JP6315914B2 - ブロードキャスト配信情報にアクセスするための方法及び装置 - Google Patents

ブロードキャスト配信情報にアクセスするための方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6315914B2
JP6315914B2 JP2013153032A JP2013153032A JP6315914B2 JP 6315914 B2 JP6315914 B2 JP 6315914B2 JP 2013153032 A JP2013153032 A JP 2013153032A JP 2013153032 A JP2013153032 A JP 2013153032A JP 6315914 B2 JP6315914 B2 JP 6315914B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wireless
communication network
wireless communication
network
broadcast message
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013153032A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015023558A (ja
Inventor
曉 山田
曉 山田
萩原 淳一郎
淳一郎 萩原
清水 健司
健司 清水
正周 大和
正周 大和
和之 村上
和之 村上
一敏 篠原
一敏 篠原
大輔 野島
大輔 野島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Docomo Inc filed Critical NTT Docomo Inc
Priority to JP2013153032A priority Critical patent/JP6315914B2/ja
Publication of JP2015023558A publication Critical patent/JP2015023558A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6315914B2 publication Critical patent/JP6315914B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、無線網内において配信されるブロードキャスト情報に対してユーザ機器から効率的にアクセスするための方法と装置とに関する。
従来、基地局アンテナの通信エリア内にある携帯電話機に一斉に同報通信を行うセル内ブロード・キャスト(CBS)では、情報配信サーバから発信される情報がショート・メッセージ・サービス・センター、バックホール網内のRNCなどを経て基地局アンテナから送信される。セル内ブロードキャストを受けた携帯電話機は、受信したブロードキャスト情報を通信情報として処理し、例えば、セル内ブロードキャスト・メッセージ中において送信された情報を文字情報として表示画面に表示していた。3GPP(3rd Generation Partnership Project)標準と互換性のあるセルラー無線網においては、共有されたブロードキャスト・チャネル上で一つ以上のセルから成る特定のセットに在圏している加入者端末の全てに対して、メッセージ・ベースの情報サービスとして低ビットレートのメッセージ送信を可能にするCBS(Cell Broadcast Service)を規定している。
近年、CBS(Cell Broadcast Service)等による同報配信を利用して、移動通信網を利用して緊急地震情報や広告の配信を複数の移動通信端末に行う技術が発達してきている。例えば、地震監視サーバから緊急地震情報が送信されたとき、この緊急地震情報を地震情報配信サーバにおいてフォーマット変換して、移動通信端末へ同報配信する技術などが知られている。3GPP標準と互換性のあるセルラー無線網においては、上述したセル内ブロードキャスト機能を利用した情報メッセージ配信サービスの一形態として、セル内の複数のユーザ端末に対して災害発生情報のような緊急性の高い情報を迅速に同時配信するサービスが近年知られている。3GPPでは、地震津波警報を移動体通信網から携帯端末に配信する方式が規定されている。そして、それを実現する様々な技術が提案されている。3GPPの規定では、地震津波警報サービスの情報発信者が地震津波警報の第1報であるETWS(Earthquake and Tsunami Warning System)プライマリ・メッセージを発信してから報知期間の4秒以内に携帯端末に表示することが要求される。また、携帯端末は、ETWSプライマリ・メッセージを受信した後、即時に、それを表示することが要求される。
セルラー無線網が実装するCBS機能において、上述したETWSプライマリ・メッセージは、セル内ブロードキャスト情報メッセージを伝送する目的に使用されるプロトコル・データ・ユニットであるCBS PDUによって伝送される。3GPP標準と互換性のある従来のセルラー無線網は、情報配信サーバから発信されたブロードキャスト情報メッセージを複数のセルや複数の無線LANエリアを含む特定の配信先領域に対して一律に同時配信するために、これら複数のセルや無線LANエリアをRNCが収容する構成となっている。従って、情報配信サーバから発信されたブロードキャスト情報メッセージは、RNCを介してルーティングされることとなる。
CBS機能などを使用したセル内ブロードキャストによって災害情報のような緊急性の高い情報を配信する場合、配信先の端末の個数が多く、無線ネットワーク内の輻輳の原因となる可能性がある。そこで、特許文献1は、RNCの設備数を増加させることなく、無線アクセス網内での配信情報のトラヒックバーストを緩和するための技術を開示している。特許文献1記載の発明においては、情報配信サーバは、CBS機能を用いた情報配信の発生元として予め登録されているユーザ端末からの情報配信要求を基地局およびRNC経由で受信すると、受信内容に含まれている、ユーザ端末が位置するセル識別子と情報内容から、配信セル領域の特定とその優先度をデータベースに問い合わせる。特許文献1記載の発明においてはさらに、情報配信サーバは、当該データベースから得られた配信先セル領域の特定とその優先度情報に従って、その優先度順にタイムラグをもたせた情報配信要求をRNCに送信する。RNCは、この情報配信要求に従い、CBS機能にて、各セルの基地局に対して前記タイムラグをもたせた情報配信を実施する。
また、CBS機能などを使用したセル内ブロードキャストによって災害情報のような緊急性の高い情報を配信する場合、各ユーザ端末による配信情報の受信には、受信エラーの無い高い確実性が求められる。そこで、特許文献2は、移動体通信網から携帯端末への緊急災害情報の報知における受信成功率を向上させる仕組みを提供するための技術を開示する。特許文献2記載の発明においては、無線通信システムは基地局および携帯端末を有している。特許文献2記載の発明においては、基地局は、携帯端末に配信すべき緊急災害メッセージのデータを複数に分割し、分割されたデータに対するパリティを算出し、データとパリティを携帯端末に配信する。携帯端末は、データとパリティを基地局から受信し、データとパリティから緊急災害メッセージを復元してユーザに提示する。
上述したセル内ブロードキャストに基づくメッセージ配信サービスと同様のサービスとして、無線LANアクセス・ポイントの通信エリア内に在圏する全ての無線LAN端末に対して企業の広告や顧客向けクーポン情報などを配信するサービスも普及してきている。セルラー無線網や無線LAN網において、このようなブロードキャスト型のメッセージ配信サービスを無線端末から利用するために、無線端末から接続する無線アクセス網を、セルラー無線網と無線LANとの間でユーザ自身により状況に応じて切り替えることが一般的である。無線端末のこのような利用態様を可能とするには、セルラー無線網と無線LANにそれぞれ対応した2つの無線インターフェース回路を装備したマルチモード無線端末を使用してユーザが無線網アクセスを行うことが前提となる。この場合、マルチモード無線端末は、同時利用可能なセルラー無線網と無線LANのそれぞれに接続する複数の無線ベアラを確立し、当該複数の無線ベアラを状況に応じて切り換えて通信する。
特開2009−005310号公報 特開2012−060377号公報
しかしながら、マルチモード無線端末が滞在している位置によっては、当該位置における局所的なチャネル状態、電波干渉、または障害物などにより、セルラー基地局からのキャリア信号を検出できない場合が生じ得る。このようなことは、当該マルチモード端末が滞在している位置がいずれかのセルラー基地局から比較的近距離であっても起こる場合がある。また、マルチモード無線端末を高速移動中の車両内において使用中のとき、ハンドオーバーの頻発などにより一定信号品質での通信が困難となる結果、当該マルチモード無線端末からセルラー無線網への無線接続が事実上不可能となる状況も起こり得る。同時にこのような状況において、当該マルチモード無線端末が、当該車両内で提供されている無線LANに良好な信号品質で接続できるような場合もあり得る。
