JP6313349B2 - 可搬式重機ユニット - Google Patents

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本発明は、例えば建設工事で使用する重機を装備した可搬式重機ユニットに関するものである。
この種の可搬式重機ユニットとして、特許文献1には、車両の荷台に搭載できるベースフレームを設け、このベースフレームの上に混合装置に対する混練用水の計量供給装置、混和剤の計量供給装置、並びに計量された骨材セメント供給用クレーンを配設し、ベースフレームの四隅にはジャッキと共に伸縮する脚を折畳みアームによって側方に向け開閉自在に設けた移動式コンクリートプラントが開示されている。
上記特許文献1においては、複数のジャッキでベースフレームを荷台よりも浮き上がらせて、その下方に車両の荷台を出し入れし、荷台へのベースフレームの載置及びその解除をするようにしているので、作業現場への重機の設置及び撤去を容易にすると共に、専用の重機搬送用車両を不要にすることができる。しかも、重機を残して車両を他の場所に移動させることにより、重機搬送用車両が他の現場作業を阻害するのを防止することができる。
実公昭60−37973号公報
ところで、特許文献1の移動式コンクリートプラントでは、ベースフレームの四隅において、ジャッキと共に伸縮する脚を折畳みアームによって格納自在とし、この脚を展開して移動プラントを自立させるようにしているが、ジャッキとして油圧ジャッキを使用した場合、ジャッキの油圧抜けによってベースフレームが降下し、ベースフレームが傾く危険性がある。
本発明は、ジャッキの油圧抜けによるベースフレーム(設置台)の傾きを防止し、安全性に優れた可搬式重機ユニットの提供を目的とするものである。
上記目的を達成するために、ジャッキ装置とは別に設置台の四隅に支持脚を着脱可能に設け、ジャッキ装置の油圧抜けによる設置台の傾きを防止する。まず、ジャッキ装置によって設置台を上昇させ車両の荷台から設置台を浮き上がらせ、ジャッキ装置によって設置台を仮支持する。次に、ジャッキ装置とは別に設けた支持脚を設置台に装着することによって、支持脚により設置台を本支持する。これにより、ジャッキ装置の油圧抜けによる設置台の降下を防止することができる。
ところで、ジャッキ装置と支持脚との配置の態様としては、設置台の前後方向で、ジャッキ装置を支持脚よりも内側に配置する態様と、ジャッキ装置を支持脚よりも外側に配置する態様とが考えられる。
ジャッキ装置を支持脚の内側に配置した場合、クレーンによる作業半径を広く確保するためクレーンの構造物は外側の支持脚となる。ジャッキ装置はクレーンの構造物ではないため、支持脚の着脱作業に設置台上のクレーンを使用することができず、別のクレーンを用意して支持脚の着脱作業を行う必要がある。仮に、内側に配置したジャッキ装置をクレーンの構造物として考えた場合、クレーンによる作業の半径が小さくなる。
クレーン等安全規則では、吊り上げ荷重3トン未満のクレーンを設置する場合、あらかじめクレーン設置報告書を所轄労働基準監督署に提出しなければならない(クレーン等安全規則第11条)。クレーンを設置した場合、荷重試験及び安定度試験を行わなければならない(同第12条)。そのため、クレーンの構造物をジャッキ装置と支持脚の2種類とした場合、2種類の別のクレーンが存在することになり、上記「設置報告書」と「荷重試験および安定度試験」を2種類のクレーン分、準備する必要がある。
また、ジャッキ装置を支持脚の内側に配置した場合、ジャッキ装置を格納状態にすると、ジャッキ装置は設置台から上方に飛び出した状態となるので、設置台上の油圧ユニット、発電機、ミキサーなどと干渉するおそれがある。設置台上の油圧ユニット、発電機、ミキサーなどとの干渉を避けるため、これらの部材とジャッキ装置との隙間を確保する必要があり、重機ユニットの全幅を小さくすることができない。また、重機ユニットの全幅が大きいと、トラックなどの車両への積載時に車両の荷台のアオリとの隙間が確保できない場合がある。
これに対して、設置台の前後方向でジャッキ装置を支持脚の外側に配置した場合、クレーンの作業半径を広く確保しつつ、設置台上のクレーンを使用して支持脚の着脱作業を行うことができる。すなわち、ジャッキ装置がクレーンの構造物となり、作業半径を広く確保することができるため、設置台の前後方向でジャッキ装置よりも内側に位置する支持脚を設置台上のクレーンを用いて着脱する作業を行うことができる。
本発明に係る可搬式重機ユニットでは、重機が装備され車両の荷台に載置可能とされる設置台と、前記設置台を地面に対して上下動させるよう設置台の四隅に設けられ下端が地面に設置可能とされたジャッキ装置と、前記ジャッキ装置とは別に、前記設置台の四隅に着脱可能に設けられ下端を地面に設置して前記設置台を支持する支持脚とを備え、前記重機は建設工事で使用されるクレーンを含み、前記設置台の四隅において、前記ジャッキ装置は、前記設置台の前後方向で前記支持脚よりも外側に配置され、前記クレーンは前記支持脚を前記設置台に着脱する作業に使用可能とされたことを特徴とする。

本発明によると、ジャッキ装置を設置台の前後方向で支持脚よりも外側に配置したので、クレーンの作業半径を広く確保しつつ、設置台上の同じクレーンを使用して支持脚の着脱作業を行うことができる。
