JP6318317B2 - 曲面基材の保持トレイ - Google Patents

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Description

本発明は、曲面基材の保持トレイに関するものである。
近年、ディスプレイパネルの市場等では、表面が凸状曲面であり裏面が平面である、片側凸ガラスの需要が高まってきており、この片側凸ガラスは、凸状曲面ガラスの裏面(凹状曲面)に平坦に接着剤を塗布し、平面ガラスと貼り合わせることによって製造されている。
従来、平面ガラスに接着剤のような塗布液を塗布する場合、特許文献1に示されるようなテーブルコーターが用いられている。また、凹状曲面に接着剤のような塗布液を塗布する場合、特許文献2に示されるように、円弧状のノズルを使用して塗布したり、特許文献3に示されるように、凹状曲面の最上位部分に塗布し、塗布液が凹状曲面上を自重で移動するのに任せたりする方法がある。
特開2002−200450号公報 特開2004−167422号公報 特開2011−256060号公報
しかし、上記のいずれの方法においても、凹状曲面に塗布液を塗布するにあたり、塗布された塗布液の上面が平面となるよう塗布することは困難であった。また、凹状曲面のR形状(曲率)は、曲面基材によって様々であり、R形状の異なる様々な曲面基材を保持できる適切なトレイは存在していなかった。
そこで、本発明では、曲面基材へ塗布液をその上面が平面となるよう塗布するにあたり、R形状の異なる曲面基材を保持できる保持トレイを提供することを目的とする。
本発明は、
スリットノズルによって塗布液が塗布される曲面基材の保持トレイであって、
前記スリットノズルのノズル移動方向における前記曲面基材の両端部で、前記曲面基材を挟むように保持する、一対の挟持部材と、
前記ノズル移動方向において、前記一対の挟持部材間に配置され、前記曲面基材を下方より支持する、1以上の支持部材と、を備えることを特徴とする。
前記構成によれば、保持トレイは、一対の挟持部材で曲面基材の両端部を挟むように保持し、一対の挟持部材間に配置された1以上の支持部材で曲面基材を下方より支持するので、R形状の異なる曲面基材を保持できる。
本発明は、更に、次のような構成を備えるのが好ましい。
(1)前記一対の挟持部材及び前記支持部材は、前記スリットノズルのスリット方向における前記曲面基材の両端部で、一対として設けられている。
(2)前記一対の挟持部材及び前記支持部材は、前記スリットノズルのスリット方向において、前記曲面基材の全長に亘って延びている、又は、前記スリットノズルのスリット方向において、所定間隔を有して、複数設けられている。
(3)前記支持部材の支持部は、上下方向に昇降可能となっている。
(4)前記一対の挟持部材の少なくとも一方は、前記ノズル移動方向に沿って移動可能となっている。
(5)前記支持部材は、上下方向に付勢される付勢部材を備えている。
(6)前記支持部材は、前記一対の挟持部材の一方側である第1挟持部材と前記ノズル移動方向に沿って一体として移動する第1支持部材と、前記一対の挟持部材の他方側である第2挟持部材と前記ノズル移動方向に沿って一体として移動する第2支持部材と、を備えている。
前記構成(1)によれば、一対の挟持部材及び支持部材がスリット方向における曲面基材の両端部に一対として設けられているので、最小限の挟持部材及び支持部材で保持トレイを構成することができる。
前記構成(2)によれば、一対の挟持部材及び支持部材がスリット方向において曲面基材の全長に亘って延びているので、スリット方向における曲面基材の保持性を向上させることができる。また、一対の挟持部材及び支持部材がスリット方向において所定間隔をおいて複数設けられているので、合理的な数の挟持部材及び支持部材で保持トレイを構成することができる。
前記構成(3)によれば、曲面基材のR形状に合わせて、支持部材の支持部の上下方向位置を調整することができる。
前記構成(4)によれば、曲面基材を保持する際に、曲面基材の幅よりも挟持部材を拡げた状態から、曲面基材の両端部を挟むことができるので、曲面基材を保持しやすい。また、ノズル移動方向における曲面基材の長さに合わせて、挟持部材間の距離を調整することができる。
前記構成(5)によれば、その緩衝性によって支持部材に曲面基材が載った際に無理な力がかからず、曲面基材の損傷を防止し、さらに、曲面基材の形状の誤差に対応することができ、支持部材の支持性を向上させることができる。