従って、セルラー無線網と無線LANにそれぞれ対応した2つの無線インターフェースを装備するマルチモード無線端末であっても、一時的にセルラー無線網への接続が不可能となる場合がある。この場合、CBS機能のように、セルラー無線網のみで提供されているセル内ブロードキャスト機能に基づいて実行されるメッセージ配信サービス(ETWSなど)をマルチモード無線端末から受けることは不可能である。
また、ラップトップ型コンピュータ、タブレット型端末およびハンドヘルド・デバイスなどのモバイル情報端末の中には、無線LANインターフェース回路を装備する一方で、セルラー無線網用の無線インターフェース回路を装備していないものが現在でも相当数普及している。逆に、セルラー移動電話機の中には、セルラー無線網用の無線インターフェース回路のみを装備し、無線LANインターフェース回路を有しない機種も未だに相当数普及している。この場合も、セルラー無線網のみで提供されているCBS機能を利用した情報配信サービスが受けられなかったり、無線LAN内でのみ提供されているブロードキャスト配信サービスを受けられなかったりするという問題が生じる。
そして、特許文献1および特許文献2に開示された発明では、上述した問題を克服することは不可能である。
さらに、CBS機能などのようなセル内ブロードキャスト機能に基づいて災害発生情報などを不特定多数の無線端末に配信するサービスにおいて、災害地図(ハザードマップ)等を無線端末の画面に表示するためのリッチ・コンテンツ情報は数百キロバイト以上の比較的サイズの大きな配信情報となると考えられる。しかしながら、3GPP GERAN(GSM EDGE Radio Access Network)において標準化されているETWSなどの災害情報配信サービスでは、CBS機能を利用してセル内の無線端末に災害発生情報をブロードキャスト配信するETWSプライマリ・メッセージは、56オクテットのサイズしか有しない。従って、上述したような大容量のリッチ・コンテンツ情報をETWSプライマリ・メッセージに直接含めてセル内の無線端末にブロードキャスト配信することが出来ない。
このような場合、従来技術においては、メッセージ配信先の通信エリア内でブロードキャスト配信されるメッセージ中に上述したリッチ・コンテンツ情報を格納したWebサーバやコンテンツ提供サーバなどのURLやURIを記載しておくことが、一般的に行われている。しかしこの場合、当該メッセージの配信を受けた無線端末のユーザが当該メッセージに含まれるURLやURIに基づいてWebサーバやコンテンツ提供サーバにアクセスしようとすると、メッセージ配信先の通信エリア内に在圏する全てのユーザが当該Webサーバやコンテンツ提供サーバに対して一斉に同時アクセスすることとなる。その結果、セルラー無線網内に輻輳状態が発生したり、メッセージ配信先の通信エリア内に在圏する多数の無線端末からのアクセスが集中したコンテンツ提供元のサーバが過負荷状態となったりする。
特許文献1記載の発明は、上述したようなコンテンツ提供元のサーバへのアクセス集中や無線網内の輻輳常態の発生を防止するために、ブロードキャスト配信されるトラフィック種別毎に優先順位を割り当て、優先順位の低いブロードキャスト・トラフィックの送信タイミングを遅延させている。しかしながら、特許文献1記載の発明においては、災害発生情報配信などは、非常に緊急性の高いブロードキャスト配信であるため、遅延の無い迅速かつ確実な配信を保証する必要が有る。そのため、同一のセルラー無線網内で災害発生情報配信と同様に緊急性の高いブロードキャスト配信サービスを複数種類提供する必要がある場合、これら複数のブロードキャスト配信サービス同士の間で優先順位を巡る競合が発生するという問題を生じる。
以上の問題点に鑑み、本発明は、一時的にセルラー無線網への接続が不可能となったマルチモード無線端末やセルラー無線網への接続手段を持たない無線端末が、セルラー無線網のみで提供されているセル内ブロードキャスト機能(CBS機能など)に基づく情報配信サービスを受けられるようにする仕組みを実現することを目的とする。同様に、本発明は、無線LANインターフェース回路を有しないセルラー無線端末が、無線LAN内でのみ提供されているブロードキャスト配信サービスを受けられるようにする仕組みを実現することを目的とする。また、本発明は、メッセージ情報の配信先通信エリア内に在圏している全てのユーザに対してブロードキャスト配信機能に基づいてリッチ・コンテンツ等の大容量情報へのアクセスを実行させる際、無線網やコンテンツ提供元サーバへの多数の無線端末からのアクセス集中や通信優先順位の競合が発生しないような仕組みを実現することを目的とする。
以上より、本発明の第1の側面は、第1の無線通信網において配信される同報メッセージを第2の無線通信網にのみ接続可能な一つ以上の無線端末に配信する方法であって:前記第1の無線通信網からの無線信号を第2の無線通信網へと中継することが可能な中継局を経由して、第2の無線通信網内のアクセス・ポイントが、前記第1の無線通信網から同報配信された前記同報メッセージを受信するステップ;前記同報メッセージを受信した前記アクセス・ポイントが、前記同報メッセージを前記第2の無線通信網内において同報配信するのに適したフォーマットに変換するステップ;および、前記フォーマット変換された同報メッセージを、前記アクセス・ポイントが、前記一つ以上の無線端末に同報配信するステップ;を備える構成を採る。
さらに、本発明の第1の側面においては、前記中継局は、前記第1の無線通信網と前記第2の無線通信網のそれぞれに対して接続可能な2つの接続手段を併有し、前記第1の無線通信網と前記第2の無線通信網の両者に無線接続中であるマルチモード無線機器であることを特徴とする。
また、本発明の第2の側面は、無線通信網内において一つ以上の無線端末に配信される同報メッセージに付帯した関連情報を、前記一つ以上の無線端末に配信する方法であって:前記第1の無線通信網からの無線信号を第2の無線通信網へと中継することが可能な中継局を経由して、第2の無線通信網内のアクセス・ポイントが、前記第1の無線通信網から同報配信された前記同報メッセージを受信するステップ;前記同報メッセージ内に前記関連情報の提供元リンクが含まれている場合に、前記関連情報を取得すべき旨の要求を前記中継局から前記アクセス・ポイントが受信するステップ;前記要求の前記受信に応じて、前記アクセス・ポイントが、前記提供元リンクを介して前記関連情報の提供元サーバから前記関連情報をダウンロードして自局内にキャッシュするステップ;および、前記ダウンロードした前記関連情報を、前記アクセス・ポイントが、前記第2の無線通信網内の一つ以上の無線端末に同報配信するステップ;を具備し、前記第2の無線通信網は、前記第1の無線通信網よりも前記関連情報の高速なダウンロードが可能であることを特徴とする。
さらに、本発明の第2の側面においては、前記中継局は、前記第1の無線通信網と前記第2の無線通信網のそれぞれに対して接続可能な2つの接続手段を併有し、前記第1の無線通信網と前記第2の無線通信網の両者に無線接続中であるマルチモード無線機器であることを特徴とする。
さらに、本発明の第2の側面においては、前記関連情報は、前記同報メッセージにより通知されるメッセージ内容に関連した大容量コンテンツ情報を具備し、前記提供元サーバは前記大容量コンテンツを提供可能なコンテンツ・サーバであり、前記提供元リンクは、前記コンテンツ・サーバ内に格納された前記大容量コンテンツの所在を表すURLまたはURIを含むことを特徴とする。
以上のように本発明は、一時的にセルラー無線網への接続が不可能となったマルチモード無線端末やセルラー無線網への接続手段を持たない無線端末が、セルラー無線網のみで提供されているセル内ブロードキャスト機能(CBS機能など)に基づく情報配信サービスを受けられるようにすることができる。同様に、本発明は、無線LANインターフェース回路を有しないセルラー無線端末が、無線LAN内でのみ提供されているブロードキャスト配信サービスを受けられるようにすることができる。また、本発明は、メッセージ情報の配信先となる通信エリア内に在圏している全てのユーザに対してブロードキャスト配信機能に基づいてリッチ・コンテンツ等の大容量情報へのアクセスを実行させる際、無線網やコンテンツ提供元サーバへの多数の無線端末からのアクセス集中や通信優先順位の競合が発生しないようにすることができる。
