JP6295102B2 - スタッドボルト弛め具 - Google Patents

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Description

本発明は、工場や建築現場などで用いるのに適したスタッドボルト弛め具に関するものである。
自動車・自転車のホイールの取付や、エンジンの組立の際に、スタッドボルトが使用されている。スタッドボルトとは、通常のボルトと異なり、頭部を持たず両端部がネジ山構造に形成されたボルトである。
製品の耐久性調査のためスタッドボルトの破損状態をチェックする場合や、工場における品質確認の際、製品にねじ込まれているスタッドボルトを外す必要が生じる。
また金属資源を分別する場合にも、鉄とアルミニウムとにそれぞれ分ける目的でスタッドボルトを取外すことがある。
このような製品や部品の作業面に取付けられているスタッドボルトを取り外す場合、特別な道具を使わずに手軽に行うことのできる簡易的手法として、2つのナットと2本のレンチを利用する手法(以下、「ダブルナット手法」という)がある。
ダブルナット手法では、先ず、作業面から突き出ているスタッドボルトのネジ山に上述の2つのナットを順次ねじ込んで、これらナットを隣り合わせにして当接させる。
そして、スタッドボルトに後から取付けたナット(すなわち、スタッドボルトの先端寄りに在るナット)に対し、ボルトを締付ける方向(以下、「締付方向」という)のトルクを加え、この状態を保持する。
次いで、先に取付けたナット(スタッドボルトの中心寄りに在るナット)に、ボルトから弛める方向(以下、「弛緩方向」という)のトルクを加えていく。すると、2個のナットと一緒にスタッドボルトが一体的に回転することで、スタッドボルトが弛められる。
さらに近年では、スタッドボルトの取外しに用途を特化した専用の工具(スタッドボルト弛め具)も多数開発されている(特許文献1、2参照)。
特開2001−138691号公報 特開平9−070766号公報
しかしながら、このような従来のスタッドボルト弛め具は、スタッドボルトを直接挟み込んで作業面から取外すものが多く、スタッドボルト自体の再利用が困難となる。
これは作業面からの取外しの際、スタッドボルトに形成されたネジ山に塑性変形を引起こすような過度の力がかかることで、ネジ山の潰れやボルト自体の破断などを招き、スタッドボルトを損傷してしまうことに因る。
上述したダブルナット手法は誰もが手軽に行うことのできる手法ではあるが、作業面からスタッドボルトを取外す際、2個のナットにそれぞれトルクを加えるために複数の工具(レンチ・スパナなど)を同時使用することが必要となる。このため、作業者は、左右両方の工具に加える力加減や、ナットとレンチとの噛み具合などに注意しながら作業を進めることになるが、通常、両手に工具を持った状態で力加減を調整することは感覚的に難しく、作業面からの取外し作業の安定性を欠いてしまう。
さらに、作業面からの取外し段階において力の加減を誤ると、過度の力によりスタッドボルトに損傷を与えるおそれがあり、トルクをかける箇所(ナットの締付位置)の選択余地も狭まるため、スタッドボルトを作業面から取外しにくくなってしまう。
また、ダブルナット手法では、スタッドボルトを再利用する場合、レンチなどを使用してスタッドボルトを作業面から取り外した後、さらに工具を使用してスタッドボルトに締め付けたナットを当該スタッドボルトから取り外す必要がある。スタッドボルトのナットが固く締まっていると、ナットの取外しの際にスタッドボルトに損傷を与えるおそれがあり、作業面からの取外しに成功したスタッドボルトが再利用不能となってしまう。
そのため、作業面からスタッドボルトを取外す作業のみならず、スタッドボルトからナットを取外す作業についても、ネジ山の損傷に注意を払いながら進める必要があり、作業者に対する負担が大きい。
なお、ダブルナット手法という手法自体が、隣り合わせに並べた当接する2つのナットに相当程度の強い力を加えることでスタッドボルトを弛緩方向に回していく手法であるため、一方のナットに加えたトルクが直接、当接する隣のナット部材に影響を与える。
