JP6318463B2 - 固体粒子、固体潤滑剤及び金属部材 - Google Patents

固体粒子、固体潤滑剤及び金属部材 Download PDF

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本発明は、固体粒子、固体潤滑剤及び金属部材に関する。
従来、ポリテトラフルオロエチレン〔PTFE〕やテトラフルオロエチレン〔TFE〕/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)〔PAVE〕共重合体〔PFA〕を固体潤滑剤として使用することが知られている。しかし、PTFEやPFAは、面圧が低くしかも温度が低い場合には潤滑剤としての効果が高いものの、面圧が高い場合や、高温(例えば150℃以上)の場合には、他の固体潤滑剤に対する優位性がなかった。
摺動部位における相手材との摩擦を低減するために、摺動部材等において、PTFEを他の材料と混合して使用することが検討されている。
例えば、成形品が延伸破断しにくく、潤滑油の存在下における摺動において低摩擦係数であると共に耐摩耗性に優れ、充填剤が脱離し難く、且つ摺動相手材を傷つけないPTFE組成物を提供することを目的として、平均粒径1〜1000μmのPTFEファインパウダー1〜20重量%、平均粒径0.5〜40μmのタルク粉末10〜50重量%、及び平均粒径5〜100μmのPTFEモールディングパウダー30〜89重量%からなるPTFE粉末組成物が検討されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の実施例には、PTFEファインパウダーとタルク粉末とをヘンシェルミキサーで混合した後、PTFEモールディングパウダーを添加してヘンシェルミキサーで混合して得られる組成物が開示されている。
また、固体潤滑剤としてPTFE、二硫化モリブデン(MoS)を用い、固体潤滑剤の配合比を最適化し、低摩擦係数化及び高耐摩耗性化を可能とする摺動部材被覆組成物を提供することを目的として、樹脂被覆層を形成する被覆組成物であって、該樹脂被覆層を形成する成分が71〜78wt%の耐熱性樹脂からなる結合剤、3〜5wt%のポリテトラフルオロエチレンおよび19〜24wt%の二硫化モリブデンから成り、かつ、レーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定した前記ポリテトラフルオロエチレンの平均粒子径が、0.1〜2.0μmの範囲であり、レーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定した前記二硫化モリブデンの粒子径が、0.5〜3.0μmの範囲であることを特徴とする摺動部材被覆組成物が検討されている(例えば、特許文献2参照。)。
特許文献2の実施例には、ポリアミドイミド樹脂の溶液に、PTFE及び二硫化モリブデンを加え、ニーダにより粉砕・撹拌して得られる組成物が開示されている。
また、摺動の初期において迅速に相手材の表面にPTFEの移着膜を形成して摩擦係数が低下する摺動用樹脂組成物を提供することを目的として、合成樹脂に固体潤滑剤としてPTFEとPTFE膜形成助剤とを含有させた摺動用樹脂組成物において、合成樹脂には、PTFEを粒状で分散させ、PTFEの粒表面には、PTFE膜形成助剤を埋収させていることを特徴とする摺動用樹脂組成物が検討されている(例えば、特許文献3参照。)。
特許文献3の実施例には、予めロール混練機によりPTFE膜形成助剤としてのリン酸カルシウムの粒子を全てのPTFEの粒表面に埋収させ、更にポリアミドイミド樹脂と混合して得られる組成物が開示されている。
特開平9−157472号公報 特開2009−68390号公報 特開2011−79921号公報
しかし、従来の技術には、固体粒子そのものの潤滑性を向上させるという観点からフッ素樹脂の利用を検討した例はなく、固体粒子の潤滑性を改善するための工夫の余地があった。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、幅広い条件下で潤滑性が向上した固体粒子、該固体粒子からなる固体潤滑剤、及び、表面に該固体粒子又は該固体潤滑剤を有する金属部材を提供することを目的とする。
