JP6317119B2 - 積層型電子部品 - Google Patents

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本発明は、積層型電子部品に関する。
従来より、セラミック層と内部電極層とを交互に複数層積み重ねた後、一体的に焼成して作製された積層型の電子部品が知られている(例えば、特許文献1を参照)。このような積層型電子部品において、例えば、コンデンサは、近年の携帯電話に代表される小型の電子機器への対応から、さらなる小型化および高容量化が要求されてきている。また、圧電素子においても低い電圧で大きな変位量が得られるように圧電体層の薄層化が求められている。
積層型電子部品は、例えば、図5(a)(b)に示すように、通常、セラミックグリーンシート101の表面にスクリーン印刷によって内部電極パターン103を形成してシート状成形体105とし、次いで、このシート状成形体105を多層化することによって積層体を形成し、所定の条件にて焼成することによって作製される。
この場合、セラミックグリーンシート101の表面に形成される内部電極パターン103は、その厚みが薄くなってくると、内部電極パターン103の周縁部103aにスクリーン印刷に起因して***する凸部107が形成される傾向があり、焼成後においても、その凸部107は残ったままとなる。内部電極層の周縁部に形成された凸部107が残る状態は、この部分のセラミック層の厚みが中央部である他の部分よりも厚みが厚くなっている状態に相当するため、積層型電子部品に電界が印加された際に、この凸部107付近に電界が集中しやすくなり、高温負荷寿命の信頼性が低下するという問題がある。
特開2011−129841号公報
従って、本発明の目的は、内部電極層の周縁部に凸部を有する場合でも高温負荷寿命の信頼性に優れた積層型電子部品を提供することにある。
本発明の積層型電子部品は、セラミック粒子によって構成されたセラミック層と、該セラミック層の主面に設けられ、前記セラミック層よりも幅の狭い内部電極層とが交互に積
層され、前記セラミック層上の前記内部電極層の側方において、前記セラミック層同士が積層されている前記内部電極層の無い無導体領域を有し、直方体状を成した電子部品本体と、該電子部品本体の前記内部電極層が露出した対向する両端部に設けられた一対の外部電極とを備えた積層型電子部品であって、前記内部電極層は周縁部に中央部よりも厚みの厚凸部を有しており、前記セラミック層は、前記凸部に重なった部分の厚みが前記凸部に重なっていない部分の厚みよりも薄くなっており、前記内部電極層の無い部分を含む前記電子部品本体の全体にわたって前記セラミック粒子の平均粒径は前記セラミック層の厚みに依存した状態になっており、厚みの異なる前記セラミック層の前記セラミック粒子の平均粒径を比較したとき、厚みの薄い前記セラミック層の部分の前記セラミック粒子の平均粒径は、厚みの厚い前記セラミック層の部分の前記セラミック粒子の平均粒径よりも小さくなっていることを特徴とする。
本発明によれば、内部電極層の周縁部に凸部を有する場合でも高温負荷寿命の信頼性に優れた積層型電子部品を得ることができる。
(a)は、本発明の積層型電子部品の一実施形態を示す外観斜視図、(b)は、(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。 (a)は、図1(c)のA部、(b)は図1(c)のB部をそれぞれ拡大して示した断面模式図である。 (a)および(b)は、図1(a)の積層型電子部品を分解して示したものであり、セラミック層上に内部電極層が設けられた状態を示す平面模式図である。 本実施形態の積層型電子部品の製造工程を示す模式図である。 (a)セラミックグリーンシートの表面に周縁部が***した状態の内部電極パターンの形成された状態を模式的に示す斜視図であり、(b)は、(a)のA−A線断面図である。
