JP6304651B2 - 循環器機能演算装置 - Google Patents

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Description

本発明は、循環器機能演算装置に関する。
特許文献1の循環器機能演算装置は、圧迫部、圧力検知部、脈波検出部、および特徴量演算部を有する。圧迫部は、被測定者の身体の被測定部を圧迫する。圧力検知部は、圧迫部により発生する圧迫圧力を検知する。脈波検出部は、圧力検知部からの出力信号に基づいて脈波情報を検知する。特徴量演算部は、脈波情報に基づいて被測定者の循環器機能の指標を演算する。特徴量演算部は、脈波の包絡線を含むパターン部分を、台形の概形パターンに整合させる。特徴量演算部は、循環器機能の指標として台形に整合させたパターン部分の上底の値を演算する。
特開2005‐323853号公報
上記循環器機能演算装置により検知される脈波情報は、ハード特定、生体特性、および測定環境に影響される。ハード特性は、例えば圧迫部および圧力検知部等の特性が挙げられる。生体特性は、例えば被測定者の年齢、測定部の大きさ、脂肪と筋肉との割合、性別、および人種等の特性が挙げられる。測定環境は、例えば被測定者と圧迫部との位置関係、および被測定者の測定姿勢の変化等が挙げられる。ハード特性、生体特性、および測定環境等による脈波情報への影響は、演算結果に影響を与える。このため、演算結果が被測定者の実態に即した適切な結果から乖離するおそれがある。
他方、循環器機能演算装置の演算精度を向上することにより、ハード特性、生体特性、および測定環境等の影響により演算結果が適切な結果から乖離するおそれを低減できる。
上記循環器機能演算装置は、台形に整合させた脈波情報のパターン部分の上底の値のみを用い、脈波情報の他の特徴部分については考慮していない。一方、脈波情報は、他の特徴部分においても、循環器機能を反映している。このため、循環器機能の指標の演算精度は向上の余地がある。
本発明は、以上の背景をもとに創作されたものであり、循環器機能の指標の演算精度を向上できる循環器機能演算装置を提供することを目的とする。
本手段は、「被測定者の身体の被測定部を圧迫する圧迫部と、前記圧迫部により発生する圧迫圧力を検知する圧力検知部と、前記圧迫圧力を変化させる圧力制御部と、前記圧力制御部により前記圧迫圧力を変化させる過程における前記圧力検知部からの出力信号に基づいて脈波情報を検知する脈波検出部と、前記脈波情報から変量値を演算し、予め多変量解析により求められた複数の変数および係数を有する演算式に、前記変量値を代入し、循環器機能の指標となる特徴量を演算する特徴量演算部とを備えることを特徴とする循環器機能演算装置」を含む。
上記特徴量演算部は、予め多変量解析により求められた複数の変数および係数を有する演算式に、脈波情報から得られた複数の変量値を代入して循環器機能の判定を行う。このため、循環器機能の指標の演算精度を向上できる。
上記手段の一形態は、「前記脈波情報は、前記圧迫圧力を変化させる過程において複数の脈波を有し、前記特徴量演算部は、前記複数の脈波に関する値を前記変量値として演算する循環器機能演算装置」を含む。
上記手段の一形態は、「前記特徴量演算部は、前記複数の脈波のそれぞれの振幅を前記変量値として演算する循環器機能演算装置」を含む。
上記手段の一形態は、「前記特徴量演算部は、前記複数の振幅の幅を前記変量値として演算する循環器機能演算装置」を含む。
上記手段の一形態は、「前記特徴量演算部は、前記複数の脈波のそれぞれの幅を前記変量値として演算する循環器機能演算装置」を含む。
上記手段の一形態は、「前記特徴量は、前記循環器機能に関する特定の疾病に関する状態を判別する判別値と対応する指標であり、前記特徴量演算部は、前記特徴量と前記判別値とを比較することにより前記被測定者の前記特定の疾病に関する状態を判別する循環器機能演算装置」を含む。