セルラー無線網内において本実施の形態を実現する基盤となるブロードキャスト配信システムの構成図 本実施の形態において使用される無線端末の装置構成 本実施の形態に係る第1実施例の通信動作を説明する図 本実施の形態に係る第1実施例における信号処理動作の流れを示すイベント・フロー図 本実施の形態に係る第2実施例に関してインターネットと無線端末との間の網接続を示す図 本実施の形態に係る第2実施例の通信動作を説明する図 本実施の形態に係る第2実施例における信号処理動作の流れを示すイベント・フロー図
以下、図面を参照しながら、本実施の形態について説明する。本実施の形態においては、まず、第1の実施例と第2の実施例の概要について説明する。続いて、図1を参照しながら、セルラー無線網内において本実施の形態を実現する基盤となるブロードキャスト配信システムのネットワーク構成を説明する。続いて、図2を参照しながら、本実施の形態において使用されるマルチモード無線端末やその他の無線端末の装置構成について説明する。最後に、図3乃至図5を参照しながら、第1実施例と第2実施例の詳細を説明する。
<1>本実施の形態に係る第1実施例と第2実施例の概要
本実施の形態に係る第1実施例について以下のとおりに説明する。なお、上述のようにマルチモード無線端末であっても、一時的にセルラー無線網の接続が不可能となっている端末や、無線LANインターフェース回路のみを装備し、セルラー無線網への接続手段を持たない無線端末のことを、以下の説明においては、無線LAN専用端末と呼ぶことにする。逆に、セルラー無線網に接続する無線インターフェース回路のみを装備し、無線LANへの接続手段を持たない無線端末のことを、以下の説明においては、セルラー専用端末と呼ぶことにする。
本実施の形態に係る第1実施例は、CBS機能のようなセルラー無線網に固有のセル内ブロードキャスト機能に基づくメッセージ配信サービスを無線LAN専用端末が受けられるようにする仕組みを例示する。このような仕組みを実現するために、第1実施例においては、セルラー無線網の基地局と無線LANアクセス・ポイントに同時接続中のマルチモード無線端末を中継局として使用する。具体的には、上述した中継局として機能するマルチモード無線端末が、セルラー無線網内におけるセル内ブロードキャスト機能に基づいてセルラー基地局から配信されるメッセージを無線LANアクセス・ポイントに中継する。続いて、当該無線LANアクセス・ポイントは、当該中継されたメッセージを自局の通信エリア内に在圏している全ての無線端末にブロードキャストする。
また、第1実施例の変形例として、無線LANサービス・プロバイダが提供するクーポン配信サービスのように無線LAN内でのみ提供される通信エリア内ブロードキャスト機能に基づくメッセージ配信サービスをセルラー専用端末が受けられるようにする仕組みを実現ことも可能である。このような仕組みを実現する場合も上記と同様に、セルラー無線網の基地局と無線LANアクセス・ポイントに同時接続中のマルチモード無線端末を中継局として使用して、メッセージ配信元の無線LANアクセス・ポイントとセルラー基地局との間で通信エリア内ブロードキャスト配信メッセージを中継転送することが可能である。
本実施の形態に係る第2実施例は、無線LAN専用端末やセルラー専用端末に対して、セルラー無線網や無線LANに固有の通信エリア内ブロードキャスト機能に基づいてメッセージをブロードキャスト配信する際、当該メッセージに付帯する関連情報である大容量コンテンツ情報を、効率的に配信する仕組みを例示する。すなわち、第2実施例においては、第1実施例と同様の方法により無線LAN通信エリア内の全端末に対してブロードキャスト配信されたメッセージに付帯する大容量コンテンツ情報を、当該全端末にブロードキャスト配信する際に、無線網側へのアクセス負荷や輻輳を防止する仕組みが開示される。
具体的には、まず、セルラー無線網の基地局と無線LANアクセス・ポイントに同時接続中のマルチモード無線端末を中継局として使用して、メッセージ配信元のセルラー基地局と無線LANアクセス・ポイントとの間でセル内ブロードキャスト配信メッセージを中継転送する。続いて、当該メッセージを中継された当該無線LANアクセス・ポイントは、当該メッセージ中に上述した大容量コンテンツ情報の提供元へのリンクを示すURLやURIが含まれている場合、当該URLやURIを介して当該大容量コンテンツを自局内のキャッシュ・メモリ内にダウンロードして一時保存する。最後に、当該無線LANアクセス・ポイントは、当該一時保存した大容量コンテンツ情報を自局の通信エリア内に在圏している全無線端末にブロードキャスト配信する。
なお、第1実施例と第2実施例において使用されるセルラー基地局は、3GPPが標準化を進めるE−UTRAN標準などにおけるeNodeBやBTSなどであっても良い。
<2>ブロードキャスト配信システムの網構成
以下、図1を参照しながら、セルラー無線網内においてCBS機能に基づくメッセージ情報のブロードキャスト配信を実現する配信システムの構成を示す。この配信システムはセルラー無線網内において本実施の形態に係る情報メッセージのブロードキャスト機能を実現するためのネットワーク基盤として使用される。
図1に示すブロードキャスト配信システムでは、警報システム機器が災害発生情報等の情報を、RNC6に収容されている近辺セル領域へ、CBS(Cell Broadcast Service)機能を用いて情報配信するサービスを想定しており、無線アクセス網からの配信特性を含む情報配信要求(P1)は、警報システム機器が発生元となっている。
情報配信サーバ7には、当該警報システム機器がCBS機能を用いた情報配信の発生元として予め登録されており、従って、情報配信サーバ7は、CBS機能を用いた情報配信の発生元として予め登録されている当該警報システム機器からの情報配信要求(P1)を基地局2およびRNC6経由で受信すると、受信内容(P2)に含まれている、ユーザ(端末1)が位置するセル識別子と情報配信要求(P1)に含まれている配信特性を基にして、配信対象セル領域を特定する情報をデータベース8に問い合わせる(P3、P4)。
情報配信サーバ7は、データベース8から得られた配信対象セル領域の特定情報に従って、当該警報システム機器から提供された情報を、情報配信要求(P5−1、P6−1、P7−1)としてRNC6に送信する。RNC6は、この情報配信要求に従い、CBS機能にて、各セルの基地局2〜5に対して当該警報システム機器から提供された情報の配信を実施する(P5−2、P6―2、P7−2)。
上述したブロードキャスト配信システムにおいて、警報システム機器は、情報配信サーバ7の内部に組み込まれていても良く、図1には示されない無線網内の任意のネットワーク機器やサーバであっても良く、図1に示す端末1を警報システム機器として使用することも可能である。
<3>無線端末の装置構成
次に、図2を参照しながら、本実施の形態を実施するために使用されるマルチモード無線端末10mおよび上述した無線LAN専用端末やセルラー専用端末のような他の無線端末10sの装置構成について説明する。
図2において、マルチモード無線端末10mは、無線信号を送受信するアンテナ101、アンテナ101と接続された無線インターフェース102a、無線インターフェース102b、メモリ103、制御プロセッサ104、制御プロセッサ104との間で入出力データをやり取りしながらユーザと無線端末10との間のユーザ・インターフェースを制御するユーザ入出力装置105、および無線端末10mの設定パラメータなどを記憶する永続的な記憶媒体であるストレージ106およびバス107から構成される。上述した無線インターフェース102a、無線インターフェース102b、メモリ103、制御プロセッサ104、ユーザ入出力装置105、およびストレージ106は、バス107を介して相互に接続されている。
無線インターフェース102aおよび無線インターフェース102bの各々は、受信したRF信号を周波数ダウンコンバートしてデジタル化し、復調し、そして復号化することにより、デジタル情報に変換して後続の情報処理のために提供する。これとは逆に、無線インターフェース102aおよび無線インターフェース102bの各々は、マルチモード無線端末10m内で生成されたデジタル情報を、符号化し、変調し、そして周波数アップコンバートすることによりRF信号に変換して無線送信のためにアンテナ101に提供する。無線インターフェース102aは、セルラー無線網に対応した無線信号の送受信処理を実行可能に構成され、無線インターフェース102bは、無線LAN網に対応した無線信号の送受信処理を実行可能に構成されている。
メモリ103は、無線インターフェース102aおよび無線インターフェース102bが後述する制御プロセッサ104との間でやり取りするデジタル情報や無線端末10全体を制御するプログラムなどを記憶する。
制御プロセッサ104は、メモリ103からプログラムを読み出してマルチモード無線端末10m全体の制御、無線インターフェース102aおよび無線インターフェース102bを介してアンテナ101から送信されるデジタル情報の生成、無線インターフェース102aおよび無線インターフェース102bを介してアンテナ101から受信したデジタル情報の更なる処理などを実行する。