本発明者は、母材粒子の表面に溶融成形可能なフッ素樹脂の粒子が付着している構造を有する固体粒子が、幅広い条件下で極めて優れた潤滑性を示すことを見いだした。そして、該固体粒子が固体潤滑剤に特に好適に適用できることや、金属部材の表面に該固体粒子又は該固体潤滑剤を適用すると、表面の潤滑性が飛躍的に向上することも見いだし、本発明に到達した。
すなわち本発明は、母材粒子の表面に溶融成形可能なフッ素樹脂の粒子が付着していることを特徴とする固体粒子である。
本発明は、上記固体粒子からなることを特徴とする固体潤滑剤でもある。
本発明は、表面に上記固体粒子又は上記固体潤滑剤を有することを特徴とする金属部材でもある。
本発明の固体粒子は、母材粒子の表面に溶融成形可能なフッ素樹脂の粒子が付着している構造を有することにより、幅広い条件下で極めて優れた潤滑性を示す。また、本発明の固体粒子からなる固体潤滑剤も、極めて良好な潤滑性を示す。また、表面に本発明の固体粒子又は本発明の固体潤滑剤を有する金属部材は、表面の潤滑性が極めて良好である。
図1は、実施例17で得られた低分子量ポリテトラフルオロエチレン(L−2)/二硫化モリブデン(MoS)複合化粒子の走査型電子顕微鏡(SEM)写真である。
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明の固体粒子は、母材粒子の表面に溶融成形可能なフッ素樹脂の粒子が付着している構造を有する。このような構造を有する固体粒子においては、母材粒子が有する潤滑性と、溶融成形可能なフッ素樹脂の粒子が有する潤滑性とが相乗的に発揮されるため、固体粒子全体として極めて優れた潤滑性を実現することができる。例えばフッ素樹脂は低面圧/低温下での潤滑性がよく、母材粒子となる二硫化モリブデン等は高面圧下/高温での潤滑性がよい、といった特徴をもつが、これらを単に混合するのではなく複合化することで幅広い条件下で優れた潤滑性を示す粒子が得られる。つまり、個々の材料は面圧/温度といった条件では得意/不得意をもつが、それらを複合化することで広い条件下で潤滑性能が優れた固体粒子を得ることができる。
本発明における母材粒子は、二硫化モリブデン(MoS)、窒化ホウ素、窒化アルミ、二硫化タングステン、アルミナ、チタンオキシド、シリカ、シリケート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、及び、高密度ポリエチレンからなる群より選択される少なくとも1種からなることが好ましい。上記化合物からなる母材粒子の表面に溶融成形可能なフッ素樹脂の粒子が付着していると、母材粒子が有する潤滑性と、溶融成形可能なフッ素樹脂の粒子が有する潤滑性との相乗効果により、固体粒子が全体として極めて優れた潤滑性を発揮することができる。母材粒子は、二硫化モリブデン、窒化ホウ素、窒化アルミ、二硫化タングステン、アルミナ、チタンオキシド、及び、シリカからなる群より選択される少なくとも1種からなることがより好ましく、二硫化モリブデン、窒化ホウ素、アルミナ、チタンオキシド、及び、シリカからなる群より選択される少なくとも1種からなることが更に好ましい。
上記母材粒子は、平均粒子径が0.05〜80μmであることが好ましい。平均粒子径が上記範囲内にあることにより、分散性がよいという効果が得られる。母材粒子の平均粒子径の下限は、0.1μmがより好ましく、0.5μmが更に好ましい。母材粒子の平均粒子径の上限は、60μmがより好ましく、50μmが更に好ましい。
本明細書において、平均粒子径は、電子顕微鏡写真上の無作為に選択した10個の粒子の粒子径の平均値として算出する。
本発明の固体粒子においては、母材粒子の表面に溶融成形可能なフッ素樹脂の粒子が付着している。
上記フッ素樹脂は、溶融成形可能なものであれば特に限定されないが、少なくとも1種の含フッ素エチレン性単量体から誘導される繰り返し単位を有する単独重合体又は共重合体であることが好ましい。上記フッ素樹脂は、含フッ素エチレン性単量体のみを重合してなるものであってもよいし、含フッ素エチレン性単量体とフッ素原子を有さないエチレン性単量体を重合してなるものであってもよい。
