JP6296631B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、静磁場発生装置と傾斜磁場発生装置を備えた磁気共鳴イメージング(以下、MRI;Magnetic Resonance Imagingと称す)装置に関する。
MRI装置は、原子核の核磁気共鳴現象を利用して撮像空間内に置かれた被検体の物理的性質を表す磁気共鳴画像(断層画像)を得るものである。一般に、MRI装置は、撮像空間に均一磁場(静磁場)を発生させる静磁場発生源を有する静磁場発生装置と、被検体の生体組織の原子核に核磁気共鳴を生じさせるための高周波の電磁波を発生させる照射コイルと、核磁気共鳴により発生する核磁気共鳴信号を検出する受信コイルと、核磁気共鳴信号に位置情報を付与するために均一磁場に重畳して線形な傾斜磁場を発生させる傾斜磁場発生源を有する傾斜磁場発生装置を備えている。MRI装置の撮影時には、傾斜磁場発生装置によって、所望のパルスシーケンスに従い、均一磁場中に置かれた被検体にX、Y、Z軸方向に線形傾斜磁場が重畳され、被検体の原子スピンがラーモア周波数で磁気的に励起される。この励起に伴い、磁気共鳴信号が検出され、被検体の磁気共鳴画像、例えば、2次元の断層画像が再構成される。
傾斜磁場発生装置は、被験者の入る空間を最大限に確保して閉塞感を和らげるために、内径(ボア)を大きくすることが望まれている。一方で、静磁場発生装置は内径が小さい方が、磁気エネルギーが小さくて済むため、傾斜磁場発生装置の外形を大きくすることは好ましくない。即ち、傾斜磁場発生装置には薄肉であることが望まれる。
傾斜磁場発生装置と静磁場発生装置には、振動が発生する場合がある。この振動は、断層画像の劣化とMRI装置周辺における騒音の原因となる場合が考えられ、傾斜磁場発生装置が薄肉化されると装置全体の剛性が減少して振動が増加する傾向となる。MRI装置の振動抑制方法に関する従来技術として、傾斜磁場発生源に粘弾性シートとガラス繊維マットを積層し、減衰比を大きくすることで傾斜磁場発生装置の騒音を低減する技術が提案されている(特許文献1参照)。また、傾斜磁場発生装置の軸方向に突出した部分に補強リブを設けることで、傾斜磁場発生装置を薄肉化しつつ振動を低減する技術が提案されている(特許文献2参照)。
特開平2−124139号公報 特開2013−39152号公報
しかし、前記した特許文献1の技術では、減衰比が増加することで共振点における振動は低減可能であるが、共振点でない周波数における振動の低減効果は小さいと考えられた。また、特許文献2の技術では、傾斜磁場発生装置の軸方向端部の突出部の振動は補強リブによって低減可能であるが、軸方向端部以外の振動は低減できないと考えられた。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、傾斜磁場発生装置の肉厚を増加させず、振動の低減が可能なMRI(磁気共鳴イメージング)装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は、被検体を内部の撮像空間に導入可能な円筒形状の静磁場発生源を有し、前記静磁場発生源により前記撮像空間に均一磁場を生成する静磁場発生装置と、前記撮像空間に傾斜磁場を重畳させる傾斜磁場発生源を有する傾斜磁場発生装置と、を備え、前記傾斜磁場発生源は、傾斜磁場メインコイルと、前記傾斜磁場メインコイルの外側に設けられた傾斜磁場シールドコイルと、前記傾斜磁場メインコイルと前記傾斜磁場シールドコイルとの間に前記傾斜磁場発生源の中心軸方向に前記撮像空間と重なるように配置され、かつ前記中心軸方向に少なくとも前記撮像空間の差渡し全域を含むような長さを有する剛性部材と、を備えたMRI(磁気共鳴イメージング)装置であることを特徴としている。