そのため、トルクが加えられたナットから隣のナットに対し軸方向に非常に強い力がかかることで隣り合うナット同士が緊締してしまい、作業面から取り外したスタッドボルトから、これらのナットを外すのが大変なケースが多い。
スタッドボルトのネジ山に固く螺合した部材に過度に力をかけて、スタッドボルトから無理矢理外すと、スタッドボルトの損傷を招くことにもなる。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みなされたもので、作業面からスタッドボルトを容易に取外すことができ、かつ、取外されたスタッドボルトの損傷を抑えて容易に再利用することができるようにしたスタッドボルト弛め具を提供することを目的とする。
[第1発明]
上記の課題を解決するために、本願の第1発明に係るスタッドボルト弛め具は、下記の構成を採用することとした。すなわち、
作業面に取付けられたスタッドボルトにねじ込まれるトルク伝達部材と、
前記スタッドボルトにねじ込まれるとともに、前記トルク伝達部材に向けて締め付けられる締付部材とからなり、
前記トルク伝達部材に弛緩方向のトルクが加えられたとき、前記トルク伝達部材と前記締付部材と前記スタッドボルトとが同時一体的に回されることで前記作業面から前記スタッドボルトが弛められるように構成されたスタッドボルト弛め具であって、

前記トルク伝達部材のボルト軸方向に連なるテーパ孔と、
前記トルク伝達部材のテーパ孔内にボルト軸方向に組み込まれるテーパころ軸受と、
前記締付部材のボルト軸方向に形成されるビット嵌合部と、を備え、

前記スタッドボルトにねじ込まれた前記トルク伝達部材に向けて前記締付部材が締め付けられると、前記テーパころ軸受が前記トルク伝達部材と前記締付部材との間に挟まれて、当該テーパころ軸受のテーパころが前記トルク伝達部材のテーパ孔面に押し付けられるように構成されており、
さらに、前記スタッドボルトにねじ込まれた前記トルク伝達部材に向けて前記締付部材が締め付けられた状態で、当該締付部材のビット嵌合部にビット工具を介して弛緩方向のトルクが加えられると、前記テーパころ軸受の回動に伴って前記テーパころが前記トルク伝達部材のテーパ孔面を転がることにより、前記トルク伝達部材と前記締付部材との間の締め付けが弛められるように構成した。
第1発明に係るスタッドボルト弛め具によれば、スタッドボルトにねじ込まれたトルク伝達部材に向けて前記締付部材が締め付けられた状態で、ビット嵌合部を介して締付部材に弛緩方向のトルクが加えられると、締付部材とトルク伝達部材との間に挟まれたテーパころ軸受のテーパころがテーパ孔面上を転がる。このため、スタッドボルトにねじ込んだ部材(トルク伝達部材・締付部材)を当該スタッドボルトから弛める際の摩擦が小さくなり、作業面から取り外されたスタッドボルトを弛め具から容易に取り外すことができる。つまり、スタッドボルトにねじ込まれたトルク伝達部材と締付部材とが互いに緊締していても、締付部材が弛緩方向に回るようにテーパころ軸受が補助する。
この結果、スタッドボルトが損傷するリスクを大幅に低減することができ、その再利用が容易になる。
上記のように本発明は、テーパころ軸受を通常の軸受けとしての用途ではなく、トルク伝達部材と締付部材との間の摩擦力低減という特殊な用途で採用した点に技術的特徴がある。
また、本発明は、以下に記載するようなボール軸受を採用したときの問題を回避するために、テーパころ軸受けを採用した点にさらなる重要な技術的特徴がある。
トルク伝達部材と締付部材との間の摩擦を低減させる手段としては、広く一般に流通しているボール軸受を採用することも想起される。しかしながら、両部材の間にボール軸受が組み込まれる構成では、各部材の回動面とボール軸受との接触部が点接触となって強い力で押し付けられるため、点接触部分に疵や凹みなどが生じてしまう。このような疵や凹みが生じると、トルク伝達部材および締付部材の回動が妨げられることも起こりうる。
テーパころ軸受のテーパころはテーパ孔面と線接触するため、点接触するボール軸受に較べて接触面積が広く、テーパ孔面に押付けられるときの圧力が分散される。そのため、トルク伝達部材と締付部材との間でテーパころ軸受がよりスムーズに回動し、その結果、軸方向圧力の緩和効果を高めることができる。
