JP6303638B2 - ガラス物品の製造方法及び溶融ガラス供給装置 - Google Patents

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本発明は、ガラス物品の製造方法及び溶融ガラス供給装置に関する。
従来、ガラスインゴット等のガラス物品を製造する方法として、溶融ガラスが貯留された貯留部から、ノズルを通じて鋳型に溶融ガラスを流し込むことによりガラス物品を製造する方法が知られている(特許文献1参照)。特許文献1の製造方法においては、鋳型に溶融ガラスを流し込む際に、ノズルを加熱する操作が行われている。これにより、ノズル通過時における溶融ガラスの温度低下が防止されて、溶融ガラスの失透が抑制される。
特開2006−143563号公報
ところで、上記のガラス物品の製造方法には、鋳型への溶融ガラスを供給する供給段階に加えて、鋳型への溶融ガラスの供給が一時的に停止される停止段階(例えば、貯留部への溶融ガラスの補充時)が存在する。この停止段階においては、空気の混入防止の観点から、ノズル内には溶融ガラスが保持された状態とされる。また、ノズル内に保持された溶融ガラスの固化を抑制するために、ノズルに対する加熱は継続される。
ところが、図7に示すように、停止段階において、内部に溶融ガラスMを保持するノズルNに対する加熱が継続されると、ノズルN内に保持された溶融ガラスMが、ノズルの先端から徐々に濡れ拡がって、ノズルNの先端外周を這い上がる現象(這い上がり)が発生する。そして、溶融ガラスMの這い上がりが生じたまま、鋳型への溶融ガラスの供給が再開されると、這い上がり部分Hを巻き込む形で溶融ガラスMがノズルNから鋳型へと供給されてしまう。這い上がり部分Hは、ノズルNの外部に位置して温度が低い部分であることから、ノズルNから供給される溶融ガラスMに低温の這い上がり部分Hが混合されることによって、溶融ガラスMが失透しやすくなる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、溶融ガラスの供給が一時的に停止される停止段階における、ノズル先端からの溶融ガラスの這い上がりを抑制することにある。
上記課題を解決するガラス物品の製造方法は、加熱部により加熱されたノズルを通じて溶融ガラスを供給する供給段階と、前記ノズル内に溶融ガラスを保持した状態にて溶融ガラスの供給を一時停止する停止段階とを有するガラス物品の製造方法であって、前記停止段階における前記ノズルの先端部の温度を、前記供給段階よりも低くすることを特徴とする。
上記構成によれば、停止段階におけるノズルの先端部の温度を供給段階よりも低くすることにより、ノズルの先端部の内側に保持された溶融ガラスの温度が低下するとともに、その粘度が上昇する。その結果、ノズル内に保持された溶融ガラスが、ノズルの先端から濡れ拡がることが抑制されて、溶融ガラスの這い上がりが抑制される。
上記ガラス物品の製造方法において、前記加熱部は、前記ノズルを包囲するコイルを備える誘導加熱装置であり、前記停止段階において、前記ノズルの先端部と前記コイルとの間に、磁場を遮蔽する遮蔽部材を配置することが好ましい。
上記構成によれば、ノズルの先端部に遮蔽部材を取り付けるという簡易な操作によって、ノズルの先端部の温度を低下させることができる。
上記ガラス物品の製造方法において、前記停止段階において、前記遮蔽部材を冷却することが好ましい。
上記構成によれば、ノズルの先端部の温度を効率的に低下させることができる。
上記ガラス物品の製造方法において、前記加熱部は、前記ノズルの基端側を加熱する第1加熱部と、前記ノズルの先端側を加熱する第2加熱部とを備え、前記停止段階における前記第2加熱部による加熱温度を、前記供給段階よりも低くすることが好ましい。
上記構成によれば、第2加熱部による加熱温度を供給段階よりも低くすることによって、停止段階におけるノズル先端の温度を低下させることができる。
