)を受信し、これらのコンテンツ2004に基づいて構成されるコンテンツ2008が、コンテンツ管理者2005によってチェック・編集等され、こうしてチェック・編集等されたコンテンツ2008’が、コンテンツ視聴者2006の操作に応じて、コンテンツ視聴端末2030で視聴される。
このようなシステムが利用される典型的なシーンは、例えば、大規模なイベント会場や結婚式でスクリーンにビデオや写真等を表示する場面であったり、当該イベントや結婚式の後で、その様子を納めたビデオや写真等を、WEBやSNSなどで表示する場面であったりする。この場合、一般的に、コンテンツ提供者2002は数十、数百、数千といった規模の数であり、コンテンツ視聴者2006も同等の数が予想される。また、ここでは、運営側や幹事という立場でのコンテンツ管理者2005が配置される。
上述したコンテンツ管理システム2001の仕組みには、メッセージセットMS’’が関与する。例えば、メッセージセットMS’’には、図23に示すように、複数(ここでは、6個)のコードピースCPを含んだコードシートが複数枚含まれる。
コードピースCP(CPa、CPb・・・)は、図23の例では、1枚のシート状の形態(コードシート)で提供され、例えば、ミシン目等に沿って切り離すことにより、それぞれのコードピースとして分離することができる。各コードピースCPの表面には、個々のコードピースCPに対応するコード2003(2003a、2003b・・・)が表示されている。コード2003は、図23の例では、QRコード(登録商標)のような2次元コードである。
メッセージセットMS’’にはさらに、管理者コード2003Xと視聴コード2007が含まれる。管理者コード2003Xは、例えば、コードピースCPとは別の紙片に、2次元コードで表示されうるが、1つのコードピースCPの裏面に、この管理者コード2003Xを表示し、そのコードピースCPを、コンテンツ提供者2002かつコンテンツ管理者2005として機能させるものとすることもできる。
一方、視聴コード2007も、例えば、コードピースCPとは別の紙片に、2次元コードで表示されうるが、すべてのコードピースCPの裏面に、この視聴コード2007を表示し、コンテンツ提供者のすべてがコンテンツ視聴者となりうるよう運用することもできる。また、後述するように、コンテンツ提供者2002から提供されたコンテンツ2004を、WEBやSNSで表示、再生できるようにする場合は、この視聴コード2007を、所定のWEBページや会場内のスクリーン等に公開しておくこともできる。
次に、コンテンツ提供者2002によるコンテンツ提供方法の例を、より具体的に説明する。最初に、上記のコードシートを切り離して、そのなかの1つのコードピースCPaがコンテンツ提供者2002aに手渡される。そのほか、残りのコードピースCPが、それぞれ異なるコンテンツ提供者2002に渡される。数百人、数千人といった規模のコンテンツ提供者2002にコードピースCPを渡す場合、コードピースCPは予め分離され、コンテンツ提供者2002が入場等の際に、そのコードピースCPを自身で受け取るような方法を採用することが望ましい。
コンテンツ提供者2002aは、コードピースCPaに表示されているコード2003aをコンテンツ提供端末2020aで読み取り、コンテンツ提供端末2020aのディスプレイに、コンテンツ登録画面を表示させる。ここで、コンテンツ提供者2002aは、コンテンツ視聴者2006に視聴させる動画等のコンテンツ2004aを指定し、そのコンテンツ2004aをコンテンツ管理サーバ2040に登録する。コンテンツ提供端末2020aは、例えば、コンテンツ提供者2002aが所有する、スマートフォン等のカメラ付き携帯機器である。
コンテンツ提供者2002bもコンテンツ提供者2002aと同様に、コードピースCPbを受け取り、コードピースCPbに表示されているコード2003bをコンテンツ提供端末2020bで読み取り、コンテンツ提供端末2020bのディスプレイに、コンテンツ登録画面を表示させる。ここで、コンテンツ提供者2002bは、コンテンツ視聴者2006に視聴させる動画等のコンテンツ2004bを指定し、そのコンテンツ2004bをコンテンツ管理サーバ2040に登録する。