図1(a)は、本発明の積層型電子部品の一実施形態を示す外観斜視図、(b)は、(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。図2(a)は、図1(c)のA部、図2(b)は、図1(c)のB部をそれぞれ拡大して示した断面模式図である。図3(a)および(b)は、図1(a)の積層型電子部品を分解して示したものであり、セラミック層上に内部電極層が設けられた状態を示す平面模式図である。この場合、図3(a)(b)は電子部品本体を形成するときに用いる一対の内部電極パターン付きシートの平面図にも対応している。
本実施形態の積層型電子部品は、電子部品本体1と、この電子部品本体1の対向する両端部に設けられた外部電極3とを備えた構成となっている。
電子部品本体1は、セラミック層5と、その主面に形成された内部電極層7とが交互に積層された構成となっており、その外観は直方体状を為している。図1では、セラミック層5と内部電極層7との積層状態を単純化して示しているが、本実施形態の積層型電子部品はセラミック層5と内部電極層7とが数百層にも及ぶ積層体となっている。ここで直方体状というのは、電子部品本体1を構成する2つの平面あるいは3つの平面が交わる角度が直角というだけではなく、稜線や角部が丸くなっている構造も含むという意味である。
内部電極層7は電子部品本体1の側面1a側がセラミック層5の幅よりも狭くなっており、セラミック層5上の内部電極層7の側方には内部電極層7の無い無導体領域9が設けられている。この場合、無導体領域9はセラミック層5と同じ材料によって形成されている。
本実施形態の積層型電子部品では、内部電極層7は周縁部7aに中央部7bよりも厚みの厚くなっている凸部11を有し、セラミック層5は中央部7aよりも凸部11側に平均粒径の小さいセラミック粒子13が配置されている。
本実施形態の積層型電子部品では、内部電極層7の周縁部7aに厚く盛り上がった凸部11に重なったセラミック層5の厚みtが部分的に薄くなっていても、セラミック層5の厚みが薄くなった分の厚みの変化に応じてセラミック層5を構成するセラミック粒子13の粒子径が小さくなっている。セラミック粒子13の粒子径の小さくなった箇所はセラミック層5の厚み方向に粒界の数が多くなっている。これによりセラミック層5が局所的に厚みtの薄い部分を有していても、この部分の絶縁性の低下が抑えられ、高温負荷寿命の信頼性を高めることができる。
セラミック層5の厚みtの厚い部分は、厚みtの薄いセラミック層5に比較して粒子径の大きいセラミック粒子13により形成されていることから、この部分でセラミック層5の厚みtの薄い部分における比誘電率の低下を補うことができ、積層型電子部品の静電容量を高めることができる。
この場合、凸部11が内部電極層7の外部電極3との接続端7cを除く周縁部7aに設けられており、平均粒径の小さいセラミック粒子13が凸部11を覆うように形成されているときには、セラミック層5内の厚みtの薄い部分のほぼ全域が平均粒径の小さいセラミック粒子13によって覆われることになるために、絶縁性の低下しやすい領域が低減されることから、高温負荷寿命をさらに高めることができる。
さらに、この場合、積層型電子部品を縦断面視したときに、セラミック層5の厚みをt、セラミック粒子11の直径をDとしたときに、セラミック層の厚みtとセラミック粒子の直径Dとが、D=0.1tに近似できる関係を有していることが望ましい。セラミック層5の厚みをtとセラミック粒子11の直径Dとが、このような関係を有する場合には、セラミック層5の厚みtに依存した粒子径のセラミック粒子13が電子部品本体1のほぼ全体にわたって分散されている構造となるため、高温負荷寿命が延びることに加えて、そのばらつきを小さく(ワイブル係数が高く)することができる。この場合、高温負荷寿命におけるワイブル係数は2.5以上にできる。ここで、D=0.1tに近似できる関係とは、0.1としたグラフの傾きを表す係数が0.05〜0.2の範囲にあるものをいう。この場合、t=0におけるDの座標の値は0〜1(μm)である。