制御プロセッサ104は、無線インターフェース102aおよび無線インターフェース102bのいずれか一方を選択的にイネーブルし、バス107を介して当該イネーブルされた無線インターフェースのみを介してデジタル情報をやり取りすることにより、特定の無線アクセス網を選択的に使用して通信することが出来る。
ユーザ入出力装置105は、無線端末10上に設けられた画面表示ディスプレイやキーパッドと制御プロセッサ104との間で入出力データのやり取りを行うと同時に、ユーザとマルチモード無線端末10mの間のユーザ・インターフェースの制御を行う。加えて、ユーザ入出力装置105は、マルチモード無線端末10m上に設けられた画面表示ディスプレイやキーパッドのデバイス状態や入出力ステータスが変化した際に、バス107を介して当該変化と関係付けられた割り込み処理を制御プロセッサ104に対して指示する。このような割り込み制御を可能とするために、ユーザ入出力装置105は、自身が管理する画面表示ディスプレイやキーパッドなどの入出力デバイス状態を電気的にモニタリングする機能を備えている。
なお、本実施の形態において使用される無線LAN専用端末やセルラー専用端末に相当する他の無線端末10sの装置構成は、図2において、無線インターフェース102aおよび無線インターフェース102bのいずれか一方しか装備していない点を除けば、マルチモード無線端末10mの装置構成と同様である。
<4>本実施の形態に係る第1実施例
第1実施例は、CBS機能のようなセルラー無線網に固有のセル内ブロードキャスト機能に基づくメッセージ配信サービスを無線LAN専用端末が受けられるようにする仕組みを例示する。このような仕組みを実現するために、第1実施例においては、セルラー無線網の基地局と無線LANアクセス・ポイントに同時接続中のマルチモード無線端末を中継局として使用する。
具体的には、まず最初に、上述した中継局として機能するマルチモード無線端末10m(図2)が、セルラー無線網内におけるセル内ブロードキャスト機能に基づいてセルラー基地局から配信されるメッセージをセルラー無線網用の無線インターフェース回路102a(図2)を介して受信する。続いて、マルチモード無線端末10mは、当該受信したメッセージを、無線LAN用の無線インターフェース回路102bを介して無線LANアクセス・ポイントに中継する。続いて、当該無線LANアクセス・ポイントは、当該中継されたメッセージを自局の通信エリア内に在圏している全ての無線端末にブロードキャストする。この時、当該無線LANアクセス・ポイントの通信エリア内に在圏している全ての無線端末の中には、無線LAN専用端末が含まれていても良い。
セルラー基地局、無線LANアクセス・ポイントおよびマルチモード無線端末10mの間での上述した一連の無線信号の流れを図3に示す。また、セルラー基地局、無線LANアクセス・ポイントおよびマルチモード無線端末10mの間での信号処理動作の流れを説明するイベント・フロー図を図4に示す。以下、図3および図4を参照しながら、第1実施例における一連の信号処理動作の流れについて説明する。
図3において、セルラー無線網を構成するセルラー・コア網51からCBS機能に基づいて配信すべきメッセージを受信したセルラー基地局90は、当該メッセージを自局がカバーするセル内にブロードキャストし、マルチモード無線端末10mは、当該ブロードキャストされたメッセージを受信する(図4のステップS1)。図3において、マルチモード無線端末10mは、セルラー無線網の配下にあるセルラー基地局90および無線LAN網のアクセス・ポイント91の両者にそれぞれ接続可能な2種類の無線インターフェース回路102aおよび102b(図2)を装備している。
続いて、上述した配信メッセージを受信したマルチモード無線端末10mは、無線LANに接続可能な無線インターフェース回路である無線LANインターフェース102b(図2)の電源をオンにする(図4のステップS2)。その後、マルチモード無線端末10mが、無線LANアクセス・ポイント91のビーコン信号を検出すると、マルチモード無線端末10mは、当該受信したビーコン信号に対してProbe Responseフレームを返信することによって応答する。これにより、マルチモード無線端末10mと無線LANアクセス・ポイント91との間に、後続する無線トラフィック伝送のための無線伝送チャネルとして、一つのアソシエーションが確立される(図4のステップS3)。その際、マルチモード無線端末10mは、上述したProbe Responseフレーム内にセルラー基地局90からブロードキャスト配信されたメッセージを含めて無線LANアクセス・ポイント91に送信する。なお、マルチモード無線端末10mと無線LANアクセス・ポイント91との間に、既にアソシエーションが確立されている場合であっても、同様に、上述した配信メッセージをProbe Responseフレーム内に含めて無線LANアクセス・ポイント91に送信することが可能である(図4のステップS4)。
以上により、マルチモード無線端末10mは、セルラー基地局90からブロードキャスト配信されたメッセージを無線LANアクセス・ポイント91に中継する中継局としての役割を果たすことが可能である。なお、図3の無線LANアクセス・ポイント91は、マルチモード無線端末10mとの間で良好な信号品質で無線通信が可能な距離にある一つ以上の近隣の無線LANアクセス・ポイントである。また、マルチモード無線端末10mが端末機能の一部としてアクセス・ポイント機能やテザリング機能を有している場合には、マルチモード無線端末10mと良好な通信が可能な近隣に位置している他の無線LAN専用端末に対して上述した配信メッセージを中継することも可能である。
上述した実施態様においては、マルチモード無線端末10mが、上述したメッセージを無線LANアクセス・ポイント91に中継する際の伝送手段として、上述したProbe Responseフレームを使用していた。しかし、代替的な別の実施態様においては、上述したメッセージを無線LANアクセス・ポイント91に中継するために、3GPPが標準化を進めているIEEE802.11kにおいて規定されるメッセージ・フレームを使用することも可能である。具体的には、以下のとおりである。IEEE802.11k標準仕様によれば、一つのネットワークを構成する複数の無線アクセス・ポイントおよび無線端末は、お互いの相対的な位置関係またはアクセス・ポイント毎の電波干渉の状況や周波数帯域の使用状況などを制御フレームの交換によって共有することが可能である。マルチモード無線端末10mは、その際に交換される制御フレーム内にセルラー基地局90からブロードキャスト配信されたメッセージを含めて送信することが可能である。これにより、マルチモード無線端末10mは、セルラー基地局90からブロードキャスト配信されたメッセージを無線LANアクセス・ポイント91に中継することができる。また、マルチモード無線端末10mが、セルラー基地局90からブロードキャスト配信されたメッセージを無線LANアクセス・ポイント91に中継する際には、上記以外の任意のIEEE802.11フレームを伝送手段として使用することが可能である。
なお、セルラー基地局90からブロードキャスト配信されたメッセージが、ETWSプライマリ・メッセージのような緊急性の高い報知情報を含むメッセージである場合には、その旨を以下のようにして無線LANアクセス・ポイント91に通知することが可能である。すなわち、中継先の当該メッセージを無線LANアクセス・ポイント91に中継するIEEE802.11フレームに含まれるMACヘッダやPLCPヘッダ内においてFrame Controlフィールド部分の緊急ビットをオンに設定する。これにより、無線LANアクセス・ポイント91は、マルチモード無線端末10mから中継された緊急性の高いメッセージの受信動作や配信動作を他のトラフィックや制御フレームの送受信動作よりも優先して迅速に実行することが可能となる。
続いて、マルチモード無線端末10mから配信メッセージを中継された無線LANアクセス・ポイント91は、自局がカバーするBSS内に在圏する全ての無線端末に当該配信メッセージをブロードキャストする(図4のステップS6)。この際、無線LANアクセス・ポイント91は、自局がBSS内に一定周期でブロードキャストするビーコン信号フレーム内に上述した配信メッセージを含めることにより、上述した配信メッセージのブロードキャストを実行することが可能である。具体的には、無線LANアクセス・ポイント91は、上述したビーコン信号フレームのフレーム構造内に上述した配信メッセージを格納するための新たなIE(Information Element)を追加的に定義することによって、上述した配信メッセージをビーコン信号フレーム内に含める。
