JP6316004B2 - コンシールファスナーのシート状基材への取付構造,並びにコンシールファスナーをシート状基材に取付ける方法 - Google Patents

コンシールファスナーのシート状基材への取付構造,並びにコンシールファスナーをシート状基材に取付ける方法 Download PDF

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Description

本開示は、コンシールファスナーのシート状基材への取付構造,並びにコンシールファスナーをシート状基材に取付ける方法に関する。
衣服のポケット部等の開閉機構、衣服の左右の身頃の開閉機構等として、スライドファスナーが用いられていることが多い。当該スライドファスナーにより、ポケット部を簡易に開閉することができ、そして左右の身頃を簡易に開閉することができる。
また、スライドファスナーの一種として、ファスナーの存在が外部から見えにくいコンシールファスナーが知られている。当該コンシールファスナーは、ファスナーの存在が外部から見えにくいため、デザイン戦略上、好ましい場合がある。しかし、コンシールファスナーは、図14に示されるように、その構造上、2つのパーツの連結部に形成する必要があるため、ファスナーを形成する場所が制限される。
例えば、特許文献1には、布団等カバーの締結具であつて、カバー本体片面央部又は、縫い目に把持金具を有するコンシールファスナーを縫着しファスナー止近傍に設けたポケットにこの把持金具を収納するか又は、エフロンファスナーを央部縫い目に縫着形成しこのファスナーを開閉することで布団等をカバー本体から収脱自在としたことを特徴とする布団等カバー締結具が記載されている。
実用新案登録第3059843号公報
しかし、上述のように、引例1では、コンシールファスナーは、2つのパーツの連結部に形成されている。
従って、本開示は、取付ける位置が限定されない、コンシールファスナーのシート状基材への取付構造,並びにコンシールファスナーをシート状基材に取付ける方法を提供することを目的とする。
本開示者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、コンシールファスナーのシート状基材への取付構造であって、上記取付構造が、シート状基材と、コンシールファスナーと、上記シート状基材及びコンシールファスナーの間の補助部材とを有し、上記シート状基材が、長手方向を有する第1切込部と、第1切込部の長手方向両側部を第1切込部の長手方向に沿って上記補助部材側にそれぞれ折り返すことにより形成された、第1切込部の長手方向に沿って延びる一対の第1折返部とを有し、上記コンシールファスナーが、長手方向を有するエレメント部と、上記エレメント部を開閉させる引手部と、上記エレメント部の長手方向に沿って配置され且つ上記エレメント部により分離可能な一対のテープ状部材とを有し、上記補助部材が、長手方向を有する第2切込部と、第2切込部の長手方向両側部を第2切込部の長手方向に沿って上記シート状基材側にそれぞれ折り返すことにより形成された、第2切込部の長手方向に沿って延びる一対の第2折返部とを有し、上記取付構造が、一対の第1折返部と、一対の第2折返部とをそれぞれ連結する一対の第1連結部を有し、そして上記取付構造が、一対の第1連結部よりも少なくとも内側において、上記一対のテープ状部材と、一対の第1折返部及び/又は第2切込部の両端の補助部材とをそれぞれ連結する一対の第2連結部を有することを特徴とする取付構造を見出した。
本開示の、コンシールファスナーのシート状基材への取付構造,並びにコンシールファスナーをシート状基材に取付ける方法は、コンシールファスナーを取付ける位置が限定されない。
図1は、本開示の実施形態の1つに従う、コンシールファスナーのシート状基材への取付構造1の斜視図である。 図2は、図1のII−II面における分解斜視図である。 図3は、図1のII−II面における斜視断面図である。 図4は、図1に示される取付構造1の正面図である。 図5は、本開示の別の実施形態に従う取付構造を説明するための図である。 図6は、本開示の別の実施形態に従う取付構造を説明するための図である。 図7は、本開示の別の実施形態に従う取付構造を説明するための図である。 図8は、本開示の別の実施形態に従う取付構造1の斜視断面図である。 図9は、本開示の別の実施形態に従う取付構造1を説明するための図である。 図10は、本開示の別の実施形態に従う取付構造1を説明するための図である。 図11は、本開示の他の実施形態に従う取付構造1を説明するための図である。 図12は、本開示の取付構造を備える衣服の例を説明するための図である。 図13Aは、コンシールファスナーを、シート状基材に取付ける方法を説明するための図である。 図13Bは、コンシールファスナーを、シート状基材に取付ける方法を説明するための図である。 図13Cは、コンシールファスナーを、シート状基材に取付ける方法を説明するための図である。 図14は、従来のコンシールファスナーの取付方法及び取付構造を説明するための図である。
[定義]
はじめに、本明細書にて用いられる用語のうち、いくつかを定義する。
[切込部]
本明細書において、「切込部」、例えば、第1切込部又は第2切込部は、シート状基材,補助部材等の基材に設けられた、長手方向を有する切断部分のうち、長手方向の両端又は一方の端が開放されているもの、並びに長手方向の両端が閉じているものの両方を含む概念である。長手方向の両端が開放されることにより、シート状基材が2つのパーツに分けられる。また、上記切断部分のうち、長手方向の両端が閉じているものは、後述のスリット部と称される。
なお、長手方向が開放されているとは、長手方向の端部の先に基材が存在しないことを意味する。また、長手方向が閉じているとは、長手方向の端部の先に基材が存在することを意味する。
[スリット部]
本明細書において、「スリット部」は、シート状基材,補助部材等の基材に設けられた切断部分のうち、長手方向の両端が閉じているものを意味する。スリット部は、上述の切込部に含まれる概念である。
[連続]
本明細書において、シート状基材,補助部材等の基材に関する「連続」は、対象となる領域において、基材が1枚から成ることを意味し、複数枚の基材を、糸による縫合、接着剤による固定等により連結させたものは含まれない。
なお、基材が布帛である場合には、基材が連続していることを、「一枚布」と称する場合もある。