他のコンテンツ提供者2002も同様に、こうしたコンテンツ2004の提供を行う。この例では、こうしたコンテンツ提供者2002の数が、数十、数百、数千といった規模で想定される。
次に、コンテンツ管理者2005によるコンテンツ管理方法の例を、より具体的に説明する。コンテンツ管理者2005は、コンテンツ提供者2002から登録されたコンテンツ2004のそれぞれや、これらに基づいて構成されるコンテンツ2008をチェックし、必要に応じて編集を行う。また、コンテンツの視聴可能タイミング等、コンテンツ視聴に関する様々な設定を行うこともできる。
ここで、コンテンツ管理者2005は、上述した管理者コード2003Xをコンテンツ管理端末2050で読み取り、コンテンツ管理端末2050のディスプレイに、コンテンツ管理画面を表示させる。
コンテンツ管理者2005は、コンテンツ管理画面から、コンテンツ2008(複数のコンテンツ2004)のチェックを行い、必要に応じて編集等の操作を行う。編集等の詳細については上述した通りである。
また、コンテンツ管理者2005は、この例では、管理者コード2003Xを読み取ることでコンテンツ2008のチェック・編集等が行えるようにしたが、別途、管理者パスワードの入力を要求するようにできる。例えば、メッセージセットMS’’のなかに、管理者パスワードを記入したカードが別途同梱される。
また、コンテンツ管理者2005は、上述のように、コンテンツ提供者2002として、コンテンツ2004を登録できるようにしてもよく、コンテンツ管理端末2050は、コンテンツ提供端末2020としても機能する。この場合、コードピースCPの1つが、コンテンツ管理者・コンテンツ提供者兼用のコードピースCPとして構成され、コンテンツ管理者2005は、このコードピースCPのコード2003を読み取って、コンテンツ管理システム2001にログインすることができる。また、ここで、上記のように、管理者パスワードの入力を要求するようにできる。
コンテンツ管理者1005は、コンテンツ提供者2002から登録されたコンテンツ2004を、図23に示すように、場内スクリーン(例えば、イベント会場や結構式場のスクリーン)、WEBサイト、SNS等に、コンテンツ管理者2005のチェック・編集等を経て公開する。コンテンツ提供者2002から登録されたコンテンツ2004が、場内スクリーンに表示される場合、その場内スクリーンを視認できる者はだれでも、そのコンテンツ2004を視聴することができる。
次に、コンテンツ視聴者2006によるコンテンツ視聴方法の例を、より具体的に説明する。ここでは、コンテンツ提供者2002から登録されたコンテンツ2004をWEBやSNS等に公開する場合の視聴方法を説明する。コンテンツ視聴者2006は、メッセージセットMS’’に含まれた視聴コード2007、コードピースCPの裏面に記載された視聴コード2007、その他、公開された視聴コード2007等をコンテンツ視聴端末2030で読み取り、コンテンツ視聴端末2030のディスプレイに、コンテンツ視聴画面を表示させる。ここで、コンテンツ視聴者2006は、コンテンツ管理サーバ2040から送信されてくるコンテンツ2008’を視聴することができる。コンテンツ視聴端末2030は、例えば、コンテンツ視聴者2006が所有する、スマートフォン等のカメラ付き携帯機器である。
なお、コンテンツ視聴者2006は、WEBやSNSを見る場合に、そのURLが公開されている場合等は、そのURLをコンテンツ視聴端末2030で実行されているWEBブラウザ等に入力し、コンテンツ1008’を視聴することもできる。
コンテンツ2008’は、コンテンツ提供者2002(2002a、2002b・・・)から提供されたコンテンツ2004(2004a、2004b・・・)に基づいて構成されるコンテンツであって、コンテンツ管理者2005によってチェック・編集等がされたコンテンツである。例えば、登録されたコンテンツ2004が、所定の様式で連結され、その後、コンテンツ管理者2005によってチェック・編集等が施されたコンテンツとなっている。
