JP6308788B2 - 電子機器及び衝撃検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器及び衝撃検出方法に関する。
従来から、計測した時刻が所定の時刻に達すると、アラーム音を発生させる電子機器がある。そのような電子機器には、利用者がその電子機器に衝撃を与えて発生しているアラーム音を停止する機構を備えるものがある。
例えば、特許文献1には、アラーム音発生のための時計ケース部材の一部に固着した第1圧電素子と、時計ケースに加わる衝撃を検出するための第2圧電素子と、該第2圧電素子の発生する電圧信号を検出する検出回路と該検出回路の出力信号のうち一定レベル以上の信号のみを出力するレベル判別回路と、計時等を行うための時計回路とを有するアラーム付電子時計について記載されている。当該電子時計は、上記時計回路により、上記第1圧電素子がアラーム音発生のためのアラーム信号が印加されている時においても、上記時計ケースに加わる衝撃力によって発生する上記第2圧電素子の電圧信号を上記検出回路と上記時計回路を操作することを特徴とする電子時計のスイッチ装置を備える。
また、特許文献1記載の電子時計のスイッチ装置は、上記第1圧電素子と第2圧電素子とを同一の圧電素材の第1面にほぼ全面の共通電極を設け、第2面に独立した2枚の電極を設け、第1面を上記時計ケースに圧着し、第2面に設けた一方の電極を上記第1圧電素子、他方の電極を上記第2圧電素子の電極として構成することを構成したことを特徴としている。
特開昭63−79091号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電子時計のスイッチ装置は、アラーム音発生のための第1圧電素子とは別個に、衝撃を検出するための第2圧電素子を備えるため、部品の点数が増加する。機器を小型化するためには、それぞれの圧電素子の大きさが小さいものを用いることで、発生できるアラーム音の最大音量が小さくなるとともに、検出した衝撃の信号値が小さくなるので、その衝撃の検出が困難になる。また、第1圧電素子と第2圧電素子とを同一の圧電素材の第1面にほぼ全面の共通電極を設ける場合には、アラーム音発生のための第1圧電素子に大きな電圧を印加するために、この第1圧電素子と並列に昇圧コイルを接続することがある。昇圧コイルは、高周波信号に対してインピーダンスが高く、低周波信号に対してインピーダンスが低くなる。そのため、アラーム音よりも周波数が低い衝撃に応じて信号に対しては、ほぼ導通状態となるので、そのような衝撃を検出することは困難である。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、音や振動を発生させる機構を備える電子機器において、与えられた衝撃を感度よく検出することができる電子機器及び衝撃検出方法を提供する。
(1)本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、振動部と、印加された電圧に応じて変形することによる振動を前記振動部に与え、前記振動部に与えられた衝撃による変形に応じた電圧を発生する圧電素子と、前記圧電素子に昇圧された電圧を印加するための誘導素子と、前記誘導素子へ電源からの電流を供給するか否かを制御する第1のスイッチと、前記誘導素子と前記圧電素子との間を接続又は断絶する第2のスイッチと、前記圧電素子に発生した電圧に基づき前記振動部に与えられた衝撃を検出する衝撃検出部と、を備えることを特徴とする電子機器である。
(2)本発明のその他の態様は、上述の電子機器であって、前記第1のスイッチが前記誘導素子へ電流を供給しないように制御し、前記第2のスイッチが前記誘導素子と前記圧電素子との間を断絶しているとき、前記衝撃検出部は前記振動部に与えられた衝撃を検出することを特徴とする。
(3)本発明のその他の態様は、上述の電子機器であって、前記衝撃検出部は、前記誘導素子と前記圧電素子との間が断絶される毎に前記圧電素子に発生した電圧をサンプリングし、該サンプリングされた電圧に基づいて前記振動部に与えられた衝撃を検出することを特徴とする。
(4)本発明のその他の態様は、上述の電子機器であって、前記衝撃検出部は、前記圧電素子に発生した電圧の直流成分を補償することを特徴とする。
(5)本発明のその他の態様は、上述の電子機器であって、前記圧電素子に発生した電圧に基づいて前記第2のスイッチが前記誘導素子と前記圧電素子とを断絶するか否か制御する制御部を備えることを特徴とする。
(6)本発明のその他の態様は、上述の電子機器であって、前記誘導素子と並列に抵抗素子が接続されていることを特徴とする。
(7)本発明のその他の態様は、上述の電子機器であって、前記圧電素子が抵抗素子の一端に接続され、前記抵抗素子の他端が接地されていることを特徴とする。
(8)本発明のその他の態様は、上述の電子機器であって、前記第1のスイッチの一端と他端との間を断絶し、かつ前記第2のスイッチが前記誘導素子と前記圧電素子との間が断絶する前に、前記第1のスイッチの一端と他端との間を接続するスイッチ制御部を備え、
前記第1のスイッチの一端が前記誘導素子と前記圧電素子に接続され、前記第1のスイッチの他端が抵抗素子を介して接地されていることを特徴とする。
(9)本発明のその他の態様は、振動部と、印加された電圧に応じて変形することによる振動を前記振動部に与え、前記振動部に与えられた衝撃による変形に応じた電圧を発生する圧電素子と、前記圧電素子に昇圧された電圧を印加するための誘導素子とを備える電子機器において、前記誘導素子へ電源からの電流を供給するか否かを制御する第1の過程と、前記誘導素子と前記圧電素子との間を接続又は断絶する第2の過程と、前記圧電素子に発生した電圧に基づき前記振動部に与えられた衝撃を検出する第3の過程と、を有することを特徴とする衝撃検出方法である。
本発明によれば、音や振動を発生させる機構を備える電子機器において、与えられた衝撃を感度よく検出することができる。
本発明の第1の実施形態に係る電子機器の外観を示す表面図である。 本実施形態に係る電子機器の断面図である。 本実施形態に係る電子機器の構成を示す概略ブロック図を示す。 出力電圧と減算出力信号のサンプリング時刻の一例を示す図である。 出力電圧と減算出力信号のサンプリング時刻の他の例を示す図である。 出力電圧と減算出力信号の電圧の例を示す図である。 本実施形態に係る衝撃検出処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る電子機器の構成を示す概略ブロック図である。 出力電圧、検出信号の信号値及び検出閾値電圧の一例を示す図である。 本実施形態に係る衝撃検出処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る電子機器の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係る電子機器の構成を示す概略ブロック図である。 衝撃の検出例を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係るスイッチ制御信号による区間毎のスイッチの状態を示す表である。 スイッチの一制御例を示す図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る電子機器1の外観を示す表面図である。
電子機器1は、例えば、時刻を表示する腕時計、置時計等の電子時計である。以下の説明では、電子機器1が腕時計である場合を例にとって説明する。
図1において、紙面に対して右側にX方向を示し、上方にY方向を示す。AA’線は、電子機器1のほぼ中央部を通るY方向に平行な線分である。
電子機器1は、ケース101、表示部102、ベルト103を含んで構成される。
ケース101は、電子機器1を構成する素子、回路その他の部品を収容する筺体である。
表示部102は、電子機器1が計測した時刻、その他のデータを表示する。表示部102は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)である。ベルト103は、電子機器1をユーザの身体の一部、例えば、腕に固定するための固定具である。ベルト103は、電子機器1において省略されていてもよい。
図2は、本実施形態に係る電子機器1の断面図である。