[表面及び裏面]
本明細書において、取付構造、シート状基材、コンシールファスナー、補助部材等の「表面」は、コンシールファスナーの引手部が存在し、ユーザーがコンシールファスナーにアクセスできる側の面を意味し、同「裏面」は、その反対側の面を意味する。
[内側及び外側]
本明細書において、「内側」及び「外側」は、コンシールファスナーのエレメント部を通る、取付構造の厚さ方向に広がる面からの距離に関連する用語であり、それぞれ、上記面から近いこと及び遠いことを意味する。
例えば、自由端Aが自由端Bよりも「内側」にあるとは、自由端Aから上記面までの距離LAが、自由端Bから上記面までの距離LBよりも近いことを意味する。
なお、「同一」とは、上記距離が等しいことを意味する。
[幅]
本明細書において、「幅」は、各部材の、長手方向と直行する方向の長さを意味する。上記各部材としては、シート状基材、補助部材、テープ状部材、第1折返部、第2折返部等が挙げられる。
[コンシールファスナーのシート状基材への取付構造]
本開示の、コンシールファスナーのシート状基材への取付構造(以下、単に「取付構造」と称する場合がある)について、以下説明する。
図1は、本開示の実施形態の1つに従う、コンシールファスナーのシート状基材への取付構造1の斜視図である。
図1に示される取付構造1は、シート状基材2と、コンシールファスナー3と、シート状基材2及びコンシールファスナー3の間の補助部材4とを有する。また、図1に示される取付構造1では、シート状基材に形成された第1切込部5と、コンシールファスナー3の引手部6が示されている。
図2は、図1のII−II面における分解斜視図である。図3は、図1のII−II面における斜視断面図である。
図2及び図3に示される取付構造1では、シート状基材2が、長手方向L1を有する第1切込部5と、第1切込部5の長手方向L1の2つの長手方向側部121を、第1切込部5の長手方向L1に沿って、シート状基材2の裏面123側、すなわち、補助部材4側にそれぞれ折り返すことにより形成された、第1切込部5の長手方向L1に沿って延びる2つ(一対)の第1折返部7とを有する。
2つの第1折返部7は、それぞれ、第1切込部5から遠ざかる方向に突出する略弓形の形状(図示せず)を有する。
図2及び図3に示される取付構造1では、コンシールファスナー3が、長手方向L2を有するエレメント部8と、エレメント部8を開閉させる引手部6と、エレメント部8の長手方向に沿って配置されている一対のテープ状部材9とを有する。なお、一対のテープ状部材9は、エレメント部8によって分離可能である。
図2及び図3に示される取付構造1では、補助部材4が、長手方向L3を有する第2切込部10と、第2切込部10の長手方向L3の2つの長手方向側部201を、第2切込部10の長手方向L3に沿って、補助部材4の表面142側、すなわち、シート状基材2側にそれぞれ折り返すことにより形成された、第2切込部10の長手方向L3に沿って延びる2つ(一対)の第2折返部11とを有する。
図2に示される補助部材4の2つの第2折返部11は、それぞれ、第2切込部10から遠ざかる方向に突出する略弓形の形状を有する。
また、補助部材4は、第2切込部10の長手方向L3の長手方向端部202'(もう一方の端部は、図示せず)の外側において連続している。
図3に示される取付構造1は、一対の第1折返部7と、一対の第2折返部11とをそれぞれ連結する一対の第1連結部12を有する。図3に示される取付構造1は、一対の第1連結部12よりも内側において、コンシールファスナー3の一対のテープ状部材9と、一対の第1折返部7とをそれぞれ連結する一対の第2連結部13を有する。
なお、図2では、説明のため、第1連結部と、第2連結部とが省略されている。また、図3では、第1連結部12及び第2連結部13は、両方とも、糸で各部材を縫合することにより形成された縫合部である。
また、図2及び図3に示されるように、本明細書では、説明を目的として、取付構造1の各パーツの厚さは、誇張して表現されている。
図4は、図1に示される取付構造1の正面図である。図4に示されるように、シート状基材2の第1切込部5の2つの長手方向端部152'及び152''の外側では、シート状基材2が連続している。
図2に示される実施形態では、補助部材4が第2切込部10を有し、そして第2切込部10から形成される第2折返部11が第2切込部10から遠ざかる方向に突出する略弓形の形状を有しているが、本開示の別の実施形態に従う取付構造では、補助部材が、第2切込部の長手方向両端の一方又は両方において、第2切込部と交差する第2切込部拡幅部を有する。第2切込部拡幅部を設けることにより、特に、長手方向の端部における第2折返部の幅を厚くすることができ、工数は増えるものの、長手方向の端部における第1折返部と、第2折返部との間の連結の強度を向上することができる。
第2切込部と、第2切込部拡幅部とは、任意の角度で交差しうるが、直交することが好ましい。また、第2切込部と、第2切込部拡幅部とは、例えば、T字形状又は十字形状で交差することができる。
図5は、本開示の別の実施形態に従う取付構造を説明するための図であり、補助部材4のみを抽出し、斜視図で示したものである。なお、補助部材4以外の構成は、図1〜4に示される取付構造1と同様である。
図5に示される補助部材4は、第2切込部10と、第2切込部10の長手方向両端202'及び202''において第2切込部10と直交する第2切込部拡幅部203'及び203''とを有し、第2折返部11が、第2切込部10の長手方向L3に延びる略矩形の形状を有する。
図2に示される実施形態では、補助部材4が、第2切込部10の長手方向L3の長手方向端部202'(もう一方は、図示せず)の外側において連続しているが、本開示の別の実施形態に従う取付構造では、補助部材が、第2切込部の長手方向両端の一方又は両方において、連続していない。
図6は、本開示の別の実施形態に従う取付構造を説明するための図であり、補助部材4のみを抽出し、斜視図で示したものである。なお、補助部材4以外の構成は、図1〜4に示される取付構造と同様である。
図6に示される補助部材4は、第2切込部10の長手方向L3の2つの長手方向端部202'及び202''のうち、長手方向端部202'の外側において連続し、そして長手方向端部202''の外側において連続していない。