前記構成(6)によれば、第1挟持部材及び第1支持部材との位置関係を維持したまま、ノズル移動方向に移動させることができ、また、第2挟持部材及び第2支持部材との位置関係を維持したまま、ノズル移動方向に移動させることができる。したがって、曲面基材の保持のための挟持部材及び支持部材の位置調整を容易に行うことができる。
要するに、本発明によると、曲面基材へ塗布液をその上面が平面となるよう塗布するにあたり、R形状の異なる曲面基材を保持できる保持トレイを提供することができる。
本発明の実施形態に係る塗布装置の概略図である。 スリットノズル部分近傍の概略斜視図である。 保持トレイの正面概略図である。 挟持部材の拡大斜視図である。 保持トレイへの曲面基材の取り付け作業を説明する図である。 保持トレイへの曲面基材の取り付け作業を説明する図である。 保持トレイへの曲面基材の取り付け作業を説明する図である。 異なる実施形態における、保持トレイへの曲面基材の取り付け作業を説明する図である。 異なる実施形態における、保持トレイへの曲面基材の取り付け作業を説明する図である。 異なる実施形態における、保持トレイへの曲面基材の取り付け作業を説明する図である。 挟持部材及び支持部材がY方向において曲面基材の全長に亘って延びている保持トレイの概略斜視図である。
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態に係る塗布装置10の概略図である。図1に示されるように、塗布装置10は、塗布液を貯留する貯留タンク1と、塗布液を保持トレイ2上の曲面基材11に塗布するスリットノズル3と、貯留タンク1からスリットノズル3へ塗布液を供給する供給部4と、塗布装置10を制御する制御部と、を備えている。スリットノズル3は、ノズル自体に塗布液を吐出するための所定幅のスリットを形成し、スリットノズル3を移動させることによって、基材に塗布液を塗布する、テーブルコーター用のスリットノズルである。
貯留タンク1には、高圧空気が供給されるようになっており、この高圧空気の圧力によって、塗布液を下方から押し出すようになっている。なお、貯留タンク1内の塗布液は、高圧空気を使用せず、重力によっても押し出されることもできる。
貯留タンク1は、二方弁12を介して供給部4に接続されている。供給部4は、モータ43によって駆動されるシリンジポンプ44と、三方弁48と、を備えている。貯留タンク1は、二方弁12を介して第1供給管路45に接続され、第1供給管路45は、三方弁48を介してシリンジポンプ44に接続されている。シリンジポンプ44は、三方弁48を介して第2供給管路49に接続されている。第2供給管路49は、スリットノズル3に接続されている。スリットノズル3は、保持トレイ2に対して水平方向に移動可能となっており、スリットノズル3から塗布された塗布液によって、保持トレイ2上の曲面基材11に塗膜が形成されるようになっている。なお、制御部は、供給部4を制御することによって、具体的には、モータ43によって駆動されるシリンジポンプ44の作動及び三方弁48の作動を制御することによって、貯留タンク1からスリットノズル3への塗布液の供給圧力及び/又は供給量を制御するようになっている。
図2は、スリットノズル3部分近傍の概略斜視図である。図2に示されるように、スリットノズル3において、塗布液の吐出口であるスリットが、スリットノズル3のノズル移動方向(X方向)に所定幅だけ形成されており、X方向に直交するスリット方向Yに延びるよう形成されている。そして、スリットノズル3をX方向に移動させることによって、保持トレイ2上の曲面基材11に所定幅で塗布液を塗布するようになっている。制御部は、スリットノズル3のX方向の移動速度を調整可能となっている。具体的には、制御部は、スリットノズル3のX方向の移動速度を、スリットノズル3のスリット先端部3aから曲面基材11の塗布面11aまでの距離Dに反比例させるよう、スリットノズル3を制御する。
曲面基材11は、Y方向から見て、上面の塗布面11aが凹状曲面を有するよう、下方に突出するよう湾曲しており、さらに、凹状曲面は一定の曲率を有している。そして、曲面基材11は、凹状曲面がY方向に延びた構成を有している。
