JP6318985B2 - 蓄電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電装置に関する。
車載電源などに使用される蓄電装置として、電極組立体を収容したケースと、そのケースに有る貫通孔を介してケース外に突き出した電極端子と、を備えるものが有る。そして従来、特許文献1には、ケースからの電極端子の突き出し方向における電極端子とケースとの対向面の間にシールリング(シールパッキン)が介在され、そのシールリングにより同対向面の間をシールした蓄電装置が記載されている。同文献の蓄電装置のケースは、シールリングとの当接部分に同シールリングを保持するための溝を備えている。
特開2006−324178号公報
過充電によるケース内の圧力上昇時などには、電極端子とケースとの対向面の間におけるシールリングの径方向外側の部分に電解液が流入することがある。この状態で、電極端子間に高い電圧が印加されると、流入した電解液を介した電極端子、ケース間の導通、いわゆる液絡が発生することが有る。液絡が発生して電解液が電気分解されると、その分解物がシールリングなどの表面に付着して、トラッキングによる短絡が発生する虞がある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その解決しようとする課題は、電極端子とケースの間の液絡を好適に抑制することのできる蓄電装置を提供することに有る。
上記課題を解決する蓄電装置は、電極組立体が収容されたケースと、前記ケースに有る貫通孔と、前記ケース内に存在するとともに、前記貫通孔の内径よりも大きい外径を有した端子頭部、及びその端子頭部から前記貫通孔を介して前記ケースの外部に突き出した端子軸部を有した電極端子と、前記端子軸部の軸方向における前記ケースと前記端子頭部との対向面の間に介在して、前記対向面の間をシールしている環形状のシールリングと、前記対向面の間における前記シールリングの径方向外側の部分に介在して、前記ケースと前記端子頭部とを絶縁している端子絶縁部材と、を備える蓄電装置において、前記ケースと前記シールリングとの当接位置よりも径方向外側、且つ前記シールリングの外周よりも径方向内側に内周側の側面が位置し、前記端子絶縁部材の内周面よりも径方向外側に外周側の側面が位置する環状の溝を、前記ケースにおける前記端子頭部との対向面に備えている。
また、上記課題を解決するもう一つの蓄電装置は、電極組立体が収容されたケースと、前記ケースに有る貫通孔と、前記ケース内に存在するとともに、前記貫通孔の内径よりも大きい外径を有した端子頭部、及びその端子頭部から前記貫通孔を介して前記ケースの外部に突き出した端子軸部を有した電極端子と、前記端子軸部の軸方向における前記ケースと前記端子頭部との対向面の間に介在して、前記対向面の間をシールしているシールリングと、前記対向面の間における前記シールリングの径方向外側の部分に介在して、前記ケースと前記端子頭部とを絶縁している端子絶縁部材と、を備える蓄電装置において、前記端子頭部における前記シールリングとの当接位置よりも径方向外側、且つ前記シールリングの外周よりも径方向内側に内周側の側面が位置し、前記端子絶縁部材の内周よりも径方向外側に外周側の側面が位置する環状の溝を、前記端子頭部における前記ケースとの対向面に備えている。
こうした蓄電装置では、ケースまたは端子頭部が備える溝により、ケースと端子頭部との対向面の間の絶縁距離が長くなる。そのため、ケース、電極端子間の絶縁抵抗が増大する。
上記蓄電装置について、前記対向面における前記シールリングとの当接部分の外周に前記溝の外周側の側面が沿っていることが望ましい。こうした場合、ケースと端子頭部との対向面の間により長い絶縁距離を確保できる。
上記蓄電装置について、前記シールリングは、円形状の断面を有しており、前記溝の外周側の側面から前記端子絶縁部材の内周までの距離、及び同溝の深さはいずれも、前記シールリングの断面の円周長さの4分の1から同シールリングの断面の半径を引いた値以上であることが望ましい。こうした場合、溝を備えたことによる液絡の抑制効果が理論上最大となる。
上記蓄電装置について前記シールリングは、円形状の断面を有しており、前記溝の外周側の側面から前記端子絶縁部材の内周までの距離、及び同溝の深さはいずれも、前記シールリングの断面の円周長さの4分の1から同シールリングの断面の半径を引いた値と等しいことが望ましい。こうした場合、溝を備えたことによる液絡の抑制効果を理論上最大としつつ、溝を備えたことによるケース又は端子頭部の強度低下が抑えられる。