上記手段の一形態は、「前記演算式は、予め多変量解析としての主成分分析により求められ、前記特徴量演算部は、前記特徴量を主成分に対する値として演算し、前記主成分により前記循環器機能を判定する循環器機能演算装置」を含む。
上記手段の一形態は、「前記特徴量演算部は、前記圧迫圧力の変化に対する前記複数の脈波の包絡線を演算し、前記包絡線を前記圧迫圧力の所定変化量毎、または前記脈波の大きさの所定変化量毎に分割し、分割された前記包絡線に関する値を前記変量値として用いる循環器機能演算装置」を含む。
本循環器機能演算装置は、循環器機能の指標の演算精度を向上できる。
実施形態の循環器機能演算装置の模式図。 実施形態の圧力検知部により検知される圧迫圧力と時間との関係を示したグラフ。 実施形態の脈波検出部により検出されるカフ圧力と脈波との関係を示したグラフ。 実施形態の脈波検出部により検出されるカフ圧力と脈波面積との関係を示したグラフ。 実施形態の脈波検出部により検出される脈波順序と脈波面積との関係を示したグラフ。 実施形態の表示部に表示される循環器機能の判定結果の一例を示す模式図。
図1を参照して、循環器機能演算装置1の構成について説明する。
循環器機能演算装置1は、圧迫部10、圧力制御部20、圧力検知部30、脈波検出部40、特徴量演算部50、血圧算出部90、および表示部100を有する。
圧迫部10は、カフ11およびチューブ12を有する。カフ11は、被測定者の身体の被測定部としての上腕に巻きかけられる。カフ11は、内部にエアーが供給されることにより膨張し、被測定者の腕を圧迫する。チューブ12は、カフ11と圧力制御部20のエアーポンプ(図示略)およびエアー排出弁(図示略)とを接続している。
圧力制御部20は、圧迫部10へのエアーの供給および排出を制御することにより、カフ11の内部の圧力(以下、「圧迫圧力P」)を変化させる。圧力制御部20は、エアーポンプ(図示略)およびエアー排出弁(図示略)を有する。圧力制御部20は、圧迫圧力Pを増加させるとき、エアーポンプを駆動させ、カフ11へエアーを供給する。圧力制御部20は、圧迫圧力Pを減少させるとき、排出弁を開弁させ、カフ11からエアーを排出する。
圧力検知部30は、圧迫部10が被測定体の上腕を圧迫するときの圧迫圧力Pを検知する。圧力検知部30は、圧力センサー(図示略)およびA/D変換器(図示略)を有する。圧力検知部30は、圧力センサーにより検出した圧迫部10の圧迫圧力Pを、A/D変換器によりデジタル信号よりなる圧力信号に変換する。圧力検知部30により変換された圧力信号は、脈波検出部40および血圧算出部90に出力される。
脈波検出部40は、圧力検知部30からの圧力信号に基づいて脈波情報を検出する。脈波検出部40は、フィルタ回路(図示略)を有する。脈波検出部40は、フィルタ回路において圧力検知部30からの出力信号から直流成分等、所定の周波数成分を除去することにより脈波信号を生成し、生成された脈波信号から脈波の振幅を検出する。脈波検出部40は、検出した脈波の振幅信号を特徴量演算部50に出力する。
特徴量演算部50は、脈波情報記憶部60、変量値算出部70、および循環器機能判定部80を有する。脈波情報記憶部60は、脈波検出部40からの振幅信号を圧迫圧力Pと対応付けて脈波情報記憶部60に記憶する。変量値算出部70は、脈波情報記憶部60に記憶された脈波の振幅から変量値を演算する。循環器機能判定部80は、変量値算出部70により演算された変量値を予め設定されている演算式に代入し、被測定者の循環器機能を判定する。循環器機能判定部80は、被測定者の循環器機能の判定結果を表示部100に出力する。