ここで、セラミック層5の厚みtとセラミック粒子13の直径Dとの関係を導く場合には、例えば、図1(c)に○で示した複数箇所のセラミック層5の厚みtと、その部分に存在するセラミック粒子13の粒子径Dを測定する。セラミック粒子13の粒子径Dは、○で囲まれた領域に存在する各セラミック粒子13の輪郭から円の面積を求め、直径を算出して求める。
この積層型電子部品を構成する内部電極層7の材料としては、ニッケル、銅、パラジウムおよび銀から選ばれる1種もしくはこれらの合金を適用することが好ましい。
セラミック層5の材料としては、コンデンサ、圧電素子、インダクタおよびバリスタなどの各種の積層型電子部品にそれぞれ用いられるペロブスカイト構造、スピネル構造、閃亜鉛構造を持つセラミック材料が好適なものとして選ばれる。
セラミック層5の平均厚みとしては0.5〜30μm、内部電極層7の平均厚みは0.5〜20μm、積層部9における内部導体層7の積層数が100層以上であるような薄層、高積層の積層型電子部品に好適なものとなる。
次に、本実施形態の積層型電子部品を製造する方法について、図4に示す積層セラミックコンデンサを例にして説明する。積層セラミックコンデンサを構成する電子部品本体1は、セラミックグリーンシート21の表面にスクリーン印刷によって内部電極パターン23を形成してシート状成形体25とし、次いで、このシート状成形体25を多層化することによって仮積層体27を形成する。次に、この仮積層体27を加圧して密着させた後、所定の条件にて焼成することによって電子部品本体1を作製する。次に、得られた電子部品本体1の対向する端面部に銅などの金属粉末を主成分とする外部電極3を形成する。なお、必要に応じて外部電極3の表面に錫やはんだのメッキ膜を形成することがある。
この場合、内部電極パターン23は、内部電極ペーストがスクリーンのメッシュを通過したときの粘度の変化と印刷後における内部電極パターン自体の表面張力の影響により***した凸部25を有するものとなる。その結果、内部電極パターン23の周縁部23aは中央部23bよりも厚みが厚くなっている。
セラミックグリーンシート21には、化学両論組成にばらつきの大きい組成持つセラミック粉末を用いる。例えば、チタン酸バリウム粉末を用いる場合、Ba/Ti比が0.9
95〜1.010であり、そのばらつき(σ)が0.10以上であるものが好適である。セラミックグリーンシート21を形成するためにセラミック粉末として、化学両論比がずれており、そのばらつきの大きいものを用いると、セラミックグリーンシート21を内部電極パターン23とともに加圧積層し、同時焼成したときに、積層時に印加された圧力(圧縮応力)に依存してセラミック粉末の粒成長速度が変化する。本実施形態の積層型電子部品は、このことを利用してセラミック層5の面内にセラミック粒子13の平均粒径の異なる領域を形成する。
内部電極層7の周縁部7a付近のセラミック粒子13の平均粒径が中央部7b側よりも小さくなるのは、仮積層体27を形成するときに、この領域における加圧圧力が低くなるためである。これはセラミックグリーンシート21の表面にスクリーン印刷を用いて内部電極パターン23を形成すると、内部電極パターン23の周縁部23aには厚みによる段差(凸部25)が形成されるが、内部電極パターン23を有するシート状成形体25を複数枚重ねて仮積層体27を形成した場合に、内部電極パターン23が積層された層数の分だけ段差(凸部25)が累積される。このため仮積層体27は内部電極パターン23の凸部25の外周部で積層方向にセラミックグリーンシート21同士が密着しにくくなり、これにより仮積層体27の内部電極パターン23の周縁部23a付近には中央部23bに比べて加圧圧力が低くなる部分が形成される。こうして、積層体内の内部電極パターンの凸部25辺りに圧縮応力の異なる領域を形成することができる。ここで、本実施形態の積層型電子部品には、圧縮応力に粒成長速度が敏感に変化するセラミック粒子を用いていることから、積層体内の内部電極パターンの凸部25辺りと凸部25の形成されていない領域との間でセラミック粒子の平均粒径を異ならせることができる。
