JP6307216B2 - 音響変換器 - Google Patents

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Description

本明細書に記載の実施形態は、音響変換器に関する。
多くの音響変換器すなわちドライバは音波生成のために可動コイル式ダイナミックドライバを利用する。殆どの変換器の設計においては、磁石によってエアーギャップ内に磁束が生成される。可動コイルがエアーギャップ中の磁束と反応してドライバを動かす。初期においては、電磁石を利用してエアーギャップに一定の磁束が生成された。この電磁石をベースとするドライバは電力消費量が大きいという問題があった。その後音響ドライバが永久磁石で作られてきた。永久磁石は電力を消費しないがBH積に限界があり、大型となり易くまた磁性材料によっては高価となる。これに対し電磁石をベースとするドライバはそのようなBH積の制約を受けない。
本明細書で記述する実施形態は一般的に、固定コイルと可動コイルを有する音響変換器及びその音響変換器の動作方法に関する。時間変化する信号が可動コイルおよび固定コイルに印加され、音を生成する振動板の運動を制御する。可動コイルに印加される時間変化信号は、固定コイルに印加される時間変化信号の少なくとも一変形に基づく更新が可能である。
本発明のある実施形態によれば、音響変換器の動作方法が提供される。この方法は入力音響信号を受信し、固定コイル中に時間変化する固定コイル信号を生成することを含む。ここで時間変化する固定コイル信号は入力音響信号に対応し、固定コイルは磁路中に磁束を誘起する。またこの方法は、可動コイルに時間変化する可動コイル信号を生成することを含む。ここで可動コイルは磁路内に配置され、時間変化する可動コイル信号は時間変化する固定コイル信号と処理済みの入力音響信号との両方に対応し、時間変化する可動コイルは時間変化する可動コイル信号に応答して運動する可動振動板に結合されている。また本方法は、時間変化する固定コイル信号に対応する磁束の値に応答して処理済みの入力音響信号を生成することも含む。処理済みの入力音響信号は、磁束の値に応答して繰返し更新されてもよい。
ある場合には音響変換器は、これもまた磁路中に磁束を生成する永久磁石を含むハイブリッド型の音響変換器である。その場合には、その永久磁石による磁束と入力音響信号の両方に応じた時間変化固定コイル信号が生成される。
本発明の別の実施形態によれば、音響変換器が提供される。これは、入力音響信号を受信するための音響入力端子と、可動振動板、エアーギャップを有する磁性材料、磁性材料と前記エアーギャップ中に磁束を誘起するための固定コイル、並びに少なくとも一部分がエアーギャップ内に配置され振動板に結合された可動コイルを備えるドライバと、制御システムとを備えている。この制御システムは、入力音響信号に応答して時間変化する固定コイル信号を固定コイル内に生成し、時間変化する可動コイル信号を可動コイル内に生成し、時間変化する固定コイル信号に対応する磁束の値に応答して処理済みの入力音響信号を更新するように適合されている。ここで、時間変化可動コイル信号は、時間変化固定コイル信号と処理済み入力音響信号との両者に対応し、また時間変化可動コイルは、時間変化可動コイル信号に応答して運動する可動振動板に結合されている。
本発明の別の実施形態によれば、音響変換器の動作方法が提供される。この方法は、入力音響信号を受信し、可動コイル内に時間変化する可動コイル信号を生成し、時間変化する可動コイル信号を更新するためにフィードバック信号を生成し、固定コイル内に時間変化する固定コイル信号を印加し、フィードバック信号に応答して時間変化する可動コイル信号を更新することを含む。ここで、可動コイルは磁路内に配置され、時間変化する可動コイル信号は少なくとも処理済みの入力音響信号に対応し、可動コイルは時間変化する可動コイル信号に応答して運動する可動振動板に結合されており、固定コイルは磁路内に磁束を誘起し、時間変化する固定コイル信号はフィードバック信号に対応している。
本発明の別の実施形態によれば、音響変換器が提供される。これは、入力音響信号を受信するための音響入力端子と、可動振動板、エアーギャップを有する磁性材料、磁性材料とエアーギャップ中に磁束を誘起するための固定コイル、並びに少なくとも一部分がエアーギャップ内に配置され振動板に結合された可動コイルを備えるドライバと、制御システムとを備えている。この制御システムは、可動コイル内に時間変化する可動コイル信号を生成し、時間変化する可動コイル信号を更新するためのフィードバック信号を生成し、フィードバック信号に応答する時間変化する固定コイル信号を固定コイル内に印加し、フィードバック信号に応答して時間変化する可動コイル信号を更新するように適合されている。ここで時間変化する可動コイル信号は少なくとも処理済みの入力音響信号に対応し、可動コイルは時間変化する可動コイル信号に応答して運動する可動振動板に結合されている。
様々な態様及び実施形態の追加的な特徴は以下で説明する。
次に、本発明のいくつかの実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
例示的実施形態による音響変換器の図である。 別の例示的実施形態による音響変換器の図である。 別の例示的実施形態による音響変換器の図である。 別の例示的実施形態による音響変換器の図である。 例示的実施形態によるフィードバックブロックのブロック図である。 例示的実施形態によるバランスブロックのブロック図である。 例示的実施形態による動的等化ブロックのブロック図である。 例示的実施形態による設計の異なる音響変換器の磁束曲線を示す図である。
以下で説明する実施形態の様々な態様を図示するために、図面の種々の特徴は縮尺どおりにはなっていない。図面においては、対応する要素は一般的に類似または対応する参照番号で識別されている。
先ず図1を参照すると、音響変換器100の第1の実施形態が示されている。音響変換器100は、入力端子102と制御ブロック104とドライバ106とを有する。図1は、ドライバ106を断面で示し、音響変換器100のその他の部分をブロック図で示す。
制御ブロック104は、固定コイル信号発生ブロック108と、可動コイル信号発生ブロック110と動的等化ブロック160を含んでいる。図1に示すように、動的等化ブロック160と固定コイル信号発生ブロック108と可動コイル信号発生ブロック110のそれぞれは、データの送信及び/又は受信のために相互に連結されている。
動作時には入力音響信号Vが入力端子102において受信される。入力音響信号Vは、次に制御ブロック104内の1つまたは複数のブロックへ送信されてもよい。
ある実施形態においては、以下でさらに説明するように、固定コイル信号発生ブロック108と動的等化ブロック160はそれぞれ入力端子102に連結されている。入力音響信号Vは固定コイル信号発生ブロック108と動的等化ブロック160の両方に送信される。固定コイル信号発生ブロック108は、入力音響信号Vに応答してノード126において固定コイル電流信号Iを生成する。動的等化ブロック160は入力音響信号の処理済み信号を生成し、これが可動コイル信号発生ブロック110へ送信される。次に可動コイル信号発生ブロック110は、動的等化ブロック160から受信した処理済みの入力音響信号と固定コイル信号発生ブロック108から受信した固定コイル制御信号の両者に部分的に応答して、ノード128に可動コイル電流信号Iを生成する。
別のある実施形態においては、これもあとでさらに説明するように動的等化ブロック160のみが入力端子102に接続されている。入力音響信号Vは動的等化ブロック160へ送信される。動的等化ブロック160は入力音響信号の処理済み信号を生成し、これが可動コイル信号発生ブロック110へ送信される。次に可動コイル信号発生ブロック110は、処理済みの入力音響信号と固定コイル信号発生ブロック108から受信した固定コイル制御信号の両者に応答して、ノード128に可動コイル電流信号Iを生成する。可動コイル信号発生ブロック110はまた可動コイル制御信号も生成し、これは固定コイル信号発生ブロック108に提供される。可動コイル制御信号に基づいて、固定コイル信号発生ブロック108は固定コイル電流信号Iを生成する。
ドライバ106は、磁性材料112、振動板114、可動コイル型116、固定コイル118、及び可動コイル120を含んでいる。ドライバ106はまた、スパイダ122と縁部123を含む任意選択の振動板支持も含んでいる。
磁性材料112は一般的にドーナツ型をしており、ドーナツ状の空洞を持っている。固定コイル118は空洞の内部に配置される。様々な実施形態において、固定コイル118がより簡単に空洞内部に挿入または形成可能となるように、磁性材料112は1つまたは複数の部分から構成されていてもよい。磁性材料112は固定コイル電流信号Iに応答して磁化され、磁性材料中に磁束を形成する。磁性材料は磁気回路138中に円筒状のエアーギャップ136を有し、磁束がエアーギャップ136を貫通するかまたはその近傍に流れる。磁束が流れる流路は磁路と呼ばれることが理解されるであろう。
