JP6314662B2 - 音声信号処理装置およびそのプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、音声信号のダイナミックレンジを圧縮するコンプレッサーの音声信号処理に関し、特に、入力されるデジタル音声信号をコンピュータのプロセッサで演算して出力する音声信号処理装置およびそのプログラムに関する。
音声信号のダイナミックレンジを圧縮するコンプレッサーの音声信号処理は、様々な音響機器で用いられている。音声信号の最小値と最大値の比率に相当するダイナミックレンジを圧縮するとは、音量レベルの小さい音声信号のレベルを増大させる一方で、音量レベルの大きい音声信号のレベルを抑制させる音声信号処理である。その結果として、小さな音量の音声を聞き取り易くなり、また、大きな音量の音声波形がつぶれて聞き取りにくくなるようなことを防止できるという利点がある。
楽曲等のコンテンツの音声信号にコンプレッサーの音声信号処理を適用すると、マスキングの原因となる他の騒音等が存在する場合にも、コンテンツの音声を聞き取りやすくなる。しかしながら、楽曲によって音声信号のダイナミックレンジは異なるので、ある一つの楽曲でコンプレッサーの効果が得られるように音声信号処理を調整したとしても、他の楽曲では、小さな音量の音声を聞き取りにくい、あるいは、大きな音量の音声波形がつぶれて聞き取りにくくなるようなことが生じる場合があるという問題がある。また、一つの楽曲の間でも、音声信号のダイナミックレンジが大きく変動することがあり、上記と同様の問題を発生する場合がある。
例えば、従来には、音響信号を表す入力デジタル信号をデジタル的に所定時間だけ遅延するデジタル遅延手段と、前記入力デジタル信号を絶対値変換して、同絶対値変換された値が上昇するときカットオフ周波数が高くなりかつ同絶対値変換された値が下降するときカットオフ周波数が低くなるデジタルローパスフィルタ処理により、同入力デジタル信号のレベル値をデジタル的に検出するデジタルレベル検出手段と、前記デジタル遅延手段の出力に接続され同遅延手段からのデジタル信号と前記デジタルレベル検出手段により検出されたレベル値に対応した値とをデジタル演算して出力するデジタル演算手段とで構成したことを特徴とする音響信号コンプレッサー装置がある(特許文献1)。
また、従来には、入力音声信号の所定期間内の平均的な信号強度に応じて利得を設定する第1の利得設定手段と、前記第1の利得設定手段で設定された利得で入力音声信号の信号強度を調節する第1の信号増幅手段と、前記第1の信号増幅手段の出力音声信号の瞬時的信号強度に応じて利得を設定する第2の利得設定手段と、前記第1の利得設定手段で設定された利得と前記第2の利得設定手段で設定された利得とを合成する利得算出手段と、前記利得算出手段で算出された利得で入力音声信号の信号強度を調節する第2の信号増幅手段と、を備えた音響装置がある(特許文献2)。
また、従来には、入力信号のレベルに応じて当該入力信号を増幅する際の利得を制御する自動利得制御装置において、入力信号に含まれる雑音成分を検出する雑音検出部と、入力信号の16m秒程度の短い時間における時間平均を検出する短時間平均レベル検出部と、雑音検出部で検出される雑音成分の大きさに応じて予め用意された複数の利得関数のうちから何れか一つの利得関数を選択する利得関数選択部と、短時間平均レベル検出部で検出される入力信号の短時間平均値及び利得関数選択部で選択された利得関数から入力信号を増幅する際の利得を算出する利得算出部と、利得算出部で算出された利得の変動分を検出するとともに検出した変動分が所定範囲を超える場合に変動を抑制する方向へ利得を補正する利得変動補正部とを備え、雑音検出部は、入力信号の前記短い時間を16倍した時間における時間平均を検出する長時間平均レベル検出部からなり、利得関数選択部は、長時間平均レベル検出部で検出される入力信号の長時間平均値に応じて予め用意された複数の利得関数のうちから何れか一つの利得関数を選択してなり、長時間平均レベル検出部は、入力信号に含まれる雑音成分の推定値から長時間平均値を検出することを特徴とする自動利得制御装置がある(特許文献3)。
特許第3123052号公報 特許第4312103号公報 特許第4321049号公報