なお、本発明はダブルナット手法の原理を用いている。つまり、トルク伝達部材は先にスタッドボルトに取付けたナットに相当し、締付部材は後から取付けたナットに相当する。それゆえに、従来の専用工具(スタッドボルト弛め具)を使用する場合に生じる問題(作業面からの取外し時におけるスタッドボルトのネジ山の損傷)も生じない。
[第2発明]
前記課題を解決するための第2発明のスタッドボルト弛め具は、第1発明に係るスタッドボルト弛め具であって、スタッドボルトにねじ込まれたトルク伝達部材に向けて前記締付部材が締め付けられるとき、前記締付部材が前記トルク伝達部材の中心軸孔に収容される構成とした。
第2発明によれば、トルク伝達部材の中心軸孔に締付部材が収容されるため、締付部材の外径よりもトルク伝達部材の外径が大きくなる。このため、作業面からスタッドボルトを弛める際に、より外径の大きいトルク伝達部材を回転させることで、スタッドボルトに効率よくトルクを加えることが可能になる。
また、トルク伝達部材の中心軸孔に締付部材が収容されるため、スタッドボルト弛め具の小型・コンパクト化を容易に図ることができる。特に、作業面からスタッドボルトを弛める場合には、作業スペースを確保しやすく有利になる。
[第3発明]
前記課題を解決するための第3発明のスタッドボルト弛め具は、第2発明に係るスタッドボルト弛め具であって、前記トルク伝達部材の外周部に滑り止め加工が施される構成とした。
また、第3発明によれば、トルク伝達部材の外周部に滑り止め加工が施されるため、作業者がトルク伝達部材を握ったときに滑りにくくなる。そのため、トルク伝達部材をそのまま手で回すことにより、工具を使用することなく、作業面からスタッドボルトを外すことも可能になる。なお、滑り止め加工としては、ローレット加工等を施すことが望ましい。
[第4発明]
前記課題を解決するための第4発明のスタッドボルト弛め具は、下記の構成を採用することとした。すなわち、
作業面に取付けられたスタッドボルトにねじ込まれるトルク伝達部材と、
前記スタッドボルトにねじ込まれるとともに、前記トルク伝達部材に向けて締め付けられる締付部材とからなり、
前記トルク伝達部材に弛緩方向のトルクが加えられたとき、前記トルク伝達部材と前記締付部材と前記スタッドボルトとが同時一体的に回されることで前記作業面から前記スタッドボルトが弛められるように構成されたスタッドボルト弛め具であって、

前記締付部材のボルト軸方向に連なるテーパ孔と、
前記締付部材のテーパ孔内にボルト軸方向に組み込まれるテーパころ軸受と、
前記締付部材のボルト軸方向に形成されるビット嵌合部と、を備え、

前記スタッドボルトにねじ込まれた前記トルク伝達部材に向けて前記締付部材が締め付けられると、前記テーパころ軸受が前記トルク伝達部材と前記締付部材との間に挟まれて、当該テーパころ軸受のテーパころが前記締付部材のテーパ孔面に押し付けられるように構成されており、
さらに、前記スタッドボルトにねじ込まれた前記トルク伝達部材に向けて前記締付部材が締め付けられた状態で、当該締付部材のビット嵌合部にビット工具を介して弛緩方向のトルクが加えられると、前記テーパころ軸受の回動に伴って前記テーパころが前記トルク伝達部材のテーパ孔面を転がることにより、前記トルク伝達部材と前記締付部材との間の締め付けが弛められるように構成した。
第4発明は、締付部材のテーパ孔にテーパころ軸受が組み込まれる点で、トルク伝達部材のテーパ孔にテーパころ軸受が組み込まれる第1発明とは異なる。第4発明に係るスタッドボルト弛め具においても、第1発明に係るスタッドボルト弛め具のトルク伝達部材に対応する技術的特徴を有するため、上記第1発明と同様の効果を奏することが可能となる。
第1発明〜第4発明に係る前記「トルク伝達部材」・「締付部材」・「テーパころ軸受」の材料としては、クロム鋼にモリブデンを入れて焼入性などについて改良が図られたSCM材(クロムモリブデン鋼)をはじめとする一般的な機械構造用合金鋼を使用するとよい。
なお、SCM材は、焼戻しに対する抵抗、機械的性質が優れているほか、靭性も併せ持つため、自動車部品・ボルト・ナット類などに広く使用されている。
第1発明〜第4発明において、「作業面」とは、スタッドボルトが取付けられた任意の対象物(例えば、エンジン・ホイールその他の部品、建物の壁面など)の当該スタッドボルトが取付けられている表面のことを指す。作業面の面形状は、平面・曲面のいずれでもよい。「スタッドボルト」には、通常のボルトの頭部が折損したものも含まれる。