磁性材料112は、磁場の存在によって磁化され得る任意の材料で形成されてよい。様々な実施形態において、磁性材料112はそのような2つ以上の材料で形成されてよい。ある実施形態では、磁性材料112は積層体で形成されてもよい。ある実施形態では、積層体が半径方向に組み立てられてくさび形状を成し、この複合磁性材料が積層体同士の間にギャップを持たないように構成されてもよい。
可動コイル120は可動コイル型116上に取り付けられる。可動コイル120は可動コイル信号発生ブロック110に接続されていて、可動コイル電流信号Iを受信する。振動板114は可動コイル型116に取り付けられて、可動コイル120及び可動コイル型116と一緒に振動板114が運動する。可動コイル120と可動コイル型116は、可動コイル電流信号Iとエアーギャップ136内の磁束に応答してエアーギャップ136内で動く。可動コイル型116と一緒に動く音響変換器の部品は、可動部品と呼ぶことがある。可動コイル型116が運動している間に静止している部品を、固定部品と呼ぶことがある。音響変換器100の固定部品には、磁性材料112と固定コイル118が含まれる。
様々な実施形態において、音響変換器100は防塵キャップ132と磁性材料112の間の空間を通気するようになっていてもよい。例えば、磁性材料内112に開口が設けられ、あるいはまた可動コイル型116内に複数の開口が設けられて空間に通気し、それによって振動板114の運動に対する空気圧の影響を低減または防止するようになっていてもよい。
制御ブロック104は入力信号Vに応じて固定コイル信号及び可動コイル信号を生成し、その結果振動板114が入力音響信号Vに応じた音波を生成する。
固定コイル信号及び可動コイル信号は入力音響信号Vに対応し、かつまた相互にも対応する。固定コイル信号と可動コイル信号はいずれも時間変化する信号であり、固定コイル信号と可動コイル信号の振幅は音響変換器100の動作中に1つの振幅に固定されない。固定コイル信号の変化が、磁性材料112とエアーギャップ136にレベルの異なる磁束を生成する。可動コイル信号の変化は振動板114を動かし、入力音響信号Vに対応する音を生成する。ある実施形態において、固定コイル信号発生ブロック108と可動コイル信号発生ブロック110はそれぞれ相互に結合されている。
別のある実施形態において、可動コイル信号発生ブロック110と固定コイル信号発生ブロック108は相互に結合されていなくてもよい。ただし可動コイル信号発生ブロック110と固定コイル信号発生ブロック108の1つまたは両方が、相手方のブロックで生成された可動コイル電流信号Iまたは固定コイル電流信号Iを推定またはモデリングするようになっていて、そのモデリングしたコイル信号と入力音響信号とに応答してそれぞれ自分自身のコイル信号を生成するようになっていてもよい。
本発明による音響変換器の様々な実施形態において、固定コイル発生ブロック108と可動コイル発生ブロック110は、変換器に対する所望の性能および動作に依存した様々な方式で動作するようになっていてもよい。
次に図2では、音響変換器200の第2の実施形態の制御ブロック204が詳細に図示されている。
制御ブロック204は、固定コイル信号発生ブロック208と可動コイル信号発生ブロック210とを含んでいる。
固定コイル信号発生ブロック208は、絶対値ブロック230と固定コイル処理ブロック232と固定コイル電流調整器236を含んでいる。絶対値ブロック230は、入力音響信号Vを受信し、整流された入力音響信号250を提供する。入力音響信号Vの絶対値を利用することで、固定コイル信号を一方向信号とすることができる。従ってある実施形態において、固定コイル信号を常にプラスの信号とすることができる。固定コイル処理ブロック232は、整流された入力音響信号250に応答して固定コイル制御信号252を生成する。
別の実施形態において、固定コイル処理ブロック232が様々な要素を持ち、さまざまな様式で動作してもよい。固定コイル処理ブロック232のいくつかの例が米国特許第8,139,816号明細書に記載されている。参照によりこれを本明細書に援用する。例えば、固定コイル処理ブロック232はある実施形態において、スケーラと平方根ブロックとリミッタブロックを含んでいてもよい。これとは別に、固定コイル処理ブロック232はある実施形態において、ダイオードとコンデンサと抵抗とで構成される減衰ネットワークを持つRCDピークホールドを含んでいてもよい。回路部品は物理的な部品であってもよいし、1つまたは複数のデジタルモジュールであってもよいことは理解されるであろう。また、固定コイル処理ブロック232の他の例示的実施形態も利用され得ることも理解されるであろう。固定コイル電流調整器236は、固定コイル制御信号252に応答して電流として固定コイル信号を生成する。
実際には、固定コイル信号の有効な振幅は限られている。磁性材料112には飽和磁束密度があり、これが固定コイル電流信号Iの有効最大振幅に対応する。このレベルを超えて固定コイル電流信号Iの振幅を増加させても、エアーギャップ136での磁束密度を顕著に増大させることにはならない。固定コイル電流信号Iの有効最大振幅をIs−maxと呼ぶことがある。
可動コイル信号発生ブロック210には、除算器220と可動コイル電圧調整器228が含まれる。除算器220は、動的等化ブロック160で生成された処理済みの入力音響信号254をノード240から受信する。除算器220は、処理済みの入力音響信号254を固定コイル制御信号252で割って可動コイル制御信号256を生成する。可動コイル電圧調整器228は、可動コイル制御信号256に応答して、可動コイル信号を電圧信号すなわち可動コイル電圧信号Vとして生成する。可動コイル電圧信号Vは、次式に基づいて適切な可動コイル電流信号Iを生成するために導出されてもよい。
=V/Z (1)
ここで、Zは可動コイル120のインピーダンスに対応する。ある実施形態において、Zは抵抗でモデリングされる。
電流源で生成された電流信号とは違って、可動コイル電圧信号Vから導出される可動コイル電流信号Iは、適切な制御によって可動コイル120における可動部品のインピーダンスの影響を最小化できる利点がある。可動コイル電圧調整器228が電圧源の電力増幅器として作用し、入力音響信号を受け取ってその入力音響信号から適切な電圧信号を生成する。
図2において、固定コイル信号は電流信号として供給されるが、可動コイル電流信号Iは可動コイル電圧信号Vから生成されてもよい。固定コイル信号が電流信号として提供され、固定コイル118が可動コイル120に結合されているので、可動コイル118から固定コイル120への反射電圧が固定コイル電流調整器236で生成された信号をクリップ(clip)することがある。反射電圧を最小化する一方法は、固定コイル118に物理的に隣接させて可動コイル120に直列に、ただし可動コイル120とは逆位相にバッキングコイルを巻くことである。ただし、バッキングコイルの効果には周波数依存性があり、固定コイル118上の反射電圧を常に相殺できるわけではない。また、バッキングコイルの使用は高価となることがある。
振動板114は、可動コイル信号及び固定コイル信号に連動して(可動コイル120の動きに固定されて)位置を変化させる。任意の時間において、エアーギャップ136での磁束は通常固定コイル信号Iに比例する(固定コイル信号の振幅が急激な変化をしないものとする)。固定コイル電流信号Iが一定であるとすると、振動板114は可動コイル電流信号Iの変化に比例して動き、特定の音を出力する。固定コイル電流信号Iが時間変化する場合、同じ音の出力を得るためにはエアーギャップ136における磁束変化に適応するために可動コイル電流信号Iを変調させなければならない。動的等化ブロック160がエアーギャップ136における磁束Bの変化を補償するように作用する。
上に簡単に述べたように、動的等化ブロック160は入力音響信号Vを受信して処理し、処理済み入力音響信号254を生成する。電流調整器の代わりに可動コイル電圧調整器228を使用することにより、制御ブロック204が動的等化ブロック160を含んで、可動コイル120の電気部品の影響を補償してもよい。その影響には逆起電力(emf)が含まれ、可動コイル120のインダクタンス及び/又は可動コイル120の抵抗により生成され得る。一般的に、電流調整器は所定の電流信号を生成するように作用して、逆起電力や、可動コイル120のインダクタンス及び/又は抵抗に影響されない。その代り、電流調整器により生成される電流信号は一般的に、音響変換器300の機械的および音響的な効果のみを考慮するようになっている。
動的等化ブロック160は、固定コイル制御信号252に部分的に基づいて処理済みの入力音響信号254を生成する。固定コイル制御信号252は一般的にエアーギャップ136における磁束Bに比例する。従って、動的等化ブロック160がエアーギャップ136における磁束Bの変化を補償するように作用する。すなわち、動的等化ブロック160が、固定コイル制御信号252から決定されるエアーギャップ136における磁束Bに基づいて可動コイル電圧信号Vのフォワード補正を行う。動的等化ブロック160の例示的実施形態を、図7を参照して後で説明する。
次に図3には、音響変換器300の第3の実施形態の制御ブロック304が詳細に図示されている。
