JP6303084B1 - 運転補助装置 - Google Patents
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Abstract
Description
実施形態では、オートマチック車にて既存のブレーキペダルを左足で操作可能にする運転補助装置を挙げている。
図1は、運転補助装置1の構成例を示す図である。
図1に示すように、運転補助装置1は、回転支持部10、連動部20、及び左足ブレーキペダル部30を有している。
連動部20は、略U字形状又は略コ字形状をなす断面円形の棒状体である。すなわち、連動部20は、略直線の棒形状のペダル取り付け部21と、ペダル取り付け部21と略平行に配置されている略直線の棒形状のペダル操作部22とが、それぞれの根本で連動部20において中間部位をなす略直線の棒形状の支持部23によって連結されている。例えば、連動部20は、アルミ、ステンレス等の金属で形成されている。
左足ブレーキペダル部30は、車室内において車両進行方向に向かってブレーキペダル1100の左側に配置されている。
図2に示すように、左足ブレーキペダル部30は、基部31、足踏ペダル部32、及び弾性体33を有している。基部31は、略長方形の薄板形状をなしている。基部31は、長辺が車両前後方向に対して略平行になり、かつ長辺が水平面に対して角度を有するように配置されている。例えば、基部31は、アルミ、ステンレス等の金属で形成されている。基部31の根本部31bの裏面にペダル取り付け部21の先端部21aが取り付けられている。
次に、本実施形態における運転補助装置1の動作、作用等を説明する。
運転補助装置1では、左足ブレーキペダル部30の足踏ペダル部32上に運転者の左足が置かれる。また、運転者の右足は、アクセルペダル1200上に置かれる。これにより、運転者は、左足によるブレーキ操作と右足によるアクセル操作とが同時にできるようになる。
(1)運転補助装置1は、連動部20による連動時の足踏ペダル部32の動作量に対するペダル操作部22の動作量を可変にすることで、足で実際に踏まれる足踏ペダル部32の動作量に対するブレーキペダル1100の動作量を調整可能にできる。具体手的には、足で実際に踏まれる足踏ペダル部32の動作量に対するブレーキペダル1100の動作量を少なくできる。これによって、運転者が運転中に無意識に足踏ペダル部32を軽く踏み込んでいたとしても、ブレーキペダル1100が踏み込まれてしまうのを抑えることができ、ブレーキパッドの消耗量が多くなったり、燃費が悪くなったりしまうのを抑制できる。
前記の実施形態の他の例として、弾性体33をばね以外の弾性体を採用して構成することもできる。
図3は、左足ブレーキペダル部30の弾性体の他の例を示す図である。
図3に示すように、弾性体40は、多少肉厚の円管形状の弾性体である。弾性体40は、左足ブレーキペダル部30において、その中心軸が車両横方向に略平行になるように配置されている。例えば、弾性体40は、スポンジ、ゴム等によって形成されている。円管形状とすることで、弾性体40は、足踏ペダル部32が踏み込まれていったとき、まず中心の空部41がつぶれ、その後、周壁42が潰れていく。
また、前記の実施形態の他の例として、弾性体33を左足ブレーキペダル部30ではなく、ブレーキペダル1100側に設けることもできる。
図4及び図5に示すように、ブレーキペダル1100のペダル部1102上に支持構造体60が設けられている。支持構造体60は、連動部20のペダル操作部22の先端部22bをブレーキペダル1100のペダル部1102に対して弾性体62を介して支持している。支持構造体60は、本体部70、弾性支持部61、及び弾性体62を有している。
なお、このような構成を採用した場合、左足ブレーキペダル部30は、基部31を有することなく、足踏ペダル部32が連動部20のペダル取り付け部21に直接取り付けられている。
また、前記の実施形態の他の例として、支持構造体をブレーキペダル1100の裏面側に設けることができる。
図7に示すように、ブレーキペダル1100のペダル部1102の裏面に支持構造体100が設けられている。支持構造体100は、図4及び図5に示す例と同様に、本体部110、弾性支持部101、及び弾性体102を有している。
なお、このような構成を採用した場合、左足ブレーキペダル部30は、基部31を有することなく、足踏ペダル部32が連動部20のペダル取り付け部21に直接取り付けられている。
図8は、足踏ペダル部32を弾性体を介して車体側に支持する構成例を示す図である。
図8に示すように、弾性体120が、足踏ペダル部32の先端部32aと、先端部32aの上方に位置されている車体側に固定されている固定部材1300との間に架け渡されている。なお、このような構成を採用した場合、足踏ペダル部32は、基部31を有することなく、足踏ペダル部32が連動部20のペダル取り付け部21に直接取り付けられている。足踏ペダル部32は、この弾性体120によって、当該足踏ペダルを踏み込んだときに踏み戻しする方向に反力を発生する。これによって、運転補助装置1は、運転者が容易に足踏ペダル部32を踏み込めないようにすることができる。この結果、運転補助装置1は、運転者が運転中に無意識に足踏ペダル部32を軽く踏もうとしても、実際に足踏ペダル部32が踏み込まれてしまうのを抑制でき、半ブレーキ操作されてしまうのを抑制できる。
図9は、左足ブレーキペダル部30のペダル角度を調整可能にする構成例を示す図である。
図9に示すように、ペダル取り付け部21及びペダル操作部22の何れか(本例では、ペダル操作部22)が、支持部23の端部に形成されたスプライン溝(オス溝)23aが形成されている。これに対応して、ペダル操作部22の根本端部22cに、支持部23の端部に形成されているスプライン溝23aに外嵌めされる図示しなしスプライン溝(メス溝)が形成されている。これにより、ペダル操作部22は、支持部23に対して着脱自在にされつつ、支持部23に対して任意の角度で取り付けられる。この結果、ペダル取り付け部21が向く方向とペダル操作部22が向く方向との間の角度を所望の角度にできる。
