JP6313361B2 - 農業用マルチ資材 - Google Patents

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Description

本発明は農業用マルチ資材に関し、詳しくは、水分の蒸発及び雑草の繁茂を抑えながらも、高い通水効率を備え、土壌中の広い範囲に亘って効率良く水分を行き渡らせることができる農業用マルチ資材に関する。
土壌中の水分の蒸発や雑草の繁茂の抑制等を目的として、農業用マルチ資材によって栽培植物の根域を被覆するマルチ栽培が実施されている。マルチ栽培においては、必要に応じて栽培植物の根に水分を供給するために、農業用マルチ資材の上から灌水が行われる。
従来、農業用マルチ資材には、このように灌水された水分が土壌中に行き渡るようにするため、丸孔や線状のスリットからなる複数の通水部を配列形成したものがある(特許文献1、2)。
特許第3806511号公報 特許第4484805号公報
丸孔からなる通水部は、丸孔に水分が入り込んでも、丸孔の開口に沿ってスポット状に浸透するだけで、丸孔の径に対して水分が土壌中に浸透していく範囲を広げることが難しい。栽培植物は、土壌中の水分に向かって根を伸ばしていく性質(水分屈性)があるため、土壌中の広い範囲に水分が行き渡らないと、栽培植物の根域が制限され易くなる。
しかし、水分を土壌中の広い範囲に行き渡らせるために穴径を大きくすると、水分蒸発によって土壌が乾燥し易くなり、頻繁な灌水が必要になると共に、雑草が繁茂し易くなる。また、水分を土壌中の広い範囲に行き渡らせるために丸孔の間隔を詰めて数多く配列させると、土壌の乾燥や資材強度の低下に繋がるおそれがあり、丸孔の数を増やして対応することには無理がある。
一方、線状のスリットからなる通水部は、スリットを直線状とすることで口が開きにくく、水分の蒸発や雑草の繁茂を抑制できるため、通水部の構成として好ましい。しかし、直線状のスリットは丸孔に比べて通水効率が劣る。通水効率を高めるためにスリットの長さを長くすると、スリットが風等によって口開きし易くなり、水分の蒸発や雑草の繁茂を招くおそれがある。
従って、限られた長さのスリットでも高い通水効率を確保でき、土壌中の広い範囲に亘って水分を行き渡らせることができる通水部を形成することが求められる。
そこで、本発明は、水分の蒸発及び雑草の繁茂を抑えながらも、高い通水効率を備えた農業用マルチ資材を提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
1.
水を表裏に通過させる複数の通水部が形成された農業用マルチ資材において、
前記通水部は、中心部から距離をおいて放射状に配置された複数本の直線状のスリットの集合からなる第1のスリット群を有し、前記第1のスリット群の外側に、該第1のスリット群を構成する前記スリットから所定の間隔をあけて、複数本の直線状のスリットの集合からなる第2のスリット群を有し、
前記通水部の中心部に前記スリットが配置されない非通水領域を有し、
前記非通水領域の直径が、前記所定の間隔より大きいことを特徴とする農業用マルチ資材。
2.
前記第1のスリット群は、5本〜8本の前記スリットが放射状に配置されていることを特徴とする前記1記載の農業用マルチ資材。
3.
前記通水部の前記スリットの長さL1は、5mm〜15mmであることを特徴とする前記1又は2記載の農業用マルチ資材。
4.
前記通水部の中心部の前記スリットが配置されない非通水領域の直径は、3mm〜10mmであることを特徴とする前記1、2又は3記載の農業用マルチ資材。
5.