図2は、図1のAA’線を通る断面を示す。図2において、紙面に対して右側にY方向を示し、上方にZ方向を示す。図2において、上方が表、下方が裏である。
電子機器1は、図1に示したケース101、表示部102、ベルト103の他、裏蓋(振動部)104、圧電素子105、2個の電極106−1、106−2、電源107及び基板108を含んで構成される。
裏蓋104は、圧電素子105の裏面から伝達された振動に応じて振動する。この振動によって、裏蓋104の周囲の空気を振動させて音を発生させる。また、裏蓋104は、外部から与えられた衝撃により変形し、その衝撃を圧電素子105に伝達して圧電素子105を変形させる。裏蓋104は、ケース101と密着し、ケース101の内部に収容された部品を外部からの衝撃や水分から保護する。裏蓋104の内壁には圧電素子105の裏面が向かい合うように配置される。裏蓋104は、ケース101と同質の部材で形成されていてもよいし、ケース101に対して着脱可能に嵌合されてもよい。
圧電素子105は、裏蓋104の内部に伝達された衝撃に応じて変形し、その変形に応じて、その両面の間に電圧を発生させる素子である。また、圧電素子105は、その表面及び裏面の間に電圧が印加されると、その電圧に応じて変形することにより振動を発生し、発生した振動を裏蓋104に伝達する。圧電素子105は、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT:Lead Zirconate Titanate)を主成分とする素子である。圧電素子105は、静電容量を有し、その表面及び裏面の間に電圧が印加されると電荷を蓄積し、電圧の印加が解除されると蓄積した電荷を放電する。
電極106−1、106−2は、圧電素子105の裏面、表面にそれぞれ接触している。電極106−1、106−2の間に電圧を印加することで、圧電素子105の裏面、表面の間に電圧が印加される。よって、電極106−1、106−2間に印加された電圧を変化させることに応じて圧電素子105を変形させ、振動を発生させる。
電源107は、電子機器1の各部、例えば、制御部110(後述)に直流の電力を供給する電源である。電源107は、正極端子と負極端子を備える。正極端子は、電極106−2を介して圧電素子105の裏面に接続されている。正極端子での電圧が電源電圧Vccである。負極端子は、接地されている。電源107は、蓄電、放電ともに可能なニッケル水素電池等の2次電池であってもよいし、蓄電できないが放電が可能な酸化銅リチウム電池等の1次電池であってもよい。
基板108には、表示部102、電極106−1、106−2、電源107、制御部110(後述)等の部品が支持され、それぞれの位置が固定される。
図3は、本実施形態に係る電子機器1の構成を示す概略ブロック図を示す。
電子機器1は、図2に示した表示部102、圧電素子105、電源107の他、制御部110、3個の抵抗素子121−1〜121−3、2個のスイッチ123−1、123−2、誘導素子125、発振部131及び操作入力部132を含んで構成される。
制御部110は、報音制御部111、スイッチ制御部112、衝撃検出部113、データ設定部114、時刻計測部115及びオフセット減算部116を含んで構成される。
報音制御部111は、裏蓋104を振動させて音を発生させるか(報音)否かを制御する。報音制御部111は、例えば、時刻計測部115から入力された時刻データが示す時刻が、データ設定部114に記憶された報音時刻情報が示す報音時刻に達したか否かを判定する。報音時刻に達したと判定された場合、報音制御部111は、報音することを指示する報音指示信号を生成し、生成した報音指示信号をスイッチ制御部112に出力する。
なお、報音制御部111は、操作入力部132から報音操作信号が入力された場合に報音指示信号を生成し、生成した報音指示信号をスイッチ制御部112に出力してもよい。ここで、報音操作信号は、報音することを指示する信号であって、ユーザによる操作入力に応じて操作入力部132が生成する信号である。報音操作信号は、例えば、操作入力部132が備える所定のボタンが押下されたことが検出されたときに生成される。
スイッチ制御部112は、報音制御部111から報音指示信号が入力されたとき、2種類のスイッチ制御信号In1、In2を生成する。スイッチ制御部112は、生成したスイッチ制御信号In1、In2をそれぞれ、抵抗素子121−1、121−2を通じてスイッチ123−1、123−2に出力する。また、スイッチ制御部112は、スイッチ制御信号In1、In2を衝撃検出部113に出力する。スイッチ制御信号In1、In2は、それぞれスイッチ123−1、123−2の一端と他端との間を接続(導通、閉状態)するか、断絶(絶縁、開状態)するかを制御する信号である。以下の説明では、各スイッチの一端と他端との間が接続している状態を、接続状態と呼び、各スイッチの一端と他端との間が断絶している状態を、単に断絶状態と呼ぶことがある。スイッチ制御信号In1、In2間では、それぞれスイッチ123−1、123−2を接続状態とするか断絶状態とするかを制御する周期(スイッチ制御周期、例えば、0.5msec)が等しい。スイッチ制御信号In1は、例えば、予め定めた電圧値V1L(低電圧値、例えば、0.0V)と、電圧値V1Lよりも高い電圧値V1H(高電圧値、例えば、3.0V)とがスイッチ制御周期で交互に繰り返される電気信号である。スイッチ制御信号In2も、例えば、予め定めた低電圧値V2L(例えば、0.0V)と、低電圧値V2Lよりも高い高電圧値V2H(例えば、3.0V)とがスイッチ制御周期で交互に繰り返される電気信号である。
しかし、スイッチ制御信号In1、In2間では、それぞれスイッチ123−1、123−2を接続状態又は断絶状態に制御するタイミングが異なる。スイッチ制御信号In1、In2は、スイッチ123−1、123−2をともに接続状態に制御する場合(状態A)、スイッチ123−1を断絶状態に制御しスイッチ123−2を接続状態に制御する場合(状態B)、スイッチ123−1、123−2をともに断絶状態に制御する場合(状態C)のいずれかの状態を示す。また、状態A、状態B、状態C、それぞれの状態にある継続時間の合計値は、スイッチ制御周期に等しい。各状態は、状態A、状態B、状態Cの順序で繰り返される。スイッチ制御信号In1、In2の例については、後述する。
このスイッチ制御周期で、少なくとも状態A、状態Bが繰り返されることで、圧電素子105の表面と裏面の間に印加される電圧が変化する。後述するように、スイッチ123−2が接続状態であるとき、スイッチ123−1が接続状態であるか断絶状態であるか、つまり状態Aか状態Bにより、電源107から誘導素子125へ電流を供給するか否かが制御されるためである。これにより、圧電素子105の変形量が変化して裏蓋104が振動するため音が発生する。従って、発生する音の基本周波数は、スイッチ制御周期の逆数に等しくなる。圧電素子105の表面における出力電圧Voutの例については、後述する。
スイッチ制御部112は、報音指示信号が入力されたことに応じて、スイッチ制御信号In1、In2を、それぞれスイッチ123−1、123−2に出力する。これにより、音を発生させる。スイッチ制御部112は、スイッチ制御信号In1、In2を出力するか否かによって、音を発生させるか否かを制御してもよい。音を発生させる状態と、発生させない状態とからなる時系列(報音パターン)は、いかなるものであってもよい。例えば、スイッチ制御部112は、報音指示信号が入力された時点から、予め定めた報音周期で、スイッチ制御信号In1、In2を出力している状態と、出力していない状態とを、交互に予め定めた回数(例えば、240回)繰り返す。報音周期は、スイッチ制御周期よりも長い周期、例えば、0.25secである。これにより、その定めた回数だけ音の断続がその報音周期で繰り返される。
スイッチ制御部112は、衝撃検出部113から報音を停止することを指示する報音停止信号が入力されたとき、スイッチ制御信号In1、In2の出力を停止する。これにより、圧電素子105の表面と裏面の間に印加される電圧の変化が停止し、圧電素子105の変形量が一定になるため、裏蓋104の振動が停止する。そのため、裏蓋104からの報音が停止する。