上記課題を解決する溶融ガラス供給装置は、溶融ガラスを貯留する貯留部と、前記貯留部から溶融ガラスを流出させるノズルと、前記ノズルを加熱する加熱部とを備える溶融ガラス供給装置であって、前記加熱部は、前記ノズルを包囲するコイルを備える誘導加熱装置であり、前記ノズルの先端部と前記コイルとの間に配置させて磁場を遮蔽する遮蔽部材を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、停止段階において、加熱部による加熱状態を維持したままで、ノズルの先端部の温度を低下させることができる。また、ノズルの先端部とコイルとの間に遮蔽部材を配置させるという簡易な操作によって、ノズルの先端部の温度を低下させることができる。
上記溶融ガラス供給装置において、前記遮蔽部材は、金属製の本体部と、前記本体部を冷却する冷却部とを備え、前記冷却部は冷媒が流れる流路であることが好ましい。
上記構成によれば、停止段階において、流路に冷媒を流通させるという簡易な操作によって、本体部を冷却することができる。
本発明のガラス物品の製造方法及び溶融ガラス供給装置によれば、溶融ガラスの供給が一時的に停止される停止段階における、ノズル先端からの溶融ガラスの這い上がりを防止することができ、溶融ガラスの失透を抑制できる。
溶融ガラス供給装置の概略図。 遮蔽部材の斜視図。 遮蔽部材の断面図。 供給段階の説明図。 (a)、(b)は、停止段階の説明図。 変更例の溶融ガラス供給装置の概略図。 溶融ガラスの這い上がりの説明図。
以下、ガラス物品の製造方法の一実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態のガラス物品の製造方法には、図1に示す溶融ガラス供給装置10が用いられる。溶融ガラス供給装置10は、溶融ガラスMが貯留される貯留部11を備えている。貯留部11の底部には、貯留部11内の溶融ガラスMを流出させるための流出口12が貫通して形成されるとともに、貯留部11内には、流出口12を閉塞可能なプランジャ13が設けられている。
貯留部11の底部の外面(下面)側には、流出口12に接続されるノズル14が設けられている。ノズル14は、円筒状の白金パイプからなり、鉛直姿勢を保って下方に延びるように形成されている。ノズル14の周囲には、ノズル14を加熱するための加熱部15が設けられている。加熱部15は、ノズル14の周囲を囲むように配置される円形螺旋状のコイル15aと、コイル15aに接続される高周波電源15bとから構成される誘導加熱装置であり、ノズル14を誘導加熱する。
また、溶融ガラス供給装置10は、図2及び図3に示す遮蔽部材20を更に備えている。遮蔽部材20は、円筒状をなす金属製の本体部21と、本体部21を冷却するための冷却部22とから構成されている。円筒状の本体部21は、その内径がノズル14の先端の外径よりも大きく形成されるとともに、その外径が加熱部15のコイル15aの内径よりも小さく形成されている。本体部21を形成する金属材料としては、熱伝導性の優れた金属材料を用いることが好ましい。なお、本実施形態においては、銅製の本体部21を採用している。
図3に示すように、本体部21の内周面における下側位置には、内側に膨出した膨出部23が、その周方向の略全体にわたって設けられるとともに、その膨出部23の内部には、流路24が形成されている。また、膨出部23における流路24の両端部には、冷媒管25がそれぞれ接続されており、流路24及び冷媒管25を冷却ガスや冷却水等の冷媒が流通可能に構成されている。本実施形態においては、膨出部23内の流路24及び冷媒管25によって冷却部22が構成されている。
次に、溶融ガラス供給装置10を用いたガラス物品の製造方法について、ガラスインゴットをバッチ式で製造する方法に具体化して説明する。