本発明は、上記の従来技術が有する問題を解決するためになされたものであり、その目的は、音声信号のダイナミックレンジを圧縮するコンプレッサーの音声信号処理に関し、音声信号のダイナミックレンジの変動に対応して適切なコンプレッサーの動作を実現し、小さな音量の音声を聞き取り易くするとともに、大きな音量の音声波形がつぶれて聞き取りにくくなるようなことを防止できる音声信号処理装置およびそのプログラムを提供することにある。
本発明の音声信号処理装置は、入力音声信号にゲイン係数を乗算して出力音声信号として出力する乗算器と、入力音声信号の第1実効値RMS を算出する第1実効値算出器と、入力音声信号の第2実効値RMS を算出する第2実効値算出器と、第1実効値RMS および第2実効値RMS が入力されてゲイン係数を演算して乗算器に出力するゲイン係数演算器と、を備え、第2実効値算出器で設定される第2時定数が、第1実効値算出器で設定される第1時定数よりも長い時間に設定されて、ゲイン係数演算器が、所定の初期値MG default と初期設定値Ratiodefaultと第2実効値RMS 初期設定値の閾値Thresholdに基づいて、第2実効値RMS が相対的に大きくなるにつれて相対的に小さい値に更新されるゲイン上昇値MG new および圧縮率値Ratio new により、乗算器に出力するゲイン係数を相対的に小さくするように演算して実効値RMS に対応するゲイン係数を定める連続したゲイン特性カーブを設定し、ゲイン特性カーブにより第1実効値RMS に応じてゲイン係数を乗算器に出力する。
好ましくは、本発明の音声信号処理装置は、ゲイン係数演算器が、式(1)により更新されるゲイン上昇値MG new および式(2)により更新される圧縮率値Ratio new により、第2実効値RMS に対応するゲイン係数を定める連続したゲイン特性カーブを設定する。
また、好ましくは、本発明の音声信号処理装置は、第1実効値算出器が、入力音声信号の音量レベルの低下に対応する第3時定数と、入力音声信号の音量レベルの上昇に対応する第4時定数と、をさらに設定して第1実効値を演算し、第3時定数および第4時定数が、第2実効値算出器で設定される第2時定数よりも短い時間に設定される。
また、好ましくは、本発明の音声信号処理装置は、入力音声信号を遅延させて乗算器に入力する遅延器をさらに備える。
また、本発明のプログラムは、入力音声信号にゲイン係数を乗算して出力音声信号として出力するステップを含む信号処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、プログラムは、コンピュータのプロセッサに、入力音声信号の第1実効値RMS を算出するステップと、入力音声信号の第2実効値RMS を算出するステップと、第1実効値RMS および第2実効値RMS が入力されてゲイン係数を演算して乗算器に出力するステップと、を実行させ、第2実効値RMS を算出するステップで設定される第2時定数が、第1実効値RMS を算出するステップで設定される第1時定数よりも長い時間に設定されて、ゲイン係数を演算して乗算器に出力するステップにおいて、所定の初期値MG default と初期設定値Ratiodefaultと第2実効値RMS と初期設定値の閾値Thresholdに基づいて、第2実効値RMS が相対的に大きくなるにつれて相対的に小さい値に更新されるゲイン上昇値MG new および圧縮率値Ratio new により、乗算器に出力するゲイン係数を相対的に小さくするように演算して実効値RMS に対応するゲイン係数を定める連続したゲイン特性カーブを設定し、ゲイン特性カーブにより第1実効値RMS に応じてゲイン係数を乗算器に出力するステップを含む。
また、本発明のプログラムは、前記ゲイン係数を演算して該乗算器に出力するステップにおいて、式(1)により更新される前記ゲイン上昇値MG new および式(2)により更新される前記圧縮率値Ratio new により、前記第2実効値RMS に対応する前記ゲイン係数を定める連続した前記ゲイン特性カーブを設定するステップを含む。
以下、本発明の作用について説明する。