コンテンツ2008’は、コンテンツ管理サーバ2040で事前に生成されていてもよいし、コンテンツ視聴者2006が視聴する際に、コンテンツ管理者2005による設定に基づいて適宜編集等されて配信されるように構成してもよい。
このように、コンテンツ視聴者2006は、コンテンツ提供者2002がそれぞれ登録した電子的なコンテンツ2008’を、視聴コード2007等を用いて、容易に視聴することができる。
また、コンテンツ管理者2005は、コンテンツ視聴者2006がコンテンツ2008’を視聴する前にコンテンツ2008をチェックし、編集等を行うことができるので、適切でないコンテンツや、権利上表示させないコンテンツなどを容易に修正・排除することができる。
図23に示した、本発明の第3実施形態に係るコンテンツ提供端末2020、コンテンツ視聴端末2030、コンテンツ管理サーバ2040はそれぞれ、第1実施形態のコンテンツ提供端末20、コンテンツ視聴端末30、コンテンツ管理サーバ40と同様の構成の装置である。また、本発明の第3実施形態に係る各テーブルは、第1実施形態と同様の構成のテーブルである。さらに、本発明の第3実施形態に係るコンテンツ管理端末2050は、第2実施形態のコンテンツ管理端末1050と同様の構成の装置である。
また、上述したコンテンツ管理処理は、本発明の第2実施形態のコンテンツ管理処理と同様である。また、本発明の第3実施形態のコンテンツ登録処理、コンテンツ視聴処理は、上述した、第2実施形態のコンテンツ登録処理、コンテンツ視聴処理とそれぞれ同様のものである。
次に、本発明の第4実施形態に係るコンテンツ管理システムの概要を、図24を参照して説明する。図24に示すコンテンツ管理システム3001は、コンテンツ管理サーバ3040を含み、コンテンツ提供者3002の操作に応じて、コンテンツ提供端末3020からコンテンツ3004(3004a、3004b・・・)を受信し、これらのコンテンツ3004に基づいて構成されるコンテンツ3008が、コンテンツ提供者3002の操作に応じて、コンテンツ提供端末3020で視聴される。ここでは、コンテンツ提供端末3020は、コンテンツ視聴端末としても機能する。
このようなシステムが利用される典型的なシーンは、例えば、日記や写真アルバムを作成するような場面である。この場合、コンテンツ提供者3002は1人であり、コンテンツ視聴者は、基本的にコンテンツ提供者3002であるが、他の数人の者もコンテンツ視聴者になりうる。
上述したコンテンツ管理システム3001の仕組みには、メッセージセットMS’’’が関与する。例えば、メッセージセットMS’’’には、図24に示すように、複数(ここでは、6個)のコードピースCP’を含んだコードシートが2枚(計、12枚のコードピースCP’)含まれ、さらに、これと関連付けられたメッセージボードMB’’が含まれる。メッセージボードMB’’は、例えば、日記や写真アルバム本体である。
コードピースCP’(CPa’、CPb’・・・)は、図24の例では、1枚のシート状の形態(コードシート)で提供される。各コードピースCP’の表面には、個々のコードピースCP’に対応するコード3003(3003a、3003b・・・)が表示されている。コード3003は、図23の例では、QRコード(登録商標)のような2次元コードである。
メッセージボードMB’’は、コンテンツ提供者3002が日記として日々の出来事を記録したり、写真アルバムとして写真を貼付したりするものである。例えば、メッセージボードMB’’の最終ページにコード3007が表示されており、これも、コード3003と同様の2次元コードである。
次に、コンテンツ提供者3002によるコンテンツ提供方法の例を、より具体的に説明する。コードピースCP’は、12枚あって、それぞれ1月から12月に対応している。年の最初に、コンテンツ提供者3002は、1月に対応するコードピースCPa’に表示されているコード3003aをコンテンツ提供端末3020で読み取り、コンテンツ提供端末3020のディスプレイに、コンテンツ登録画面を表示させる。ここで、コンテンツ提供者3002は、登録対象の動画等のコンテンツ3004aを指定し、そのコンテンツ3004aをコンテンツ管理サーバ3040に登録する。ここで登録するコンテンツ3004aは、複数であってもよい。コンテンツ提供端末3020は、例えば、コンテンツ提供者3002が所有する、スマートフォン等のカメラ付き携帯機器である。