本発明によれば、傾斜磁場発生装置の肉厚を増やさず、振動の低減が可能なMRI(磁気共鳴イメージング)装置を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係るMRI(磁気共鳴イメージング)装置の概略斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るMRI装置の概略縦断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るMRI装置の傾斜磁場発生装置の概略縦断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るMRI装置の傾斜磁場発生装置の概略縦断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るMRI装置の傾斜磁場発生装置のうち軸方向端部の概略縦断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るMRI装置の傾斜磁場発生装置の概略正面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1に、本発明の第1の実施形態に係るMRI(磁気共鳴イメージング)装置1の概略斜視図を示す。MRI装置1は、被検体10を内部の撮像空間8に導入可能な円筒形状の静磁場発生装置2と、導入された被検体10の生体組織を構成する原子核に核磁気共鳴を起こさせるために高周波信号を照射する照射コイル4と、被検体10から発せられる各々の信号に位置情報を与えるための傾斜磁場発生装置3と、傾斜磁場発生装置3の内部に設けられる剛性部材5(図5参照)と、被検体10から発せられる信号を受信するための受信コイル22と、被検体10を積載する寝台6等で構成されている。
静磁場発生装置2は、被検体10の生体組織を構成する原子のスピンを配向させるために、撮像空間8に均一磁場7(図2参照)を生成する。その均一磁場7の磁場を補正し、その均一度を高めるために、シムコイル(図示せず)が静磁場発生装置2の撮像空間8側に設けられている。
静磁場発生装置2は、真空容器支持脚2fで支えられている。静磁場発生装置2は、水平方向に平行なz軸を中心軸とする円筒形状をしている。傾斜磁場発生装置3は、静磁場発生装置2の撮像空間8側に設けられている。
傾斜磁場発生装置3は、静磁場発生装置2と中心軸を共通とする(z軸を中心軸とする)円筒状もしくは楕円状の形状をしており、複数のメインコイル(傾斜磁場発生源)3a(図3参照)と、複数のシールドコイル(傾斜磁場発生源)3b(図3参照)を有している。また、メインコイル3aとシールドコイル3bとは、ビーズやガラス繊維クロス等の積層構造を含んだレジン3c(図3参照)によって固定されている。
照射コイル4は、傾斜磁場発生装置3の撮像空間8側に設けられている。照射コイル4は、静磁場発生装置2と中心軸を共通とする(z軸を中心軸とする)円筒状もしくは楕円状の形状をしている。照射コイル4は、被検体10の生体組織を構成する原子の原子核に核磁気共鳴を起こさせるために、高周波信号を照射する。また、受信コイル22が、核磁気共鳴による磁気共鳴信号を受け取るために、寝台6に取り付けられている。
詳細は後述するが、傾斜磁場発生装置3のメインコイル3aとシールドコイル3bの間には、剛性部材5が設けられている。この剛性部材5は、周囲にあるレジン3cに含まれるビーズやガラス繊維クロスといった部材よりも軸方向の剛性が高い材料で形成されている。
図2に、本発明の第1の実施形態に係るMRI装置1の概略縦断面図を示す。静磁場発生装置2は、超電導コイルである複数のメインコイル(静磁場発生源)2aと、超電導コイルである複数のシールドコイル(静磁場発生源)2bと、超電導コイルであるメインコイル2aとシールドコイル2bを冷媒と共に収納し冷却する冷却容器2eと、冷却容器2eを内包する構造を有し、真空容器2cから放射される輻射熱からシールドする輻射シールド板2dと、冷却容器2eと輻射シールド板2dとを真空環境下に収納し断熱する真空容器2cと、真空容器2cを設置床面に支持する真空容器支持脚2f(図1参照)と、冷却容器2eと輻射シールド板2dを真空容器2c内に断熱支持する荷重支持体(図示せず)等を有している。
メインコイル(静磁場発生源)2aはリング形状を有しており、その中心軸はz軸と一致する。本実施例においては、メインコイル2aは、z軸方向に沿って複数(図2の例では4個)配置されている。
メインコイル2aは、撮像空間(空間)8に、均一磁場7である静磁場を生成する。なお、メインコイル2aは、撮像空間8以外にも、静磁場を生成し、特に、撮像領域9を中心としてz軸方向において、メインコイル2aよりも遠くの位置に漏れ磁場を生成させる。シールドコイル(静磁場発生源)2bは、この漏れ磁場の大きさを小さくすることができる。