本発明に係る第1の実施形態である回動式ジャッキ装置を備えた可搬式重機ユニットの平面図である。 同じく図1に示す可搬式重機ユニットの側面図である。 同じく図1に示す可搬式重機ユニットの正面図である。 車両の荷台に載置した状態を示す図1の可搬式重機ユニットの側面図である。 設置台の四隅に設置した一つのジャッキ装置の平面図である。 図5に示すジャッキ装置を取り付けるための設置台側ブラケットの平面図である。 ジャッキ装置の格納状態を示す平面図である。 図7のジャッキ装置の側面断面図である。 ジャッキ装置の回動ロック機構を示す側面図であって、同図(a)はロック姿勢を、同図(b)はロック解除姿勢を示す。 ジャッキ装置を取り付ける設置台ブラケットの要部拡大平面図である。 クレーンのブームの傾斜姿勢におけるジャッキ装置のインターロック機構を説明するための説明図 設置台に設置されるミキサー取付構造を示す図であって、同図(a)は小容量のミキサーを設置する際のミキサーサポート台の平面図、同図(b)は同図(a)における小容量のミキサーを設置した際の側面図、同図(c)は大容量のミキサーを設置する際のミキサーサポート台の平面図、同図(d)は同図(c)における大容量のミキサーを設置した際の側面図である。 大容量のミキサーの設置構造を示す拡大側面図である。 クレーンとジャッキ装置を駆動する流体圧駆動回路図である。 第2の実施形態(スライド式ジャッキ装置)を備えた可搬式重機ユニットの正面図である。 図15の側面図である。
以下、本発明に係る可搬式重機ユニットを実施するための形態について、図面を用いて説明する。
<第1の実施形態>
図1〜図3は本発明に係る第1の実施形態である回動式ジャッキ装置を備えた可搬式重機ユニットを示す。図4は車両の荷台に可搬式重機ユニットを搭載した状態を示す。図4に示すように、可搬式重機ユニット1は、例えば建設工事で使用するコンクリートを現場練りして供給するために使用するもので、トラックやトレーラーなどの車両2の荷台3に搭載されて現場に搬送され、作業現場において、車両2の荷台3から上昇させて荷台3から分離して現場設置可能とするものである。
これを実現するために、可搬式重機ユニット1は、クレーン5などの重機が装備され車両2の荷台3に載置可能とされる設置台4と、前記設置台4を地面に対して上下動させるよう設置台4の四隅に設けられたジャッキ装置6と、前記ジャッキ装置6とは別に、前記設置台4の四隅に着脱可能に設けられ前記設置台4を支持する支持脚7とを備えている。
前記ジャッキ装置6は、図1に示すように、設置台4の四隅において、前記設置台4の前後方向で前記支持脚7よりも外側に配置されている。これらのジャッキ装置6は、クレーンの構造物として機能し、クレーン5の作業半径を広く確保しつつ、設置台4上の同じクレーン5を使用して支持脚7の着脱作業を行うことができるようになっている。
支持脚7は、図2および図3に示すように、設置台4の下側周縁部の四隅に形成された取付穴9に着脱可能に挿入される。取付穴9は設置台4の下側周縁部の四隅において左右方向で外側にそれぞれ開口され、前記各取付穴9に支持脚7の水平部7aを左右方向外側から挿入することにより設置台4に装着される。支持脚7は水平部7aと垂直脚部7bとから略L字形に形成されてなる。支持脚7の水平部7aは、設置台4の取付穴9に対して左右方向外側から挿入され、設置台4を支持する。支持脚7の水平部7aおよび垂直脚部7bは、H形鋼やI形鋼で形成するか、あるいは鋼板を四角箱状に形成して十分な強度を確保する構成が採用されている。
設置台4は、平面形状が長方形で上下方向に薄い、例えば鋼板製の箱状に形成されている。この設置台4の上面にクレーン5などの重機が設置されている。ここで、重機とは、建設工事などで使用される機械類のうち、人力で容易に持ち運びすることができないような大型のものをいい、クレーンやコンクリートミキサー、計量機、材料搬送用フィーダ、発電機、溶接機、切断機などを例示することができる。本例の重機は、図1に示すように、クレーン5、コンクリートミキサー8、これらの重機およびジャッキ装置6を駆動する駆動装置10、制御部11、および発電機12を備えている。クレーン5は、設置台4の略中央に立設されている。このクレーン5を挟んで設置台4の前後方向のうち後方側(背面側)にコンクリートミキサー8が配設され、前方側に駆動装置10と制御部11と発電機12とが配設されている。駆動装置10およびこれを制御する制御部11は、一つのボックス内に一体的に収納されている。図2においては、駆動装置10および制御部11の配置を破線で示す。発電機12は、設置台4の最も前方側に配置されている。
ジャッキ装置6は、設置台4の四隅にブラケット14を介して縦軸15周りに開閉回動可能に設けられたアーム16と、前記アーム16の先端に縦方向に設けられたジャッキ17とを備えている。ジャッキ17は、例えば油圧ジャッキとされ、設置台4の上面から上方に突出するシリンダ17aと、該シリンダに昇降可能に内設されたロッド17bと、該ロッドの下端に設けられた脚座18とを備えている。本例では、アーム16は鋼板により四角筒状に形成されてなり、基端側が設置台側のブラケット14に縦軸15を介して回動可能に支持されている。アーム16の先端にはジャッキ17のシリンダ17aの下端部が溶接固定されている。また、ジャッキ17のシリンダ17aの下端にはアーム16およびシリンダ17aを縦軸15周りに回動操作するための取手19が設けられている。脚座18は平板状に形成され、地面に対する設置面積が大きくなるようにしている。