上記フッ素樹脂としては、融点が100〜400℃であることが好ましく、120〜380℃であることがより好ましく、140〜360℃であることが更に好ましい。融点が高すぎると、母材粒子表面から剥離しやすくなるおそれがあり、融点が低すぎると、摩擦時に溶融し潤滑性能が劣るおそれがある。
本明細書において、融点は、示差走査熱量計〔DSC〕を用いて10℃/分の速度で昇温したときの融解熱曲線における極大値に対応する温度である。
上記フッ素樹脂としては、低分子量ポリテトラフルオロエチレン〔低分子量PTFE〕、テトラフルオロエチレン〔TFE〕/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)〔PAVE〕共重合体〔PFA〕、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン〔HFP〕共重合体〔FEP〕、テトラフロオロエチレン/エチレン共重合体〔ETFE〕、ポリフッ化ビニリデン〔PVDF〕、テトラフルオロエチレン/フッ化ビニリデン共重合体〔P−TFE/VDF〕、ポリクロロトリフルオロエチレン〔PCTFE〕等が挙げられる。
低分子量PTFEは、溶融成形可能であり、かつフィブリル化性を有しないPTFEである。低分子量PTFEは、テトラフルオロエチレンホモポリマー〔TFEホモポリマー〕であってもよいし、変性ポリテトラフルオロエチレン〔変性PTFE〕であってもよい。
上記TFEホモポリマーは、モノマーとしてテトラフルオロエチレン〔TFE〕のみを重合することにより得られるものである。上記変性PTFEは、TFEとTFEと共重合可能な変性モノマーとの共重合により得られる重合体を意味する。
上記変性PTFEにおける変性モノマーとしては、TFEとの共重合が可能なものであれば特に限定されず、例えば、ヘキサフルオロプロピレン〔HFP〕等のパーフルオロオレフィン;クロロトリフルオロエチレン〔CTFE〕等のクロロフルオロオレフィン;トリフルオロエチレン、フッ化ビニリデン〔VDF〕等の水素含有フルオロオレフィン;パーフルオロビニルエーテル;パーフルオロアルキルエチレン:エチレン等が挙げられる。また、用いる変性モノマーは1種であってもよいし、複数種であってもよい。
上記パーフルオロビニルエーテルとしては特に限定されず、例えば、下記一般式(I):
CF=CF−ORf (I)
(式中、Rfは、パーフルオロ有機基を表す。)で表されるパーフルオロ不飽和化合物等が挙げられる。本明細書において、上記「パーフルオロ有機基」とは、炭素原子に結合する水素原子が全てフッ素原子に置換されてなる有機基を意味する。上記パーフルオロ有機基は、エーテル酸素を有していてもよい。
上記パーフルオロビニルエーテルとしては、例えば、上記一般式(I)において、Rfが炭素数1〜10のパーフルオロアルキル基を表すものであるパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)〔PAVE〕が挙げられる。上記パーフルオロアルキル基の炭素数は、好ましくは1〜5である。
上記PAVEにおけるパーフルオロアルキル基としては、例えば、パーフルオロメチル基、パーフルオロエチル基、パーフルオロプロピル基、パーフルオロブチル基、パーフルオロペンチル基、パーフルオロヘキシル基等が挙げられるが、パーフルオロアルキル基がパーフルオロプロピル基であるパープルオロプロピルビニルエーテル〔PPVE〕が好ましい。
上記パーフルオロビニルエーテルとしては、更に、上記一般式(I)において、Rfが炭素数4〜9のパーフルオロ(アルコキシアルキル)基であるもの、Rfが下記式:
(式中、mは、0又は1〜4の整数を表す。)で表される基であるもの、Rfが下記式:
(式中、nは、1〜4の整数を表す。)で表される基であるもの等が挙げられる。
パーフルオロアルキルエチレンとしては特に限定されず、例えば、パーフルオロブチルエチレン(PFBE)、パーフルオロヘキシルエチレン等が挙げられる。
上記変性PTFEにおける変性モノマーとしては、HFP、CTFE、VDF、PPVE、PFBE、エチレンが好ましい。より好ましくは、HFP及びCTFEからなる群より選択される少なくとも1種の単量体である。