衝撃検出部113は、スイッチ制御部112からスイッチ制御信号In1、In2が入力され、オフセット減算部116から減算出力信号(衝撃検出信号)が入力される。減算出力信号は、オフセット減算部116において後述する出力電圧Voutから予め定めた電圧(オフセット電圧)Vthが減算された電圧Vdを有する電気信号である。衝撃検出部113は、入力されたスイッチ制御信号In1、In2が状態Cを示すたびに、減算出力信号の電圧Vdをサンプリングする。従って、サンプリング周期は、スイッチ制御周期に等しくなる。衝撃検出部113は、サンプリングした減算出力信号の電圧Vdに基づいて裏蓋104に与えられた衝撃を検出する。衝撃検出部113は、例えば、減算出力信号の電圧Vdが予め定めた検出閾値電圧よりも大きい場合、衝撃が与えられたと判定し、報音停止信号を生成する。衝撃検出部113は、生成した報音停止信号をスイッチ制御部112に出力する。出力電圧Voutと減算出力信号の電圧Vdの例については後述する。
データ設定部114は、操作入力部132から入力されたデータ設定信号に応じて電子機器1の動作に用いられるデータを設定する。データ設定部114は、例えば、公知のデータ設定機構を備え、報音時刻の候補のいずれかを入力されたデータ設定信号を用いて選択し、選択した候補を示す報音時刻情報を記憶する。データ設定信号は、例えば、操作入力部132が備える所定のボタンが押下されたことが検出されたときに生成される。
時刻計測部115は、発振部131から入力された計測信号に基づいて現在の時刻を計測する。計測信号は、時刻を計測する基準となる信号である。時刻計測部115は、例えば、計測信号が有する信号値のピークの数を計数することにより、時刻を計測する。時刻計測部115は、計測した時刻を示す時刻データを生成し、生成した時刻データを表示部102及び報音制御部111に出力する。
オフセット減算部116は、圧電素子105の表面、誘導素子125の他端及びスイッチ123−1の一端に接続され、その接点から電気信号が入力される。その電気信号が有する電圧を出力電圧Voutと呼ぶ。オフセット減算部116は、出力電圧Voutから予め定めたオフセット電圧Vthを減算して、電圧Vdを有する減算出力信号を生成する。オフセット減算部116は、生成した減算出力信号を衝撃検出部113に出力する。出力電圧Voutは、後述するように裏蓋104に与えられた衝撃による寄与と、時間経過によって変動しない一定の直流成分の電圧(オフセット量ともいう)が加算された値となる。オフセット減算部116は、そのオフセット量に等しいオフセット電圧Vthを減算することによって出力電圧Voutに含まれるオフセット量が補償される。
抵抗素子121−1は、予め定めた電気抵抗値R1を有する抵抗素子であり、その一端がスイッチ制御部112に接続され、抵抗素子121−1の他端はスイッチ123−1の制御端に接続されている。抵抗素子121−2は、予め定めた電気抵抗値R2を有する抵抗素子であり、その一端がスイッチ制御部112に接続され、抵抗素子121−2の他端はスイッチ123−2の制御端に接続されている。抵抗素子121−3は、予め定めた電気抵抗値R3を有する抵抗素子であり、その一端がスイッチ123−1の他端に接続され、抵抗素子121−3の他端は接地されている。
スイッチ123−1、スイッチ123−2は、それぞれ3個の端子を備え、3個の端子は上述した一端、他端及び制御端に該当する。スイッチ123−1の一端は、誘導素子125の他端、圧電素子105の表面及びオフセット減算部116に接続され、スイッチ123−1の他端は、抵抗素子121−3の一端に接続され、スイッチ123−1の制御端は、抵抗素子121−1の他端に接続されている。スイッチ123−1は、スイッチ制御部112から抵抗素子121−1を介して入力されたスイッチ制御信号In1に基づいて、接続状態又は断絶状態に制御される。
スイッチ123−1は、例えば、NPN型トランジスタである。NPN型トランジスタが備えるエミッタ(E)、ベース(B)、コレクタ(C)の各端子は、それぞれ上述の他
端、制御端、一端に該当する。制御端に入力されたスイッチ制御信号In1が低電圧値V1Lを有するとき、スイッチ123−1は、断絶状態に制御され、一端と他端との間が絶縁される。制御端に入力されたスイッチ制御信号In1が高電圧値V1Hを有するとき、スイッチ123−1は、接続状態に制御され、一端と他端との間が導通する。
スイッチ123−2の一端は、電源107の正極端子及び圧電素子105の裏面に接続され、スイッチ123−2の他端は、誘導素子125の一端に接続されている。スイッチ123−2は、スイッチ制御部112から抵抗素子121−2を介して入力されたスイッチ制御信号In2に基づいて、接続状態又は断絶状態に制御される。
スイッチ123−2は、例えば、PNP型トランジスタである。PNP型トランジスタが備えるコレクタ(C)、ベース(B)、エミッタ(E)の各端子は、それぞれ上述の他端、制御端、一端に該当する。制御端に入力されたスイッチ制御信号In2が低電圧値V2Lを有するとき、スイッチ123−2は、接続状態に制御され、一端と他端との間が導通する。制御端に入力されたスイッチ制御信号In2が高電圧値V2Hを有するとき、スイッチ123−2は、断絶状態に制御され、一端と他端との間が絶縁される。
誘導素子125は、その一端と他端の間で流される電流の大きさの時間変動に応じて誘導起電力をその一端と他端の間で発生させる素子である。誘導素子125は、例えば、昇圧コイル等のコイルである。誘導素子125の一端は、スイッチ123−2の他端に接続され、誘導素子125の他端は、スイッチ123−1の一端、圧電素子105の表面及びオフセット減算部116に接続されている。誘導素子125のインダクタンスLは、そのインピーダンスの絶対値ω0Lが抵抗素子121−3の抵抗R3より大きくなるように予め選択しておく。ω0は、スイッチ制御周期T0に対応する基本周波数2π/T0を示す。
また、スイッチ123−1が断絶状態に制御され、スイッチ123−2が接続状態に制御されると、誘導素子125の一端と他端は、圧電素子105の裏面と表面にそれぞれ接続される。これにより、誘導素子125と圧電素子105は、共振周波数f0で電圧が変化する共振回路を形成し、誘導素子125で昇圧した電圧が圧電素子105に印加される。共振周波数f0は、1/2π(LCC-1/2である。CCは、圧電素子105の静電容量である。
発振部131は、所定の周波数(例、32,768Hz)を有する発振信号を生成する。発振部131は、例えば、水晶発振子を備える。発振部131は、生成した発振信号を分周(例、100Hz)して計測信号を生成し、生成した計測信号を時刻計測部115に出力する。
操作入力部132は、ユーザによる操作入力を検出し、検出した操作入力に応じた操作信号を生成する。操作入力部132は、生成した操作信号を制御部110に出力する。操作入力部132は、例えば、電子機器1の表面にボタン(図示せず)を備え、ユーザによって押下されたことを検出する。操作入力部132は、ボタンが押下されたことが検出されたとき上述の報音操作信号を生成し、生成した報音操作信号を報音制御部111に出力してもよい。操作入力部132は、ボタンが押下されたことが検出されたときデータ設定信号を生成し、生成したデータ設定信号をデータ設定部114に出力してもよい。
次に、出力電圧Vout及び減算出力信号のサンプリング時刻の例についてスイッチ制御信号In1、In2と対応付けて説明する。
図4は、出力電圧Voutと減算出力信号のサンプリング時刻の一例を示す図である。
図4において、各段ともに横軸に時刻を示す。最上段には、スイッチ制御信号In1の電圧を、第2段にスイッチ制御信号In2の電圧を、第3段に出力電圧Voutを、最下段に減算出力信号のサンプリング時刻をそれぞれ示す。第1段−第3段の縦軸は、いずれも電圧を示す。図4に示す例では、スイッチ制御周期は0.5msecであり、時刻0.1msecでの報音動作開始がスイッチ制御の起点である。スイッチ制御信号In1、スイッチ制御信号In2及び出力電圧Voutの波形は、それぞれスイッチ制御周期毎に繰り返されている。
図4において、最上段の上方に時刻0.1msecから0.6msecまでのスイッチ制御周期において、両矢印にA、B、Cの文字がそれぞれ付されている両矢印が示す区間は、区間A、区間B、区間C、である。区間A、区間B、区間C、は、スイッチ制御信号In1、In2がそれぞれ状態A、状態B、状態Cを示す区間である。各スイッチ制御周期には、区間A、区間B、区間Cが、その順序で含まれる。区間A、区間B、区間Cの継続時間は、それぞれ0.15msec、0.25msec、0.1msecである。