図2に示される実施形態では、2つの第1折返部7が、それぞれ、第1切込部5から遠ざかる方向に突出する略弓形の形状を有するが、本開示の別の実施形態に従う取付構造では、シート状基材が、第1切込部の長手方向両端の一方又は両方において、第1切込部と交差する第1切込部拡幅部を有する。第1切込部拡幅部を設けることにより、特に、長手方向の端部における第1折返部の幅を厚くすることができ、工数は増えるものの、長手方向の端部における第2折返部と、第1折返部との間の連結の強度を向上させることができる。
第1切込部と、第1切込部拡幅部とは、任意の角度で交差しうるが、直交することが好ましい。また、第1切込部と、第1切込部拡幅部とは、例えば、T字形状又は十字形状で交差することができる。
図7は、本開示の別の実施形態に従う取付構造を説明するための図であり、シート状基材2のみを抽出し、表裏を反転させ、斜視図で示したものである。なお、シート状基材2以外の構成は、図1〜4に示される取付構造1と同様である。
図7に示されるシート状基材2は、第1切込部5と、第1切込部5の長手方向両端152'及び152''において第1切込部5と直交する第1切込部拡幅部204'及び204''とを有し、第1折返部7が、第1切込部5の長手方向L1に延びる略矩形の形状を有する。
図8は、本開示の別の実施形態に従う取付構造1の斜視断面図であり、図1のII−II面に相当する断面における斜視断面図である。
図8に示される取付構造1では、第2連結部13が、コンシールファスナー3のテープ状部材9と、補助部材4とを連結し、取付構造1の表面102側からコンシールファスナー3のテープ状部材9の一部が見えている。
なお、図8に示される実施形態1において、説明されていない部分は、図1に示される実施形態と同様である。
コンシールファスナーのテープ状部材は、外側から見えないように配置されるのが一般的ではあるが、図8に示されるような実施形態において、シート状基材の色彩と、テープ状部材の色彩とを変えることにより、ファスナー部にアクセント等の美的効果を加えることができる。
図9は、本開示の別の実施形態に従う取付構造1を説明するための図であり、図1のII−II面における端面図に相当する。図9に示される取付構造1では、コンシールファスナー3の2つのテープ状部材9'及び9''が、それぞれ、ポケット部を形成するためのポケット部用部材21'及び21''と連結されている。
より具体的には、コンシールファスナー3の2つのテープ状部材9'及び9''の自由端194'及び194''近傍が、それぞれ、ポケット部用部材21'及び21''の端部と、それぞれ、第3連結部23'及び23''により連結されている。ポケット部用基材21'及び21は、第4連結部24により連結され、取付構造1に、コンシールファスナー3を開閉することによりアクセス可能なポケット部22が形成される。
なお、図9に示される実施形態では、ポケット部22以外の構成は、図1に示される実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図3では、補助部材4の自由端144が、テープ状部材9の自由端194と略同一の位置にあるが、本開示の別の実施形態に従う取付構造では、補助部材の自由端が、テープ状部材の自由端よりも外側に配置されている。
図10は、本開示の別の実施形態に従う取付構造1を説明するための図である。図10は、図1のII−II面に相当する端面における端面図である。図10に示される取付構造1では、補助部材4の自由端144が、テープ状部材9の自由端194よりも外側に配置されている。
補助部材の、第2折返部と反対側にある自由端が、テープ状部材の、エレメント部と反対側の自由端と同一の位置にあるか、又はそれよりも外側の位置にあることは、コンシールファスナーをシート状基材に連結する際に重要となる。その理由については、コンシールファスナーを、シート状基材に取付ける方法に関連して説明する。
本開示の取付構造において、シート状基材としては、シート状のものであれば、特に制限されないが、例えば、布帛、例えば、織物、編物及び不織布、フィルム、例えば、開孔フィルム及び非開孔フィルム、皮革、例えば、天然皮革及び合成皮革等が挙げられる。
また、本開示の取付構造において、シート状基材は、伸縮性を有するものであることが好ましい。シート状基材をコンシールファスナー及び補助部材と連結する際に、コンシールファスナーが存在することをわかりにくくする、シート状基材をゆがみにくくする等の観点からである。
また、本開示の取付構造において、シート状基材から形成される第1折返部としては、好ましくは約1.0〜約10.0mm、そしてより好ましくは約2.0〜約5.0mmの幅を有する。上記幅が約1.0mmを下回ると、第1連結部及び第2連結部を形成することが難しくなる傾向があり、そして約10.0mmを上回ると、シート状基材が、コンシールファスナーの方向に引きつられる場合がある。
本開示の取付構造において、補助部材は、コンシールファスナーをシート状基材に連結する際の目印となる部材であり、実施形態によっては、コンシールファスナーが、補助部材に固定される場合もある。
上記補助部材としては、上記シート状基材と同様のものが挙げられるが、扱いやすさの観点からは、ある程度の伸縮性を有するもの、例えば、布帛であることが好ましい。
また、本開示の取付構造において、補助部材から形成される第2折返部としては、好ましくは第1折返部より短い幅を有し、より好ましくは約0.5〜約9.0mmの幅、そしてさらに好ましくは約1.5〜約4.0mmの幅を有する。第2折返部が、第1折返部より短い幅を有することにより、コンシールファスナーを、第1折返部に連結しやすくなる。
なお、上記幅が約0.5mmを下回ると、第1連結部を形成することが難しくなる傾向があり、そして約9.0mmを上回ると、シート状基材がコンシールファスナーの方向に引きつられ、コンシールファスナー近傍のシート状基材の形状が立体的になり、コンシールファスナーの位置が外側から目立つ場合がある。
本開示の取付構造において、上記コンシールファスナーとしては、長手方向を有するエレメント部と、上記エレメント部の長手方向に沿って配置され且つ上記エレメント部により分離可能な一対のテープ状部材と、エレメント部を開閉する引手部とを有するものであれば、当技術分野で用いられているものを制限なく採用することができる。
上記コンシールファスナーは、各社から、種々の形状を有するものが市販されている。