ジャッキ装置6は、前記アーム16が前記設置台4の側面に沿って前記設置台4の前後方向でそれぞれ外側に位置する格納姿勢Aと、前記アーム16が前記設置台4の側面と垂直な左右方向に最大限張出して位置する最大張出し姿勢Bとの間で縦軸15周りに開閉回動可能とされている。ジャッキ装置6は、アーム16がその格納状態Aで設置台4の前後方向でそれぞれ外側に位置するので、例えば、前側のジャッキ装置6では、アーム16を設置台4よりも前側に閉回動させることができ、アーム先端のジャッキ17のうち設置台4よりも上方に突出しているシリンダ17a部分が設置台4の前側に位置する発電機12と干渉しあう不都合を解消することができる。そのため、発電機12の左右幅は設置台4の左右幅に合わせて大きく採ることができる。また、ジャッキ17の格納姿勢Aで、ジャッキ17を含む重機ユニット1の全幅が小さくなるので、トラックなどの車両2の荷台3への積載時に有利となる。
図5は取手の位置を示すジャッキ装置の平面図である。図5において、アーム16の回動中心(縦軸15の中心)から取手19までの距離をLとすると、距離Lが大きいほど少ない力でジャッキ装置6の回動操作が行える。しかし、図5の2点鎖線で示すように、取手(仮想状態の取手であるため符号19aで示す。)をジャッキ17の外端中央に配置した場合、アーム16の最大張出し姿勢Bで取手19aがジャッキよりも左右外方向にはみ出してしまい、その結果、重機ユニット1の左右幅が大きくなってしまう。
本実施形態では、このような欠点を解消するため、取手19が、ジャッキ17の最大張出し姿勢Bでジャッキ17の左右方向外側位置(図5の2点鎖線Yで示す)と同レベルか、あるいはそれよりも内側に位置するよう、ジャッキ17の最大張出し姿勢Bから格納姿勢Aへ向かう回動方向で内側に位置する面に配置されている。これにより、ジャッキ17の最大張出し姿勢Bにおいても取手19がジャッキ17よりも左右方向で内側に位置するようになり、重機ユニット1の左右幅が拡大するのを防止することができる。取手19は、図5に示すように、左右外方向へのはみ出し状態を極力押さえるため、ジャッキ17に対して回動方向内側にわずかに傾斜して取り付けるのが望ましい。
図5〜図10はジャッキ装置の回動ロック機構を説明するための図である。ジャッキ装置6は、前記格納姿勢Aと、前記最大張出し姿勢Bと、前記格納姿勢Aから最大張出し姿勢Bに至るまでの範囲の中間位置で、前記アーム16が前記設置台4よりも左右方向で外側に張出す中間張出し姿勢Cとでそれぞれ前記アーム16を位置決めして固定可能とする位置決めロック機構20が設けられている。
前記位置決めロック機構20は、前記アーム16と前記設置台4とのうちの一方に移動可能に設けられたロックピン21と、他方において前記各姿勢A,B,Cに対応して前記ロックピン21を挿入可能な複数のロック孔22a,22b,22cとを備えている。本例では、図7〜図9に示すように、ロックピン21がアーム16の基端側の上部に上下動可能に支持されている。ロックピン21を挿入可能なロック孔22a、22b、22cは、図6に示すように、設置台4のブラケット14の上面で縦軸15の周囲に3個設けられている。3個のロック孔22a,22b,22cは、アーム16の格納姿勢用のロック孔22a、中間張出し姿勢用のロック孔22cおよび最大張出し姿勢用のロック孔22bである。なお、ジャッキ装置6の中間張出し姿勢Cは、複数の姿勢を採用することができる。ジャッキ装置6において、複数の中間張出し姿勢Cを採用する場合、これに合わせて複数の中間張出し姿勢用のロック孔22cが形成されるのが望ましい。また、本実施形態では、アーム16にロックピン21を設け、設置台4にロック孔22a,22b,22cを形成しているが、これとは反対に、アーム16にロック孔を形成し、設置台4にロックピンを設ける構成であってもよい。
ロックピン21は、図7〜図9に示すように、その上端にハンドル23が側方に張出すように固定されている。ハンドル23は、アーム16の基端に設けたガイド24の縦方向のガイド溝24aに沿って上下動可能に案内される。縦方向のガイド溝24aはその上端部が横方向に曲折されて水平ガイド溝24bが形成され、ハンドル23が水平ガイド溝24bに係合することにより、ロックピン21がロック解除姿勢を維持するようになっている。ハンドル23が縦方向のガイド溝24aの下端に到達したときに、ロックピン21がロック姿勢となるように設定されている。
図9(a)はロックピン21がロック孔22a,22b,22cのいずれかに挿入係合した状態を示し、同図(b)はロックピン21のハンドル23が水平ガイド溝24bに係合してロックピン21がロック解除姿勢となっている状態を示す。ロックピン21がロック孔22a,22b,22cに挿入した状態を検出するロック検出センサ25b,25cが設けられている。ロック検出センサ25b,25cは、例えば、近接スイッチやリミットスイッチから構成され、最大張出し姿勢用ロック孔22bおよび中間張出し姿勢用ロック22cに対応して、その縦方向延長線上に接近して配置されている。これらのロック検出センサ25b,25cからの信号は制御部11に入力され、制御部11では、ジャッキ装置6およびクレーン5の駆動などを制御する。
ロックピン21がロック孔22b,22cに係合していない状態で、ジャッキ17の操作やクレーン5の操作をした場合、意図に反してジャッキ装置6のアーム16が回動し、設置台4が不安定になるおそれがある。また、ジャッキ装置6を張出さずにクレーン5の操作をした場合、クレーン5の作業半径が小さくなる。