音響変換器300は、固定コイル信号発生ブロック308と可動コイル信号発生ブロック310とを含んでいる。可動コイル信号発生ブロック210と同様に、可動コイル信号発生ブロック310も除算器320と可動コイル電圧調整器328を含み、これらは除算器220及び可動コイル電圧調整器228と同様に作用する。
固定コイル信号発生ブロック308は、絶対値ブロック330と固定コイル処理ブロック332と固定コイル電圧調整器336を含んでいる。絶対値ブロック330は、入力音響信号Vを受信し、整流された入力音響信号350を提供する。固定コイル処理ブロック332は、整流された入力音響信号350に応答して固定コイル制御信号352を生成する。音響変換器200の固定コイル電流調整器236と違って、固定コイル電流調整器336は、固定コイル制御信号352に応答する電圧信号として固定コイル信号すなわち固定コイル電圧信号Vを生成する。固定コイル電圧信号Vは次式を利用して固定コイル電流信号Iに変換されてよい。
=V/Z (2)
ここで、Zは固定コイル118でのインピーダンスに対応する。ある実施形態において、Zは抵抗としてモデリングされる。
図2と3に示されているように、固定コイル信号発生ブロック208、308は、電流調整器または電圧調整器を備えていてもよい。前述したように、電圧調整器が使用されてもよい。これは、電流調整器と違って電圧調整器は双方向の電圧生成を必要としないので実装が容易であるからである。
固定コイル電圧調整器336を使用することで、音響変換器300に問題を生じる場合がある。たとえば、固定コイル電圧調整器336は音響変換器300の効率を落とすことがある。これは、可動コイル120から反射した固定コイル118内の電流を固定コイル電圧調整器336が分路させるからである。固定コイル電圧調整器336はまた周波数依存性があり、従って歪みを招く可能性がある。しかし実際には、固定コイル118は可動コイル120とは弱くしか結合していないのでこの問題は重大ではなく、さらには磁性材料112及び/又はエアーギャップ136に実用的な幾何形状を適用することにより軽減することもできる。
次に、音響変換器400の第4の実施形態の制御ブロック404が詳細に図示されている図4を参照する。
音響変換器400は、固定コイル信号発生ブロック408と可動コイル信号発生ブロック410とを含んでいる。ただし音響変換器200や300と異なり、音響変換器400はフィードバックに基づいて作用する。以下で説明するように固定コイル信号発生ブロック408は入力端子102には結合されていない。その代り固定コイル信号発生ブロック408は、固定コイル電流信号458及び/又は固定コイル電流信号の一変形を決定するためのフィードバックブロック470を含んでいる。確定された固定コイル電流信号458又は確定された固定コイル電流信号の一変形が、次に動的等化ブロック160に提供されて、それに応じて可動コイル信号を変形させる。固定コイル電流信号458は通常エアーギャップ136における磁束に比例する。
ある実施形態においては、音響変換器400には動的等化ブロック160がない場合がある。例えば、可動コイル信号発生器ブロック410が入力端子102に結合されていて入力音響信号Vを受信してよいし、フィードバックブロック470にも結合されていて固定コイル電流信号458を受信してもよい。ある実施形態では、可動コイル電圧調整器428が代わりに可動コイル電流調整器であってもよい。ある実施形態では、固定コイル電圧調整器438が固定コイル電流調整器で肩代わりされてもよい。
フィードバックブロック470は固定コイル電流信号458を決定して、音響変換器400の動作特性制御のために可動コイル信号を変更するように作用してもよい。例えば、固定コイル118と可動コイル120のそれぞれにおける結合損失を最小化し、可動コイル電流信号Iのクリッピングを低減し、可動コイル120の温度を制御し、音響変換器400内のノイズ及び/又は歪みを最小化する、などの音響変換器400の動作最適化のために固定コイル電流信号458が決定されてよい。音響変換器400のその他の動作特性も同様に固定コイル電流信号458を利用して変更されてもよい。
可動コイル信号発生ブロック210、310と同様に、可動コイル信号発生ブロック410も除算器420と可動コイル電圧調整器428を含んでいる。除算器420は、(動的等化ブロック160から受信した)処理済みの入力音響信号454を(固定コイル発生ブロック408から受信した)固定コイル電流信号458で割って可動コイル制御信号456を生成する。可動コイル電圧調整器428は、可動コイル制御信号456に応答して、可動コイル信号を電圧信号すなわち可動コイル電圧信号Vとして生成する。可動コイル信号Vを前述の式(1)を使って可動コイル電流信号Iに変換してもよい。
ある実施形態において、可動コイル信号発生器ブロック410内に圧縮ブロックを設けて、可動コイル電圧調整器428により生成される可動コイル信号Vのクリッピングを低減するために可動コイル制御信号456の振幅を小さくしてもよい。たとえば、圧縮ブロックは可動コイル信号発生ブロック410内に、可動コイル電圧調整器428の前段で一般的にはノード444の後段に設けられてもよい。この位置においては、圧縮ブロックが動作している場合には、ノード444からフィードバックブロック470に供給される信号は、圧縮器が可動コイル電圧調整器428に与える信号よりも大きいので、圧縮ブロックは固定コイル電流信号458を増加させる効果を持ち得る。また、より大きな固定コイル電流信号458が除算器420に供給される場合、除算器420の作用によって得られる可動コイル電圧信号Vは減少する。
これとは別に、圧縮ブロックは可動コイル信号発生ブロック410内に、可動コイル電圧調整器428の前段で一般的にはノード444の後段に設けられてもよい。この位置では、圧縮ブロックが作用している場合に、圧縮ブロックは固定コイル118と可動コイル120の電力消費を均衡させ、その結果固定コイル118と可動コイル120の結合損失も最小化させるように作用する。ただし、圧縮ブロックがこの位置に配置されている場合には、可動コイル電圧調整器428で生成される可動コイル電圧信号Vはより頻繁にクリッピングされる可能性がある。
ある実施形態において、確定された固定コイル電流信号458が増加されることがある。例えば、可動コイル電圧信号Vのクリッピングを低減するために、または圧縮ブロックが動作している場合に圧縮を低減するために、確定された固定コイル電流信号458が増加させられてもよい。確定された固定コイル電流信号458を増加させるために、可動コイル電圧信号Vがクリップされた場合、または圧縮ブロックにより生じる圧縮を低減する必要がある場合、ダイオードとコンデンサと抵抗とで構成される減衰ネットワークを持つRCDピークホールドが作動されてもよい。RCDピークホールドの出力信号が、確定された固定コイル電流信号458に付加されてもよい。上に述べたように、回路部品は物理部品であってもよいし、1つまたは複数のデジタルモジュールであってもよいことは理解されるであろう。
固定コイル発生ブロック408は、フィードバックブロック470と固定コイル電圧調整器438とを含む。フィードバックブロック470は、除算器420で生成された可動コイル制御信号456に応答する固定コイル電流信号458を生成する。固定コイル電流信号458は動的等化ブロック160と可動コイル信号発生ブロック410へ提供される。フィードバックブロック470は、固定コイル電流信号458あるいは固定コイル電流信号458の一変形も、固定コイル電圧調整器438へ提供する。固定コイル電圧調整器438は固定コイル電流信号458に応答して、電圧信号すなわち固定コイル電圧信号Vを生成する。
ある実施形態においては、フィードバックブロック470は、固定コイル電流信号458の同一変形を動的等化ブロック160と可動コイル信号発生ブロック410、並びに固定コイル電圧調整器438へ提供する。
ある実施形態では、動的等化ブロック160と可動コイル信号発生ブロック410の間に遅延ブロックが含まれてもよい。遅延ブロックは、フィードバックブロック470に十分な応答時間を提供するために備えられてもよい。
図5にはフィードバックブロック470の一例のブロック図が示されている。
前述したように、フィードバックブロック470は異なる複数の目的で固定コイル電流信号458を確定するように作用してもよい。図5に示されたフィードバックブロック470の例は、固定コイル118と可動コイル120における損失を最小化するために、固定コイル電流信号458を確定するように作用する。フィードバックブロック470は、可動コイル電力ブロック562と任意選択の可動コイル平均ブロック564と固定コイル電力ブロック572とバランスブロック550とを含んでいる。
ある実施形態では、バランスブロック550は、物理的な回路部品としてあるいは1つまたは複数のデジタルモジュールとして提供されてよい。別のある実施形態ではバランスブロック550は、フィードバックブロック470内の単なるノードであってもよい。
可動コイル電力ブロック562は、可動コイル120においてインピーダンスにより生じる損失を決定する。それは次式で与えられる。
Figure 0006307216