本開示の取付構造において、第1連結部〜第4連結部として記載される連結部は、本技術分野で公知の連結手段により形成することができ、例えば、糸による縫合部、接着剤、両面テープ等による接着部、粘着材による粘着部、面ファスナー等による固定部等が挙げられる。
本開示の取付構造において、第1連結部は、上述の幅を有する第1折返部と、第2折返部とを連結するが、第1連結部は、第1折返部の自由端側の縁部よりの部分と、第2の折返部の自由端側の縁部よりの部分とを連結することが好ましい。第2連結部を形成するスペースを確保するためである。
なお、第1折返部の自由端とは、第1折返部のうち、シート状基材と反対側の端部を意味し、そして第2折返部の自由端とは、第2折返部のうち、補助部材と反対側の端部を意味する。
本開示の取付構造において、第1折返部の自由端は、第2折返部の自由端よりも内側に配置されていることができ、第2折返部の自由端よりも外側に配置されることができ、又は第2折返部の自由端と略同一の位置に配置されることができる。コンシールファスナーを、シート状基材に取付ける方法の観点からは、第2折返部の自由端が、第2折返部の自由端と略同一の位置に配置されることが好ましい。コンシールファスナーを、シート状基材に取付ける方法については、後述する。
本開示の取付構造において、第2連結部は、第1連結部よりも少なくとも内側において、テープ状部材と、第1折返部及び/又は第2切込部の両端の補助部材とを連結するが、第2連結部は、コンシールファスナーのテープ状部材のエレメント部よりの部分と、第1折返部の固定端側の縁部よりの部分又は第2連結部の固定端側の縁部よりの部分とを連結することが好ましい。第1連結部との位置関係の他、コンシールファスナーは、テープ状部材のエレメント部よりの部分を、連結すべき部材と連結するのが一般的であるためである。
なお、第1折返部の固定端とは、第1折返部のうち、シート状基材側の端部を意味し、そして第2折返部の固定端とは、第2折返部のうち、補助部材側の端部を意味する。
本開示の取付構造において、第2連結部は、第1連結部よりも少なくとも内側において、テープ状部材と、第1折返部及び/又は補助部材とをそれぞれ連結する。
第2連結部が、テープ状部材と、第1折返部とを連結する実施形態としては、図1〜図4に示されるものが挙げられる。
また、第2連結部が、テープ状部材と、補助部材とを連結する実施形態としては、図8に示されるものが挙げられる。
さらに、第2連結部が、テープ状部材と、第1折返部及び/又は補助部材とを連結する実施形態の1つを、図11に示す。図11は、本開示の別の実施形態に従う取付構造1を説明するための図であり、図1のII−II面に相当する端面における端面図である。
図11に示される取付構造1では、第2連結部13が接着部25であり、接着部25が、一対のテープ状部材9を、第1折返部7及び補助部材4に連結している。
上記接着部の形成方法の例としては、例えば、テープ状部材9の表面192に、接着剤を塗工して接着部25を形成し、次いで、接着部25を、第1折返部7及び補助部材4に押しつけることが挙げられる。
本開示の取付構造は、ファスナーが用いられうる全ての商品に適用することができ、上記商品として、例えば、衣服、例えば、スポーツ用衣服、バッグ、例えば、スポーツ用バッグ、スキー用バッグ及びスノーボード用バッグ、自動車用シート、ソファー、ベッド、カバー、例えば、布団カバー及びクッションカバーが挙げられる。
図12は、本開示の取付構造を備える衣服の例を説明するための図である。図12に示される衣服31は、取付構造1'及び1''を含む。取付構造1'は、シート状基材2が、第1切込部5'の長手方向の2つの端部(両端)151'及び151''の外側において連続している実施形態であり、そして取付構造1''は、シート状基材2が、第1切込部5''の長手方向の端部151'''の外側において連続し且つ第1切込部5''の長手方向の端部151''''の外側において非連続である実施形態である。
[コンシールファスナーを、シート状基材に取付ける方法]
本開示の、コンシールファスナーを、シート状基材に取付ける方法(以下、単に「取付方法」と称する場合がある)について、以下説明する。
図13A〜図13Cは、コンシールファスナーを、シート状基材に取付ける方法を説明するための図であり、図1のII−II面に相当する断面における斜視断面図である。
本開示の取付方法は、シート状基材と、コンシールファスナーと、補助部材とを準備するステップを含む。また、上記コンシールファスナーは、長手方向を有するエレメント部と、上記エレメント部の長手方向に沿って配置され且つ上記エレメント部により分離可能な一対のテープ状部材と、エレメント部を開閉する引手部とを有する。
これらの部材については、取付構造に関連して説明済みであるため、ここでの説明を省略する。
本開示の取付方法は、補助部材を、シート状基材の上に、シート状基材の表面と補助部材の裏面とが向かい合うように積み重ねるステップ(以下、「積み重ねステップ」と称する場合がある)を含む。当該積み重ねステップを、図13Aを用いて説明する。
図13Aに示されるように、積み重ねステップでは、補助部材4を、シート状基材2の上に、シート状基材2の表面122と補助部材4の裏面143とが向かい合うように積み重ねる。
本開示の取付方法は、シート状基材と、補助部材とを、一対の第1連結部を形成するように連結するステップ(以下、「第1連結部形成ステップ」と称する場合がある)を含む。当該第1連結部形成ステップを、図13Aを用いて説明する。
図13Aに示されるように、第1連結部形成ステップでは、シート状基材2と、補助部材4とを、一対の第1連結部12を形成するように連結する。
本開示の取付方法は、一対の第1連結部の間に切込みを入れ、シート状基材に長手方向を有する第1切込部を形成するとともに、補助部材に長手方向を有する第2切込部を形成するステップ(以下、「切込部形成ステップ」と称する場合がある)を含む。当該切込部形成ステップを、図13Aを用いて説明する。
図13Aに示されるように、切込部形成ステップでは、一対の第1連結部12の間に切込みを入れ、シート状基材2に長手方向を有する第1切込部5を形成するとともに、補助部材4に長手方向を有する第2切込部10を形成する。
本開示の取付方法では、第1切込部及び第2切込部は、一回又は複数回の切込みにより一括して形成されてもよく、又は複数回の切込みにより別個に形成されてもよい。シート状基材又は補助部材の傷を防ぐ観点からは、第1切込部及び第2切込部は、一回又は複数回の切込みにより一括して形成されることが好ましい。