第1発明〜第4発明に係る「ビット嵌合部」の形状は、ビット工具と噛み合うように形成されていればよいため、盲孔のように穿たれた凹形状に限定されることなく、ソケット形状と噛み合うように凸形状を選択することもできる。第1発明〜第4発明において、「ビット嵌合部」の形成箇所は、必ずしも締付部材ではなく、トルク伝達部材側であってもよい。この場合、締付部材に代えて、トルク伝達部材のボルト軸方向にビット嵌合部が形成される構成になる。
また、前記「ビット工具」とは、ビット嵌合部と嵌合する所定形状に先端部が形成された工具のことを指す。ビット工具の例としては、インパクトレンチ、オフセットハンドルなどが挙げられる。
なお第1発明〜第4発明は、単独で適用してもよいし、これらの発明を必要に応じて組み合わせて適用することもできる。また、第1発明〜第4発明に本明細書に記載される他の発明を組み合わせてもよい。
本発明の実施形態に係るスタッドボルト弛め具の外観正面図である。 同弛め具を示すもので、(A)は平面図、(B)は底面図である。 同弛め具を示すもので、図2(A)のA−A線断面図である。 同弛め具を示すもので、図3のトルク伝達部材(上側)と締付部材(下側)とが嵌合した状態を示す断面図である。 同トルク伝達部材の蓋体を示すもので、(A)は平面図、(B)は正面図である。 同トルク伝達部材の本体を示すもので、(A)は平面図、(B)は正面図である。 同弛め具におけるテーパころ軸受を示すもので、(A)は平面図、(B)は正面図である。 同弛め具における締付部材を示すもので、(A)は平面図、(B)は正面図である。 同弛め具の使用状態を示すもので、作業面に取付けられたスタッドボルトにトルク伝達部材をねじ込んだときの断面図である。 同弛め具の使用状態を示すもので、スタッドボルトのトルク伝達部材に向けて締付部材を締め付けたときの断面図である。 同弛め具の使用状態を示すもので、作業面からスタッドボルトを取り外すときの断面図である。 同弛め具の使用状態を示すもので、スタッドボルトから締付部材を取り外すときの断面図である。 他の実施形態(変形例)に係るスタッドボルト弛め具を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[実施形態]
まず、本実施形態によるスタッドボルト弛め具1を図1に示す。
図1に示すように、スタッドボルト弛め具1は、トルク伝達部材2と、締付部材4とを備える。
トルク伝達部材2は、作業面に取付けられたスタッドボルト100(図9参照)にねじ込まれる。締付部材4は、スタッドボルト100にねじ込まれるとともに、トルク伝達部材2に向けて締め付けられるものである。
本弛め具1は、トルク伝達部材2に弛緩方向のトルクが加えられたとき、トルク伝達部材2と締付部材4とスタッドボルト100とが同時一体的に回されることで作業面から前記スタッドボルトが弛められるように構成されている(図11参照)。
本実施形態では、トルク伝達部材2は、上下2つに分離可能な蓋体21と本体22とからなる。本体22の上方に蓋体21がネジ止めされて固定される。
図2(A)に示すように、トルク伝達部材2と締付部材4とは、共に円形の外径を有する。締付部材4がトルク伝達部材2の上部に開口する中心軸孔212aから挿入されるようになっている。
図2(B)に示すように、スタッドボルト弛め具1は下端部に雌ネジ孔221を有しており(図3参照)、これにより、スタッドボルト100の雄ネジに嵌まる。
図3に示すように、スタッドボルト弛め具1は、その特徴的な構成要素として、テーパ孔215と、テーパころ軸受3と、ビット嵌合部411とを備えている。
テーパ孔215は、テーパころ軸受3の収容空間であり、その孔面(テーパ孔面)がトルク伝達部材2のボルト軸方向に連なる。テーパころ軸受3は、このテーパ孔215内にボルト軸方向に組み込まれる。ビット嵌合部411は、締付部材4のボルト軸方向に形成される。
トルク伝達部材2の蓋体21と本体22は、周方向に等間隔に配置されたネジ5により固定される(図2参照)。蓋体21には中心軸孔212aが設けられており、ここから締付部材4が挿入される。本体22には、テーパ孔212の下方に中心軸孔212bが連通しており、この中心軸孔212bに締付部材4の下端部が収まるようになっている。