血圧算出部90は、圧力検知部30により検出される圧迫圧力Pと、脈波検出部40により検出される脈波の振幅値との関係からオシロメトリック法などの所定のアルゴリズムを用いて、被測定者の最高血圧、最低血圧、および平均血圧の推定値を算出する。血圧算出部90は、血圧の算出結果を表示部100に出力する。
表示部100は、液晶画面を有する。表示部100は、液晶画面に循環器機能判定部80の判定結果、血圧算出部90により算出された被測定者の最高血圧、最低血圧、および平均血圧の推定値を表示する。
図2〜図6を参照して、循環器機能の判定処理について説明する。
図2に示されるように、循環器機能の判定を行うとき、圧力制御部20は、圧迫圧力Pを変化させる。具体的には、圧力制御部20は、圧迫圧力Pを第1圧力PAまで上昇させる。すなわち、圧力制御部20は、圧迫部10にエアーを供給してカフ11を膨張させる。圧力制御部20は、圧迫圧力Pを第1圧力PAまで上昇させた後、圧迫圧力Pの上昇速度を低下させる。圧力制御部20は、圧迫圧力Pを第1圧力PAよりも高い第2圧力PBまで上昇させた後、圧迫圧力Pを低下させる。すなわち、圧力制御部20は、カフ11からエアーを排出する。
第1圧力PAおよび第2圧力PBは、一般的な血圧に応じて設定されている。このため、圧力制御部20が圧迫圧力Pを第1圧力PAから第2圧力PBまで上昇させる期間(以下、「脈波検出期間TX」)において、圧力検知部30により検知される圧迫圧力Pは、脈波Wにともなって変動する。
図3に示されるように、脈波検出期間TXにおける圧迫部10へのエアーの供給量と対応する圧迫部10の圧力(以下、「カフ圧力C」)の変化に対する圧迫圧力Pの変化は、脈波Wと対応する。なお、カフ圧力Cは、圧迫圧力Pから脈波Wの影響を除いた値と対応する。脈波検出部40により検出される脈波信号は、カフ圧力Cに対する圧迫圧力Pの変化と対応する。
脈波Wは、血管の内外圧力差に応じた血管容積の変化を反映している。このため、血圧、循環器機能、および生体の力学的機能を含んだ複合的な情報により構成されていると考えられる。特徴量演算部50は、脈波Wから得られる多数の情報から目的の循環器機能に応じた最適な情報を抽出することにより、脈波Wから循環器機能を演算する。
変量値算出部70は、脈波情報記憶部60に記憶された情報から、各脈波Wにおける脈波Wの面積(以下、「脈波面積A」)とカフ圧力Cとを関連付けた情報を変量値として演算する。なお、各脈波Wの脈波面積Aは、各脈波Wの大きさであり、各脈波Wの振幅と対応している。
脈波面積Aは、1つの脈波Wが検出される期間における脈波信号を加算することにより演算される。脈波検出期間TXにおいてn回の脈波Wが検知された場合、A1は最初に検知される脈波の大きさを示す脈波面積A1、A2は2番目に検知される脈波面積A、n番目の脈波面積AがAnとなる。以降では、カフ圧力Cの上昇に応じた脈波Wの順序を脈波W1,W2,…,Wnとし、脈波W1,W2…Wnの脈波面積Aを脈波面積A1,A2,…,Anとして示す。
図4に示されるように、カフ圧力Cの変化と脈波面積Aとの関係から、包絡線Lが得られる。脈波面積Aは圧迫部10の微速加圧に従って特徴的な変化を示す。このため、包絡線Lは、山形形状を描く。包絡線Lは、個人によって特徴的な形状を示し、さらには各種循環器系の疾患などによってその形状が変化することが知られている。
循環器機能判定部80は、変量値算出部70からの出力を、カフ圧力Cの順番と脈波Wの面積とを組み合わせたデータ対として取り扱う。図5に示されるように、データ対は、脈波順序(Wn)と脈波Wの面積(An)とを組み合わせた座標「(W1,A1),(W2,A2),…,(Wn,An)」として表現すことができる。このように、脈波Wの順序をひとつの変数とすることで、複数の脈波情報のデータ対を取得することができる。変量値算出部70は、このデータ対を変量値として循環器機能判定部80に出力する。