また、代替的な別の実施態様においては、上述した配信メッセージのブロードキャストを実行するために、無線LANアクセス・ポイント91が、ブロードキャスト・アドレスを宛先とし、上述した配信メッセージを含む新規なブロードキャスト・フレームを生成しても良い。この場合は、無線LANアクセス・ポイント91は、当該生成したブロードキャスト・フレームを、自局がカバーするBSS内に向けて送信する。
なお、上記配信メッセージが、IEEE802.11フレームに載せられて、無線LANアクセス・ポイント91からブロードキャストされる際に、上記配信メッセージの情報内容は、IEEE802.11が規定するブロードキャスト配信用のフレームに適合した符号化方法により、再度符号化される。さらにこの時、上記配信メッセージの情報内容は、IEEE802.11が規定するブロードキャスト配信用のフレームに適合したフォーマットに変換される(図4のステップS5)。
続いて、無線LANアクセス・ポイント91がカバーするBSS内に在圏する無線端末10sは、BSS内に向けてブロードキャストされた上記配信メッセージを受信する。これにより、無線端末10sがセルラー無線網に接続可能な無線インターフェース回路102a(図2)を装備しない無線LAN専用端末であったとしても、セルラー無線網の基地局90からセル内ブロードキャスト機能により配信されたメッセージを受信することが出来る。
最後に、無線LANアクセス・ポイント91は、上述した配信メッセージを周辺に位置する近隣の無線LANアクセス・ポイント(図3に示すアクセス・ポイント92や93など)にさらに転送することも可能である(図4のステップS8)。この場合、上述した配信メッセージを転送された近隣の無線LANアクセス・ポイントは、自局のBSS内に在圏している全ての無線端末に上述した配信メッセージをブロードキャストする。
無線LANアクセス・ポイント91から近隣の無線LANアクセス・ポイントへのこのようなメッセージ転送は、以下のような場合に必要となる。例えば、無線LANアクセス・ポイント91のBSSが、上記配信メッセージの配信先として指定された通信エリアの一部だけしかカバーしていない場合に上述したメッセージ転送が必要となる。また例えば、上述した配信メッセージの配信先が無線LANアクセス・ポイント91によってカバーされるBSSを含むESS全体である場合にも上述したメッセージ転送が必要となる。
無線LANアクセス・ポイント91は、上述した配信メッセージを近隣の他の無線LANアクセス・ポイントに転送するために、例えば以下の方法を使用することが可能である。
WDS(Wireless Distribution System)は、同一のESSを構成する複数の無線LANアクセス・ポイント同士の間を無線LANと同様の仕組みの無線伝送路で接続するために、同一ESS内の複数の無線LANアクセス・ポイント間で伝送フレームを交換する通信手順を規定している。この時に無線LANアクセス・ポイント同士の間で交換される伝送フレーム(WDSフレーム)に、上述した配信メッセージを載せて(図4のステップS7)無線LANアクセス・ポイント91から近隣の他の無線LANアクセス・ポイントに伝送する(図4のステップS8)ことにより、上述したメッセージ転送が可能となる。
また、代替的な別の実施態様においては、3GPPが標準化したIEEE802.11F標準またはIEEE802.11s標準によって規定され、複数の無線LANアクセス・ポイント同士の間で交換される制御フレームは、上述した配信メッセージを伝送するフレームとして使用されることが可能である。特に、IEEE802.11F標準によって規定される制御フレームは、互いに異なるESS(サブネットワーク)に属する無線LANアクセス・ポイント同士の間において、上述した配信メッセージを載せて伝送されることが可能である。
また、無線LANアクセス・ポイント91が、上記配信メッセージを近隣の他の無線LANアクセス・ポイントに転送する場合、上記配信メッセージは、複数の無線LANアクセス・ポイント同士の間で複数回にわたって転送される可能性がある。もしもこの際、無線LANアクセス・ポイント91と近隣の複数の無線LANアクセス・ポイントとの間での上述した伝送フレームの交換により形成されるネットワーク接続トポロジが巡回構造を有すると仮定する。この場合、当該巡回構造内において、上記配信メッセージが延々とタライ回しにされることにより、無線LAN網内に余計な通信負荷がかかったり輻輳状態が生じたりする。このような事態を防止するために、無線LANアクセス・ポイント91は、上記配信メッセージを無線LANアクセス・ポイント間で伝送するフレーム内に、LifeTimeフィールドを設ける。続いて、無線LANアクセス・ポイント91は、当該フレームが無線LANアクセス・ポイント間で中継転送される回数の上限を当該フィールド内に設定する。これにより、無線LANアクセス・ポイント91から近隣の他の無線LANアクセス・ポイントに転送された上記配信メッセージが無線LANアクセス・ポイント間で中継転送される回数を制限することが可能となる。
なお、上述した第1実施例においては、配信メッセージのアクセス・ポイント間での転送やブロードキャストを行う複数の無線LANアクセス・ポイントの各々およびそれらがカバーする各BSSをSSIDによって識別することが可能である。
さらに第1実施例の変形例として、無線LANサービス・プロバイダが提供するクーポン配信サービスのように無線LAN(例えば、無線LANアクセス・ポイント91がカバーするBSS)内でのみ提供される通信エリア内ブロードキャスト機能に基づくメッセージ配信サービスをセルラー専用端末が受けられるようにする仕組みを実現ことも可能である。このような仕組みを実現する場合も上記と同様に、セルラー無線網の基地局90と無線LANアクセス・ポイント91に同時接続可能なマルチモード無線端末を中継局として使用して、メッセージ配信元の無線LANアクセス・ポイント91とセルラー基地局90との間で通信エリア内ブロードキャスト配信メッセージを中継転送することが可能である。
<5>本実施の形態に係る第2実施例
CBS機能などのセル内ブロードキャスト機能に基づいて災害発生情報などを不特定多数の無線端末に配信するサービスにおいて、災害地図(ハザードマップ)や避難情報等を無線端末の画面に表示するためのリッチ・コンテンツ情報は数百キロバイト以上の比較的サイズの大きな配信情報となると考えられる。しかしながら、ETWSなどの災害情報配信サービスでは、CBS機能を利用してセル内の無線端末に災害発生情報をブロードキャスト配信されるメッセージは、数10バイト程度のサイズのデータを配信することしか出来ない。従って、上述したような大容量のリッチ・コンテンツ情報を上述したメッセージに直接含めてセル内の無線端末にブロードキャスト配信することが出来ない。
このような場合、配信先となる通信エリア内でブロードキャスト配信されるメッセージ中に上述したリッチ・コンテンツ情報を格納したWebサーバやコンテンツ提供サーバなどのURLやURIを記載しておくことが、一般的に行われている。しかしこの場合、当該メッセージの配信を受けた無線端末のユーザが当該メッセージに含まれるURLやURIに基づいてWebサーバやコンテンツ提供サーバにアクセスしようとすると、配信先となる通信エリア内の全てのユーザが当該Webサーバやコンテンツ提供サーバに対して一斉にアクセスすることとなる。その結果、セルラー無線網内に輻輳状態が発生したり、メッセージ配信先の通信エリア内に在圏する多数の無線端末からの一斉アクセスが集中したコンテンツ提供元のサーバが過負荷状態となったりする。
そこで、本実施の形態に係る第2実施例は、無線端末に対して、セルラー無線網や無線LANに固有の通信エリア内ブロードキャスト機能(CBS機能など)に基づいてメッセージをブロードキャスト配信する際、当該メッセージに付帯する関連情報である大容量コンテンツ情報を、効率的に配信する仕組みを例示する。すなわち、第2実施例においては、第1実施例と同様の方法により無線LAN通信エリア内の全端末に対してブロードキャスト配信されたメッセージに付帯する大容量コンテンツ情報を、当該全端末にブロードキャスト配信する際に、無線網側へのアクセス負荷や輻輳を防止する仕組みが開示される。当該メッセージに付帯する関連情報である大容量コンテンツ情報は、当該メッセージによる通知情報内容を補足するためのマルチメディア・コンテンツ情報やリッチ・コンテンツ情報であっても良い。上述した仕組みを実現するため、第2実施例においては、上述したメッセージがセルラー無線網からセル内ブロードキャスト機能に基づいて配信されたものであっても、当該メッセージに付帯した大容量コンテンツ情報をインターネットからダウンロードするためにセルラー無線網ではなく無線LANを経由する。何故なら、インターネットから大容量コンテンツをダウンロードするために、セルラー無線網ではなく、大容量バルク・データの一括ダウンロードに関してセルラー無線網よりも大きな通信帯域幅と高い通信速度を達成可能な無線LANを経由した方が、当該大容量コンテンツを無線端末に配信する際に、無線網内の輻輳を防止できるからである。また、第2実施例では、通信エリア内の全ての無線端末から大容量コンテンツに対して一斉にアクセスを開始することによる無線網へのアクセス集中を防止するために、以下の工夫を行っている。まず、上述したメッセージに付帯する関連情報として大容量コンテンツ情報にアクセスする必要が有るか否かは上述したメッセージを中継するマルチモード無線端末が判断する。その上で、当該マルチモード無線端末から大容量コンテンツ情報にアクセスするよう要求された当該無線LANアクセス・ポイントは、通信エリア内に在圏している全ての無線端末の代理として当該大容量コンテンツ情報をインターネットからダウンロードし、さらにそれを通信エリア内の全ての無線端末にブロードキャスト配信する。