前記通水部は、前記第1のスリット群を構成する前記スリットの間にそれぞれ配置された複数本のスリットの集合からなる第3のスリット群を有し、
前記第3のスリット群を構成する前記スリットは、前記第1スリット群を構成する前記スリットよりも中心部からの離間距離が大きいことを特徴とする前記1〜4の何れかに記載の農業用マルチ資材。
本発明によれば、水分の蒸発及び雑草の繁茂を抑えながらも、高い通水効率を備えた農業用マルチ資材を提供することができる。
本発明に係る農業用マルチ資材の一例の使用状態を示す図 図1に示す農業用マルチ資材の平面図 通水部の一例を示す拡大図 図3に示す通水部に水(水滴)が付着した様子を説明する図 通水部の他の一例を示す拡大図 (a)は通水部を格子状に配列させた状態を示す平面図、(b)は通水部を千鳥状に配列させた状態を示す平面図 第1のスリット群と第2のスリット群を配置された通水部の一例を示す拡大図 第1のスリット群と第2のスリット群を配置された通水部の他の一例を示す拡大図 第1のスリット群と第2のスリット群を配置された通水部のさらに他の一例を示す拡大図 第1のスリット群と第3のスリット群を配置された通水部のさらに他の一例を示す拡大図 第1のスリット群と第3のスリット群を配置された通水部のさらに他の一例を示す拡大図 試験片と通水量との関係を示すグラフ
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る農業用マルチ資材の一例の使用状態を示す図、図2は、図1に示す農業用マルチ資材の平面図、図3は、図1に示す農業用マルチ資材の通水部の拡大図である。
農業用マルチ資材1は、熱可塑性樹脂製フィルムからなり、圃場に形成された畝100を被覆している。農業用マルチ資材1の幅方向の中央部は、栽培植物Pの植生領域11であり、この植生領域11の両側にそれぞれ畝100の側面から圃場の上面にかけて被覆する裾部12、12を有している。裾部12、12には、農業用マルチ資材1の風等による捲れ上がりを防止するため覆土される。
植生領域11は、畝100の上面に配置される部位である。本実施形態に示す農業用マルチ資材1の植生領域11には、栽培植物Pを植生させる複数の植生孔13が、農業用マルチ資材1の長さ方向(図2の上下方向)に沿って所定の間隔をおいて形成されている。ここでは円形に開口する植生孔13を例示したが、×形状等のスリットからなるものであってもよい。また、植生孔13は必ずしも設けられなくてもよい。
植生領域11には、水を農業用マルチ資材1の表裏に通過させる複数の通水部14が、長さ方向及び幅方向(図2の左右方向)に亘って複数配列されている。通水部14は、図3に示すように、放射状に配置された複数本のスリット141の集合からなるスリット群(第1のスリット群)を有している。
複数本のスリット141はそれぞれ、内端部141a、外端部141bを有する同一長さの直線状に形成され、放射の中心部で互いに繋がることのないように、該中心部から距離をおいて放射状に配置されている。
図3に示す通水部14は、5本のスリット141からなる第1のスリット群によって構成される。このとき、5本のスリット141は、各外端部141bを繋げた仮想上の直線が、正五角形を形作るように、等角度で放射状に配置されている。且つ、各スリット141は放射の中心部から距離を置いて配置されている。このため、スリット141の内端部141aを繋げた中心部(図3中に1点鎖線で示す)は、スリット141が配置されない非通水領域14aを形成する。非通水領域14aは、所定の径を有する円弧状でもよいし、多角形状でもよい。ここで、非通水領域14aが円弧状となるのは、各スリット141の内端部141aのすべてを仮想上の曲線で繋いだ場合である。非通水領域14aが多角形状となるのは、各スリット141の内端部141aのすべてを仮想上の直線で繋いだ場合である。非通水領域14aの大きさは、非通水領域14aの形状を円換算して、その径で表す。以下の説明では、非通水領域14aの径について直径という場合もある。なお、径の算出に際して、追加的に設けられ得る他のスリット(例えば後述する第2、第3のスリット群を構成するスリット)は考慮しない。
次に、このような通水部14を有する農業用マルチ資材1の作用、効果について説明する。
農業用マルチ資材1の上から灌水した際、水(水滴)は農業用マルチ資材1の表面を移動する。その移動過程で、図4に示すように、通水部14に接触すると、水(水滴)Wは放射状に配置された何れかのスリット141に吸い付かれる力によって減速する。そして、減速した水(水滴)Wは、毛管作用によってスリット141の長さ方向に亘って土壌中に浸透していく。通水部14の中心部はスリット141がない非通水領域14aであるため、水分がスリット141に沿って通水部14の中心部に集まってしまうことがなく、スリット141に沿って放射状又は帯状に広がっていく。
このため、この農業用マルチ資材1によれば、従来の丸孔からなる通水部のように、丸孔の開口に沿ってスポット状に浸透するだけにとどまるようなことがなく、水分をスリット141に沿って径方向に放射状又は帯状に浸透させることができ、通水部14から土壌中の広い範囲に効率良く水分を行き渡らせることができる。