上記蓄電装置は、二次電池に適用することができる。
本発明によれば、電極端子とケースの間の液絡を好適に抑制することができる。
蓄電装置としての二次電池の第1実施形態の外観を示す斜視図。 電極組立体の分解斜視図。 二次電池の分解斜視図。 導電部材と電極端子との接合構造を示す分解斜視図。 (a)は正極端子周辺の断面図であり、(b)は負極端子周辺の断面図である。 電極端子の端子頭部とケースの蓋との対向部分の拡大断面図。 第2実施形態の二次電池について(a)はその正極端子周辺の断面図であり、(b)はその負極端子周辺の断面図である。
(第1実施形態)
以下、蓄電装置の第1実施形態を、図1〜図6を参照して詳細に説明する。本実施形態の蓄電装置は、角型のリチウムイオン二次電池として構成されている。
図1に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、直方体形状のケース11を備える。ケース11は、一方に開口した有底箱状のケース本体12と、そのケース本体12の開口部分を塞ぐ矩形平板形状の蓋13とを備える。ケース本体12と蓋13とは、溶接などにより接合されている。
二次電池10は、ケース11に収容されている電極組立体14及び電解液(図示略)と、電極組立体14と電力のやり取りを行う、正極側及び負極側の電極端子(正極端子15、負極端子16)を備えている。各電極端子15,16は、ケース11の蓋13に有り、蓋13を貫通した状態で配置されている。各電極端子15,16は、ケース11の蓋13から外部に突き出している。なお、以下の説明では、蓋13に対する各電極端子15,16の突出方向を二次電池10の上方とし、その反対方向を二次電池10の下方とする。
図2に示すように、電極組立体14は、正極電極21及び負極電極22が、電気伝導に係るイオンが透過可能な多孔質膜であるセパレーター23を介して交互に積層された構造である。正極電極21、負極電極22及びセパレーター23は、長方形状のシートである。
正極電極21は、例えばアルミニウムからなる長方形状の正極金属箔21aと、その正極金属箔21aの両面に有る正極活物質層21bと、を有する。負極電極22は、例えば銅からなる長方形状の負極金属箔22aと、その両面に有る負極活物質層22bと、を有する。電極組立体14を構成している状態において、正極活物質層21bは負極活物質層22bに覆われ、かつ各電極21,22は、セパレーター23によって覆われている。さらに正極電極21は、その端部21cから突出した形状の正極タブ31を有する。また、負極電極22は、その端部22cから突出した形状の負極タブ32を有する。そして、各電極21,22は、各タブ31,32の同一極性同士が列状に配置されるように積層されている。
図3に示すように、各負極タブ32は、電極21,22の積層方向の一方に寄せて集められ、その集められた状態で他方に折り返されている。同様に各正極タブ31は、電極21,22の積層方向の一方に寄せて集められ、その集められた状態で他方に折り返されている。本実施形態では、正極タブ31及び負極タブ32は、同じ方向に折り返されている。そして、電極組立体14は、各タブ31,32が存在する端面14aと、各電極端子15,16が存在する蓋13の内面13aとが対向する状態でケース11内に収容されている。
二次電池10は、正極タブ31と正極端子15とを電気的に接続するのに用いられる正極導電部材40を備えている。正極導電部材40は、ケース11の蓋13と電極組立体14との間に存在し、正極タブ31及び正極端子15の双方に接合されている。
正極導電部材40は、一枚の金属板、例えばアルミニウム板で構成されている。正極導電部材40は、正極タブ31に接合されている正極タブ接合部41と、正極端子15に接合されている端子接合部42とを有している。そして、正極導電部材40は、正極タブ接合部41及び端子接合部42の双方と連続し、クランク状に湾曲(屈曲)した正極湾曲部43とを有している。
正極端子15は、角柱状の端子頭部51と、端子頭部51の上面51aから上方に向けて延び、且つ、外周面にネジ溝を有する筒形状の端子軸部52とを備えている。そして、端子軸部52は、蓋13に有る貫通孔13bを介してケース11の外部に突き出している。