図4に示す例では、スイッチ制御信号In1は、区間Aにおいて3.0Vの高電圧値V1Hを有し、区間B及び区間Cにおいて0.0Vの低電圧値V1Lを有する電気信号である。従って、スイッチ123−1は、区間Aにおいて接続状態に制御され、区間B及び区間Cにおいて断絶状態に制御される。スイッチ制御信号In2は、区間A及び区間Bにおいて0.0Vの低電圧値V2Lを有し、区間Cにおいて3.0Vの高電圧値V2Hを有する電気信号である。従って、スイッチ123−2は、区間A及び区間Bにおいて接続状態に制御され、区間Cにおいて断絶状態に制御される。
出力電圧Voutは、区間Aの開始当初では約0.0Vであるが、時間経過とともに徐々に上昇し、区間Aの終了時には約1.2Vに達する。この現象は、区間Aにおいて、時間経過とともに誘導素子125に流れる電流が増加し、誘導素子125に電荷や電気エネルギーが蓄積されることを示す。区間Aでは、電源107から誘導素子125と抵抗素子121−3を通る電流が発生し、誘導素子125に電気エネルギーが蓄積されるためである。他方、誘導素子125の一端と圧電素子105の裏面の間が接続され、これらの間での電位差が解消される。また、出力電圧Voutの大きさに応じて圧電素子105の両面に印加される電圧が変動するので、その変動に応じて圧電素子105が変形する。
区間Bでは、出力電圧Voutは、区間Aよりも著しく変動する。出力電圧Voutは、区間Bの開始直後に急激に上昇し、約18.5Vの最高値に達した後には下降し、約−1.6Vの最低値に達した後には再び上昇し、約7.2Vの極大値に達した後には再び下降する。この現象は、誘導素子125に流れる電流が遮断されることで、誘導素子125に蓄積された電荷やエネルギーが圧電素子105との相互間で、共振周波数f0で移動することにより出力電圧Voutが振動する(発振)ことを示す。また、出力電圧Voutの変動に応じて圧電素子105が変形する。
区間Cは、この例では区間Bにおいて出力電圧Voutが下降する段階で開始する。出力電圧Voutは、区間Cの開始当初では約1.0Vであるが、その直後、約0.3Vとほぼ一定値に収束する。従って、圧電素子105の形状はほとんど変化しない。区間Cでは、裏蓋104から伝達された衝撃に応じた出力電圧Voutの変動を検出するために、誘導素子125と圧電素子105が切り離される。このとき、圧電素子105に蓄積された電荷量に応じてオフセット電圧が生ずる。このオフセット電圧が、この区間Cで裏蓋104に衝撃が加えられていない状態で検出された出力電圧Voutに相当する。オフセット電圧は、共振周波数f0や、誘導素子125と圧電素子105とを切り離すタイミングによって異なる。
しかし、区間Cにおいて、圧電素子105に裏蓋104から衝撃が与えられると、その衝撃に応じた変形に応じて、その表面と裏面との間で電圧の変動が生じ、生じた電圧の変動が出力電圧Voutとして観測される。これにより、誘導素子125の両端で生じた誘導起電力に関わらず、出力電圧Voutに基づいて裏蓋104から与えられた衝撃が検出される。
図4では、サンプリング時刻は、黒丸で示されている。サンプリング時刻は、各スイッチ制御周期において区間Cの開始時から予め定めた待機時間(例えば、0.05msec)だけ経過した時点である。待機時間は、区間Cの開始時から出力電圧Voutが一定値に収束するまでの時間よりも長く、区間Cの継続時間よりも短ければよい。これにより、出力電圧Voutの変動による影響を低減し、安定した減算出力信号の電圧Vdがサンプリングされる。
図4に示した例では、区間Aの継続時間が区間Bの継続時間よりも短い場合を例にとって説明したが、本実施形態では、これには限られない。
図5は、出力電圧Voutと減算出力信号のサンプリング時刻の他の例を示す図である。
図5において、各段に示す信号値、縦軸と横軸の関係は、図4と同様である。
図5に示す例では、区間A、区間B、区間Cの継続時間は、それぞれ0.25msec、0.15msec、0.1msecである。
出力電圧Voutは、区間Aの開始当初では約0.0Vに低下するが、時間経過とともに徐々に上昇し、区間Aの終了時には約1.4Vに達する。出力電圧Voutは、区間Bにおいて、区間Cや区間Aよりも著しく変動する。出力電圧Voutは、区間Bの開始直後には急激に上昇し、約23.0Vの最高値に達した後には下降し、約−2.1Vの最低値に達した後には再び上昇する。出力電圧Voutが上昇する段階で区間Bから区間Cに遷移する。これに対し、出力電圧Voutは、区間Cにおいて、約3.0Vとほぼ一定値を維持する。ここで、誘導素子125から圧電素子105へ電荷が放電された直後に裏蓋104に与えられた衝撃が検出される。
図4、5に示した例では、区間Cの継続時間が区間A、区間Bの継続時間よりもそれぞれ短い場合を例にとって説明したが、本実施形態では、これには限られない。本実施形態では、区間Cの継続時間は、区間A、区間Bの継続時間よりもそれぞれ長くてもよい。例えば、区間A、区間B、区間Cの継続時間は、それぞれ0.15msec、0.1msec、0.25msecであってもよい。
次に、出力電圧Voutと減算出力信号の電圧Vdの例について説明する。
図6は、出力電圧Voutと減算出力信号の電圧Vdの例を示す図である。
図6において、横軸は時刻、縦軸に電圧を示す。実線は、減算出力信号の電圧Vdを示し、□印は、各サンプリング時刻における出力電圧Voutを示す。出力電圧Voutは、全体的に減算出力信号の電圧Vdよりも時刻によらず約1.0V高い値となり、この両者の時間変化はほぼ同様である。つまり、図6によれば、オフセット電圧Vthは約1.0Vである。
オフセット減算部116において、そのオフセット電圧Vthを減算することで、衝撃による寄与を示す減算出力信号が得られる。図6において、時刻が約5.8msecのとき減算出力信号の電圧Vdは約0.73Vのピーク値を有するが、時刻が10msec以降では減算出力信号の電圧Vdは、−0.1Vから0.1Vの間に分布するノイズ成分を示す。裏蓋104に与えられた衝撃の振動周波数は、主に100Hz未満の低い周波数領域に分布している。この周波数領域は、スイッチ制御周期にかかる周波数2π/T0よりも十分に低いため、サンプリングされた減算出力信号であっても衝撃によって出力電圧Voutが変動する成分を十分に表現することができる。また、衝撃検出部113において、検出閾値電圧をノイズ成分の最大電圧値よりも大きい値、例えば、0.3Vと予め定めておき、その値よりも減算出力信号の電圧Vdが大きい場合に、衝撃が与えられたと判定するようにしてもよい。
次に、本実施形態に係る衝撃検出処理について説明する。次に説明する衝撃検出処理は、各スイッチ制御周期について実行される。
図7は、本実施形態に係る衝撃検出処理を示すフローチャートである。
(ステップS101)衝撃検出部113は、スイッチ制御部112から入力されたスイッチ制御信号In1、In2の電圧値に基づいて、現在、区間C(状態C)にあるか否かを判定する。区間Cにあると判定された場合には(ステップS101 YES)、ステップS102に進む。区間Cにないと判定された場合には(ステップS101 NO)、ステップS101を繰り返す。
(ステップS102)衝撃検出部113は、区間Cにあると判定した後、予め定めた待機時間だけ待機する。その後、ステップS103に進む。
(ステップS103)衝撃検出部113は、オフセット減算部116から入力された減算出力信号の電圧Vdに基づいて衝撃が与えられたか否かを判定する。衝撃検出部113は、電圧Vdが検出閾値電圧よりも大きいと衝撃が与えられたと判定し(衝撃検出)、それ以外の場合には衝撃が与えられていないと判定する。衝撃が与えられたと判定された場合(ステップS103 YES)、ステップS104に進み、衝撃が与えられていないと判定された場合(ステップS103 NO)、処理を終了する。
(ステップS104)衝撃検出部113は、報音停止信号を生成し、生成した報音停止信号をスイッチ制御部112に出力する。スイッチ制御部112には、衝撃検出部113から報音停止信号が入力され、スイッチ制御部112は、スイッチ制御信号In1、In2の出力を停止する(スイッチ処理)。これにより、報音が停止する。その後、処理を終了する。
