JP6320281B2 - タービンハウジング - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のターボチャージャに好適なタービンハウジングに係る。
一般的にターボチャージャと呼ばれる排気タービン式過給機は、エンジンの排気ガスのエネルギーによってタービンが回転駆動され、これに直結されたコンプレッサによって吸入空気が圧縮されてエンジンに供給されるように構成されている。このターボチャージャに接合されると共に、上流側及び下流側の排気系部材に接合されるタービンハウジングに関し、例えば特許文献1には、「タービンホイールを囲繞するタービンハウジングにおいて、板金により形成されるハウジング本体と、前記ハウジング本体の内周面に固定されるとともに同ハウジング本体とは別体のタング部材であって、インレットポートとスクロール空間とを同ハウジング本体の内部において区画する前記タング部材とを備える」ことが提案されている(特許文献1の段落〔0015〕に記載)。
また、特許文献2には、「ターボチャージャのタービンを収容するタービンハウジングであって、鋼板製の2つの半割シェル部材を接合したシェル構造のスクロール部を有し、このスクロール部の入口側に助走部を区画するタングが前記半割シェル部材のフレア接合によって一体に形成されている」タービンハウジングが提案されている(特許文献2の段落〔0006〕に記載)。
特許第5338991号公報 特開2006−161574号公報
上記の特許文献1に記載のタービンハウジングにおいては、「板金により形成されるハウジング本体」に対し、「タング部材」は「ハウジング本体の内周面に固定されるとともに同ハウジング本体とは別体」とされている。然しながら、タング部材を閉空間の適切な位置に組み付けることは至難であり、組み付けに問題があると、駆動流体である排気ガスの漏れが生じ、エネルギーロスを惹起するおそれがある。また、タング部材は高温の排気ガスに晒されるため熱容量の小さな別部材では耐熱強度を維持することが困難である。一方、特許文献2に記載のように鋼板製のハウジング自体にタングを有するものにおいては、プレス成形時にタングを所定の形状に形成することは容易ではない。また、タングの厚肉化も容易ではなく耐熱強度を維持することが困難である。このため、特許文献1においてはタングを別部材とすることが提案されている。
そこで、本発明は、ターボチャージャに接合されるタービンハウジングに関し、ハウジング部材に対する組付け及び位置決めが容易で耐熱強度を維持し得るタング部を備えたタービンハウジングを提供することを課題とする。
上記の課題を達成するため、本発明は、タービンホイールを囲繞するようにターボチャージャに接合されると共に、上流側及び下流側の排気系部材に接合されるタービンハウジングにおいて、前記ターボチャージャに接合されるカップリングフランジと、前記下流側の排気系部材に接合される出口フランジと、前記カップリングフランジに一方の開口端部が接合され前記カップリングフランジと前記出口フランジとの間にスクロール空間を形成するハウジング部材と、前記スクロール空間に連通するように配設され前記上流側の排気系部材に接合される入口フランジとを備え、前記スクロール空間を区画するタング部が前記カップリングフランジに一体的に形成されている構成としたものである。
上記のタービンハウジングにおいて、前記ハウジング部材は、前記タング部に係合する係合部を有するものとするとよい。特に、前記カップリングフランジは、円筒状の本体部と、該本体部の外周側面に形成された膨出部を有し、該膨出部の端面から軸方向に延出するように前記タング部が一体的に形成されており、前記ハウジング部材の係合部は、前記タング部に対し前記カップリングフランジの円周方向の少なくとも一方側で当接するように形成されたものとするとよい。
上記のタービンハウジングにおいて、前記タービンホイールを囲繞するように配置される筒状のシュラウド部材であって、前記ハウジング部材の他方の開口端部に入口端部が接合されると共に、前記出口フランジに出口端部が摺動自在に支持されるシュラウド部材を備えたものとしてもよい。
また、上記のタービンハウジングにおいて、前記ハウジング部材は板金製とし、前記一方の開口端部を有する第1のインナシェルと、該第1のインナシェルに接合され当該第1のインナシェルとの間に前記スクロール空間が形成され、前記他方の開口端部を有する第2のインナシェルとを備えたものとしてもよい。