シールドコイル2bは、リング形状を有しており、その中心軸はz軸と一致する。シールドコイル2bは、z軸方向に複数(図2の例では2個(一対))配置されている。シールドコイル2bは、z軸方向において複数個配列されているメインコイル2aのうち両端に配置された一対のメインコイル2aの近傍に配置されている。シールドコイル2bは、撮像領域9を中心としたときに、z軸方向において両端に配置された一対のメインコイル2aよりも遠くに配置されている。
図2のうち傾斜磁場発生装置3について示したのが図3である。
傾斜磁場発生装置3は、図2では記載を省略して1個記載したが実際には複数のメインコイル(傾斜磁場発生源)3aを有している。また、傾斜磁場発生装置3は、図2では記載を省略して1個記載したが実際には複数のシールドコイル(傾斜磁場発生源)3bを有している。そして、傾斜磁場発生装置3は、メインコイル3aとシールドコイル3bを互いに固定するレジン3cを有している。
メインコイル(傾斜磁場発生源)3aは、z軸を中心軸とする円筒状もしくは楕円状をした環状の領域に断面が配置される。メインコイル3aは、撮像空間8に、均一磁場7に重畳する傾斜磁場20を生成する。メインコイル3aは、撮像空間8以外には、漏れ磁場を生成させる。シールドコイル(傾斜磁場発生源)3bは、この漏れ磁場の大きさを小さくすることができる。シールドコイル3bは、z軸を中心軸とする円筒状もしくは楕円状の領域に配置される。シールドコイル3bは、z軸に対して、メインコイル3aよりも遠くに配置されている。このように、メインコイル3aとシールドコイル3bとはz軸を中心とする円形または楕円形をした環状の領域に断面が配置されるため、傾斜磁場発生装置3もこの配置を反映し、z軸と垂直な断面が円形または楕円形をした円筒状の構造をしている。
シールドコイル3bは、メインコイル3aに対して、静磁場発生装置2の側に配置されている。傾斜磁場発生装置3は、取付部材21を介して真空容器2cに取り付けられている。
剛性部材5は、傾斜磁場発生装置3のメインコイル3aとシールドコイル3bとの間に配置されており、メインコイル3aとシールドコイル3bを支持している。また、剛性部材5は、z軸方向(均一磁場7の磁場方向)において、少なくとも撮像空間8のz軸方向両側に亘って連続的に配置されており、被検体10を導入する方向において、撮像空間8の両端よりも外側に端部を有している。換言すると、剛性部材5はz軸方向に関して撮像空間8と重なるように配置され、かつz軸方向に関して少なくとも撮像空間8の差渡し全域を含むような長さを有する一個の部材である。
この剛性部材5が、メインコイル3aとシールドコイル3bとの間に配置されるとともに、レジン3cが、メインコイル3a、シールドコイル3b、剛性部材5を固定し、一個の構造体として傾斜磁場発生装置3を形成する。
また、剛性部材5は、傾斜磁場発生装置3の周方向については、連続的に配置されていても、離散的に配置されていても良い。剛性部材5は、傾斜磁場発生装置3に機械的に結合している。剛性部材5は傾斜磁場発生装置3のメインコイル3aとシールドコイル3bの間という磁場の大きい領域に配置されるため、傾斜磁場発生装置3に通電した際に剛性部材5に渦電流が生じることのないよう、剛性部材5のz軸方向に直交する断面あたりの電気抵抗率は、傾斜磁場発生装置3の外壁と同等もしくは外壁よりも高くなっていることが望ましい。
次に、MRI装置1における振動の抑制について説明する。
撮影時には、静磁場発生装置2によって、撮像空間8に、均一磁場7が生成されるが、同時に、傾斜磁場発生装置3が配置されている領域にも、静磁場が生成されている。このように静磁場の影響を受けた状況下で、傾斜磁場発生装置3が有するメインコイル3aとシールドコイル3bにパルス状の電流が流れる。そうすると傾斜磁場発生装置3が配置された領域に生じている静磁場と、このパルス状の電流のカップリングによりパルス状のローレンツ力がメインコイル3aとシールドコイル3bに作用して、傾斜磁場発生装置3が振動する。