このような不具合を解消するため、制御部11では、ジャッキ装置6のアーム16を最大張出し姿勢Bと中間張出し姿勢Cに位置することをロック検出センサ25b、25cからの検出信号により受信したときに、ジャッキ17の昇降駆動を行えるようにしている。逆に言えば、アーム16の格納姿勢Aのとき、さらにはアーム16が最大張出し姿勢Bおよび中間張出し姿勢Cではないときには、ロック検出センサ25b、25cから検出信号が入力されないので、制御部11は、ジャッキ17の昇降駆動を禁止するように制御する。
クレーン5は、鉛直軸周りに旋回可能なブームクレーンとされ、ブーム5aの支持部が設置台4の上面の略中央位置に固定されている。ブーム5aは各種容器に収容されたコンクリート材料を吊り上げてコンクリートミキサー8に供給できるようになっている。また、クレーン5は、支持脚7を吊り上げて設置台4の取付穴9に装着するために使用することができる。
図11はクレーン5のブームの起伏格納姿勢を検出してブーム5aが格納状態であるときのみ、ジャッキ操作できるようにするためのインターロック機構を説明するための説明図である。図11に示すように、クレーン5には、ブーム5aの起伏格納を検出する起伏格納検出センサ27と、該起伏格納検出センサ27からの検出信号によりブーム格納姿勢以外のときは前記ジャッキ17の駆動を禁止し、ブーム格納姿勢のときに前記ジャッキ17の駆動を許可するインターロック制御部28とを備えている。
起伏格納検出センサ17は、ブーム5aの基端回動中心の周囲であってブーム格納姿勢でオンする近接スイッチやリミットスイッチから構成することができる。インターロック制御部28は、制御部11の一部を構成する。インターロック制御部28は、ブームの起伏格納状態を検出してはじめてジャッキ17の駆動を許可するので、ブーム5aの起伏を上げた状態でトラックなどの車両で輸送することができない。そのため、車両による重機ユニット1の輸送時にクレーン5のブーム5aが周囲の電線などと干渉したり、周囲の電線などを破損したりするのを防止することができる。
図12は設置台4に設置されるミキサー取付構造を示す図である。例示として、小容量(例えば0.5m)のコンクリートミキサーと、大容量(例えば1.0m)のコンクリートミキサーとを設置する場合の取付構造の違いを説明する。容量はあくまでも例示に過ぎないことを付言する。設置台4の上面に前記コンクリートミキサーを設置するための取付座30が固定され、前記取付座30にコンクリートミキサー8の態様に応じて複数種類の取付孔31,32が形成され、前記コンクリートミキサー8が前記取付座30に取付サポート台33を介して設置されている。
取付座30は、細長い板状の部材であって、その長手方向を設置台4の前後方向として設置台4の上面に溶接固定されている。取付座30は、設置台4の左右方向に間隔をおいて複数個配列され、これらを一群の取付座群として設置台4の前後方向で一対の取付座群が設けられている。各取付座30には、複数の取付孔31,32が設置台4の前後方向に形成され、大きさの異なるコンクリートミキサー8の設置に対応できるようになっている。取付孔31,32はメネジである。
ここで、コンクリートミキサー8のサイズによって、ミキサー側の取付穴のピッチが異なる。また、設置台4に溶接された取付座30に直接コンクリートミキサー8を取り付けた場合、取付座30の取付孔31,32のメネジがミキサー8からの振動などにより損傷すると修理が大変になる。また、将来、取付ピッチの異なるコンクリートミキサー8を取付座30に設置したい場合、取付座30を追加溶接しなければならなくなる。
このような難点を克服するために、コンクリートミキサー8を取付座30に直接固定せず、取付サポート台33にボルト締結した後、取付サポート台33を取付座30にボルト締結するようにしている。
取付サポート台33は、例えば、一対のフランジとこれらを繋ぐウエブとからなるH形鋼により構成される。取付サポート台33の上側フランジにはコンクリートミキサー8のフレーム8aの取付穴に合わせて複数個のボルト取付穴33aが長手方向(左右方向)に間隔をおいて形成され、また、下側フランジには設置台4側の取付座30にタップ締結するための複数のタップ取付穴33bが取付座30の取付孔31,32に対応して形成されている。そして、コンクリートミキサー8のフレーム8aが取付サポート台33のボルト取付穴33aにボルト35およびナット36により締結され、取付サポート台33が取付座30にタップネジ37により締結されている。
図12(a)は小容量(例えば、0.5m)ミキサーを設置する際のミキサーサポート台の平面図、同図(b)は同図(a)に示すコンクリートミキサーを設置した際の側面図である。図12(c)は大容量(例えば、1.0m)のミキサーを設置する際のミキサーサポート台の平面図、同図(d)は同図(c)におけるミキサーを設置した際の側面図である。図に示すように、小容量(例えば、0.5m)のミキサー8を設置する場合、一対の取付サポート台33が近づくように取付座30の取付孔31,32を選択して取り付ける。大容量(例えば、1.0m)のミキサーを設置する場合、一対の取付サポート台33の間隔を拡げるように取付座30の取付孔31,32を選択して取り付ける。
これにより、異なるサイズのミキサー8を取付可能となり、また、ミキサー8をボルト・ナットで取り付け、メンテンナンスや異なるサイズのミキサーの取付作業を容易に行えるようにできる。さらに、将来、取付ピッチの異なるミキサーを取り付ける場合も、取付サポート台33に取付孔を追加加工するだけで簡単に対応することができる。
なお、取付座30および取付サポート台33の構成は、コンクリートミキサー8の取付構造に限らず、他の重機、例えば、発電機12についても同様な構成にすることができる。