ここで、Zは可動コイル120のインピーダンスを表し、Rは可動コイル120の抵抗を表す。同様に、固定コイル電力ブロック572は、固定コイル118においてインピーダンスにより生じる損失を決定する。それは次式で与えられる
Figure 0006307216

ここで、Zは固定コイル118のインピーダンスを表し、Rは固定コイル118の抵抗を表す。
可動コイル120のインピーダンスはsドメインでモデル化することができる。例えば、密閉型システム用の可動コイル120のインピーダンスは次のように表すことができる。
Figure 0006307216

ここで、RESは電気側で反射された機械的抵抗であり、QMSは機械的損失だけを考量した場合の共振点におけるドライバ106の減衰を表し、τATは共振時定数を表す。式(5)の逆数は次のようになる。
Figure 0006307216

ESはエアーギャップ136内の磁束Bとともに変化し、次のように表されることが分かる。
Figure 0006307216

ここで、Sは振動板114の表面積を表し、RASはサスペンション損失の音響抵抗を表し、Ieffectiveはエアーギャップ136内の磁束中の可動コイル120の有効長を表す。
ベント型、バンドパス型、あるいはパッシブラジエータ付き、などの設計の異なるスピーカに関して、対応する方程式を用いて可動コイル120のインピーダンスを表すことができる。このことは当業者には周知であろう。
式(6)に双線形変換を適用して、一例として下の式(8)に示すようなzドメインにおける4次多項式を生成する。そうすると可動コイル120のインピーダンスの逆数が離散時間ドメインにシミュレートできる。
Figure 0006307216