そして、この傾斜磁場発生装置3の振動は、傾斜磁場発生装置3を静磁場発生装置2に取り付けている取付部材21を介して真空容器2cに伝搬し、真空容器2cから荷重支持体を介して輻射シールド板2dや冷却容器2eに伝播することで、静磁場発生装置2の各部材が振動する。なお、ここでは傾斜磁場発生装置3が静磁場発生装置2に取り付けられる例を挙げたが、これに限らず、例えば真空容器2cなど、MRI装置1を構成する他の部材に傾斜磁場発生装置3が取り付けられる場合も、振動は同様に発生し連結された箇所を介して伝達される。
剛性部材5は、傾斜磁場発生装置3のメインコイル3aとシールドコイル3bの間で、均一磁場7が生じている撮像空間8に対し少なくともz軸方向両側に亘って一個の構造物として設けられている。これにより、剛性部材5自体の曲げ剛性によって傾斜磁場発生装置3のz軸方向(長手方向)の曲げ剛性が大きくなり、振動による傾斜磁場発生装置3の曲げ変形が減少する。
また、メインコイル3aとシールドコイル3bが固定され、レジン3cによって柔に固定されていた2つの円筒状もしくは楕円状の構造が剛に固定されることで、径の4乗に比例する曲げ剛性が増加し、振動による傾斜磁場発生装置3の曲げ変形が減少する。
その結果、撮像時において傾斜磁場発生装置3にパルス状にローレンツ力が生じたとしても、傾斜磁場発生装置3のz軸方向に関する曲げ剛性が、剛性部材5によって向上しているため、ローレンツ力による傾斜磁場発生装置3の振動振幅は抑制され、空気中に伝搬する放射音(騒音)が小さくなる。
更に、一般にメインコイル3aとシールドコイル3bにはそれぞれ逆向きに電流が流れることから、それぞれに生じるローレンツ力も逆向きとなる。メインコイル3aとシールドコイル3bの間を剛に固定することで、z軸方向に直交する断面内の歪が減少し、傾斜磁場発生装置の信頼性が向上する。
なお、剛性部材5の長手方向の曲げ剛性は、板厚となる径方向寸法の3乗に比例し、幅方向となる周方向寸法の1乗に比例する。そのため、剛性部材5がメインコイル3aとシールドコイル3bを径方向に支持するような十分な厚みを有する構造であれば、周方向の寸法が短い、すなわち周方向に離散的な配置であっても長手方向曲げ剛性を向上させることができる。
そして、このような剛性部材5の配置を採用することで、周方向において離散的に配置された剛性部材5の間にシムトレイ12(図6参照)を配置することも可能となる。シムトレイ12は、均一磁場7の精度を確保するために利用されるシム部材を設置するための受け皿である。メインコイル3aとシールドコイル3bとの間にシムトレイ12を配置する空間を確保することによって、空間を効率的に利用し、MRI装置の大型化を抑制することができる。
また、先に述べた傾斜磁場発生装置3を静磁場発生装置2に対して固定するMRI装置1であれば、傾斜磁場発生装置3の振動が減少することで、静磁場発生装置2への振動伝播も減少し、静磁場発生装置2の振動も抑制され、これに起因する誤差磁場による画像劣化を抑制することができる。
また、傾斜磁場発生装置3の振動は、傾斜磁場20を振動させるため、断層画像の撮影に対して誤差磁場の影響で断層画像が劣化する可能性があるが、傾斜磁場発生装置3の振動が低減することで、誤差磁場の影響を小さくでき、画像劣化を抑制することができる。
このように、傾斜磁場発生装置3のメインコイル3aとシールドコイル3bの間の空間を利用して剛性部材5を設置することで、傾斜磁場発生装置3の肉厚を増やすことなく、振動抑制効果を得ることができる。
また、剛性部材5を周方向に離散的に配置した場合、静磁場調整のための磁性体を格納するシムトレイ12を剛性部材5同士の間に配置して、空間を効率的に利用したコンパクトかつ大型ボアを有するMRI装置を提供することができる。
(第2の実施形態)
図4に、本発明の第2の実施形態に係るMRI装置1の傾斜磁場発生装置3の概略縦断面図を示す。第2の実施形態のMRI装置1が、第1の実施形態のMRI装置1と異なっている点は、剛性部材5が、傾斜磁場発生装置3のメインコイル3aよりもz軸方向に突出している点である。このような剛性部材5によれば、傾斜磁場発生装置3がより高剛性となることに加え、振動が大きいシールドコイル3bの突出部の振動を低減することができる。
メインコイル3aとシールドコイル3bにローレンツ力が作用すると、傾斜磁場発生装置3のz軸方向端部にあるシールドコイル3bの突出部は肉厚が薄いため、振動が大きくなり易い。剛性部材5をシールドコイル3bの突出部まで軸方向に長くすることで、シールドコイル3bの突出部の振動を低減し、シールドコイル3bの端部に蓄積する疲労を抑制し破損を生じさせにくくすることができる。