上記変性PTFEにおいて、上記変性モノマー単位は、全単量体単位の1質量%以下であることが好ましく、0.001〜1質量%であることがより好ましい。本明細書において、上記変性モノマー単位とは、変性PTFEの分子構造の一部分であって変性モノマーに由来する部分を意味し、全単量体単位とは、変性PTFEの分子構造における全ての単量体に由来する部分を意味する。
本明細書において、フッ素樹脂を構成する各単量体の含有量は、NMR、FT−IR、元素分析、蛍光X線分析を単量体の種類によって適宜組み合わせることで算出できる。
上記低分子量PTFEは、数平均分子量が60万以下であることが好ましい。数平均分子量が60万を超える「高分子量PTFE」は、PTFE特有のフィフリル化特性が発現する(例えば、特開平10−147617号公報参照。)。高分子量PTFEは、溶融粘度が高く、非溶融加工性である。高分子量PTFEは、母材粒子と混合するとフィブリル化特性が発現するため、得られる固体粒子の潤滑性が低下する傾向がある。
上記低分子量PTFEは、380℃における溶融粘度(MV)が1×10〜7×10(Pa・s)であることが好ましい。PTFEは、溶融粘度が上記範囲内にあれば、数平均分子量が60万以下となる。
上記溶融粘度は、ASTM D 1238に準拠し、フローテスター(島津製作所製)及び2φ−8Lのダイを用い、予め380℃で5分間加熱しておいた2gの試料を0.7MPaの荷重にて上記温度に保って測定する値である。上記数平均分子量は、上記測定方法により測定した溶融粘度から算出した値である。
上記低分子量PTFEは、融点が310〜350℃であることが好ましい。融点が高すぎると、母材粒子表面から剥離しやすくなるおそれがあり、融点が低すぎると、摩擦時に溶解するおそれがある。
PFAとしては、特に限定されないが、TFE単位70〜99モル%とPAVE単位1〜30モル%とからなる共重合体であることが好ましく、TFE単位80〜98.5モル%とPAVE単位1.5〜20モル%とからなる共重合体であることがより好ましい。TFE単位が70モル%未満では重合性が低くなるため高分子になりにくい傾向があり、99モル%をこえるとTFE同様の物性となり溶融しにくい傾向がある。上記PFAは、TFE及びPAVEと共重合可能な単量体に由来する単量体単位が0.1〜10モル%であり、TFE単位及びPAVE単位が合計で90〜99.9モル%である共重合体であることも好ましい。TFE及びPAVEと共重合可能な単量体としては、HFP、CZ=CZ(CF(式中、Z、Z及びZは、同一又は異なって、水素原子又はフッ素原子を表し、Zは、水素原子、フッ素原子又は塩素原子を表し、nは2〜10の整数を表す。)で表されるビニル単量体、及び、CF=CF−OCH−Rf’(式中、Rf’は炭素数1〜5のパーフルオロアルキル基を表す。)で表されるアルキルパーフルオロビニルエーテル誘導体等が挙げられる。
上記PFAは、融点が170〜320℃であることが好ましく、180℃以上であることがより好ましく、300℃以下であることがより好ましい。
上記PFAは、MFRが380℃で10〜10g/10分であることが好ましく、5×10g/10分以上であることがより好ましく、5×10g/10分以下であることがより好ましい。
本明細書において、MFRは、ASTM D 1238に準拠する方法で測定して得られる値である。
FEPとしては、特に限定されないが、TFE単位70〜99モル%とHFP単位1〜30モル%とからなる共重合体であることが好ましく、TFE単位80〜97モル%とHFP単位3〜20モル%とからなる共重合体であることがより好ましい。TFE単位が70モル%未満では融点が下がりすぎる傾向があり、99モル%をこえると融点が上がりすぎる傾向がある。FEPは、TFE及びHFPと共重合可能な単量体に由来する単量体単位が0.1〜10モル%であり、TFE単位及びHFP単位が合計で90〜99.9モル%である共重合体であることも好ましい。TFE及びHFPと共重合可能な単量体としては、PAVE、アルキルパーフルオロビニルエーテル誘導体等が挙げられる。
上記FEPは、融点が170〜320℃であることが好ましく、180〜300℃であることがより好ましい。