ここで、a、bは現在の反復の係数を表し、a、bは以前の反復の係数を表し、a、bはさらにその前の反復の係数を表す。式(7)から分かるようにRESの値が磁束Bに依存するので、式(8)のある係数は、磁束Bに依存する。エアーギャップ136内の磁束Bは反復ごとに変化するので、式(8)の係数は反復ごとに決定する必要があることは理解されるであろう。反復ごとに決定される係数を使用して、可動コイル120のインピーダンスが決定され、かつ可動コイル120での損失が次に式(3)を使って決定される。ある実施形態において、係数はルックアップテーブルで決定してもよいし、あるいは双線形変換から直接計算してもよい。別の実施形態において、類似の形式の適切な式が利用されてもよい。
固定コイル118と可動コイル120におけるインピーダンスにより生じる損失を確定した後、固定コイル118と可動コイル120での損失を低減することが望ましい。パワーバランス信号が、例えばノード582において可動コイル損失(Power)から固定コイル損失(Power)を差し引いて生成されてもよい。固定コイル118と可動コイル120における損失が等しい場合に損失が最小であるので、バランスブロック550は損失を最小化できる固定コイル電流信号458を判定し、その固定コイル電流信号458かあるいはその固定コイル電流信号458の一変形を固定コイル電圧調整器438へ供給する。バランスブロック550の例示的実施形態を、図6を参照して後で説明する。
ある実施形態において、パワーバランス信号を増幅するために、フィードバック利得増幅ブロックが含まれていてもよい。
ある実施形態において、固定コイル電力ブロック572と可動コイル電力ブロック562のそれぞれは、環境因子の影響を考慮するように設計することも可能である。環境因子としては例えば周囲温度がある。通常RとRは固定コイル118と可動コイル120の温度に依存する。ある実施形態において、温度が計測または推定されて、その計測または推定された温度に対応する抵抗を使ってパワーバランス信号が計算されてもよい。
任意選択の可動コイル平均ブロック564が備えられて、ノード444から受け取った可動コイル制御信号456を安定化させてもよい。可動コイル電力ブロック562は可動コイル制御信号456の2乗値に比例する瞬間的な可動コイル電力信号を生成し、可動コイル電力ブロック562で生成されたその可動コイル電力信号を部分的に利用して固定コイル電流信号458を決定する。そうして固定コイル電流信号458は、可動コイル信号を更新するために少なくとも除算器420と動的等化ブロック160へ供給される。従って、瞬間的な可動コイル電力信号のために更新された可動コイル制御信号456に歪みが導入されることがある。可動コイル平均ブロック564を備えることにより、可動コイル制御信号456から音響帯域内の歪み成分を除去して可動コイル電力信号を安定化してもよい。一般的に可動コイル平均ブロック564は低周波で作動し得る。例えば、この低周波の値は所望の音響周波数帯域の外であってもよいが、この低周波の値は可動コイル損失と固定コイル損失との動的バランスを可能とするものでなければならない。
ある実施形態において、増幅器における損失を判定するために、可動コイル電力ブロック562の後段に増幅損失ブロックが備えられていてもよい。増幅器での損失は可動コイル信号に直接関係する。可動コイル平均ブロック564で確定される平均可動コイル損失に増幅損失を含めることにより、音響変換器400のための全体システムの最小損失を確定することができる。
これ以外のフィードバックブロック470の構成及び/又は設計が提供され得ることは理解されるであろう。例えば、固定コイル電流信号458を決定する目的の違いに応じて、フィードバックブロック470の構成が変わってもよい。
次に、バランスブロック550の一例のブロック図600が示された図6を参照する。
ある実施形態では、バランスブロック550は、フィードバックブロック470内のノードとして提供されてもよい。従ってノード582で生成されたパワーバランス信号が固定コイル電流信号458として使用され、動的等化ブロック160と除算器420と固定コイル電圧調整器438へ供給されてもよい。
別のある実施形態において、バランスブロック550が物理的な回路部品で提供されてもよい。図6の例示的なバランスブロック550において、バランスブロックは一例として、ノード582から受信したパワーバランス信号に応答して、固定コイル電流信号458あるいは固定コイル電流信号458の一変形を生成する。
さらに図6に図示されているように、ノード582から受信したパワーバランス信号とノード654からのバランスフィードバック信号とに基づいてノード650において固定コイル電流信号の第1の変形が生成されてもよい。ノード654で与えられるバランスフィードバック信号は一般的に固定コイル電流信号458のそれ以前の反復に対応している。ノード650において、ノード582から受信されたパワーバランス信号からバランスフィードバック信号を差し引いて、固定コイル電流信号458の第1の変形が生成される。図5に示すように、固定コイル電流信号458の第1の変形はノード446を経由して固定コイル電力ブロック572と固定コイル電圧調整器438へ供給される。固定コイル電流信号の第1の変形が固定コイル電圧調整器438へ提供されると、固定コイル電力ブロック572は固定コイル118で生成される損失を確定し得る。
バランスブロック550には、固定コイル電流信号458の第2の変形を生成するための固定コイルインピーダンスモデル652も含まれている。固定コイルインピーダンスモデル652は固定コイル118のモデルに対応する。固定コイルインピーダンスモデル652はノード650から固定コイル電流信号の第1の変形を受信し、固定コイル電流信号の第2の変形を生成する。固定コイル電流の第2の変形は、固定コイル電圧調整器438で生成された固定コイル信号に対応してもよい。この固定コイル電流信号458の第2の変形は次にノード442を経由して動的等化ブロック160と除算器420へ供給されてもよい。
ある実施形態において、固定コイルインピーダンスモデル652は1次のローパスフィルタであってよい。別のある実施形態では、固定コイルインピーダンスモデル652はインダクタンスとしてモデル化されてもよい。通常、インダクタンス部品はゆっくり作用する。従って緩慢に作用する可動コイル平均ブロック564がフィードバックブロック470の動作を損なうことはない。
ある実施形態では、固定コイル電流信号の第1の変形と第2の変形とは同じであってよい。別のある実施形態では、固定コイル電流信号の第1の変形は代わりにノード442に供給され、固定コイル電流信号の第2の変形は代わりにノード446と固定コイル電力ブロック572に供給される。
ある実施形態では、フィードバック利得増幅ブロックは、ノード650に与えられるパワーバランス信号の一変形を増幅するために、固定コイルインピーダンスモデル652より前段に含まれてもよい。パワーバランス信号を増幅することにより、可動コイル損失と固定コイル損失のバランスをよくすることが可能となる。
次に図7においては、動的等化ブロック160の一例のブロック図700が示されている。
動的等化ブロック160には、ターゲット信号ブロック710と伝達関数ブロック720と安定化ブロック730が含まれてよい。
ターゲット信号ブロック710は、入力音響信号Vに応答してターゲット入力音響信号を提供する。一般的に、特定の音響変換器に対してより適した入力音響信号の変形を提供するために、ターゲット信号ブロック710は、記述された任意の音響変換器の動作特性によって変化してもよい。例えば、ドライバ106が再生しようとする低周波情報を低減させるために、ターゲット信号ブロック710はハイパスフィルタであってよい。ハイパスフィルタは、zドメイン内で動作する1次または2次またはそれより高次のフィルタであってよい。またはアナログフィルタであってもよい。
伝達関数ブロック720には固定コイル118のモデルと、従ってエアーギャップ136の磁束Bの関数が含まれる。伝達関数ブロック720は従って伝達関数G(s,B)に対応する。前に説明したように、エアーギャップ136の磁束は一般的に、固定コイル制御信号252、352と、固定コイル発生ブロック208、308、408から受信する固定コイル電流信号458とに比例する。ある実施形態において、固定コイル制御信号252、352と固定コイル電流信号458とは磁束に直接比例すると仮定してよい。ある実施形態においては、伝達関数ブロック720もまた環境因子を考慮するモデルを含んでいてもよい。環境因子としては例えば周囲温度がある。
ある実施形態においては、動的等化ブロック160と固定コイル信号発生ブロック208、308または408との間に磁束変換ブロックが含まれていて、固定コイル制御信号252、352と固定コイル電流信号458とを対応する磁束の値に関連付けてもよい。例えば、磁束変換ブロックは、ある範囲の固定コイル制御信号252、352、または固定コイル電流信号458に対して対応する磁束の値を含むルックアップテーブルを含んでいてもよい。
安定化ブロック730は、伝達関数ブロック720で生成される出力信号Y(s,B)を安定化するように作用する。ある実施形態においては、安定化ブロック730もまた、エアーギャップ136の磁束の関数であってよい。それは、伝達関数ブロック720の作用、すなわちG(s,B)もまたエアーギャップ136の磁束の関数であるからである。
従って、伝達関数G(s,B)をターゲット入力音響信号すなわちTへ適用することにより誤差信号E(s,B)が決定される。誤差信号E(s,B)は、処理済みの入力音響信号254、354、454として、各ノード240、340、440において可動コイル信号発生ブロック210、310、410へ提供される。動的等化ブロック160との関係は次式で与えられる。
Figure 0006307216

