JP6320113B2 - 弁、及び放射性廃棄物固化装置 - Google Patents

弁、及び放射性廃棄物固化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6320113B2
JP6320113B2 JP2014067059A JP2014067059A JP6320113B2 JP 6320113 B2 JP6320113 B2 JP 6320113B2 JP 2014067059 A JP2014067059 A JP 2014067059A JP 2014067059 A JP2014067059 A JP 2014067059A JP 6320113 B2 JP6320113 B2 JP 6320113B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve body
disposal container
valve
radioactive waste
end portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014067059A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015190527A (ja
Inventor
貴司 伊藤
貴司 伊藤
東坂 淳
淳 東坂
龍彦 石飛
龍彦 石飛
安田 勝彦
勝彦 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2014067059A priority Critical patent/JP6320113B2/ja
Publication of JP2015190527A publication Critical patent/JP2015190527A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6320113B2 publication Critical patent/JP6320113B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanically-Actuated Valves (AREA)
  • Sliding Valves (AREA)

Description

本発明は、弁、及び放射性廃棄物固化装置に関する。
原子力発電プラントにおいて発生した低レベルの放射性廃棄物は、減容処理及び固化処理などを含む一連の処理を経て処分される。固化処理法として、固化材にセメントを用いるセメント固化法、固化材にアスファルトを用いるアスファルト固化法、及び固化材にプラスチックを用いるプラスチック固化法などが知られている。
セメント固化法においては、放射性廃棄物がセメントで固化された固化体が製造される。固化体の製造方法として、インドラムミキシング法、アウトドラムミキシング法、及び真空注入法などが知られている。インドラムミキシング法とは、ドラム缶のような処分容器に攪拌機を挿入し、その処分容器の内部で放射性廃棄物とセメントと水とを攪拌して固化する方法をいう。アウトドラムミキシング法とは、処分容器とは別の混練機で放射性廃棄物とセメントと水とを混練し、その混練物を処分容器に充填して固化する方法をいう。真空注入法とは、密閉された処分容器にセメント及びバーミキュライトを含む固化材を充填した後、処分容器の内部を真空引きし、処分容器の内部の圧力が低下したときに液体状の放射性廃棄物を注入して、固化材に含浸させて固化する方法をいう。
インドラムミキシング法においては、放射性廃棄物は、弁が設けられた供給通路を通って処分容器に供給される。放射性廃棄物を処理する固化装置において粉状体流通部分に適用される弁に関する技術の一例が特許文献1に開示されている。
特開昭62−188864号公報
弁に放射性廃棄物が残留すると、弁が円滑に作動できなくなる可能性がある。例えば、残留した放射性廃棄物が弁に固着し、弁が作動不能となると、放射性廃棄物が処分容器に供給されなくなる可能性がある。その結果、固化処理を実施できない可能性がある。
本発明の態様は、円滑な作動を実現できる弁を提供することを目的とする。また、本発明の態様は、固化処理を円滑に実施できる放射性廃棄物固化装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、中心軸の周囲に配置された筒部と、前記筒部の一部に設けられ放射性廃棄物が通る供給通路の下端部の開口と接続される流入口と、前記筒部の下端部に設けられた流出口と、を有するケーシングと、前記ケーシングの内部に配置される弁体と、前記中心軸と平行な方向に関して前記流入口の一端部よりも外側の第1位置と前記流入口の他端部よりも外側の第2位置との間で前記弁体を移動可能であり、前記第1位置において前記弁体の外面と前記ケーシングの内面とが接触して前記弁体により前記流出口が閉じられ、前記第1位置から前記第2位置への移動において前記弁体の外面と前記流入口よりも下方の前記ケーシングの内面の所定領域とが離れ、前記第2位置から前記第1位置への移動において前記弁体の外面と前記ケーシングの内面の前記所定領域とが接触するように前記弁体を動かす移動装置と、を備える弁を提供する。
本発明の第2の態様は、処分容器に供給される放射性廃棄物が通る第1供給通路及び前記第1供給通路の下端部に設けられた第1開口を有する第1供給配管と、前記処分容器に供給される固化材が通る第2供給通路及び前記第2供給通路の下端部に設けられた第2開口を有する第2供給配管と、前記処分容器に供給される水が通る第3供給通路及び前記第3供給通路の下端部に設けられた第3開口を有する第3供給配管と、前記処分容器に供給された前記放射性廃棄物と前記固化材と前記水とを攪拌する攪拌機と、前記第1開口と接続される第1の態様の弁と、を備える放射性廃棄物固化装置を提供する。
本発明の態様によれば、円滑な作動を実現できる弁が提供される。また、本発明の態様によれば、固化処理を円滑に実施できる放射性廃棄物固化装置が提供される。