また、上述では、オフセット電圧Vthを補償するためにオフセット減算部116を備える場合を例にとって説明したが、本実施形態では、これには限られない。本実施形態では、オフセット電圧Vthを補償することができれば、いかなる構成、例えば積分回路を備えてもよい。
なお、上述では、衝撃検出部113は、サンプリングした電圧Vdが予め定めた振動検出閾値よりも大きい場合、衝撃が与えられたと判定する場合を例にとって説明したが、本実施形態では、これには限られない。衝撃検出部113は、出力電圧Voutが検出閾値電圧とオフセット電圧Vtを加算して得られた電圧、つまりオフセット電圧Vtが補償されていない場合の検出閾値電圧よりも大きい場合、衝撃が与えられたと判定するようにしてもよい。そのために、電子機器1は、出力電圧Voutとその検出閾値電圧とを比較するコンパレータを備えてもよい。その場合には、オフセット減算部116等、オフセット量を補償するための構成を省略することができる。
以上、説明したように、本実施形態は、振動部(例えば、裏蓋104)と、印加された電圧に応じて変形することによる振動を振動部に与え、与えられた衝撃による変形に応じた電圧を発生する圧電素子(例えば、圧電素子105)と、圧電素子に昇圧された電圧を印加するための誘導素子(例えば、誘導素子125)を備える。また、本実施形態は、電源(例えば、電源107)からの電流を供給するか否かを制御する第1のスイッチ(例えば、スイッチ123−1)と、誘導素子と圧電素子との間を接続又は断絶する第2のスイッチ(例えば、スイッチ123−2)と、圧電素子に発生した電圧に基づき振動部に与えられた衝撃を検出する衝撃検出部(例えば、衝撃検出部113)とを備える。
衝撃検出部では、第1のスイッチが誘導素子へ電流を供給しないように制御し、第2のスイッチが誘導素子と圧電素子との間を断絶しているとき(例えば、区間C、衝撃検出区間)、圧電素子に発生している電圧(例えば、出力電圧Vout、減算出力信号の電圧Vd)に基づいて、振動部に与えられた衝撃を検出する。このとき、誘導素子が発生している誘導起電力の影響を受けないので、振動部が振動することによって音が発生している場合でも、振動部に与えられた衝撃を感度よく検出することができる。ひいては、衝撃が検出されたことに応じて報音等の動作を的確に制御することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。上述の実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を援用する。
図8は、本実施形態に係る電子機器2の構成を示す概略ブロック図である。
本実施形態に係る電子機器2は、電子機器1(図3)と同様の構成を備える。但し、電子機器2は、衝撃検出部113(図3)の代わりに衝撃検出部213を備え、オフセット減算部116の代わりにコンパレータ228を備える。
コンパレータ228は、非反転入力端、反転入力端及び出力端を備える。コンパレータ228の非反転入力端は、圧電素子105の表面、誘導素子125の他端及びスイッチ123−1の一端に接続されている。コンパレータ228の反転入力端には、衝撃検出部213から電圧(検出閾値電圧)Vsを有する検出信号が入力される。コンパレータ228は、非反転入力端における出力電圧Voutが反転入力端における検出閾値電圧Vsよりも大きいか否かを判定し、出力電圧Voutが検出閾値電圧Vsより大きいか否かを示す検出信号を生成する。例えば、検出信号の信号値Vcompは、出力電圧Voutが検出閾値電圧Vsより大きい場合には1であり、出力電圧Voutが検出閾値電圧Vsと等しいか検出閾値電圧Vsよりも小さい場合には0である。コンパレータ228は、生成した検出信号を衝撃検出部213に出力する。
衝撃検出部213は、衝撃検出部113と同様な処理を行う。衝撃検出部213は、さらに次の処理を行う。衝撃検出部213は、スイッチ制御部112から入力されたスイッチ制御信号In1、In2が状態Bを示すとき、圧電素子105の表面、誘導素子125の他端及びスイッチ123−1における出力電圧Voutが、予め定めた電圧の閾値V1を越えたことを検出したとき、スイッチ123−1、123−2を状態Cに制御する。出力電圧Voutが閾値V1を越えたとは、閾値V1よりも低い状態から高い状態になったことを意味する。このような現象は、状態Bにおいて、誘導素子125の両端に生じた誘導起電力が放電されて圧電素子105の両面に印加された電圧が誘導素子125の両端に生じ、生じた電圧が再び圧電素子105の両面に印加されることで生じる。
スイッチ123−1、123−2を状態Cに制御するために、衝撃検出部213は、例えば、スイッチ制御信号In1、In2が示す状態Bを状態Cに更新することを指示するタイミング制御信号を生成する。より具体的には、タイミング制御信号は、スイッチ制御信号In2の電圧値を低電圧値V2Lから高電圧値V2Hに変更することを指示する信号である。衝撃検出部213は、生成したタイミング制御信号をスイッチ制御部112に出力する。そして、スイッチ制御部112は、衝撃検出部213からタイミング制御信号が入力されたことに応じて、スイッチ制御信号In2の電圧値を低電圧値V2Lから高電圧値V2Hに変更する。これにより、スイッチ制御信号In1、In2が示す状態Bが状態Cに更新される。
出力電圧Voutが閾値V1を越えたことを検出するために、衝撃検出部213は、入力されたスイッチ制御信号In1、In2が状態Bを示すとき、閾値V1を検出閾値電圧Vsとして有する検出信号を生成する。衝撃検出部213は、生成した検出信号をコンパレータ228に出力する。衝撃検出部213は、コンパレータ228から入力された検出信号の信号値Vcompが1である状態、0である状態を経てから再度1である状態になったことを検出することにより、出力電圧Voutが閾値V1を越えたと判定する。
衝撃検出部213は、出力電圧Voutが閾値V1を越えたと判定した後、スイッチ123−1、123−2を状態Cに制御する他、検出閾値電圧Vsを閾値V2に変更してもよい。閾値V2は、衝撃が与えられたことを検出する際に用いられる検出閾値電圧とオフセット電圧Vthを加算して得られた信号値、つまりオフセット電圧Vthが補償されていない検出閾値電圧となるように予め設定しておく。衝撃検出部213は、区間Cにおいてコンパレータ228から入力された信号値Vcompが1であるか否かを検出し、信号値Vcompが1であるとき、衝撃が与えられたと判定してもよい。衝撃検出部213は、例えば、区間Cの開始時刻から予め定めた待機時間が経過した時刻であってもよい。
これにより、区間Bの継続時間は一定に保たれず変動することがあるが、オフセット電圧Vthが一定値に制御されるため、システムが安定化し、衝撃の感度を向上させることができる。ここで、スイッチ制御周期及び区間Aの継続時間は、一定値に保ったままでもよい。
なお、衝撃検出部213は、区間Aでは、検出閾値電圧Vsを任意の電圧値、例えば、閾値V1、V2のいずれかに設定してもよい。
次に、スイッチ制御信号In1、In2、出力電圧Vout、検出信号の信号値Vcomp、及び検出閾値電圧Vsの例について説明する。
図9は、出力電圧Vout、検出信号の信号値Vcomp、及び検出閾値電圧Vsの一例を示す図である。
図9において、各段ともに横軸に時刻を示す。最上段から最下段の縦軸に、スイッチ制御信号In1の電圧、スイッチ制御信号In2の電圧、出力電圧Vout、検出信号の信号値Vcomp、検出閾値電圧Vsをそれぞれ示す。
図9において、最下段の下方に時刻0.1msecから0.6msecまでのスイッチ制御周期において、両矢印にA、B、Cの文字がそれぞれ付されている両矢印で示される区間は、区間A、区間B、区間Cである。図9に示す例では、スイッチ制御周期は0.5msecであり、報音動作開始の時刻0.1msecを起点として繰り返されている。区間Aの継続時間は、0.25msecである。