トルク伝達部材2の本体22と締付部材4との各下端部には、雌ネジ孔221および421が設けられている。これらの雌ネジ孔221および421が上下に隣り合ってスタッドボルト100にねじ込まれることになる。
上記中心軸孔212aから締付部材4を挿入し、その下端部を中心軸孔212bまで落とし込むと、図4に示すように、テーパころ軸受3がトルク伝達部材2と締付部材4との間に挟まれて、テーパころ軸受3のテーパころ31がトルク伝達部材2のテーパ孔215の孔面に押し付けられる。
このようにトルク伝達部材2と締付部材4とにテーパころ軸受3が挟まれた状態で、締付部材4のビット嵌合部411にビット工具Bt(図12参照)を介して弛緩方向のトルクが加えられると、テーパころ軸受3の回動に伴ってテーパころ軸受3のテーパころ31がトルク伝達部材2のテーパ孔215の孔面を転がる。
以下、スタッドボルト弛め具1におけるトルク伝達部材2、テーパころ軸受3および締付部材4について詳細に説明する。
本実施形態に係るトルク伝達部材2(本体22)のテーパ孔215内にはテーパころ軸受3がボルト軸方向に組み込まれるが(図2)、蓋体21は、本体22に収納されたテーパころ軸受3の脱落を防止する役割を果たす。
図5(A)に示すように、蓋体21には一体加工または溶接により、外部からのトルクが加わるトルク作用部211が設けられている。トルク作用部211は、レンチやスパナで挟めるよう断面六角形の凸形状に形成されている。
トルク作用部211の外側には、ねじ孔213が円型配置されている。
図5(B)は、蓋体21の外観正面図に加え、蓋体21内側の空間部を破線により示した図である。
図5(B)に示すように、蓋体21の中心部には円形の中心軸孔212aが設けられており、ここから締付部材4が嵌入される。中心軸孔212aの下部には、テーパころ軸受3の上側部分を収納するための筒孔225が設けられている。
図6(B)は、本体22の外観正面図に加え、本体22内側の空間部を破線により示した図である。
図6(B)に示すように、トルク伝達部材2の本体22には、円錐台形状のテーパ孔215が設けられており、このテーパ孔215内にはテーパころ軸受3がボルト軸方向に組み込まれる。テーパ孔215の内径はテーパころ軸受3の外径とほぼ同一のサイズであるため、スタッドボルト100にねじ込まれたトルク伝達部材2に向けて締付部材4が締付けられるとき、テーパころ軸受3のテーパころ31がテーパ孔215の内壁部であるテーパ孔面に押付けられる。
本体22の下端やや上側部分には、スタッドボルト100に螺合する雌ネジ孔221が設けられている。スタッドボルト100が取付けられた作業箇所は非常に狭く、当該ボルト100に対する雌ネジ孔221のねじ込み作業がしづらいケースもある。このため、本実施形態では、トルク伝達部材2下端は細長の円筒形状に形成されている。
なお、図6において、符号223は蓋21を固定するためのネジ5のネジ穴、符号224は本体22の下側に設けられた抜き孔である。本体22にテーパ孔215を設ける場合、図3でテーパころ軸受3(インナーレース)の外側に示された二点鎖線のように、本体22の内周部に、テーパ孔面をもつリング部品(アウターレース)を固定(圧入等)することがある。このような構成の場合、前述の抜き孔からリング部品を押し出すことができる。これにより、テーパ孔の交換やメンテナンスといった作業を効率よく行うことが可能になる。
ここで、トルク伝達部材2において、蓋体21と本体22の外周面には、作業時の滑り止め効果を高めるためにローレット加工が施されている(図1参照)。このような滑り止め加工を施すことにより、作業者がトルク伝達部材2をそのまま手で握ってトルクをかけやすくなり、工具を使用することなく、作業面からスタッドボルトを外すことも可能になる。
次に、テーパころ軸受3について説明する。
図7(A)および(B)に示すように、テーパころ軸受3は、円錐台形状に形成されるもので、テーパころ軸受3の円錐面には、複数のテーパころ31が一定間隔で配置されている。これらのテーパころ31は、スタッドボルト100にねじ込まれたトルク伝達部材2に向けて締付部材4が締め付けられると、トルク伝達部材2の内側にあるテーパ孔215の孔面に接触する。