本発明の音声信号処理装置は、入力音声信号にゲイン係数を乗算して出力音声信号として出力する乗算器と、入力音声信号の第1実効値を算出する第1実効値算出器と、入力音声信号の第2実効値を算出する第2実効値算出器と、第1実効値および第2実効値が入力されてゲイン係数を演算して乗算器に出力するゲイン係数演算器と、を備える。また、本発明のプログラムは、入力音声信号にゲイン係数を乗算して出力音声信号として出力するステップを含む信号処理をコンピュータに実行させるプログラムであり、コンピュータのプロセッサに、入力音声信号の第1実効値を算出するステップと、入力音声信号の第2実効値を算出するステップと、第1実効値および第2実効値が入力されてゲイン係数を演算して乗算器に出力するステップと、を実行させる。
ここで、第2実効値算出器で設定される第2時定数は、第1実効値算出器で設定される第1時定数よりも長い時間に設定される。したがって、入力音声信号の第1実効値は、入力音声信号の短時間の瞬時的な信号レベルに相当する実効値として算出される。一方で、入力音声信号の第2実効値は、入力音声信号の長時間の平均的な信号レベルに相当する実効値として算出される。そこで、ゲイン係数演算器は、所定の初期値と第2実効値とに基づいて更新されるゲイン上昇値および圧縮率値により、第実効値に対応するゲイン係数を定める連続したゲイン特性カーブを設定する。そして、ゲイン係数演算器は、このゲイン特性カーブにより第1実効値に応じてゲイン係数を乗算器に出力する。
つまり、本発明の音声信号処理装置では、平均的な第2実効値に基づいて更新されるゲイン上昇値および圧縮率値により、第2実効値に対応するゲイン係数を定める連続したゲイン特性カーブを設定し、このゲイン特性カーブにより第1実効値に応じてゲイン係数を乗算器に出力するので、第1実効値ならびに第2実効値がともに大きく変動するようなダイナミックレンジの変化が大きい楽曲であっても、入力音声信号に乗算するゲイン係数が滑らかに連続的に変化し、断続的に大きく変化することがない。その結果、従来技術に比べて、入力音声信号のダイナミックレンジの変動に対応して適切なコンプレッサーの動作を実現することができる。入力音声信号に含まれる小さな音量の音声を聞き取り易くするとともに、大きな音量の音声波形がつぶれて聞き取りにくくなるようなことを防止できる。
音声信号処理装置では、第2実効値算出器が算出する入力音声信号の第2実効値が相対的に大きくなるにつれて、ゲイン係数演算器が、ゲイン上昇値および圧縮率値を相対的に小さい値に更新し、乗算器に出力するゲイン係数を相対的に小さくするように演算するように構成するのが好ましい。入力音声信号の第2実効値が相対的に大きくなる場合には、音声信号の平均的な音量レベルが大きく、大きな音量の音声波形がつぶれて聞き取りにくくなる可能性があるので、ゲイン上昇値および圧縮率値を相対的に小さい値に更新し、乗算器で乗算するゲイン係数を実質的に1に近づけて、音声信号を圧縮しない様にするのが好ましいからである。なお、ゲイン係数演算器が出力するゲイン係数は、乗算器において行う乗算処理に適した係数に変換したものであればよく、必ずしも入力音声信号に乗算する係数そのものでなくてもよい。
また、音声信号処理装置では、第1実効値算出器が、入力音声信号の短時間の瞬時的な信号レベルに相当する第1実効値を算出するのに、入力音声信号の音量レベルの上昇に対応する第3時定数と、入力音声信号の音量レベルの低下に対応する第4時定数と、をさらに設定して第1実効値を演算するようにしてもよい。これらの第3時定数および第4時定数は、第2実効値算出器で設定される第2時定数よりも短い時間に設定される。つまり、第1実効値算出器が、急激な音声レベルの変動を招く音声の立ち上がりに対応する第3時定数と、あるいは、立ち下がりに対応する第4時定数と、をさらに設定することで、入力音声信号の第1実効値をより適切に算出することができるので、小さな音量の音声を聞き取り易くなり、さらにダイナミックに変動する音声信号であっても、適切なコンプレッサーの動作を実現することができる。
なお、音声信号処理装置は、入力音声信号を遅延させて乗算器に入力する遅延器をさらに備えるようにしてもよい。ゲイン係数演算器においてゲイン係数を演算するのに要する時間に相当する遅延時間を遅延器に設定すれば、コンプレッサーの動作がより適切になり、様々なコンテンツの音声信号にも対応できるようになる。
本発明の音声信号処理装置およびそのプログラムは、音声信号のダイナミックレンジの変動に対応して適切なコンプレッサーの動作を実現し、小さな音量の音声を聞き取り易くするとともに、大きな音量の音声波形がつぶれて聞き取りにくくなるようなことを防止できる。