また、曲面基材11に塗布される塗布液は、チキソ性を備えていることが好ましい。チキソ性とは、ゲルのような塑性固体とゾルのような非ニュートン液体との中間的な物質が示す性質であり、粘度が時間経過と共に変化する性質を意味している。具体的には、剪断応力を受け続けると粘度が次第に低下し液状となり、静止すると粘度が次第に上昇し最終的に固体状となるものを意味する。本実施形態において、塗布液がチキソ性を備えることによって、塗布液は、スリットノズル3から吐出される際は、剪断応力が付加されて液状化し、曲面基材11に塗布されると、次第に粘度が上昇し最終的に固体状となる。要するに、チキソ性を備える塗布液は、通常は高い粘度であるが、圧力をかけた時は粘度が低下し、流動性がよくなるという液体(身近な例で言えば、ペンキ、ケチャップ、マヨネーズのようなもの)であり、本発明のように、塗膜の厚いところから薄いところへ塗料が流出する恐れがある場合には、圧力をかけて流動性よく吐出を行った後、塗布面に付着した時点では粘度が上昇し、流出しにくいという点で好適な液体である。
(保持トレイ)
図3は、保持トレイ2の正面概略図である。図2及び図3に示されるように、曲面基材11を保持する保持トレイ2は、スリットノズル3のスリット方向(Y方向)の一端部において、スリットノズル3のノズル移動方向(X方向)における曲面基材11の両端部で、曲面基材11を挟むように保持する、一対の挟持部材21、22と、X方向において、一対の挟持部材21、22間に配置され、曲面基材11を下方より支持する、支持部材23、24と、を備えている。さらに、保持トレイ2は、スリットノズル3のスリット方向(Y方向)の他端部において、スリットノズル3のノズル移動方向(X方向)における曲面基材11の両端部で、曲面基材11を挟むように保持する、一対の挟持部材25、26と、X方向において、一対の挟持部材25、26間に配置され、曲面基材11を下方より支持する、支持部材27、28と、を備えている。そして、挟持部材21と支持部材23、及び、挟持部材25と支持部材27は、スリットノズル3のスリット方向(Y方向)における曲面基材11の両端部で、一対として設けられており、挟持部材22と支持部材24、及び、挟持部材26と支持部材28は、スリットノズル3のスリット方向(Y方向)における曲面基材11の両端部で、一対として設けられている。
挟持部材21は、上下方向に延びる鉛直部分21aと、鉛直部分21aの上端部から水平方向に延びる水平部分21bと、を備えている。ここで、図3において、鉛直部分21aの長さA、スリットノズル3と鉛直部分21aとの鉛直方向長さB、及び、スリットノズル3(初期位置)と鉛直部分21aとのX方向長さCは一定である。したがって、挟持部材21で曲面基材11を挟持すると、曲面基材11の厚さや曲率が変化しても、長さA、長さB及び長さCが一定であるので、曲面基材11の曲率が変わっても、塗布装置10の作動の初期条件を一定とすることができる。なお、挟持部材21、22、25、26は、曲面基材11の両端部を同じ高さで挟持するように、水平部分の下端の高さ、すなわち鉛直部分の長さAが同じとなるように形成されている。
図4は、挟持部材21の拡大斜視図である。挟持部材22、25、26は、挟持部材21と同様の構造を備えており、以下、挟持部材21を例として説明する。図4に示されるように、挟持部材21の水平部分21bは、上端部21b1に対して、下端部21b2の水平断面が小さくなるように形成されている。
挟持部材22は、ノズル移動方向(X方向)における曲面基材11の長さに合わせて、挟持部材21、22間の距離を調整することができるよう、挟持部材21に対して、X方向に沿って移動可能となっている。具体的には、挟持部材22と係合するボールネジ201が、テーブル20のX方向端部からX方向内側に延びるよう設けられており、ボールネジ201の先端部のハンドル202を回転させることによって、ボールネジ201に係合した挟持部材22がX方向に移動可能となる。さらに、挟持部材22及び支持部材24は、テーブル20の上部に取り付けられX方向に移動可能な移動台203に取り付けられているので、ボールネジ201によって挟持部材22がX方向に移動すると、移動台203もX方向に移動し、さらに、支持部材24もX方向に移動する。その結果、挟持部材22と支持部材24とは一体としてX方向に移動するようになっている。
挟持部材22と同様に、挟持部材26は、ノズル移動方向(X方向)における曲面基材11の長さに合わせて、挟持部材25、26間の距離を調整することができるよう、挟持部材25に対して、X方向に沿って移動可能となっている。そして、支持部材28は、挟持部材26と一体としてX方向に移動するようになっている。