また、テーパころ軸受3本体の上部には、円盤形の凸部32が一体加工または溶接により設けられている。
テーパころ軸受3(凸部32を含む)の中心部分には、円筒状の開口部33がボルト軸方向に貫通している。締付部材4は、テーパころ軸受3の開口部33に貫通した状態で、トルク伝達部材2内に収納される。
また、締付部材4は、トルク伝達部材2に向けて締付けられた際、テーパころ軸受3の凸部32と接触する(図12参照)。
締付部材4がトルク伝達部材2に向けて締付けられた状態で、締付部材4上端のビット嵌合部411にビット工具を介して弛緩方向のトルクが加えられると、テーパころ軸受3の回動に伴ってテーパころ軸受3のテーパころ31がトルク伝達部材2のテーパ孔215の孔面を転がる。
次に、締付部材4について説明する。
図8(B)に示すように、本実施形態に係る締付部材4は、それぞれ直径の異なる大小2つの大円筒部41と小円筒部42とが、互いの中心軸が一致するように一体的に形成される。
図8(A)に示すように、大円筒部41の上端にはビット嵌合部411が形成されており、大円筒部41の外周部412の表面にはローレット加工が施されている。ビット嵌合部411には、インパクトレンチなどのビット工具と嵌合する多角形状のビット孔(本実施形態では矩形のビット孔)が穿たれている。小円筒部42の下端には、スタッドボルト100に螺合する雌ネジ孔421が設けられている。
本実施形態では、締付部材4は、トルク伝達部材2に向けてスタッドボルト100に届くまで深く挿入される。締付時にはスタッドボルト100がつかえることのないよう、締付部材4は中空円筒構造(図4)になっている。
また、締付部材4の締付時には、小円筒部42の先端がテーパころ軸受3の開口部33を通してトルク伝達部材2の雌ネジ部221の直ぐ上の位置まで達するようになっている。このような構成を採用することにより、トルク伝達部材2の雌ネジ部221と、締付部材4の雌ネジ部421とがスタッドボルト上で接近した位置に保たれる。この結果、短いスタッドボルトであっても、トルク伝達部材2と締付部材4とを隣り合わせた位置にねじ込むことができる。
ここで、大円筒部41と小円筒部42との境界には段差面43が形成される(図8(B)参照)。トルク伝達部材2と締付部材4との間にテーパころ軸受3を挟む場合には、この段差面43がテーパころ軸受3の凸部32に当たることで、テーパころ31をテーパ孔215の孔面に押し付けることになる。
次に、図9〜図12を参照し、上記構成を有するスタッドボルト弛め具1の使用方法について説明する。なお、図9〜図12においては、トルク伝達部材2と締付部材4とがスタッドボルト100に螺合状態が理解できるよう、これらの部材を断面で示している。
まず、図9に示すように、作業面に取付けられているボルト100に、トルク伝達部材2の雌ネジ孔221をねじ込む。
続いて、小円筒部42を先頭として締付部材4をトルク伝達部材2の中心軸孔212aから嵌入し、スタッドボルト100にねじ込まれたトルク伝達部材2に向けて締付部材4を締め付けていく。このとき、締付部材4は、テーパころ軸受3の開口部33に貫通した状態で、トルク伝達部材2の中心軸孔に収容される。
トルク伝達部材2に向けて締付部材4を締め付けると、図10に示すように、テーパころ軸受3がトルク伝達部材2と締付部材4との間に挟まれる。このとき、トルク伝達部材2の中心軸孔212bでは、締付部材4の下端がトルク伝達部材2に当たることなく僅かな隙間Sを保ち、締付部材4の段差面43がテーパころ軸受3に当たる。これにより、テーパころ軸受3のテーパころ31がトルク伝達部材2のテーパ孔215の孔面に押し付けられる。
この状態で、図11矢印に示すように、トルク伝達部材2のトルク作用部211に対して、レンチやスパナなどの工具(図示略)により弛緩方向のトルクを加える。すると、締付部材4にもテーパころ軸受3を介してトルクが作用し、トルク伝達部材2と締付部材4とスタッドボルト100とが同時一体的に回されるため、作業面からスタッドボルト100が弛められる。
この作業により、スタッドボルト100がトルク伝達部材2および締付部材4と螺合した状態で一体的に作業面から取外される。