式(9)、(10)により、Y(s,B)を次のように定義することができる。
Figure 0006307216

図7に示す動的等化ブロック160のような閉ループシステムにおいては、誤差信号E(s,B)は次式で決定される。
Figure 0006307216
ある実施形態においては、記述した任意の音響変換器はsドメインを利用してモデル化されてよい。例えば、ターゲット入力音響信号Tは2次のハイパスフィルタであって、sドメイン内で次式の様に表されてよい。
Figure 0006307216

ここで、Qhpは2次のハイパスフィルタの減衰を表し、Thpは2次のハイパスフィルタの時定数を表す。
ここでまた、密閉型システムに対する伝達関数G(s,B)は、sドメイン内で次のように表されてもよい。
Figure 0006307216

ここで、Q(B)tsはドライバ106の減衰を表し、TATはドライバ106の時定数を表す。式(14)は音響変換器の自然な応答を表す。また、Q(B)tsは次式で表現される。
Figure 0006307216

ここで、CATはドライバ106の弾性コンプライアンス(スピーカボックスが記載の任意の音響変換器を囲んでいる場合にはスピーカボックスの弾性コンプライアンスも含む)であり、Bはエアーギャップ136の磁束を表し、Ieffectiveはエアーギャップ136において磁束内にある可動コイル120の有効長を表す。
ベント型、バンドパス型、あるいはパッシブラジエータ付き、などの設計の異なるスピーカに関して、対応する方程式を用いてそれぞれのドライバ106の減衰関数Q(B)tsや伝達関数G(s,B)を表すことができることは理解されるであろう。
式(12)と(14)を用いて、誤差信号Eは次のように表現される。
Figure 0006307216

式(16)に双線形変換を適用して、次の式(17)に示すようなzドメインの4次多項式が生成される。そうすると誤差信号Eが離散時間ドメイン内にシミュレートできる。
Figure 0006307216

ここで、a、bは現在の反復の係数を表し、a、bは以前の反復の係数を表し、a、bはさらにその前の反復の係数を表す。式(17)の係数のあるものは磁束Bに依存する。エアーギャップ136内の磁束Bは反復ごとに変化するので、式(17)の係数は反復ごとに決定する必要があることは理解されるであろう。ある実施形態において、係数はルックアップテーブルで決定してもよいし、あるいは双線形変換から直接計算してもよい。
別のある実施形態においては、記載の音響変換器は直接的な数値手法でモデル化されてもよい。例えば、微分方程式を反復法で利用してもよい。
ある実施形態において、伝達関数ブロック720は可動コイル120のインダクタンスLの効果も説明可能である。可動コイルのインダクタンスLはドライバの高周波応答に影響を与え、また磁性材料112内の磁束に依存することから、これは重要である。一例として、式(14)の次数、したがって式(16)の次数が増加する場合がある。別の例では、可動コイルインダクタンスブロックが、ターゲット信号ブロック710の前段または後段に、あるいはまた誤差信号E(s,B)が確定された後段に含められてもよい。可動コイルインダクタンスブロックは、可動コイルインダクタンスLとエアーギャップ136の内の磁束とに対応する少なくとも1つの周波数依存部品を含んでよい。可動コイルインダクタンスブロックの伝達関数はsドメインにおいて次のように表されてよい。
Figure 0006307216

ここでTShelfは、シェルフ等化の上端に対する時定数を表し、T(B)LRは可動コイル120のインダクタンスと抵抗の時定数を表す。可動コイル120のインダクタンスと抵抗はL(B)/Rで表現され、ここで可動コイルのインダクタンスLはエアーギャップ136における磁束Bの関数である。
上で説明したように、式(18)に双線形変換を適用して、次の式(19)に示すようなzドメインの4次多項式が生成される。そうすると可動コイルのインダクタンス信号Leq(s,B)が離散時間ドメイン内にシミュレートできる。
Figure 0006307216