更に、上記のタービンハウジングにおいて、前記ハウジング部材を囲繞するように配置され、少なくとも前記カップリングフランジと前記出口フランジに接合される外側ハウジング部材を備え、該外側ハウジング部材によって前記出口フランジを前記カップリングフランジに対し所定の位置関係に保持するように構成してもよい。前記外側ハウジング部材は、前記タング部に対し前記カップリングフランジの円周方向の少なくとも一方側で当接するように形成された係合部を有するものとするとよい。
そして、前記外側ハウジング部材は板金製とし、前記カップリングフランジに接合される第1のアウタシェルと、該第1のアウタシェルに接合されると共に前記出口フランジに接合される第2のアウタシェルとを備えたものとしてもよい。
本発明は上述のように構成されているので以下の効果を奏する。即ち、本発明のタービンハウジングにおいては、タービンホイールを囲繞するようにターボチャージャに接合されると共に、上流側及び下流側の排気系部材に接合されるタービンハウジングにおいて、ターボチャージャに接合されるカップリングフランジと、下流側の排気系部材に接合される出口フランジと、カップリングフランジに一方の開口端部が接合されカップリングフランジと出口フランジとの間にスクロール空間を形成するハウジング部材と、スクロール空間に連通するように配設され上流側の排気系部材に接合される入口フランジとを備え、スクロール空間を区画するタング部がカップリングフランジに一体的に形成されているので、ハウジング部材へのタング部の組み付けが容易であり、ハウジング部材に対するタング部の相対的な位置関係を適切に維持することができる。しかも、タング部は、熱容量が大きなカップリングフランジに一体的に形成されているので、必要な耐熱強度を維持することができる。
上記のタービンハウジングにおいて、ハウジング部材は、タング部に係合する係合部を有するものとすれば、ハウジング部材へのカップリングフランジ及びタング部の組み付けが一層容易となり、ハウジング部材に対するタング部の相対的な位置関係を確実に維持することができる。また、カップリングフランジは、円筒状の本体部と、該本体部の外周側面に形成された膨出部を有し、膨出部の端面から軸方向に延出するようにタング部が一体的に形成され、ハウジング部材の係合部は、タング部に対しカップリングフランジの円周方向の少なくとも一方側で当接するように形成されたものとすれば、ハウジング部材に対するカップリングフランジ及びタング部の相対的な位置関係を確実に維持することができる。
更に、筒状のシュラウド部材がタービンホイールを囲繞するように配置され、その入口端部がハウジング部材に接合されると共に、出口端部が出口フランジに摺動自在に支持されるように構成すれば、駆動流体である排気ガスの熱によって、ハウジング部材及びシュラウド部材が熱膨張しても、シュラウド部材は、その出口端部が出口フランジに対し摺動し、タービンホイールから離隔する方向に移動する。従って、ハウジング部材及びシュラウド部材の熱膨張時にもタービンホイールに干渉することなく安定した回転を確保することができる。
上記のタービンハウジングにおいて、ハウジング部材を板金製とすれば、軽量化及び低熱容量化が可能となる。特に、ハウジング部材は、一方の開口端部を有する第1のインナシェルと、第1のインナシェルに接合され第1のインナシェルとの間にスクロール空間が形成され、他方の開口端部を有する第2のインナシェルとを備えたものとすることができ、板金によって容易且つ安価に形成することができる。
また、上記のタービンハウジングにおいて、ハウジング部材を囲繞するように配置され、少なくともカップリングフランジと出口フランジに接合される外側ハウジング部材を設け、外側ハウジング部材によって出口フランジをカップリングフランジに対し所定の位置関係に保持するように構成すれば、外側ハウジング部材と上記のハウジング部材との間に適切な断熱空間を形成することができる。更に、外側ハウジング部材は、タング部に対しカップリングフランジの円周方向の少なくとも一方側で当接するように形成された係合部を有するものとすれば、外側ハウジング部材及びハウジング部材に対するカップリングフランジ及びタング部の位置決めを容易に行うことができ、相対的な位置関係を確実に維持することができる。