支持部材23、24、27、28は、同様の構造を備えている。以下、支持部材23を例として説明する。支持部材23は、上端部に曲面基材11と接触する支持部23aを備えており、支持部23aは、圧縮空気、電磁力、又は機械的な構造等によって、上下方向に昇降可能となっている。支持部23aの頂部は、球形状を有しており、樹脂でできている。さらに、支持部材23は、上下方向に付勢される、付勢部材23bを備えている。付勢部材23bは、例えばバネであり、曲面基材11を支持する上での緩衝機能を備えている。付勢部材23bは管状部材23cに収容されており、支持部23aが上下に昇降するようになっている。
(保持トレイへの曲面基材の取り付け)
図5〜図7は、保持トレイ2への曲面基材11の取り付け作業を説明する図である。まず、図5に示されるように、挟持部材22及び支持部材24を、移動台203をテーブル20に対して移動させることによって、挟持部材21及び支持部材23からX方向に最も離れた位置まで移動させる。
次に、図6に示されるように、曲面基材11の一端部を挟持部材21によって挟持させ、さらに、支持部材23の支持部23aで上下方向に緩衝させながら、曲面基材11を支持部材23によって下方より支持させる。
最後に、図7に示されるように、挟持部材22及び支持部材24を、移動台203をテーブル20に対して移動させることによって、挟持部材21及び支持部材23の方に接近させる。そして、曲面基材11の他端部を挟持部材22によって挟持させ、さらに、支持部材24の支持部23aで上下方向に緩衝させながら、曲面基材11を支持部材24によって下方より支持させる。なお、上記取り付けにおける、挟持部材25及び支持部材27の作動は、挟持部材21及び支持部材23の作動に対応し、挟持部材26及び支持部材28の作動は、挟持部材22及び支持部材24の作動に対応する。
塗布装置10は、次のように作動するようになっている。
まず、貯留タンク1に高圧空気を供給して加圧し、二方弁12を開放する。そして、三方弁48を吸引側とし、モータ43を吸引側に回転させると、貯留タンク1内の塗布液が、第1供給管路45を通り、三方弁48を介してシリンジポンプ44に充填される。
シリンジポンプ44への充填が完了すると、三方弁48を吐出側に切り替える。そして、モータ43を吐出側に回転させると、シリンジポンプ44内の塗布液が、三方弁48から第2供給管路49を通り、スリットノズル3に供給される。制御部は、シリンジポンプ44内の塗布液をスリットノズル3に供給する際、塗布液の供給圧力又は供給量を一定となるよう、モータ43を制御する。そして、塗布液は、スリットノズル3の吐出口3bから、保持トレイ2上の曲面基材11に供給圧力又は供給量が一定となるよう吐出され、塗膜となる。
前記構成の塗布装置10によれば、次のような効果を発揮できる。
(1)保持トレイ2は、挟持部材21、22及び25、26で曲面基材11のX方向両端部を挟むように保持し、挟持部材21、22及び25、26間に配置された支持部材23、24及び27、28で曲面基材11を下方より支持するので、基材が曲面でも保持でき、また、R形状の異なる曲面基材11を保持できる。
(2)挟持部材21、25及び支持部材23、27、及び、挟持部材22、26及び支持部材24、28がY方向における曲面基材11の両端部に一対として設けられているので、最小限の挟持部材及び支持部材で保持トレイを構成することができる。
(3)支持部材23、24、27、28の支持部は、上下方向に昇降可能となっているので、曲面基材11のR形状に合わせて、支持部材23、24、27、28の支持部の上下方向位置を調整することができる。
(4)挟持部材22、26は、X方向に沿って移動可能となっているので、曲面基材11を保持する際に、曲面基材11の幅よりも挟持部材22、26を拡げた状態から、曲面基材11の両端部を挟むことができるので、曲面基材11を保持しやすい。また、X方向における曲面基材11の長さに合わせて、挟持部材21、22及び25、26間の距離を調整することができる。
(5)挟持部材21、22、25、26の水平部分は、上端部に対して下端部の水平断面が小さくなるように形成されているので、曲面基材11と挟持部材21、22、25、26との接触面積を低減することができる。その結果、挟持部材21、22、25、26の接触による曲面基材11への損傷の可能性を低減することができる。