また、傾斜磁場発生装置3を運転すると、メインコイル3aとシールドコイル3bにジュール発熱が生じ、傾斜磁場発生装置3の温度が上昇するが、剛性部材5が軸方向端部に突出していることで傾斜磁場発生装置3の表面積が増加し、放熱の効率を高めることができる。その結果。傾斜磁場発生装置3が静磁場発生装置2に固定される場合、取付部材21を中継して傾斜磁場発生装置3の熱が静磁場発生装置2に伝搬し、真空容器2c(図2参照)から周囲に放熱することで、静磁場発生装置2が有する冷却容器2e内に溜められた冷媒の消費を抑制することも可能となる。
(第3の実施形態)
図5に、本発明の第3の実施形態に係るMRI装置1の傾斜磁場発生装置3の一部の概略縦断面図を示す。第3の実施形態のMRI装置1が、第1の実施形態のMRI装置1と異なっている点は、剛性部材5と傾斜磁場発生装置3のメインコイル3a及びシールドコイル3bとの間に、別の剛性部材5aを備えている点である。
別の剛性部材5aによれば、剛性部材5とメインコイル3a及びシールドコイル3bとの間にギャップが空いていたとしても、メインコイル3aとシールドコイル3bを剛に固定することができる。なお剛性部材5ならびに5aは、第2の実施形態のように傾斜磁場発生装置3のメインコイル3aよりも軸方向に突出していても良い。
(第4の実施形態)
図6に、本発明の第4の実施形態に係るMRI装置1の傾斜磁場発生装置3のz軸方向の概略正面図を示す。第4の実施形態のMRI装置1が、第1の実施形態のMRI装置1と異なっている点は、剛性部材5が、静磁場調整のための磁性体を格納するシムトレイ12を格納するための枠を兼ねている点である。
剛性部材5は、傾斜磁場発生装置3のメインコイル3aとシールドコイル3bを剛に固定していることから、シムトレイ12を格納する枠も径方向に広がった形状となる。これによりシムトレイ12の厚さを増やすことができ、静磁場調整のために格納する磁性体の量を増やすことができ、磁場均一度が向上できる。
また、シムトレイ12の枠となる剛性部材5と、シムトレイ12の間に、追加の剛性部材(図示せず)を挿入することもできる。剛性部材5とシムトレイ12の間には、シムトレイ12を抜き差しする都合上ギャップを設ける必要があるが、追加の剛性部材(図示せず)によってギャップを埋めることで、シムトレイ12の剛性もメインコイル3aとシールドコイル3bを剛に固定するために利用できる。更に、シムトレイ12の材質も剛性部材5と同等の剛性を持った部材とすることで、上記の効果を高めることが可能である。
(第5の実施形態)
第5の実施形態のMRI装置1が、第1から第4の実施形態のMRI装置1と異なっている点は、剛性部材5の材質が炭素繊維強化プラスチックスである点である。炭素は導体であるが、繊維状となることで断面積が小さくなって剛性部材5あたりの電気抵抗が大きくなり、渦電流が抑制されることで発熱が小さくなる。
また、軽量な一方で剛性が大きいことから、傾斜磁場発生装置3の固有振動数が高くなる。一般に振動モードは、固有振動数が小さい方がエネルギーが大きくなるため、固有振動数が高くなれば、騒音のエネルギーが減少し、オーバーオールの減少に繋がる。よって、騒音低減に効果的である。
更に、傾斜磁場発生装置3の軸方向に配向した連続繊維を用いれば、軸方向の熱伝導率が高くなり、傾斜磁場発生装置3の軸方向中央部で生じた熱を速やかに軸方向端部に輸送できる。これは、第2の実施形態とした場合により効果的に作用する。
(第6の実施形態)
第6の実施形態のMRI装置1が、第1から第4の実施形態のMRI装置1と異なっている点は、剛性部材5の材質が金属繊維強化プラスチックスである点である。金属としては、アルミやステンレス鋼などの非磁性体が挙げられる。
金属は導体であるが、繊維状となることで断面積が小さくなって剛性部材5あたりの電気抵抗が大きくなり、渦電流が抑制されることで発熱が小さくなる。また、傾斜磁場発生装置3の軸方向に配向した連続繊維を用いれば、軸方向の熱伝導率が高くなり、傾斜磁場発生装置3の軸方向中央部で生じた熱を速やかに軸方向端部に輸送できる。これは、第2の実施形態とした場合により効果的に作用する。
(第7の実施形態)
第7の実施形態のMRI装置1が、第1から第4の実施形態のMRI装置1と異なっている点は、剛性部材5の材質が非磁性絶縁体の繊維で強化されたプラスチックスである点である。非磁性絶縁体としては、ボロンなどが挙げられる。