端子頭部51は、ケース11内に存在し、蓋13の内面13aから電極組立体14に向けて突出している。端子頭部51は、貫通孔13bの内径よりも大きい外径を有している。端子軸部52の軸方向(上下方向)における端子頭部51と蓋13との対向面の間には、シールリング53が介在している。シールリング53は、円形状の断面を有した環形状のシールリングであり、その内径部分には、端子軸部52が挿通されている。
端子軸部52には、貫通孔13bに嵌合するものであって絶縁性のフランジ付きリング54が挿通されている。端子軸部52には、フランジ付きリング54の上からナット55が螺合されており、正極端子15と蓋13とはユニット化されている。
図3及び図4に示すように、二次電池10は、端子頭部51の一部を覆う正極側の端子絶縁部材(正極側端子絶縁部材57)と、端子接合部42と電極組立体14の端面14aとの間に介在する接合部絶縁部材58とを備える。正極側端子絶縁部材57は、絶縁性を有しており、端子頭部51の上面51a及び端子頭部51の外周面の一部を覆う。接合部絶縁部材58は、絶縁性を有しており、端子接合部42と電極組立体14の端面14aとの接触を規制する。
二次電池10は、負極タブ32と負極端子16とを電気的に接続するのに用いられる負極導電部材60を備えている。負極導電部材60は、ケース11の蓋13と電極組立体14との間に存在し、負極タブ32及び負極端子16の双方に接合されている。
図3又は図4に示すように、負極導電部材60は、一枚の金属板、例えば銅板で構成されている。負極導電部材60は、負極タブ32に接合されている負極タブ接合部61と、電流遮断部80に接合されている遮断接合部62とを有している。さらに、負極導電部材60は、負極タブ接合部61及び遮断接合部62の双方と連続し、クランク状に湾曲(屈曲)した負極湾曲部63を有している。
負極端子16は、円柱状の端子頭部71と、その端子頭部71の上面71aから上方に向けて延び、且つ外周面にネジ溝を有する筒形状の端子軸部72とを備えている。端子軸部72は、蓋13に有る貫通孔13bを介してケース11外に突出している。
端子頭部71は、ケース11内に存在し、蓋13の内面13aから電極組立体14に向けて突出している。端子頭部71は、貫通孔13bの内径よりも大きい外径を有している。端子軸部72の軸方向(上下方向)における端子頭部71と蓋13との対向面の間には、シールリング73が介在している。シールリング73は、円形状の断面を有した環形状のシールリングであり、その内径部には、端子軸部72が挿通されている。
端子軸部72には、貫通孔13bに嵌合するものであって絶縁性のフランジ付きリング74が挿通されている。そして、端子軸部72には、フランジ付きリング74の上からナット75が螺合されており、負極端子16と蓋13とがユニット化されている。
二次電池10は、電流遮断部80を備える。電流遮断部80は、端子頭部71の下面に一体化されている。電流遮断部80は、負極端子16と負極導電部材60とを電気的に接続し、且つ、ケース11内の圧力が規定圧を超えた場合に、負極端子16と負極導電部材60との電気的な接続を遮断する。つまり、電流遮断部80は、ケース11内の圧力が規定圧以下である場合において負極端子16及び負極タブ32間の通電経路の一部を構成する一方、ケース11内の圧力が規定圧を超えた場合において上記通電経路を遮断する。
図4に示すように、二次電池10は、端子頭部71の上面71a及び外周面を覆う、絶縁性を有した負極側の端子絶縁部材(負極側端子絶縁部材77)と、端子頭部71及び電流遮断部80をユニット化するカシメ部材88とを備える。負極側端子絶縁部材77は、端子頭部71に対して上方から取り付けられており、蓋13と端子頭部71との接触を規制する。カシメ部材88は、円筒部88aと、当該円筒部88aの軸線方向の両端部に有って径方向内側に延びた上鍔部88b及び下鍔部88cとを有する。カシメ部材88は、上鍔部88bが負極側端子絶縁部材77に係止し、且つ、下鍔部88cが支持部材86の外周面に存在する段差部に係止することにより、上記各種部材をユニット化している。
図3に示すように、二次電池10は、正極タブ接合部41及び負極タブ接合部61と、蓋13との間に配置される絶縁カバー100を備えている。絶縁カバー100は、例えば樹脂などで構成されている。絶縁カバー100は、長方形の板状の本体部101と、当該本体部101の短手方向の端部から下方に起立した起立部102とを有している。