具体的には、まず、セルラー無線網の基地局と無線LANアクセス・ポイントに同時接続中のマルチモード無線端末を中継局として使用して、メッセージ配信元のセルラー基地局と無線LANアクセス・ポイントとの間でセル内ブロードキャスト配信メッセージを中継転送する。その際、当該メッセージ中に上述した大容量コンテンツ情報の提供元へのリンクを示すURLやURIが含まれているならば、当該メッセージを中継する当該マルチモード無線端末は、当該URLやURIを介して当該大容量コンテンツをダウンロードするように上述した無線LANアクセス・ポイントに要求する。当該マルチモード無線端末から当該要求を受けた無線LANアクセス・ポイントは、当該大容量コンテンツを自局内のキャッシュ・メモリ内にダウンロードして一時保存すると共に、当該大容量コンテンツをマルチモード無線端末10mに転送する。最後に、当該無線LANアクセス・ポイントは、当該一時保存した大容量コンテンツ情報を自局の通信エリア内に在圏している全無線端末にブロードキャスト配信する。
なお、上述した配信メッセージが、セルラー無線網内のCBS機能に基づいて、ETWSなどの災害情報配信システムによってブロードキャスト配信されるメッセージである場合、上述した大容量コンテンツ情報は、上述した配信メッセージと関連した災害地図や避難情報を無線端末の画面に表示するためのマルチメディア・コンテンツなどとすることが可能である。
以下、第2実施例における信号処理動作の流れを詳細に説明する前提として、図5に示すネットワーク接続について説明する。図5は、上述した大容量コンテンツを、インターネット上のコンテンツ提供元サーバ20から、セルラー無線網および無線LAN網を含む複数の異なる種類の無線アクセス網を経由して無線端末に配信する際のネットワーク接続である。
図5のネットワーク接続構成は、無線端末10、2つの無線アクセス網40Aおよび40B、無線アクセス網40Aおよび40Bとコア網ゲートウェイ61および62を介して接続された2つのコア網(CN: Core Network)51/52、コア網51/52と外部接続ゲートウェイ71/72を介して接続されたインターネット網80およびインターネット網80に接続されたサーバ20から構成される。サーバ20は、上述した大容量コンテンツを不特定多数の無線端末に対して提供するコンテンツ提供元サーバであり、Webサーバとして実装されていても良い。
無線アクセス網40Aおよび40Bは、無線通信を介したコア網への無線アクセス経路を無線端末10に対して提供するネットワークである。無線アクセス網40Aは、第3世代セルラー無線網であるUMTS網や第4世代セルラー無線網であるLTE網とすることが可能であり、無線アクセス網40Bは、IEEE802.11a標準やIEEE802.11g標準に基づくWi−Fiのような無線LANアクセス網である。
コア網51および52は、無線通信サービス提供事業者内において多数のルータ機器やネットワーク制御用サーバ機器を高速回線で接続することによって形成され、無線端末のインターネットへの接続(E−UTRANのコア網においてはP−GW(PDN-Gateway)の機能に相当する)、無線端末の端末モビリティ管理(E−UTRANのコア網においてはMMEの機能に相当する)または無線端末の通信サービス認証(E−UTRANのコア網においてはHSSの機能に相当する)などの機能を実行する。コア網51は、セルラー無線網を形成するコア網であり、無線アクセス網40Aおよびコア網ゲートウェイ61を介して無線端末10から無線アクセスが可能である。他方、コア網52は、無線アクセス網40Bおよびコア網ゲートウェイ62を介して無線端末10から無線アクセスが可能である。なお、コア網52は、TCP/IPプロトコルに基づく通信をサポートするモバイルIP網とすることが可能である。
外部接続ゲートウェイ71/72は、コア網51/52をインターネット網80にそれぞれ接続し、これにより、コア網51/52は、インターネット網80との間でトラフィックを通信することが可能となる。コア網51がE−UTRAN標準に基づいて構成されている場合には、外部接続ゲートウェイ71は、P−GW(PDN-Gateway)とすることが可能である。コア網52は、Mobile IPに基づいて無線LANのためのIPプロトコル・ベースのコア網として機能するモバイル網とすることが可能である。
図5において、無線ベアラ30Aは、無線端末10をセルラー無線網である無線アクセス網40Aに接続する無線接続手段である。同様に、無線ベアラ30Bは、無線端末10をWi−Fi網である無線アクセス網40Cに接続する無線接続手段である。
図5において、無線端末10は、無線ベアラ30Aまたは30Bのいずれか一方を選択的に使用して、無線アクセス網40Aまたは40Bのいずれか一方と無線接続する。続いて、無線端末10は、無線アクセス網、コア網51/52およびインターネット網80を経由してサーバ20との間でTCP/IPに基づくエンド・ツー・エンド通信を行う。
次に、第2実施例において、セルラー基地局、無線LANアクセス・ポイントおよびマルチモード無線端末10mの間で実行される上述した一連の無線信号の流れを図6に示す。また、セルラー基地局、無線LANアクセス・ポイントおよびマルチモード無線端末10mの間における信号処理動作の流れを説明するイベント・フロー図を図7に示す。以下、図6および図7を参照しながら、第2実施例における一連の信号処理動作の流れについて説明する。なお、図6に示すセルラー・コア51網は、図5に示す無線アクセス網40Aとコア網51を一体的に表すものである。同様に、図6に示すISP網/モバイル網52は、図5に示す無線アクセス網40Bとモバイル網52を一体的に表すものである。
図6において、セルラー無線網を構成するセルラー・コア網51からCBS機能に基づいて配信すべきメッセージを受信したセルラー基地局90は、当該メッセージを自局がカバーするセル内にブロードキャストし、マルチモード無線端末10mは、当該ブロードキャストされたメッセージを受信する(図7のステップS1)。図6において、マルチモード無線端末10mは、セルラー無線網の配下にある基地局90および無線LAN網のアクセス・ポイント91の両者にそれぞれ接続可能な2種類の無線インターフェース回路102aおよび102b(図2)を装備している。
続いて、上述した配信メッセージを受信したマルチモード無線端末10mは、当該メッセージ中に上述した大容量コンテンツ情報の提供元へのリンクを示すURLやURIが含まれているか否かを判断する(図7のステップS2)。この場合、上述した提供元リンクが上述した配信メッセージと共に配信先となる通信エリア内の全ての無線端末に配信すべき大容量コンテンツを指していることを表すために、上述したURLやURIの先頭部分には文字列「mediato://」がプロトコル識別子として記述されている。また、上記と同様の目的のために、上述したURLやURIの先頭部分に、本実施の形態において新たに定義された本発明独自のプロトコル識別子「wlanto://」を記述することも可能である。上述した提供元リンクが上述した配信メッセージ中に含まれているならば、上述した配信メッセージを受信したマルチモード無線端末10mは、無線LANに接続可能な無線インターフェース回路である無線LANインターフェース102b(図2)の電源をオンにする(図7のステップS3)。その後、マルチモード無線端末10mが、無線LANアクセス・ポイント91のビーコン信号を検出すると、マルチモード無線端末10mは、当該受信したビーコン信号に対してProbe Responseフレームを返信することによって応答する。これにより、マルチモード無線端末10mと無線LANアクセス・ポイント91との間に後続する無線トラフィック伝送のためのアソシエーションが確立される(図7のステップS4)。続いて、マルチモード無線端末10mは、上述した大容量コンテンツ情報をダウンロードするための専用アプリケーションを起動する。