(6)挟持部材21、22、25、26は、曲面基材11の両端部を同じ高さで挟持するようになっているので、挟持位置において、スリット先端部3aから曲面基材11の塗布面11aまでの距離Dが規定される。その結果、曲面基材11のR形状が変わってもスリットノズル3の動作する初期位置を同じとすることができ、スリットノズル3の動作制御を容易とすることができる。
(7)支持部材23、24、27、28は、上下方向に付勢される付勢部材を備えているので、その緩衝性によって支持部材に曲面基材11が載った際に無理な力がかからず、曲面基材11の損傷を防止し、さらに、曲面基材11の形状の誤差に対応することができ、支持部材23、24、27、28の支持性を向上させることができる。
(8)支持部材24は、挟持部材22とX方向に沿って一体として移動し、支持部材28は、挟持部材26とX方向に沿って一体として移動するようになっているので、挟持部材22及び支持部材24との位置関係を維持したまま、X方向に移動させることができ、また、挟持部材26及び支持部材28との位置関係を維持したまま、X方向に移動させることができる。したがって、曲面基材11の保持のための挟持部材22及び支持部材24、挟持部材26及び支持部材28の位置調整を容易に行うことができる。
(9)支持部材23、24、27、28の上端部は、球形状を有しているので、曲面基材11と支持部材23、24、27、28との接触面積を低減することができる。その結果、支持部材23、24、27、28の接触による曲面基材11への損傷の可能性を低減することができる。また、支持部材23、24、27、28の上端部は、樹脂でできているので、支持部材23、24、27、28の接触による曲面基材11への損傷の可能性を低減することができる。
(10)スリットノズル3の初期位置側である挟持部材21、25が固定され、挟持部材22、26がX方向に移動して曲面基材11を挟持するようになっているので、スリットノズル3の初期位置及び挟持部材21、25による曲面基材11の挟持位置が固定される。その結果、塗布装置10の作動の初期条件を一定とすることができ、スリットノズル3の動作制御を容易とすることができる。
(11)スリットノズル3への塗布液の供給圧力を一定にした状態で、スリットノズル3の移動速度を、スリット先端部3aから曲面基材11の塗布面11aまでの距離Dに反比例させるようにスリットノズル3を移動させることによって、曲面基材11に対して、塗布液の上面が平面となるよう塗布液を塗布することができる。
(12)スリットノズル3への塗布液の供給量を一定にした状態で、スリットノズル3の移動速度を、スリット先端部3aから曲面基材11の塗布面11aまでの距離Dに反比例させるようにスリットノズル3を移動させることによって、曲面基材11に対して、塗布液の上面が平面となるよう塗布液を塗布することができる。
(13)曲面基材11の凹状曲面に塗布液として接着剤を塗布することによって、凹状曲面において接着剤の上面が平面となるよう接着剤を塗布することができる。その結果、凸状曲面ガラスと平面ガラスとの貼り合わせが容易となり、片側凸ガラスを容易に形成することができる。
(14)塗布液がチキソ性を有していると、曲面基材11に塗布された塗布液の移動を抑制することができ、曲面基材11の所定の領域内に塗布液を平坦に塗布することができる。また、塗布液がチキソ性を有していると、吐出後の塗布液は粘度が高くなるため、曲面基材11に平面塗布する場合のように、塗布中に塗布する厚みが変化する場合であっても、厚みの厚いところから薄いところへ塗布液が流れて厚みが変化するということが発生しにくく、塗布液の上面を適切な平面に仕上げることができる。
上記実施形態では、支持部材はノズル移動方向(X方向)に2つ設けられているが、1つ又は3以上設けられても良い。
上記実施形態では、挟持部材と支持部材は、スリットノズル3のスリット方向(Y方向)における曲面基材11の両端部で、一対として設けられているが、挟持部材と支持部材は、Y方向において、所定間隔を有して、3以上設けられていても良い。
本構成によれば、挟持部材及び支持部材がスリット方向において所定間隔をおいて複数設けられているので、合理的な数の挟持部材及び支持部材で保持トレイを構成することができる。