しかも、通水部14は複数本の直線状のスリット141の集合からなるため、通水効率を高めるために、従来の丸孔からなる通水部に比べて直径を大きくしても、水分の蒸発や雑草の繁茂を招くおそれはない。
従って、この農業用マルチ資材1によれば、水分の蒸発及び雑草の繁茂を抑えながらも、高い通水効率を備え、土壌中の広い範囲に亘って効率良く水分を行き渡らせることができる。
また、複数本のスリット141は放射状に配置されているため、通水部14を植生領域11の長さ方向及び幅方向に複数配列させても、農業用マルチ資材1が一定方向に切れ易くなるようなことはない。
さらに、通水部14の中心部にはスリット141がない非通水領域14aを有しているため、スリット141が放射状に切れて大きな開口を形成してしまうようなこともない。
通水部14において、第1のスリット群を構成するスリット141の本数は、多い方が隣り合うスリット141、141の間隔が短くなるため、水(水滴)Wとの接触率が高くなり、通水効率を高めることができるために好ましい。しかし、多すぎると通水部14における部分的な強度低下につながるおそれがあるため、高い通水効率の確保と強度維持を図る観点から、5本〜8本とすることが好ましい。
図5は、スリット141の外端を繋げた仮想上の直線が正六角形を形作るように、6本のスリット141を放射状に配置させた通水部14を例示している。スリット141を7本、8本とする場合も、上記同様に、スリット141の外端を繋げた仮想上の直線がそれぞれ正七角形、正八角形を形作るように、7本、8本のスリット141を等角度で放射状に配置させればよい。
通水部14を構成するスリットの長さL1(図3、図5)は、5mm〜15mmとすることが好ましい。これよりも短くなると、通水部14を水(水滴)Wと接触させにくくなる。また、これよりも長くなると、使用時に風等によるはためきが発生して口開きを起こし易くなる。より好ましくは7mm〜12mmとすることであり、9mm〜11mmとすることがさらに好ましい。
また、通水部14において、スリット141が配置されない非通水領域14aの直径は、3mm〜10mmであることが好ましい。これよりも小さくなると、使用時にスリット141が切れて中心部で繋がり易くなる。また、これよりも大きくなると、非通水領域14aが大きくなりすぎて、非通水領域14aに付着した又は移動した水(水滴)Wを何れかのスリット141と接触させにくくなる。4mm〜8mmとすることがより好ましく、5mm〜7mmとすることがさらに好ましい。
植生領域11における通水部14の具体的な配列態様は特に問わないが、一般に、図6(a)に示す格子状又は図6(b)に示す千鳥状に配列される。通水効率を高める観点から、隣り合う通水部14、14の幅方向(図6の左右方向)の間隔D1は、20mm〜100mmとすることが好ましく、30mm〜60mmとすることがより好ましく、40mm〜50mmとすることがさらに好ましい。また、同様の観点から、隣り合う通水部14、14の長さ方向(図6の上下方向)の間隔D2は、20mm〜100mmとすることが好ましく、30mm〜60mmとすることがより好ましく、40mm〜50mmとすることがさらに好ましい。
通水部14は、灌水された水(水滴)Wとの接触率をさらに高めて通水量の増量を図る観点から、図7(a)、(b)に示すように、第1スリット群を構成するスリット141よりも中心部の非通水領域14aから離間した位置に、第1のスリット群を構成するスリット141から所定の間隔をあけて、複数本の直線状のスリット142の集合からなる第2のスリット群を設けることも好ましい。図7(a)は第1のスリット群を構成するスリット141が5本の場合、(b)は第1のスリット群を構成するスリット141が6本の場合である。
図7に示す第2のスリット群を構成するスリット142は、第1のスリット群を構成するスリット141よりも外側に配置されている。各スリット142は、スリット141との間に、所定の長さL2でスリットが形成されないつなぎ部14bを挟んで、該スリット141と一直線状に配置されている。これにより、通水部14の直径はスリット142を形成した分だけ大きくなり、灌水された水(水滴)Wとの接触率をさらに高めることができる。また、通水部14におけるスリット141、142の全長も長くなるため、それだけ通水量の増量を図ることができる。
スリット141、142の間にはスリットのないつなぎ部14bが設けられているため、スリット141、142を足し合わせた長さの1本のスリットを形成する場合に比べて、風等によるはためきの発生を抑制することができる。このつなぎ部14bの長さL2は、1mm〜3mmとすることが好ましい。
第2のスリット群を構成するスリット142は、第1のスリット群を構成するスリット141と一直線上に配置されるものに限らず、図8(a)、(b)、図9(a)、(b)に示すように配置されるものでもよい。