作業面からのスタッドボルト100の取外した後、図12矢印に示すように、締付部材4のビット嵌合部411にビット工具(図示略)を介して弛緩方向のトルクを加える。
このとき、締付部材4と接触しているテーパころ軸受3にもトルクが作用するため、テーパころ軸受3も弛緩方向に回動する。すると、テーパころ軸受3の回動に伴って、テーパころ31がトルク伝達部材2のテーパ孔215の孔面を転がる。これにより、トルク伝達部材2と締付部材4との間の締付けが弛められて、これらの部材からスタッドボルトが取り外される。
以上説明したように、本実施形態に係るスタッドボルト弛め具1によれば、テーパころ軸受3の回動に伴ってテーパころ31がテーパ孔215の孔面を弛緩方向に転がることで、スタッドボルト100にねじ込んだトルク伝達部材2および締付部材4を当該ボルト100から弛める際の摩擦が小さくなる。この結果、作業面から取り外されたスタッドボルト100を本弛め具1から容易に取り外すことができる。また、スタッドボルト100を損傷するリスクを大幅に低減することができるため、その再利用が容易になる。
また、スタッドボルト弛め具1では、スタッドボルト100にねじ込まれたトルク伝達部材2に向けて締付部材4が締め付けられると、締付部材4がテーパころ軸受3を貫通してトルク伝達部材2の中心軸孔(212a,212b,215および225)に収容される。このため、作業面からスタッドボルト100を弛める際に、締付部材4よりも外径の大きいトルク伝達部材2を素手で回してスタッドボルトに効率よくトルクを加えるといったことが可能になる。
加えて、トルク伝達部材2の中心軸孔(212a,212b,215および225)に締付部材が収容されるため、スタッドボルト弛め具の小型・コンパクト化を容易に図ることができる。特に、作業面からスタッドボルト100を弛める場合には、作業スペースを確保しやすくなる。
以上、本実施形態のスタッドボルト弛め具を説明したが、本発明の実施形態は、これらの構成に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が理解し得る種々の変形や変更を伴ってもよい。
[変形例1:トルク作用部の配置]
トルク伝達部材2のトルク作用部211は、蓋体21の上部に設けるに限らず、本体22の下部に設けてもよい。また、蓋体21と本体22の全体をトルク作用部として断面六角形等のレンチに嵌まる形状にしてもよい。
このようにすれば、トルク伝達部材2の高さをサイズダウンすることができ、トルク伝達部材2の小型化が可能となる。
[変形例2:テーパころ軸受の配置]
本発明によるスタッドボルト弛め具は、締付部材に弛緩方向のトルクが加わったときに、テーパころ軸受の回動に伴ってテーパころが接触面(上記実施形態では、トルク伝達部材2のテーパ孔215の孔面)を転がることで、締付部材の弛緩方向に回転を補助することにある。
このような効果を生み出すためには、テーパーころ軸受の収納箇所は、前記実施形態のようにトルク伝達部材2側ではなく、締付部材側にあってもよい。
例えば図13に示すスタッドボルト弛め具10では、トルク伝達部材2に向けて締め付けられる締付部材4のボルト軸方向にテーパ孔215が連なる。スタッドボルト100にトルク伝達部材2をねじ込んだ後、テーパ孔215にテーパーころ軸受3を組み込んで締付部材4を締め付けると、トルク伝達部材2と締付部材4のテーパころ軸受3が挟まれる。そして、締付部材4のテーパ孔215の孔面にテーパころ軸受3のテーパころ31が押し付けられてこれらの部材間の摩擦を低減する。
このように本発明では、トルク伝達部材と締付部材とを隣り合わせてスタッドボルトにねじ込むときに、これら部材間にテーパころ軸受が挟まれるとともに、テーパころがこれら部材のいずれかのテーパ孔面に押付けられた状態を作り出せばよい。
なお、図13の変形例では、トルク伝達部材2におけるテーパころ軸受3を収納する空間(テーパ孔215)の確保が不要となるため、蓋体21が不要となり、スタッドボルト弛め具の小型・コンパクト化を実現することができる。