2月になると、コンテンツ提供者3002は、2月に対応するコードピースCPb’に表示されているコード3003bをコンテンツ提供端末3020で読み取り、コンテンツ提供端末3020のディスプレイに、コンテンツ登録画面を表示させる。ここで、コンテンツ提供者3002は、登録対象の動画等のコンテンツ3004bを指定し、そのコンテンツ3004bをコンテンツ管理サーバ3040に登録する。
以降同様に、12月まで、対応するコードピースCP’を読み取って、コンテンツ3004をコンテンツ管理サーバ3040に登録する。
次に、同じコンテンツ提供者3002によるコンテンツ視聴方法の例を、より具体的に説明する。コンテンツ提供者3002は、メッセージボードMB’’に(例えば、日記や写真アルバムの最終ページに)表示されたコード3007をコンテンツ提供端末3020で読み取り、コンテンツ提供端末3020のディスプレイに、コンテンツ視聴画面を表示させる。ここで、コンテンツ提供者3002は、コンテンツ管理サーバ3040から送信されてくるコンテンツ3008を視聴することができる。
コンテンツ3008は、コンテンツ管理サーバ3040で事前に生成されていてもよいし、コンテンツ提供者3002が視聴する際に、適宜編集等されて配信されるように構成してもよい。
このように、コンテンツ提供者3002は、自身がそれぞれ登録した電子的なコンテンツ3004を、コード3007等を用いて、あとでまとめて容易に視聴することができる。
なお、この例では、コードピースCP’が1〜12月に対応する12枚で、コンテンツ提供者3002が月に1枚、コードピースCP’を用いてコンテンツ3004を登録するようにしたが、コードピースCP’の枚数やコンテンツの登録タイミング等は、様々な他の態様に設定可能である。
また、メッセージセットMS’’’は、この例では、コードピースCP’とメッセージボードMB’’を含むように構成したが、複数のコンテンツ登録用のコード3003と、1つのコンテンツ視聴用のコード3007を、1つ又は複数の媒体の、どの部分に表示・配置してもよい。
なお、上述したメッセージセットMS’’’のほかに、例えば、各月に応じたメッセージピースからなり、各メッセージピースが記入部とコード部を有するとともに、裏面がシールとなっており、これらのメッセージピースを、例えば、一般の手帳に貼付して日記として活用することもできる。記入部には、(例えば、カレンダーの様式で)各月に関するメモ等を記入することができ、コード部に印刷された2次元コードを読み取ることにより、コンテンツの登録が可能となる。
例えば、このようなメッセージセットの場合、各月のカレンダー様式の記入部と2次元コードが印刷されたコード部を有したシール12枚と、纏め用の2次元コードが印刷されたコード部を有したシール1枚の計13枚のシールを1組として構成することも考えられる。
図24に示した、本発明の第4実施形態に係るコンテンツ提供端末3020、コンテンツ管理サーバ3040はそれぞれ、第1実施形態のコンテンツ提供端末20、コンテンツ視聴端末30(コンテンツ提供端末3020が、コンテンツ視聴端末として機能する場合)、コンテンツ管理サーバ40と同様の構成の装置である。また、本発明の第4実施形態に係る各テーブルは、第1実施形態と同様の構成のテーブルである。
また、本発明の第4実施形態のコンテンツ登録処理、コンテンツ視聴処理は、上述した、第2実施形態のコンテンツ登録処理、コンテンツ視聴処理とそれぞれ同様のものである。
ここまで、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ管理システム1、第2実施形態に係るコンテンツ管理システム1001、第3実施形態に係るコンテンツ管理システム、及び第4実施形態に係るコンテンツ管理システムを参照して、本発明の特徴的な構成を説明してきたが、これらの実施形態は一例に過ぎない。上記以外の様々な構成によって、本発明のコンテンツ管理システムを実現することができる。