以下、具体的に積層セラミックコンデンサを作製して本発明の効果を確認した。まず、誘電体粉末の原料粉末として、チタン酸バリウム粉末、MgO粉末、Y粉末およびMnCO粉末を準備した。用いたチタン酸バリウム粉末のBa/Ti比などの性状を表1に示した。これらの各種粉末を、チタン酸バリウム粉末量を100モルとしたときに、MgO粉末を0.5モル、Y粉末を1モル、MnCO粉末を0.5モル添加し、さらに、チタン酸バリウム粉末100質量部に対して、ガラス粉末(SiO=55,BaO=20,CaO=15,LiO=10(モル%))を1質量部添加して誘電体粉末を調製した。次いで、この誘電体粉末を直径5mmのジルコニアボールを用いて、溶媒としてトルエンとアルコールとからなる混合溶媒を添加し湿式混合した。
次に、湿式混合した粉末を、ポリビニルブチラール樹脂を溶解させたトルエンおよびアルコールの混合溶媒中に投入し、直径5mmのジルコニアボールを用いて湿式混合してセラミックスラリを調製し、ドクターブレード法により厚みが2.5μmのセラミックグリーンシートを作製した。
次に、このセラミックグリーンシートの上面に矩形状の内部電極パターンを形成してパターン付きシートを形成した。内部電極パターンを形成するための導体ペーストは、Ni粉末45質量%に対して、共材としてチタン酸バリウム粉末を20重量%と、エチルセルロース5質量%およびオクチルアルコール95質量%からなる有機ビヒクル30質量%を3本ロールで混練したものを用いた。Ni粉末は粒度分布において累積%表示したときに10〜90%の範囲にある粒径が0.05〜0.2μmであるものを用いた。
セラミックグリーンシートの表面に形成された内部電極パターンは、いずれも周縁部に凸部が形成されておりセラミックグリーンシートの表面との間で段差を有する形状となっていた。
次に、作製したパターン付きシートを複数層重ねてコア積層体を形成し、さらにこの上下面にそれぞれ内部電極パターンを形成していないセラミックグリーンシートを重ね、温度70℃、圧力100MPaの加圧加熱処理を行って積層体を複数個有する母体積層体を形成した。この後、この母体積層体を、所定の寸法に切断して積層体を形成した。積層体における内部電極層の積層数は147層とした。
次に、作製した積層体を大気中にて脱脂した後、水素−窒素の混合ガス雰囲気にて酸素分圧が10−8Paの条件にて1140℃で2時間の焼成を行い、電子部品本体を作製した。作製した電子部品本体のサイズは1005型に相当するものであり、そのサイズはおおよそ、0.95mm×0.48mm×0.48mmであった。また、セラミック層の平均厚みは2μm、電子部品本体(セラミック層または内部電極層)の中央部に位置する内部電極層の1層の平均厚みは1μmであった。内部電極層の周縁部に形成された凸部部分における厚みは平均で内部電極層の平均厚みの約1.2倍であった。作製した電子部品本体から得られる静電容量の設計値(誘電体層を挟んで内部電極が上下で重なっている有効面積の領域に空隙が無い状態で発現する静電容量)は1.15μFと見積もった。
次に、作製した電子部品本体に対し、窒素雰囲気中(酸素分圧:10−6Pa)、900〜1000℃で5時間の熱処理を行った。
次に、作製した電子部品本体にバレル研磨処理を行い、電子部品本体の端面に内部電極層を十分に露出させた。
次に、バレル研磨した電子部品本体の端部に銅ペーストを塗布し、約800℃、酸素分圧を1Pa、最高温度の保持時間を0.2時間とする条件で加熱して外部電極を形成した。
次に、この外部電極の表面に、順に、電解めっき法によりNiメッキ膜およびSnメッキ膜を形成して積層型コンデンサを作製した。
次に、作製した積層型のコンデンサについて以下の評価を行った。
原料粉末であるチタン酸バリウムのBa/Ti比およびそのばらつきは、用いたチタン酸バリウム粉末を透過電子顕微鏡およびこれに付設の分析装置によって求めた。
積層セラミックコンデンサを構成する内部電極層の中央部および周縁部の厚みは、図1(c)のように内部電極層を露出させた断面を走査型電子顕微鏡を用いて写真を撮影し、得られた写真から求めた。測定点は中央部および周縁部を各10カ所とした。また、同じ箇所からセラミック粒子の平均粒径を求めた。