図8は、第1のスリット群を構成する各スリット141に対して、該スリット141の外側に、つなぎ部14bを挟んで複数本のスリット142をそれぞれ分岐状に配置させたものである。図8(a)は第1のスリット群を構成するスリット141が5本の場合、(b)は第1のスリット群を構成するスリット141が6本の場合である。ここでは、各スリット141に対して、2本ずつのスリット142を二股状に分岐するように配置させたが、分岐させる本数は特に限定されない。
また、図9は、第1のスリット群を構成する各スリット141に対応して、該スリット141の外側に、つなぎ部14bを挟んで、スリット141の長さ方向に対して直交する方向に1本ずつのスリット142をそれぞれ配置させたものである。図9(a)は第1のスリット群を構成するスリット141が5本の場合、(b)は第1のスリット群を構成するスリット141が6本の場合である。
これら図7〜図9に示すように、第2のスリット群を構成する各スリット142を備えた通水部14とすることにより、上記した効果に加えて、さらに次のような効果が得られる。上記したように、農業用マルチ資材1の表面を移動する水(水滴)は、通水部14に接触すると、何れかのスリットに吸い付かれる力によって減速し、一部が毛管作用によって吸水されるが、吸水しきれなかった水(水滴)は、そのままスリットを通過することになる。このスリットを通過した水(水滴)の通り道に他のスリットがない場合、水(水滴)の移動速度に勢いがつき、通水部14を通過してしまう。従って、通水部14による通水効率をより高めるためには、スリットを通過した水(水滴)が減速されているうちに、次のスリットと速やかに接触させることである。図7〜図9に示す通水部14は、例えばスリット141と接触して減速した水(水滴)の一部が該スリット141に沿って通過しても、減速しているうちに第2のスリット群を構成するスリット142と接触して吸い付き、毛管作用によって吸水されるようになる。このため、通水部14による通水効率を一層高めることができる。
ところで、放射状に配置された複数本のスリット141によって構成された通水部14は、中心部から遠くなる程、隣り合うスリット141、141の間隔が大きくなり、その間で水(水滴)と接触しにくくなる。このため、灌水された水(水滴)との接触率及び通水量の増量をさらに高める観点から、通水部14は、図10に示すように、第1のスリット群を構成するスリット141の間にそれぞれ配置された複数本のスリット143の集合からなる第3のスリット群を有することも好ましい。図10(a)は第1のスリット群を構成するスリット141が5本の場合、(b)は第1のスリット群を構成するスリット141が6本の場合である。
この第3のスリット群を構成する複数本のスリット143はそれぞれ同一長さであり、第1のスリット群を構成するスリット141、141の間に、該スリット141よりも中心部からの離間距離が大きくなるようにそれぞれ配置されている。すなわち、各スリット143の内端部143aは、第1のスリット群のスリット141の内端部141aよりも外側で、且つ、該スリット141の外端部141bよりも内側に位置している。第3のスリット群を構成するスリット143は、第1のスリット群を構成するスリット141と同様に放射状に配置されている。ここでは、各スリット141の間にそれぞれ1本ずつのスリット143を配置させたが、本数は特に限定されない。
これにより、第1のスリット群の隣り合うスリット141、141の間に付着した水(水滴)Wも、第3のスリット群を構成するスリット143と接触させて裏面に通水させることができるため、通水効率をより一層高めることができる。
この第3のスリット群を構成する各スリット143の外端部143bは、第1のスリット群のスリット141の外端部141bよりも外側に位置させると、水(水滴)Wとの接触率をさらに高めることができるために好ましい。
第3のスリット群を構成する各スリット143は、図11に示すように、各スリット141の両側部に、スリット141の長さ方向に対して斜め方向に延びるように配置させてもよい。図11(a)は第1のスリット群を構成するスリット141が5本の場合、(b)は第1のスリット群を構成するスリット141が6本の場合である。スリット143の本数を多くすることができるため、スリット141、141間における水(水滴)との接触率をより高めることができる。ここでは、各スリット141の両側部にそれぞれ2本ずつ計4本のスリット143を配置させたが、本数は特に限定されない。
なお、図10、図11に示した第3のスリット群を構成する各スリット143は、図7〜図9に示した通水部14の各スリット141、141の間、及び又は、各スリット142、142の間に配置してもよい。
また、図7〜図11は、第1のスリット群を構成するスリット141が5本の場合(a)又は6本の場合(b)を例示したが、他の本数の場合にも同様に適用できる。