上記実施形態では、挟持部材22、26が、挟持部材21、25に対して、X方向に沿って移動可能となっている。しかし、挟持部材21、25が、挟持部材22、26に対して、X方向に沿って移動可能となっていても良い。また、挟持部材21、22は、挟持部材21、22間の中間線の位置が維持されるよう、X方向に沿って一体として移動し、挟持部材25、26は、挟持部材25、26間の中間線の位置が維持されるよう、X方向に沿って一体として移動するようになっていても良い。これは、挟持部材21、22の場合、移動台203、204が、挟持部材21、22間の中間線の位置が維持されるように、テーブル20に対して移動することによって達成される。これにより、曲面基材11の寸法が異なっても、常に保持トレイ2の中央で曲面基材11を保持できる。
図8〜図10は、挟持部材21、22は、挟持部材21、22間の中間線Lの位置が維持されるよう、X方向に沿って一体として移動し、挟持部材25、26は、挟持部材25、26間の中間線Lの位置が維持されるよう、X方向に沿って一体として移動する場合の、保持トレイ2への曲面基材11の上記実施形態とは異なる取り付け作業を説明する図である。挟持部材21、22間の中間線Lの位置が維持されるよう、X方向に沿って一体として移動するとは、例えば、挟持部材21を挟持部材22から離れる方向に移動させると、挟持部材22も同じ距離だけ挟持部材21から離れる方向に移動し、挟持部材21を挟持部材22に接近する方向に移動させると、挟持部材22も同じ距離だけ挟持部材21に接近する方向に移動することを意味する。挟持部材25、26間の中間線Lの位置が維持されるよう、X方向に沿って一体として移動するというのも上記と同じ意味である。なお、管状部材23c、24cは、底部23d、24dを有しており、底部23d、24dは、穴部23e、24eに対して上下方向に沿って移動可能となっている。
保持トレイ2への曲面基材11の取り付け作業では、まず、図8に示されるように、挟持部材21及び支持部材23と、挟持部材22及び支持部材24とを、移動台203、204をテーブル20に対して移動させることによって、互いにX方向に最も離れた位置まで移動させる。
次に、図9に示されるように、ロボットハンド209等で、曲面基材11を挟持部材21と挟持部材22との間に位置させる。
最後に、図10に示されるように、挟持部材21及び支持部材23と、挟持部材22及び支持部材24とを、移動台203、204をテーブル20に対して移動させることによって、互いにX方向に接近させる。そして、曲面基材11の一端部を挟持部材21によって挟持させ、さらに、底部23dの下方から圧縮空気等により管状部材23cを、穴部23eから上方に持ち上げ、支持部材23の支持部を上方に昇降させて、曲面基材11を支持部材23によって下方より支持させる。同時に、曲面基材11の他端部を挟持部材22によって挟持させ、さらに、底部24dの下方から圧縮空気等により管状部材24cを、穴部24eから上方に持ち上げ、支持部材24の支持部を上方に昇降させて、曲面基材11を支持部材24によって下方より支持させる。なお、上記取り付けにおける、挟持部材25及び支持部材27の作動は、挟持部材21及び支持部材23の作動に対応し、挟持部材26及び支持部材28の作動は、挟持部材22及び支持部材24の作動に対応する。これら一連の動作により、曲面基材11は、下面がロボットハンド209の上面から離れ、テーブル20へと受け渡される。このとき、ロボットハンド209を下方に移動させ、曲面基材11の下面から離れるようにしてもよい。
本構成によれば、挟持部材21、22及び25、26が中間線の位置が維持されるよう一体として移動するので、曲面基材11のサイズが異なっても、曲面基材11を保持トレイ2の中央部において保持することができ、X方向における曲面基材11の長さに合わせて、挟持部材21、22及び25、26間の距離を容易に調整することができる。また、支持部材23は、挟持部材21とX方向に沿って一体として移動し、支持部材24は、挟持部材22とX方向に沿って一体として移動するようになっているので、挟持部材21及び支持部材23との位置関係を維持したまま、X方向に移動させることができ、また、挟持部材22及び支持部材24との位置関係を維持したまま、X方向に移動させることができる。さらに、支持部材27は、挟持部材25とX方向に沿って一体として移動し、支持部材28は、挟持部材26とX方向に沿って一体として移動するようになっているので、挟持部材25及び支持部材27との位置関係を維持したまま、X方向に移動させることができ、また、挟持部材26及び支持部材28との位置関係を維持したまま、X方向に移動させることができる。したがって、曲面基材11の保持のための、挟持部材21及び支持部材23、挟持部材22及び支持部材24、挟持部材25及び支持部材27、挟持部材26及び支持部材28の位置調整を容易に行うことができる。