図1は、第1実施形態に係る放射性廃棄物固化装置の一例を示す概略構成図である。 図2は、第1実施形態に係る放射性廃棄物固化装置の一部を示す断面図である。 図3は、第1実施形態に係る弁の動作の一例を模式的に示す図である。 図4は、第1実施形態に係る弁の動作の一例を模式的に示す図である。 図5は、第1実施形態に係る弁の動作の一例を模式的に示す図である。 図6は、第1実施形態に係る弁の動作の一例を模式的に示す図である。 図7は、第1実施形態に係る移動装置の一例を示す図である。 図8は、第1実施形態に係る弁の動作の一例を模式的に示す図である。 図9は、第1実施形態に係る弁の動作の一例を模式的に示す図である。 図10は、第1実施形態に係る弁の動作の一例を模式的に示す図である。 図11は、第2実施形態に係る弁の動作の一例を模式的に示す図である。 図12は、第2実施形態に係る弁の動作の一例を模式的に示す図である。 図13は、第2実施形態に係る弁の動作の一例を模式的に示す図である。 図14は、第2実施形態に係る弁の動作の一例を模式的に示す図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する各実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。水平面内の一方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(鉛直方向)をZ軸方向とする。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る放射性廃棄物固化装置SEの一例を示す概略構成図である。放射性廃棄物固化装置SEは、固化材SMを使って、原子力発電プラントにおいて発生した放射性廃棄物RWを固化(固型化)する。原子力発電プラントの原子炉は、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)及び沸騰水型原子炉(BWR:Boiling Water Reactor)の少なくとも一方を含む。
図1に示すように、放射性廃棄物固化装置SEは、ドラム缶のような処分容器DCに放射性廃棄物RWを供給する第1供給装置1と、処分容器DCに固化材SMを供給する第2供給装置2と、処分容器DCに水WTを供給する第3供給装置3と、処分容器DCのガスGAを排出する排気装置4と、処分容器DCに供給された放射性廃棄物RWと固化材SMと水WTとを攪拌する攪拌機5と、処分容器DCを搬送する搬送装置6と、攪拌機5を洗浄する洗浄装置7とを備えている。放射性廃棄物固化装置SEは、チャンバ装置CHに収容される。
本実施形態において、放射性廃棄物固化装置SEは、固化材SMにセメントを用いるセメント固化法によって放射性廃棄物RWを固化する。すなわち、放射性廃棄物固化装置SEは、セメント固化装置を含む。なお、放射性廃棄物固化装置SEは、固化材SMにアスファルトを用いるアスファルト固化法、及び固化材SMにプラスチックを用いるプラスチック固化法の少なくとも一方の固化処理法で放射性廃棄物RWを固化してもよい。
本実施形態において、放射性廃棄物固化装置SEは、インドラムミキシング法で、放射性廃棄物固化装置SEが固化された固化体を製造する。インドラムミキシング法とは、処分容器DCに攪拌機5を挿入し、その処分容器DCの内部で放射性廃棄物RWと固化材SMと水WTとを攪拌して固化する方法をいう。
搬送装置6は、攪拌機5が配置された処理部(処理ステーション)PUに処分容器DCを搬送する。第1供給装置1は、処理部PUに配置された処分容器DCに放射性廃棄物RWを供給する。第2供給装置2は、処理部PUに配置された処分容器DCに固化材SMを供給する。第3供給装置3は、処理部PUに配置された処分容器DCに水WTを供給する。攪拌機5は、処理部PUにおいて処分容器DCの内部に供給された放射性廃棄物RWと固化材SMと水WTとを攪拌する。
放射性廃棄物固化装置SEは、処理部PUに配置されたスプラッシュガードと呼ばれるカバー部材8を有する。処分容器DCは、上端部に開口を有する。処分容器DCの開口がカバー部材8で覆われた状態で、その処分容器DCの開口を介して、放射性廃棄物RW、固化材SM、及び水WTが処分容器DCの内部に供給される。処分容器DCの開口がカバー部材8に覆われた状態で、処分容器DCの内部に供給された放射性廃棄物RWと固化材SMと水WTとが攪拌機5によって攪拌される。
第1供給装置1は、処理部PUの処分容器DCに放射性廃棄物RWを供給する。インドラムミキシング法は、主に、粉体状の放射性廃棄物RW又は液体状の放射性廃棄物RWを固化対象とする。本実施形態においては、粉体状の放射性廃棄物RWが処理部PUの処分容器DCに供給される。例えば、乾燥処理等によって放射性濃縮廃液から粉体状の放射性廃棄物RWが生成され、その放射性廃棄物RWが処分容器DCに供給される。以下の説明においては、粉体状の放射性廃棄物RWを適宜、乾燥粉体RW、と称する。
なお、処理部PUの処分容器DCに供給される放射性廃棄物RWは、乾燥粉体RWに限定されない。処理部PUの処分容器DCに供給される放射性廃棄物RWは、液体状又は固体状でもよい。
第1供給装置1は、乾燥粉体RWを収容する粉体ホッパ11と、粉体ホッパ11からの乾燥粉体RWを計量して送出する粉体計量ホッパを含む計量装置12と、粉体ホッパ11の乾燥粉体RWを計量装置12に搬送する搬送装置13と、計量装置12から処分容器DCに供給される乾燥粉体RWが通る第1供給配管14とを備えている。搬送装置13は、粉体ホッパ排出機13A及び粉体供給スクリューフィーダ13Bを含む。
第2供給装置2は、処理部PUの処分容器DCに固化材SMを供給する。第2供給装置2は、固化材SMとしてセメントを供給する。第2供給装置2は、真空移送装置21と、真空移送装置21からの固化材SMを計量して送出する計量供給ホッパを含む計量装置22と、計量装置22から処分容器DCに供給される固化材SMが通る第2供給配管24と、第2供給配管24に設けられたバルブ機構23とを備えている。
第3供給装置3は、処理部PUの処分容器DCに水WTを供給する。第3供給装置3は、水供給源からの水WTを計量して送出する水計量タンクを含む計量装置31と、計量装置31から処分容器DCに供給される水WTが通る第3供給配管34と、第3供給配管34に設けられたバルブ機構33とを備えている。
排気装置4は、処理部PUの処分容器DCのガスGAを排出する。排気装置4は、処分容器DCからのガスGAが通る排出配管44と、排出配管44に配置されたフィルタ装置41とを備えている。
攪拌機5は、処分容器DCの内部に供給された乾燥粉体RWと固化材SMと水WTとを攪拌する。攪拌機5は、パドル51と、パドル51を駆動するアクチュエータ52とを有する。本実施形態において、攪拌機5は、カバー部材8に支持される。
搬送装置6は、処分容器DCを搬送する。処分容器DCは、ドラム缶を含み、上端部に開口を有する。搬送装置6は、搬送台車を含む。搬送装置6は、処理部PUに処分容器DCを搬入し、処理部PUから処分容器DCを搬出する。本実施形態において、チャンバ装置CHの外部に交換部(交換ステーション)TUが設けられる。
交換部TUは、搬送コンベア70と、処分容器DCの上端部の開口を覆うように処分容器DCにキャップ部材を取り付けるキャッピング装置71とを含む。処分容器DCは、交換部TUの搬送コンベア70で搬送される。処分容器DCは、交換部TUにおいて待機する。