ここで、a、bは現在の反復の係数を表し、a、bは以前の反復の係数を表し、a、bはさらにその前の反復の係数を表す。式(19)の係数のあるものは磁束Bに依存する。エアーギャップ136内の磁束Bは反復ごとに可動コイルのインダクタンスLを変化させるので、式(19)の係数は反復ごとに決定する必要があることは理解されるであろう。ある実施形態において、係数はルックアップテーブルで決定してもよいし、あるいは双線形変換から直接計算してもよい。また、可動コイルのインダクタンスLはエアーギャップ136内の磁束Bの関数であるので、可動コイルインダクタンスLもまたルックアップテーブル、あるいは1次、2次、3次またはそれより高次の多項式を用いて決定することができる。例えば、磁束Bの関数としての可動コイルのインダクタンスLは、次式を用いて決定される。
Figure 0006307216
上記の音響変換器のある実施形態は、ハイブリッド型の音響変換器であってよい。ハイブリッド型の音響変換器は、永久磁石と1つまたは複数の固定コイル118の両方を使用して磁性材料112とエアーギャップ136を磁化する。固定コイル電流信号Iが低いレベルにおいて磁束を増大させるためにハイブリッド型変換器を利用することが望ましい場合がある。
次に図8には、異なる設計の音響変換器に対する磁束曲線800が概略的に示されている。磁束曲線800は、異なる音響変換器設計に関して、磁性材料112内の磁束密度Bを固定コイル電流信号Iに対してプロットしたものである。曲線810はこれまで説明した任意の音響変換器などのような磁性材料112を磁化するのに固定コイル118を利用する音響変換器に対応するものであり、曲線820はハイブリッド型音響変換器に対応するものである。曲線810と曲線820とを比較すると、固定コイル電流信号Iが小さい時には、エアーギャップ136に磁束を生成するためにはハイブリッド型音響変換器の方が効果的である。しかし、固定コイル電流信号Iが大きい時には、これまで説明した任意の音響変換器とハイブリッド型音響変換器との間の磁束生成に顕著な差はない。
ハイブリッド型音響変換器に対して、固定コイル電流信号Iは次のように表される。
Figure 0006307216

ここで、Bはエアーギャップ136の磁束を表し、Nは固定コイル118のターン数を表し、Rはハイブリッド型音響変換器(磁気回路には永久磁石と磁性材料112とエアーギャップ136が含まれる)のリラクタンスを表し、Aは磁性材料112とエアーギャップ136の断面積を表し、Hmagnetは永久磁石の起磁力を表し、Imagnetは磁石の磁束(Bmagnet)の方向への永久磁石の長さを表す。磁石の起磁力Hmagnetは一般的に次のように表される。
Figure 0006307216

ここで、Bmagnetは永久磁石の磁束密度を表し、Bremanenceは永久磁石の残留インダクタンスを表す。Bremanenceの値とパーマネンス係数はハイブリッド型音響変換器に使用される永久磁石に依存する。磁性材料112と永久磁石のそれぞれの断面積が等しい場合には、BとBmagnetの値は等しくなることが理解されるであろう。
再度図8を参照すると、ハイブリッド型音響変換器の磁気回路のリラクタンスRはBとともに変化する。これは磁性材料112中に誘起される磁束が飽和するからである。曲線820に十分に合致する1次、2次、3次またはさらに高次の多項式を用いて、曲線820がプロットされてもよい。例えば、下記の固定コイル電流信号Iの関数としての磁束の表現が用いられてもよい。
Figure 0006307216

ここで、係数n、n、n、nは曲線820に合うように選択される。同様の形式の別の式を用いることもできる。
これまでの様々な実施形態は、ブロック図程度で記述し、いくつかの個別要素を利用して実施形態を説明した。これまでに説明した実施形態も含めて本発明の実施形態はデジタル信号処理を行なう装置、またはアナログとデジタルの信号処理の組合せを行なう装置に実装されてもよい
本発明をここに例示としてのみ説明した。本発明の精神と範囲から逸脱することなしにこれらの例示的実施形態に対して種々の変形と変更を行うことができる。本発明の精神と範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。

Claims (21)