上記FEPは、MFRが380℃で10〜10g/10分であることが好ましく、5×10g/10分以上であることがより好ましく、5×10g/10分以下であることがより好ましい。
ETFEとしては、TFE単位20〜90モル%とエチレン単位80〜10モル%とからなる共重合体であることが好ましく、TFE単位37〜85モル%とエチレン単位63〜15モル%とからなる共重合体であることがより好ましく、TFE単位38〜80モル%とエチレン単位62〜20モル%とからなる共重合体であることが更に好ましい。ETFEは、TFE、エチレン、並びに、TFE及びエチレンと共重合可能な単量体からなる共重合体であってもよい。共重合可能な単量体としては、下記式
CH=CXRf、CF=CFRf、CF=CFORf、CH=C(Rf
(式中、Xは水素原子又はフッ素原子、Rfはエーテル結合性酸素原子を含んでいてもよいフルオロアルキル基を表す。)で表される単量体が挙げられ、なかでも、CF=CFRf、CF=CFORf及びCH=CXRfで表される含フッ素ビニルモノマーが好ましく、HFP、CF=CF−ORf(式中、Rfは炭素数1〜5のパーフルオロアルキル基を表す。)で表されるパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)〔PAVE〕及びRfが炭素数1〜8のフルオロアルキル基であるCH=CXRfで表される含フッ素ビニルモノマーがより好ましい。また、TFE及びエチレンと共重合可能な単量体としては、イタコン酸、無水イタコン酸等の脂肪族不飽和カルボン酸であってもよい。TFE及びエチレンと共重合可能な単量体は、含フッ素重合体に対して0.1〜10モル%が好ましく、0.1〜5モル%がより好ましく、0.2〜4モル%が特に好ましい。
上記ETFEは、融点が170〜320℃であることが好ましく、180〜300℃であることがより好ましい。
上記ETFEは、MFRが380℃で10〜10g/10分であることが好ましく、5×10g/10分以上であることがより好ましく、5×10g/10分以下であることがより好ましい。
P−TFE/VDFとしては、TFE単位3〜80モル%とVDF単位20〜97モル%とからなる共重合体であることが好ましく、TFE単位5〜70モル%とVDF単位30〜95モル%とからなる共重合体であることがより好ましい。P−TFE/VDFは、TFE、VDF、並びに、TFE及びVDFと共重合可能な単量体からなる共重合体であってもよい。共重合可能な単量体としては、例えばHFPが挙げられる。
上記P−TFE/VDFは、融点が170〜320℃であることが好ましく、180〜300℃であることがより好ましい。
上記P−TFE/VDFは、MFRが380℃で10〜10g/10分であることが好ましく、5×10g/10分以上であることがより好ましく、5×10g/10分以下であることがより好ましい。
上記フッ素樹脂としては、中でも、潤滑性に優れる点で低分子量PTFE、PFA、FEP、ETFE、PCTFEからなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、より潤滑性に優れる点で低分子量PTFE、PFA、FEPからなる群より選択される少なくとも1種がより好ましい。
上記フッ素樹脂は、乳化重合、懸濁重合、溶液重合等の公知の方法により製造することができる。
上記フッ素樹脂の粒子は、平均粒子径が0.01〜40μmであることが好ましい。平均粒子径が小さ過ぎると、分散しにくい傾向があり、大き過ぎると、表面に付着しにくい傾向がある。平均粒子径の下限は、0.05μmがより好ましく、0.1μmが更に好ましい。平均粒子径の上限は、30μmがより好ましく、20μmが更に好ましい。
本発明の固体粒子において、上記フッ素樹脂の粒子は、母材粒子の表面のどこかに付着していればよい。例えば、母材粒子の表面に散在していてもよく、母材粒子の表面の一部を覆うように付着していてもよく、全部を覆うように付着していてもよい。また、複数の母材粒子を覆うように付着していてもよい。
母材粒子の表面に付着している粒子がフッ素樹脂の粒子であることを確認するには、EDX(Energy Dispersive X−ray Spectroscopy、エネルギー分散型X線分析)、またはESCA(化学分析用電子分光法、Electron Spectroscopy for Chemical Analysis)を用いることが好ましい。