また、本開示の取付方法では、第1切込部と、第2切込部とが、略同一の長さを有することができ、第1切込部が第2切込部より長い長さを有することができ、又は第1切込部が、第2切込部よりも短い長さを有することができる。第1切込部及び第2切込部を一括して形成する観点からは、第1切込部と、第2切込部は、略同一の長さを有することが好ましい。
本開示の取付方法は、補助部材を、第1切込部及び第2切込部の中に通し、補助部材をシート状基材の裏面側に移動させるとともに、シート状基材の一部と、補助部材の一部とを、それぞれ折返し、シート状基材の裏面と、補助部材の表面とを向かい合わせるステップ(以下、「向かい合わせステップ」と称する場合がある)を含む。当該向かい合わせステップを、図13A及び図13Bを用いて説明する。
図13Aに矢印で示されるように、向かい合わせステップでは、補助部材4、より正確には、その長手方向両側部及び長手方向両端部を、第1切込部5及び第2切込部10の中に通し、補助部材4をシート状基材2の裏面123側に移動させる。次いで、図13Bに示されるように、シート状基材2の一部と、補助部材4の一部とを、それぞれ折返し、シート状基材2の裏面123と、補助部材4の表面142とを向かい合わせる。
上記向かい合わせステップにより、シート状基材2及び補助部材4に、それぞれ、一対の第1折返部7及び一対の第2折返部11が形成され、一対の第1折返部7は、第1切込部5の長手方向に沿って延び、一対の第2折返部11は、第2切込部10の長手方向に沿って延びる。
本開示の取付方法は、一対の第1連結部よりも少なくとも内側において、コンシールファスナーの一対のテープ状部材と、一対の第1折返部及び/又は第2切込部の両端の補助部材とをそれぞれ連結し、一対の第2連結部を形成するステップ(以下、「第2連結部形成ステップ」と称する場合がある)を含む。当該第2連結部形成ステップを、図13Cを用いて説明する。
図13Cに示されるように、第2連結部形成ステップでは、一対の第1連結部12よりも少なくとも内側において、一対のテープ状部材9と、一対の第1折返部7とをそれぞれ連結し、一対の第2連結部13を形成する。
テープ状部材9と、第1折返部7は、当技術分野に公知の方法に従って連結することができ、例えば、連結が、糸による縫合により行われる場合には、公知のミシンに、コンシールファスナー保持部を取付け、それらを縫い合わせることができる。
縫い合わせの際、補助部材4は、縫い合わせ部分の目印として機能する。例えば、図13Cに示される実施形態では、補助部材4の自由端144を、テープ状基材9の自由端194と一致させながら、テープ状基材9を第1折返部7と縫い合わせることにより、テープ状基材9を、直接目視することができない第1折返部7に適格に連結することができる。
なお、第1連結部が縫合部以外の場合であっても、補助部材は、連結の目印として機能する。
また、図10に示される実施形態では、補助部材4の自由端144と、テープ状基材9の自由端194との間隔を一定に保ちながら、テープ状基材9と、第1折返部7とを縫い合わせることにより、テープ状部材9を、直接目視することができない第1折返部7に適格に縫い合わせることができる。
なお、第1連結部が縫合部以外の場合であっても、補助部材は、連結の目印として機能する。
本開示の別の実施形態に従う取付方法では、コンシールファスナーの一対のテープ状部材を、ポケット部を形成するためのポケット部用部材と連結し、コンシールファスナーからアクセスすることができるポケット部を形成するステップをさらに含む。当該ステップにより、図9に示されるような取付構造1が形成される。
図14は、従来のコンシールファスナーの取付方法及び取付構造を説明するための図である。図14は、図1のII−II面に相当する断面における斜視断面図に相当する。
従来のコンシールファスナーは、別個のパーツに分断されているシート状基材2の断片2'と、断片2''とを、第1折返部7の幅が、コンシールファスナー3のテープ状部材9の幅とほぼ一致するように、それぞれ、折り返す。
次いで、第1折返部7の自由端41と、テープ状部材9の自由端194とがほぼ一致するように調整しながら、コンシールファスナー保持部を備える公知のミシンにより、第1折返部7と、テープ状部材9とを連結し、連結部42を形成する。
上述のように、従来のコンシールファスナーは、2つのパーツの連結部に形成されるため、ファスナーを形成する場所に制限がある。
具体的には、本開示は以下のJ1〜J16に関する。
[J1]
コンシールファスナーのシート状基材への取付構造であって、
上記取付構造が、シート状基材と、コンシールファスナーと、上記シート状基材及びコンシールファスナーの間の補助部材とを有し、
上記シート状基材が、長手方向を有する第1切込部と、第1切込部の長手方向両側部を第1切込部の長手方向に沿って上記補助部材側にそれぞれ折り返すことにより形成された、第1切込部の長手方向に沿って延びる一対の第1折返部とを有し、
上記コンシールファスナーが、長手方向を有するエレメント部と、上記エレメント部を開閉させる引手部と、上記エレメント部の長手方向に沿って配置され且つ上記エレメント部により分離可能な一対のテープ状部材とを有し、
上記補助部材が、長手方向を有する第2切込部と、第2切込部の長手方向両側部を第2切込部の長手方向に沿って上記シート状基材側にそれぞれ折り返すことにより形成された、第2切込部の長手方向に沿って延びる一対の第2折返部とを有し、
上記取付構造が、一対の第1折返部と、一対の第2折返部とをそれぞれ連結する一対の第1連結部を有し、そして
上記取付構造が、一対の第1連結部よりも少なくとも内側において、上記一対のテープ状部材と、一対の第1折返部及び/又は第2切込部の両端の補助部材とをそれぞれ連結する一対の第2連結部を有する、
ことを特徴とする、上記取付構造。
[J2]
上記補助部材の自由端が、上記テープ状部材の自由端と略同一の位置にあるか、又は上記テープ状部材の自由端よりも外側に配置されている、J1に記載の取付構造。
[J3]
一対の第1折返部の自由端が、一対の第2折返部の自由端と略同一の位置に配置されている、J1又はJ2に記載の取付構造。
[J4]
第1切込部と、第2切込部とが、略同一の長さを有する、J1〜J3のいずれか一項に記載の取付構造。
[J5]
第1連結部及び/又は第2連結部が、縫合部である、J1〜J4のいずれか一項に記載の取付構造。
[J6]