第3段の水平方向を向いている破線は、電圧V1を示す線である。最下段には、区間A及び区間Cでは、検出閾値電圧VsはV2であり、区間Bでは、検出閾値電圧VsはV1であることが示されている。第3段及び第4段は、区間Bの開始直後に、出力電圧Voutが検出閾値電圧VsであるV1を超えると、信号値Vcompは0から1に変化し、その後、出力電圧VoutがV1を下回ると、信号値Vcompは1から0に変化する。そして、出力電圧Voutが再びV1を超えると、信号値Vcompは0から1に変化し、区間Bから区間Cに遷移し、その後、区間C及び区間Aが終了し、区間Bが開始されるまで、信号値Vcompが0である。このように、本実施形態では、出力電圧Voutの変化に応じて区間Cの開始が判定され、ひいては、衝撃を検出するタイミングが判定される。
次に、本実施形態に係る衝撃検出処理について説明する。この衝撃検出処理は、各スイッチ制御周期について実行される。この例では、スイッチ制御信号In1、In2が当初、状態Aを示している場合を例に挙げている、これには限られない。スイッチ制御信号In1、In2が当初、他の状態、例えば状態Bや状態Cを示すものであってもよい。
図10は、本実施形態に係る衝撃検出処理を示すフローチャートである。
(ステップS201)衝撃検出部213は、スイッチ制御部112から入力されたスイッチ制御信号In1、In2の電圧値に基づいて、現在、区間A(状態A)にあると判定する。スイッチ制御信号In1、In2が状態Aを示す所定の継続時間が経過した後、ステップS202に進む。
(ステップS202)衝撃検出部213は、スイッチ制御部112から入力されたスイッチ制御信号In1、In2の電圧値に基づいて、現在、区間B(状態B)にあると判定する。その後、ステップS203に進む。
(ステップS203)衝撃検出部213は、検出閾値電圧Vsを閾値V1と定め、閾値V1を電圧として有する検出信号を生成する。衝撃検出部213は、生成した検出信号をコンパレータ228の反転入力端に出力する。その後、ステップS204に進む。
(ステップS204)衝撃検出部213は、コンパレータ228から入力された検出信号の信号値Vcompが1であるか否かを判定する。これにより、出力電圧Voutが閾値V1より高いか否かが判定される。信号値Vcompが1であると判定された場合(ステップS204 YES)、ステップS205に進む。信号値Vcompが1ではないと判定された場合(ステップS204 NO)、ステップS204を繰り返す。
(ステップS205)衝撃検出部213は、コンパレータ228から入力された検出信号の信号値Vcompが0であるか否かを判定する。これにより、出力電圧Voutが閾値V1と等しいか、閾値V1より低いかが判定される。信号値Vcompが0であると判定された場合(ステップS205 YES)、ステップS206に進む。信号値Vcompが0ではないと判定された場合(ステップS205 NO)、ステップS205を繰り返す。
(ステップS206)衝撃検出部213は、コンパレータ228から入力された検出信号の信号値Vcompが1であるか否かを判定する。信号値Vcompが1であると判定された場合(ステップS206 YES)、ステップS207に進む。これにより、出力電圧Voutが閾値V1を越えたと判定される。信号値Vcompが1ではないと判定された場合(ステップS206 NO)、ステップS206を繰り返す。
(ステップS207)衝撃検出部213は、スイッチ123−1、123−2を状態Cに制御することで、区間Cを開始させる。ここで、衝撃検出部213は、タイミング制御信号を生成し、生成したタイミング制御信号をスイッチ制御部112に出力する。スイッチ制御部112は、スイッチ制御信号In1、In2が示す状態Bを状態Cに更新し、状態Cを示すスイッチ制御信号In1、In2をそれぞれスイッチ123−1、123−2に出力する。その後、ステップS208に進む。
(ステップS208)衝撃検出部213は、検出閾値電圧Vsを閾値V2と定め、閾値V2を電圧として有する検出信号を生成する。衝撃検出部213は、生成した検出信号をコンパレータ228の反転入力端に出力する。その後、ステップS209に進む。
(ステップS209)衝撃検出部213は、状態Cを開始した後、予め定めた待機時間だけ待機する。その後、ステップS210に進む。
(ステップS210)衝撃検出部213は、コンパレータ228から入力された検出信号の信号値Vcompが1であるか否かを判定する。信号値Vcompが1であると判定された場合(ステップS210 YES)、ステップS211に進む。これにより、出力電圧Voutが閾値V2を越えたと判定されることにより、衝撃が与えられたと判定される(衝撃検出)。信号値Vcompが1ではないと判定された場合(ステップS210 NO)、ステップS210を繰り返す。
(ステップS211)衝撃検出部213は、報音停止信号を生成し、生成した報音停止信号をスイッチ制御部112に出力する。スイッチ制御部112には、衝撃検出部213から報音停止信号が入力され、スイッチ制御部112は、スイッチ制御信号In1、In2の出力を停止する(スイッチ処理)。これにより、報音が停止する。その後、処理を終了する。
以上、説明したように、本実施形態では、制御部(例えば、制御部110)は、誘導素子(例えば、誘導素子125)へ電源(例えば、電源107)からの電流の供給が停止された後、圧電素子(例えば、圧電素子105)に発生した電圧(例えば、信号値Vcomp、出力電圧Vout)に基づいて、第2のスイッチ(例えば、スイッチ123−2)が誘導素子と圧電素子とを断絶するか否かを制御する。そのため、信号値に含まれる直流成分の量(例えば、オフセット電圧Vth)を安定させることができるため、振動部(例えば、裏蓋104)に与えられた衝撃を感度よく検出することができる
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。上述の実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を援用する。
図11は、本実施形態に係る電子機器3の構成を示す概略ブロック図である。
本実施形態に係る電子機器3は、電子機器1(図3)と同様の構成を備える。但し、電子機器3は、電子機器1(図3)において、抵抗素子121−4を誘導素子125と並列に備える。
抵抗素子121−4の一端は誘導素子125の一端に接続され、抵抗素子121−4の他端は誘導素子125の他端に接続される。抵抗素子121−4の抵抗値R4は、誘導素子125のインピーダンスの絶対値ω0Lと、圧電素子105のインピーダンスの絶対値1/(ω0C)よりもそれぞれ十分大きくなるように選ばれる。抵抗素子121−4の両端に誘導起電力が発生する状態Bから状態Cに、つまりスイッチ123−2が接続状態から断絶状態に遷移した直後、抵抗素子121−4が接続されることで、誘導素子125に電気エネルギーが残っていた場合、抵抗素子121−4においてエネルギーが消費される。次に状態Aとなり、誘導素子125が抵抗素子121−3に接続されたとき、急激な電流上昇が回避されるので、安全性が確保される。
なお、本実施形態では、電子機器3は、電子機器2(図8)において抵抗素子121−4を誘導素子125と並列に備えるように構成してもよい。
このように、本実施形態では、圧電素子(例えば、圧電素子105)に電圧を印加する誘導素子(例えば、誘導素子125)と並列に抵抗素子(例えば、抵抗素子121−4)が接続される。そのため、誘導素子と圧電素子とが接続した状態から断絶した状態に遷移した直後において、誘導素子に生じたエネルギーが消費されるので安全性が確保される。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。上述の実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を援用する。
図12は、本実施形態に係る電子機器4の構成を示す概略ブロック図である。
本実施形態に係る電子機器4は、電子機器1(図3)において、さらに抵抗素子142を備える。電子機器4では、オフセット減算部116(図3)は省略されてもよい。