EDXの場合、走査型電子顕微鏡(SEM)で撮影する粒子を固定し、撮影箇所における元素の分布を測定できるため、表面の粒子形状に沿った元素の分布が得られる。得られた元素分布からフッ素原子の存在が確認できれば、母材粒子の表面にフッ素樹脂の粒子が付着しているといえる。
ESCAの場合は複合化の前後で粒子表面のフッ素原子の増減を調べることでフッ素原子が表面に存在するかどうかがわかる。フッ素原子の存在が確認できれば、母材粒子の表面にフッ素樹脂の粒子が付着しているといえる。
本発明の固体粒子において、上記フッ素樹脂の粒子と母材粒子との質量比(フッ素樹脂の粒子/母材粒子)は、60/40〜1/99であることが好ましい。上記フッ素樹脂の粒子と母材粒子との質量比が上記範囲内にある固体粒子は、特に優れた潤滑性を示す。上記質量比の下限は、50/50がより好ましく、40/60が更に好ましい。上記質量比の上限は、3/97がより好ましく、5/95が更に好ましい。
本発明の固体粒子は、平均粒子径が0.05〜100μmであることが好ましい。固体粒子の平均粒子径の下限は、0.1μmがより好ましく、0.5μmが更に好ましい。固体粒子の平均粒子径の上限は、80μmがより好ましく、60μmが更に好ましい。
本発明の固体粒子は、溶融成形可能なフッ素樹脂の粒子を付着させる対象となる母材粒子と溶融成形可能なフッ素樹脂の粒子とを所定の条件下で混合し、母材粒子の表面にフッ素樹脂の粒子を付着させることにより製造することができる。
母材粒子の表面に上記フッ素樹脂の粒子を付着させる方法としては、母材粒子の表面に上記フッ素樹脂の粒子を均一に分散及び付着させることができる点で、メカノケミカル法が好ましい。すなわち、本発明の固体粒子は、上記フッ素樹脂の粒子がメカノケミカル法により母材粒子に付着させられたものであることが好ましい。
メカノケミカル法は、被処理物に主に圧縮力、剪断力、摩擦力、延伸力等の力をかけて、被処理物に高い機械的エネルギーを作用させることにより、被処理物を複合化する方法である。
メカノケミカル法により本発明の固体粒子を製造する場合、容器に母材粒子及び上記フッ素樹脂の粒子を仕込んだ後、圧縮力、剪断力、摩擦力、延伸力等の力をかけ、高い機械的エネルギーを作用させることにより母材粒子と上記フッ素樹脂の粒子とを結合させる。
メカノケミカル法に用いる装置は、被処理物に圧縮力、剪断力、摩擦力、延伸力等の力をかけることができる装置であれば、特に限定されず、ミルやブレンダ―などが用いられる。具体的には、三本ロールミル、ジェットミル、アトライター、デイスクミル、ハンマーミル、容器固定型ブレンダ―、容器回転型ブレンダ―、複合型ブレンダ―等を用いることができる。中でも、混合のエネルギーが大きく、短時間で上記フッ素樹脂の粒子を母材粒子に付着させることができる点で、せん断/摩擦力をかける仕様のブレンダ―を用いることが好ましい。
メカノケミカル法で使用する溶融成形可能なフッ素樹脂の粒子は、平均粒子径が0.01〜40μmであることが好ましい。上記平均粒子径は、目的の固体粒子において達成すべきフッ素樹脂の粒子の平均粒子径に応じて決定すればよい。平均粒子径が小さ過ぎると、2次凝集する傾向が強くなり、母材粒子に均一に分散させることが困難となり、大き過ぎると、母材粒子への分散性が悪くなる傾向がある。平均粒子径の下限は、0.1μmがより好ましく、0.5μmが更に好ましい。平均粒子径の上限は、30μmがより好ましく、20μmが更に好ましい。
メカノケミカル法で使用する母材粒子は、平均粒子径が0.05〜100μmであることが好ましい。上記平均粒子径は、目的の固体粒子において達成すべき母材粒子の平均粒子径に応じて決定すればよい。母材粒子の平均粒子径の下限は、0.1μmがより好ましく、0.5μmが更に好ましい。母材粒子の平均粒子径の上限は、80μmがより好ましく、60μmが更に好ましい。
本発明の固体粒子は、極めて良好な潤滑性を有するため、単独で、又は、他の材料とともに、潤滑性が要求される種々の用途に好適に用いることができる。
本発明の固体粒子は、例えば、固体潤滑剤として有用である。