搬送装置6は、チャンバ装置CHの外部の交換部TUとチャンバ装置CHの内部の処理部PUとの間を移動可能である。本実施形態において、チャンバ装置CHの一部に搬送口9が形成されている。搬送装置6は、搬送口9を介して、チャンバ装置CHの外部と内部との間を移動可能である。放射性廃棄物固化装置SEは、搬送口9を開閉する遮蔽扉10を有する。搬送装置6が搬送口9を通過するとき、遮蔽扉10が作動して、搬送口9が開く。搬送装置6が搬送口9を通過しないとき、遮蔽扉10により搬送口9が閉じる。
搬送装置6は、処分容器DCを支持する支持台61と、支持台61を昇降可能な昇降装置62と、支持台61及び昇降装置62を支持して移動可能な走行装置63とを含む。走行装置63は、車輪を含み、自走可能である。
交換部TUにおいて処理前の処分容器DCが搬送装置6の支持台61に載せられる。処理前の処分容器DCは、新規の(空の)処分容器DCを含む。処理前の処分容器DCを載せた搬送装置6は、交換部TUから搬送口9を介して処理部PUに移動する。
本実施形態において、処理前の処分容器DCは、搬送台車72及び乗換コンベア73を介して、交換部TUに搬送される。
処理部PUに移動した搬送装置6は、昇降装置62を使って、カバー部材8と処分容器DCの上端部とが接触するように、支持台61に支持されている処分容器DCを上昇する。これにより、処分容器DCの上端部の開口がカバー部材8で覆われる。
カバー部材8と処分容器DCの上端部とが接触した状態で、第1供給配管14、第2供給配管24、及び第3供給配管34のそれぞれから、乾燥粉体RW、固化材SM、及び水WTのそれぞれが処分容器DCに供給される。乾燥粉体RW、固化材SM、及び水WTは、処分容器DCの上端部の開口を介して、処分容器DCの内部に供給される。攪拌機5のパドル51は、処分容器DCの上端部の開口を介して、処分容器DCの内部に挿入される。アクチュエータ52の作動により、処分容器DCの内部に供給された乾燥粉体RWと固化材SMと水WTとがパドル51によって攪拌される。
攪拌機5による攪拌が終了すると、搬送装置6は、その処理後の処分容器DCを支持した支持台61を、昇降装置62によって下降させる。処理後の処分容器DCは、攪拌後の乾燥粉体RWと固化材SMと水WTとを収容した処分容器DCを含む。処理後の処分容器DCを載せた搬送装置6は、処理部PUから交換部TUに移動する。
交換部TUに移動した処理後の処分容器DCに対して、キャッピング装置71によりキャップ部材が取り付けられる。キャップ部材が取り付けられた処理後の処分容器DCは、乗換コンベア73を介して搬送台車72に送られる。処理後の処分容器DCは、搬送台車72により、次の工程に搬送される。
洗浄装置7は、攪拌機5を洗浄する。洗浄装置7は、攪拌機5による攪拌処理が実行されないとき、処理部PUに移動して、攪拌機5を洗浄する。攪拌機5による攪拌処理とは、処理部PUにおいて処分容器DCの内部に供給された乾燥粉体RWと固化材SMと水WTとを攪拌機5で攪拌する処理をいう。
図2は、本実施形態に係る放射性廃棄物固化装置SEの一部を示す断面図である。図2に示すように、放射性廃棄物固化装置SEは、乾燥粉体RWを供給するための第1供給配管14と、固化材SMを供給するための第2供給配管24と、水WTを供給するための第3供給配管34と、ガスGAを排出するための排出配管44とを有する。
第1供給配管14は、処分容器DCに供給される乾燥粉体RWが通る第1供給通路15と、第1供給通路15の下端部に設けられた第1開口16とを有する。第2供給配管24は、処分容器DCに供給される固化材SMが通る第2供給通路25と、第2供給通路25の下端部に設けられた第2開口26とを有する。第3供給配管34は、処分容器DCに供給される水WTが通る第3供給通路35と、第3供給通路35の下端部に設けられた第3開口36とを有する。排出配管44は、処分容器DCからのガスGAが通る排出通路45と、排出通路44の下端部に設けられた開口46とを有する。
放射性廃棄物固化装置SEは、処理部PUに配置され、処分容器DCの上端部の開口を覆うカバー部材8を備えている。処分容器DCの上端部の開口がカバー部材8に覆われた状態で、その処分容器DCの内部に、処分容器DCの上端部の開口を介して、乾燥粉体RW、固化材SM、及び水WTが供給される。
放射性廃棄物固化装置SEは、処理部PUに配置され、処分容器DCに供給された乾燥粉体RWと固化材SMと水WTとを攪拌する攪拌機5を備えている。攪拌機5は、少なくとも一部が処分容器DCの内部に配置されるパドル51と、パドル51を駆動するアクチュエータ52とを有する。アクチュエータ52は、回転モータを含み、パドル51を回転可能である。攪拌機5は、カバー部材8に支持される。処分容器DCの上端部の開口がカバー部材8に覆われた状態で、処分容器DCの内部に供給された乾燥粉体RWと固化材SMと水WTとが攪拌機5によって攪拌される。
本実施形態において、放射性廃棄物固化装置SEは、第1開口16と接続される弁80を備えている。弁80は、ケーシング81と、ケーシング81の内部に配置される弁体82と、弁体82を移動する移動装置90とを備えている。
ケーシング81は、筒状の部材である。ケーシング81の中心軸AXは、水平面(XY平面)に対して傾斜する。ケーシング81は、中心軸AXの周囲に配置された筒部83と、筒部83の一部に設けられ、乾燥粉体RWが通る第1供給通路15の下端部の第1開口16と接続される流入口84と、筒部83の下端部に設けられた流出口85とを有する。
弁体82は、ケーシング81(筒部83)の内部に配置される。弁体82は、中心軸AXと平行な方向に移動可能である。弁体82は、流出口85に配置されることにより、流出口85を閉じることができる。弁体82は、流出口85から退くように移動することにより、流出口85を開けることができる。図2は、弁体82により流出口85が閉じられている状態を示す。
処分容器DCは、搬送装置6の支持台61に支持される。処理部PUにおいて、処分容器DCの上端部とカバー部材8とが接触するように、搬送装置6により処分容器DCの位置が調整される。本実施形態においては、処分容器DCの上端部の開口がカバー部材8で覆われるように、処分容器DCの上端部とカバー部材8とが接触する。カバー部材8の下端部に開口が形成されている。カバー部材8の下端部の開口と処分容器DCの上端部の開口とが結ばれるように、処分容器DCとカバー部材8とが接続される。
第1供給通路15を通った乾燥粉体RWは、第1開口16及び流入口84を介して、筒部83の内部に供給される。本実施形態において、流出口85は、カバー部材8に配置されている。流入口84から筒部83の内部に供給された乾燥粉体RWは、流出口85から流出する。流出口85から流出した乾燥粉体RWは、カバー部材8の下端部の開口、及び処分容器DCの上端部の開口を介して、処分容器DCの内部に供給される。