ガラス物品の製造に用いられるガラス材料は、特に限定されるものではないが、ノズル14の先端に這い上がりが生じやすいガラス材料や、失透が生じやすいガラス材料で効果が大きい。這い上がりが生じやすいガラス材料としては、例えば、溶融温度が1500〜1760℃であるガラス材料、成形時に必要とされる成形粘度が101.35Pa・s以下であるガラス材料が挙げられる。また、失透が生じやすいガラス材料としては、例えば、アルカリ土類金属を含有するガラス材料、ビスマスを含有するガラス材料、亜鉛を含有するガラス材料などが挙げられる。
図4に示すように、ガラスインゴットを製造する際には、まず、図示しないヒータにより貯留部11内のガラス原料を加熱して、溶融ガラスM(ガラス材料)とする。そして、ノズル14の下方位置に鋳型30を配置させた後、プランジャ13を上昇させることによって流出口12が開放される。これにより、貯留部11内の溶融ガラスMが流出口12からノズル14へと流れて、ノズル14を通じて鋳型30内へ溶融ガラスMが流れ込む(以下、この状態を「供給段階」と記載する。)。
このとき、ノズル14内における溶融ガラスMの失透を抑制すべく、加熱部15によりノズル14が加熱される。具体的には、高周波電源15bからコイル15aに高周波電流が流れることにより、コイル15aの周囲に磁場が発生する。これにより、ノズル14には磁場を打ち消す方向への渦電流が発生し、この渦電流と金属製のノズル14との間の電気抵抗により生じるジュール熱に基づいてノズル14が加熱(誘導加熱)される。なお、このときのノズル14の温度は、例えば、使用したガラス材料の溶融温度に対して50〜100℃高い温度に設定される。
そして、鋳型30内に一定量の溶融ガラスMが供給されたところで、溶融ガラスMが供給された鋳型30が空の鋳型30に交換される。そして、空の鋳型30に対して、同様にして溶融ガラスMが供給される。こうした操作が、貯留部11内の溶融ガラスMの残量が所定量を下回るまで繰り返される。また、溶融ガラスMが供給された鋳型30については、冷却処理を施された後、内部に成形されたガラスインゴットを取り出す作業が行われる。
一方、貯留部11内の溶融ガラスMの残量が所定量を下回った場合には、ノズル14から鋳型30への溶融ガラスMの供給を停止して、貯留部11内へ新たなガラス原料を投入し、このガラス原料を加熱することで、溶融ガラスM(ガラス材料)を補充する作業が行われる。
具体的には、図5(a)に示すように、プランジャ13を下降させて流出口12を閉塞させる。これにより、貯留部11内からノズル14への溶融ガラスMの流出が停止されるとともに、ノズル14から鋳型30への溶融ガラスMの供給が停止される(以下、この状態を「停止段階」と記載する。)。このとき、ノズル14内に溶融ガラスMが保持されるように、プランジャ13による流出口12の閉塞は、貯留部11内に一定量の溶融ガラスMが残存する状態にて行われる。ノズル14内に溶融ガラスMを保持させることにより、鋳型30への溶融ガラスMの供給を再開する際における空気の巻き込みを抑制できる。また、停止段階においても、ノズル14内に保持された溶融ガラスMの失透を抑制すべく、加熱部15によるノズル14の加熱は継続される。
ここで、ノズル14の先端部の温度を供給段階よりも低くする冷却処理が行われる。図5(b)に示すように、冷却処理は、ノズル14の先端部に遮蔽部材20を取り付けることにより行われる。具体的には、ノズル14とコイル15aとの間に、ノズル14の先端側から本体部21を挿入して、ノズル14の先端部とコイル15aとの間に本体部21を配置する。そして、ノズル14の先端部は、本体部21によって囲まれた状態となる。このとき、本体部21は、ノズル14及びコイル15aのそれぞれに対して非接触の状態とされる。
加熱部15のコイル15aとノズル14の先端部との間に金属製の本体部21が介在されることにより、ノズル14の先端部においては、コイル15aから発生する磁場が本体部21によって遮蔽される。これにより、ノズル14の先端部に発生していた渦電流が消失又は弱められて、ノズル14の先端部に対する誘導加熱が停止又は弱められる。その結果、ノズル14の先端部の温度が部分的に低下する。