循環器機能判定部80は、変量値算出部70により演算された変量値を予め設定されている演算式である下記(1)式および(2)式に代入し、特徴量Z11および特徴量Z21を演算する。
Z11=a11×A1+a12×A2+…+a1n×An …(1)
Z21=a21×A1+a22×A2+…+a2n×An …(2)
特徴量Z11は、血管状態の指標としての血管の硬さ度合いZ1を定量的に示す。
特徴量Z21は、血管状態の指標としての血管の詰まり具合Z2を定量的に示す。
(1)式の特徴量Z11を演算するための係数「a11,a12…a1n」、および(2)式の特徴量Z21を演算するための係数「a21,a22…A2n」は、予め多変量解析としての主成分分析により決定されている。
図6に示されるように、循環器機能判定部80は、特徴量Z1の軸および特徴量Z2の軸を有するグラフS上に(1)式および(2)式により算出された特徴量Z11および特徴量Z21をプロットすることにより、被測定者の循環器機能が4つのグループのいずれに属するかを判定する。
グラフSの第1象限(領域R1)は、血管の硬さ度合Z1が疾患の可能性が低い値(以下、「標準値」)よりも大きく、血管の詰まり具合Z2が標準値よりも高い状態(循環器ハイリスク群)を示す。
グラフSの第2象限(領域R2)は、血管の硬さ度合Z1が標準値よりも小さく、血管の詰まり具合Z2が標準値よりも高い状態(血管の詰りリスク群)を示す。
グラフSの第3象限(領域R3)は、血管の硬さ度合Z1が標準値よりも小さく、血管の詰まり具合Z2が標準値よりも低い状態(循環器正常群)を示す。
グラフSの第4象限(領域R4)は、血管の硬さ度合Z1が標準値よりも高く、血管の詰まり具合Z2が標準値よりも低い状態(血管硬さリスク群)を示す。
表示部100は、グラフS上に循環器機能判定部80により演算された特徴量Z11および特徴量Z21をプロットして表示する。
(1)式および(2)式の各係数を決定する主成分分析の方法について説明する。
各係数は、循環器機能演算装置1の圧迫部10、圧力制御部20、圧力検知部30、および脈波検出部40を用いて、互いに血管状態の異なる複数の被測定者から得られたカフ圧力Cの順番(Wn)と脈波Wの面積(An)とを組み合わせたデータ列「(W1,A1),(W2,A2),…,(Wn,An)」を用いて主成分分析を行うことにより得られる。
具体的には、データ列「(W1,A1),(W2,A2),…,(Wn,An)」を用いて第1主成分および第2主成分以下の主成分を演算するための演算式を導く。
次に、各主成分を演算するための演算式に複数の被測定者から得られたデータ列を代入して、各被測定者の各主成分のスコアを演算する。
次に、各被測定者の各主成分のスコアを用いて散布図を作成する。
次に、散布図から各主成分の意味づけを行う。
主成分の意味づけについて説明する。
主成分分析により求められた第1〜第n主成分のうちの主成分Xが血管状態としての血管の硬さを総合的に示す傾向があるとき、主成分Xを血管の硬さの指標とする。このため、主成分Xのスコアを求めるための演算式を(1)式とする。また、「a11,a12…a1n」を、血管の硬さの指標である特徴量Z1を算出するための係数として決定する。なお、血管の硬さを総合的に示す傾向があるときとは、例えば、主成分Xのスコアが高い人ほど、血圧が高く、かつ脈波の伝播速度(PWV)が早い傾向にある場合、主成分Xは血管の硬さを総合的に示す傾向があるときと意味づけできる。