抵抗素子142は、予め定められた電気抵抗値R6を有する抵抗素子である。抵抗素子142は、スイッチ123−1及び抵抗素子121−3に並列し、圧電素子105に対して直列に接続されている。具体的には、抵抗素子142の一端は、誘導素子125の他端、スイッチ123−1の一端及び衝突検出部113に接続されている。抵抗素子142−3の他端は、接地されている。電気抵抗値R6は、この電気抵抗値R6に圧電素子105の静電容量CCを乗じて得られる時定数が、タップ操作によって生じた起電圧、つまり出力電圧Voutの持続時間よりも十分長くなるように設定しておく。例えば、出力電圧Voutの持続時間が数msecから十数msecである場合には、時定数R6・CCが百msec以上の値となるように、電気抵抗値R6を設定する。この構成のもとで圧電素子105に蓄積された電荷が放電されるので、電荷の蓄積によって生ずるオフセット電圧Vthを低減又は解消することができる。
次に、衝撃の検出例について説明する。以下の説明では、抵抗素子142を備える電子機器4と、抵抗素子142を備えていない電子機器1(図3)との間で、スイッチ123−2が断絶状態(OFF)のときにタップ操作によって生じる出力電圧Vout、減算出力信号の電圧Vd、及び検出電圧Veを比較する。
図13は、衝撃の検出例を示す図である。縦軸、横軸は、それぞれ電圧、時刻を示す。
図13(A)は、電子機器1で検出された出力電圧Vout、減算出力信号の電圧Vd及び検出電圧Veの例を示す。
この例では、出力電圧Voutは当初約3Vであるが、タップ操作により出力電圧Voutが、スイッチ123−2の逆耐電圧(この例では、約4V)を越えると急激に低下する。この現象は、出力電圧Voutが、スイッチ123−2の逆耐電圧を越えたことにより、スイッチ123−2が接続状態(ON)になったことによる。その後、出力電圧Voutは、0〜2.2Vの間で変動する。
減算出力信号の電圧Vdは当初0Vであり、出力電圧Voutの急激な低下に伴って減算出力信号の電圧Vdも低下する。その後、減算出力信号の電圧Vdは−0.3〜0.9Vの間で変動するが、出力電圧Voutとの差は、約2.0Vに維持される。
検出電圧Veは、ほぼ0Vのまま維持される。これは、減算出力信号の電圧Vdが所定の検出閾値電圧を越えないために衝撃が検出されなかったことを示す。
図13(B)は、本実施形態に係る電子機器4で検出された出力電圧Vout、減算出力信号の電圧Vd及び検出電圧Veの例を示す。
この例では、出力電圧Voutが当初0Vであり、タップ操作により出力電圧Voutが上昇するが、そのピーク値が約3Vとなる。その後、出力電圧Voutは、2.0〜3.5の間で変動する。出力電圧Voutは、スイッチ123−2の逆耐電圧を超えないため、スイッチ123−2の状態は断絶状態(OFF)に維持される。
減算出力信号の電圧Vdは、当初0Vであり、図13(A)に示す例よりも出力電圧Voutに近似する。出力電圧Voutとの差は、時間経過に伴い増加する傾向があるが1.0Vを超えない。このことは、圧電素子105への電荷の蓄積が抑制されていることを示す。
検出電圧Veは、当初0V(衝撃が検出されていない)であるが、減算出力信号の電圧Vdが約2.0Vを越えた後に3.0V(衝撃が検出された)に上昇する。これは、圧電素子105への電荷の蓄積が抑制されていることにより、時刻1.5msecでなされたタップ操作が正しく検出されていることを示す。
以上に説明したように、本実施形態では、抵抗素子142−1の一端が圧電素子105の表面に接続され、抵抗素子142−1の一端が接地されるので、圧電素子105に蓄積された電荷が放電される。そのため、電荷の蓄積によって生ずるオフセット電圧Vthを低減又は解消することができるので、衝撃検出部113は、出力電圧Voutに基づいて圧電素子105の裏面に与えられた衝撃を確実に検出することができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。上述の実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を援用する。
本実施形態に係る電子機器5のハードウェア構成は、電子機器1(図3)のハードウェア構成と同様である。但し、スイッチ制御部112は、区間A、区間B、区間Cとは別個の区間C’において、3.0Vの高電圧値V1Hを有するスイッチ制御信号In1と、3.0Vの高電圧値V2Hを有するスイッチ制御信号In2とを生成する。区間C’では、スイッチ123−1、123−2は、それぞれ接続状態(ON)、断絶状態(OFF)に制御される。以下の説明では、スイッチ123−1、123−2が、それぞれ接続状態(ON)、断絶状態(OFF)であることを状態C’と呼ぶ。
ここで、スイッチ制御部112は、区間Bを終了させた後に区間C’を開始し、区間C’を終了させた直後に区間Cを開始する。区間C’の継続時間は、圧電素子105の表面に蓄積された電荷が十分に除去される時間、例えば、CC・R7よりも大きければよい。
また、区間C’が開始される前に、区間Aと区間Bとが交互に繰り返されてもよい。区間Aと区間Bとが繰り返されることにより、その繰り返し周期で変動する電圧が圧電素子105に印加される。圧電素子105に印加される電圧の変動により裏蓋104が振動することによって報音する。なお、電子機器5は、電子機器4(図12)と同様に抵抗素子142を備えてもよい。
次に、スイッチ制御信号In1、In2によるスイッチ123−1、123−2の状態の例について説明する。
図14は、本実施形態に係るスイッチ制御信号In1、In2による区間毎のスイッチ123−1、123−2の状態を示す表である。
区間Aでは、スイッチ123−1、123−2は、いずれも接続状態(ON)に制御される(状態A)。区間Bでは、スイッチ123−1、123−2は、それぞれ断絶状態(OFF)、接続状態(ON)に制御される(状態B)。区間C’では、スイッチ123−1、123−2は、それぞれ接続状態(ON)、断絶状態(OFF)に制御される(状態C’)。区間Cでは、スイッチ123−1、123−2は、いずれも断絶状態(OFF)に制御される(状態C)。
区間C’では、スイッチ123−1が接続状態(ON)に制御され、スイッチ123−2が断絶状態(OFF)に制御されることで、誘導素子125への電流の供給が阻止されるのに対し、圧電素子105の表面に蓄積された電荷が、スイッチ123−1及び抵抗素子121−3を介して除去される。その後に開始される区間Cにおいて、衝撃検出部113は、出力電圧Voutに基づいて衝撃を確実に検出することができる。
次に、スイッチ123−1、123−2の一制御例について説明する。
図15は、スイッチ123−1、123−2の一制御例を示す図である。
縦軸、横軸は、それぞれ電圧、時刻を示す。図15では、最上段にスイッチ制御信号In1、第2段にスイッチ制御信号In2、第3段に出力電圧Voutをそれぞれ示す。
この例では、時刻0〜5msの間が区間Cであり、時刻5〜36msの間では、区間Aと区間Bが1ms周期で交互に繰り返される。時刻36〜40msの間が区間B、時刻40ms〜42msの間が区間C’、時刻42〜50msの間が区間Cである。時刻5〜36msの間では、区間Aと区間Bが交互に繰り返されることにより、裏蓋104により報音がなされ、出力電圧Voutがこの繰り返しの周期で0.0〜12.5Vの間で変動する。その後の区間Bでは、出力電圧Voutの変動が減少し、出力電圧Voutは、3.0Vに維持される。この3.0Vの電圧値は、電源電圧Vccに相当する。その後の区間C’では、出力電圧Voutは、3.0Vから0.0Vに低下し、その後に区間Cが開始された後も出力電圧Voutは、0.0Vに維持される。
以上に説明したように、本実施形態では、スイッチ123−1、123−2がいずれも断絶状態(OFF)に制御される区間Cが開始される前に、スイッチ123−1、123−2がそれぞれ接続状態(ON)、断絶状態(OFF)に制御される区間C’を設ける。これにより、圧電素子105の表面に蓄積された電荷が除去されるため、区間Cにおいて出力電圧Voutに基づいて衝撃を確実に検出することができる。
上述では、スイッチ123−1、123−2がそれぞれトランジスタである場合を例にとって説明したが、上述した実施形態ではこれには限られない。スイッチ123−1、123−2は、それぞれの一端と他端との間を電気的に接続するか断絶するかを切り替えることができれば、いかなる形態、例えば、電磁スイッチ、ダイオードスイッチであってもよい。
圧電素子105の静電容量CCと誘導素子125のインダクタンスLは、これらによる共振周波数f0と裏蓋104の共振周波数fs(例えば、2〜5kHz)と等しいか共振周波数fsから予め定めた範囲内であってもよい。この周波数で圧電素子105を変形させると、裏蓋104が大きく振動するので、報音におけるエネルギー効率を向上させることができる。