本発明の好ましい実施形態による音声信号処理装置1について説明する図である。(実施例1) 音声信号処理装置1のゲイン係数演算器10の動作を説明するグラフである。(実施例1) 音声信号処理装置1のコンプレッサーとしての動作を定めるゲイン特性カーブを説明するグラフである。(実施例1)
以下、本発明の好ましい実施形態による音声信号処理装置およびそのプログラムについて説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
図1は、本発明の好ましい実施形態による音声信号処理装置1について説明する図である。具体的には、音声信号処理装置1は、入力端子2に入力されるデジタル音声信号を、ダイナミックレンジを圧縮・伸張して出力端子3から出力するコンプレッサーであり、図1は、それぞれの内部構成を示すブロック図である。なお、説明に不要な一部の構成や、内部構造等は、図示ならびに説明を省略する。
音声信号処理装置1の入力端子2に入力されるデジタル音声信号は、後述する遅延器11を経て乗算器4にてゲイン係数が乗算されて、出力端子3からデジタル音声信号として出力される。音声信号処理装置1は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)で構成され得る。その場合には、DSPを制御する制御回路としての(図示しない)マイクロコンピュータ(マイコン)が接続され、マイコンがDSPにプログラムをロードさせて実行させるように制御する。
本実施例の音声信号処理装置1に入力されるデジタル音声信号は、同期したステレオ音声信号LおよびRのデータの組であるPCM信号である。ただし、入力されるデジタル音声信号は、1チャンネルのモノラル信号であっても、3チャンネル以上のマルチチャンネル信号であってもよい。入力端子2に入力されたデジタル音声信号は、分岐されて音声信号特定器5に入力される。本実施例の音声信号特定器5は、ステレオ音声信号LおよびRの和信号を生成して、音声信号処理装置1をコンプレッサーとして動作させる対象の音声信号を特定する。これは、ステレオ音声信号LおよびRには同相の成分が多く含まれるので、それらの和信号が、一般的には音声信号Lおよび音声信号Rの音声信号レベルの変動を反映するものになるからである。したがって、図1は、ステレオ音声信号LおよびRを一つのシグナルフローとしてまとめて図示している。
なお、音声信号特定器5は、対象とする入力音声信号の信号レベルを特定するものであれば他の手段であってもよく、入力されるデジタル音声信号がモノラル信号であれば、不要である。音声信号特定器5は、例えば、ステレオ音声信号LおよびRのいずれか一方、または、その両方を特定するものであってもよく、デジタル音声信号がマルチチャンネル信号であれば、それらの和信号またはいずれか一つを特定して出力するものであればよい。
音声信号特定器5から出力されたデジタル音声信号は、分岐されて第1実効値算出器6および第2実効値算出器7に入力される。第1実効値算出器6および第2実効値算出器7は、例えば、それぞれ異なる時定数により規定される低域通過フィルタとして構成することができる。第1実効値算出器6は、予め設定される第1時定数に基づいて、入力音声信号の第1実効値RMSを算出する。第2実効値算出器7は、予め設定される第2時定数に基づいて、入力音声信号の第2実効値RMSを算出する。
第2実効値算出器7における第2時定数(例えば、1sec。)は、第1実効値算出器6で設定される第1時定数(例えば、250msec。)よりも長い時間に設定される。したがって、入力音声信号の第1実効値RMSは、入力音声信号の短時間の瞬時的な信号レベルに相当する実効値として算出される。一方で、入力音声信号の第2実効値RMS2は、入力音声信号の長時間の平均的な信号レベルに相当する実効値として算出される。
第1実効値算出器6は、算出した入力音声信号の第1実効値RMSを、ゲイン係数演算器10のゲイン算出部8に出力する。また、第2実効値算出器7は、算出した入力音声信号の第2実効値RMS2を、ゲイン係数演算器10のパラメータ算出部9に出力する。ゲイン係数演算器10は、パラメータ算出部9が算出したコンプレッサーのパラメータをゲイン算出部8に入力し、ゲイン算出部8が算出したゲイン係数を乗算器4に出力する。
遅延器11は、入力音声信号を遅延させて乗算器4に入力する。遅延器11における遅延時間は、ゲイン係数演算器10においてゲイン係数を演算するのに要する時間に相当する遅延時間を設定すればよい。なお、ゲイン係数を演算するのに要する時間が比較的に短い場合、あるいは、省略しても不具合がない場合には、遅延器11は省略してもよい。