そして、外側ハウジング部材も板金製とし、カップリングフランジに接合される第1のアウタシェルと、第1のアウタシェルに接合されると共に出口フランジに接合される第2のアウタシェルとを備えたものとすれば、容易且つ安価に形成することができ、上記の断熱空間を容易に形成することができる。
本発明の一実施形態に係るタービンハウジングの縦断面図である。 本発明の一実施形態に供されるカップリングフランジの平面図である。 本発明の一実施形態に供されるカップリングフランジの斜視図で、図2の矢印A方向から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に供されるカップリングフランジの斜視図で、図2の矢印B方向から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に供されるカップリングフランジの斜視図で、図2の矢印C方向から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に供されるカップリングフランジの斜視図で、図2の矢印D方向から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るタービンハウジングの分解斜視図である。 本発明の一実施形態に供されるカップリングフランジの斜視図で、図2の矢印E方向から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に供されるカップリングフランジに第1のアウタシェルが組み付けられた状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に供されるカップリングフランジ及び第1のアウタシェルに第1のインナシェルが組み付けられた状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に供される第1のアウタシェルに入口管が組み付けられた状態を示す斜視図である。
以下、本発明の望ましい実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係るタービンハウジングを示し、図7に各構成部品を示している。図7において、曲面部分の主要な凹凸部を適宜細線で示している。本実施形態のタービンハウジングは、タービンホイール(図示せず)を囲繞するように図1に二点鎖線で示すターボチャージャTCに接合されると共に、上流側及び下流側の排気系部材EU及びEDに接合される。従って、例えばクランプによってターボチャージャTCに接合されるカップリングフランジ1と、例えばボルトによって下流側の排気系部材EDに接合される出口フランジ2と、例えばボルトによって上流側の排気系部材EUに接合される入口フランジ3を備えている。尚、排気系部材EU及びEDは装着対象の排気マニホールドや排気管等を含み、駆動流体である排気ガスの流れを図1に白抜き矢印で示す。また、上流側の排気系部材EUには内燃機関(図示せず)が含まれ、タービンハウジングは内燃機関に直接接合され得る。
カップリングフランジ1には、ハウジング部材10の一方の開口端部(11a)が接合され、カップリングフランジ1と出口フランジ2との間のハウジング部材10内にスクロール空間SSが形成され、入口フランジ3から入口管3aを介してスクロール空間SSに連通するように配設されている。出口フランジ2は、円筒状の開口部2aと、これに連続する内周面の筒体部2bを有し、その小径側開口端の内周面には支持部2gが形成されている。更に、タービンホイール(図示せず)を囲繞するように筒状のシュラウド部材30が配置され、その入口端部31が、ハウジング部材10の他方の開口端部(12a)に接合されると共に、出口端部32が出口フランジ2の支持部2gに摺動自在に支持されている。
本実施形態のハウジング部材10は、開口端部11a、筒体部11b及びフランジ部11cを有する板金製の第1のインナシェル11と、開口端部12a、筒体部12b及びフランジ部12cを有する板金製の第2のインナシェル12から成り、フランジ部11cとフランジ部12cが当接した状態で例えば溶接によって接合され、中央に開口部を有するシェル形状に形成されている。即ち、板金によってハーフシェル形状に形成された第1のインナシェル11と、板金によってハーフシェル形状に形成された第2のインナシェル12とが接合されて、シェル形状のハウジング部材10が構成されている。