本実施形態において、第2供給配管24は、第1供給配管14と合流する。第1供給配管14は、第2供給配管24の第2開口26と接続される受入口17を有する。第2供給通路25を通った固化材SMは、第2開口26及び受入口17を介して、第1供給通路15に供給される。第1供給通路15を通った固化材SMは、第1開口16及び流入口84を介して、筒部83の内部に供給される。流入口84から筒部83の内部に供給された固化材SMは、流出口85から流出する。流出口85から流出した固化材SMは、カバー部材8の下端部の開口、及び処分容器DCの上端部の開口を介して、処分容器DCの内部に供給される。
本実施形態において、第3供給配管34の第3開口36は、カバー部材8に配置されている。第3供給通路35を通った水WTは、第3開口36から流出する。第3開口36から流出した水WTは、カバー部材8の下端部の開口、及び処分容器DCの上端部の開口を介して、処分容器DCの内部に供給される。
攪拌機5のパドル51は、処分容器DCの上端部の開口を介して、処分容器DCの内部に挿入される。アクチュエータ52の作動により、処分容器DCの内部に供給された乾燥粉体RWと固化材SMと水WTとが攪拌機5によって攪拌される。
本実施形態において、排出配管44の開口46は、カバー部材8に設けられている。処分容器DCの内部のガスGAは、開口46から排出され、排出通路45を流れる。
次に、図3から図6を参照して、弁体82の動作の一例について説明する。弁体82は、移動装置90によって動く。
弁体82は、中心軸AXと平行な方向に関して流入口84の一端部(下端部)84Aよりも外側(下側)の第1位置PJ1に移動可能である。弁体82は、中心軸AXと平行な方向に関して流入口84の他端部(上端部)84Bよりも外側(上側)の第2位置PJ2に移動可能である。弁体82は、移動装置90により、第1位置PJ1と第2位置PJ2との間を移動可能である。弁体82の移動可能範囲は、第1位置PJ1と第2位置PJ2との間の範囲である。弁体82の移動可能距離は、中心軸AXと平行な方向に関して第1位置PJ1と第2位置PJ2との距離である。
図3は、第1位置PJ1に弁体82が配置されている状態の一例を示す図である。図3に示すように、移動装置90は、第1位置PJ1において、弁体82の外面とケーシング81(筒部83)の内面とが接触して弁体82により流出口85が閉じられるように、弁体82を動かす。これにより、第1位置PJ1に配置された弁体82によって流出口85が閉じられる。
図4は、第1位置PJ1から第2位置PJ2に弁体82が移動している状態の一例を示す図である。図4に示すように、移動装置90は、第1位置PJ1から第2位置PJ2への移動において、弁体82の外面と流入口84よりも下方のケーシング81の内面の所定領域86とが離れるように、弁体82を動かす。これにより、第1位置PJ1から第2位置PJ2への移動において、弁体82の下端部と所定領域86との間に間隙が形成される。所定領域86は、流入口84よりも下方であって、流入口84と対向するケーシング81の内面の一部の領域を含む。所定領域86は、ケーシング81の内部における底面を含む。
本実施形態において、移動装置90は、第1位置PJ1から第2位置PJ2への移動において、中心軸AXと直交する所定軸BXまわりの弁体82の位置を変化させる。弁体82は、所定軸BXまわりに回転(傾斜)しながら、第1位置PJ1から第2位置PJ2に移動する。第1位置PJ1から第2位置PJ2への移動において、弁体82の上端部が弁体82の下端部よりも第2位置PJ2の近くに配置されるように、弁体82が所定軸BXまわりに傾斜する。
図5は、第2位置PJ2に弁体82が配置されている状態の一例を示す図である。図5に示すように、移動装置90は、第2位置PJ2において、弁体82の外面とケーシング81(筒部83)の内面とが接触するように、弁体82を動かす。
図6は、第2位置PJ2から第1位置PJ1に弁体82が移動している状態の一例を示す図である。図6に示すように、移動装置90は、第2位置PJ2から第1位置PJ1への移動において、弁体82の外面とケーシング81の内面の所定領域86とが接触するように、弁体82を動かす。これにより、第1位置PJ1から第2位置PJ2への移動において、所定領域86が弁体82の下端部に擦られる。
本実施形態において、移動装置90は、第2位置PJ2から第1位置PJ1への移動において、所定軸BXまわりの弁体82の位置を固定する。これにより、弁体82の下端部とケーシング81の内面の所定領域86とが接触しながら、弁体82が第1位置PJ1へ移動する。
図7は、本実施形態に係る移動装置90の一例を示す図である。移動装置90は、弁体82と接続される第1ロッド部材91と、第1ロッド部材91に設けられた第1フランジ部92及び第2フランジ部93と、少なくとも一部が第1フランジ部92と第2フランジ部93との間において第1ロッド部材91を囲むように配置された支持部材94と、弁体82及び支持部材94のそれぞれと接続される第2ロッド部材95と、中心軸AXと平行な方向に支持部材94を移動可能なアクチュエータ96と、第2位置PJ2に配置されたストッパ部材97と、支持部材94をガイドするガイド装置98と、支持部材94と第1ロッド部材91との間に配置されるOリング99と、支持部材94と第1ロッド部材91との間に配置されるブッシュ100とを有する。
第1ロッド部材91は、第1先端部91Aと第1基端部91Bとを有する。第1先端部91Aは、弁体82の第1部分82Aと接続される。弁体82の第1部分82Aは、中心軸AXよりも下側(所定領域86側)に設けられる。第1ロッド部材91の第1先端部91Aと弁体82の第1部分82Aとは第1軸J1を中心に相対回転可能に接続される。第1軸J1は、中心軸AXと直交する。
第1フランジ部(第1ストッパ部)92は、第1ロッド部材91に設けられる。第2フランジ部(第2ストッパ部)93は、第1フランジ部92よりも第1基端部91B側において第1ロッド部材91に設けられる。
支持部材94は、第1フランジ部92と第2フランジ部93との間において第1ロッド部材91を囲むように配置される。中心軸AXと平行な方向に関する支持部材94の寸法は、第1フランジ部92と第2フランジ部93との距離よりも小さい。中心軸AXと平行な方向に関して、支持部材94と第1ロッド部材91とは相対移動可能である。
第2ロッド部材95は、第2先端部95Aと第2基端部95Bとを有する。第2先端部95Aは、弁体82の第2部分82Bと接続される。弁体82の第2部分82Bは、第1部分82Aよりも所定領域86から離れている。弁体82の第2部分82Bは、中心軸AXよりも上側に設けられる。第2ロッド部材95の第2先端部95Aと弁体82の第2部分82Bとは第2軸J2を中心に相対回転可能に接続される。第2軸J2は、第1軸J1と平行である。
第2基端部95Bは、支持部材94と接続される。第2ロッド部材95の第2基端部95Bと支持部材94とは第3軸J3を中心に相対回転可能に接続される。第3軸J3は、第1軸J1及び第2軸J2と平行である。