本発明は、本発明の固体粒子からなる固体潤滑剤でもある。本発明の固体潤滑剤は、本発明の固体粒子のみからなるものであってもよく、他の材料を更に含んでもよい。固体潤滑剤を分散して用いる材料との複合であってもよい。他の材料としては、エンジニアリングプラスチック、グリース、接着材等が挙げられる。
エンジニアリングプラスチックとしては、ポリオキシベンゾイルポリエステル、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド等が挙げられる。
また、本発明の固体粒子及び固体潤滑剤は、種々の部材の表面に、優れた潤滑性を付与することができる。
本発明は、表面に本発明の固体粒子又は本発明の固体潤滑剤を有する金属部材でもある。
本発明の金属部材において、上記固体粒子又は固体潤滑剤は、金属部材の表面のどこかに存在していればよく、表面に散在していてもよく、表面の一部を覆うように存在していてもよく、全部を覆うように存在していてもよい。
本発明の金属部材を構成する金属としては特に限定されず、鉄、アルミ、SUS、銅、チタン等のあらゆる種類の金属を用いることができる。
上記固体粒子又は固体潤滑剤を金属部材の表面に適用する方法としては、ショットピーニングによる方法、上記固体粒子又は固体潤滑剤を分散させたオイルを金属部材の表面に塗布する方法、上記固体粒子又は固体潤滑剤を含む塗料を金属部材の表面に塗布して塗膜を形成する方法、上記固体粒子又は固体潤滑剤を分散させたグリースを金属部材の表面に塗布する方法、上記固体粒子を含む樹脂又は金属を金属部材の表面に塗布して焼き付ける方法等が挙げられる。
中でも、ショットピーニングによる方法、上記固体粒子又は固体潤滑剤を分散させたグリースを金属部材の表面に塗布する方法、又は、上記固体粒子又は固体潤滑剤を含む塗料を金属部材の表面に塗布して塗膜を形成する方法が好ましい。
ショットピーニングとは、粉末を相手材に対して高圧高速で噴射し、コーティングする処理である。
上記固体粒子又は固体潤滑剤を分散させたオイルを金属部材の表面に塗布する場合、使用可能なオイルとしては、鉱物油、合成油等が挙げられる。
本発明の金属部材は、上記固体粒子又は固体潤滑剤を有することに起因して表面の潤滑性に優れるため、磁気ディスクの駆動装置、自動車用モーター、OA機器、エンジンシャフト、ホイールシャフト等における摺動部位に好適に使用することができる。
次に本発明を実施例を挙げて説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
実施例の各数値は以下の方法により測定した。
(平均粒子径)
走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて観察を行い、SEM画像から任意の10粒子を選び、その直径を測定し、平均粒子径を算出した。
実施例1
ルブロンL−2(ダイキン工業(株)製、低分子量PTFE、平均粒子径1.0μm)を10g、二硫化モリブデン(MoS)(Aldrich社製、平均粒子径40.0μm)を40g用いてノビルタ((株)ホソカワミクロン製)で5000回転で5分処理を行い、二硫化モリブデン表面にフッ素樹脂を被覆させた複合化粒子を得た。
実施例2〜9
母材粒子の種類、フッ素樹脂の重量を表1に示すように変更した以外は実施例1と同様にして二硫化モリブデン表面にフッ素樹脂を被覆させた複合化粒子を得た。
実施例10〜20
母材粒子の種類、フッ素樹脂の種類及び重量を表2に示すように変更した以外は実施例1と同様にして母材粒子表面にフッ素樹脂を被覆させた複合化粒子を得た。
A:PFAパウダー(ダイキン工業(株)製、AC5600 粒子径2.0μm)
B:FEPパウダー(ダイキン工業(株)製、NC1539N 粒子径2.0μm)
C:ETFEパウダー(ダイキン工業(株)製、EC6510 粒子径1.5μm)
D:P(TFE/VDF)パウダー(ダイキン工業(株)製、粒子径2.0μm)
E:PCTFEパウダー(ダイキン工業(株)製、粒子径2μm)
図1に、実施例17で得られた低分子量ポリテトラフルオロエチレン(L−2)/二硫化モリブデン(MoS)複合化粒子の走査型電子顕微鏡(SEM)写真を示す。母材粒子である二硫化モリブデン粒子の表面に低分子量PTFEの粒子が付着し、二硫化モリブデン粒子の表面を被覆していることがわかる。