図14はクレーン5とジャッキ装置6とを駆動する駆動装置10の流体圧駆動回路図である。駆動装置10は、クレーン駆動用の第1の駆動モータ40と、前記複数のジャッキ装置6を駆動する第2の駆動モータ41a,41bと、第1の駆動モータ40および第2の駆動モータ41a,41bにより、前記クレーン5および前記ジャッキ17を駆動する流体圧駆動回路43とを備えている。そして、前記第1の駆動モータ40をクレーン専用とし、第2の駆動モータ41a,41bをジャッキ装置兼クレーン駆動用とするよう、前記流体圧駆動回路43を切り換える切換バルブ45が設けられている。
図14は設置台4の四隅に設けられた合計4個のジャッキ17を駆動する流体圧(油圧)駆動回路43を示している。第2の駆動モータ41a,41bは、2つの駆動モータから構成される。それぞれの駆動モータ41a,41bは、2個の流体圧ポンプ46,47,48,49を駆動し、各流体圧ポンプ46〜49に対応してジャッキ17が昇降駆動される。
以下の説明では、図14の最も左側に図示したジャッキ17とクレーン5とを例に流体圧駆動回路43について説明し、その他のジャッキは最も左側に図示したジャッキ17と同様な構成および作用を有するので、その説明は省略する。
クレーン専用の第1の駆動モータ40は、流体圧ポンプ50に接続され、流体圧ポンプ50はタンク51からの流体をクレーン5に供給し、クレーン5からの流体はタンクに戻る回路となる。流体圧ポンプ50の下流側には流体圧調整用のリリーフバルブ52が介在される。
第2の駆動モータ41aに接続された流体圧ポンプ46はタンク51から流体を吸い上げ、ジャッキ17に供給する。その供給する流体圧駆動回路43には、ジャッキ17への流体の供給をシリンダ側またはロッド側に切り換えるジャッキ伸縮切換バルブ53が設けられる。このジャッキ切換バルブ53よりも流体の上流側には、流体をクレーン5側またはジャッキ側に切り換える駆動対象切換バルブ45が介在されている。前記切換バルブ45,53は電磁バルブであり、三位置に切換可能とされ、制御部11からの駆動信号に基づいて切換制御される。駆動対象切換バルブ45は、クレーン兼用ジャッキ供給位置、中立位置、ジャッキ供給位置の三位置に切換え可能とされている。
なお、駆動装置10は、上記以外に、コンクリートミキサー8を回転駆動する駆動モータや、コンクリートミキサー8を傾動させるエアジャッキ55(図2参照)の駆動回路、および重機の駆動に関連するその他の駆動回路を含む。
駆動装置10を制御する制御部11は、図2に示すように、駆動装置10と同じボックス内に収容され、各種重機の駆動を制御するCPUを備えたマイクロコンピュータから構成される。制御部11は、各種センサーからの信号に基づいて重機(例えばクレーン5)およびジャッキ装置6を制御する。
なお、コンクリートミキサー8は、例えば強制式の傾胴二軸ミキサーとされ、クレーン5によって各種容器から供給されたコンクリート材料を混練してコンクリートを形成する。このコンクリートミキサー8は、設置台4の上面かつ背面側の両側部に立設された支持壁8aに揺動自在に支持され、エアジャッキ55によって適宜傾斜して、混練したコンクリートを設置台4の最後部から排出できるようになっている。
コンクリートミキサー8のドラム開口部には、図2に示すように、その上方でコンクリート材料を飛散させることなく投入可能な大きさの材料投入ホッパー57を設けることができる(図16参照)。材料投入ホッパー57は、ドラム開口部の周囲に密着すると共に、コンクリートミキサーを傾斜させてコンクリートを排出する際には、ドラム開口部を開放することができる。
発電機12は、設置台4の上面かつ正面側のほぼ全幅にわたる部位に配置され、クレーン5やコンクリートミキサー8、ジャッキ装置6などを駆動させる電力を各設備に供給するようになっている。
次に、可搬式重機ユニット1を用いてコンクリートを現場練りして供給する手順について説明する。まず、図3に示すように、設置台4をトレーラーなどの車両2の荷台3に載置すると共に、ジャッキ装置6を格納した状態で可搬式重機ユニット1を工事現場の所定位置まで搬入する。次に、ジャッキ装置6を格納姿勢Aから左右方向で外側に開回動して各ジャッキ17を設置台4から荷台3の側方に突出させた後、ジャッキ17を作動させて、そのロッド17bの下端の脚座18を地面に接地させる。
次いで、各ジャッキ17を個別に制御して、設置台4をその水平を保ちつつジャッキアップすることにより、ジャッキ17で設置台4を仮支持し、荷台3への設置台4の載置を解除し、車両2を別の場所に移動させる。その後、別に搬送してきた支持脚7をクレーン5で吊り上げ、設置台4の取付穴9に支持脚7の水平部7aを挿入係合させて設置台4を本支持する。これにより、ジャッキ17の流体圧抜けによる設置台4の下降を阻止することができる。
本支持後は、可搬式重機ユニット1の近くに、セメントや骨材等のコンクリート材料を収容する材料容器を荷台に載置した材料補給車を配置し、クレーン5により材料補給車の荷台から材料容器を吊り上げて、材料投入ホッパー57を介してドラム開口部からコンクリートミキサー8に所定量のコンクリート材料を投入する。さらに、材料容器から供給するコンクリート材料と共に、コンクリートミキサー8に所定量の水及び混和剤を投入し、コンクリートミキサー8を作動させてコンクリートを混練して、現場練りコンクリートを形成する。