アクチュエータ96は、直動シリンダを含み、中心軸AXと平行な方向に支持部材94を移動可能である。ガイド装置98は、中心軸AXと平行な方向に関する支持部材94の移動をガイドする。
ストッパ部材97は、第2位置PJ2において弁体82の第3部分82Cと接触するように設けられている。弁体82の第3部分82Cは、第2部分82Bよりも所定領域86から離れた部分である。すなわち、第3部分82Cは、第1部分82A及び第2部分82Bよりも弁体82の上端部に近い部分である。
図7は、弁体82が第1位置PJ1に配置されている状態を示す。アクチュエータ96により、第1位置PJ1及び第2位置PJ2から離れるように矢印C1方向に支持部材94が移動すると、支持部材94の下端面94Aが第1フランジ部92から離れる。第1ロッド部材91と支持部材94とは、中心軸AXと平行な方向に相対移動可能であり、支持部材94が矢印C1方向に移動すると、支持部材94と一緒に第2ロッド部材95が矢印C1方向に移動する。これにより、弁体82は所定軸BXまわりの一方向に傾斜(回転)する。
さらに矢印C1方向に支持部材94が移動すると、支持部材94の上端面94Bが第2フランジ部93と接触する。支持部材94の上端面94Bと第2フランジ部93とが接触した状態で、さらに矢印C1方向に支持部材94が移動すると、支持部材94と一緒に第1ロッド部材91が矢印C1方向に移動する。これにより、弁体82は所定軸BXまわりに傾斜した状態で、第1位置PJ1から第2位置PJ2に移動する。
さらに矢印C1方向に支持部材94が移動すると、第3部分82Cを含む弁体82の少なくとも一部は、第2位置PJ2に到達する。第1部分82A、第2部分82B、及び第3部分82Cのうち、第3部分82Cが第2位置PJ2に最も先に到達する。第2部分PJ2にはストッパ部材97が配置されており、ストッパ部材97と第3部分82Cとが接触する。ストッパ部材97と第3部分82Cとが接触した状態で、さらに矢印C1方向に支持部材94が移動すると、弁体82は所定軸BXまわりの逆方向に傾斜(回転)する。これにより、第2位置PJ2において、弁体82の外面とケーシング81の内面とが接触する。
アクチュエータ96により、第1位置PJ1及び第2位置PJ2に近づくように矢印C2方向に支持部材94が移動すると、支持部材94の上端面94Bが第2フランジ部93から離れる。矢印C2方向への支持部材94の移動により、弁体82の第2部分82Bは、第2ロッド部材95に押されながら、矢印C2方向に移動する。また、矢印C2方向への支持部材94が移動すると、支持部材94の下端面94Aと第1フランジ部92とが接触する。支持部材94の下端面94Aと第1フランジ部92とが接触した状態で、支持部材94が矢印C2方向に移動すると、弁体82の第1部分82Aは、第1ロッド部材91に押されながら、矢印C2方向に移動する。これにより、弁体82は、所定軸BXまわりの位置を固定された状態で、第2位置PJ2から第1位置PJ1に移動する。
次に、本実施形態に係る放射性廃棄物固化装置SEの動作の一例について説明する。図2に示したように、処理部PUにおいて、カバー部材8と処分容器DCとが接続される。第3供給装置3から処分容器DCに水WTが供給される。第3供給装置3は、計量装置31で計量された所定量の水WTを処分容器DCに対して一度に供給する。第3供給通路35を通った水WTは、第3開口36を介して、処分容器DCに供給される。
また、弁体82が第2位置PJ2に配置された状態で(流出口85が開いた状態で)、第1供給装置1から処分容器DCに乾燥粉体RWが供給され、第2供給装置2から処分容器DCに固化材SMが供給される。第1供給装置1は、計量装置12で計量された所定量の乾燥粉体RWを処分容器DCに対して一度に供給する。第2供給装置2は、計量装置22で計量された所定量の固化材SMを処分容器DCに対して一度に供給する。第1供給通路15を通った乾燥粉体RWは、流入口84及び筒部83の内部を通った後、流出口85を介して、処分容器DCに供給される。第2供給通路25及び第1供給通路15を通った固化材SMは、流入口84及び筒部83の内部を通った後、流出口85を介して、処分容器DCに供給される。
なお、第1供給装置1から処分容器DCに対して一度に供給される乾燥粉体RWの量と、第2供給装置2から処分容器DCに対して一度に供給される固化材SMの量と、第3供給装置3から処分容器DCに対して一度に供給される水WTの量との和は、処分容器DCの容積よりも小さい。
乾燥粉体RW、固化材SM、及び水WTが処分容器DCに供給された後、攪拌機5により、処分容器DCの内部の乾燥粉体RWと固化材SMと水WTとが攪拌される。
また、処分容器DCに対する乾燥粉体RW及び固化材SMの供給が終了した後、弁体82が第1位置PJ1に配置される。これにより弁体82で流出口85が閉じられる。
弁体82によって流出口85が閉じられることにより、例えば、攪拌機5を用いる攪拌処理において、流出口85から乾燥粉体RW及び固化材SMがこぼれ落ちることが抑制される。本実施形態においては、計量された所定量の乾燥粉体RW及び固化材SMが、処分容器DCに対して一度に供給される。乾燥粉体RWの供給後においても、第1供給通路15及び筒部83の内部の少なくとも一部に乾燥粉体RWが残留する可能性がある。また、固化材SMの供給後においても、第2供給通路25、第1供給通路15、及び筒部83の内部の少なくとも一部に固化材SMが残留する可能性がある。本実施形態においては、乾燥粉体RW及び固化材SMの供給後、弁体82によって流出口85が閉じられることにより、その残留した乾燥粉体RW及び固化材SMの少なくとも一方が流出口85からこぼれ落ちることが抑制される。
図8は、弁体82により流出口85から乾燥粉体RW及び固化材SMがこぼれ落ちることが抑制されている状態の一例を模式的に示す図である。図8に示すように、弁体82によって流出口85が閉じられているため、第1供給通路15及び筒部83の内部の少なくとも一部に乾燥粉体RWが残留していたり、第2供給通路25、第1供給通路15、及び筒部83の内部の少なくとも一部に固化材SMが残留していたりしても、その残留した乾燥粉体RW及び固化材SMは、弁体82によりせき止められる。これにより、乾燥粉体RW及び固化材SMが流出口85からこぼれ落ちることが抑制される。
弁体82は、処分容器DCに対する乾燥粉体RW及び固化材SMの供給が終了してから、次の処分容器DCに対する乾燥粉体RW及び固化材SMの供給が開始されるまで、第1位置PJ1に配置され続ける(流出口85を閉じ続ける)。
攪拌機5による攪拌が終了した後、処理後の処分容器DCが搬送装置6によって処理部PUから搬出される。また、処理前の処分容器DCが搬送装置6によって処理部PUに搬入される。処理部PUに搬送された処理前の処分容器DCは、カバー部材8と接続される。