さらに、以上の説明では、図3〜図11に示した各例示において、スリット141、142及び143をそれぞれ等角度で放射状に配置させる態様について記載したが、これに限られない。スリット141同士、スリット142同士及びスリット143同士において、各スリットの外端部を繋げた仮想上の直線は、本発明の効果を好適に発揮する観点で、スリットの数に応じた正多角形が好ましいが、略正多角形であってもよい。また、本発明の効果を損なわない範囲で、正多角形又は略正多角形でなくてもよい。
通水部を構成するスリットは、幅(太さ)を有してもよいし、有しなくてもよい。スリットが幅を有する場合、その幅は格別限定されないが、例えば0.1mm〜0.8mmとすることが好ましく、0.2mm〜0.4mmとすることがさらに好ましい。スリットが幅を有する場合、通水部における全スリットの総開口面積(単に開口面積ともいう)は格別限定されないが、例えば2mm〜80mmとすることが好ましく、5mm〜50mmとすることがさらに好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果を例証する。
1.通水量計測試験1
(農業用マルチ資材の試験片の作製)
みかど化工社製KO白黒2層フィルム(商品名「KO白黒ダブルマルチ」(登録商標))を使用して、20cm×20cmの10片のフィルム片を切り出した。各フィルム片の中央に、COガスレーザー装置(出力:30W)を用いて、正五角形状及び正六角形状の放射状に配置させたストレート状のスリットからなる通水部(実施例)と、丸孔からなる通水部(比較例)とをそれぞれ1つずつ形成し、試験片1〜10とした。各通水部の構成は表1の通りとした。
Figure 0006313361
(試験方法)
10個のシャーレ(直径10cm×高さ2cm)にそれぞれ土を入れて軽く押し固め、シャーレの上縁と土の高さが同じになるようにスリキリを行った後、電子天秤を用いてシャーレの重量Aを測定した。
次いで、各シャーレの上面に試験片1〜10をそれぞれ皺にならないように被せ、シャーレの外周で固定した。試験片を被せたシャーレを5度傾斜させた状態で、試験片の上からジョウロによって水を1リットルかけた。散水は、ジョウロを試験片の上から45cm離し、60度に傾けて行った。
散水後、各シャーレから試験片を剥がし、電子天秤を用いてシャーレの重量Bを測定した。そして、重量Bと重量Aとの差(B−A)を求めることによって通水部による通水量(g)を測定した。
同様の試験は、各試験片について3回ずつを1セットとし、合計2セット6回行った。1セット目は2014年11月21日、25日に実施し、2セット目は2014年11月27日、28日、12月1日に実施した。
試験片1〜10について、セット毎に通水量の平均を求めた。その結果を表2〜11に示す。また、試験片1〜10について、セット毎の通水量の平均値を比較したグラフを図12に示す。
Figure 0006313361
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<評価>
以上の各表及び図12に示すグラフから判るように、複数本の直線状のスリットを放射状に配置させた通水部は、丸孔からなる通水部に比べて通水量を増大させることができ、高い通水効率を確保できた。
2.通水量計測試験2
(農業用マルチ資材の試験片の作製)
みかど化工社製KO白黒2層フィルム(商品名「KO白黒ダブルマルチ」(登録商標))を使用して、20cm×20cmの15片のフィルム片を切り出した。各フィルム片の中央に、COガスレーザー装置(出力:30W)を用いて、スリットからなる通水部(実施例)と、丸孔からなる通水部(比較例)とをそれぞれ1つずつ形成し、試験片11〜25とした。各通水部の構成について以下に説明する。
なお、以下の説明では便宜上、第1のスリット群を構成するスリット141が5本のものを「ペンタゴン型」、6本のものを「ヘキサゴン型」という。また、通水部14の形状について、図3及び図5に示したものを「ストレート状」、図7(a)、(b)に示したものを「つなぎ状」、図8(a)、(b)に示したものを「Y状」、図9(a)、(b)に示したものを「T状」、図10(a)、(b)に示したものを「ずらし状」、図11(a)、(b)に示したものを「雪状」という場合がある。例えば、図9(a)に示した通水部14のタイプは「ペンタゴン型」且つ「T状」である。
・試験片11
(1)通水部のタイプ
通水部のタイプは、「ペンタゴン型」且つ「ストレート状」(図3に示したもの)である。
(2)通水部の寸法
通水部の直径は15mmとした。なお、実施例の通水部に関して、「通水部の直径」というのは、通水部の中心からスリットの末端までの距離を2倍した値である。
第1のスリット群を構成するスリット141の各々の長さ(線長L1)は5mmである。従って、通水部を構成する全スリットの総線長は25mmである。また、スリットの幅(太さ)は0.2mm〜0.4mmの範囲であった。
通水部を構成する全スリットの開口面積は8.3mmであった。
・試験片12
(1)通水部のタイプ
通水部のタイプは、試験片11と同様、「ペンタゴン型」且つ「ストレート状」(図3に示したもの)である。
(2)通水部の寸法
通水部の直径は15mmとした。