所定時間のコンクリート混練が終了した後、エアジャッキでコンクリートミキサー8を傾斜させてドラム開口部を下側に向け、可搬式重機ユニット1の最後部からコンクリートミキサー8の内部の生コンを排出する。排出した生コンは、ホイールローダーのバケットで直接受けて運ぶ方法や、コンクリートポンプ車を介して送る方法などを用いて、打設場所に供給すればよい。
このように、コンクリートの現場練りに用いるクレーン5、コンクリートミキサー8、駆動装置10、制御部11、および発電機12をユニット化して工事現場に搬入するので、工事現場へのコンクリート混練用重機の設置及び撤去を容易にすることができる。しかも、可搬式重機ユニット1を車両2の荷台3に載置して搬送可能としているので、その搬送に、トレーラーやトラックなどの汎用車両を採用することができる。
<第2の実施形態>
図15は第2の実施形態を示す可搬式重機ユニットの正面図、図16は同じく側面図である。この実施形態においては、第1の実施形態における回動式ジャッキ装置6に代わり、スライド式ジャッキ装置60が用いられている。
すなわち、設置台4の四隅に設けられるジャッキ装置60は、設置台4の四隅において前記設置台4の左右方向外側に引き出し可能に設けられたアーム61と、該アーム61の先端に縦方向に設けられたジャッキ17とを備えたものである。
この引き出し可能なアーム61は、設置台4の左右方向で最も内側に位置する格納姿勢Aと、前記アーム61が前記設置台4の側面から左右方向に最も張出す最大張出し姿勢Bと、前記格納姿勢Aから最大張出し姿勢Bに至るまでの範囲の中間位置で、前記アーム61が前記設置台4の側面から左右方向で外側に張出す中間張出し姿勢Cとに切換可能に設けられている。そして、これらの各姿勢で前記アームをロックする位置決めロック機構63が設けられている。
前記位置決めロック機構63は、前記アーム61と前記設置台4とのうちの一方に移動可能に設けられたロックピン64と、他方において前記各姿勢に対応して前記ロックピンを挿入可能な複数のロック孔65とを備えている。図15はアーム61の最大張出し姿勢Aを示しており、ロックピン64は左右方向で最も内側に位置するロック孔65に係合している。なお、本実施形態では、アーム61にロック孔65を形成し、設置台4にロックピン64を形成しているが、これとは反対に、アーム61にロックピンを設け、設置台4にロック孔を形成する構成であってもよい。
本実施形態では、第1実施形態における回動式ジャッキ装置6をスライド式ジャッキ装置60に変更したものであり、その他の構成は第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。なお、図16において、駆動装置10および制御部11については省略して図示している。
上記構成において、ジャッキ17は、設置台4の前後端から左右外方向に突設された合計4本のアーム61の各先端に設けられ、設置台4の側方から出没可能とされている。このジャッキ17は、アーム61を伸ばして設置台4の側方に突出させた状態で、ジャッキ17のロッド17bの下端の脚座18を地面に接地させて設置台4を上下動させることができ、車両2の荷台3への設置台4の載置又はその解除を可能にする。さらに、各ジャッキ17は、個別に制御可能とされ、設置台4を水平に調整可能とする。
以上の実施形態から明らかなとおり、本発明においては、重機が装備され車両の荷台に載置可能とされる設置台と、前記設置台を地面に対して上下動させるよう設置台の四隅に設けられたジャッキ装置と、前記ジャッキ装置とは別に、前記設置台の四隅に着脱可能に設けられ前記設置台を支持する支持脚とを備え、前記設置台の四隅において、ジャッキ装置は、設置台の前後方向で支持脚よりも外側に配置されているので、クレーンの作業半径を広く確保しつつ、設置台上の同じクレーンを使用して支持脚の着脱作業を行うことができる。
また、重機はクレーンおよびコンクリートミキサーを含み、設置台には、クレーン、コンクリートミキサーおよびジャッキ装置を駆動する駆動装置と、前記駆動装置に電源を供給する発電機とが搭載されているので、重機ユニットを搬送する車両がなくても、一つの重機ユニットで現場作業を賄うことができる。
また、ジャッキ装置は、設置台の四隅に縦軸周りに開閉回動可能に設けられたアームと、前記アームの先端に縦方向に設けられたジャッキとを備えているので、アームの閉姿勢で車両により重機ユニットを運搬でき、また、アームの開姿勢で重機ユニットを現場に安定して設置することができる。
このジャッキ装置は、アームおよびジャッキが設置台の側面に沿って設置台の前後方向でそれぞれ外側に位置する格納姿勢と、アームおよびジャッキが設置台の左右方向外側に張出す張出し姿勢との間で切換回動可能とされ、アームの先端またはジャッキの左右方向内側位置に前記ジャッキ装置を開閉回動操作する取手が設けられ、前記取手は前記ジャッキの最大張出し姿勢で前記ジャッキの左右方向外側位置よりも内側に配置されているので、第1に、アームの回動中心から取手までの距離を大きく取れて少ない力でジャッキの回動操作を行うことができる。しかも、取手を、ジャッキの最大張出し姿勢でジャッキの左右方向外側位置よりも内側に配置しているので、重機ユニットの左右幅が拡大するのを防止することができる。