処理前の処分容器DCとカバー部材8とが接続された後、その処分容器DCに対して第3供給装置3から水WTが供給される。また、処分容器DCに対して乾燥粉体RW及び固化材SMを供給するために、弁体82が第1位置PJ1から第2位置PJ2に移動する。
図9は、第1位置PJ1から第2位置PJ2に弁体82が移動する状態の一例を示す図である。第1位置PJ1から第2位置PJ2への弁体82の移動において、弁体82の外面とケーシング81の内面の所定領域86とが離れるように弁体82が動く。そのため、弁体82によってせき止められていた乾燥粉体RW及び固化材SMは、弁体82の外面とケーシング81の内面の所定領域86との間の間隙を流出口85に向かって移動し、流出口85を介して処分容器DCに供給される。流出口85は、所定領域86よりも下方に配置されている。所定領域86に溜まっていた乾燥粉体RW及び固化材SMは、重力作用により、流出口85に向かって移動する。また、本実施形態においては、第1位置PJ1から第2位置PJ2への移動において、弁体82の上端部が弁体82の下端部よりも第2位置PJ2の近くに配置されるように、弁体82が所定軸BXまわりに傾斜する。これにより、弁体82にせき止められていた乾燥粉体RW及び固化材SMは、弁体82の外面とケーシング81の内面の所定領域86との間の間隙から、流出口85に向かって移動する。
第1位置PJ1から第2位置PJ2に弁体82が移動し、流出口85が開いた状態で、第1供給装置1から処分容器DCに乾燥粉体RWが供給され、第2供給装置2から処分容器DCに固化材SMが供給される。乾燥粉体RW及び固化材SMの供給後、弁体82は、第2位置PJ2から第1位置PJ1に移動する。
図10は、第2位置PJ2から第1位置PJ1に弁体82が移動する状態の一例を示す図である。弁体82は、弁体82の外面とケーシング81の内面の所定領域86とを接触させながら、第2位置PJ2から第1位置PJ1へ移動する。これにより、所定領域86に乾燥粉体RW及び固化材SMが残留していても、第2位置PJ2から第1位置PJ1に移動する弁体82によって、流出口85から押し出され、処分容器DCに供給される。
以下、上述と同様の処理が実行される。
以上説明したように、本実施形態によれば、ケーシング81の内部において第1位置PJ1と第2位置PJ2との間を移動可能な弁体82が設けられ、その弁体82が第1位置PJ1に配置されることによって流出口85が閉じられる。これにより、乾燥粉体RW及び固化材SMが流出口85からこぼれ落ちることが抑制される。また、第1位置PJ1から第2位置PJ2への移動において、弁体82の外面とケーシング81の内面の所定領域86とが離れるように、弁体82が所定軸BXまわりに傾斜することによって、弁体82によってせき止められていた乾燥粉体RW及び固化材SMは、弁体82の外面とケーシング81の内面の所定領域86との間に形成される間隙から排出され、重力作用により流出口85を介して処分容器DCに供給される。また、第2位置PJ2から第1位置PJ1への移動において、弁体82の外面とケーシング81の内面の所定領域86とが接触するように弁体82が移動することにより、所定領域86に乾燥粉体RW及び固化材SMが残留していても、その乾燥粉体RW及び固化材SMは弁体82によって掻き出され、流出口85から排出される。
このように、本実施形態においては、弁80に乾燥粉体RW及び固化材SMが長期間残留し続けることが抑制される。そのため、例えば、残留した乾燥粉体RW及び固化材SMが弁80に固着することが抑制される。したがって、弁80は、円滑に作動し続けることができる。
また、弁80が円滑に作動し続けることができるため、流出口85は円滑に開閉される。したがって、放射性廃棄物固化装置SEは、固化処理において、流出口85を開けて、処分容器DCに対する乾燥粉体RW及び固化材SMの供給を円滑に実行することができる。また、放射性廃棄物固化装置SEは、処分容器DCに対する乾燥粉体RW及び固化材SMの供給が終了してから、次の処分容器DCに対する乾燥粉体RW及び固化材SMの供給が開始されるまで、流出口85を閉じて、乾燥粉体RW及び固化材SMが流出口85からこぼれ落ちることを抑制する。そのため、放射性廃棄物固化装置SEは、固化処理を円滑に実施することができる。
また、移動装置90は、第2位置PJ2において弁体82の外面とケーシング81の内面とが接触するように弁体82を動かす。これにより、乾燥粉体RW及び固化材SMのような異物が移動装置90に侵入することが抑制される。
また、本実施形態においては、移動装置90は、第1位置PJ1から第2位置PJ2への移動において、所定軸BXまわりの弁体82の位置を変化させ、第2位置PJ2から第1位置PJ1への移動において、所定軸BXまわりの弁体82の位置を固定する。これにより、第1位置PJ1から第2位置PJ2の移動において、弁体82によってせき止められていた乾燥粉体RW及び固化材SMは、弁体82の外面とケーシング81の内面の所定領域86との間隙から円滑に排出される。また、所定領域86に乾燥粉体RW及び固化材SMが残留していても、第2位置PJ2から第1位置PJ1の移動において、弁体82によって掻き出される。
また、本実施形態においては、移動装置90は、第1ロッド部材91と支持部材94と第2ロッド部材95とを含むリンク機構を有する。これにより、アクチュエータ96によって中心軸AXと平行な方向に支持部材94を移動させるだけで、弁体82を所期の姿勢に動かすことができる。
また、本実施形態においては、第1供給配管14は、第2開口26と接続される受入口17を有し、第1供給配管14と第2供給配管24とは合流する。これにより、乾燥粉体RW及び固化材SMについて1つの弁80を設ければ済む。
なお、上述の実施形態においては、第1供給配管14と第2供給配管24とは合流するが、合流しなくてもよい。第1供給配管14の第1開口16と接続される第1の弁80と、第2供給配管24の第2開口26と接続される第2の弁80とが設けられてもよい。以下の実施形態においても同様である。
<第2実施形態>
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図11から図14を参照して、本実施形態に係る弁800について説明する。上述の第1実施形態においては、弁80の中心軸AXが水平面に対して傾斜する例につて説明した。本実施形態においては、弁800の中心軸AXが水平面に対して垂直である例について説明する。
弁800は、中心軸AXの周囲に配置された筒部830と、筒部830の一部に設けられ乾燥粉体RWが通る供給通路150の下端部の開口160と接続される流入口340と、筒部830の下端部に設けられた流出口850と、を有するケーシング810と、ケーシング810の内部に配置される弁体820と、中心軸AXと平行な方向に関して流入口340の一端部(下端部)よりも外側(下側)の第1位置PJ1と流入口340の他端部(上端部)よりも外側(上側)の第2位置PJ2との間で弁体820を移動可能な移動装置900とを備えている。なお、図11において、移動装置900は、簡略して図示する。