本実施形態においては、更に、ハウジング部材10を囲繞するように外側ハウジング部材20が配置され、カップリングフランジ1と出口フランジ2に接合されている。この外側ハウジング部材20は、第1のアウタシェル21及び第2のアウタシェル22が夫々板金によってハーフシェル形状に形成され、例えば溶接によって接合されて、中央に開口部を有するシェル形状に形成されている。そして、第1のアウタシェル21の開口端部21aがカップリングフランジ1に例えば溶接によって接合されると共に、第2のアウタシェル22の開口端部22aが出口フランジ2に例えば溶接によって接合されている。即ち、出口フランジ2の筒体部2bの外周面には環状段部2dが形成されており、この環状段部2dに第2のアウタシェル22の開口端部22aが溶接によって接合されている。而して、ハウジング部材10と外側ハウジング部材20との間に気密空間が形成され、断熱層が形成されている。
本実施形態のカップリングフランジ1は、図1及び図2に示すように、円筒状の本体部1aを有し、一方の開口端面に環状凸部1pが形成され、その内側にテーパ面1sが形成され、その外側に環状段部1q及び1rが形成されている。そして、最外側の環状段部1rに第1のアウタシェル21の開口端部21aが配置されると共に、環状段部1qに第1のインナシェル11の開口端部11aが配置され、従って、開口端部11aと環状段部1rとの間に開口端部21aが挟持されるように配置され、これらが例えば溶接によって接合される。更に、カップリングフランジ1には、本体部1aの外周側面に膨出部1bが形成されると共に、膨出部1bの端面から軸方向に延出するようにタング部1tが一体的に形成されている。尚、本実施形態のカップリングフランジ1は円筒状の本体部1aの外周側面に膨出部1bのみが形成されているが、装着対象の部品に接合する場合には、上記の膨出部1bに加え、接合用のボルトやナット(図示せず)の台座として複数の膨出部(図示せず)が本体部1aの外周側面に形成される。
上記のタング部1tは図2乃至図6に示す形状を有し、この形状の特徴については後述するが、金属切削加工による一体削り出し、鍛造による形成、一体鋳造等、何れの方法によって形成してもよい。尚、第1のインナシェル11及び第1のアウタシェル21には上記のタング部1tに係合する係合部が形成されているが、これらについても後述する。
シュラウド部材30は、タービンホイール(図示せず)を構成するタービンブレード(図示せず)に対し全周に亘って最小のクリアランスを以って囲繞するように拡径され、段付内周側面が形成された入口端部31を有すると共に、これに連続する円筒状の出口端部32を有する。シュラウド部材30としては、装着対象の変形による影響を受けない剛性を確保するため、ハウジング部材10の厚さより肉厚とし、鋳造や機械加工(削り出し)による一体成形とすることが望ましい。シュラウド部材30は、その入口端部31の外周側面が、例えば溶接によって、第2のインナシェル12の開口端部12aに接合され、出口端部32は出口フランジ2に対し摺動自在に支持される。即ち、図1に示すように、出口フランジ2の筒体部2bの内周面に形成された支持部2gに出口端部32が嵌合され、シュラウド部材30が支持部2gに対して気密的摺動可能に配設される。
本実施形態のカップリングフランジ1は、前述のように、環状凸部1p、テーパ面1s、環状段部1q及び1rが本体部1aの開口端面に形成されると共に、スクロール空間SSを区画するためのタング部1tが膨出部1bに一体的に形成されている。カップリングフランジ1は図2に平面を表すように形成されており、図3、図4、図5及び図6は夫々、図2の矢印A、B、C及びD方向から見た斜視図である。
カップリングフランジ1に一体的に形成されるタング部1tは、図2乃至図6に示すように、環状段部1rと同一面上の膨出部1bの端面から軸方向に延出形成される円弧状の立壁部を有し、その外側面1ta及び内側面1teは湾曲面に形成され、その頂面1tbは平坦な面に形成されている。そして、タング部1tの一方の周方向側面側には、頂面1tbから環状凸部1pに至る湾曲面1tcが形成され、他方の周方向側面側には段部1tdが形成されている。この段部1tdは、頂面1tbと環状凸部1pとの間に位置するように形成され、第1のインナシェル11の板厚分の段差を有する。