主成分分析により求められた1〜第n主成分のうちの複数の主成分のうちの主成分Yが血管状態としての血管の詰まり具合を総合的に示す傾向があるとき、主成分Yを血管の詰まり具合の指標とする。このため、主成分Yのスコアを求めるための演算式を(2)式とする。また、係数「a21,a22…A2n」を、血管の詰まり具合の指標である特徴量Z1を算出するための係数として決定する。なお、血管の詰まり具合を総合的に示す傾向があるときとは、例えば、主成分Yのスコアが高い人ほど、血中のコレステロール値が高く、かつ肥満度が高い傾向にある場合、主成分Yは血管の詰まり具合を総合的に示す傾向があるときと意味づけできる。
循環器機能演算装置1は、以下の効果を奏する。
(1)特徴量演算部50は、予め多変量解析により求められた複数の変数および係数を有する(1)式および(2)式の変数に、脈波情報から得られた複数の変量値を代入して循環器機能の判定を行う。このため、循環器機能の指標としての特徴量Z11および特徴量Z21の演算精度を向上できる。
(2)特徴量演算部50は、脈波面積Aを変量値として用いている。このため、脈波Wのピーク高さを変量値として用いる場合よりもデータノイズに強くなる。このため、循環器機能の特徴量Z11および特徴量Z21の演算精度を向上できる。
(3)循環器機能演算装置1は、脈波検出期間TXにおけるカフ11に供給するエアーを微速加圧としている。このため、カフ11による上腕の圧迫により血管が閉塞する前の状態を計測できる。このため、減圧しながら脈波Wを検出する構成と比較して、血管状態がより自然な状態で脈波Wを検出することができる。このため、演算精度が向上する。
(4)特徴量演算部50は、脈波Wの順序をデータ対における一方の変数としている。脈波Wは、個人により異なるタイミングで現れる。このため、異なる被測定者においても、容易に計算を行うことができる。このため、脈波Wが現れるタイミング、または、脈波Wの幅を変数とする構成と比較して、演算負荷を減少させることができる。
(5)特徴量演算部50は、脈波面積Aをデータ対における一方の変数としている。このため、心電図を測定する電極またはマイクを用いた心拍数を用いる場合と比較して、多くの脈波情報を得ることができる。このため、多変量解析における精度が向上し、ノイズに強くなる。また、再現性が向上する。
(6)特徴量演算部50は、脈波検出期間TXにおける全ての脈波Wを変数としている。このため、脈波検出期間TXにおける一部の脈波Wを用いる場合と比較して、循環器機能の演算精度を向上できる。
(7)循環器機能演算装置1は、多変量解析としての主成分分析を用いている。このため、多変数の持つ変動を少なくすることができる。このため、よりロバストな特徴量を抽出することができる。
(8)特徴量演算部50は、2つの特徴量Z11,Z21を抽出することにより、循環器機能を2次元グラフで判定できる。このため、特徴量Z11,Z21と循環器機能のグループとを同時に表示することができる。このため、被測定者が理解しやすい。
(9)表示部100は液晶画面を有する。このため、特徴量演算部50の内部から直接結果を読み取ることができる。このため、循環器機能の判定結果を素早く表示することができる。
(10)循環器機能演算装置1は、多変量解析を定量分析としている。このため、循環器機能を数値として演算することができる。このため、グラフSにより循環器機能を表現することができる。このため、被測定者は、循環器機能のレベルを把握しやすい。
(その他の実施形態)
本循環器機能演算装置は、上記実施形態以外の実施形態を含む。以下、本循環器機能演算装置のその他の実施形態としての上記実施形態の変形例を示す。なお、以下の各変形例は、互いに組み合わせることもできる。
・実施形態の特徴量演算部50は、脈波面積Aを変量値として循環器機能を判定する。ただし、特徴量演算部50の構成はこれに限られない。例えば、変形例の特徴量演算部50は、下記の(G1)〜(G4)いずれかを変量値として循環器機能を判定する。