図10に示すように、支持部23にペダル操作部22を取り付けたとき、ペダル取り付け部21とペダル操作部22との間の角度を所望の角度αにできる。これにより、左足ブレーキペダル部30のペダル角度、すなわち、足踏ペダル部32のペダル角度を、水平面に対して、又は車室内のフロアに対して、所望の角度にできる。これにより、足踏ペダル部32上に置いている足の足首が窮屈になってしまうのを防止できる。
図11に示すように、足踏ペダル部32上に置かれている足は、垂直方向に対してある角度βを有している。この角度βが小さくなると、足首が窮屈になってしまう。これに対して、前記の垂直方向に対する角度βが大きくなるように、車内のフロア1000に対する足踏ペダル部32のペダル角度を所望の角度にすることで、足首が窮屈になってしまうのを防止できる。この結果、運転者が運転中に無意識に足踏ペダル部32を軽く踏み込んでしまうことを抑制できる。
図12に示すように、ペダル取り付け部21及びペダル操作部22の何れか(本例では、ペダル操作部22)が、支持部23の端部に形成された歯部23bによって、当該支持部23に対して着脱自在にされている。歯部23bは、支持部23の端部に形成された円盤部材23b1の表面に、中心から径方向に放射線状に広がる複数の溝(歯)23b2によって構成されている。これに対応して、ペダル操作部22の根本端部22dに、支持部23の端部に形成されている歯部23bに嵌められる歯部が形成されている。これにより、ペダル操作部22は、支持部23に対して着脱自在にされつつ、支持部23に対して任意の角度で取り付けられる。この結果、ペダル取り付け部21が向く方向とペダル操作部22が向く方向との間の角度を所望の角度にできる。
図13に示すように、車室内のフロア1000には、断面略L字形状の平板からなる支持部25,26が対向し設けられている。各支持部25,26には、フロア1000に対して略垂直に立設した部位25a,26aに孔25b,26bが形成されている。ペダル取り付け部21の端部が略L字形状に屈曲しており、その屈曲した側の先端部21gが一方の支持部25の孔25bから挿通されている。また、ペダル操作部22も同様に、端部が略L字形状に屈曲しており、その屈曲した側の先端部22gが他方の支持部26の孔26bから挿通されている。そして、ペダル取り付け部21及びペダル操作部22の先端部21g,22gは雄ネジになっている。
図14は、車室内のフロア1000に対する回転支持部10の取り付け位置を調整可能にする構成例を示す図である。
図15は、ブレーキペダル1100からペダル部1102を除去して、アーム部1101をペダル操作部22によって操作する構成例を示す図である。
図16に示すように、ペダル操作部22の先端部22bに鉤部22eを設ける。鉤部22eは、略L字状の形状をなし、アーム部1101の先端部付近に上から接触して係止している。鉤部22eには、アーム部1101が当たる部位となる胴部22fに円管部材24が取り付けられている。アーム部1101は、円管部材24の略中央部分に当たっており、円管部材24の両端には、フランジ部24a,24bが形成されている。円管部材24は、胴部22fに対して回転可能に取り付けられている。このような構成によって、足踏ペダル部32が踏み込まれたときに、ペダル操作部22が鉤部22eを介してアーム部1101を踏む込み方向に操作する。このとき、円管部材24がアーム部1101上を回転しながら、鉤部22eがアーム部1101を踏む込み方向に押す。
なお、以上の構成において、ペダル部1102が除去されたアーム部1101は、例えば、制動力発生手段を構成する。
また、本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
Claims (5)
- オートマチック車の車内の運転者の足元に配置され操作されて制動力を発生させる制動力発生手段に対して車両進行方向に向かって左側に配置され運転者の足で踏み込み及び踏み戻し可能とされる足踏ペダルと、
前記制動力発生手段を踏み込み方向及び踏み戻し方向に操作可能な操作手段と、
前記足踏ペダルの踏み込み及び踏み戻しの際の動きと前記制動力発生手段を踏み込み方向及び踏み戻し方向に操作する操作手段の動きとを連動させる連動手段と、
を有し、
前記連動手段は、前記足踏ペダルと前記操作手段とを機械的に連絡しており、前記連動手段によって足踏ペダルの動きを制動力発生手段の動きに伝達する経路上に弾性体が配置されている運転補助装置。 - 前記弾性体は、前記足踏ペダルの踏み込み量が少ないほど、前記足踏ペダルの踏み込み時の動作量に対して操作手段の動作量をより少なくする請求項1に記載の運転補助装置。
- 前記弾性体は、前記足踏ペダルの踏み込み量が多くなるほどより反発力が大きくなる請求項1又は2に記載の運転補助装置。
- 前記制動力発生手段は、制動力の発生のために操作されるアーム部の下端に取り付けられて足で踏まれるペダル部が除去されており、
前記操作手段は、前記アーム部を直接又は部材を介して操作する請求項1乃至3の何れか1項に記載の運転補助装置。 - 前記制動力発生手段は、制動力の発生のために操作されるアーム部の下端に取り付けられて足で踏まれるペダル部が除去されて、前記アーム部の下端に、車両横方向に延びる棒状の部材が取り付けられており、
前記操作手段は、前記棒状の部材を介して前記アーム部を操作する請求項1乃至4の何れか1項に記載の運転補助装置。
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