なお、蓋13の中央部には、ケース11内の圧力が開放圧を超えた場合に開放される圧力開放弁103が有り、絶縁カバー100の本体部101における圧力開放弁103と対向する部位には連通孔101aが存在する。圧力開放弁103及び連通孔101aは、上方から見て正極タブ接合部41と負極タブ接合部61との間に配置されている。
次に、こうした二次電池10におけるケース11と各電極端子15,16との絶縁に係る構造の詳細を説明する。
図5(a)に示すように、この二次電池10では、シールリング53、フランジ付きリング54及び正極側端子絶縁部材57により、ケース11の蓋13と正極端子15との接触が規制されている。
フランジ付きリング54は、円環板状のリング部54a、そのリング部54aの外径部分から垂直上方に突き出した円管形状のフランジ部54b、リング部54aの内径部分から垂直下方に付き出した嵌合部54cを備える。リング部54aは、ナット55の下面と蓋13の外面13c(外部に露出した面)との対向面の間に介在する。また、フランジ部54bは、ナット55の周りを覆ってその外側面と蓋13の外面13cとの間に介在する。そして、嵌合部54cは、正極端子15の端子軸部52が挿通されている貫通孔13bの内周面に嵌合し、端子軸部52の外周面と貫通孔13bの内周面との対向面の間に介在する。
正極側端子絶縁部材57は、円筒形状の筒部57aとその筒部57aの上端部分から径方向内側にせり出した円環板状の鍔部57bとを備える。筒部57aは、正極端子15の端子頭部51の外周を覆い、その外周面と蓋13の内面13aとの間に介在する。一方、鍔部57bは、端子頭部51の上面51aの径方向外側の部分を覆い、その上面51aと蓋13の内面13aとの対向面の間における径方向外側の部分に介在する。
シールリング53は、端子頭部51の上面51aと蓋13の内面13aとの対向面の間における鍔部57bの内径部分に配置される。なお、シールリング53は、ナット55の締め付けにより、弾性圧縮した状態でそれらの対向面の間に介在している。シールリング53及び蓋13の当接面は、円環形状となる。
蓋13は、その内面13aにおける端子頭部51の上面51aに対向する部分に、貫通孔13bを周回する環状の溝90を備える。溝90は、矩形の断面形状を有している。なお、蓋13の内面13aは、ケース11における端子頭部51,71との対向面である。
図5(b)に示すように、この二次電池10では、シールリング73、フランジ付きリング74及び負極側端子絶縁部材77により、ケース11の蓋13と負極端子16との接触が規制されている。
フランジ付きリング74は、円環板状のリング部74a、そのリング部74aの外径部分から垂直上方に突き出した円管形状のフランジ部74b、リング部74aの内径部分から垂直下方に付き出した嵌合部74cを備える。リング部74aは、ナット75の下面と蓋13の外面13cとの対向面の間に介在する。また、フランジ部74bは、ナット75の周囲を覆ってその外側面と蓋13の外面13cとの間に介在する。そして、嵌合部74cは、負極端子16の端子軸部72が挿通されている貫通孔13bの内周面に嵌合し、端子軸部72の外周面と貫通孔13bの内周面との対向面の間に介在する。
負極側端子絶縁部材77は、円筒形状の筒部77aとその筒部77aの上端部分から径方向内側にせり出した円環板状の鍔部77bとを備える。筒部77aは、負極端子16の端子頭部71の外周を覆い、その外周面と蓋13の内面13aとの間に介在する。一方、鍔部77bは、端子頭部71の上面71aの径方向外側の部分を覆い、その上面71aと蓋13の内面13aとの対向面の間における径方向外側の部分に介在する。
シールリング73は、端子頭部71の上面71aと蓋13の内面13aとの対向面の間における鍔部77bの内径部分に配置される。なお、シールリング73は、ナット75の締め付けにより、弾性圧縮した状態でそれらの対向面の間に介在している。シールリング73と蓋13との当接面は、円環形状となる。
蓋13は、その内面13aにおける端子頭部71の上面71aに対向する部分にも、貫通孔13bを周回する環状の溝91を備える。溝91は、矩形の断面形状を有している。
図6に示すように、溝90,91の内周側の側面94は、円環形状をなす、蓋13とシールリング53との当接部分Xの外周Yに沿っている。また、溝90の外周側の側面95は、端子絶縁部材57,77の鍔部57b,77bの内周面57c,77cよりも径方向外側に位置している。