第1のスリット群を構成するスリット141の各々の線長は10mmである。従って、通水部を構成する全スリットの総線長は50mmである。また、スリットの幅(太さ)は0.2mm〜0.4mmの範囲であった。
通水部を構成する全スリットの開口面積は15.5mmであった。
・試験片13
(1)通水部のタイプ
通水部のタイプは、「ペンタゴン型」且つ「雪状」(図11(a)に示したもの)である。
(2)通水部の寸法
通水部の直径は25mmとした。
第1のスリット群を構成するスリット141の各々の線長L1は10mmである。また、第3のスリット群を構成するスリット143の各々の線長は2mmである。従って、通水部を構成する全スリットの総線長は90mmである。また、スリットの幅(太さ)は0.2mm〜0.4mmの範囲であった。
通水部を構成する全スリットの開口面積は28.6mmであった。
・試験片14
(1)通水部のタイプ
通水部のタイプは、「ペンタゴン型」且つ「つなぎ状」(図7(a)に示したもの)である。
(2)通水部の寸法
通水部の直径は50mmとした。
第1のスリット群を構成するスリット141の各々の線長L1は10mmである。また、第2のスリット群を構成するスリット142の各々の線長は10mmである。従って、通水部を構成する全スリットの総線長は100mmである。また、スリットの幅(太さ)は0.2mm〜0.4mmの範囲であった。
通水部を構成する全スリットの開口面積は34.0mmであった。
・試験片15
(1)通水部のタイプ
通水部のタイプは、「ペンタゴン型」且つ「ずらし状」(図10(a)に示したもの)である。
(2)通水部の寸法
通水部の直径は50mmとした。
第1のスリット群を構成するスリット141の各々の線長L1は10mmである。また、第3のスリット群を構成するスリット143の各々の線長は10mmである。従って、通水部を構成する全スリットの総線長は100mmである。また、スリットの幅(太さ)は0.2mm〜0.4mmの範囲であった。
通水部を構成する全スリットの開口面積は33.0mmであった。
・試験片16
(1)通水部のタイプ
通水部のタイプは、「ペンタゴン型」且つ「T状」(図9(a)に示したもの)である。
(2)通水部の寸法
通水部の直径は31.7mmとした。
第1のスリット群を構成するスリット141の各々の線長L1は10mmである。また、第2のスリット群を構成するスリット142の各々の線長は10mmである。従って、通水部を構成する全スリットの総線長は100mmである。また、スリットの幅(太さ)は0.2mm〜0.4mmの範囲であった。
通水部を構成する全スリットの開口面積は35.0mmであった。
・試験片17
(1)通水部のタイプ
通水部のタイプは、「ペンタゴン型」且つ「Y状」(図8(a)に示したもの)である。
(2)通水部の寸法
通水部の直径は38.5mmとした。
第1のスリット群を構成するスリット141の各々の線長L1は10mmである。また、第2のスリット群を構成するスリット142の各々の線長は5mmである。従って、通水部を構成する全スリットの総線長は100mmである。また、スリットの幅(太さ)は0.2mm〜0.4mmの範囲であった。
通水部を構成する全スリットの開口面積は36.0mmであった。
・試験片18
(1)通水部のタイプ
通水部のタイプは、「ヘキサゴン型」且つ「ストレート状」(図5に示したもの)である。
(2)通水部の寸法
通水部の直径は15mmとした。
第1のスリット群を構成するスリット141の各々の線長L1は5mmである。従って、通水部を構成する全スリットの総線長は30mmである。また、スリットの幅(太さ)は0.2mm〜0.4mmの範囲であった。
通水部を構成する全スリットの開口面積は9.9mmであった。
・試験片19
(1)通水部のタイプ
通水部のタイプは、試験片18と同様、「ヘキサゴン型」且つ「ストレート状」(図5に示したもの)である。
(2)通水部の寸法
通水部の直径は25mmとした。
第1のスリット群を構成するスリット141の各々の線長L1は10mmである。従って、通水部を構成する全スリットの総線長は60mmである。また、スリットの幅(太さ)は0.2mm〜0.4mmの範囲であった。
通水部を構成する全スリットの開口面積は17.4mmであった。
・試験片20
通水部のタイプは、「ヘキサゴン型」且つ「雪状」(図11(b)に示したもの)である。
(2)通水部の寸法
通水部の直径は15mmとした。
第1のスリット群を構成するスリット141の各々の線長L1は10mmである。また、第3のスリット群を構成するスリット143の各々の線長は2mmである。従って、通水部を構成する全スリットの総線長は108mmである。また、スリットの幅(太さ)は0.2mm〜0.4mmの範囲であった。
通水部を構成する全スリットの開口面積は30.2mmであった。
・試験片21
通水部のタイプは、「ヘキサゴン型」且つ「つなぎ状」(図7(b)に示したもの)である。
(2)通水部の寸法
通水部の直径は50mmとした。