上記の構成になるカップリングフランジ1に対し、図7の下方の部材から順に組み付けられるが、以下、図8に示すカップリングフランジ1に対し、図9乃至図11に示すように、第1のアウタシェル21、第1のインナシェル11及び入口管3aが順次組み付けられる状態を説明する。尚、図8乃至図11に示すカップリングフランジ1(及びタング部1t)は、図2のE方向から見た斜視図であり、図1乃至図6に示すカップリングフランジ1と同一である。また、タング部1tに係合する係合部として、図7に示すように、ハウジング部材10を構成する第1のインナシェル11には、周方向端部11d及び11e間の切除部が形成され、外側ハウジング部材20を構成する第1のアウタシェル21には周方向凹部21cが形成されている。
而して、先ず、図9に示すように、カップリングフランジ1に第1のアウタシェル21が載置される。このとき、図1に示すように第1のアウタシェル21の開口端部21aがカップリングフランジ1の環状段部1rに載置されると共に、第1のアウタシェル21の周方向凹部21cが図9に示すように、タング部1tに対しカップリングフランジ1の円周方向の少なくとも一方側(本実施形態では両側)で当接するように組み付けられので、両者が所定の位置関係に適切に配置される。この状態で、例えば点溶接によってカップリングフランジ1と第1のアウタシェル21を仮止めしておき、全ての組み付け完了後に全周を溶接することとするとよい。
次に、図10に示すように、カップリングフランジ1及び第1のアウタシェル21に対し、第1のインナシェル11が載置される。このとき、第1のインナシェル11の開口端部11aが図1に示すようにカップリングフランジ1の環状段部1qに載置されると共に、第1のインナシェル11の周方向端部11dが、図10に示すようにタング部1tの段部1tdに係合し、且つ、周方向端部11eが湾曲面1tcの下端に当接するように組み付けられので、両者が所定の位置関係に適切に配置される。この状態で、上記と同様、例えば点溶接によってカップリングフランジ1と第1のインナシェル11を仮止めしておき、全ての組み付け完了後に全周を溶接することとするとよい。この結果、第1のインナシェル11の周方向端部11dの頂面はタング部1tの頂面1tbと面一になり、この周方向端部11dを除き、図1に示すように第1のインナシェル11の開口端部11aの内側壁面はカップリングフランジ1の環状凸部1pの頂面と面一になる。
続いて、図11に示すように、入口管3aが第1のアウタシェル21の入口部21bに嵌合される。更に、図11には示されていないが、図7に示す第2のインナシェル12が第1のアウタシェル21内に収容される。但し、この前工程で、図1に示すように第2のインナシェル12の開口端部12aにシュラウド部材30が接合される。そして、第1のインナシェル11のフランジ部11cに第2のインナシェル12のフランジ部12cが当接すると共に、第2のインナシェル12の平面部12d(図1及び図7に示す)がタング部1tの頂面1tbに当接するように配置され、更に、図7に示すように第2のアウタシェル22及び出口フランジ2が装着され、溶接により接合されて図1に示す状態となる。
この結果、タング部1tの内側面1teは第1のインナシェル11及び第2のインナシェル12内に形成されるスクロール空間SSの壁面の一部を構成し、ハウジング部材10内の流路がタング部1tによって遮蔽され、スクロール空間SSが確実に区画される。而して、例えば図11に二点鎖線の矢印で示すように、入口管3aから導入される空気は、第1のインナシェル11(及び第2のインナシェル12)内のスクロール空間SS(図1)に案内される。
以上のように、本実施形態においては、タング部1tがカップリングフランジ1に一体的に形成されており、ハウジング部材10に対するタング部1tの相対的な位置関係を適切に維持することができるので、組み付けが容易であるだけでなく、所定の耐熱強度を維持することができる。しかも、第1のアウタシェル21の係合部(周方向凹部21c)及び第1のインナシェル11の係合部(周方向端部11d及び11e間の切除部)が、タング部1tに対しカップリングフランジ1の円周方向の少なくとも一方側(本実施形態では両側)で当接するように構成されているので、組み付け時に、ハウジング部材10に対するタング部1tの相対的な位置関係を容易に確定することができる。