図2は、音声信号処理装置1のゲイン係数演算器10の動作を説明するグラフである。図2の横軸は、入力音声信号の第2実効値RMS2であり、図2の縦軸はこれに対応するゲイン上昇値MGである。また、図3は、音声信号処理装置1のコンプレッサーとしての動作を定めるゲイン特性カーブを説明するグラフである。図3の横軸は、入力音声信号の第1実効値RMS1であり、図3の縦軸はこれに対応する乗算器4における出力値に相当する値である。以下では、図2および図3を用いて、ゲイン係数演算器10の動作を中心に説明する。
ゲイン係数演算器10のパラメータ算出部9は、所定の初期値と入力音声信号の第2実効値RMS2とに基づいて、ゲイン上昇値MG(Makeup Gain)および圧縮率値Ratioを演算する。ゲイン上昇値MGならびに圧縮率値Ratioは、コンプレッサーの動作を定めるゲイン特性カーブを規定するパラメータである。
例えば、図3のグラフにおけるゲイン特性カーブAは、入力音声信号の第1実効値RMSに対して乗算器4における出力ゲイン値がほぼ比例する関係を示している。つまり、ゲイン特性カーブAは、ほぼ直線であり、コンプレッサーの動作を実質的に行わない場合に相当し、乗算器4は、入力音声信号に乗算するゲイン係数を実質的に1に近づけて、音声信号を圧縮しない様にする。
一方で、図3のグラフにおけるゲイン特性カーブBまたはCは、コンプレッサーの動作をそれぞれ行う場合であって、入力音声信号の第1実効値RMSに対して乗算器4における出力ゲイン値が比例しない関係を示している。ゲイン特性カーブBまたはCでは、第1実効値RMSが小さい場合には、ゲイン特性カーブAに比べて相対的に大きな出力信号が得られ、第1実効値RMSが大きい場合には、音声信号がクリップしないように乗算器4における出力ゲイン値を抑えるようにゲイン特性カーブが定められている。
つまり、ゲイン特性カーブは、基準となるほぼ直線のゲイン特性カーブAから上側へ離隔して、折れ曲がりが大きくなるほど、コンプレッサーの動作として音声信号の伸張・圧縮が強くなることを意味する。図3の場合には、ゲイン特性カーブBよりもゲイン特性カーブCの方が、出力音声信号の変化は大きくなっている。
ゲイン上昇値MGは、図3のグラフにおけるゲイン特性カーブAを基準にしたときのゲイン特性カーブCの場合に、例えば、図示する矢印X1に相当するゲイン上昇の値に相当する。ゲイン係数演算器10のパラメータ算出部9は、ゲイン上昇値MGを、以下の式(1)により計算する。ここで、MGnewは、ゲイン上昇値MGの更新値であり、MGdefaultは、ゲイン上昇値MGの初期設定値である。
つまり、ゲイン上昇値MGは、入力音声信号の第2実効値RMS2に基づいて更新され、初期設定値MGdefaultを20dBに設定した場合には、第2実効値RMS2に対して図2に示すようなグラフになる。ゲイン上昇値MGは、入力音声信号が相対的に小さいことを示す第2実効値RMS2のレベル(−45dB以下)の場合には、ほぼ20dBに保たれる一方で、入力音声信号が相対的に大きくなってくると、第2実効値RMS2のレベルが最大になる場合(第2実効値RMS2がレベル0dB)に0dBになるように順次下がっていくことになる。
また、圧縮率値Ratioは、音声信号の圧縮率に相当するパラメータである。圧縮率値Ratioが大きくなると、例えば、図3のグラフにおけるゲイン特性カーブBの場合に、所定以上の大きな音声信号レベルに対応して、音声信号を圧縮する図示する直線部分Y1の傾きが小さくなる。ゲイン特性カーブBの場合の直線部分Y1の傾きは、コンプレッサーの動作を実質的に行わないゲイン特性カーブAの場合の傾きよりも、小さく緩やかになっており、圧縮率値Ratioが大きくなっている場合である。また、ゲイン特性カーブCの場合の直線部分Y2の傾きは、ゲイン特性カーブBの場合の直線部分Y1の傾きよりもさらに小さく緩やかになっており、圧縮率値Ratioがさらに大きくなっている場合である。
ゲイン係数演算器10のパラメータ算出部9は、圧縮率値Ratioを、以下の式(2)により計算する。ここで、Rationewは、圧縮率値Ratioの更新値であり、Ratiodefaultは、圧縮率値Ratioの初期設定値であり、Thresholdは、初期設定値の閾値である。