比較例1、2
比較例1及び2では、二硫化モリブデン(Aldrich社製、平均粒子径40μm)、二硫化モリブデン(Aldrich社製、平均粒子径3.5μm)をそれぞれ用いた。
比較例3
二硫化モリブデン粒子とフッ素樹脂粒子とをメカノケミカル法を用いずに混合したこと以外は実施例1と同様にして、二硫化モリブデン粒子とフッ素樹脂粒子との混合物を得た。
試験方法及び測定方法は次のとおりである。
(ショットピーニング試験)
市販の投射機を用いて、実施例1、2、5、8、10、11で得られた複合化粒子、比較例1、2の二硫化モリブデン、又は、比較例3で得られた混合物を被投射基材(アルミ板)に対して45°の角度になるように投射し、固体潤滑層を形成した。
(摩耗試験)
得られた固体潤滑層における摩耗試験は、先端がR形状になったSKH51の焼入れ焼戻し材のブレード(硬度Hv750〜Hv850)が固定されたディスク状のホルダと、表面に固体潤滑層が形成されているディスク状の基材(外形Φ44mm、内径Φ32mm)とを用いて行った。なお、ブレードが固定されているホルダには、3つのブレード(先端がR6mm、幅4mm、奥行き5mm、長さ11mm)が、回転半径が19mmとなる位置にそれぞれ固定されている。
ブレード先端と固体潤滑層とを摺接させるために、ホルダのブレードとディスク状基材とを、大気中で油のないドライ状態で、かつ、荷重70kgf、すべり速度0.5m/sの条件で摺動させ、摩擦係数が急上昇した時間を疲労寿命とした。上記試験温度は160℃で行った。結果を表3に示す。
上記結果から、複合化されていない二硫化モリブデン単独の粒子、及び、メカノケミカル法を用いずに混合しただけの粒子に比べ複合化粒子は摺動性に優れるため疲労寿命が向上することがわかった。
(塗料の調整と固体潤滑層の形成)
ポリイミド前駆体溶液(UワニスA、宇部興産(株)製、固形分20重量%溶液)に対して、実施例1、2、5、8、10、11で得られた複合化粒子、比較例1、2の二硫化モリブデン、又は、比較例3で得られた混合物を10重量%混合し、アルミ基材上に80μmの厚みで塗布し、120℃で20分乾燥した後、更に300℃で1時間加熱して、固体潤滑層を形成した。
得られた固体潤滑層において上記同様の摩耗試験を行った。結果を表4に示す。
上記結果から、複合化されていない二硫化モリブデン単独の粒子、及び、メカノケミカル法を用いずに混合しただけの粒子を含む固体潤滑層に比べ複合化粒子を含む固体潤滑層の性能がよいことがわかった。

Claims (3)

  1. 母材粒子の表面に溶融成形可能なフッ素樹脂の粒子が付着しており、該フッ素樹脂の粒子がメカノケミカル法により母材粒子に付着させられたものであり、
    前記母材粒子は、二硫化モリブデン、窒化ホウ素、窒化アルミ、二硫化タングステン、アルミナ、チタンオキシド、シリカ、シリケート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、及び、高密度ポリエチレンからなる群より選択される少なくとも1種からなり、
    前記フッ素樹脂は、低分子量ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフロオロエチレン/エチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン/フッ化ビニリデン共重合体及びポリクロロトリフルオロエチレンからなる群より選択される少なくとも1種であり、
    前記低分子量ポリテトラフルオロエチレンは融点が310〜350℃であり、
    フッ素樹脂の粒子と母材粒子との質量比が60/40〜1/99であり、
    前記メカノケミカル法は、せん断/摩擦力をかける仕様のブレンダーを用いるものである
    ことを特徴とする固体粒子。
  2. 請求項1記載の固体粒子からなることを特徴とする固体潤滑剤。
  3. 表面に請求項1記載の固体粒子、又は、請求項記載の固体潤滑剤を有することを特徴とする金属部材。
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