第1のスリット群を構成するスリット141の各々の線長L1は10mmである。また、第2のスリット群を構成するスリット142の各々の線長は10mmである。従って、通水部を構成する全スリットの総線長は120mmである。また、スリットの幅(太さ)は0.2mm〜0.4mmの範囲であった。
通水部を構成する全スリットの開口面積は33.6mmであった。
・試験片22
通水部のタイプは、「ヘキサゴン型」且つ「ずらし状」(図10(b)に示したもの)である。
(2)通水部の寸法
通水部の直径は50mmとした。
第1のスリット群を構成するスリット141の各々の線長L1は10mmである。また、第3のスリット群を構成するスリット143の各々の線長は10mmである。従って、通水部を構成する全スリットの総線長は120mmである。また、スリットの幅(太さ)は0.2mm〜0.4mmの範囲であった。
通水部を構成する全スリットの開口面積は39.6mmであった。
・試験片23
通水部のタイプは、「ヘキサゴン型」且つ「T状」(図9(b)に示したもの)である。
(2)通水部の寸法
通水部の直径は31.7mmとした。
第1のスリット群を構成するスリット141の各々の線長L1は10mmである。また、第2のスリット群を構成するスリット142の各々の線長は10mmである。従って、通水部を構成する全スリットの総線長は120mmである。また、スリットの幅(太さ)は0.2mm〜0.4mmの範囲であった。
通水部を構成する全スリットの開口面積は36.0mmであった。
・試験片24
通水部のタイプは、「ヘキサゴン型」且つ「Y状」(図8(b)に示したもの)である。
(2)通水部の寸法
通水部の直径は50mmとした。
第1のスリット群を構成するスリット141の各々の線長L1は10mmである。また、第2のスリット群を構成するスリット142の各々の線長は5mmである。従って、通水部を構成する全スリットの総線長は120mmである。また、スリットの幅(太さ)は0.2mm〜0.4mmの範囲であった。
通水部を構成する全スリットの開口面積は36.0mmであった。
・試験片25(比較例)
(1)通水部のタイプ
通水部のタイプは丸孔である。
(2)通水部の寸法
通水部の直径(丸孔の直径)は3mmとした。
通水部の開口面積は7.07mmであった。
(試験方法)
15個のシャーレ(直径9cm×高さ1.65cm)にそれぞれ土を入れて軽く押し固め、シャーレの上縁と土の高さが同じになるようにスリキリを行った後、電子天秤を用いてシャーレの重量Aを測定した。
次いで、各シャーレの上面に試験片11〜25をそれぞれ皺にならないように被せ、シャーレの外周で固定した。試験片を被せたシャーレを5度傾斜させた状態で、試験片の上から散水した。散水は、水を溜めたタンクからポンプで水を汲み上げて、送水先に固定した蓮口から5秒間散水することにより行った。このとき、平均流量が約7(L/min)になるように事前に調整した。
散水後、試験片の通水部からシャーレ内に水を吸い込まなくなったことを確認した後、各シャーレから試験片を剥がし、電子天秤を用いてシャーレの重量Bを測定した。そして、重量Bと重量Aとの差(B−A)を求めることによって通水部による通水量(g)を測定した。
同様の試験を、各試験片について5回ずつ行い、5回の試験で測定された通水量の平均値を平均通水量(g)とした。
試験片11〜25の通水孔の構成及び平均通水量を表12に示す。
Figure 0006313361
<評価>
まず、表12に示すように、実施例(試験片11〜24)は、比較例(試験片25)と比較して、開口面積あたりの通水量が顕著に大きくなっていることがわかる。
特に、試験片11、18及び25は開口面積が近い関係にあるが、複数本のストレート状のスリットを放射状に配置させた通水部を備える試験片11及び18(実施例)は、丸孔からなる通水部を備える試験片25(比較例)に比べて平均通水量が顕著に増大していることがわかる。このことから、複数本のストレート状のスリットを放射状に配置させた通水部によって、高い通水効率を確保できることがわかる。
また、同じストレート状のスリットでも、「ヘキサゴン型」である試験片18が、「ペンタゴン型」である試験片11よりも、開口面積当たりの平均通水量が多かった。このことより、「ヘキサゴン型」の場合では、「ペンタゴン型」と比較してスリットが分散されていることによって、散水された水との接触の機会が増えていることが推定される。
通水孔のタイプが「ペンタゴン型」である試験片のうち、同程度の総線長及び開口面積を有する試験片14〜17に着目すると、「つなぎ状」(試験片14)よりも、「ずらし状」(試験片15)、「T状」(試験片16)及び「Y状」(試験片17)において、平均通水量が更に増大することがわかる。
「ペンタゴン型」の場合では、「ずらし状」(試験片15)、「T状」(試験片16)及び「Y状」(試験片17)は、総線長が試験片12の2倍であるが、平均通水量は試験片12の2倍を超える。
同様に、通水孔のタイプが「ヘキサゴン型」である試験片のうち、同程度の総線長及び開口面積を有する試験片21〜24に着目すると、「つなぎ状」(試験片21)よりも、「ずらし状」(試験片22)、「T状」(試験片23)及び「Y状」(試験片24)において、平均通水量が更に増大することがわかる。