  1. 音響変換器の動作方法であって、
    入力音響信号を受信するステップと、
    固定コイル中に時間変化する固定コイル信号を生成するステップであって、前記時間変化する固定コイル信号は、前記入力音響信号に対応し、前記固定コイルは、磁路中に磁束を誘起する、ステップと、
    前記入力音響信号および前記時間変化する固定コイル信号に基づいて誤差信号を生成するステップと、
    可動コイル中に時間変化する可動コイル信号を生成するステップであって、前記可動コイルは、前記磁路内に配置され、前記時間変化する可動コイル信号は、前記時間変化する固定コイル信号と前記誤差信号との両方に対応し、前記可動コイルに結合された可動振動板は、前記時間変化する可動コイル信号に応答して運動する、ステップと、
    前記時間変化する固定コイル信号に対応する磁束値に応答して、前記誤差信号を生成するステップ
    を含み、
    前記磁束値は、多項式を使用することにより決定される、方法。
  2. 前記入力音響信号に応答してターゲット入力音響信号を提供するステップと、
    更新された誤差信号を生成するステップであって、前記更新された誤差信号は、前記磁束値と前記ターゲット入力音響信号とに対応する、ステップ
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記更新された誤差信号を生成するステップが、さらに、
    伝達関数と前記ターゲット入力音響信号とに基づいて前記更新された誤差信号を決定するステップであって、前記伝達関数は、前記磁束値に対応する、ステップを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記誤差信号は、前記磁束値に応答して反復して更新される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記時間変化する固定コイル信号を生成するステップが、さらに、
    前記入力音響信号に対応する固定コイル制御信号を生成するステップと、
    前記固定コイル制御信号に対応する前記時間変化する固定コイル信号を生成するステップ
    を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記時間変化する可動コイル信号を生成するステップが、さらに、前記誤差信号を前記固定コイル制御信号で割るステップを含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記音響変換器は、前記磁路中に磁束を誘起する永久磁石を含むハイブリッド型音響変換器であり、前記時間変化する固定コイル信号は、前記永久磁石により誘起された前記磁束と前記入力音響信号との両者に対応する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 音響変換器であって、前記音響変換器は、
    入力音響信号を受信するための音響入力端子と、
    可動振動板と、エアーギャップを有する磁性材料と、前記磁性材料と前記エアーギャップ中に磁束を誘起するための固定コイルと、前記可動振動板に結合された可動コイルとを有するドライバであって、前記可動コイルは、少なくとも部分的に前記エアーギャップ内に配置される、ドライバと、
    制御システムと
    を備え、
    前記制御システムは、
    前記固定コイル中に時間変化する固定コイル信号を生成することであって、前記時間変化する固定コイル信号は、前記入力音響信号に対応する、ことと、
    前記入力音響信号および前記時間変化する固定コイル信号に基づいて誤差信号を生成することと、
    前記可動コイル中に時間変化する可動コイル信号を生成することであって、前記時間変化する可動コイル信号は、前記時間変化する固定コイル信号と前記誤差信号との両者に対応し、前記可動コイルに結合された前記可動振動板は、前記時間変化する可動コイル信号に応答して運動する、ことと、
    前記時間変化する固定コイル信号に対応する磁束値に応答して、前記誤差信号を生成することと
    を実行するように適合されており、
    前記磁束値は、多項式により決定される、音響変換器。
  9. 前記制御システムは、さらに、
    前記入力音響信号に応答してターゲット入力音響信号を提供することと、
    更新された誤差信号を生成することであって、前記更新された誤差信号は、前記磁束値と前記ターゲット入力音響信号とに対応する、ことと
    を実行するように適合されている、請求項8に記載の音響変換器。
  10. 前記制御システムは、さらに、
    伝達関数と前記ターゲット入力音響信号とに基づいて前記誤差信号を反復更新するように適合されており、前記伝達関数は、前記磁束値に対応する、請求項9に記載の音響変換器。
  11. 前記制御システムは、さらに、
    前記入力音響信号に対応する固定コイル制御信号を生成することと、
    前記固定コイル制御信号に対応する前記時間変化する固定コイル信号を生成することと
    を実行するように適合されている、請求項8〜10のいずれか1項に記載の音響変換器。
  12. 前記制御システムは、さらに、
    前記誤差信号を前記固定コイル制御信号で割るように適合されている、請求項11に記載の音響変換器。
  13. 前記エアーギャップ中に磁束を誘起するための永久磁石をさらに備え、前記制御システムは、前記入力音響信号と前記永久磁石によって前記エアーギャップ中に誘起された前記磁束との両者に対応する前記時間変化する固定コイル信号を生成するように適合されている、請求項8〜12のいずれか1項に記載の音響変換器。
  14. 音響変換器の動作方法であって、
    入力音響信号を受信するステップと、
    前記入力音響信号および固定コイル中の時間変化する固定コイル信号に基づいて誤差信号を生成するステップと、
    可動コイル中に時間変化する可動コイル信号を生成するステップであって、前記可動コイルは、磁路内に配置され、前記時間変化する可動コイル信号は、少なくとも前記誤差信号に対応し、前記可動コイルは、前記時間変化する可動コイル信号に応答して運動する可動振動板に結合されている、ステップと、
    前記時間変化する可動コイル信号を更新するためのフィードバック信号を生成するステップと、
    前記固定コイル内に前記時間変化する固定コイル信号を印加するステップであって、前記固定コイルは、前記磁路中に磁束を誘起し、前記時間変化する固定コイル信号は、前記フィードバック信号に対応する、ステップと、
    前記フィードバック信号に応答して前記時間変化する可動コイル信号を更新するステップ
    を含み、
    前記時間変化する可動コイル信号を更新するステップは、さらに、
    前記入力音響信号に対応するターゲット入力音響信号を提供するステップと、
    前記ターゲット入力音響信号に基づいて、更新された誤差信号を生成するステップ
    を含み、
    前記更新された誤差信号を生成するステップは、さらに、
    前記フィードバック信号に対応するフィードバック磁束値を決定するステップと、
    伝達関数と前記ターゲット入力音響信号とに基づいて前記誤差信号を反復更新するステップ
    を含み、
    前記伝達関数は、前記フィードバック磁束値に対応し、
    前記フィードバック磁束値は、多項式を使用することにより決定される、方法。
  15. 前記時間変化する可動コイル信号を更新するためのフィードバック信号を生成するステップが、さらに、
    前記固定コイルにおける損失に対応する固定コイル損失と、前記可動コイルにおける損失に対応する可動コイル損失とを決定するステップと、
    パワーバランス信号を決定するステップであって、前記パワーバランス信号は、前記固定コイル損失と前記可動コイル損失との差に対応する、ステップと、
    前記パワーバランス信号に基づいて前記フィードバック信号を決定するステップ
    を含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記時間変化する可動コイル信号を生成するステップが、さらに、
    前記誤差信号を前記フィードバック信号で割るステップを含む、請求項14に記載の方法。
  17. 前記音響変換器は、前記磁路中に磁束を誘起する永久磁石を含むハイブリッド音響変換器であり、前記時間変化する固定コイル信号は、前記永久磁石により誘起された前記磁束と前記入力音響信号との両方に対応する、請求項14〜16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 音響変換器であって、前記音響変換器は、
    入力音響信号を受信するための音響入力端子と、
    可動振動板と、エアーギャップを有する磁性材料と、前記磁性材料と前記エアーギャップ中に磁束を誘起するための固定コイルと、前記可動振動板に結合された可動コイルとを有するドライバであって、前記可動コイルは、少なくとも部分的に前記エアーギャップ内に配置される、ドライバと、
    制御システムと
    を備え、
    前記制御システムは、
    前記入力音響信号および前記固定コイル中の時間変化する固定コイル信号に基づいて誤差信号を生成することと、
    前記可動コイル中に時間変化する可動コイル信号を生成することであって、前記時間変化する可動コイル信号は、少なくとも前記誤差信号に対応し、前記可動コイルは、前記時間変化する可動コイル信号に応答して運動する前記可動振動板に結合されている、ことと、
    前記時間変化する可動コイル信号を更新するためのフィードバック信号を生成することと、
    前記固定コイル内に前記時間変化する固定コイル信号を印加することであって、前記時間変化する固定コイル信号は、前記フィードバック信号に対応する、ことと、
    前記フィードバック信号に応答して前記時間変化する可動コイル信号を更新することと
    を実行するように適合されており、
    前記制御システムは、さらに、
    前記入力音響信号に対応するターゲット入力音響信号を提供することと、
    前記ターゲット入力音響信号に基づいて、更新された誤差信号を生成することと、
    前記フィードバック信号に対応するフィードバック磁束値を決定することと、
    伝達関数と前記ターゲット入力音響信号とに基づいて前記更新された誤差信号を反復更新することと
    を実行するように適合されており、
    前記伝達関数は、前記フィードバック磁束値に対応し、
    前記フィードバック磁束値は、多項式を使用することにより決定される、音響変換器。
  19. 前記制御システムは、さらに、
    前記固定コイルにおける損失に対応する固定コイル損失と、前記可動コイルにおける損失に対応する可動コイル損失とを決定することと、
    パワーバランス信号を決定することであって、前記パワーバランス信号は、前記固定コイル損失と前記可動コイル損失との差に対応する、ことと、
    前記パワーバランス信号に基づいて前記フィードバック信号を決定することと
    を実行するように適合されている、請求項18に記載の音響変換器。
  20. 前記制御システムは、さらに、
    前記誤差信号を前記フィードバック信号で割るように適合されている、請求項19に記載の音響変換器。
  21. 前記エアーギャップ中に磁束を誘起するための永久磁石をさらに備え、前記制御システムは、前記入力音響信号と前記永久磁石によって前記エアーギャップ中に誘起された前記磁束との両者に対応する前記時間変化する固定コイル信号を生成するように適合されている、請求項18〜20のいずれか1項に記載の音響変換器。
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