マルチモード無線端末10m上で起動された上記専用アプリケーションは、当該URLやURIを介して当該大容量コンテンツをダウンロードするように上述した無線LANアクセス・ポイント91に要求する(図7のステップS5)。マルチモード無線端末10mから当該要求を受けた無線LANアクセス・ポイント91は、ISP網/モバイル網52(図6)を介してインターネット80内のコンテンツ提供元サーバ20(図6)に接続する(図7のステップS6)。続いて、無線LANアクセス・ポイント91は、コンテンツ提供元サーバ20から当該大容量コンテンツをダウンロードして(図7のステップS6)、無線LANアクセス・ポイント91内のキャッシュ・メモリに一時保存する(図7のステップS7)と共に、当該大容量コンテンツをマルチモード無線端末10mに転送する。最後に、当該無線LANアクセス・ポイント91は、自局内のキャッシュ・メモリに一時保存しておいた当該大容量コンテンツ情報を自局の通信エリア内に在圏している無線端末10sにブロードキャスト配信する(図7のステップS8)。
この時、図5および図6に示すとおりインターネット80内のコンテンツ提供元サーバ20から当該大容量コンテンツ情報をダウンロードするためのネットワーク接続経路として、セルラー基地局90、セルラー・コア網51およびインターネット80を経由する経路も存在する。しかしながら、セルラー基地局90およびセルラー・コア網51によって構成されるセルラー無線網は、無線LAN網とは異なり、大容量コンテンツ情報のダウンロードのようなバルク・データ伝送のために、一時に多くの通信帯域を割り当てる、または一時的に非常に高い通信スループットを達成することが困難である。従って、第2実施例においては、マルチモード無線端末10mからセルラー無線網を経由してコンテンツ提供元サーバ20上の当該大容量コンテンツをダウンロードすることを、セルラー基地局90が禁止する構成としている。
上述した大容量コンテンツ情報の配信動作と並行して、第1実施例で説明したのと同様の方法で、マルチモード無線端末10mは、セルラー基地局90からの上述した配信メッセージを無線LANアクセス・ポイント91に中継する。続いて、無線LANアクセス・ポイント91は、当該中継された配信メッセージを自局の通信エリア内にブロードキャスト配信する。なお、図3の無線LANアクセス・ポイント91は、マルチモード無線端末10mとの間で良好な信号品質で無線通信が可能な距離にある一つ以上の近隣の無線LANアクセス・ポイントである。
<6>本実施の形態の効果
以上のように図3を使用して説明した第1実施例は、一時的にセルラー無線網への接続が不可能となったマルチモード無線端末やセルラー無線網への接続手段を持たない無線端末10sが、セルラー無線網の基地局90のみで提供されているセル内ブロードキャスト機能(CBS機能など)に基づく情報配信サービスを受けられるようにすることができる。同様に、第1実施例は、無線LANインターフェース回路を有しないセルラー無線端末が、無線LAN網内のアクセス・ポイント91でのみ提供されているブロードキャスト配信サービスを受けられるようにすることができる。加えて、セルラー基地局90、無線LANアクセス・ポイント91およびこれらの間で配信メッセージを中継するマルチモード無線端末10mのそれぞれにおいて実行される情報信号の送受信は、全てデータリンク層レベル(L2レベル)で実行される。従って、第1実施例は、最小限のプロトコル・オーバーヘッドによりメッセージを配信先となる通信エリア内の全ての無線端末に迅速に配信することが可能である。また、図5を使用して説明した第2実施例は、メッセージ情報の配信先領域内に在圏している全ての無線端末10sに対してブロードキャスト配信機能に基づいて大容量コンテンツ情報へのアクセスを実行させる際、無線網やコンテンツ提供元サーバ20への多数の無線端末10sからのアクセス集中や通信優先順位の競合が発生しないようにすることができる。
本発明は、無線通信網の通信エリア内に在圏している不特定多数の無線端末に対して災害発生情報などの配信情報を一斉にブロードキャスト配信するためのシステムを構成する制御プログラムおよび装置として利用することが可能である。
10m マルチモード無線端末
10s 無線端末
20 無線端末にネットワーク・サービスを提供するサーバ
30 無線ベアラ
40 無線アクセス網
51 コア網
52 コア網
61 コア網ゲートウェイ
62 コア網ゲートウェイ
71 外部接続ゲートウェイ
72 外部接続ゲートウェイ
80 インターネット網
90 セルラー基地局
91 無線LANアクセス・ポイント
101 アンテナ
102 無線インターフェース
103 メモリ
104 制御プロセッサ
105 ユーザ入出力装置
106 ストレージ
107 バス

Claims (4)

  1. 第1の無線通信網において配信される同報メッセージを第2の無線通信網にのみ接続可能な一つ以上の無線端末に配信する方法であって:
    前記第1の無線通信網からの無線信号を第2の無線通信網へと中継することが可能な中継局を経由して、第2の無線通信網内のアクセス・ポイントが、前記第1の無線通信網から同報配信された前記同報メッセージを受信するステップ
    前記受信した前記同報メッセージを、前記アクセス・ポイントが、前記一つ以上の無線端末に同報配信するステップ;および、
    前記同報メッセージを受信した前記中継局が、前記同報メッセージを前記第2の無線通信網内において同報配信するのに適したフォーマットに変換するステップを備え、
    前記中継局は、前記第1の無線通信網と前記第2の無線通信網のそれぞれに対して接続可能な2つの接続手段を併有し、前記第1の無線通信網と前記第2の無線通信網の両者に無線接続可能であるマルチモード無線機器であり、
    前記変換されたフォーマットは、前記第2の無線通信網への前記中継局の初期アクセスに係るフレームに前記同報メッセージが含まれるフォーマットである方法。
  2. 第1の無線通信網に対して接続可能な第1の無線接続部;
    第2の無線通信網に対して接続可能な第2の無線接続部;
    前記第1の無線接続部を介して、前記第1の無線通信網から同報配信された同報メッセージを受信した際に、前記第2の無線接続部を介して接続可能な前記第2の無線通信網内のアクセス・ポイントに対して、前記同報メッセージを前記第2の無線通信網内に在圏している一つ以上の無線端末に配信するよう要求し、前記第2の無線接続部を介して、前記アクセス・ポイントに対して前記同報メッセージを中継するように構成された制御部;
    を具備し
    前記アクセス・ポイントに中継された前記同報メッセージは、前記アクセス・ポイントから前記第2の無線通信網のみと通信可能である他の無線端末に配信され、
    前記同報メッセージは、前記同報メッセージを受信した前記制御部において、前記第2の無線通信網内における同報配信に適したフォーマットに変換され、
    前記変換されたフォーマットは、前記第2の無線通信網への前記第2の無線接続部の初期アクセスに係るフレームに前記同報メッセージが含まれるフォーマットであるマルチモード無線端末。
  3. 第1の無線通信網において配信される同報メッセージを第2の無線通信網にのみ接続可能な一つ以上の無線端末に配信する方法であって:
    前記第1の無線通信網からの無線信号を第2の無線通信網へと中継することが可能な中継局を経由して、第2の無線通信網内のアクセス・ポイントが、前記第1の無線通信網から同報配信された前記同報メッセージを受信するステップ
    前記受信した前記同報メッセージを、前記アクセス・ポイントが、前記一つ以上の無線端末に同報配信するステップ;および、
    前記同報メッセージを受信した前記中継局が、前記同報メッセージを前記第2の無線通信網内において同報配信するのに適したフォーマットに変換するステップを備え、
    前記中継局は、前記第1の無線通信網と前記第2の無線通信網のそれぞれに対して接続可能な2つの接続手段を併有し、前記第1の無線通信網と前記第2の無線通信網の両者に無線接続可能であるマルチモード無線機器であり、
    前記変換されたフォーマットは、前記第2の無線通信網のフレームのヘッダに含まれる緊急性が高いことを示すビットをオンに設定した前記フレームに前記同報メッセージが含まれるフォーマットである方法。
  4. 第1の無線通信網に対して接続可能な第1の無線接続部;
    第2の無線通信網に対して接続可能な第2の無線接続部;
    前記第1の無線接続部を介して、前記第1の無線通信網から同報配信された同報メッセージを受信した際に、前記第2の無線接続部を介して接続可能な前記第2の無線通信網内のアクセス・ポイントに対して、前記同報メッセージを前記第2の無線通信網内に在圏している一つ以上の無線端末に配信するよう要求し、前記第2の無線接続部を介して、前記アクセス・ポイントに対して前記同報メッセージを中継するように構成された制御部;
    を具備し
    前記アクセス・ポイントに中継された前記同報メッセージは、前記アクセス・ポイントから前記第2の無線通信網のみと通信可能である他の無線端末に配信され、
    前記同報メッセージは、前記同報メッセージを受信した前記制御部において、前記第2の無線通信網内における同報配信に適したフォーマットに変換され、