絶縁体であることから、渦電流が発生しないため、剛性部材5が発熱しない。また、軽量であるため、傾斜磁場発生装置3の固有振動数が高くなり、騒音低減に効果的に作用する。
(第8の実施形態)
第8の実施形態のMRI装置1が、第1から第4の実施形態のMRI装置1と異なっている点は、剛性部材5の材質がセラミックである点である。電気抵抗が大きいことから、渦電流が生じにくく、剛性部材5の発熱が小さい。
なお、前記した第1から第8の実施形態では、静磁場発生源2aと2bとして超電導コイルを取り上げたが、これに限らない。静磁場発生源2aと2bとして常電導コイルや永久磁石を用いてもよい。
1 磁気共鳴イメージング装置
2 静磁場発生装置
2a 静磁場発生源(メインコイル)
2b 静磁場発生源(シールドコイル)
2c 真空容器(静磁場発生装置の外壁)
2d 輻射シールド板
2e 冷却容器
2f 真空容器支持脚
3 傾斜磁場発生装置
3a 傾斜磁場発生源(メインコイル)
3b 傾斜磁場発生源(シールドコイル)
3c レジン
4 照射コイル
5、5a 剛性部材
6 寝台
7 均一磁場
8 撮像空間
10 被検体
11 弾性体
12 シムトレイ
20 傾斜磁場
22 受信コイル

Claims (10)

  1. 被検体を内部の撮像空間に導入可能な円筒形状の静磁場発生源を有し、前記静磁場発生源により前記撮像空間に均一磁場を生成する静磁場発生装置と、
    前記撮像空間に傾斜磁場を重畳させる傾斜磁場発生源を有する傾斜磁場発生装置と、を備え、
    前記傾斜磁場発生源は、
    傾斜磁場メインコイルと、
    前記傾斜磁場メインコイルの外側に設けられた傾斜磁場シールドコイルと、
    前記傾斜磁場メインコイルと前記傾斜磁場シールドコイルとの間に前記傾斜磁場発生源の中心軸方向に前記撮像空間と重なるように配置され、かつ前記中心軸方向に少なくとも前記撮像空間の差渡し全域を含むような長さを有する剛性部材と、
    を備えることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記剛性部材は、前記静磁場発生装置の中心軸方向に関して、前記撮像空間の両端を含む柱状の部材であることを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記剛性部材の両端は、前記静磁場発生装置の中心軸方向に関して、前記傾斜磁場メインコイルの両端を含むことを特徴とする請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記剛性部材と、前記傾斜磁場発生装置の前記メインコイルと前記シールドコイルとの間に、前記静磁場発生装置の中心軸方向の寸法が異なる別の剛性部材を備えていることを特徴とする請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記剛性部材が、前記傾斜磁場発生装置に備えられている磁性体格納容器もしくは前記格納容器が挿入される枠を兼ねていることを特徴とする請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記剛性部材は、前記傾斜磁場メインコイルと前記傾斜磁場シールドコイルとの間の周方向に離散的に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記剛性部材が、炭素繊維強化プラスチックであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 前記剛性部材が、金属繊維強化プラスチックであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 前記剛性部材が、非磁性絶縁体製繊維強化プラスチックであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  10. 前記剛性部材が、セラミックス製であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
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