これらのことから、「ずらし状」、「T状」及び「Y状」等の場合では、スリットが分散されていることによって、散水された水との接触の機会が増えていることが推定される。
3.暴露試験(雑草の発生状態の観察)
(農業用マルチ資材の試験片の作製)
みかど化工社製KO白黒2層フィルム(商品名「KO白黒ダブルマルチ」(登録商標))を使用して、95cm(幅)×5m(長さ)の3片のフィルム片を切り出した。COガスレーザー装置(出力:30W)を用いて、各フィルム片の中央部に長さ方向に沿って、スリットからなる通水部(実施例)と、丸孔からなる通水部(比較例)とをそれぞれ10個ずつ形成し、試験片26、27及び28とした。試験片26、27及び28の通水部の構成は、それぞれ試験片1、6及び10の通水部の構成と同様にした。
(試験方法)
みかど化工社の誉田農場の畑(屋外暴露)に畝(畝幅70cm、畝長5m)を3本形成し、各畝に試験片26、27及び28をそれぞれ展張した。春期から夏期までの3ヶ月間(2015年4月24日〜2015年7月22日)の試験期間中、試験片の通水部に発生する雑草の本数を継続的に計測し、雑草発生率を算出した。雑草発生率(%)は、雑草が発生した通水部の数を通水部の総数で割った値を百分率で示したものである。結果を表13に示す。
Figure 0006313361
<評価>
表13に示すように、試験片26、27及び28の通水孔は開口面積が近いが、複数のスリットからなる通水部(ストレート状を放射状に配置)を備える試験片26及び27は、丸孔からなる通水部を備える試験片28に比べて、雑草発生率が低く(本試験条件では雑草の発生なし)、雑草の繁茂を抑える機能に優れることがわかる。
更に、上記と同様の試験を、試験片26、27及び28について夏期から秋期までの3ヶ月間(2014年7月28日〜2014年10月28日)の試験期間で試験し、また、試験片27及び28について夏期から冬期までの4ヶ月間(2014年8月28日〜2014年12月23日)の試験期間で試験した。
その結果は、表13に示した結果と同様の傾向であり、試験片28で雑草の発生が確認されたのに対して、試験片26及び27では雑草の発生が確認されなかった。このことから、複数本のストレート状のスリットを放射状に配置させた通水部を備えることによって、年間を通じて種々の雑草に対して繁茂を抑える機能に優れることがわかる。なお、これらの試験において試験片28の通水部で発生した雑草の種類は、スベリヒユ、ザクロソウ、カヤツリグサ、メヒシバ及びナズナであった。
また、追加の試験によって、スリットの線長L1が同程度である場合、「ヘキサゴン型」と比較して「ペンタゴン型」の方が、雑草の繁茂を抑える機能に更に優れることが確認された。更にまた、通水部を「つなぎ状」にする場合は、つなぎ部が設けられることによって、雑草の繁茂を抑える機能に更に優れることが確認された。
1:農業用マルチ資材
11:植生領域
12:裾部
13:植生孔
14:通水部
14a:非通水領域
14b:つなぎ部
141:スリット(第1のスリット群)
141a:内端部
141b:外端部
142:スリット(第2のスリット群)
143:スリット(第3のスリット群)
143a:内端部
143b:外端部
100:畝
P:栽培植物
W:水(水滴)

Claims (5)

  1. 水を表裏に通過させる複数の通水部が形成された農業用マルチ資材において、
    前記通水部は、中心部から距離をおいて放射状に配置された複数本の直線状のスリットの集合からなる第1のスリット群を有し、前記第1のスリット群の外側に、該第1のスリット群を構成する前記スリットから所定の間隔をあけて、複数本の直線状のスリットの集合からなる第2のスリット群を有し、
    前記通水部の中心部に前記スリットが配置されない非通水領域を有し、
    前記非通水領域の直径が、前記所定の間隔より大きいことを特徴とする農業用マルチ資材。
  2. 前記第1のスリット群は、5本〜8本の前記スリットが放射状に配置されていることを特徴とする請求項1記載の農業用マルチ資材。
  3. 前記通水部の前記スリットの長さL1は、5mm〜15mmであることを特徴とする請求項1又は2記載の農業用マルチ資材。
  4. 前記非通水領域の直径は、3mm〜10mmであることを特徴とする請求項1、2又は3記載の農業用マルチ資材。
  5. 前記通水部は、前記第1のスリット群を構成する前記スリットの間にそれぞれ配置された複数本のスリットの集合からなる第3のスリット群を有し、
    前記第3のスリット群を構成する前記スリットは、前記第1スリット群を構成する前記スリットよりも中心部からの離間距離が大きいことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の農業用マルチ資材。
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