また、駆動流体である排気ガスの熱によって、ハウジング部材10及びシュラウド部材30が熱膨張しても、シュラウド部材30は出口フランジ2の支持部2gを摺動し、タービンホイール(図示せず)から離隔する方向に移動するので、タービンブレード(図示せず)との干渉を適切に回避することができる。この場合において、シュラウド部材30は出口フランジ2の支持部2gに対し気密的摺動可能に配設されており、入口フランジ3からスクロール空間SSに排気ガスが導入される際に、ハウジング部材10と外側ハウジング部材20との間の空間に流出して出口フランジ2から放出されるといった流れは最小限に抑えられるので、所望のタービン性能を確保することができる。尚、出口フランジ2に対するシュラウド部材30の一層の気密性を確保するため、支持部2gと出口端部32との間にガスケット等を介装することとしてもよい。
1 カップリングフランジ
1t タング部
2 出口フランジ
3 入口フランジ
10 ハウジング部材
11 第1のインナシェル
12 第2のインナシェル
20 外側ハウジング部材
21 第1のアウタシェル
22 第2のアウタシェル
30 シュラウド部材
EU,ED 排気系部材
SS スクロール空間

Claims (8)

  1. タービンホイールを囲繞するようにターボチャージャに接合されると共に、上流側及び下流側の排気系部材に接合されるタービンハウジングにおいて、前記ターボチャージャに接合されるカップリングフランジと、前記下流側の排気系部材に接合される出口フランジと、前記カップリングフランジに一方の開口端部が接合され前記カップリングフランジと前記出口フランジとの間にスクロール空間を形成するハウジング部材と、前記スクロール空間に連通するように配設され前記上流側の排気系部材に接合される入口フランジとを備え、前記スクロール空間を区画するタング部が前記カップリングフランジに一体的に形成されていることを特徴とするタービンハウジング。
  2. 前記ハウジング部材は、前記タング部に係合する係合部を有することを特徴とする請求項1記載のタービンハウジング。
  3. 前記カップリングフランジは、円筒状の本体部と、該本体部の外周側面に形成された膨出部を有し、該膨出部の端面から軸方向に延出するように前記タング部が一体的に形成されており、前記ハウジング部材の係合部は、前記タング部に対し前記カップリングフランジの円周方向の少なくとも一方側で当接するように形成されていることを特徴とする請求項2記載のタービンハウジング。
  4. 前記タービンホイールを囲繞するように配置される筒状のシュラウド部材であって、前記ハウジング部材の他方の開口端部に入口端部が接合されると共に、前記出口フランジに出口端部が摺動自在に支持されるシュラウド部材を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のタービンハウジング。
  5. 前記ハウジング部材は板金製であって、前記一方の開口端部を有する第1のインナシェルと、該第1のインナシェルに接合され当該第1のインナシェルとの間に前記スクロール空間が形成され、前記他方の開口端部を有する第2のインナシェルとを備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のタービンハウジング。
  6. 前記ハウジング部材を囲繞するように配置され、少なくとも前記カップリングフランジと前記出口フランジに接合される外側ハウジング部材を備え、該外側ハウジング部材によって前記出口フランジを前記カップリングフランジに対し所定の位置関係に保持するように構成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のタービンハウジング。
  7. 前記外側ハウジング部材は、前記タング部に対し前記カップリングフランジの円周方向の少なくとも一方側で当接するように形成された係合部を有することを特徴とする請求項6記載のタービンハウジング。
  8. 前記外側ハウジング部材は板金製であって、前記カップリングフランジに接合される第1のアウタシェルと、該第1のアウタシェルに接合されると共に前記出口フランジに接合される第2のアウタシェルとを備えたことを特徴とする請求項6又は7記載のタービンハウジング。
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