(G1)各脈波Wのピーク大きさ。
(G2)各脈波Wにおけるカフ圧力Cの変化量。
(G3)包絡線Lをカフ圧力Cの所定変化量毎に分割したときの脈波Wの変化量。
(G4)包絡線Lを脈波Wの所定変化量毎に分割したときのカフ圧力Cの変化量。
(G1)は、各脈波Wの振幅と対応している。なお、(G1)以外の各脈波Wの振幅と対応する値を変量値として採用することもできる。(G2)は、各脈波Wの幅と対応している。なお、(G2)以外の各脈波Wの幅と対応する値を変量値として採用することもできる。
・実施形態の特徴量演算部50は、血管状態の指標を定量的に示す特徴量Z11,Z21を演算する。ただし、特徴量演算部50の構成はこれに限られない。例えば、変形例の特徴量演算部50は、血管状態の指標を定性的に示す特徴量を演算する。この場合、循環器機能に関する特定の疾病に関する状態を判別する判別値と対応する指標として特徴量Z1,Z2を演算する。演算式は、判別値との比較を行うことのできるものが用いられる。例えば、判別分析の演算式が用いられる。この場合、表示部100は、判別分析の結果、すなわち、被測定者の循環器機能に関する特定の疾病に関する状態が、「基準値よりもリスクが高い」および「基準値よりもリスクが低い」の一方を文字情報により表示する。
・実施形態の特徴量演算部50は、主成分分析を用いて特徴量Z11,Z21を演算する。ただし、特徴量演算部50の構成はこれに限られない。例えば、変形例の特徴量演算部50は、多重回帰分析を用いて特徴量Z11,Z21を演算する。この場合、演算式は、予め多重回帰分析により得られた演算式が用いられる。これにより、複数の説明変数から目的変数の最適な回帰モデルを作成できる。このため、精度のよい演算値を得ることが出来る。なお、多重回帰分析に代えて、正準相関分析を用いることもできる。この場合、複数の循環器機能に対して相関が最大となる係数を算出できる。このため、より個々の循環器機能を正確に表す特徴量を抽出することができる。
・実施形態の循環器機能演算装置1は、循環器機能の判定結果をグラフS上のプロットにより表示する。ただし、循環器機能演算装置1の構成はこれに限られない。例えば、変形例の循環器機能演算装置1は、循環器機能の判定結果を文字情報、または音声情報により表示する。文字情報としては、例えば「動脈硬化のハイリスク領域である」等が挙げられる。また、この変形例においては、循環器機能の領域の表示に加えて、「血管の硬さはレベル4」および「詰り具合はレベル6」等の特徴量Z11,Z21に基づいた循環器機能のレベル表示をすることができる。
・実施形態の循環器機能演算装置1は、脈波検出期間TXにおいてカフ11へのエアーの供給を微速増圧としている。ただし、循環器機能演算装置1の構成はこれに限られない。例えば、変形例の循環器機能演算装置1は、脈波検出期間TXにおいてカフ11へのエアーの供給を微速増圧としている。なお、脈波検出期間TXの開始時における圧迫圧力Pは、第2圧力PBとなり、脈波検出期間TXの終了時における圧迫圧力Pは、第1圧力PAとなる。この場合、微速増圧の構成と比較して、脈波の発生点が明確に現れる。このため、血圧を正確に計測することができる。
・実施形態の特徴量演算部50は、2つの特徴量Z11,Z21を用いる。ただし、 特徴量演算部50の構成はこれに限られない。例えば、変形例の特徴量演算部50は、特徴量を1つ、または3つ以上用いる。特徴量を3つ以上用いる場合、多次元空間においてより詳細な数値や分類による循環器機能の判定を行うことができる。
・実施形態の循環器機能演算装置1は、表示部100を有する。ただし、循環器機能演算装置1の構成はこれに限られない。例えば、変形例の循環器機能演算装置1は、表示部100に代えてまたは加えて、外部装置で判定結果を表示するための接続端子を有する。この場合、外部装置において、さまざまなアプリケーションを用意することが簡単になる。このため、データの蓄積や解析が用意になる。このため、利便性を向上することができる。