図11に示すように、移動装置900は、第1位置PJ1において、弁体820の外面とケーシング810の内面とが接触して弁体820により流出口850が閉じられるように、弁体820を動かす。
図12に示すように、移動装置900は、第1位置PJ1から第2位置PJ2への移動において、弁体820の外面と流入口340よりも下方のケーシング810の内面の所定領域860とが離れるように、弁体820を動かす。移動装置900は、第1位置PJ1から第2位置PJ2への移動において、中心軸AXと直交する所定軸BXまわりの弁体820の位置を変化させる。
図13に示すように、移動装置900は、第2位置PJ2において、弁体820の外面とケーシング810の内面とが接触するように、弁体820を動かす。
図14に示すように、移動装置900は、第2位置PJ2から第1位置PJ1への移動において、弁体820の外面とケーシング810の内面の所定領域860とが接触するように、弁体820を動かす。移動装置900は、第2位置PJ2から第1位置PJ1への移動において、所定軸BXまわりの弁体820の位置を固定する。
以上説明したように、本実施形態においても、処分容器DCに対する乾燥粉体RWの供給が終了してから、次の処分容器DCに対する乾燥粉体RWの供給が開始されるまで、流出口850を閉じる弁体820により、乾燥粉体RWがこぼれ落ちることが抑制される。また、弁体820の動きによって、弁800に乾燥粉体RWが長期間滞留し続けることが抑制される。
1 第1供給装置
2 第2供給装置
3 第3供給装置
4 排気装置
5 攪拌機
6 搬送装置
7 洗浄装置
8 カバー部材
9 搬送口
11 粉体ホッパ
12 計量装置
13 搬送装置
13A 粉体ホッパ排出機
13B 粉体供給スクリューフィーダ
14 第1供給配管
15 第1供給通路
16 第1開口
17 受入口
21 真空移送装置
22 計量装置
23 バルブ機構
24 第2供給配管
25 第2供給通路
26 第2開口
31 計量装置
33 バルブ機構
34 第3供給配管
35 第3供給通路
36 第3開口
41 フィルタ装置
44 排出配管
45 排出通路
46 開口
51 パドル
52 アクチュエータ
61 支持台
62 昇降装置
63 走行装置
70 搬送コンベア
71 キャッピング装置
72 搬送台車
73 乗換コンベア
80 弁
81 ケーシング
82 弁体
82A 第1部分
82B 第2部分
82C 第3部分
83 筒部
84 流入口
85 流出口
86 所定領域
90 移動装置
91 第1ロッド部材
91A 第1先端部
91B 第1基端部
92 第1フランジ部
93 第2フランジ部
94 支持部材
94A 下端面
94B 上端面
95 第2ロッド部材
95A 第2先端部
95B 第2基端部
96 アクチュエータ
97 ストッパ部材
98 ガイド装置
99 Oリング
100 ブッシュ
AX 中心軸
BX 所定軸
CH チャンバ装置
DC 処分容器
GA ガス
J1 第1軸
J2 第2軸
J3 第3軸
PJ1 第1位置
PJ2 第2位置
PU 処理部(処理ステーション)
RW 放射性廃棄物
SE 放射性廃棄物固化装置
SM 固化材
WT 水

Claims (6)

  1. 中心軸の周囲に配置された筒部と、前記筒部の一部に設けられ放射性廃棄物が通る供給通路の下端部の開口と接続される流入口と、前記筒部の下端部に設けられた流出口と、を有するケーシングと、
    前記ケーシングの内部に配置される弁体と、
    前記中心軸と平行な方向に関して前記流入口の一端部よりも外側の第1位置と前記流入口の他端部よりも外側の第2位置との間で前記弁体を移動可能であり、前記第1位置において前記弁体の外面と前記ケーシングの内面とが接触して前記弁体により前記流出口が閉じられ、前記第1位置から前記第2位置への移動において前記弁体の外面と前記流入口よりも下方の前記ケーシングの内面の所定領域との間に間隙が形成され続けるように前記弁体の外面と前記所定領域とが離れ、前記第2位置から前記第1位置への移動において前記弁体の外面と前記ケーシングの内面の前記所定領域とが接触して前記所定領域が前記弁体の外面で擦られ続けるように前記弁体を動かす移動装置と、
    を備える弁。
  2. 前記移動装置は、前記第2位置において前記弁体の外面と前記ケーシングの内面とが接触するように前記弁体を動かす請求項1に記載の弁。
  3. 前記移動装置は、前記第1位置から前記第2位置への移動において前記間隙が形成され続けるように前記中心軸と直交する所定軸まわりの前記弁体の位置を変化させた状態を維持し、前記第2位置から前記第1位置への移動において前記所定領域が前記弁体の外面で擦られ続けるように前記所定軸まわりの前記弁体の位置を固定した状態を維持する請求項1又は請求項2に記載の弁。
  4. 前記移動装置は、
    第1先端部及び第1基端部を有し、前記中心軸と直交する第1軸を中心に前記第1先端部と前記弁体の第1部分とが相対回転可能に接続される第1ロッド部材と、
    前記第1ロッド部材に設けられる第1フランジ部と、
    前記第1フランジ部よりも前記第1基端部側において前記第1ロッド部材に設けられる第2フランジ部と、
    前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間において前記第1ロッド部材を囲むように配置され、前記中心軸と平行な方向に関する寸法が前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との距離よりも小さく、前記中心軸と平行な方向に関して前記第1ロッド部材と相対移動可能な支持部材と、
    第2先端部及び第2基端部を有し、前記第1軸と平行な第2軸を中心に前記第2先端部と前記第1部分よりも前記所定領域から離れた前記弁体の第2部分とが相対回転可能に接続され、前記第2軸と平行な第3軸を中心に前記第2基端部と前記支持部材とが相対回転可能に接続される第2ロッド部材と、
    前記中心軸と平行な方向に前記支持部材を移動可能なアクチュエータと、
    前記第2位置において前記第2部分よりも前記所定領域から離れた前記弁体の第3部分と接触するように設けられたストッパ部材と、
    を有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の弁。
  5. 処分容器に供給される放射性廃棄物が通る第1供給通路及び前記第1供給通路の下端部に設けられた第1開口を有する第1供給配管と、
    前記処分容器に供給される固化材が通る第2供給通路及び前記第2供給通路の下端部に設けられた第2開口を有する第2供給配管と、