その結果、ゲイン係数演算器10は、例えば、図3のグラフに例示するゲイン特性カーブA、B、Cのように、入力音声信号の平均的な音声信号レベルに相当する第2実効値RMS2に適した異なるゲイン特性カーブを設定することができる。ゲイン特性カーブAは、入力音声信号の平均的な音声信号レベルである第2実効値RMS2が大きい場合に適し、一方、ゲイン特性カーブCは、入力音声信号の平均的な音声信号レベルである第2実効値RMS2が小さい場合に適する。
パラメータ算出部9は、式(1)および式(2)によりゲイン上昇値MGならびに圧縮率値Ratioを算出し、ゲイン係数演算器10のゲイン算出部8に出力する。ゲイン算出部8は、式(1)および式(2)により定まったゲイン特性カーブに基づいて、第1実効値RMSに対応するゲイン係数を算出することができる。
この音声信号処理装置1では、第2実効値算出器7が算出する入力音声信号の第2実効値RMS2が相対的に大きくなるにつれて、ゲイン係数演算器10のゲイン算出部8は、式(1)および式(2)によりゲイン上昇値MGならびに圧縮率値Ratioを相対的に小さい値に更新することになる。したがって、入力音声信号の第2実効値RMS2が相対的に大きくなると、この音声信号処理装置1は、例えばゲイン特性カーブB、Cのように大きく圧縮・伸張を行うようにする場合から、ゲイン特性カーブAのように乗算器で乗算するゲイン係数を実質的に1に近づけて、音声信号を圧縮・伸張しない様に信号処理することになる。
一方で、第2実効値算出器7が算出する入力音声信号の第2実効値RMS2が相対的に小さくなるにつれて、ゲイン係数演算器10のパラメータ算出部9は、式(1)および式(2)によりゲイン上昇値MGならびに圧縮率値Ratioを相対的に大きい値に更新することになる。したがって、入力音声信号の第2実効値RMS2が相対的に小さくなるとこの音声信号処理装置1は、例えばゲイン特性カーブAのように乗算器で乗算するゲイン係数が実質的に1に近い場合から、ゲイン特性カーブB、Cのように大きく圧縮・伸張を行うように様に信号処理することになる。
ゲイン算出部8は、第1実効値RMSに応じて乗算器4に出力するゲイン係数を、音声信号を圧縮・伸張しない図3のグラフにおけるゲイン特性カーブAを基準にして、増加させる出力ゲイン値(例えば、X1またはX2)として、ゲイン特性カーブから導くことが出来る。ゲイン算出部8は、増加させる出力ゲイン値がXであれば、入力音声信号に対して実質的に増加するゲイン値がXになるような乗算処理に適した係数を、乗算器4に出力する。例えば、ゲイン算出部8は、増加させる出力ゲイン値Xが約6dBであれば、乗算器4が、乗算器4に入力される音声信号を約2倍して出力するようなゲイン係数を、乗算器4に出力すればよい。
つまり、ゲイン係数演算器10は、音声信号の平均的な第2実効値RMS2に基づいて更新されるゲイン上昇値MGならびに圧縮率値Ratioにより、瞬時的な第1実効値RMS1に対応するゲイン係数を定める連続したゲイン特性カーブを設定し、このゲイン特性カーブにより第1実効値RMS1に応じてゲイン係数を乗算器4に出力する。したがって、第1実効値RMS1ならびに第2実効値RMSがともに大きく変動するようなダイナミックレンジの変化が大きい楽曲であっても、入力音声信号に乗算するゲイン係数が滑らかに連続的に変化し、断続的に大きく変化することがなくなるという利点がある。入力音声信号に乗算するゲイン係数が断続的に大きく変化すれば、出力される音声信号の歪が著しく大きくなるからである。
その結果、従来技術に比べて、入力音声信号のダイナミックレンジの変動に対応して適切なコンプレッサーの動作を実現することができる。楽曲等のコンテンツの音声信号にコンプレッサーの音声信号処理を適用すると、マスキングの原因となる他の騒音等が存在する場合にも、コンテンツの音声が聞き取りやすくなるとともに、大きな音量の音声波形がつぶれて聞き取りにくくなるようなことを防止できる。
なお、急激に変動する音声信号に対応するには、音声信号処理装置1の第1実効値算出器6が第1実効値RMS1を算出するのに、さらに工夫を要するのが好ましい。つまり、第1実効値算出器6において、入力音声信号の短時間の瞬時的な信号レベルに相当する入力音声信号の音量レベルの上昇に対応する第3時定数と、入力音声信号の音量レベルの低下に対応する第4時定数と、をさらに設定して第1実効値RMS1を演算するようにしてもよい。音声信号は、振幅値がゼロから鋭く立ち上がるのに比べて、振幅値がゼロに収束するのに長い時間を要するという特性があるからである。