上記シート状基材が、第1切込部の長手方向両端の外側において連続している、J1〜J5のいずれか一項に記載の取付構造。
[J7]
一対の第1折返部が、それぞれ、第1切込部から遠ざかる方向に突出する略弓形の形状を有する、J1〜J6のいずれか一項に記載の取付構造。
[J8]
上記テープ状基材が、第1切込部の長手方向両端の一方又は両方において、第1切込部と交差する第1切込部拡幅部をさらに備える、J1〜J6のいずれか一項に記載の取付構造。
[J9]
一対の第2折返部が、それぞれ、第2切込部から遠ざかる方向に突出する略弓形の形状を有する、J1〜J8のいずれか一項に記載の取付構造。
[J10]
上記補助部材が、第2切込部の長手方向両端の一方又は両方において、第2切込部と交差する第2切込部拡幅部をさらに備える、J1〜J8のいずれか一項に記載の取付構造。
[J11]
上記一対のテープ状部材が、ポケット部用部材とさらに連結されており、上記取付構造が、上記コンシールファスナーからアクセスすることができるポケット部をさらに有する、J1〜J10のいずれか一項に記載の取付構造。
[J12]
第2連結部が、上記テープ状部材と、第2折返部とを連結し、上記取付構造の表面から、上記テープ状部材の一部が見えている、J1〜J11のいずれか一項に記載の取付構造。
[J13]
衣服用である、J1〜J12のいずれか一項に記載の取付構造。
[J14]
コンシールファスナーを、シート状基材に取付ける方法であって、
シート状基材と、コンシールファスナーと、補助部材とを準備するステップ、ここで、上記コンシールファスナーは、長手方向を有するエレメント部と、上記エレメント部の長手方向に沿って配置され且つ上記エレメント部により分離可能な一対のテープ状部材と、上記エレメント部を開閉する引手部とを有する、
上記補助部材を、上記シート状基材の上に、上記シート状基材の表面と上記補助部材の裏面とが向かい合うように積み重ねるステップ、
上記シート状基材と、上記補助部材とを、一対の第1連結部を形成するように連結するステップ、
一対の第1連結部の間に切込みを入れ、上記シート状基材に長手方向を有する第1切込部を形成するとともに、上記補助部材に長手方向を有する第2切込部を形成するステップ、
上記補助部材を、第1切込部及び第2切込部の中に通し、上記補助部材を上記シート状基材の裏面側に移動させるとともに、上記シート状基材の一部と、上記補助部材の一部とを、それぞれ折返し、上記シート状基材の裏面と、上記補助部材の表面とを向かい合わせるステップ、ここで、当該ステップにより、上記シート状基材及び上記補助部材に、それぞれ、一対の第1折返部及び一対の第2折返部が形成され、一対の第1折返部は、第1切込部の長手方向に沿って延び、一対の第2折返部は、第2切込部の長手方向に沿って延びる、
一対の第1連結部よりも少なくとも内側において、上記一対のテープ状部材と、一対の第1折返部及び/又は第2切込部の両端の補助部材とをそれぞれ連結し、一対の第2連結部を形成するステップ、
を含むことを特徴とする、上記方法。
[J15]
上記一対のテープ状部材を、ポケット部用部材と連結し、上記コンシールファスナーからアクセスすることができるポケット部を形成するステップをさらに含む、J14に記載の方法。
[J16]
上記補助部材の自由端が、上記テープ状部材の自由端と略同一の位置にあるか、又は上記テープ状部材の自由端よりも外側に配置されており、一対の第2連結部を形成するステップにおいて、上記テープ状部材の自由端を目印として、上記一対のテープ状部材と、一対の第1折返部及び/又は第2切込部の両端の補助部材とをそれぞれ連結する、J14又はJ15に記載の方法。
本開示はまた、次のK1〜K17,及びL1〜L17に関する。
[K1]
コンシールファスナーを、シート状基材に取付ける方法であって、
シート状基材と、コンシールファスナーと、補助部材とを準備するステップ、ここで、上記コンシールファスナーは、長手方向を有するエレメント部と、上記エレメント部の長手方向に沿って配置され且つ上記エレメント部により分離可能な一対のテープ状部材と、上記エレメント部を開閉する引手部とを有する、
上記補助部材を、上記シート状基材の上に、上記シート状基材の表面と上記補助部材の裏面とが向かい合うように積み重ねるステップ、
上記シート状基材と、上記補助部材とを、一対の第1連結部を形成するように連結するステップ、
一対の第1連結部の間に切込みを入れ、上記シート状基材に長手方向を有する第1切込部を形成するとともに、上記補助部材に長手方向を有する第2切込部を形成するステップ、
上記補助部材を、第1切込部及び第2切込部の中に通し、上記補助部材を上記シート状基材の裏面側に移動させるとともに、上記シート状基材の一部と、上記補助部材の一部とを、それぞれ折返し、上記シート状基材の裏面と、上記補助部材の表面とを向かい合わせるステップ、ここで、当該ステップにより、上記シート状基材及び上記補助部材に、それぞれ、一対の第1折返部及び一対の第2折返部が形成され、一対の第1折返部は、第1切込部の長手方向に沿って延び、一対の第2折返部は、第2切込部の長手方向に沿って延びる、
一対の第1連結部よりも少なくとも内側において、上記一対のテープ状部材と、一対の第1折返部及び/又は第2切込部の両端の補助部材とをそれぞれ連結し、一対の第2連結部を形成するステップ、
を含むことを特徴とする、上記方法。
[K2]
上記一対のテープ状部材を、ポケット部用部材と連結し、上記コンシールファスナーからアクセスすることができるポケット部を形成するステップをさらに含む、K1に記載の方法。
[K3]
上記補助部材の自由端が、上記テープ状部材の自由端と略同一の位置にあるか、又は上記テープ状部材の自由端よりも外側に配置されており、一対の第2連結部を形成するステップにおいて、上記テープ状部材の自由端を目印として、上記一対のテープ状部材と、一対の第1折返部及び/又は第2切込部の両端の補助部材とをそれぞれ連結する、K1又はK2に記載の方法。
[K4]
上記補助部材の自由端が、上記テープ状部材の自由端と略同一の位置にあるか、又は上記テープ状部材の自由端よりも外側に配置されている、K1〜K3のいずれか一項に記載の方法。
[K5]
一対の第1折返部の自由端が、一対の第2折返部の自由端と略同一の位置に配置されている、K1〜K4のいずれか一項に記載の方法。
[K6]
第1切込部と、第2切込部とが、略同一の長さを有する、K1〜K5のいずれか一項に記載の方法。
[K7]