・実施形態の特徴量演算部50は、脈波検出期間TXにおける全ての脈波Wを用いて特徴量Z11,Z21を演算する。ただし、特徴量演算部50の構成はこれに限られない。例えば、変形例の特徴量演算部50は、脈波検出期間TXにおける一部の脈波Wを用いて特徴量Z11,Z21を演算する。
・実施形態の特徴量演算部50は、カフ圧力Cと脈波Wとの関係を用いて変量値を演算している。ただし、特徴量演算部50の構成はこれに限られない。例えば、変形例の特徴量演算部50は、血管の内外圧差と脈波Wとの関係を用いて変量値を演算している。血管の内外圧差は、平均血圧値から圧迫圧力Pの差分をとることにより、算出することができる。
・各実施形態のカフ11は、被測定者の身体の被測定部としての上腕に巻きかけられる。ただし、カフ11の構成はこれに限られない。例えば、変形例のカフ11は、被測定者の身体の被測定部としての手首または下腿に巻きかけられる。要するに、脈波が検出できる被測定部であれば、いずれの部位も被測定部とすることができる。
1…循環器機能演算装置、10…圧迫部、20…圧力制御部、30…圧力検知部、40…脈波検出部、50…特徴量演算部。

Claims (7)

  1. 被測定者の身体の被測定部を圧迫する圧迫部と、
    前記圧迫部により発生する圧迫圧力を検知する圧力検知部と、
    前記圧迫圧力を変化させる圧力制御部と、
    前記圧力制御部により前記圧迫圧力を変化させる過程における前記圧力検知部からの出力信号に基づいて脈波情報を検知する脈波検出部と、
    前記脈波情報から変量値を演算し、予め多変量解析により求められた複数の変数および係数を有する演算式に、前記変量値を代入し、循環器機能の指標となる特徴量を演算する特徴量演算部と
    を備え
    前記脈波情報は、前記圧迫圧力を変化させる過程において複数の脈波を有し、
    前記特徴量演算部は、前記複数の脈波に関する値を前記変量値として演算する
    循環器機能演算装置。
  2. 前記特徴量演算部は、前記複数の脈波のそれぞれの振幅を前記変量値として演算する
    請求項に記載の循環器機能演算装置。
  3. 前記特徴量演算部は、前記複数の脈波のそれぞれの幅を前記変量値として演算する
    請求項に記載の循環器機能演算装置。
  4. 前記特徴量は、前記循環器機能としての血管状態を定量的に判定する指標であり、
    前記特徴量演算部は、前記特徴量を用いて前記血管状態を判定する
    請求項1〜のいずれか一項に記載の循環器機能演算装置。
  5. 前記特徴量は、前記循環器機能に関する特定の疾病に関する状態を判別する判別値と対応する指標であり、
    前記特徴量演算部は、前記特徴量と前記判別値とを比較することにより前記被測定者の前記特定の疾病に関する状態を判別する
    請求項1〜のいずれか一項に記載の循環器機能演算装置。
  6. 前記演算式は、予め多変量解析としての主成分分析により求められ、
    前記特徴量演算部は、前記特徴量を主成分に対する値として演算し、前記主成分により前記循環器機能を判定する
    請求項1〜のいずれか一項に記載の循環器機能演算装置。
  7. 前記特徴量演算部は、前記圧迫圧力の変化に対する前記複数の脈波の包絡線を演算し、前記包絡線を前記圧迫圧力の所定変化量毎、または前記脈波の大きさの所定変化量毎に分割し、分割された前記包絡線に関する値を前記変量値として用いる
    求項に記載の循環器機能演算装置。
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