続いて、本実施形態の二次電池10の作用及び効果を説明する。
(1)二次電池10では、過充電によるケース11内の圧力上昇が発生した場合などに、端子頭部51,71とケース11の蓋13との対向面の間におけるシールリング53,73の径方向外側の部分に電解液が流入することが考えられる。上述のようにケース11内の圧力が規定圧以上に上昇すると、電流遮断部80は、負極端子16、負極タブ32間の通電経路を遮断するが、端子頭部51,71及び蓋13の対向面の間には、その遮断後も電解液が残存する場合がある。この状態で電極端子15,16間に高電圧が印加されると、電解液を介した電極端子15,16及び蓋13の短絡、すなわち液絡が発生することがある。さらに、液絡が発生すると、シールリング53,73や端子絶縁部材57,77などの表面に電解液の分解物が堆積して、電極端子15,16間が再導通することがある。
その点、本実施形態の二次電池10では、蓋13の内面13aにおける端子頭部51,71と対向する部分に溝90,91が存在することで、端子頭部51,71と蓋13との絶縁距離が長くなる。そのため、電極端子15,16とケース11との間の液絡を好適に抑制することができる。
(2)単純に、端子頭部51,71と蓋13との対向面の間の距離を広げても、それら対向面の間の絶縁距離を長くすることは可能である。ただし、それらの対向面の間に介在しているシールリング53,73や端子絶縁部材57,77の厚さをその分増大させる必要があり、それら部品の重量や材料費の増加を招いてしまう。また、対向面の間でのシールリング53,73の圧縮率が小さくなり、シール性の低下を招いてしまうことにもなる。その点、本実施形態の二次電池10では、対向面の間の距離を広げなくても、絶縁距離を長くすることが可能である。
(3)図6に示すように、上記溝90,91を備える二次電池10では、端子頭部51,71と蓋13との対向面の間における最短の導通経路は、下記経路(A)〜(C)のいずれかとなる。
経路(A):溝90,91の外周側の側面95から端子絶縁部材57,77の上面57a,77a及び内周面57c,77cに沿って端子頭部51,71の上面51a,71aに至る経路。
経路(B):溝90,91の底面96から直接、最短距離で端子頭部51,71の上面51a,71aに至る経路。
経路(C):蓋13の内面13aとシールリング53,73との当接位置の径方向外側の部分からシールリング53,73の表面に沿ってシールリング53,73の径方向最外周の位置に至り、そこから直接、最短距離で端子頭部51,71の上面51a,71aに至る経路。
ここで、溝90,91の外周側の側面95から端子絶縁部材57,77(鍔部57b,77b)の内周面57c,77cまでの距離を「a」、溝90,91の深さを「b」、シールリング53,73の断面の半径を「r」とする。このときの各経路(A)〜(C)の距離は、次の通りとなる。
経路(A)の距離Laは、溝90,91の外周側の側面95から端子絶縁部材57,77の内周面57c,77cまでの距離aと、蓋13の内面13a及び端子頭部51,71の上面51a,71aの対向面の間の最短距離との和である。一方、対向面の間の最短距離は、シールリング53,73の断面の直径(2r)である。よって、経路Aの距離Laは、「La=a+2r」となる。同様に、経路(B)の距離Lbは、溝90,91の深さbと対向面の間の最短距離との和であるから、「Lb=b+2r」となる。さらに、経路(C)の距離Lcは、シールリング53,73の断面の円周長さの4分の1(2πr/4=πr/2)とシールリング53,73の断面の半径rとの和であるから、「Lc=(π/2+1)r」となる。
このうち、経路(A)及び経路(B)の距離La,Lbは、溝90,91の形状寸法によって変化するが、経路(C)の距離Lcは、溝90,91の形状寸法には関係を持たない。よって、経路(A)及び経路(B)の距離La,Lbの双方が経路(C)の距離Lc以上となるように溝90,91を設定すれば、理論上、端子頭部51,71と蓋13との対向面の間の絶縁距離を、溝90,91の設定により達成可能な最大長とすることができる。具体的には、上記距離a及び深さbのいずれもが、「(π/2−1)r」以上となるようにすれば、液絡抑制効果を最大とすることができる。すなわち、液絡抑制効果が最大となるのは、溝90,91の外周側の側面95から端子絶縁部材57,77の内周面57c,77cまでの距離a、及び溝90,91の深さbの双方が、シールリング53,73の断面の円周長さの4分の1から同シールリング53,73の断面の半径を引いた値以上となるときである。