他方、タップ操作等によって生じた圧電素子105の起電圧は、上述したように200Hz以下の低域成分が支配的である。そのため、従来は誘導素子125のインピーダンスが低くなるため十分な出力電圧Voutが得られなかった。これに対し、上述した実施形態では、スイッチ123−1、123−2をいずれも断絶状態(OFF)に制御する区間Cを設けることで、圧電素子105と誘導素子125とが電気的に断絶されるので、衝撃により十分な出力電圧Voutが得られる。衝撃検出部113は、区間Cにおいて出力電圧Voutに基づいて衝撃を確実に検出することができる。
上述では、電子機器1〜5が腕時計である場合を例にとって説明したが、上述した実施形態ではこれには限られない。上述した実施形態では、電子機器1〜5は、腕時計以外の電子時計、例えば、置時計であってもよい。また、本実施形態では、電子機器1〜5は、腕時計以外の電子時計に限られず、例えば、携帯電話機(いわゆるスマートフォンを含む)等の電話機やタブレット端末装置であってもよい。電子機器1〜5が電話機である場合には、上述した実施形態は、例えば、着信音等を発生させる報音機構が音を発生させているときに、与えられた衝撃を検知するという形態でも実施することができる。上述した実施形態は、例えば、着信時に振動を発生させる振動機構が振動を発生させているときに、与えられた衝撃を検知するという形態でも実施することができる。また、これらの形態において、衝撃が検知されたことに応じて、音の発生や振動等の動作を停止させてもよい。
なお、上述した実施形態における電子機器1〜5の一部、例えば、報音制御部111、スイッチ制御部112、衝撃検出部113、213、データ設定部114、時刻計測部115及びオフセット減算部116をコンピュータで実現するようにしてもよい。また、これらの構成に加え、コンパレータ228の機能を当該コンピュータで実現してもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、電子機器1〜5に内蔵されたコンピュータシステムであって、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。当該「コンピュータシステム」は、CPU(Central Processing Unit)等の部品単体であってもよいし、かかる部品を備えたコンピュータシステム(マイクロコンピュータも含む)であってもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態における電子機器1〜5の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。電子機器1〜5の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
1〜5…電子機器、
101…ケース、102…表示部、103…ベルト、104…裏蓋、105…圧電素子、
106(106−1、106−2)…電極、107…電源、108…基板、
110…制御部、111…報音制御部、112…スイッチ制御部、
113、213…衝撃検出部、114…データ設定部、115…時刻計測部、
116…オフセット減算部、121(121−1〜121−4)、
142…抵抗素子、123(123−1、123−2)…スイッチ、
125…誘導素子、131…発振部、132…操作入力部、228…コンパレータ

Claims (11)

  1. 振動部と、
    印加された電圧に応じて変形することによる振動を前記振動部に与え、前記振動部に与えられた衝撃による変形に応じた電圧を発生する圧電素子と、
    前記圧電素子に昇圧された電圧を印加するための誘導素子と、
    前記誘導素子へ電源からの電流を供給するか否かを制御する第1のスイッチと、
    前記誘導素子と前記圧電素子との間を接続又は断絶する第2のスイッチと、
    前記圧電素子に発生した電圧に基づき前記振動部に与えられた衝撃を検出する衝撃検出部と、
    前記第1のスイッチの前記電源から前記誘導素子への電流供給を接続又は断絶する制御と、前記第2のスイッチの前記誘導素子と前記圧電素子とを接続又は断絶する制御と、を組合せて制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 前記制御部は、前記第1のスイッチを接続し前記第2のスイッチを接続及び切断する振動期間と、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとを共に切断する検出期間と、を区別して制御する
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記制御部は、前記第1のスイッチを接続し前記第2のスイッチを接続及び切断する振動期間と、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとを共に切断する検出期間と、を一組とすることで、前記振動部へ与える振動の制御と前記振動部への衝撃を検出する制御とを併せて可能とする
    請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記第1のスイッチが前記誘導素子へ電流を供給しないように制御し、前記第2のスイッチが前記誘導素子と前記圧電素子との間を断絶しているとき、前記衝撃検出部は前記振動部に与えられた衝撃を検出することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記衝撃検出部は、前記誘導素子と前記圧電素子との間が断絶される毎に前記圧電素子に発生した電圧をサンプリングし、該サンプリングされた電圧に基づいて前記振動部に与えられた衝撃を検出することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記衝撃検出部は、前記圧電素子に発生した電圧の直流成分を補償することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の電子機器。
  7. 前記圧電素子に発生した電圧に基づいて前記第2のスイッチが前記誘導素子と前記圧電素子とを断絶するか否か制御する制御部を備えることを特徴とする請求項2からのいずれかに記載の電子機器。
  8. 前記誘導素子と並列に抵抗素子が接続されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の電子機器。
  9. 前記圧電素子が抵抗素子の一端に接続され、前記抵抗素子の他端が接地されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の電子機器。
  10. 前記第1のスイッチの一端と他端との間を断絶し、かつ前記第2のスイッチが前記誘導素子と前記圧電素子との間が断絶する前に、前記第1のスイッチの一端と他端との間を接続するスイッチ制御部を備え、
    前記第1のスイッチの一端が前記誘導素子と前記圧電素子に接続され、前記第1のスイッチの他端が抵抗素子を介して接地されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の電子機器。
  11. 振動部と、印加された電圧に応じて変形することによる振動を前記振動部に与え、前記振動部に与えられた衝撃による変形に応じた電圧を発生する圧電素子と、前記圧電素子に昇圧された電圧を印加するための誘導素子とを備える電子機器において、
    前記誘導素子へ電源からの電流を供給するか否かを制御する第1の過程と、
    前記誘導素子と前記圧電素子との間を接続又は断絶する第2の過程と、
    前記圧電素子に発生した電圧に基づき前記振動部に与えられた衝撃を検出する第3の過程と、
    前記第1のスイッチの前記電源から前記誘導素子への電流供給を接続又は断絶する時期と、前記第2のスイッチの前記誘導素子と前記圧電素子との接続又は断絶の時期と、を組合せて制御する第4の過程と、
    を有することを特徴とする衝撃検出方法。
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