    前記処分容器に供給される水が通る第3供給通路及び前記第3供給通路の下端部に設けられた第3開口を有する第3供給配管と、
    前記処分容器に供給された前記放射性廃棄物と前記固化材と前記水とを攪拌する攪拌機と、
    前記第1開口と接続される請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の弁と、
    を備える放射性廃棄物固化装置。
  6. 前記第1供給配管は、前記第2開口と接続される受入口を有する請求項5に記載の放射性廃棄物固化装置。
JP2014067059A 2014-03-27 2014-03-27 弁、及び放射性廃棄物固化装置 Active JP6320113B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014067059A JP6320113B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 弁、及び放射性廃棄物固化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014067059A JP6320113B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 弁、及び放射性廃棄物固化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015190527A JP2015190527A (ja) 2015-11-02
JP6320113B2 true JP6320113B2 (ja) 2018-05-09

Family

ID=54425190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014067059A Active JP6320113B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 弁、及び放射性廃棄物固化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6320113B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5012121B2 (ja) * 1971-09-21 1975-05-09
JPS59185468U (ja) * 1983-05-26 1984-12-10 日立造船株式会社 ダンパ装置
JPS62188864A (ja) * 1986-02-13 1987-08-18 Toshiba Corp
JPH0414871U (ja) * 1990-05-30 1992-02-06
FR2664084B1 (fr) * 1990-06-27 1993-07-16 Framatome Sa Procede et dispositif de demantelement d'un composant irradie d'un reacteur nucleaire par usinage de sa paroi.
JPH112339A (ja) * 1997-06-11 1999-01-06 Shimizu Corp コンクリート打設配管用のバルブ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015190527A (ja) 2015-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2525086C2 (ru) Соединительное устройство для системы наполнения банок для изготовления ядерного топлива
US10646901B2 (en) Cleaning device for small parts
ITUD20090113A1 (it) Macchina e procedimento per il trattamento di contenitori di liquidi, e dispositivo di trattamento
JP6961240B2 (ja) 滅菌粒状バルク物質を搬送し、滅菌粒状バルク物質をアイソレーター内に移送する方法、並びに、コンテナ、アイソレーター及びアイソレーターとコンテナとの組合せ
JP6320113B2 (ja) 弁、及び放射性廃棄物固化装置
US10669071B2 (en) Powder container systems for additive manufacturing
KR102289348B1 (ko) 방사성 파라핀 고화 폐기물을 반응기에 투입하는 장치 및 이를 이용한 투입방법
TW518608B (en) Radioactive waste treatment facility
JP2008535661A (ja) 造粒装置
JP6559080B2 (ja) 放射性廃棄物の減容処理装置及び減容処理方法
KR20190071679A (ko) 충전 시스템
EP0734760B1 (en) Apparatus for the preparation of mixtures, especially dye solutions
JP5675311B2 (ja) 粉体定量供給装置
JPS6041319B2 (ja) 処理物を液中で連続的に処理する装置
JP6302320B2 (ja) 昇降装置、放射性廃棄物固化装置、及び放射性廃棄物固化方法
JP2015190805A (ja) 計測装置、洗浄装置、及び放射性廃棄物固化装置
JP2625591B2 (ja) 放射性廃棄物固型化装置
JP5342953B2 (ja) 廃棄物処理設備及び廃棄物処理方法
JP2008241587A (ja) 放射性廃棄物の固化処理方法及び固化処理装置
CN112823397B (zh) 核燃料粉末的生产设备
JP2015190806A (ja) 計測装置、洗浄装置、及び放射性廃棄物固化装置
JP4097990B2 (ja) 選別乾燥充填装置及びそれに用いられるカプセル支持装置
JP2024524868A (ja) 廃棄物の熱処理用の装置に容器を供給するためのデバイス
RU2731698C1 (ru) Аппарат-растворитель с перемешивающим устройством
KR20190022242A (ko) 농축폐액 건조분말 이송시스템 및 제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6320113

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150