(4)溝90,91が存在する部分では、蓋13が肉薄となってその強度が低下する。よって、溝90,91の外周側の側面95から端子絶縁部材57,77の内周までの距離a、及び溝90,91の深さbは、シールリング53,73の断面の円周長さの4分の1から同シールリング53,73の断面の半径を引いた値と等しくすることが望ましい。このようにすれば、溝90,91の断面積は、絶縁距離を理論上の最大長となる場合における最小値となる。そのため、溝90,91を備えたことによる蓋13の強度低下を抑えてより効率的に液絡を抑制することができる。
(5)図6に一点鎖線で示すように、溝90,91の内周側の側面94が、蓋13とシールリング73との当接部分の外周Yよりも径方向外側に位置する場合、経路(C)は同図に点線で示す経路(C’)となり、その距離はより短くなる。したがって、液絡の抑制には、本実施形態のように、溝90,91の内周側の側面94が、蓋13とシールリング73との当接部分Xの外周Yに沿っていることが望ましい。
(第2実施形態)
次に、蓄電装置の第2実施形態を、図7を併せ参照して説明する。なお本実施の形態にあって、上記実施の形態と共通する構成については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図7(a)、(b)に示すように、本実施形態の二次電池も第1実施形態と同様に、端子頭部51,71の上面51a、71aと蓋13の内面13aと対向面の間には、シールリング53,73及び端子絶縁部材57,77が介在している。ただし、本実施形態の二次電池では、端子頭部51,71が、その上面51aに環状の溝92,93を備えている。なお、溝92,93が位置する上面51a,71aは、端子頭部51,71におけるケース11との対向面である。
溝92、93は、端子頭部51,71の上面51a,71aにおける端子軸部52,72の周りを周回している。溝92,93の内周側の側面94は、端子頭部51,71とシールリング53,73との当接部分の外周に沿っている。また、溝92,93の外周側の側面95は、端子絶縁部材57,77の鍔部57b,77bの内周面57c,77cよりも径方向外側に位置している。
本実施形態でも、溝92,93により、端子頭部51,71と蓋13との間の絶縁距離が長くなり、電極端子15,16とケース11と対向面の間の液絡が抑制される。この場合にも、溝92,93の外周側の側面から端子絶縁部材57,77の内周までの距離a、及び溝92,93の深さbの双方が、シールリング53,73の断面の円周長さの4分の1から同シールリング53,73の断面の半径を引いた値(πr/2−r)以上となっていれば、溝92,93の設定により確保される絶縁距離を理論上の最大長とすることができる。
更に、上記距離a及び深さbの双方が上記値(πr/2−r)と等しければ、溝92,93の断面積は、絶縁距離を理論上の最大長となる場合における最小値となる。そのため、溝92,93を備えたことによる蓋13の強度低下を抑えてより効率的に液絡を抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
○溝90〜93の内周側の側面が、蓋13の内面13aとシールリング53,73との当接部分の外周よりも径方向外側の部分に位置するようにしてもよい。そうした場合にも、溝90〜93の内周側の側面がシールリング53,73の外周よりも径方向内側に位置していれば、蓋13の内面13aと端子頭部51,71との対向面の間の絶縁距離は、溝90〜93が無い場合よりは長くなる。そのため、こうした場合にも、蓋13と端子頭部51,71との対向面の間の絶縁距離が長くなり、液絡が抑制されるようになる。
○溝90〜93の断面形状を矩形以外の形状としてもよい。
○正極側、負極側のいずれか一方のみに、溝90〜93を備えるようにしてもよい。すなわち、第1実施形態における溝90,91の一方、第2実施形態における溝92,93の一方を割愛するようにしてもよい。
○蓋13、端子頭部51,71の双方が、溝90〜93を備えるようにしてもよい。すなわち、第2実施形態における溝92,93を、第1実施形態の二次電池10に追加するようにしてもよい。そうした場合、蓋13、端子頭部51,71のいずれか一方のみが溝90〜93を備える場合に比して、同等の液絡抑制効果が得られるときの蓋13、端子頭部51,71の各々の強度低下はより少なくなる。