これらの第3時定数および第4時定数は、第2実効値算出器7で設定される第2時定数よりも短い時間に設定される。例えば、急激な音声レベルの変動を招く音声の立ち上がりに対応する第3時定数を16msecと設定し、あるいは、音声の立ち下がりに対応する第4時定数を230msecと設定することができる。第1実効値算出器6は、入力音声信号の第1実効値RMS1をより適切に算出することができるので、さらにダイナミックに変動する音声信号であっても、音声信号処理装置1は適切なコンプレッサーの動作を実現することができる。
また、上記実施例では、音声信号処理装置1をデジタルシグナルプロセッサ(DSP)で構成しているが、もちろん、コンプレッサーの動作を実現す音声信号処理装置1は、音声信号を取り扱う演算能力を有する他の(図示しない)プロセッサのみで構成してもよい。その場合にも、コンピュータのプロセッサには、以下に説明するプログラムがロードされて実行される。したがって、以下では、上述の図1〜図3の図示における図番、ならびに、式(1)および(2)を共通に用いて説明し、コンプレッサーのプログラムのフローチャートは省略する。
このコンプレッサーのプログラムは、プロセッサに、入力音声信号の第1実効値RMS1を算出するステップS1と、入力音声信号の第2実効値RMS2を算出するステップS2と、第1実効値RMS1および第2実効値RMS2が入力されてゲイン係数を演算して乗算器4に出力するステップS3と、を実行させる。第2実効値RMS2を算出するステップS2では、上述したように、設定される第2時定数が、第1実効値RMS1を算出するステップS1で設定される第1時定数よりも長い時間に設定される。
また、ゲイン係数を演算して乗算器4に出力するステップS3において、所定の初期値と第2実効値RMS2とに基づいて更新されるゲイン上昇値MGならびに圧縮率値Ratioにより、第1実効値RMS1に対応するゲイン係数を定める連続したゲイン特性カーブを設定し、ゲイン特性カーブにより第1実効値RMS1に応じてゲイン係数を乗算器4に出力するステップS4をさらに含む。最後に、プログラムは、プロセッサに、入力音声信号にゲイン係数を乗算して出力音声信号として出力するステップS5を実行させる。
もちろん、プロセッサは、上記ステップS3およびS4において、上記の式(1)および(2)に基づいて演算するので、第2実効値RMS2が相対的に大きくなるにつれて、ゲイン上昇値MGならびに圧縮率値Ratioを相対的に小さい値に更新し、乗算器4に出力するゲイン係数を相対的に小さくするように演算する。したがって、入力音声信号の第2実効値RMS2が相対的に大きくなる場合であって、音声信号の平均的な音量レベルが大きく、大きな音量の音声波形がつぶれて聞き取りにくくなる可能性がある場合にも、ゲイン上昇値MGならびに圧縮率値Ratioを相対的に小さい値に更新し、乗算器4で乗算するゲイン係数を実質的に1に近づけて、音声信号を伸張しない様にすることができる。
もちろん、プロセッサは、上記ステップS1において、上述の実施例と同様に、入力音声信号の短時間の瞬時的な信号レベルに相当する第1実効値RMS1を算出するのに、入力音声信号の音量レベルの上昇に対応する第3時定数と、入力音声信号の音量レベルの低下に対応する第4時定数と、をさらに設定して第1実効値を演算するようにしてもよい。入力音声信号の第1実効値RMS1をより適切に算出することができるので、小さな音量の音声を聞き取り易くなり、さらにダイナミックに変動する音声信号であっても、適切なコンプレッサーの動作を実現することができる。
なお、このコンプレッサーのプログラムは、コンピュータのプロセッサに限らず、デジタル音声信号を取り扱うことが出来るプロセッサを搭載する電子機器で実行可能である。例えば、携帯電話、スマートフォン、等の音声信号専用のプロセッサを備えていないものであっても、CPUにおいてデジタル音声信号の演算能力をそなえていればよい。
本発明の音声信号処理装置およびそのプログラムは、ステレオ音声信号を再生するステレオ装置のみならず、マルチチャンネルサラウンド音声再生装置を含む音響再生システム、あるいは、持ち運びが可能なポータブル機器、スマートフォンなどの電子機器にも適用が可能である。