また、前記アームが前記設置台の側面に沿って前記設置台の前後方向でそれぞれ外側に位置する格納姿勢と、前記アームが前記設置台の側面と垂直な左右方向に張出す最大張出し姿勢と、前記格納姿勢から最大張出し姿勢に至るまでの範囲の中間位置で、前記アームが前記設置台よりも左右方向で外側に張出す中間張出し姿勢とのうちの一つの姿勢で前記アームを位置決め固定可能とする位置決めロック機構が設けられ、前記位置決めロック機構は、前記アームと前記設置台とのうちの一方に移動可能に設けられたロックピンと、他方において前記各姿勢に対応して前記ロックピンを挿入可能な複数のロック孔とを備えているので、位置決めロック機構により、格納位置、最大張出し姿勢、中間張出し姿勢において確実に位置決め固定することができ、設置台を安定して支持することができる。
なお、前記ジャッキ装置は、前記設置台の四隅において前記設置台の左右方向外側に引き出し可能に設けられたアームと、該アームの先端に縦方向に設けられたジャッキとを備え、回動式ジャッキ装置のみならず、スライド式ジャッキ装置にも本発明を適用することができる。
スライド式ジャッキ装置の場合、前記アームが前記設置台の左右方向で最も内側に位置する格納姿勢と、前記アームが前記設置台の側面から左右方向に最も外側に張出す最大張出し姿勢と、前記格納姿勢から最大張出し姿勢に至るまでの範囲の中間位置で、前記アームが前記設置台の側面から左右方向で外側に張出す中間張出し姿勢とのうちの一つの姿勢で前記アームを位置決め固定可能とする位置決めロック機構が設けられ、前記位置決めロック機構は、前記アームと前記設置台とのうちの一方に移動可能に設けられたロックピンと、他方において前記各姿勢に対応して前記ロックピンを挿入可能な複数のロック孔とを備えた構成を採用することができ、これにより、設置台を安定して支持することができる。
また、前記設置台の上面に前記重機を設置するための取付座が固定され、前記取付座に重機の態様に応じて複数種類の取付孔が形成され、前記重機が前記取付座に取付サポート台を介して設置され、前記取付サポート台は、前記複数種類の取付孔のうち前記重機の態様に応じて選択された取付孔にボルト締結されている構成を採用することができる。これにより、設置台には異なるサイズの重機をボルト締結により容易に取り付けることができる。
また、駆動装置は、クレーン駆動用の第1の駆動モータと、前記複数のジャッキ装置を駆動する第2の駆動モータと、第1の駆動モータおよび第2の駆動モータにより、前記クレーンおよび前記ジャッキを駆動する流体圧駆動回路とを備え、第1の駆動モータをクレーン専用とし、第2の駆動モータをジャッキ装置兼クレーン駆動用とするよう、前記流体圧駆動回路を切り換える駆動対象切換バルブが設けられた構成を採用することができる。これにより、ジャッキ駆動用のモータもクレーン駆動用に兼用することができるので、駆動モータを有効利用することができる。
なお、前記クレーンのブームの起伏格納を検出する起伏格納検出センサと、該起伏可能検出センサからの信号によりブーム格納姿勢以外のときは前記ジャッキ装置の駆動を禁止し、ブーム格納姿勢のときに前記ジャッキ装置の駆動を許可するインターロック制御部を備えた構成を採用することができる。これにより、ブームの起伏格納状態を検出してはじめてジャッキ17の駆動を許可するので、車両による重機ユニットの輸送時にクレーンのブームが周囲の電線などと干渉したり、周囲の電線などを破損したりするのを防止することができる。
また、前記ジャッキ装置のアームの最大張出し姿勢および中間張出し姿勢を検出するロック検出センサが設けられ、前記ロック検出センサからの信号により前記アームが中間張出し姿勢および最大張出し姿勢以外のときは前記ジャッキ装置の駆動を禁止し、前記アームが中間張出し姿勢および最大張出し姿勢のときは前記ジャッキ装置の駆動を許可するインターロック制御部を備えた構成を採用することができる。これにより、アームの中間張出し姿勢あるいは最大張出し姿勢のときにのみジャッキ装置の駆動を許可するので、安定した状態でジャッキ操作を行うことができる。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、適宜変更を加えることができる。例えば、材料補給車からコンクリートミキサーにセメントや骨材等のコンクリート材料を供給する代わりに、生コン工場などから工事現場まで生コン車で生コンを搬送し、この生コンをコンクリートミキサーに供給するようにしてもよい。この場合、生コン車の生コンを生コン容器で受けて、これをクレーンで吊り上げてコンクリートミキサーに投入し、さらに、所定量の混和剤を投入して、工事現場で生コン及び混和材を混練すればよい。
また、現場練りコンクリートの供給に可搬式重機ユニット1を用いるだけでなく、溶接加工や切断加工などの他の作業においても、その作業に用いる各重機(溶接機、切断機)を設置台に装備してユニット化することができる。この場合、作業現場で使用する大掛かりな重機をユニット化することにより、他の現場作業を邪魔することなく、各重機の作業現場への設置及びその撤去を容易にすることができる。
1 可搬式重機ユニット
2 車両
3 荷台
4 設置台
5 クレーン
6 ジャッキ装置
7 支持脚
8 コンクリートミキサー
9 取付穴
10 駆動装置
11 制御部
14 ブラケット
15 縦軸
16 アーム
17 ジャッキ
17a シリンダ
17b ロッド
18 脚座
19 取手
20 位置決めロック機構
21 ロックピン
22a,22b,22c ロック孔
23 ハンドル
24 ガイド
24a ガイド溝
24b 水平ガイド溝
25b,25c ロック検出センサ
27 起伏格納検出センサ
28 インターロック制御部
30 取付座
31,32 取付孔
33 取付サポート台
33a ボルト取付穴
33b タップ取付穴
35 ボルト
36 ナット
40 第1の駆動モータ
41a,41b 第2の駆動モータ