さらに、図13の構成において、締付部材4の中央部分を下方に突出させることにより、小円筒部を形成してもよい。この場合、締付部材4の外径部分が大円筒部になる。このような小円筒部に雌ネジ孔421を設けてテーパーころ軸受3の中心軸方向に貫通させる構成とすれば、トルク伝達部材2と締付部材4とのねじ嵌合の範囲をより近づけることができ、スタッドボルト弛め具のさらなる小型・コンパクト化が可能となる。
1 スタッドボルト弛め具
2 トルク伝達部材
3 テーパころ軸受
4 締付部材
21 蓋体
22 本体
31 テーパころ
32 凸部
33 開口部
41 大円筒部
42 小円筒部
212a,212b 中心軸孔
215 テーパー孔(テーパ孔面)
221 雌ネジ孔
225 筒孔(中心軸孔)
411 ビット嵌合部
421 雌ネジ孔
Bt ビット工具

Claims (4)

  1. 作業面に取付けられたスタッドボルトにねじ込まれるトルク伝達部材と、
    前記スタッドボルトにねじ込まれるとともに、前記トルク伝達部材に向けて締め付けられる締付部材とからなり、
    前記トルク伝達部材に弛緩方向のトルクが加えられたとき、前記トルク伝達部材と前記締付部材と前記スタッドボルトとが同時一体的に回されることで前記作業面から前記スタッドボルトが弛められるように構成されたスタッドボルト弛め具であって、

    前記トルク伝達部材のボルト軸方向に連なるテーパ孔と、
    前記トルク伝達部材のテーパ孔内にボルト軸方向に組み込まれるテーパころ軸受と、
    前記締付部材のボルト軸方向に形成されるビット嵌合部と、を備え、

    前記スタッドボルトにねじ込まれた前記トルク伝達部材に向けて前記締付部材が締め付けられると、前記テーパころ軸受が前記トルク伝達部材と前記締付部材との間に挟まれて、当該テーパころ軸受のテーパころが前記トルク伝達部材のテーパ孔面に押し付けられるように構成されており、
    さらに、前記スタッドボルトにねじ込まれた前記トルク伝達部材に向けて前記締付部材が締め付けられた状態で、当該締付部材のビット嵌合部にビット工具を介して弛緩方向のトルクが加えられると、前記テーパころ軸受の回動に伴って前記テーパころが前記トルク伝達部材のテーパ孔面を転がることにより、前記トルク伝達部材と前記締付部材との間の締め付けが弛められるように構成されたことを特徴とするスタッドボルト弛め具。
  2. 請求項1に記載のスタッドボルト弛め具であって、スタッドボルトにねじ込まれたトルク伝達部材に向けて前記締付部材が締め付けられるとき、前記締付部材が前記トルク伝達部材の中心軸孔に収納される、スタッドボルト弛め具。
  3. 請求項2に記載のスタッドボルト弛め具であって、前記トルク伝達部材の外周部に滑り止め加工が施される、スタッドボルト弛め具。
  4. 作業面に取付けられたスタッドボルトにねじ込まれるトルク伝達部材と、
    前記スタッドボルトにねじ込まれるとともに、前記トルク伝達部材に向けて締め付けられる締付部材とからなり、
    前記トルク伝達部材に弛緩方向のトルクが加えられたとき、前記トルク伝達部材と前記締付部材と前記スタッドボルトとが同時一体的に回されることで前記作業面から前記スタッドボルトが弛められるように構成されたスタッドボルト弛め具であって、

    前記締付部材のボルト軸方向に連なるテーパ孔と、
    前記締付部材のテーパ孔内にボルト軸方向に組み込まれるテーパころ軸受と、
    前記締付部材のボルト軸方向に形成されるビット嵌合部と、を備え、

    前記スタッドボルトにねじ込まれた前記トルク伝達部材に向けて前記締付部材が締め付けられると、前記テーパころ軸受が前記トルク伝達部材と前記締付部材との間に挟まれて、当該テーパころ軸受のテーパころが前記締付部材のテーパ孔面に押し付けられるように構成されており、
    さらに、前記スタッドボルトにねじ込まれた前記トルク伝達部材に向けて前記締付部材が締め付けられた状態で、当該締付部材のビット嵌合部にビット工具を介して弛緩方向のトルクが加えられると、前記テーパころ軸受の回動に伴って前記テーパころが前記トルク伝達部材のテーパ孔面を転がることにより、前記トルク伝達部材と前記締付部材との間の締め付けが弛められるように構成されたことを特徴とするスタッドボルト弛め具。
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