内部電極層の周縁部に形成された凸部が周状に形成されていることは、内部電極層の断面を図4(b)に示したように、Lの範囲をほぼ均等に10カ所ほど逐次研磨していき、これも走査電子顕微鏡の写真から求めた。
静電容量は温度25℃、周波数1.0kHz、測定電圧を1Vrmsとして測定し、その平均値を求めた。試料数は30個とした。
高温負荷寿命は温度140℃、直流電圧7.6Vの条件で絶縁抵抗が10Ω以下になったものを不良としてカウントする方法により評価した。
表1の結果から明らかなように、用いたチタン酸バリウム粉末のうち、Ba/Ti比のばらつき(σ)が0.1以上の試料(試料No.1〜3)では、静電容量が1.1μF以上、50%モード高温負荷寿命が70時間以上、このときのワイブル係数が2.7以上であった。
作製した試料(試料No.1〜3)は、いずれも凸部が内部電極層の外部電極との接続端を除く周縁部に設けられており、セラミック粒子の平均粒径が内部電極層の中央部側よりも小さく、凸部を覆うかたちで周状に配置されていた。
作製した試料(試料No.1〜3)について、図1(c)に示した○の箇所付近におけるセラミック層の厚みtと、その部分におけるセラミック粒子の直径Dとの関係を評価したところ、おおよそD=0.1tに近似できる関係となっていた。
これに対し、Ba/Ti比のばらつき(σ)が0.03であるチタン酸バリウム粉末を用いて作製した試料(試料No.4)では、内部電極層の周縁部に凸部が形成されていたものの、この部分と内部電極層の中央部におけるセラミック粒子の平均粒径の差が認められなかった。この試料は高温負荷寿命が15時間であり、ワイブル係数が1.3であった。
1・・・・・電子部品本体
3・・・・・外部電極
5・・・・・セラミック層
7・・・・・内部電極層
7a・・・・(内部電極層の)周縁部
7b・・・・(内部電極層の)中央部
9・・・・・無導体領域
11・・・・凸部
13・・・・セラミック粒子
21・・・・セラミックグリーンシート
23・・・・内部電極パターン
23a・・・(内部電極パターンの)周縁部
23c・・・内部電極パターンの中央部
25・・・・パターン付きシート
27・・・・仮積層体

Claims (3)

  1. セラミック粒子によって構成されたセラミック層と、該セラミック層の主面に設けられ、前記セラミック層よりも幅の狭い内部電極層とが交互に積層され、前記セラミック層上の前記内部電極層の側方において、前記セラミック層同士が積層されている前記内部電極層の無い無導体領域を有し、直方体状を成した電子部品本体と、該電子部品本体の前記内部電極層が露出した対向する両端部に設けられた一対の外部電極とを備えた積層型電子部品であって、
    前記内部電極層は周縁部に中央部よりも厚みの厚凸部を有しており
    前記セラミック層は、前記凸部に重なった部分の厚みが前記凸部に重なっていない部分の厚みよりも薄くなっており、
    前記内部電極層の無い部分を含む前記電子部品本体の全体にわたって前記セラミック粒子の平均粒径は前記セラミック層の厚みに依存した状態になっており、
    厚みの異なる前記セラミック層の前記セラミック粒子の平均粒径を比較したとき、
    厚みの薄い前記セラミック層の部分の前記セラミック粒子の平均粒径は、厚みの厚い前記セラミック層の部分の前記セラミック粒子の平均粒径よりも小さくなっていることを特徴とする積層型電子部品。
  2. 前記凸部が前記内部電極層の前記外部電極との接続端を除く前記周縁部に設けられており、平均粒径の小さい前記セラミック粒子が前記凸部を覆うように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の積層型電子部品。
  3. 前記セラミック層の厚みtおよび前記セラミック粒子の直径Dを測定したときに、前記セラミック層の厚みtと前記セラミック粒子の直径Dとが、D=0.1tの関係に近似できることを特徴とする請求項1または2に記載の積層型電子部品。
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