また、ノズル14の先端部に取り付けられた遮蔽部材20の本体部21は、ノズル14の先端部に代わって、加熱部15により誘導加熱される。そこで、本実施形態では、遮蔽部材20を冷却する処理が同時に行われる。即ち、冷媒管25を通じて、膨出部23内の流路24に冷媒が供給される。これにより、流路24内を冷媒が流通して本体部21が冷却されて、本体部21の温度上昇が抑制される。その結果、誘導加熱された本体部21の熱がノズル14の先端部に伝搬するのが抑制されて、ノズル14の先端部の温度をより効率的に低下させることができる。また、本実施形態では、本体部21を、熱伝導性の高い材料(銅)によって形成していることから、冷媒を流通させることによって、本体部21全体の温度を効率的に低下させることができる。
なお、停止段階におけるノズル14の先端部の温度は、ノズル14から鋳型30内へ溶融ガラスMを供給する際(供給段階)におけるノズル14の先端部の温度よりも50〜100℃低い温度とすることが好ましい。また、ノズル14の先端部の温度調整は、例えば、ノズル14の先端部に対する遮蔽部材20の挿入度合の調整や、冷媒の供給量の調整等により行うことができる。
次いで、ノズル14の先端部とコイル15aとの間に遮蔽部材20を配置した状態にて、貯留部11内に新たなガラス原料が投入される。そして、図示しないヒータにより貯留部11が加熱されて、貯留部11内に投入されたガラス原料を十分に溶融させる。これにより、溶融ガラスMが補充される。その後、ノズル14の先端部とコイル15aとの間に挿入された遮蔽部材20が取り外される。遮蔽部材20が取り外されると、本体部21による磁場の遮蔽状態が解除されて、ノズル14の先端部に対する誘導加熱が再開される。そして、ノズル14の先端部の温度が冷却処理前の温度(供給段階の温度)に上昇したところで流出口12が開放されて、ノズル14から鋳型30内への溶融ガラスMの供給が再開される。
次に、本実施形態の作用について記載する。
本実施形態のガラス物品の製造方法では、ノズル14内に溶融ガラスMを保持した状態として、溶融ガラスMの供給を一時停止する停止段階において、ノズル14の先端部の温度を部分的に低下させる冷却処理を行っている。これにより、ノズル14の先端部の内側に保持された溶融ガラスMの温度が低下するとともに、その粘度が上昇する。その結果、ノズル14内に保持された溶融ガラスMが、ノズル14の先端から濡れ拡がることが抑制されて、溶融ガラスMの這い上がりが抑制される。
次に、本実施形態の効果について、以下に記載する。
(1)ガラス物品の製造方法は、加熱部15により加熱されたノズル14を通じて溶融ガラスMを供給する供給段階と、ノズル14内に溶融ガラスMを保持した状態にて溶融ガラスMの供給を一時停止する停止段階とを有する。停止段階におけるノズル14の先端部の温度を、供給段階よりも低くしている。
上記構成によれば、停止段階におけるノズル14の先端外周への溶融ガラスMの這い上がりを抑制することができる。また、溶融ガラスMの這い上がりが抑制されることによって、停止段階を終了して供給段階を開始する際に、這い上がり部分の巻き込みに起因する溶融ガラスの失透を抑制することができる。
(2)加熱部15は、ノズル14を包囲するコイル15aを備える誘導加熱装置である。そして、停止段階において、ノズル14の先端部とコイル15aとの間に、磁場を遮蔽する遮蔽部材20を配置することによって、停止段階におけるノズル14の先端部の温度を低下させている。
上記構成によれば、ノズル14の先端部とコイル15aとの間に遮蔽部材20を配置するという簡易な操作によって、ノズル14の先端部の温度を低下させることができる。また、既存の溶融ガラス供給装置10をそのまま利用することも可能である。また、加熱部15による加熱状態を維持したままで、ノズル14の先端部の温度を低下させることができる。