○シールリング53,73として、円形以外の断面形状のものを採用してもよい。
○電極組立体14として、帯状の正極電極と負極電極とを、同じく帯状のセパレーターを介して巻回されて積層構造となった巻回型の電極組立体を用いるようにしてもよい。
○ケース11の形状を、円筒形状などの任意の形状に変更してもよい。
○二次電池10をリチウムイオン二次電池以外の種類の二次電池としてもよい。また、上記実施形態の蓄電装置を、電気二重層キャパシタとして構成してもよい。
10…二次電池(蓄電装置)、11…ケース、12…ケース本体、13…蓋、13a…内面(対向面)、13b…貫通孔、14…電極組立体、15…正極端子(電極端子)、16…負極端子(電極端子)、51…端子頭部、51a…上面(対向面)、52…端子軸部、53…シールリング、54…フランジ付きリング、55…ナット、57…正極側端子絶縁部材(端子絶縁部材)、71…端子頭部、71a…上面(対向面)、72…端子軸部、73…シールリング、74…フランジ付きリング、75…ナット、77…負極側端子絶縁部材(端子絶縁部材)、90〜93…溝、94…溝の内周側の側面、95…溝の外周側の側面、96…溝の底面。

Claims (6)

  1. 電極組立体が収容されたケースと、前記ケースに有る貫通孔と、前記ケース内に存在するとともに、前記貫通孔の内径よりも大きい外径を有した端子頭部、及びその端子頭部から前記貫通孔を介して前記ケースの外部に突き出した端子軸部を有した電極端子と、前記端子軸部の軸方向における前記ケースと前記端子頭部との対向面の間に介在して、前記対向面の間をシールしている環形状のシールリングと、前記対向面の間における前記シールリングの径方向外側の部分に介在して、前記ケースと前記端子頭部とを絶縁している端子絶縁部材と、を備える蓄電装置において、
    前記ケースと前記シールリングとの当接位置よりも径方向外側、且つ前記シールリングの外周よりも径方向内側に内周側の側面が位置し、前記端子絶縁部材の内周面よりも径方向外側に外周側の側面が位置する環状の溝を、前記ケースにおける前記端子頭部との対向面に備えることを特徴とする蓄電装置。
  2. 電極組立体が収容されたケースと、そのケースに有る貫通孔と、前記ケース内に存在するとともに、前記貫通孔の内径よりも大きい外径を有した端子頭部、及びその端子頭部から前記貫通孔を介して前記ケースの外部に突き出した端子軸部を有した電極端子と、前記端子軸部の軸方向における前記ケースと前記端子頭部との対向面の間に介在して、前記対向面の間をシールしているシールリングと、前記対向面の間における前記シールリングの径方向外側の部分に介在して、前記ケースと前記端子頭部とを絶縁している端子絶縁部材と、を備える蓄電装置において、
    前記端子頭部における前記シールリングとの当接位置よりも径方向外側、且つ前記シールリングの外周よりも径方向内側に内周側の側面が位置し、前記端子絶縁部材の内周よりも径方向外側に外周側の側面が位置する環状の溝を、前記端子頭部における前記ケースとの対向面に備えることを特徴とする蓄電装置。
  3. 前記対向面における前記シールリングとの当接部分の外周に前記溝の外周側の側面が沿っている請求項1または2に記載の蓄電装置。
  4. 前記シールリングは、円形状の断面を有しており、
    前記溝の外周側の側面から前記端子絶縁部材の内周までの距離、及び同溝の深さはいずれも、前記シールリングの断面の円周長さの4分の1から同シールリングの断面の半径を引いた値以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄電装置。
  5. 前記シールリングは、円形状の断面を有しており、
    前記溝の外周側の側面から前記端子絶縁部材の内周までの距離、及び同溝の深さはいずれも、前記シールリングの断面の円周長さの4分の1から同シールリングの断面の半径を引いた値と等しい請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄電装置。
  6. 前記蓄電装置は、二次電池である請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電装置。
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