1 音声信号処理装置
2 入力端子
3 出力端子
4 乗算器
5 音声信号特定器
6 第1実効値算出器
7 第2実効値算出器
8 ゲイン算出部
9 パラメータ算出部
10 ゲイン係数演算器
11 遅延器

Claims (6)

  1. 入力音声信号にゲイン係数を乗算して出力音声信号として出力する乗算器と、該入力音声信号の第1実効値RMS を算出する第1実効値算出器と、該入力音声信号の第2実効値RMS を算出する第2実効値算出器と、該第1実効値RMS および該第2実効値RMS が入力されて該ゲイン係数を演算して該乗算器に出力するゲイン係数演算器と、を備え、
    該第2実効値算出器で設定される第2時定数が、該第1実効値算出器で設定される第1時定数よりも長い時間に設定されて、
    該ゲイン係数演算器が、所定の初期値MG default と初期設定値Ratiodefaultと該第2実効値RMS 初期設定値の閾値Thresholdに基づいて、該第2実効値RMS が相対的に大きくなるにつれて相対的に小さい値に更新されるゲイン上昇値MG new および圧縮率値Ratio new により、該乗算器に出力する該ゲイン係数を相対的に小さくするように演算して該第実効値RMS に対応する該ゲイン係数を定める連続したゲイン特性カーブを設定し、該ゲイン特性カーブにより該第1実効値RMS に応じて該ゲイン係数を該乗算器に出力する、
    音声信号処理装置。
  2. 前記ゲイン係数演算器が、式(1)により更新される前記ゲイン上昇値MG new および式(2)により更新される前記圧縮率値Ratio new により、前記第2実効値RMS に対応する前記ゲイン係数を定める連続した前記ゲイン特性カーブを設定する、
    請求項1に記載の音声信号処理装置。
  3. 前記第1実効値算出器が、前記入力音声信号の音量レベルの上昇に対応する3時定数と、該入力音声信号の該音量レベルの低下に対応する第4時定数と、をさらに設定して前記第1実効値RMS を演算し、該第3時定数および該第4時定数が、前記第2実効値算出器で設定される前記第2時定数よりも短い時間に設定される、
    請求項1または2に記載の音声信号処理装置。
  4. 前記入力音声信号を遅延させて前記乗算器に入力する遅延器をさらに備える、
    請求項1から3のいずれかに記載の音声信号処理装置。
  5. 入力音声信号にゲイン係数を乗算して出力音声信号として出力するステップを含む信号処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    該プログラムは、該コンピュータのプロセッサに、
    該入力音声信号の第1実効値RMS を算出するステップと、該入力音声信号の第2実効値RMS を算出するステップと、該第1実効値RMS および該第2実効値RMS が入力されて該ゲイン係数を演算して乗算器に出力するステップと、を実行させ、
    該第2実効値RMS を算出するステップで設定される第2時定数が、該第1実効値RMS を算出するステップで設定される第1時定数よりも長い時間に設定されて、
    該ゲイン係数を演算して該乗算器に出力するステップにおいて、所定の初期値MG default と初期設定値Ratiodefaultと該第2実効値RMS と初期設定値の閾値Thresholdに基づいて、該第2実効値RMS が相対的に大きくなるにつれて相対的に小さい値に更新されるゲイン上昇値MG new および圧縮率値Ratio new により、該乗算器に出力する該ゲイン係数を相対的に小さくするように演算して該第実効値RMS に対応する該ゲイン係数を定める連続したゲイン特性カーブを設定し、該ゲイン特性カーブにより該第1実効値RMS に応じて該ゲイン係数を該乗算器に出力するステップを含む、
    プログラム。
  6. 前記ゲイン係数を演算して該乗算器に出力するステップにおいて、式(1)により更新される前記ゲイン上昇値MG new および式(2)により更新される前記圧縮率値Ratio new により、前記第2実効値RMS に対応する前記ゲイン係数を定める連続した前記ゲイン特性カーブを設定するステップを含む、
    請求項5に記載のプログラム。

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