(3)停止段階において、遮蔽部材20を冷却する操作を行っている。
上記構成によれば、ノズル14の先端部の温度を効率的に低下させることができる。
(4)ガラス物品を形成するガラス材料は、溶融温度が1500〜1760℃であるガラス材料、成形時に必要とされる成形粘度が101.35Pa・s以下であるガラス材料、アルカリ土類金属を含有するガラス材料、ビスマスを含有するガラス材料、及び亜鉛を含有するガラス材料、の少なくとも一つに該当するガラス材料であることが好ましい。こうしたガラス材料は、停止段階において這い上がりが生じやすく、また僅かな温度変化によっても失透しやすい。そのため、上記(1)の効果をより顕著に得ることができる。
(5)溶融ガラス供給装置10は、溶融ガラスMを貯留する貯留部11と、貯留部11から溶融ガラスMを流出させるノズル14と、ノズル14を加熱する加熱部15とを備えている。加熱部15は、ノズル14を包囲するコイル15aを備える誘導加熱装置であり、ノズル14の先端部とコイル15aとの間にて磁場を遮蔽する遮蔽部材20を更に備えている。
上記構成によれば、停止段階において、加熱部15による加熱状態を維持したままで、ノズル14の先端部の温度を低下させることができる。また、ノズル14の先端部とコイル15aとの間に遮蔽部材20を配置するという簡易な操作によって、ノズル14の先端部の温度を低下させることができる。
(6)遮蔽部材20は、金属製の本体部21と、本体部21を冷却する冷却部22(流路22b、冷媒管22c)とを備え、冷却部22は冷媒が流れる流路(流路22b、冷媒管22c)である。
上記構成によれば、停止段階において、上記流路に冷媒を流通させるという簡易な操作によって、本体部21を冷却することができる。
(変更例)
上記実施形態を次のように変更して構成してもよい。
・上記実施形態では、貯留部11に溶融ガラスMを補充する補充操作時を停止段階として説明したが、ガラス物品の製造方法においては、停止段階に該当する状況、即ちノズル14内に溶融ガラスMを保持した状態にて溶融ガラスMの供給を一時停止する状況は、補充操作時の他にも存在する。例えば、溶融ガラスMが充填された鋳型30の重量が大きく、鋳型30を瞬時に交換することが難しい場合には、鋳型30への溶融ガラスMの供給を一時停止した状態として、鋳型30の交換作業が行われる。こうした場合も停止段階に該当する。なお、ガラス物品の製造方法において、停止段階に該当する状況が複数、存在する場合には、停止段階に該当する状況のうちの少なくとも一つにおいて、ノズル14の先端部の温度を、供給段階よりも低い温度に低下させていればよい。
・上記実施形態では、ガラスインゴットの製造方法に具体化したが、ノズル14内に溶融ガラスMを保持した状態にて溶融ガラスMの供給を一時停止する停止段階が存在する製造方法であれば、ガラス板、レンズ等の他のガラス物品の製造方法に具体化することも可能である。また、停止段階が存在する製造方法であれば、バッチ式以外の製造方法に具体化することも可能である。
・停止段階において、ノズル14の先端部に遮蔽部材20を着脱させる具体的方法は特に限定されるものではなく、作業者の手によって行ってもよいし、アクチュエータ等を用いて自動化してもよい。
・上記実施形態では、停止段階において、ノズル14に取り付けられた遮蔽部材20(本体部21)を冷却する処理を行っていたが、この処理を省略してもよい。この場合には、遮蔽部材20の冷却部22は省略することも可能である。
・停止段階において、ノズル14の先端部の温度を低下させるための方法は、ノズル14の先端部とコイル15aとの間に遮蔽部材20を配置する方法に限定されるものではない。例えば、ノズル14の先端部に冷風を吹き付けることや、ノズル14の先端部を直接水冷することによって、ノズル14の先端部の温度を低下させてもよい。