43 流体圧駆動回路
45 駆動対象切換バルブ
46,47,48,49 流体圧ポンプ
50 流体圧ポンプ
51 タンク
52 リリーフバルブ
53 ジャッキ伸縮切換バルブ
55 エアジャッキ
57 材料投入ホッパー
60 スライド式ジャッキ装置
61 アーム
63 位置決めロック機構
64 ロックピン
65 ロック孔

Claims (11)

  1. 重機が装備され車両の荷台に載置可能とされる設置台と、前記設置台を地面に対して上下動させるよう設置台の四隅に設けられ下端が地面に設置可能とされたジャッキ装置と、前記ジャッキ装置とは別に、前記設置台の四隅に着脱可能に設けられ下端を地面に設置して前記設置台を支持する支持脚とを備え、
    前記重機は建設工事で使用されるクレーンを含み、
    前記設置台の四隅において、前記ジャッキ装置は、前記設置台の前後方向で前記支持脚よりも外側に配置され、
    前記クレーンは前記支持脚を前記設置台に着脱する作業に使用可能とされたことを特徴とする可搬式重機ユニット。
  2. 前記重機は、さらにコンクリートミキサーを含み、前記設置台には、前記クレーン、前記コンクリートミキサーおよび前記ジャッキ装置を駆動する駆動装置と、前記駆動装置に電源を供給する発電機とが搭載された、請求項1に記載の可搬式重機ユニット。
  3. 前記ジャッキ装置は、前記設置台の四隅に縦軸周りに開閉回動可能に設けられたアームと、前記アームの先端に縦方向に設けられたジャッキとを備えた、請求項1または2に記載の可搬式重機ユニット。
  4. 前記ジャッキ装置は、前記アームおよびジャッキが前記設置台の側面に沿って前記設置台の前後方向でそれぞれ外側に位置する格納姿勢と、前記アームおよびジャッキが設置台の左右方向外側に張出す張出し姿勢との間で切換回動可能とされ、前記アームの先端または前記ジャッキの左右方向内側位置に前記ジャッキ装置を開閉回動操作する取手が設けられ、前記取手は前記ジャッキの最大張出し姿勢で前記ジャッキの左右方向外側位置よりも内側に配置されている請求項3に記載の可搬式重機ユニット。
  5. 前記アームが前記設置台の側面に沿って前記設置台の前後方向でそれぞれ外側に位置する格納姿勢と、前記アームが前記設置台の側面と垂直な左右方向に張出す最大張出し姿勢と、前記格納姿勢から最大張出し姿勢に至るまでの範囲の中間位置で、前記アームが前記設置台よりも左右方向で外側に張出す中間張出し姿勢とのうちの一つの姿勢で前記アームを位置決め固定可能とする位置決めロック機構が設けられ、
    前記位置決めロック機構は、前記アームと前記設置台とのうちの一方に移動可能に設けられたロックピンと、他方において前記各姿勢に対応して前記ロックピンを挿入可能な複数のロック孔とを備えた、請求項3または4に記載の可搬式重機ユニット。
  6. 前記ジャッキ装置は、前記設置台の四隅において前記設置台の左右方向外側に引き出し可能に設けられたアームと、該アームの先端に縦方向に設けられたジャッキとを備えた、請求項1または2に記載の可搬式重機ユニット。
  7. 前記アームが前記設置台の左右方向で最も内側に位置する格納姿勢と、前記アームが前記設置台の側面から左右方向に最も外側に張出す最大張出し姿勢と、前記格納姿勢から最大張出し姿勢に至るまでの範囲の中間位置で、前記アームが前記設置台の側面から左右方向で外側に張出す中間張出し姿勢とのうちの一つの姿勢で前記アームを位置決め固定可能とする位置決めロック機構が設けられ、
    前記位置決めロック機構は、前記アームと前記設置台とのうちの一方に移動可能に設けられたロックピンと、他方において前記各姿勢に対応して前記ロックピンを挿入可能な複数のロック孔とを備えた、請求項6に記載の可搬式重機ユニット。
  8. 前記設置台の上面に前記重機を設置するための取付座が固定され、前記取付座に重機の態様に応じて複数種類の取付孔が形成され、前記重機が前記取付座に取付サポート台を介して設置され、前記取付サポート台は、前記取付孔のうち前記重機の態様に応じた取付孔を選択してボルト締結されている、請求項1〜7のいずれかに記載の可搬式重機ユニット。
  9. 前記駆動装置は、クレーン駆動用の第1の駆動モータと、前記複数のジャッキ装置を駆動する第2の駆動モータと、第1の駆動モータおよび第2の駆動モータにより、前記クレーンおよび前記ジャッキを駆動する流体圧駆動回路とを備え、前記第1の駆動モータをクレーン専用とし、第2の駆動モータをジャッキ装置兼クレーン駆動用とするよう、前記流体圧駆動回路を切り換える駆動対象切換バルブが設けられた、請求項2〜8のいずれかに記載の可搬式重機ユニット。
  10. 前記クレーンのブームの起伏格納を検出する起伏格納検出センサと、該起伏可能検出センサからの信号によりブーム格納姿勢以外のときは前記ジャッキ装置の駆動を禁止し、ブーム格納姿勢のときに前記ジャッキ装置の駆動を許可するインターロック制御部を備えた請求項2〜9のいずれかに記載の可搬式重機ユニット。
  11. 前記ジャッキ装置のアームの最大張出し姿勢および中間張出し姿勢を検出するロック検出センサが設けられ、前記ロック検出センサからの信号により前記アームが中間張出し姿勢および最大張出し姿勢以外のときは前記ジャッキ装置の駆動を禁止し、前記アームが中間張出し姿勢および最大張出し姿勢のときは前記ジャッキ装置の駆動を許可するインターロック制御部を備えた、請求項2〜10のいずれかに記載の可搬式重機ユニット。
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