第1連結部及び/又は第2連結部が、縫合部である、K1〜K6のいずれか一項に記載の方法。
[K8]
上記シート状基材が、第1切込部の長手方向両端の外側において連続している、K1〜K7のいずれか一項に記載の方法。
[K9]
一対の第1折返部が、それぞれ、第1切込部から遠ざかる方向に突出する略弓形の形状を有する、K1〜K8のいずれか一項に記載の方法。
[K10]
上記テープ状基材が、第1切込部の長手方向両端の一方又は両方において、第1切込部と交差する第1切込部拡幅部をさらに備える、K1〜K8のいずれか一項に記載の方法。
[K11]
一対の第2折返部が、それぞれ、第2切込部から遠ざかる方向に突出する略弓形の形状を有する、K1〜K10のいずれか一項に記載の方法。
[K12]
上記補助部材が、第2切込部の長手方向両端の一方又は両方において、第2切込部と交差する第2切込部拡幅部をさらに備える、K1〜K10のいずれか一項に記載の方法。
[K13]
上記一対のテープ状部材が、ポケット部用部材とさらに連結されており、上記コンシールファスナーからアクセスすることができるポケット部がさらに形成される、K1〜K12のいずれか一項に記載の方法。
[K14]
第2連結部が、上記テープ状部材と、第2折返部とを連結し、上記シート状基材の表面から、上記テープ状部材の一部が見えている、K1〜K13のいずれか一項に記載の方法。
[K15]
衣服用である、K1〜K14のいずれか一項に記載の方法。
[K16]
上記補助部材が、第2切込部の長手方向両端の外側において連続している、K1〜K15のいずれか一項に記載の方法。
[K17]
上記補助部材が、第2切込部の長手方向両端の一方又は両方において連続していない、K1〜K15のいずれか一項に記載の方法。
[L1]
コンシールファスナーのシート状基材への取付構造の製造方法であって、
シート状基材と、コンシールファスナーと、補助部材とを準備するステップ、ここで、上記コンシールファスナーは、長手方向を有するエレメント部と、上記エレメント部の長手方向に沿って配置され且つ上記エレメント部により分離可能な一対のテープ状部材と、上記エレメント部を開閉する引手部とを有する、
上記補助部材を、上記シート状基材の上に、上記シート状基材の表面と上記補助部材の裏面とが向かい合うように積み重ねるステップ、
上記シート状基材と、上記補助部材とを、一対の第1連結部を形成するように連結するステップ、
一対の第1連結部の間に切込みを入れ、上記シート状基材に長手方向を有する第1切込部を形成するとともに、上記補助部材に長手方向を有する第2切込部を形成するステップ、
上記補助部材を、第1切込部及び第2切込部の中に通し、上記補助部材を上記シート状基材の裏面側に移動させるとともに、上記シート状基材の一部と、上記補助部材の一部とを、それぞれ折返し、上記シート状基材の裏面と、上記補助部材の表面とを向かい合わせるステップ、ここで、当該ステップにより、上記シート状基材及び上記補助部材に、それぞれ、一対の第1折返部及び一対の第2折返部が形成され、一対の第1折返部は、第1切込部の長手方向に沿って延び、一対の第2折返部は、第2切込部の長手方向に沿って延びる、
一対の第1連結部よりも少なくとも内側において、上記一対のテープ状部材と、一対の第1折返部及び/又は第2切込部の両端の補助部材とをそれぞれ連結し、一対の第2連結部を形成するステップ、
を含むことを特徴とする、上記方法。
[L2]
上記一対のテープ状部材を、ポケット部用部材と連結し、上記コンシールファスナーからアクセスすることができるポケット部を形成するステップをさらに含む、L1に記載の方法。
[L3]
上記補助部材の自由端が、上記テープ状部材の自由端と略同一の位置にあるか、又は上記テープ状部材の自由端よりも外側に配置されており、一対の第2連結部を形成するステップにおいて、上記テープ状部材の自由端を目印として、上記一対のテープ状部材と、一対の第1折返部及び/又は第2切込部の両端の補助部材とをそれぞれ連結する、L1又はL2に記載の方法。
[L4]
上記補助部材の自由端が、上記テープ状部材の自由端と略同一の位置にあるか、又は上記テープ状部材の自由端よりも外側に配置されている、L1〜L3のいずれか一項に記載の方法。
[L5]
一対の第1折返部の自由端が、一対の第2折返部の自由端と略同一の位置に配置されている、L1〜L4のいずれか一項に記載の方法。
[L6]
第1切込部と、第2切込部とが、略同一の長さを有する、K1〜L5のいずれか一項に記載の方法。
[L7]
第1連結部及び/又は第2連結部が、縫合部である、L1〜L6のいずれか一項に記載の方法。
[L8]
上記シート状基材が、第1切込部の長手方向両端の外側において連続している、L1〜L7のいずれか一項に記載の方法。
[L9]
一対の第1折返部が、それぞれ、第1切込部から遠ざかる方向に突出する略弓形の形状を有する、L1〜L8のいずれか一項に記載の方法。
[L10]
上記テープ状基材が、第1切込部の長手方向両端の一方又は両方において、第1切込部と交差する第1切込部拡幅部をさらに備える、L1〜L8のいずれか一項に記載の方法。
[L11]
一対の第2折返部が、それぞれ、第2切込部から遠ざかる方向に突出する略弓形の形状を有する、L1〜L10のいずれか一項に記載の方法。
[L12]
上記補助部材が、第2切込部の長手方向両端の一方又は両方において、第2切込部と交差する第2切込部拡幅部をさらに備える、L1〜L10のいずれか一項に記載の方法。
[L13]
上記一対のテープ状部材が、ポケット部用部材とさらに連結されており、上記取付構造が、上記コンシールファスナーからアクセスすることができるポケット部をさらに有する、L1〜L12のいずれか一項に記載の方法。
[L14]
第2連結部が、上記テープ状部材と、第2折返部とを連結し、上記取付構造の表面から、上記テープ状部材の一部が見えている、L1〜L13のいずれか一項に記載の方法。
[L15]
上記取付構造が、衣服用である、L1〜L14のいずれか一項に記載の方法。
[L16]
上記補助部材が、第2切込部の長手方向両端の外側において連続している、L1〜L15のいずれか一項に記載の方法。
[L17]
上記補助部材が、第2切込部の長手方向両端の一方又は両方において連続していない、L1〜L15のいずれか一項に記載の方法。
1 取付構造
2 シート状基材
3 コンシールファスナー
4 補助部材
5 第1切込部
6 引手部
7 第1折返部
8 エレメント部
9 テープ状部材