    前記変換されたフォーマットは、前記第2の無線通信網のフレームのヘッダに含まれる緊急性が高いことを示すビットをオンに設定した前記フレームに前記同報メッセージが含まれるフォーマットであるマルチモード無線端末。
JP2013153032A 2013-07-23 2013-07-23 ブロードキャスト配信情報にアクセスするための方法及び装置 Active JP6315914B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013153032A JP6315914B2 (ja) 2013-07-23 2013-07-23 ブロードキャスト配信情報にアクセスするための方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013153032A JP6315914B2 (ja) 2013-07-23 2013-07-23 ブロードキャスト配信情報にアクセスするための方法及び装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018060501A Division JP6546312B2 (ja) 2018-03-27 2018-03-27 ブロードキャスト配信情報にアクセスするための方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015023558A JP2015023558A (ja) 2015-02-02
JP6315914B2 true JP6315914B2 (ja) 2018-04-25

Family

ID=52487626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013153032A Active JP6315914B2 (ja) 2013-07-23 2013-07-23 ブロードキャスト配信情報にアクセスするための方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6315914B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016147600A1 (ja) * 2015-03-17 2016-09-22 日本電気株式会社 通信装置、通信端末、情報配信方法、情報受信方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体
US9787491B2 (en) * 2015-03-20 2017-10-10 Landis & Gyr Innovations, Inc. Interleaved communication with resource providers and a home area network
JP6340335B2 (ja) * 2015-03-20 2018-06-06 株式会社Nttドコモ 上限値決定装置及び上限値決定方法
JP7053812B2 (ja) 2018-08-10 2022-04-12 アイピーコム ゲーエムベーハー ウント コー. カーゲー N3gppアクセスを通じた公共警報メッセージ

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008047475A1 (ja) * 2006-10-18 2010-02-18 三洋電機株式会社 通信方法およびそれを利用した端末装置、通信システム
JP5222534B2 (ja) * 2007-11-16 2013-06-26 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 緊急情報配信システム、緊急情報配信方法、送信サーバ及び携帯端末
JP4669018B2 (ja) * 2008-03-19 2011-04-13 株式会社日立国際電気 統括基地局、中継無線設備、及び、基地局
EP2445236B1 (en) * 2010-10-21 2012-12-05 Alcatel Lucent Method of operating a base station of a cellular communications network
JP5601211B2 (ja) * 2011-01-14 2014-10-08 富士通株式会社 無線通信システム、無線アクセス局及び通信方法
JP5755962B2 (ja) * 2011-07-22 2015-07-29 富士通株式会社 通信装置、通信方法、および、通信プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015023558A (ja) 2015-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7287431B2 (ja) ユーザ装置、通信装置、及び通信方法
US20210385625A1 (en) Wireless device location determination
EP3398361B1 (en) Network nodes and methods performed therein for enabling communication in a communication network
KR101690718B1 (ko) 무선 통신 네트워크 시스템에서 데이터 전송 방법 및 장치
US11937198B2 (en) 5G delay tolerant data services
KR20190021438A (ko) 세션을 관리하는 방법 및 smf 노드
US8379528B1 (en) Transfer of messages to user devices of a wireless local area network access point
US20240064863A1 (en) Ue controlled pdu sessions on a network slice
WO2017209367A1 (ko) 무선통신 시스템에서 서비스 별로 단말의 인증을 수행하기 위한 방법 및 이를 위한 장치
US20140019578A1 (en) Wireless communication system and method for transmitting content in wireless communication system
EP3741141B1 (en) Entity, network, and user equipment for a v2x service as well as v2x application
JP6133970B2 (ja) データ分流のための方法およびデバイス
US10587431B2 (en) Tunnel establishment method and apparatus
CN105682014B (zh) 通信方法与***,以及接入网设备与应用服务器
JP6315914B2 (ja) ブロードキャスト配信情報にアクセスするための方法及び装置
US20240073848A1 (en) Network Slice in a Wireless Network
US20140153543A1 (en) Wireless wide area network characteristics indicated over a wireless local area network
TWI390934B (zh) 傳遞媒體獨立交接能力資訊之無線通信方法及系統
JP6546312B2 (ja) ブロードキャスト配信情報にアクセスするための方法及び装置
CN115190541A (zh) 一种服务质量的控制方法和装置
US12010202B2 (en) Data unit in wireless system
EP3972142B1 (en) Policy control function fallback
WO2023120174A1 (en) Base station, network node, first core network node, second core network node, and methods performed by them
US20240089795A1 (en) Data Unit Processing
US20240031929A1 (en) Connection Establishment

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180327

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6315914

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250