また、ノズル14の延びる方向(上下方向)に沿って複数の加熱部を並設し、各加熱部の出力をそれぞれ調整することによって、停止段階におけるノズル14の先端部の温度を低下させてもよい。具体的には、図6に示すように、加熱部を、ノズル14の基端側に配置される第1コイル16aと第1高周波電源16bとから構成される第1加熱部16、及びノズル14の先端側に配置される第2コイル17aと第2高周波電源17bとから構成される第2加熱部17に分けて上下に設置する。第1加熱部16は、ノズル14の基端側を加熱する加熱部であり、第2加熱部17は、ノズル14の先端側を加熱する加熱部である。
そして、供給段階においては、第1加熱部16及び第2加熱部17の出力を調整して、ノズル14の基端側及び先端側をそれぞれ加熱する。一方、停止段階においては、第1加熱部16の出力を維持したままで、第2加熱部17の出力のみを下げて、第2加熱部17による設定加熱温度を低下させる。この場合にも、停止段階において、ノズル14の先端部の温度を低下させることができる。
・ノズル14を加熱する方法として、誘導加熱以外の加熱方法を採用することも可能である。誘導加熱以外の加熱方法としては、例えば、ヒータ等を用いて加熱する方法が挙げられる。なお、この場合には、ノズル14の先端部の温度を低下させる方法として、遮蔽部材20を用いる以外の方法、例えば、ノズル14の先端部に冷風を吹き付ける方法や、ノズル14の延びる方向に沿って複数の加熱部を並設し、各加熱部の出力をそれぞれ調整する方法が採用される。
H…這い上がり部分、M…溶融ガラス、10…溶融ガラス供給装置、11…貯留部、12…流出口、13…プランジャ、14…ノズル、15…加熱部、15a…コイル、15b…高周波電源、16…第1加熱部、16a…第1コイル、16b…第1高周波電源、17…第2加熱部、17a…第2コイル、17b…第2高周波電源、20…遮蔽部材、21…本体部、22…冷却部、23…膨出部、24…流路、25…冷媒管、30…鋳型。

Claims (5)

  1. 加熱部により加熱されたノズルを通じて溶融ガラスを供給する供給段階と、前記ノズル内に溶融ガラスを保持した状態にて溶融ガラスの供給を一時停止する停止段階とを有し、前記停止段階における前記ノズルの先端部の温度を、前記供給段階よりも低くするガラス物品の製造方法であって、
    前記加熱部は、前記ノズルを包囲するコイルを備える誘導加熱装置であり、
    前記停止段階において、
    前記ノズルの先端部と前記コイルとの間に、磁場を遮蔽する遮蔽部材を配置することを特徴とするガラス物品の製造方法。
  2. 前記停止段階において、
    前記遮蔽部材を冷却することを特徴とする請求項に記載のガラス物品の製造方法。
  3. 加熱部により加熱されたノズルを通じて溶融ガラスを供給する供給段階と、前記ノズル内に溶融ガラスを保持した状態にて溶融ガラスの供給を一時停止する停止段階とを有し、前記停止段階における前記ノズルの先端部の温度を、前記供給段階よりも低くするガラス物品の製造方法であって、
    前記加熱部は、前記ノズルの基端側を加熱する第1加熱部と、前記ノズルの先端側を加熱する第2加熱部とを備え、
    前記停止段階における前記第2加熱部による加熱温度を、前記供給段階よりも低くすることを特徴とするガラス物品の製造方法。
  4. 溶融ガラスを貯留する貯留部と、前記貯留部から溶融ガラスを流出させるノズルと、前記ノズルを加熱する加熱部とを備える溶融ガラス供給装置であって、
    前記加熱部は、前記ノズルを包囲するコイルを備える誘導加熱装置であり、
    前記ノズルの先端部と前記コイルとの間に配置させて磁場を遮蔽することにより、前記ノズルの先端部の温度を低くする遮蔽部材を備えることを特徴とする溶融ガラス供給装置。
  5. 前記遮蔽部材は、金属製の本体部と、前記本体部を冷却する冷却部とを備え、
    前記冷却部は冷媒が流れる流路であることを特徴とする請求項に記載の溶融ガラス供給装置。
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