10 第2切込部
11 第2折返部
12 第1連結部
13 第2連結部
21 ポケット部用部材
22 ポケット部
23 第3連結部
24 第4連結部
25 接着部
31 衣服
41,144,194 自由端
42 連結部
102,122,142,192 表面
123,143 裏面
152,202 長手方向端部
121,201 長手方向側部
203 第2切込部拡幅部
204 第1切込部拡幅部

Claims (14)

  1. コンシールファスナーのシート状基材への取付構造であって、
    前記取付構造が、シート状基材と、コンシールファスナーと、前記シート状基材及びコンシールファスナーの間の補助部材とを有し、
    前記シート状基材が、長手方向を有する第1切込部と、第1切込部の長手方向両側部を第1切込部の長手方向に沿って前記補助部材側にそれぞれ折り返すことにより形成された、第1切込部の長手方向に沿って延びる一対の第1折返部とを有し、
    前記コンシールファスナーが、長手方向を有するエレメント部と、前記エレメント部を開閉させる引手部と、前記エレメント部の長手方向に沿って配置され且つ前記エレメント部により分離可能な一対のテープ状部材とを有し、
    前記補助部材が、長手方向を有する第2切込部と、第2切込部の長手方向両側部を第2切込部の長手方向に沿って前記シート状基材側にそれぞれ折り返すことにより形成された、第2切込部の長手方向に沿って延びる一対の第2折返部とを有し、
    前記取付構造が、一対の第1折返部と、一対の第2折返部とをそれぞれ連結する一対の第1連結部を有し、そして
    前記取付構造が、一対の第1連結部よりも少なくとも内側において、前記一対のテープ状部材と、一対の第1折返部及び/又は第2切込部の両端の前記補助部材とをそれぞれ連結する一対の第2連結部を有する、
    ことを特徴とする、前記取付構造。
  2. 前記補助部材の自由端が、前記テープ状部材の自由端と略同一の位置にあるか、又は前記テープ状部材の自由端よりも外側に配置されている、請求項1に記載の取付構造。
  3. 一対の第1折返部の自由端が、一対の第2折返部の自由端と略同一の位置に配置されている、請求項1又は2に記載の取付構造。
  4. 第1切込部と、第2切込部とが、略同一の長さを有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の取付構造。
  5. 第1連結部及び/又は第2連結部が、縫合部である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の取付構造。
  6. 前記シート状基材が、第1切込部の長手方向両端の外側において連続している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の取付構造。
  7. 前記テープ状部材が、第1切込部の長手方向両端の一方又は両方において、第1切込部と交差する第1切込部拡幅部をさらに備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の取付構造。
  8. 前記補助部材が、第2切込部の長手方向両端の一方又は両方において、第2切込部と交差する第2切込部拡幅部をさらに備える、請求項1〜のいずれか一項に記載の取付構造。
  9. 前記一対のテープ状部材が、ポケット部用部材とさらに連結されており、前記取付構造が、前記コンシールファスナーからアクセスすることができるポケット部をさらに有する、請求項1〜のいずれか一項に記載の取付構造。
  10. 第2連結部が、前記テープ状部材と、第2折返部とを連結し、前記取付構造の表面から、前記テープ状部材の一部が見えている、請求項1〜のいずれか一項に記載の取付構造。
  11. 衣服用である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の取付構造。
  12. コンシールファスナーを、シート状基材に取付ける方法であって、
    シート状基材と、コンシールファスナーと、補助部材とを準備するステップ、ここで、前記コンシールファスナーは、長手方向を有するエレメント部と、前記エレメント部の長手方向に沿って配置され且つ前記エレメント部により分離可能な一対のテープ状部材と、前記エレメント部を開閉する引手部とを有する、
    前記補助部材を、前記シート状基材の上に、前記シート状基材の表面と前記補助部材の裏面とが向かい合うように積み重ねるステップ、
    前記シート状基材と、前記補助部材とを、一対の第1連結部を形成するように連結するステップ、
    一対の第1連結部の間に切込みを入れ、前記シート状基材に長手方向を有する第1切込部を形成するとともに、前記補助部材に長手方向を有する第2切込部を形成するステップ、
    前記補助部材を、第1切込部及び第2切込部の中に通し、前記補助部材を前記シート状基材の裏面側に移動させるとともに、前記シート状基材の一部と、前記補助部材の一部とを、それぞれ折返し、前記シート状基材の裏面と、前記補助部材の表面とを向かい合わせるステップ、ここで、当該ステップにより、前記シート状基材及び前記補助部材に、それぞれ、一対の第1折返部及び一対の第2折返部が形成され、一対の第1折返部は、第1切込部の長手方向に沿って延び、一対の第2折返部は、第2切込部の長手方向に沿って延びる、
    一対の第1連結部よりも少なくとも内側において、前記一対のテープ状部材と、一対の第1折返部及び/又は第2切込部の両端の補助部材とをそれぞれ連結し、一対の第2連結部を形成するステップ、
    を含むことを特徴とする、前記方法。
  13. 前記一対のテープ状部材を、ポケット部用部材と連結し、前記コンシールファスナーからアクセスすることができるポケット部を形成するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記補助部材の自由端が、前記テープ状部材の自由端と略同一の位置にあるか、又は前記テープ状部材の自由端よりも外側に配置されており、一対の第2連結部を形成するステップにおいて、前記テープ状部材の自由端を目印として、前記一対のテープ状部材と、一対の第1折返部及び/又は第2切込部の両端の補助部材とをそれぞれ連結する、請求項12又は13に記載の方法。
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