また、上記実施形態では、挟持部材21と支持部材23、及び、挟持部材25と支持部材27は、スリットノズル3のスリット方向(Y方向)における曲面基材11の両端部で、一対として設けられており、挟持部材22と支持部材24、及び、挟持部材26と支持部材28は、スリットノズル3のスリット方向(Y方向)における曲面基材11の両端部で、一対として設けられている。しかし、図11に示されるように、挟持部材210と支持部材230、及び、挟持部材220と支持部材240は、Y方向において、曲面基材11の全長に亘って延びるよう設けられても良い。これらは、図11に示されるように、Y方向において、曲面基材11の全長に亘って1本として延びてもよく、適宜、途中で分割され、所定間隔を有して複数設けられてもよい。
本構成によれば、挟持部材21、22及び支持部材23、24がY方向において曲面基材11の全長に亘って延びているので、Y方向における曲面基材の保持性を向上させることができる。
特許請求の範囲に記載された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、各種変形及び変更を行うことも可能である。
本発明では、曲面基材へ塗布液をその上面が平面となるよう塗布するにあたり、R形状の異なる曲面基材を保持できる保持トレイを提供することができるので、産業上の利用価値が大である。
1 貯留タンク
2 保持トレイ
20 テーブル 201 ボールネジ 202 ハンドル 203 移動台
21 挟持部材 21a 鉛直部分 21b 水平部分
22 挟持部材
23 支持部材 23a 支持部 23b 付勢部材 23c 管状部材
23d 底部 23e 穴部
24 支持部材 24a 支持部 24b 付勢部材 24c 管状部材
24d 底部 24e 穴部
25 挟持部材 26 挟持部材 27 支持部材 28 支持部材
3 スリットノズル
3a スリット先端部 3b 吐出口
4 供給部
43 モータ 44 シリンジポンプ 45 第1供給管路
48 三方弁 49 第2供給管路
10 塗布装置
11 曲面基材
11a 塗布面
12 二方弁
D スリットノズルの先端部から曲面基材の塗布面までの距離
L 中間線

Claims (7)

  1. スリットノズルによって塗布液が塗布される曲面基材の保持トレイであって、
    前記スリットノズルのノズル移動方向における前記曲面基材の両端部で、前記曲面基材を挟むように保持する、一対の挟持部材と、
    前記ノズル移動方向において、前記一対の挟持部材間に配置され、前記曲面基材を下方より支持する、1以上の支持部材と、を備えることを特徴とする、保持トレイ。
  2. 前記一対の挟持部材及び前記支持部材は、前記スリットノズルのスリット方向における前記曲面基材の両端部で、一対として設けられている、請求項1記載の保持トレイ。
  3. 前記一対の挟持部材及び前記支持部材は、前記スリットノズルのスリット方向において、前記曲面基材の全長に亘って延びている、又は、前記スリットノズルのスリット方向において、所定間隔を有して、複数設けられている、請求項1記載の保持トレイ。
  4. 前記支持部材の支持部は、上下方向に昇降可能となっている、請求項1〜3のいずれか1つに記載の保持トレイ。
  5. 前記一対の挟持部材の少なくとも一方は、前記ノズル移動方向に沿って移動可能となっている、請求項1〜4のいずれか1つに記載の保持トレイ。
  6. 前記支持部材は、上下方向に付勢される付勢部材を備えている、請求項1〜5のいずれか1つに記載の保持トレイ。
  7. 前記支持部材は、前記一対の挟持部材の一方側である第1挟持部材と前記ノズル移動方向に沿って一体として移動する第1支持部材と、前記一対の挟持部材の他方側である第2挟持部材と前記ノズル移動方向に沿って一体として移動する第2支持部材と、を備えている、請求項1〜6のいずれか1つに記載の保持トレイ。
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